<4D F736F F D C C8C8C9F8DB88EE88F878F91208DC58F4994C52E646F63>

Size: px
Start display at page:

Download "<4D F736F F D C C8C8C9F8DB88EE88F878F91208DC58F4994C52E646F63>"

Transcription

1 愛知県臨床検査標準化ガイドライン 輸血検査における標準手順書 第 1 版平成 21 年 11 月 愛知県臨床検査標準化協議会 AiCCLS : Aichi Committee for Clinical Laboratory Standardization

2 発刊によせて 愛知県臨床検査標準化協議会 会長大野和美 近年 医療を取り巻く社会情勢はめまぐるしく変わりそのスピードは急速で 人口の減少 高齢化による医療費の増加や 2006 年の医療制度改革と大きな変化を遂げている さらに 医療そのものも高度化 多様化し続けている このような状況下だからこそ医療の質と安全の確保 EBM(Evidence Based Medicine) と治療の標準化が必要とされる このことは臨床検査の分野においても例外ではなく 検査の標準化を進めることは 臨床検査の信頼性と質を向上させる そのための取り組みは臨床検査技師が医療チームの一員として果たすべき役割のひとつであり 一段とその重要性を増している また 医療界において最重要視される管理のひとつに 医療安全 が挙げられる 医療安全対策は 医療従事者個人の質の向上とともに医療に関わる人 物すべての問題と捉え 事故を起こさないシステムを構築する必要がある その中で 輸血療法における安全管理体制の充実は 輸血過誤を未然に防ぐために必要不可欠である 安全 安心な輸血を実施するためにも 輸血検査はその品質が保証されなければならない 現在の医療を構成するキーワードは チーム医療 であり それにおいて臨床検査は不可欠であり 重要な位置を占めている そして 今の臨床検査に求められているものは 標準化と精度管理である これに関して愛知県は 愛知県医師会精度管理委員会 愛知県臨床検査標準化協議会 ( 当会 ) など精度管理および臨床検査の標準化に関する活動に積極的に取り組み その活動が具体化しつつある これまでに 当会は標準化ガイドラインを5 冊出版した また これに続き 今回新たに 輸血検査における標準手順書 が完成した 輸血の安全管理体制の推進に貢献すべく輸血の検査方法や手技に対する標準化が強化されることにより 輸血治療の安全性が確保され医療の質の向上につながるものと思われる この標準手順書が皆さんに広く利用され 輸血検査の標準化に寄与する事を期待する 2009 年 7 月

3 本手順書のねらい 輸血検査に関する手順は 日本臨床衛生検査技師会発行の 新輸血検査の実際 をはじめ多数の著書に記されています しかしながら いずれの書も多岐にわたり細部まで記されておりますが日常的に必要とする範疇を超えています 本手順書は 日常検査に焦点を絞り 輸血検査を実施する上で用手法 ( 試験管法 ) を基本として 検査手順にこだわり 最低限必要な知識や技術を記しました 特に基本的操作事項では 他の書籍では記載されていない より具体的な手順を記しました 操作手順には図表を多く載せ 知っておいて欲しい検査のコツやポイントは のマークをつ けて目立つように工夫しました また 注意点 を で囲み わかりやすくまとめました 輸血検査は 一連の検査の流れを理解することが大切です 次に行うべきこと 追加検査として何をしなければならないのかを考えてケースバイケースで進めていかなくてはなりません 血液型オモテ ウラ不一致や不規則抗体が検出された場合などに的確な判断と基礎知識が必要となります 特殊検査や追加検査の実際については各種専門書を見ていただくこととし 本手順書では基本的な輸血検査の考え方や進め方がつかめるようにしました 本手順書に基づき検査を進めることにより 輸血検査の標準化が推し進められることを期待してお ります 2009 年 7 月 愛知県臨床検査標準化協議会 実務委員会輸血検査研究班

4 目 次 Ⅰ. 輸血検査 ( 用手法 ) の基本操作 頁 1. 輸血検査の基本操作 反応の見方 血球洗浄方法 ; 用手法 ( 間接抗グロブリン試験の血球洗浄法 ) 検体の取り扱い 使用する主な機器類 機器管理 使用する主な器具類 使用する主な試薬類 試薬管理 精度管理 -10- Ⅱ. 血液型検査 1. 血液型検査 ; 試験管法 D 陰性確認試験 オモテ検査 ウラ検査不一致時の検査の進め方 部分凝集 (mf:mixed field agglutination) 追加検査 ; レクチンとの反応 抗 A 1 抗 H 追加検査の種類と目的 血液型検査 ; スライド法 -24- Ⅲ. 不規則抗体検査 1. 不規則抗体スクリーニング 不規則抗体同定 結果の解釈 不規則抗体の血液型特異性と輸血用血液の選択 不規則抗体同定に際して利用される追加検査例と目的 不規則抗体陽性時の報告 -36- Ⅳ. 抗体価測定 1. 操作 結果の解釈 -38- Ⅴ. 交差適合試験 1. 交差適合試験 ( 主試験 ) 交差適合試験陽性時の対応 -42- Ⅵ. 参考文献 -43- Ⅶ. 編集後記 -44-

5 Ⅰ. 輸血検査 ( 用手法 ) の基本操作 1. 輸血検査の基本操作 A ) 試験管への記名 ( 検体名 ( 検体番号 ) 試薬名) は 試薬 検体を入れる前に行う B ) 試薬 検体分注時は 洗浄びんの先端 ピペットの先端を試験管内に入れない C ) 試薬 検体は 1 滴が50μlになるように滴下する 試薬に付属のピペットは 切り口が水平になるように滴下する 検体分注用ディスポピペットは 約 45 度に傾けて滴下する 検体分注用ディスポピペット使用における注意点 1 抗原抗体反応の混合比赤血球凝集反応 ( 試験管法 ) における抗原抗体反応の混合比は 抗原 : 抗体 =1:80が望ましいといわれており 3% 赤血球浮遊液と血清の混合比は理論上 3% 赤血球浮遊液 : 血清 =50μl( 血球量では 1.5μl):120μlとなる しかし 輸血検査用ディスポピペットの1 滴は約 50μlに相当するので 通常輸血検査で実施している比率は 3% 赤血球浮遊液 1 滴 : 血清 2 滴 =1:66.66 となり 3% 赤血球浮遊液 50μl: 血清 100μlでは 抗体の量がやや不足となるため 必要に応じて血清の増量を行う 赤血球に結合する抗体量は 血球と血清の比率に大きく影響を受けるため 最適混合比率での反応は 凝集の形成時間が最も短く 抗原抗体結合量が最も多くなる 理想の抗原抗体比に近づくようにするため 自施設で使用しているディスポピペットの1 滴が何 μlに相当するのかを事前に定量することを推奨する 2 ディスポピペット滴下量の確認血清 ( 血漿 )1000μlをピペットにて全量吸い上げ 血清を滴下し 滴下数を測定する 1000μlで滴下数を割り 1 滴の量を計算する 滴下数が20 滴であれば 1 滴は50μlとなる D ) 3~5% 赤血球浮遊液の調整は 試験管に生理食塩液を約 1~1.5ml 分注し 赤血球沈層を1 滴滴下する E ) 試薬は室温に戻してから使用する F ) 試験管への滴下は 試薬 検体が内壁に付かないように注意する 滴下後は確実に分注されているかを目視で確認する G ) 試薬 検体を分注する順番は 色の薄い物を先に滴下する 1 ABOオモテ検査とD 抗原検査 : 抗 A 抗 B 抗 D Rhコントロール試薬を先に滴下する 2 ABOウラ検査 : 被検血清 ( 血漿 ) を先に滴下する 3 不規則抗体検査 : 被検血清を先に滴下する 4 赤血球解離試験 (DT 解離液 ) パネル血球試薬を先に滴下する( 解離液はあと ) - 1 -

6 H ) 抗ヒトグロブリン抗体を添加後は 直ちにし すみやかに遠心する 間接抗グロブリン試験判定では再遠心をしない I ) 血球試薬は 泡立てないようおだやかに転倒し 試薬びんのドロッパーで吸い上げ 吐き出しをして均一に赤血球を浮遊させた後に滴下する J ) 試薬の滴下後は 密栓前に試薬びんのドロッパーの中身を吐き出しておく K ) 試薬と検体を試験管に滴下したら 直ちに充分する L ) 恒温槽から試験管を取り出す際は 他の試験管に注意しつつタオル等で水滴を拭き取る M ) 判定結果の記録は 先ず試験管に記名した検体名 試薬名等の確認を行い 判定のつど結果記入欄に記入する N ) 遠心条件について 1 凝集反応判定時の遠心遠心力は900~1000G( 回転数では3400rpm) 時間は15 秒 もしくは 遠心力は100~ 125G( 回転数では1000rpm) 時間は1 分で遠心する 以下 本文中では 900~1000G(3400rpm) 図表中では 900~1000Gと表記する 2 血球洗浄時 ( 用手法 ) の遠心遠心力は900~1000G( 回転数では3400rpm) 時間は1 分で遠心する なお 自施設の遠心機を確認のうえ 下記を参照に条件を設定すること 遠心力について 遠心力は回転半径と回転数に関係し 以下の式が成立する 遠心力 (G)= 回転半径 (cm) 回転数 (rpm) 2 遠心力 (G) 回転数 (rpm)= 回転半径 (cm) 1/2 ( 回転半径は 回転の中心から遠心管底部までの長さで表す ) 遠心条件の一例 回転半径 6.96cm 回転数 3400rpm 遠心力 900G 回転半径 7.74cm 回転数 3400rpm 遠心力 1000G 参考 遠心力 (G) の自動計算式 久保田商事株式会社 日立工機株式会社

7 2. 反応の見方 < 溶血の有無 血球の量 > 注 1 A ) 遠心後 直ちに上清の溶血の有無 血球の量を確認する B ) 試験管をゆっくり傾け 赤血球沈澱塊からほぐれた赤血球の流れ具合を観 注 2 察する < 凝集反応判定時 手にする試験管本数の目安 > 1 血液型 : 抗 A と抗 B A 1 と B 抗 D と Rh コントロール の各 2 本組 2 不規則抗体スクリーニング 交差適合試験 :2~3 本 凝集が認められたら 直ちに 1 本に持ちかえ慎重に観察する 試験管を傾けた際 赤血球沈澱塊から流れ出した先端が 試験管長の 2/3 程度まで流れるまでゆっくり傾け 一旦その角度で保持 特に赤血球沈殿塊からの流れ始めの部分を観察する 陰性は滑らかに流れ出す 3 不規則抗体同定 被凝集価判定 :1 本 C ) 引き続き 小さな振とうを与え試験管を優しく振り赤血球沈澱塊をほぐす D ) 再度試験管を傾け 赤血球の流れ方を観察する E ) 赤血球沈澱塊が管底から完全に再浮遊して 赤血球または凝集の一様な浮遊 液ができるまで C) D) を繰り返す 背景の色調と部分凝集反応の有無にも注意する F ) 凝集の有無 反応強度および凝集の状態を観察する 注 3 判定のつど [ 表 -1] に基づいて結果を記録し 残しておく < 注釈 > 注 1 試験管を遠心機から振動を与えないように取り出し 試験管立てに並べ る 溶血があればその程度を記録する 注 2 白い紙かビューアーの上で行う 天井の蛍光灯を見上げての判定は行わない 陰性の場合 : 赤血球が一筋の糸状に流れる 陽性の場合 : 沈澱塊が流れないか 滞りまたは粗くくずれる ( ざらざらした感じで流れる ) 注 3 部分凝集や部分溶血を認めた場合は 凝集反応も同時に観察されるた [ 表 -1] め 凝集の強さの右上に略号を記入する ( 例 2+ mf 3+ PH ) Grade Score 凝集像 背景の特徴 個の大きな塊 透明 数個の大きな凝集塊 透明 2+ 8 中程度の大きさの凝集塊 透明 1+ 5 多数の小さな凝集塊 非凝集の赤血球を認める 1+W 4 ごく小さな凝集 非凝集赤血球で赤く濁る W+or± 2 肉眼で観察できる非常に小さな凝集 非凝集赤血球で赤く濁る 0 0 凝集も溶血も認めない 赤く濁る mf 部分凝集 : 凝集と非凝集血球の混在 赤く濁る H 完全溶血 上清赤く透明 PH 部分溶血 : 一部分の溶血と凝集 上清赤味透明 mf: mixed field agglutination H: Hemolysis PH: Partial Hemolysis - 3 -

8 3. 血球洗浄方法 ; 用手法 ( 間接抗グロブリン試験の血球洗浄法 ) A ) 試験管を強く数回振り 血球を均一に浮遊させる B ) 洗浄びんの生理食塩液を噴射させ 試験管長の約 80% (4/5 程度 ) まで生理食塩液を満たす 血球の分布を均一にする 血球が渦をまいて舞い上がる程度の勢いで 生理食塩液を噴射し 血球の分布を均一にする 1 試験管口の中央部に生理食塩液を噴射する 2 洗浄びんの先端を試験管に入れない 3 飛沫が上がらないように注意する 4 試験管口を指で蓋をしない 900~1000G/ 1 分遠心 C ) 900~1000G(3400rpm)/1 分遠心する D ) 試験管を逆さにして上清を除去する その後試験管を 元に戻す 1 逆さにした状態にして一旦止め できる限り上清を除去し 残らないようにする 2 感染の可能性のある上清を飛び散らせないため 上清を除去する際には 試験管を大きく振らない 上清をペーパータオルで除去する際は 吸水を同じ所でしない 複数本実施するときは 試験管口を接触させない ( コンタミ防止のため ) 3 試験管を逆さにしたまま試験管口をペーパータオルに押しあて 残った上清を除去する 最終洗浄後には必ず行う 4 ペーパータオルを交換するなど コンタミネーションに注意する 5 途中 試験管を元の位置に戻し また逆さにすると 血球が流出するので注意する < 用手法血球洗浄の注意点 > 1 赤血球に結合した抗体は経時的に解離するため 血球洗浄 抗ヒトグロブリン抗体の滴下 遠心を中断しないで操作する 2 最終洗浄の上清 ( 被検血清 ) は 完全に除去する ( 参考 ) 洗浄が不適切であると 残留している IgGの影響を受ける (1) 10μg/ml 抗ヒトグロブリン抗体を完全に中和する 陰性化 (2) 2~5μg/ml 反応を抑制する 反応性が弱くなる - 4 -

9 4. 検体の取り扱い A ) 検体の採取 1 プレイン採血管 ( 凝固血液 ) か EDTA 加採血管 ( 抗凝固血液 ) で 5~7ml 採血する 赤血球系検査のための患者検体として 凝固血液 ( 血清 ) あるいはEDTA 血液 ( 血漿 ) のどちらも使用できる 血清検体を検査に用いている施設が血漿検体に切り替える場合 EDTA 加検体では弱反応性を示す臨床的に意義のある抗体が検出できることを確認する ( 赤血球型検査 ( 赤血球系検査 ) ガイドラインより ) 2 抗体は 輸血や妊娠など赤血球による免疫応答 (1 次あるいは2 次応答 ) の結果産生される しかしながら 輸血あるいは妊娠による免疫から抗体産生までの期間についてはまったく予測できない このことを考慮に入れて 不規則抗体スクリーニングや交差適合試験用の検体は採血されなければならない 連日にわたって輸血を受けている患者では 少なくとも3 日 (72 時間 ) ごとに検査用検体を採血する また 過去 3ヶ月以内に輸血あるいは妊娠歴のある患者では 輸血予定日に先立つ72 時間を目安に患者から検査用検体を採血する 3 検体の取り違いをチェックするために 血液型検査と交差適合試験に用いる検体は異なる時点で採血した検体を用いて検査をする ( 検体のダブルチェック ) 4 ABO 血液型は同一患者から異なる時点で採血された血液で2 度検査して確定する ( 患者取り違えの防止 ) 5 検体ラベルの剥がれた検体 ラベルの二重貼り検体等 不審な点のある検体を検査に用いない 6 検体は溶血していてはならない 7 血清中のフィブリン塊の混入は 偽陽性や非特異反応を引き起こす原因となるので 必ず取り除く 8 原則として輸液ラインからの採血は避けるべきであるが やむをえず輸液ラインから採血する場合は ラインを生理食塩液でリンスし 5ml 程度 ( あるいは ライン容量倍量程度 ) の血液を廃棄した後に採血する B ) 検体の保存輸血後の副作用や合併症が生じた場合の原因究明 追跡調査と治療に役立てるため 血液型 不規則抗体検査 交差適合試験等の残余検体は 血球と血清 ( 血漿 ) に分離し 血球には生理食塩液 アルセバー液等を加え4 で1~2 週間 血清 ( 血漿 ) は-20 以下で2~3ヵ月以上 ( 交差適合試験は6カ月以上 ) 出来るだけ長期に凍結保存する 輸血用血液のセグメントは 4 で数週間保存しておくことが望ましい また 輸血後肝炎などの感染性輸血副作用発生に備え 輸血前の患者検体を保管する 分離剤の入った専用採血管で別採血し 開栓することなく遠心分離して-20 以下で凍結保存 ( 輸血後 2 年以上 ) することが望ましい 輸血前後の感染症検査に関する患者検体の保存については 輸血療法の実施に関する指針 の Ⅶ 実施体制の在り方 4. 患者検体の保存を参照する - 5 -

10 5. 使用する主な機器類 A ) 遠心機 1 検体分離用遠心機 懸垂型 ( スウィング型 ) ( 血清分離 大量赤血球の洗浄等 ) 2 判定用遠心機 スウィング型 / アングル型 ( 凝集判定用 少量赤血球の洗浄等 ) 輸血検査専用のものが望ましい 3 自動血球洗浄遠心機 ( 間接抗グロブリン試験の赤血球洗浄等 ) B ) 冷蔵庫 冷凍庫 1 輸血用血液製剤は自記温度記録装置 警報装置を備えた専用の保冷庫 冷凍庫を自家発電装置に接続し保管しなければならない 2 試薬 検体保管用冷蔵庫 冷凍庫に血液製剤を保管してはならない 自記温度記録装置 警報装置の付いたものが望ましい C ) 恒温槽 (37~60 ) 抗体感作 解離試験 血清の不活化など D ) 判定用光学機器 ( 必要に応じて使用する ) 1 凝集反応判定用ビューア ( 背景が乳白色で明るさが均一な間接透過光のビューアが望ましい ) 2 拡大判定用光学機器 : 顕微鏡 ( 100~200の弱拡大)/ 拡大鏡 ( 凹面鏡 ) 6. 機器管理機器や設備は適正に稼動していることを常にチェックし 保守点検に努める 点検時には点検表に日時 内容 点検者名を明記するとともに 責任者の確認欄を設け記録し保管する A ) 遠心機 1 判定用遠心機 (1) 毎日の点検項目異常音 振動音の有無 スイッチ類の作動状態 (2) 遠心機の回転数 時間の定期的なチェックを行う ( 業者による定期点検を受けることが望ましい ) (3) 遠心後の上清の透明度 血球再浮遊の容易さ 陽性 陰性対照の反応性の明瞭さについて定期的なチェックを行う (4) 遠心条件は赤血球凝集像に影響を及ぼす 遠心不足は弱い凝集反応を偽陰性に 遠心過剰は偽陽性をもたらすため 日常の点検を欠かさない 2 自動血球洗浄遠心機 (1) 自動血球洗浄遠心機の設定条件を確認する (2) 生理食塩液の分注量や洗浄終了時の残存生理食塩液の定期的なチェックを行う (3) 生理食塩液ボトル ラインおよび洗浄口の結晶析出などの汚れに注意し 定期的に清潔を保つようメンテナンスを行う ノズルの詰まりや生理食塩液の排出不良は抗グロブリン試験の結果に偽陰性をもたらす - 6 -

11 B ) 保冷庫 保管庫 冷凍庫 1 温度管理 (1) 始業時と終業時の2 回確認し 記録する 定期的に表示温度のチェックのみではなく自記温度記録計と実測の一致を確認し 記録する 適正な温度範囲をあらかじめ設定しておく (2) 異常音がないか確認する (3) 自記温度記録計の作動状態や時間設定等の確認を定期的に行う 2 警報装置 (1) 電源は自家発電あるいは無停電コンセントに接続し 異常発生時には24 時間監視できる警報装置を整備する (2) 警報機が作動する温度の上限と下限を点検し 警報が鳴ることをアラームテストで確認する 3 放熱盤フィルター月 1 回以上の確認が必要 設置場所に直射日光を受けていないか 収容物で冷風の通路を塞いでいないかなどにも注意する 4 恒温槽表示温度と恒温槽の温度に差がないことを温度計にて確認し 記録する 7. 使用する主な器具類使用する器具が汚染しないように保管をする A ) 小試験管 (10 75mmまたは12 75mm) B ) 試験管立て ( ステンレス製 < 金網型 >) もしくは試験管台 ( ステンレス製 < 打抜き型 >) C ) 検体分注用ディスポピペット ( スポイト<1 滴が約 50μl>) 1 頁検体分注用ディスポピペット使用における注意点を参照する D ) 検体希釈用マイクロピペット ( 抗体価等検査用 ) 月 1 回のピペット検定を実施することが望ましい E ) 洗浄ビン ( ポリエチレン製 ) F ) 載せガラス ( スライドガラス ) G ) かくはん棒 ( 竹ぐし 爪楊枝など ) H ) タイマー 電池切れとなっていないか 正確に作動しているか確認後に使用する - 7 -

12 8. 使用する主な試薬類 A ) 血液型検査に使用する試薬 1 ABO 血液型 (1) オモテ検査 1) 抗 A 血液型判定用抗体 ( 以下抗 A 試薬 ) 2) 抗 B 血液型判定用抗体 ( 以下抗 B 試薬 ) 3) 抗 A&B 血液型判定用抗体 ( 以下抗 A&B 試薬 ) 4) 抗 A 1 レクチン 5) 抗 Hレクチン ( 必要に応じて準備 使用する ) モノクローナル抗体は メーカー ロットなどにより反応性が異なる この反応性の違いが亜型検査に有用となる (2) ウラ検査 1) 約 3%A 1 血球試薬 ( 以下 A 1 血球試薬 ) 2) 約 3%B 血球試薬 ( 以下 B 血球試薬 ) 3) 約 3%O 血球試薬 ( 以下 O 血球 I 試薬 ) ( 必要に応じて準備 使用する ) 2 Rh 0 (D) 血液型 (1) 抗 D 血液型判定用抗体 ( 以下抗 D 試薬 ) (2) Rhコントロール試薬 ( 使用する抗 D 試薬とアルブミン濃度が同じもの ) B ) 不規則抗体スクリーニングおよび交差適合試験に使用する試薬 1 抗体スクリーニング用赤血球試薬 (Di a 抗原陽性の血球を含む ) 2 抗体同定用パネル赤血球試薬 稀な血液型用の抗血清及び不規則抗体同定用赤血球試薬等は 有効期限が切れた後も捨てないで保存しておくことが望ましい ( 不規則抗体同定に役立つことがある ただし 保存によりある種の血液型では抗原が減弱したり 予期せぬ反応を示したりすることがあるので 使用に際しては 必ず陽性及び陰性対照を同時に実施する ) 3 反応増強剤 (1) ウシアルブミン液 ( 以下図表中 Alb) (2) ポリエチレングリコール液 ( 以下 PEG) (3) 低イオン強度液 ( 以下 LISS) 4 抗ヒトグロブリン抗体 (1) 抗 IgG (2) 広範囲 (3) 抗補体 - 8 -

13 5 酵素液 (1) ブロメリン液 ( 以下図表中 Bro) (2) フィシン液 (3) パパイン液 6 IgG 感作赤血球試薬 ( クームスコントロール赤血球 ) 抗グロブリン試験実施時には 抗ヒトグロブリン抗体判定後陰性の場合 IgG 感作赤血球試薬を加え 2+~3+の凝集があることを確認する もし凝集が認められない時は 抗グロブリン試験は無効となるため 再検査を行う 7 酵素コントロール ( 必要に応じて準備することが望ましい ) C ) 生理食塩液 (0.9% 塩化ナトリウム液 ) 1 塩化ナトリウム9.0gを蒸留水に溶解し1000mlとする 2 生理食塩液の最適 phは 6.5~7.5(7.2) である 不適正な ph(ph8.0 以上 ph6.0 以下 ) では 抗体の解離や反応減弱などが起こり 得る 3 生理食塩液は作り置きをしない 継ぎ足しはせずこまめに作りなおす 生理食塩液単独では緩衝作用がないため 空気中の炭酸ガスが溶け込み ph が酸性側に傾 く 生理食塩液に緩衝液等を加え最適域内に ph を調整することが望ましい 9. 試薬管理 A ) 各試薬の添付文書は必ず熟読し 正しく使用する B ) 各試薬のロット番号 有効期限など記録し管理する C ) 用いる試薬 ( 抗血清や赤血球試薬 ) は被凝集価及び凝集力を定期的に測定し 記録しておく D ) 試薬は室温に戻してから使用する 長時間放置すると 力価や特異性を失う可能性があるので使用時以外は 冷蔵保存する E ) 試薬の細菌などの汚染に注意する ピペットの先端を直接手でさわらない F ) 試薬に濁り 変色 溶血を認めた場合は使用しない - 9 -

14 10. 精度管理 A ) 内部精度管理を実施する 精度管理実施の記録を残しておく 精度管理実施前には 試薬の浮遊物や溶血の有無など目視確認をする 内部精度管理の一例 1 血液型検査 (1) 抗 A 試薬 +A 1 血球試薬 (2) 抗 B 試薬 +B 血球試薬 (3) 抗 D 試薬 +スクリーニング用血球試薬 (D 陽性 ) 2 不規則抗体検査抗 D 試薬を希釈したものを用いて不規則抗体スクリーニングを実施する 以上の反応を試薬の種類や使用頻度によって毎日もしくは週 1 回実施し 記録する 市販品を利用する方法もある B ) 外部精度管理 実技講習会に積極的に参加し手技の確認や技術の向上に努める

15 Ⅱ. 血液型検査 ABO 血液型の検査は 抗 Aおよび抗 B 試薬を用いて 患者血球のAおよびB 抗原の有無を調べるオモテ検査と 既知のA 1 およびB 血球試薬を用いて 患者血清中の抗 Aおよび抗 B 抗体の有無を調べるウラ検査を行わなければならない オモテ検査とウラ検査の結果が 一致している場合に血液型を確定することができる 一致しない場合にはその原因を精査する必要がある Rh 0 (D) 抗原の検査は 抗 D 試薬を用いてRh 0 (D) 抗原の有無を検査する 1. 血液型検査 ; 試験管法 A ) 操作 1 検体を遠心し 血清 ( 血漿 ) を分離する 2 1 検体あたり 7 本試験管を準備する 3 試験管に検体名 ( 検体番号 ) 各試薬名を記名する 4 赤血球浮遊液用試験管に生理食塩液を約 1~1.5ml 分注し 1 の検体より赤血球沈層を 1 滴滴下 し 3~5% 赤血球浮遊液を調整する 5 抗 A 抗 B 抗 D Rh コントロール試薬を対応する試験管に各 1 滴滴下する 6 ウラ検査用試験管 A 1 B に被検血清を各 2 滴滴下する 7 4 で調整した 3~5% 赤血球浮遊液を 5 の試験管に各 1 滴滴下する 8 A 1 B 血球試薬を転倒し 赤血球を均一に浮遊させた後 6 の試験管に各 1 滴滴下する 9 よく後 900~1000G(3400rpm)/15 秒遠心する 注 1 10 溶血 凝集の有無を観察し 判定結果を記録する 11 血液型を判定する 注釈 注 1 3 頁 2. 反応の見方 を参照する 血液型検査; 試験管法の注意点 1 同一患者の2 重チェック同一患者から 異なる時点での2 検体で血液型検査を実施する 2 同一検体の2 重チェック同一検体で 異なる二人の検査者がそれぞれ独立に血液型検査を実施し 照合確認する 3 乳児の検査 ABH 抗原は未発達であるが存在する 血清中の抗 A 抗 B 抗体は 生後 4カ月未満では検出できず オモテ ウラ不一致となる 乳児の判定は オモテ検査のみとなるため 慎重に行う

16 検体名検体名体番号B 試験管法一例 3~5% 赤血球浮遊液各 1 滴検被検血清各 2 滴 抗 A 抗 B A 1 抗 D Rh Cont 抗 A 抗 B A 1 血球 B 血球抗 D Rh コントロール ABO オモテ検査 ABO ウラ検査 Rho(D) 検査 900~1000G/15 秒遠心 判定

17 B ) 判定 ABO 血液型の判定基準 ( 試験管法 ) オモテ検査 ( 赤血球側 ) ウラ検査 ( 血清側 ) 抗 A 抗 B A1 血球 B 血球 (+) (-) (-) (+) 血液型 A (-) (+) (+) (-) B (-) (-) (+) (+) O (+) (+) (-) (+) は凝集 (-) は非凝集を示す (-) AB 試験管法のオモテ検査で凝集の強さが 4+ 以外は 精査を行う オモテ検査で部分凝集 (mf) を疑う場合は スライド法を実施する ウラ検査の凝集の強さは患者により異なる 1+ 以下の場合は 精査を行う 19 頁 3 オモテ ウラ検査不一致の原因を考える (2) ウラ検査に予想される凝集が認められないを参照する ウラ検査で抗 A 抗 B 抗体価が高い場合は 補体の作用により溶血反応を認めることがある 分加温し補体を不活化した血清を用いて再検査する必要がある 判定はオモテ検査 ウラ検査が一致していることを原則とする オモテ検査 ウラ検査との結果に矛盾があれば 結果はそのまま記録として残し 不一致 の原因が解決されるまで ABO 血液型の判定は保留とする Rho(D) 血液型の判定基準 抗 D Rhコントロール 判定 (+) (-) D 陽性 (-) (-) 判定保留 1 (+) (+) 判定保留 2 1 再度検査を行い 同じ結果ならば 引き続きD 陰性確認試験を行う ただし 受血者の場合はD 陰性として扱う 2 手技の再確認 偽陽性の可能性があるため精査を行う

18 C ) ABO 血液型判定を誤判する原因 1 事務的なミス (1) 検体の取り違い (2) 台帳への記入ミスや入力ミス (3) 口頭での依頼や報告 (4) 被検者 医師 看護師 担当技師の記憶違い 2 技術的なミス (1) 検体の保管不備 (2) ウラ検査の不履行 (3) 遠心機などの精度管理の不履行 (4) 判定時の弱い反応の見逃し (5) 血球濃度の調整ミス (6) 検体に誤判を引き起こす原因がある場合 2. D 陰性確認試験 A ) 操作 1 1 検体あたり 3 本試験管を準備する 2 試験管に検体名 ( 検体番号 ) と抗 D Rh コントロ - ルと記名する 3 赤血球浮遊液用試験管に生理食塩液を約 1~1.5ml 分注し 赤血球沈層を 1 滴滴下し 3~5% 赤 血球浮遊液を調整する 4 3 を生理食塩液で 1 回以上洗浄する 5 3~5% 赤血球浮遊液に調整する 6 抗 D Rh コントロール試薬を対応する試験管に各 1 滴滴下する 7 5 で調整した 3~5% 被検赤血球浮遊液を 6 の試験管に各 1 滴滴下する 8 よく後 900~1000G(3400rpm)/15 秒遠心する 注 1 9 溶血 凝集の有無を観察する 注 2 10 凝集が認められなければ 再度よく後 37 30~60 分加温する 注 ~1000G(3400rpm)/15 秒遠心し 溶血 凝集の有無を観察する 注 4 12 凝集を認めれば D 陽性とし 認められなければさらに生理食塩液にて3~4 回洗浄する 注 5 13 洗浄した各試験管の赤血球沈渣に抗ヒトグロブリン抗体を各 2 滴滴下する 14 よく後 900~1000G(3400rpm)/15 秒遠心する 注 1 15 溶血 凝集の有無を観察する 16 凝集を認めれば partial D もしくは weak D が疑われ精査が必要 認められなければ D 陰性 17 陰性結果の試験管に IgG 感作赤血球試薬を各 1 滴滴下後 よくして 900~1000G 注 6 (3400rpm)/15 秒遠心し 凝集することを確認する

19 注釈 注 1 注 2 注 3 3 頁 2. 反応の見方を参照する 反応時間は使用する試薬の添付文書に従う 37 30~60 分加温後に判定し 抗 D 試薬との反応が強く陽性で Rh コントロールが 陰性の場合は D 陽性と判定し 疑わしい場合は間接抗グロブリン試験に進む ただし 実施時には使用する試薬の添付文書を参照する 注 4 用手法で洗浄する場合は 4 頁 3. 血球洗浄方法 ; 用手法 ( 間接抗グロブリン試験の血 球洗浄法 ) を参照する 洗浄不良により 被検血清が残っているとその中の抗体と抗ヒトグロブリン抗体が反応 し 中和されてしまうので十分な洗浄を行う 注 5 用いる抗ヒトグロブリン抗体は抗 IgG が望ましい 再度の遠心判定は 反応を減弱あるいは陰性化させることがあるため避ける 注 6 凝集しない場合は再検査する <D 陰性確認試験の注意点 > 1 D 陰性確認試験を実施した上で D 陰性を確定する 2 必ず Rhコントロ-ルも同時に実施し 陰性であることを確認する 3 Rhコントロ-ルが陽性となる原因 (1) 直接抗グロブリン試験陽性 (2) 寒冷凝集素 (3) 連銭形成 (4) 汎凝集反応 (1) は 直接抗グロブリン試験を実施し 陽性を確認する 抗体を解離後に再検査を行う (2) (3) (4) は 17 頁 3. オモテ検査 ウラ検査不一致時の検査の進め方を参照し 再検査を行う

20 検体番号 D 陰性確認試験一例 3~5% 赤血球浮遊液各 1 滴 抗 D Rh Cont 抗ヒトグロブリン抗体各 2 滴滴下 抗 D Rh コントロール 900~1000G/15 秒遠心 抗 900~1000G/15 秒遠心 判定 凝集が認められなければ次へ 判定 凝集を認めれば partial D もしくは weak D が疑われ精査が必要 認められなければ D 陰性 陰性には IgG 感作赤血球 1 滴滴下 37 恒温槽 37 30~60 分間加温 900~1000G/15 秒遠心 900~1000G/15 秒遠心 判定 凝集しない場合は再検査する 判定 凝集が認められなければ次へ 凝集を認めれば D 陽性 3~4 回血球洗浄 ( 血球洗浄機又は用手法 )

21 3. オモテ検査 ウラ検査不一致時の検査の進め方 オモテ ウラ検査の結果が不一致であった場合 操作手順などの見直しを行う 適切に実施されていることを確認する オモテ ウラ検査を再度実施し 結果を確認する オモテ ウラ検査の結果が一致した場合 オモテ ウラ検査の結果が不一致であった場合 初回検査が不一致であった原因を究明する 不適切な部分があれば修正する 患者情報 を確認する 年齢 性別 診断名 輸血歴 妊娠歴 分娩歴 移植歴 病歴 血液型検査履歴 治療方法 投与薬剤 他の検査データ 再検査 採血方法など オモテ ウラ検査の反応から赤血球 血清のどちらに原因があるか推定する 赤血球または血清に対して精査する 判定

22 A ) オモテ ウラ検査不一致の対処例 1 再検査をする前の確認事項 (1) 検体 試薬の滴下ミスはないか (2) 検体 ( 血球 血清 ) の取り違えはないか ( 採血間違い 検査時の検体取り違い ) (3) 検体に問題はないか ( 溶血 フィブリン塊 細菌汚染など ) (4) 器具の汚染はないか (5) 試薬 生理食塩液の劣化 汚染はないか (6) 不適切な判定法ではなかったか 記入ミスはないか (7) 検体濃度の調整は適正であったか (8) 反応温度 時間は適正であったか (9) 遠心条件は適正であったか (10) ウラ検査の溶血反応の見逃しはないか (11) 記録 判定の誤りはないか以上を再度確認し 再検査を実施する < 再検査時の注意点 > 1 検体は採血管から再調整する 2 被検血球は生理食塩液にて洗浄後再調整する 3 試薬の期限 異常の有無を再点検する 4 確実に検体 試薬等を滴下する 5 ウラ検査にO 型血球試薬を追加して実施する O 型血球も共に凝集を認める場合 寒冷凝集素や冷式自己抗体 不規則抗体 Bombay para-bombayを考慮する 6 滴下量を確認する ( ロット番号の異なる血球試薬を用いて再検査する ) 7 検体を採り直す 2 再検査結果もオモテ ウラ検査不一致の場合 (1) 患者情報を確認する 重篤な細菌 ウイルス感染症が疑われる場合 汎凝集反応 ( 正常人 AB 型血清と患者 赤血球と反応させると凝集する ) を考慮する 血清総タンパク (TP) が高値の場合は連銭形成を 免疫グロブリンが低値の場合に は低あるいは無 γ グロブリン血症による抗体欠乏を考慮する

23 3 オモテ ウラ検査不一致の原因を考える (1) ウラ検査に異常な凝集あるいは溶血がある 1) 不規則抗体の可能性がある : ウラ検査の試験管にブロメリン液を1 滴滴下し 室温で5 分 ~15 分後に遠心判定する ( 例 : 抗 M 抗 N 抗体の場合 凝集が消える ) 不規則抗体検査を実施し 不規則抗体が検出された場合 : 不規則抗体の対応抗原陰性のウラ血球と反応させ 陰性になることを確認する 2) 寒冷凝集素の可能性がある :37 で加温後に凝集が消失したか確認する 3) 連銭形成の可能性がある : 血球を少量スライドガラスにとり 顕微鏡で確認する 生食置換法 ( 判定後に再遠心して上清を除き 生理食塩液を2 滴加え 凝集が消失したかを確認する ) を実施する 4) ウラ検査の判定で溶血した際には 被検血清 1 滴に生理食塩液 1 滴を滴下後にA 1 B 血球試薬を試験管に各 1 滴滴下し よく後遠心判定する それでも溶血が残る場合は 被検血清を56 30 分加温し補体を不活化する (2) ウラ検査に予想される凝集が認められない 1) 反応を増強する : ウラ検査の試験管に被検血清を2 滴から4 滴へ増量後遠心判定する 2) 反応温度を低下させる :15 ~25 で15 分間反応後に 遠心判定する 3) 解決できない場合 : 亜型を考える 亜型検査の実施時には 必ず正常検体を対照として同時に検査する 追加検査実施については 22 頁 5. 追加検査 ; レクチンとの反応 - 抗 A 1 抗 H 23 頁 6. 追加検査の種類と目的及び 新輸血検査の実際 等を参照する オモテ検査 ウラ検査不一致の原因 赤血球側の原因 血清側の原因 1 被検血球の濃度調整の不良 1 低温反応性の不規則抗体を保有する場合 2 抗体によって血球が感作されている時 抗 M 抗 N 抗 Le a 抗 Le b 抗 I 等 新生児溶血性疾患( 母親由来の抗体 ) 2 抗 A 抗 B 抗体価の減弱 ( 欠損 ) 自己免疫性溶血性疾患 低( 無 )γグロブリン血症 新生児 ( 温式 冷式自己抗体 ) 高齢者 3 異型輸血によるもの 3 寒冷凝集素 4 異型造血幹細胞移植後 4 連銭形成 ( 骨髄腫 肝硬変等 ) 5 後天性の抗原異常 5 母親由来の抗 A 抗 B 抗体 MDS 白血病 Hodgkin 病による 新生児抗原減弱 6 異型造血幹細胞移植後 6 赤血球膜の変性 7 高分子血漿増量剤 静注用造影剤の影響 細菌 ウイルス感染症等によりT 抗原が 8 型物質の異常増加による抗 A 抗 B 試薬の露出し すべてのヒト血清で凝集する中和 ( 汎凝集反応 ) 卵巣嚢腫 胃癌( 印環細胞癌 ) 等 7 A B 抗原の減弱 ( 欠如 ) 亜型 8 キメラ モザイク オモテ検査 ウラ検査が不一致であった場合 その原因を考慮の上適切な追加検査を実施する

24 4. 部分凝集 (mf:mixed field agglutination) キメラとモザイク 血液型不適合輸血や血液型不適合造血幹細胞移植などにおいては ABO 血液型検査のオモテ検査やRho(D) 血液型検査等で凝集赤血球と非凝集赤血球が混じて観察されることがある A ) ABOオモテ検査における部分凝集 1 原因 (1) 輸血事故 異型適合血 (O 型血などの使用 ) などの異型輸血 (2) 疾患等による血液型抗原減弱 (3) 亜型 (A 3 B 3 cisa 2 B 3 等 ) キメラ モザイク等 (4) ABO 不一致での造血幹細胞移植後の生着過程 2 対処 (1) 患者情報を確認する 輸血歴のある場合は 輸血用血液製剤の血液型と輸血量 輸血施行日時を確認する 転送患者の場合は 前医にも問い合わせる 患者を転送させる場合は 転送先へ患者情報を伝える 輸血歴や造血幹細胞移植歴の無い場合は 各種亜型検査 ( 抗原減弱の否定はできない ) を行う (2) 再度新たに採血した検体を用いてABOオモテ ウラ検査を再検査する (3) 不適合輸血の疑いがあれば 溶血の程度を調べる 血清検体の場合は溶血が認められることがある さらに輸血した血液バッグ 患者保存検体のABO 血液型を再検査する (4) 必要に応じて 各社試薬との反応性比較 レクチンとの反応性 被凝集価測定 転移酵素活性測定 型物質測定 ABO 以外の血液型判定 ABO 混合血球の分離 フローサイトメトリー 家系調査 遺伝子検査等を実施後 その情報より適合する血液を選択する

25 B ) Rho(D) 抗原検査における部分凝集 1 原因 (1) 異型輸血 輸血事故 (D 陰性患者に D 陽性血を輸血 ) やむを得ずD 陽性血を輸血していることもあるので考慮する (2) D 不一致での造血幹細胞移植後の生着過程 2 対処 (1) 患者情報を確認する 輸血歴のある場合は 輸血用血液製剤の血液型と輸血量 輸血施行日時を確認する 転送患者の場合は 前医にも問い合わせる 患者を転送させる場合は 転送先へ患者情報を伝える 輸血歴や造血幹細胞移植歴の無い場合は 各種亜型検査 ( 抗原減弱の否定はできない ) を行う (2) 再度新たに採血した検体を用いてD 抗原検査を再検査する (3) 不適合輸血の疑いがあれば 溶血の程度を調べる 血清検体の場合は溶血が認められることがある さらに輸血した血液バッグ 患者保存検体のD 抗原を再検査する (4) 必要に応じて 各社試薬との反応性比較 被凝集価測定 ABO 以外の血液型判定 混合血球の分離 フローサイトメトリー 家系調査 遺伝子検査等を実施する

26 検体番抗 A 1 抗 H 号5. 追加検査 ; レクチンとの反応 - 抗 A 1 抗 H A) 操作 3~5% 血球浮遊液各 1 滴 1 試験管に検体名 ( 検体番号 ) 対照検体名と抗 A 1 抗 H を記名し各 2 本準備する 2 3~5% 赤血球浮遊液を調整する 3 1の試験管に対応するレクチンを各 1 滴滴下する 4 2で調整した3~5% 赤血球浮遊液を各 1 滴滴下する 5 よく後 900~1000G(3400rpm)/15 秒遠心する 注 1 6 溶血 凝集の有無を観察し 判定結果を記録する 凝集が弱い もしくは認められない場合は 抗 A 1 レクチン 抗 H レクチン 注釈 室温 5~15 分放置後 再度判定してみる 注 1 3 頁 2. 反応の見方を参照する <レクチンとの反応の注意点 > 1 試薬は自家調整でも可能であるが 抗 A 1 レクチンはA 1 血球で 抗 HレクチンはO 血球で 32 倍の力価に調整し確認する また 抗 HレクチンはA 1 B 血球で凝集することを確認する 2 市販品は添付文書に従って実施する 3 抗 A 1 レクチンはA 1 血球以外にもPolyagglutinability Tn Cad Sd(a+) とも反応する 4 抗 Hレクチンの凝集の強さはO>A 2 >B>A 2 B>A 1 >A 1 Bの順で Bombayやpara-Bombay は陰性である

27 6. 追加検査の種類と目的 < 血球側の検査 種類目的 抗 A 1 レクチンとの反応抗 Hレクチンとの反応抗 A 抗 Bに対する被凝集価測定抗 A 抗 Bの吸収試験抗 A 抗 Bの吸着解離試験直接抗グロブリン試験 A 1 型とそれ以外の A 亜型を鑑別する H 抗原の有無を調べ Bombay または para-bombay でないかを確認する 抗 A または抗 B に対して明らかな凝集反応を認める A 2 A 3 para-bombay および異型輸血を疑う場合に行う 抗 A または抗 B に対して凝集を認めないか 反応の非常に弱い Am Ax Bm および Bel 等を疑う場合に A または B 抗原の有無を証明する 赤血球上に何らかの抗体が感作している状態では正しい結果が得られないため 抗体の感作状態を調べる 血清側の検査 種類目的 抗 A 抗 B の確認および抗体価の測定 抗 A 1 および抗 B を含むその他血液型に対する不規則抗体の確認 血清中の型物質の検出 血清中の A または B 型転移酵素の測定 正常抗体の欠損や低下を調べる ただし 抗体価は年齢 疾患 投与薬剤によって低下することがある ある種の亜型においては不規則抗体として抗 A 1 または抗 B を有することがある また その他の血液型に対する不規則抗体が検査に影響を及ぼすことがある 血清中には水溶性の A または B 型物質が存在するが ある種の亜型では証明できるものとできないものがある 血清中には A または B 型糖鎖を決定する糖転移酵素が存在するが ある種の亜型では証明できるものとできないものがある 免疫グロブリンの定量 検査の実施に際しては 試薬の添付文書に従う 免疫グロブリン低下による抗体の欠損を調べる ただし 免疫グロブリン値は年齢あるいは疾患によって低下することがある

28 7. 血液型検査 ; スライド法 スライド法の特徴は mf( 部分凝集 ) がわかりやすいところにある 試験管法やカラム凝集法など で部分凝集が疑われる場合に有用となる スライド法にて特に背景色調を観察する 背景 : 清澄 ( 非凝集血球なし ) 濁り ( 非凝集血球あり :mf) A ) 操作 1 赤血球浮遊液用試験管に 検体名 ( 検体番号 ) を記名する 2 スライド ( 凝集検査板 ) に 検体名 ( 検体番号 ) 各試薬名を記名する 注 下記のように 赤血球浮遊液の濃度を調整する (1) 約 40% 赤血球浮遊液は生理食塩液 3 滴 + 赤血球沈層 2 滴 (2) 約 10% 赤血球浮遊液は生理食塩液 9 滴 + 赤血球沈層 1 滴 4 抗 A 抗 B 試薬をそれぞれホールの端に各 1 滴滴下する 5 4 に触れないよう 逆のホール端に 3 の赤血球浮遊液を各 1 滴滴下する 注 3 6 タイマーを予め2 分にセットする 7 攪拌棒で抗 A 試薬と赤血球浮遊液 抗 B 試薬と赤血球浮遊液を同時にし 直ちにタイマー をスタートする 8 引き続き スライドを手に取り揺り動かしながらホール内の試薬と血球のを続ける 注 分後にスライドを回転させながら判定し 記録する 通常 15 秒以内に凝集が始まる 亜型の精査に用いる場合は凝集時間を記録する 注釈 注 1 使用する赤血球浮遊液の濃度は添付文書で確認し調整する 注 2 被検赤血球は生理食塩液で少なくとも 1 回以上洗浄したものを用いる 注 3 反応時間は添付文書で確認する 攪拌後 時間経過してからの判定は 乾燥による誤判定の原因となるので決してしてはならない <スライド法の注意点 > 1 ペーパ- 法は 紙の吸収により不十分となり 赤血球と血清の比率が不適切なため推奨できない 2 冷房等の風が吹き出している直下で行わない 3 全血法では偽陽性 偽陰性を示すことがある 4 亜型など抗原量の少ない場合は 凝集開始時間が遅くなり凝集塊を作りにくくなる

29 検体番号検体番号 スライド法一例 : 赤血球濃度を約 10% に調整し 反応時間が 2 分の場合 試薬と赤血球浮遊液は 接触しない位置に滴下する 抗 A 抗 B タイマーを 2 分にセット 02:00 SET 接触したら タイマーをスタ - ト 01:56 START スライドを揺らし回転 2 分を超えないで判定 < 判定例 > 抗 A 3+ 抗 B 0 オモテ判定 :A 型 00:00 STOP <スライド法の技術的な誤り> 1 赤血球浮遊液の濃度の誤り 2 フィブリンの析出 3 検体や試薬の細菌汚染 4 検体取り違い 5 反応温度 反応時間 6 溶血反応の見落とし

30 Ⅲ. 不規則抗体検査 1. 不規則抗体スクリーニング不規則抗体検査とはABO 血液型以外の赤血球抗原に対する抗体の検査のことを言う 不規則抗体には主として輸血歴や妊娠歴などの既往のある人に見いだされる免疫抗体と 何ら明確な免疫刺激がない人に見いだされる自然抗体とがある 不規則抗体の検出率は検査の対象および方法によって異なる 不規則抗体の有無を事前に確認することは 安全な輸血や適合血液の確保 血液型不適合による新生児溶血性疾患の予知と対策に重要な意義をもつ A ) 操作 間接抗グロブリン試験 1 検体を遠心し 血清を分離する 血清検体を検査に用いている施設が血漿検体に切り替える場合 EDTA 加検体では弱反 応性を示す臨床的に意義のある抗体が検出できることを確認する 注 1 2 スクリーニング血球試薬の本数分の試験管を用意する 3 試験管に検体名 ( 検体番号 ) スクリーニング血球番号 (1 2 3 Di a ) 検査方法を記名する 4 3 の試験管に被検血清を各 2 滴滴下する 5 スクリーニング用赤血球試薬を転倒し 赤血球を均一に浮遊させた後 血球番号と対応す る番号の試験管に各 1 滴滴下し よくする 注 2 6 反応増強剤を各試験管に各 2 滴滴下し 再度よく後 37 10~30 分間加温する 注 3 7 生理食塩液にて3~4 回洗浄する 注 4 8 洗浄した各試験管の赤血球沈渣に抗ヒトグロブリン抗体を各 2 滴滴下する 9 よく後 900~1000G(3400rpm)/15 秒遠心する 注 5 10 溶血 凝集の有無を観察し 判定結果を記録する 11 陰性結果の試験管に IgG 感作赤血球試薬を各 1 滴滴下後 よくして 900~1000G 注 6 (3400rpm)/15 秒遠心し 凝集することを確認する 注釈 注 1 スクリーニング血球試薬には Di a 血球が組み込まれていなければならない 注 2 反応増強剤 ( ウシアルブミン液 PEG LISS など ) の滴下数および反応時間 洗浄回数は 使用する試薬の添付文書に従う 注 3 用手法で洗浄する場合は 4 頁 3. 血球洗浄方法 ; 用手法 ( 間接抗グロブリン試験の血球 洗浄法 ) を参照する 不十分な洗浄により 被検血清が残っていると その中の抗体と抗ヒトグロブリン抗体 が反応し 中和されてしまうので十分な洗浄を行う

31 注 4 PEG の場合 用いる抗ヒトグロブリン抗体は抗 IgG が望ましい 注 5 3 頁 2. 反応の見方を参照する 再度の遠心判定は 反応を減弱あるいは陰性化させることがあるため避ける 注 6 凝集しない場合は再検査する < 不規則抗体スク-ニングの注意点 > 1 不規則抗体スクリーニングには間接抗グロブリン試験を必須とする 2 その他の検査方法は間接抗グロブリン試験と組み合わせて使用し 不規則抗体スクリーニングに単独で用いないようにする 3 不規則抗体スクリ-ニングに 自己対照を含める必要はない ただし 自己対照を省略する場合 以下の点に留意する (1) 自己抗体の検出や 輸血後の不規則抗体の産生初期に患者血液中に含まれるドナ- 血球へ患者由来の不規則抗体が感作されていることを検出できない (2) 抗体産生初期では 産生された不規則抗体の量が少ないため全てドナ- 血球に感作してしまい 不規則抗体スクリ-ニングでは陰性と判定される可能性がある B ) 判定 不規則抗体スクリーニングの結果が陽性であれば 引き続き不規則抗体の同定検査を行う スクリーニング血球の何番の血球とどの方法でどの凝集の強さで反応していたか 記録に残し ておく

32 不規則抗体スクリーニング検査法一例 PEG を用いた間接抗グロブリン試験クム法 IAT2IAT1IAT 31Dia IAT Br ブロメリン 1 段法 Br3Br2 PEG 各 2 滴滴下 Bro 各 1 滴滴下 37 恒温槽 分間加温 37 恒温槽 分間加温 直ちに洗浄操作 ( 遠心判定しない ) 3~4 回血球洗浄 ( 血球洗浄機又は用手法 ) 900~1000G/15 秒遠心 抗ヒトグロブリン抗体各 2 滴滴下 900~1000G/15 秒遠心 判定 陰性には酵素コントロールを加えて遠心し 凝集することを確認するのが望ましい 凝集しない場合は再検査する 判定 陰性には IgG 感作赤血球 1 滴滴下 900~1000G/15 秒遠心 判定 凝集しない場合は再検査する

33 2. 不規則抗体同定 不規則抗体スクリーニングにおいて溶血 または凝集反応が認められた場合 抗体の特異性を同 定する 同定検査においては自己対照をおく 不規則抗体同定において 不規則抗体スクリーニングで得られた情報と 患者の既往歴 輸血歴 妊娠歴 投薬などの情報は抗体の特異性を決定するのに重要な手掛かりとなる A ) 操作 間接抗グロブリン試験 1 検体を遠心し 血清を分離する 2 同定用パネル赤血球試薬と自己対照の本数の試験管を用意する 3 試験管に検体名 ( 検体番号 ) 自己対照 同定血球番号 検査方法名を記名する 4 自己対照赤血球浮遊液用試験管に生理食塩液を約 1~1.5ml 分注し 赤血球沈層を 1 滴滴下し 3 ~5% 赤血球浮遊液を調整する 5 3 の試験管に被検血清を各 2 滴滴下する 6 同定用パネル赤血球試薬を転倒し血球を均一に浮遊させた後 血球番号と対応する番号の 試験管に各 1 滴 自己対照に 4 で調整した 3~5% 自己対照赤血球浮遊液を 1 滴滴下し よく混 和する 注 1 7 反応増強剤を各試験管に各 2 滴滴下し 再度よく後 37 10~30 分間加温する 注 2 8 生理食塩液にて3~4 回洗浄する 注 3 9 洗浄した各試験管の赤血球沈渣に抗ヒトグロブリン抗体を各 2 滴滴下する 10 よく後 900~1000G(3400rpm)/15 秒遠心する 注 4 11 溶血 凝集の有無を観察し 判定結果を記録する 12 陰性結果の試験管に IgG 感作赤血球試薬を各 1 滴滴下後 よくして 900~1000G 注 5 (3400rpm)/15 秒遠心し 凝集することを確認する 注釈 注 1 反応増強剤 ( ウシアルブミン液 PEG LISS など ) の滴下数および反応時間 洗浄回数は 使用する試薬の添付文書に従う 注 2 用手法で洗浄する場合は 4 頁 3. 血球洗浄方法 ; 用手法 ( 間接抗グロブリン試験の血球 洗浄法 ) を参照する 不十分な洗浄により 被検血清が残っていると その中の抗体と抗グロブリン抗体が反 応し 中和されてしまうので十分な洗浄を行う 注 3 PEG の場合 用いる抗ヒトグロブリン抗体は抗 IgG が望ましい 注 4 3 頁 2. 反応の見方 を参照する 再度の遠心判定は 反応を減弱あるいは陰性化させることがあるため避ける 注 5 凝集しない場合は再検査する

34 IAT2IAT3IAT 1Br2Br3Br 1 不規則抗体同定検査法一例 PEG を用いた間接抗グロブリン試験クム法 生食 ブロメリン一段法 自己 自己 IAT Br 血球 No.1~ 自己対照 血球 No.1~ 自己対照 PEG 各 2 滴滴下 900~1000G/15 秒遠心生食法直後判定 (IS) 37 恒温槽 分間加温 22 恒温槽 分間 直ちに洗浄操作 ( 遠心判定しない ) 3~4 回血球洗浄 ( 血球洗浄機又は用手法 ) 抗ヒトグロブリン抗体各 2 滴滴下 900~1000G/15 秒遠心 37 恒温槽 900~1000G/15 秒遠心生食法判定 (Sa) Bro 各 1 滴滴下 分間加温 900~1000G/15 秒遠心 判定 陰性には IgG 感作赤血球 1 滴滴下 900~1000G/15 秒遠心 判定 陰性には酵素コントロールを加えて遠心し 凝集することを確認するのが望ましい 凝集しない場合は再検査する 判定 凝集しない場合は再検査する

35 3. 結果の解釈不規則抗体の同定は 同定用パネル血球に対する検査検体の反応パターンと同定用パネル血球に発現している抗原パターンとを比較して特異性を推定する 一般的に消去法が用いられる A ) 患者情報を確認する 1 年齢 2 性別 3 診断名 4 輸血歴 妊娠歴 分娩歴 輸血歴 妊娠歴がある場合 抗原により感作された可能性があるため 免疫抗体を考える 輸血歴 妊娠歴がない場合 免疫された可能性が低いことから 自然抗体を考える 5 移植歴 6 病歴 7 治療方法 8 投与薬剤 B ) 抗体の特徴をつかむ 1 反応温度 各方法における凝集の強さ (1) 低温域での反応は冷式抗体 37 での反応は温式抗体を考える (2) 生理食塩液法での反応は自然抗体 間接抗グロブリン試験での反応は免疫抗体を考える (3) 酵素法での反応は MNSs 血液型 Duffy 血液型 Xg 血液型などの抗原は酵素により破壊されるので 反応が減弱または検出できないことがある 2 凝集の強弱 (1) 同じ反応相で凝集に強弱があれば 量的効果 (32 頁 C) 量的効果を参照する ) を示す抗体か 複数抗体の存在を考える (2) 異なった反応相に多様な凝集の強弱があれば 複数の抗体の存在を考える 複数の抗体の存在が考えられる場合 反応態度 抗原特性 抗体性状などを考慮し 追加検査を実施して 抗体を絞り込む (3) 高力価であるにもかかわらず 凝集が弱く反応が見逃されやすい抗 Jr a 抗体などがある 3 自己対照 (1) 被検血清が自己赤血球にどのように反応するかを判定する これは 同種抗体か自己抗体かあるいは両方存在するのかを判断するのに役立つ 同定用パネル血球試薬のみ凝集を示せば 同種抗体だけ存在する 自己対照と同定用パネル血球ともに凝集を示せば 自己抗体の存在あるいは同種抗体と自己抗体両方の存在を考える (2) 自己対照が間接抗グロブリン試験で凝集した場合 直接抗グロブリン試験を実施する 直接抗グロブリン試験が陽性ならば 抗体解離試験を行う

36 C ) 量的効果 Rh Duffy Kidd MNSsなどの血液型では 対立遺伝子がホモ接合の人はヘテロ接合の人より抗原量が多い 対立遺伝子と量的効果 Jk a 遺伝子がホモ接合 Jk a Jk b 遺伝子がヘテロ接合 Jk b 遺伝子がホモ接合 a a b a a b b b b a a a a b a b b b Jk(a+b-) Jk(a+b+) Jk(a-b+) 検出された不規則抗体が量的効果をもつ抗原に対するものであった場合 ホモ接合赤血球ではよく反応するが ヘテロ接合赤血球では反応が弱いか 時には反応しないことがある D ) 抗原表について 1 不規則抗体検査に使用する 一連の血球試薬 ( 赤血球パネル パネル血球 ) の血液型抗原を記載してある表 2 表の+は抗原の存在 0は欠如を意味している 3 抗原性の強弱 ( +S または +W ) が記載されていなくても 抗原性に個体差があるため反応性に差が出ることがある (P1 I Bg など ) 4 性別 (M F) を表示してある意味は Xg a 陽性 (Xg a はX 染色体にある ) では M 男性 :Xg a /Y F 女性 :Xg a /X あるいは Xg a /Xg a となるため 反応性に差がでる 5 抗原名が記載されていなくても すべての血球が陽性の抗原 ( 高頻度抗原 :Di b Jr a JMH など ) すべての血球試薬が陰性の抗原( 低頻度抗原 :Wr a など ) 判明している抗原 (Bg など ) がある 経時的に抗原性が減弱しやすい抗原があり 有効期限内であっても反応性が低下し 陰性となる場合がある (P1 Lewis Bg Duffy など )

37 E ) 消去法消去法とは 患者血清 ( 血漿 ) と陰性反応を呈したパネル血球をもとに その赤血球に発現している各種抗原に対する抗体を1つずつ否定し 抗体の特異性を推定する方法である その際 量的効果 (32 頁 C) 量的効果を参照する ) のある抗原については ヘテロ接合のパネル血球が陰性であっても 対応する抗原に対する抗体は否定できない 消去されないで残った抗原に対して抗体が存在すると考える 1 陰性反応を示したパネル血球について 抗原表の各血液型抗原 + 上に 印 または / 印を記入する 2 印は量的効果のある血液型ではホモ接合体の抗原 + 上に 量的効果がない血液型では ホモおよびヘテロ接合体の抗原 + 上に付記する 3 / 印は量的効果のある血液型において ヘテロ接合体の抗原 + 上に付記する 4 印が1つ以上あれば その抗原に対する抗体の存在を否定し 抗原表上段に記載してある抗原名に 印を付記する 5 印が1つもなく / 印のみの抗原に対する抗体については判定を保留し 抗原名には何も付記しない 6 最終的に無印のまま残った抗原に対する抗体には 可能性の高い抗体 と 否定できない抗体 が含まれる また / 印のみ付いた抗体には 否定できない抗体 が含まれる 消去法の一例 反応の結果が陰性となった血球の抗原を消去する : 量的効果のあるホモ接合体の抗原や量的効果を考慮しなくてよい抗原 / : 量的効果のあるヘテロ接合体の抗原各抗原に対する反応で が記入された血球が1つ以上あった場合 対応抗原に を記入し 抗体を否定する No. D C E c e K k Fy a Fy b Jk a Jk b Le a Le b Xg a S s M N P 1 Di a Di b Bro IAT 消去法で否定できる抗原を消去 No. D C E c e K k Fy a Fy b Jk a Jk b Le a Le b Xg a S s M N P 1 Di a Di b Bro IAT

38 否定できる抗体 : 抗 D 抗 C 抗 c 抗 e 抗 k 抗 Fy b 抗 Jk a 抗 Jk b 抗 Le a 抗 S 抗 s 抗 M 抗 P 1 抗 Di b 否定できない抗体 : 抗 N 抗 Fy a 可能性の高い抗体 : 抗 E 抗 K 抗 Le b 抗 Xg a 抗 Di a 4. 不規則抗体の血液型特異性と輸血用血液の選択 抗体の特異性臨床的意義血液の選択 Rh あり抗原陰性 Duffy あり抗原陰性 Kidd あり抗原陰性 Diego あり抗原陰性 S s あり抗原陰性 Kell あり抗原陰性 A 1 P 1 N まれ間接抗グロブリン試験による交差試験適合 M まれ間接抗グロブリン試験による交差試験適合 M (37 で反応 ) 時に抗原陰性 Le a Le ab まれ間接抗グロブリン試験による交差試験適合 Le b ( ほとんど Le bh ) なし 選択の必要なしまたは間接抗グロブリン試験による交差試験適合 Xg a なし選択の必要なし 高頻度抗原に対する抗体 JMH Knops Cost Chido/Rodgers なし 選択の必要なし その他の高頻度または低頻度抗原に対する抗体 特異性 症例により異なる 輸血認定医 輸血認定技師または専門機関に相談 赤血球型検査 ( 赤血球系検査 ) ガイドラインより 臨床的意義のある抗体とは 対応する赤血球型抗原陽性の赤血球を生体内で破壊し 副作用の原因となる赤血球抗体のことをいう 規則抗体の抗 A 抗 B 抗 ABは どんな場合でも 臨床的意義のある抗体である 不規則抗体では 37 反応性で間接抗グロブリン試験にて陽性となる抗体である 従って 臨床的意義のある抗体を検出できる検査法は ABO 異型不適合と37 反応性抗体を検出できる間接抗グロブリン試験である

39 5. 不規則抗体同定に際して利用される追加検査例と目的 種類 目的 抗 Lewis 抗 Ⅰ 抗 P 1 抗体などが他の不規則抗体と共存する場 血液型物質による中和試験 合 これらの抗体を血液型物質で中和し 中和後の検体を用い れば残っている不規則抗体の同定が容易になる 複数の抗体が存在する場合 同定の確率が十分でない場合など では 追加パネル赤血球による検査が必要になる場合がある 追加パネル赤血球による検査 推測される抗原を保有する血球 保有しない血球のそれぞれ最 低 3 種類ずつを用いて検査する 量的効果が認められる抗原に ついては ホモ接合体のパネル赤血球を選択する 不規則抗体が自己抗体に隠されている可能性がある場合 不規 則抗体が存在しているか否かを確認するため 自己抗体を自己 自己抗体の吸収 血球で吸収した検体で検査をする ただし 最近の輸血歴 ( 過去 3 ヶ月以内 ) がある患者ではこの 吸収操作は用いるべきではない 最近輸血を受けた患者で 間接抗グロブリン試験の自己対照が 抗体の解離試験 陽性の場合や 直接抗グロブリン試験が陽性の場合など 患者 に不規則抗体結合赤血球が存在する可能性が疑われる場合に は 解離試験を行い 解離液の反応性を確認する 赤血球抗原は その決定基が脂質や蛋白質あるいは 糖鎖部分 にある 蛋白分解酵素は 蛋白質や糖蛋白質の形で抗原が発現 酵素処理血球の利用 していると抗原を破壊する 複数の抗体が存在し しかもその 中に Rh 抗原などに対する抗体が含まれている場合 MNSs や Duffy 血液型の抗原が破壊されて検出出来なくなるために特異性を同定する助けとなる 通常は 自己の血液型と同じ血液型に対する不規則抗体は産生されない 同定された抗体に対する抗原が患者血球に存在しないことを確認する また 患者と同型の赤血球抗原に対する抗 患者血液型の判定 体の可能性を除外することができる ただし 最近の輸血歴 ( 過去 3 ヶ月以内 ) がある患者では 輸 血された血液が患者循環血液中に残っている可能性があるた め 通常の方法では血液型の確認ができないこともあるので注 意が必要である

40 6. 不規則抗体陽性時の報告 担当医師への口頭報告例 さんの不規則抗体同定検査の結果です 抗 抗体を検出しました 適合率は約 % です 不規則抗体を保有しているため 手術はT&Sの適応にはなりません 抗 抗体について抗原陰性血を準備します 何単位準備しましょうか 自己血での対応は可能でしょうか 報告書の記載内容例 同定された不規則抗体名 臨床的意義の有無 適合率 ( 臨床的意義のある不規則抗体について ) など

41 Ⅳ. 抗体価測定 抗体価測定は 血液型不適合妊娠 ABO 不適合造血幹細胞移植 高力価 - 低凝集性の特徴をもつ不規則抗体 (HTLA:high-titer low-avidity) の同定に有用である 抗体価は抗体濃度を測定する半定量法であるため その力価を評価する場合には測定に用いる方法 術式や試薬などの条件は統一する IgG 型の抗体価測定には 原則として反応増強剤無添加の間接抗グロブリン試験を用いる 抗体価をモニタリングする場合には 同一術式で検査する 1. 操作 試験管番号 希釈倍数 1:1 1:2 1:4 1:2048 血清 1 容 1 容 1 容 生理食塩液 血清 0.1ml 0.1ml 0.1ml 0.1ml 3~5% 赤血球浮遊液を各試験管に 50μl ずつ加える ( 抗体の当該抗原がホモ接合体であるO 型赤血球で 3 回生理食塩液で洗浄し 3~5% に調整したもの ) 37 恒温槽 分間加温 3~4 回血球洗浄 ( 血球洗浄機又は用手法 ) 抗ヒトグロブリン抗体各 2 滴滴下

42 900~1000G/15 秒遠心 判定 陰性には IgG 感作赤血球 1 滴滴下 900~1000G/15 秒遠心 判定 凝集しない場合は再検査する < 抗体価測定の注意点 > 1 抗体価は希釈操作や凝集判定に個人差があるため 誤差が生じやすい 2 キャリーオーバーによる測定誤差を防止するため 希釈系列を作製する際には 希釈ごとにピペットチップを交換するのが望ましい 母児不適合妊娠の原因抗体が 抗 Aや抗 B 抗 Mなどの場合には その抗体にIgMのみならず IgG 成分が含まれているか確認する必要がある そのために患者血清 ( 血漿 ) を2-メルカプトエタノール (2-ME) やジチオスレイト-ル (DTT) で処理し IgM 成分を減弱又は失活させ IgG 成分の抗体検出を行う ( 方法の詳細は 新輸血検査の実際 を参照する ) この際 血清を処理するため処理血清は2 倍希釈されていることを念頭に検査を行うこと 2. 結果の解釈 A ) 1+の凝集を示す最大希釈倍数をもって抗体価とする 抗体価だけでなく スコアをつける 3 頁 2. 反応の見方 [ 表 -1] を参照する B ) 母児不適合妊娠が疑われる症例では 抗体価が16 倍以上の時に胎児新生児溶血性疾患 (HDFN) のリスクが高い C ) 妊婦での抗体価をモニタリングする場合には 残った血清は再検査のため-20 以下で保存しておくことが望ましい

43 Ⅴ. 交差適合試験 1. 交差適合試験 ( 主試験 ) 交差適合試験には 患者血清と供血者血球の組み合わせの反応で凝集や溶血の有無を判定する主試験と患者血球と供血者血清の組み合わせの反応を判定する副試験とがある 主試験は必ず 実施しなければならない 術式としては ABO 血液型の不適合を検出でき かつ 37 で反応する臨床的に意義のある不規則抗体を検出できる間接抗グロブリン試験を含む適正な方法を用いる なお 臨床的意義のある不規則抗体により主試験が不適合である血液を輸血に用いてはならない A ) 操作 1 交差適合試験用の検体を遠心し 血清を分離する 2 セグメントの本数分と自己対照 および各 3~5% 赤血球浮遊液用の試験管を用意する 3 試験管に検体名 ( 検体番号 ) 自己対照 セグメントの通し番号と検査方法を記入する 4 各 3~5% 赤血球浮遊液用試験管に生理食塩液を1~1.5ml 分注する 自己対照浮遊液用試験管に血球沈層を 1 滴滴下し 3~5% 赤血球浮 遊液を調整する 6 セグメントの製剤番号を交差適合試験用伝票と照合しながら, セグ メントの赤血球側が下になるよう該当の試験管口に引っ掛ける 生理食塩液 1~1.5ml 7 セグメントの赤血球下側をハサミで切り セグメント内の赤血球を それぞれ 1 滴滴下し 3~5% 赤血球浮遊液を調整する 赤血球は 生理食塩液で 1 回以上洗浄することが望ましい 8 2 の検査用試験管に被検血清を各 2 滴滴下する 9 7 で調整した 3~5% 赤血球浮遊液をそれぞれ 1 滴滴下し よくする 注 1 10 反応増強剤を各試験管に各 2 滴滴下し 再度よく後 37 10~30 分間加温する 注 2 11 生理食塩液にて3~4 回洗浄する 12 洗浄した各試験管の赤血球沈渣に抗ヒトグロブリン抗体を各 2 滴滴下する 13 よく後 900~1000G(3400rpm)/15 秒遠心する 注 3 14 溶血 凝集の有無を観察する 15 判定結果を記録する 16 陰性結果の試験管に IgG 感作赤血球試薬を各 1 滴滴下し よく後 900~1000G 注 4 (3400rpm)/15 秒遠心し 凝集することを確認する 注釈 注 1 反応増強剤 ( ウシアルブミン液 PEG LISS など ) の滴下数および反応時間 洗浄回数は 使用する試薬の添付文書に従う 注 2 用手法で洗浄する場合は 4 頁 3. 血球洗浄方法 ; 用手法 ( 間接抗グロブリン試験の血球 洗浄法 ) を参照する

44 不十分な洗浄により 被検血清が残っていると その中の抗体と抗グロブリン抗体が反 応し 中和されてしまうので十分な洗浄を行う 注 3 3 頁 2. 反応の見方 を参照する 再度の遠心判定は 反応を減弱あるいは陰性化させることがあるため避ける 注 4 凝集しない場合は再検査する < 交差適合試験の注意点 > 1 ABO 血液型検査検体とは別の時点で採血した検体を用いて検査を行わなければならない 2 連日にわたって輸血を受けている患者では 少なくとも3 日 (72 時間 ) ごとに検査用検体を採血する また 過去 3ヶ月以内に輸血あるいは妊娠歴のある患者では 輸血予定日に先立つ72 時間を目安に患者から検査用検体を採血する 3 血清分離が難しい場合は 血漿を用いてもよい 但し血漿検体に切り替える場合 EDTA 加検体では弱反応性を示す臨床的に意義のある抗体が検出できることを確認する 4 検体については 5 頁 4. 検体の取り扱い を参照する 5 試験管やディスポピペットの汚染 検体 試薬 生理食塩液の細菌などによる汚染 血清のフィ ブリン塊の混入は 偽陽性反応を引き起こす原因となるので注意する B ) 交差適合試験の限界 1 Rho(D) 型誤判定および不適合は防止できない ABO 血液型判定に誤りがあれば規則抗体 ( 抗 A 抗 B) が存在するため交差適合試験で容易に不適合を避けることができるが Rho(D) 型には規則抗体が存在しないため 誤判定 不適合 ( 陰性者に陽性者血液の輸血 ) は防止できない 2 血液型抗原による免疫は防止できない 輸血前にあらかじめ確認される血液型はABOとRho(D) 型であり その他の血液型については検査しないため 輸血される赤血球が患者の有しない抗原を持っている場合は免疫される可能性がある 3 遅発性溶血性輸血副作用を防止できないことがある 患者が前感作されている場合や検出レベル以下の免疫抗体をすでに有している場合には 適合血として輸血された赤血球に対応抗原があれば 二次免疫応答を起こし 遅発性溶血性輸血副作用を発症することがある 4 白血球 血小板 血漿蛋白などに対する抗体は検出できない 5 検出法が適切でなければ抗体は検出されず またすべての赤血球抗体が検出されるとは限らない 6 検査の術式 操作の誤りは防止できない 7 患者血清や試薬など入れ忘れ 操作の未熟による不適合反応の見逃しは発見できない

45 IAT2IAT 1Br1Br 2 交差適合試験の一例 アルブミンを用いた間接抗グロブリン試験 生食 ブロメリン法 自己 自己 IAT Br Alb 各 2 滴滴下 37 恒温槽 900~1000G/15 秒遠心 分間加温 900~1000G/15 秒遠心 37 恒温槽 判定 Bro 各 1 滴滴下 判定 3~4 回血球洗浄 ( 血球洗浄機又は用手法 ) 分間加温 900~1000G/15 秒遠心 抗ヒトグロブリン抗体各 2 滴滴下 900~1000G/15 秒遠心 判定 陰性には酵素コントロールを加えて遠心し 凝集することを確認するのが望ましい 凝集しない場合は再検査する 判定 陰性には IgG 感作赤血球 1 滴滴下 900~1000G/15 秒遠心 判定 凝集しない場合は再検査する

46 2. 交差適合試験陽性時の対応 A ) 生食法で凝集が認められる場合 原因 対処 検体間違い 血液型間違い 再採血後に再検査する 受血者の血液型と供血者の血液型を確認する 不規則抗体検査を実施し 必要に応じて ( 抗体スクリーニン 室温で反応する不規則抗体の存在 グの 37 反応相にも凝集が見られる場合 ) 抗原陰性血で再検 査する 寒冷凝集素 ( 自己対照陽性 ) 37 で加温後再判定し 凝集が消失しているか確認する 生食置換法 ( 血清と血球を 5 分ほど室温で反応させ 遠心後 連銭形成 ( 自己対照陽性 ) 上清を除き 生理食塩液を 2 滴加え 遠心判定する ) を実施 する 冷式自己抗体 ( 自己対照陽性 ) 37 で加温後再判定し 凝集が消失しているか確認する B ) ブロメリン法で凝集が認められる場合 原因 対処 (1) 自己対照と供血者血球との反応で同等の凝集がある ブロメリン非特異凝集 ( 自己対照陽性 ) (2) 他の方法では 凝集 溶血を認めない (3) 直接抗グロブリン試験陰性 以上の 3 項目を全て満たしていること ブロメリン法以外の方法で検査を実施する 不規則抗体の存在 寒冷凝集素 ( 自己対照陽性 ) 冷式自己抗体 ( 自己対照陽性 ) 不規則抗体検査を実施し 抗原陰性血で再検査する 37 で加温後再判定し 凝集が消失しているか確認する 37 で加温後再判定し 凝集が消失しているか確認する C ) 間接抗グロブリン試験で凝集が認められる場合 原因 不規則抗体の存在 対処 不規則抗体検査を実施し 抗原陰性血で再検査する 不規則抗体スクリ - ニング陰性低頻度抗原に対する抗体 ( 血液センタ - へ相談する ) 冷式自己抗体 ( 自己対照陽性 ) 供血者血球の直接抗グロブリン試 験陽性 37 で加温後再判定する 供血者血球の直接抗グロブリン試験を実施する 直接抗グロブリン試験 間接抗グロブリン試験を実施する 共に陽性ならば 受血者血清中の自己抗体を自己赤血球で吸 自己対照も陽性 収し 同種抗体の有無を確認する 同種抗体が存在する : 対応抗原陰性血にて対応する 同種抗体が存在しない : 様子をみながら輸血を実施する

47 Ⅵ. 参考文献 1) 日臨技輸血検査標準法 改訂委員会 : 輸血検査の実際改訂第 3 版, 日本臨床衛生検査技師会,2002 2) 認定輸血検査技師制度協議会カリキュラム委員会 : スタンダード輸血検査テキスト第 2 版, 医歯薬出版, ) 輸血検査のすべて Medical Technology 臨時増刊 Vol.31 No.13, 医歯薬出版,2003 4) 中部地区輸血検査研究班 : 第 8 回中部地区輸血検査研修会テキスト,2003 5) 日本輸血学会 : 赤血球型検査 ( 赤血球系検査 ) ガイドライン, 日輸血会誌,49(3):398~402,2003 6) 永井博 :ABO 型検査でオモテ検査とウラ検査が一致しないとき, 検査と技術 2002:30(1)75 7) American Association of Blood Banks 編柴田洋一監訳代表 :Technical Manual 13TH EDITION 日本語版,2002 8) 日本赤十字社血液事業本部医薬情報課 : 輸血療法の実施に関する指針 ( 改定版 ),2007 9) 遠山博編集 : 輸血学改訂第 3 版, 中外医学社, ) 宮坂信之 鳥山一 浅川英男 戸澤秀樹編 : 新版臨床免疫学, 講談社サイエンティフック, ) 伊藤和彦 寮隆吉 岡田浩祐編著 : 新輸血医学改訂 2 版, 金芳堂, ) 社団法人日本臨床衛生検査技師会 新輸血検査の実際 編集部会 : 新輸血検査の実際初版, 社団法人日本臨床衛生検査技師会, ) 金井泉原著金井正光編集 : 臨床検査法提要改訂第 29 版, 金原出版, ) 社団法人愛知県臨床衛生検査技師会 : 平成 13 年度愛知県臨床検査精度管理調査総括集 ( 輸血部門 ):

48 Ⅶ. 編集後記 平成 15 年に愛知県臨床検査標準化協議会が設置され 輸血検査研究班においても標準化に向けてどのような形で進めていくか検討を続けた そして標準化に向けての問題点を見つけるため 平成 17 年にアンケート調査を行い 愛知県下の輸血検査を実施している143 施設から回答を得た 血液型検査の実施体制と検査方法について調査したところアンケート参加施設は 例年の愛知県精度管理調査輸血検査参加施設の約 2 倍であり 現状の問題点を知るには最適の条件となった このアンケート結果の分析より血液型検査のウラ検査が実施されていない ダブルチェック体制の不備 マニュアルが作成されていないなどの問題点が明らかとなった 輸血検査研究班では これらの問題点を改善できる標準手順書の必要性を感じ 血液型検査のみならず輸血検査全般に関する手順書作成の作業に入った その活動内容としては まず輸血検査について4つの大きな項目 (1. 基本操作 2. 血液型検査 3. 不規則抗体検査 4. 交差適合試験 ) について分類をした そして班員のグループ分けを行い 各項目 ( セクション ) 単位でそれぞれ輸血検査の基本となる用手法である試験管法の標準化に必要な知識 技術などを中心として使いやすい 見やすい実践的な検査手順書の作成を行った 各セクション内で仕上がった段階で手順書として1つにまとめて体裁等を整え 何度もディスカッションを重ね パブリックコメント等様々なご意見を頂きそれを反映させ 愛知県臨床検査標準化ガイドライン 輸血検査における標準手順書 第 1 版がようやく完成した 発刊にあたり ご協力いただいた多くの方々に感謝したい 輸血検査の標準化が図られ 愛知県下の医療機関で適正な輸血療法が実施されることに本手順書が寄与できれば幸いである 今後も輸血検査研究班では会員の皆様と共に班活動等を通じて輸血検査の標準化を推進できるよう更なる努力をしていきたい 輸血検査研究班 小木曽美紀

49 ガイドライン作成委員会 作成委員長 小木曽美紀 ( 日進おりど病院 ) 作成委員 丹羽玲子 ( 愛知医科大学病院 ) 作成委員 長谷川勝俊 ( 藤田保健衛生大学 ) 作成委員 越知則予 ( 名古屋市立大学病院 ) 作成委員 中井美千代 ( 中部労災病院 ) 作成委員 冨田行英 ( 厚生連渥美病院 ) 作成委員 高原幸恵 ( 名古屋第二赤十字病院 ) 作成委員 加藤俊樹 ( 東海市民病院 ) 作成委員 高橋真奈美 ( 名古屋医療センター ) 作成委員 福田博司 ( 名古屋掖済会病院 ) 作成委員 海川盛生 ( 名古屋セントラル病院 ) ガイドライン作成協力 愛知県臨床衛生検査技師会輸血検査研究班 班員 大橋信之 ( 名古屋市立緑市民病院 ) 班員 小西恵理子 ( 常滑市民病院 ) 班員 左右田春美 ( 刈谷豊田総合病院 ) 班員 大矢健一 ( 愛知県赤十字血液センタ-) 班員 佐藤仁美 ( 名古屋掖済会病院 ) 班員 植村普学 ( 名古屋市立東市民病院 ) 班員 原田康夫 ( 厚生連安城更生病院 ) 班員 中尾勉 ( 三菱化学メディエンス 名古屋セントラル病院ラボ ) 問い合わせ先愛知県臨床検査標準化協議会事務局 名古屋市中村区名駅五丁目 16 番 17 号花車ビル南館 1 階 ( 社 ) 愛知県臨床衛生検査技師会事務所 Tel Fax 愛知県臨床検査標準化ガイドライン 輸血検査における標準手順書 第 1 版 発行平成 21 年 11 月発行所愛知県臨床検査標準化協議会発行者大野和美編集者岸孝彦 平松久美子 小木曽美紀

Title

Title 不規則抗体検査の解説 福島県立総合衛生学院 教務部臨床検査学科 安田広康 SLIDE 1 不規則抗体同定のプロセス (1) 不規則抗体スクリーニング (Sc) 可能性の高い抗体の推定 * 否定できない抗体の推定反応態度 *1 消去法 * - 日臨技 輸血 移植検査技術教本 - *1 陽性の Sc 赤血球 1) 反応パターン ) 反応温度 ) 凝集の強さ * 陰性の Sc 赤血球 1) 量的効果 *

More information

陽性の場合 : 沈澱塊が流れないか 滞りまたは粗くくずれる ( ざらざらした感じで流れる ) 注 部分凝集や部分溶血を認めた場合は 凝集反応も同時に観察されるため 凝集の強さの右上に略号を記入する ( 例 2 mf PH ) D ) 試験管を逆さにして上清を除去する その後試験管を元に戻す 1 逆さ

陽性の場合 : 沈澱塊が流れないか 滞りまたは粗くくずれる ( ざらざらした感じで流れる ) 注 部分凝集や部分溶血を認めた場合は 凝集反応も同時に観察されるため 凝集の強さの右上に略号を記入する ( 例 2 mf PH ) D ) 試験管を逆さにして上清を除去する その後試験管を元に戻す 1 逆さ Ⅰ. 輸血検査 ( 用手法 ) の基本操作 1. 輸血検査の基本操作 A) 試験管への記名 ( 検体名 ( 検体番号 ) 試薬名 ) は 試薬 検体を入れる前に行う B) 試薬 検体分注時は 洗浄びんの先端 ピペットの先端を試験管内に入れない C) 試薬 検体は 1 滴が5μlになるように滴下する 試薬に付属のピペットは 切り口が水平になるように滴下する 検体分注用ディスポピペットは 約 45 度に傾けて滴下する

More information

平成 27 年度精度管理調査実施要綱 ( 輸血学的検査 ) はじめに 平成 27 年度神奈川県精度管理調査 ( 輸血検査 ) は 指定方法に従い指定試薬を使用して実施してください 指定方法 指定試薬は下記に記載していますので間違いのないよう実施してください 配布試料 試薬 輸血 N

平成 27 年度精度管理調査実施要綱 ( 輸血学的検査 ) はじめに 平成 27 年度神奈川県精度管理調査 ( 輸血検査 ) は 指定方法に従い指定試薬を使用して実施してください 指定方法 指定試薬は下記に記載していますので間違いのないよう実施してください 配布試料 試薬 輸血 N 平成 27 年度精度管理調査実施要綱 ( 輸血学的検査 ) はじめに 平成 27 年度神奈川県精度管理調査 ( 輸血検査 ) は 指定方法に従い指定試薬を使用して実施してください 指定方法 指定試薬は下記に記載していますので間違いのないよう実施してください 配布試料 試薬 輸血 N0.1 2 3 3% 血球浮遊液 血漿各 1 本輸血 N0.4 5 血漿各 1 本輸血 NO.6 血漿 1 本フォトサーベイ写真

More information

日本臨床衛生検査技師会 中四国地区  輸血伝達講習会 実技解説  –凝集反応の目合わせ/血液型-

日本臨床衛生検査技師会 中四国地区  輸血伝達講習会 実技解説  –凝集反応の目合わせ/血液型- 県立広島病院臨床研究検査科 藤井明美 東邦大学医学部 2016 年 3 月 20 日 ( 日 ) 施設内 ( または各集団内 ) での凝集の強さや判定基準の統一化. 施設内 ( または各集団内 ) の術者間差を縮小させる. 典型的な反応強度を示すようあらかじめ調製した試料を用いた 凝集反応の目合わせ は効果的 実技研修会の初めに各種確認事項の一つとして実施することは有用 輸血テクニカルセミナー 2015

More information

PowerPoint Presentation

PowerPoint Presentation BO 血液型の基礎と問題解決 2016 年 9 月 15 日株式会社イムコア技術サポート部 BO 抗原 型 B 型 B 型 O 型 抗原 B 抗原 2 ll Content 2016 Immucor, Inc. BO 抗原 H 抗原 凡例 赤血球 N- アセチルガラクトサミン フコース N- アセチルグルコサミンガラクトース BO blood group diagram By InvictaHOG

More information

精度管理準備の流れ会議血液センターへ血液譲渡依頼血液製剤選択箱詰め 発送血液型用 受け取り調整220ml 170=1.3ml 不規則抗体用 220ml 100=2.2ml 分注

精度管理準備の流れ会議血液センターへ血液譲渡依頼血液製剤選択箱詰め 発送血液型用 受け取り調整220ml 170=1.3ml 不規則抗体用 220ml 100=2.2ml 分注 精度管理の基本と 報告書の書き方 埼玉社会保険病院見城千春 精度管理準備の流れ会議血液センターへ血液譲渡依頼血液製剤選択箱詰め 発送血液型用 受け取り調整220ml 170=1.3ml 不規則抗体用 220ml 100=2.2ml 分注 精度管理結果のまとめ一覧表入力確認評価評価確認精度管理事業報告書の作成入力 平成 22 年度輸血検査精度管理成績報告書 施設コ -ド 施設名 検査担当者 連絡先 検査担当者の職種いずれかに

More information

設問 3 FFP PC が必要になった場合 輸血できるものを優先する順番に並べてください 1A 型 2B 型 3O 型 4AB 型また 今回この症例患者は男性ですが 女性で AB 型 (-) だった場合 PC の輸血で注意する点はありますか? 患者は AB 型なので 4AB 型 >1A 型 =2B

設問 3 FFP PC が必要になった場合 輸血できるものを優先する順番に並べてください 1A 型 2B 型 3O 型 4AB 型また 今回この症例患者は男性ですが 女性で AB 型 (-) だった場合 PC の輸血で注意する点はありますか? 患者は AB 型なので 4AB 型 >1A 型 =2B 第 17 回学術一泊合同研修会 症例検討 輸血検査 ( 解答 / 解説 ) 設問 1 もし 緊急時 O 型赤血球輸血を行う場合 医師や看護師に注意点としてどのようなこ とを伝えますか? O 型 RCC 輸血後に採血すると 患者血液と輸血血液が混ざった状態となり判定が困難となりますので 必ず輸血前に検体を採取してください 血液型が確定後は同型血に切り替えるので すみやかに検体を提出してください 救命後でかまいませんので

More information

スライド 1

スライド 1 第 1 回高知県輸血勉強会 輸血検査の考え方 高知県赤十字血液センター学術 品質情報課門田広 はじめに 用手法についての内容 どの施設でもできること 問い合わせ時に必要なこと 本日の範囲 ABO Rh 抗体スクリーニング クロスマッチ 問い合わせ 検査依頼 亜型精査 不規則抗体同定 本日の内容 赤血球の血液型と抗体 検査の進め方 問い合わせと検査依頼 その他 ( 輸血副作用 ) 1. 赤血球の血液型と抗体

More information

平成 30 年度 輸血 移植検査部門 精度管理調査報告 輸血 移植検査部門 精度管理委員 雫石 宏美 八戸赤十字病院 検査技術課 輸血 移植検査部門 部門長 津嶋 里奈 青森市民病院 臨床検査部 はじめに 赤血球型検査は不適合輸血を防ぐために輸血前に行われる重要な検査である 2005 年に 輸血療法

平成 30 年度 輸血 移植検査部門 精度管理調査報告 輸血 移植検査部門 精度管理委員 雫石 宏美 八戸赤十字病院 検査技術課 輸血 移植検査部門 部門長 津嶋 里奈 青森市民病院 臨床検査部 はじめに 赤血球型検査は不適合輸血を防ぐために輸血前に行われる重要な検査である 2005 年に 輸血療法 平成 3 年度 輸血 移植検査部門 精度管理調査報告 輸血 移植検査部門 精度管理委員 雫石 宏美 八戸赤十字病院 検査技術課 輸血 移植検査部門 部門長 津嶋 里奈 青森市民病院 臨床検査部 はじめに 赤血球型検査は不適合輸血を防ぐために輸血前に行われる重要な検査である 25 年に 輸血療法の実施に関する指針 改定版 が厚生労働省より策定された また 216 年に は 赤血球型検査 赤血球系検査

More information

平成18年度青臨技移植・輸血研究班精度管理

平成18年度青臨技移植・輸血研究班精度管理 平成 30 年度青臨技輸血 移植検査部門輸血検査精度管理調査 ( 回答選択用 ) 昨年度と回答方法が異なります! 青臨技ホームページにアクセスし Google フォームから回答してください Google フォームで結果を送信すると回答のコピーが指定したアドレスにメールに送信されます 受信したメールの 回答を編集する を押すと回答の編集が可能です Google フォームでは上付き 下付きの表示ができないため

More information

1

1 輸血のための検査マニュアル Ver.1.3.1 日本輸血 細胞治療学会 輸血検査技術講習委員会 前文 本書は 安全な輸血に最小限必要な知識と技術についてまとめた検査マニュアルである 本書では ABO および RhD の血液型 交差適合試験 丌規則抗体スクリーニングを主幹とし それぞれの操作手順については初心者や日頃輸血検査に携わらない技師にも容易に理解できるよう図示した とくに 輸血の安全性を最終確認する交差適合試験の操作手順については

More information

赤血球型検査 ( 赤血球系検査 ) ガイドライン ( 改訂 2 版 ) にあたって 平成 26(2014) 年 12 月 赤血球型検査 ( 赤血球系検査 ) ガイドラインが大幅に改訂されました 今回の改訂は 抗 D 試薬の直後判定 間接抗グロブリン試験 反応増強剤 不規則抗体スクリーニングに用いる検

赤血球型検査 ( 赤血球系検査 ) ガイドライン ( 改訂 2 版 ) にあたって 平成 26(2014) 年 12 月 赤血球型検査 ( 赤血球系検査 ) ガイドラインが大幅に改訂されました 今回の改訂は 抗 D 試薬の直後判定 間接抗グロブリン試験 反応増強剤 不規則抗体スクリーニングに用いる検 赤血球型検査 ( 赤血球系検査 ) ガイドライン ( 改訂 2 版 ) Guidelines for pre-transfusion compatibility procedures in blood transfusion laboratories in Japan (2nd edition) 奥田誠 1) 石丸健 2) 内川誠 3) 梶原道子 4) 北澤淳一 5) 国分寺晃 6) 小林信昌 7)

More information

1

1 輸血のための検査マニュアル Ver.1.2 日本輸血 細胞治療学会 輸血医学教育委員会 : 検査技師教育推進小委員会 前文 本書は 安全な輸血に最小限必要な知識と技術についてまとめた検査マニュアルである 本書では ABO および Rh(D) の血液型 交差適合試験 不規則抗体スクリーニングを主幹とし それぞれの操作手順については初心者や日頃輸血検査に携わらない技師にも容易に理解できるよう図示した 特に

More information

1

1 講習会のための輸血検査手技マニュアル 輸血のための検査マニュアル Ver.1 日本輸血 細胞治療学会 - 検査技師教育推進小委員会 前文 本書は 安全な輸血に最小限必要な知識と技術についてまとめた検査マニュアルである 本書では ABO および Rh(D) の血液型 交差適合試験 不規則抗体スクリーニングを主幹とし それぞれの操作手順については初心者や日頃輸血検査に携わらない技師にも容易に理解できるよう図示した

More information

初級者指導実技のポイント 輸血検査の標準化を図るため 初級者研修会のための指導テキスト を作成しました 本書では 凝集判定 血液型検査 不規則抗体検査の指導ポイントを明確にし 指導者が受講者の習得度合を確かめられるようにまとめてあります それぞれの施設や地域で行われる研修会の指導テキストとしてご活用

初級者指導実技のポイント 輸血検査の標準化を図るため 初級者研修会のための指導テキスト を作成しました 本書では 凝集判定 血液型検査 不規則抗体検査の指導ポイントを明確にし 指導者が受講者の習得度合を確かめられるようにまとめてあります それぞれの施設や地域で行われる研修会の指導テキストとしてご活用 初級者研修会のための指導テキスト Ver.1 一般社団法人日本輸血 細胞治療学会 一般社団法人日本臨床衛生検査技師会 1 初級者指導実技のポイント 輸血検査の標準化を図るため 初級者研修会のための指導テキスト を作成しました 本書では 凝集判定 血液型検査 不規則抗体検査の指導ポイントを明確にし 指導者が受講者の習得度合を確かめられるようにまとめてあります それぞれの施設や地域で行われる研修会の指導テキストとしてご活用ください

More information

輸血マニュアル 質問  2010/3/19開催分

輸血マニュアル 質問  2010/3/19開催分 日本輸血 細胞治療学会 輸血検査技術講習委員会 前 文 2010 年 7 月 10 日 日本輸血 細胞治療学会輸血医学教育委員会検査技師教育推進小委員会より 講習会のための輸血検査手技マニュアル : 輸血のための検査マニュアル Ver.1.1 が刊行され 2011 年 6 月 1 日に 輸血のための検査マニュアル Ver.1.2 が日本輸血 細胞治療学会 ( 学会 ) のホームページ上に掲載されています

More information

輸血テクニカルセミナー2015

輸血テクニカルセミナー2015 輸血テクニカルセミナー 2015 Ver1.2 主催 : 一般社団法人日本輸血 細胞治療学会 一般社団法人日本臨床衛生検査技師会 平成 26 年 3 月平成 27 年 3 月改正平成 28 年 1 月改正 平成 28 年 3 月 19 20 日 東邦大学医学部 実技編 指導のポイント 輸血検査の標準化を図るため 凝集判定 血液型検査 不規則抗体検査の指導ポイントを明確にし 指導者が受講者の習得度合を確かめられるようにまとめてあります

More information

参考 9 大量出血や急速出血に対する対処 2) 投与方法 (1) 使用血液 3) 使用上の注意 (1) 溶血の防止 参考 9 大量出血や急速出血に対する対処 参考 11 慢性貧血患者における代償反応 2) 投与方法 (1) 使用血液 3) 使用上の注意 (1) 溶血の防止 赤血球液 RBC 赤血球液

参考 9 大量出血や急速出血に対する対処 2) 投与方法 (1) 使用血液 3) 使用上の注意 (1) 溶血の防止 参考 9 大量出血や急速出血に対する対処 参考 11 慢性貧血患者における代償反応 2) 投与方法 (1) 使用血液 3) 使用上の注意 (1) 溶血の防止 赤血球液 RBC 赤血球液 参考 血液製剤の使用指針 ( 新旧対照表 ) 平成 28 年 6 月一部改正 目次 項目新旧赤血球液赤血球濃厚液 [ 要約 ] 赤血球液の適正使用 使用指針 3) 周術期の輸血 (2) 術中投与 投与量 使用上の注意点 はじめに Ⅰ 血液製剤の使用の在り方 3. 製剤ごとの使用指針の考え方 1) 赤血球液と全血の投与について 3) 新鮮凍結血漿の投与について 4) アルブミン製剤の投与について 5)

More information

Microsoft Word - 疑義解釈Q&AVer1[1].2最終0927.doc

Microsoft Word - 疑義解釈Q&AVer1[1].2最終0927.doc 輸血医学教育委員会 日本輸血 細胞治療学会 検査技師教育推進小委員会 前 文 2010 年 7 月 10 日 日本輸血 細胞治療学会輸血医学教育委員会検査技師教育推進小委員会より 講習会のための輸血検査手技マニュアル : 輸血のための検査マニュアル Ver.1.1 が刊行され 日本輸血 細胞治療学会 ( 学会 ) のホームページ上に掲載されている 本マニュアルは 安全な輸血に最小限必要な知識と技術について利便性を重視しコンパクトにまとめたもので

More information

PowerPoint Template

PowerPoint Template 高知県臨床検査技師会輸血研究班研修会 Wako 輸血検査の異常反応時の対応について 和光純薬工業 ( 株 ) 臨薬学術部輸血グル プ 認定輸血検査技師原邦雄 於.2015.09.17 総合あんしんセンター 3 階中会議室 輸血検査の検査項目 血液型検査 輸血検査装置 不規則抗体検査 交差適合試験 試験管法 原理的には同じ分類 輸血検査の標準化 試薬 検査方法 試験管法 選択 選択 統一 統一 判定

More information

PowerPoint Presentation

PowerPoint Presentation 赤血球抗原 不規則抗体検査の基礎 Rh(D,C,c,E,e) Kell(K,k,Kp a,js a ) MNS(M,N,S,s) Duffy(Fy a,fy b,fy 3 ) Duffy Glut 1 Kell トロポモジュリン アデューシン 217 年 11 月 16 日株式会社イムコア 赤血球表面には ABO 以外にも多くの抗原が存在 ABO(A,B) Kidd(Jk a, Jk b ) Lewis(Le

More information

シンポジウム Ⅰ 輸血 輸血検査試薬のメーカー特性と解釈 中島康裕 株式会社カイノス はじめに 輸血検査において従来から行われている試験管法に対し 近年 デキストランゲルやガラスビーズを担体としたマイクロカラム遠心凝集法が開発され 輸血検査の標準法の一つとして用いられています カイノスは グリフォル

シンポジウム Ⅰ 輸血 輸血検査試薬のメーカー特性と解釈 中島康裕 株式会社カイノス はじめに 輸血検査において従来から行われている試験管法に対し 近年 デキストランゲルやガラスビーズを担体としたマイクロカラム遠心凝集法が開発され 輸血検査の標準法の一つとして用いられています カイノスは グリフォル 中島康裕 株式会社カイノス はじめに 輸血検査において従来から行われている試験管法に対し 近年 デキストランゲルやガラスビーズを担体としたマイクロカラム遠心凝集法が開発され 輸血検査の標準法の一つとして用いられています カイノスは グリフォルス社 ( スペイン ) と提携し デキストランゲルを用いた 8 カラムの DG Gel カードを導入しました ABO/RhD 血液型検査に使用される DG Gel

More information

平成24年度 輸血・移植検査部門 精度管理報告

平成24年度 輸血・移植検査部門 精度管理報告 平成 29 年度輸血 移植検査部門精度管理報告 輸血 移植検査部門精度管理委員原田みなみ ( 三沢市立三沢病院中央検査室 ) 輸血 移植検査部門部門長津嶋里奈 ( 青森市民病院臨床検査部 ) はじめに赤血球型検査は 輸血療法において不適合輸血を防ぐために輸血前に行われる重要な検査であり 平成 26(2014) 年 12 月 赤血球型検査ガイドライン が改訂されました さらに平成 28(2016) 年

More information

実技編 指導のポイント 輸血検査の標準化を図るため 凝集判定 血液型検査 不規則抗体検査の指導ポイントを明確にし 指導者が受講者の習得度合を確かめられるようにまとめてあります それぞれの施設や地域で行われる研修会の指導テキストとしてご活用ください 実技を行う前に 凝集判定の目合わせにおける指導のポイ

実技編 指導のポイント 輸血検査の標準化を図るため 凝集判定 血液型検査 不規則抗体検査の指導ポイントを明確にし 指導者が受講者の習得度合を確かめられるようにまとめてあります それぞれの施設や地域で行われる研修会の指導テキストとしてご活用ください 実技を行う前に 凝集判定の目合わせにおける指導のポイ 輸血テクニカルセミナー 2014 Ver1.1 主催 : 一般社団法人日本輸血 細胞治療学会 一般社団法人日本臨床衛生検査技師会 平成 26 年 3 月平成 27 年 3 月改正 平成 27 年 3 月 21 22 日 東邦大学医学部 実技編 指導のポイント 輸血検査の標準化を図るため 凝集判定 血液型検査 不規則抗体検査の指導ポイントを明確にし 指導者が受講者の習得度合を確かめられるようにまとめてあります

More information

不規則抗体の基礎

不規則抗体の基礎 平成 30 年度赤十字血液シンポジウム チーム医療 ( 輸血専従技師の立場から ) ~ 安全性の向上を目指して ~ 2018 年 7 月 28 日 ( 土 ) 熊本赤十字病院検査部 吉田雅弥 当院の紹介 病床数 490 床 診療科 28 科 外来患者数約 1,200 名 / 日 救命救急センター ( 三次救急 ), 熊本県ドクターヘリ基地病院, 基幹災害拠点病院, 熊本 DMAT 指定病院, 腎移植施設など

More information

Microsoft PowerPoint - 抗体同定_基礎_高知_配布.pptx

Microsoft PowerPoint - 抗体同定_基礎_高知_配布.pptx 不規則抗体検査 オーソ クリニカル ダイアグノスティックス株式会社イムノヘマトロジー事業部古杉光明 赤血球輸血検査における最終の目的 2 患者体内において抗原抗体反応を起こさせないこと ABOオモテ / ウラ検査 不規則抗体スクリーニング 交差適合試験 患者に新たなる免疫をさせないこと RhD 検査 自己免疫性溶血性貧血患者への同型抗原血の供給 1 偽陽性 偽陰性発生の主な要因 3 3% or 4%?

More information

針刺し切創発生時の対応

針刺し切創発生時の対応 1. 初期対応 1) 発生直後の対応 (1) 曝露部位 ( 針刺し 切創等の経皮的創傷 粘膜 皮膚など ) を確認する (2) 曝露部位を直ちに洗浄する 1 創傷 粘膜 正常な皮膚 創傷のある皮膚 : 流水 石鹸で十分に洗浄する 2 口腔 : 大量の水でうがいする 3 眼 : 生理食塩水で十分に洗浄する (3) 曝露の程度 ( 深さ 体液注入量 直接接触量 皮膚の状態 ) を確認する (4) 原因鋭利器材の種類

More information

生物学に関する実験例 - 生化学 / 医療に関する実験例 ラジオアッセイ法によるホルモン測定 [ 目的 ] 本実習では, 放射免疫測定 (Radioimmunoassay,RIA) 法による血中インスリンとイムノラジオメトリックアッセイ ( 免疫放射定測定 Immunoradiometric ass

生物学に関する実験例 - 生化学 / 医療に関する実験例 ラジオアッセイ法によるホルモン測定 [ 目的 ] 本実習では, 放射免疫測定 (Radioimmunoassay,RIA) 法による血中インスリンとイムノラジオメトリックアッセイ ( 免疫放射定測定 Immunoradiometric ass 生物学に関する実験例 - 生化学 / 医療に関する実験例 ラジオアッセイ法によるホルモン測定 [ 目的 ] 本実習では, 放射免疫測定 (Radioimmunoassay,RIA) 法による血中インスリンとイムノラジオメトリックアッセイ ( 免疫放射定測定 Immunoradiometric assay, IRMA) 法による血清中のレニンを定量を通して 今日用いられている種々のインビトロ検査法の原理並びに両者の違い等を理解する

More information

中小医療機関における輸血 療法委員会の設置に向けて 長崎県合同輸血療法委員会平成 31 年 1 月 16 日

中小医療機関における輸血 療法委員会の設置に向けて 長崎県合同輸血療法委員会平成 31 年 1 月 16 日 中小医療機関における輸血 療法委員会の設置に向けて 長崎県合同輸血療法委員会平成 31 年 1 月 16 日 1. はじめに 輸血療法を行う場合は 各医療機関の在り方に沿った管理体制を構築する必要がありますが 医療機関内の複数の部署が関わりますので 次のような一貫した業務体制をとることが 輸血療法の実施に関する指針 において推奨されています 輸血療法委員会の設置 責任医師の任命 輸血部門の設置 担当技師の配置

More information

Taro-kv12250.jtd

Taro-kv12250.jtd ニューカッスル病 マレック病 ( ニューカッスル病ウイルス由来 F 蛋白遺伝子導入マレック病ウイルス 1 型 ) 凍結生ワクチン 平成 22 年 8 月 12 日 ( 告示第 2288 号 ) 新規追加 ニューカッスル病ウイルスのF 蛋白をコードする遺伝子を弱毒マレック病ウイルス (1 型 ) に挿入して得られた組換え体ウイルスを培養細胞で増殖させて得た感染細胞浮遊液を凍結したワクチンである 1 小分製品の試験

More information

輸血のQ & A

輸血のQ & A 所沢 : 平成 28 年 9 月 1 日 ( 木 ) 熊谷 : 平成 28 年 9 月 7 日 ( 水 ) 越谷 : 平成 28 年 9 月 15 日 ( 木 ) さいたま : 平成 28 年 10 月 5 日 ( 水 ) 事例から学ぶ輸血基礎 (Q & A) -2015 年に医療施設から血液センターに入った問い合わせ - 埼玉輸血セミナー 反復輸血患者の同意書とその有効期間 Q1 A1 毎週あるいは毎月と定期的に輸血をしている患者の同意書は

More information

Microsoft Word a_山_※5 12月SRL検査内容変更①

Microsoft Word a_山_※5 12月SRL検査内容変更① 2017 年 11 月 No.17-149a( 山 ) 5 検査内容変更のお知らせ 拝啓時下益々ご清栄のこととお慶び申し上げます 平素は格別のお引き立てをいただき 厚くお礼申し上げます さて この度 下記項目につきまして検査内容を変更させていただきますので 取り急ぎご案内する次第です 誠に勝手ではございますが 事情をご賢察の上 何卒ご了承の程お願い申し上げます 敬具 検査内容変更項目 [2243]

More information

スライド 1

スライド 1 輸血検査におけるイレギュラー反応に関与するファクター Bio-Rad Laboratories IMMUNOHEMATOLOGY ( 一社 ) 高知県臨床検査技師会輸血研究班輸血勉強会 2017.9.14 患者 ( 被検者 ) 年齢 疾患 輸血歴 妊娠歴 移植歴 不規則抗体 赤血球自己抗体 薬剤 etc. イレギュラーな反応に遭遇した場合, さまざまな情報を入手し判断することによって問題解決が容易となります

More information

クームス / ニュートラルカセット この添付文書をよく読んでから使用して下さい **2016 年 5 月改訂 ( 第 5 版 ) *2015 年 6 月改訂 ( 第 4 版 ) / 不規則抗体検出 同定キット体外診断用医薬品 クームス試験キット ( ビーズカラム遠心凝集法血

クームス / ニュートラルカセット この添付文書をよく読んでから使用して下さい **2016 年 5 月改訂 ( 第 5 版 ) *2015 年 6 月改訂 ( 第 4 版 ) / 不規則抗体検出 同定キット体外診断用医薬品 クームス試験キット ( ビーズカラム遠心凝集法血 クームス / ニュートラルカセット この添付文書をよく読んでから使用して下さい **2016 年 5 月改訂 ( 第 5 版 ) *2015 年 6 月改訂 ( 第 4 版 ) 186004/06-1605 不規則抗体検出 同定キット体外診断用医薬品 クームス試験キット ( ビーズカラム遠心凝集法血液型判定用抗体 ) オーソ バイオビュー TM クームス / ニュートラルカセット承認番号 : 21200AMY00095000

More information

第 41 回日本血液事業学会総会 / シンポジウム 2 41:97 シンポジウム 2 直接抗グロブリン試験陽性化の機序と臨床 亀崎豊実 ( 自治医科大学地域医療学センター ) 直接抗ヒトグロブリン試験 (DAT) は, 赤血球上のIgGもしくは補体成分を検出する検査法であり, 自己免疫性溶血性貧血

第 41 回日本血液事業学会総会 / シンポジウム 2 41:97 シンポジウム 2 直接抗グロブリン試験陽性化の機序と臨床 亀崎豊実 ( 自治医科大学地域医療学センター ) 直接抗ヒトグロブリン試験 (DAT) は, 赤血球上のIgGもしくは補体成分を検出する検査法であり, 自己免疫性溶血性貧血 シンポジウム 2 直接抗グロブリン試験陽性赤血球製剤は輸血できるのか? 第 41 回日本血液事業学会総会 / シンポジウム 2 41:97 シンポジウム 2 直接抗グロブリン試験陽性化の機序と臨床 亀崎豊実 ( 自治医科大学地域医療学センター ) 直接抗ヒトグロブリン試験 (DAT) は, 赤血球上のIgGもしくは補体成分を検出する検査法であり, 自己免疫性溶血性貧血 (AIHA) の9 割以上で

More information

<4D F736F F D204E AB38ED2976C90E096BE A8C9F8DB88A B7982D1928D88D38E968D >

<4D F736F F D204E AB38ED2976C90E096BE A8C9F8DB88A B7982D1928D88D38E968D > Cooper Genomics 社 Serenity 検査について 検査概要 検査名称 :Serenity Basic / Serenty24 検査機関 :Cooper Genomics 社 ( イギリス ) 検査実施国 : イギリス検体 : 血液 10ml 検査対象 妊娠 10 週目以降 ( 採血時 ) で単胎または双胎妊娠の妊婦 Serenity Basic 検査項目 21 トリソミー ( ダウン症候群

More information

日本脳炎不活化ワクチン ( シード ) 平成 24 年 7 月 4 日 ( 告示第 1622 号 ) 新規追加 1 定義シードロット規格に適合した日本脳炎ウイルスを同規格に適合した株化細胞で増殖させて得たウイルス液を不活化したワクチンである 2 製法 2.1 製造用株 名称日本脳炎ウイル

日本脳炎不活化ワクチン ( シード ) 平成 24 年 7 月 4 日 ( 告示第 1622 号 ) 新規追加 1 定義シードロット規格に適合した日本脳炎ウイルスを同規格に適合した株化細胞で増殖させて得たウイルス液を不活化したワクチンである 2 製法 2.1 製造用株 名称日本脳炎ウイル 日本脳炎不活化ワクチン ( シード ) 平成 24 年 7 月 4 日 ( 告示第 1622 号 ) 新規追加 1 定義シードロット規格に適合した日本脳炎ウイルスを同規格に適合した株化細胞で増殖させて得たウイルス液を不活化したワクチンである 2 製法 2.1 製造用株 2.1.1 名称日本脳炎ウイルス中山株薬検系又はこれと同等と認められた株 2.1.2 性状豚腎初代細胞で増殖し がちょう 鶏初生ひな及びはとの赤血球を凝集する

More information

血液製剤使用量等アンケート調査報告 平成 26 年度 ~28 年度 :3 年間の推移 滋賀県輸血療法委員会 平成 30 年 3 月

血液製剤使用量等アンケート調査報告 平成 26 年度 ~28 年度 :3 年間の推移 滋賀県輸血療法委員会 平成 30 年 3 月 血液製剤使用量等アンケート調査報告 平成 26 年度 ~28 年度 :3 年間の推移 滋賀県輸血療法委員会 平成 30 年 3 月 目次 1. はじめに 1 2. アンケート調査項目 1 3. 調査結果集計の概要 2 1) 調査対象及び集計対象 : 2 2) 院内体制に関する調査について 3 3) 院内検査の実施について 4 4) 危機的出血時の輸血体制について 5 5) 日本輸血 細胞治療学会及び日本自己血輸血学会認定医療従事者の有無について

More information

- 1 - - 2 - - 3 - - 4 - - 5 - - 6 - - 7 - - 8 - - 9 - - 10 - - 11 - - 12 - - 13 - - 14 - - 15 - - 16 - - 17 - - 18 - - 19 - - 20 - - 21 - - 22 - - 23 - - 24 - - 25 - - 26 - - 27 - - 28 - - 29 - - 30 -

More information

馬ロタウイルス感染症 ( アジュバント加 ) 不活化ワクチン ( シード ) 平成 24 年 7 月 4 日 ( 告示第 1622 号 ) 新規追加 1 定義シードロット規格に適合した馬ロタウイルス (A 群 G3 型 ) を同規格に適合した株化細胞で増殖させて得たウイルス液を不活化し アジュバント

馬ロタウイルス感染症 ( アジュバント加 ) 不活化ワクチン ( シード ) 平成 24 年 7 月 4 日 ( 告示第 1622 号 ) 新規追加 1 定義シードロット規格に適合した馬ロタウイルス (A 群 G3 型 ) を同規格に適合した株化細胞で増殖させて得たウイルス液を不活化し アジュバント 馬ロタウイルス感染症 ( アジュバント加 ) 不活化ワクチン ( シード ) 平成 24 年 7 月 4 日 ( 告示第 1622 号 ) 新規追加 1 定義シードロット規格に適合した馬ロタウイルス (A 群 G3 型 ) を同規格に適合した株化細胞で増殖させて得たウイルス液を不活化し アジュバントを添加したワクチンである 2 製法 2.1 製造用株 2.1.1 名称馬ロタウイルス Ho-5MA 株又はこれと同等と認められた株

More information

検体採取 患者の検査前準備 検体採取のタイミング 記号 添加物 ( キャップ色等 ) 採取材料 採取量 測定材料 F 凝固促進剤 + 血清分離剤 ( 青 細 ) 血液 3 ml 血清 H 凝固促進剤 + 血清分離剤 ( ピンク ) 血液 6 ml 血清 I 凝固促進剤 + 血清分離剤 ( 茶色 )

検体採取 患者の検査前準備 検体採取のタイミング 記号 添加物 ( キャップ色等 ) 採取材料 採取量 測定材料 F 凝固促進剤 + 血清分離剤 ( 青 細 ) 血液 3 ml 血清 H 凝固促進剤 + 血清分離剤 ( ピンク ) 血液 6 ml 血清 I 凝固促進剤 + 血清分離剤 ( 茶色 ) 6649 5. 免疫学的検査 >> 5G. 自己免疫関連検査 >> 5G176. 抗ミトコンドリアM2 抗体 anti mitochondria M2 antibody 連絡先 : 3764 基本情報 5G176 抗ミトコンドリアM2 抗体分析物 JLAC10 診療報酬 識別材料 023 血清 測定法 052 化学 生物発光イムノアッセイ (CLEIA) 結果識別 第 2 章 特掲診療料 D014

More information

豚繁殖 呼吸障害症候群生ワクチン ( シード ) 平成 24 年 3 月 13 日 ( 告示第 675 号 ) 新規追加 1 定義シードロット規格に適合した弱毒豚繁殖 呼吸障害症候群ウイルスを同規格に適合した株化細胞で増殖させて得たウイルス液を凍結乾燥したワクチンである 2 製法 2.1 製造用株

豚繁殖 呼吸障害症候群生ワクチン ( シード ) 平成 24 年 3 月 13 日 ( 告示第 675 号 ) 新規追加 1 定義シードロット規格に適合した弱毒豚繁殖 呼吸障害症候群ウイルスを同規格に適合した株化細胞で増殖させて得たウイルス液を凍結乾燥したワクチンである 2 製法 2.1 製造用株 豚繁殖 呼吸障害症候群生ワクチン ( シード ) 平成 24 年 3 月 13 日 ( 告示第 675 号 ) 新規追加 1 定義シードロット規格に適合した弱毒豚繁殖 呼吸障害症候群ウイルスを同規格に適合した株化細胞で増殖させて得たウイルス液を凍結乾燥したワクチンである 2 製法 2.1 製造用株 2.1.1 名称豚繁殖 呼吸障害症候群ウイルス JJ1882 株又はこれと同等と認められた株 2.1.2

More information

実践!輸血ポケットマニュアル

実践!輸血ポケットマニュアル Ⅰ. 輸血療法概論 1. 輸血療法について 1 輸血療法について (1) 輸血療法の基本的な考え方輸血療法は, 他人 ( 同種血製剤 ) あるいは自分 ( 自己血製剤 ) の血液成分 ( 血球, 血漿 ) の補充を基本とする細胞治療である. 血漿製剤を除く同種血製剤であれば, 他人の生きた細胞 ( 血球 ) を使って, 患者に不足している機能を補う治療法といえる. 輸血療法は補充療法であり, 血液の成分ごとに補う成分輸血が現代の輸血療法である.

More information

検査項目情報 1171 一次サンプル採取マニュアル 4. 内分泌学的検査 >> 4F. 性腺 胎盤ホルモンおよび結合蛋白 >> 4F090. トータル HCG-β ( インタクト HCG+ フリー HCG-β サブユニット ) トータル HCG-β ( インタクト HCG+ フリー HCG-β サブ

検査項目情報 1171 一次サンプル採取マニュアル 4. 内分泌学的検査 >> 4F. 性腺 胎盤ホルモンおよび結合蛋白 >> 4F090. トータル HCG-β ( インタクト HCG+ フリー HCG-β サブユニット ) トータル HCG-β ( インタクト HCG+ フリー HCG-β サブ chorionic gonadotropin 連絡先 : 3483 基本情報 4F090 HCGβサブユニット (β-hcg) 分析物 JLAC10 診療報酬 識別 材料 023 血清 測定法 結果識別 第 2 章 特掲診療料 D008 第 3 部 検査 第 1 節 検体検査料 第 1 款 検体検査実施料 ( 生化学的検査 (Ⅱ) ) 18 ヒト絨毛性ゴナドトロピン -β サブユニット (HCG-β)

More information

試 プロゲステロン IVF-プロゲステロン 低値の特異性が向上し 交差反応が低減される改良試薬へ変更いたします ( 試薬は販売中止となります ) 併せてプロゲステロンの基準値を再設定させていただきます (IVF- プロゲステロンは基準値を設定しており

試 プロゲステロン IVF-プロゲステロン 低値の特異性が向上し 交差反応が低減される改良試薬へ変更いたします ( 試薬は販売中止となります ) 併せてプロゲステロンの基準値を再設定させていただきます (IVF- プロゲステロンは基準値を設定しており トラコマチス DNA 同時同定検査内容変更のお知らせ No.2017-02 変更 2017 年 1 月 謹啓時下ますますご清栄のこととお喜び申し上げます 平素は格別のご高配を賜り厚くお礼申し上げます このたび下記におきまして 検査内容を変更させていただきたくご案内いたします 何卒ご了承賜りますようよろしくお願い申し上げます 敬白 変更実施日 変更項目 プロゲステロン 2017 年 4 月 3 日 (

More information

査を実施し 必要に応じ適切な措置を講ずること (2) 本品の警告 効能 効果 性能 用法 用量及び使用方法は以下のとお りであるので 特段の留意をお願いすること なお その他の使用上の注意については 添付文書を参照されたいこと 警告 1 本品投与後に重篤な有害事象の発現が認められていること 及び本品

査を実施し 必要に応じ適切な措置を講ずること (2) 本品の警告 効能 効果 性能 用法 用量及び使用方法は以下のとお りであるので 特段の留意をお願いすること なお その他の使用上の注意については 添付文書を参照されたいこと 警告 1 本品投与後に重篤な有害事象の発現が認められていること 及び本品 薬食機参発 0918 第 4 号薬食安発 0918 第 1 号 ( 別記 ) 殿 テムセル HS 注については 本日 造血幹細胞移植後の急性移植片対宿主病 を効能 効果又は性能として承認したところですが 本品については 治験症例が限られていること 重篤な不具合が発現するリスクがあることから その 使用に当たっての留意事項について 御了知いただくとともに 貴会会員への周知方よろしくお願いします なお

More information

5 QCWS 参考プロトコル 抗 HLA 抗体検査 (ICFA) 2019 年度版 作成者日本組織適合性学会認定制度委員会ワーキンググループ抗 HLA 抗体 WG 制定 改訂履歴 版数 制定日 施行日 制定理由 作成責任者 初版 日本組織適合性学会が開催する QCWS での HLA 検査を実施する際に用いる QCWS 参考プロトコルとして制定した WG 版数 改訂日 施行日 改訂理由 改訂内容 改訂責任者

More information

33 NCCN Guidelines Version NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology (NCCN Guidelines ) (NCCN 腫瘍学臨床診療ガイドライン ) 非ホジキンリンパ腫 2015 年第 2 版 NCCN.or

33 NCCN Guidelines Version NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology (NCCN Guidelines ) (NCCN 腫瘍学臨床診療ガイドライン ) 非ホジキンリンパ腫 2015 年第 2 版 NCCN.or 33 NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology (NCCN Guidelines ) (NCCN 腫瘍学臨床診療ガイドライン ) 2015 年第 2 版 NCCN.org NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology (NCCN Guidelines ) (NCCN 腫瘍学臨床診療ガイドライン ) の Lugano

More information

2 参考 検体投入部遠心機開栓機感染症検査装置 感染症検査装置 (CL4800)

2 参考 検体投入部遠心機開栓機感染症検査装置 感染症検査装置 (CL4800) 1 平成 19 年 11 月 14 日血液事業部会運営委員会配布資料 資料 1 検査法の変更について (CLEIA 法の導入について ) 1. 対象検査項目現在の検査項目 HBs 抗原 HBc 抗体 HBs 抗体 HTLV-1 抗体 HIV1/2 抗体 HCV 抗体 梅毒 TP 抗体 パルボウイルス B19 抗原のすべての検査項目について 検査方法を凝集法から化学発光酵素免疫法 (CLEIA 法 )

More information

検体採取 患者の検査前準備 検体採取のタイミング 5. 免疫学的検査 >> 5G. 自己免疫関連検査 >> 5G010. 記号 添加物 ( キャップ色等 ) 採取材料 採取量 測定材料 F 凝固促進剤 + 血清分離剤 ( 青 細 ) 血液 3 ml 血清 H 凝固促進剤 + 血清分離剤 ( ピンク

検体採取 患者の検査前準備 検体採取のタイミング 5. 免疫学的検査 >> 5G. 自己免疫関連検査 >> 5G010. 記号 添加物 ( キャップ色等 ) 採取材料 採取量 測定材料 F 凝固促進剤 + 血清分離剤 ( 青 細 ) 血液 3 ml 血清 H 凝固促進剤 + 血清分離剤 ( ピンク 5. 免疫学的検査 >> 5G. 自己免疫関連検査 >> 5G010. anti nuclear antibody 連絡先 : 3764 基本情報 分析物 5G010 JLAC10 診療報酬 識別材料 023 血清 測定法 162 蛍光抗体法 (FAT) 結果識別 第 2 章 特掲診療料 D014 5 抗核抗体 ( 蛍光抗体法 ) 半定量 105 点 第 3 部 検査 第 1 節 検体検査料 第 1

More information

改訂履歴 登録 発行 年月日 文書番号 ( 改訂番号 ) 改訂内容 改訂理由 年月日 エンドトキシン簡便法 2 / 9 日本核医学会

改訂履歴 登録 発行 年月日 文書番号 ( 改訂番号 ) 改訂内容 改訂理由 年月日 エンドトキシン簡便法 2 / 9 日本核医学会 院内製造 PET 薬剤のための簡便なエンドトキシン試験法 ( エンドトキシン簡便法 ) エンドトキシン簡便法 1 / 9 日本核医学会 改訂履歴 登録 発行 年月日 文書番号 ( 改訂番号 ) 改訂内容 改訂理由 年月日 エンドトキシン簡便法 2 / 9 日本核医学会 目次 表紙... 1 改訂履歴... 2 目次... 3 院内製造 PET 薬剤のための簡便なエンドトキシン試験法 ( エンドトキシン簡便法

More information

検体採取 患者の検査前準備 検体採取のタイミング 記号 添加物 ( キャップ色等 ) 採取材料 採取量 測定材料 F 凝固促進剤 + 血清分離剤 ( 青 細 ) 血液 3 ml 血清 H 凝固促進剤 + 血清分離剤 ( ピンク ) 血液 6 ml 血清 I 凝固促進剤 + 血清分離剤 ( 茶色 )

検体採取 患者の検査前準備 検体採取のタイミング 記号 添加物 ( キャップ色等 ) 採取材料 採取量 測定材料 F 凝固促進剤 + 血清分離剤 ( 青 細 ) 血液 3 ml 血清 H 凝固促進剤 + 血清分離剤 ( ピンク ) 血液 6 ml 血清 I 凝固促進剤 + 血清分離剤 ( 茶色 ) toxoplasma gondii antibody-igg 連絡先 : 3764 基本情報 分析物 5E156 JLAC10 診療報酬 識別材料 023 血清 測定法 052 化学 生物発光イムノアッセイ (CLEIA) 結果識別 第 2 章 特掲診療料 D012 14 トキソプラズマ抗体 第 3 部 検査 第 1 節 検体検査料 第 1 款 検体検査実施料 ( 免疫学的検査 ) 93 点 加算等

More information

検査項目情報 クリオグロブリン Department of Clinical Laboratory, Kyoto University Hospital 一次サンプル採取マニュアル 免疫学的検査 >> 5A. 免疫グロブリン >> 5A160. クリオグロブリン Ver.4 cryo

検査項目情報 クリオグロブリン Department of Clinical Laboratory, Kyoto University Hospital 一次サンプル採取マニュアル 免疫学的検査 >> 5A. 免疫グロブリン >> 5A160. クリオグロブリン Ver.4 cryo 6626 5. 免疫学的検査 >> 5A. 免疫グロブリン >> 5A160. Ver.4 cryoglobulin 連絡先 : 3764 基本情報 ( 標準コード (JLAC10) ) 基本情報 ( 診療報酬 ) 標準コード (JLAC10) 診療報酬 5A160 特掲診療料 >> 検査 >> 検体検査料 >> 検体検査実施料 >> ( 免疫学的検査 ) 分析物 D015 5 定性 42 点 識別材料測定法

More information

Taro-SV02500b.jtd

Taro-SV02500b.jtd 牛大腸菌性下痢症 (K99 保有全菌体 FY 保有全菌体 31A 保有全菌体 O78 全菌体 )( アジュバント加 ) 不活化ワクチン 平成 21 年 11 月 12 日 ( 告示第 1569 号 ) 一部改正 1 定義線毛抗原 K99 FY 及び 31A を保有する大腸菌並びに O78 の大腸菌の培養菌液を不活化したものを混合し アルミニウムゲルアジュバントを添加したワクチンである 2 製法 2.1

More information

免疫学的検査 >> 5F. ウイルス感染症検査 >> 5F560. 検体採取 患者の検査前準備 検体採取のタイミング 記号 添加物 ( キャップ色等 ) 採取材料 採取量 測定材料 H 凝固促進剤 + 血清分離剤 ( ピンク ) 血液 6 ml 血清 検体ラベル ( 単項目オーダー時

免疫学的検査 >> 5F. ウイルス感染症検査 >> 5F560. 検体採取 患者の検査前準備 検体採取のタイミング 記号 添加物 ( キャップ色等 ) 採取材料 採取量 測定材料 H 凝固促進剤 + 血清分離剤 ( ピンク ) 血液 6 ml 血清 検体ラベル ( 単項目オーダー時 9314 5. 免疫学的検査 >> 5F. ウイルス感染症検査 >> 5F560. HIV-1+2 antibody p24 antigen 連絡先 : 3479 2-2908 基本情報 5F560 HIV-1+2 分析物 JLAC10 診療報酬 識別 1550 HIV-1+2 抗体 p24 抗原 材料 023 血清 測定法結果識別 第 2 章 特掲診療料 D012 17 第 3 部 検査 第 1

More information

検体採取 患者の検査前準備 検体採取のタイミング 記号 添加物 ( キャップ色等 ) 採取材料 採取量 測定材料 P EDTA-2Na( 薄紫 ) 血液 7 ml RNA 検体ラベル ( 単項目オーダー時 ) ホンハ ンテスト 注 外 N60 氷 MINテイリョウ. 採取容器について 0

検体採取 患者の検査前準備 検体採取のタイミング 記号 添加物 ( キャップ色等 ) 採取材料 採取量 測定材料 P EDTA-2Na( 薄紫 ) 血液 7 ml RNA 検体ラベル ( 単項目オーダー時 ) ホンハ ンテスト 注 外 N60 氷 MINテイリョウ. 採取容器について 0 0868010 8. その他の検体検査 >> 8C. 遺伝子関連検査 >> minor bcr-abl, mrna quantitative 連絡先 : 3664 基本情報 8C127 minor bcr-abl 分析物 JLAC10 診療報酬 識別 9962 mrna 定量 材料 019 全血 ( 添加物入り ) 測定法 875 リアルタイムRT-PCR 法 結果識別 第 2 章 特掲診療料 D006-2

More information

検査項目情報 抗 SS-A 抗体 [CLEIA] anti Sjogren syndrome-a antibody 連絡先 : 3764 基本情報 ( 標準コード (JLAC10) ) 基本情報 ( 診療報酬 ) 標準コード (JLAC10) 5G076 分析物 抗 SS-A 抗体 Departme

検査項目情報 抗 SS-A 抗体 [CLEIA] anti Sjogren syndrome-a antibody 連絡先 : 3764 基本情報 ( 標準コード (JLAC10) ) 基本情報 ( 診療報酬 ) 標準コード (JLAC10) 5G076 分析物 抗 SS-A 抗体 Departme anti Sjogren syndrome-a antibody 連絡先 : 3764 基本情報 ( 標準コード (JLAC10) ) 基本情報 ( 診療報酬 ) 標準コード (JLAC10) 5G076 分析物 6955 5. 免疫学的検査 >> 5G. 自己免疫関連検査 >> 5G076. Ver.6 診療報酬特掲診療料 >> 検査 >> 検体検査料 >> 検体検査実施料 >> ( 免疫学的検査

More information

今日のお話 1. 看護師さんと輸血 2. 輸血ガイドライン ( 指針 ) の位置付け 3. 血液製剤について 4. 輸血療法の考え方と方法 5. 血液型検査 6. 不規則抗体スクリーニング 7. 血液の準備 8. コンピュータクロスマッチ 9. 在宅輸血

今日のお話 1. 看護師さんと輸血 2. 輸血ガイドライン ( 指針 ) の位置付け 3. 血液製剤について 4. 輸血療法の考え方と方法 5. 血液型検査 6. 不規則抗体スクリーニング 7. 血液の準備 8. コンピュータクロスマッチ 9. 在宅輸血 安全な輸血 神戸大学医学部附属病院輸血 細胞治療部橋本誠 今日のお話 1. 看護師さんと輸血 2. 輸血ガイドライン ( 指針 ) の位置付け 3. 血液製剤について 4. 輸血療法の考え方と方法 5. 血液型検査 6. 不規則抗体スクリーニング 7. 血液の準備 8. コンピュータクロスマッチ 9. 在宅輸血 広島県合同輸血療法委員会 (H27.1.31) 青森県黒石市国民健康保険黒石病院 (290

More information

輸血療法の作業の流れ 輸血療法必要性の判断 患者への説明と同意 輸血準備 輸血前検査 輸血開始 輸血終了 輸血療法の効果評価 輸血後感染症検査 (3 ヶ月後 ) 輸血の実際に関しては 日本赤十字社から発行された 輸血用血液製剤取り扱いマニュアル を ご参照下さい カラー印刷で 大変わかりやすくなって

輸血療法の作業の流れ 輸血療法必要性の判断 患者への説明と同意 輸血準備 輸血前検査 輸血開始 輸血終了 輸血療法の効果評価 輸血後感染症検査 (3 ヶ月後 ) 輸血の実際に関しては 日本赤十字社から発行された 輸血用血液製剤取り扱いマニュアル を ご参照下さい カラー印刷で 大変わかりやすくなって 安全な輸血のための手順書 ( 輸血療法作業手順書 ) 輸血療法の作業の流れ 輸血療法必要性の判断 患者への説明と同意 輸血準備 輸血前検査 輸血開始 輸血終了 輸血療法の効果評価 輸血後感染症検査 (3 ヶ月後 ) 輸血の実際に関しては 日本赤十字社から発行された 輸血用血液製剤取り扱いマニュアル を ご参照下さい カラー印刷で 大変わかりやすくなっております 輸血療法の手順 1. 輸血用血液製剤注文に関する事項

More information

免疫学的検査 >> 5E. 感染症 ( 非ウイルス ) 関連検査 >> 5E106. 検体採取 患者の検査前準備 検体採取のタイミング 記号 添加物 ( キャップ色等 ) 採取材料 採取量 測定材料 F 凝固促進剤 + 血清分離剤 ( 青 細 ) 血液 3 ml 血清 H 凝固促進剤

免疫学的検査 >> 5E. 感染症 ( 非ウイルス ) 関連検査 >> 5E106. 検体採取 患者の検査前準備 検体採取のタイミング 記号 添加物 ( キャップ色等 ) 採取材料 採取量 測定材料 F 凝固促進剤 + 血清分離剤 ( 青 細 ) 血液 3 ml 血清 H 凝固促進剤 6528 5. 免疫学的検査 >> 5E. 感染症 ( 非ウイルス ) 関連検査 >> 5E106. mycoplasma pneumoniae antibody 連絡先 : 3764 基本情報 5E106 分析物 JLAC10 診療報酬 識別材料 023 血清 測定法 141 補体結合反応 (CF 法 ) 結果識別 第 2 章 特掲診療料 D012 第 3 部 検査 第 1 節 検体検査料 第 1

More information

テイカ製薬株式会社 社内資料

テイカ製薬株式会社 社内資料 テイカ製薬株式会社社内資料 アレルギー性結膜炎治療剤トラニラスト点眼液.5% TS TRANILAST Ophthalmic Solution.5% TS 生物学的同等性に関する資料 発売元 : 興和株式会社 製造販売元 : テイカ製薬株式会社 9 年 月作成 TSTR5BE9 ラット及びモルモットアレルギー性結膜炎モデルにおける生物学的同等性試験 Ⅰ. 試験の目的トラニラスト点眼液.5% TS および標準製剤の生物学的同等性をラット受動感作アレルギー性結膜炎モデル及びモルモット能動感作アレルギー性結膜炎モデルを用い薬力学的に検討した

More information

パナテスト ラットβ2マイクログロブリン

パナテスト ラットβ2マイクログロブリン 研究用試薬 2014 年 4 月作成 EIA 法ラット β 2 マイクログロブリン測定キット PRH111 パナテスト A シリーズラット β 2- マイクロク ロフ リン 1. はじめに β 2 - マイクログロブリンは, 血液, 尿, および体液中に存在し, ヒトでは腎糸球体障害, 自己免疫疾患, 悪性腫瘍, 肝疾患などによって血中濃度が変化するといわれています. また,β 2 - マイクログロブリンの尿中濃度は,

More information

■リアルタイムPCR実践編

■リアルタイムPCR実践編 リアルタイム PCR 実践編 - SYBR Green I によるリアルタイム RT-PCR - 1. プライマー設計 (1)Perfect Real Time サポートシステムを利用し 設計済みのものを購入する ヒト マウス ラットの RefSeq 配列の大部分については Perfect Real Time サポートシステムが利用できます 目的の遺伝子を検索して購入してください (2) カスタム設計サービスを利用する

More information

検査項目情報 P-ANCA Department of Clinical Laboratory, Kyoto University Hospital 一次サンプル採取マニュアル 免疫学的検査 >> 5G. 自己免疫関連検査 >> 5G552.P-ANCA Ver.7 perinucl

検査項目情報 P-ANCA Department of Clinical Laboratory, Kyoto University Hospital 一次サンプル採取マニュアル 免疫学的検査 >> 5G. 自己免疫関連検査 >> 5G552.P-ANCA Ver.7 perinucl 6629 5. 免疫学的検査 >> 5G. 自己免疫関連検査 >> 5G552. Ver.7 perinuclear-anti neutrophil cytoplasmic antibody 連絡先 : 3764 基本情報 ( 標準コード (JLAC10) ) 基本情報 ( 診療報酬 ) 標準コード (JLAC10) 診療報酬 5G552 特掲診療料 >> 検査 >> 検体検査料 >> 検体検査実施料

More information

検査項目情報 1174 一次サンプル採取マニュアル 4. 内分泌学的検査 >> 4F. 性腺 胎盤ホルモンおよび結合蛋白 >> 4F090.HCGβ サブユニット (β-hcg) ( 遊離 ) HCGβ サブユニット (β-hcg) ( 遊離 ) Department of Clinical Lab

検査項目情報 1174 一次サンプル採取マニュアル 4. 内分泌学的検査 >> 4F. 性腺 胎盤ホルモンおよび結合蛋白 >> 4F090.HCGβ サブユニット (β-hcg) ( 遊離 ) HCGβ サブユニット (β-hcg) ( 遊離 ) Department of Clinical Lab chorionic gonadotropin beta-subunit (free) 連絡先 : 3495 基本情報 4F090 HCGβサブユニット (β-hcg) 分析物 JLAC10 診療報酬 識別 材料 023 血清 測定法 006 ラジオイムノアッセイ (RIA) (IRMA 法 ) 結果識別 第 2 章 特掲診療料 D008 18 ヒト絨毛性ゴナドトロピン-βサブユニット (HCG-β)

More information

情報提供の例

情報提供の例 145 ヒアルロン酸 2( 肝硬変 ) 平成 22 年 6 月 21 日新規 平成 26 年 9 月 22 日更新 平成 30 年 2 月 26 日更新 取扱い原則として 肝硬変に対するヒアルロン酸は認められない 取扱いを定めた理由 肝硬変 では 既に肝の線維化が認められるものであり ヒアルロン酸の測定は 疾患の経過観察の参考とならない 39 リウマトイド因子 (RF)

More information

診療のガイドライン産科編2014(A4)/fujgs2014‐114(大扉)

診療のガイドライン産科編2014(A4)/fujgs2014‐114(大扉) !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! α!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

More information

検査項目情報 トータルHCG-β ( インタクトHCG+ フリー HCG-βサブユニット ) ( 緊急検査室 ) chorionic gonadotropin 連絡先 : 基本情報 ( 標準コード (JLAC10) ) 基本情報 ( 診療報酬 ) 標準コード (JLAC10)

検査項目情報 トータルHCG-β ( インタクトHCG+ フリー HCG-βサブユニット ) ( 緊急検査室 ) chorionic gonadotropin 連絡先 : 基本情報 ( 標準コード (JLAC10) ) 基本情報 ( 診療報酬 ) 標準コード (JLAC10) chorionic gonadotropin 連絡先 : 3479 2-2908 基本情報 ( 標準コード (JLAC10) ) 基本情報 ( 診療報酬 ) 標準コード (JLAC10) 診療報酬 分析物 9186 4. 内分泌学的検査 >> 4F. 性腺 胎盤ホルモンおよび結合蛋白 >> 4F090. Ver.2 4F090 HCGβ サブユニット (β-hcg) 特掲診療料 >> 検査 >> 検体検査料

More information

検査項目情報 6475 ヒト TARC 一次サンプル採取マニュアル 5. 免疫学的検査 >> 5J. サイトカイン >> 5J228. ヒトTARC Department of Clinical Laboratory, Kyoto University Hospital Ver.6 thymus a

検査項目情報 6475 ヒト TARC 一次サンプル採取マニュアル 5. 免疫学的検査 >> 5J. サイトカイン >> 5J228. ヒトTARC Department of Clinical Laboratory, Kyoto University Hospital Ver.6 thymus a thymus and activation-regulated chemokine 連絡先 : 3764 基本情報 5J228 ヒトTARC 分析物 JLAC10 診療報酬 識別 材料 023 血清 測定法 052 化学 生物発光イムノアッセイ (CLEIA) 結果識別 第 2 章 特掲診療料 D015 19 TARC 第 3 部 検査 第 1 節 検体検査料 第 1 款 検体検査実施料 ( 免疫学的検査

More information

Microsoft Word - PI-LY 615-JP-V3 amends Japanese only

Microsoft Word - PI-LY 615-JP-V3 amends  Japanese only Leucosep Tube LTK.615 添付文書 体外診断用医薬品 取扱説明書 用途 Leucosep 管は 全血から末梢血単核細胞 (PBMC) を収集および分離するために使用される Leucosep 管の使用により ELISPOT 検査にて全血から FICOLL-PAQUE* PLUS を用いて PBMC を分離する作業よりも容易に PBMC を分離することができる 概要 ELISPOT 検査は

More information

23103.indd

23103.indd 平成 6 年 3 月 輸血用血液製剤の添付文書改訂及び製剤ラベル変更のお知らせ 謹啓時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます 平素より日本赤十字社の血液事業に格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます このたび 日本赤十字社では 平成 5 年 9 月 日付厚生労働省告示第 94 号による生物学的製剤基準の一部改正に基づき 輸血用血液製剤の添付文書の改訂及び製剤ラベルの変更を行うことといたしました また

More information

免疫学的検査 >> 5E. 感染症 ( 非ウイルス ) 関連検査 >> 5E301. 検体採取 患者の検査前準備 検体採取のタイミング 記号 添加物 ( キャップ色等 ) 採取材料 採取量 測定材料 イ ヘパリンナトリウム ( 緑 ) 血液 5 ml 全血 検体ラベル ( 単項目オー

免疫学的検査 >> 5E. 感染症 ( 非ウイルス ) 関連検査 >> 5E301. 検体採取 患者の検査前準備 検体採取のタイミング 記号 添加物 ( キャップ色等 ) 採取材料 採取量 測定材料 イ ヘパリンナトリウム ( 緑 ) 血液 5 ml 全血 検体ラベル ( 単項目オー 6938 5. 免疫学的検査 >> 5E. 感染症 ( 非ウイルス ) 関連検査 >> 5E301. 結核菌特異蛋白刺激性遊離インターフェロン -γ interferon-gamma released by Mycobacterium tuberculosis specific protein 連絡先 : 3764 基本情報 5E301 分析物 JLAC10 診療報酬 識別材料 019 全血 ( 添加物入り

More information

免疫学的検査 >> 5E. 感染症 ( 非ウイルス ) 関連検査 >> 5E106. 検体採取 患者の検査前準備 検体採取のタイミング 記号 添加物 ( キャップ色等 ) 採取材料 採取量 測定材料 F 凝固促進剤 + 血清分離剤 ( 青 細 ) 血液 3 ml 血清 H 凝固促進剤

免疫学的検査 >> 5E. 感染症 ( 非ウイルス ) 関連検査 >> 5E106. 検体採取 患者の検査前準備 検体採取のタイミング 記号 添加物 ( キャップ色等 ) 採取材料 採取量 測定材料 F 凝固促進剤 + 血清分離剤 ( 青 細 ) 血液 3 ml 血清 H 凝固促進剤 6102 5. 免疫学的検査 >> 5E. 感染症 ( 非ウイルス ) 関連検査 >> 5E106. mycoplasma pneumoniae antibody 連絡先 : 3764 基本情報 5E106 分析物 JLAC10 診療報酬 識別材料 023 血清 測定法 117 粒子凝集反応 結果識別 第 2 章 特掲診療料 D012 第 3 部 検査 第 1 節 検体検査料 第 1 款 検体検査実施料

More information

Microsoft PowerPoint _高知_配布.pptx

Microsoft PowerPoint _高知_配布.pptx 液型検査 検査 法と注意点 イムノヘマトロジー事業部 事業部 古杉光明 Ortho Clinical Diagnostics 2016 IHT 1601 ABO 液型発 Karl Landsteiner オーストリア医学者 1900 年 液型をA B C(O) 型に分類 1930 年ノーベル 理学 医学賞受賞受賞理由 間の 液型の発 1943 年実験室でピペットを持ったまま 臓発作により死亡 Karl

More information

P2

P2 Diego b 血液型不適合妊娠の 1 例 山下朋子 茂籠弘子 湯本浩史 内林佐知子 南口仁志 程原佳子 滋賀医科大学医学部附属病院輸血部 検査部 要旨今回,Di b 血液型不適合妊娠で母体が を保有していたが重篤な溶血性疾患を発症しなかった新生児例を経験したので報告する. 母親は3 妊 1 産で輸血歴は無し. 第 1 子出産後の献血時に が検出されていた. 妊娠初期の 抗体価が16 倍であったが,

More information

Microsoft Word - A5_FlowCount.DOC

Microsoft Word - A5_FlowCount.DOC >> http://www.bc-cytometry.com Flow-Count TM を用いた細胞絶対数の測定 5 はじめに - 目印の効用 従来 フローサイトメトリー (FCM) の使用目的は 細胞集団の中のあるポピュレーションの割合 ( 陽性率 ) を調べることが中心でした しかし 今日 造血幹細胞 残存白血球 CD4 陽性 T 細胞数などポピュレーションの割合と同時に その細胞実数 ( 絶対数

More information

1-4. 免疫抗体染色 抗体とは何かリンパ球 (B 細胞 ) が作る物質 特定の ( タンパク質 ) 分子に結合する 体の中に侵入してきた病原菌や毒素に結合して 破壊したり 無毒化したりする作用を持っている 例 : 抗血清馬などに蛇毒を注射し 蛇毒に対する抗体を作らせたもの マムシなどの毒蛇にかまれ

1-4. 免疫抗体染色 抗体とは何かリンパ球 (B 細胞 ) が作る物質 特定の ( タンパク質 ) 分子に結合する 体の中に侵入してきた病原菌や毒素に結合して 破壊したり 無毒化したりする作用を持っている 例 : 抗血清馬などに蛇毒を注射し 蛇毒に対する抗体を作らせたもの マムシなどの毒蛇にかまれ 1. 血液細胞の免疫蛍光染色とフローサイトメトリー解析 1-1. フローサイトメトリー ( Flow Cytometory ) とは細胞浮遊液をフローセル内を高速で流し 個々の細胞の形質等についてレーザー光を用いて解析する研究手法 フローサイトメーター( Flow Cytometer ) フローサイトメトリーにおいて使用する細胞解析用の装置今回は BD Accuri C6 を使用する 1-2. フローサイトメーターで何ができるか?

More information

小規模診療所における 輸血マニュアル(案)

小規模診療所における 輸血マニュアル(案) はじめに 東京都は 日本の高齢化社会の縮図であり 他の道府県に比較して 将来 在宅医療や小規模医療機関での診療を受けている患者数は増加することが予想される 例として 骨髄異形成症候群は高齢者に多い疾患で 輸血を必要とする代表的な血液疾患である したがって 必然的に小規模医療機関で輸血を受ける患者数は 今後増加傾向になると考えられ 現時点でも 少ないながらも小規模医療機関の臨床現場では さまざまな事柄に悩みながら輸血医療を行っている

More information

本日の内容 HbA1c 測定方法別原理と特徴 HPLC 法 免疫法 酵素法 原理差による測定値の乖離要因

本日の内容 HbA1c 測定方法別原理と特徴 HPLC 法 免疫法 酵素法 原理差による測定値の乖離要因 HbA1c 測定系について ~ 原理と特徴 ~ 一般社団法人日本臨床検査薬協会 技術運営委員会副委員長 安部正義 本日の内容 HbA1c 測定方法別原理と特徴 HPLC 法 免疫法 酵素法 原理差による測定値の乖離要因 HPLC 法 HPLC 法原理 高速液体クロマトグラフィー 混合物の分析法の一つ 固体または液体の固定相 ( 吸着剤 ) 中で 液体または気体の移動相 ( 展開剤 ) に試料を加えて移動させ

More information

DNA/RNA調製法 実験ガイド

DNA/RNA調製法 実験ガイド DNA/RNA 調製法実験ガイド PCR の鋳型となる DNA を調製するにはいくつかの方法があり 検体の種類や実験目的に応じて適切な方法を選択します この文書では これらの方法について実際の操作方法を具体的に解説します また RNA 調製の際の注意事項や RNA 調製用のキット等をご紹介します - 目次 - 1 実験に必要なもの 2 コロニーからの DNA 調製 3 増菌培養液からの DNA 調製

More information

検査項目情報 抗アクアポリン 4 抗体 Department of Clinical Laboratory, Kyoto University Hospital 一次サンプル採取マニュアル 免疫学的検査 >> 5G. 自己免疫関連検査 >> 5G821. 抗アクアポリン4 抗体 Ve

検査項目情報 抗アクアポリン 4 抗体 Department of Clinical Laboratory, Kyoto University Hospital 一次サンプル採取マニュアル 免疫学的検査 >> 5G. 自己免疫関連検査 >> 5G821. 抗アクアポリン4 抗体 Ve anti aquaporin 4 antibody 連絡先 : 3764 基本情報 ( 標準コード (JLAC10) ) 基本情報 ( 診療報酬 ) 標準コード (JLAC10) 診療報酬 5G821 抗アクアポリン4 抗体 特掲診療料 >> 検査 >> 検体検査料 >> 検体検査実施料 >> ( 免疫学的検査 ) 分析物 D014 43 抗アクアポリン4 抗体 1,000 点 識別材料測定法 023

More information

12_モニタリングの実施に関する手順書 

12_モニタリングの実施に関する手順書  12_ モニタリングの実施に関する手順書 静岡県立大学大学院薬食生命科学総合学府薬学研究院薬食研究推進センター版数 :1.0 版作成年月日 :2014 月 8 月 1 日 ( 最終確定 :2015 年 1 月 14 日 ) 1. 目的と適用範囲 本手順書は 当該研究において モニターが モニタリングを適切に実施するための手順 その他必要な事項を定めるものである 2. 実施体制及び責務 2.1 研究責任者の責務研究責任者は

More information

豚丹毒 ( アジュバント加 ) 不活化ワクチン ( シード ) 平成 23 年 2 月 8 日 ( 告示第 358 号 ) 新規追加 1 定義シードロット規格に適合した豚丹毒菌の培養菌液を不活化し アルミニウムゲルアジュバントを添加したワクチンである 2 製法 2.1 製造用株 名称豚丹

豚丹毒 ( アジュバント加 ) 不活化ワクチン ( シード ) 平成 23 年 2 月 8 日 ( 告示第 358 号 ) 新規追加 1 定義シードロット規格に適合した豚丹毒菌の培養菌液を不活化し アルミニウムゲルアジュバントを添加したワクチンである 2 製法 2.1 製造用株 名称豚丹 豚丹毒 ( アジュバント加 ) 不活化ワクチン ( シード ) 平成 23 年 2 月 8 日 ( 告示第 358 号 ) 新規追加 1 定義シードロット規格に適合した豚丹毒菌の培養菌液を不活化し アルミニウムゲルアジュバントを添加したワクチンである 2 製法 2.1 製造用株 2.1.1 名称豚丹毒菌多摩 96 株 ( 血清型 2 型 ) 又はこれと同等と認められた株 2.1.2 性状感受性豚に接種すると

More information

検体採取 患者の検査前準備 検体採取のタイミング 記号 添加物 ( キャップ色等 ) 採取材料 採取量 測定材料 F 凝固促進剤 + 血清分離剤 ( 青 細 ) 血液 3 ml 血清 H 凝固促進剤 + 血清分離剤 ( ピンク ) 血液 6 ml 血清 I 凝固促進剤 + 血清分離剤 ( 茶色 )

検体採取 患者の検査前準備 検体採取のタイミング 記号 添加物 ( キャップ色等 ) 採取材料 採取量 測定材料 F 凝固促進剤 + 血清分離剤 ( 青 細 ) 血液 3 ml 血清 H 凝固促進剤 + 血清分離剤 ( ピンク ) 血液 6 ml 血清 I 凝固促進剤 + 血清分離剤 ( 茶色 ) 6690 5. 免疫学的検査 >> 5G. 自己免疫関連検査 >> 5G504. anti cardiolipin-beta2 glycoprotein 1 complex antibody 連絡先 : 3764 基本情報 5G504 抗カルジオリピンβ2グリコプロテインⅠ 複合体抗体分析物 JLAC10 診療報酬 識別材料 023 血清 測定法結果識別 第 2 章 特掲診療料 D014 第 3 部

More information

医療事故防止対策に関するワーキング・グループにおいて、下記の点につき協議検討する

医療事故防止対策に関するワーキング・グループにおいて、下記の点につき協議検討する 大阪府立病院機構医療事故公表基準 1 公表の目的この基準は 府立 5 病院における医療事故の公表に関する取り扱いについて必要な事項を定めるものとする 病院職員は 次に掲げる公表の意義を正しく認識し 医療事故防止に努めるものとする (1) 病院職員が事故原因の分析や再発防止への取組みなどの情報を共有化し 医療における安全管理の徹底を図るため 自発的に医療事故を公表していくことが求められていること (2)

More information

卵及び卵製品の高度化基準

卵及び卵製品の高度化基準 卵製品の高度化基準 1. 製造過程の管理の高度化の目標事業者は 卵製品の製造過程にコーデックスガイドラインに示された7 原則 12 手順に沿った HACCP を適用して 製造過程の管理の高度化を図ることとし このための体制及び施設の整備を行うこととする まず 高度化基盤整備に取り組んだ上で HACCP を適用した製造過程の管理の高度化を図るという段階を踏んだ取組を行う場合は 将来的に HACCP に取り組むこと又はこれを検討することを明らかにした上で

More information

< F2D816995BD90AC E30398C8E303493FA88EA959489FC90B3>

< F2D816995BD90AC E30398C8E303493FA88EA959489FC90B3> 別添 1 医薬品 GLPチェックリスト ( 共通事項 ) [1] 職員 組織目的 試験施設が適切にして十分な人材を有しており また医薬品 GLPに沿った試験が行われるように組織されているか 1 試験施設全体の組織とGLP 適用試験の組織との関係 2 試験施設全体の組織と信頼性保証部門の組織との関係 3 運営管理者の氏名 職名 履歴及び運営管理者の試験施設に対する把握状況 4 試験責任者 信頼性保証部門責任者及び資料保存施設管理責任者等の指定の方法は適切か

More information

2017 年 8 月 9 日放送 結核診療における QFT-3G と T-SPOT 日本赤十字社長崎原爆諫早病院副院長福島喜代康はじめに 2015 年の本邦の新登録結核患者は 18,820 人で 前年より 1,335 人減少しました 新登録結核患者数も人口 10 万対 14.4 と減少傾向にあります

2017 年 8 月 9 日放送 結核診療における QFT-3G と T-SPOT 日本赤十字社長崎原爆諫早病院副院長福島喜代康はじめに 2015 年の本邦の新登録結核患者は 18,820 人で 前年より 1,335 人減少しました 新登録結核患者数も人口 10 万対 14.4 と減少傾向にあります 2017 年 8 月 9 日放送 結核診療における QFT-3G と T-SPOT 日本赤十字社長崎原爆諫早病院副院長福島喜代康はじめに 2015 年の本邦の新登録結核患者は 18,820 人で 前年より 1,335 人減少しました 新登録結核患者数も人口 10 万対 14.4 と減少傾向にありますが 本邦の結核では高齢者結核が多いのが特徴です 結核診療における主な検査法を示します ( 図 1) 従来の細菌学的な抗酸菌の塗抹

More information

食品衛生の窓

食品衛生の窓 別表 3( 第 5 条関係 ) 1 調理部門仕出し弁当調製施設 旅館 ホテル 給食施設 飲食提供施設 ( 第 1から第 6まで省略 ) 2 製造部門そうざい製造施設 漬物製造施設 めん類製造施設 菓子製造施設 食品製造 加工施設 第 1 施設設備に関する基準施設または設備は 次に掲げる基準を満たすものであること ただし 6から11 までに定める基準にあっては 衛生上同等の措置を講じている場合には 当該基準によらないことができる

More information

岩手医科大学医学部及び附属病院における人を対象とする医学系研究に係るモニタリング及び監査の実施に関する標準業務手順書 岩手医科大学医学部及び附属病院における 人を対象とする医学系研究に係る モニタリング及び監査の実施に関する標準業務手順書 岩手医科大学 第 1.0 版平成 29 年 10 月 1 日

岩手医科大学医学部及び附属病院における人を対象とする医学系研究に係るモニタリング及び監査の実施に関する標準業務手順書 岩手医科大学医学部及び附属病院における 人を対象とする医学系研究に係る モニタリング及び監査の実施に関する標準業務手順書 岩手医科大学 第 1.0 版平成 29 年 10 月 1 日 岩手医科大学医学部及び附属病院における 人を対象とする医学系研究に係る モニタリング及び監査の実施に関する標準業務手順書 岩手医科大学 第 1.0 版平成 29 年 10 月 1 日施行 目次 1. 目的...1 2. 研究機関の長の責務...1 3. 研究責任者の責務...1 4. モニタリング担当者の責務...1 5. 監査担当者の責務...2 6. 多施設共同研究におけるモニタリング及び監査の実施について...2

More information

31608 要旨 ルミノール発光 3513 後藤唯花 3612 熊﨑なつみ 3617 新野彩乃 3619 鈴木梨那 私たちは ルミノール反応で起こる化学発光が強い光で長時間続く条件について興味をもち 研究を行った まず触媒の濃度に着目し 1~9% の値で実験を行ったところ触媒濃度が低いほど強い光で長

31608 要旨 ルミノール発光 3513 後藤唯花 3612 熊﨑なつみ 3617 新野彩乃 3619 鈴木梨那 私たちは ルミノール反応で起こる化学発光が強い光で長時間続く条件について興味をもち 研究を行った まず触媒の濃度に着目し 1~9% の値で実験を行ったところ触媒濃度が低いほど強い光で長 31608 要旨 ルミノール発光 3513 後藤唯花 3612 熊﨑なつみ 3617 新野彩乃 3619 鈴木梨那 私たちは ルミノール反応で起こる化学発光が強い光で長時間続く条件について興味をもち 研究を行った まず触媒の濃度に着目し 1~9% の値で実験を行ったところ触媒濃度が低いほど強い光で長時間発光した 次にルミノール溶液の液温に着目し 0 ~60 にて実験を行ったところ 温度が低いほど強く発光した

More information

1 末梢血標本の着眼.ppt

1 末梢血標本の着眼.ppt . 1 100~200 100,200 400 1000 4 A.. B.. C.. D.. Me mo 250 A:B:C:..2005 other Mybl Promy My Met St Seg Eo Ba Mo Ly At-ly Ebl /100w Myeloblast Promyelocyte Myelocyte Metamyelocyte Stabment, Band form Segment

More information

血球数算定 ( 血算 ) NTT 東日本関東病院臨床検査部 栗原正博

血球数算定 ( 血算 ) NTT 東日本関東病院臨床検査部 栗原正博 血球数算定 ( 血算 ) NTT 東日本関東病院臨床検査部 栗原正博 実施方法 配布試料 K-1 K-2 単一ヒト新鮮血液試料 (ACD EDTA-2K 加血液 ) 測定項目 ヘモグロビン濃度 (Hgb) 赤血球数 (RBC) 白血球数 (WBC) 血小板数 (PLT) 平均赤血球容積 (MCV) 白血球 5 分類 参考調査 ( 好中球 リンパ球 単球 好酸球 好塩基球 ) 試料作製方法 1ACD

More information

検査項目情報 von Willebrand 因子 ( フォン ウィルレブランド因子 ) Department of Clinical Laboratory, Kyoto University Hospital 一次サンプル採取マニュアル 血液学的検査 >> 2B. 凝固 線溶関連検査

検査項目情報 von Willebrand 因子 ( フォン ウィルレブランド因子 ) Department of Clinical Laboratory, Kyoto University Hospital 一次サンプル採取マニュアル 血液学的検査 >> 2B. 凝固 線溶関連検査 6535 2. 血液学的検査 >> 2B. 凝固 線溶関連検査 >> 2B480. Ver.5 von Willebrand factor 連絡先 : 3764 基本情報 ( 標準コード (JLAC10) ) 基本情報 ( 診療報酬 ) 標準コード (JLAC10) 診療報酬 2B480 特掲診療料 >> 検査 >> 検体検査料 >> 検体検査実施料 >> ( 血液学的検査 ) 分析物 D006 16

More information

検査項目情報 γ-gtp ( ガンマ-グルタミルトランスペプチダーゼ ) [ 血清 ] gamma glutamyl transpeptidase 連絡先 : 3487 基本情報 ( 標準コード (JLAC10) ) 基本情報 ( 診療報酬 ) 標準コード (JLAC10) 3B090 分析物 γ-

検査項目情報 γ-gtp ( ガンマ-グルタミルトランスペプチダーゼ ) [ 血清 ] gamma glutamyl transpeptidase 連絡先 : 3487 基本情報 ( 標準コード (JLAC10) ) 基本情報 ( 診療報酬 ) 標準コード (JLAC10) 3B090 分析物 γ- gamma glutamyl transpeptidase 連絡先 : 3487 基本情報 ( 標準コード (JLAC10) ) 基本情報 ( 診療報酬 ) 標準コード (JLAC10) 3B090 分析物 γ-gtp ( ガンマ - グルタミルトランスペプチダーゼ ) 0462 3. 生化学的検査 >> 3B. 酵素および関連物質 >> 3B090. Ver.6 診療報酬 特掲診療料 >> 検査

More information

1 開会の挨拶 東京都赤十字血液センター 中島一格 ご紹介いただきました血液センターの中島でございます 本日 皆様には週末のご多忙なところ 東京都輸血療法研究会にご出席を賜りまして 誠にありがとうございます 東京都輸血療法研究会も今年で7 回目を迎えました 当研究会は 都内で輸血医療に関係されている

1 開会の挨拶 東京都赤十字血液センター 中島一格 ご紹介いただきました血液センターの中島でございます 本日 皆様には週末のご多忙なところ 東京都輸血療法研究会にご出席を賜りまして 誠にありがとうございます 東京都輸血療法研究会も今年で7 回目を迎えました 当研究会は 都内で輸血医療に関係されている 目次 1. 開会の挨拶 3 中島一格東京都赤十字血液センター 2. 平成 20 年度献血功労者厚生労働大臣感謝状伝達式東京都知事感謝状贈呈式 4 3. 献血の現状 5 岡崎仁東京都赤十字血液センター 4. 輸血療法 Q&A 11 座長 田崎哲典 東京慈恵会医科大学附属病院輸血部 藤田浩 東京都立墨東病院輸血科 Q1. 臨床的に問題となる不規則抗体とは? 11 内川誠東京都赤十字血液センター Q2.

More information

臨床研究の概要および研究計画

臨床研究の概要および研究計画 別紙第 2 説明書 1 原発性免疫不全症の早期診断法について ( 臍帯血採取用 ) 原発性免疫不全症は 免疫系を作るプログラムが一部障害されたために起こる疾患です 感染に対する抵抗力が極めて弱く 乳児期に重症の感染症を起こして発見される場合もあります 早期に適切な治療が施されなければ命に関わる疾患ですが 早期発見および早期治療により重症化を防ぐことができ 最近では造血幹細胞移植により根治も可能となってきました

More information

医学教育用基準範囲 JCCLS 共用基準範囲に基づく 医学部学生用基準範囲設定についてのパブリックコメント公募 JCCLS 基準範囲共用化委員会 JCCLS 共用基準範囲は一般的な臨床検査 40 項目の基準範囲であり 日本臨床検査医学会 日本臨床化学会 日本臨床衛生検査技師会 日本検査血液学会の共同

医学教育用基準範囲 JCCLS 共用基準範囲に基づく 医学部学生用基準範囲設定についてのパブリックコメント公募 JCCLS 基準範囲共用化委員会 JCCLS 共用基準範囲は一般的な臨床検査 40 項目の基準範囲であり 日本臨床検査医学会 日本臨床化学会 日本臨床衛生検査技師会 日本検査血液学会の共同 医学教育用基準範囲 JCCLS 共用基準範囲に基づく 医学部学生用基準範囲設定についてのパブリックコメント公募 JCCLS 基準範囲共用化委員会 JCCLS 共用基準範囲は一般的な臨床検査 40 項目の基準範囲であり 日本臨床検査医学会 日本臨床化学会 日本臨床衛生検査技師会 日本検査血液学会の共同作業として 最新の統計手法を用いて設定された 2014 年年 3 月に公表され 4 年間に及ぶ普及 浸透の取り組みの結果

More information

葉酸とビタミンQ&A_201607改訂_ indd

葉酸とビタミンQ&A_201607改訂_ indd L FO AT E VI TAMI NB12 医療関係者用 葉酸 とビタミンB ビタミンB12 アリムタ投与に際して 警告 1 本剤を含むがん化学療法に際しては 緊急時に十分対応できる医療施設において がん化学療 法に十分な知識 経験を持つ医師のもとで 本剤の投与が適切と判断される症例についてのみ投 与すること 適応患者の選択にあたっては 各併用薬剤の添付文書を参照して十分注意すること また 治療開始に先立ち

More information

検査項目情報 LDH アイソザイム ( 乳酸脱水素酵素アイソザイム ) Department of Clinical Laboratory, Kyoto University Hospital 一次サンプル採取マニュアル 生化学的検査 >> 3B. 酵素および関連物質 >> 3B05

検査項目情報 LDH アイソザイム ( 乳酸脱水素酵素アイソザイム ) Department of Clinical Laboratory, Kyoto University Hospital 一次サンプル採取マニュアル 生化学的検査 >> 3B. 酵素および関連物質 >> 3B05 lactate dehydrogenase isoenzymes 連絡先 : 3764 基本情報 ( 標準コード (JLAC10) ) 基本情報 ( 診療報酬 ) 標準コード (JLAC10) 診療報酬 3B055 LDHアイソザイム ( 乳酸脱水素酵素アイソザイム ) 特掲診療料 >> 検査 >> 検体検査料 >> 検体検査実施料 >> ( 生化学的検査 (Ⅰ)) 分析物 D007 15 LDアイソザイム

More information