Agenda

Size: px

Start display at page:

Download "Agenda"

ひでかがうん
5 years ago
Views:

1 ThyssenKrupp Otto 2MW 級バイオマスガス化発電プラント事業のご紹介 2015 年 8 月 3 日取締役安部義男 ThyssenKrupp( ティッセンクルップ ) グループの概要 ThyssenKrupp Ottoの概要木質バイオマスプラントの市場背景と戦略技術パートナーとの提携技術紹介まとめ 2 1

2 ThyssenKrupp( ティッセンクルップ ) グループの概要 ThyssenKrupp Ottoの概要木質バイオマスプラントの市場背景と戦略技術パートナーとの提携技術紹介まとめ 3 ThyssenKrupp グループの概要ドイツ本社のグローバル企業集団鉄鋼とエンジニアリングを中心とする多角的技術集団 1811 年創業従業員 : 約 160,000 人 (70% がドイツ国外 ) 80 ヶ国 100 社を超えるグローバル展開 2014 年度売上 : 約 413 億ユーロ ( 約 5 兆 6000 億円 ) ( 1= 円 ) 4 2

3 ThyssenKrupp グループの概要 2013/2014 年度 ( 決算対象期間 :2013 年 10 月 1 日 ~2014 年 9 月 30 日 ) ThyssenKrupp AG 売上 : 従業員 : 上段 : 売上 ( 1= ) 下段 : 従業員数 413 億ユーロ ( 約 5 兆 6000 億円 ) 160,745 人コンポーネンツテクノロジーエレベーターテクノロジーインダストリアルソリューションズマテリアルサービススティールアメリカスティールヨーロッパ 6,172mil. ( 約 8370 億円 ) 6,416mil. ( 約 8701 億円 ) 6,271mil. ( 約 8505 億円 ) 13,660mil. ( 約 1 兆 8526 億円 ) 2,060mil. ( 約 2794 億円 ) 8,857mil. ( 約 1 兆 2012 億円 ) 28,941 人 50,282 人 18,546 人 30,289 人 3,466 人 26,231 人 *) Continuing operations (after reclassification of Steel Americas) before consolidation **) Adjusted before consolidation, after definition changes 100% 子会社 ThyssenKrupp Otto( 日本 ) 5 インダストリアルソリューションズのグローバルな実績プロセステクノロジーズ /2,000 以上のプラント建設実績 ID142 化学肥料 130 plants 硝酸石油精製芳香族 185 plants 380 plants 75 plants 水素アンモニアメタノール有機化学 / 石油化学プラスチック合成繊維ポリエステル / ポリミアド 120 plants 375 plants 115 plants 400 plants 電気分解 150 plants コークス炉技術ガス化 500 plants 100 plants 産業プラント 150 plants 6 3

インダストリアルソリューションズプロセステクノロジーの技術メニュー原材料変換技術中間材製品天然ガスガスリフォーミング合成ガス肥料ユーザー市場農業原油

コークス炉技術コークスコークス炉ガス鋼車建設資材等無機及び有機鉱物 ( 塩 ) 電気分解塩素苛性ソーダ化学会社化学製品 Engineering,

Technology インダストリアルソリューションズのガス化技術大規模発電ガス化技術様々なバイオマスガス化技術バイオマスガス化炉により高効率な発電を実現 HTW 型反応炉

4 インダストリアルソリューションズプロセステクノロジーの技術メニュー原材料変換技術中間材製品天然ガスガスリフォーミング合成ガス肥料ユーザー市場農業原油石油精製オレフィン及び芳香族有機化学及び高分子容器繊維バイオマスバイオ技術有機酸バイオポリマー車生命科学ガス化合成ガス電力燃料エネルギー石炭コークス炉技術コークスコークス炉ガス鋼車建設資材等無機及び有機鉱物 ( 塩 ) 電気分解塩素苛性ソーダ化学会社化学製品 Engineering, Procurement, Construction, Commissioning Contracting & Services 7 TKIS: Proprietary Technology インダストリアルソリューションズのガス化技術大規模発電ガス化技術様々なバイオマスガス化技術バイオマスガス化炉により高効率な発電を実現 HTW 型反応炉 700MW クラス PRENFLO 型反応炉 1200MW クラススペインプエルトリャノ 8 原料バイオマス石炭発電容量 335MW 発電効率 45% 稼働開始 1997 年 IGCC 複合発電技術により発電効率向上 4

5 ThyssenKrupp( ティッセンクルップ ) グループの概要 ThyssenKrupp Ottoの概要木質バイオマスプラントの市場背景と戦略技術パートナーとの提携技術紹介まとめ 9 ThyssenKrupp Otto の概要インダストリアルソリューションズの日本子会社株式会社 ThyssenKrupp Otto ( ティッセンクルップオットー ) 創業 : 1952 年 (2011 年 ~ThyssenKrupp 買収 ) 資本金従業員 : 4 億 8 千万円 : 91 名事業内容コークスプラント事業部国内製鉄所向けコークス炉新設パドアップ熱間補修コークス炉用移動機関連機器 ( 炉蓋等 ) 石炭 / コークス搬送プラントガス精製プラント環境エネルギーソリューション事業部ごみ廃棄物焼却炉 ( 流動床ストーカー ) 食品残渣飼料化プラントバイオマスガス化発電プラント 10 5

ThyssenKrupp( ティッセンクルップ ) グループの概要 ThyssenKrupp Ottoの概要木質バイオマスプラントの市場背景と戦略技術パートナーとの提携技術紹介まとめ 11 木質バイオマスプラントの市場背景エネルギー内訳と政府方針電源別発電電力量構成比

6 ThyssenKrupp( ティッセンクルップ ) グループの概要 ThyssenKrupp Ottoの概要木質バイオマスプラントの市場背景と戦略技術パートナーとの提携技術紹介まとめ 11 木質バイオマスプラントの市場背景エネルギー内訳と政府方針電源別発電電力量構成比再生可能エネルギー 10.7% 出典 : 環境省電気事業連合会 ~ 原子力から再生可能エネルギーへのシフト ~ 電源のうち再生エネは水力を含めても10% 強政府は将来の最適な電源構成 ( ベストミックス ) で再生エネの比率を2030 年時点で22~24% まで高める考え参考 : 日本経済新聞 12 6

7 木質バイオマスプラントの市場背景木質バイオマスのエネルギー利用促進 2012 年から固定価格買取制度が開始 2015 年は太陽光発電等の調達価格が減額になる中で唯一 2,000kW 未満の未利用木質バイオマスによる発電が大幅に増額となる太陽光出力制御対応機器設置義務なし 2015 年度再生可能エネルギー固定価格買取単価表 10kW 未満出力制御対応機器設置義務あり 10kW 以上 4/1-6/30 7/1 以降風力 20kW 以上 20kW 未満洋上風力調達価格 33 円 35 円 29 円 + 税 27 円 + 税調達価格 22 円 + 税 55 円 + 税 36 円 + 税 200kW 以上 200kW 以上 1,000kW 以上設導水路活用中 1,000kW 以上水力 1,000kW 未 200kW 未満 1,000kW 未 200kW 未満 30,000kW 未満小水力 30,000kW 未満満満調達価格 24 円 + 税 29 円 + 税 34 円 + 税調達価格 14 円 + 税 21 円 + 税 25 円 + 税地熱 15,000kW 以上 15,000kW 未満バイオマスメタン発酵ガス ( バイオマス由来 ) 間伐材等由来の木質バイオマス 2,000kW 未満 2,000kW 以上一般木質バイオマス農作物残さ建設資材廃棄物一般廃棄物その他のバイオマス調達価格 26 円 + 税 40 円 + 税調達価格 39 円 + 税 40 円 + 税 32 円 + 税 24 円 + 税 13 円 + 税 17 円 + 税出典 : 資源エネルギー庁 13 木質バイオマスプラントの市場背景未利用材活用の意義国土の保全や水源のかん養の役割を保つために間伐等の適切な森林の整備が不可欠日本の国土の 2/3 が森林年間約 2,000 万 m3 の未利用材が発生燃料として価値を持つことが出来れば林業経営にも寄与地球温暖化の抑制に貢献木材のエネルギー利用は大気中の二酸化炭素濃度に影響を与えないというカーボンニュートラルな特性 14 7

8 出力規模 (MW) 木質バイオマス発電プラントの戦略 30 木質バイオマス発電プラントの分布 ( 直接燃焼ガス化 ) 2004 年 ~2019 年 5MW 以上 :82 件 5MW 未満 :31 件主なバイオマス燃料 20 製材端材廃材 PKS 10 0 バイオマス安定供給懸念弊社のフォーカス間伐材データ : 森のエネルギー研究所運転開始予定時期 ( 年 ) 15 木質バイオマス発電プラントの戦略ガス化のアドバンテージ件現在までの木質バイオマスガス化発電事業の件数特徴バイオマス高発電効率ガス化ガスエンジン主に小中規模発電 (10MW 未満 ) に適合電力 25 % 日本ではタールについて技術確立した設備がなかったバイオマス特徴低発電効率燃焼熱交換蒸気タービン電力 12 % 弊社のフォーカス ,000 1,500 2,000 3,000 FIT 優遇主に大規模発電 (10MW 以上 ) に適合発電出力 (kw) 大量のバイオマスが必要 16 8

9 出力規模 (MW) 木質バイオマス発電プラントの戦略広範囲な製品カバー 30 木質バイオマス発電プラントの分布 20 ThyssenKru pp の技術 10 0 バイオマス供給懸念弊社のフォーカス Repotec の技術データ : 森のエネルギー研究所運転開始予定時期 ( 年 ) 17 木質バイオマス発電プラントの戦略現状認識再生可能エネルギーの活用の焦点は太陽光からよりバイオマス利用にシフトが進む木質バイオマス ( 未利用材 ) の利用促進の課題としては施業の集約や路網の整備等による安定的かつ効率的な供給体制が必要現状中規模プラント (5,000kW 以上 ) により燃料としてのバイオマスの取り合いが起きており一部安定操業の為に輸入材に依存している取組方針国内の未利用材の安定供給が可能で FIT にも優遇されている 2,000kW 未満の発電プラントに注力する 2,000kW 未満での発電効率を最大化するためにガス化技術を活用する 18 9

10 ThyssenKrupp( ティッセンクルップ ) グループの概要 ThyssenKrupp Ottoの概要木質バイオマスプラントの市場背景と戦略技術パートナーとの提携技術紹介まとめ 19 技術パートナーとの提携オーストリアの再生可能エネルギープラントエンジニアリング会社 Repotec( レポテック ) 社と技術提携契約を締結日本における中規模木質バイオマスガス化発電設備の実施権を取得日本での実施設計調達建設操業指導保守保証まで将来的には東南アジアを含むアジア各国へ展開 20 10

年オーストリアグッシング 2MW( 発電量 ) 2011 年ドイツセンデン CHP-Plant 5MW( 発電量 ) グッシングのプラントは

11 技術パートナーとの提携 Repotec Umwelttechnik GmbH( レポテック社 ) 創業 CEO 事業内容実績 2001 年クリスチャンアイヒャニック氏再生可能エネルギーのプラントエンジニアリング会社中規模ガス化発電設備にて 10 年以上の稼働実績 2001 年オーストリアグッシング 2MW( 発電量 ) 2011 年ドイツセンデン CHP-Plant 5MW( 発電量 ) グッシングのプラントはエネルギーの地産地消及び地域経済活性化を達成した先進事例として注目されている 21 技術パートナーのガス化のメカニズム生成ガス排ガスバイオマス水蒸気空気空気 22 11

12 技術パートナーのガス化のメカニズム生成ガス燃焼排ガス熱ガス化炉燃焼室バイオマスチャー水蒸気 Air 23 技術パートナーの技術紹介タールの発生が少ない理由ガス化炉が流動層式流動層式 < アップドラフト式水蒸気によるガス化反応ガス化温度 850 触媒作用がある流動砂 24 12

13 concentration ガス濃度 [vol% dry] 技術パートナーの技術紹介タール発生量の比較 ( 流動層式 ) 生成ガス中のタール濃度の例 (g/nm 3 乾ガス ) steam/catalyst 水蒸気 / 触媒グッシングの例水蒸気 / steam/olivine オリビンサンド水蒸気 steam/quartz / ケイ砂空気 air/quartz / ケイ砂技術パートナーの技術紹介生成ガスの組成の例 50 H2 CO CO2 CH4 C2H

14 技術パートナーの技術紹介 / エネルギー転換効率の向上基本システム h el = 27 %; h ges = 84 %; Wood=15,7 MW w = 20 % ガス化炉ガスエンジン el = 4,2 MW h = 9,0 MW 27 技術パートナーの技術紹介 / エネルギー転換効率の向上 ORC 付属 h el = 32 %; h ges = 83 %; 基本システム h el = 27 %; h ges = 84 %; Wood=15,7 MW w = 20 % ガス化炉ガスエンジン el = 4,2 MW el = 5,0 MW h = 9,0 MW ORC el = 0,8 MW h = 8,1 MW 28 14

ガスエンジン el = 4,2 MW el = 5,0 MW h = 9,0 MW ORC el = 0,8 MW h = 8,1 MW h = 6,1 MW 29

15 技術パートナーの技術紹介 / エネルギー転換効率の向上ドライヤー付属 h el = 35 %; h ges = 78 %; ORC 付属 h el = 32 %; h ges = 83 %; 基本システム h el = 27 %; h ges = 84 %; Wood=14,3 MW w = 47 % ドライヤー Wood=15,7 MW w = 20 % ガス化炉ガスエンジン el = 4,2 MW el = 5,0 MW h = 9,0 MW ORC el = 0,8 MW h = 8,1 MW h = 6,1 MW 29 技術パートナーの技術紹介設備フローの例触媒熱交換器フィルタ燃焼空気発電機熱交換器スクラバー燃料ガス木質原料排ガスフィルタボイラ boiler 排気塔蒸気燃焼空気熱交換器 30 15

16 技術パートナーの技術紹介燃料となるチップ樹種 : 広葉樹針葉樹種類 : チップ寸法 :max.150mm 水分 :20~50% 31 技術パートナーの技術紹介オーストリアグッシング事例竣工 :2001 年 11 月供給燃料 :8MW 発電量 :2MW 供給熱エネルギー :4.5MW エネルギー転換効率 :80% 32 16

17 技術パートナーの技術紹介オーストリアグッシング事例 33 技術パートナーの技術紹介ドイツセンデン事例 34 17

18 技術パートナーの技術紹介ドイツセンデン事例建設開始 2009 年 12 月操業開始 2011 年 11 月燃料木質チップ燃料エネルギー量 14.3 MW 電力出力 5 MW 熱出力 6.2 MW 電力効率 35 % 総エネルギー効率 78 % 35 技術パートナーの技術紹介 The basic concept Green Chemistry - バイオマスガス化の利用範囲 - Producer Gas 熱分解性ガス SNG 合成天然ガス Biomass バイオマス Biomass Gasification バイオマスガス化 FT-Fuels 運輸燃料 Methanol メタノール Hydrogen 水素 Others その他 36 18

19 技術パートナーの技術紹介 Project GoBiGas 20 MW - ゴビガス商用プラント - 37 技術パートナーの技術紹介 GoBiGas Plant - ゴビガス合成天然ガス熱供給プラントの概要 - 建設開始 2011 年 12 月操業開始 2013 年 10 月燃料木質ペレット燃料エネルギー量 32 MW 合成天然ガス出力 20 MW 熱出力 5 MW 合成天然ガス生産効率 63 % 総エネルギー効率 78 % 38 19

20 技術パートナーの技術紹介 Renew: FT Pilot Plant - 運輸燃料パイロットプラント - 39 技術パートナーの技術紹介 SGC XTLH1 Pilot Plant - 運輸燃料パイロットプラント - 製造能力 : 1 バーレル / 日 40 20

未満の発電プラントをエンドユーザーに提供するガス化技術を利用して発電効率を最大化する弊社は設計調達据付メンテナンスまでフルレンジをカバーする将来的には東南アジアなどへの展開を視野に入れる

21 技術パートナーの技術紹介 Test with Brick Oven Burner - 煉瓦製造への応用 - バイオマス由来の合成ガスで天然ガスを代替 ( 研究段階 ) 41 まとめ弊社のバイオマス発電プラント事業戦略再エネのバイオマスへのシフトを捉え木質バイオマス発電に注目未利用材安定調達の懸念への解決策としてまた買取単価にも優れた 2,000kW 未満の発電プラントをエンドユーザーに提供するガス化技術を利用して発電効率を最大化する弊社は設計調達据付メンテナンスまでフルレンジをカバーする将来的には東南アジアなどへの展開を視野に入れるレポテック社技術の特長従来の国内ガス化技術の課題を解決! タール分の発生量がきわめて少なく操業が安定樹種を問わずチップ形状で対応が可能含水率 50% 以下に対応付帯設備の追加により発電効率最大 35% を実現簡易な操作のため運転要員は 1 シフト 1 名 42 21

22 ご静聴ありがとうございましたお問い合わせは下記までお願いします株式会社 ThyssenKrupp Otto 営業本部ソリューション営業部東京都港区赤坂赤坂ガーデンシティ17F TEL: FAX: URL:

バイオマス比率をめぐる現状課題と対応の方向性 1 FIT 認定を受けたバイオマス発電設備については毎の総売電量のうちそのにおける各区分のバイオマス燃料の投入比率 ( バイオマス比率 ) を乗じた分が FIT による売電量となっている現状各区分のバイオマス比率については FIT 入札の落札案

バイオマス比率をめぐる現状課題と対応の方向性 1 FIT 認定を受けたバイオマス発電設備については毎の総売電量のうちそのにおける各区分のバイオマス燃料の投入比率 ( バイオマス比率 ) を乗じた分が FIT による売電量となっている現状各区分のバイオマス比率については FIT 入札の落札案既認定案件による国民負担の抑制に向けた対応 ( バイオマス比率の変更への対応 ) 2018 12 21 日資源エネルギー庁バイオマス比率をめぐる現状課題と対応の方向性 1 FIT 認定を受けたバイオマス発電設備については毎の総売電量のうちそのにおける各区分のバイオマス燃料の投入比率 ( バイオマス比率 ) を乗じた分が FIT による売電量となっている現状各区分のバイオマス比率については