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1 資料 1 平成 24 年度 防波堤耐津波性能評価委員会 第 4 回委員会資料 - 第 3 回委員会までの概要 - 平成 24 年 10 月 29 日 国土交通省中部地方整備局 名古屋港湾空港技術調査事務所 株式会社日本港湾コンサルタント

2 1. 第 3 回委員会までの経緯等 目次 1. 第 3 回委員会までの経緯等 1 2. 第 3 回委員会までの検討フロー 3 3. 検討条件等 4 4. 検討結果 はじめに平成 23 年 3 月 11 日に発生した津波は それまでの想定を大きく超えるもので 東北地方沿岸に甚大な被害をもたらした 港湾においては 防波堤等の港湾構造物の多くが被災し 東北地方太平洋側の港湾は一時的にその機能が全面的に停止した 一方 岩手県釜石港では 津波により防波堤自体は壊滅的な被害を受けたものの ( 独 ) 港湾空港技術研究所の調査によると 背後地への津波高を4 割低減するなど防波堤による津波減災効果があったことが報告されている これは 防波堤が存在することにより 港内への津波流入量が抑制され 港内における津波高と流速が低減されたものと考えられる また 港湾には 被災地への緊急物資を耐震強化岸壁等を通じて輸送する拠点としての役割や 復旧した企業の活動を物流面から支援する役割が求められている 実際に東北の例では緊急物資の他に燃料等の貨物輸送に利用され 被災地の復旧 復興に大きな役割を果たした このような港湾の役割を果たすためには 震災直後にも防波堤が倒壊せずに荷役に必要な港内静穏度を確保することが必要である これら防波堤の 減災効果の発揮 及び 物流機能の確保 の観点から に対しては防波堤の機能が損なわれないような構造を目指し を超える規模の津波に対しては施設の重要度や費用対効果を検討しつつ 防波堤に付加的な対策を施し 粘り強い構造 を目指すことが求められる 1.2 検討目的中部地方整備局管内港湾においても これまで想定していた東海 東南海 南海地震津波を大きく上回る規模の津波発生の恐れがあることから 中部地方整備局では 管内防波堤の津波に対する安定性を確認するとともに を超える津波に対して 粘り強い構造 とするなど必要に応じた対策を検討することを目的に 有識者による委員会を設置し検討を進めている 1.3 施設選定理由検討対象施設としては以下の理由から 名古屋港外港地区防波堤 ( 高潮防波堤 ) 及び 御前崎港女岩地区防波堤 ( 西 ) を選定した 名古屋港は自動車 航空宇宙産業など 世界的なものづくり産業が集積する中部地域を後背地に抱える貿易額日本一の港であり 我が国の経済活動を牽引する役割を果たしていることから検討対象とした また 高潮防波堤は大規模地震の際は液状化による沈下が想定されており 地震後に防波堤天端高を確保することが重要な課題の一つである 御前崎港は周辺には輸送機械や電気機器 楽器などの企業が数多く立地し 静岡県中西部地区の産業と経済の発展に貢献するとともに 大規模地震時の静岡県西部地区の緊急物資輸送拠点として耐震岸壁が整備されており 津波被災直後にも港内静穏度を確保して耐震強化岸壁等を活用した緊急物資輸送 および地域の経済活動を支える港湾物流機能の早期回復を実現する必要がある また 御前崎港は南海トラフの想定地震波源域に非常に近く さらに外洋に面していることから を超える津波が押し寄せる可能性があることから検討対象とした -1-

3 2. 第 3 回委員会までの検討フロー 開催日 審議事項 1. 想定地震 津波の設定 2. 要求性能 第 1 回平成 23 年 11 月 7 日 第 2 回平成 24 年 2 月 16 日 第 3 回平成 24 年 3 月 28 日 津波波源の検討 耐津波安定性照査手法の妥当性の検討 耐津波検討結果( 既設 ) 対策工法について 耐津波検討結果( 対策 ) 耐津波検討結果( 既設 ) 耐津波検討結果( 対策 ) 粘り強い 対策工法の考え方 最大クラスの津波 4. 地震動による沈下量 FLIP による地震応答解析 二次元動的変形による沈下量 来襲前の地震動 最大クラスの津波来襲前の地震動 波源モデル震源モデル 波源モデル震源モデル 対象施設の分類 STOC による最大津波高さ STOC による最大発生流速 時刻歴水位 ( 堤体内 ) 5. 津波シミュレーション 最大クラスの津波 最大クラスの津波 照査項目 使用性 粘り強い 3. 性能規定 必要天端高の確保 堤体の滑動 堤体の転倒 基礎地盤の支持力 被覆材の安定性照査 イスバッシュ式 6. 照査用の断面設定 1 地殻変動量 ( 最大クラスの津波 ) 2FLIP 沈下量 3 過剰間隙水圧の消散沈下量 注 )23 現況 ( 対策 ) 天端高 -Σ1~3 防波堤 ( 西 ) 防波堤 ( 東 ) 7. 津波波力の算定 1 防波堤天端からの越流が発生しない場合谷本式 2 防波堤天端からの越流が発生し 波状段波が発生しない場合谷本式, または静水圧のうち厳しい条件 3 防波堤天端からの越流が発生し 波状段波が発生する場合谷本式, における静水面下の波圧強度を 3.0/2.2 倍に割増 御前崎港の場合 津波が堤体に沿って来襲するため 谷本式では過大評価となる 最大水位差による安定性 8. 安定性照査 高潮防波堤 各照査項目を検討 ( ) 各照査項目を検討 ( 最大クラスの津波 ) 津波高さ 静水面 η * 静水面 図 1.1 管内対象港位置図 ケーソン 津波来襲時の沈下量 P1 Pu ケーソン 地震前 地震後 図 2.1 防波堤耐津波安定照査フロー -2-

4 3. 検討条件等 ( 以下 L1 津波 ) と最大クラスの津波 ( 以下 L2 津波 ) を対象とした なお 第 3 回の L2 津波および L2 津波を引き起こす地震動は 平成 23 年度の港湾局暫定版によるものである 以降に 第 3 回までの主な検討条件等を示す (2) 津波波源 1 (L1 津波 ) 平成 15 年度に中央防災会議が公表している 3 連動 ( 東海 + 東南海 + 南海 ) を想定した津波波源とした 3.1 津波伝播計算 名古屋港は 0.3~0.4m 沈下 (1) 計算手法津波伝播計算については防波堤を考慮することとし 3 次元の流動を計算できる高潮 津波シミュレータ (STOC:Storm surge and Tsunami simulator in Oceans and Coastal areas) 1) にて実施した 御前崎港は 1.5m 隆起 STOC の概要 STOC は 津波被害を詳細に推定し その結果を住民等にも分かりやすく示すことを目的として 港湾空港技術研究所アジア 太平洋沿岸防災研究センターが開発した津波被害推定システムである 太平洋など広い海域を伝播し かつ局所的に地形や構造物の影響を受けて変化する津波を高い精度で計算するために 静圧モデル (STOC-ML) と非静圧モデル (STOC-IC) を組み合わせることが可能である さらに 津波による漂流物の挙動を計算する STOC-DM により 船舶 コンテナ等の漂流の危険性や漂流したときの挙動を推定する 図 3.1 想定 3 連動モデル ( 平成 17 年度 名古屋港巨大地震津波影響調査 ) 2 最大クラスの津波 (L2 津波 ) 平成 23 年度に港湾局が暫定版で公表した 5 連動 (3 連動 + 日向灘 + 海溝軸 ) を想定した津波波源とした 名古屋港は 0.7~0.8m 沈下 御前崎港は 1.5m 隆起 STOM-ML 津波による流体運動を計算するための 静水圧近似を使用した準三次元モデルである 沖合の津波では静水圧近似が良い近似となることが従来の研究により明らかなので STOC においても太平洋などを伝播する津波の計算には STOC-ML を適用する ただし 水深方向に多層に分割することが可能である 凡例 : 現波源域 : 日向灘波源域 ( 追加 ) 海溝軸波源 ( 追加 ) 現アスペリティ海溝軸アスペリティ ( 追加 ) 300 図 3.2 想定 5 連動モデル ( 平成 23 年度 港湾局暫定版 ) 1) 富田孝史 柿沼太郎 島田昭男 :3 次元流動モデルによる津波防波堤の防護効果に関する数値計算, 海岸工学論文集, 第 51 巻,pp

5 (3) 破壊シナリオ破壊シナリオは以下のケースと時間差の組み合わせより 対象港で津波高が最大となるシナリオを選定した 破壊シナリオ 1 海溝軸側 陸側 2 東海 日向灘 3 中央 東海及び日向灘 4 日向灘 東海 破壊の時間差 5 分 10 分 15 分 20 分 (3) 対象地震動 L1 津波を引き起こす地震動 L2 津波を引き起こす地震動 1 海溝軸 陸側へ進行するケース 2 東海 日向灘へ進行するケース 3 中央 東海 日向灘へ進行するケース 4 日向灘 東海へ進行するケース 名古屋港 : 2 東海 日向灘へ進行するケース時間差 20 分御前崎港 : 1 海溝軸 陸側へ進行するケース時間差 5 分 3.2 防波堤の地震応答解析 (1) 計算手法液状化による地盤の剛性低下を考慮した二次元地震応答解析プログラム FLIP(Version )( 旧運輸省港湾技術研究所開発, 現独立行政法人港湾空港技術研究所 ) を使用して実施する また 部分的に地盤物性値の設定に FLIP の地盤物性値設定プログラム FLIPSIM (Version3.0.0) を使用する (2) 計算条件構成則従来法非線形反復計算法従来法 ( 一部 改良型 ) ジョイント要素従来法時間間隔 0.01 捨石物性値捨石旧定数 (C=0,φ=40 ) レーレー減衰 β 非線形非液状化解析で最大応答変位分布が変化しなくなる臨界値 -4-

6 4 検討結果 4 2 防波堤の要求性能および性能規定 第3回までの防波堤耐津波安定性照査は L1 津波に対する評価を行い 参考として暫定値である L2 津波 名古屋港及び御前崎港の防波堤の要求性能は L1 津波に対しては使用性 安全率 1.2 を L2 津波 を対象とした防波堤の沈下影響度や安定性について検討した に対しては 第1波で被害を受けたとしても倒壊せず第2波目以降にも最低限の耐力を保持する 粘 以降に 第3回までの主な検討結果を添付する り強さ を要求性能とする 上記の要求性能より 防波堤の滑動 転倒 基礎地盤の支持力及び被覆材の安定性照査における耐 4 1 津波シミュレーション結果 力作用比の下限値を 以下のように設定する STOC による各港の津波シミュレーション結果を下図に示す 照査項目 耐力作用比の 下限値 を越える津波 基礎地盤の 被覆材の 支持力 安定性 (粘り強い) (粘り強い) (粘り強い) 滑動 転倒 1.2 (粘り強い) なお 各施設ともに第一線防波堤であることから 以下の機能を満足するものとした 沈下後の天端高さが必要天端高を下回る時 嵩上げ等の対策により必要天端高を 確保する L1 津波地震後の復旧期間中に港内静穏度を確保 御前崎港 必要天端高 = H.W.L H1/3 (10 年確率波高) C 工区 D.L+1.72m+( m) = D.L+3.16m D.L+3.2m D 工区 D.L+1.72m+( m) = D.L+3.16m D.L+3.2m 沈下後の天端高さが必要天端高を下回る時 嵩上げ等の対策により必要天端高を 確保する L1 津波地震後の復旧期間中に港内静穏度を確保 名古屋港 必要天端高 = 10 年確率高潮位 H1/3 (10 年確率波高) 鍋田堤 N.P+3.45m+( m) = N.P+4.89m N.P+4.9m 中央堤 N.P+3.45m+( m) = N.P+4.77m N.P+4.8m 知多堤 N.P+3.45m+( m) = N.P+4.58m N.P+4.6m -5-

7 4.3 防波堤の耐津波安定性照査結果 (1) 既設防波堤の照査結果 L1 津波に対する各対象防波堤の耐津波安定性と 対策の方針について下表に示す 表 4.1 既設防波堤の安定性照査結果 対象施設 耐津波安定性必要被覆材天端高堤体港外港内 対策の方針 御前崎港 C 工区 被覆材の補強 ( 港内側 ) 防波堤 ( 西 ) D 工区 被覆材の補強 ( 港外側 ) 知多堤床掘区間 嵩上げ対策 名古屋港知多堤高潮防波堤 SD 区間 嵩上げ対策 鍋田堤 SD 区間 嵩上げ対策 (3) 対策断面の照査結果 各施設の対策方針と委員会審議の結果を反映し に対する 各防波堤の対策断面案について検討した 第 4 回検討会の主なポイント 1 対策の方向性 ( 御前崎 : 津波流速対策, 名古屋 : 沈下対策 ) は変更なし 2 L2 津波および地震動の見直しに伴い 検討条件を再設定 3 H24 年度の現地調査結果 ( 測量 土質等 ) に基く 設計条件を確定 4 早期の対策工事の実施に向けた詳細検討 ( ケーソン部材照査等 ) (2) 被覆材の照査結果御前崎港防波堤港内側の被覆材の安定質量について 表 4.2 に示す各手法により照査を行った その結果 方法 B( 越流落水 ) による発生流速をもとに算定したが 防波堤越流時には堤内側水位も上昇することで越流落水の影響が小さくなったこと 方法 C( 目地からの噴流 ) による発生流速は非常に小さいと思われることから 方法 B 方法 C ともにマウンド被覆材の安定性に影響するレベルにないと判断し 設計上安全側となる 方法 A の津波シミュレーション結果による流速の平面分布から被覆材の安定質量を評価することとした ここで 算定流速は L2 津波による発生流速である 表 4.2 港内側マウンド上の流速と被覆材の安定質量 算定方法 算定流速 (m/s) 被覆材の安定重量 方法 A 津波シミュレーション結果により流速を設定 イスバッシュ式による安定質量 7.7m/s 44t 方法 B-1 越流落水を想定した流速 ( 運動量保存則 ) を算定 イスバッシュ式による安定質量 2.2m/s 27kg 方法 B-2 越波水の打込み特性の実験結果による流速を算定 ハドソン式 0.17m/s 0kg 方法 B-3 自由落下式減勢工 ( 水理公式集 ) による流速を算定 イスバッシュ式による安定質量 1.5m/s 2kg 方法 C ケーソン目地からの噴流を想定した流速を算定 イスバッシュ式による安定質量 1.1m/s 1kg -6-

8 地盤改良表 4.3 対策工法の比較検討 ( 知多堤 ) 分類 対策工法 上部工嵩上げ対策断面のイメージ概要施工性 構造物の安定性 粘り強さ 周辺海域等への影響 総合評価 判定経済性粘り強さ 沈下対策として 主要工種は上 地盤の大きな沈 堤体及び被覆 既設防波堤周辺 堤体及び被覆材の H.W.L m L.W.L. ±0.00m +7.50m 上部工嵩上げケーソンマウンド 予め嵩上を行う 部工の嵩上のみであり施工は容易 下 変形を許容することに課題がある 材の安定性は確保される のみでの作業のため影響は小さい 安定性は確保される 置換砂 置換砂に対して液 斜め施工が可 液状化を抑制する 適切な地盤改 海底面下に対す 液状化対策 沈下 状化対策としての地 能で堤体直下の ことができるため沈 良率の選定など る地盤改良である 抑制対策としては実 地震による地盤の沈下 変形対策防波堤新設 H.W.L m L.W.L. ±0.00m H.W.L m H.W.L m L.W.L. ±0.00m ケーソンマウンド置換砂 ケーソンマウンド置換砂コンパクショングラウチング 上部工捨石 SCP 改良上部工 盤改良を行い 地震時の変形 沈下を抑制する 改良が可能 仮設構台が必要 下対策としての効果は高い を行うことによって 粘り強い構造が構築でき ため 海面利用への影響はない 地盤改良工法は斜 る め打設も可能で実績 も多いコンパクショ ングラウチング工法 を用いる 高潮防波堤背後に 施工スペース 高潮防波堤の沈下 新設の構造物 新設防波堤構築 傾斜堤を新設し天端 が確保されてい 量に関係なく防護機 であり 適切な により 海面利用 高を確保する れば 特段の支 能を確保できる 地盤改良率の選 に制約を受ける 障はない 定などを行うこ とによって 粘 り強い構造が構 築できる 防波堤の背後に独 施工スペース 高潮防波堤の沈下 新設の構造物 新設防波堤構築 立した防波堤を新設 が確保されてい 量に関係なく防護機 であり 適切な により 海面利用 し天端高さを確保す れば 特段の支 能を確保できる 構造断面の設定 に制約を受ける 績も多く 粘り強い構造の構築が可能である 粘り強い構造の構築が可能である 経済性や海面利用性にやや劣る 対粘り強い構造の構築が可能である 海面利用性にやや L.W.L. ±0.00m ケーソンマウンド置換砂 鋼管矢板壁 捨石 SCP 改良 る 障はない 鋼構造物のため適切な維持管理が必要場合がある することによって 粘り強い構造が構築できる 劣る 鋼構造物のため適切な維持管理が必要 鋼管杭 -7-

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