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4 は し が き 天 児 慧 それぞれの 時 代 に 立 脚 して 国 際 政 治 の 全 体 像 や 個 別 の 事 件 国 家 関 係 な どを 明 らかにすることは ある 意 味 で 全 く 新 しい 知 的 作 業 であると 言 える かもしれない 本 書 に 掲 載 された 次 世 代 研 究 者 達 の 論 文 を 拝 読 しながら そのような 思 いに 駆 られた 1970 年 代 初 頭 に 大 学 院 生 であった 私 はどの ように 国 際 関 係 の 動 向 を 見 ていたのだろうか 当 時 の 国 際 関 係 は 終 結 に 向 かうベトナム 戦 争 文 化 大 革 命 を 経 た 中 国 が 外 交 面 で 大 きく 舵 を 旋 回 させ た 米 中 接 近 国 連 への 登 場 日 中 国 交 正 常 化 プラハの 春 (1968 年 ) 以 降 の 社 会 主 義 陣 営 の 混 迷 など まさに 激 動 と 呼 ぶにふさわしい 変 化 の 中 にあった それでも 冷 戦 枠 組 み が 根 本 から 変 わるとはとても 考 え られないという 認 識 を 前 提 とした 上 で 新 たな 変 化 の 意 味 や 国 家 関 係 の 動 向 を 分 析 していたことを 思 い 出 す 私 自 身 が 現 代 中 国 研 究 を 始 めた 動 機 の 一 つが まさに ニクソン 訪 中 田 中 訪 中 を 演 出 した 中 国 の 指 導 者 毛 沢 東 周 恩 来 の 圧 倒 的 なパフォーマンスを 見 せつけられたところ にあったのだが そのような 日 本 の 対 中 政 策 ひいては 米 国 の 対 中 政 策 の 大 転 換 が 冷 戦 認 識 そのものの 転 換 にとって 極 めて 重 大 な 要 因 になってい くことなど その 当 時 知 る 由 もなかった 当 時 の 国 際 関 係 の 研 究 は 一 に やはり 資 本 主 義 社 会 主 義 というイ デオロギーに 強 く 拘 束 されていた さらに 二 に 二 次 世 界 大 戦 の 戦 禍 に 対 する 強 い 反 省 それ 自 体 は 重 要 なのだが の 行 き 過 ぎから 戦 争 の 要 因 や 推 進 力 になったと 思 われるものをすべて 悪 としてみなし 客 観 的 に 分 析 すること 自 体 を 忌 み 嫌 う 傾 向 があった 例 えば 大 東 亜 共 栄 圏 構 想 東 亜 協 同 体 論 自 体 右 翼 ナショナリストの 主 張 というレッテ ルを 張 り 幾 人 かの 研 究 者 を 除 いて 正 面 からそのテーマに 向 き 合 うことが 避 けられていた 三 に 戦 後 を 客 観 的 に 研 究 するにはあまりにも 資 料 が 少 なく 限 定 されていた とくにソ 連 研 究 や 中 国 研 究 は 党 や 政 府 の 公 3

5 式 的 な 声 明 指 導 者 の 発 言 (しかも 多 くは 都 合 よく 修 正 された 発 言 )など 以 外 の 生 の 資 料 を 収 集 することは 至 難 のことであった 当 時 の 指 導 教 授 か ら 人 民 日 報 の 分 析 に 際 して 行 間 を 読 め ということが 真 面 目 に 強 調 された 情 報 のあふれる 今 日 では 信 じられない 状 況 であろうが 今 にし て 思 えばまさに 含 蓄 のある 言 葉 である が それほどまでに 客 観 的 な 分 析 のための 資 料 は 欠 乏 状 態 にあったのである 現 在 という 地 点 に 立 てば 当 たり 前 のこととして 論 じられているある 時 代 のことが その 時 代 に 立 脚 して 考 えればとても 考 えられようのない 新 鮮 な 問 題 意 識 と 視 角 として 見 えてくる 本 書 の 各 論 文 に 沿 ってコメントする なら もちろん 二 つの 戦 後 という 捉 え 方 は 当 時 には 存 在 しなかった 1930 ~ 40 年 代 の 国 際 関 係 を 考 える 上 で 満 蒙 を 重 なり 合 う 秩 序 と してとらえる 発 想 はなかった 満 州 統 治 を 考 察 するにあたって 民 族 協 和 という 美 辞 の 虚 構 を 戸 籍 制 度 の 実 態 から 検 証 するアプローチには 説 得 力 がある 中 ソ 関 係 史 の 中 で 当 時 の 研 究 では ミコヤン 訪 中 という 事 実 さえ 1 ~2 行 の 説 明 のみでほとんど 明 らかにはされていなかった マレー シア あるいはタイ フィリピンの 70 年 代 の 対 中 国 交 正 常 化 のプロセス の 中 で 日 本 方 式 がかくも 重 要 な 意 味 を 持 っていたことは 1970 年 代 ア ジア 国 際 関 係 史 を 再 考 する 重 要 な 契 機 となる 1950 年 代 の 中 印 関 係 は 往 々 にして 政 治 安 全 保 障 問 題 としてしか 扱 われてこなかったが ここでは 経 済 関 係 からアプローチし 中 印 関 係 に 新 しい 視 座 を 提 供 している 中 国 の 不 結 盟 ( 同 盟 関 係 を 結 ばない) 政 策 を 歴 史 の 文 脈 から 実 証 的 に 明 らかに していく 作 業 は 貴 重 である さらに 米 国 のアジア 政 策 を 対 中 関 係 と 日 米 同 盟 を 中 心 に 米 紙 論 説 記 事 から 変 化 の 過 程 を 追 跡 する 試 みも 本 書 全 体 の 東 アジア 国 際 秩 序 を 立 体 像 として 把 握 するというテーマに 重 要 な 貢 献 をな している おそらくこうしたそれぞれの 作 業 をさらに 積 み 重 ね それを 踏 まえある 段 階 でつなぎ 合 わせる 試 みを 意 識 的 に 行 い その 上 でこれまで 言 われてき た 既 存 の 二 次 世 界 大 戦 期 冷 戦 期 という 国 際 関 係 の 大 きな 枠 組 みを 再 検 証 し それぞれの 実 証 研 究 をベースにした 国 際 関 係 の 理 論 枠 組 みの 再 構 築 4

6 を 試 みるとしたら 国 際 関 係 論 の 分 野 でかなりインパクトの 強 い 意 義 ある 研 究 成 果 になるだろう 次 世 代 研 究 者 達 がやがて 国 際 関 係 論 国 際 関 係 史 の 舞 台 で 主 役 を 演 ずる 日 はそう 遠 くないのではないだろうか 5

7 目 次 はしがき 天 児 慧 3 序 東 アジア 地 域 の 立 体 像 をめざして 国 際 政 治 学 のなかの 近 代 と 現 代 松 村 史 紀 9 Ⅰ 二 つの 太 陽 と 東 アジア Ⅱ 思 考 のための 概 念 整 理 Ⅲ 中 心 と 周 辺 の 近 代 Ⅳ 非 公 式 の 総 力 戦 V 二 つの 東 アジア 地 域 Ⅵ 本 書 の 構 成 1 重 なりあう 秩 序 20 世 紀 初 頭 の 国 際 関 係 と 満 蒙 鈴 木 仁 麗 31 Ⅰ 焦 点 としての 辺 境 Ⅱ 日 本 の 二 つの 顔 Ⅲ 戦 間 期 の 国 際 秩 序 のなかの 満 蒙 Ⅳ 非 公 式 帝 国 への 貢 献 満 洲 国 に 重 なる 二 つの 秩 序 2 満 洲 国 統 治 における 日 本 臣 民 という 存 在 戸 籍 問 題 からみる 民 族 協 和 の 実 相 Ⅰ はじめに Ⅱ 満 洲 国 における 戸 籍 法 の 模 索 Ⅲ 日 本 臣 民 の 開 拓 移 民 推 進 と 戸 籍 Ⅳ 満 洲 国 民 籍 制 度 の 成 立 V 在 満 日 本 人 における 民 族 の 純 血 Ⅵ 満 洲 国 における 民 籍 法 の 限 界 国 民 証 構 想 と 寄 留 法 Ⅶ おわりに 遠 藤 正 敬 57 6

8 3 ミコヤン 秘 密 訪 中 考 (1949 年 1 2 月 ) 中 国 革 命 と 戦 争 をめぐる 秩 序 設 計 Ⅰ 新 しい 物 語? Ⅱ テキスト クリティーク Ⅲ ミコヤン 訪 中 までのあゆみ Ⅳ 中 共 の 秩 序 設 計 V ソ 連 の 秩 序 設 計 Ⅵ 二 つの 中 ソ 同 盟 のあいだ 松 村 史 紀 83 4 マレーシアの 対 中 接 近 と ASEAN 協 調 ZOPFAN に 隠 された 地 域 外 交 協 力 平 川 幸 子 109 Ⅰ はじめに Ⅱ マレーシアの 対 中 政 策 転 換 の 背 景 Ⅲ ZOPFAN 宣 言 の 成 立 背 景 Ⅳ フィリピンの 事 例 V タイの 事 例 Ⅵ おわりに 5 中 国 の 同 盟 観 なぜ 同 盟 を 組 まないか 徐 顕 芬 137 Ⅰ 中 国 の 同 盟 小 史 Ⅱ 中 ソ 同 盟 からの 教 訓 Ⅲ 米 中 戦 略 的 提 携 関 係 の 形 成 と 解 消 Ⅳ 独 立 自 主 政 策 と 不 結 盟 6 冷 戦 後 の 米 国 外 交 と 対 日 中 認 識 米 紙 報 道 の 文 脈 分 析 森 川 裕 二 159 Ⅰ はじめに 二 つの 戦 後 秩 序 の 立 体 像 という 方 法 Ⅱ 問 題 の 所 在 Ⅲ 定 性 分 析 Ⅳ まとめ あとがき( 編 者 一 同 ) 190 執 筆 者 紹 介 ( 執 筆 順 ) 192 7

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10 序 序 東 アジア 地 域 の 立 体 像 をめざして 国 際 政 治 学 のなかの 近 代 と 現 代 松 村 史 紀 Ⅰ 二 つの 太 陽 と 東 アジア 世 界 のなかで 東 アジア 地 域 が 占 める 比 重 は ますます 大 きくなっている この 地 域 を 広 くとらえ 米 国 まで 含 めるとすれば 経 済 大 国 の 実 に 上 位 三 国 がここに 集 中 していることになる 例 えば この 地 域 が 大 きな 変 動 のな かにあると 指 摘 することは たやすい では その 変 動 はどのように 理 解 できるのだろうか ここで 現 代 の 東 アジア 地 域 を 対 象 にした 国 際 政 治 学 を 取 りあげてみよう 情 勢 を 理 解 する ためにつくられた 物 語 のバリエーションは 意 外 なほどに 少 ない 小 さな 物 語 は 無 数 にあったとしても 大 きな 筋 書 きはそれほど 多 くはない 20 世 紀 後 半 以 降 おもに 米 国 で 成 長 した 国 際 政 治 学 の 理 論 体 系 が 大 きな 物 語 を 与 えているからである ここでささいな 個 体 差 を 脇 へおくとすれば リアリズム リベラリズム コンストラクティビズムといった 大 きな 理 論 体 系 の 系 譜 に 属 する 物 語 が 東 アジア 国 際 政 治 の 理 解 をほぼ 支 配 している ことになる さらにやっかいなことに どの 理 論 を 使 って 現 実 を 説 明 しても それな りに 物 語 は 成 立 してしまう そこで おもだった 理 論 をすべて 折 衷 して 説 明 を 組 み 立 てることが いまや 分 析 の 主 流 になってしまった ところが いずれの 理 論 においても 点 (アクター)と 線 (アクターどうしの 行 動 パター ン)を 捉 えることに 重 点 がおかれてしまう 点 と 線 をどれだけ 並 べてみて も 広 がる 世 界 はあくまでも 平 面 に 過 ぎない ここにこそ 現 代 東 アジア 地 域 を 研 究 対 象 にした 国 際 政 治 学 の 限 界 がある 1 本 書 は 前 著 に 引 き 続 いて 東 アジア 地 域 の 特 徴 を 平 面 から 捉 える のではなく 歴 史 的 変 化 という 大 きな 枠 組 みから 立 体 化 して 理 解 す 東 アジア 地 域 の 立 体 像 をめざして 9

11 序 ることをめざしている 2 こまかな 史 的 事 実 の 考 察 は 各 にゆずるとして ここではやや 古 典 的 ではあるが オーソドックスな 国 際 政 治 の 考 えかたを 参 照 軸 にして 東 アジア 地 域 の 近 代 と 現 代 の 特 徴 を 描 いてみたい そこでまずは ある 印 象 的 なシーンをてがかりに この 地 域 をイメージ してみよう 映 画 太 陽 の 帝 国 (スティーヴン スピルバーグ 監 督 1987 年 ) では 上 海 や 蘇 州 を 舞 台 にして あるイギリス 人 少 年 がみた 太 平 洋 戦 争 の すがたが 描 かれている この 映 画 には 二 つの 太 陽 が 登 場 する 一 つは 真 っ 赤 に 染 まった 夕 陽 であり いまや 斜 陽 となってしまった 日 本 の 帝 国 を 象 徴 する 太 陽 である これと 対 照 的 なのが 原 子 爆 弾 の 光 に 象 徴 されるの ぼりゆく 太 陽 である イギリス 人 少 年 が 原 子 爆 弾 という 言 葉 をつ ぶやくとき その 背 中 越 しにぎらぎらとまぶしく 輝 いているのが 高 くの ぼった 太 陽 である 東 アジア 地 域 に 日 本 という 古 い 太 陽 が 沈 んだとき 新 しくのぼってきたのは 核 兵 器 の 光 に 代 表 される 米 国 という 太 陽 だった 3 古 い 太 陽 が 近 代 の 帝 国 だったとすれば 新 しい 太 陽 は 現 代 の 非 公 式 帝 国 であるだろう 4 では この 二 つの 太 陽 は 東 アジア 地 域 をどの ように 照 らしてきたのだろうか II 思 考 のための 概 念 整 理 1. 理 念 としての 国 際 政 治 アジアらしさ や 東 アジア 地 域 の 特 殊 性 といった 問 題 は いった ん 脇 へおき ここでは 国 際 政 治 を 理 解 するための 枠 組 みを 組 み 立 ててみた い 5 近 代 と 現 代 を 思 考 するのに 必 要 な 概 念 整 理 をしておきたいか らである 近 代 ヨーロッパ 世 界 に 生 まれた 国 際 政 治 は 少 なくとも 理 念 の 上 では 主 権 国 家 からなる 体 系 をもち 法 的 には 対 等 な 世 界 であった その 主 権 国 家 どうしは パワー ポリティクスや 勢 力 均 衡 とよばれる 関 係 を 成 り 立 た せてきた アロン(Raymond Aron)によれば パワー ポリティクス とは 各 国 が 調 停 仲 介 さらには 自 分 の 意 思 を 超 える 法 規 を 認 めることな く 自 分 自 身 の 力 や 同 盟 にのみ 頼 って 自 らの 存 在 や 安 全 保 障 を 確 保 する ことである だからこそ 主 権 国 家 にとっての 一 目 標 は 生 存 という ことになる 6 そのために 国 家 どうしは 外 交 から 戦 争 にいたるまで 幅 広 い 手 段 を 行 使 10

12 しあうことになる 平 時 に 政 治 家 が 外 交 手 段 によって 国 家 間 関 係 を 処 理 し 戦 時 において 軍 事 手 段 を 使 うことは 当 然 であるが 平 時 においても 軍 事 力 による 脅 し 戦 時 においても 同 盟 諸 国 などとの 外 交 が 続 けられることにな る 7 その 意 味 では 少 なくとも 20 世 紀 後 半 になるまで 国 際 政 治 におけ る 戦 争 と 平 和 は 陸 続 きであった アロンの 表 現 を 借 りれば これまでの ところ 平 和 とは 政 治 主 体 間 の 軍 事 的 対 立 をいくらか 先 延 ばしにしたもの のように 見 えた ということになる 8 ただし 主 権 国 家 がつくる 国 際 政 治 は 時 代 によってその 様 相 を 変 えて きた アロンは 平 和 のかたちを 三 類 型 に 分 けている 一 つは 均 衡 であ り これは 政 治 主 体 間 で 勢 力 にバランスがとれている 状 態 を 指 す 二 つめ は そのうちの 一 国 の 勢 力 が 優 位 にあるという 覇 権 の 状 態 である 最 後 は 帝 国 である 一 国 の 勢 力 だけが 桁 外 れに 勝 っており 他 の 諸 国 は 政 治 決 定 を 行 うような 自 律 性 を 奪 われているという 状 態 である 9 さて 理 念 から 考 察 すれば 国 際 政 治 は 対 等 な 主 権 国 家 によって 成 り 立 つ 世 界 に 違 いないが ひとたびその 実 体 に 近 づこうとすれば 理 念 からか け 離 れたところへ 行 ってしまう 覇 権 や 帝 国 という 平 和 のかたちは 平 等 な 主 権 国 家 の 体 系 からはほど 遠 いところにある 序 2. 実 体 としての 国 際 政 治 では 実 体 としての 国 際 政 治 をどのように 考 えればよいのだろうか そ もそも 世 界 は 国 力 の 差 が 圧 倒 的 に 開 いた 国 々が 集 まる 場 所 である むし ろ 国 力 が 不 均 等 に 配 分 されていることこそ 常 態 である 一 方 の 端 に 一 帝 国 が 世 界 を 支 配 するというヒエラルキーの 秩 序 をおき 他 方 の 端 に 対 等 な 主 権 国 家 の 体 系 をおくとすれば 国 際 政 治 はその 間 のいずれかの 地 点 におかれていることになる 10 どの 地 点 におかれているのかという 差 異 こ そ それぞれの 時 代 と 地 域 がもつ 個 性 になるだろう この 実 体 を 測 るために 実 にさまざまな 概 念 が 生 み 出 されてきた そも そも 国 力 とは 何 を 指 すのかというところから 論 争 があるだろうし たとえ それを 確 定 できたところで 正 確 に 国 力 を 測 定 することは 至 難 である ま して 常 に 動 態 的 な 国 力 を 相 手 にするとすれば 国 力 の 差 には 驚 くほど 多 くのバリエーションがあることになる そこで ここでは 国 力 の 差 や 力 の 不 均 等 を 特 徴 づける 概 念 のうち 代 表 的 なものだけを 挙 げておきたい まずは ワイト(Martin Wight)の 区 分 にしたがって 国 力 の 大 きい 東 アジア 地 域 の 立 体 像 をめざして 11

13 序 ものから 小 さいものへと 並 べてみよう 最 初 にくるのが 支 配 的 大 国 である これは 自 分 のライバルすべてを 合 わせたものよりもなお 勝 る 強 さをもつパワー のことである 次 に 世 界 的 大 国 が 挙 げられるが こ れは 関 心 が 世 界 大 に 及 ぶ 大 国 のことを 指 す より 正 確 にいえば ヨーロッ パ 内 部 でうまく 強 さを 発 揮 でき さらにその 強 さの 資 源 をヨーロッパ 外 部 から 奪 ってくることのできる 大 国 のことである これに 続 くのが 大 国 である これは ナポレオン 戦 争 後 のウィーン 会 議 以 降 に 恒 常 化 した 地 位 であり あくまでも 歴 史 的 な 概 念 である 定 義 は 難 しいが パワーの 構 成 要 素 人 口 領 土 工 業 資 源 社 会 組 織 歴 史 的 伝 統 偉 大 さをめざす 意 志 のいくつかにおいて 平 均 以 上 であれば ひとまず 大 国 と 呼 べそうであ る 以 上 の 三 者 は たがいに 重 なりあうところもあり 正 確 な 区 別 はそ れほど 容 易 ではない そして 最 後 にくるのが 中 小 国 (minor powers) である これは 前 三 者 よりもはるかに 多 岐 にわたる 内 容 を 含 んでいる な かでも 地 域 大 国 と 中 級 国 家 という 二 種 類 は 抜 きんでた 存 在 であり 後 者 にいたっては 前 者 よりもなお 大 国 との 区 別 は 難 しい ただし 限 定 的 な 利 益 を 守 る 手 段 しか 持 たないという 点 で 大 国 とは 決 定 的 に 異 なっている なかには 自 分 の 独 立 を 維 持 することで 精 一 杯 だという 小 国 もある 11 このように 整 理 すれば 国 力 の 大 きさだけを 測 ろうとしても 正 確 な 区 分 にたどり 着 くまでにいくつものハードルが 用 意 されていることが 分 か る そこで 国 力 の 類 型 を 精 緻 化 していくよりも 国 力 の 差 が 歴 然 として いる 国 家 ( 或 いは 地 域 )の 間 にどのような 関 係 性 が 成 り 立 つのかを 考 えることにしたい その 代 表 的 な 議 論 が 帝 国 や 覇 権 という 概 念 である 帝 国 と 覇 権 を 区 別 し さらに 帝 国 のなかにも 公 式 のものと 非 公 式 のものがあるという 区 分 は 一 般 的 なものであろう 12 ただし 非 公 式 の 帝 国 と 覇 権 には そもそもそ れほどの 違 いが 認 められないという 議 論 もある 13 いずれにせよ 東 アジア 地 域 における 力 の 不 均 衡 という 実 体 を 考 察 する ために 国 力 に 開 きのある 国 家 どうし( 或 いは 国 家 として 独 立 さえしてい ない 地 域 も 含 む)の 関 係 性 を 捉 えていくことにしよう 12

14 III 中 心 と 周 辺 の 近 代 序 1. 中 心 における 機 能 近 代 における 国 際 政 治 の 特 徴 を その 関 係 性 から 理 解 するために 支 配 的 中 心 と 従 属 的 周 辺 という 二 者 がつくり 上 げた 関 係 を 考 察 す ることからはじめたい 14 まず 中 心 の 諸 大 国 どうしがつくり 出 す 関 係 性 は どのようなものだろ うか これは 理 念 の 国 際 政 治 に 近 い むしろ ここで 生 まれた 経 験 が 国 際 政 治 の 基 本 的 理 念 をつくりあげたといえるだろう ここでの 国 家 間 関 係 の 中 心 的 機 能 の 一 つが 勢 力 均 衡 である 15 ワイトによれば 勢 力 均 衡 には 通 常 のサイクルがある 例 えばそれは 18 世 紀 のヨーロッパに 見 てとることができるという まず 三 つ 以 上 の 大 国 或 いは 陣 営 が 多 角 的 な 均 衡 をはかるという メリーゴーランド が 現 れる 具 体 的 には イギリス フランス スペインの 間 に 均 衡 がつくら れ 東 欧 においてはオーストリア ロシア プロシア スウェーデン ト ルコが 均 衡 を 保 つにいたった さらにドイツ イタリアの 諸 国 家 どうしは 前 二 者 の 下 位 におかれながら 均 衡 が 生 まれた 以 上 いずれの 均 衡 もとも に 相 互 作 用 するものであった その 多 角 的 均 衡 は やがて 米 国 とフランス の 革 命 によって 崩 れてしまうが その 後 ウィーン 会 議 で 再 びそれが 回 復 さ れる ところが その メリーゴーランド も 結 局 は 二 つの 陣 営 に 分 裂 し ていき 単 純 均 衡 の シーソー と 化 してしまう とりわけ 19 世 紀 末 に つくられた 露 仏 同 盟 とそれに 対 抗 するドイツ オーストリア-ハンガリー イタリアの 三 国 同 盟 との 間 で 顕 著 な シーソー がすがたを 現 すことになっ た 16 このように 勢 力 均 衡 は 戦 争 によって 崩 れながらも 再 び 回 復 して 平 和 をとり 戻 すというくり 返 しを 経 験 してきた これが 近 代 国 際 政 治 の 基 本 的 な 機 能 の 一 つだとすれば 各 国 にとって 戦 争 と 平 和 は 陸 続 きになった 政 策 のセットであったということになる ワイトが 次 のように 表 現 しているこ とは あまりに 一 般 的 なことではあるが それだけに 真 理 をついているだ ろう 独 立 した 主 権 国 家 の 集 まる 世 界 では 自 分 たちの 死 活 的 利 益 を 守 るために 各 々が 行 使 できる 唯 一 の 最 終 手 段 が 戦 争 なのである 17 また 外 交 が 交 渉 するための 制 度 であるとすれば 戦 争 は 対 立 に 最 終 決 断 を 下 す 制 度 である 18 東 アジア 地 域 の 立 体 像 をめざして 13

15 序 さて ここまでの 物 語 に 登 場 するのは あくまでも 中 心 地 域 の 大 国 ばか りであった なぜ 彼 らは 崩 れた 平 和 を 回 復 することができたのだろうか さまざまな 原 因 はあるだろうが ここでは 周 辺 におかれた 地 域 を 視 野 に 入 れて この 問 題 を 考 えてみたい 2. 周 辺 の 統 治 へ 大 国 どうしが 戦 争 のあと 平 和 を 回 復 するときに 周 辺 におかれた 地 域 を 取 引 の 対 象 にしていたことは 想 像 にかたくない そこで モーゲンソー (Hans J. Morgenthau)の 議 論 を 参 照 軸 にして この 問 題 を 考 察 してみた い 19 世 紀 後 半 になるまで 中 心 地 域 の 諸 大 国 にとって パワーは 領 土 獲 得 によって 追 求 されるものであったし それは 国 力 の 象 徴 やその 内 実 と 考 え られてきた 強 い 隣 国 から 土 地 を 奪 うことは 国 力 をかせぐた めの 一 手 段 であった し そのようにすることにそれほど 大 きなリスクは なかった なぜならアフリカ 米 両 大 陸 さらには 東 南 アジア 地 域 にむ かって 広 く 領 土 拡 大 することができたからである 年 にドイツが 国 家 統 一 すると ヨーロッパにおける 領 土 獲 得 のフ ロンティアは 消 えてしまい やがて 世 界 政 治 の 中 心 的 議 題 はアジア アフリカ 地 域 へと 移 っていった そこでは ある 大 国 がアフリカやアジア の 政 治 的 な 真 空 地 帯 に 力 を 伸 ばそうとするとき 別 の 大 国 に 対 して 武 力 を 使 う 必 要 はまったくなかった のである 20 例 えば 賠 償 政 策 は この 上 なく 成 功 をおさめることができた それは 自 分 自 身 も 他 国 も 同 じように 賠 償 できるだけの 政 治 的 な 真 空 地 帯 が 十 分 に あったからである だから 1870 年 から 1914 年 までの 時 期 というのは 他 人 の 土 地 を 外 交 上 の 取 引 に 使 ったり それを 売 買 したり 紛 争 を 先 送 り したり 問 題 を 脇 へおいやった 時 期 であったし 諸 大 国 の 間 で 平 和 が 続 い た 時 期 でもあった 21 いわば 中 心 地 域 の 平 和 は 周 辺 地 域 を 犠 牲 にしな がらようやく 成 り 立 っていたということになる このとき 周 辺 地 域 は 取 引 の 材 料 となったばかりではなく 大 国 の 本 国 によって 直 接 統 治 される 対 象 にもなっていった このことを 的 確 に 論 じた ホブズボウム(E. J. Hobsbawm)の 言 葉 を ここで 引 いておこう 資 本 主 義 諸 国 の 経 済 軍 事 的 優 位 は 長 らく 深 刻 な 挑 戦 を 受 けなかっ 14

16 た ただし それら 諸 国 は 18 世 紀 末 以 降 75 年 近 くにわたって 公 式 の 征 服 併 合 統 治 をめざす 体 系 的 努 力 をしなかった それが 行 われ たのが 1880 年 から 1914 年 の 間 である このとき 欧 米 以 外 の 世 界 は 大 半 が 正 式 な 領 土 分 割 にあい 一 国 もしくは 少 数 諸 国 おもにイギリ ス フランス ドイツ イタリア オランダ ベルギー 米 国 日 本 によって 公 式 に 統 治 されるかあるいは 非 公 式 に 政 治 支 配 されること になった 22 序 19 世 紀 末 からはじまったこのような 中 心 - 周 辺 の 関 係 性 を ここでは 仮 に 帝 国 システムと 呼 んでおこう 3. 三 つの 体 系 では その 帝 国 システムとは どのようなものだろうか あまりに 論 争 的 な 概 念 であるため ここではおもに 三 つの 体 系 に 分 けて 考 察 するに とどめておきたい 前 二 者 については ドイル(Michael Doyle)の 議 論 を 参 照 しよう まず 支 配 の 体 系 である 中 心 と 周 辺 という 二 つの 政 治 主 体 の 間 には どのような 相 互 作 用 がみられるのだろうか 帝 国 という 場 合 それは あ る 政 治 社 会 が 別 の 政 治 社 会 の 実 質 的 主 権 におよぼす 政 治 的 コントロールの 諸 関 係 のことをいう もう 少 し 正 確 にいえば 帝 国 は 他 国 の 実 質 的 な 主 権 対 外 政 策 国 内 政 策 に 政 治 的 コントロールを 及 ぼすのである 23 つぎに 中 心 と 周 辺 がどのような 制 度 のなかに 構 成 されているのかを 考 えてみたい ここでは それを 構 造 の 体 系 と 呼 んでおこう 中 心 である 本 国 では 人 々は 単 一 の 主 権 に 属 しており 国 内 秩 序 と 呼 ぶにふさわしい 空 間 が 広 がっている ところが 周 辺 におかれた 地 域 (おもに 植 民 地 )では 社 会 的 相 互 作 用 と 文 化 的 価 値 を 完 全 に 統 合 することはできない 共 同 体 が ないにもかかわらず 主 権 だけが 存 在 し 人 々は 本 国 に 対 して 不 平 等 なルー ルに 従 っている ここにみられるのは 国 内 秩 序 というよりは 国 際 秩 序 と 呼 ぶにふさわしい 空 間 である 24 最 後 に 時 間 軸 の 体 系 である 中 心 と 周 辺 の 関 係 がつねに 動 態 的 である ことを 考 えれば その 関 係 を 時 間 の 流 れのなかで 理 解 しておく 必 要 がある だろう ワイトはいう あらゆる 支 配 的 大 国 は 国 際 社 会 全 体 を 政 治 統 一 することで 普 遍 的 帝 国 になることをめざす 25 これは 他 の 諸 大 国 を 東 アジア 地 域 の 立 体 像 をめざして 15

17 序 圧 倒 する 力 を 持 つ 支 配 的 大 国 についての 議 論 ではあるが 中 心 地 域 の 大 国 一 般 についても 同 じく 次 のように 表 現 している 大 国 の 性 質 は 拡 張 することにある その 成 員 は 文 化 的 経 済 的 政 治 的 にエネルギー を 放 出 するし 強 い 障 壁 に 出 会 うまで その 趨 勢 は 領 土 的 拡 張 のかたちを とることになるだろう 26 結 局 のところ 帝 国 にはつねに 支 配 を 拡 張 させる 趨 勢 があるといえそうである さて これまでの 三 つの 体 系 をここで 重 ね 合 わせて 考 えてみよう そ のとき 現 れるのは 周 辺 という 外 部 を 中 心 である 内 部 がとりこみ 続 ける 過 程 である いわば 外 部 の 内 部 化 がつねに 進 展 するプロセスが 帝 国 システムの 重 要 な 特 徴 の 一 つということになる 外 部 の 内 部 化 近 代 世 界 において ヨーロッパと 日 本 の 帝 国 はそれぞれ どのよう に 外 部 の 内 部 化 を 進 めたのだろうか この 研 究 対 象 もまた あまりに 豊 富 で 多 岐 にわたる 研 究 成 果 の 宝 庫 である そこで 水 野 直 樹 のすぐれた 整 理 を 参 考 にして 考 察 してみたい 欧 米 の 植 民 地 支 配 は 文 明 化 と 差 異 化 ( 野 蛮 化 ) という 二 重 性 を 持 っ ていた 水 野 の 表 現 を 引 いておこう 西 洋 文 明 を 絶 対 化 することによっ て 被 支 配 者 をそれとは 対 極 の 位 置 に 固 定 したうえで 被 支 配 者 を 文 明 化 することに 自 らの 使 命 を 見 出 し 文 明 化 した 被 支 配 者 にはそれ 相 応 の 地 位 と 権 利 を 付 与 する 28 欧 米 にとって 自 分 たちが 文 明 世 界 にい ることは あまりに 自 明 のことであった では 日 本 はどうだったか アジアに 対 しては 自 分 を 文 明 として 示 すことができたとしても 欧 米 に 対 してその 姿 勢 をとることは 難 しかった そこで 日 本 の 植 民 地 主 義 は 同 化 と 排 除 という 二 重 性 を 持 つことになっ た まず 同 化 である 日 本 は 普 遍 的 文 明 を 基 準 として 文 明 化 を 進 め るというばかりでなく 日 本 的 なもの への 同 化 を 求 めることになった 例 えば 台 湾 に 対 しては 同 文 同 種 を 朝 鮮 に 対 しては 日 鮮 同 祖 を 掲 げたのである 次 に 排 除 であるが 同 じ 帝 国 臣 民 でありながら も 戸 籍 の 違 いによって 日 本 人 朝 鮮 人 台 湾 人 は 区 別 された いわば 差 異 を 残 しつつ 同 化 する ことが 日 本 の 植 民 地 主 義 の 特 徴 になった さらに 1930 年 代 後 半 から 40 年 代 前 半 にかけては 植 民 者 に 天 皇 制 を 内 面 化 する という 皇 民 化 が 進 められることになった 29 16

18 近 代 日 本 による 同 化 と 排 除 の 過 程 を 描 いた 作 品 は 多 数 あるだろう ここでは アイヌを 事 例 にして そのダイナミズムを 描 きだしたテッサ.M. 鈴 木 の 研 究 を 参 照 しておこう 彼 女 によれば 明 治 日 本 の 植 民 地 主 義 はア イヌに 対 して 不 安 定 な 両 義 性 をもっていた 対 外 的 な 政 治 目 標 としては アイヌを 日 本 人 として 扱 おうとしたのに 対 して 対 内 的 に 国 民 体 をつくろ うとするときには アイヌを 日 本 人 とは 異 なる 存 在 として 扱 おうとしたか らである 日 本 人 として 同 化 させながらも 排 除 するという 構 図 が みごとに 現 れている ここでは 時 系 列 の 境 界 を 設 けることで 同 化 と 排 除 が 成 り 立 っている 明 治 期 の 日 本 は 歴 史 的 に 進 歩 した 農 業 社 会 である が アイヌは 狩 猟 採 集 社 会 の 原 型 であり はるか 過 去 の 日 本 のすがた である このような 理 解 に 立 つことによって アイヌを 日 本 人 として 同 化 しつつも 時 間 軸 でははっきりと 排 除 しようとしたのである 30 そもそも 外 部 であったものを 内 部 化 しようとする 以 上 そこに 生 まれる 社 会 にはつねに 緊 張 があらわれ 安 定 した 共 同 体 とはほど 遠 い 空 間 が 広 が ることになる 中 心 の 大 国 どうしは たがいに 平 和 をつくるために 周 辺 の 地 域 を 犠 牲 にしたり それを 本 国 の 政 治 支 配 の 下 にとりこんだりしてきた が そこには 大 きなひずみが 蓄 積 されていったのである 序 IV 非 公 式 の 総 力 戦 1. 非 公 式 の 帝 国 20 世 紀 後 半 つぎつぎに 植 民 地 がすがたを 消 し 世 界 は 主 権 国 家 によっ て 埋 めつくされていった かつて 植 民 地 を 所 有 していた 帝 国 は いまや 斜 陽 となった ところが 国 力 の 不 均 等 な 配 分 はいつまでも 解 消 されることがなかったため ここでもやはり 中 心 と 周 辺 という 構 成 か ら 国 際 政 治 を 描 いてみよう ただし かつてのような 帝 国 と 植 民 地 という 明 確 な 区 分 が 成 り 立 つわけではないから 中 心 と 周 辺 という 設 定 は ときに 相 対 的 なものである 中 心 地 域 のなかでも 圧 倒 的 な 優 位 をほこったのが 米 国 とソ 連 に 代 表 される 非 公 式 な 帝 国 であった これも 多 義 的 な 概 念 ではあるが ここ ではドイルの 用 法 に 従 って 理 解 しておくことにしよう これは おもに 二 つの 点 で 公 式 の 帝 国 とは 異 なる 一 は 周 辺 地 域 の 政 府 を 押 さえつ けて 管 理 するのではなく あくまでも 協 力 を 通 じてコントロールしようと 東 アジア 地 域 の 立 体 像 をめざして 17

19 序 することである 周 辺 国 政 府 は 法 的 に 独 立 してはいるが 実 質 的 には 従 属 していることになる 二 は 正 確 にいえば 覇 権 国 の 特 徴 ではあるが その 影 響 力 が 周 辺 国 の 国 内 政 策 全 体 にまで 及 ぼされることはない あくま でも 周 辺 国 の 対 外 政 策 に 対 して 影 響 力 を 持 つのである 31 では 中 心 地 域 のなかでもその 中 核 にいた 非 公 式 の 帝 国 が 活 躍 した 冷 戦 のしくみを 考 察 してみよう かつて 帝 国 がくり 広 げたグローバル な 総 力 戦 は 敵 である 相 手 国 が 無 条 件 に 降 伏 するまで 熾 烈 に 戦 いつづける という 正 義 の 戦 争 であった 世 紀 後 半 になると 核 兵 器 が 登 場 したこともあって そのグローバ ルな 総 力 戦 を 実 際 に 戦 うことは 不 可 能 になってしまう 中 心 の 超 大 国 は 戦 争 を 想 定 した 軍 備 拡 張 を 空 前 の 規 模 で 進 めることはあっても あくまで グローバルな 総 力 戦 だけは 回 避 してきた それは 石 井 修 のすぐれた 表 現 を 借 りれば 五 五 年 体 制 と 呼 ばれるものであった 1955 年 超 大 国 を 中 心 にした 東 西 両 陣 営 は 分 断 による 安 定 へと 向 かう いわば 現 状 維 持 を 続 けるような 政 策 に 転 換 していくことになる さらに このころから 冷 戦 の 戦 われ 方 にも 重 要 な 変 化 がみられるようになった それは 軍 事 手 段 よりは 政 治 経 済 イデオロギー プロパガンダ 文 化 など 非 軍 事 的 分 野 の 方 法 に 重 点 をおいた 戦 いへの 変 化 であった 年 を 境 にして 冷 戦 が 現 状 維 持 を 主 軸 にして 安 定 して い く と い う 理 解 は よ り 一 般 的 な も の で あ る マ ク マ ン(Robert J. McMahon)は 次 のように 表 現 している 広 義 にいえば ジュネーブ 会 談 [ 1955 年 ]はヨーロッパにおける 既 存 の 現 状 維 持 を[ 東 西 ] 両 者 が 暗 黙 のうちに 認 めるものであった そ のときには 両 者 ともに 戦 争 によってそれを 転 覆 するリスクは 負 わな いという 暗 黙 の 理 解 があった 34 グローバルな 総 力 戦 を 想 定 した 軍 備 拡 張 は 進 められたものの そのよう な 戦 争 が 起 こるのは 必 然 的 ではなく 実 際 には 偶 発 的 であるという 理 解 が 広 がっていく 核 戦 争 の 悪 夢 が 偶 発 的 に 起 こってしまうという 作 品 は 多 数 あるが 例 えばS.キューブリック 監 督 の 映 画 博 士 の 異 常 な 愛 情 :また は 私 は 如 何 にして 心 配 するのを 止 めて 水 爆 を 愛 するようになったか (イ ギリス 1964 年 [DVD ソニー ピクチャーズ エンタテイメント]) 18

20 はその 代 表 作 の 一 つであろう さらに ソ 連 が 最 初 に 原 爆 実 験 に 成 功 する 1 ヶ 月 以 上 も 前 から スター リン(Iosif V. Stalin)はこのような 認 識 を 持 っていたようである 彼 は 当 時 訪 ソしていた 劉 少 奇 に 次 のように 語 っている 現 在 ソ 連 と 戦 争 す ることは 帝 国 主 義 者 にとって 不 利 であり 歴 史 的 発 展 の 一 般 的 ルール に 従 えば 目 下 戦 争 が 起 こるはずがない ただし 歴 史 上 冒 険 家 もいれ ば 精 神 的 に 常 軌 を 逸 したものもいるため 戦 争 勃 発 の 可 能 性 は 残 されて いる 帝 国 主 義 者 はソ 連 への 侵 攻 を 準 備 している 彼 らはまた 原 子 爆 弾 を 使 って 脅 しをかけるが 我 々だって 準 備 してい る 35 あくまでも 西 側 世 界 との 間 に 戦 争 が 起 こる 可 能 性 は 偶 発 的 に 過 ぎないという 理 解 であ る 結 局 冷 戦 はグローバルな 総 力 戦 をまじえることなく 終 焉 をむかえた ところがイデオロギー 上 の 対 立 をくり 広 げた 東 西 両 陣 営 は どちらか 一 方 が 倒 れるまで 冷 戦 を 闘 いつづけることになった このように 考 えれば 相 手 側 が 無 条 件 に 降 伏 するまで 正 義 の 戦 争 をつづける 総 力 戦 を 非 公 式 に 闘 ったようにもみえる いわば 非 公 式 の 総 力 戦 こそ 冷 戦 の 特 徴 だっ たといえるのではないか 36 序 2. 国 家 建 設 と 軍 事 介 入 では 周 辺 にとって 冷 戦 とはどのようなものだったのだろうか ここで とり 上 げる 周 辺 は 周 辺 のなかでもさらに 周 辺 におかれたような 地 域 であ る 植 民 地 から 独 立 したものの 依 然 として 軍 事 力 や 経 済 力 などで( 超 ) 大 国 にはるかに 及 ばなかった 三 世 界 である ここでは 中 心 の( 超 ) 大 国 が 周 辺 をめぐって 国 際 政 治 を 展 開 するという 構 図 そのものは 終 焉 しな かった モーゲンソーの 議 論 をここでみておこう これまで 世 界 政 治 の 周 辺 に おかれていたものが いまや 二 超 大 国 が 領 土 支 配 や 人 心 の 獲 得 をめざして 争 う 中 心 地 の 一 つ 主 戦 場 の 一 つになろうとしている この 変 化 には 二 つの 原 因 がある 一 つは 植 民 半 植 民 諸 国 が 旧 宗 主 国 に 対 して 革 命 を したこと もう 一 つは 二 極 システムに 二 陣 営 をつくる 性 質 がかねそなえ られていることである この 二 つが 重 なると 二 極 世 界 において 倫 理 上 軍 事 上 はたまた 政 治 上 の 中 間 地 帯 が 生 まれることになる その 中 間 地 帯 は いずれの 陣 営 にも 完 全 には 属 していない 多 極 システムが 衰 退 し 東 アジア 地 域 の 立 体 像 をめざして 19

21 序 二 極 世 界 になったいま 二 超 大 国 はその 中 間 地 帯 にいる 諸 国 を 自 陣 営 に 引 き 込 むだけで 自 分 たちの 権 威 領 土 人 口 天 然 資 源 の 力 を 増 やすこ とができる のである そこで 二 超 大 国 は 手 を 付 けていない 空 間 に 倫 理 政 治 軍 事 政 治 力 を 注 ぎこみ その 空 間 を 自 陣 営 に 引 き 込 もうと するのである 37 超 大 国 からみれば 三 世 界 は 自 分 たちが 力 比 べをしたり 利 権 を 広 げ たりする 舞 台 にすぎない 一 方 三 世 界 からみれば 植 民 地 から 独 立 し て 国 家 建 設 をしようとするとき 最 初 からその 建 設 モデルにコンセンサス があるわけではなく 領 域 や 国 民 を 確 定 することから 争 いがはじまる ま た 国 家 建 設 をすすめるための 資 金 を 自 分 たちだけで 調 達 することはかなり 難 しい 上 に 独 立 するために 旧 宗 主 国 を 相 手 に 戦 わなくてはならないこと まである いきおい 三 世 界 における 脱 植 民 地 のための 独 立 運 動 と 国 家 建 設 は 超 大 国 の 戦 略 と 結 びつくことになる 両 者 を 結 び 付 けるものはさま ざまにあるが なかでも 二 つのモダニティ( 資 本 主 義 と 共 産 主 義 )をめぐ る 選 択 がその 支 柱 にあるだろう 三 世 界 のなかの 内 紛 は 超 大 国 の 援 助 を まねき ひどいときには 地 域 紛 争 が 生 じてしまう 38 超 大 国 にとっては 非 公 式 の 総 力 戦 であったはずのものが 三 世 界 の 内 紛 を 前 にしたとき 中 心 国 による 周 辺 地 域 への 露 骨 な 軍 事 介 入 へと 変 貌 することになる ここでも 中 心 の 平 和 が 周 辺 を 犠 牲 にして 成 り 立 つとい う 国 際 政 治 のあからさまな 構 図 がみられることになる V 二 つの 東 アジア 地 域 1. 二 重 の 同 盟 では 超 大 国 である 米 国 とソ 連 は 東 アジア 地 域 においてどのようなコ ミットメントをしたのだろうか ここでは その 最 もフォーマルな 形 式 で ある 同 盟 について 考 えてみたい なお 東 アジア 地 域 には 日 本 や 中 国 など 大 国 といえそうな 諸 国 も 顔 を 並 べてはいる ここでは あくまでも 超 大 国 からながめたときに 当 該 地 域 が 相 対 的 に 周 辺 に 位 置 づけられるとい うことを 想 定 している まず 米 国 の 同 盟 をみておこう ヨーロッパにつくられた 北 大 西 洋 条 約 機 構 (NATO)の 同 盟 とは 異 なり 米 国 は 東 アジにおいて 現 地 諸 国 と 二 国 間 の 同 盟 をつぎつぎにつくりあげていった なぜ 多 国 間 による 同 盟 20

22 のしくみではなく ハブ スポーク 型 の 同 盟 をつくったのだろうか さま ざまな 議 論 はあるが ここではチャ(Victor D. Cha)の パワープレイ 論 を 参 照 軸 にして この 問 題 を 考 えてみたい チャは より 弱 小 の 同 盟 国 の 行 動 を 最 大 限 にコントロールするよう 設 計 された 非 対 称 な 同 盟 の 構 成 を パワープレイ と 呼 んでいる この 概 念 から 戦 後 米 国 が 東 アジアにおいてつくりあげた 同 盟 を 理 解 することに 彼 の 主 眼 がある 米 国 にとって この 地 域 の 同 盟 には 二 重 の 目 的 があった 一 つは ソビエトの 脅 威 を 抑 制 するという 冷 戦 期 におなじみの 反 共 である もう 一 つは 現 地 の 戦 争 に 巻 き 込 まれないようにすることである 米 国 からみれば 現 地 の 同 盟 諸 国 とりわけ 親 西 側 的 な 独 裁 者 が 反 共 をかかげて 国 家 統 一 を 押 しすすめ やがて 戦 闘 を 拡 大 させるという 危 険 は 現 実 的 なものであった そこで 米 国 は 大 規 模 な 戦 闘 に 巻 き 込 まれないよ う 何 らかのしかけをつくらなければならなかった そのためには 地 域 大 の 多 国 間 メカニズムを 育 てるよりも 現 地 諸 国 をコントロールできる 二 国 間 同 盟 を 選 ぶほうが 都 合 がよいというわけである トルーマン 政 権 やア イゼンハワー 政 権 にとって とりわけ 台 湾 と 韓 国 において 指 導 者 の 行 動 を 抑 制 するのにこの 同 盟 は 最 適 であった 39 朝 鮮 戦 争 とベトナム 戦 争 というあまりに 深 刻 な 例 外 はあるものの 米 国 はグローバルな 総 力 戦 を 非 公 式 化 して 東 側 陣 営 と 平 和 裏 に 対 峙 する ために この 地 域 にハブ スポーク 型 の 同 盟 をつくりあげたということに なる チャの 議 論 を 敷 衍 すれば 現 地 の 同 盟 諸 国 にとって 外 交 と 戦 争 と いう 対 外 政 策 の 伝 統 的 手 段 のうち 後 者 が 米 国 によって 事 実 上 抑 えこま れたことになる 40 彼 らは かつて 外 交 と 戦 争 をセットにして 国 際 政 治 を 運 用 してきた 近 代 ヨーロッパの 経 験 とはかなり 異 なるプロセスをたどって きたことだけは 確 かである 序 2. 強 制 による 同 盟 管 理 東 アジア 地 域 にいまなお 息 づいている 米 国 の 同 盟 と 比 べれば あまりに 早 くほころびてしまったのが 東 側 陣 営 なかでも 中 華 人 民 共 和 国 とソ 連 の 間 の 同 盟 であった しかし そもそもこの 中 ソ 同 盟 が 持 つ 意 味 は 大 きかっ た ウェスタッド(Odd A. Westad)の 表 現 を 借 りておこう 中 ソ 同 盟 は 資 本 主 義 時 代 において 結 集 された 反 システム 的 パワーの 東 アジア 地 域 の 立 体 像 をめざして 21

23 序 なかで 最 大 のものであったし 16 世 紀 にオスマン 帝 国 が 最 後 の 拡 張 をみせて 以 来 西 側 資 本 の 政 治 的 優 位 に 挑 戦 するパワーのなかでおそ らく 最 大 のものであった 41 これほどの 意 義 を 与 えるかどうかは 別 にしても 中 ソ 同 盟 は 少 なくとも 東 アジア 地 域 における 東 側 陣 営 の 同 盟 のなかでは 圧 倒 的 に 存 在 感 が 大 き かったことだけは 確 かだろう そこで ここでは 中 ソ 同 盟 を 軸 にして ソ 連 が 東 側 地 域 にどのようにコミットメントしたのかを 考 察 してみたい そもそも ソ 連 はどのように 外 部 世 界 と 接 してきたのだろうか ズボク (Vladislav Zubok)とプレシャコフ(Constantine Pleshakov)は ソ 連 の 対 外 政 策 を 革 命 帝 国 パラダイム から 考 察 している これによれば その 対 外 政 策 は 二 つの 異 質 な 要 素 が 結 びついて つくられている 一 つは 国 益 や 領 域 的 安 全 保 障 といった 自 己 保 存 の 要 素 であり これが 拡 張 的 支 配 を 引 きおこす もう 一 つは マルクス 主 義 という 普 遍 主 義 のイデオロ ギーに 後 押 しされた 革 命 である この 二 つが 結 びついたものこそ 社 会 主 義 帝 国 であり これに 支 えられて 対 外 政 策 が 展 開 されることになる 42 ズボクによれば このような 社 会 主 義 帝 国 が 現 れたのは レーニン 時 代 にほかならない レーニンは 革 命 と 国 益 のバランスをはかるために 新 しい 解 釈 をもちだし ソ 連 を 世 界 革 命 の 基 地 とみなすようになった スター リンにとっても 革 命 と 国 益 は 並 存 すべきものであった 彼 は 自 国 の 安 全 保 障 や 力 の 拡 張 に 主 眼 をおいていたが 隣 接 諸 国 の 政 権 あるいは 社 会 経 済 秩 序 を 最 終 的 に 変 革 していくことを 中 心 的 な 目 標 にしていたからである 43 では このようなソ 連 にとって 同 盟 はどのように 機 能 していたのだ ろうか ギャディス(John L. Gaddis)によれば ソ 連 は 強 制 や 抑 圧 的 な 方 法 によってその 帝 国 を 維 持 しようとしたために 最 終 的 にみずから 崩 壊 してしまった 例 えば スターリン 時 代 には 彼 一 個 人 が 優 位 に 立 つ ようにして 帝 国 は 運 営 されてきた 年 代 半 ばに 入 り フルシチョ フ(Nikita S. Khrushchov) 期 になると ソ 連 は 西 側 と 非 軍 事 手 段 をつかっ た 経 済 競 争 に 転 じていく このとき 現 れた 三 つの 武 器 が 技 術 開 発 経 済 援 助 経 済 成 長 であった 45 ソ 連 もまたグローバルな 総 力 戦 を 非 公 式 に 闘 うことに 主 戦 場 を 移 したが 自 身 の 勢 力 圏 のなかにある 同 盟 諸 国 に 対 しては 厳 しい 強 制 的 な 手 段 をつかいながら その 行 動 を 抑 えこむこと になった 22

24 3. ほころびた 同 盟 管 理 さて このような 物 語 はおもに 東 ヨーロッパ 諸 国 を 舞 台 にしたものであ る では ソ 連 は 東 アジア 地 域 の 同 盟 諸 国 に 対 しては どのような 戦 略 をとってきたのだろうか 46 体 系 だった 研 究 が 不 足 しているため その 全 体 像 を 描 くことは 困 難 だが ここではいくつか 重 要 な 問 題 を 拾 いあげて みたい ソ 連 は 現 地 の 革 命 内 戦 戦 争 を 徹 底 的 に 統 制 しながら グロー バルな 総 力 戦 を 回 避 するという 姿 勢 をとったわけではなかった まず 1950 年 前 後 のスターリンの 決 断 が やがてこの 地 域 に 熱 戦 を 生 む 終 戦 後 しばらく ソ 連 は 中 国 共 産 主 義 者 による 革 命 運 動 に 消 極 的 な 態 度 を とってきた 国 共 内 戦 が 始 まっても 国 府 との 公 式 関 係 を 維 持 し 中 共 に 対 する 助 言 をひかえてきた 47 スターリンのこのような 態 度 に 変 化 が 現 れは じめるのは 1949 年 後 半 くらいである 中 国 革 命 が 進 展 し 中 華 人 民 共 和 国 が 成 立 すると それがソ 連 にとって 無 視 できない 資 産 になった 中 国 革 命 が 成 功 し 中 共 がスターリンに 対 して 忠 誠 をしめしており さらには 中 華 人 民 共 和 国 の 成 立 が 他 国 にとって 模 範 になるということは 何 よりの 資 産 だったからである やがてスターリンは 米 国 が 東 アジアから 撤 退 してい ると 考 えるようになり 北 朝 鮮 の 南 下 に 青 信 号 を 出 す 48 ソ 連 が 現 地 の 内 戦 戦 争 を 統 制 するどころか むしろそれを 誘 発 してしまうことになった 中 華 人 民 共 和 国 とソ 連 との 同 盟 は 朝 鮮 戦 争 における 協 力 をへて 1950 年 代 半 ばには 蜜 月 時 代 をむかえた しかし 1958 年 後 半 に 関 係 悪 化 へと 転 じていく とりわけ 二 次 台 湾 海 峡 危 機 をめぐって 両 者 の 見 解 が 相 違 したことは その 重 要 な 要 因 であった その 後 1960 年 代 に 入 るとイ デオロギー 上 の 対 立 が 激 化 し やがて 実 際 の 戦 火 を 交 えた 対 立 へと 発 展 し ていくことになる 49 ここでは 二 つのことを 確 認 しておこう まず 両 者 のあいだにグローバルな 総 力 戦 ここでは 世 界 戦 争 が 不 可 避 かどうかをめぐって 理 念 の 対 立 が 生 まれたことである ソ 連 は 平 和 共 存 が 可 能 だとうったえたのに 対 し 1950 年 代 末 以 降 も 中 国 側 は 世 界 戦 争 が 不 可 避 であるという 立 場 をとっていた 50 ソ 連 は 理 念 の 上 でさえ この 地 域 を 抑 えこんで 総 力 戦 の 非 公 式 化 をすすめることには 成 功 しなかっ た 次 に 冷 戦 のさなか 中 華 人 民 共 和 国 は 何 度 か 武 力 行 使 をくり 返 してき た 東 アジア 地 域 における 西 側 諸 国 と 比 べれば あまりに 対 照 的 である 序 東 アジア 地 域 の 立 体 像 をめざして 23

25 序 ここでは ホワイティング(Allen S. Whiting)の 議 論 を 参 照 しながら 彼 らの 武 力 行 使 について 考 察 してみよう 彼 によれば 中 国 が 冷 戦 期 に 武 力 行 使 した 事 例 は おもに 七 つある 一 は 朝 鮮 半 島 での 米 国 との 戦 争 (1950 ~ 53 年 ) 二 は 二 度 にわたる 台 湾 海 峡 危 機 (1954 ~ 55 年 58 年 ) 三 は 1962 年 に 国 民 党 の 本 土 進 攻 が 差 し 迫 っていると 判 断 して 人 民 解 放 軍 が 台 湾 にしかけた 抑 止 行 為 四 は 同 年 におこったインドとの 限 定 的 な 戦 争 五 は 1965 ~ 68 年 米 国 の 介 入 に 対 抗 すべく ベトナムに 与 え た 援 助 六 は 1969 年 におけるソ 連 との 紛 争 七 は 1979 年 ベトナ ムとのあいだで 生 じた 限 定 的 な 戦 闘 である ホワイティングによれば 一 の 事 例 は 先 制 五 六 の 事 例 は 抑 止 四 七 の 事 例 は 威 圧 二 三 の 事 例 は 威 圧 的 外 交 という 範 疇 にそれぞれ 分 類 できるという 51 こうした 武 力 行 使 のなかには 本 格 的 な 戦 争 からほど 遠 いものも 含 まれ るが 中 華 人 民 共 和 国 にとって 少 なくとも 形 式 上 は 戦 争 と 外 交 が 選 択 肢 としてセットになっていたように 思 われる ソ 連 は 同 盟 国 である 中 国 に 対 する 管 理 能 力 をつぎつぎに 失 ってしまい 現 地 国 の 戦 争 あるいは 武 力 行 使 という 対 外 政 策 の 手 段 を 抑 えこむことができなかった 4. 二 つの 世 界 から 一 つの 地 域 へ? 東 アジアにおける 冷 戦 は 異 質 な 二 つの 世 界 がぶつかりあう 舞 台 だった といえるだろう 西 側 陣 営 は 米 国 による 外 部 の 内 部 化 が 比 較 的 すすんだ 世 界 であっ た いわば 超 大 国 がすすめようとした 総 力 戦 の 非 公 式 化 が この 地 域 の 西 側 世 界 には 及 ぶことになった 米 国 はおもに パワープレイ を 通 し て 事 実 上 同 盟 諸 国 から 戦 争 の 手 段 を 奪 いつづけてきた 現 地 諸 国 は 米 国 に 絶 対 的 に 服 従 してきたわけでは 全 くないが 同 時 に 彼 らにとっては 戦 争 の 選 択 肢 を 自 由 にもちだすこともまた 難 しかった 一 方 東 側 陣 営 は 外 部 の 内 部 化 がほころびた 世 界 であった ソ 連 は 中 華 人 民 共 和 国 という 最 大 の 同 盟 国 から 武 力 行 使 という 選 択 肢 を 奪 いつづ けることはできなかった 東 アジアにおける 現 地 の 大 国 中 国 は 戦 争 と 外 交 を 組 み 合 わせてセットで 戦 略 を 立 ててきたからである むしろ 彼 ら が 大 きな 戦 争 を 回 避 してきたのは おもに 米 国 というもう 一 つの 超 大 国 が 東 アジアにプレゼンスをおいていたからであったろう 52 ロス(Robert S. Ross)によれば 1950 ~ 60 年 代 において 中 国 は 米 国 を 前 にして イデオ 24

26 ロギーよりは 現 実 主 義 的 な 目 標 をめざしてきた 米 中 ともに 国 益 をめぐっ て 対 立 する 場 合 には 交 渉 を 通 じてその 対 立 を 抑 制 したり 解 決 したりで きたのである だから 当 時 米 中 冷 戦 は 不 可 避 ではなかった 53 このような 東 アジアの 冷 戦 は 1970 年 代 から 終 焉 へとむかっていく 東 側 陣 営 の 主 軸 であったはずの 中 ソ 同 盟 はもろくも 崩 れさり 中 華 人 民 共 和 国 は 敵 国 であった 米 国 と 関 係 を 正 常 化 させていく ただし 東 アジア 地 域 では 東 西 が 和 解 しながら 冷 戦 を 終 わらせていったものの どちらか 一 方 が 崩 れて 消 えてしまうというプロセスまでは いまのところ 経 験 していな い グローバルな 冷 戦 が 終 わったあと この 地 域 に 残 されているのは 意 味 あいこそ 大 きく 変 わってしまったものの 冷 戦 期 につくられた 現 状 維 持 のすがたである 中 台 と 南 北 朝 鮮 は 分 断 されたままの 勢 力 配 置 をつづ け 米 国 のハブ スポーク 型 の 同 盟 はいまなお 健 在 である 54 いま 東 アジア 地 域 では 地 域 協 力 のための 試 みがさまざまに 積 み 重 ねら れている 状 況 を 観 察 すれば この 地 域 においてもヒトやモノ サービス などの 移 動 は 飛 躍 的 に 増 大 しており 地 域 の 情 勢 をゆるやかに 変 化 させて いくようにもみえる ところが ひとたび 何 らかの 危 機 をむかえれば 古 くからある 現 状 維 持 が 突 然 すがたを 現 すこともある 例 えば 朝 鮮 半 島 で 武 力 衝 突 の 危 険 が 生 まれそうなとき 米 国 を 中 心 につくられた ハブ スポーク 型 同 盟 をつかった 抑 止 が 戦 争 回 避 のための 選 択 肢 の 一 つにな るということは 十 分 に 考 えられるだろう 東 アジア 地 域 に 新 しい 共 同 体 をつくるというシナリオだけでこの 地 域 をながめるのでもなく 歴 史 的 につくられた 現 状 維 持 の 存 在 だけに 思 考 を 支 配 されるのでもなく この 地 域 を 考 察 することはできないだろう か 東 アジア 地 域 が 大 きな 変 化 を 経 験 しているようにみえるときこそ こ の 地 域 の 歴 史 的 な 立 体 像 をあらためて 考 える 意 味 はあるだろう とりわけ 中 国 がその 存 在 感 をつよめているようにみえる 現 在 この 地 域 における 国 際 政 治 の 成 り 立 ちを 考 えることは 地 域 の 安 定 した 秩 序 を 構 想 する 上 でも 欠 かすことのできない 現 実 的 な 課 題 であるだろう 序 VI 本 書 の 構 成 本 書 には このような 問 題 認 識 を 出 発 点 にしながらも それぞれの 専 門 分 野 から 個 別 の 研 究 対 象 にアプローチした 論 稿 が 収 められている むしろ 東 アジア 地 域 の 立 体 像 をめざして 25

27 序 歴 史 的 なできごとの 豊 かさを 描 くことで 序 でひろげた 見 取 り 図 をより 精 緻 に ときに 批 判 的 にとらえなおすことを 目 指 した 論 稿 が 収 録 されてい る 各 は 研 究 対 象 を 時 系 列 にならべながら 構 成 された 一 と 二 は 近 代 の 東 アジア とりわけ 日 本 帝 国 が 外 部 を 内 部 化 していく 史 的 プロセスを 対 象 にしている 一 の 鈴 木 論 文 重 なりあう 秩 序 20 世 紀 初 頭 の 国 際 関 係 と 満 蒙 は 日 露 戦 争 後 日 本 を 含 む 列 強 間 の 勢 力 角 逐 の 主 な 舞 台 となった 満 蒙 の 成 り 立 ちに 注 目 している 従 来 満 蒙 はひと 括 りでとらえられてきたが この 論 稿 で は 日 本 にとって 満 と 蒙 が 実 は 異 なる 文 脈 をもっていたのではないか と 推 測 する かつて 列 強 が 権 謀 術 数 によって 領 土 を 争 奪 した 旧 秩 序 が 満 に 国 際 連 盟 などに 代 表 される 新 外 交 の 秩 序 が 蒙 に 反 映 されていく 史 的 プロセスを 読 み 解 くことで 議 論 は 展 開 される 二 の 遠 藤 論 文 満 洲 国 統 治 における 日 本 臣 民 という 存 在 戸 籍 問 題 からみる 民 族 協 和 の 実 相 は 満 洲 国 における 日 本 の 帝 国 支 配 を 戸 籍 問 題 からアプローチした 論 稿 である 満 洲 国 の 日 本 人 は 指 導 民 族 と 目 されたが 他 方 で 民 族 協 和 という 国 是 に 従 えば 彼 らは 国 家 を 構 成 する 一 民 族 にすぎなかった この 社 会 的 亀 裂 を 前 にして 日 本 人 の 帰 属 意 識 がどのように 処 理 されたのかを 日 本 人 の 公 証 史 料 となる 戸 籍 に 焦 点 をあてて 考 察 する 朝 鮮 人 や 台 湾 人 は 対 外 的 には 日 本 人 と 同 じ 帝 国 臣 民 であったが 対 内 的 には 血 統 主 義 によって 日 本 人 とは 区 別 された この 論 稿 では このような 同 化 と 排 除 の 論 理 が 批 判 的 に 解 読 されている 三 以 下 は 現 代 の 東 アジアを 研 究 対 象 にしている 三 の 松 村 論 文 ミコヤン 秘 密 訪 中 考 ( 1949 年 1 2 月 ) 中 国 革 命 と 戦 争 をめぐ る 秩 序 設 計 は 東 側 陣 営 の 同 盟 ( 中 ソ 同 盟 )ができるまでの 移 行 期 を 対 象 にしている 旧 ソ 連 側 の 交 渉 記 録 を 利 用 して ソ 連 共 産 党 政 治 局 員 ミコヤンと 中 共 幹 部 との 秘 密 交 渉 過 程 を 分 析 した 論 稿 である 中 共 は 国 家 建 設 を 主 軸 に 現 状 変 革 を 設 計 したのに 対 し ソ 連 は 国 際 政 治 における 戦 争 阻 止 に 基 づいて 現 状 維 持 を 構 想 した 中 ソ 同 盟 が 成 立 するまでに 両 者 の 戦 略 があまりに 対 照 的 であったことを 描 くことで やがてほころびること になる 同 盟 の 祖 形 を 辿 ろうと 試 みている 四 の 平 川 論 文 マレーシアの 対 中 接 近 と ASEAN 協 調 ZOPFAN に 隠 された 地 域 外 交 協 力 は 米 国 ソ 連 中 国 といった( 超 ) 大 国 が しきる 国 際 政 治 だけをみていたのでは とりこぼしてしまう それでいて 26

28 重 要 な 研 究 対 象 をあつかっている いわば 周 辺 からアジア 冷 戦 を 克 服 す るという 自 立 的 な 試 みに 注 目 した 論 稿 である 1974 ~ 75 年 にかけて マレーシア フィリピン タイといった ASEAN 諸 国 はつぎつぎと 中 国 と 外 交 関 係 を 樹 立 した そこで 中 心 的 役 割 を 果 たしたのは 1960 年 代 末 か ら 中 立 化 非 同 盟 志 向 という 外 交 ビジョンを 打 ち 出 し 中 国 政 策 をいち 早 く 転 換 したマレーシアであった 米 国 の 同 盟 国 であったフィリピン タイ も マレーシアとの 外 交 協 調 ASEAN 外 交 を 重 視 して 対 中 接 近 を 開 始 した このような 史 的 プロセスを おもにイギリスの 外 交 文 書 を 利 用 し ながら 分 析 する 五 の 徐 論 文 中 国 の 同 盟 観 なぜ 同 盟 を 組 まないか は いま 中 国 が 同 盟 を 結 ぼうとせず 多 くの 国 家 あるいは 国 家 集 団 とパートナーシッ プ 関 係 を 構 築 しようとする その 戦 略 や 意 味 あいを 歴 史 的 なプロセスから 考 察 した 論 稿 である なぜ 中 国 はいかなる 国 家 あるいは 国 家 集 団 とも 同 盟 を 結 ばない( 不 結 盟 )と 宣 言 しているのだろうか まず 中 国 が 中 ソ 同 盟 ( 1950 年 )の 締 結 破 綻 からどのような 教 訓 を 得 たのか 次 に 1982 年 に 独 立 自 主 政 策 を 公 式 に 打 ち 出 したことにはどのような 戦 略 があったの か 最 後 に 現 在 すすめているパートナーシップ 関 係 の 構 築 を 検 討 すること で この 問 題 にアプローチする 六 の 森 川 論 文 冷 戦 後 米 国 外 交 と 対 日 中 認 識 米 紙 報 道 の 文 脈 分 析 では 伝 統 的 アプローチ とりわけ 力 の 分 布 という 物 的 関 係 を 追 いか けるだけでは 見 逃 してしまう 重 要 な 研 究 対 象 をとらえている 冷 戦 のさな か 米 国 を 中 心 につくられた 同 盟 システムは 冷 戦 終 焉 後 東 アジアにお いても 生 き 残 った このような 現 状 維 持 が 残 されているにもかかわら ず アクターの 認 識 には 大 きな 変 動 があった この 制 度 と 認 識 のズレにア プローチするために 日 米 の 新 聞 論 説 記 事 を 定 性 分 析 したのが この 論 稿 の 特 徴 である 日 米 安 保 の 再 定 義 に 焦 点 をしぼり 日 本 と 米 国 の 中 国 政 策 あるいは 対 中 認 識 に 現 れた 変 動 をとらえることで 日 米 中 三 者 の 秩 序 認 識 が 分 裂 していくプロセスを 描 き 出 した 以 上 各 の 考 察 は 序 の 内 容 を 出 発 点 にしているとはいえ あくま でも 個 別 のできごとを 対 象 にした 研 究 でもある 従 って 近 代 と 現 代 の 東 アジア 国 際 政 治 をすべて 論 じるというものではない しかし 個 々の 豊 かな 内 容 にこそ 新 たな 知 的 冒 険 にむかうための 契 機 がひそんでいるだ ろう 序 東 アジア 地 域 の 立 体 像 をめざして 27

29 序 付 記 本 稿 の IV V 節 は 科 学 研 究 費 補 助 金 基 盤 研 究 (B) 冷 戦 秩 序 の 変 容 と 同 盟 に 関 する 総 合 研 究 冷 戦 終 焉 の 視 点 からの 考 察 ( 研 究 代 表 者 : 菅 英 輝 研 究 課 題 番 号 : )の 研 究 成 果 の 一 部 である 註 1 以 上 の 点 について 詳 細 は 次 を 参 照 松 村 史 紀 序 東 アジアの 国 際 政 治 : 二 つの 戦 後 から 見 た 地 域 秩 序 同 森 川 裕 二 徐 顕 芬 編 著 NIHU 現 代 中 国 早 稲 田 大 学 拠 点 研 究 シリーズ 2 二 つの 戦 後 秩 序 と 中 国 早 稲 田 大 学 現 代 中 国 研 究 所 発 行 2010 年 3 月 7-26 頁 2 前 著 とは 同 上 書 である 3 ここで 依 拠 したものは DVD に 収 録 されたものである スティーヴン スピルバーグ 監 督 太 陽 の 帝 国 特 別 版 (DVD) ワーナー ホーム ビデオ 2002 年 4 3 非 公 式 の 帝 国 についての 論 点 整 理 は 例 えば 以 下 を 参 照 藤 原 帰 一 デモクラシーの 帝 国 :ア メリカ 戦 争 現 代 世 界 岩 波 書 店 2002 年 ; 山 本 吉 宣 帝 国 の 国 際 政 治 学 : 冷 戦 後 の 国 際 システムとアメリカ 東 信 堂 2006 年 5 東 アジア 地 域 の 特 殊 性 と 普 遍 性 をめぐる 国 際 政 治 学 の 論 争 については 前 著 で 批 判 的 整 理 をした 松 村 東 アジアの 国 際 政 治 頁 を 参 照 6 アロンは このパワー ポリティクスの 定 義 と 力 の 均 衡 (balance of forces) とがほぼ 同 義 であると 論 じている Raymond Aron (with a new introduction by Daniel J. Mahoney and Brian C. Anderson). Peace and War: A Theory of International Relations, New Brunwick: Transaction Publishers, [1966]2003, p.125, p Ibid, p Ibid, p.151. 斜 体 は 原 文 イタリック 以 下 特 に 言 及 がない 限 り 同 様 9 Ibid, p 以 上 の 点 については 以 下 を 参 照 藤 原 帰 一 帝 国 は 国 境 を 越 える: 国 際 政 治 における 力 の 分 布 大 芝 亮 他 編 日 本 の 国 際 政 治 学 2 巻 有 斐 閣 2009 年 頁 11 Martin Wight (Edited by Hedley Bull and Carsten Holbraad, Foreword by Jack Spence), Power Politics, New York: Continuum, [ 1978 ] 2004, p. 34, p. 56, pp , pp , p.61, pp 例 えば Michael Doyle, Empires, (New York: Cornell University Press) 1986, ch 藤 原 帝 国 は 国 境 を 越 える 頁 14 これはドイルが 論 じた 帝 国 のモデルである Doyle, Empires, p.12.ただし 帝 国 というのは あまりに 論 争 的 な 概 念 なので ここでは 国 力 の 差 が 開 いている 国 家 ( 或 いは 地 域 )どうしの 関 係 について 考 察 することにしたい 15 高 坂 は 近 代 ヨーロッパの 国 際 関 係 において 勢 力 均 衡 が 基 本 原 理 として 意 識 されており しかもその 原 則 によって 相 当 満 足 すべき 国 際 秩 序 が 可 能 になるという 楽 観 主 義 があった と している 高 坂 正 堯 古 典 外 交 の 成 熟 と 崩 壊 中 央 公 論 社 1978 年 5 頁 16 Wight, Power Politics, pp Ibid, Ibid, p Hans J. Morgenthau (Revised by Kenneth W. Thompson), Politics among Nations: The Struggle for Power and Peace, Sixth Edition, (MacGraw-Hill, Inc: 1985), p Ibid, pp Ibid, p E.J. Hobsbawm, The Age of Empire , (New York: Vintage), [1987] 1989, p Doyle, Empires, p.12, p Ibid, p.12, p Wight, Power Politics, p

30 26 Ibid, p 近 代 の 啓 蒙 思 想 は 内 部 ( 文 明 )がつねに 外 部 ( 野 蛮 )をとりこみ 続 ける 運 動 としてあっ たという 理 解 は 以 下 の 研 究 でみごとに 描 かれている 西 谷 修 戦 争 論 講 談 社 1998 年 こ こでは そのようなイメージを 参 考 にしたい 28 水 野 直 樹 序 論 : 日 本 の 植 民 地 主 義 を 考 える 同 編 生 活 の 中 の 植 民 地 主 義 人 文 書 院 2004 年 8 頁 29 同 上 頁 30 テッサ モーリス 鈴 木 ( 大 川 正 彦 訳 ) 辺 境 から 眺 める:アイヌが 経 験 する 近 代 みすず 書 房 2000 年 頁 なお 以 上 の 議 論 の 一 部 には 徳 川 時 代 からの 連 続 や 延 長 として 描 か れている 部 分 も 含 まれる 31 Doyle, Empires, pp.37-38, p 詳 細 は Morgenthau, Politics among Nations, pp , pp , pp 石 井 修 国 際 政 治 史 としての 二 〇 世 紀 有 信 堂 高 文 社 2002 年, 頁 34 Robert J. McMahon, The Cold War: A Very Short Introduction, Oxford University Press, 2003, p.61.[] 内 は 引 用 者 以 下 同 様 35 劉 少 奇 らから 中 共 中 央 毛 への 電 報 49 年 7 月 18 日 中 共 中 央 文 献 研 究 室 建 国 以 来 劉 少 奇 文 稿 一 冊 (1949 年 7 月 年 3 月 ) 中 央 文 献 出 版 社 2005 年 36 頁 36 松 村 東 アジアの 国 際 政 治 頁 37 Morgenthau, Politics among Nations, p.370, p Odd Arne Westad, The Global Cold War: Third World Interventions and the Making of Our Times, Cambridge University Press, 2005 を 参 照 39 ただし 日 本 については 事 情 がやや 異 なるとしている 例 えば 吉 田 茂 がすぐにアジアで 戦 争 を 始 めるということは 考 えなかったからである Victor D. Cha, Powerplay: Origins of the U.S. Alliance System in Asia, International Security, Vol.34, No.3 (Winter 2009/10), pp , pp 白 石 隆 によれば 戦 後 米 国 は 東 アジアで 半 主 権 プロジェクトを 展 開 してきた 例 えば 米 国 は 日 本 に 二 重 の 封 じ 込 め 政 策 をとることで 日 本 の 軍 事 力 を 米 国 主 導 の 安 全 保 障 体 制 に くみこんできたからである 白 石 隆 海 の 帝 国 :アジアをどう 考 えるか 中 央 公 論 新 社 2001 年 頁 上 記 の 議 論 は この 半 主 権 プロジェクトという 文 脈 から 理 解 しておきたい 41 Odd Arne Westad, Introduction, in idem ed., Brothers in Arms: The Rise and Fall of the Sino-Soviet Alliance, , Stanford University Press, 1998, p Vladislav Zubok and Constantine Pleshakov, Inside the Kremlin s Cold War: From Stalin to Khrushchev, Harvard University Press, 1996, p.2, p.12, pp.14-17, p Vladislav Zubok, A Failed Empire: The Soviet Union in the Cold War from Stalin to Gorbachev, USA: The University of North Carolina Press, 2007, pp John L. Gaddis, We Now Know: Rethinking Cold War History, Clarendon Press Oxford, 1997, pp.28-33, p.40, pp 末 廣 昭 1 発 展 途 上 国 の 開 発 主 義 東 京 大 学 社 会 科 学 研 究 所 編 20 世 紀 システム 4 巻 ( 開 発 主 義 ) 東 京 大 学 出 版 会 [1998] 2000 年 頁 46 ソ 連 が 朝 鮮 民 主 主 義 人 民 共 和 国 と 正 式 の 同 盟 を 締 結 するのは 61 年 であるが ここでは 東 側 陣 営 のメンバーという 広 い 文 脈 で 北 朝 鮮 を 含 めるものとする 47 松 村 史 紀 2 東 アジアの 戦 後 秩 序 設 計 : 大 国 中 国 というアポリア 同 他 編 著 二 つの 戦 後 秩 序 と 中 国 頁 48 Vojtech Mastny, The Cold War and Soviet Insecurity: The Stalin Years, Oxford University Press, 1996, pp 以 上 の 点 は 沈 志 華 主 編 中 蘇 関 係 史 綱 ( ) 新 華 出 版 社 2007 年 二 巻 八 序 東 アジア 地 域 の 立 体 像 をめざして 29

31 序 三 巻 を 参 照 50 同 上 書 三 巻 一 51 ホワイティングは 中 国 が 武 力 行 使 した 八 の 事 例 として 1995 ~ 96 年 の 台 湾 海 峡 での 軍 事 演 習 を 挙 げているが ここでは 冷 戦 期 の 事 例 に 絞 って 考 察 したことを 断 っておく なお 彼 は 八 の 事 例 を 威 圧 的 外 交 の 範 疇 に 分 類 している Allen S. Whiting, China s Use of Force, , and Taiwan, International Security, Vol.26, No.2 (Fall 2001), pp 白 石 は 中 国 が( 米 国 を 除 けば) 唯 一 主 権 行 使 できる 国 家 だと 述 べ 同 国 が 米 国 の 半 主 権 プロジェクトに 半 分 入 っていて 半 分 入 っていないと 論 じている 白 石 海 の 帝 国 頁 53 Robert S. Ross, Introduction, in Robert S. Ross, and Jiang, Changbin eds., Re-examining the Cold War: U.S.-China Diplomacy, , Harvard University Press, 2001, pp.2-7, pp 松 村 東 アジアの 国 際 政 治 頁 を 参 照 なお この 見 取 り 図 を 最 も 体 系 的 に 描 いたもの として 白 石 海 の 帝 国 も 参 照 30

32 1 重 なりあう 秩 序 20 世 紀 初 頭 の 国 際 関 係 と 満 蒙 1 鈴 木 仁 麗 Ⅰ 焦 点 としての 辺 境 東 アジア 地 域 を 考 えるにあたって 中 国 の 東 北 地 域 すなわち 日 本 人 が 1910 年 代 から 満 蒙 と 呼 んだ 東 北 の 三 省 と 内 モンゴル 自 治 区 の 東 部 地 域 の 近 代 を 取 り 上 げたい 20 世 紀 初 頭 の 国 際 環 境 において 日 本 がここに 特 殊 な 地 位 を 確 立 するためには ヨーロッパ 列 強 間 で 取 り 結 ばれた 勢 力 均 衡 を 旨 とする 関 係 性 と その 外 部 に 構 築 された 国 際 秩 序 に 準 拠 することがなにより 現 実 的 であった たとえば ロシアとの 協 約 締 結 や 対 中 共 同 借 款 への 参 加 は 日 本 が 列 強 の 一 員 として 東 アジアの 国 際 秩 序 の 形 成 に 参 画 したことを 示 す そして その 交 渉 の 中 で 日 本 は 満 蒙 での 自 国 の 特 殊 地 位 を 列 強 に 認 めさせようとした ところが 日 本 が 一 貫 して 満 蒙 権 益 を 主 張 し 続 けたのとは 異 なり ヨーロッパ 列 強 は 一 次 世 界 大 戦 の 後 に 東 アジア をめぐる 外 交 方 針 を 変 更 し 新 たな 国 際 秩 序 を 模 索 するようになる そう した 変 容 のなかで 日 本 は 満 蒙 問 題 においてどんな 決 断 を 迫 られたのか 本 ではこの 点 を 特 に 蒙 の 部 分 に 焦 点 を 当 てて 日 本 とヨーロッパ 列 強 及 び 中 国 との 外 交 交 渉 の 過 程 から 考 察 し 満 蒙 と 一 括 りにされる 地 域 に 生 まれた 折 り 重 なる 秩 序 とその 重 層 性 を 明 らかにしたい 中 国 の 東 北 地 域 は 中 央 ユーラシアの 東 の 果 てに 位 置 し 古 代 よりさまざ まな 遊 牧 民 族 が 暮 らしたモンゴル 高 原 に 連 なり また 清 朝 発 祥 の 地 を 包 含 する 北 方 の 諸 民 族 にとってこの 地 域 は 彼 らの 活 動 の 中 心 的 拠 点 であり 続 けた 同 地 域 の 20 世 紀 初 頭 に 目 を 転 じれば ここでは 清 帝 国 とロシア 帝 国 というの 二 つの 世 界 規 模 の 帝 国 が 疆 域 を 連 ねていた アジア 地 域 にネイション ステートとしての 国 家 が 生 まれる 前 そこを 覆 ってい 重 なりあう 秩 序 31

33 1 たのはいくつかの 帝 国 であった 1 帝 国 は 異 民 族 を 征 服 することで 成 立 するため それが 興 ると 辺 境 問 題 が 生 まれ 辺 境 とはつまり 異 質 なも のの 併 存 であるとされる 2 したがって 前 近 代 において 二 つの 帝 国 が 境 界 を 接 するこの 地 域 は 辺 境 であった 3 そして 現 在 でも 内 モンゴル 自 治 区 の 東 部 を 含 む 東 北 地 域 を 中 国 の 政 治 経 済 の 中 心 と 見 る 人 は 少 ない だろう 国 境 にほど 近 く 諸 民 族 が 雑 居 するこの 一 帯 は 東 アジアの 周 辺 的 な 位 置 にあって 今 もなお 辺 境 の 一 角 をなす では 近 代 はどうだったのか イギリスで 20 世 紀 初 頭 のアジア 政 策 を 担 当 したカーゾン(George N. Curzon) 卿 は 辺 境 はカミソリの 刃 である そこに 近 代 の 諸 国 民 の 戦 争 と 平 和 生 と 死 がかかっている と 言 った 岩 村 忍 はこの 言 葉 を 受 けて 遊 牧 民 が 歴 史 を 動 かす 力 を 失 った 近 代 におい ても 辺 境 の 重 大 性 はすこしも 減 少 しなかった それどころか 辺 境 あ るいは 辺 境 的 性 格 をもつ 地 域 は 近 代 になっていっそう 拡 大 され 閉 鎖 せ れるようになった 4 と 記 している 岩 村 が 示 したのは 帝 国 主 義 時 代 の 到 来 により 辺 境 に 新 たな 力 関 係 が 発 生 して 現 在 もなお 満 州 から 西 トルキスタンにわたるアジア 大 陸 中 央 部 は 辺 境 であり 続 けているとい う 認 識 であった 5 ここには 満 洲 が 含 まれている 伝 統 的 な 帝 国 の 周 辺 にあった 同 地 域 は 近 代 以 降 異 なる 性 質 を 帯 びた 公 式 の あるいは 非 公 式 の 帝 国 が 押 し 寄 せた 後 も 周 辺 に 位 置 していた しかし 同 時 に 国 際 政 治 の 上 での 抗 争 の 焦 点 でもあった ただし それはそれほど 長 い 期 間 ではない ヨーロッパ 列 強 がアジアで 勢 力 圏 を 承 認 しあって 本 土 での 均 衡 を 保 とうとする 帝 国 主 義 的 外 交 が 行 われた 19 世 紀 末 から 一 次 世 界 大 戦 後 東 アジアで 新 たな 枠 組 みが 模 索 された 1920 年 代 中 頃 までであった その 後 1920 年 代 後 半 には 東 アジアがその 意 識 の 上 で 孤 立 化 したと 言 わ れるが 6 この 時 から 満 洲 国 期 を 越 えて 戦 後 に 至 ると 中 国 東 北 は 再 び 国 際 政 治 の 焦 点 となる 中 国 の 東 北 地 域 に 関 する 研 究 は 多 い その 理 由 として その 地 域 が 発 す る 混 沌 とした 魅 力 と 今 日 の 世 界 アジア そして 日 本 を 考 えることへと つながる 幾 多 の 問 題 点 を 地 域 の 歴 史 が 内 包 しているからであろう 7 と の 説 明 がある しかし 具 体 的 にこの 地 域 の 歴 史 性 が 現 代 の 世 界 アジア 日 本 を 考 えることにどんな 問 題 を 提 起 していると 言 うのだろうか ここで 断 続 的 に 焦 点 であり 続 けた 満 蒙 をあらためて 20 世 紀 初 頭 の 国 際 政 治 の 俎 上 にのせて 時 々の 国 際 秩 序 がそこに 幾 重 にもなっていたことを 考 え 32

34 よう それによって ヨーロッパを 中 心 とする 世 界 と それに 従 属 的 な 周 辺 としての 東 アジア そしてそのいずれにも 与 しがたい 存 在 として 認 識 される 近 代 日 本 の 三 者 をとらえなおし 8 近 代 から 現 代 を 貫 く 同 地 域 の 歴 史 的 性 質 を 理 解 する 一 つの 手 掛 かりにしたい 9 II 日 本 の 二 つの 顔 1 日 本 が 近 代 国 家 として 成 立 するためには 主 権 国 家 の 形 成 を 図 り 国 際 社 会 への 参 入 を 果 すことが 求 められた それは 東 アジアにおいて 後 進 のアジアから 離 脱 して 先 進 のヨーロッパと 合 一 化 するという 脱 亜 論 的 な 戦 略 により 中 華 中 心 的 な 政 治 秩 序 冊 封 朝 貢 体 制 に 代 わる 日 本 中 心 の 新 しい 秩 序 を 再 編 成 する 要 求 となって 表 れる 10 ヨーロッパ 文 明 の 正 嫡 子 であると 自 認 しつつ アジアの 国 の 盟 主 として 立 とうとする 日 本 は 二 つの 顔 を 持 っていたと 言 える 日 本 の 日 露 戦 争 での 勝 利 は 外 交 および 日 本 イメージのパラダイムが 変 化 する 転 機 となった 11 そこに 二 つの 顔 を 持 つ 日 本 が 抱 える 矛 盾 を 見 て 取 れる 外 交 に 関 しては 列 強 の 仲 間 入 りをめざして 列 強 との 政 治 的 了 解 や 経 済 上 の 密 接 な 関 係 を 重 視 する 一 方 列 強 が 日 本 を 平 等 に 扱 ってくれるの かどうか 不 安 を 抱 くようになる 12 また 日 本 イメージの 変 化 を 山 室 信 一 は 次 のように 言 う 白 色 人 種 に 勝 利 し 有 色 人 種 を 代 表 して 欧 米 に 対 決 す る 黄 色 人 種 の 闘 士 という 日 本 と アジアにありながら 西 洋 文 明 の 摂 取 に 成 功 して 欧 米 に 追 随 する 日 本 という 相 反 する 二 つの 日 本 イメージが 併 存 してい き それは 非 西 欧 世 界 の 人 々にとって 欧 米 が 文 明 の 師 であ るとともに 軍 事 力 によって 植 民 地 支 配 を 迫 る 侵 奪 者 としての 二 つの 相 貌 を 持 って 現 れてきた 過 程 を 日 本 もたどり 始 めたことを 意 味 すると 13 列 強 の 一 員 としての 顔 とアジアの 国 としての 顔 のそれぞれの 輪 郭 が 明 確 に なる 契 機 は 日 露 戦 争 にあった 1. 満 蒙 との 接 触 列 強 の 一 員 としての 顔 日 露 戦 争 はまた 満 蒙 の 内 の 蒙 と 出 会 うきっかけを 作 った 実 地 調 査 や 研 究 面 で 東 部 内 モンゴルが 新 たなフィールドとなるのはこの 頃 からで あり 14 大 陸 国 家 となった 日 本 は 外 交 の 場 でも 東 部 内 モンゴルに 接 触 し た この 時 期 日 本 は 条 約 改 正 や 朝 鮮 問 題 などの 具 体 的 目 標 を 失 い 統 一 重 なりあう 秩 序 33

35 1 した 外 交 政 策 が 見 いだし 難 い 状 況 にあった しかし 大 国 間 の 協 調 関 係 を 重 視 する 帝 国 主 義 的 外 交 は 日 本 外 交 の 一 つの 潮 流 となっていた 15 そ の 中 で 列 強 との 交 渉 によって 満 蒙 権 益 を 確 保 する 動 きは 日 本 の 東 アジ アを 舞 台 とする 勢 力 圏 外 交 16 への 参 画 を 意 味 し そこに 日 本 の 列 強 の 一 員 としての 顔 が 見 える その 交 渉 において 満 蒙 の 一 部 としての 東 部 内 モ ンゴルはどのように 立 ち 現 れたのだろうか (1)ロシアとの 交 渉 大 戦 前 に 満 蒙 での 勢 力 範 囲 が 議 論 された 交 渉 は 二 つある 日 露 協 約 交 渉 と 日 本 英 米 独 仏 露 の 六 国 借 款 団 交 渉 である これを 表 裏 のものとして 分 析 してはじめて 日 本 の 満 蒙 への 姿 勢 を 大 戦 前 の 東 アジアにおける 国 際 秩 序 の 中 に 位 置 づけられる 17 日 露 協 約 交 渉 は 大 戦 前 に 三 回 行 われ 一 次 協 約 は 西 園 寺 内 閣 の 時 に 結 ばれた 1907 年 7 月 のものである 二 次 協 約 は 二 次 桂 内 閣 の 時 の 1910 年 7 月 三 次 協 約 は 二 次 西 園 寺 内 閣 の 時 の 1912 年 7 月 に 調 印 している 協 約 付 属 の 密 約 から この 間 の 東 部 内 モンゴルへの 関 心 の 推 移 を 見 ると 最 初 は 内 モンゴルの 真 空 化 を 目 指 し 徐 々に 野 心 が 深 まって 最 後 には 権 益 の 明 文 化 を 望 むようになったとわか る 三 次 協 約 について 中 見 立 夫 は ほぼこの 時 点 以 降 満 蒙 という あらたな 地 域 概 念 が 日 本 人 のあいだで 登 場 する 18 と 述 べ 日 本 人 の 地 域 概 念 を 書 き 換 えた 重 要 性 を 指 摘 した 一 次 協 約 の 時 内 モンゴルの 問 題 は ロシアが 日 本 の 韓 国 権 益 を 認 め る 代 償 に モンゴルと 中 国 辺 疆 地 域 を 勢 力 範 囲 として 求 めたことで 浮 上 し た 19 ロシアが 言 う モンゴル に 内 モンゴルが 含 まれると 分 かる 20 と 日 本 はその 要 求 を 拒 否 した 林 薫 外 相 は これを 認 めれば 支 那 本 土 ノ 安 全 ヲ 危 フシ 東 亜 全 局 ノ 均 勢 ヲ 破 ルニ 至 り 日 英 協 約 五 条 ノ 精 神 トモ 背 逆 ス る 21 と 考 えた ここに 列 強 間 で 構 築 する 東 アジアの 秩 序 を 重 ん じるという 建 前 が 示 されている また 本 野 一 郎 駐 ロシア 公 使 がロシア 外 相 に 内 モンゴルでの 両 国 の 良 好 な 関 係 を 望 むと 述 べていることから 22 当 時 はまだ そこに 排 他 的 な 権 益 を 得 ようとしていたとは 断 言 できず 確 認 できるのは 内 モンゴルの 利 権 をひとまず 真 空 状 態 に 保 ちたいとの 意 思 のみ である 二 次 桂 内 閣 は 発 足 直 後 から 満 洲 での 日 本 利 権 を 清 朝 に 承 認 させよう と 努 め 安 奉 鉄 道 に 関 する 覚 書 など 鉄 道 権 益 の 強 化 に 関 わる 取 決 めを 34

36 次 々に 結 んだ これらはロシアを 警 戒 させ 米 国 の 鉄 道 中 立 化 構 想 と も 対 立 した 23 北 岡 伸 一 がすでに 二 次 協 約 の 交 渉 を 整 理 しているが そ の 過 程 に 日 本 の 東 部 内 モンゴルへの 関 心 の 変 化 を 見 ることができる 日 本 は ロシアとともに 英 米 の 借 款 による 鉄 道 敷 設 計 画 に 参 加 し 最 初 は 東 部 内 モンゴルについて 列 国 の 一 員 としての 権 利 を 得 ようとしていたにす ぎなかった が 24 計 画 地 点 が 西 に 動 くのに 任 せて 日 本 の 経 済 的 軍 事 的 利 害 関 心 は さらに 西 方 に 延 長 された 25 それは 東 部 内 モンゴル へ 関 心 の 変 化 野 心 の 深 まりを 示 していると 言 い 換 えられる 三 次 密 約 の 背 景 には 日 韓 併 合 により 南 満 洲 が 地 続 き となり そ の 西 の 東 部 内 モンゴルへの 関 心 が 変 化 したことがある また 清 朝 崩 壊 後 の 独 立 問 題 に 関 するモンゴル 中 国 協 議 を 斡 旋 したロシアに 不 信 感 を 持 ったことも 指 摘 できる 特 に 日 本 は ロシアの 言 う モンゴル の 語 に 敏 感 で 其 特 殊 関 係 ヲ 有 スル 地 域 ヲ 全 蒙 古 ニ 拡 張 スル 可 能 性 を 危 惧 していた 26 そこで 三 次 協 約 では 一 次 協 約 で 定 めた 南 北 境 界 線 を 西 へ 延 長 した 上 で 北 京 ノ 経 度 ヲ 以 テ 内 モンゴルを 東 西 ノ 二 部 ニ 分 割 27 して その 西 部 をロシア 東 部 を 日 本 の 特 殊 権 益 として 認 めあっ た 28 当 初 日 本 は 鉄 道 敷 設 計 画 があった 張 家 口 庫 倫 ( 現 在 のウランバー トル)ラインの 東 を 日 本 国 特 殊 権 益 として 交 渉 に 臨 んだが 29 ロシア はここを 内 モンゴルの 最 モ 重 要 ナル 部 分 と 言 い その 周 辺 と 直 隷 省 北 部 の 内 モンゴルに 日 本 の 権 益 を 認 めなかった 30 日 本 は 内 モンゴルの 東 部 四 盟 ト 西 部 二 盟 トノ 境 界 を 分 界 線 にすることで 譲 歩 し 31 上 述 の 通 り 合 意 に 至 った こうして 徐 々に 東 部 内 モンゴルへ 関 心 を 移 した 日 本 は 三 次 協 約 で 当 地 を 勢 力 範 囲 として 明 文 化 することに 成 功 した これはロシアとの 二 国 間 の 秘 密 協 約 で 達 成 されたものだが 鉄 道 敷 設 問 題 との 関 係 で 見 れば 列 強 間 の 満 蒙 における 勢 力 均 衡 に 便 乗 することで 成 し 遂 げられたとも 言 える 勢 力 圏 外 交 システムの 中 で 日 本 の 勢 力 範 囲 をいかに 承 認 させるか このこ とが 満 蒙 をめぐる 日 本 外 交 の 課 題 であった 1 (2) 六 国 借 款 団 交 渉 と 満 蒙 留 保 問 題 三 次 協 約 の 交 渉 と 同 時 期 に 行 われた 六 国 借 款 団 交 渉 は 国 際 金 融 資 本 を 中 国 市 場 にいかに 関 与 させるか 投 資 活 動 の 範 囲 などの 条 件 を 話 し 合 う ものであった これに 関 して 臼 井 勝 美 は 日 本 の 借 款 団 への 参 加 は 列 強 と 重 なりあう 秩 序 35

37 1 平 等 に 中 国 財 政 を 掌 握 しようとした 政 治 色 の 強 いものと 論 じ 32 最 近 では 加 藤 陽 子 が 日 本 の 満 蒙 権 益 がこの 交 渉 を 通 じて 拡 大 したことを 論 じた 33 日 本 は 列 強 の 一 員 としてどんな 態 度 で 交 渉 に 臨 み 東 部 内 モンゴルをどう 捉 えなおしたのか 借 款 団 への 参 加 を 打 診 された 日 本 は 1912 年 3 月 に 本 借 款 ニ 関 連 ス ル 一 切 ノ 事 項 ハ 南 満 洲 ニ 於 テ 帝 国 ノ 有 スル 特 殊 権 利 及 権 益 ト 何 等 抵 触 ス ルカ 如 キコト 之 ナカルヘキヲ 当 然 期 待 スル という 条 件 で 参 加 を 受 諾 し た 34 日 本 はここで 借 款 団 の 共 同 投 資 の 対 象 から 南 満 洲 を 外 して 欲 しいと の 要 望 を 提 示 したのである 一 方 で ロシアは 借 款 団 参 加 の 条 件 として 北 満 洲 モンゴル 西 部 中 国 に 有 するロシアの 原 権 利 と 利 益 に 何 ら 不 利 益 はないと 明 言 することを 求 めていた 35 これを 知 った 日 本 は 突 如 先 の 受 諾 条 件 に 加 えて 帝 国 ハ 南 満 洲 トノ 関 係 上 蒙 古 ニ 於 テモ 亦 特 殊 ノ 利 益 ヲ 有 スル 36 と 満 蒙 での 権 益 主 張 を 強 めた 内 田 康 哉 外 相 は ロシアの 提 示 条 件 に 鑑 みて 此 際 後 日 ノ 誤 解 ヲ 避 クル 為 為 念 蒙 古 ニ 関 スル 留 保 ヲ 明 ニシ 置 クヲ 相 当 ト と 考 え 日 本 の 権 益 範 囲 を 蒙 古 地 方 へ 拡 大 したと 説 明 している 37 ところが 加 藤 高 明 駐 英 大 使 はこれについて 突 然 蒙 古 ニ 関 スル 保 留 を 言 い 出 せば 日 本 の 真 意 について 種 々 疑 惑 と 揣 摩 憶 測 を 喚 起 するだろう と 書 き 送 り 日 本 が 蒙 古 に 持 つ 特 殊 権 益 は 何 か 南 満 洲 ニ 接 近 ル 蒙 古 とはどこかと 問 い 合 わせた 38 その 回 答 として 内 田 外 相 は ロシア の 提 示 条 件 を 放 置 する 不 利 益 に 再 び 言 及 して 東 部 内 モンゴルは 地 理 上 南 満 洲 ト 分 離 スベカラザル 一 地 域 ヲ 形 成 シ 且 歴 史 上 行 政 上 並 経 済 上 互 ニ 密 接 ナル 関 係 ヲ 有 するために 日 本 は 該 当 地 方 ニ 対 シ 重 大 ナル 利 害 ヲ 感 スル と 留 保 を 主 張 した 加 藤 は 翌 日 の 電 報 でも 反 論 を 続 け 満 洲 と 東 部 内 蒙 古 の 関 係 を 追 究 した 39 内 田 外 相 は 東 部 内 モンゴルの 開 墾 が 進 み 両 地 域 間 ノ 境 界 ノ 如 キ 往 々 明 確 ナラザルノ 状 態 ニ あると 答 え たが 40 特 殊 権 益 の 有 無 など 東 部 内 モンゴルの 留 保 を 願 う 具 体 的 な 根 拠 に は 言 及 しなかった ロシアを 除 く 列 強 各 国 は 日 本 の 満 蒙 留 保 問 題 に 対 して 二 種 類 の 反 応 を 示 した ドイツと 米 国 は 中 国 との 間 で 条 約 協 約 が 成 立 しているなら 認 め るというものであった 41 イギリスとフランスは 日 露 間 の 協 議 との 関 連 を 読 み 取 っていた 42 日 本 の 要 望 は 中 国 との 協 約 に 基 づくものではなく 今 後 そのような 取 り 決 めを 結 ぶことも 不 可 能 と 判 断 されたが 43 最 終 的 には 36

38 日 本 国 銀 行 団 は 本 借 款 関 連 事 項 が 南 満 洲 とそれに 隣 接 する 内 モンゴル 東 部 (the Eastern portion of Inner Mongolia) 地 域 における 日 本 の 特 殊 権 益 に 何 ら 不 利 益 をもたらすものではないとの 了 解 の 下 に 本 借 款 団 への 加 入 を 宣 言 した との 文 言 が 会 議 録 に 挿 入 された 44 内 田 外 相 はこの 結 果 を モンゴルの 留 保 に 対 して 各 国 政 府 が 表 面 積 極 的 ノ 異 論 を 唱 えないことは 幸 いだと 評 価 した 45 日 本 では 当 時 外 務 省 内 部 でも 東 部 内 モンゴル 認 識 についての 一 致 した 見 解 が 成 立 していなかっ た たのみにしたのは 三 次 協 約 の 締 結 を 控 えた 日 露 間 の 了 解 事 項 であ るという 点 のみで 列 強 各 国 も 日 露 の 秘 密 協 約 の 内 容 を 推 し 量 って 両 国 間 で 現 状 を 維 持 するという 形 をとった 東 部 内 モンゴルは 日 露 協 約 と 六 国 借 款 団 交 渉 という 典 型 的 な 勢 力 圏 外 交 システムの 中 で はじめて 日 本 の 勢 力 範 囲 と 認 められた 地 域 であった 1 2. 中 国 との 折 衝 アジアの 国 としての 顔 六 国 借 款 団 交 渉 の 後 に 内 田 外 相 が 駐 華 公 使 へ 宛 てた 訓 令 には 東 部 内 モ ンゴルには 未 タ 事 実 上 ニ 我 権 利 ノ 樹 立 セラレタルモノナク 且 奥 地 ニ 通 ス ル 鉄 道 ト 外 国 通 商 ノ 為 開 放 セラレタル 市 邑 トヲ 欠 キ 成 ルヘク 速 ニ 機 ヲ 見 テ 左 ノ 措 置 ヲ 執 ルコトヲ 必 要 ト 認 ム とあった 46 これ 以 降 鉄 道 借 款 による 東 部 内 モンゴル 方 面 への 勢 力 伸 張 が 図 られ 1913 年 10 月 には 日 中 間 でいわゆる 満 蒙 五 鉄 道 借 款 協 定 が 結 ばれた 47 こうした 満 蒙 の 鉄 道 利 権 に 関 する いわば 点 と 線 をめぐる 交 渉 が 面 を 分 ける 交 渉 に 発 展 したのが 1915 年 の 対 華 二 十 一 箇 条 要 求 の 二 号 要 求 南 満 東 蒙 条 約 の 交 渉 である 48 (1) 交 渉 の 進 展 と 東 部 内 モンゴルの 差 別 化 最 初 の 二 号 要 求 ( 甲 案 )では 南 満 洲 と 東 部 内 蒙 古 を 同 列 に 扱 い 両 地 域 の 権 益 に 差 がなかった しかし 中 国 側 の 対 案 には 東 部 内 蒙 古 の 語 はなく 東 三 省 南 部 の 問 題 に 限 定 しており 49 満 蒙 を 分 けて 日 本 勢 力 の 蒙 への 拡 大 を 阻 止 しようとした ところが 日 本 は 蒙 にお いて 満 と 同 等 の 権 益 を 得 ることに 拘 った それは 強 硬 な 内 容 を 持 つ 五 号 要 求 に 中 国 側 が 難 色 を 示 すのを 見 て 加 藤 高 明 外 相 が 五 号 で 譲 歩 する 代 わりに 二 号 二 条 及 三 条 内 蒙 古 問 題 等 で 日 本 の 要 求 を 貫 徹 させよと 命 じた 50 ことからも 明 らかである 重 なりあう 秩 序 37

39 年 4 月 15 日 の 23 回 談 判 では 東 部 内 モンゴル 問 題 が 協 議 され 中 国 の 陸 徴 祥 外 交 総 長 は 東 部 内 モンゴルを 満 洲 と 同 様 の 地 位 には 置 けな いと 主 張 し 日 本 国 カ 歴 史 上 政 治 上 南 満 洲 ニ 対 シ 或 ハ 特 殊 ノ 地 位 ヲ 占 メ ルトスルハ 認 ムルモ 東 部 内 蒙 古 ニ 付 テハ 何 等 斯 ノ 如 キ 特 殊 ノ 理 由 存 在 セサ ル と 日 本 の 要 求 を 拒 絶 した 51 ここで 日 置 益 駐 華 公 使 が 五 号 要 求 との 交 換 を 提 案 すると 陸 外 交 総 長 は 一 旦 この 条 件 を 考 慮 すると 述 べるが 24 回 談 判 で 発 言 を 翻 し 該 地 域 ハ 支 那 ノ 首 都 タル 北 京 ノ 藩 屏 ヲナス ことを 理 由 に 外 国 勢 力 の 侵 入 を 危 険 視 して 商 埠 地 ヲ 添 設 すべきこ と 以 外 は 東 部 内 蒙 古 ニ 関 シテハ 何 等 ノ 約 束 ヲモ 為 スヲ 得 サル と 語 っ た 52 これを 受 けて 日 本 は 次 の 修 正 案 (4 月 26 日 )で 二 号 の 中 に 東 部 内 蒙 古 ニ 関 スル 事 項 という 項 目 を 別 に 立 て 東 部 内 モンゴルへの 要 求 を 大 幅 に 見 直 した 53 ここにはじめて 南 満 洲 と 東 部 内 蒙 古 に 権 益 上 の 差 が 生 まれ それを 基 に 最 終 決 着 まで 修 正 が 続 けられた その 後 の 交 渉 では 権 益 に 差 ができることを 前 提 にして 東 部 内 モンゴ ルの 範 囲 問 題 が 焦 点 の 一 つとなった 25 回 談 判 では 陸 外 交 総 長 は 東 部 内 蒙 古 の 区 域 について 中 国 政 府 は 南 満 洲 接 壌 地 域 ヲ 以 テ 東 部 内 蒙 古 ト 看 做 シ 北 満 洲 及 直 隷 省 ニ 接 近 スル 地 域 をそれと 見 なさないとして 日 本 の 東 部 内 モンゴルに 対 する 認 識 を 質 した 日 置 の 照 会 に 答 えた 加 藤 高 明 外 相 は これは 三 回 日 露 協 約 ノ 関 係 モアリ デリケート ナル 問 題 とした 上 で 南 満 洲 ト 云 フモ 東 部 内 蒙 古 ト 云 フモ 共 ニ 素 ト 漠 然 タル 地 理 的 名 称 ナルカ 我 方 ノ 所 謂 東 部 内 蒙 古 ハ 長 城 以 北 ニシテ 南 満 洲 ニ 接 壌 セル 地 域 ヲ 指 シ 普 通 ニ 所 謂 内 蒙 古 東 四 盟 ノ 大 部 ヲ 包 括 シ 西 方 多 倫 諾 爾 辺 迄 ヲ 含 ム 地 方 ヲ 謂 フモノ と 説 明 するよう 指 示 した ただし 加 藤 は 直 隷 省 内 の 長 城 以 北 を 含 むことへの 中 国 側 の 反 発 を 予 想 し 日 本 の 言 う 東 部 内 蒙 古 内 にあっても 中 国 側 の 事 情 により 勢 力 範 囲 内 ニ 入 れることが 困 難 な ら 特 別 の 取 り 決 めをしても 構 わないと 伝 えた 54 これに 対 する 中 国 の 最 終 修 正 案 ( 5 月 1 日 )には 二 号 に 東 部 内 蒙 古 ニ 関 スル 交 換 公 文 案 が 付 いている 東 部 内 蒙 古 は 南 満 洲 及 熱 河 道 所 轄 ノ 東 部 内 蒙 古 と 地 域 を 限 定 した 形 で 表 現 された 当 時 日 本 で 東 部 内 蒙 古 といえば 多 くの 場 合 東 四 盟 ジリム 盟 ジョスト 盟 ジョー オダ 盟 シリンゴル 盟 とチャハル 部 の 一 部 を 指 した 55 中 国 側 の 修 正 案 は ここからシリンゴル 盟 とチャハル 部 を 外 したものであった しかし 皮 肉 なことに 加 藤 はこの 修 正 案 に 熱 河 道 所 轄 ノ 東 部 内 蒙 古 とあるの 38

40 を 見 て 直 隷 省 内 の 長 城 以 北 を 東 部 内 蒙 古 とすることに 中 国 側 が 反 対 するという 予 想 は 杞 憂 ニ 属 シタル と 満 足 し 日 置 に 対 して 東 部 内 蒙 古 範 囲 ニ 関 スル 件 ハ 此 際 我 方 ヨリ 進 デ 支 那 側 ニ 言 明 スル 必 要 モナク 又 右 ノ 範 囲 ハ 漠 然 ト 致 シ 置 ク 方 可 然 ト 思 考 スルニ 付 若 シ 未 ダ 貴 官 ヨリ 支 那 側 ニ 言 明 シ 居 ラレサル 次 ナルニ 於 テハ 右 ノ 言 明 方 見 合 セ 置 カレ 度 シ と 伝 えた 56 日 本 は 東 部 内 モンゴルの 範 囲 を 十 分 に 定 義 していなかったが 中 国 の 最 終 修 正 案 が 加 藤 らが 危 惧 した 点 で 予 想 以 上 の 回 答 を 示 したため その 後 は 戦 略 的 に 東 部 内 蒙 古 の 範 囲 を 曖 昧 にして 徐 々にその 拡 大 を 図 る やり 方 へと 方 針 を 転 換 したと 考 えられる 1 土 地 商 租 権 実 業 の 権 利 表 1 1 南 満 東 蒙 条 約 に 見 える 権 益 の 差 南 満 洲 各 種 商 工 業 上 の 建 物 を 建 設 するため または 農 業 を 経 営 するため 必 要 な 土 地 を 商 租 できる( 二 条 ) 自 由 に 去 来 し 各 種 の 商 工 業 その 他 の 業 務 に 従 事 できる( 三 条 ) 東 部 内 モンゴル 中 国 国 民 との 合 弁 により 農 業 及 附 随 工 業 の 経 営 をしようという 時 は 中 国 政 府 はこれを 承 認 するべき( 四 条 ) 出 典 :1915 年 5 月 25 日 調 印 南 満 洲 及 東 部 内 蒙 古 に 関 する 条 約 日 外 主 上 頁 (2) 周 辺 の 周 辺 と 化 す 満 蒙 南 満 東 蒙 条 約 の 締 結 によって 上 の 表 に 示 した 通 り 二 つの 地 域 には 権 益 上 の 差 ができた 日 本 人 は 東 部 内 モンゴルでの 商 租 権 を 認 められず 実 業 を 行 う 際 も 合 弁 を 条 件 とし 中 国 政 府 の 承 認 が 必 要 であるという 制 限 が あった そのため 中 国 側 は 南 満 洲 を 小 さく 東 部 内 モンゴルを 大 きくし て 権 利 の 損 失 を 最 小 限 にとどめようとした 57 条 約 締 結 後 の 善 後 会 議 では 境 界 が 議 論 され 歴 史 的 経 緯 に 鑑 みて 南 部 は 遼 河 を 北 部 は 柳 条 辺 墻 を 境 界 として 県 治 地 域 を 含 むその 西 側 を 東 部 内 モンゴルとすることが 妥 当 性 の ある 一 案 とされた 58 反 対 に 日 本 は 東 部 内 モンゴルを 狭 く 見 積 もろうと して 59 両 国 間 の 交 渉 でその 境 界 が 定 まることはなかった 満 蒙 を 一 括 りの 空 間 と 見 る 時 南 満 東 蒙 条 約 を 権 益 の 大 幅 な 拡 大 をはかった 日 本 の 侵 略 的 態 度 として 理 解 できる ただし 満 蒙 を 満 と 蒙 の 複 合 地 域 と 考 えれば 日 中 の 交 渉 を 満 と 蒙 を 分 ける 交 渉 とも 見 なせる この 時 の 中 国 側 の 東 部 内 モンゴル 認 識 は 上 述 の 23 回 談 判 での 陸 外 交 総 長 の 発 言 にうかがえる 陸 は 同 地 方 ノ 文 化 ノ 幼 稚 ナルコト 民 智 重 なりあう 秩 序 39

41 1 未 タ 開 カサルコト 及 交 通 不 完 全 ナルコト 等 ヲ 列 挙 シ て 日 本 に 南 満 洲 と 同 等 の 利 権 を 認 めなかった そこを 文 化 レベル 民 度 の 低 い 地 域 として 表 象 し 南 満 洲 と 区 別 することで 日 本 の 勢 力 拡 大 を 阻 止 しようとした 一 方 で この 機 に 東 部 内 モンゴルを 拓 こうという 考 えも 見 られる それは 同 条 約 四 条 の 文 言 に 根 拠 がある 日 本 語 版 では 日 本 国 臣 民 カ 東 部 内 蒙 古 ニ 於 テ 支 那 国 国 民 ト 合 弁 ニ 依 リ 農 業 及 附 随 工 業 ノ 経 営 ヲ 為 サムトスルト キハ 支 那 国 政 府 之 ヲ 承 認 スヘシ と 日 本 人 が 主 体 だが 漢 文 では 如 有 日 本 国 臣 民 及 中 国 人 民 愿 在 東 部 内 蒙 古 合 弁 農 業 及 附 随 工 業 時 中 国 政 府 可 允 准 之 60 とあり 日 本 人 と 中 国 人 が 併 記 されて いずれも 東 部 内 モンゴ ルにて 合 弁 で 農 業 と 附 随 工 業 を 行 い 得 る という 意 味 合 いをより 強 く 持 っ ている この 条 文 を 受 けて 吉 林 巡 按 使 は 東 部 内 モンゴルを 荒 れてさびれて 調 査 も 行 き 届 かない いわば 未 開 の 地 と 見 なした 上 で 今 後 双 方 が 直 接 モンゴル 王 に( 借 款 と 土 地 の 抵 当 を) 請 求 すれば 彼 らは 軽 率 に 許 す 可 能 性 があり 外 と 結 ぶことの 損 失 たるやその 内 憂 は 大 きい と 述 べ モンゴル 王 公 への 説 明 と 理 解 の 徹 底 を 提 案 した 61 双 方 とは 日 本 人 と 中 国 人 を 指 すが これによれば 四 条 の 中 国 人 民 からモンゴル 人 が 抜 け 落 ちていると 読 める つまり 今 後 東 部 内 モンゴルに 殺 到 するのは 日 本 人 と 漢 人 であり 条 約 の 四 条 は 双 方 の 東 部 内 モンゴルの 権 益 争 奪 への 平 等 な 参 画 を 保 障 するものと 解 釈 された 奉 天 省 の 官 吏 周 肇 祥 の 提 案 はこの 点 をより 露 骨 に 表 現 した 周 は 東 部 内 モンゴルの 開 放 を 提 言 し これは 内 外 人 民 の 競 争 の 機 会 であり おのずと 官 と 商 の 合 弁 で 早 いもの 勝 ちを 目 指 すべきだ とし 政 府 が 速 やかに 巨 額 を 準 備 して 会 社 名 義 で 先 にモンゴル 旗 と 協 議 して 東 部 内 モンゴルの 重 要 で 肥 沃 な 土 地 をある 限 り 買 収 せよ などと 提 案 した 62 ほかに 四 条 に 関 する 別 の 規 則 を 作 る 提 案 があるが それも 東 部 内 モンゴル 統 治 の 見 直 しと 切 り 離 せないものと 考 えられた 奉 天 巡 按 使 公 署 はこれに 関 して モンゴル 王 公 と 土 地 の 種 々の 伝 統 的 な 関 係 を 断 ち 切 り 公 債 や 税 金 で 彼 らの 生 活 を 保 護 しながら 土 地 を 国 有 にして 完 全 に 一 般 行 政 区 域 とするなどを 提 案 した 63 こうして 東 部 内 モンゴルを 一 元 的 な 地 方 統 治 体 系 の 中 に 収 めて 領 土 を 明 確 にし それに より 日 本 勢 力 の 流 入 を 阻 止 するやり 方 は 日 本 と 先 を 争 って 利 権 を 得 よう とする 姿 勢 よりは 穏 健 にも 見 える しかし 特 有 の 行 政 単 位 である 盟 や 旗 を 温 存 し 牧 畜 業 を 守 りたいモンゴル 人 にとって 一 般 行 政 区 域 への 改 編 40

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