学校給食におけるノロウイルス等の食中毒予防対策について 高知県令和元年度学校給食衛生管理・食育研修会 期日:令和元年7月31日 会場:高知市文化プラザかるほーと

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1 学校給食におけるノロウイルス等の食中毒予防対策について 高知県令和元年度学校給食衛生管理 食育研修会 期日 : 令和元年 7 月 31 日会場 : 高知市文化プラザかるほーと 愛知医科大学医学部 西尾治

2 食品衛生法の歴史 二次世界大戦後に衛生行政は警察 厚生省に移され 1947 年に食品衛生法が 制定され 食品衛生法 27 条に食中毒の届け出のシステムもこの法律に基づき定められた

3 食中毒の報告 食品や食品添加物等に起因して中毒にかかった患者または疑いがある者を診断し またはその死体を検案した医師 保健所長に届けなければならない 保健所長は原因調査のための疫学調査や試験検査を行い都道府県知事に報告しなければならない 都道府県知事厚生労働省に報告 ( 事件票を添付 )

4 生食用牡蠣の規格基準生食用カキの規格基準 ( 昭和 42 年 8 月厚生省告示第 349 号 昭和 42 年 11 月施行 ) 規格基準要点 成分規格 加工基準 (1) 生菌数 : カキ 1g 当たり 50,000 以下 (2)E.coli 最確数 : カキ 100g 当たり 230 以下 (3) 腸炎ビブリオ属 : カキ 1g 当たり 100 以下 (1) 海水 100ml 当たり大腸菌群最確数 70 以下の海域で採取したカキを使用 それ以外の場合は 上記と同等の海水または塩分 3% の人工塩水で浄化後使用 (2) 洗浄後殺菌した器具を用いて衛生的な場所で加工

5 食中毒事件票に追加された病因物質 1 年 1952 年 ( 開始時 ) 病因物質 サルモネラ ブドウ球菌 メタノール 化学物質 自然毒 1954 年ボツリヌス菌 1962 年腸炎ビブリオ 1963 年病原大腸菌 1983 年ウェルシュ菌 セレウス菌 エルシニア エンテロコレチカ カンピロバクター ジェジュニ / コリー ナグビブリオ 1997 年腸管出血性大腸菌 SRSV( ノロウイルス ) その他のウイルス A 型容血性連鎖球菌 クリプトスポリジウム 1999 年コレラ 赤痢菌 チフス菌 パラチフス A 菌 2013 年寄生虫 ( クドア サルコシスティスアニサキス )

6 ノロウイルス食中毒発生状況と主な行政対応 GⅡ b 2008 年大量調理施設衛生管理マニュアル改正 GⅡ.2 GⅡ.4 Sydney 2012 GⅡ 年食中毒統計計上開始 2007 年ノロウイルス食中毒対策について ( 提言 ) 2017 年大量調理施設衛生管理マニュアル改正 ノロウイルス食中毒発生状況 : 厚生労働省食中毒統計資料

7 行政における主なノロウイルス対策 1968( 昭和 43)~ 小型球形ウイルス (SRSV) はオハイオ州 Norwalk 市の小学校 1972 年 ( 昭和 47) のケーキによる食中毒の糞便から検出され 1972 年 Kapikian 博士により免疫電子顕微鏡で原因ウイルスと証明 1997( 平成 9) 年 5 月食中毒統計の病因物質に小型球形ウイルス (SRSV) 追加 1998( 平成 10) 年 12 月生食用かきの表示基準を改正し 採取海域を追加 2001( 平成 13) 年 11 月 RT-PCR 法による検出法が示した 同時に電子顕微鏡による検出を示した また 検出された遺伝子産物の遺伝子配列の決定についても研修を行い 検査法に追加した 最終改正 2007( 平成 19) 年 5 月 ノロウイルスの検法 2003( 平成 15) 年 8 月 2002 年 国際ウイルス命名委員会がノロウイルスと命名したことから 厚生労働省は 2003 年食品衛生法を改正し SRSV を ノロウイルス と改正した 2004( 平成 16) 年 2 月二枚貝による食中毒の防止の観点から ノロウイルスに関する Q&A 作成

8 ノロウイルス食中毒の発生原因 約 8 割が 従事者由来 平成 28 年自治体からの食中毒詳報報告書より (n=68) 平成 29 年 3 月 16 日開催厚生労働省薬事 食品衛生審議会食品衛生分科会食中毒部会資料 3より

9 食品衛生法の歴史 二次世界大戦後に衛生行政は警察 厚生省に移され 1947 年に食品衛生法が制定され 食品衛生法 27 条に食中毒の届け出のシステムもこの法律に基づき定められた

10 平成 28 年 12 月 食品衛生管理の国際標準化に関する検討会最終とりまとめ Ⅰ はじめに ( 一部抜粋 ) なお 依然として多くの食中毒の原因が 現在の規制で 定められている一般衛生管理の実施の不備によるものであり 施設設備 機械器具等の衛生管理 食品取扱者の健康や衛生 の管理等の一般衛生管理についても 着実に取り組んでいく ことが 食品の安全性を確保するためには不可欠である

11 食品衛生法等の一部を改正する法律 2018 年 6 月 13 日公布平成 30 年法律第 46 号 1 広域的な食中毒事案への対策強化 2 HACCP( ハサップ ) に沿った衛生管理の制度化 3 特別の注意を必要とする成分等を含む食品による健康被害情報の収集 4 国際整合的な食品用器具 容器包装の衛生規制の整備 5 営業許可制度の見直し 営業届出制度の創設 6 食品リコール情報の報告制度の創設 7 その他 ( 乳製品 水産食品の衛生証明書の添付等の輸入要件化 自治体等の食品輸出関係事務に係る規定の創設等 )

12 食中毒の発生状況

13 主な病因物質別の年次別食中毒事件数 事件数 サルモネラ属菌ブドウ球菌腸炎ビブリオ病原大腸菌カンピロバクターノロウイルス寄生虫 年 厚生労働省食中毒統計より

14 病因物質の年次別患者の割合の推移 ( 厚生労働省食中毒統計より ) 100% 90% 80% 70% 60% 50% 40% 30% 20% 10% 寄生虫その他カンピロバクターウェルシュ菌病原大腸菌腸炎ビブリオブドウ球菌サルモネラ属菌ノロウイルス 0% 年

15 1 寄生虫性食中毒

16 大西貴宏より

17 予防法 クドア胞子の失活冷蔵庫では 1 週間程度病原性が維持 -15~-20 で 4 時間以上で失活 加熱 : 中心温度 75 5 分以上で失活 サルコシスティスの失活 馬肉を -20 で 48 時間 -30 で 36 時間以上で失活 加熱では 75 5 分以上で失活

18 学校給食による食中毒発生状況

19 平成 29 年度学校給食による食中毒 沖縄県竹富町 発生日 2017 年 5 月 31 日 有症者数 :32 人 ( 児童 生徒 25 人 教職員 7 名 ) 喫食者数 : 児童 生徒 53 人 教職員等 23 人 原因物質 : ノロウイルス 発生原因 : 不明 メニュー : 赤飯 シカムドゥチ にんじんシリシリー チンピン

20 岡山県真庭市 発生日 2018 年 3 月 3 日 患者数 :41 人 ( 児童 33 人 教職員 7 人 ) 喫食者数 : 児童 57 人 教職員 15 名 原因物質 : ノロウイルス GⅡ 発生原因 : 不明 メニュ :1 日 ( きつねうどん 大根の梅肉和え オレンジゼリー ) 2 日 ( ハヤシライス グリーンサラダ ひなあられ ) 栃木県下野市 発生日 2018 年 3 月 14 日 患者数 : 182 人 ( 児童 175 人 教職員 7 人 ) 原因物質 : ノロウイルス 発生原因 : 不明 メニュー : みそラーメン 揚げ餃子 中華和え

21 番号 都道府県 学校給食における食中毒発生状況 ( 平成 30 年度 ) 所在地 病因物質 発生日 患者数 発生 原因 備考 1 栃木県宇都宮市ノロウイルス H 名不明教職員 7 名 2 島根県松江市サポウイルス H 名不明教職員 4 名 3 北海道 函館市 黄色ブドウ球菌 ( 推定 ) H 名不明教職員 3 名

22 平成 30 年度学校給食による食中毒 栃木県宇都宮市 ( 単独校 ) 発生日 :2018 年 5 月 11 日 有症者数 :200 名 ( 児童 193 名 教職員 7 名 ) 原因物質 : ノロウイルス 発生原因 : 不明 メニュー :10 日 ( 麦入りご飯 セルフ牛丼 みそ汁 牛乳 アップルジュース ) 11 日 ( 麦入りご飯 のりの佃煮 イカの天ぷら 大根おろし 生揚げと野菜の煮つけ牛乳 ) 島根県松江市 ( 単独校 ) 発生日 :2018 年 11 月 28 日 患者数 : 56 名 ( 生徒 52 名 教職員 4 名 )/183 名 原因物質 : サポウイルス 発生原因 : 不明 メニュー : ごはん 鯖の竜田揚げ 磯香和え もずくのみそ汁 (27 日のメニュー )

23 サポウイルスとは サポウイルスはノロウイルスと同じカリシウイルス科に属するウイルスでヒトの小腸粘膜で増殖する 1977 年に札幌の児童福祉施設における胃腸炎の集団発生において初めて報告された 2002 年 国際ウイルス命名委員会で正式に サポウイルス と命名された サポ とは発見された地名 ( 札幌 ) に由来している 大多数は汚染された食べ物や水による感染や ヒトからヒトへの糞口感染である

24 北海道函館市 ( 共同調理場 ) 発生日 :2018 年 12 月 18 日 患者数 :157 名 ( 生徒 154 人名 教職員 3 人名 ) 喫食者数 :752 名 原因物質 : 黄色ブドウ球菌 ( 推定 ) 発生原因 : 不明 メニュ : コッペパン 五目すいとん インゲン豆コロッケ みかん 牛乳

25 ( 件 ) 学校給食における食中毒発生状況 (H8~H30 年度 ) 患者数 事件数 腸管出血性大腸菌 O157 により 小学生 5 名が死亡 12,000 10, , , , , 発生件数 有症者等数 11,65 3,809 2,440 1, , , ( 年度 )

26 学校給食における原因別食中毒発生状況の推移 ( 平成 8~30 年度 ) H8 H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 H ( 件 ) O-157 病原大腸菌サルモネラカンヒ ロハ クターセレウス菌ウェルシュ菌黄色フ ト ウ球菌ヒスタミン不明ノロウイルスサポウイルス

27 学校給食で発生した食中毒の原因菌 ( 平成 8 年度 ~ 平成 30 年度 ) 1. ノロウイルス 57 件 2. サルモネラ属菌 18 件 3. ヒスタミン 12 件 4. 腸管出血性大腸菌 O157 7 件 5. 病原性大腸菌 ( O157 以外 ) 6 件 カンピロバクター 6 件 27

28 ヒスタミン H8 年以降 12 件の発生 ; カジキマグロ 5 件 マグロ 4 件 イワシ団子 1 件 さんますり身 1 件 アジフライ 1 件 ヒスタミン産生菌 ( Morganella morganii) の酵素が赤身魚の筋肉中のヒスチジンを分解してヒスタミンに変化させる ( ヒスチジン量 : 白身魚 mg~ 数十 mg/100g 赤身魚 700 ~ 1,800mg/100g) ヒスタミンは熱に安定であり 調理工程で除去できない 症状 ; 食後 30~60 分後に舌のしびれ 顔面の熱感 頭痛 全身紅潮 じんましん等のアレルギー症状を起こすが 6~10 時間で回復する

29 ヒスタミン食中毒の防止 信用のおける業者から購入する 流通や保存時の温度管理及び鮮度を確認する 鮮度が悪いものは使用しない 室温放置を避け 冷凍庫や冷蔵庫で保管する 舌先にピリピリした刺激を感じたら給食を中止する

30 ノロウイルス

31 ノロウイルスの概要 最も小さいウイルス 38nm 核酸 (+RNA) と蛋白細胞寄生性自己増殖能を持たない 人の小腸上皮細胞で増殖 インフルエンザウイルス

32 細菌とウイルスの増殖の違い 2 n 個 個のウイルスが放出 細菌の増殖は二分裂

33 ノロウイルスの臨床 主症状 : 小腸の炎症下痢 腹痛胃の運動神経の低下嘔気 嘔吐嘔吐は突然 急激 強烈に起きる誤嚥性肺炎 窒息に注意 その他の症状 : 発熱, 筋肉痛, 頭痛 便 : 水様性の下痢便 血便はない 潜伏期 :12~72 時間 治癒 :1~3 日後に治癒し, 後遺症は残らない 発病率 :70から40% 程度である 薬剤 : 直接効果の有る薬剤はない ワクチン : 開発されつつある

34 ノロウイルスの不顕性感染率 対象者成績陽性率検査法文献 食品調理従事者 29 名から毎月 1~2 回 1/1, RT-PCR 1 給食従事者 2000 年 4 月 ~2001 年 3 月 1999 年 6 月 ~2000 年 2 月 9/190 10/ RT-PCR 2,3 非発症者 ( 事例発生時 ) 調理従事者 ( 事例発生時 ) 116/561 64/ 愛知県衛生研究所年報 33 30(2004) 2. 小野哲郎他 : 大分県環境研究センター年報,28 21(2000) 3. 小野哲郎他 : 大分県環境研究センター年報,27 21(1999) 4. 平田一郎 : 月刊 HACCP 8 月号 86(2000)

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39 いそ小判海苔本舗 ( 加工業者 大阪市 ) 刻みのりは 2016 年 12 月に東海屋に納品 2016 年 12 月前半に 嘔吐や下痢などの症状 2016 年 12 月下旬にトイレで嘔吐 のりは加熱して乾燥して密封されるので大丈夫だと思っていた 20 年もこの仕事をしていて 体調が悪い時もあったが こんなことはなかった 東海屋さんから連絡があってびっくりしており 危ないことが分かっていたら荷詰めしなかった 2017 年 1 月から 2 月に患者が発生した ふき取り検査 :2017 年 2 月 27 日に採取してた 8 検体 ( トイレ周辺 裁断機 ) からノロウイルスを検出

40 1

41 TCID 50 log10 ネコカリシウイルスの乾燥による不活化 日 Doultree JC:J Hos.Infect.41:51,1999 を改変

42 広域食中毒対策とノロウイルス ノロウイルスの特徴 感染者の便や嘔吐物に大量にウイルスが排出される便 1gあたり10 億個程度 嘔吐物 1gあり100 万個程度 少量 (10~100 個程度 ) で感染する 物理化学的抵抗性が強く 比較的長期間感染性を保持する室温で20 日以上 4 で2か月程度感染性を保持 食品が大量に生産され 広域に販売 ノロウイルスは乾燥に強い食品製造業者は食材の製造業先者 製造日 ロットを正確に記載大規模 広域食中毒が発生するおそれがある

43 二枚貝のノロウイルス汚染様式 汚水処理場 糞便 吐物 1 カキの中腸腺に蓄積 河川 海へ

44 1 1

45 ノロウイルス食中毒の特定食品 ( 二枚貝 ) 年次 原因食品 2002 バカガイの酢の物 大アサリグラタン 大アサリ紹興酒風味 シジミの醤油漬 2003 アサリのブルーギニオン シジミの醤油漬 貝柱のサラダ 2004 シジミの紹興酒漬 (2) シジミの醤油漬 (3) 活アサリの老酒漬 2005 シジミの醤油漬 (2) 2006 アサリ 2007 シジミの醤油漬 2008 貝類 2009 なし

46 生鮮魚介類の腸炎ビブリオ汚染実態 検体 検体数 分離検体 数 (%) 生鮮魚介類 ( 主に二枚貝 ) 生鮮魚介類 ( 主に二枚貝 ) 検体採取次期 (95) 2001 年 6~10 月 (76) 2007 年 7~11 月 二枚貝および鮮魚 (90) 2008 年 6~11 月 二枚貝 ( 国産 ) ( 輸入 ) (87) 58(88) 106(86) 2009 年 7 から 11 月 食品安全委員会 : 腸炎ビブリオリスクプロファイルより

47 食品取り扱い者による汚染様式 小腸 非加熱食品の調理

48 1 1

49 平成 24 年度学校給食調理施設で起きた食中毒事例 奈良県 ( 広陵町 ) 単独調理校 ( 小学校 ) 発生日 平成 24 年 11 月 4 日 有症者数 児童 68 名 教職員 5 名 原因菌等 ノロウイルス ( 児童 2 教員 3 調理従事者 1 名から GⅡ 検出 ) 原因食品 不明 (11 月 2 日のメニュー セルフおにぎり 千種和え 豚汁 牛乳 )

50 食品取扱者事例 ( 北海道 ) 従事者 : きな粉と砂糖を素手で混合わせた 2003 年 1 月 A 町の小中学 16 校で発生生徒および職員 1,438 名中 661 名は発症 疫学調査できな粉ねじりパンが推定された ( 他の食品は調理行程に加熱作業があり ) 小学生用パン :800 コピー 中学生用 :1,400 コピー / 個のノロウイルス検出 遺伝子解析 : 従事者 患者 パンは同一

51 ノロウイルスの汚染場所 ノロウイルスは糞便 嘔吐物とともに排出される トイレがもっと汚染される 排便時にノロウイルスが手 衣類等に付着 手指等に付いたノロウイルスが調理過程で食品を汚染して 食中毒となる

52 トイレの注意点 長野県北信事務所データ 前室に外衣を掛ける所を作る便器は蓋付きとする流す時には弱く流し 蓋をして流す

53 長野県北信事務所研究報告より

54 写真 排便時に手が触れた場所と手からの水分が落ちたところ

55 便器のふたをせずに流すと 1.8m 1.8m ealth/public-bathroom-facts

56 熊本市小学校のトイレに張られたシール

57 調理関連の拭き取り検体からのノロウイルス検出率平成 22~23 年 7 施設 % 長岡宏美 : 食と健康 改変

58 食中毒事例のトイレ関連のノロウイルス汚染数 由来個数 * 遺伝子型採取年月 1 従事者トイレ取手 780 GⅡ/ 男子トイレ手洗いカラン 60 GⅡ/ 従事者専用便器 8,100 GⅡ/ 女子トイレ便座 7,800 GⅡ/ * 個数は 1 あるいは 100ml 当たり平成 18 年厚生科学研究報告 : 愛媛県立衛生環境研究所近藤玲子他

59 トイレ掃除の留意点 調理衣を着用して清掃作業はしない ゴム手袋 マスクを着用する 清掃 消毒は調理終了後に行う 汚染度が低い個所から順に清掃 消毒する 清掃 消毒後に清掃用具を次亜塩素酸ナトリウムで消毒する 清掃記録簿をつける 調理作業前に行うと 清掃した人の手指や衣服が汚染される可能性があるので 清掃は調理作業終了後に行う

60 空気感染 吐物が乾燥するにつれ ウイルスは空気中に浮遊 吐物

61 患者吐物のノロウイルス量 件数 log10

62 調理従事者が嘔吐 サラダの担当者 1 名が着替え室のトイレで嘔吐 その後調理した その夜下痢を発症 翌日助手は ( 皿洗いと一部のサンドイッチ作り ) 午後下痢をしたが そのまま仕事 別のスタッフが厨房で嘔吐 ホテルの利用者 70 名以上および従業員 40 名が発症

63 調理従事者が嘔吐 サラダの担当者 1 名が着替え室のトイレで嘔吐 その後調理した その夜下痢を発症 翌日助手は ( 皿洗いと一部のサンドイッチ作り ) 午後下痢をしたが そのまま仕事 別のスタッフが厨房で嘔吐 ホテルの利用者 70 名以上および従業員 40 名が発症

64 汚物処理のキット

65 1 塩素消毒 1 塩素は 6% で 6 万 ppm 濃度 キャフ 1 杯いれると 600ppm 長野県作成

66 汚物処理のキット

67

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69 生徒が教室で嘔吐した時の対応 教職員は 児童生徒の嘔吐物のため汚れた食器具は調理場に返却する前に次亜塩素酸ナトリウム水溶液 (200ppm) に 5~10 分間浸け置きし消毒します 食器具の洗浄に使用した場所や児童生徒が嘔吐後に うがい をした場所も十分水洗いした後 次亜塩素酸ナトリウム水溶液 (200ppm) で 5 分間浸け置きし消毒後 洗剤で洗浄 嘔吐物で汚れた食器具の返却は嘔吐で汚染されたと解るように 他の食器具と区別して調理場に返却

70 抗ウイルス建材の開発 抗ウィルス性能を持つメラミン化粧板 ( 抗ウイルス化粧板 ) が開発され 建材は可視光の下でウイルス不活化効果を有する 建材をトイレの壁, 床をはじめ手すり, ドアの取っ手等の多くの人の手が触れる場所に用いると, ノロウィルスのみならずインフルエンザウィルス, 大腸菌等も除菌され, 感染症 食中毒の発生リスクを減少させることができる小学校スーパー高齢者施設病院 抗ウイルス化粧板を用いた場所 ( 提供 : イビケン KK) イビケン KK 提供

71 ネコカリシウイルス ( ノロウイルス代替 ) 明所 ウイルス感染価 (TCID 50 /40mm 角 ) 一般化粧板相当品 抗ウイルス化粧板ウィルヘル 可視光照射 4 時間以内で一般化粧板と比較して 99.9% 以上減少 試験ウイルス : ネコカリシウイルス ( ノロウイルス代替 ) 接種ウイルス感染価 : TCID 50 /ml イビケン株式会社提供データ

72 清掃方法 ( 便器 洗面陶器以外 ) 壁の清掃は 通常 ホコリはペーあるいはパーモップ等で乾拭き 1 回 / 月の定期清掃 汚れた時は水および中性消毒洗剤を湿らした柔らかい布クロス等で軽く拭く 床の場合 床用の水または中性洗剤で湿らしたモップで清掃 殺菌消毒が必要な場合 微酸性電解水を湿らした綿のモップ等で清掃 禁止事項 ( ブース扉壁 室内壁 ) 酸性洗剤 アルカリ性洗剤での洗浄は使用しない 高濃度の次亜塩素酸 Na 液による殺菌消毒は使用しない

73 なぜ手を洗わなければいけないか 人の手は食中毒を起すノロウイルスの 運び屋 } ノロウイルスによる食食中毒事例は焼きあがったパン や和え物を素手で取り扱うことによるものが多い 手に付いた微生物は洗い落とす事ができる 食品衛生の基本は 手洗いに始って手洗いに終わる

74 文科省

75 洗って 拭いて 殺菌消毒の効果 学校給食調理場における手洗いマニュアル

76 中村明子先生提供

77 ノロウイルス 大腸菌

78 肘まで洗える手洗いシンクが必要 液体石けんを用いる

79 望ましい手洗い設備 手を触れずに操作でき 温水が出る 石鹸液と手指消毒剤は自動噴出 噴射が望ましい ペーパータオルを汚染しないために下から引き出す シンクは水が飛び散らずず肘まで洗える大きさ フタに触れずに捨てられるごみ箱 手洗い設備は従業員 5 人に 1 か所

80 使い捨て手袋の使用目的 1) 手の汚染を食品に付けない 調理済み及び生食の食品等のことであり これらの食品以外には触れない 手袋を装着後にエプロンの紐を結んだり ダンボールやマスクに触れたりしない 使い捨て手袋を再利用しない 2) 手 指に傷 手荒れがある時には 黄色ぶどう球菌等の汚染を防ぐ 3) 食品の汚染を手に付けないようにする 手を病原体から守る エプロンもそれら専用とする 4) 手袋をつける前 外した時には手洗いをする

81 感染者である調理従事者が使い捨て手袋を脱いだりはめたりして発生させた事例 千葉県 委託パン工場 発生日 平成 24 年 1 月 19 日 有症者数 90 名 (A 中 34 名 B 小 56 名 ) 症状 下痢 嘔吐等 原因食品パン パン調理従事者が同一使い捨て手袋を脱いだり はめたりしながらパンに切れ目を入れる作業を行っていた

82 関東学校給食サービス協会

83 関東学校給食サービス協会

84 安全な手袋の着脱方法 着け方 新品で清潔な手袋 袖口をつかんではめる 外し方 手袋表面に素手で触らないように脱ぐ 片方の袖口をつかみ 外側が内側になるよう引っ張る 脱いだ手袋を反対の手で持つか廃棄し 手袋を外した手を袖口に差し込んで内側が外側になるように引っ張る

85 ノロウイルス不活化

86 加熱の目的を考える 病原微生物を殺したいのか? 食品を柔らかくしたいのか? 中心部に病原微生物がいる可能性がある食品 中心温度計で加熱 (75 度 1 分間 ) を確認する 中心部に病原微生物はいない食品 表面の温度は病原微生物が死滅する温度ま で上がっているのか? 沸騰または お湯 の温度の確認 食感 中心部まで 煮えているのか 食感で確認

87 牡蠣 中心部まで85~90 90 秒間以上加熱することで中腸腺のノロウイルスは死滅する

88 加熱温度の確認方法 食品の中心に温度計の先端が行くように差し 75 以上になってから一分間確認する 中心部を測ることができないものは釜からザルですくい上げ 固まりの中心部の温度を測る 中心温度計の誤差の確認低温については氷水 (0 ) 高温は沸騰水 (98 ) で確認

89 消毒剤のノロウイルス不活化効果 消毒剤不純物なし不純物あり 次亜塩素酸ナトリウム 5000 mg /L A A 次亜塩素酸ナトリウム 1000 mg /L A B 次亜塩素酸ナトリウム 300 mg /L A C 次亜塩素酸 A C 二酸化塩素 C C エタノール系消毒剤 A B C エタノール系消毒剤 B C C 評価 A:4log 以上の減少 ( 十分な効果あり B:2log 以上減少 4log 未満の減少 ( 効果あり ) C:2log 未満 ( 効果なし ) 五十君静信他 : 平成 27 年度ノロウイルス不活化条件に関する調査報告書

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91 1

92 各サンプル [10g]+ 次亜塩素酸 Na 水溶液 (1,000ppm)[50mL] 25 1 時間静置 コントロール 綿タオル ペーパータオル ( 厚 白 ) ティッシュペーパー ペーパータオル ( 薄 灰 ) ペーパータオル ( 厚 茶 ) 新聞紙 有効塩素濃度 (ppm) サラヤサテライト研究所提供

93 野菜等の汚れたものを 200ppm の次亜塩素酸ナトリウム液で消毒 次亜塩素酸ナトリウムによる誤った消毒 シンクで次亜塩素酸ナトリウムで消毒する際に 十分に攪拌しない 作り置きの次亜塩素酸ナトリウムを透明な容器にいれ 窓際に置いていた 手を 200ppm で消毒 金属等の消毒に 1,000ppm を用いていた

94 微酸性電解水生成装置について 微酸性電解水 微酸性電解水は次亜塩素酸 (HClO) の比率が高いので 有効塩素濃度が 10~30ppm 程度でも能力を発揮する ( 微酸性電解水中の次亜塩素酸 (HClO) の存在率は 次亜塩素酸ナトリウム溶液の 10 倍である ) 強酸性電解水に比べて 微酸性電解水は金属腐食性が低い 微酸性電解水は生成後 直ちに かけ流し で使用する そのため 常に除菌力を持った状態である 94

95 微酸性電解水について 電解水 : 水に食塩 (NaCl) または塩酸 (HCl) を添加し 電気分解処理によって生成 強酸性電解水 20~60ppm ph 2.7 以下 弱酸性電解水 10~60ppm ph 2.7~5.0 微酸性電解水 10~80ppm ph 5.0~6.5 95

96 微酸性電解水の不活化効果 ウイルス名ノロウイルス ( ネコカリシウイルス ) マウスノロウイルスインフルエンザウイルスA 型エンテロウイルスヘルペスウイルス 微酸性電解水 (40ppm) 60 秒以内 60 秒以内 10 秒 10 秒 10 秒

97 1

98 微酸性電解水の使用方法 手洗い 食器 調理器具 ( 汚れを除いたのち 5 分間かけ流し ) 野菜 ( 汚れを除いたのち 10 分間かけ流し ) 布巾 ( 汚れを除いたのち 10 分間かけ流し ) 床 ( 汚れを除いたのち 10 分間かけ流し その後水分を除く )

99 ノロウイルス検査法別の検出感度

100 市販の簡易キットによるノロウイルス検出 遺伝子型 64 GⅡ/ GⅡ/ 遺伝子のコピー数 8 億 5 千万 8 億 5 千万 50 億 500 億 500 万 5,000 万 5 億 5 億 50 憶 50 億 簡易キット A B ー 楠原一ら : IASR,36,911,

101 ELISA 法で陰性で職場復帰後食中毒事件をおこした 1 月 9 日施設外で嘔吐 そのまま調理に従事 その後下痢 11 日から自宅待機 17 日の ELISA 法で陽性 24 日の検査で陰性 25 日から職場に復帰 26 日から 29 日に食中毒患者数多数発生 29 日の RT-PCR 法でノロウイルス陽性

102 調理器具 シンクからの 2 次汚染防止 1 シンクを加熱と非加熱調理食材用に用途別に設置できないときの作業の切り替え 泥付野菜等の下処理 カキ等の二枚貝を使用した包丁 まな板等の調理器具の洗浄 消毒 十分流水で 3 回洗浄 スポンジに中性洗剤をつけて十分に洗浄 十分な流水で洗剤を流す 熱湯 (85~90 90 秒以上の加熱 200ppm 次亜塩素酸ナトリウムで拭く 他の食品に利用 乾燥後 衛生的に保管

103 最近報道された びっくり事例 大阪府富田林市の調理担当の女性社員 (27) は 6 月 18 日 ( 月 ) 夜に嘔吐 ( おうと ) し 翌 19 日 ( 火 ) を欠勤 急性胃腸炎と診断されたが 20 日 ( 水 ) には出勤し 調理業務に戻った 21 日 ( 木 ) になって 栄養士に嘔吐したことを告げたところ 検査を受けるよう指示され 25 日 ( 月 ) になってノロウイルスと診断された 社員は 体調が戻ったので報告しなくても大丈夫と思った などと話したという 25 日から 28 日は 16 校の給食がストップ

104 調理員の衛生管理 従事者は 身体 衣服を清潔に保つこと 調理及び配食に当たっては せき くしゃみ 髪の毛が食器 食品等につかないよう専用で 清潔な調理衣 エプロン マスク 帽子 履物等着用すること 作業区域用の調理衣等及び履物を着用したまま便に入らないこと 開始前 用便後 汚染作業区域から非汚染作業区域に移動する前 食品に直接触れる 作業の開始直前及び生の食肉類 魚介類 卵 調理前の野菜類等に触れ 他の食品及び器具等に触れる前に 手指の浄及び消毒を行うこと

105 学校給食従事者の健康管理 日常的な健康状態の点検を行うとともに 年 1 回健康診断を行うこと また 年 3 回定期に健康状態を把握することが望ましい 検便は 赤痢菌 サルモネラ属菌 腸管出血性大腸菌血清型 O157 その他必要な細菌等について 毎月 2 回以上実施 学校給食従事者の下痢 発熱 腹痛 嘔吐 化膿性疾患及び手指等の外傷等の有無等健康状態を 毎日 個人ごとに把握するとともに 本人若しくは同居人についても

106 従業員の衛生管理 衛生的な生活環境を確保 下痢 嘔吐のある調理従事者は医療機関を受診し 感染の有無を確認 感染が確認 調理への従事を控える 陰性になり 従事する 他の調理員にも検便を実施 (10 5 オーダーの検出感度 ) ノロウイルス流行期には二枚貝 特に牡蠣 ノロウイルス汚染の危険性のものは生食しない 嘔吐物を処理するときには 嘔吐物を処理する人 (2 人 ) 以外は少なくとも 3 メートル以上離れる

107 発展途上国では 腸チフス コレラ等の多くの病原性細菌が存在するので 生水 生野菜 氷 アイスクリーム 皮を剥かないで食べる果物 ( イチゴ類等 ) を飲食しない 食品や水等を加熱できる旅行用コンロの持参 休みを利用して海外旅行に出かける時の注意点 海外の国別における感染症の流行状況は厚生労働省検疫所の FORTH( を予め見て把握しておく 帰国後 体調不良の際は医師の診断を受けますが その際には海外に出かけた日時 期間 国名を医師に伝える

108 調理場における衛生管理 1. 汚染させない 2. 汚染を広げない 3. 増殖させない 下処理室における野菜などの洗浄 手指の洗浄 消毒, 器具 機材などの洗浄 消毒 汚染区域 非汚染区域などの区域 ドライシステム又はドライ運用 作業動線 トイレの清掃 消毒 冷蔵 冷凍保存 ( 温度と時間 ) 2 時間以内の給食提供 4. 死滅させる 加熱温度と時間

109 HACCP システムとノロウイルス対策 ノロウイルス対策 HACCP システム対策例 持ち込まない 拡げない 加熱する 一般衛生管理 一般衛生管理 重要管理点 (CCP) 殺菌工程での管理 従業員の健康管理 衛生的な作業衣 症状がある従事者は食品の取扱いをしない 納品された食品の衛生管理の確認 トイレの清掃 除菌 手洗い設備の衛生管理 嘔吐物の適切な処理 適切な加熱調理 つけない 一般衛生管理 適切な手洗い 調理器具等の洗浄 除菌

110

111 下水中のノロウイルス量 吉澄志磨ら : 食品安全研究 2009

112 ノロウイルス感染症 食中毒の防止 身の回りにはノロウイルが存在している感染症 食中毒の基本はノロウイルスを口に入れないこと 手洗い 生もの 生水を摂らない 身の回りの消毒

113 ご清聴ありがとうございました

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