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くにひとくだら
5 years ago
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帯広まちなか歩行者天国社会実験帯広開発建設部道路課小田晃司阿部幸康帯広市商工観光部商業課葛西克也まえがき帯広市の中心市街地は車社会の進展や大型店等の郊外展開により空洞化が進み歩行者が年々減少している一方商店街などの商業施設もあり空洞化が進んだとはいえ

道路空間の有効な利用によるまちなかの魅力向上中心市街地での魅力ある公共交通の確保駐車場利用促進を目的に帯広まちなか歩行者天国社会実験を行った本文はその実験結果について報告するものである 1.

( 図 1) 市民から提案された各種イベントを開催した ( 図 2) 図 1 社会実験概要図図 2 イベントの一例 (2) 公共交通としての馬車の有効性の検証平成 18 年 7 月 23 日 ~ 平成 18 年 9 月 1 日まで歩行者天国と併せて計 6 回 (8 月 6 日を除く )

1 帯広まちなか歩行者天国社会実験帯広開発建設部道路課小田晃司阿部幸康帯広市商工観光部商業課葛西克也まえがき帯広市の中心市街地は車社会の進展や大型店等の郊外展開により空洞化が進み歩行者が年々減少している一方商店街などの商業施設もあり空洞化が進んだとはいえ買い物等に利用されている利用客のほとんどは公共交通機関ではなく自家用車で買い物等に来ているが駐車場を有効に利用していないこのため路上駐車が発生しておりバス等の交通を阻害していることも少なくないそこで中心市街地にかつてのにぎわいを取り戻すために道路空間の有効な利用によるまちなかの魅力向上中心市街地での魅力ある公共交通の確保駐車場利用促進を目的に帯広まちなか歩行者天国社会実験を行った本文はその実験結果について報告するものである 1. 社会実験概要 1-1 帯広まちなか歩行者天国社会実験 (1) まちなかにぎわい創出平成 18 年 7 月 23 日 ~ 平成 18 年 9 月 1 日までの毎週日曜日 ( 計 7 回 ) 道道帯広停車場線の西 2 条南 7 丁目から西 2 条南 9 丁目までを歩行者天国として道路を開放し ( 図 1) 市民から提案された各種イベントを開催した ( 図 2) 図 1 社会実験概要図図 2 イベントの一例 (2) 公共交通としての馬車の有効性の検証平成 18 年 7 月 23 日 ~ 平成 18 年 9 月 1 日まで歩行者天国と併せて計 6 回 (8 月 6 日を除く ) 駅前のえきまえ四季彩広場から歩行者天国会場 ( 西 2 条南 9 丁目 ) までばん馬の馬車を 1 時間に 3 本程度運行させた ( 図 1 参照 ) また 9 月 1 日はとかちプラザで開催されたプラザまつりやえきまえ四季彩広場で開催されたとかち大好きフェスティバルに合わせて馬車のルートを延長した ( 図 3) Koji Oda, Yukiyasu Abe, Katsuya Kasai 図 3 馬車ルート (9/1) 図

2 (3) 駐車場利用向上策の検証歩行者天国実施に合わせて歩行者天国会場付近の民間駐車場 6 箇所 ( 図 1 参照 ) で 1 時間分の料金で 2 時間利用できる料金割引を行ったまた駐車場利用向上のため地域の FM 局に協力していただき満空情報を提供した 1-2 実験体制実験を行うにあたり実行委員会を組織した ( 図 4) また関係する行政機関や公共交通事業者から構成されるオブザーバー連絡会議を組織し道路使用許可等の申請手続きの円滑化や公共交通機関への影響について密に連絡を取れるような体制をしいた図 4 実行委員会組織図 2. 調査方法社会実験の効果把握のため来街者馬車利用者駐車場利用者商業者を対象としたアンケート調査と歩行者交通量馬車の一般車両への影響調査を行った調査方法及び調査内容を表 1 に示す表 1 効果検証を行うための調査方法検証項目評価項目調査方法実施日備考まちなかにぎわいの創出公共交通としての馬車の有効性の検証駐車場利用向上策の検証歩行者交通量来街者商店主への満足度調査 7/23~9/1 回答数 536 件 ( 来街者 ) アンケート調査商業活動 PR 効果と賑わいの検証 1/1~1/13 回答数 8 件 ( 商業者 ) 馬車が一般車両へ与える影響調査公共交通としての有効性観光客を惹きつける施設としての有効性歩行者と公共交通の共存の可能性地域 FM による満空情報の提供の効果料金割引と利用意向割合歩行者交通量調査 8/25,8/27,9/22,9/24 追従車両数調査アンケート調査アンケート調査 7/3~9/1 (8/6 除く ) 第 1 回 7/23~8/2 (8/6 除く ) 第 2 回 8/27~9/1 7/23~9/1 毎時 3 分間計測後データを 1 時間に換算 1 時間毎計測回答数 277 件 ( 第 1 回 ) 178 件 ( 第 2 回 ) 回答数 16 件 3. 実験結果 3-1 まちなかにぎわい創出 (1) 歩行者交通量歩行者天国実施時間中 ( 午前 9 時 ~ 午後 5 時 ) における調査地点 4 点の 7~9 月の歩行者交通量はほぼ全てで昨年 7 月の交通量を上回っている ( 図 5) また 7 月の平均歩行者交通量は 1,618 人で昨年の 7 月の調査結果に対し 1.4 倍となっている ( 図 6) 歩行者天国実施の 3 ヶ月の平均歩行者交通量も 1,429 人となっており ( 図 6) 実験中は昨年度に比べて歩行者交通量が増えたことが確認された

人 2, 1,418 1 藤丸南側 1,876 1,318 1,562 人 2, 1,412 2 ポテチーノ前 1,57 1,378 1,622 1, 1, 人 2, 1, 536 3 ホシビル北側 1,32 97 758 人 2, 1, 1,164 4auショップ前 1,724 1,49 1,576 図 5 各地点での歩行者交通量推移人 2, 1,133 1,618 1,289 1,38

3 人 2, 1,418 1 藤丸南側 1,876 1,318 1,562 人 2, 1,412 2 ポテチーノ前 1,57 1,378 1,622 1, 1, 人 2, 1, ホシビル北側 1, 人 2, 1, 1,164 4auショップ前 1,724 1,49 1,576 図 5 各地点での歩行者交通量推移人 2, 1,133 1,618 1,289 1,38 1, 図 6 平均歩行者交通量 (2) 来街者商店主への満足度調査来街者の歩行者天国の満足度では満足どちらかといえば満足と回答している割合が併せて 76% となっており ( 図 7) 高い満足度を示している社会実験期間中に再訪の意志があるかの質問では 87% が再訪したいと回答 ( 図 8) このような満足度の高さから歩行者天国は市街地中心部への人を呼びもどす可能性が大きいと考えられるさらに市街地中心部へ訪れた目的では 65% が歩行者天国を訪れるついでに買い物や食事を予定していると回答来街により市街地中心部での販売機会が拡大していると考えられ ( 図 9) にぎわいの創出となったと考えるまた歩行者天国の課題として不便な点の質問では実験で駐車場割引を行っているにもかかわらず駐車場が不便であるという回答が 31% と最も多くなっている ( 図 1) 47% 76% 29% 8% 1% 15% 満足どちらかといえば満足どちらかといえば不満不満どちらともいえない再訪しない 13% 再訪したい 87% 図 7 歩行者天国の満足度 (N=527) 図 8 社会実験期間中の再訪意志 (N=45)

4 65% 31% 4% 歩行者天国を訪れるついでに買い物や食事買い物や食事のついでに歩行者天国に訪れるその他 22% 12% 31% 21% 8%6% トイレ休憩施設駐車場木陰会場案内その他図 9 来街の主目的 (N=3) 図 1 歩行者天国での不便な点 (N=18) 商業者へのアンケートでは歩行者天国の印象として良かったどちらかと言えば良かったと回答している割合が合わせて 74% となっている ( 図 11) また歩行者天国が商店街の活性化に繋がるかとの問いには 63% が可能性を感じた少し感じたと回答 ( 図 12) また自由意見ではにぎやかで活気があった家族連れが多くなったとあり歩行者天国に対する商業者の評価は高いと考えられる 45% 29% 12% 5% 良かった 74% 63% どちらかと言えば良かったどちらとも言えない 35% 28% 8% 13% 感じた少し感じたどちらとも言えない 9% どちらかと言えば悪かった悪かった 16% あまり感じない感じない図 11 歩行者天国の印象 (N=78) 図 12 市街地活性化の可能性 (N=79) (3) 商業活動 PR 効果と賑わいの検証アンケート結果では歩行者天国実施中の来客数が増えた少し増えたと回答した商業者は合わせて 29% 変わらないと回答した商業者は 56% となっている ( 図 13) 売り上げについては増えたが % 少し増えたが 18% となっており変わらないと回答した商業者は 63% にのぼっている ( 図 14) 商業者の歩行者天国への好印象の割には実際の来客数や売り上げに変化がないことと自由意見で範囲が狭く実施場所以外効果がない買い物を目的としていないという意見が出ていることから来街者が増えて販売機会は拡大したと考えられるが車で直接来店する買い物客の減少もあり商業への直接的な影響波及効果は確認できなかった 29% 増えた増えた少し増えた少し増えた 1% 28% 56% 11% 変わらない % 18% 63% 1% 変わらない 4% 少し減った 9% 少し減った減った減った図 13 実験期間中の来客数の変化 (N=79) 図 14 実験期間中の売り上げの変化 (N=79)

5 3-2 公共交通としての馬車の有効性の検証 (1) 馬車が一般車両に与える影響調査 7 月 3 日 ~9 月 3 日までの間での馬車の追従車両は時間当たり最大で 6 台 ( 図 15) またルートを変えた 9 月 1 日の追従車両はルートが長くなったにもかかわらず最大 3 台 ( 図 16) であり追従はあったが渋滞は発生しておらず一般車両へ与える影響は少ないものと考えられる 7 月 3 日 8 月 2 日 8 月 27 日 9 月 3 日 5 回目 4 回目 3 回目 2 回目 1 回目 5 回目 4 回目 3 回目 2 回目 1 回目 5 回目 4 回目 3 回目 2 回目 1 回目 5 回目 4 回目 3 回目 2 回目 1 回目時台 12 時台 13 時台 14 時台 15 時台 16 時台回図 15 追従車両数グラフ (7/3~9/3) 図 16 追従車両グラフ (9/1) 11 時台 12 時台 13 時台 14 時台 15 時台 16 時台往路 : 歩行者天国会場とかちプラザ復路 : とかちプラザ歩行者天国会場回往路 1 回目往路 2 回目復路 1 回目復路 2 回目 (2) 公共交通としての有効性アンケート結果では回答者の 45% が公共交通として有効と回答している ( 図 17) 馬車が有料の際の利用意向については利用したいたまに利用したい合わせて 56% が有料でも利用したいと回答 ( 図 18) 1 円以上の料金支払い意志があるのは 65% となっている ( 図 19) また馬車が市内を循環する場合の希望停留ポイントについては公共施設が 5% に対し市内の公園施設が 47% 市内の観光施設が 35% と回答している ( 図 2) 有料での利用意志も高く料金支払い金額も 1 円程度あり観光やレクリエーションなどに効果を発揮するものと考える有効でない 41% どちらとも言えない 14% 有効である 45% 56% 12% 44% 13% 19% 12% 1% 利用したいたまに利用したいどちらとも言えないあまり利用しない利用しないその他図 17 公共交通としての有効性 (N=266) 図 18 有料での利用意志 (N=431) 65% 1 円未満市内の公園施設 47% 1 円市内の観光施設 35% 36% 37% 15% 11% 2% 1 円 ~ 2 円 2 円 ~ 3 円 3 円以上デパート等の商業施設市役所病院等の公共施設その他 1% 5% 12% 図 19 支払い意志額 (N=367) % 1% 2% 3% 4% 5% 図 2 馬車の停留ポイント (N=18)

(3) 観光客を惹きつける施設としての有効性馬車が来街の動機付けとなったと回答したのは 84%( 図 21) となっており 87% が観光資源となると回答している ( 図 22) また自由意見ではばん馬の馬車は珍しく魅力的 (45 件 ) 十勝らしさの表現風土を活かした資源として有効 (32 件 ) という意見もあり地域特性を活かした魅力ある観光資源として有効であると考えられる 84%

6 (3) 観光客を惹きつける施設としての有効性馬車が来街の動機付けとなったと回答したのは 84%( 図 21) となっており 87% が観光資源となると回答している ( 図 22) また自由意見ではばん馬の馬車は珍しく魅力的 (45 件 ) 十勝らしさの表現風土を活かした資源として有効 (32 件 ) という意見もあり地域特性を活かした魅力ある観光資源として有効であると考えられる 84% 16% 動機になる動機にならない 87% 9%4% 有効であるどちらとも言えない有効でない図 21 馬車の来街の動機付け調査 (N=291) 図 22 観光資源としての有効性 (N=263) (4) 歩行者と公共交通の共存の可能性利用したい馬車ルートの第 1 回アンケート結果では各ルートに大差がないが馬車の運行が認知されだした第 2 回のアンケート結果に着目すると1の駅前から歩行者天国までは減少し 2の歩行者天国内を馬車が走るルートが増えている ( 図 23) 馬車の走行状況を理解したことで2のルートが増えたと考える馬車 ( 走行状況 ) の認知度の向上により歩行者と馬車の共存は可能でないかと考えられる第 1 回 35% 28% 33% 4% 1 駅から歩行者天国まで 2 西 2 条通り第 2 回 18% 34% 45% 3% 3 循環ルート ( 図 23 参照 ) 図 24 ルート図その他図 23 利用したい馬車ルート調査結果 (N1=277 N2=178) 3-3 駐車場利用向上策の検証 (1) 地域 FM による満空情報の提供の効果アンケート結果では満空情報の提供が役に立った少し役に立ったと回答した人は合わせて 61% となっている ( 図 25) FM を利用した満空情報の提供については 9% が満足していると回答している ( 図 26) 駐車場利用者の満足度は高いが歩行者天国での不便な点が駐車場にあることから駐車場の場所情報提供が足りなかったと考えられる

7 61% 役に立った少し役に立った不満足 1% 35% 26% 13% 4% 9% 13% どちらとも言えないあまり役に立たなかった役に立たなかった満足 9% その他図 25 満空情報提供の活用度 (N=46) 図 26 満空情報の満足度 (N=39) (2) 割引料金と利用意向割合アンケート結果では駐車場料金の割引が来街の動機付けとなった少しなったと回答した人が 66% となっている ( 図 27) また駐車場の利便性も 94% が便利またはやや便利であると回答している ( 図 28) 割引が利用向上だけでなく来街の動機付けとなったことがわかる 38% 28% 13% 12% 6% 3% なった 66% 94% 少しなったどちらとも言えないあまり関係ない関係ないその他 69% 25% 4% 3% % 便利やや便利どちらとも言えないやや不便不便図 27 来街の動機付け調査 (N=159) 図 28 駐車場の利便性 (N=159) 4. まとめ本社会実験により以下のことが確認された歩行者天国の実施とイベントの開催は市街地中心部への人の回帰を促し販売機会の拡大をもたらしたばん馬の馬車は十勝らしく風土を活かした魅力的なものであり有料での利用意志も確認されたことから公共交通機関として可能性があるルートは地域の人や観光客が利用できる観光レクリエーション ( 公園など ) 施設を巡るものがよい FMによる満空情報の提供料金割引による駐車場利用向上策は利用者から高い満足度を得ており駐車場料金割引が来街の動機付けになっているおわりに帯広まちなか歩行者天国は 26 年地域いきいき観光まちづくり 1 選にも紹介され道内外からの視察やマスコミの取材が相次ぎ多くの関心を呼んだ今回の実験は道路空間が市民参加型イベントに使われ多くの市民が関わることができる環境創出に有効活用された点でも意義が大きい一方経済波及効果という点では人の呼び込みに成功したがイベント参加に消極的

8 な店もあり販売促進効果は小さかった今後は地域の祭りであるおびひろ平原祭りなどとの連携一店一品運動など更なる魅力向上が必要と考えられるまた十勝らしい風土を活かしたばん馬の馬車は来街の動機となることが確認されたが今後は更にトランジットモールや観光利用などの魅力ある交通機関としての可能性を検証したいと考えている中心市街地の空洞化が叫ばれて久しいが道路空間を有効利用した本社会実験の成果が市街地活性化の一助となることを期待すると共に実験の推進に尽力いただいた関係各位に対し感謝の意を表わし本報告を終了する参考文献 1) 加藤博挑戦するまち (26 年 ) 2) 平成 17 年度旭川北の賑わい回廊社会実験事業 ~ 平和通の活性化を目指して~

能代市中心市街地活性化計画

能代市中心市街地活性化計画 [4] 市民意識の把握 () 市民アンケートにみる市民意向能代市では能代市総合計画の策定に当たって平成 8 年 8 月に市内に居住する満 8 歳以上の男女,000 人を対象として市民アンケート調査を実施し回答数は 4 人であった本調査においてまちの将来像や地域の誇れるもの今後重点的に取り組むべき分野などについて市民意向が示されておりこれらを踏まえた中心市街地活性化施策の推進が求められる