Thomas Nagel

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1 トマス ネーゲル どこでもないところからの 眺 め レジュメ 本 稿 は 有 志 を 募 り 八 王 子 セミナーハウスにて 2010 年 6 月 26 日 から 27 日 にかけて 1 泊 2 日 して 開 催 した トマス ネーゲル 著 どこでもないところからの 眺 め の 読 書 合 宿 において 各 参 加 者 が 作 成 したレジュメを 集 め 編 纂 したものである 合 宿 では 主 に 訳 書 ( 中 村 昇 ら 訳 春 秋 社 2009 年 )を 使 用 し 翻 訳 の 不 明 瞭 なところに 関 しては 原 著 (Thomas Nagel.The View from Nowhere Oxford University Press, 1989.)に 当 たって 確 認 しながら 読 解 を 進 め 活 発 な 議 論 が 交 わされた 校 正 と 編 集 は 榊 原 が 行 ったが 章 や 節 の 表 記 の 統 一 気 付 いた 限 りでの 誤 字 脱 字 および 改 行 の 訂 正 など 改 変 は 最 小 限 にとどめてある 各 章 の 担 当 者 については 名 前 の 公 表 を 希 望 しない 者 が 多 かったため 一 律 に 記 載 しないことにした なお 配 置 や 編 集 の 不 手 際 の 責 任 の 一 切 は 榊 原 に 帰 1 / 64

2 目 次 第 1 章 はじめに Introduction... 4 第 2 章 頭 のなかで 起 こっていること Mind 物 理 的 客 観 性 Physical Objectivity 頭 の 中 の 出 来 事 の 客 観 性 Mental Objectivity 他 者 の 心 Other Minds 意 識 一 般 Consciousness in general 客 観 的 現 実 の 不 完 全 さ The Incompleteness of Objective Reality 第 3 章 頭 の 中 の 出 来 事 と 身 体 Mind and Body 二 面 論 Dual Aspect Theory 私 的 対 象 としての< 自 己 > The Self as Private Object 人 格 の 同 一 性 と 指 示 Personal Identity and Reference パーフィット Parfit クリプキ Kripke 汎 心 論 と 心 の 統 一 Panpsychism and Mental Unity 進 歩 の 可 能 性 The Possibility of Progress 第 4 章 客 観 的 自 己 The Objective Self 誰 かであること Being Someone 意 味 論 的 診 断 A Semantic Diagnosis 無 中 心 の 世 界 The Centerless View 第 5 章 知 識 Knowledge 懐 疑 主 義 Skepticism 反 懐 疑 主 義 Antiskepticism 自 己 超 越 Self-transcendence 進 化 論 的 認 識 論 Evolutionary Epistemology 合 理 主 義 Rationalism 複 視 Double Vision 第 6 章 思 考 と 現 実 Thought and Reality 実 在 論 Realism 観 念 論 Idealism カントとストローソン Kant and Strawson ウィトゲンシュタイン Wittgenstein 第 7 章 自 由 Freedom 二 つの 問 題 Two Problems 自 律 Autonomy 責 任 Responsibility 自 由 ストローソン Strawson on Freedom / 64

3 5. 盲 点 The Blind Spot 客 観 的 取 り 組 み Objective Engagement 自 由 としての 道 徳 性 Morality as Freedom 第 8 章 価 値 Value 実 在 論 と 客 観 性 Realism and Objectivity 反 実 在 論 Antirealism 欲 求 と 理 由 Desires and Reasons 一 般 性 の 類 型 Types of Generality 快 と 苦 Pleasure and Pain 過 度 の 客 観 化 Overobjectification 第 9 章 倫 理 Ethics 三 種 類 の 行 為 者 相 対 性 Three Kinds of Agent-relativity 自 律 的 根 拠 Reasons of Autonomy 個 人 的 な 価 値 と 公 平 性 Personal Value and Impartiality 義 務 論 Deontology 行 為 者 と 犠 牲 者 Agents and Victims 道 徳 的 進 歩 Moral Progress 第 10 章 正 しく 生 きることとよく 生 きること Living Right and Living Well ウィリアムズの 疑 問 Williams s Question 前 例 Antecedents 五 つの 選 択 肢 Five Alternatives 道 徳 的 なもの 合 理 的 なもの 義 務 以 上 のもの The Moral, the Rational, and the Supererogatory 政 治 的 回 心 Politics and Conversion 第 11 章 誕 生 と 死 生 の 意 味 Birth, Death, and the Meaning of Life 生 Life 意 味 Meaning 死 Death / 64

4 第 1 章 はじめに Introduction 本 書 で 取 り 上 げる 問 題 は ただひとつ 個 人 的 な 見 方 と 客 観 的 な 見 方 はどうつながるのか という 点 にある 世 界 の 内 側 からみる 自 分 なりの 観 点 と その 観 点 も 含 め 同 じ 世 界 を 客 観 的 に 一 望 しようと する 見 方 がある これらの 接 点 はどこにあるのだろうか しかし この 二 つの 立 場 を 調 停 するのは 難 しい 本 書 では 哲 学 的 といわれる 問 題 の 数 々を 探 りなが ら この 争 点 の 素 性 を 調 べてゆく 誰 もが 納 得 できるような 着 眼 点 を 提 示 する そして 主 観 からの 眺 め と 客 観 からの 眺 めのそれぞれ 最 も 強 固 な 形 態 を 並 べることによって 可 能 であれば 統 一 し それが 無 理 でも 本 質 に 達 成 できない 双 方 の 和 解 を 試 みたい 立 場 の 対 立 やそれを 和 解 させる 厄 介 さをふくむ 生 や 世 界 について 私 たちは 戸 惑 う 途 方 に 暮 れる しかしこの 戸 惑 いこそ いかなる 解 決 策 よりもしっかりとした 認 識 を 体 現 している 客 観 性 とは 理 解 するための 一 つの 方 法 である 本 来 客 観 的 なのは 信 念 や 態 度 であり 事 実 が 客 観 的 と 呼 ばれるのは それが 客 観 的 な 方 法 によってたどりつく 性 質 のものであるときである 客 観 的 な 理 解 を 手 に 入 れたい 当 初 の 見 方 から 距 離 を 取 る 見 られる 世 界 との 関 係 をも 取 り 込 むような 新 たな 世 界 の 見 方 をつくる つまり 理 解 しようとしている 世 界 の 内 側 にこの 自 分 を 置 きいれるということが 客 観 的 に 他 ならな い 従 って 客 観 性 はつねによりいっそう 大 きな 現 実 の 一 部 でしかない それゆえ 客 観 性 や 距 離 を 置 くという 方 法 は 確 かに 現 実 の 在 り 方 は 我 々に 依 存 しないという 実 在 論 に 裏 打 ちされているが 実 在 論 は 客 観 性 を 全 面 的 に 擁 護 できるわけではない 本 書 でいう 主 観 的 客 観 的 という 区 別 は 程 度 の 差 の 問 題 である 見 方 や 考 え 方 がより 客 観 的 に なっていくということは 個 性 や 状 況 や 個 別 性 に 影 響 されなくなっていくということである 理 解 の 方 法 の 客 観 性 が 高 まってゆけば 主 観 的 能 力 への 依 存 から 解 放 され より 多 くの 種 類 の 主 観 的 立 場 からた どりつくことができるようになる しかしこれは 程 度 の 差 であり たとえば 道 徳 的 立 場 も 私 生 活 からす れば 客 観 的 であっても 物 理 学 からすれば 客 観 的 とはいえない というように 主 観 的 と 客 観 的 は 次 第 に 姿 を 現 してくる 同 心 球 のようなものである 本 書 では 客 観 性 については 擁 護 するだけでなく 批 判 もしてゆきたい 客 観 性 を 有 効 だと 認 めるにし ても 限 界 を 指 摘 するにしても その 背 後 には 根 本 的 な 考 えがひそんでいる すなわち 我 々は 大 きな 世 界 にいる 小 さな 生 き 物 でしかなく 世 界 の 一 部 に 過 ぎないのだから 物 事 の 見 え 方 はわれわれが 生 ま 4 / 64

5 れ 持 った 性 質 に 左 右 され 制 約 される という 考 え 方 である このような 考 えの 中 で 客 観 性 を 獲 得 する 方 法 には 二 つあり ひとつは 情 報 を 集 め 一 つの 観 点 から 世 界 をひろく 観 察 するという 方 法 そしてもう 一 つがその 時 の 世 界 と 自 分 との 関 係 をさぐり われわれ 自 身 および 世 界 そして 両 者 の 関 係 について 主 観 的 なものによってはとらわれない 見 方 を 形 成 するする 方 法 である 後 者 によって 客 観 性 は 特 定 の 視 点 を 超 えて 世 界 の 認 識 をより 深 いものにすることを 可 能 にしてくれる 新 たな 折 り 合 い 客 観 的 に 進 歩 するたびに それまでの 主 観 的 な 見 方 と 新 たな 見 方 をどう 折 り 合 いをつけるかが 問 題 に なる 客 観 性 を 追 い 求 めるときに 限 界 にぶつかるのは 現 実 という 概 念 に 主 観 性 をも 取 り 入 れようとす るときである 客 観 的 に 眺 められる 内 容 と その 内 容 は 完 全 であるという 主 張 は いずれも 個 人 の 見 方 に 結 び 付 けようとすれば 客 観 性 はどうしても 変 質 してしまう そして 逆 に 主 観 的 な 立 場 からは 客 観 的 な 立 場 と 共 存 するためには 修 正 を 強 いられる 本 書 で 扱 うことの 多 くは この 主 観 性 と 客 観 性 が 出 会 う 折 り 合 いの 論 点 統 合 の 可 能 性 にかかわってくる そして 客 観 性 の 枠 組 みや 限 界 について 検 討 してゆ きたい この 内 と 外 の 緊 張 関 係 は とりわけ 哲 学 の 問 題 が 生 じるときに 目 につく 本 書 では 四 つの 論 点 に 絞 っ てみたい 心 ( 頭 の 中 の 出 来 事 )についての 形 而 上 学 認 識 論 自 由 意 思 倫 理 である また 時 間 と 空 間 の 形 而 上 学 や 言 語 哲 学 美 学 も 登 場 してくる 畢 竟 この 問 題 はあらゆる 哲 学 領 域 で 問 題 となる 人 間 の 限 界 外 に 出 ようとする 野 望 に 限 界 があるのは 歴 然 としており どこまで 客 観 性 が 進 歩 しようと 人 間 には 理 解 できない 現 実 の 部 分 がどれほど 広 いのかは 決 してわからない そもそも 客 観 性 はわれわれ 人 間 の 能 力 でしかなく 客 観 的 であることはその 自 らの 能 力 の 限 界 を 認 めることに 他 ならない( 懐 疑 主 義 の 例 ) この 客 観 性 の 限 界 について 本 書 で 何 よりも 注 目 したいのは 客 観 性 を 求 めて 一 歩 一 歩 離 れていくとい う 方 法 そのものから 生 じてくる 限 界 である 客 観 的 立 場 を 形 成 しようとすれば それまでの 主 観 的 な 観 点 からどこまでも 離 れてゆかなければならないが この 出 発 点 を 離 れてどれだけ 理 解 が 進 んだとしても 個 々 人 の 観 点 やある 種 の 観 点 と 切 っても 切 り 離 せないものがかなり 残 ってしまう そこで こうした 観 点 から 離 れて 客 観 的 なやり 方 で 世 界 をまるごと 説 明 しようとすれば すべてを 還 元 してしまったり は っきりと 現 実 に 存 在 する 現 象 を 頭 から 否 定 してしまったりする 見 えるものも 見 えなくなる そして この 客 観 的 であることによって 見 えるものも 見 えなくなる 傾 向 は とりわけ 心 の 哲 学 に 顕 著 である そ こでは 物 理 学 主 義 から 機 能 主 義 まで 心 を 外 的 に 扱 う 理 論 が 広 く 支 持 されている 科 学 の 限 界 物 理 学 主 義 や 機 能 主 義 は 実 際 に 存 在 するものは 一 定 の 方 法 で 理 解 されなければならない という 前 提 の 上 で 現 実 を 狭 い 意 味 での 客 観 的 現 実 としか 考 えない これによって 物 理 学 が 記 述 する 世 界 科 学 の 世 界 は 多 くの 取 りこぼしをつくり 見 えるものを 見 えなくしている 意 識 の 主 観 性 は 他 の 何 物 にも 還 元 できない 現 実 の 特 性 であり それがなければ 物 理 学 を 研 究 することもできないのに である 科 学 が 信 用 に 足 る 世 界 観 であるためには 物 質 やエネルギー 空 間 や 時 間 だけでなく この 意 識 の 主 観 性 の 特 性 も 基 本 要 素 の 地 位 を 占 めなければならない 5 / 64

6 頭 の 中 の 現 象 と 限 界 頭 のなかの 現 象 と 脳 との 関 係 人 格 の 同 一 性 と 有 機 体 の 生 物 としての 持 続 性 とがどうかかわるのかに ついて いまのところは 解 決 されていない それでも この 可 能 性 について 考 えることは 哲 学 的 思 索 に ふさわしい 試 みと 言 える 心 身 関 係 を 論 じる 上 で 難 しいのは われわれのもつ 世 界 の 全 体 像 を 根 本 から 変 え 現 状 で 物 理 的 なものと 考 えられている 現 象 も 改 めて 考 え 直 すよう 強 いてくるからである 心 理 的 なものが 存 在 する 証 拠 に 脳 や 生 体 の 組 織 構 造 に 依 存 するという 観 察 が 提 示 されるが この 意 味 は 局 所 的 であり 現 実 のこの 側 面 の 基 礎 は 不 変 的 であり 宇 宙 の 一 般 的 構 成 要 素 とその 基 本 法 則 に 含 まれている と 考 えなければならない 倫 理 の 限 界 倫 理 についても 極 端 に 客 観 性 を 求 めると 問 題 が 生 じる 客 観 性 は 倫 理 の 原 動 力 となって 新 たな 動 機 = 道 徳 が 客 観 的 な 意 志 に 秩 序 をもたらしてくれる だが この 際 にも 科 学 における 動 機 の 問 題 と 同 じ ように 道 徳 へ 向 かうなかで 現 実 の 自 分 から 離 れるには 慎 重 さが 必 要 である 行 為 を 正 当 化 するとき 主 観 的 な 立 場 が 果 たす 独 自 の 役 割 を 奪 おうとする 誘 惑 がある( 客 観 的 に 善 である 道 徳 に 対 して 個 人 の 主 観 を 変 容 させる 力 ) 倫 理 にとって 行 為 するときに 自 分 の 観 点 を 超 えることが 何 よりも 重 要 な 想 像 力 に なるにしても だからといって 個 人 的 な 観 点 やその 反 省 以 前 の 動 機 をまったく 無 視 してよいとは 思 えな い 科 学 的 な 真 理 だけでなく 倫 理 における 善 にも 客 観 的 なものに 還 元 できない 主 観 的 な 要 素 がある すなわち 問 題 は 客 観 的 な 価 値 と 主 観 的 な 価 値 についてどう 折 り 合 いをつければよいか ということ である この 問 題 は 形 而 上 学 における 客 観 性 や 主 観 性 の 諸 段 階 での 観 点 から 見 える 現 実 の 特 性 を いかにして 一 つの 世 界 にまとめるのか という 問 題 の 倫 理 バージョンである 結 局 のところ 客 観 性 を 求 めてゆく 際 に 自 分 の 一 要 素 でありながら 逃 れられない 非 個 人 的 で 客 観 的 な 自 己 が 幅 をきかせすぎてしまっている こうしてこの 要 素 に 引 きこもり それを 残 りの 自 分 から 切 り 離 し 世 界 やその 残 りの 自 分 について 非 個 人 的 な 見 方 を 形 成 していく こうして 分 裂 した 客 観 的 な 自 己 を ごく 普 通 の 人 間 の 自 己 認 識 にどう 組 み 込 み 再 統 合 すればよいのか という 新 たな 問 題 が 生 じる 本 書 の 野 望 と 信 念 こうしたさまざまな 制 約 有 限 性 閉 じ 込 められているという 認 識 をもちながらも これを 超 越 しよう とする 野 望 を 抱 かねばならない 哲 学 的 に 望 まれる 態 度 は こうした 目 標 を 引 き 受 け 真 理 を 求 めよう とあきらめないことである そうしなければ 本 当 の 信 念 にはたどりつけない この 態 度 は 見 方 を 変 えれば 反 動 的 な 哲 学 と 指 摘 されるかもしれない 現 代 哲 学 では われわれが 原 理 的 に 思 考 可 能 なものがあるだけで それを 超 えるものは 何 もないという 観 念 論 が 主 流 である これは 論 理 実 証 主 義 という 特 殊 な 観 念 論 の 形 態 がもつ 魅 力 をそのまま 受 け 継 いでいるのであり こちらからすれ ばわれわれの 試 みは 反 動 的 な 哲 学 とされるかもしれない また 哲 学 は 科 学 主 義 にも 汚 染 されている この 科 学 主 義 も 結 局 は 観 念 論 の 一 種 でしかない 科 学 理 論 が 幅 をきかしている 今 こそ この 態 度 を 攻 撃 する 絶 好 の 機 会 である どんな 問 題 でも その 問 題 を 既 成 の 方 法 でどうにか 解 決 できるだろうと 思 いこんで あまりにも 時 間 を 無 駄 にしている また われわれは 既 にどんなことでも 理 解 できる 根 本 的 な 枠 組 みを 手 にしているという 度 し 難 い 前 提 にたって 6 / 64

7 あまりにも 多 くの 仮 説 や 思 想 体 系 を 哲 学 やその 他 の 学 問 分 野 でつくりあげてしまった しかし われ われ 自 身 を 理 解 するための 方 法 は まだ 存 在 していないのではないか? 本 書 は 世 界 およびこの 自 分 と 世 界 との 調 和 の 仕 方 について 根 拠 に 乏 しい 多 くの 仮 説 を 含 んでいる しかし 常 識 を 無 視 するような 仮 説 を 見 つけてくる 努 力 によってしか 真 理 を 目 指 すことはできないのだ そこにたどり 着 けないとわかっていても 永 遠 で 不 変 の 真 理 をどこまでも 追 いかけてゆくしかないので ある 哲 学 の 歴 史 は 既 成 の 概 念 や 解 決 策 では 手 に 負 えない 問 題 の 絶 えざる 発 見 である そのどこを 見 ても 現 実 との 接 点 をまったく 失 ってしまう 危 険 を 回 避 しながらも 既 成 の 言 語 という 比 較 的 安 全 な 場 所 で 満 足 せずにどこまで 先 に 進 めるか という 問 題 に 出 くわす ある 意 味 では 心 の 外 へどうにかよじ 登 ろう とする 試 みであり 人 によっては 狂 気 にしか 見 えない 努 力 といわれるだろう しかし 私 としては これ こそが 哲 学 の 根 本 であると 考 えている 論 理 実 証 主 義 者 や 言 語 分 析 学 派 歴 史 主 義 的 解 釈 によって 哲 学 の 問 題 が 消 滅 することはない ましてや これまでの 哲 学 者 のように これらの 哲 学 の 治 療 法 で 形 而 上 学 的 問 題 から 解 放 されるわけにはゆかない これは 先 人 を 超 えたい というありきたりの 願 望 ではなく 屈 辱 的 かつ 非 現 実 的 と 感 じられる 哲 学 の 衝 動 そのものに 対 する 反 乱 である 哲 学 とは 知 性 の 子 ども 時 代 であり それを 飛 ばして 大 人 になろうと いう 考 えでは いつまでたっても 大 人 になれないのである 人 格 形 成 に 不 可 欠 な 混 乱 や 誇 大 な 希 望 は その 途 上 で 経 験 しなければならない 7 / 64

8 第 2 章 頭 のなかで 起 こっていること Mind この 章 では 頭 の 中 で 起 こっていること(mind)を 理 解 する 際 には 個 人 に 特 有 の 観 点 から 離 れ 客 観 的 に 物 事 を 理 解 していくというアプローチでは 限 界 があるということが 論 じられる 1 節 では 頭 の 中 の 出 来 事 を 適 切 に 理 解 するために 必 要 な 客 観 性 は 物 理 的 世 界 を 理 解 するための 客 観 性 とは 異 なることが 指 摘 される 2 節 では 代 案 として 頭 の 中 の 出 来 事 を 客 観 的 に 捉 えるために 我 々が 取 るべき 方 策 は 自 分 自 身 の 頭 の 中 の 出 来 事 がその 一 事 例 であるような 頭 の 中 の 出 来 事 の 一 般 概 念 に 頼 ることであると 論 じ られ 3 節 では 他 人 の 心 を 理 解 する 際 に 私 達 が 実 際 にそのような 一 般 概 念 に 頼 っているということが 確 認 される 4 節 では 頭 の 中 の 出 来 事 という 概 念 が 人 間 以 外 の 生 物 にも 拡 張 できる 可 能 性 があるという 著 者 の 意 見 が そのような 拡 張 に 反 対 するウィトゲンシュタインに 応 戦 する 形 で 展 開 される 5 節 では 1 ~4 節 で 述 べられたことにもかかわらず 頭 の 中 の 出 来 事 には 一 般 的 概 念 に 頼 って 客 観 的 に 理 解 しよう とするアプローチでは どうしても 到 達 できない 主 観 的 側 面 が 常 に 残 存 するということが 指 摘 される このような 主 観 性 は 現 実 に 存 在 する ここにおいて 現 実 は 客 観 的 理 解 によっては 原 理 的 に 汲 みつく せない という 強 い 実 在 論 のテーゼが 打 ち 立 てられることになるのである 1. 物 理 的 客 観 性 Physical Objectivity わたしたち 自 身 は 世 界 の 中 にどのように 位 置 づけるべきであろうか 現 実 に 存 在 しているのは 客 観 的 な 現 実 だけだという 一 般 的 な 考 えに 立 つならば わたしたち 自 身 も 客 観 的 現 実 の 一 部 として 把 握 されなければならないことになるが それは 可 能 だろうか? 客 観 的 把 握 として 第 一 に 挙 げるべきなのは 物 理 的 な 理 解 である 物 理 的 理 解 は 私 達 の 知 覚 が 事 物 が 身 体 に 作 用 した 結 果 であり 身 体 に 作 用 すれば 知 覚 を 引 き 起 こすのと 同 じ 物 理 的 性 質 が 身 体 以 外 の 物 質 には 異 なった 影 響 を 及 ぼすという 洞 察 を 足 掛 かりに 諸 々の 物 理 的 性 質 を 知 覚 的 な 見 かけから 切 り 離 して 位 置 づけることによって 成 立 した これによって 私 達 は 物 理 的 世 界 を わたしたち 自 身 の 個 人 的 観 点 からも 人 間 の 知 覚 という 一 般 的 な 観 点 からも 離 れ 見 え 方 聞 こえ 方 感 じられ 方 といった 第 二 性 質 を 脱 色 し 重 さや 大 きさや 形 といった 第 一 性 質 からなる 構 造 として 把 握 することに 成 功 し たのである 世 界 の 物 理 的 理 解 には 感 覚 は 不 要 であり われわれと 全 く 異 なった 感 覚 器 官 を 持 つ 宇 宙 人 とも 物 理 学 についてなら 互 いに 理 解 しあえるはずである このような 客 観 性 が 科 学 において 大 きな 成 功 を 収 めたのは 事 実 だが それだけで 現 実 のすべてを 説 明 できるというのは 誤 りである だが 残 念 なことに 現 代 の 心 の 哲 学 では 自 然 主 義 物 理 主 義 の 立 場 が 優 勢 を 占 めている 自 然 主 義 物 理 主 義 の 一 派 である 行 動 主 義 因 果 説 機 能 主 義 は いずれも 頭 の 中 で 意 識 されている 過 程 を 物 理 現 象 に 還 元 しようとする だが このような 目 論 見 は 見 当 違 いである と はいえ 頭 の 中 の 出 来 事 を 客 観 的 に 理 解 しようとすること 自 体 が 不 適 切 なわけではない 頭 の 中 の 出 来 事 を 理 解 するには それに 適 した 物 理 的 客 観 性 とは 異 なる 客 観 性 の 概 念 が 必 要 なのである 2. 頭 の 中 の 出 来 事 の 客 観 性 Mental Objectivity 意 識 を 持 った 存 在 は 自 然 の 秩 序 の 一 部 であり 考 えたり 感 じたりすることは 世 界 のあり 方 の 一 部 であ 8 / 64

9 る 私 達 は 自 分 を( 物 理 的 と 対 比 された 意 味 で) 精 神 的 な 意 味 で 外 部 から 考 察 することができる こ れは 頭 の 中 の 出 来 事 に 欠 かせない 主 観 的 性 質 に 矛 盾 しない 範 囲 内 で 可 能 な 限 り 客 観 性 を 追 求 するこ とである どこまでそれが 可 能 であるかは 主 観 的 想 像 力 の 豊 かさによるだろう 必 要 なことは 自 分 の 感 覚 や 思 考 を 一 般 的 なものの 個 別 事 例 に 過 ぎないとみなすことである この 場 合 この 個 別 事 例 は 中 心 すなわち 世 界 が 自 分 の 思 考 や 感 覚 というパースペクティブのもとに 開 かれ るという 構 造 を 持 っているが この 個 別 事 例 自 体 は 頭 の 中 の 出 来 事 の 中 心 事 例 ではなく 数 ある 事 例 の 中 の 一 つと 位 置 付 けられなければならない 自 分 自 身 の 事 例 が 中 心 に 位 置 していないだけでなく 人 間 が 中 心 であるとも 考 えられてはならない 頭 の 中 の 出 来 事 の 一 般 概 念 というのは 人 間 だけでなく 他 の 生 物 にも 等 しく 適 用 可 能 な 概 念 なのである ネーゲルの 態 度 は 観 念 論 や 現 象 学 派 の 態 度 とは 根 本 的 に 異 なり 実 在 論 的 なものである 頭 の 中 の 事 象 は 物 理 的 事 象 と 同 じく 世 界 の 一 般 的 な 特 徴 の 一 つである 同 様 に 頭 の 中 の 出 来 事 についての 私 達 が 到 達 しうる 客 観 的 概 念 は 不 完 全 にならざるを 得 ない 世 界 のほんの 小 さな 一 部 分 でしかない 人 間 の 頭 で 考 えることが 現 実 を 完 全 に 掬 い 取 れると 考 えるのは 自 惚 れである だが 客 観 的 理 解 の 進 歩 は それが 可 能 な 限 りにおいて 身 近 ではない 事 柄 への 接 近 を 許 し 探 求 の 出 発 点 にあった 既 知 の 事 物 につ いても 知 識 を 増 やしてくれるのだから 行 けるところまで 行 ってみることは 意 味 がある 3. 他 者 の 心 Other Minds 頭 の 中 の 出 来 事 を 客 観 的 に 理 解 するという 問 題 は 日 常 的 には 私 達 が 他 人 の 心 を 理 解 しようとする と 生 じる 他 者 にも 私 と 同 様 に 心 があるということを 理 解 するためには 自 分 が 経 験 していない 経 験 に ついて 考 えることができなければならない そのためには 頭 の 中 の 出 来 事 の 一 般 概 念 が 必 要 となる 意 味 は 経 験 から 学 ばれる という 立 場 を 採 用 すると 他 者 の 経 験 の 意 味 は 他 者 の 思 考 や 感 覚 に 伴 う 観 察 可 能 な 行 動 に 基 づかなければならないことになる しかしこのような 立 場 を 取 ると 自 分 が 痛 みを 感 じる の 痛 みを 感 じる は 痛 みを 感 じることを 意 味 し 他 人 が 痛 みを 感 じる の 痛 みを 感 じる は 痛 そうな 振 る 舞 いをすることを 意 味 することになってしまい 頭 の 中 の 状 態 を 表 す 概 念 の 意 味 が 一 人 称 と 三 人 称 の 場 合 で 違 ってしまうことになる これでは 独 我 論 を 避 けられない この 立 場 の 間 違 いは 他 者 の 頭 の 中 の 出 来 事 は 物 理 的 な 客 観 性 において 理 解 されなければならないと 決 め 込 んでいる 点 であ る 物 理 的 客 観 性 は 個 人 の 観 点 を 無 視 しようとするが 普 段 私 たちは 個 人 の 観 点 を 無 視 するのではなく むしろ 一 般 化 することで 自 分 の 観 点 を 他 の 観 点 の 中 の 一 つであると 理 解 している 他 者 の 心 を 理 解 す るための 第 一 歩 は 自 らの 経 験 を 外 側 から 外 界 の 出 来 事 のように 眺 めることである これは 私 たちが 自 分 の 過 去 の 経 験 を 想 起 したり 未 来 の 経 験 を 予 期 したりする 際 に 使 っている 能 力 であるが 同 じ 能 力 は 他 人 の 経 験 を 外 側 から 考 える 際 にも 使 用 することができる これは 視 覚 的 な 想 像 力 を 駆 使 して ものの 客 観 的 位 置 関 係 を 描 写 するのに 似 ている 描 写 される 対 象 が 描 写 そのものに 似 ている 必 要 がないように 想 像 された 経 験 は 想 像 するという 経 験 に 似 ている 必 要 はない 痛 みの 経 験 を 想 像 すること 自 体 には 痛 みは 伴 わないのである だが 歩 みは 止 まらない 経 験 の 普 遍 概 念 を 形 成 できれば 自 分 がじかに 経 験 したことがない 経 験 決 して 経 験 することができない 経 験 についても 考 えることができるようになるからである 他 の 生 物 に も 精 神 活 動 があり 特 定 の 観 点 を 持 っているのは 明 らかである 問 題 は それをどのように 考 えればよ 9 / 64

10 いかである それとも 頭 の 中 の 出 来 事 という 概 念 は 人 間 の 経 験 や 観 点 の 一 般 形 態 を 超 えては 成 立 しないものなのだろうか? 4. 意 識 一 般 Consciousness in general 頭 の 中 の 出 来 事 という 概 念 を 人 間 以 外 の 生 物 にまで 拡 張 することはできるだろうか ウィトゲンシュ タインの 議 論 は それが 不 可 能 であることを 示 唆 しているように 思 われる ウィトゲンシュタインは いかなる 概 念 も 規 則 に 従 うことと 破 ることの 間 に 公 共 的 で 客 観 的 な 区 別 がなければならないと 考 えた 内 的 な 経 験 にかかわる 概 念 もこの 例 外 ではなく その 基 準 は 行 動 や 状 況 といった 共 同 体 の 他 のメンバー にも 観 察 可 能 なものでなければならない この 基 準 からすると 個 人 の 行 為 と 個 人 が 属 する 共 同 体 の 行 為 が 比 較 可 能 な 場 合 にのみ 経 験 についての 概 念 は 意 味 を 持 つことになる この 議 論 を 受 け 入 れると 経 験 概 念 を 適 用 できるのは 自 分 や 他 の 人 間 が 経 験 しうることに 限 定 され るという 結 論 が 得 られそうである ウィトゲンシュタインは ここでは 5 時 だ の 意 味 が 分 かれば 太 陽 では 5 時 だ の 意 味 がわかるわけではないという 例 を 出 し 不 用 意 に 概 念 の 適 用 範 囲 を 広 げることを 戒 めている しかし 時 刻 の 例 では 概 念 の 矛 盾 があるのに 対 し 経 験 概 念 を 人 間 以 外 の 生 物 に 適 用 するこ とに 概 念 的 な 矛 盾 があるわけではない 第 二 に 経 験 と 経 験 概 念 は 切 り 分 けて 考 えなければならない 経 験 を 持 つために 経 験 する 主 体 がそ の 経 験 についての 概 念 を 持 っていなければならないわけではない 私 たちは 現 に 概 念 を 持 たない 子 供 や 動 物 に 経 験 を 帰 属 させている また 語 ることができる 多 くの 経 験 は その 概 念 がなかったとしても 存 在 するだろう さらに 一 歩 進 むなら 我 々がいつまでも 決 して 完 全 な 概 念 を 持 てないような 種 類 の 経 験 も 存 在 するはずである 例 えば 身 体 の 組 織 や 行 動 が 人 間 とはそれほど 近 くない 動 物 ( 例 えばこうもり)にも 意 識 の 内 面 生 活 があるという 豊 富 な 証 拠 がある しかしそれを 記 述 するための 概 念 は 十 分 ではない 彼 らは それぞ れに 特 有 な 経 験 をしているのである さらに 外 的 な 表 れをしっかりとは 同 定 できない 意 識 形 態 という ものが 存 在 している 可 能 性 もある( 例 えばガイア 理 論?) 我 々にはそれと 認 識 できないような 生 物 が 存 在 して 我 々と 同 じような 思 考 や 感 覚 を 持 つかもしれないと 考 えることは 無 意 味 ではないのである 私 たちは 現 時 点 では 発 見 の 仕 方 を 知 らないような 現 象 についても 観 念 を 形 成 できる これは 物 理 学 の 発 展 に 不 可 欠 なステップであり 頭 の 中 の 出 来 事 についての 探 究 を 進 める 際 にも 利 用 できる それだけ ではない 一 般 概 念 は 原 理 的 に 知 りうるものだけに 制 限 されることなく 適 用 を 拡 張 していくことが できるのである 観 点 の 一 般 観 念 を 受 け 入 れれば みずからの 経 験 や 想 像 力 に 頼 らずに 例 えば 未 知 の 感 覚 の 質 の 構 造 を その 感 覚 を 持 つ 生 物 を 観 察 することで 調 査 できるかもしれない 同 じ 一 般 概 念 を 自 分 に 適 用 すれば 経 験 しなくても 理 解 できるような 方 法 で 自 分 の 経 験 を 分 析 できるはずである これは われわれ 自 身 をも 含 めた 現 実 の 客 観 的 理 解 を 求 める という 自 然 な 目 標 にかなったことである 5. 客 観 的 現 実 の 不 完 全 さ The Incompleteness of Objective Reality 前 節 の 道 をどれだけ 進 んだとしても 失 われるものがある ある 観 点 を 持 った 経 験 が 存 在 するという 所 までは 認 められても 経 験 に 特 有 の 性 質 は 主 観 的 に 想 像 できない 限 り 把 握 できないのである ゴキ 10 / 64

11 ブリの 味 覚 についての 緻 密 な 客 観 的 現 象 論 を 展 開 することができても ゴキブリにとってのスクランブ ルエッグの 味 は 分 からない 現 実 は 単 に 客 観 的 なものではない 頭 の 中 の 出 来 事 についての 客 観 的 で 一 般 的 なとらえ 方 がどれだけ 進 歩 し 客 観 性 の 物 理 的 な 捉 え 方 に 付 け 加 えられたとしても 経 験 や 意 図 の 正 確 な 特 性 (character)は 実 際 に 経 験 されるか 想 像 されるかしない 限 り 理 解 できないのである 我 々 は 実 在 論 を 受 け 入 れなければならない この 世 界 には 私 が 手 にできるどんな 概 念 によっても 捉 えきれ ない 側 面 があるのである 客 観 性 の 探 求 がどこまで 行 っても 現 実 を 不 完 全 にしか 捉 えられないのだとし ても 客 観 的 理 解 の 探 求 が 無 意 味 となってしまうわけではない 客 観 性 の 探 求 は 知 識 をわれわれへの 現 れを 超 えて 拡 張 するための 唯 一 の 手 段 である 世 界 の 主 観 的 観 点 と 客 観 的 観 点 とを 統 一 しようとするとき どちらから 出 発 しても 問 題 が 生 じる 主 観 的 観 点 から 出 発 すると 懐 疑 主 義 観 念 論 独 我 論 といった 伝 統 的 な 問 題 に 直 面 する 逆 に 客 観 的 観 点 から 出 発 すると 観 点 や 中 心 のない 世 界 の 中 に 自 分 自 身 やその 観 点 他 者 たちの 観 点 をどのように 位 置 づけるべきかという 問 題 にぶつかる 客 観 的 観 点 から 出 発 した 際 に 生 じる 問 題 は 懐 疑 主 義 の 裏 面 のようなものである というのも 懐 疑 主 義 では 前 提 となっているのは 主 観 的 現 実 であり 問 われて いるのが 客 観 的 現 実 であったのに 対 し 後 者 では 前 提 となっているのは 客 観 的 現 実 であり 問 題 とな っているのは 主 観 的 現 実 であるからである この 章 では 客 観 的 観 点 から 出 発 して 頭 の 中 の 出 来 事 と いう 主 観 的 現 実 にどこまで 接 近 できるかを 考 えたわけであるが これには 限 界 があることが 示 された つまり 客 観 的 理 解 を 追 究 していただけでは 決 して 発 見 できないような 真 実 があるということである 11 / 64

12 第 3 章 頭 の 中 の 出 来 事 と 身 体 Mind and Body 1. 二 面 論 Dual Aspect Theory 心 身 問 題 のひとつの 問 い 方 [28-9(ページ 数 は 原 著 のもの)] 心 の 主 観 的 性 質 は 客 観 的 なものに 還 元 できない 心 と 身 体 ( 脳 )には 密 接 な 関 係 がある[ 身 体 がなければ 心 はない] 身 体 は 物 的 であり 物 的 客 観 性 のもとに 捉 えられる 身 体 は( 本 やレンガと 同 様 に)ありふれた 物 的 物 質 から 構 成 されているのに どうして 心 観 点 主 観 的 経 験 のような 物 的 に 捉 えられないものが 生 じるのか? 解 答 1: 二 元 論 [29-30] そもそも 物 的 なものは 心 を 持 ち 得 ない 心 的 性 質 の 担 い 手 は 魂 であり それは 物 的 なものではない 問 題 点 二 元 論 の 根 拠 は 物 的 なものから 心 的 なものが 構 成 されるはずはないのだから 物 的 なものとは 異 なる 何 かがなければならないと 考 えることにある しかし 物 的 なものの 担 えない 役 割 を 果 たすものとして 何 かを 要 請 するだけでは 1その 何 かが( 物 的 でないために)いかにして 心 的 状 態 の 主 体 たりうるのか 2なぜ 物 的 なものには 心 的 状 態 を 帰 属 できないのか を 説 明 したことにならない 評 価 心 的 状 態 が 物 的 状 態 と 同 じ 仕 方 で 記 述 できないからといって 物 的 性 質 を 持 つものは 心 的 性 質 を 持 てないと 考 える 必 要 はない 二 元 論 は 想 定 可 能 だが 心 的 なものと 物 的 なもののつながりの 深 さを 見 ると もっともらしくない 解 答 2: 無 所 有 論 (no-ownership view)[ 30] 心 的 出 来 事 はただ 起 こるのみで 何 かが 心 的 性 質 なるものを 担 うことはない 問 題 点 理 解 できない 解 答 3: 二 面 論 [30-1] 脳 は( 物 的 性 質 とともに) 非 物 的 性 質 を 持 つ この 定 式 化 自 体 は 何 かを 説 明 したことにはなっていない 以 下 では 心 的 なものと 物 的 なものの 関 係 を 単 一 の 実 在 の 中 で 捉 える 試 みの 一 般 的 問 題 点 ではなく 二 面 論 に 特 有 の 問 題 点 について 論 じる 12 / 64

13 心 的 なものの 独 立 性 [31-2] 問 い: 心 的 なものが 他 のものに 還 元 できないということは 心 的 なものは 他 から 独 立 で 必 然 的 連 関 を 持 たないということではないか? [この 問 いを 斥 け 二 面 論 を 擁 護 するには 次 の 二 つの 問 題 に 答 える 必 要 がある] 1: 心 的 対 象 (entity) 出 来 事 に 心 的 概 念 に 含 意 されていないような 性 質 を どうやって 帰 属 するのか? 2: 心 的 概 念 と 両 立 しないように 見 える 性 質 があるとき どう 対 処 するか? 心 的 概 念 は 主 観 的 でありながら 様 々な 人 によって 様 々な 状 況 で 様 々な 主 体 に 多 義 的 でない 仕 方 で 適 用 できるという 客 観 性 を 持 つ [ 別 の 見 方 をすると] 心 的 現 象 は 世 界 に 属 するものであり 世 界 の 中 の 様 々な 位 置 から 同 定 することができる しかし 心 的 なものに 心 的 客 観 性 があるからといって それが 同 時 に 物 的 客 観 性 によっても 特 徴 づけられるかどうかは 明 らかでない 2. 私 的 対 象 としての< 自 己 > The Self as Private Object 自 己 の 独 立 性 分 析 不 可 能 性 [32-4] 自 己 というものは 私 的 で 他 のものと 論 理 的 概 念 的 連 関 を 持 たないように 思 われる = 過 去 未 来 における 心 的 状 態 が 私 のものであるかどうかは 現 在 の 私 との 身 体 的 心 理 的 連 続 性 によって 分 析 されるものではない 身 体 や 記 憶 とは 別 に 魂 を 措 定 して 自 己 の 存 在 を 客 観 化 ( 対 象 化 )したくなるが 身 体 が 異 なって 自 己 が 同 一 であることが 想 定 可 能 であるように 魂 が 異 なって 自 己 が 同 一 であることも 想 定 可 能 である(Locke) 客 体 を 措 定 しても 意 識 主 体 が 同 じである 点 は 捉 えられない ある 未 来 の 経 験 ( 心 的 状 態 )が 私 のものか 否 かという 問 いは 事 実 によって 答 えが 真 か 偽 かに 決 まるもので 言 葉 の 用 法 に 関 する 規 約 などで 決 まるものではない 心 的 状 態 が 私 のものか 否 かは 他 のものに 還 元 分 析 できない 仕 方 で 決 まっており 身 体 的 心 理 的 事 実 をもとに 知 ることはできないのではないか? 自 己 は 内 省 によって 明 らかにされているか[34-6] 上 の 議 論 は 自 己 というものの 本 質 は 内 省 によって 完 全 に 知 られ 得 るため 自 己 概 念 と 他 の 概 念 の 連 関 はもはや 発 見 されない というデカルト 的 前 提 に 基 づく 反 論 の 手 がかり: 自 己 概 念 などの 主 観 的 概 念 にもある 種 の 客 観 性 があるはず 意 識 主 体 という 概 念 を 持 つには 自 己 同 定 を 外 的 観 察 なしに 行 えなければならないが 13 / 64

14 それは 同 時 に 外 的 観 察 に 基 づく 同 定 とも 対 応 していなければならない さらに 我 々の 概 念 の 所 有 条 件 から 指 示 対 象 の 本 性 を 推 論 できるとも 限 らない 自 己 同 定 や 現 象 学 的 質 などについても 客 観 的 な 観 点 から 私 が 間 違 っている という 場 合 を 考 えることができる 現 れ(appearance)と 実 在 を 区 別 するような 主 観 性 に 関 する 客 観 性 ( 心 的 客 観 性 ) 感 覚 は 私 的 対 象 ではない[36-7] 感 覚 とはそれ 自 体 が 現 れの 形 式 であるから 感 覚 における 現 れと 実 在 の 区 別 とは 本 当 の 現 れと 見 かけ 上 の 現 れの 区 別 である しかし 心 的 概 念 は 単 純 に 見 えるため 概 念 適 用 における 客 観 性 の 条 件 は 明 らかでない 心 的 概 念 が 単 純 で 分 析 不 可 能 に 見 えると それが 私 的 対 象 を 指 示 すると 解 釈 したくなる しかし 心 的 概 念 をこのように 解 釈 することの 誤 りは Wittgenstein が 論 じている 仮 に 感 覚 が 私 的 対 象 の 知 覚 であるとすると 感 覚 は 対 象 そのものではない 対 象 が 変 化 しても 現 れ 方 が 変 化 しなければ 感 覚 は 変 化 しない したがって 感 覚 概 念 の 適 用 には 私 的 対 象 は 無 関 係 である ( 私 的 対 象 については 概 念 の 適 用 の 適 否 が 区 別 できない) 3. 人 格 の 同 一 性 と 指 示 Personal Identity and Reference 自 己 同 一 性 の 条 件 たる 客 観 性 とは?[37-40] ある 未 来 の 経 験 が 私 のものか 否 かという 問 いが 答 えを 持 つためには それを 真 または 偽 にするような 何 らかの 種 類 の 客 観 性 がなければならない その 客 観 性 とはどんなものか? 解 答 案 1: 自 己 概 念 以 外 の 心 理 的 概 念 に 依 拠 する 行 為 情 動 記 憶 などの 心 理 的 連 続 性 によって 人 格 の 同 一 性 を 説 明 する 心 理 的 連 続 性 が 与 えられても 主 体 が 同 一 でないことは 論 理 的 にありうる また 自 分 が 現 実 とは 異 なる 精 神 生 活 を 送 ることもあり 得 たと 考 えられる 解 答 案 2: 人 格 の 同 一 性 を 独 立 した 概 念 として 扱 う Nagel はこちらを 擁 護 する 心 理 的 連 続 性 はあくまで 人 格 の 同 一 性 を 判 断 するための 内 省 的 および 外 的 証 拠 である ( 概 念 の 適 用 条 件 と 概 念 の 指 すもの 自 体 を 区 別 せよ) しかし 証 拠 とは 区 別 されるような 証 拠 づけられるもの 自 体 とは 何 なのか? 一 般 に 我 々がある 概 念 を 持 っていながら その 指 示 するものの 本 性 や その 正 しい 外 延 を 知 らないという 例 は 馴 染 みのないものではない ex. 確 定 記 述 固 有 名 自 然 種 名 (Kripke, Putnam) そのようなものの 本 性 は 経 験 的 探 究 によって 発 見 されうるが どのような 種 類 の 発 見 が なされるべきかは 我 々の 持 つ( 不 完 全 な) 概 念 の 適 用 条 件 によって 決 まる 14 / 64

15 自 己 の 場 合 は その 本 性 の 知 られ 方 が 不 完 全 であるようには 思 えない しかし 自 己 概 念 についても( 未 知 の) 客 観 的 本 質 を 指 示 するということが 発 見 される 余 地 を 認 めるべきではないか その 客 観 的 特 徴 は 自 己 同 一 性 のような 主 観 的 特 徴 を 説 明 しなければならない 二 面 論 [40-3] 二 面 論 によれば 自 己 概 念 が 指 示 するものは 正 常 な 脳 である すなわち 心 的 状 態 の 担 い 手 であり 心 理 的 連 続 性 の 原 因 となるのが 脳 である このことは 自 己 概 念 の 分 析 から 導 かれることではなく 経 験 的 仮 説 である 心 理 的 連 続 性 や 意 識 の 統 合 (unity)の 原 因 が 脳 であるという 証 拠 はある あとは 心 的 状 態 が 脳 状 態 であるとすれば 二 面 論 は 有 力 と 考 えられる ところが 私 も 他 者 も 私 の 同 一 性 条 件 ( 私 は 私 の 脳 であるか 否 か)を 知 らない 知 らなくても 自 己 概 念 を 適 用 することは 可 能 であるし だからこそ 自 己 概 念 を 分 析 するだけでは 自 己 の 同 一 性 条 件 は 導 かれないのである ( 再 び 自 然 種 の 場 合 を 考 えよ) この 点 は 自 己 の 独 立 性 (sec. 1)という 誤 解 を 生 じさせうる 自 己 の 同 一 性 条 件 が 知 られていない[かつデカルト 的 前 提 がもっともらしい]ために その 知 られていない 部 分 は 様 々な 仕 方 で 埋 めることができるように 見 えてしまう = 背 景 知 識 と 両 立 可 能 であるという 意 味 で 認 識 的 に 可 能 である この 意 味 で 脳 が 異 なっても 自 己 が 同 一 である(= 二 面 論 が 誤 っている)ことも 認 識 的 には 想 定 可 能 である しかし このことは 脳 の 同 一 性 こそが 現 に 自 己 の 同 一 性 である 可 能 性 を 否 定 しない 自 己 が 現 に 何 であるかは 我 々の 認 識 ではなく 世 界 が 決 めている 4.パーフィット Parfit 我 々の 持 つ 自 己 概 念 が 自 己 の 本 性 を 完 全 には 捉 えていない 可 能 性 を 認 めるならば 自 己 概 念 によく 対 応 するようなものが 実 は 存 在 しない 可 能 性 を 認 めることになる 特 に 脳 も 自 己 概 念 の 要 求 する 条 件 をよく 満 たさないかもしれない Parfit の 立 場 [43-4] Parfit によれば 我 々は 自 己 を 単 純 で 分 割 不 可 能 なものとして 捉 えているが 脳 は 複 雑 で 分 割 可 能 なものであるから 脳 は 自 己 であるとはみなせない 自 己 に 関 して 我 々の 持 つ 単 純 な 見 方 (the Simple View) a) 全 か 無 かの 条 件 (the all-or-nothing condition) 任 意 の 経 験 について それは 私 のものか そうでないか どちらかである 15 / 64

16 b) 一 対 一 条 件 (the one-one condition) 二 つの 経 験 がともに 私 のものであるならば 両 者 は 同 一 の 主 体 において 生 じる 脳 のあり 方 大 脳 交 連 離 断 (commissurotomy)を 施 された 者 [ 分 離 脳 患 者 ]は ひとつの 脳 を 持 ちながら 二 つの 別 個 の 自 己 として 生 きているように 見 える 一 対 一 条 件 が 破 られる 脳 細 胞 を 尐 しずつ 置 き 換 えていき それに 伴 って 人 となりや 記 憶 も 変 化 した 場 合 置 換 後 の 脳 の 経 験 が 私 のものかそうでないかという 問 いには 答 えがない(だろう) 全 か 無 かの 条 件 が 破 られる Parfit は 脳 の 同 一 性 よりも 上 記 の 二 条 件 は 満 たさないかもしれないが 心 理 的 連 続 性 に 関 心 を 持 つべきだと 提 案 している Nagel の 立 場 [44-5] もし 単 純 な 見 方 に 脳 が 従 わないならば 自 己 概 念 の 指 示 対 象 が 存 在 しないのではなく 指 示 対 象 に 関 する 信 念 が 誤 っていると 考 えるべきである すなわち 私 は 何 であるかという 問 いに 関 わる 経 験 的 発 見 によって 私 は 何 であるかに 関 する 根 本 的 信 念 さえ 反 証 されるのである しかし 二 面 論 によれば ある 意 識 の 中 心 が 私 のものか 否 かという 問 いに 対 して 答 えは 一 意 に 定 まらず そのせいで 二 面 論 の 捉 え 方 を 内 面 化 することは 難 しい では なぜ Parfit のような 立 場 を 採 らないかと 言 えば 論 点 先 取 にならない 答 えはない 意 識 の 流 れや 信 念 欲 求 などがそこで 起 こるような 何 かであるという 条 件 に 関 しては 脳 も 満 たしているので 単 純 な 見 方 は 諦 めてもよいだろう [Nagel は 自 己 の 満 たすべき 必 要 条 件 として 単 純 な 見 方 とは 別 のものを 想 定 している] 5. クリプキ Kripke 前 節 までは 自 己 について 論 じたが より 一 般 的 な 心 的 出 来 事 の 問 題 に 転 じる 二 面 論 が 正 しくないとは 言 えない[46-7] Kripke は 唯 物 論 を 批 判 し 心 的 出 来 事 は 物 的 出 来 事 ではないと 論 じた これによって 二 面 論 も 否 定 されるかのように 見 えるが 実 はそうではない Kripke の 想 像 可 能 性 論 証 私 は いかなる 脳 状 態 もなしに 頭 痛 が 存 在 することを 想 像 できる これは 頭 痛 のように 感 じられるが 本 当 は 頭 痛 ではないものの 想 像 ではない ゆえに 頭 痛 は 脳 状 態 なしに 存 在 することができ したがって 脳 状 態 ではない この 議 論 では 認 識 的 可 能 性 と 形 而 上 学 的 可 能 性 が 混 同 されている 16 / 64

17 我 々は 外 的 観 察 なしに 自 己 を 同 定 できるため 自 己 の 本 性 を 完 全 に 知 っていると 思 い 込 みがちであり 頭 痛 や 視 覚 経 験 などの 心 的 出 来 事 についても 同 様 である しかし 自 己 頭 痛 視 覚 経 験 の 本 性 について 我 々が 完 全 に 知 っているとは 限 らず したがって 心 的 出 来 事 が 物 的 出 来 事 なしに 形 而 上 学 的 に 可 能 であることを 我 々が 知 っているとは 言 えない 我 々は 実 際 には 不 可 能 なことを 無 知 ゆえに 可 能 と 思 うかもしれないのである 二 面 論 における 物 的 なものと 心 的 なものの 関 係 [47-9] ひとつの 出 来 事 が 物 的 性 質 と 心 的 性 質 を 同 時 に 持 つことがどういうことなのか 現 在 のところ 我 々にはよくわからない 二 面 論 が 正 しいとすれば 心 的 出 来 事 にとっては 心 的 性 質 も 物 的 性 質 も 本 質 的 であると 思 われるので 両 者 の 間 には 偶 然 以 上 の 関 係 があるだろう 尐 なくとも 前 者 が 後 者 に 付 随 するか もしかしたら 必 然 的 関 係 があるかもしれない これは 心 的 性 質 が 物 的 性 質 で 還 元 分 析 できないという 考 えと 衝 突 するように 見 える しかし 心 的 なものと 物 的 なものが より 根 源 的 な 何 かの 現 れ 方 だとすれば 両 者 の 間 には 還 元 関 係 がなくともよい そのような 深 いレベルがあるかどうかはわからないし たとえあっても 我 々は 一 般 的 な 理 解 を 得 ることができないかもしれない 特 に 主 観 的 な 現 れは 有 機 体 の 多 様 さに 応 じて 多 様 であることだろう [コウモリであるとはどのようなことかを 我 々は 理 解 できない] 6. 汎 心 論 と 心 の 統 一 Panpsychism and Mental Unity 二 面 論 は 完 全 に 理 解 可 能 なものではなく 形 而 上 学 の 産 物 にも 見 える 特 に 一 種 の 汎 心 論 (panpsychism)を 帰 結 するように 見 えるところが 怪 しい 心 的 性 質 の 還 元 や( 極 端 な) 創 発 を 認 めないならば 有 機 体 が 心 的 性 質 を 持 つことは その 構 成 要 素 が 原 心 的 (proto-mental) 性 質 を 持 つことに 由 来 するはず 原 子 は 有 機 体 を 構 成 しないときでさえ 原 心 的 性 質 なるものを 持 つのか? 原 心 的 性 質 の 組 み 合 わせがいかにして 心 を 生 み 出 しうるのか? 汎 心 論 が 怪 しく 映 るのは 心 に 関 する 全 体 - 部 分 関 係 の 概 念 を 我 々が 持 っていないから 物 的 出 来 事 については 全 体 が 時 間 空 間 的 に 部 分 に 分 割 されることを 理 解 できる ex. 筋 肉 の 運 動 が 分 子 レベルの 物 理 化 学 的 出 来 事 から 構 成 される 心 的 出 来 事 については 空 間 的 広 がり 複 合 性 分 割 に 対 応 するものがわからない 個 人 の 心 意 識 は 統 合 されているように 見 え 複 合 的 で 分 割 可 能 とは 想 像 しにくい 脳 の 全 体 - 部 分 関 係 と 対 応 づけることの 難 しさ 脳 が 心 的 状 態 を 持 つとすれば 脳 の 部 分 におけるミクロな 心 的 プロセスが 17 / 64

18 脳 全 体 の 心 的 プロセスを 構 成 するだろう 例 えば 右 脳 のプロセスと 左 脳 のプロセスが 精 神 生 活 の 全 体 を 構 成 するだろう しかし 分 離 脳 の 場 合 右 脳 と 左 脳 は 統 一 された 心 全 体 を 構 成 するように 見 えない 他 方 純 粋 に 心 的 なレベルでは 心 的 プロセスの 構 成 要 素 というものが 理 解 できる ex. 知 覚 経 験 は 現 象 学 的 な 意 味 で 確 かに 空 間 的 である 以 上 は 物 的 性 質 を 持 つものに 心 的 性 質 を 帰 属 させる 困 難 さの 一 例 である 心 身 問 題 に 関 して 新 しいアイディアを 出 すには 困 難 な 問 題 に 注 目 するのがよい 7. 進 歩 の 可 能 性 The Possibility of Progress 物 的 なものが 心 を 持 つことを 理 解 するには 全 く 新 しい 理 論 が 必 要 であり それが 手 に 入 ったとしたら 我 々の 世 界 の 捉 え 方 は 大 きく 変 わることだろう 科 学 が 様 々な 現 象 の 統 一 的 理 解 を 進 めてきたことを 考 えると 心 的 なものも 科 学 的 に 理 解 できるようになると 期 待 したくなるかもしれない しかし 物 理 学 において 過 去 に 何 度 か 新 たな 概 念 理 論 の 登 場 が 必 要 とされたように 心 的 なものの 理 解 のためには 物 的 なものを 扱 うための 既 存 の 理 論 に 拘 るべきではない 心 的 なものと 物 的 なものがいかに 大 きく 異 なっているかをきちんと 認 識 することから 両 者 を 統 一 的 に 扱 うような 理 論 の 探 究 が 始 まる 18 / 64

19 第 4 章 客 観 的 自 己 The Objective Self 1. 誰 かであること Being Someone 何 者 かとしての 私 複 数 の 観 点 や 主 観 的 経 験 が 現 実 世 界 に 含 まれていることを 認 めても 我 々がそれぞれ 特 定 の 人 物 であるという 事 実 は 客 観 的 な 世 界 の 記 述 に 収 まり 切 らない 自 分 が 特 定 の 人 物 であるということは どのような 事 実 であるか という 問 いは2つの 問 い からなる 1 いかにしてある 特 定 の 人 物 が 私 であり 得 るのか? いかなる 特 定 の 観 点 にもよらない 世 界 の 完 全 な 記 述 が 与 えられたとしても そこに 含 ま れる 特 定 の 人 物 TN が 私 であるということが 取 り 残 されてしまう その 一 方 で 完 全 な 記 述 には 上 記 のようなさらなる 事 実 が 入 り 込 む 余 地 が 存 在 しない 2 いかにして 私 は 単 にある 特 定 の 人 物 であり 得 るのか? 私 が 何 であるかが 問 題 である 限 り 私 が TN や 他 の 特 定 の 人 物 との 間 に 持 ち 得 るいかなる 関 係 も 偶 然 的 かつ 恣 意 的 であらざるを 得 ない 私 は 単 なる 特 定 の 人 物 ではあり 得 ず 私 は TN である というのは 同 一 性 言 明 ではなく 主 語 述 語 命 題 と 考 えられる この 問 題 の 両 半 面 (1と2)は2 方 向 での 問 い 方 に 対 応 している( いかにして TN は 私 であり 得 るのか いかにして 私 は TN であり 得 るのか ) これらは 誰 もが 問 いうる 問 題 である( 独 我 論 的 問 いではない) 無 中 心 の 世 界 の 中 に 私 が 存 在 することは 驚 くべきことだと 思 われる ある 人 物 が 私 であるということ( 問 いの 前 半 ) 私 を 容 れる 余 地 の 無 いような いかなる 特 定 の 観 点 からのものでもないような 仕 方 での 世 界 に 関 する 了 解 は 馴 染 みの 深 いものであり そのような 世 界 には 我 々 全 員 が 我 々の 身 体 と 心 が そ してあらゆる 個 体 とその 心 的 物 的 性 質 が 含 まれている その 内 部 のどこからでもないところから 理 解 された 場 合 実 際 にこれこそが 世 界 である しかしこのような 世 界 には TN が 私 の 視 座 であるという 事 実 が 含 まれ 得 ないように 思 われる この 事 実 を 表 現 するには 私 や 私 の 意 識 について 語 る 以 外 になく そのため これは 一 人 称 的 に 私 の 観 点 だけから 述 べられ 理 解 され 得 るものである 私 である を 客 観 的 性 質 として 捉 えて 世 界 の 客 観 的 な 了 解 に 取 り 入 れたとしても さらに どの 人 物 が 私 か と 問 うことが 可 能 であり その 答 えはさらなる 何 かを 述 べるものである 私 が TN であるという 事 実 に 対 する 余 地 の 無 さは 理 解 の 仕 方 だけではなく 世 界 そのものに 依 るもの 19 / 64

20 だということになるが その 場 合 無 中 心 の 世 界 了 解 は 何 かを 取 りこぼすことがそもそもできなくなっ てしまう 世 界 または TN について 私 が 有 していると 思 われる 事 実 は ( 世 界 が 完 全 であるために) 存 在 せねばならないと 同 時 に ( 世 界 がそれを 含 み 得 ないため) 存 在 し 得 ない この 問 題 に 解 決 策 があるなら それは 世 界 の 主 観 的 理 解 と 客 観 的 理 解 に 調 和 をもたらすもの でなければならない もし 私 が TN であることが 中 心 無 き 世 界 についての 事 実 でないとしたら それが 他 の 何 で あるのかについて 述 べられねばならない 2. 意 味 論 的 診 断 A Semantic Diagnosis 意 味 論 による 反 論 私 は TN である という 思 考 の 中 身 やその 真 理 性 を トリヴィアルなものにすることなく 説 明 することがここでの 目 的 だが それに 対 して この 言 明 は 重 要 な 内 容 を 欠 いており 意 味 論 的 問 題 を 別 にすれば 本 当 の 問 題 など 存 在 しないとする 反 論 があり 得 る 反 論 の 概 要 この 批 判 は 私 は TN である という 言 明 が 重 要 な 真 理 を 述 べていると 信 ずるのは 一 人 称 に 関 する 誤 解 に 基 づいている というものであり この 言 明 の 真 理 条 件 は 指 標 詞 抜 きでも 表 現 可 能 であるとされる 私 は TN である という 言 明 が 真 であるのは それが TN によって 発 話 されたとき そのと きに 限 る このような 言 明 のはたらきを 理 解 するために 必 要 なのは 世 界 の 中 心 無 き 了 解 における 発 話 の 文 脈 にこ の 言 明 を 置 くことだけであり それによって この 言 明 の 重 要 さや 真 理 はさらなる 事 実 の 存 在 には 依 拠 していないことが 理 解 できる この 言 明 が 有 意 味 であるためには 一 人 称 を 普 通 の 仕 方 で 用 いる 者 が 存 在 することが 要 請 されるだけで その 真 理 値 を 決 定 するような 事 実 は 三 人 称 の 言 明 によって 表 現 可 能 である TN が 私 であるとは どのような 真 理 なのか という 問 題 に このような 論 点 から 与 えられ る 答 えは 私 は TN である という 言 明 は TN によって 発 せられたなら 真 である という ものである 私 が TN である という 言 明 が 客 観 的 な 世 界 了 解 に 収 まり 切 らない 事 実 を 述 べているように 見 えるのは ただ 単 に TN の 指 示 に 私 を 用 いるために 私 が 誰 であるかを 知 る 必 要 がな いからにすぎない 再 反 論 以 上 のような 反 論 は 当 初 の 問 題 を 退 けるものではない 一 人 称 言 明 の 真 理 条 件 を 非 人 称 的 な 形 で 与 えられるからといって 問 題 が 解 消 される 訳 で はなく むしろそのような 操 作 によって 我 々の 世 界 了 解 に 深 刻 なギャップがもたらされてしまう 20 / 64

21 日 常 的 な 場 面 における 発 話 に 限 れば 私 に 関 する 上 記 の 意 味 論 的 説 明 に 誤 りは 無 いが それは TN と いう 人 物 を 通 して 世 界 を 見 ている 思 考 主 体 としての 私 について 考 える 際 に 私 が 抱 く 思 考 を 説 明 するも のではない ただし 意 味 論 的 反 論 は 私 が 特 定 の 人 物 である という 事 実 に 関 する 問 題 に 対 する 解 決 が 一 般 的 なものでなければならないことを 示 唆 している 私 は TN である という 言 明 が その 話 者 が TN と 呼 ばれている ということ 以 上 の 内 容 を 述 べるものだとする 根 拠 を 説 明 するには 日 常 的 な 一 人 称 言 明 の 情 報 内 容 との 類 比 が 必 要 で あり そのためには 哲 学 的 思 考 を 表 現 する 際 の 私 の 指 示 作 用 に 関 する 説 明 が 要 請 される 3. 無 中 心 の 世 界 The Centerless View 私 がある 人 物 であるということ( 問 いの 後 半 ) この 問 題 の 悩 ましさは 私 が TN であることは 偶 然 的 であるように 見 えるのに 私 の 同 一 性 は 偶 然 的 で はあり 得 ないことからもたらされる 非 人 称 的 な 観 点 からは 私 と TN の 結 びつきは 恣 意 的 なものに 見 えるし TN は 無 数 にいる 他 者 のうちの 1 人 にすぎない 世 界 全 体 について 考 える 私 が いかにしてこれほど 小 さく 具 体 的 で 特 殊 なものであり 得 るのか 私 は TN を 窓 として 世 界 を 経 験 するが 真 の 自 己 は 観 点 を 持 たず その 世 界 了 解 は TN とその 観 点 を 包 含 するものであるため それらは 真 なる 自 己 の 観 点 ではない 想 像 において 自 己 を TN から 引 き 離 せるように 思 われるからといって 実 際 にそれらが 別 個 のものであ ることや TN に 関 する 他 の 何 ものも 本 質 的 に 自 分 に 属 さないことが 示 される 訳 ではないが しかしそれ は 自 分 にとって 本 質 的 なものが 自 分 の 観 点 や 世 界 の 中 での 位 置 とは 無 関 係 であることを 示 している 客 観 的 描 像 を 構 成 するためのデータとして TN の 個 人 的 経 験 つまり TN の 観 点 から 直 接 的 に 得 られる 情 報 を 間 接 的 に 得 られたもののように 扱 うことによって 客 観 的 自 己 を 人 物 TN か ら 抽 出 することができる 客 観 的 自 己 は いかなる 観 点 からの 経 験 をも 扱 うことが 可 能 なはずで 客 観 的 自 己 の 世 界 についての 見 解 は そもそも 世 界 内 の 観 点 から 直 接 もたらされるものに 基 づかないことさえ 可 能 である 感 覚 情 報 を 司 る 神 経 が 遮 断 されたとしても 直 接 的 な 神 経 刺 激 によって 情 報 が 得 られるなら そのとき 私 は いかなる 観 点 をも 持 つことなく 世 界 了 解 を 行 っていることになる 現 実 には 客 観 的 自 己 は 通 常 の 人 物 が 持 つ 観 点 の 一 部 にすぎないが その 客 観 性 は 人 によっても 人 生 や 文 明 の 段 階 によっても それぞれに 異 なり いくつかの 手 順 を 踏 むことでより 高 度 な 客 観 性 が 達 成 さ れる 中 心 無 き 観 点 は そこに 異 なる 人 々が 収 斂 し 得 るものであるから 客 観 性 と 間 主 観 性 の 間 には 緊 密 な 結 びつきがあることになる 間 主 観 的 な 観 点 をさらに 世 界 の 中 に 位 置 づけることで さらに 抽 象 化 を 行 うことができ こ れを 進 めることでより 普 遍 的 な 世 界 了 解 が 可 能 になる 21 / 64

22 私 による 指 示 TN を 含 む 世 界 に 関 して 非 人 称 的 な 了 解 を 行 う 主 体 としての 自 分 を 指 示 するものとして 私 を 理 解 す るなら 我 々は 私 は TN である という 哲 学 的 思 考 の 内 容 を 説 明 することができる このような 指 示 は 本 質 的 に 指 標 的 であり 客 観 的 な 記 述 へと 消 去 され 得 ないものであるが その 思 考 は トリヴィアルなものではない このことは 哲 学 的 思 考 の 一 部 である 驚 き 私 は 世 界 の 中 心 であり かつ 中 心 でないという 奇 妙 な 感 覚 を 説 明 するのにも 役 立 つ 私 は 世 界 全 体 を 了 解 するものであると 同 時 に TN という 世 界 の 一 部 にすぎない 私 は TN である という 思 考 は 客 観 的 に 了 解 された 世 界 についての 思 考 へと 翻 訳 することのできな いものである 一 方 で その 思 考 に 対 応 する 客 観 的 事 実 を 同 定 することは 可 能 である TN は 客 観 的 自 己 を 所 有 する もしくは TN は 客 観 的 自 己 であるため 私 は 自 分 自 身 を 私 として の 相 の 下 に そして 公 的 に 同 定 可 能 な 人 物 TN という 客 観 的 な 相 の 下 においても 指 示 することで ある 重 要 な 同 一 性 について 述 べることができる 客 観 的 観 点 は 必 ずしも 私 を つまり その 主 体 を 含 むような 世 界 についてのものであるとは 限 らない が 客 観 的 了 解 は 実 際 に 主 体 を 有 しており そのため 世 界 に 主 体 が 現 れることが 可 能 なのであり 私 は 主 観 的 観 点 と 客 観 的 観 点 をまとめあわせることができるのである 他 の 形 の 自 己 言 及 にはこのようなインパクトは 無 い 情 報 付 与 的 な 同 一 性 言 明 との 類 比 私 は TN である という 問 題 と 情 報 付 与 的 な 同 一 性 言 明 には 共 通 点 がある 宵 の 明 星 は 明 けの 明 星 である という 事 実 はどのようなものか そこに 同 一 性 が 存 在 し それらの 語 は 確 定 記 述 ではなく 固 定 指 示 詞 であるならば この 事 実 は 金 星 = 金 星 という 事 実 にのみ 対 応 しているように 見 える しかし これらがトリヴィアルなものでないことを 説 明 するには これらの 語 による 指 示 がどのようなものであるのか 語 の 意 義 について 説 明 せねばならない それを 説 明 する 諸 理 論 はすべて 我 々が 語 っている 事 物 に 対 して 客 観 的 に 理 解 可 能 な 関 係 の 中 に 我 々を 位 置 付 けようと 試 みるものである 私 は TN である という 思 考 も 同 様 の 問 題 を 示 しているが ここで 求 められているのは 自 分 の 外 側 にあるものに 対 する 二 重 の 指 示 関 係 ではなく 私 の 世 界 全 体 に 対 する 二 重 の 関 係 を 説 明 することである 自 分 が 客 観 的 に 世 界 を 了 解 する 主 体 であることを 認 識 し さらにまた その 了 解 が 含 み 込 む 世 界 の 中 の 特 定 の 一 点 にその 主 体 を 位 置 づけることで 当 の 客 観 的 了 解 がそれ 自 体 を 覆 い 隠 したとき 私 は TN で ある という 思 考 の 内 容 が 理 解 され 得 るのである 客 観 的 自 己 は その 相 の 下 に 私 が 自 分 自 身 を 指 示 し 得 るような 唯 一 の 重 要 な 側 面 であり それは 客 観 的 世 界 了 解 によってのみ 与 えられる 自 己 を 位 置 づけるような 思 考 があり 得 るということが 我 々 全 員 に 関 して 何 かを 明 らかにするように 思 われる 22 / 64

23 そこで 明 らかになるのは 奇 妙 な 形 の 自 己 言 及 ではなく 我 々がそれであるあり 方 の 一 側 面 である 客 観 的 自 己 はそれ 自 身 の 生 を 持 つほどに 独 立 して 機 能 し 自 立 的 に 発 展 し 得 るものである ある 意 味 で 我 々の 持 つ 同 一 の 能 力 や 同 一 の 側 面 が 客 観 性 のさまざまな 働 きに 関 連 しており それは 実 在 すると 考 えられる それは 我 々を 世 界 の 内 と 外 の 両 側 に 我 々を 位 置 づけ 超 越 を 可 能 にするものであるが それらを 再 統 合 するという 問 題 を 生 み 出 すものでもある この2つの 側 面 を 調 和 させることが 人 間 の そしておそらくはあらゆる 知 的 生 命 体 の 主 たる 哲 学 的 課 題 である 我 々の 客 観 的 能 力 の 存 在 を より 基 礎 的 なものによって 解 明 することはできないように 思 われる 単 に 個 人 の 観 点 を 世 界 の 内 部 に 収 容 するためには 人 間 の 心 は 不 必 要 なまでに 大 きい それはより 客 観 的 な 実 在 に 関 する 了 解 を 形 成 し 得 るだけでなく さらなる 客 観 性 を 達 成 することで そ の 細 部 を 埋 めることのできるものである そしてそれは 別 々の 人 間 を 共 有 可 能 な 世 界 了 解 へと 収 斂 させることのできるものだ 以 下 の 章 では 様 々な 領 域 における 客 観 的 自 己 の 働 きを 探 求 し それが 生 み 出 す 問 題 について 論 じる 23 / 64

24 第 5 章 知 識 Knowledge 1. 懐 疑 主 義 Skepticism 客 観 的 自 己 すなわち 特 定 の 視 野 のない 自 己 (100 [ページ 数 は 訳 書 のもの]) 視 点 なき 主 観 (102) へ 超 越 するということは わたしが( 特 定 の 個 人 としての) 自 分 の 外 に 出 て 世 界 の 中 からではなく 世 界 を 眺 めるということを 意 味 する だが 自 分 の 外 に 出 る とはどういうことなのか 自 分 の 視 点 から 完 全 に 抜 け 出 すのは この 世 にいるかぎり 無 理 である 以 上 自 分 の 外 に 出 る という 比 喩 は 文 字 通 りの 意 味 ではなく 別 の 意 味 をもたなくてはならない(109) ネーゲルの 図 式 : 自 分 - 見 かけ- 世 界 客 観 性 と 懐 疑 主 義 とは 密 接 に 関 連 している どちらも 現 実 の 世 界 が 存 在 し そのなかに 自 分 がいて 見 かけは 自 分 と 外 部 のものとの 相 互 作 用 から 生 じる という 考 えから 生 まれる われわれはこれらの 見 かけを 無 批 判 に 受 け 入 れてはならず 自 分 の 成 り 立 ちが 見 かけにどのような 影 響 を 与 えているのか をわかろうとしなければならない そのために われわれをふくむ 世 界 についての 考 え 方 を 形 成 したい (110) ネーゲルのこの 箇 所 での 議 論 は 意 外 と 難 解 ネーゲルはここで 見 かけ が 疑 わしいものであると 言 っ ているが それは リンゴに 見 える という 見 かけが 実 はそうではなかった( 模 造 品 だった)というこ とがあり 得 るので 見 かけは 疑 わしいと 言 っているのではない このような 直 観 的 に 理 解 できる 我 々の 経 験 の 可 謬 性 の 話 をしているのではなく(それを 懐 疑 主 義 の 根 拠 として 挙 げているのではなく) 現 実 と いうものを 自 分 - 見 かけ- 世 界 という 図 式 で 捉 え 見 かけ が 自 分 と 世 界 との 相 互 作 用 で 成 立 する と 考 えるならば 懐 疑 主 義 と 客 観 性 (の 要 求 )が 生 じると 言 っている そしてこのことが 意 味 するのは もし 自 分 と 世 界 との 相 互 作 用 の 構 造 ( 自 分 という 存 在 が 見 かけ に 与 える 影 響 )を 知 ることができ れば 見 かけ についての 懐 疑 は 消 える( 見 かけ を 正 しく 客 観 的 に 知 りうる)ということである だから 自 分 と 世 界 との 相 互 作 用 の 構 造 を 知 ることは 客 観 性 ( 客 観 的 知 識 )のために 必 要 なのであり ここでの 主 題 となる この 箇 所 は 内 藤 の 解 釈 そしてその 際 に 根 本 的 な 問 題 が 明 らかになる 自 分 と 世 界 との 相 互 作 用 について 知 ろうとしても そ れについて 知 るのは 結 局 われわれ( 自 分 )なのであって この 知 はわれわれ( 自 分 )の 成 り 立 ちに 依 存 していることになる 主 観 的 制 約 を 理 解 する 際 にも 主 観 的 制 約 が 働 いてしまい その 主 観 的 制 約 そのも のはどこまでいっても 捉 えられない 自 分 の 外 にどう 踏 み 出 そうとしても 何 かがレンズの 後 に 残 る われわれの 内 側 の 何 かが 結 果 を 左 右 するし このことによって われわれは 本 当 に 現 実 に 接 近 してい るのだろうかと 疑 うことになってしまう どれほど 客 観 的 な 観 点 であろうと 手 付 かずの 主 観 的 な 基 底 の 上 に 成 り 立 っていることになり 自 分 の 視 点 から 離 れるのは 不 可 能 で できるのは それを 変 えるこ とぐらいなのだから その 外 にある 現 実 に 一 歩 一 歩 近 づくという 考 えは 根 拠 をもたないことになるの ではないだろうか (110) 24 / 64

25 そもそも 客 観 性 ( 客 観 的 知 識 )というものは 不 可 能 なのではないか?というこの 問 題 に 対 する 返 答 が 知 識 に 関 する 理 論 ネーゲルはそれを3つに 分 けて 紹 介 している 1 懐 疑 的 な 理 論 見 かけ 信 念 内 容 ( 観 念 表 象?)と 世 界 そのもの ( 物 自 体 的 な?)とにはギャップ 断 絶 がある 2 還 元 的 な 理 論 懐 疑 的 な 理 論 における 見 かけ と 世 界 そのもの とのギャップは 認 め われわれの 知 識 や 信 念 は 世 界 そのもの についてのソレではなく われわれにとっての 世 界 についてのソレであると 考 える 還 元 主 義 の 考 えでは それ 自 体 としてのあるがままの 世 界 というのが なにか 意 味 してはいても わ れわれの 信 念 はそれについての 信 念 ではない われわれの 信 念 は われわれに 現 れるがままの 世 界 に ついてのものなのだ(112) 3 勇 壮 な 理 論 上 記 のギャップはみとめ それを 狭 めずに 飛 び 越 える 形 而 上 学 的 な 説? たとえば プラトンの 想 起 説 を 背 景 にした 形 相 理 論 や デカルトの 欺 かない 神 のアプリオリな 存 在 証 明 による 人 間 知 識 の 一 般 的 な 確 実 性 の 弁 護 などである(112) ネーゲルは1と3を 実 在 論 的 立 場 と 呼 び 2ではなくそちら 側 に 真 理 があるという ネーゲルは 1の 懐 疑 主 義 を 否 定 したり 乗 り 越 えようとはしない (2 節 反 懐 疑 主 義 参 照 ) また 合 理 主 義 的 立 場 に 立 って 3の デカルトの 神 のようなものを 要 請 する (5 節 合 理 主 義 参 照 ) 懐 疑 主 義 の 問 題 は 常 識 的 な 知 識 の 主 張 の 意 味 を 誤 解 することから 生 じるのではなく その 主 張 の 実 際 の 内 容 と 世 界 についての 信 念 形 成 にかかわっている 自 分 自 身 を 超 えようとする 試 みとから 生 じるのだ と 思 う われわれのどうしようもない 有 限 性 に 照 らしてみれば すべての 知 識 にかんする 懐 疑 主 義 か あるいは 尐 なくとも われわれの 信 念 を 暫 定 的 なものとみなすのが 妥 当 である(113) ネーゲルの 基 本 的 な 発 想 は 次 のようなものであるように 思 える すなわち 信 念 ( 知 識 見 かけ ) の 客 観 性 の 進 歩 は 自 分 がそこに 含 まれているような 世 界 (はじめの 見 かけ Aを 含 む 新 しい 見 かけ B)を 眺 めることによって 可 能 であり それは 自 分 の 外 に 出 る ( 自 己 超 越 する)ことである このこ とが 文 字 どおりにはできない( 完 全 にはできない)ことを 示 したのが 上 での 議 論 であろう( 自 分 の 外 にどう 踏 み 出 そうとしても 何 かがレンズの 後 に 残 る という 問 題 ) そしてこの 問 題 に 答 えるために 知 識 の 理 論 を 持 ち 出 し 自 分 が 与 するのは1 懐 疑 主 義 的 立 場 と3 合 理 主 義 的 立 場 ( 勇 壮 な 理 論 )の 方 で 25 / 64

26 あると 宣 言 結 局 自 分 の 外 に 出 る ことは 文 字 通 りにはできない( 完 全 にはできない) では 客 観 性 の 進 歩 は 全 く 不 可 能 なのかというと そうではない ある 意 味 で 自 分 の 外 に 出 る ことはできる ではわれわれ に 可 能 な 自 分 の 外 に 出 る こととは? われわれに 可 能 で 自 分 の 外 に 出 ることに 最 も 近 いのは われわれをふくむ 世 界 を 一 歩 下 がって 捉 える ことだ この 捉 え 方 は われわれがそれを 所 有 していることもふくむ この 捉 え 方 が われわれ 自 身 に ついて 理 解 可 能 にしてくれることの 一 部 としてふくんでいるのだ こうすれば 自 分 がもっていながら その 特 定 の 観 点 には 縛 られない 世 界 の 捉 え 方 のなかに 自 分 が 現 われる という 意 味 で 自 分 の 外 にいる ことになる この 捉 え 方 の 追 求 は 客 観 的 自 己 にとっては 不 可 欠 の 課 題 だ かなり 合 理 主 義 的 な 認 識 論 によってはじめて この 追 求 が 意 味 をなすことをこれから 論 じたい(113) 最 後 の 文 章 で これからの 課 題 も 提 示 されているのだが とりあえず ここでのネーゲルの 主 張 をまと めてみる 完 全 に 究 極 的 に 客 観 的 な 立 場 に 立 つことは 不 可 能 であるが(そしてそのことは いかなる 客 観 性 も 疑 わ しいという 上 述 の 問 題 をひきおこすのだが) それにもかかわらず 客 観 性 ( 客 観 的 知 識 )を 追 及 すること ができなければならない そしてこの 追 求 が 意 味 をなすのは かなり 合 理 主 義 的 な 認 識 論 によって で ある 客 観 性 の 条 件 としての この 合 理 的 な 認 識 論 については 後 述 いろんな 言 葉 表 現 が 混 ざり 合 っていてわかりにくいので 簡 単 に 図 式 化 する 客 観 性 の 獲 得 = 自 分 の 外 に 出 る( 自 己 超 越 )=どこでもないところからの 眺 めの 獲 得 これは 完 全 にはできない けどある 程 度 (?) 可 能 である というか 実 際 可 能 であると 考 えなければ 不 合 理 それを 可 能 にするのは 合 理 的 な 認 識 論 という 立 場 2. 反 懐 疑 主 義 Antiskepticism この 節 では 懐 疑 主 義 の 批 判 をする 反 懐 疑 主 義 の 議 論 が 紹 介 されるが ネーゲルはその 反 論 は 成 功 してお らず 懐 疑 主 義 を 論 駁 することは 不 可 能 だと 述 べる 結 論 部 分 だけ 引 用 する 懐 疑 主 義 とは 本 当 は われわれの 状 況 有 限 性 完 全 な 客 観 性 に 到 達 はできないこと を 認 める 方 法 なのである もちろん 知 識 のようなものを 追 求 し 続 けることを 妨 げはしない われわれのもつ 生 来 の 実 在 論 は 純 粋 に 主 観 的 な 眺 めに 甘 んじることを 不 可 能 にするからだ(120) 26 / 64

27 3. 自 己 超 越 Self-transcendence この 節 では 自 己 超 越 = 客 観 性 の 獲 得 ( 進 歩 ) について 分 かりやすい 具 体 例 をあげながら 説 明 されている ネーゲルは 自 己 超 越 という 物 々しいというか 妖 しげな 言 葉 を 使 っているが それが 意 味 しているのは <これまでの 自 分 の 見 方 理 解 をとりこむような より 包 括 的 な 見 方 理 解 を 獲 得 する>ということだけである より 包 括 的 な 見 方 の 獲 得 の 際 にはそれまでの 見 方 の 外 に 出 る それを 超 え 出 るので 自 己 超 越 と 言 われているのだろう 客 観 性 の 進 歩 は 知 識 の 追 加 によってなされるのではない 客 観 性 が 進 歩 するということは それま での 世 界 の 見 かけ 理 解 の 枠 組 みを 包 括 するような 新 しい 見 かけ 理 解 の 枠 組 みを 獲 得 するこ と つまり 自 己 超 越 するということである 客 観 性 が 進 歩 するためには 既 存 の 理 解 形 式 とその 対 象 が 新 たな 理 解 形 式 の 対 象 とならなければならない (122) 具 体 例 1: 第 一 性 質 と 第 二 性 質 の 区 別 Aそれまでの 理 解 形 式 世 界 観 ( 世 界 の 見 かけ ) 色 や 形 など 全 ての 物 の 性 質 は 物 によってひきおこされる B 新 しい 理 解 形 式 色 などの 第 二 性 質 は 物 ( 第 一 性 質 = 延 長 )と 我 々との 相 互 関 係 によってひきおこされる 具 体 例 2: 相 対 性 理 論 量 子 力 学 こうした 例 からわかるのは 人 間 は 自 分 が 当 初 おかれている 制 限 から 逃 れる 能 力 があるということだ これは いろいろな 観 点 から 世 界 を 見 てまわるだけでなく これまでの 観 点 の 一 般 形 式 を 理 解 し 批 判 で きる 新 たなレベルに 上 がることにもよっている(125) これらの 例 は 知 識 の 増 加 ではなく 理 解 の 枠 組 み 世 界 観 の 変 化 であり しかもそれはただの 中 立 的 な 変 化 ではなく 進 歩 である AはBによって 説 明 されるが その 逆 は 不 可 能 なのだから そしてBもま たそれを 包 括 するCによって 低 次 の 見 かけとされる 可 能 性 がある かつて 現 実 のこれ 以 上 ないほど 客 観 的 な 捉 え 方 だと 思 われていたものが さらに 客 観 的 な 捉 え 方 に 見 かけとして 含 まれるようになったと いうケースはかなりあるのだから こういったことが 続 くと 予 想 しないのはばかげている (126) 4. 進 化 論 的 認 識 論 Evolutionary Epistemology ネーゲルは 客 観 性 の 進 歩 を 自 己 超 越 ( 自 己 理 解 (126)とも 言 われている)と 捉 えているわけだが そのために 大 きな 問 題 にぶつかる... 客 観 性 の 中 心 課 題 は 自 己 理 解 であり そのために この 企 ては 深 刻 な 障 害 に 直 面 する(126) 27 / 64

28 それは そもそもなぜ 自 己 超 越 ( 自 己 理 解 )が 可 能 なのかという 問 題 であり 第 一 節 で 提 示 された 問 題 である つまり 自 分 の 外 にどう 踏 み 出 そうとしても 何 かがレンズの 後 に 残 る (110)という 問 題 であ り 自 己 を 超 越 して 新 しい 観 点 見 方 を 獲 得 しても それはまた 自 己 の 観 点 見 方 に 過 ぎないので (そ の 見 方 は 例 えば 悪 霊 に 惑 わされているために(115)) 世 界 そのものを 把 握 できていないかもしれないとい うことである 客 観 性 の 獲 得 ( 進 歩 )をこのような 不 完 全 な 自 己 超 越 と 捉 えると 客 観 性 そのものが 常 に 不 完 全 で ぐらついたものになる この 問 題 に 対 する 進 化 論 的 説 明 が 批 判 されるが ではどう 考 えればよいのかというと 代 案 などない (131)とネーゲルは 言 い 満 足 のいく 説 明 が 満 たすべき 条 件 (132)として 客 観 的 思 考 能 力 (をもった 生 物 )が 必 然 的 に 生 じたということを 説 明 しなければならないという その 理 由 は こんな 事 態 が 起 こ る 事 前 確 率 は 非 常 に 低 いから (132)といわれている 5. 合 理 主 義 Rationalism この 節 でようやく 知 識 について 積 極 的 に 論 じられる しかしそれは 知 識 とはこういったものであ るのでなければならない という 仕 方 においてである わたしが 支 持 してきた 客 観 性 の 条 件 からすると 本 当 の 知 識 の 基 盤 は アプリオリで 自 分 の 内 側 から 引 き 出 されなければならない(133) だれでも 自 分 の 頭 のなかに 科 学 や 他 の 進 歩 により 今 後 明 かされるであろう 可 能 性 を 尐 なくとも 数 千 年 分 は もち 歩 いていると 思 う(134) この 知 識 の 捉 え 方 は 合 理 主 義 の 伝 統 にふくまれるとネーゲルはいう 要 は 経 験 だけでなく アプ リオリなもの( 経 験 から 独 立 なもの)も われわれの 知 識 の 源 泉 として 認 めるという 立 場 をとるという ことである これは ニュートンの 重 力 理 論 や 特 殊 および 一 般 相 対 性 理 論 のような 理 論 上 の 大 進 歩 に おいて 経 験 の 基 盤 に 比 べて 理 性 の 基 盤 の 比 率 が 極 めて 高 いわけを 説 明 する (135) これらの 理 論 は 比 較 的 限 られた 観 察 データにもとづきなされたのであり こうしたデータから これらの 理 論 を 導 きだす のは 不 可 能 だった (135) われわれの 普 通 の 信 念 をぐらつかせず 保 持 しつづけるためには 世 界 との 関 係 のなかで 何 なのかわか らなくても デカルトの 神 の 役 割 を 果 たす 何 かは 本 当 にある と 信 じなければならない(136) 6. 複 視 Double Vision 客 観 性 の 追 求 の 限 界 客 観 性 の 追 及 の 危 険 ( 失 敗 の 危 険 ではなく 野 心 の 危 険 ) 28 / 64

29 客 観 性 を 熱 望 する 世 界 についてのさまざまの 信 念 と 世 界 はわれわれの 考 えとは 思 いもよらないほ ど 違 うかもしれないと 認 めること との 関 係 自 己 分 裂 ( 二 つの 視 点 を 言 ったり 来 たりするか 複 視 を 発 症 するか) 複 視 : 自 分 の 信 念 は 誤 りうるものだと 考 えつつも 信 念 をもって(その 信 念 が 真 であろうと 考 えて) 生 きるしかない(141) 不 協 和 音 うまく 調 和 のとれない 複 数 の 視 点 に 立 たざるをえないということ 29 / 64

30 第 6 章 思 考 と 現 実 Thought and Reality この 章 では ネーゲルが 擁 護 する 実 在 論 がデイヴィドソン カント ストローソン ウィトゲンシュ タインといった 哲 学 者 の 立 場 と 比 較 しながら 特 徴 づけられる 第 1 節 では 簡 単 にネーゲルの 立 場 が 素 描 される 第 2 節 ではデイヴィドソン 第 3 節 ではカントとストローソン 第 4 節 ではウィトゲンシュタ インの 見 解 と ネーゲルの 立 場 との 相 違 点 が 比 較 され この 比 較 を 通 してネーゲルの 立 場 の 特 徴 が 肉 付 けされていく 1. 実 在 論 Realism 実 在 論 には 様 々なバリエーションがある 特 定 の 実 在 論 を 理 解 するには セットになる 懐 疑 論 が 何 を 主 張 し 対 立 する 観 念 論 が 何 を 主 張 するかということを 理 解 するのが 近 道 である ネーゲルの 実 在 論 とセ ットになる 懐 疑 論 は 世 界 は 私 たちが 知 りえない 所 まで 広 がっているだけでなく 考 えることもでき ない 所 にまで 広 がっていると 主 張 する ネーゲルの 実 在 論 に 対 立 する 観 念 論 は 存 在 するものは 人 が 想 像 できるもの 私 達 やその 子 孫 がいずれ 考 えることができるようになるものの 範 囲 に 限 定 されている と 主 張 し それを 超 えるところでは 観 念 は 無 意 味 となると 考 える ネーゲルが 観 念 論 と 呼 ぶものの 中 には 存 在 するとは 知 覚 されることだとするバークリーの 立 場 だけで なく 存 在 するものは 経 験 可 能 な 対 象 に 限 られ 経 験 不 可 能 な 対 象 は 実 在 しないとする 科 学 的 反 実 在 論 事 実 はそれが 実 証 できる 時 にのみ 成 り 立 つと 考 える 論 理 実 証 主 義 等 までもが 含 まれる 観 念 論 の 共 通 点 は 実 在 性 の 基 準 が 認 識 論 的 だという 点 である 対 して 実 在 論 は 認 識 可 能 なもののクラスと 存 在 する もののクラスを 同 一 視 せず 後 者 は 前 者 から 強 い 意 味 で 独 立 していると 考 える 客 観 性 を 求 める 探 求 は 人 間 が 把 握 する 現 実 の 領 域 を 広 げることに 成 功 してきたが あらゆる 現 実 がこのような 探 求 によって 到 達 できると 考 えるのは 誤 りである 2 章 では 客 観 性 の 追 究 が 頭 の 中 の 出 来 事 の 主 観 的 な 現 実 性 を 照 らし 出 すことができないと 論 じた これを 内 的 な 限 界 とするなら 客 観 性 の 追 究 には 外 的 な 限 界 もある 私 たちは 偶 然 に 支 配 された 宇 宙 のちっぽけな 断 片 にすぎないのであるから われわれやその 子 孫 の 考 え る 能 力 を 本 質 的 に 超 えているために 客 観 性 の 及 びもつかないような 現 実 の 側 面 もあるだろうと 考 える のはごく 自 然 である 二 つの 意 味 の 考 えられない を 区 別 するべきであろう 積 極 的 な 意 味 で 考 えられないものとは 丸 い 四 角 のように 不 可 能 であると 分 かっているものである それに 対 し いかなる 概 念 も 持 たず 持 ち 得 ないという 意 味 で 考 えることができないものは 消 極 的 な 意 味 で 考 えることができないものである 積 極 的 な 意 味 で 考 えることができないものは 存 在 しない しかし 消 極 的 な 意 味 で 考 えることができないも のは 存 在 しうる 尐 なくとも 観 念 論 者 のように 存 在 しない と 断 言 することはできないはずである 2. 観 念 論 Idealism バークリーは 知 覚 されていない 対 象 の 観 念 を 形 成 しようとしても その 対 象 の 知 覚 像 を 思 い 描 くこ としかできないのだから 知 覚 されていない 対 象 の 観 念 を 形 成 するのは 不 可 能 であると 主 張 した この 議 論 は 思 考 の 媒 体 たる 想 像 と 思 考 の 対 象 を 混 同 するという 根 本 的 な 誤 りを 犯 している 誰 も 考 えて 30 / 64

31 いないものについての 思 考 が 不 可 能 だと 論 じるのも 同 様 の 過 ちに 基 づいている しかし 存 在 すると は 私 たちが 考 えることが 可 能 であるということである と 主 張 する 観 念 論 は バークリーのような 誤 りは 犯 していない このような 立 場 が 依 拠 するのは デイヴィドソンの 議 論 である 我 々は 私 たちに 理 解 可 能 な 言 語 によって 形 成 可 能 な 全 文 章 の 真 理 という 概 念 を 超 えた 一 般 的 な 真 理 概 念 など 持 っていない とデイヴィドソンは 主 張 する つまり 理 解 可 能 性 や 解 釈 可 能 性 や 翻 訳 可 能 性 の 範 囲 を 超 えて 真 であるようなものは 存 在 しないということである この 限 界 を 超 えて 言 語 を 使 用 す ることは 言 語 の 誤 用 であり 実 在 論 者 は まさにそのような 誤 用 を 犯 しているというのである このような 議 論 の 結 論 は 不 可 解 である 例 えば 精 神 年 齢 が 人 間 で 言 えば 9 歳 程 度 にまでしか 成 長 しな い 生 命 体 を 考 えることができるだろう 彼 は マクスウェルの 方 程 式 やゲーデルの 定 理 を 理 解 できるよ うにはならない 私 たちが 理 解 できない 世 界 の 側 面 を 理 解 できる より 進 んだ 生 命 体 を 考 えることにす ると この 進 んだ 生 命 体 と 我 々の 関 係 は われわれと 9 歳 児 との 関 係 に 類 比 的 である 我 々が 9 歳 児 に 対 して 言 うように 進 んだ 生 命 体 は 我 々に 世 界 の 中 には 我 々には 思 いも 及 ばない 事 柄 が 存 在 すると 諭 すだろう 世 界 の 中 にそのような 事 柄 が 存 在 するかどうかは この 進 んだ 生 命 体 の 言 うことが 真 である かどうかに 依 存 するのであって 我 々が 今 持 っている 知 力 でそれを 想 像 できるかどうかとは 関 係 がない ように 見 える 精 神 年 齢 が 9 歳 以 上 にはならない 生 命 体 の 中 に 自 分 や 自 分 に 似 た 人 たちには 絶 対 に 気 付 いたり 理 解 したりできないようなものが 存 在 するかもしれない と 主 張 する 実 在 論 者 が 出 現 したとしよう この 生 命 体 は 一 般 相 対 性 理 論 を 理 解 できないのであるから 彼 の 主 張 は 正 しい しかし 私 たちが 自 分 や 自 分 に 似 た 人 たちには 絶 対 に 気 付 いたり 理 解 したりできないようなものが 存 在 するかもしれない と 主 張 するのが 無 意 味 なら 実 在 論 ジュニアがそのように 主 張 するのも 無 意 味 となってしまう 9 歳 児 の 中 にデ イヴィドソン ジュニアが 出 現 したら 実 在 論 ジュニアに そのように 考 えるのは 無 意 味 である と 諭 そうとするだろう しかし 間 違 っているのはデイヴィドソン ジュニアの 方 ではないだろうか 第 1に 我 々が 持 っているあらゆる 概 念 は 矛 盾 のために 適 用 不 可 能 だということが 示 されない 限 り その 概 念 の 適 用 を 拡 大 していくことが 許 される 第 2 に 私 たちは すべて という 一 般 概 念 を 持 って いる 第 3 に どんな 概 念 でもその 補 集 合 について 話 すことができる この 3 つを 組 み 合 わせると 私 たちは 想 像 できないあらゆる 事 物 いかなる 有 限 の 頭 脳 もその 概 念 を 決 して 形 成 できないすべての 事 物 といった 概 念 を 有 意 味 に 考 えることができるように 思 われる 有 意 味 なだけではない 私 たちがい かにちっぽけな 存 在 であるかということを 考 えるならば これらの 概 念 が 当 てはまるものが 存 在 するの はほぼ 確 実 ではないだろうか 3. カントとストローソン Kant and Strawson 私 たちの 信 念 は その 根 拠 となる 物 事 を 超 えている このギャップから 懐 疑 主 義 が 生 まれる 還 元 主 義 はこのギャップを 回 避 するために 信 念 の 内 容 を 私 たちが 手 にし 得 る 根 拠 から 定 義 しようとする 思 考 に 関 しても 同 様 である 懐 疑 主 義 は 現 実 は 我 々の 想 像 可 能 なものの 領 域 を 超 えていると 考 えるのに 対 し 還 元 主 義 は 現 実 というものの 広 がりを 我 々にとって 想 像 可 能 なものの 広 がりと 同 一 だとみな す 本 節 では カントの 懐 疑 主 義 と ストローソンの 還 元 主 義 が 比 較 され ネーゲルがその 中 間 に 位 置 することが 示 される カントは 私 たちが 考 えることができるのは 私 たちに 対 して 表 れている 限 りでの 事 物 であって も 31 / 64

32 の 自 体 ではないと 主 張 した それに 対 しストローソンは もの 自 体 を 否 定 し 見 かけと 現 実 の 区 別 は 現 象 界 の 中 での 不 完 全 な/より 完 全 な 知 覚 時 間 的 な 前 / 後 あるいは 部 分 的 探 究 / 包 括 的 探 究 の 差 によって 形 成 されていると 考 えた このコントラストが 可 能 となるためには 同 じ 対 象 についての 訂 正 された 見 方 が 存 在 しなければならない この 考 え 方 は 現 時 点 の 私 たちには 思 いもつかないような 現 実 が 存 在 する 可 能 性 を 許 容 する しかし 人 間 に 可 能 な 考 え 方 や 証 拠 の 発 見 の 範 囲 外 にある 現 実 とい うものは ストローソンには 認 められない ネーゲルは 現 象 界 についての 人 間 の 認 識 は もの 自 体 に 対 立 するものではなく もの 自 体 についての 部 分 的 認 識 でありうるという 点 ではストローソンに 賛 成 するが 現 実 に 存 在 しうるものの 範 囲 が 制 限 される 点 には 反 対 する 一 方 カントは 第 二 性 質 だけでなく 第 一 性 質 も 私 たちの 思 考 の 主 観 的 形 式 を 反 映 したものにすぎ ないとし もの 自 体 の 性 質 は 我 々の 思 いの 全 く 及 ばないものだと 考 えた 対 してネーゲルは 第 一 性 質 と 第 二 性 質 の 間 には 決 定 的 な 差 異 があると 考 える 第 二 性 質 の 例 として 例 えば 赤 色 を 考 えよう 物 が 赤 色 であるということの 本 質 は それが 我 々には 赤 く 見 えるということである そして なぜそれは 赤 く 見 えるのか という 問 いへの 究 極 的 答 えは 例 えば 物 体 の 表 面 が 750~800nm の 波 長 の 電 磁 波 を 多 く 反 射 させるといった 第 一 性 質 に 言 及 する 説 明 によっ て 与 えられる 第 一 性 質 の 例 として 正 方 形 という 形 を 考 えよう 物 が 正 方 形 であることの 本 質 は 正 方 形 の 幾 何 学 的 定 義 (4 角 の 大 きさ 4 辺 の 長 さが 互 いに 等 しい)によって 与 えられる そして なぜそ れは 正 方 形 に 見 えるのか という 問 いには その 対 象 が 正 方 形 だから と 答 えるしかない 第 二 性 質 は 我 々への 現 れにその 本 質 があるのに 対 し 第 一 性 質 は 対 象 自 体 の 本 質 を 反 映 しており 物 事 の 最 終 的 説 明 においては 第 二 性 質 は 姿 を 消 すが 第 一 性 質 はそうではない つまり 第 一 性 質 はもの 自 体 に 備 わ る 性 質 であると 考 えるのが 今 の 所 自 然 なのである 確 かに 私 たちの 直 観 の 形 式 が 時 間 と 空 間 であると いうことは 正 しい カントの 誤 りは 時 間 と 空 間 は 直 観 の 形 式 に 過 ぎない と 断 言 してしまった 点 であ る ネーゲルの 立 場 はストローソンとカントの 中 間 である ネーゲルは 現 実 が 我 々やその 子 孫 が 到 達 し 得 る 思 考 の 限 界 を 超 えていると 考 える 点 でストローソンの 還 元 主 義 より 実 在 論 的 だが もの 自 体 の 性 質 を 把 握 することは 原 理 的 に 不 可 能 であるとは 考 えない 点 で カントの 懐 疑 主 義 よりは 実 在 との 距 離 が 近 いのである 4. ウィトゲンシュタイン Wittgenstein ウィトゲンシュタインは 人 間 の 経 験 や 生 活 の 環 境 を 超 えた 領 域 についての 発 言 は 無 意 味 だと 考 えた 概 念 を 有 意 味 に 使 えるのは その 概 念 を 使 って 他 の 者 と 判 断 が 一 致 する 可 能 性 を 背 景 にした 場 合 のみで ある この 考 え 方 からすると 私 たちがどんな 判 断 も 原 理 的 にできないものについて 語 ることは 不 可 能 となる この 考 え 方 は 検 証 しようのない 現 実 について 語 ることを 不 可 能 にするだろうか?そうではない 私 たちの 多 くが 現 に 世 界 は 人 の 言 語 を 超 えて 広 がっていると 判 断 しているのだから むしろそのような 現 実 について 語 ることが 有 意 味 であるということを この 基 準 は 示 しているのである ウィトゲンシュタインはしかし 私 たちが 確 認 したり 同 意 したりすることが 原 理 的 に 不 可 能 な 超 越 的 な 事 実 についての 言 明 は 人 々の 暮 らしの 中 に 足 場 を 持 ちえないと 考 え それを 単 なる 支 離 滅 裂 な 言 語 であると 考 えた だが ウィトゲンシュタインの 超 越 的 思 考 への 攻 撃 は 行 き 過 ぎであり しばしば 問 題 視 される 哲 学 的 な 思 考 だけでなく 全 く 問 題 視 されないような 日 常 的 思 考 さえも 台 無 しにしてしま 32 / 64

33 うのである 現 実 という 概 念 は 人 間 が 共 有 している 概 念 体 系 の 一 部 であり 我 々ができることの 範 囲 を 超 えた 現 実 があるという 考 えの 中 には 誤 謬 は 含 まれない 円 周 率 の 展 開 の 中 には 7777 という 数 列 が あるかないかのどちらかであるし こうもりであるとはどのような 感 じであるかを 想 像 することは 我 々 には 原 理 的 に 不 可 能 だとしても 特 定 の 感 じが 存 在 しなければならない 客 観 性 は 関 主 観 的 な 合 意 以 上 のものである 関 主 観 的 な 合 意 や 批 判 が 客 観 的 見 解 にたどりつくため に 不 可 欠 だとしても 言 語 は その 真 偽 に 関 して 関 主 観 的 な 合 意 形 成 が 可 能 な 範 囲 を 超 えて 有 意 味 であ る ちょうど5 万 年 前 にジブラルタルでは 雤 が 降 っていた は 検 証 不 可 能 でも 有 意 味 である それだけ ではない 現 実 は 我 々 人 間 が 想 像 可 能 思 考 可 能 なものの 範 囲 を 超 えて 広 がっているかもしれない こ れは 強 い 反 人 間 主 義 である 倫 理 学 や 美 学 の 分 野 における 言 論 は 言 語 ゲームとそれを 支 える 共 通 の 反 応 のみが 客 観 性 の 基 盤 であり 私 たちの 理 解 を 超 えた 超 越 的 な 現 実 は 存 在 しないかもしれない だが 物 理 学 や 数 学 など 強 い 意 味 で 実 在 論 が 成 り 立 つと 解 釈 するべき 思 考 の 分 野 は 存 在 する ウィトゲンシュタインは 意 味 の 条 件 と 測 定 の 条 件 は 似 ていると 指 摘 した たしかに 測 定 の 結 果 があ る 程 度 一 致 しなければ 温 度 計 で 温 度 を 測 ることはできない しかし 温 度 が 温 度 計 の 目 盛 りを 読 むとき の 一 致 に 他 ならない という 結 論 がここから 帰 結 するわけではない 言 語 を 使 用 する 我 々は 測 定 器 具 になぞらえることができる 私 たちが 世 界 について 語 ることができるのは 私 たちが 世 界 の 特 定 の 側 面 におおむね 一 貫 して 反 応 できるからである しかしこの 一 貫 性 が 世 界 を 作 り 出 しているのではない 世 界 が 我 々に 一 様 な 作 用 を 及 ぼすからこそ 我 々の 反 応 に 一 貫 性 が 生 じるのである 33 / 64

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