日本統治時代法院档案の整理と研究:

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1 日 治 法 院 档 案 の 整 理 と 研 究 : The Compilation and Research of the Taiwan Colonial Court Records Archives 王 泰 升 Tay-sheng Wang 壱 発 見 整 理 そしてデータベースの 構 築 へ 一 片 隅 に 埋 れること 50 余 年 台 湾 に 近 代 法 に 基 づく 裁 判 所 が 置 かれたのは 日 本 による 統 治 が 始 まって 2 年 目 即 ち 1896 年 7 月 15 日 のことである 1895 年 台 湾 の 国 際 法 上 の 主 権 は 清 国 日 本 間 で 締 結 された 条 約 により 日 本 に 帰 することとなった しかし 近 代 的 な 主 権 や 国 家 概 念 というものを 持 ち 合 わせていなかった 当 時 の 漢 民 族 系 移 民 たちは 武 力 で 日 本 の 統 治 に 抵 抗 した そうしたなか 日 本 が 軍 政 を 敷 き 軍 事 占 領 を 進 めていた 1895 年 11 月 台 湾 総 督 府 法 院 ( 訳 注 : 法 院 = 裁 判 所 ) は 創 設 された この 台 湾 総 督 府 法 院 は 性 質 的 には 軍 事 法 庭 に 属 するもので あった 翌 年 の 1896 年 4 月 1 日 より 台 湾 統 治 は 民 政 に 移 行 同 年 7 月 15 日 より 近 代 法 に 基 づく 裁 判 所 が 台 湾 にも 導 入 され 台 湾 における 民 事 刑 事 訴 訟 事 件 の 審 理 が 始 った 1 これは 1945 年 10 月 25 日 に 日 本 が 第 二 次 世 界 大 戦 の 敗 北 により 台 湾 の 統 治 権 を 連 合 国 側 を 代 表 し 台 湾 を 接 収 管 理 する 中 国 国 本 論 は 2009 年 3 月 21 日 台 大 法 律 学 院 台 大 図 書 館 台 大 数 位 典 蔵 研 究 発 展 中 心 主 催 日 治 法 院 档 案 与 跨 界 的 法 律 史 研 究 国 際 シンポジウムにおける 報 告 原 稿 に 加 筆 修 正 したものである また 本 稿 は 臺 灣 史 研 究 に 投 稿 し 匿 名 審 查 委 員 に 貴 重 なご 指 摘 をいただき 2009 年 6 月 発 行 の 臺 灣 史 研 究 に 掲 載 された 年 5 月 1 日 律 令 第 1 号 台 湾 総 督 府 法 院 条 例 の 施 行 に 依 り 設 置 されることになった 台 湾 総 督 府 法 院 は 1896 年 7 月 15 日 に 台 北 に 設 置 された 法 院 条 例 の 内 容 とその 後 の 修 正 に 関 し ては 外 務 省 条 約 局 法 務 課 律 令 総 覽 ( 外 地 法 制 誌 第 三 部 の 二 ) ( 外 務 省 条 約 局 昭 和 35; 文 生 書 院 復 刻 版 平 成 2 年 ) 頁 参 照 日 本 による 51 年 間 の 台 湾 統 治 における 法 院 ( 裁 判 所 ) 制 度 関 連 人 物 及 び 運 用 状 況 については 筆 者 の 論 文 があるため ここでは 再 度 改 めて 言 及 しない 王 泰 升 台 湾 日 治 時 期 法 律 改 革 ( 台 北 : 聯 経,1999) 頁 または 同 書 の 英 文 書 :Tay-sheng Wang, Legal Reform in Taiwan under Japanese Colonial Rule, : The Reception of Western Law (Seattle: University of Washington Press, 2000). pp 参 照 日 本 統 治 時 代 の 民 事 刑 事 訴 訟 手 続 きについては 当 時 の 関 連 法 律 論 著 を 参 照 華 語 の 文 献 では 洪 遜 欣 陳 世 榮 台 湾 省 通 志 稿 巻 参 政 事 志 司 法 篇 第 二 冊 ( 台 湾 省 文 献 委 員 会 1960) がある 1

2 民 政 府 に 移 譲 するまで 続 いた この 間 約 半 世 紀 日 本 が 植 民 地 台 湾 に 置 いた 台 湾 総 督 府 法 院 は 一 貫 して 台 湾 で 起 こされた 民 事 刑 事 訴 訟 の 最 終 審 裁 判 所 で あり 植 民 地 時 代 の 台 湾 人 の 司 法 生 活 に 大 きな 影 響 を 与 え 続 けた 戦 後 中 国 から 渡 ってきた 国 民 党 政 権 は ( 正 式 名 称 は 中 国 国 民 党 で あるが) ことあるごとに 本 省 族 群 ( 訳 注 : 族 群 =エスニックグループ)( 日 本 統 治 時 代 に 台 湾 人 と 称 された 但 し 原 住 民 を 除 く)がもつ 戦 前 のこうした 法 生 活 を 抹 殺 しようとした 戦 後 の 台 湾 では 蒋 介 石 そして 蒋 経 国 親 子 が 国 民 党 政 権 ( )を 握 った 義 務 教 育 では 中 国 史 のみが 教 えられ 台 湾 史 が 教 育 課 程 に 組 み 込 まれることはなかった 仮 に 台 湾 の 歴 史 が 語 られることが あったとしても 日 本 統 治 時 代 が 取 り 上 げられることは 非 常 に 少 なかった ま た 取 り 上 げられたとしても 植 民 地 として 搾 取 された あるいは 抗 日 と いう 面 でのみ 語 られた したがって 法 学 教 育 において 日 本 統 治 時 代 の 法 律 や ましてや 当 時 の 裁 判 所 について 論 じられなかったのは 当 然 のことであった 第 二 次 世 界 大 戦 後 の 1945 年 10 月 25 日 より 台 湾 に 施 行 された 中 華 民 国 法 制 の 観 点 からすれば 日 本 統 治 時 代 に 出 された 判 決 は 外 国 の 裁 判 所 の 判 決 となる わけだが 台 湾 社 会 という 観 点 からすれば 日 本 統 治 時 期 に 台 湾 の 裁 判 所 が 行 った 司 法 上 の 行 為 特 に 民 事 判 決 は 台 湾 人 にとって 国 家 法 上 の 既 得 権 益 であ った 例 えば 当 時 の 土 地 権 利 の 帰 属 または 既 存 の 身 分 関 係 等 は 全 て 戦 後 台 湾 で 施 行 された 中 華 民 国 の 法 律 や 裁 判 所 において 全 体 または 個 別 の 司 法 案 件 において 考 慮 された また 日 本 統 治 時 代 に 各 法 院 においてなされた 公 証 登 記 等 の 業 務 に 関 する 記 録 もまた 中 華 民 国 政 府 により 参 考 とされ 尊 重 された 戦 後 の 接 収 時 期 において 国 民 党 政 権 はこうした 点 を 理 解 しており 接 収 対 象 に 総 督 府 法 院 の 各 種 司 法 文 書 が 含 まれていたほか 中 華 民 国 法 院 が 接 収 した 日 本 統 治 時 代 における 未 決 司 法 案 件 の 処 理 に 関 する 条 例 をも 公 布 している 2 しかしながら 日 本 統 治 を 経 験 していない 民 国 時 代 の 中 国 や 日 本 統 治 時 代 法 律 史 を 全 く 扱 わない 戦 後 の 法 学 教 育 を 受 けた 台 湾 の 司 法 官 たちは 3 接 収 した 日 本 統 治 時 代 の 法 院 文 書 には 全 く 見 向 きもしなかった ただ 中 華 民 国 法 院 の 規 定 において 判 決 原 本 公 正 証 書 等 の 文 書 は 永 久 保 存 と 定 められたに 過 ぎなかった この 規 定 により 日 本 統 治 時 代 の 判 決 原 本 公 正 証 書 もまた 廃 棄 をしてはならず 法 院 において 保 管 されていた 日 本 統 治 時 代 の 人 登 記 簿 やそ 2 司 法 の 接 収 に 関 しては 別 稿 王 泰 升 台 湾 戦 後 初 期 的 政 権 転 替 与 法 律 体 系 的 承 接 同 氏 者 台 湾 法 的 断 裂 与 連 続 ( 元 照 2002) 所 収 頁 参 照 3 戦 後 台 湾 の 司 法 官 構 成 とその 族 群 (エスニシティー) 背 景 については 王 泰 升 台 湾 法 律 史 概 論 ( 元 照 二 版 2004) 頁 参 照 戦 後 台 湾 の 法 学 教 育 では 数 十 年 にわたって 中 国 法 制 史 しか 教 えず ほとんど 日 本 統 治 時 代 の 法 律 史 に 触 れられることはなかった 1990 年 代 になり ごく 少 数 の 法 律 学 科 で 日 本 統 治 時 代 にも 触 れた 台 湾 法 律 史 が 教 えられるようになった 王 泰 升 從 帝 大 到 台 大 的 台 湾 法 律 史 研 究 与 教 学 台 湾 本 土 法 学 雑 誌 第 57 期 (2004 年 4 月 ) 9-14 頁 参 照 2

3 の 他 の 文 書 も 不 動 産 登 記 簿 が 中 華 民 国 法 制 に 依 り 地 方 行 政 機 関 に 移 譲 された のを 除 き 判 決 原 本 とともに 保 管 されることとなった しかし こうした 日 本 統 治 時 代 の 司 法 関 係 文 書 は 日 本 人 のもの あるいは 役 に 立 たないもの と 見 なされたためか いずれも 保 存 文 書 の 最 後 列 に 置 かれることとなった 裁 判 所 の 限 られた 保 管 場 所 の 中 で 地 下 室 や 屋 根 裏 といった 場 所 に 保 管 された 日 本 統 治 時 代 の 司 法 文 書 の 存 在 を 末 端 の 現 場 管 理 者 を 除 き 裁 判 所 内 で 知 る 人 は 少 なかった 台 湾 主 体 意 識 をもつ 李 登 輝 氏 が 総 統 を 務 めた 1988 年 から 2000 年 において 国 民 党 政 権 はかつてのように 台 湾 史 を 軽 んじることはなくなっていった が 長 きに 渡 り 国 民 党 による 中 国 本 位 の 教 育 を 受 けてきた 司 法 関 係 者 が 日 本 統 治 時 代 の 法 院 において 台 湾 人 が 経 験 したことが 台 湾 社 会 にどのような 意 義 を 持 っているかについて 意 識 するまでには 至 らなかった 法 学 界 全 体 においても 日 本 統 治 時 代 の 歴 史 を 改 めて 認 識 しようとする 者 はごくわずかであった 4 李 登 輝 氏 総 統 就 任 10 年 目 の 1998 年 司 法 院 企 画 広 報 部 門 の 管 理 職 員 が あるシン ポジウムにおいて 日 本 統 治 時 代 の 台 湾 総 督 府 法 院 関 係 文 書 は 行 方 不 明 で あり 台 湾 高 等 法 院 の 木 柵 档 案 室 に 民 事 判 決 原 本 が 4 冊 保 管 されているのが 確 認 されているのみであるという 報 告 を 行 った 5 台 湾 高 等 法 院 は 1945 年 に 台 湾 総 督 府 法 院 の 接 収 を 行 った 機 関 であるにもかかわらず わずか 4 冊 の 判 決 原 本 し か 残 っていないということがあるだろうか また 当 時 各 地 の 法 院 の 接 収 を 行 った 八 ヶ 所 の 地 方 法 院 には 本 当 に 一 冊 も 日 本 統 治 時 代 の 司 法 関 係 文 書 が 残 っ ていないのだろうか そうであるならば 前 述 した 日 本 統 治 時 代 の 法 律 史 と 同 様 我 々の 手 で 堀 出 さなければ ならない 二 日 本 統 治 時 代 の 法 院 档 案 の 発 見 筆 者 は 1998 年 7 月 より 12 月 までの 間 台 湾 高 等 法 院 の 委 託 を 受 け 台 湾 高 等 法 院 が 台 湾 総 督 府 法 院 より 接 収 した 9 千 冊 余 りの 書 籍 整 理 を 行 った 6 このと 4 筆 者 は 1993 年 8 月 台 湾 大 学 法 律 学 系 に 着 任 し 当 時 必 修 であった 中 国 法 制 史 を 担 当 伝 統 中 国 法 が 日 本 統 治 時 代 の 台 湾 社 会 に 与 えた 影 響 について 講 義 した 1998 年 11 月 になり よ うやく 学 科 会 議 において この 必 修 科 目 名 を 法 律 史 と 改 めることが 認 められ 講 義 内 容 も 台 湾 の 法 律 史 へと 調 整 変 更 した しかし 以 降 日 本 統 治 時 代 の 法 律 を 講 義 する 選 択 科 目 となって いる また 1997 年 台 湾 法 律 史 学 会 が 創 立 された だが 台 湾 の 法 学 研 究 者 で 台 湾 を 主 体 とする 法 律 史 についてよく 知 る 者 は 非 常 に 少 ない 5 郭 瑞 蘭 一 九 四 五 年 以 来 台 湾 司 法 档 案 之 保 存 与 整 理 之 研 究 中 国 法 制 史 学 会 編 両 岸 現 存 司 法 档 案 之 保 存 整 理 及 研 究 学 術 研 討 会 論 文 集 ( 政 治 大 学 法 学 院 基 礎 法 学 研 究 中 心 1998) 所 収 178 頁 参 照 6 最 終 的 に 図 書 目 録 を 作 成 した 王 泰 升 重 現 台 湾 第 一 座 法 学 専 業 図 書 館 : 台 湾 高 等 法 院 旧 蔵 法 律 資 料 簡 介 台 湾 法 的 断 裂 与 連 続 ( 元 照 2002) 所 収 頁 参 照 3

4 き 当 該 法 院 の 木 柵 档 巻 室 ( 档 案 倉 庫 )へ 赴 き 前 述 した 4 冊 の 台 湾 総 督 府 法 院 民 事 判 決 原 本 を 調 べる 機 会 を 得 た そして それらが 日 本 統 治 時 代 の 台 湾 総 督 府 高 等 法 院 において 1943( 昭 和 18) 年 から 1945( 昭 和 20) 年 の 間 に 出 された 民 事 判 決 であることに 間 違 いないことを 確 認 した このほか 1945 年 から 1949 年 の 計 56 冊 の 台 湾 高 等 法 院 民 刑 事 判 決 原 本 の 中 には 案 件 事 由 さらには 訴 訟 手 続 きが 戦 前 戦 後 の 両 時 代 に 渡 っているものが 存 在 しているのを 発 見 したほ か 台 湾 高 等 法 院 が 行 った 接 収 に 関 する 公 文 書 30 冊 もあった しかしながら 日 本 統 治 時 代 に 最 終 審 であった 高 等 法 院 の 民 事 刑 事 判 決 原 本 は ほとんどの ものが 失 われていた そしてそれがいつ なぜ 無 くなったのかについては 知 る 由 がない 2000 年 に 筆 者 は 司 法 機 関 に 対 し 日 本 統 治 時 代 における 司 法 文 書 の 発 見 之 旅 を 行 いたいと 申 し 出 た 7 そして 2000 年 7 月 司 法 院 は 台 湾 高 等 法 院 に 対 し 日 本 統 治 時 代 に 地 方 法 院 がおかれた 八 ヶ 所 ( 台 北 新 竹 台 中 台 南 嘉 義 高 雄 花 蓮 宜 蘭 )の 地 方 法 院 に 宛 て 日 本 統 治 時 代 の 裁 判 関 係 資 料 所 蔵 の 有 無 を 調 査 するよう 指 示 を 出 した その 結 果 新 竹 台 中 嘉 義 の 各 地 方 法 院 から 資 料 があるとの 返 答 を 得 た 筆 者 はこの 知 らせを 受 け 直 ちに 日 本 の 東 洋 大 学 後 藤 武 秀 教 授 とともに 閲 覧 に 赴 いた 他 の 五 ヶ 所 の 地 方 法 院 からは 資 料 は 無 いとの 返 答 または 無 回 答 であった 資 料 があるとの 回 答 を 得 た3ヶ 所 の 地 方 法 院 が 所 蔵 していた 日 本 統 治 時 代 の 法 院 文 書 は 主 に 判 決 原 本 公 正 証 書 原 本, 各 種 登 記 簿 であり 民 事 判 決 原 本 はあったが 刑 事 判 決 原 本 は 見 当 たらなかった 時 期 的 には 1895 年 から 1945 年 までのもので しかも 膨 大 な 量 であった 保 存 状 態 はかなりよかったが やはり 虫 食 いも 多 く 湿 気 のため 塊 になってしまっている 物 もあった 続 いて さまざまな 驚 きの 中 次 々と 日 本 統 治 時 代 の 法 院 文 書 が 見 つかった 最 初 の 調 査 から 2 年 後 の 2002 年 4 月 には 当 時 台 湾 大 学 博 士 課 程 の 学 生 だった 劉 恆 妏 氏 が 法 務 部 司 法 官 訓 練 所 ( 以 下 司 訓 所 )において 資 料 を 探 していたと ころ 日 本 統 治 時 代 の 台 中 地 方 法 院 の 刑 事 判 決 原 本 が 当 該 訓 練 所 にあること を 偶 然 発 見 した 劉 氏 と 筆 者 は これら 刑 事 判 決 原 本 は 日 本 統 治 時 代 を 含 む 51 年 にわたるものであることを 確 認 した また 目 を 引 くものとして 機 密 文 書 という 簿 冊 もあった ここの 法 院 文 書 は 1980 年 の 審 検 分 隸 ( 訳 注 :1980 年 以 前 法 院 も 検 察 も 行 政 院 司 法 行 政 部 門 に 属 していたが 1980 年 以 降 法 院 は 司 法 院 下 に 検 察 は 行 政 院 法 務 部 に 属 す)の 後 台 中 地 方 法 院 検 察 処 で 保 管 されていたものだが あまりにも 場 所 をとるため 図 書 室 に 余 裕 があった 司 訓 7 他 の 論 考 で 発 見 の 経 緯 を 記 しているため ここでは 詳 述 しない 王 泰 升 著 松 平 徳 仁 訳 旧 台 湾 総 督 府 法 院 司 法 文 書 の 保 存 と 利 用 林 屋 礼 二 石 井 紫 郎 青 山 善 充 編 明 治 前 期 の 法 と 裁 判 ( 信 山 社 2003 年 ) 所 収 頁 参 照 4

5 所 の 新 しい 建 物 に 移 管 されたものであるということが その 後 わかった ここ の 刑 事 判 決 原 本 は 災 い 転 じて 福 となすとの 言 葉 通 り 移 管 されたことにより 同 様 の 法 院 文 書 の 中 では 最 も 保 存 状 態 がよい さらに 劇 的 な 発 見 であったのは 先 の 調 査 で 回 答 がなかった 台 北 地 方 法 院 の 日 本 統 治 時 代 の 法 院 文 書 である これは 当 時 台 北 地 方 法 院 公 証 処 に 勤 務 して いた 台 湾 大 学 法 律 学 院 修 士 課 程 の 学 生 が 仕 事 の 関 係 で 日 本 統 治 時 代 の 公 正 証 書 原 本 が 存 在 することに 気 づき それを 筆 者 に 連 絡 して 来 たことが 発 見 につな がった そこで 筆 者 が 台 北 地 方 法 院 に 問 い 合 わせたところ 日 本 統 治 時 代 の 公 正 証 書 を 保 管 しているという 回 答 を 2002 年 11 月 25 日 に 得 た 2004 年 8 月 筆 者 自 ら 台 北 地 方 法 院 土 城 倉 庫 の 実 地 調 査 に 赴 いたところ そこには 日 本 統 治 時 代 の 民 事 刑 事 判 決 原 本 及 びその 他 の 司 法 文 書 が 所 蔵 されており その 量 は 台 中 地 方 法 院 が 所 蔵 する 日 本 統 治 時 代 の 法 院 文 書 ( 台 中 地 方 法 院 及 び 司 訓 所 所 蔵 のもの)を 超 えていた だが 残 念 なことに 保 存 状 態 が 悪 く 多 くの 文 書 が 粘 着 してしまっており 完 全 には 開 けない 状 態 のものが 数 多 くあった この 時 筆 者 は 上 述 した 日 本 統 治 時 代 司 法 文 書 の 学 界 における 第 一 発 見 者 として 以 後 研 究 上 の 呼 称 や 引 用 の 便 宜 のため これらの 文 書 を 日 治 法 院 档 案 ( 日 治 = 日 本 統 治 時 代 ; 档 案 = 文 書 )と 命 名 した 筆 者 ら 研 究 グループは 独 自 に 日 本 統 治 時 代 の 法 院 档 案 ( 詳 細 は 後 述 )の 整 理 をしていたため 他 の 地 方 法 院 の 倉 庫 における 日 本 統 治 時 代 の 司 法 関 連 文 書 所 蔵 の 有 無 を 確 認 する 余 裕 がなかった 2008 年 になり ようやく 他 の 法 院 档 案 探 しに 着 手 できた 積 極 的 に 司 法 文 物 の 収 集 を 続 けていた 司 法 院 は 2008 年 再 び 筆 者 とともに 関 連 地 方 法 院 に 赴 き 宝 探 し を 行 った 8 そして 同 年 8 月 18 日 花 蓮 地 方 法 院 にて 年 年 に 判 決 が 下 された 日 本 統 治 時 代 の 刑 事 判 決 原 本 を 発 見 した 数 も 少 なく 民 事 判 決 原 本 も 見 つからなかったが 台 湾 原 住 民 に 関 する 刑 事 判 決 が 含 まれていることは 史 料 的 に 大 きな 突 破 口 をも たらすものと 言 えよう 続 いて 8 月 20 日 には 高 雄 地 方 法 院 岡 山 簡 易 庭 におい て 1939 年 に 判 決 が 下 された 日 本 統 治 時 代 の 民 事 判 決 原 本 が 見 つかった これ は 戦 後 のものとして 表 紙 に 年 分 とされた 簿 冊 に 綴 じられており これまで 関 係 者 が 日 本 統 治 時 代 の 判 決 原 本 はないと 言 っていたのも 無 理 はない 以 前 档 案 管 理 局 の 要 請 を 受 け 高 雄 地 方 法 院 が 関 連 文 書 の 整 理 を 行 った 際 に 日 本 統 治 時 代 の 各 種 登 記 簿 等 が 約 155 冊 発 見 されている このほか 整 理 され ていないものが 多 くあったが その 後 判 決 原 本 公 正 証 書 等 があることがわか り 現 在 ダンボール 10 箱 に 収 められて 整 理 を 待 っている 個 々の 量 はまだわか っていないが これらが 今 後 日 治 法 院 档 案 として 整 理 され 公 開 されるこ とは 言 明 できる 8 司 法 院 司 法 行 政 庁 の 蘇 貴 美 科 長 田 寶 駿 科 員 筆 者 の 三 人 5

6 高 雄 での 思 いがけない 発 見 により 日 本 統 治 時 代 の 台 湾 三 大 地 方 法 院 の 一 つ であり 前 回 の 調 査 では 日 本 統 治 時 代 の 文 書 は 無 いと 回 答 してきた 台 南 地 方 法 院 に 対 して 再 度 一 縷 の 望 みを 抱 いた しかし 2008 年 8 月 26 日 に 赴 いた 台 南 地 方 法 院 において 所 蔵 されている 判 決 原 本 及 び 公 正 証 書 は いずれも 1946 年 以 後 のものであるということを 改 めて 確 認 した そして 10 数 年 前 地 下 室 に 保 存 されていた 日 本 統 治 時 代 の 文 書 が 水 浸 しになってしまったため 車 で 運 び 出 され 廃 棄 された その 中 には おそらく 日 本 統 治 時 代 の 判 決 原 本 や 公 正 証 書 等 が 含 まれていただろう との 情 報 を 得 た 9 続 いて 9 月 24 日 には 宜 蘭 地 方 法 院 を 訪 れた ここも 日 本 統 治 時 代 に 法 院 が 置 かれていたところで 前 回 の 調 査 では 日 本 統 治 時 代 の 文 書 は 無 いと 回 答 してきていた 残 念 なことに ここで も 高 雄 の 奇 蹟 は 起 こらなかった しかも 日 本 統 治 時 代 の 判 決 原 本 等 が いつ 無 くなったのかすらわからなかった 11 月 6 日 最 後 の 希 望 を 抱 き 日 本 統 治 時 代 の 文 書 は 無 いと 回 答 してきた 離 島 の 澎 湖 に 赴 いた 澎 湖 地 方 法 院 には 確 かに 無 かった しかし 澎 湖 地 政 事 務 所 の 倉 庫 に 正 確 な 量 は 現 時 点 ではわ からないが 日 本 統 治 時 代 の 法 院 公 正 証 書 等 の 司 法 文 書 が 確 認 できた 判 決 原 本 はなかったが この 発 見 も 奇 蹟 のようだった 10 戦 後 の 中 華 民 国 法 制 では 各 法 院 が 日 本 統 治 時 代 に 扱 った 土 地 権 利 及 び 不 動 産 登 記 業 務 を 登 記 事 務 所 に 引 き 継 ぐことと 定 められた 11 このため 当 時 澎 湖 の 法 院 の 事 務 員 が 本 来 は 移 譲 すべきではない 公 正 証 書 等 をも ともに 引 き 継 いだ 可 能 性 が 高 い 今 後 日 本 統 治 時 代 に 澎 湖 のように 法 院 の 出 張 所 しか 置 かれなかった 地 方 法 院 や 法 院 分 院 において 澎 湖 の 奇 蹟 が 起 こらないとも 限 らない 本 稿 を 投 了 した 2009 年 2 月 現 在 整 理 が 終 わった(プロセスは 後 述 ) 日 治 法 院 档 案 は 台 北 新 竹 台 中 嘉 義 4 ヶ 所 の 地 方 法 院 及 び 司 訓 所 ( 元 台 中 地 方 法 院 所 蔵 のもの)に 所 蔵 されている 日 本 統 治 時 代 の 司 法 文 書 である 発 見 さ れたが 未 整 理 なのは 花 蓮 高 雄 の 両 地 方 法 院 のもの 12 そして 法 院 以 外 の 場 9 台 南 地 方 法 院 の 警 備 職 員 で 日 頃 から 古 い 物 に 非 常 に 関 心 がある 林 孝 璋 氏 は 廃 棄 のために 旧 文 書 を 運 ぶ 車 から 始 政 四 十 年 記 念 を 持 ち 帰 ったと 言 う ということは その 車 には 日 本 統 治 時 代 の 文 書 が 載 せられていた 可 能 性 が 高 い 日 本 人 が 建 てた 台 南 地 方 法 院 旧 庁 舎 の 塔 が かつ て 反 日 の 意 図 のもとに 取 り 壊 されたことを 思 えば 台 南 地 方 法 院 の 旧 文 書 が 日 本 統 治 時 代 のも のと 中 華 民 国 のものとに 分 けて 保 存 され 永 久 保 存 だが 役 に 立 たない の 日 本 統 治 時 代 の 司 法 文 書 は 浸 水 の 恐 れがある 地 下 室 に 置 かれたのではないかという 思 いを 禁 じえない では 法 院 から 運 び 出 された 日 本 統 治 時 代 の 司 法 文 書 は 廃 棄 されパルプになってしまったのだろう か 価 値 のわかる 台 南 の 古 物 商 が 購 入 したという 可 能 性 も 完 全 には 捨 てきれない 10 澎 湖 では 澎 湖 地 方 法 院 文 物 学 会 総 幹 事 林 連 守 氏 に 連 絡 の 労 を また 澎 湖 地 政 事 務 所 薛 自 然 主 任 の 全 面 的 な 協 力 を 得 た 11 王 泰 升 台 湾 戦 後 初 期 的 政 権 転 替 与 法 律 体 系 的 承 接 92 頁 参 照 年 新 竹 地 院 における 再 撮 影 作 業 の 際 に 前 回 撮 影 分 には 含 まれていない 年 の 公 正 証 書 を 発 見 した 時 間 と 経 費 の 関 係 で これは 現 時 点 では 発 見 したが 未 整 理 となって いる 6

7 所 にも すでに 見 つかった または 今 後 再 発 見 の 可 能 性 がある 日 本 統 治 時 代 の 司 法 文 書 がある 三 日 治 法 院 档 案 の 文 書 類 型 及 び 量 それでは 次 に 発 見 整 理 が 終 わった ものに 限 り 簡 単 に 日 治 法 院 档 案 の 文 書 類 型 および 量 を 説 明 する 詳 細 は 文 末 に 添 付 した 附 表 一 を 参 照 願 いたい 現 時 点 で 日 治 法 院 档 案 は 総 計 5,645 冊 大 きく 民 事 刑 事 司 法 行 政 文 書 その 他 の 四 種 類 に 分 けられる 民 事 が 最 も 多 く 4,139 冊 ( 約 71%) 次 が 刑 事 で 1,216 冊 ( 約 21%) 残 りが 司 法 行 政 文 書 の 316 冊 ( 約 6%)である さらに 細 分 類 すると 民 事 では 判 決 原 本 と 公 正 証 書 が 最 も 多 く 判 決 原 本 が 1,076 冊 公 正 証 書 が 1,604 冊 両 者 合 計 は 2,680 冊 で 全 体 の 約 65%を 占 め る 続 いて 民 事 事 件 簿 (218 冊 ) 督 促 事 件 / 支 付 命 令 (246 冊 ) 仮 差 押 仮 処 分 (150 冊 ) 執 行 命 令 (225 冊 )そして 登 記 簿 が(193 冊 )ある 刑 事 において も 判 決 原 本 が 最 も 多 く 941 冊 続 いて 刑 事 事 件 簿 が 138 冊 両 者 合 計 1079 冊 全 体 の 約 90%を 占 める 日 治 法 院 档 案 全 体 で 見 ると 民 事 判 決 原 本 (1076 冊 ) 刑 事 判 決 原 本 (941 冊 ) そして 公 正 証 書 (1604 冊 )の 三 種 類 が 主 で これら 総 計 は 3,621 冊 日 治 法 院 档 案 全 体 の 60%を 占 める 特 筆 すべきは 上 述 の 民 事 刑 事 判 決 原 本 は 第 一 審 の 地 方 法 院 によるものだ が 上 訴 された 事 件 については 上 訴 審 判 決 の 謄 本 が 裁 判 の 最 終 結 果 を 示 すために 必 ず 簿 冊 に 綴 じられているということである こうした 上 訴 審 判 決 の 謄 本 が 綴 じられていることで 現 時 点 で 未 発 見 の 当 時 の 最 終 審 高 等 法 院 の 判 決 原 本 を 見 ることができる 日 治 法 院 档 案 発 見 前 においても 学 術 的 には 日 本 統 治 時 代 の 最 終 審 法 院 判 決 の 中 から 重 要 な 法 的 見 解 を 有 する 判 決 を 選 別 して 出 版 された 覆 審 法 院 判 例 全 集 高 等 法 院 判 例 集 等 を 利 用 することがで きていた 13 史 料 価 値 から 言 うと 日 治 法 院 档 案 は 保 存 されていないものが あるとはいえ 14 当 時 の 法 院 が 下 したほとんど 全 ての 判 決 原 本 であり また 法 律 13 台 湾 総 督 府 覆 審 法 院 編 覆 審 法 院 判 例 全 集 - 自 明 治 二 十 九 年 至 大 正 八 年 重 要 判 決 例 要 旨 ( 台 北 : 盛 文 社,1920) 判 例 研 究 会 編 高 等 法 院 判 例 集 大 正 九 年 度 から 昭 和 十 五 年 度 迄 ( 台 北 : 判 例 研 究 会, ; 大 正 九 年 度 から 十 三 年 度 迄 のものは 編 者 と 発 行 者 の 明 記 なし 昭 和 七 年 度 から 昭 和 十 五 年 度 迄 のものは 萬 年 宜 重 編 臺 法 月 報 発 行 所 出 版 書 名 は 高 等 法 院 判 例 全 集 または 台 湾 総 督 府 高 等 法 院 上 告 部 判 例 集 ) 戦 後 文 生 書 院 が 上 記 判 例 集 の 復 刻 をし こ れに 台 湾 慣 習 記 事 と 臺 法 月 報 に 掲 載 された 判 決 を 加 えたものを 1995 年 に 覆 審 高 等 法 院 判 例 全 12 冊 として 出 版 した 筆 者 は 1990 年 代 にこの 判 例 集 を 使 い 研 究 を 行 った 王 泰 升 台 湾 日 治 時 期 的 法 律 改 革 ( 聯 経 出 版 公 司 1999) 15 頁 参 照 14 浅 古 弘 教 授 は 2009 年 3 月 21 日 台 湾 大 学 法 律 学 院 等 の 主 催 による 日 治 法 院 档 案 与 跨 界 法 律 史 研 究 国 際 シンポジウムにおいて 現 在 司 訓 所 に 所 蔵 されている 日 本 統 治 時 代 の 台 中 地 方 法 院 刑 事 判 決 原 本 は 当 時 の 刑 事 判 決 原 本 の 全 てではなく 一 部 保 存 されていないものがある と 指 摘 した 7

8 解 釈 上 重 要 な 判 決 だけを 選 別 したものではなく 当 時 の 司 法 文 書 処 理 規 則 によ り 永 久 保 存 とされ 上 訴 された 案 件 を 全 て 含 み 各 審 級 の 判 決 文 が 収 録 されて いるという 点 で 上 記 判 例 集 に 勝 っている 日 治 法 院 档 案 は 基 本 的 に 日 本 統 治 時 代 における 各 法 院 の 管 轄 区 域 に 所 蔵 さ れている なかでも 台 北 地 方 法 院 及 びその 管 轄 区 域 のものがもっとも 多 く 2419 冊 档 案 全 体 の 43% このうち 民 事 刑 事 判 決 原 本 と 公 正 証 書 が 主 で これら 三 種 類 の 文 書 は 民 事 判 決 原 本 が 年 分 を 欠 いている 外 は 日 本 統 治 時 代 の 最 初 から 最 後 までの 時 期 の 案 件 を 扱 っている 15 次 に 多 いのは 日 本 統 治 時 代 の 台 中 地 方 法 院 及 びその 管 轄 区 域 の 文 書 で 台 中 地 方 法 院 所 蔵 のもの (1734 冊, 档 案 全 体 の 31%)に 司 訓 所 所 蔵 の 台 中 地 方 法 院 刑 事 関 係 文 書 を 加 えると その 総 数 は 2105 冊 に 達 し 档 案 全 体 の 38%を 占 める 特 色 は 文 書 の 種 類 が 最 も 多 いこと そして 民 事 刑 事 判 決 原 本 と 公 正 証 書 が 日 本 統 治 時 代 を 全 てカバーしている 点 である 三 番 目 が 嘉 義 地 方 法 院 及 びその 管 轄 区 域 のも ので 863 冊 档 案 全 体 の 15%である ここには 法 院 が 置 かれた 1919 年 から 日 本 統 治 終 了 までの 1945 年 の 間 の 民 事 判 決 原 本 及 び 一 部 の 公 正 証 書 があり 刑 事 判 決 原 本 はないが 人 事 資 料 等 法 院 運 営 に 関 する 行 政 文 書 がかなり 残 ってい る 数 が 最 も 少 ないのが 新 竹 地 方 法 院 とその 管 轄 区 域 のもので 258 冊 のみ 档 案 全 体 の 5%である ここの 民 事 判 決 原 本 は 法 院 が 置 かれた 1919 年 から 1938 年 までしかなく また 刑 事 判 決 原 本 もない 以 上 は 档 案 の 文 書 が 扱 っている 年 代 である 詳 細 は 文 末 附 表 二 を 参 照 されたい 日 治 法 院 档 案 の 管 轄 地 域 は 台 湾 西 部 の 嘉 義 以 北 をカバーしていると 言 ってよいだろう その 他 の 地 域 のもの は 高 雄 花 蓮 の 両 地 方 法 院 に 現 存 している 限 られた 档 案 により 補 うしかない 四 日 治 法 院 档 案 の 整 理 作 業 とデータベース 化 本 稿 でいう 日 治 法 院 档 案 は 整 理 編 集 を 行 ったものである 完 璧 な 古 文 書 整 理 編 集 作 業 には 専 門 的 な 能 力 と 設 備 が 必 要 である そのため 筆 者 は 2000 年 に 日 本 統 治 時 代 の 司 法 文 書 が 発 見 された 後 直 ちに 政 府 の 旧 档 案 を 専 ら 所 蔵 している 国 史 館 に 対 しその 旨 通 知 し 可 能 な 限 りで 司 法 院 との 協 力 を 要 請 した しかしながら ようやく 制 定 された 档 案 法 に 依 り やがて 政 府 の 档 案 管 理 機 関 となる 予 定 だった 档 案 管 理 局 籌 備 処 は 司 法 院 は 日 治 法 院 档 案 の 整 理 及 び 保 存 を 国 史 館 に 任 せてはならないとしたため 両 者 による 共 同 計 画 は 頓 挫 した 年 の 民 事 判 決 原 本 は 欠 けてはいるが 民 事 事 件 簿 が 完 全 な 形 で 残 っていたため 少 なくとも 受 理 した 民 事 事 件 その 判 決 結 果 を 知 ることはできる また 台 北 地 方 法 院 の 土 城 倉 庫 にも まったく 整 理 されていない 日 本 統 治 時 代 の 法 院 文 書 档 案 が 計 百 箱 余 り( 一 箱 平 均 6-8 冊 ) 合 計 約 800 冊 ある 現 場 の 環 境 と 档 案 の 類 型 から 見 て 档 案 庫 の 保 管 空 間 が 限 られていることか ら 司 法 実 務 上 参 考 価 値 のない 档 案 が 箱 に 入 れられたと 思 われる 8

9 16 そこで 2002 年 の 初 め 中 央 研 究 院 台 湾 史 研 究 所 籌 備 処 に 協 力 を 要 請 したが ここはすでに 多 くの 企 画 を 抱 えており 無 理 だということであった 八 方 塞 りの 中 法 院 档 案 をできるだけ 早 く 公 開 し 台 湾 法 律 史 の 研 究 を 深 めるという 目 的 のため 筆 者 は 自 らの 力 でこの 整 理 編 集 作 業 を 行 うことにした 2002 年 の 夏 国 家 科 学 委 員 会 より 三 年 間 の 研 究 資 金 が 得 られ また 後 に 档 案 が 発 見 された 台 北 地 方 法 院 判 決 原 本 についてもまた 二 年 の 研 究 資 金 が 得 られることになった 決 して 十 分 とはいえない 予 算 の 制 約 の 中 以 下 の 整 理 編 集 作 業 が 進 められるこ ととになった 17 法 院 档 案 の 整 理 編 集 作 業 の 重 点 は 学 術 的 な 使 用 が 可 能 になるよう 文 書 内 容 を 全 て 撮 影 し 整 理 することにあった 日 治 法 院 档 案 は 民 事 刑 事 判 決 公 正 証 書 登 記 簿 等 当 事 者 のプライバシーまたは 私 権 にかかわってくる この ため 通 常 法 院 であれば 利 害 関 係 者 の 許 可 を 得 た 後 その 文 書 内 容 を 提 供 す るという 手 続 きを 踏 むのだが 筆 者 の 国 科 会 研 究 計 画 は 学 術 研 究 のみに 使 用 する という 原 則 の 下 に 司 法 院 の 同 意 を 得 日 治 法 院 档 案 を 所 蔵 している 各 地 方 法 院 の 倉 庫 内 において 法 院 の 勤 務 時 間 内 にデジタルカメラを 用 い 文 書 内 容 の 撮 影 を 行 った 2002 年 台 中 地 方 法 院 の 档 案 の 撮 影 が 台 中 東 海 大 学 の 王 崇 名 教 授 の 学 生 等 により 台 中 地 方 法 院 で 始 まり 新 竹 嘉 義 地 方 法 院 の 撮 影 も 彼 らの 力 に 依 るところが 大 きかった 筆 者 の 学 生 は 台 北 の 司 訓 所 と 台 北 地 方 法 院 土 城 倉 庫 で それぞれ 当 時 博 士 課 程 の 学 生 だった 宮 畑 加 奈 子 氏 と 修 士 課 程 の 学 生 だった 呉 欣 陽 氏 の 総 指 揮 の 下 に 档 案 撮 影 を 開 始 した 破 損 文 書 の 修 復 は 専 門 的 な 能 力 と 巨 額 の 費 用 が 必 要 となるため この 研 究 計 画 では 行 わなか った このため 文 書 内 容 が 撮 影 できなかったものは 少 なからずある こうし て 台 湾 各 地 で 撮 影 された 画 像 ファイルは 全 て 台 湾 大 学 法 律 学 院 の 法 律 与 社 会 研 究 中 心 に 置 かれた 本 部 に 送 られ 当 時 博 士 課 程 の 学 生 だった 曾 文 亮 氏 が 指 揮 する 作 業 グループの 下 で 文 書 検 索 の 便 宜 に 供 するためのナンバリング 及 び 目 録 作 成 が 行 われた 撮 影 整 理 編 集 作 業 は 2007 年 まで 続 き この 間 6 年 百 人 近 い 人 数 が 動 員 された 撮 影 画 像 総 数 は 2,295,000 枚 に 上 り この 間 の 苦 16 王 泰 升 著 松 平 徳 仁 訳 旧 台 湾 総 督 府 法 院 司 法 文 書 の 保 存 と 利 用 434 頁 参 照 1999 年 公 布 2002 年 施 行 の 档 案 法 では 档 案 管 理 局 の 新 設 と 全 国 政 府 档 案 の 管 理 だけしか 考 えておらず も ともと 政 府 の 档 案 を 所 蔵 保 管 していた 国 史 館 との 間 でどのように 分 担 するか あるいは 両 者 合 併 するか 等 について 全 く 考 えられていない その 結 果 本 稿 で 示 したように 国 史 館 は 人 力 と 設 備 に 余 裕 があるのに 政 府 档 案 の 整 理 や 保 存 はせず 档 案 管 理 局 は 管 理 権 限 があるのに 全 ての 政 府 档 案 の 整 理 をする 余 裕 がないといった 事 態 が 起 こっている 17 筆 者 は 先 ず 日 治 時 期 法 院 档 案 整 理 及 其 法 律 史 上 意 義 の 三 年 計 画 において 年 に それぞれ 新 台 湾 ドル 3,627,800 2,736,100 2,291,000 元 の 補 助 を 獲 得 した 続 い て 日 治 時 期 台 北 地 方 法 院 档 案 編 目 及 解 題 計 画 の 二 年 計 画 で 2005 年 2006 年 に 新 台 湾 ドル 2,291,000 2,130,000 元 の 補 助 を 獲 得 した この 五 年 で 得 た 補 助 は 新 台 湾 ドル 13,075,900 元 で 一 年 平 均 新 台 湾 ドル 2,615,180 元 の 資 金 を 得 た 9

10 労 は 他 者 には 到 底 うかがい 知 れるものではない 2008 年 に 発 見 された 高 雄 花 蓮 澎 湖 所 蔵 の 日 本 統 治 時 代 の 司 法 档 案 に 関 する 撮 影 整 理 編 集 作 業 は ま だ 始 まっていない 撮 影 が 終 了 した 文 書 画 像 ファイルは 強 力 な 検 索 機 能 を 有 するデータベース にまとめられた 2004 年 当 時 台 湾 大 学 図 書 館 館 長 の 任 にあった 項 潔 教 授 は 台 中 地 方 法 院 で 撮 影 された 日 治 法 院 档 案 の 画 像 ファイルを 見 台 湾 大 学 図 書 館 に 日 治 法 院 档 案 のデータベースを 設 置 するよう 建 議 を 行 った そして 2008 年 9 年 20 日 ついに 台 湾 大 学 法 律 学 院 と 台 湾 大 学 図 書 館 共 同 開 発 の 日 治 法 院 档 案 データベース が 公 開 の 運 びとなった 筆 者 の 研 究 グループはデータベース 化 のため 日 治 法 院 档 案 の 分 類 を 行 い データベースの 構 成 分 類 を 構 築 した( 文 末 添 付 附 表 一 参 照 ) また 全 ての 判 決 原 本 公 正 証 書 の 案 件 毎 に 年 代 事 件 番 号 事 件 名 当 事 者 訴 訟 代 理 人 司 法 官 員 等 データベース 構 築 に 必 要 な 項 目 を 定 めた 日 治 法 院 档 案 で 使 用 されている 文 字 は 戦 前 のもので くず し 字 で 書 かれているものもあり その 解 読 はなかなか 困 難 であった この 段 階 で 当 時 ポスドク 研 究 者 であった 陳 昭 如 氏 と 李 承 機 氏 の 二 名 がグループに 加 わ った こうした 作 業 は 高 度 な 法 的 な 専 門 知 識 が 必 要 とされるため 台 湾 大 学 法 律 学 院 が 担 った データベース 構 築 用 の 資 料 は 作 業 完 成 後 台 湾 大 学 図 書 館 に 引 き 渡 しデータベース 化 の 作 業 が 進 められた この 段 階 で 図 書 館 は 画 像 を チェックし 撮 影 ミスがあった 場 合 は 法 律 学 院 が 人 員 を 手 配 し 各 地 の 法 院 で 再 度 撮 影 が 行 われた このように 両 者 は 引 き 続 き 密 接 に 連 絡 を 取 り 合 い 作 業 を 進 めていった 今 後 も データベースのメンテナンスや 増 強 等 において 両 者 は 引 き 続 き 協 力 を 行 っていく また データベース 内 のデータには 識 別 時 または 入 力 時 に 生 じたミスが 存 在 する これは 利 用 者 にデータベース 管 理 部 門 へフィードバックしていただくことでの 訂 正 が 待 たれる 日 治 法 院 档 案 はデータベース 化 されたが 当 事 者 のプライバシーや 私 権 にか かわっているということに 変 わりは 無 い そこで 日 治 法 院 档 案 データベース は 学 術 的 な 使 用 に 限 る 必 要 があり 利 用 者 は 事 前 に 台 湾 大 学 図 書 館 に 対 し 研 究 計 画 を 提 出 し データベースに 入 るためのパスワードを 申 請 することになって いる 一 定 の 制 限 を 設 けた 公 開 の 形 をとることで さまざまな 研 究 者 が 日 治 法 院 档 案 を 利 用 し 研 究 を 行 えるようにした ただし 研 究 者 がこのデータ を 使 い 研 究 成 果 の 発 表 を 行 う 際 には 当 事 者 の 守 られるべきプライバシーに 特 に 留 意 されることが 求 められる 例 えば 刑 事 被 告 人 の 名 前 から 被 告 人 が 先 住 民 であると 判 断 した 場 合 または 先 住 民 に 関 わる 刑 事 案 件 であると 分 類 された ものは 公 に 発 表 する 際 には 当 事 者 の 名 前 を 伏 せるなどの 留 意 が 必 要 である 弐 日 治 法 院 档 案 の 研 究 上 の 利 用 について 10

11 日 治 法 院 档 案 の 公 開 を 推 進 する 者 として これら 档 案 の 学 術 研 究 における 利 用 についても 大 きな 期 待 といくつかの 考 えを 持 っている 以 下 筆 者 が 設 定 した 研 究 テーマを 例 とし 日 治 法 院 档 案 が 研 究 上 どのような 役 割 を 果 たすか について 説 明 する 特 筆 したいのは 日 治 法 院 档 案 は 様 々な 歴 史 領 域 学 科 あるいは 特 定 のテーマに 関 する 研 究 上 大 いに 利 用 できることである 従 って 利 用 も 広 く 台 湾 国 内 外 の 学 術 関 係 者 を 対 象 とするのであり 台 湾 研 究 者 や 法 律 史 研 究 者 に 限 るものではない 本 節 の 最 後 に 法 院 档 案 を 利 用 した 既 存 の 研 究 を 挙 げる 一 台 湾 を 観 察 の 対 象 主 軸 とした 法 律 史 研 究 ( 一 ) 時 系 列 で 台 湾 を 縦 軸 に 考 察 日 治 法 院 档 案 の 台 湾 史 上 における 位 置 付 けを 理 解 するには まず 今 日 の 台 湾 社 会 が 多 源 であるが 故 に 多 元 的 であるという 特 色 から 説 き 起 こさねばなら ない 18 ここで 言 う 多 源 とは 今 日 台 湾 と 呼 ばれているこの 土 地 に 住 む 人 々が 異 なる 歴 史 的 時 間 において 異 なる 政 権 により 統 治 されてきたために 原 住 民 が 元 来 有 する 法 のほかに 中 国 日 本 そして 西 洋 という 様 々な 国 や 法 体 系 に 基 づく 法 が 施 行 され それに 触 れてきたということを 指 している 日 治 法 院 档 案 が 扱 っている 1895 年 から 1945 年 の 間 の 法 院 の 利 用 経 験 とは ちょう ど 台 湾 に 伝 統 中 国 法 が 根 付 いたばかりのときに 近 代 法 を 継 受 した 日 本 法 が 施 行 された 後 の 半 世 紀 の 記 録 である この 日 治 法 院 档 案 では 中 国 法 日 本 法 そして 近 代 法 が 台 湾 において 三 つ 巴 となった 時 代 において 台 湾 の 地 理 的 物 質 的 条 件 の 下 で 伝 統 中 国 法 の 文 化 を 持 つ 漢 民 族 系 移 民 と すでに 多 くが 漢 民 族 化 しながらも 独 自 の 法 的 文 化 を 有 していた 原 住 民 族 とが 日 本 の 植 民 地 統 治 者 が 持 ち 込 んだ 近 代 的 裁 判 所 との 間 で 突 然 の 遭 遇 から 次 第 に 互 いにどのよ うに 適 応 していくかの 過 程 が 見 られる 日 本 が 持 ち 込 んだ 近 代 法 に 基 づく 裁 判 所 と 台 湾 人 との 間 における 相 互 経 験 は 清 朝 の 台 湾 統 治 の 影 響 を 幾 分 受 けている 日 本 の 植 民 地 統 治 者 は 台 湾 人 が 清 朝 統 治 下 における 伝 統 的 な 中 国 の 衙 門 から 日 本 により 新 たに 導 入 された 裁 判 所 を 想 像 すると 考 えたからか 植 民 地 統 治 の 便 のために 台 湾 人 の 既 成 の 概 念 18 王 泰 升 多 源 而 多 元 的 台 湾 法 當 代 第 220 期 (2005, 12) 頁 参 照 11

12 を 取 り 入 れた これは 日 本 統 治 初 期 にあった 旧 慣 温 存 政 策 に 見 られる 清 朝 統 治 時 期 の 司 法 の 実 態 に 関 しては 台 湾 大 学 図 書 館 所 蔵 の 淡 新 档 案 が 参 考 になる この 档 案 に 収 録 されているのはほとんどが 19 世 紀 のもので 特 に 1870 年 代 から 1890 年 代 の 台 湾 北 部 の 県 庁 レベルにおける 地 方 衙 門 で 審 理 さ れた 訴 訟 案 件 に 関 する 官 府 (= 役 所 )の 内 部 文 書 である 19 つまり 日 治 法 院 档 案 に 加 え 淡 新 档 案 をも 合 わせ 利 用 し 清 朝 統 治 時 代 にまで 遡 れば 19 世 紀 から 20 世 紀 前 半 に 渡 る 約 百 年 の 間 に 台 湾 人 がどのような 訴 訟 を 行 ったかを 見 るこ とができる 例 えば 日 治 法 院 档 案 の 台 中 地 方 法 院 明 治 30 年 (1897 年 ) 第 245 号 の 民 事 判 決 における 原 告 曾 某 の 一 審 の 訴 訟 代 理 人 は 台 湾 の 名 前 をもつ 林 某 某 であり 相 手 方 は 訴 訟 代 理 人 を 立 てていない 二 審 における 曾 某 の 訴 訟 代 理 人 は 日 本 の 名 前 を 持 つ 高 橋 忠 義 に 変 わり 相 手 方 も 日 本 の 名 前 を 持 つ 松 村 鶴 吉 郎 を 訴 訟 代 理 人 とした 近 代 裁 判 所 では 民 事 訴 訟 の 当 事 者 は 法 律 専 門 家 が 訴 訟 を 担 当 する しかし 日 本 統 治 以 前 に 台 湾 人 で 専 門 的 な 法 律 の 訓 練 を 受 けた 者 はいなかったことから 一 審 の 訴 訟 代 理 人 林 某 某 は おそらく 淡 新 档 案 にた びたび 現 れる 抱 告 すなわち 紛 争 当 事 者 の 使 用 人 または 友 人 であろう しか し 本 件 は 原 告 被 告 ともに 台 湾 人 であるにもかかわらず 日 本 統 治 が 始 まっ て 間 もないというのに 言 葉 が 通 じない 日 本 人 の 弁 護 士 を 依 頼 し 慣 れない 裁 判 での 弁 護 を 依 頼 していることには 驚 かされる 日 治 法 院 档 案 中 1898 年 に 起 こされた 民 事 訴 訟 では 台 湾 人 の 原 告 廖 某 が 同 じ 町 に 住 む 台 湾 人 の 被 告 陳 某 を 相 手 取 った 訴 訟 で 勝 利 をおさめ なおかつ 1899 年 には 日 本 人 弁 護 士 を 依 頼 し 被 告 が 債 務 不 履 行 であると 裁 判 所 に 対 し 強 制 執 行 を 申 し 立 てている 20 一 方 淡 新 档 案 には 役 所 が 裁 きを 下 した 後 債 務 返 済 がなされなくても 現 在 のような 裁 判 所 による 強 制 執 行 がなされたと いう 記 録 は 見 当 たらない 日 治 法 院 档 案 では 台 湾 人 が 新 しい 制 度 を 非 常 に 速 く 習 得 していたことが 見 て 取 れる また 淡 新 档 案 では 女 性 が 衙 門 に 赴 き 告 発 を 行 う 場 合 には 必 ず 男 性 を 抱 告 としなければならず しかも 衙 門 での 尋 問 に 自 ら 応 じることは 許 されてい 19 淡 新 档 案 の 法 律 史 研 究 上 の 利 用 については 王 泰 升 堯 嘉 寧 陳 韻 如 淡 新 档 案 在 法 律 史 研 究 上 的 運 用 台 湾 史 料 研 究 第 22 号 (2004 年 2 月 ) 頁 参 照 20 関 連 文 書 及 び 解 説 は 司 法 院 司 法 行 政 庁 編 百 年 司 法 : 司 法 歴 史 的 人 文 対 話 ( 司 法 院 2006) 69 頁 参 照 12

13 ない しかし 日 治 法 院 档 案 からは 日 本 統 治 が 始 まって 二 年 目 の 1896 年 には 台 湾 人 女 性 が 原 告 となり 男 性 の 訴 訟 代 理 人 を 置 かない 訴 訟 で 勝 訴 を 獲 得 して いることがわかる 21 この2つの 档 案 からは 1895 年 に 台 湾 人 が 直 面 した 変 化 が 一 般 によく 知 られている 異 民 族 による 統 治 のほか 人 々の 法 生 活 に 影 響 を 与 える 異 なる 制 度 による 統 治 すなわち 伝 統 中 国 法 制 から 西 洋 の 近 代 法 制 への 転 換 でもあったことがわかる 近 現 代 法 制 に 基 づく 日 治 法 院 档 案 は 50 年 の 歳 月 を 経 ており さらに 1945 年 に 中 華 民 国 法 が 台 湾 に 施 行 されてから 今 日 までに 60 余 年 の 時 が 経 った そして 今 台 湾 には 日 治 法 院 档 案 同 様 に 近 現 代 法 制 である 中 華 民 国 の 大 陸 法 系 法 院 の 档 案 も 存 在 する 22 これらの 時 代 を 代 表 する 三 つの 司 法 関 係 公 文 書 を 合 わせ 見 それを 実 証 資 料 として 用 いるならば 19 世 紀 から 21 世 紀 にかけての 台 湾 司 法 の 状 況 を 探 ることが 可 能 だろう ( 二 ) 同 時 期 の 台 湾 と 他 の 東 アジア 地 域 を 横 軸 に 観 察 台 湾 を 主 体 として 研 究 を 進 める 場 合 台 湾 の 周 りの 地 域 社 会 にも 目 を 向 ける べきである 1895 年 から 1945 年 の 台 湾 は 戦 前 の 日 本 帝 国 の 一 部 である この 時 期 の 台 湾 の 法 院 文 書 と 同 時 期 の 日 本 内 地 裁 判 所 の 文 書 との 異 同 は 何 か そ してそれは 何 故 なのか こうした 疑 問 は 日 治 法 院 档 案 を 研 究 する 多 くの 研 究 者 が 抱 く しかし これには 日 本 側 の 資 料 がなかなか 公 開 されないという 難 題 がある 23 このほか 台 湾 人 が 日 本 の 法 学 教 育 を 受 けていたとしても 日 治 法 院 档 案 内 の 文 書 作 成 者 即 ち 当 時 の 司 法 関 係 者 の 大 多 数 は 日 本 内 地 から 来 ている このため 日 本 に 民 事 訴 訟 法 が 施 行 (1891 年 1 月 1 日 )される 前 の 1890 年 にな 21 関 連 文 書 及 び 解 説 は 司 法 院 司 法 行 政 庁 編 百 年 司 法 : 司 法 歴 史 的 人 文 対 話 64 頁 参 照 魏 凱 立 教 授 は 2009 年 3 月 21 日 に 台 湾 大 学 法 律 学 院 主 催 日 治 法 院 档 案 与 跨 界 的 法 律 史 研 究 国 際 シンポジウムにおいて 日 本 統 治 時 代 の 法 体 制 の 下 において 多 くの 台 湾 女 性 が 土 地 を 所 有 していたことを 指 摘 した 年 から 1949 年 までの 中 華 民 国 法 院 档 案 においては 台 湾 高 等 法 院 及 びそれに 属 する 地 方 法 院 の 档 案 だけが 台 湾 の 司 法 档 案 であり 日 治 法 院 档 案 と 連 繋 する 1950 年 以 降 は 中 華 民 国 法 に 依 り 台 澎 金 馬 ( 台 湾 澎 湖 金 門 馬 祖 ) 地 区 における 最 高 法 院 高 等 法 院 及 び 地 方 法 院 並 びに 司 法 院 大 法 官 会 議 の 档 案 が 台 湾 共 同 体 ( 台 澎 金 馬 )の 司 法 档 案 となる 23 浅 古 弘 教 授 は 注 14 に 記 したシンポジウムにおいて 日 本 の 国 立 公 文 書 館 が 日 本 内 地 の 1891 年 から 1943 年 までの 民 事 判 決 原 本 29,017 冊 を 保 存 しているが 完 全 に 非 公 開 であり 現 時 点 で 行 えるのは 戦 前 日 本 で 出 版 された 判 例 と 日 治 法 院 档 案 内 の 判 決 原 本 を 使 い 法 律 解 釈 適 用 面 から の 比 較 であると 述 べた 13

14 された 民 事 裁 判 は 24 日 治 法 院 档 案 の 文 書 とは 年 代 は 異 なるが その 書 式 など は 1895 年 からの 日 治 法 院 档 案 内 の 文 書 に 影 響 を 与 えた 可 能 性 があろう 25 台 湾 の 日 治 法 院 档 案 と 日 本 帝 国 のもう 一 つの 植 民 地 であった 朝 鮮 の 法 院 档 案 との 比 較 は 日 本 帝 国 史 あるいは 植 民 地 史 を 専 攻 とする 研 究 者 がもっとも 好 む 課 題 であろう 台 湾 史 または 朝 鮮 史 の 研 究 者 は こうした 比 較 を 通 して 二 つの 植 民 地 が 互 いに 影 響 を 与 え 合 う 関 係 であったか 否 かを 究 明 できる 現 在 韓 国 の 国 家 記 録 院 には 1910 年 以 後 の 日 帝 時 期 ( )の 裁 判 所 刑 事 判 決 原 本 ( 日 本 語 )が 所 蔵 されているようだが 公 開 されているのは 三 一 独 立 運 動 に 関 するもののみだ また 韓 国 の 大 法 院 にも 日 帝 時 期 の 各 地 方 裁 判 所 の 民 事 判 決 原 本 ( 日 本 語 )が 所 蔵 されているとのことだ 26 このほか 朝 鮮 の 最 終 審 裁 判 所 であった 朝 鮮 総 督 府 高 等 法 院 における 民 事 及 び 刑 事 判 決 のうち 法 律 解 釈 上 重 要 なものは 朝 鮮 総 督 府 高 等 法 院 判 決 録 として 出 版 されている これ ら 出 版 物 には 判 決 全 ては 収 録 されておらず また 一 審 二 審 の 判 決 文 も 含 まれ てはいない これは 台 湾 では 前 述 の 覆 審 法 院 判 例 全 集 高 等 法 院 判 例 集 に 相 当 し 台 湾 ではこの 史 料 を 使 い 若 干 の 研 究 者 による 研 究 成 果 がある 27 し かし 朝 鮮 には 1910 年 に 日 本 に 併 合 される 以 前 既 に 朝 鮮 人 自 らによる 近 代 型 の 裁 判 所 があり その 档 案 (ハングル)もある これは 日 本 統 治 時 代 以 前 に は 自 ら 近 代 型 の 裁 判 所 を 持 たなかった 台 湾 人 には 無 いものだ また 日 治 法 院 档 案 が 記 す 日 本 統 治 時 代 の 台 湾 と 同 じ 時 期 ( )を 清 朝 及 び 中 華 民 国 政 府 が 統 治 した 中 国 との 比 較 は 華 人 または 漢 学 研 究 者 が 興 味 を 覚 えるテーマだろう しかし 今 日 の 台 湾 の 人 々にとって 日 治 法 院 档 案 は 単 なる 興 味 の 対 象 なのではなく 戦 後 台 湾 を 理 解 するために 必 要 不 可 欠 な 歴 史 的 知 識 なのである 戦 後 数 十 年 の 間 台 湾 の 法 律 政 治 体 制 や 文 化 の 中 24 この 時 期 における 司 法 経 験 に 関 連 する 日 本 明 治 初 期 民 事 判 決 原 本 の 保 存 と 研 究 については 林 屋 礼 二 石 井 紫 郎 青 山 善 充 編 明 治 前 期 の 法 と 裁 判 ( 信 山 社 2003 年 ) 参 照 25 浅 古 弘 教 授 は 注 14 に 記 したシンポジウムにおいて 1890 年 の 熊 本 区 裁 判 所 における 賭 博 罪 に 関 する 判 決 と 1898 年 の 台 中 地 方 法 院 における 同 様 の 判 決 を 比 較 し 判 決 の 書 式 が 同 じであ るとの 指 摘 を 行 った 26 参 照 2009 年 1 月 21 日 アクセス ハングルで 書 かれたこのサイトの 内 容 は 中 央 研 究 院 台 湾 史 研 究 所 の 陳 姃 媛 助 研 究 員 に 解 説 いただいた また 韓 国 大 法 院 所 蔵 の 日 帝 時 期 民 事 判 決 原 本 についても 同 氏 に 情 報 をい ただいた 記 して 謝 す ここで 言 う 日 帝 時 期 は 台 湾 の 学 者 が 用 いる 日 治 時 期 と 時 期 が 異 なることを 示 すために 用 いた また 両 時 期 の 実 際 の 長 さも 異 なる 27 例 えば 曾 文 亮 日 治 時 期 台 湾 人 家 族 法 的 殖 民 近 代 化 与 日 本 化 ---- 全 新 的 旧 慣 台 大 法 律 学 院 博 士 論 文 2008 年 14

15 心 であったのは 民 国 時 代 ( )の 中 国 を 経 験 した 外 省 族 群 が 台 湾 に 持 ち 込 んだものである このため 台 湾 はその 時 代 における 中 国 の 法 律 政 治 経 験 をも 有 することになった 前 掲 の 日 本 統 治 時 代 の 台 湾 と 同 時 期 の 中 国 との 比 較 は 台 湾 のホーロー 客 家 原 住 民 等 の 族 群 で 構 成 される 本 省 族 群 と 外 省 族 群 の 歴 史 的 経 験 及 び 文 化 概 念 の 比 較 とほぼ 等 しいといえる その 間 に 違 い があるのか あるのならばそれはどんなものかという 理 解 を 通 して 1945 年 に 台 湾 で 本 省 外 省 族 群 とが 遭 遇 したこと また その 後 の 台 湾 社 会 における 衝 突 や 交 流 とが 理 解 できるだろう こういった 学 術 的 なテーマは これまで 政 治 に 利 用 されたり 故 意 に 無 視 されたり 隠 されたり あるいは 都 合 のいいように 使 われてきた 日 治 法 院 档 案 ができたことで 日 本 統 治 下 における 台 湾 人 の 法 的 生 活 について 実 証 的 学 術 的 な 考 察 が 加 えられるようになった 今 日 ( 詳 細 後 述 ) 今 後 は 同 時 期 中 国 の 同 様 な 司 法 史 料 を 用 い 共 通 のテーマによって 横 軸 的 な 比 較 研 究 が 行 えるであろう 1940 年 代 の 中 国 における 裁 判 所 の 利 用 状 況 についてであるが つい 最 近 台 湾 で 該 年 代 の 档 案 が 発 見 されたところである これは 中 華 民 国 最 高 法 院 が 1949 年 に 台 湾 へ 移 ってきた 際 に 持 ち 込 んだ 1940 年 代 あるいはそれより 前 の 時 代 に 中 国 の 最 高 法 院 に 上 訴 された 民 事 刑 事 事 件 関 係 のものであるため 最 高 法 院 遷 台 旧 案 と 呼 ぶ 一 審 法 院 から 最 高 法 院 の 審 理 までの 文 書 があるが 判 決 原 本 のみである 28 日 治 法 院 档 案 内 の 文 書 が 作 成 されたのは 1940 年 代 前 期 また 年 10 月 22 日 司 法 院 から 最 高 法 院 木 柵 档 案 庫 へ 木 箱 に 密 封 されている 档 案 の 実 地 調 査 に 赴 いた 最 高 法 院 が 1955 年 1 月 に 行 った 整 理 結 果 によると これは 中 華 民 国 最 高 法 院 が 1949 年 に 台 湾 へ 移 転 した 際 に 持 ち 込 んだ 中 国 大 陸 各 省 民 事 刑 事 案 件 である よって 最 高 法 院 遷 台 旧 案 と 称 す 1954 年 12 月 末 の 統 計 によると 民 事 事 件 6036 件 及 び 刑 事 案 件 3000 件 となって いる また 同 統 計 によると 民 事 事 件 の 案 件 種 類 別 では 上 訴 5390 件 抗 告 569 件 申 立 て 77 件 刑 事 案 件 の 案 件 種 類 は 上 訴 2051 件 非 常 上 告 8 件 抗 告 14 件 申 立 て 6 件 職 字 2 件 特 覆 字 883 件 特 非 字 16 件 特 抗 字 12 件 特 聲 字 8 件 また 一 部 地 域 別 統 計 がなされており 広 東 広 西 湖 南 福 建 等 の 中 国 東 南 各 省 が 多 く 他 省 のものは 少 ない しかし 全 ての 地 域 別 統 計 がなされているわけではないため 全 面 的 な 理 解 のためには 改 めて 統 計 をしなおす 必 要 が ある 2009 年 2 月 9 日 司 法 院 と 最 高 法 院 は 共 同 でこの 木 箱 を 開 封 し 内 容 確 認 を 行 い 筆 者 も 立 ち 会 った 当 日 の 初 歩 的 な 見 分 では この 台 湾 に 持 ち 込 まれた 中 国 大 陸 の 民 事 刑 事 案 件 は 1940 年 代 またはそれ 以 前 のもので ( 確 実 な 時 期 は 今 後 の 調 査 を 待 つ) 中 華 民 国 法 院 のものであ る 当 時 案 件 が 最 高 法 院 に 上 訴 され 審 理 中 であったもの 判 決 確 定 簿 冊 として 一 時 的 に 保 存 さ れていたものである 従 って 各 案 件 には 判 決 原 本 だけではなく 第 一 審 法 院 から 最 高 法 院 ま での 審 判 文 書 が 全 て 揃 っている 下 級 審 法 院 のファイルには 凶 器 血 痕 のついた 衣 服 などの 証 拠 物 件 あるいは 民 事 事 件 で 当 事 者 が 提 出 した 清 朝 時 代 の 帳 簿 売 買 契 約 婚 書 ( 結 婚 証 書 ) 鬮 書 ( 財 産 分 割 文 書 ) 等 の 証 拠 物 件 もある この 中 国 大 陸 旧 案 档 は 1950 年 代 初 期 になっ て 確 定 判 決 が 下 されたものである 従 って 中 国 で 未 決 の 民 事 刑 事 案 件 が 台 湾 に 移 転 した 最 15

16 はそれより 前 のもので これは 最 高 法 院 遷 台 旧 案 の 文 書 の 年 代 に 相 当 する こ のほか 日 本 が 1905 年 より 占 領 し 関 東 庁 を 置 いた 中 国 東 北 の 遼 東 半 島 にも 日 本 司 法 当 局 が 現 地 の 中 国 人 の 民 事 紛 争 を 慣 習 に 依 り 下 した 1931 年 までの 判 決 ( 日 本 語 )を 収 録 した 文 献 がある 29 これも 台 湾 の 日 治 法 院 档 案 の 類 似 のもの と 対 比 研 究 ができるであろう ここで 民 国 時 代 の 中 国 との 比 較 例 を 挙 げる 日 治 法 院 档 案 の 地 方 法 院 民 事 判 決 原 本 から 裁 判 所 が 台 湾 の 慣 習 及 び 条 理 に 基 づき 当 時 の 台 湾 人 の 案 件 を 処 理 していたことが 充 分 に 見 て 取 れる 戦 後 の 所 謂 本 省 人 のホーローと 客 家 族 群 の 財 産 法 (1895 年 年 ) 及 び 親 族 相 続 事 項 (1895 年 年 )におけ る 法 律 上 の 規 制 は 何 か 30 はたして 当 時 の 裁 判 所 は 漢 民 族 系 台 湾 人 の 法 的 伝 統 を 変 えたのか もし 同 時 期 中 国 の 地 方 法 院 の 民 事 判 決 原 本 が 中 国 で 1929 年 に 民 法 典 が 施 行 される 以 前 ( 民 国 の 法 院 が 対 した 当 時 の 中 国 人 とは 戦 後 台 湾 に 移 住 し 外 省 族 群 となった 者 だが) 彼 等 の 民 事 事 項 もまた 漢 民 族 の 慣 習 に 近 い 清 朝 の 律 例 の 有 効 な 民 事 に 関 する 部 分 及 び 条 理 に 準 拠 していたのであれば 31 高 法 院 で 継 続 審 理 された 後 に 結 審 となったと 考 えられる 本 来 ならば 結 審 案 件 ファイルは 中 国 大 陸 各 省 の 下 級 審 法 院 に 戻 されるべきものであるが 台 湾 にあった 中 華 民 国 政 府 は すでに 中 国 大 陸 での 実 質 的 な 統 治 能 力 を 失 っていたため 案 件 ファイルは 箱 に 入 れられ 封 をされ 半 世 紀 後 開 封 されるまで 放 置 されていたのだろう この 推 測 が 当 たっているならば 中 華 民 国 最 高 法 院 が 受 理 した 台 湾 高 等 法 院 あるいは 地 方 法 院 からの 上 訴 第 三 審 案 件 は この 中 国 大 陸 旧 案 档 には ない 最 高 法 院 の 下 級 審 文 書 ファイルは 台 湾 の 関 連 高 等 法 院 または 地 方 法 院 に 戻 されているた めだ しかし この 台 湾 に 持 ち 込 まれた 司 法 案 件 档 案 は 木 箱 で 放 置 されていた 数 十 年 の 間 に 所 蔵 場 所 である 木 柵 は 水 災 にあっており 多 くの 簿 冊 は 腐 敗 したり 塊 となっている 従 って 今 日 閲 覧 に 堪 えるものの 件 数 は 前 述 した 1955 年 当 時 の 統 計 数 とは 異 なる 正 確 な 案 件 数 は 司 法 院 による 最 終 調 査 が 待 たれる この 木 箱 の 中 には 司 法 行 政 文 書 やその 他 歴 史 的 意 義 を 持 つもの があることも 付 記 しておく 29 南 満 洲 鉄 道 株 式 会 社 総 務 部 資 料 課 編 関 東 庁 ノ 法 廷 ニ 現 ハレタル 支 那 ノ 民 事 慣 習 彙 報 上 下 巻 ( 大 連 : 南 満 洲 鉄 道 株 式 会 社 昭 和 9 年 );( 満 洲 国 ) 司 法 部 民 事 司 関 東 庁 ノ 法 廷 ニハレタ ル 支 那 ノ 民 事 慣 習 ( 新 京 長 春 : 司 法 部 民 事 司 康 徳 2 年 1936 ) この 二 冊 には 関 東 庁 高 等 法 院 地 方 法 院 及 びその 出 張 所 が 下 した 民 事 慣 習 を 適 用 した 判 決 全 文 及 びその 要 旨 が 収 録 され ている これには 法 院 における 尋 問 において 中 国 人 が 鑑 定 人 となっている 記 録 がある また 関 東 庁 民 政 署 関 東 庁 臨 時 土 地 審 査 委 員 会 初 審 部 及 び 終 審 部 そして 領 事 が 下 した 決 定 も 収 録 さ れている 日 本 帝 国 の 法 制 上 関 東 庁 は 租 借 地 であるため 帝 国 憲 法 は 施 行 されていない これ は 台 湾 朝 鮮 の 両 植 民 地 が 日 本 の 領 土 となり 帝 国 憲 法 が 施 行 されていたのとは 異 なる 30 日 本 統 治 時 代 における 台 湾 の 国 家 法 は 1895 年 に 制 定 されたが 当 時 は 台 湾 人 の 民 事 事 項 は 台 湾 人 の 慣 習 及 び 条 理 に 処 理 することとされた これは 1923 年 に 台 湾 人 の 財 産 法 事 項 は ヨ ーロッパに 倣 った 日 本 の 民 商 法 典 に 依 ること 但 し 台 湾 人 の 親 族 相 続 に 関 する 事 項 は 旧 慣 と 条 理 により 処 理 することと 改 正 された 関 連 法 と 制 定 理 由 は 王 泰 升 台 湾 法 律 史 概 論 頁 参 照 31 中 国 では 清 朝 政 府 から 北 洋 政 府 への 移 行 時 1912 年 3 月 10 日 北 洋 政 府 の 袁 世 凱 総 統 が 現 在 民 国 の 法 律 は 審 議 を 経 て 公 布 されていないため 以 前 に 施 行 されていた 法 律 及 び 新 刑 律 は 16

17 それが 持 つ 法 律 見 解 とは 何 か それは 漢 民 族 の 法 的 伝 統 を 変 えたのか これ は 一 つの 明 確 な 対 照 となるだろう こうしたテーマの 研 究 は 先 に 挙 げた 日 本 内 地 との 比 較 と 同 様 史 料 の 制 限 を 受 ける 現 時 点 で 当 時 中 国 の 最 終 審 であ った 大 理 院 ( )の 判 決 原 本 しか 見 ることができず 32 また 地 方 レベル の 司 法 機 関 による 裁 判 書 類 もない もし 日 本 統 治 下 における 台 湾 の 法 院 と 北 洋 政 府 統 治 下 の 中 国 の 法 院 において 漢 民 族 の 伝 統 的 な 民 事 事 項 に 対 して 同 じ ような 立 場 をとったとしたら ある 研 究 者 が 指 摘 するように 日 本 帝 国 の 台 湾 統 治 当 局 が 台 湾 人 の 民 事 事 項 を 旧 慣 により 処 理 したのは 愚 民 政 策 であるなら それと 同 時 期 の 中 国 政 府 が 自 国 民 に 対 して 日 本 の 植 民 地 当 局 と 同 様 旧 慣 に 依 っていたことをどう 解 釈 するのだろうか また 民 国 時 代 の 中 国 における 地 方 法 院 の 設 置 密 度 は 日 本 統 治 時 代 の 台 湾 に 及 ばない 33 従 って 近 現 代 型 の 法 院 が 社 会 に 与 えた 影 響 は 比 較 的 弱 かったという 点 も 考 慮 するべきだろう 二 台 湾 の 人 々の 法 的 生 活 経 験 を 探 る ( 一 ) 日 治 法 院 档 案 の 史 料 的 限 界 日 本 統 治 時 代 において 台 湾 の 法 院 が 如 何 にして 法 の 解 釈 と 適 用 を 行 ったか または 当 時 の 国 家 法 の 有 権 解 釈 は 何 か そしてその 変 化 の 過 程 は などのテー マ 例 えば 匪 徒 刑 罰 令 が 適 用 された 案 件 の 匪 徒 とは 何 かについて 知 る には 34 日 治 法 院 档 案 は 充 分 かつ 完 全 な 史 料 である 残 念 なのは 当 時 の 台 南 地 方 法 院 管 轄 の 事 件 に 関 する 档 案 が 未 発 見 であることと 宜 蘭 等 の 台 湾 東 部 の 関 連 档 案 が 著 しく 欠 けていることである そして 日 本 統 治 時 代 における 台 湾 人 民 国 の 国 体 に 抵 触 するものは 失 効 とするが その 他 は 暫 定 的 に 援 用 する との 命 を 下 した 続 い て 北 洋 政 府 から 南 京 国 民 政 府 への 移 行 時 1927 年 8 月 12 日 には 南 京 国 民 政 府 もまた 北 洋 政 府 による 施 行 法 令 は 中 国 国 民 党 の 党 綱 主 義 あるいは 国 民 政 府 の 法 令 に 抵 触 するもの 以 外 は 暫 定 的 に 一 律 援 用 とする とした 王 泰 升 清 末 及 民 国 時 代 中 国 与 西 式 法 院 的 初 次 接 触 - 以 法 院 制 度 及 其 設 置 為 中 心 中 研 院 法 学 期 刊 第 1 期 (2007 年 9 月 ) 124 頁 136 頁 参 照 従 っ て 清 朝 により 施 行 された 律 例 において 民 事 事 項 と 関 連 するものは 新 政 府 の 政 体 あるいは 法 令 に 抵 触 しない 限 り 援 用 され これは 南 京 国 民 政 府 が 民 法 典 の 各 編 を 制 定 する 1929 年 または 1930 年 まで 続 いた 黄 源 盛 大 理 院 民 事 審 判 与 民 間 習 慣 民 初 法 律 変 遷 与 裁 判 ( ) ( 自 刊, 2000) 所 収 379 頁 頁 参 照 32 中 国 大 理 院 の 判 決 に 関 する 整 理 及 びその 内 容 説 明 に 関 しては 黄 源 盛 大 理 院 民 事 審 判 与 民 間 週 間 ページ 参 照 33 王 泰 升 清 末 及 民 国 時 代 中 国 与 西 式 法 院 的 初 次 接 触 - 以 法 院 制 度 及 其 設 置 為 中 心 144 頁 34 劉 彦 君 強 盜 或 抗 日? 以 日 治 法 院 判 決 中 的 匪 徒 為 核 心 台 大 法 律 学 系 碩 士 論 文 2006 年 参 照 17

18 の 法 的 生 活 を 研 究 テーマに 設 定 するならば 日 治 法 院 档 案 の 文 書 そのものの 研 究 をはずすわけにはいかないので 档 案 が 欠 けていることは 研 究 上 の 限 界 と なるであろう 日 治 法 院 档 案 の 判 決 文 等 についてのテキスト 分 析 を 行 ったり これを 利 用 し 実 在 の 社 会 的 事 実 や 現 象 について 研 究 を 進 めるならば 日 治 法 院 档 案 における 民 事 刑 事 判 決 等 の 文 書 に 留 意 するべきであろう が これらが 代 表 するのは 国 家 からみたものであり なおかつ 形 式 的 には 法 治 国 家 であり 法 律 優 位 等 の 国 家 構 造 の 原 則 の 下 に 行 われた 司 法 活 動 の 記 録 である(この 構 造 原 則 は 淡 新 档 案 等 の 清 朝 の 政 府 当 局 が 審 理 した 文 書 のものとは 異 なる) これら 司 法 文 書 が 表 す 内 容 は 法 律 が 規 定 する 各 種 構 成 要 件 の 制 限 を 当 然 受 ける つまり 当 時 司 法 に 携 わった 者 が 普 通 の 人 々がよく 知 る 社 会 的 事 実 を 法 律 の 構 成 要 件 にあわせ それを 法 律 的 な 言 い 方 で 表 した 法 的 事 実 である そして 各 案 件 が 関 係 している 全 ての 社 会 的 事 実 は 全 て 法 院 が 興 味 をもつ 法 的 事 実 である つまり それが 一 般 的 な 社 会 事 実 とされているものであったとしても 司 法 文 書 に 書 かれているのは 法 院 が 訴 訟 手 続 きを 経 た 後 に 認 めた 事 実 なのであ り これは 司 法 審 理 という 本 質 がなさしめることである 35 このように 日 治 法 院 档 案 が 表 すものは 司 法 機 関 のものであるため 他 の 目 的 でなされた 調 査 結 果 や 学 者 による 法 的 見 解 とは 異 なることがあるかもしれない 前 にも 例 を 引 いたが 日 本 統 治 時 代 前 期 の 法 院 は 帝 国 議 会 の 法 律 と 同 様 の 効 力 を 有 する 律 令 によって 台 湾 人 の 慣 習 に 依 り 審 理 を 行 い そしてそれは 台 湾 人 間 の 民 事 事 件 に 限 られていた では 慣 習 とは 何 を 指 すのか これに 関 し 台 湾 の 行 政 機 関 であった 台 湾 総 督 府 は 京 都 大 学 教 授 岡 松 参 太 郎 に 調 査 を 委 託 し 台 湾 私 法 と 呼 ばれる 報 告 書 を 完 成 させた 然 しながら 台 湾 にお いて 天 皇 の 名 の 下 に 司 法 審 判 権 を 行 使 する 判 官 (= 裁 判 官 )は この 調 査 結 果 に 縛 られることはなかった たとえば 台 湾 私 法 では 台 湾 人 は 合 股 により 生 じた 債 務 は 株 主 はその 出 資 金 の 額 に 限 り 無 限 責 任 なるものはなく 台 湾 人 の 慣 習 には 連 帶 債 務 という 概 念 はないとしている 36 しかし 法 院 判 決 のな かには 旧 慣 に 依 り 各 合 股 の 株 主 は 合 股 債 務 に 対 し 連 帶 無 限 責 任 を 負 35 日 治 法 院 档 案 の 民 事 または 刑 事 判 決 に 書 かれていることは 本 当 なのか と 聞 かれたこと がある これに 対 する 筆 者 の 回 答 は 法 院 が 言 ったことは 本 当 だ だが 事 実 がそうであっ たかは 当 時 の 裁 判 官 ですらも わかっていたとは 必 ずしもいえない 神 のみぞ 知 るだ 36 臨 時 台 湾 旧 慣 調 査 会 台 湾 私 法 ( 同 会 刊 1911) 第 参 巻 下 頁 参 照 18

19 うべきであるとするものがある 37 また 法 院 が 台 湾 人 の 慣 習 には 公 序 良 俗 に 反 するものがあるとし その 慣 習 を 採 用 しないという 例 も 見 受 けられる 38 しかし 台 湾 人 の 慣 習 については 日 本 統 治 時 代 の 法 院 は だいたい 岡 松 参 太 郎 等 が 台 湾 私 法 で 表 した 見 解 に 沿 っている では どの 部 分 に 関 して 法 院 や 学 者 が 台 湾 における 事 実 を 調 査 した 岡 松 参 太 郎 の 見 解 と 異 なっていた のだろうか そして それは 何 故 か こうした 問 題 に 対 しては 日 治 法 院 档 案 を 全 て 検 討 した 後 に 初 めて 答 が 得 られる さらに 言 うならば 岡 松 参 太 郎 し かり 日 本 統 治 時 代 の 法 院 しかり いずれもそうした 調 査 にはある 特 定 の 目 的 を 持 っており しかもそれを 調 査 したのは 日 本 人 または 大 多 数 が 日 本 人 であ ったわけで 彼 等 が 台 湾 人 の 慣 習 だと 思 ったものが 必 ずしも 普 通 の 台 湾 人 が 慣 習 だと 思 っていたものではないかもしれず 39 地 域 によって また 台 湾 人 間 においても 慣 習 に 対 する 認 識 が 異 なっている 可 能 性 も 否 定 できない ( 二 ) 他 史 料 史 実 との 組 み 合 わせ 近 代 大 陸 法 系 国 家 体 制 における 裁 判 所 の 裁 判 等 の 司 法 文 書 は 議 会 で 制 定 さ れる 法 律 による 制 限 及 び 学 者 の 解 説 する 学 説 などにより 社 会 において 実 際 に 起 こった 各 案 件 を 規 制 し 当 事 者 以 外 の 社 会 の 一 般 大 衆 に 影 響 を 及 ぼす 従 って 日 治 法 院 档 案 を 利 用 する 研 究 者 は 日 本 統 治 時 代 の 台 湾 立 法 や 行 政 活 動 を 記 録 した 台 湾 総 督 府 文 書 ( )をも 共 に 用 いる 必 要 があるだろう 例 えば 台 湾 総 督 府 文 書 内 の 関 連 律 令 案 を 用 いることで 植 民 地 台 湾 の 法 院 制 度 の 変 化 に 関 する 立 法 上 の 理 由 を 理 解 したり 40 台 湾 総 督 府 文 書 内 の 司 法 官 に 任 ぜられた 者 の 履 歴 表 を 見 ることで 在 台 の 司 法 官 の 出 身 及 び 学 術 的 な 背 景 が 理 解 できる 当 時 の 法 院 利 用 の 実 態 については 台 湾 総 督 府 文 書 内 に 時 に 関 連 史 料 が 見 られるほか, 日 本 統 治 当 局 が 出 版 した 数 多 くの 細 かな 記 載 がなさ れている 統 計 書 などは データベースが 確 立 されており 41 十 分 な 利 用 が 可 能 37 覆 審 法 院 明 治 40 年 控 128 号 明 治 43 年 控 211 号 明 治 44 年 控 247 号 等 の 判 決 台 湾 総 督 府 覆 審 法 院 編 覆 審 法 院 判 例 全 集 - 自 明 治 二 十 九 年 至 大 正 八 年 重 要 判 決 例 要 旨 所 収 頁 参 照 38 王 泰 升 台 湾 日 治 時 期 的 法 律 改 革 頁 に 詳 述 39 岡 松 参 太 郎 の 学 説 背 景 及 び 日 本 国 家 政 策 との 関 係 は 別 途 論 文 と 引 用 文 献 参 照 王 泰 升 学 説 与 政 策 交 織 下 的 日 治 台 湾 民 事 法 制 変 遷 : 以 岡 松 文 書 為 中 心 台 大 法 学 論 叢 第 37 巻 第 3 期 (2008 年 9 月 ) 所 収 頁 40 例 えば 司 法 院 司 法 行 政 庁 編 百 年 司 法 : 司 法 歴 史 的 人 文 対 話 頁 参 照 41 顏 厥 安 教 授 等 による 台 湾 法 実 証 研 究 資 料 庫 2008 年 に 台 湾 日 治 時 期 統 計 資 料 庫 が 完 成 19

20 である さらに 日 治 法 院 档 案 が 整 理 されたことで 既 存 の 統 計 等 による 成 果 を 超 えることも 可 能 だろう 例 えば 日 本 統 治 時 代 の 公 の 統 計 には 法 院 で 扱 われた 民 事 刑 事 訴 訟 案 件 のうち 弁 護 士 がついているのは 何 件 かについての 記 載 はないが 今 は 日 治 法 院 档 案 の 民 事 刑 事 事 件 簿 に 基 づき 数 えれば それを 知 ることができる 42 上 述 した 政 府 側 の 資 料 のほかに 民 間 の 史 料 も 日 治 法 院 档 案 を 利 用 する 際 に はより 注 目 すべきである 普 通 の 人 々が どのようなきっかけで 裁 判 所 を 利 用 し 裁 判 所 が 行 った 処 理 過 程 及 び 最 終 的 な 結 果 に 対 してどのような 気 持 ちを 抱 いたのか 等 のテーマに 関 して 知 るための 手 がかりは 日 治 法 院 档 案 からは 得 ら れない こういった 面 に 関 しては 最 近 台 湾 の 歴 史 学 界 が 発 掘 した 灌 園 先 生 日 記 水 竹 居 主 人 日 記 等 の 日 本 統 治 時 代 の 日 記 から 日 記 の 書 き 手 が 裁 判 所 を 利 用 した 状 況 を 知 ることができる 43 そしてこれらの 日 記 は 日 治 法 院 档 案 のなかでも 年 代 や 種 類 が 完 全 な 形 で 整 っている 台 中 地 方 法 院 管 轄 地 域 内 のも のである 従 って これら 個 人 の 日 記 に 書 かれていることに 日 治 法 院 档 案 か ら 公 機 関 が 残 した 処 理 過 程 あるいは 結 果 を 探 し 民 間 の 観 点 と 公 機 関 の 観 点 と の 間 に 異 同 があるか また 相 互 関 係 があるかを 対 照 することは 現 代 の 法 院 判 決 の 研 究 からも 容 易 に 得 ることができない 実 証 資 料 である このほかに 当 事 者 または 弁 護 士 が 所 有 する 訴 訟 文 書 あるいは 人 々が 書 き 残 したものや 当 時 の 新 聞 回 顧 録 また 個 別 のケースや 一 般 的 な 裁 判 所 の 利 用 状 況 がわかるもの 例 えば 孫 江 淮 翁 代 書 訪 問 記 録 などの 口 述 記 録 等 や 孫 江 淮 翁 が 保 存 していた 弁 護 士 関 係 書 類 等 によっても 44 人 々の 法 的 生 活 に 関 する 研 究 がより 深 まると 考 える 日 本 統 治 時 代 の 法 院 は 複 数 の 族 群 を 抱 える 台 湾 社 会 において 利 用 されてい 該 データベースサイト 参 照 : 42 民 事 刑 事 事 件 簿 の 例 は 司 法 院 司 法 行 政 庁 編 百 年 司 法 : 司 法 歴 史 的 人 文 対 話 頁 参 照 43 灌 園 先 生 日 記 の 主 人 公 林 獻 堂 氏 は 台 中 霧 峰 林 家 の 一 員 であり 日 本 統 治 時 代 において 最 も 影 響 力 を 持 った 台 湾 人 の 反 体 制 家 でもある 氏 の 日 記 は 中 央 研 究 院 台 湾 史 研 究 所 により 解 読 出 版 されている このシリーズはまだ 完 結 しておらず 出 版 が 継 続 されている 同 じく 中 央 研 究 院 台 湾 史 研 究 所 により 出 版 された 水 竹 居 主 人 日 記 の 主 人 公 張 麗 俊 氏 もまた 台 湾 の 中 部 に 住 む 名 望 家 である このように 同 研 究 所 は 多 くの 私 人 の 日 記 の 解 読 出 版 を 行 っている 現 在 出 版 継 続 中 の 新 竹 黄 旺 成 日 記 にも 法 院 での 経 験 が 記 されているかもしれない 44 林 玉 茹 王 泰 升 曾 品 滄 呉 美 慧 呉 俊 瑩 代 書 筆 商 人 風 - 百 歳 人 瑞 孫 江 淮 先 生 訪 問 紀 録 ( 遠 流 2008) 頁 参 照 また 孫 江 淮 氏 が 扱 った 事 件 記 録 している 事 件 は ほとんど が 日 本 統 治 時 代 の 台 南 地 方 法 院 管 轄 のもので これは ちょうど 日 治 法 院 档 案 において 欠 けて いる 部 分 である 20

21 るため この 法 院 文 書 の 社 会 意 義 を 理 解 するためには 台 湾 社 会 及 びその 歴 史 に 関 し 十 分 に 知 っている 必 要 がある 例 えば 日 本 統 治 時 代 の 埔 里 社 地 方 法 院 明 治 30(1897) 年 民 字 第 18 号 的 水 牛 返 還 請 求 事 件 だが 原 告 は 台 中 県 南 角 堡 生 蕃 空 庄 で 農 業 を 営 む 毒 某 某 被 告 は 台 中 県 南 角 堡 双 簝 庄 で 同 じく 農 業 を 営 む 潘 某 某 と 苦 力 である 潘 某 某 の 二 名 である 45 こ の 案 件 は 法 制 上 定 めがないため 判 決 からは 原 告 被 告 の 種 族 がわからない このため 判 決 文 からだけでは 日 本 統 治 初 期 において 漢 民 族 化 されていた 平 埔 族 の 一 頭 の 水 牛 をめぐる 財 産 上 の 争 いを 日 本 人 による 近 代 裁 判 所 で 裁 かれ たことの 社 会 的 意 義 はわからない そこでこれを 理 解 するためには 研 究 者 は 清 朝 統 治 時 代 に 清 朝 より 潘 という 姓 を 賜 り 埔 里 社 に 転 居 した 平 埔 族 の 人 々 がいるということを 知 っていなければならない 毒 という 姓 を 持 つ 者 は 埔 里 社 の 生 蕃 空 庄 に 住 んでいることから 漢 民 族 系 ではないということが 推 測 でき 他 の 資 料 との 対 照 により 46 おそらく 平 埔 族 であろうことがわかる また 日 本 統 治 時 代 の 花 蓮 地 方 法 院 刑 事 判 決 原 本 において 被 告 人 名 がカタカナ で 書 かれている 場 合 は 原 住 民 である このように 上 述 したような 台 湾 史 に 関 する 知 識 を 加 えることで 日 治 法 院 档 案 は 特 出 した 学 術 面 での 研 究 価 値 を 持 つ ようになる また 法 律 上 よく 見 られる 非 訟 事 件 の 裁 定 にも 台 湾 人 が 株 式 会 社 という 実 に 近 代 的 なものの 経 営 に 関 し 100 年 以 上 の 経 験 を 有 するという 確 固 たる 実 証 が ある 台 湾 の 歴 史 学 界 では 日 本 統 治 時 代 に 台 湾 人 は 近 代 型 の 会 社 を 組 織 する ことができなかったとよく 言 われているが これは 法 的 規 定 や 関 連 事 例 から 見 ても 誤 解 である 47 日 治 法 院 档 案 の 非 訟 事 件 決 定 原 本 にある 文 書 では 1905 年 台 中 地 方 法 院 が 株 式 会 社 彰 化 銀 行 の 検 査 役 選 任 に 関 する 裁 定 を 行 っ 45 司 法 院 司 法 行 政 庁 編 百 年 司 法 : 司 法 歴 史 的 人 文 対 話 66 頁 参 照 46 毒 という 姓 は 台 南 県 に 二 家 族 嘉 義 県 に 一 家 族 台 湾 全 土 で 三 家 族 だけだと 言 われてい る 嘉 義 県 に 住 む 毒 錦 坤 は 高 祖 は 平 埔 族 の 頭 目 で 清 朝 統 治 時 代 は 埔 里 で 通 訳 をしており 当 時 の 清 朝 の 官 服 を 着 た 写 真 が 残 っている と 言 う 同 家 は 曽 祖 父 の 時 代 に 台 南 に 移 り 住 んだ 呉 志 明 全 台 僅 有 這 参 戸, 他 們 都 姓 毒 中 時 電 子 報 (2007 年 1 月 8 日 ) 参 照 47 王 泰 升 台 湾 企 業 組 織 法 之 初 探 与 省 思 同 著 者 台 湾 法 律 史 的 建 立 ( 著 者 自 刊, 二 版,2006) 所 収 頁 318 頁 参 照 ここでの 引 用 事 例 は 1905 年 設 立 の 株 式 会 社 彰 化 銀 行 の もので 日 本 人 の 取 締 役 ( 今 日 台 湾 では 董 事 )はわずか 一 名 その 他 9 名 の 取 締 役 及 び 監 査 役 ( 今 日 台 湾 では 監 察 人 )は 全 て 台 湾 人 だった これは 日 本 統 治 時 代 前 期 に 日 本 人 が 一 名 いれ ば 株 式 会 社 の 設 立 が 可 能 だったことを 明 らかに 証 明 している 21

22 ている 48 彰 化 銀 行 は 大 租 権 の 補 償 として 得 た 公 債 を 元 手 に ある 台 湾 の 士 紳 らにより 設 立 された 金 融 機 関 であることは 台 湾 史 上 よく 知 られている 49 こ れは 100 年 以 上 前 に 株 式 会 社 という 近 代 的 な 会 社 を 組 織 したというだけで はなく 当 時 の 日 本 の 商 法 第 124 条 の 規 定 により 会 社 設 立 に 関 する 関 連 事 務 の 監 督 のために 裁 判 所 に 対 し 検 査 人 の 選 任 を 請 求 していたことは 近 代 的 な 会 社 法 を 相 当 理 解 していたことを 明 確 に 表 している 50 従 って 日 治 法 院 档 案 を 見 る 際 には 机 上 に 台 湾 史 関 係 の 書 籍 を 置 いておくことが 必 要 となる 日 本 統 治 時 代 の 台 湾 人 民 の 法 的 生 活 について 述 べる 際 当 時 の 台 湾 人 民 の 6%は 在 台 日 本 人 であったことを 忘 れてはならない 日 治 法 院 档 案 では 不 幸 な 日 本 女 性 が 海 を 渡 って 台 湾 で 春 を 売 ったことなど 在 台 日 本 人 の 異 郷 におけ る 生 活 のあれこれも 見 て 取 れる 例 えば 日 本 統 治 時 代 の 台 中 地 方 法 院 明 治 45 (1912) 年 公 正 証 書 原 本 では 51 法 院 による 金 銭 借 貸 並 娼 妓 稼 業 契 約 の 認 可 を 見 ることができる この 契 約 では ある 日 本 人 が 台 湾 で 娼 妓 業 に 従 事 する 日 本 人 に 320 元 を 貸 借 しており 娼 妓 であった 日 本 人 の 女 の 子 は 台 湾 で 雇 われ 娼 妓 として 4 年 働 いた 後 に 貸 借 債 務 が 消 滅 する 52 どうしてこのような 公 証 契 約 のような 内 容 が その 年 代 の 台 湾 で 結 ばれたのか ということを 深 く 理 解 するには 日 本 の 娼 妓 史 を 理 解 するだけでなく 1910 年 当 時 の 台 湾 総 督 府 民 政 局 が 公 布 した 娼 妓 契 約 に 関 する 模 範 条 項 並 びに 全 ての 娼 妓 契 約 は 法 院 に おいての 公 証 が 必 要 であり 公 証 がない 場 合 は 営 業 許 可 が 下 りないと 規 定 され これは 1918 年 に 廃 止 されるまで 存 続 した ということを 知 る 必 要 がある 53 時 48 司 法 院 司 法 行 政 庁 編 百 年 司 法 : 司 法 歴 史 的 人 文 対 話 70 頁 参 照 49 林 礽 乾 等 編 台 湾 文 化 事 典 ( 台 湾 師 大 人 文 中 心 2004) 934 頁 参 照 50 台 湾 の 現 行 公 司 法 ( 会 社 法 の 意 ) 第 146 条 にも 株 式 会 社 設 立 手 続 きにおける 検 査 人 に 関 する 規 定 があるが これは 戦 前 の 日 本 の 商 法 第 124 条 が 規 定 する 裁 判 所 に 対 して 選 任 を 請 求 し 得 る 検 査 役 とは 異 なる 51 日 治 法 院 档 案 にある 公 正 証 書 の 請 求 者 は 大 多 数 が 当 時 本 島 人 と 称 された 台 湾 人 である 2009 年 3 月 21 日 に 台 湾 大 学 法 律 学 院 の 主 催 で 行 われた 日 治 法 院 档 案 与 跨 界 的 法 律 史 研 究 国 際 シンポジウムにおいて 魏 凱 立 教 授 と 呉 豪 人 教 授 はともに 台 湾 人 の 請 求 による 公 正 証 書 を 使 い 論 述 を 展 開 した 52 この 文 書 の 画 像 は 司 法 院 司 法 行 政 庁 編 百 年 司 法 : 司 法 歴 史 的 人 文 対 話 71 頁 参 照 日 本 語 で 書 かれた 金 錢 借 貸 並 娼 妓 稼 業 契 約 の 華 語 訳 は 林 實 芳 就 子 売 落 煙 花 界 : 日 治 時 期 台 湾 色 情 行 業 中 的 婦 女 人 身 買 売 女 学 学 誌 : 婦 女 与 性 別 研 究 第 23 期 (2007 年 6 月 ) 所 収 頁 参 照 53 林 實 芳 就 子 売 落 煙 花 界 : 日 治 時 期 台 湾 色 情 行 業 中 的 婦 女 人 身 買 売 頁 参 照 2008 年 に 澎 湖 地 政 事 務 所 で 発 見 された 日 本 統 治 時 代 の 公 正 証 書 原 本 にも こうした 娼 妓 契 約 の 公 正 証 書 が 少 なからず 見 られる 今 後 日 本 統 治 時 代 における 台 中 以 外 の 場 所 でも より 広 く 娼 妓 契 約 の 公 証 問 題 についての 考 察 が 可 能 となるだろう 22

23 の 流 れを 縦 軸 に 時 代 を 超 えて 戦 後 台 湾 の 新 聞 を 見 てみると 1950 年 代 の 台 湾 社 会 でも 依 然 として 日 本 統 治 時 代 と 類 似 の 雇 用 契 約 形 式 がとられ 両 親 等 の 家 長 の 同 意 の 下 に 娘 を 娼 婦 稼 業 に 従 事 させているのがわかる 54 上 記 の 例 からわかるように 日 治 法 院 档 案 を 使 い 台 湾 人 の 法 的 生 活 経 験 を 理 解 するためには 学 際 的 であり ひいては 国 別 の 歴 史 的 垣 根 をも 取 り 払 う 必 要 がある これこそが 台 湾 法 律 史 の 研 究 を 行 ううえで 避 けることのできない 非 常 に 大 変 ではあるが 魅 力 を 感 じるところである 参 台 湾 国 内 外 における 日 治 法 院 档 案 を 利 用 した 先 行 研 究 これまで 主 力 を 日 治 法 院 档 案 の 整 理 編 集 においてきたため 台 湾 の 台 湾 法 律 史 専 攻 研 究 者 による 研 究 上 の 成 果 はまだ 少 ない 台 湾 における 最 初 の 日 治 法 院 档 案 の 研 究 と 言 えるのは 2004 年 の 年 末 に 国 立 台 湾 大 学 法 律 学 院 法 律 与 社 会 研 究 中 心 及 び 台 湾 法 律 史 学 会 が 合 同 で 開 催 したシンポジウムである 報 告 者 は 筆 者 陳 昭 如 李 承 機 曾 文 亮 沈 静 萍 王 志 弘 等 六 名 の 台 湾 法 律 史 研 究 者 であった 55 これは 法 律 史 における 日 治 法 院 档 案 の 意 義 を 初 めて 台 湾 の 人 々に 対 して 示 したものだった 続 いて 2005 年 の 年 初 には 司 法 院 主 催 の 百 年 司 法 展 が 行 われ 日 治 法 院 档 案 の 様 々な 司 法 文 書 を 用 い 日 本 統 治 時 代 の 法 院 での 出 来 事 を 紹 介 したもので 見 学 者 が 絶 えず 盛 況 だった これに 刺 激 さ れ 法 務 部 は 検 察 世 紀 文 物 展 を 開 催 し 律 師 公 会 全 国 聯 合 会 は 関 連 の 出 版 を 行 った 56 嘉 義 地 方 法 院 は 新 庁 舎 内 に 日 本 統 治 時 代 司 法 文 書 専 用 のスペー スを 設 け 展 示 保 存 を 行 った 司 法 院 による 継 続 的 支 援 を 受 け 筆 者 は 日 治 54 林 實 芳 就 子 売 落 煙 花 界 : 日 治 時 期 台 湾 色 情 行 業 中 的 婦 女 人 身 買 売 頁 参 照 55 報 告 テーマは 以 下 の 通 り 王 泰 升 日 治 法 院 档 案 的 由 来 与 現 状 陳 昭 如 法 院 文 書 的 保 存 与 档 案 資 料 庫 的 整 編 李 承 機 台 中 地 方 法 院 刑 事 档 案 及 嘉 義 新 竹 地 院 的 档 案 介 紹 曾 文 亮 台 中 地 院 的 民 事 事 件 簿 跟 判 決 原 本 沈 靜 萍 台 中 地 院 証 書 原 簿 分 析 王 志 弘 公 証 書 与 其 他 史 料 的 連 結 56 詳 細 は 司 法 院 司 法 行 政 庁 編 百 年 司 法 : 司 法 歴 史 的 人 文 対 話 参 照 この 司 法 展 では 台 湾 総 督 府 档 案 の 司 法 行 政 関 連 文 書 と 台 南 地 方 法 院 の 建 築 史 料 を 日 治 法 院 档 案 と 共 に 展 示 した 2005 年 の 百 年 司 法 展 が 成 功 裏 に 終 わったことで 翌 年 法 務 部 は 筆 者 の 協 力 の 下 検 察 世 紀 文 物 展 を 開 催 し 日 本 統 治 時 代 を 台 湾 の 検 察 史 の 中 に 位 置 づけた 王 泰 升 著 法 務 部 編 台 湾 検 察 史 : 制 度 変 遷 史 与 運 作 実 況 ( 法 務 部 2008 年 ) 参 照 この 司 法 展 はまた 台 湾 の 弁 護 士 界 に も 弁 護 士 文 物 展 開 催 の 必 要 性 を 促 し 後 日 弁 護 士 文 物 特 集 誌 が 発 行 された 黄 正 彦 台 湾 律 師 制 度 歴 史 文 物 之 我 見 中 華 民 国 律 師 公 会 全 国 聯 合 会 編 走 過 一 甲 子 - 律 師 伝 承 歴 史 ( 編 者 自 刊,2007) 所 収 23 頁 参 照 林 天 財 編 後 語 中 華 民 国 律 師 公 会 全 国 聯 合 会 編 走 過 一 甲 子 - 律 師 伝 承 歴 史 ( 編 者 自 刊 2007) 所 収 175 頁 参 照 23

24 法 院 档 案 の 重 要 なものについての 解 読 を 行 い これまでに 台 中 地 方 法 院 の 刑 事 判 決 台 中 地 方 法 院 の 民 事 判 決 及 び 新 竹 と 嘉 義 地 方 法 院 の 民 事 判 決 等 それ ぞれ 約 100 件 余 りの 事 例 についての 解 読 を 終 え 現 在 は 台 北 地 方 法 院 の 民 事 判 決 の 解 読 を 行 っているところである これは 今 後 行 う 台 北 地 方 法 院 の 刑 事 判 決 の 解 読 とともに 後 に 公 開 する 予 定 である このほか 学 位 論 文 や 論 文 など にも 日 治 法 院 档 案 を 利 用 した 者 が 若 干 ある 57 台 湾 では 法 律 史 以 外 の 研 究 分 野 や 法 学 以 外 の 学 界 においても 日 治 法 院 档 案 についてかなりの 関 心 がもたれており 先 行 研 究 も 若 干 ある 台 湾 大 学 図 書 館 では 2008 年 9 月 下 旬 日 治 法 院 档 案 データベースの 公 開 に 伴 い 学 術 界 からの 利 用 申 請 を 受 け 付 けているが 提 出 された 研 究 計 画 は 様 々で ありとあ らゆる 学 門 や 研 究 分 野 のものがある このデータベースを 利 用 するためには 言 語 的 な 能 力 や 専 門 知 識 といったハードルはあるが 台 湾 の 研 究 者 はこの 档 案 の 利 用 については 大 きな 関 心 を 持 っている また 2002 年 に 筆 者 が 国 科 会 に 申 請 した 日 治 法 院 档 案 に 関 する 総 合 的 な 研 究 計 画 では 法 律 史 を 専 攻 する 呉 豪 人 教 授 の 外 魏 凱 立 教 授 等 の 台 湾 経 済 史 研 究 者 や 王 崇 名 教 授 等 の 社 会 学 研 究 者 等 が 多 数 加 わっている 日 本 で 日 治 法 院 档 案 を 利 用 した 最 初 の 先 行 研 究 は 2000 年 に 台 中 嘉 義 新 竹 等 の 地 方 法 院 において 共 に 日 本 統 治 時 代 の 文 書 探 しを 行 った 後 藤 武 秀 教 授 のものである 後 藤 教 授 は 日 本 の 学 界 に 対 して 台 湾 にある 日 本 統 治 時 代 の 法 院 文 書 の 紹 介 を 行 ったほか 日 本 統 治 初 期 の 台 中 地 方 法 院 民 事 判 決 原 本 に 関 し 清 朝 統 治 時 代 に 起 こった 民 事 訴 訟 案 件 に 関 する 不 受 理 案 件 に 関 する 政 策 につい て 考 察 を 行 った また 最 近 では 日 治 法 院 档 案 の 台 中 地 方 法 院 民 事 判 決 原 本 の 一 部 を 収 録 した DVD を 製 作 し 日 本 統 治 下 台 湾 の 紛 争 解 決 史 料 としてまと めた 58 このほか 岡 松 参 太 郎 文 書 の 整 理 を 行 った 浅 古 弘 教 授 とその 研 究 グル ープは 2002 年 に 日 治 法 院 档 案 の 存 在 を 知 り その 翌 年 より 司 訓 所 に 所 蔵 され 57 例 えば 劉 彦 君 強 盜 或 抗 日? 以 日 治 法 院 判 決 中 的 匪 徒 為 核 心 林 實 芳 就 子 売 落 煙 花 界 : 日 治 時 期 台 湾 色 情 行 業 中 的 婦 女 人 身 買 売 58 後 藤 武 秀 台 湾 に 現 存 する 日 本 統 治 時 代 の 裁 判 所 資 料 東 洋 法 学 第 44 巻 第 2 号 (2001 年 3 月 ) 所 収 頁 後 藤 武 秀 台 湾 領 有 初 期 における 民 訴 不 受 理 政 策 - 明 治 参 二 年 律 令 第 一 号 の 制 定 と 判 決 原 本 から 見 た 運 用 状 況 - 市 民 法 と 企 業 法 の 現 在 と 展 望 ( 八 千 代,2005) 頁 東 洋 大 学 アジア 文 化 研 究 所 アジア 地 域 研 究 センタ- 監 修 日 本 統 治 下 台 湾 における 紛 争 処 理 史 料 - 台 中 地 方 法 院 所 蔵 判 決 原 本 DVD 版 - ( 東 洋 大 学 アジア 文 化 研 究 所 アジア 地 域 研 究 センタ 年 3 月 ) 参 照 24

25 ている 日 本 統 治 時 代 の 台 中 地 方 法 院 刑 事 判 決 原 本 を 対 象 に 撮 影 及 び 詳 細 な 目 録 の 作 成 を 行 ったほか 早 稻 田 大 学 において 明 治 時 代 の 各 刑 事 判 決 について 一 字 一 句 解 読 を 進 めている 日 治 法 院 档 案 は 学 界 において 次 第 に 国 際 的 に 知 られるようになった 日 本 からは 松 平 德 仁 青 山 善 充 Paul Chen( 陳 恆 昭 ) 石 井 紫 郎 新 田 一 郎 高 見 澤 磨 西 英 昭 等 の 研 究 者 が この 档 案 について 筆 者 にコンタクトを 取 ってお り 比 較 的 档 案 に 詳 しい 59 また 日 本 の 歴 史 学 界 においても 日 本 統 治 時 代 の 台 湾 史 研 究 者 にこの 档 案 はよく 知 られている 60 三 一 独 立 運 動 に 関 連 する 裁 判 所 判 決 の 編 纂 を 行 った 笹 川 紀 勝 教 授 韓 国 の 金 勝 一 教 授 等 の 韓 国 植 民 地 史 の 研 究 者 もまた 朝 鮮 と 台 湾 の 比 較 研 究 の 可 能 性 について 問 い 合 わせてきたこと がある 筆 者 は 日 本 史 研 究 者 が 聴 衆 にいた 米 国 のロースクールにおいても 日 治 法 院 档 案 の 紹 介 を 行 ったこともある 61 参 終 わりに: 開 拓 者 からのささやかな 願 い 誰 も 訪 れることの 無 い 荒 野 をただ 一 人 耕 し 開 拓 してき 筆 者 は 日 治 法 院 档 案 の 整 理 編 集 と 研 究 についての 理 解 は 深 い 日 治 法 院 档 案 は ある 程 度 見 るべき ものはできたが まだまだ 完 成 とは 言 えない 2008 年 に 発 見 された 日 治 法 院 档 案 も 今 後 整 理 編 集 をしなければならず データベース 自 体 も 例 えば 日 本 語 と 中 国 語 との 法 律 用 語 対 照 表 を 作 るなど 改 善 が 必 要 である また 検 索 機 能 を 強 化 するために 浅 古 弘 教 授 のグループが 作 成 したような 刑 事 事 件 判 決 に 適 用 された 条 文 の 追 加 などの 項 目 を 追 加 する 必 要 があることも 承 知 している ま た 虫 害 や 粘 着 してしまった 古 文 書 の 専 門 家 による 修 復 が 必 要 だということも 59 筆 者 は 青 山 善 充 教 授 の 依 頼 を 受 け 以 下 の 論 考 を 著 した 王 泰 升 著 松 平 徳 仁 訳 旧 台 湾 総 督 府 法 院 司 法 文 書 の 保 存 と 利 用 林 屋 礼 二 石 井 紫 郎 青 山 善 充 編 明 治 前 期 の 法 と 裁 判 ( 信 山 社,2003 年 ) 所 収 頁 また 2006 年 7 月 12 日 新 田 一 郎 教 授 及 び 高 見 澤 磨 教 授 の 招 待 を 受 け 東 京 大 学 東 洋 文 化 研 究 所 主 催 の 台 湾 日 本 統 治 期 裁 判 所 文 書 研 究 会 において 台 湾 日 治 法 院 档 案 之 内 容 及 其 研 究 をテーマに 講 演 を 行 った 日 本 語 通 訳 は 西 英 昭 氏 60 王 泰 升 著 阿 部 由 理 香 訳 台 湾 総 督 府 法 院 文 書 目 録 の 編 纂 台 湾 史 研 究 部 会 編 台 湾 の 近 代 と 日 本 ( 中 京 大 学 社 会 科 学 研 究 所,2003 年 ) 所 収 頁 参 照 61 Tay-sheng Wang, Legal Historical Discoveries in Taiwan s Governmental Archives, presented in East Asian Legal Studies Lunch Talk, Harvard Law School (October 7, 2005) and in Asian Law Center Research Colloquium Series, University of Washington School of Law (October 18, 2005). 25

26 始 終 頭 を 離 れない しかし これらには 人 経 費 特 に 人 が 必 要 である 筆 者 及 び 研 究 グループメンバーが これまで 重 ねてきた 努 力 は この 档 案 が 日 本 人 の 日 治 法 院 档 案 ではなく 台 湾 の 人 々 自 身 のものだということを 台 湾 の 学 術 界 や 政 府 に 重 視 してもらいたいという 思 いからである 今 後 より 多 く の 台 湾 の 研 究 者 が 日 治 法 院 档 案 を 利 用 し より 深 い 学 術 的 な 研 究 を 進 めるこ とを 期 待 している また 日 治 法 院 档 案 利 用 のための 修 復 や 保 存 のために 台 湾 の 政 府 により 多 額 の 経 費 が 投 入 されることをも 期 待 する また より 多 くの 世 界 各 国 の 友 人 たちが この 档 案 の 整 理 編 集 そして 研 究 に 参 画 してくれること をも 望 む 現 行 の 日 治 法 院 档 案 データベースの 利 用 方 法 については 2006 年 8 月 に 石 井 紫 郎 及 び 新 田 一 郎 の 両 教 授 のご 協 力 の 下 明 治 初 期 の 民 事 判 決 原 本 を 整 理 していた 国 際 日 本 文 化 センターを 見 学 させていただいた 際 に 多 くの 助 言 を いただいた 今 後 は 日 本 韓 国 アメリカなどの 研 究 者 と 共 に 日 治 法 院 档 案 の 共 同 研 究 を 進 め 人 類 の 知 識 の 積 み 重 ねや 現 代 文 明 に 対 していくらかの 貢 献 ができたらと 心 から 願 う このため 昨 年 日 治 法 院 档 案 のデータベースを 公 開 し 今 回 引 き 続 き 各 方 面 の 研 究 者 をお 招 きして 国 際 シンポジウムを 開 催 し た 次 第 である 夢 は 美 しく 後 に 続 くことを 願 う 我 々はできた そしてこれ からもできる 26

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