日本糖尿病学会誌第58巻臨時増刊号

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1 II 4 喫煙は高用量ステロイドによる新規発症ステロイド糖尿病 の危険因子である 南雲 彩子 杉山 隆夫2 佐藤 悠太 鈴木佐和子3 田中 知明3 龍野 一郎 東邦大学医療センター佐倉病院内科糖尿病 内分泌 代謝センター 国立病院機構下 志津病院リウマチ科2 千葉大学大学院細胞治療内科学講座3 目的 高用量ステロイドは新規ステロイド糖尿病の原因として知られている が その危険因子は未だ明らかでない 我々は高用量ステロイド使用時のス テロイド糖尿病発症の危険因子を検討した 方法 千葉下志津リウマチコホート研究登録患者のうち 過去に糖尿病と診 断されたことのない68名の高用量ステロイド投与患者を解析した 平均年齢 46.3±6.7歳 PSL投与量40.0±4.mg であった ステロイド糖尿病は26.3 発症し ステロイド糖尿病群はより高齢で BMIが高く 女性 SLEの患者の頻度が低く 喫煙が多く アルコール量が 多く MPAの頻度が高かった 多変量ロジスティック回帰分析では 治療開 始年齢のオッズ比.556 BMI.062 喫煙.664 初期PSL投与量.250であっ た 結論 喫煙は 年齢 BMI ステロイド初期投与量に加えてより高い危険因 子であると考えられた II 4 2 ステロイド治療におけるステロイド糖尿病発症要因の検討 黒木 康雄 岩崎 真也 河合 保典2 塩田絵里子2 佐伯 暢生2 神戸百年記念病院内科 神戸百年記念病院耳鼻咽喉科2 目的 朝食前後での血糖値 インスリン Cペプチド測定 食事負荷テス ト によるステロイド糖尿病の発症予測の検討 方法 対象は 新規にプ レドニゾロン PSL 投与した3名 平均年齢57.0±4.4歳 平均PSL投与 量70.5±37.5 mg dl HbAc6.±0.6 朝食前および食事開始60分後に 血糖値 BS インスリン IRI 血中Cペプチド CPR を測定 一血 糖で食後血糖値 200mg dlの症例をステロイド糖尿病群 n 3 とし 正常群 n 8 比較した 成績 ステロイド糖尿病群は正常群に比して 年齢 HbAc 空腹時血糖 が有意に高く 食負荷テストでは血糖60分値が有意に上昇 CPR index60 分値 ΔIRI ΔBS ΔCPR ΔBSも有意に低下していた p 0.0 結論 ス テロイド投与時のステロイド発症予測に食事負荷テストが有用であること が示唆された HbAc NGSP値 II 4 3 内分泌性糖尿病患者の内臓脂肪におけるコルチゾール代謝 酵素のエピジェネティクス II 4 5 IgG4関連疾患 IgG4 RD におけるステロイド治療と耐 糖能に関する検討 竹島 健 宮田佳穂里 山岡 博之 瀬藤 賀代 古川 安志 太田 敬之 松谷 紀彦 石橋 達也 稲葉 秀文 川嶋 弘道 有安 宏之 古田 浩人 西 理宏 赤水 尚史 和歌山県立医科大学内科学講座 202年5月から204年月に当科を受診し 包括 各臓器診断基準でIgG4 RDが疑われた27例を対象に耐糖能に関する検討を行った 包括診断基準で 確診6例 各臓器診断基準で自己免疫性膵炎 以下AIP 確診例であっ た AIP合併例では 初診時HbAcはステロイド導入済5例6.7.9 未 治療6例 インスリン分泌能は ステロイド導入済3例 未治療例3 例で軽度低下を認めたが枯渇例はなかった PSL 5mgまで減量できた5例は 食事療法のみでHbAcが正常化した AIP非合併2 5例がステロイド治療 を行い うち例はステロイド減量により食事療法のみでHbAc 6 以下 のコントロールであった IgG4 RDのステロイド治療時に一過性に耐糖能 悪化を認めたが 減量に伴い耐糖能異常は軽快した 早期治療によりイン スリン分泌能の維持 回復を測れる可能性が示唆された HbAc NGSP値 II 4 6 ステロイド糖尿病の治療薬についての検討 当院のステロ イド糖尿病の治療現状に基づいて 陳 瑛超 焦 裕之 谷川 和子 鈴木 俊伸 鈴木 智子 橋本久仁彦 NTT西本大阪病院糖尿病 内分泌内科 目的 ステロイド糖尿病の経薬による治療法はまだ確立されていない 今回 当院の治療現状に基づき 適切な経薬 必要な薬剤数について検 討した 対象と方法 当院ステロイド糖尿病患者2例 男 女 6 5 年 齢68±9歳 の治療内容について検討した DPP 4阻害薬の使用例 が一番多かった 無投薬でDPP 4阻害薬を開始した3例と他の経薬にDPP 4阻害薬を追加した2例では 投与前と比べHbAcは開始後3ヶ月で0.40 ± 0.2 6ヶ月で0.82 ±0.3 低下した 新規発症で経薬のみ投与されて いる例で薬剤数とCPR indexに有意な正の相関を認めた 相関係数0.633 P 考察 DPP 4阻害薬はステロイド糖尿病にも効果を認めた またCPR indexが高いほど 治療に必要な薬剤数も多くなると考えられた HbAc NGSP値 II 4 7 内科におけるMODY頻度と診断に有用な臨床的特徴 武田 仁裕 米田 隆 米谷 充弘 八木 邦公 武田 仁勇 金沢大学大学院臓器機能制御学 内分泌代謝内科 目的 内分泌性糖尿病であるクッシング症候群 Cu 及び原発性アルド ステロン症におけるコルチゾール代謝酵素であるβ hydroxysteroid dehydrogenase β HSD mrna発現とメチレーションの関係について検 討した 方法 Cu n 5 アルドステロン産生腺腫 APA n 5 非 機能性副腎腺腫 Non F n 5 における内臓脂肪組織を用いてβ HSD mrnaをreal time PCR法 メチレーションの有無をバイサルファイト シークエンスにより検討した 成績 Cuは本酵素遺伝子発現が高値 p 0.05 APAでは高メチル化状態であった p 0.05 結論 Cu患者にお いて内臓脂肪でのβ HSDの病態への関与が示唆された II 4 4 腎疾患に対するステロイド治療中の糖尿病発症 増悪に関 する検討 富樫 信彦2 山下 智久 大野 絋平 高田 昭典2 大沼 義人2 長谷川 徹2 土田 哲人2 遠藤 利昭2 安藤 利昭2 JR札幌病院腎臓内科 JR札幌病院循環器内科2 背景 ステロイド誘発性糖尿病 SI DM の発症率は約8 程度と報告されて いるが どのような患者群でSI DMが発症するか 十分明らかにされていな い 方法 当院でステロイドが開始された腎疾患治療患者を対象とし 糖尿病合 併 発症例を検討した 結果 43名の患者がステロイド治療を開始され 4名は腎疾患発症前から2型 糖尿病 DM群 と診断されて薬物治療を受けていた 糖尿病非合併の39名中 8名 20.5 がSI DMと診断された DM SI DM群とそれら以外の群の3群で比較すると 年齢はSI DM群で 治 療前のHbAcはDM群とSI DM群で他の群に比較して有意に高値であった 結論 腎疾患治療時のSI DM発症率は20 程度と 高率であった 高齢者や 治療前のHbAc高値がSI DMのリスクとなる可能性が疑われた HbAc NGSP値 滝澤 美保 岩 直子,2,3 尾形真規子 井出 理沙 佐伯 新子 富岡 光枝 東京女子医科大学糖尿病センター内科 東京女子医科大学遺伝子医療センター2 東 京女子医科大学統合医科学研究所3 目的 MODYの頻度は稀でなく 近年では遺伝子診断によるPersonalized Medicineが注目されている 内科診療におけるMODY診断を総括し 意義 を明らかにすることを目的とした 方法 対象は992年から204年3月ま でに遺伝子解析研究に同意した患者で 診断時年齢が30歳未満 自己抗体 陽性者を除外した273名 臨床所見に基づいてMODY MODY2 MODY3 MODY5 WFS遺伝子を検討した 成績 男36 女37 診断時8.8±6. 歳 34名 2.4 に変異が見出され MODY変異3例 MODY2変異3例 MODY3変異3例 MODY5変異3例を認めた Wolfram症候群2例でWFS 遺伝子変異を同定した 変異群は痩せ型で 診断年齢がより若かった 結 論 自己抗体陰性 痩せ型の30歳未満診断例は遺伝子異常による糖尿病を 積極的に疑う必要がある HbAc NGSP値 II 4 8 MODY型の非肥満若年発症糖尿病の新たな発症分子機構の 同定 依藤 亨 榊原 杏美 橋本有紀子 川北 理恵 細川 悠紀 藤丸 季可 松原 圭子4 鏡 雅代4 畑毛 一枝2 玉川 信吉3 村上 明子3 大阪市立総合医療センター小児代謝 内分泌内科 大阪市立総合医療センター臨床 研究センター2 大阪市立総合医療センター遺伝子診療部3 国立成育医療研究センター 分子内分泌研究部4 対象と方法 MODYを疑われて遺伝子検査を行い 既知の遺伝子に変異を 認めなかった3症例について メチル化特異的PCRにより6q24部位のメチ ル化異常をスクリーニングした 3例に父性片親性ダイソミーを同 定した 全例が低出生体重で 新生児期に高血糖は見られなかった 結語 6q24メチル化異常が必ずしもTNDMをきたさず 小児期以降のMODY型糖 尿病の原因となりうることを初めて証明した HbAc NGSP値 S 226

2 II 4 9 II 4 3 本人MODY 6の4症例についての検討 塩谷真由美 堀川 幸男 橋本 健一 廣田 卓男6 諏訪 哲也6 間部 裕代2 福嶋 恵3 大橋 正明4 池田 富貴5 武田 純 岐阜大学医学部附属病院糖尿病代謝内科 熊本大学医学部附属病院小児科2 済生会 川総合病院小児科3 佐久総合病院内科4 順天堂大学大学院医学研究科代謝内分泌 学講座5 岐阜大学医学部附属病院免疫内分泌内科6 背景と目的 MODYは本人糖尿病の5 程度を占める単一遺伝子疾患で ある そのうち非常に稀とされているMODY 6の4症例を遺伝子診断したの で報告する 方法 遺伝子検査は直接シークエンスにて施行 NEUROD にミスセンス変異個とフレームシフト変異3個のヘテロ接合変 異を検出 発端者の出生時体重は4005gと3035gと480g 糖尿病診断年齢 は0 4歳 診断のきっかけは2症例が学校検尿 症例がケトーシス 症 例が体重減少であった 3症例の経過中にケトーシスのエピソードが認めら れ 治療は4症例全員がインスリンであった 中枢神経系異常は症例にの み認めた 考察 糖尿病診断年齢やインスリン分泌能の低下については比 較的一定の傾向が認められたが 明らかな中枢神経系異常を認めたのは症 例のみで 必ずしもMODY 6に特徴的な所見ではないと考えられた II 4 0 肺炎罹患時の高血糖を契機に診断されたMODY2の一卵性 双胎例 OGTTでの評価の重要性について 自然流産と同時期に糖尿病を発症したミトコンドリア糖尿 病孤発例の2症例 松島えり子 池島 碧 大川原奈々 大塚雄一郎 東海林 忍 山 賢 江頭富士子 石原 寿光 本大学医学部内科学系糖尿病代謝内科学分野 症例①36歳女性 8歳時腎炎を指摘 26歳時糖尿病と診断も加療せず 28 歳時感音性難聴発症 30歳時と33歳時に自然流産 症例②37歳女性 29歳 自然流産を契機に糖尿病を指摘 同時に感音性難聴を指摘 ①②ともに末 梢血ミトコンドリア遺伝子解析にて3243A G変異 当院精査時における変 異率20 40 が確認された 2症例とも 糖尿病家族歴は認めず 報告さ れているミトコンドリア糖尿病孤発症例での糖尿病発症年齢平均 43.3± 2.3歳 と比較して早期に発症していた また 糖尿病指摘と同時期に自然 流産を認めていた点が共通であり 自然流産については 遺伝子変異率の 高値が関連している可能性が考えられた ミトコンドリア病の臨床症状と して生殖能異常をきたした可能性がある2症例を経験したので報告をする HbAc NGSP値 II 4 4 ミトコンドリア遺伝子変異を認めた若年発症糖尿病の例 小澤 綾子,2 本木 隆規2,5 齋藤 義弘,2 宮田 市郎2 望月 弘2,3 依藤 亨4 井田 博幸2 東京慈恵会医科大学葛飾医療センター小児科 東京慈恵会医科大学附属病院小児科2 埼玉県立小児医療センター代謝内分泌科3 大阪市立総合医療センター小児代謝 内分 泌内科4 東京慈恵会医科大学三病院小児科5 子 2歳ヵ月男児 9歳時肺炎に罹患し高血糖指摘され紹介 空腹時血 糖33mg dl HbAc 7.2 で糖尿病と診断 非肥満 OGTTで境界型だが60 分値267mg dl インスリンインデックス II 0.03 HOMA IR 0.7 2子 2歳ヵ月男児 同胞が糖尿病と診断されて精査 非肥満 HbAc 6.8 糖 尿病型でOGTTを施行 境界型だが60分値25mg dl II 0.08 HOMA IR 0.6 家族歴 父親は30歳代で高血糖を指摘 両祖母は糖尿病 母と弟は正常型 診断 2例共膵島関連自己抗体陰性 インスリン初期分泌が低下しており遺 伝子解析を行った GCK 遺伝子のエクソン5にc.533G C p.gly78ala をヘ テロ接合性に認め MODY2と診断した 考察 両症例OGTTで境界型の診 断だったが インスリン初期分泌の低下と60分値で200mg dlを超える高血糖 を認め これらはMODY2の診断評価の一助になるのではないかと考えられ た HbAc NGSP値 II 4 グルコキナーゼ遺伝子異常による糖尿病の臨床的特徴の検 討 松野 正平 太田 敬之 古川 安志 石橋 達也 松谷 紀彦 稲葉 秀文 有安 宏之 川嶋 弘道 西 理宏 古田 浩人 宮脇 正和2 吉川 徳茂2 赤水 尚史 和歌山県立医科大学附属病院糖尿病 内分泌代謝内科 和歌山県立医科大学附属病 院小児科2 目的 MODY 2の特徴を明らかにする 方法 遺伝子診断された4家系 9名を後ろ向きに調査 診断時年齢は2.9±6.0歳 平均±SD 診断 契機は全例健診 6名が学校検尿健診 体重は低体重域が6名で普通体重域 の3名も痩せ傾向 空腹時血糖は正常高値域2名 境界域5名 糖尿病域2名 HbAcは6.33±0.3 HOMA β 8名で測定 は7.5±4.3 HOMA IR は0.72± gOGTT 7名 は 正常型名 境界型5名 糖尿病型名 で インスリン分泌指数は0.33±0.27 家族歴は 8名は両親のいずれかに 軽度の耐糖能異常あり 名は不明 総括 若年で体型が痩せ型 耐糖能 障害が軽度で かつ 軽度の耐糖能障害の家族歴を有する場合は MODY2 を念頭に置くべきと考えられた HbAc NGSP値 II 4 2 遺伝子診断が治療法の選択に有用であったMODY3の例 浦木 進丞 古田 浩人 宮脇 正和2 松野 正平 土井 麻子 有安 宏之 川嶋 弘道 西 理宏3 吉川 徳茂4 赤水 尚史 和歌山県立医科大学一内科 社会保険紀南病院小児科2 和歌山県立医科大学病態 栄養治療部3 和歌山県立医科大学小児科4 目的 MODY3症例の臨床像を検討女児 0歳時学校検尿で尿糖 指摘 歳時再度尿糖を指摘され受診 HbAc0.5 でありインスリン INS 治療を開始 問診上明確な糖尿病 DM 家族歴を聴取出来ず 膵 島関連自己抗体は陰性 身長は 2.00SD 肥満度26.7 とやや低身長で肥満 傾向 INS分泌能は比較的残存 遺伝子検査で HNF α 遺伝子にp.E274K変 異を認めMODY3と診断 診断後 SU薬を中心とする経血糖降下薬治療 に変更し血糖コントロールは良好 また HNF α が転写を調節しているC 反応性蛋白 CRP の血清値は持続的に低値 総括 若年発症DMでは その原因により臨床経過が異なるため正確な診断は不可欠であり遺伝子診 断は有用である 肥満を伴い若年発症2型DMと考えられる場合もMODYの 可能性を考慮し慎重な判断が必要である また 血清CRPの低値はMODY3 を疑う上でのバイオマーカーのつである HbAc NGSP値 出 有近 山岡 正弥 木村 武量 小澤 純二 北村 哲宏 安田 哲行 西澤 均 前田 法一 松岡 孝昭 大月 道夫 今川 彰久 船橋 徹2 下村伊一郎 大阪大学医学部附属病院内分泌代謝内科 大阪大学医学部附属病院代謝血管学寄附 講座2 症例は4歳女性 27歳時に糖尿病と診断 29歳時より内服治療 36歳時よ りインスリン Ins 治療開始となった HbAc 9.9 にて入院 BMI 2.4kg m2で肥満歴なし 難聴なし 心電図で陰性 平低T波 ST低下を認めた グルカゴン負荷試験でΔCPR.ng ml Insulinogenic Index 0.079とIns分泌 能低下を認めたがGADおよびIA 2抗体は陰性であった Ins負荷試験でKITT.20 とIns抵抗性も認めた 肥満歴のない若年発症の糖尿病 心電図異常 の他 母 弟が若年発症のIns治療を要する糖尿病 難聴 心不全 腎不全 を有したことからミトコンドリア遺伝子変異を疑った 末梢血にてミトコ ンドリア遺伝子3243AG変異を認め 発症後4年で同遺伝子変異を有する糖 尿病と診断した 52単位の強化Ins療法にて良好な血糖コントロールが 得られ 退院となった HbAc NGSP値 II 4 5 ミトコンドリア糖尿病の臨床像と診断 山 祐司 真山 大輔 武市奈緒美 長尾 元嗣 稲垣 恭子 中島 泰 及川 眞一 杉原 仁 本医科大学付属病院糖尿病 内分泌代謝内科 背景 ミトコンドリア遺伝子3243A G点変異を呈するミトコンドリア糖 尿病は本人糖尿病患者の約 を占めるという報告もあり 常診療で見 過ごされている例も少なくない 今回我々はミトコンドリア遺伝子3243A G点変異を呈したミトコンドリア糖尿病の4例を経験したので報告する 症例 我々が経験した4例は全例軽度 高度の高音域を中心とした感音性 難聴の合併を認めたが 母系遺伝が明らかではない症例や進行性筋委縮を 認めない症例等 その臨床像は陽性 陰性所見が混在していた 考察 ミトコンドリア糖尿病の初発症状は感音性難聴であり 90 以上の 症例に合併する そのため 糖尿病に感音性難聴を合併している疑わしい 症例には 他の所見や家族歴の有無を問わず ミトコンドリア遺伝子変異 の検査等の積極的な検索を行う事が望ましいと思われる HbAc NGSP値 II 4 6 ミトコンドリアDNA異常症の例 岸本 菜央 西村久美子 丸岡あずさ 笠井乃梨子 高橋佐和子 中野美由紀 野田亜未香 林 展之 藤尾 智紀 岩崎 真佳 野村惠巳子 浮田千鶴子 西川 光重 塩島 一朗 豊田 長興 関西医科大学二内科 症例は65歳 女性 35歳で糖尿病と診断 39歳でインスリン治療が開始 その後 現在に至るまで 糖尿病ケトアシドーシス 心不全で入院を繰り 返す 204年 当院を受診 家族歴 姉 娘が糖尿病を合併するが難聴は ない 身長48cm 体重36.0kg 難聴を認めた 単純型網膜症 腎症4期 抗GAD抗体は陰性 グルカゴン負荷試験 血CPR前値0.4 負荷後0.6 ng ml よりインスリン依存性と診断 インスリンリ0単位 HbAcは6 7 で 経過 ミトコンドリアDNA3243A Gの点突然変異を認めた 血中乳酸7.5 mg dlと高値 心臓超音波検査では 拡張型心筋症様と診断 ミトコンド リアDNA異常による糖尿病 難聴及び心筋症と診断した HbAc NGSP値 S 227

3 II 4 7 家族性腎性糖尿が疑われた症例家系で同定した2種類の SGLT2遺伝子変異 森谷 眞紀 濱田 淳平2 松本 真里 渡部 有加 三好 達也3 横田 一郎,3 四国こどもとおとなの医療センター臨床研究部小児ゲノム医療研究室 愛媛大学大 学院医学系研究科小児科学2 四国こどもとおとなの医療センター小児内分泌 代謝 内科3 目的 家族性腎性糖尿は 血中グルコース濃度が正常域に保たれているに もかかわらず 常に尿糖陽性を認める疾患である 今回 家族性腎性糖尿の 疑いのある症例家系を対象に 発症原因と考えられる SLC5A2 遺伝子を解 析した 方法 許諾を得て採取した患者 9歳女児 そのご家族 ご両親 と弟 および健常者 00人 を対象に SLC5A2 遺伝子 4 Exons の全coding領域 splice junctionsの塩基配列を決定し変異の有無を解析した 結果 結語 患者およびその弟において SLC5A2 遺伝子内に R479GおよびP54 S変異を複合ヘテロ接合体で持つことが確認された 父親は R479G変異を 母親はP54S変異をヘテロ接合体で持つ 本研究で同定した患者特有の2つミ スセンス変異は 本人腎性糖尿の発症原因であること 腎性糖尿病が疑わ れる患者におけるSLC5A2 遺伝子の確定診断の重要性が示唆された II 4 8 糖尿病合併妊娠経過中に肺炎を発症し 診断されたMODY 型の症例 菊池 史 井端 智裕 小林 俊博 福長 健作 永田 宙生 吉本 卓生 井町 仁美 村尾 孝児 森谷 眞紀2 香川大学医学部附属病院内分泌代謝内科 四国こどもとおとなの医療センター臨床研 究部 小児ゲノム医療研究室2 32歳女性 24歳で糖尿病と診断 インスリン療法開始 BMI7.8 自己抗体陰 性 母親 姉に糖尿病家族歴あり 患者は妊娠判明時 HbAc0. 定期的な妊婦健診 通院なく妊娠20週で感染性腸炎のため入院 増殖網膜症 を認め 腎機能はネフローゼに近い状態 妊娠22週6当院転院 入院3病発熱 酸素飽和度低下を認め 肺炎を発症 抗菌薬投与 非侵襲性 陽圧換気療法を行い 呼吸状態は改善 栄養指導 利尿剤内服を開始し 8 病退院 非肥満 家族歴のある若年発症糖尿病であり MODYを疑い遺伝子検査依頼 ミスセンス変異R4Wを同定 既報HNF4α遺伝子の変異であり MODYと 診断 生活習慣の変化によって2型糖尿病の発症年齢も若年化しているが 家族歴 肥満歴などの詳細な情報から 単一遺伝子異常による糖尿病を考慮すること も重要である HbAc NGSP値 II 4 9 原発性アルドステロン症の局在による糖代謝異常の出現機 序について 高野 綾子 長尾 元嗣 小林 俊介 周東 佑樹 長峯 朋子 仲村 優子 武市奈緒美 原田 太郎 稲垣 恭子 及川 眞一 杉原 仁 本医科大学付属病院 背景 原発性アルドステロン症 PA が糖代謝異常を合併する機序につ いて局在による違いがあるのか検討した 方法 副腎静脈サンプリングを 施行し 片側もしくは両側にアルドステロン過剰分泌を認めたPA症例のう ち 経ブドウ糖負荷試験を施行した55例についてその結果を比較した 結 果 片側症例 U群 と両側症例 B群 で糖負荷前後の血糖値に差はなかっ たが U群で糖負荷後のインスリン値が有意に低く インスリン分泌指数 も低値の傾向を示した またB群でMatsuda indexは低値の傾向を示した 考察 PAにおける糖代謝異常の出現機序として 片側症例ではインスリ ン分泌能の低下が 両側症例ではインスリン抵抗性が関与していると考え られた HbAc NGSP値 II 4 20 重症成人成長ホルモン分泌不全症に対する成長ホルモン補 充療法による糖代謝 脂質代謝変化の検討 高野 幸路 林 哲範 七里 眞義 北里大学医学部内分泌代謝内科学 背景 成人成長ホルモン分泌不全症 AGHD は糖尿病のリスクであり GH補充療法により糖尿病の発症抑制の可能性もある 目的 AGHDに対するGH療法を施行し 長期的な代謝効果を評価する 方法 AGHD患者8例に対し GH療法後36か月の体組成 安静時代謝量 REE 糖代謝 脂質代謝を検討した IGF は35.6ng ml 6.6SD から36か月で7.0ng ml.70sd に有意に上昇した REEは304kcalから850kcalに有意に増加した GH補 充療法前に比し 体重は8か月で一過性増加を認めたが その後は著変なかっ た 徐脂肪体重 脂肪量は変化を認めなかった FPG HbAcも明らかな 変化を認めなかった 前 FPG 05.6±4.7mg dl HbAc 5.7± か月 FPG 0.9±7.4mg dl HbAc 5.7±0.2 結論 非糖尿病合併 AGHD患者に対するGH補充療法により 新規糖尿病発症は認められなかっ た HbAc NGSP値 II 4 2 副腎偶発腫 Incidentaloma として発見された機能性副 腎疾患の耐糖能障害についての検討 生駒 亜希 船崎 俊介 山田 穂高 吉田 昌史 浅野 智子 草鹿 育代 豊島 秀男 加計 正文 石川 三衛 自治医科大学附属さいたま医療センター内分泌代謝科 目的 機能性副腎疾患の耐糖能障害を副腎偶発腫群と それ以外の群とに 分け比較検討した 対象及び方法 当センターで診断された機能性副腎疾患患者85例 平均年 齢は57.0±.60歳 男性34例 女性5例 副腎偶発腫として診断された群をA群 それ以外の群をB群とし 2群にお けるHbAc 年齢 体重 血清Na値 血清K値 脂質 インスリン抵抗性 内因性インスリン分泌能を比較検討 A群8例 B群67例間のHbAcには有意差はみられなかった 5.80± 0.7vs6.08±0.2 p A群はB群よりも血清K値が有意に高く 腫瘍 径が大きい傾向だが 年齢 血圧 血清Na値 血清脂質には有意差はみら れなかった 考察 糖尿病の有病率は副腎疾患全体では24 だが 副腎偶発種において は8.3 と低いことが明らかになった HbAc NGSP値 II 4 22 糖尿病合併ウェルナー症候群の血糖管理にリラグルチドが 有効であった一例 山本 雅,2 井出真太郎,2 井上 宏美,2 石川 耕,2 小林 一貴,2 竹本 稔,2 横手幸太郎,2 千葉大学大学院医学研究院細胞治療内科学 千葉大学医学部附属病院糖尿病 代 謝 内分泌内科2 目的 2型糖尿病合併ウェルナー症候群 WS 患者におけるリラグルチド の有用性に関して検討を行った 症例 5歳男性 35歳でWS 36歳で糖尿病を指摘された 糖尿病に対し てはインスリンアスパルト56単位 インスリンデグルデク44単位 シタグリプチン00mgを使用されHbAcは6. であったが 大量のインス リンを使用し かつ低血糖も認めたため薬剤調整目的に入院となった 入院後 シタグリプチンを中止し リラグルチドへと変更した そ の結果 良好な血糖管理を保ったまま インスリンアスパルトは不要とな り インスリンデグルデクも22単位へと減量できた さらに入院時に認め ていた肝機能障害は改善し 血流依存性血管拡張反応も上昇した 結語 リラグルチドは糖尿病合併WSの血糖管理に有効であり 加えて多 面的効果を有する可能がある HbAc NGSP値 II 4 23 エキセナチド 食事 アルギニン各負荷 GTTの血中グル カゴン反応を調べた早期膵グルカゴノーマの一例 宮本 正治 樋上 拓哉 真智 俊彦 宮森 弘年 恵寿総合病院内科 症例 68歳 男性 糖尿病50歳頃発症 血糖コントロール不良で入院 ス クリーニングCTで膵尾部に3 3mmの腫瘤を認め 血中グルカゴン IRG 369pg mlと高値 グルカゴノーマ G oma と診断 膵尾部切除施行 病 理は5 8mm大のG oma 術前 後 FIRG46±05 72±6.pg ml 術 前 術後負荷試験 術前エキセナチド Ex 負荷 IRI増加 PG低下 IRG 抑制なし 75gGTT IRG術前 術後とも抑制 糖尿病食負荷 IRGは術前 術後いずれでも変化なし アルギニン負荷 ATT IRG増加反応 術前大 きく 術後は前値 増加量とも術前より低下 まとめ G omaでこれら負 荷のIRG反応の報告は殆どない G oma摘除後もgtt 食事負荷 ATTで のIRG反応は術前と同様であった G oma細胞のirg反応は 膵非腫瘤部α 細胞と同じである可能性がある 本例術後を2型DMと考えると GTT 食 事負荷IRGは既報と合致しない HbAc NGSP値 II 4 24 糖尿病を合併したプラダー ウィリー症候群患者に対する トホグリフロジンの有用性 安全性の検討 綾部 匡之,2 村上 信行 松原 知代 永井 敏郎3 獨協医科大学越谷病院小児科 独立行政法人国立成育医療研究センター分子内分泌 研究部2 東埼玉中川の郷療育センター3 糖尿病 DM を合併したプラダー ウィリー症候群 PWS 患者に対す るトホグリフロジンの有用性 安全性を検討した 対象はDM合併PWS男 性患者4例 トホグリフロジン追加前の治療は メトホルミン単独例 メ トホルミン シタグリプチン例 メトホルミン リラグルチド2例 トホ グリフロジン開始後か月でのHbAc 体重 有害事象の有無について評価 を行った 全例で脱水や尿路感染など副作用を認めなかった HbAcは全 例で低下した 8.5 から から8.7.2 から から7.8 体重は3例で減少した 04.2 kgから99.8 kg 43.4 kgから36.4 kg 83. kgから80.7 kg 67.4 kgから67.7 kg 短期的には トホグリフロ ジンはPWSのDM治療に有用と考える 今後 症例数を増やし 長期的な効果を検討する HbAc NGSP値 S 228

4 II 4 25 持続グルコースモニタによる心臓周術期における術前の血 糖変動の評価と術後高血糖の予測について 石川 友美5 細島 康宏2 桑原 頌治4 忰田 亮平2 佐藤 裕喜3 青木 賢治3 土田 正則3 鈴木 芳樹5 成田 一衛 斎藤 亮彦4 新潟大学医歯学総合病院腎 膠原病内科 新潟大学医歯学総合研究科病態栄養学講座2 新潟大学医歯学総合病院呼吸循環外科3 新潟大学医歯学総合研究科機能分子医学講座4 新潟大学保険管理センター5 目的 心臓周術期において持続血糖モニター CGM を用いて術前の血糖変 動から術後に血糖コントロールが悪化しやすい患者を予測しうるか検討する 対象と方法 当院心臓血管外科で心臓手術を行った非糖尿病患者27例を対象 とし 手術前 術後 絶食下に持続インスリン静注を行う期間から 食事を 再開しスライディングスケールで血糖コントロールを行う期間までの間におけ る平均血糖 標準偏差 SD 変動係数 CV 80mg dlを超える値を示す時 間の割合を評価し 術後のインスリン投与量を算出した 術後 術前に比べて平均血糖は有意に上昇し 術前の平均血糖は術後 の平均血糖 必要インスリン量と 術前のCVは術後のCVと80mg dlを超える 時間の割合と相関を認めた 結論 心臓周術期における血糖コントロール悪化の予測因子として術前の血 糖変動の評価が有用である可能性が示された II 型糖尿病患者における0年間のHbAc変動と薬物療法変 遷との関連性 近藤 英明 増田 真吾 陣内 ちさ 川崎 幸子2 川崎真奈美3 遠藤友志郎 山川 大介 小松 直広 井上 重宏 岸川 孝之 八坂 貴宏4 白浜 敏 上五島病院内科 上五島病院看護部2 上五島病院メディカルクラーク3 上五島病 院外科4 HbAcの平均値のみならず変動状況も合併症や生命予後に影響する 今回 糖尿病治療 療養指導の基礎的資料を作成することを目的として当院で治 療を継続している2型糖尿病患者759人を対象として過去0年間のHbAc変 動状況と振り返り 薬物療法変遷との関連性の検討を行った HbAcの変 動には明瞭な季節変動が認められ acrophaseは2月から4月にnadirは0月 に出現していた インクレチン関連薬が当院で導入された20年以降HbA cは低下する傾向が認められた 年間平均HbAc7 以上で かつ 冬季に HbAcが0.7 以上上昇する者が占める割合は各年度で減少し 調査開始時 に3割前後であったが203年にはほぼ半減し3人 5.9 であった HbA cの平均値のみならず季節変動にも留意し 一人一人の患者に向き合うこ とが望まれる HbAc NGSP値 II 4 27 当科初診糖尿病患者の5年後の経過 安島 美保 九島 健二2 沢 丞3 川崎幸クリニック内科 糖尿病科 川崎幸クリニック内科2 川崎幸病院内科3 目的 2009年糖尿病治療薬未使用の A 初診糖尿病患者像 B 半年以 上通院患者の約5年後のHbAc値 egfr低下率とその関連要因を検討 A 対象75人 5年後の理由不詳通院中断24.6 半年以内9.5 死亡6.8 B 対象65人 追跡平均3.9年 中央値5.0年 HbAc 年後 最終受診時HbAcは 5年後通院中断 7.7 通院中 6.9 半年以降のHbAcと正相関 最終受診時インスリン 8.2 経薬 7. 薬無 egfrの推移 年後 最終受 診時eGFR低下率は 初診時HbAcが高い程大 まとめ 受診早期に中断者が多い 治療開始半年後の管理がその後にも影 響する 初期HbAcが高い程eGFR低下率が高い HbAc NGSP値 抗精神病薬内服者の糖代謝異常の発症リスクに関する生存 分析 野々垣香織 酒匂 赤人 七澤 英毅 三塚 智彦 三島 修一 近藤 忠之2 鵜重 順康2 榎本 哲郎2 早川 達郎2 上村 直実3 柳内 秀勝 国立国際医療研究センター国府台病院内科 国立国際医療研究センター国府台病院精 神科2 国立国際医療研究センター国府台病院消化器科3 背景 オランザピン OLZ は糖尿病に禁忌だが 糖尿病発症の実態は明ら かでない 方法 20年からの2年間に28以上OLZが処方され 前後のHbA cのある患者を後向きに調べた 開始から終了年後のHbAcで 糖尿病の疑 いが否定できない6.0以上と糖尿病型6.5以上をアウトカムとして生存分析を行 い 患者背景で比較した OLZ処方とHbAc測定がある997例のうち229 例が対象 平均年齢43歳 男性08例 開始直前の平均HbAc 5.5 精神疾患 平均罹病期間3年 糖尿病は平均観察期間90で発症6例 年発症率2 2年発症率4 HbAc6.0以上は平均観察期間02で発症23例 年発症率 9 2年発症率23 で 40歳以上と未満の年発症率は3 vs 6 罹病期間 0年以上と未満の年発症率は vs 5 で有意差があった 考察 40歳以 上や精神疾患歴0年以上のOLZ内服患者では糖代謝異常に注意を要する HbAc NGSP値 II 4 30 食事療法と運動療法でHbAcが著明に改善した症例の特徴 について 関谷 栄 新井病院内科 緒言 糖尿病と診断されたのち 最終的に食事療法と運動療法のみで 良 好な血糖コントロールが得られた症例を検討した 方法 HbAcが6.5 以上の患者に 食事療法と運動療法のみでHbAcが6.5 未満になった症例 の特徴を検討した 対象となった症例は22例 男 女 3 9 あっ た であり 平均年齢48.86± 才であり 治療前のHbAcは 9.47± であった 最も改善した時のHbAcは5.75± であった この変化をみるための観察期間は9.68± ヶ月であった この間の体重の変化は 6.30± Kgであった この間に薬物療法を行った症例は9例であった 考案 糖尿病を発症した 際に 食事や運動など生活習慣を変えることでその病態を改善でき 患者 の状況が許されれば 薬物療法を安易に使用するべきではないと考えられ る HbAc NGSP値 II 4 3 糖尿病合併の腎移植後患者における患者背景の検討 田中 陽一 丸山 康典 藤本 美香 大野 恭裕 近畿大学医学部堺病院 目的 腎移植後において免疫抑制剤投与による耐糖能の悪化が報告されて いる 糖尿病合併の腎移植後の患者背景につき検討した 対象及び方法 対象は腎移植後で糖尿病合併例33例 男性2名 女性2名 平均年齢歳54.9± 2.4歳 BMI 23.±7.2kg m2 HbAc 6.7±0.8 移植年齢48.3±2.4歳 移植後期間6.7±5.4年 腎移植の原因疾患は糖尿病性腎症9例 IgA腎症2例 多発嚢胞腎5例 慢性糸球体腎炎2例 原疾患不明5例 免疫抑制剤はPSL 及びシクロスポリン CYA または タクロリムス TAC を併用 結 果 PSL単独群 6.6±0.6 に比べて CYA併用群 7.4±0.8 が有意 にHbAcが高値であったが P 0.05 TAC併用群 6.2±.0 とは有意 差なし 結語 CYA治療群で腎移植後の耐糖能異常の悪化を認めた 他 の糖尿病悪化予測する因子についても検討したので文献的考察を含めて報 告する HbAc NGSP値 II 4 28 II 4 29 型糖尿病様の病態を呈し インスリン分泌能の改善を見 た一剖検例における膵病理所見の検討 當時久保正之 工藤 章 玉井 秀一 中村 聡江 中野 優子 赤澤 昭一 徳永 藏2 新古賀病院糖尿病センター 新古賀病院病理科2 症例 69歳男性 30代から高血糖指摘も放置 2006年 倦怠感で入院HbA c7.9 インスリン導入 62U BMI6.8 抗GAD抗体 空腹時 CPR ng ml 食後2時間CPR 0.6.0ng mlと低値 年ま でHbAcの推移2 7 であったが 202年からHbAc8 9 に改善 Ins 使用量も0 20U に減少 空腹時CPR.32ng ml 食後2時間CPR2.22ng dlと上昇 204年に敗血症にて死亡 膵病理像では膵島の減少 萎縮を示 したが 膵外分泌腺導管周囲にIns陽性細胞の発現増加を認めた 健常者と比較し 全Ins陽性細胞面積は42.6 に減少を示した その内訳は 膵島面積は55.6 に減少していたが 膵島外Ins陽性細胞面積8 に増加を 示た 結論 最終的には型 2型にも分類出来ない貴重な症例 膵島の減 少萎縮を認めたが 導管周囲の新生細胞の増加が本症例のIns分泌改善の関 与も考えられた HbAc NGSP値 II 4 32 膵石のtwinkling artifact出現とインスリン分泌能との関連 阪上 順一 片岡 慶正 保田 宏明 十亀 義生 加藤 隆介 土井 俊文 伊藤 義人 京都府立医科大学消化器内科 はじめに 996年に腹部臓器の点状石灰化の検出にColor Doppler twinkling artifact TA が有効と初報された 我々はTAが膵石発見に寄与す ることを報告してきた 目的 膵石症例におけるTA出現頻度を検討し 膵石主成分である炭酸カ ルシウムを用いたファントム実験を実施後 TA出現の有無でインスリン分 泌に差異があるかどうかを検討する 対象と方法 炭酸カルシウムとヒト膵液を用いたファントム実験でTAの 有無を検討した 膵石症例でのグルカゴン負荷試験は負荷前CPRと負荷6分 後CPRの差をΔCPRとして評価した 成績 膵石の62 にTAを認め ファントム実験では 炭酸カルシウム50 mg 300 w w 以上でTAが出現した TA の膵石症例はΔCPRが 有意に低下 P していた 考察 TAの確認は膵性糖尿病の拾い上げに有用な手法と考察する HbAc NGSP値 S 229

5 II 4 33 血糖とHbAcの乖離が診断の契機となった異常ヘモグロビ ン症の一例 藤澤 太郎 水野 正巳 飯塚 勝美,2 武田 純 岐阜大学大学院医学系研究科内分泌代謝病態学 岐阜大学医学部付属病院生体支援 センター2 背景 HbAcは糖尿病診断に汎用され ion exchange HPLC I 法 免 疫法 boronate affinity chromatography BA 法 酵素法が用いられる 今回血糖とHbAc I法 の乖離から異常ヘモグロビン Hb 症の診断に 至った症例を報告する 症例 52歳男性 ステロイド使用で血糖悪化を疑われ当科受診 75gOGTT で境界型およびHbAc 8 にも関わらず 随時血糖とグリコアルブミン GA は正常であった I法でのクロマトグラムの異常 等電点電気泳動で の異常Hbバンドの存在 DNAシークエンスによる Hb Yahata β2 TGT Cys TAT Tyr heterozygote の同定より 異常ヘモグロビン 症と診断された さらにI法に比し 免疫法やBA法で得られたHbAc値は 随時血糖やGAの結果に近いものであった 結語 血糖とHbAcの乖離時には①I法のクロマトグラム ②他の血糖マー カー GA,5 AG との比較が有用である HbAc NGSP値 II 4 34 水谷 直広 山麻里子 半田 朋子 平山 将之 川久保充裕 岡嵜 裕子 石川 孝太 山本 昌弘 近藤 國和 安城更生病院内分泌糖尿病内科 症例20歳女性 シェーグレン症候群疑いで経過観察中 検診で高血糖肝障 害指摘 身長49.0 cm 体重40.0 kg 筋肉質 75gOGTT BS 分 mg dl IRI 同 μu ml と インスリン抵抗性著明 TG 250 mg dl HDL C 36 mg dl LDL C 65 mg dl AST 9 IU L ALT 200 IU L γ GTP 89 IU L 腹部US脂肪肝のみ 細小血管 大血管障害認めず 体形 検査結果より脂肪萎縮症を疑い追加 検査 レプチン2.9 ng mlと低値 MRI T強調画像で全身性の脂肪萎縮を 認め診断 遺伝子検査 メトレレプチン治療は希望されず 後天性全身性 脂肪萎縮症 Lawrence症候群 と考え食事運動指導とビグアナイドで治療 中 HbAc NGSP値 II 4 35 住田 崇 安田 重光 井内卓次郎 酒井 豪太 保川 信行 保坂 利男2 片山 茂裕 粟田 卓也 埼玉医科大学病院内分泌 糖尿病内科 杏林大学糖尿病 内分泌 代謝内科2 症例 48歳 男性 4歳に2型糖尿病と診断され経薬治療されたが血糖 高値 45歳に血糖コントロール目的で当科に紹介受診 外来では血糖コン トロール不良で4度の入院歴あり 入院中血糖改善するが退院後すぐに血糖 上昇 最近はCSIIでbasalのみを4.5U hr投与 リスプロ ペン型リスプロ メトホルミン2250mg 3x ピオグリタゾン45mg 3x シタ グリプチン50mg xで加療 また週に2度インスリンを混注した生食を点滴 投与されていた 204年月0の随時血糖37mg dl HbAc3.6 であ り 血糖コントロール目的で再度当科に入院 経過 大量のインスリンを 皮下投与では血糖値は改善せず しかし少量のインスリンを静脈投与で改 善することから皮下インスリン抵抗性と考え 既報のインスリンとヘパリ ンの混合薬を使用し血糖コントロールが改善した 結語 皮下インスリン 抵抗性は稀な症例であるため報告する HbAc NGSP値 II 4 36 馬場 雄介,2 井出 佳奈,2 井出真太郎,2 山賀 政弥,2 正司 真弓,2 服部 暁子,2 坂本 憲一,2 北本 匠,2 石橋 亮一,2 石川 崇広,2 徳山 宏丈,2 前澤 善朗,2 石川 耕,2 小林 一貴,2 河村 治清,2 竹本 稔,2 横手幸太郎,2 千葉大学医学部附属病院糖尿病 代謝 内分泌内科 千葉大学大学院医学研究院細 胞治療内科学2 9歳男性 3歳時に若年性皮膚筋炎を発症し PSL内服を含む免疫抑制療法 による治療中に血糖値上昇を認め 9歳時に糖尿病と診断された 2歳でPSL 内服終了 5歳で寛解を得るも 糖尿病が遷延し9歳時に当科入院となっ た 空腹時血糖97mg dl IRI25.6μIU ml HbAc8.6 であり 75gOGTT でのMatsuda ISIは.25と高度のインスリン抵抗性が確認された 皮膚筋炎 後の後遺症と思われる筋萎縮があり 臍高部腹部CTでは皮下脂肪面積6.4cm2 と著しく低下し 血中アディポネクチン濃度は2.5μg ml 血中レプチン濃 度は2.8ng mlと低値であり 若年性皮膚筋炎に続発した後天性脂肪萎縮性 糖尿病と診断し チアゾリジン誘導体の導入を行った 全身性脂肪萎縮症 は稀少な疾患であり治療経過に文献的考察を加えて報告する HbAc NGSP値 SGLT2阻害薬投与による体組成の変化と骨代謝への影響 近藤 琢磨 吉田 敦行 盛田 路子 近藤 弘子 医療法人社団糖和会近藤医院 目的と方法 SGLT2阻害薬を追加投与した2型糖尿病患者4例に関して HbAcの改善効果を検討し 身長 体重 体組成 Ht 骨代謝マーカー BAP TRACP 5b ucoc を投与前後で測定し解析を行った 投与開始2 週後にはHbAcは有意に低下した 投与前に比べ BMIは投与後2週 4週 8週 2週のいずれにおいても有意に低下し 体水分量は投与後2週目のみ 有意に低下していた 一方 体脂肪量は遅れて低下する傾向がみられた Htは投与後8週 2週で有意に上昇した 骨代謝マーカーは投与前後でいず れも有意な差を認めなかった 考察 SGLT2阻害薬投与により血糖コント ロールは改善し体重も低下するが 投与直後の体重減少は体水分量の著明 な低下によるものであり 体脂肪量の低下は遅れてみられることが示唆さ れた Htの上昇は体水分量が回復した後にも認めるため 長期にわたり注 意が必要である HbAc NGSP値 SGLT 2阻害薬投与後のeGFR変化 金澤 昭 谷古宇史芳 柿崎 雄介 藤村 佳世 安部 浩則 末盛 敦子 櫻井 衛 大澤 舞 楊 傑仲 伊藤真理子 佐々木順子 田丸 新一 田辺 節 志熊 淳平 小林 高明 伊藤 禄郎 高橋 友乃 原 一雄2 三輪 隆 小田原雅人 東京医科大学病院糖尿病 代謝 内分泌内科 東京医科大学分子糖尿病学講座 萬田 記念講座 2 SGLT 2阻害薬は糸球体内圧低下を介してeGFRを若干低下させ 糖尿病腎症進 展に保護的に作用するとの仮説が提唱されている そこで 同薬投与後のeGFR 値変動を検討した 方法 カルテ調査で 処方前と処方 2ヶ月後の検査値 を比較した 結果 同薬は22名に処方 Ipragliflozin 8名 Tofogliflozin 2名 Dapagliflozin 名 Luseogliflozin 名 されていた 男4名 女8名 年齢48.3±.7歳 罹病歴8.7±5.8年 HbAc 8.6±.7 BMI 3.2±6.6 egfrは投与前 96.8±29.8 投与後88.±26.8で有意 P な低下を示した このeGFR の低下量は 罹病年数 前BMI BMI低下量 前HbAc HbAc低下量との 相関はないが 前eGFRとは逆相関 r P を示した 考 案 結語 SGLT 2阻害薬投与後のeGFR低下を確認出来た このことが腎保護 的に作用するかどうかは 今後の検証が必要である HbAc NGSP値 II 5 4 若年性皮膚筋炎に続発した脂肪萎縮性糖尿病の例 瀧端 正博 寺内 康夫2 三浦中央医院 横浜市立大学大学院医学研究科分子内分泌 糖尿病内科学2 背景 本人2型糖尿病患者のSGLT 2阻害薬の実臨床下における検討はほ とんどない 方法 当院のデータベースよりSGLT 2阻害薬を追加投与さ れた365人のうち 2週間の追跡が完了した235人を抽出し 糖代謝 血圧 脂質 肝機能 腎機能に対する有効性と安全性を調査 HbAcは7.54±.20 から6.98±0.80 P 0.00 体重は7.0±2.8kgから68.9±2.7kg P 0.00 微量アルブミン尿は72±597mg gcrから0±306mg gcr P 0.00 まで改善 血圧 尿酸 肝機能も有意に改善 体重減少量と血圧 肝機能に有意な相関を認めたが HbAc 尿酸 微量アルブミン尿とは相 関なし 経過中に皮疹7例 3.0 便秘28例 2.4 低血糖2例 5. を認めたが 重症例はなかった 結論 SGLT 2阻害薬は糖代謝だけでな く 体重 血圧 尿酸 肝機能 微量アルブミン尿も改善させる可能性が 示唆された HbAc NGSP値 II 5 3 皮下インスリン抵抗性の一例 本人2型糖尿病患者のSGLT 2阻害薬の実臨床下における 有効性と安全性 II 5 2 脂肪萎縮性糖尿病の一例 II 5 SGLT2 i投与女性症例における泌尿器系症状調査と尿の変 化および尿路感染症について 中村 尚広 石丸 安明2 佐藤富美子2 大嶋由加里2 関東 裕美5 齋藤 暁美4 松澤 義浩6 齊藤 智之2 浅野 智子2 三好 亮2 穂苅 美月2 矢田 浩子6 片山 茂裕3 医療法人安和会石丸安世記念熊谷ディアベテスクリニック検査部 医療法人安和会石丸安世記念 熊谷ディアベテスクリニック2 埼玉医科大学内分泌 糖尿病内科3 さいとうハート キッズクリ ニック4 東邦大学医療センター大森病院スキンヘルスセンター5 みやび薬局6 目的 2型糖尿病でSGLT2 i投与 Sg による泌尿生殖器症状 尿路感染症への影響を 検討 方法 T2DM女性にSg前から泌尿生殖器系症状調査および尿培養検査を施行しSgによ る変化をSg非投与例を対照に年齢 ACで分け分析 33例 Sg 20 nsg *y 病歴 *y AC 有意差有 Sg nsg 年齢別 高齢 非高齢 はSg nsg A C別 Poor Fair はSg nsg で症状有 内訳はSg前およびnSg とも頻尿 多尿が最多 Sg後は対照に比し切迫尿意 残尿感が増加 Sg後は尿糖強陽性 化とともに比重低下傾向 keton増加 ph低下 Sg前より尿中細菌検出例が多くSg後明 かな増加は認めないが前後ともに訴えとの関連は無 まとめ SGLT2 i投与で尿所見が変化し特に女性では尿路感染症に対するきめ細やか な対応が必要 HbAc NGSP値 S 230

6 II 5 5 SGLT2阻害剤 SGLT2I 投与による尿糖排泄量は 尿中 Na排泄量によって規定されるか 修2 中谷 公彦2 中埜 幸治 堤 丈士,3 長谷川史絵 浅井 京都山城総合医療センター糖尿病センター 京都山城総合医療センター腎臓内科2 京都山城総合医療センターハートセンター3 目的 SGLT2Iにおける尿糖排泄量の規定因子の解明のため 本剤投与前 後の尿Na排泄 NaD と尿糖排泄量および血糖降下の関連を調査 対 象 入院で発症3年以内のNaive Type2 DM HbAc2.2±.6 の8例 高血圧無 例網膜症 方法 食事 女性600kcal 男性800kcal 塩分6g 検査 ①尿中排泄電解質②血糖 ホルモン①投与前NaDと 尿糖排泄に相関無②投与前NaDと投与後尿糖排泄量とは正相関 p R 0.88 ③投与後尿糖排泄量と血糖値低下とは関連無 総括 SGLT2受容体が尿中Naと尿糖を取り込むため SGLT2Iによる尿Na排泄 量と尿糖排泄量の関連を調べ 投与前NaDがSGLT2I投与後尿糖排泄と 正相関した 今後この規定因子を検索していく予定 HbAc NGSP値 II 5 6 SGLT 2阻害剤の使用経験について 脂質 電解質の変化 も含めて 松浦みのり 渡辺 宏美 阪本 理夏 永倉 穣 鈴木 淳 高橋謙一郎 岡本 芳久 山川 正 横浜市立大学附属市民総合医療センター内分泌糖尿病内科 背景 目的 Ipragliflozinの常診療でのデータは非常に限られている Ipragliflozinの単独療法 他の糖尿病治療薬との併用療法における有効性と 安全性に関して検討した 対象と方法 当院通院中の2型糖尿病患者28例 男8例 女20例 平均年齢50.3 歳 糖尿病歴0年 を対象とし 投与前及び投与後4 8 2週間後のHbA c 体重 腎機能 電解質及び脂質の変化を評価した HbAcは9.33±.65 から4週間後で8.27±.22 2週間後には7.44±.06 と有意な改善を認めた p 0.05 体重は kgと低下傾向を 示した 腎機能は軽度増悪を認め Cre mg dl 血清Na値の上 昇あり 体液量減少による変化及び経過中最多に認めた渇との関連が示 唆された 脂質に関しては TC HDL TGのいずれも著明な変化は認め なかった 結語 IpragliflozinはHbAcを約.9 低下させた HbAc NGSP値 II 5 7 本人2型糖尿病患者におけるエンパグリフロジンの有効 性及び安全性 IIb III相試験併合データを用いたBMIと年 齢によるサブ解析 II 5 9 SGLT2阻害薬の有効性と体成分に及ぼす影響 長谷川 敦 馬場 美香 生田麻衣子 小林 広美 大沢 遥 合浦 英敏 医療法人社団糖翠会はせがわ内科クリニック 目的 SGLT2阻害薬 SGi の有効性と体成分 InBody に及ぼす影響を 検討した 方法と方法 対象はHbAcが7 以上の2型糖尿病2名 平均年 齢52.8歳 体重76.0Kg BMI 30.9Kg m2 SGiを追加投与し2週後のHbA c BW 体成分の変化について検討した HbAcは8.6から BW76.0から Kgへ優位に低下した 体成分に関して は 体水分量 0.49L 筋肉量 0.6Kg 骨格筋量 0.33Kg 体脂肪 量.26Kg および脂肪組織量 FTM.57Kg が有意に低下したが 体脂肪率 0.72 と除脂肪組織量 0.29Kg に差を認めなかった ΔHbA cは0週hbacとの優位な相関を示したが ΔHbAcおよび0週BWと各体成 分の変化量との相関は認めなかった 結論 SGiはHbAcや体重の改善に 有効である 主にFTM 84 が減少するが 体重によらず筋肉量の減少 も認めサルコペニアには注意する必要がある HbAc NGSP値 II 5 0 血糖コントロール不良2型糖尿病患者におけるSGLT2阻害 薬の追加併用の有効性と安全性の検討 小菅恵一朗 社医財 仁医会牧田総合病院糖尿病科 目的 血糖コントロール不良2型糖尿病患者に SGLT2阻害薬を追加併用 し 安全性と有効性を検討した 対象方法 HbAc7.0 以上 BMI22以 上 2週観察 結果 27例登録 Ins療法2例 OHA2剤以上6例 OHA 2剤未満例 年齢5.4±0.3歳 2週終了20例の中間解析の結果HbAc 0.7 p 体重 2.4kg p 0.00 TG γ GTPが有意に低下した HbA c7 未満達成群は7例 未達成群が3例 達成群で導入時HbAcが低い傾 向がみられた HbAc0.5 以上改善群は8例 0.5 未満改善群は2例 患 者背景では有意差はなく 体重変化量で0.5 以上群 3.8±3.4kg 0.5 未満 群.4±.6kgと有意差がみられた p 0.04 HbAc変化量は導入時HbA cでr 0.64と負の相関 p 体重変化量とはR 0.64と正の相関 p がみられた 総括 SGLT2阻害薬の追加併用におけるHbAc変化 量は導入時HbAc 体重変化量が影響する HbAc NGSP値 II 5 題取り下げ II 5 2 強化インスリン治療中高度肥満合併2型糖尿病患者に対す るSGLT2阻害剤の効果 柴 輝男 石井 聡2 大熊 比左3 満吉 利佳3 Crowe Susanne4 小岩井和樹3 東邦大学医療センター大橋病院糖尿病 代謝内科 本イーライリリー株式会社研究開発本部 医学科学本部糖尿病領域2 本ベーリンガーインゲルハイム株式会社3 Boehringer Ingelheim GmbH & Co. KG, Ingelheim, Germany4 目的 本人2型糖尿病患者 T2DM におけるエンパグリフロジン EMPA の有効 性及び安全性を ベースラインBMI及び年齢による層別解析で検討した 方法 EMPAの単独療法または併用療法を評価した52週以上の無作為化IIb III相の3 試験の併合データを用いて ベースラインのBMI kg m2 22 n n n 723 及び年齢 歳 50 n n n 489 によるサブグループ別にEMPA0mg 25mgの本人患者における有 効性 安全性を検討した 結果 HbAcの調整平均変化量はBMI別でEMPA EMPA 年齢別でEMPA EMPA であった 忍容性は良好であった 結論 本人T2DM患者において EMPAはBMI別及び年齢別サブグループに共通し て臨床的に意義のあるHbAc低下をもたらし 忍容性は良好であった HbAc NGSP値 II 5 8 トホグリフロジンの臨床効果とIn body 770を用いた体組 成変化の検討 岩本 正博 篠原 尚典 杉元 由佳 松原 修司2 石田 俊彦3 医療法人社団幸正会岩本内科医院 香川大学医学部付属病院卒後臨床研修セン ター2 キナシ大林病院3 目的 トホグリフロジン TOF の臨床効果と体組成変化の関係について 検討した 対象と方法 当院外来通院中の2型糖尿病症例4人 男性27例 年齢5.5±.7歳 HbAc8.5±.4 BMI33.0±5.kg m2 インスリン治療 症例は22例 薬物療法を行っているにもかかわらずHbAc7 未満を達成困 難な症例にTOF20mgを投与し2週間後の臨床効果とInBody 770を用いて 継時的な体組成分析を行い検討した TOF投与2週後 HbAcは.±. 体重は2.8±.kg 体脂肪は約2kgの低下を認めた TOF開始後の体 重変化とHbAc改善度には有意な相関は認めなかった 考察 薬物治療中 の肥満2型糖尿病患者へのTOF追加投与は 有意な血糖管理の改善 及び体 重の減少が期待できることから有用な治療手段の一つになると考えられ た HbAc NGSP値 柳瀬 匡宏 猿井 宏 北江 彩 佐々木昭彦 武田 則之 朝大学村上記念病院糖尿病 内分泌科 目的 強化インスリン治療でもコントロール不良の高度肥満合併2型糖尿 病患者にSGLT2阻害薬を投与しその効果を検討 対象と方法 男性4名 女性2名 平均年齢47.8±8歳 平均BMI 33.7±3.3 投与開始時HbAc 2.2±. 投与後のHbAc 体重 インスリン投与量 血清浸透圧を検討 結 果 平均HbAcは投与ヶ月後.±0.9 2ヶ月後0.6±. 3ヶ月後0.6±.5 体重 平均総インスリン使用量は投与3ヶ月後でそれぞれ平均.4±.6 kg 約4単位減少した 血清浸透圧は投与ヶ月後 投与3ヶ月後ともに高 値を示した 考察 治療抵抗性の本検討例のような症例においてもSGLT2 阻害薬は一定の血糖コントロール改善効果を示した 投与後3ヶ月にわたり 脱水傾向が認められ 注意を要すると考えられた HbAc NGSP値 S 23

7 II 5 3 II 5 7 不眠を有する2型糖尿病患者におけるラメルテオンの効果 角田 哲治 山田 昌代 中 裕達 秋山 知明 南 太一 寺内 康夫2 国家公務員共済組合連合会横浜栄共済病院代謝内分泌内科 横浜市立大学大学院医 学研究科分子内分泌 糖尿病内科学2 目的 不眠2型糖尿病患者へのラメルテオン RAM 投与効果を検討 方法 204年当院通院中の未治療不眠を有する2型糖尿病患者8例 68.4歳 HbAc6.6 BMI25.2. RAM8mg新規2週投与 PSQI SF 36 糖代謝を 評価 睡眠時間6.時間 入眠に22分要 PSQI6.3点で 年齢と負相関 r 0.58 P 0.05 PSQI6点以上の睡眠障害は60 存在し PSQI下位項目中 睡 眠の質 が.5点と最も悪く 睡眠困難要因は 夜間尿意 が最多で83 存 在 RAM投与で入眠時間が5分へ短縮 睡眠の質 が.点へ改善 各P 0.05 睡眠薬内服項目を除いた投与後PSQI値 P は6.5点と不変だが P 改善率は投与前PSQI値と正相関 r 0.53 P 0.05 睡眠障害例でP改善 が多く存在 56 P 0.05 SF 36でのQOLや糖代謝は不変 結論 不眠を有する2型糖尿病患者へのラメルテオン2週投与により 入 眠所要時間 睡眠の質改善が期待できる HbAc NGSP値 II 5 4 2型糖尿病患者に対するSGLT2阻害薬の投与による血糖値 と血圧 またそれらの変動の変化を観察したパイロット研 究 原 興一郎 坂本 昌也 井内 裕之 藤原 久美 川浪 大治 宇都宮一典 東京慈恵会医科大学附属病院糖尿病 代謝 内分泌内科 背景 目的 2型糖尿病患者に対するSGLT2阻害薬の血糖値と血圧改善とそ の関係の検証 方法 血糖コントロールが不十分な2型糖尿病患者6人に対し SGLT2阻害薬を追加投与し前後で持続血糖モニタリング CGM による 24時間平均血糖値 2 24時間標準偏差 3 各食後の血糖上昇幅の低下及び 24時間自由行動下血圧測定 ABPM による血圧の 4 24時間平均値 5 昼間平均値 6 夜間平均値の変化を検討 48mg dlからmg dlと有意に低下 2 有意差なし 3 各食後とも有意に低下 4 収縮期血 圧は40mmHgから32mmHgへ有意に低下も拡張期血圧は有意差なし 5 収縮期血圧は43mmHgから36mmHgへ有意に低下も拡張期血圧は有意差な し 6 ともに有意差なし 血糖値の改善した症例で血圧が改善する傾向を 認めた 結語 SGLT2阻害薬は血糖値や血糖変動の改善だけでなく 血圧 や血圧の変動の改善も期待できる可能がある HbAc NGSP値 II 5 5 SGLT 2阻害薬の血圧内変動 夜間の血圧変動に及ぼす 短期的効果 江里正純 谷由紀子2 大西 哲郎3 森 豊4 新山手病院消化器科 新山手病院生活習慣病センター糖尿病科2 塩田病院内科3 東京慈恵会医科大学糖尿病 代謝 内分泌内科4 目的 イプラグリフロジン IPRA の血圧内変動に及ぼす短期的な効 果について検討した 方法 対象は 血糖コントロール目的で入院した2 型糖尿病患者名で 5名は降圧薬内服中であった IPRA50mg を投与 し 開始前と2週間後においてABPMで血圧内変動を比較した 成績 血圧内変動 IPRAは 24時間 中 夜間のいずれの時間帯の収縮期血 圧を有意に低下させたが 拡張期血圧に関しては有意な変化を認めなかっ た 2 夜間の血圧変動 IPRAは 夜間における収縮期血圧のCVを低下さ せたが 中 24時間においては有意な変化を認めなかった また 拡張 期血圧のCVに関しては24時間 中 夜間いずれの時間帯においても有意 な変化は認められなかった 結論 今回の収縮期血圧の低下 夜間の収縮 期血圧変動の低下の理由として 主に浸透圧利尿による体液量の減少が考 えられた HbAc NGSP値 II 5 6 SGLT 2阻害薬の追加投与は 糖毒性を解除し既存治療の 効果を増強させる CGMによる単独投与と追加投与の効 果の比較 谷由希子 大西 哲郎2 森 豊3 新山手病院生活習慣病センター糖尿病科 塩田病院内科2 東京慈恵会医科大学糖尿 病 代謝 内分泌内科3 目的 イプラグリフロジン IPRA を既存の薬物治療に追加投与した際 の血糖内変動の変化を単独投与時の変化と比較した 方法 血糖コント ロール目的で入院した2型糖尿病患者3名 うち単独投与例6名 追加投与 例7名を対象に IPRA50mg を投与し 開始前と2週間後においてCGM で血糖内変動を比較した 成績 単独投与の効果 平均血糖値は有 意に低下するも SD 血糖変動幅総面積 MAGEは有意な変化を示さなかっ た 2 追加投与の効果 平均血糖値は有意に低下し SD 血糖変動幅総 面積 MAGEも有意に低下した 結論 同剤の追加投与が 単独投与と異 なり血糖変動幅を縮小させた理由として 同剤による空腹時高血糖の改善 が糖毒性を解除し インスリン分泌 感受性を改善させて 既存の治療の作 用を増強させた可能性が考えられ 本剤は 糖毒性解除薬 としても位置 づけられる HbAc NGSP値 アンジオテンシンII受容体拮抗薬の抗糖尿病作用における 新規作用メカニズムの解析 河野 恭之 山内 敏正 岩部 真人 岩部 美紀 梅松 瞳 小堀 勤子 小田原紗羅 門脇 孝 東京大学大学院医学系研究科糖尿病 代謝内科 目的 レニン アンジオテンシン系がインスリン抵抗性を助長しうるこ と 逆にARBが降圧効果のみならず 臓器保護作用や糖 脂質代謝改善作 用を有することが報告されている 今回 過食や高脂肪食によるインスリ ン抵抗性 メタボリックシンドロームに対するARBカンデサルタンの病態 改善効果を検討した db dbマウスにおいて カンデサルタンは血 中アディポネクチン濃度および高分子量アディポネクチンを増加させ 耐 糖能障害 インスリン抵抗性を改善した また 高脂肪食負荷AdipoR R 2ダブル欠損マウスにおいて カンデサルタンは血中アディポネクチン濃度 を上昇させたが 耐糖能障害 インスリン抵抗性改善作用は認められなかっ た 結論 カンデサルタンのインスリン抵抗性改善メカニズムの一部にア ディポネクチン アディポネクチン受容体シグナルが関与している可能性が 考えられた II 5 8 ダパグリフロジンの血糖降下と脂肪細胞への作用 岡本 亜紀 井上 禎子 佐藤 翔子 巻嶋 由華 関 恵美子 三好珠佐和 横川 博英2 医療法人社団OKM岡本内科クリニック 順天堂大学医学部総合診療科研究室2 目的 2型糖尿病に対するダパグリフロジンの血糖コントロールの程度 高感度CRP アディポネクチン及びPAI 等について検討した 対象と方 法 HbAcが6.5 以上の2型糖尿病患者にダパグリフロジン5mgを投与し 投与3 6ヶ月後のHbAc 体重並 アセト酢酸 3 ヒドロキシ酪酸 総ケ トン体 アディポネクチン及びPAI を比較した 27例 男4例 平均年齢50.7歳 の平均体重は89.3kgで 24例で経血糖降下薬 4例でイ ンスリン又はGLP 受容体作動薬が投与されていた HbAcは投与前7.37± 0.0 から0.77±0.4 と有意に低下した p 0.00 体重は3.8±0.8kgの 有意な減少であった p 0.00 投与後アディポネクチンは増加し PAI は低下した 低血糖症状や脱水などの副作用は認めなかった 結語 ダ パグリフロジンは2型糖尿病において体重減少 HbAc低下と共に脂肪細胞 の機能改善が認められた HbAc NGSP値 II 5 9 既存の内服またはインスリン療法にイプラグリフロジンを 追加投与した症例の CGMを用いた検討 川崎 元樹 樋 正憲 香宗我部知子 室屋 洋平 平澤 麗子 佐藤 文紀 櫻田 麻耶 西田 賢司 辻野 元祥 小川 佳宏2 東京都立多摩総合医療センター内分泌代謝内科 東京医科歯科大学大学院分子内分 泌代謝学 糖尿病 内分泌 代謝内科 2 目的 イプラグリフロジン Ip を追加投与し 臨床効果を検討する 対 象 Ip 50 mg を追加投与した2型糖尿病患者5例 方法 検討A 入 院中の9例で CGMを用いIp追加前後2間の平均血糖 MPG と標準偏差 SD を比較した 検討B 入院および外来0例で Ip追加前と3か月後の HbAc 体重を比較した 検討A 平均年齢52.4歳 罹病期間5.8 年 経血糖降下薬 OHA 7例 OHAとインスリン併用2例 MPG 59 mg dl 32 mg dl p 0.03 SD 40.2mg dl 32.6 mg dl p 0.02 へ有 意に減少した 検討B 平均年齢55.歳 罹病期間2.4年 OHA 4例 イン スリン例 両者併用5例 平均HbAc へ有意に改善し p 0.0 平均体重78.8 kg 75.4 kgへ有意に減少した p 0.0 結論 Ipは 投与直後から平均血糖や血糖変動を改善し 3か月後のHbAcと体重を有意 に改善した HbAc NGSP値 II 5 20 CGMによるSGLT2阻害薬イプラグリフロジン有用性の検 討 庄島 蘇音 松本 美帆,2 前田 英紀 浦上 経子 武田 昌也 北村 卓也 渡邊 恭子 中塔 辰明 岡山済生会総合病院糖尿病センター 岡山済生会総合病院内科2 目的 CGMを用いてイプラグリフロジンの有用性を検証する 方法 2型糖尿病患者6例 男 女 2 4名 平均年齢56.8±4.9歳 罹病期 間8.2±3.9年 に本剤50mgを回投与し 投与前およびヶ月後にCGMで 血糖変動を評価した また投与ヶ月後の薬効薬理について評価した CGMの解析では投与4週後に夜間血糖および各食後血糖に改善効果 がみられた 平均血糖は46mg dlから32mg dl p 0.05 へと有意に減 少したが MAGE SD 各食後血糖AUC 0 3h に有意差がみられなかっ た HbAcは7.8 から7.2 p 0.0 に有意に低下し 体重 腹囲 血 圧 脂質 尿酸値にも有意な改善を認めた 腎機能 尿細管機能に一過性 の低下 ヘマトクリット ケトン体に一過性の上昇がみられた 安全性お よび忍容性に大きな問題は認められなかった 結論 CGM解析により夜間血糖および各食後の血糖に改善効果が確認で きた HbAc NGSP値 S 232

8 II 5 2 SGLT2阻害薬追加投与の有用性について CGMによる検 討 鴨嶋ひかる 小野 百合 平野 桃 遠藤寿美恵 小野百合内科クリニック 目的 2型DM患者のSGLT2阻害薬追加の有効性と血糖内変動に与える 影響をCGMで評価 方法 外来2型DM患者25例 年齢45.4±9.歳 罹病期 間2.3±6.8年 にイプラグリフロジン50mg A群5例 トホグリフロジン20 mg B群0例 を追加し糖脂質 肝腎機能 体重変化を検討 各群4例は外 来CGMで投与前後の血糖内変動を検討 結果 HbAc 2週A.0 B 0.75 P 0.00 体重 2週A 2.5kg B.8kg p 0.00 肝機能はA で低下 血圧 脂質 GFR変化なし CGMの平均血糖値29.9± ± 42.3mg dl p 0.03 と有意低下 SD MAGEは低下傾向 結論 CGM でもSGLT2阻害薬追加の有用性が示された HbAc NGSP値 II 5 22 皮膚Autofluorescenceにより評価したアンギオテンシン受 容体拮抗薬 ARB の有効性の検討 麻沼 卓弥 三浦順之助 保科 早里 菊池 俊介 市原由美江 沈 卓 小林 浩子 志村香奈子 内潟 安子 東京女子医科大学糖尿病 代謝内科 背景 目的 テルミサルタンの抗AGEs作用を皮膚AF値で検討する 対象 方法 糖尿病患者70名 男 女 52 8名 型39名 2型3名 皮 膚AF値はAGE Reader を用いて測定 テルミサルタン40mg T 群22名 バルサルタン80mg V 群名とARB非投与 C 群37名3群で 投与時か らの糖代謝 血圧 皮膚AF値を半年毎に経過観察した 投薬開始時T群HbAc 皮膚AF値は8.0± ±0.4 V群7.7±. 2.6±0.4 C群7.6±.0 2.3±0.4で3群間に有意差はなかった 2年 後のT群の皮膚AF値変化量は 0.3±0.5でC群0.5±0.4より有意に低下した p 0.0 V C群間には差がなかった 結論 テルミサルタンが抗AGE低下作用を有する可能性が示唆された HbAc NGSP値 II 5 23 CGMSを用いたダパグリフロジン単回投与による尿糖排泄 閾値の変化 中村 祐太 永井 義夫 寺島 優子 西根 亜実 石井 聡 加藤 浩之 太田 明雄 田中 逸 聖マリアンナ医科大学代謝 内分泌内科 目的 ダパグリフロジンの尿糖排泄閾値 RTg の低下効果を定量化し 年齢による影響を検討 方法 対象は2型糖尿病患者 若年群 40歳 7例と非若年群 40歳 0例 CGMS装着下に時間ごとに採尿 目をコントロールとし 2目 にダパグリフロジン5mgを内服 時間ごとの平均糖濃度と尿糖量を散布図 にプロットし 回帰直線からRTgを推定 RTgは若年群 非若年群でそれぞれ 0.9mg dl 7.0mg dlと推定 平均糖濃度を共変数とした共分散分析で 2群の群別回帰直線は非平行であ り 若年群の方が回帰係数は有意に大きかった 考察 結語 ダパグリフロジン内服後のRTgは年齢によらずほぼ0mg dlで あったが 同じ血糖値であっても ダパグリフロジンによる尿糖排泄量が 若年の方が多くなることを意味する新たな知見を得た HbAc NGSP値 II 5 24 SGLT2阻害薬前後の血糖変動の持続血糖モニター CGM による検討 大和 一美 佐藤 譲 NTT東本東北病院糖尿病代謝内科 目的 2型糖尿病患者にSGLT2阻害薬 SGLT2i を投与し インスリンま たはインスリン分泌促進薬の併用群とそれ以外の群に分けて 持続血糖モ ニター CGM にて血糖変動とその特徴を観察した 対象 方法 入院 患者例 年齢 50.3±3.4歳 HbAc 9.8±.9 にSGLT2iを投与し そ の前後の血糖変動をCGMにて解析した 平均血糖値と標準偏差は 両群で低下をみとめた 一尿糖量と尿量は両群で増加をみとめた 平均 血糖が低いインスリン使用症例でSGLT2i投与翌から多量のインスリンの 減量が必要であった 結語 SGLT2iは 併用薬にかかわらず投与初か ら血糖内変動全体を平行移動のように下方に低下させた インスリンや SU薬投与患者では 低血糖のリスクが増大し 減量が必要であった HbAc NGSP値 II 型糖尿病患者における血糖コントロール状態とSGLT2阻 害薬の効果の関連性 楠 正隆 夏目有紀枝2 佐藤 大介3 中村 孝夫3 宮田 哲郎4 筒井 秀代5 押田 芳治2 愛知医科大学メディカルクリニック内科 名古屋大学総合保健体育科学センター2 山 形大学大学院医学系研究科生命情報工学講座3 山王メディカルセンター血管病セン ター4 帝京大学医学部衛生学公衆衛生学講座5 目的 SGLT2阻害剤の効果と投与開始前のHbAc値との関連性について検 討した 方法 2型糖尿病患者にダパグリフロジン5 mg Dapa トホグリ フロジン20 mg Tofo またはルセオグリフロジン2.5 mg Luseo を回 投与し 2 6週間後の血糖及び血中脂質データの変化量と治療前のHbAc値 との相関性について分析した 体重は3群全てで低下した HbAc値 はDapa及びLuseoによって有意に低下し Tofoによっても低下傾向が見られ た Dapa投与群ではLDLコレステロール値が上昇した また 投与開始前の HbAc値とTofo及びLuseoによるHbAc変化量とが負に相関した一方で 体 重及び血清脂質の変化量と投与前のHbAc値とは相関しなかった 結論 少 なくともDapa及びLuseoによるHbAc低下は投与前のHbAc値と相関する一 方で SGLT2阻害薬はHbAc値とは独立に体重を減少させる可能性が示唆さ れた HbAc NGSP値 II 5 26 新規SGLT 2阻害薬イプラグリフロジンの2型糖尿病患者 に対する前向き介入研究 清野 弘明 磯野 恵一 高田 由香 武田 光枝 永井千恵美 水谷 裕子 村田 佳代 山田ふみえ 山本千歌子 遠藤由紀恵 関根のぞみ せいの内科クリニック 目的 204年に本邦で承認されたイプラグリフロジンは SGLT 2を選択的に阻害する 新たな作用機序を持つ糖尿病治療薬である 従って現段階で常診療上の問題 となる多様な患者背景との関連性を検討した報告は多くない そこで本研究で は使用実態下におけるイプラグリフロジンの有効性および安全性を検討する 対象 新規患者または既存の糖尿病治療で効果不十分な2型糖尿病患者 方法と考察 イプラグリフロジン50 mgを回 朝食後に52週間投与する 主要評価項目は 治療開始時と治療開始52週後のHbAcの変化量および変化率 副次評価項目は 空腹時血糖値 空腹時インスリン値 空腹時グルカゴン値 体重などの変化量 および変化率とした 今回はこれらの項目についてBMI 糖尿病罹病期間 併 用薬の有無で層別解析を実施し イプラグリフロジンが適した患者背景を検討 する HbAc NGSP値 II 間のSGLT2阻害薬内服で総ケトン体7735μmol Lに達 するケトアシドーシスを発症した若年肥満2型糖尿病の 例 川名 洋平 近藤 敬一 大嶽 苑子 田中満実子 鴇田 藍 澤田正二郎 今井 淳太 山田 哲也 片桐 秀樹 東北大学病院糖尿病代謝科 25歳女性 4歳から糖尿病 OHAでコントロール不良のため当科紹介 入 院時 身長54cm 体重94.5kg FPG 234mg dl HbAc 9.0 空腹時血 中CPR 3.83ng ml 尿中CPR 348μg 血中総ケトン8μmol L 400kcal 食で体重減少は認めたが血糖は改善せず イプラグリフロジン50mgを開始 したところ2後に総ケトン7735μmol Lと著増 FPG 77mg dl BGA ph 7.36 HCO3.8mmol Lよりeuglycemic ketoacidosisと診断 症状は 渇のみ ブドウ糖及びインスリンi.v.でアシドーシスは速やかに改善 イプ ラグリフロジン中止 強化インスリン療法にてケトーシスは徐々に改善 若年肥満2型糖尿病でインスリン分泌が充分保たれているにもかかわらず わずか2間のSGLT2阻害薬投与で著明なケトアシドーシスを発症してお り SGLT2阻害薬投与にはケトーシスの危険が伴うことを念頭に診療する 必要があると考えられた HbAc NGSP値 II 5 28 糖毒性状態においてイプラグリフロジンが糖代謝 尿糖プ ロファイルに及ぼす影響の検討 食事負荷試験 分割蓄尿 を用いて 森本 栄作 梶谷 展生 岡田 早未 林 恭加 寺見 隆宏 伊勢田 泉 肥田 和之 岡山医療センター代謝内科 背景 糖毒性状態におけるSGLT2阻害剤の糖代謝改善の機序の詳細は不明 である 目的 イプラグリフロジン Ipra 内服時の糖代謝動態の検討 方法 対象 強化インスリン療法でコントロール不良の40歳男性2型糖尿 病患者にIpraを導入し 前後で食事負荷試験と時間毎の蓄尿を行った 結 果 Ipra内服による血糖改善は空腹時でより顕著であった 朝食後4時間ま でのGlucoseおよびInsulinのAUCが低下する一方 glucagonのaucは増加 した 尿糖排泄量は食後時間から増加し 食後2時間から夜間にかけても 維持された 考察 Ipraによる夜間を含む尿糖排泄は空腹時血糖改善に寄 与するが 食後血糖の改善は比較的乏しく 食事摂取 グルカゴン濃度の 上昇による糖新生の亢進などが食後の尿糖排泄亢進を相殺するためと推測 された 結語 Ipra内服によるグルコース動態の変化を詳細に解析したの で報告する HbAc NGSP値 S 233

9 II 5 29 II 5 33 外来2型糖尿病患者の24時間尿糖排泄量を再考する 森野勝太郎 関根 理 根本 憲一 楠 知里 大村祐美子 荒木 信一 卯木 智 川合 寛道 宇津 貴 柏木 厚典2 前川 聡 滋賀医科大学糖尿病腎臓神経内科 草津総合病院2 目的 SGLT2阻害薬による尿糖排泄を介した新たな治療が臨床応用されて いる 自己血糖測定やHbAcの普及に伴い尿糖検査の頻度が減る中で 24 時間尿糖排泄量 U Glu に関する報告は 少数症例の報告しか見当たら ない そこで 外来2型糖尿病患者におけるU Gluについて検討する事とし た 方法 年に滋賀医科大学経過観察研究に登録された延べ509 名より重複例を除外した2型糖尿病07症例 24時間蓄尿実施例 U Glu と背景因子の関係を検討した HbAcの平均は7.2±. U Glu は 中央値3g day 四分位範囲 3 最小 最大値 であった U GluとHbAc 空腹時血糖 尿量 男性 脂質治療薬が正に 年齢 尿 酸が負に関与していた HbAc高値にも関わらず 尿糖排泄が少ない症例 があり 尿糖排泄閾値上昇の関与が疑われた 結語 外来糖尿病患者のU Gluの分布を明らかとした HbAc NGSP値 II 5 30 新規開発高特異性サンドイッチELISA法を用いたSGLT 2 阻害薬によるグルカゴン分泌への影響の検討 須賀 孝慶,2 菊池 司 小林 雅樹 森田 恭輔 松居 翔 橋本 博美 河野 大輔 佐々木 努 山田 正信2 北村 忠弘 群馬大学生体調節研究所代謝シグナル研究展開センター 群馬大学大学院医学系研究 科病態制御内科学2 目的 SGLT 2阻害薬による血中グルカゴン濃度への影響が複数のグループ から報告されている 一方で 同じSGLT 2阻害薬でもカナグリフロジンには 血中グルカゴン濃度への影響がないとする報告もある そこで我々が開発し た新規高特異性グルカゴンサンドイッチELISA法を用いて SGLT 2阻害薬の 血中グルカゴン濃度に対する効果を再検討した 方法 SGLT 2阻害薬としてダパグリフロジンとカナグリフロジンを使用し た 野生型マウスを一晩絶食させ 薬剤投与6時間後の血中グルカゴン濃度を 測定した 新規開発サンドイッチELISA法において ダパグリフロジン投与群の 血中グルカゴン濃度は対照群と比較して上昇傾向が確認された 考察 既報通り 一部のSGLT 2阻害薬によるグルカゴン分泌促進効果が示 された 異なるSGLT 2阻害薬間でグルカゴン分泌促進作用に違いがあるかに ついても報告する II 5 3 榎本 康宏 加藤 誠 板野 祐也 三浦絵美梨 押谷 創 藤谷 淳 柴田 大河 大橋 徳巳 傍島 裕司 大垣市民病院糖尿病 腎臓内科 背景 イプラグリフロジン 以下IP はインスリンを介さない血糖降下作 用を有し 体重減少効果や代謝改善効果も示唆されている しかしケトア シドーシスや皮疹といった当初想定されていなかった副作用が報告されて いる 目的 IPの有効性 安全性 効果予測因子について検討 方法 対象は2型糖尿病患者64例 男性37例 年齢53.3±0.歳 HbAc8.5±.6 BMI30.2±5.3 IP投与によるHbAc 体重 尿検査 代謝関連項目 の変化 有害事象を6ヶ月間観察 6ヶ月後の効果予測因子を検討 現時点で投与後3ヶ月間観察しえた50例 HbAcは0.95 低下 P 0.00 体重は.4kg減少 P 0.00 有害事象は皮疹7例 低血糖4例 低 血糖症状例 尿ケトン陽性を伴う倦怠感例 総括 IPの血糖と体重コントロールに対して有用性が示唆された 今後6 ヶ月間の経過を加え検討していく HbAc NGSP値 II 型糖尿病患者におけるSGLT2阻害薬新規処方例の開始パ ターンと短期治療成績 CoDiCを用いた多施設共同研究 紅林 昌吾 山崎 勝也2 大月 道夫3 川井 紘一2 平尾 紘一4 柏木 厚典5 糖尿病データマネジメント研究会 西宮市立中央病院糖尿病 内分泌内科 川井クリニック2 大阪大学大学院医学系研 究科内分泌 代謝内科3 H.E.C.サイエンスクリニック4 草津総合病院5 目的 SGLT2阻害薬 Sglt薬 の開始状況を調査し 使用パターンと治療 効果の特徴を明らかにする 方法 204年4月以降にSglt薬が開始された2 型糖尿病患者を対象とし CoDiCを用いて集計した434例の臨床背景 前治 療薬 併用薬 6ヶ月間の治療成績を検討した 対象の平均年齢54± 歳 罹病期間±7年 BMI30.5±5.5kg m2 開始時併用薬の種類数は 0 2 3剤以上が各 で SU BG DPP4iが最多8 インスリ ン併用が2 を占めた 全例の治療前後HbAc値 前 3ヶ月 は8.2± ±.26 体重は8.5±8.2kg 79.±7.7kg 前治療の有無や併用薬の 種類数別で HbAc低下幅に有意差を認めなかった またSU薬の併用の有 無によりHbAcの低下値に差はなかった 総括 併用薬の種類数や薬剤種 類によらず 本薬の有用性が示された Sglt薬開始6ヶ月後値を含めて報告 する HbAc NGSP値 山本 知穂 三好 秀明 菅原 基 高橋 清彦 壇浦みどり 北尾 直之 橋本 玲奈 宮 愛香 三次 有奈 山本 浩平 中村 昭伸 渥美 達也 北海道大学大学院医学研究科免疫 代謝内科学分野内科II 目的 イプラグリフロジンによる内臓脂肪変動を検討する 対象 2型糖 尿病患者 方法 前向き観察研究 イプラグリフロジン50mgを投与し4週 毎に6週間観察する 目標症例26例中22例8週の中途解析では DUAL インピーダンス法による内臓脂肪面積 cm 2 p 0.48 皮下 脂肪面積 cm2 p は低下傾向ではあるが有意差は認 めなかった 生体電気インピーダンス法により測定した骨格筋量は減少し た kg p 空腹時血糖値 63 40mg dl p 0.00 HbAc p 0.00 体重 kg p 0.00 HOMA R p が有意に減少し 腹囲は減少傾向であった cm p 結論 イプラグリフロジン投与により血糖コント ロール 体重が改善した 内臓脂肪量 骨格筋量ともに減少傾向であり今 後症例数を重ねて報告する HbAc NGSP値 II 5 34 イプラグリフロジンの血糖降下作用およびInBody S20を 用いた体組成変化と食事内容との関連 浅生 貴子 堀江 正和 木ノ原周平 石田 和史 厚生連廣島総合病院糖尿病代謝内科 糖尿病センター 目的 イプラグリフロジン IF の臨床効果を血糖降下作用 体組成変化 の観点で検討する 方法 すでに薬物療法中の2型糖尿病外来患者のうち IF50mgを追加開始した6例を対象とし 平均年齢58.5歳 HbAc7.8 開 始後24週までの血糖降下作用およびInBody S20で求めた体組成変化を評価 した IF開始後2週でHbAcは0.53 低下し 以後も維持され た 2 体重は2週で.8kg減少し 以後も漸減した 3 2週までの体重減 少は脂肪減少が主だったが 一例は骨格筋減少が著明だった 同症例は軽 度の糖質制限を行っており その是正で 以後 骨格筋減少は止まった 結 論 IFは相加的な血糖降下作用を発揮し 体組成改善の観点からも有用と 考えられたが 糖質制限食との併用はサルコペニアを助長する可能性があ ることが示された HbAc NGSP値 II 5 35 当院におけるイプラグリフロジン導入64例の検討 選択的SGLT2阻害薬イプラグリフロジンの内臓脂肪減少 効果に関する検討 Tofogliflozin8週使用の糖代謝および体組成に対する体成分 分析装置を用いた検討 廣瀬 幸恵 中島 進介2 岩橋 泰幸 瀬尾あかね 大野 恭太 高橋 哲也 田守 義和 愛仁会千船病院内科 神戸大学大学院医学研究科糖尿病 内分泌内科学部門2 目的 方法 2型糖尿病患者2名 男性6名 女性6名 に対し 糖脂質代 謝及び体組成に対する影響を検討するため Tofogliflozin TF 20mg を8週間投与した TF投与開始前と8週後に血液検査と生体電気インピーダ ンス法を利用した体成分分析を実施した 3名の脱落により 9名で の検討となった HbAcは に有意に低下し 平均値でケトン体は μmol l p と上昇傾向で 遊離脂肪酸は μEq Lに上昇していた 体重74.7kg 72.7kg 除脂肪体重 kgと有意に 減少し 骨格筋量は25.0kg 24.kgで低下傾向 p 0.07 にあった 体脂 肪量 細胞内水分量 細胞外水分量については有意差を認めなかった 考 察 TFは糖代謝を改善する一方で 遊離脂肪酸の上昇及び骨格筋量の低下 を来たし 異化亢進状態を招く可能性がある HbAc NGSP値 II 5 36 SGLT2阻害薬投与9例における6ヶ月間の効果と安全性の 検討 戸崎 貴博 神谷 英紀2 豊田かおり 西田 知世 城間 恵 坪中かおり 浅井ひとみ 森部 美保 中屋 有貴 中村 二郎2 医療法人TDE糖尿病 内分泌内科クリニックTOSAKI 愛知医科大学医学部内科学 講座糖尿病内科2 目的 SGLT2阻害薬の効果と安全性を検討 対象 2型糖尿病外来患者で SGLT2阻害薬4種のいずれかを投与した9例 方法 他の糖尿病薬に追加 投与もしくは単独投与し6ヶ月間投与継続できた77例を解析 HbA c値7.49±.3 より7.0±.07 p 0.0 体重77.59±5.0 kgより74.56± 6.87kg p 0.00 内臓脂肪面積08.4±43.6 cm2より97.2±46. cm2 p 0.0 に減少 血圧 ALTも有意に減少 ウエスト周囲径は有意差なし 有害事象は全身の皮疹 膀胱炎 膣カンジダ症の疑い 頻尿 筋肉痛 胸 部圧迫感 肩の違和感が各例 重篤でない低血糖が4例 結語 SGLT2阻 害薬は肥満症を合併した糖尿病の治療に有効と考えられるが投与に関して は注意すべき点も多く今後の経過をさらに検討すべきと考えられた HbAc NGSP値 S 234

10 II 6 GLP 受容体作動薬の血糖改善メカニズムについての検 討 Short actingとlong actingの胃排泄およびインスリン 分泌に対する効果の違い,2 桑田 仁司 矢部 大介 岡村 香織 倉本 尚樹 桜町 惟 石飛 美紀 六反麻里代 渡邊 好胤 表 孝徳 田中 永昭 清水 忍3 村上 長司3 黒瀬 健 清野 裕 関西電力病院糖尿病 代謝 内分泌センター 関西電力病院疾患栄養治療セン ター2 関西電力病院臨床検査部3 目的 Short acting及びlong acting GLP 受容体作動薬 GLP RA の 血糖降下機序の相違の明確化を目的とした 方法 2型糖尿病患者5名 54.3±2.3歳 BMI27.6±2.2kg m2 HbAc8.9±0.3 に対してGLP RA 投与前 2週後 2週後に食事負荷を行い血糖値 インスリン値を測定する と共に胃排出速度 T 2 を評価 Long群 Liraglutide n 0 とShort 群 Lixisenatide n 5 に分けて解析した 2週後 HbAc 血 糖曲線下面積 体重は両群で同等に低下 LongはIRI AUC及びFPGを有意 に改善 ShortはT 2を著明に延長した 結論 Shortは胃排出抑制 Long はインスリン分泌能改善を介して血糖降下作用を発揮する HbAc NGSP値 II 6 2 リラグルチド長期使用後の脂肪分布と脂質代謝への影響 山本 剛史 樋 明子 前木 展子 山本 咲 富田 高臣 九島 秀樹 友安 雅子 李 相翔 原 賀子 小原 信 長村 杏奈 林 俊行 高橋 育克 福井 智康 平野 勉 昭和大学医学部内科学講座糖尿病 代謝 内分泌内科部門 方法 リラグルチド Lira を使用したT2D患者において内臓脂肪面積を 測定し TG HDL C LDL C アポタンパクを評価した 2年以 上Liraを使用した40名について検討した 平均3年後の変化量は 体重 0.86 kg 腹囲 2.35cm HbAc 2.22 p 0.0 TG 28.2mg dl p 0.05 HDL 4.9mg dl p 0.0 LDL 9.4mg dl p 0.05 UA 0.06mg dl AST 3.4IU l ALT 2.2IU l p 0.05 γgtp 4.9IU l LDL ApoB比 0.02 内臓 脂肪面積 V 0.8cm2 皮下脂肪面積 S 4.76cm2 V S比 肝CT 値 0.93HUであった HDL増加とLDL ApoB比増大はV S比増大と負の相 関であった HbAc変化はHDL LDL ApoB比 V S比の変化と相関して いなかった 考察 Lira長期投与により内臓脂肪比率は減少 HDL上昇 LDL ApoB比は上昇した これらはHbAc変化と無関係だった LiraはHbA cに関係なく 脂質代謝を改善し 抗動脈硬化作用を呈する可能性がある HbAc NGSP値 II 6 3 国内III相臨床試験の併合解析により検討したリラグルチ ド投与中の本人2型糖尿病患者における体重変化の予測 因子 山内 晃 清野 裕2 西島 啓二3 高野 智子3 加来 浩平4 するがクリニック内科 関西電力病院2 ノボノルディスクファーマ株式会社3 川崎 医科大学4 背景および目的 リラグルチド L 治療後に体重増加を来さない本人2型 糖尿病患者の予測因子を探索する 対象と方法 4つの国内III相臨床試験の併合解析として L群の合計723例に おいて L投与開始から6または24週で体重増加なし 変化量0kg以下 の予 測因子を探索するため 患者背景 性別 年齢 体重 罹病期間 HbAc 空腹時CPR と治療方法をモデルに含めたロジスティック回帰分析を実施し た また 体重変化量に関する重回帰分析も実施した 結果 6または24週における体重増加なしの予測因子として ベースライン HbAc低値および年齢高値 ならびにL単独療法 前治療あり が示された また 体重変化量に関して ベースラインHbAcおよび年齢が有意な要因で あった 結論 L投与前のHbAcおよび年齢が 投与後の体重増加なしの予測因子であ ると示唆された HbAc NGSP値 II 6 4 2型糖尿病治療におけるリラグルチド投与のnonHDL Cに 及ぼす効果 藤田有紀子 川 英二2,3,5 吉岡 大樹 佐道 紳一 藤田 成裕4 吉村 敏朗 兼松 隆之,2,3 地方独立行政法人長崎市立病院機構長崎みなとメディカルセンター市民病院薬剤部 地方独 立行政法人長崎市立病院機構長崎みなとメディカルセンター市民病院糖尿病 代謝内科2 地 方独立行政法人長崎市立病院機構長崎みなとメディカルセンター市民病院研究開発セン ター3 独立行政法人国立病院機構長崎医療センター内分泌 代謝内科4 長崎大学大学院医歯 薬学総合研究科地域包括ケア講座5 目的 2型糖尿病治療では 脂質代謝の改善も重要な治療目標となる 今回 リラ グルチド Lg 投与のnonHDL C 以下nonHDL に及ぼす影響について検討した 方法 対象はLgを投与開始した2型糖尿病患者38例 M3例 F25例 Lg投与前 と2週後のデータを後方視的に比較検討した Lg投与前後でHbAcとBMI は有意に改善したが nonhdlに有意な変化は認めなかった また 年齢 性別 BMI 脂質改善薬の有無とnonHDL変化量に関連を示さなかったが Lg投与前のnonHDL 高値群 50mg dl では正常値群 nonhdl 50mg dl に比べ有意な改善を 認めた 20.9±26.vs4.6±23.9mg dl p 0.05 nonhdl変化量は高値群ではtg 変化量と正常群ではLDL変化量と有意な正の相関を示した p 0.05 考察 nonhdl高値の2型糖尿病患者におけるlg投与は TG richリポ蛋白を主体とした nonhdl改善をもたらすことが示唆された HbAc NGSP値 II 6 5 インスリン投与患者へのリラグルチド併用効果の検討 三玉 康幸 廣澤 裕代 山辺 瑞穂 木下 麻依2 前濱 梨絵2 川上 志帆2 医療法人社団啓卯会村上記念病院内科 医療法人社団啓卯会村上記念病院栄養管理 室2 目的 インスリン I 投与患者へのGLP 受容体アナログ製剤リラグル チド L の併用効果を検討する 対象 方法 I使用中の患者でLの併用 を開始した8名 平均年齢66.6歳 平均HbAc7.2 に対し開始前後のHbA c BMI 体重あたりのI投与量を比較した また合併症やCペプチドイン デックス CPI 別のHbAc変化量も比較した また HbAc変化量に影 響する因子について多変量解析で検討した HbAc 体重あたりの I量は有意に低下した CPI別のHbAc変化量には有意差を認めなかった 神経障害がある群はない群よりHbAcが低下した HbAcの変化量に対し てはBMIが有意な説明因子であった 考察 LとIの併用によってI投与量 は減量可能のみならず 体重の増加なくHbAcの改善が可能であった ま たHbAcは内因性インスリン分泌によらず低下し 胃運動やグルカゴン分 泌の抑制が関与している可能性も示唆された HbAc NGSP値 II 6 6 BOT 療 法 効 果 不 十 分 例 に 対 す る Lixisenatide ま た は Vildagliptinのインスリン併用効果の比較研究 GLP ONE KOBE Study 宗 杏奈 坂 一彦 中村 友昭 廣田 勇士 来住 稔2 西海 智子2 黒木 康雄2 高部 倫敬2 原 賢太2 竹内 健人2 芳野 弘2 横田 一樹2 小川 渉 神戸大学大学院医学研究科糖尿病内分泌内科 GLP ONE KOBE Study Group2 目的 DPP 4阻害薬と持効型インスリンの併用でも血糖コントロールが不 良な場合の 次の治療方針を探る 対象 GlargineとSitagliptinのBOT療 法を8週間以上行っているがHbAcが7 0 の患者39名 方法 対象者 にインスリン量の用量調整を行いつつ Vildagliptinへ変更群 V群 ない しGLP 受容体作動薬Lixisenatideへ変更群 L群 に無作為に割り付け 3 ヶ月間の介入を行い差異を検討した 両群とも介入前に比し有意に HbAcは改善したが 群間で有意差はなかった 体重減少はL群でのみ認 められた 結論 BOTでコントロール不十分な場合 インスリンの用量調 節を行いつつLixisenatideを併用する治療への切り替えで体重減少効果とコ ントロールの改善をえることができた HbAc NGSP値 II 6 7 認知症患者におけるエキセナチドLARの治療効果 非認知 症患者との比較 上野 宏樹 栗原 琴美 玉井 杏奈 薬師寺洋介 吉田 陽子 生野 淑子 岡田めぐみ 山上 啓子 福本まりこ 川崎 勲 浦 義和2 細井 雅之 大阪市立総合医療センター糖尿病内科 大阪市立十三市民病院2 目的 持続型GLP作動薬 エキセナチドLAR の 高齢となり認知力が 低下した糖尿病患者に対する有効性を 認知症が疑われない症例と比較す ることで検討した 方法 結果 対象は当院外来及び入院している糖尿病患者3名 認知力の 低下が原因で導入された患者群6名を認知症群 そうでない群を非認知症群 としたところ開始から9か月間でHbAcは8.4±0.86 から6.9±0.5 と有意 に低下した HbAc7 未満達成率およびΔHbAcは両群で同等 達成率 33.3 vs 42.7 ΔHbAc.55 vs 0.98 であり有意差は見られな かった 結論 エキセナチドLARは認知症患者に対しても非認知症患者と 同等の治療効果が得られ有効な治療手段になりえる HbAc NGSP値 II 6 8 GLP受容体作動薬の認知機能改善効果について 上野八重子 野田 浩生 松永真由美 白藤 雄五 廣田 勝弘 永岡 元博2 宇部協立病院内科 宇部協立病院精神科2 目的 GLP 受容体作動薬の認知症への効果を検討 方法 当院でGLP製剤を使用した症例を対象とし 認知機能スケールや ADL等への影響を調べた 対象症例は8例 平均年齢77.6歳 66歳 92歳 男3例で女5例 開始時の平均HbAcは7.8 ±.66 使用期間は4 58週間 使用薬剤はリラグルチド2例 エキセナチド2例 リキシセナチド4例で ド ネペジル既併用3例 インスリン併用4例 導入理由は低血糖 頻回注射不 可 腎合併症進行の阻止など 認知症スケール著明改善が2例 計算 前頭 葉機能 発語増加やADLの改善あり インスリンとの併用例では導入期に 嘔吐 食思不振から低血糖を来すことがあり注意が必要 結論 認知症患者へのGLP製剤使用は有用である HbAc NGSP値 S 235

11 II 6 9 GLP アナログ製剤の長期間投与による血中BNPの改善 効果 山本 繁樹 医療法人山本内科クリニック GLP アナログ製剤3年間投与による血中BNPの改善効果を検討した BNP の改善症例を2例提示し 次に リラグルチド リラ 投与群 20例 エ キセナチド エキ 投与群 0例 投与による血中BNPの推移を報告する 症例は66歳 女性 HbAc 0 BNP 60 pg ml で推移 リラ変更3年間 後では HbAc 6.5 BW 55 kg BNP 5 pg mlで推移 症例2は77歳 女性 HbAc 0 BNP 80 pg mlと高値 エキ変更3年後で HbAc 7 BW 65 kg BNP 20 pg mlで推移 リラ投与群では 投与前BNP56.2±9.5 から3年後30.2±.7 pg mlと減少 一方 エキ投与群では 投与前BNP5.6± 8.5から3年後33.3±9.9 pg mlと同様に減少した リラ エキ共に3年の長期 投与にてBNPは明らかに減少し 心機能が改善するが推察される HbAc NGSP値 II 6 0 GLP 製剤による肥満2型糖尿病治療はHbAcと肝機能を 改善する 永井 泰紀 井上 佳菜 東 大介 山本 恒彦 久保田 稔2 関西労災病院糖尿病内分泌内科 関西学院保健館2 目的 肥満2型糖尿病患者においてGLP 製剤が肝機能へ及ぼす影響を検 討 方法 BMI 25.0 HbAc 8.0 と血糖コントロール不良のために当 科へ通院中の53名 年齢53.7±2.3歳 BMI 33.3±7. 罹病期間5.7±5.年 HbAc 9.66±.74 に対し GLP 製剤 Exenatide Liraglutid を導入 6か月後 HbAc 7.39±.9 BMI 3.±6.2へといずれも顕著に 改善 肝機能は AST 40.8±34.5IU l 28.2±8.6IU l ALT 52.5±4.3IU l 33.3±23.3IU lと改善 PLT 9.6± ± mlと有意に上 昇 HbAcの低下は ALTとは有意な相関を認めなかったが R2.4 p 0.6 ASTの低下とは有意な正の相関を認めた R p 0.04 総括 GLP 製剤の導入により 肝機能は顕著に改善し この改善効果は 血糖コントロールと相関する HbAc NGSP値 II 6 2型糖尿病患者におけるエキセナチド徐放製剤への切り替 え症例の検討 田中 剛史 後藤 浩之 奥田 昌也 国立病院機構三重中央医療センター内科 緒言 GLP受容体作動薬エキセナチド バイエッタ B からエキセナチド徐放製 剤 ビデュリオン BD に切り替えの効果を検討した 対象 方法 外来通院中の9例 男 女 ±4.6歳 において 切り替え前後にCGM を実施した HbAc 切り替え前7.2±.0 後7.2±0.8 BMI 29.3± ±5.7と有意差は なし CGMではBにおいて 朝夕後の血糖値は抑制されるが昼後 夜間の上 昇を認め BDでは 夜間は抑制されるが 食後抑制が不十分な例が見られた CGMデータ解析では 平均値 SD CV値 J index M値 ICG MAGEの いずれにおいても前後で有意差はなし 結論 BからBDへの切り替えにおいて 大きなコントロール悪化はなく 患者の忍 容性を考慮した場合 有用な選択肢である HbAc NGSP値 II 6 2 2型糖尿病患者におけるリラグルチドとエキセナチドのβ細 胞機能改善効果に関する比較検討 近藤 義宣,2 佐藤 忍2 長田 潤3 寺内 康夫 横浜市立大学医科学研究科分子内分泌 糖尿病内科学教室 茅ヶ崎市立病院代謝内 分泌内科2 横浜済生会南部病院糖尿病 内分泌内科3 目的 リラグルチド L エキセナチド E が2型糖尿病 T2D 患者 のβ細胞機能に与える効果を比較した 方法 L E導入前 導入後24週に グルカゴン負荷試験 GST が行われたT2D患者を後ろ向き調査し 傾向 スコアマッチングを行った 主要評価項目はGSTでのC peptide曲線下面積 AUC CPR の変化とした 解析対象はL群26例 E群26例 介入によりHbAc変化量に群間差 はなかったが p 0.36 AUC CPRはL E群それぞれ.78±0.85ng ml min p ±0.85 ng ml min p 0.00 と増加し その変化 量はE群の方が大きかった p 0.02 結論 β細胞機能改善効果においてeの方がlに勝ることが示唆された HbAc NGSP値 II 6 3 強化インスリン療法施行 下 に も 血 糖 管 理 難 航 例 へ の Liraglutide追加効果に関する検討 小山 昌平 後藤 尚 籠島 可奈 工藤 宏仁 秋田赤十字病院代謝内科 目的 強化Insulin療法 IIT で血糖管理難航例へのLiraglutide Lira 追加の早期効果検討 方法 対象8例 女性8例 平均年齢60歳 罹病6 年 BMI3 Lira追加前使用Insulin量80U day を平均5間観察 使用Insulin量は平均6.6 U減 Lira追加後 HbAc AC は平均8.8から7.8 まで 体重は平均82.から8.2kgへ各々有意に p p 0.07 低 下 両者の変化量に有意な相関無し ACの低下幅 ΔAC の中央値.0 で対象を2群に分割すると 著明改善群は限定改善群と比べて Lira導入時 ACが有意に高値 平均9.2 vs. 8.3 p 両群で年齢 罹病期間 BMI Lira導入前インスリン使用量 観察期間は同等 考察 IITでの血 糖管理難航の際 以前に 追加 Insulin中止の上でのGLP 受容体作動薬 導入で 血糖管理が未達成だった例へ IITへの併用が適用拡大されたLira 導入の早期効果を観察した初の報告 HbAc NGSP値 II 6 4 経血糖降下薬単剤で治療中の2型糖尿病患者におけるdulaglutideの併用療法長期投与試験 絵本 正憲 寺内 康夫2 尾関 暁史3 大浦 智紀3 竹内 雅和3 今岡 丈士3 大阪市立大学大学院医学研究科代謝内分泌病態内科学 横浜市立大学大学院医学研 究科分子内分泌 糖尿病内科学2 本イーライリリー株式会社研究開発本部3 目的及び方法 経血糖降下薬 SU BG α GI TZD又はGLN 単剤で 治療中の本人2型糖尿病患者を対象にdulaglutide 0.75 mg D を52週間 週回皮下投与し 安全性及び有効性を検討した 結果 394例 年齢 57.4±.0歳 BMI 25.9±3.7 kg m2 平均±標準偏 差 に治験薬が投与され 92.9 の被験者が52週間の投与を完了した 主な 有害事象は便秘 下痢 悪心などの胃腸症状であった 低血糖の発現割合 は併用薬によって異なったが 重度なものは認められなかった HbAc値 はいずれの併用群でもベースラインから有意に低下した いずれもp 0.00 体重の変動については併用薬によって異なり TZDでは増加 SU及びGLNでは不変 BG及びα GIでは減少した 結論 Dの週回皮下投与は全般的に忍容であり 優れた血糖コントロール 改善作用を示した HbAc NGSP値 II 6 5 インスリン分泌能の保たれた2型糖尿病患者におけるGLP 受容体作動薬の長期使用経験 西山 祐輝 藤田 洋平 渡邉 裕尭 清水彩洋子 藤木 典隆 畑 聖弘 馬屋原 豊 大阪府立急性期 総合医療センター糖尿病代謝内科 目的 GLP 受容体作動薬 GLP RA の長期効果を検討した 対象と方法 対象はGLP RAを開始後24ヶ月間観察できた50名 平均年 齢59.6±3.9歳 罹病期間3.±8.92年 BMI 30.4±6.2 CPR index 2.7±.37 3例で経過中にインスリン治療が追加された HbAcや体重などの 臨床データを比較検討した HbAc Ac は開始時9.00±.50 から6 24ヶ月後それぞれ7.42± ±.23 と有意に低下していた 24ヶ月後Ac 7.5 以下の改善 群では罹病期間が有意に短く 5.6±9.9年vs 0.4±7.0年p 開始 時と比較した体重減少が大きかった 4.93±4.59kg vs.77±4.43kg p インスリン治療追加群はAcが開始時 24ヶ月後とも有意に高く 罹病期間が長かった 考察 罹病期間が短く インスリン分泌能が残存している患者にGLP RA が長期間にわたり有効である可能性が示された HbAc NGSP値 II 6 6 リラグルチドの外来導入管理と長期使用有効例の検討 永野 秀和 滝 朋子,2 内田 大学3 中村 晋3 鈴木佐和子,2 吉田 知彦,2 小出 尚史,2 橋本 直子,2 佐久間一基,2 樋誠一郎,2 志賀 明菜,2 河野 貴史,2 駒井 絵里,2 藤本 真徳,2 龍野 一朗4 田中 知明,2 横手幸太郎,2 千葉大学医学部附属病院糖尿病代謝内分泌内科 千葉大学大学院医学研究院細胞治療内科学2 ほたるのセントラル内科3 東邦大学医療センター佐倉病院糖尿病 内分泌 代謝センター4 緒言 2型糖尿病患者におけるリラグルチド L の外来導入 長期管理下の有効性 について検討 方法 Lを導入した50例 平均年齢52.8歳 BMI 29.9 を対象として 24ヶ月継続投 与の経過を後方視的に検討 Lを24ヶ月間継続投与した25例のHbAc 7.0 達成率は48.0 その推移は投 与前8.6±.44から7.55±.72 24ヶ月後 と改善 体重は投与前77.4±6.7 kgから 75.9±7.3 kg 24ヶ月 へと減少 0.6mgと0.9mg投与の比較では 体重減少作用は0.9 mgでより効果が高く L単独療法群とSU薬併用群の比較では 血糖降下作用は増強 するものの体重減少効果は減弱 考察 2型糖尿病患者へのL投与は 長期に体重減少とHbAcの改善および維持が期待でき 特に体重減少効果はL投与量依存的に認められ GLP 血中濃度の違いによる中枢神 経作用を反映していると考えられた HbAc NGSP値 S 236,2

12 II 6 7 Dulaglutideの有効性 安全性に対する患者背景の影響 本人2型糖尿病患者における三相試験併合解析 大西由希子 大浦 智紀2 西山 智2 大山 純加2 竹内 雅和2 岩本 紀之2 朝生命成人病研究所附属医院糖尿病代謝科 本イーライリリー株式会社研究開 発本部2 目的 三相試験でDulaglutide 0.75 mg D が投与された本人2型糖尿 病患者855例を対象にして 26週時の有効性 HbAc 体重 及び安全性 低 血糖 悪心 リパーゼ上昇 血圧 脈拍数 に対する背景因子による影響 を検討した 年齢 性別 体重 BMI 罹病期間 HbAc 肝機能 腎機 能 SU剤の有無 ビグアナイド剤の有無 結果 ベースラインのHbAc が高い 8.5 群でベースラインから26週までのHbAcの変化量が大き かったが 2.4 vs..3 目標値 7 達成率は低かった 45 vs. 84 それ以外の背景因子によるHbAc変化量への影響は小さかった 安全性に関してはSU剤併用群で低血糖が多く認められた 3 vs. 4 結論 Dは患者の背景因子にかかわらずHbAcを改善した 安全性に関し ては SU剤併用時の低血糖を除いて 背景因子による影響は小さいと考え られた HbAc NGSP値 II 6 8 GLP 受容体作動薬リラグルチドの長期使用による治療効 果の検討 吉田 和博 母恋天使病院糖尿病内科 目的 長期リラグルチド使用症例の 患者背景と膵β細胞に対する保護効 果を検討 方法 対象はリラグルチド導入後2年以上治療継続した40名の2 型糖尿病患者 HbAc 6.9 以下達成群を良好群とし 背景因子をロジステッ ク回帰分析で検討 膵β細胞のインスリン分泌能をグルカゴン負荷試験と75 gogttで治療前後で比較検討① 75gOGTTでの0分 80分のAUC のCPRは治療後6.ng ml minで前5.40 CPIは治療後.88 前.47で共に有 意差 P 0.05 認めた SUITは治療後83.53 前49.89で有意差 P 0.0 を認めた ②グルカゴン負荷試験の治療前後の比較では 治療後の6分後 ΔCPR値は低下し有意差を認めた 考察 糖尿病早期の段階でのリラグル チドの導入が重要で 膵β細胞のインスリン分泌能の改善が期待できるので はないかと考えられた またリラグルチドの膵α細胞への効果が示唆され た HbAc NGSP値 II 6 9 当院での持続性エキセナチド治療年間の臨床効果 エキ セナチドからの変更症例についての検討 羽賀 達也 上田 法恵 濱麻友美 杉田 香里 山田ひとみ 生川 雅美 武藤留里子 羽賀 淑子 羽賀糖尿病内科 はじめに 持続性エキセナチド wex の年間の臨床効果をエキセナチド bex からの変更症 例で検討した 対象と方法 当院通院中の2型糖尿病患者25名 男5名 年齢60.2±.0歳 糖尿病歴5.7±7.4年 HbA c 7.4±0.8 BMI 26.9±5.4 kg m2であった 結果 HbAcは7.4±0.8 が4 8週間後7.7±0.9 p 0.00 に上昇したが 9週後は変更 前と有意差なく経過した 3名がコントロール悪化のため他剤に変更した 2 血糖値は変更前2週間の朝前43.2±3.6 夕前39.6±40.8 mg dlが 変更後2週間で 朝前56.2±34.9 p 夕前60.9±38.2 mg dl p に上昇したが 5週以 後は変更前と有意差なく経過した 3 体重は変更前と有意差なく経過した まとめ wexは bexからの変更で血糖値が4週間は有意に上昇したが 5週以後はbEXと変わら ない有効性が示された HbAc NGSP値 II 6 20 エキセナチド週回投与製剤の3相試験レ ト ロ ス ペ ク ティブ解析 治療反応に関するベースライン予測因子と血 糖 体重への影響 操田知世子 アストラゼネカ株式会社メディカル本部糖尿病領域 目的 ①エキセナチド週回投与製剤 EQW 投与患者背景を層別化し 血糖への影響を検討した ②血糖 体重の両者改善を認める頻度を検討し た 方法 ①HbAcの変化量をBMI 罹病期間 SU剤有無で層別した ②2型 糖尿病患者にてインスリン Ins と比較したGWBX試験のHbAc及び体重 の変化を4グループ HbAc 体重 A低下 減少 B低下 増加 C上昇 減 少 D上昇 増加 に層別した ①EQW投与群はBMIや罹病期間に関わらずHbAcは低下し 罹病 期間が短いほど低下量は大きかった SU剤の有無別では SU剤未投与例に てHbAcがより低下した ②EQWではグループAが60 Insではグルー プBが42 を占めた 結論 EQWは幅広い患者層で効果を示し 早期の病期に用いることの有 用性が示唆された HbAc NGSP値 II 型糖尿病においてリラグルチドから週回のエキセナチ ド製剤への変更による各種因子とQOL評価 DTR QOLを 用いて 藤井寿美枝 澤田 慧 杉山 賢郎 林 真帆 伊藤 直子 浅野 昭道 石川県立中央病院糖尿病 内分泌内科 目的 週回の持続性エキセナチド製剤の効果やQOLに関して調べた 方 法 2型糖尿病6例 女性 を対象 食事と運動に加えGLP 製剤のリラグ ルチドを0.9 mg 投与にて 3ケ月の平均HbAcが7.0 以下 年齢54±3.8 歳 病歴5.3±3.0年 BMI 34.7±4.7 持続性エキセナチド製剤2 mg 週に変 更前後で DTR QOLを記載 半年後 体重2.4±.3 kg 腹囲8.8± 3. cm 随時血糖値45.6±25.7 mg dl HbAcは0.4±0.3 低下 SBP 3.4± 5.6 mmhg DBP 2.2±4.0 mmhg低下 LDL chol 8.±2.8 mg dl HDL chol 7.0±3.2 mg dl TG 5.7±28.4 mg dl低下 尿中Na gcrは3.5±.2 g gcr減 少 DTR QOLでは 治療による制限の数値が増加 結語 回から 週回のGLP 製剤に変更後 更に血糖コントロール 血圧 脂質パラメー ター 塩分排泄量は改善し ADLも改善した HbAc NGSP値 II 6 23 本人2型糖尿病患者におけるリラグルチドの血糖改善効 果 血糖コントロール目標達成と投与開始前膵β細胞機能 の関係性 矢部 大介 加来 浩平2 西島 啓二3 高野 智子3 清野 裕 関西電力病院 川崎医科大学2 ノボノルディスクファーマ株式会社3 リラグルチド国内3相試験の単独 SU薬併用 経血糖降下薬併用 イ ンスリン併用4試験を併合し 血糖改善効果に対する膵β細胞機能の影響を 検討した リラグルチド0.9mg投与例を単独 Group A n 268 経薬 剤併用 Group B n 328 インスリン併用 Group C n 27 に分け HbAc 7.0 未満達成率及び空腹時血糖値0mg dl未満達成率について投 与開始前の膵β細胞機能指標SUIT四分位毎に検討した HbAcに関しては いずれのGroupにおいても概ねSUITが高いほど達成率が高い傾向を認め た 空腹時血糖値に関しては Group CにおいてSUITと達成率の関連性は 明確ではなかった Group CではGroup A Bに対してSUITが低かった SUITが低下した症例においても リラグルチドとインスリン併用療法によ り目標達成が可能となることが示唆された HbAc NGSP値 II 6 24 当院におけるエキセナチド週回製剤の検討 津留 香里 伊藤麻里子 富貴原紗侑里 溝 暁 赤羽貴美子 吉岡 修子 公立陶生病院内分泌代謝内科 目的 エキセナチド週回製剤の効果 副作用と患者背景を検討した 方 法 当院でエキセナチドを導入された8症例 平均年齢60.4歳 平均BMI27.6 kg m2 を対象とし 導入時と4ヶ月後のHbAc 体重 TG LDL C HDL C 尿酸値 egfr 副作用を比較検討した HbAcは導入前9.6± 0.53 導入後7.28±0.4 P と有意な改善を認め 体重は導入 前7.7±6.66kg 導入後69.7±7.26kg P と減少傾向を認めた そ の他の項目では有意差を認めなかった 低血糖は認めず 皮下硬結を5例に 認めたが 2ヶ月後には全症例で縮小 消失を確認した 考察 エキセナ チドは導入前後でHbAcを有意に改善し 既存のインクレチン製剤 イン スリン使用例においても 導入後同等またはそれ以上の効果を期待でき また体重減少効果作用にも寄与していると考えられた HbAc NGSP値 II 6 2 エキセナチド週間製剤のDTSQ改善効果に対する年齢の 影響 3相試験のレトロスペクティブ解析から 石井 均 橋上 聖2 奈良県立医科大学糖尿病学講座 アストラゼネカ株式会社メディカル本部2 目的 エキセナチド週回投与製剤 EQW による2型糖尿病患者の治療 満足度への影響を高齢者と非高齢者で比較した 方法 本人2型糖尿病 患者を対象にEQWとインスリングラルギンで比較したGWBX試験 ならび にEQWとエキセナチド2回製剤で比較したGWCK試験の糖尿病治療満足 度アンケート DTSQ の結果を 65歳未満と65歳以上でサブ解析を行っ た GWBX試験 26週後のDTSQ総治療満足度スコアの変化量は65 歳未満 59例 で 歳以上 54例 で 2.52と年齢の影響を受け なかった GWCK試験 26週後の変化量は65歳未満 46例 で 歳以上 3例 で 4.03とこの成績でも満足度の改善は年齢の影響を受けな かった 結論 EQWは患者の治療満足度を高め その効果は年齢の影響 を受けなかった HbAc NGSP値 S 237

られる 糖尿病を合併した高血圧の治療の薬物治療の第一選択薬はアンジオテンシン変換酵素 (ACE) 阻害薬とアンジオテンシン II 受容体拮抗薬 (ARB) である このクラスの薬剤は単なる降圧効果のみならず 様々な臓器保護作用を有しているが ACE 阻害薬や ARB のプラセボ比較試験で糖尿病の新規

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医療連携ガイドライン改 睡眠医療入門キットのご紹介 厚生労働省委託研究 睡眠医療における医療機関連携ガイドラインの有効性検証に関する研究 班主任研究者 : 清水徹男 ( 秋田大学教授 日本睡眠学会理事長 ) 睡眠医療入門キット ( 入門キット ) の目的は 睡眠医療の専門家ではない医師が睡眠障害の初期診断を行い 適切な医療連携を行うための指針を提供することです このキットは スクリーニングガイドライン と 医療連携ガイドライン

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