訴 因 の 特 定 と 訴 因 変 更 の 要 否 刑 事 訴 因 事 実 論 の 端 緒 ( 訴 因 の 研 究 1) 松 田 章 1 はじめに 2 刑 事 訴 訟 における 審 判 の 対 象 3 訴 因 の 特 定 に 関 する 学 説 判 例 4 訴 因 にはどのようなことが 記 載 される

Size: px
Start display at page:

Download "訴 因 の 特 定 と 訴 因 変 更 の 要 否 刑 事 訴 因 事 実 論 の 端 緒 ( 訴 因 の 研 究 1) 松 田 章 1 はじめに 2 刑 事 訴 訟 における 審 判 の 対 象 3 訴 因 の 特 定 に 関 する 学 説 判 例 4 訴 因 にはどのようなことが 記 載 される"

Transcription

1 Powered by TCPDF ( Title 訴 因 の 特 定 と 訴 因 変 更 の 要 否 : 刑 事 訴 因 事 実 論 の 端 緒 ( 訴 因 の 研 究 1) Author 松 田, 章 (Matsuda, Akira) Publisher 慶 應 義 塾 大 学 大 学 院 法 務 研 究 科 Jtitle 慶 應 法 学 (Keio law journal). No.7 ( ),p Abstract Genre Departmental Bulletin Paper URL

2 訴 因 の 特 定 と 訴 因 変 更 の 要 否 刑 事 訴 因 事 実 論 の 端 緒 ( 訴 因 の 研 究 1) 松 田 章 1 はじめに 2 刑 事 訴 訟 における 審 判 の 対 象 3 訴 因 の 特 定 に 関 する 学 説 判 例 4 訴 因 にはどのようなことが 記 載 される 必 要 があるのか 5 訴 因 の 特 定 を 規 定 した 刑 事 訴 訟 法 256 条 3 項 の 分 析 6 審 判 対 象 画 定 に 必 要 な 事 実 とは 何 か 7 訴 因 の 特 定 に 関 する 判 例 の 吟 味 (1) 犯 罪 の 日 時 場 所 方 法 と 犯 罪 構 成 要 件 該 当 事 実 とを 区 別 する 意 味 (2) 判 例 の 事 案 における 他 の 犯 罪 事 実 との 区 別 8 訴 因 の 特 定 のために 記 載 が 必 要 な 事 実 と 記 載 が 不 要 な 事 実 の 仕 分 け (1) 設 例 による 検 討 (2) 絶 対 的 訴 因 記 載 事 項 (3) 中 間 的 訴 因 記 載 事 項 (4) 起 訴 状 一 本 主 義 余 事 記 載 との 関 係 (5) 小 括 9 訴 因 変 更 の 要 否 に 関 する 学 説 (1) 訴 因 変 更 の 要 否 に 関 する 法 律 構 成 説 と 事 実 記 載 説 (2) 訴 因 変 更 の 要 否 に 関 する 具 体 的 防 御 説 と 抽 象 的 防 御 説 10 訴 因 変 更 の 要 否 に 関 する 判 例 の 吟 味 (1) 従 来 の 判 例 の 立 場 (2) 昭 和 63 年 最 高 裁 決 定 の 論 旨 (3) 平 成 13 年 最 高 裁 決 定 の 論 旨 (4) 判 例 の 理 解 11 争 点 と 訴 因 (1) 争 点 と 訴 因 の 関 係 に 関 する 判 例 (2) 判 例 による 訴 因 変 更 と 争 点 顕 在 化 措 置 の 要 否 に 関 する 基 準 慶 應 法 学 第 7 号 (2007:3)

3 論 説 ( 松 田 ) (3) 訴 因 変 更 の 要 否 等 に 関 する 判 例 基 準 に 関 する 学 説 (4) 争 点 顕 在 化 措 置 とは 何 か 12 訴 因 に 関 する 検 察 官 の 釈 明 等 の 効 力 (1) 審 判 対 象 の 画 定 に 必 要 な 事 実 に 関 する 検 察 官 の 釈 明 等 (2) 審 判 対 象 の 画 定 には 必 要 ない 事 実 であるが 被 告 人 の 防 御 にとって 重 要 な 事 実 に 関 する 検 察 官 の 釈 明 等 (3) 審 判 対 象 の 画 定 には 必 要 ない 事 実 であり 被 告 人 の 防 御 にとっても 重 要 とはいえ ない 事 実 に 関 する 検 察 官 の 釈 明 等 13 訴 因 変 更 と 争 点 顕 在 化 措 置 の 要 否 に 関 する 判 例 の 立 場 の 理 解 14 今 後 の 研 究 計 画 など( 本 稿 のおわりにあたって) 1 はじめに ここ 数 年 の 間 に 順 次 着 実 に 実 行 に 移 されつつある 多 くの 司 法 制 度 改 革 の 中 で 最 重 要 項 目 の 一 つである 法 曹 ( 法 律 実 務 家 ) 養 成 のための 新 しい 機 関 として 平 成 16 年 4 月 に 全 国 一 斉 に 開 校 した 法 科 大 学 院 においては 裁 判 官 検 事 弁 護 士 その 他 の 法 律 実 務 家 が 多 数 教 員 として 研 究 者 教 員 と 協 力 しながら 法 曹 を 目 指 す 学 生 に 対 して 教 鞭 をとっている 筆 者 もその 一 人 であり 法 科 大 学 院 への 裁 判 官 及 び 検 察 官 その 他 の 一 般 職 の 国 家 公 務 員 の 派 遣 に 関 する 法 律 に 基 づいて 法 科 大 学 院 が 発 足 した 平 成 16 年 4 月 より 平 成 19 年 3 月 までの3 年 間 の 期 限 付 きで 法 務 省 職 員 である 現 職 検 事 の 身 分 を 有 したまま 法 務 省 から 慶 應 義 塾 大 学 法 科 大 学 院 ( 法 務 研 究 科 )へ 常 勤 の 専 任 教 授 として 派 遣 されてきている 法 科 大 学 院 における 研 究 及 び 教 育 の 理 念 の 重 要 な 柱 は 理 論 と 実 務 の 架 橋 である すなわち 刑 事 司 法 分 野 においては 従 来 とかく 遊 離 しがちであっ た 法 律 理 論 と 捜 査 や 公 判 における 実 務 とを 有 機 的 に 結 びつけて 相 互 によい 影 響 を 与 えつつ 改 善 すべきところを 改 善 しつつ できる 限 り 実 務 と 遊 離 のない 理 論 を 打 ち 立 て これにのっとった 実 務 を 実 現 していくことに 寄 与 す ることが 法 科 大 学 院 における 研 究 と 教 育 の 一 つの 目 標 であると 考 える とはいえ 刑 事 司 法 に 関 する 捜 査 公 判 及 び 法 務 行 政 等 の 法 律 実 務 について は 合 計 で 二 十 有 余 年 の 経 験 を 有 する 筆 者 ではあるが 研 究 や 教 育 に 関 しては 110

4 訴 因 の 特 定 と 訴 因 変 更 の 要 否 法 務 省 法 務 総 合 研 究 所 における3 年 間 の 研 究 教 育 の 経 験 はあったものの 今 回 の 教 授 としての 着 任 までは 大 学 等 における 研 究 や 教 育 の 経 験 が 全 くなかっ た したがって 慶 應 義 塾 大 学 法 科 大 学 院 においては 初 めて 経 験 することが 多 く 教 授 として 着 任 以 来 新 しい 組 織 の 運 営 新 しい 教 育 を 軌 道 に 乗 せるため の 授 業 内 容 の 企 画 教 材 開 発 授 業 準 備 実 際 の 授 業 や 授 業 時 間 外 での 学 生 の 指 導 などに 忙 殺 された3 年 間 であった この 間 法 務 研 究 科 委 員 長 である 平 良 木 登 規 男 教 授 はもちろんのこと 小 池 信 太 郎 助 手 をはじめとする 法 務 研 究 科 の 教 職 員 の 皆 様 には 物 心 両 面 において 大 変 お 世 話 になり 心 から 感 謝 している 特 に 同 僚 である 安 冨 潔 教 授 伊 東 研 祐 教 授 井 田 良 教 授 太 田 達 也 教 授 鈴 木 左 斗 志 教 授 フィリップ オステン 専 任 講 師 佐 藤 拓 磨 専 任 講 師 など の 方 々からは 共 同 授 業 などを 通 して 教 えられることが 多 く 快 い 知 的 刺 激 を 享 受 できた 実 り 多 い3 年 間 であったと 思 う 筆 者 は 慶 應 義 塾 大 学 法 科 大 学 院 において 刑 事 実 務 基 礎 や 刑 事 模 擬 裁 判 などの 実 務 基 本 科 目 の 教 育 に 加 えて 刑 事 訴 訟 法 総 合 や 刑 事 法 総 合 などの 刑 事 訴 訟 法 や 刑 法 に 関 する 理 論 科 目 の 教 育 をも 担 当 してきた この 間 授 業 の 企 画 や 準 備 を 通 して 検 事 としての 実 務 経 験 を 踏 まえつつ 刑 事 訴 訟 法 や 刑 法 の 理 論 を 自 分 の 頭 の 中 で 再 構 築 する 作 業 を 進 めてきたが その 過 程 に おいて 理 論 面 と 実 務 の 運 用 の 両 面 において さまざまな 疑 問 が 思 い 浮 かんだ 毎 日 であった もとより こうした 疑 問 のうちかなりの 部 分 は 筆 者 自 身 の 勉 強 不 足 能 力 不 足 に 基 づいて 生 じてきたものであったと 思 うが 疑 問 の 中 には これまで 多 忙 な 実 務 の 中 では 思 索 する 時 間 的 余 裕 がなかなかなく 事 件 の 処 理 には 直 接 影 響 しないとして 検 討 を 放 置 せざるを 得 なかった 疑 問 も 含 まれていた こうし た 疑 問 については この3 年 間 蓄 積 された 判 例 を 読 み 込 み 文 献 を 検 討 する ことによって 筆 者 としての 新 たな 知 見 を 得 たこともたびたびあった 本 稿 は その 中 で 検 事 としての 捜 査 公 判 の 実 務 において 刑 法 や 刑 事 訴 訟 111

5 論 説 ( 松 田 ) 法 との 関 係 で 起 訴 状 の 訴 因 の 書 き 方 や 公 判 での 訴 因 変 更 の 要 否 の 判 断 あるいは 公 判 廷 で 行 う 釈 明 や 冒 頭 陳 述 の 内 容 に 日 々 悩 みながら 工 夫 しつつ 処 理 を 行 っていたかつての 経 験 を 踏 まえて 訴 因 を 構 成 する 公 訴 事 実 記 載 の 在 り 方 やその 後 の 訴 因 変 更 手 続 や 争 点 顕 在 化 措 置 の 要 否 に 関 する 分 野 につ いて 若 干 の 考 察 を 試 みるものである すなわち 本 稿 は 最 高 裁 判 所 平 成 13 年 4 月 11 日 決 定 ( 刑 集 55 巻 3 号 127 頁 ) を 代 表 とする 近 年 におけるこの 分 野 に 関 する 最 高 裁 判 例 などを 踏 まえ 審 判 対 象 の 画 定 と 被 告 人 の 防 御 権 の 保 障 という 訴 因 の 機 能 に 着 目 して 訴 因 の 特 定 と 訴 因 変 更 の 要 否 に 関 する 基 礎 的 な 検 討 を 行 うものである 第 1に 理 論 面 での 訴 因 の 特 定 と 実 務 面 での 訴 因 の 記 載 の 在 り 方 に 関 して 刑 事 訴 因 事 実 論 ともいうべき 訴 因 記 載 に 関 する 理 論 体 系 の 構 築 を 目 指 すにあたり その 端 緒 として その 基 礎 部 分 を 検 討 しておこうとするもの であり 第 2に その 関 連 において 最 高 裁 判 所 の 判 例 を 敷 衍 する 形 で 理 論 面 での 訴 因 変 更 の 要 否 と 実 務 面 での 訴 因 変 更 と 争 点 顕 在 化 措 置 の 在 り 方 について 検 討 を 開 始 するものである なお 第 2に 関 する 研 究 の 中 枢 部 分 につ いては 現 在 執 筆 準 備 中 の 次 稿 に 譲 らざるを 得 ないが 本 稿 をもって 筆 者 に よる 訴 因 分 野 の 研 究 の 嚆 矢 としたい 2 刑 事 訴 訟 における 審 判 の 対 象 刑 事 訴 訟 法 256 条 1 項 は 公 訴 の 提 起 は 起 訴 状 を 提 出 してこれをしなけれ ばならない と 規 定 し 同 条 2 項 は 起 訴 状 には 左 の 事 項 を 記 載 しなけれ ばならない として その1 号 に 被 告 人 の 氏 名 その 他 被 告 人 を 特 定 するに 足 りる 事 項 2 号 に 公 訴 事 実 3 号 に 罪 名 を 規 定 している さらに 同 条 3 項 前 段 は 公 訴 事 実 は 訴 因 を 明 示 してこれを 記 載 しなけれ ばならない と 規 定 して 公 訴 事 実 と 訴 因 との 関 係 を 規 定 している この 刑 事 訴 訟 法 ( 以 下 刑 訴 法 と 略 称 する )256 条 2 項 2 号 が 規 定 している 公 訴 事 実 とは 審 判 の 対 象 を 意 味 しているが 刑 事 訴 訟 における 審 判 の 対 象 が 112

6 訴 因 の 特 定 と 訴 因 変 更 の 要 否 公 訴 事 実 であるのか 訴 因 であるのかについては 同 条 の 解 釈 にからんで かつて 論 争 があった 公 訴 事 実 審 判 対 象 説 は 訴 因 制 度 が 導 入 された 現 行 刑 事 訴 訟 法 において も 旧 刑 事 訴 訟 法 におけると 同 様 審 判 対 象 は 依 然 として 公 訴 事 実 であるとす る 公 訴 事 実 が 同 一 であるといえる 以 上 起 訴 状 に 書 かれなかった 部 分 にも 公 訴 提 起 の 効 力 が 及 んでいると 擬 制 する 考 え 方 だといえる これに 対 して 訴 因 審 判 対 象 説 は 訴 因 とは 起 訴 状 に 主 張 された 具 体 的 事 実 であるが それだけが 訴 訟 の 対 象 を 構 成 するという 説 である 1) 起 訴 状 の 記 載 事 項 を 規 定 している 刑 訴 法 256 条 2 項 2 号 の 規 定 の 文 言 が 公 訴 事 実 とされていることから 考 えると 公 訴 事 実 審 判 対 象 説 の 方 が 素 直 であるともいえる しかしながら 現 在 では 現 行 刑 事 訴 訟 法 における 審 判 の 対 象 が 訴 因 であることに 判 例 学 説 は 一 致 しており この 論 争 はほぼ 終 結 している 2) 訴 因 審 判 対 象 説 からは 審 判 対 象 を 規 定 する 刑 訴 法 256 条 2 項 2 号 は 本 来 訴 因 と 規 定 されるべきであり 3) 同 条 3 項 前 段 の 公 訴 事 実 は 訴 因 を 明 示 してこれを 記 載 しなければならない との 規 定 は むしろ 不 要 な 規 定 で あるとも 考 え 得 る 3 訴 因 の 特 定 に 関 する 学 説 判 例 訴 因 の 特 定 に 関 して 刑 訴 法 256 条 3 項 後 段 は 訴 因 を 明 示 するには できる 限 り 日 時 場 所 及 び 方 法 を 以 て 罪 となるべき 事 実 を 特 定 してこれをしな 1) 田 宮 裕 刑 事 訴 訟 法 ( 新 版 ) 186 頁 以 下 2) 司 法 研 修 所 検 察 教 官 室 が 編 集 した 検 察 講 義 案 ( 平 成 18 年 版 ) によると 訴 因 と 公 訴 事 実 との 関 係 については 争 いがあるが 公 訴 事 実 とは 訴 因 の 背 後 にある 前 法 律 的 歴 史 的 事 実 をいい 訴 因 とは これを 犯 罪 構 成 要 件 に 当 てはめて 構 成 した 具 体 的 事 実 をいうと 解 する とされている( 同 書 70 頁 ) 3) 田 宮 前 掲 書 178 頁 113

7 論 説 ( 松 田 ) ければならない と 規 定 している 訴 因 を 明 示 特 定 する 目 的 が 何 であるかについては 白 山 丸 事 件 に 関 す る 最 高 裁 判 決 4) が 刑 訴 法 256 条 3 項 において 公 訴 事 実 は 訴 因 を 明 示 してこ れを 記 載 しなければならないと 規 定 する 所 以 のものは 裁 判 所 に 対 し 審 判 の 対 象 を 限 定 するとともに 被 告 人 に 対 し 防 御 の 範 囲 を 示 すことを 目 的 とするもの と 解 される と 判 示 していることから 1 裁 判 所 に 対 する 審 判 対 象 の 明 示 2 被 告 人 に 対 する 防 御 目 標 の 設 定 の2つであるとされている 5) ところで 訴 因 の 記 載 に 関 しては 他 の 犯 罪 事 実 からの 識 別 特 定 で 足 りる とする 識 別 説 と 訴 因 の 記 載 は 犯 罪 事 実 の 識 別 特 定 のみでなく 被 告 人 の 防 御 権 の 保 障 のためであるとする 防 御 権 説 の 対 立 がある この 点 に 関 しては 平 成 14 年 の 最 高 裁 決 定 6) が 検 察 官 において 当 時 の 証 拠 に 基 づき できる 限 り 日 時 場 所 方 法 をもって 傷 害 致 死 の 罪 となるべき 事 実 を 特 定 して 訴 因 を 明 示 したものと 認 められるから 訴 因 の 特 定 に 欠 けると ころはないというべきである と 判 示 しているが その 調 査 官 解 説 において 平 木 正 洋 判 事 は 識 別 説 において 要 求 される 程 度 にまで 訴 因 が 特 定 されてい れば 公 判 が 始 まる 前 に 被 告 人 側 において 防 御 の 方 針 を 決 定 し 罪 状 認 否 ( 刑 訴 法 291 条 2 項 )の 内 容 を 検 討 するなどの 防 御 活 動 を 行 うことは 十 分 可 能 で 4) 最 大 判 昭 和 37 年 11 月 28 日 刑 集 16 巻 11 号 1633 頁 以 下 白 山 丸 事 件 最 高 裁 判 決 と 略 称 する なお 田 宮 前 掲 書 178 頁 参 照 5) 香 城 敏 麿 訴 因 制 度 の 構 造 ( 上 ) 判 例 時 報 1236 号 18 頁 によれば 訴 因 には 四 つの 機 能 があるとされている 第 1は 公 訴 事 実 の 同 一 性 の 範 囲 を 判 定 する 機 能 であり 第 2は 検 察 官 の 訴 追 による 審 判 対 象 を 画 定 する 機 能 であり 第 3は 被 告 人 の 防 御 の 目 標 としての 機 能 であり 第 4は 裁 判 所 による 法 令 適 用 権 専 有 の 法 原 理 に 伴 う 機 能 である 白 山 丸 事 件 最 高 裁 判 決 は 訴 因 の 明 示 特 定 の 目 的 として この 訴 因 の 四 つの 機 能 のうち 第 2 及 び 第 3の 機 能 を 強 調 しているこ とになる 6) 最 決 平 成 14 年 7 月 18 日 刑 集 56 巻 6 号 307 頁 以 下 平 成 14 年 最 高 裁 決 定 と 略 称 する 114

8 訴 因 の 特 定 と 訴 因 変 更 の 要 否 あるように 思 われる 識 別 説 は 刑 訴 法 335 条 1 項 の 有 罪 判 決 に 示 すべき 罪 となるべき 事 実 の 判 示 の 程 度 ( 罪 となるべき 事 実 の 特 定 )に 関 する 判 例 及 び 通 説 の 立 場 とも 整 合 する 識 別 説 が 相 当 である と 解 説 して 判 例 の 立 場 は 基 本 的 に 識 別 説 であることを 明 らかにしている 7) 8) なお 訴 因 の 特 定 に 関 しては 池 田 修 判 事 が 平 成 13 年 の 最 高 裁 決 定 の 調 査 官 解 説 において 次 のように 述 べている 共 同 正 犯 の 訴 因 において 共 謀 共 同 正 犯 か 実 行 共 同 正 犯 か 前 者 であれば その 共 謀 の 日 時 場 所 内 容 はどうかについては それが 訴 因 の 明 示 に 必 要 な 事 項 であるか について 識 別 説 と 防 御 権 説 の 争 いがあるとし 防 御 権 説 に 従 えば 被 告 人 が 実 行 行 為 者 であるか 否 かを 明 示 する 必 要 がある と した 上 で 前 掲 白 山 丸 事 件 最 高 裁 判 決 の 刑 訴 法 256 条 3 項 において 公 訴 事 実 は 訴 因 を 明 示 してこれを 記 載 しなければならないと 規 定 する 所 以 のものは 裁 判 所 に 対 し 審 判 の 対 象 を 限 定 するとともに 被 告 人 に 対 し 防 御 の 範 囲 を 示 す ことを 目 的 とするものと 解 される との 判 示 内 容 にもかかわらず 実 務 上 は 一 般 に 識 別 説 に 従 って 運 用 されている としている もっとも 被 告 人 の 防 御 にとって 重 要 な 場 合 も 少 なくないため 弁 護 側 がそれらの 事 項 について 釈 明 を 求 めた 場 合 には 争 点 の 明 確 化 等 の 見 地 から 検 察 官 において 釈 明 するのが 望 ましいことが 多 い としている 9) 4 訴 因 にはどのようなことが 記 載 される 必 要 があるのか 訴 因 にはどのような 事 項 が 記 載 されるべきであり どのような 事 項 は 記 載 さ れるべきではないのか また 訴 因 に 記 載 されてもされなくてもよい 中 間 的 な 事 項 というものがあるのか という 問 題 がある 7) 平 木 正 洋 平 成 14 年 最 高 裁 判 例 解 説 刑 事 編 148 頁 以 下 8) 最 決 平 成 13 年 4 月 11 日 刑 集 55 巻 3 号 127 頁 以 下 平 成 13 年 最 高 裁 決 定 と 略 称 する 9) 池 田 修 平 成 13 年 最 高 裁 判 例 解 説 刑 事 編 68 頁 以 下 115

9 論 説 ( 松 田 ) 以 下 仮 に 訴 因 に 必 ず 記 載 しなければならない 事 項 を 絶 対 的 訴 因 記 載 事 項 訴 因 に 記 載 しなくてよい 事 項 を 訴 因 記 載 不 要 事 項 記 載 してもしなく てもよいが ときとして 記 載 が 望 ましい 事 項 を 中 間 的 訴 因 記 載 事 項 と 略 称 することにしよう まず 前 掲 の 平 成 13 年 最 高 裁 決 定 にいう 審 判 対 象 の 画 定 に 必 要 な 事 項 すなわち 訴 因 の 記 載 として 不 可 欠 な 事 項 とは 具 体 的 にどのような 事 項 であ るかを 検 討 する 必 要 がある 10) そして 審 判 対 象 の 画 定 に 必 要 な 事 項 と 絶 対 的 訴 因 記 載 事 項 とが 一 致 するのか 否 かについても 検 討 する 必 要 がある 前 記 のとおり 刑 訴 法 256 条 2 項 が 定 める 起 訴 状 の 記 載 事 項 のうち 2 号 の 公 訴 事 実 の 記 載 としては 訴 因 を 記 載 するものと 一 般 的 に 理 解 されている そして 訴 因 として 記 載 する 事 項 として 田 宮 裕 博 士 は 1 罪 となるべ き 事 実 すなわち 構 成 要 件 に 該 当 する 事 実 ( 行 為 と 結 果 ) 2 犯 行 の 態 様 すな わち 日 時 場 所 客 体 方 法 を 挙 げ 三 井 誠 博 士 は 1 罪 となるべき 事 実 2 日 時 場 所 方 法 を 挙 げている 11) また 前 掲 の 白 山 丸 事 件 最 高 裁 判 決 は 犯 罪 の 日 時 場 所 及 び 方 法 は こ れら 事 項 が 犯 罪 を 構 成 する 要 素 になっている 場 合 を 除 き 本 来 は 罪 となる べき 事 実 そのものではなく ただ 訴 因 を 特 定 する 一 手 段 として できる 限 り 具 体 的 に 表 示 すべきことを 要 請 されているのであるから と 判 示 していて 前 記 田 宮 博 士 や 三 井 博 士 の 見 解 と 同 様 罪 となるべき 事 実 と 犯 罪 の 日 時 場 所 及 び 方 法 とを 区 別 している つまり この 判 例 田 宮 三 井 両 博 士 は ともに 罪 となるべき 事 実 と 犯 罪 の 日 時 場 所 及 び 方 法 とを 区 別 する ものの 双 方 ともに 訴 因 の 特 定 のために 必 要 な 記 載 事 項 であると 解 している ところで 罪 となるべき 事 実 という 用 語 は 刑 訴 法 335 条 1 項 において 10) 大 澤 裕 教 授 は 訴 因 の 拘 束 力 も 訴 因 が 審 判 対 象 であることと 表 裏 一 体 の 関 係 にある とされている( 大 澤 訴 因 の 機 能 と 訴 因 変 更 の 要 否 法 学 教 室 256 号 30 頁 この 意 味 では 審 判 対 象 の 画 定 に 必 要 な 事 項 を 拘 束 力 を 持 つ 訴 因 事 実 と 呼 ぶこともできるであろう 11) 田 宮 前 掲 書 178 頁 三 井 誠 刑 事 手 続 法 Ⅱ 161 頁 116

10 訴 因 の 特 定 と 訴 因 変 更 の 要 否 有 罪 判 決 において 示 すべき 事 項 として 証 拠 の 標 目 法 令 の 適 用 ととも に 挙 げられている この 刑 訴 法 335 条 1 項 の 罪 となるべき 事 実 については 昭 和 24 年 の 最 高 裁 判 決 が 証 拠 により 認 定 された 犯 罪 構 成 要 件 に 該 当 し かつ 違 法 有 責 な 具 体 的 犯 罪 事 実 であり うち 違 法 性 有 責 性 は 一 般 に 構 成 要 件 該 当 性 から 推 認 されるから 推 認 できない 特 別 の 事 情 がない 限 り 特 に 判 示 すること を 要 しない と 判 示 している 12) また 刑 訴 法 335 条 1 項 の 罪 となるべき 事 実 については 昭 和 23 年 の 最 高 裁 判 決 が 犯 行 の 日 時 場 所 方 法 は 本 来 罪 となるべき 事 実 そのもの ではなく 犯 罪 事 実 の 特 定 又 は 量 刑 に 資 するものとして 記 載 されるべき 事 項 で ある と 判 示 している 13) 刑 訴 法 335 条 1 項 の 罪 となるべき 事 実 は 有 罪 判 決 の 根 拠 となる 事 実 で あるから 当 事 者 等 の 訴 訟 関 係 人 に 対 し 裁 判 所 が 証 拠 により 認 定 した 事 実 を 示 し 上 訴 の 判 断 材 料 を 提 供 する 機 能 上 訴 審 に 対 し 審 査 の 対 象 を 示 す 機 能 及 び 関 連 別 訴 を 担 当 する 裁 判 所 及 び 訴 訟 関 係 人 に 対 し 当 該 判 決 の 効 力 の 及 ぶ 範 囲 を 示 す 機 能 を 備 えなければならない このように 有 罪 判 決 の 罪 となるべき 事 実 の 機 能 と 起 訴 状 の 訴 因 の 機 能 とを 比 較 すると 果 たすべき 役 割 の 違 いに 応 じてその 内 容 が 異 なっては いるが 相 違 点 はそれぞれの 訴 訟 段 階 に 応 じた 役 割 の 差 異 に 基 づくものであっ て 裁 判 所 に 対 して 有 する 審 判 審 査 対 象 の 画 定 機 能 訴 訟 関 係 人 に 対 す る 判 断 材 料 の 提 供 機 能 記 載 事 項 の 効 力 が 及 ぶ 範 囲 の 明 示 機 能 といった 中 核 的 な 機 能 の 類 似 性 は 高 いといえよう このため 有 罪 判 決 の 罪 となるべき 事 実 についても 訴 因 の 場 合 と 同 様 できる 限 り 日 時 場 所 及 び 方 法 をもって 特 定 しなければならない と 12) 最 大 判 昭 和 24 年 2 月 9 日 刑 集 3 巻 2 号 141 頁 以 下 昭 和 24 年 最 高 裁 判 決 と 略 称 する 13) 最 判 昭 和 23 年 12 月 16 日 刑 集 2 巻 13 号 1816 頁 117

11 論 説 ( 松 田 ) され 14) その 特 定 の 程 度 は 訴 因 の 場 合 と 同 様 であるとされている 15) 前 掲 の 白 山 丸 事 件 最 高 裁 判 決 も 覚 せい 剤 使 用 の 日 時 場 所 方 法 の 訴 因 記 載 につ き 判 断 した 吉 田 町 覚 せい 剤 使 用 事 件 に 関 する 最 高 裁 決 定 も 16) 当 該 事 案 に 関 して いずれも 訴 因 の 特 定 ありと 認 めるとともに 訴 因 と 同 旨 の 有 罪 判 決 における 罪 となるべき 事 実 の 特 定 についても 是 認 したものである 17) もっとも 刑 訴 法 256 条 3 項 は 起 訴 状 において 訴 因 を 明 示 するには で きる 限 り 日 時 場 所 及 び 方 法 を 以 て 罪 となるべき 事 実 を 特 定 しなければならな い と 規 定 しており 同 法 335 条 1 項 の 有 罪 判 決 における 罪 となるべき 事 実 と 同 じ 用 語 を 訴 因 を 明 示 特 定 した 内 容 が 罪 となるべき 事 実 であるとい うことで 使 用 している 両 条 文 の 罪 となるべき 事 実 については それぞれ 起 訴 状 と 判 決 に 記 載 されるものであるということに 由 来 する 区 別 があるとはい え その 特 定 の 在 り 方 という 見 地 からは 両 者 を 同 様 に 考 えてよいものと 考 え る ただし 同 法 256 条 3 項 の 罪 となるべき 事 実 と 犯 罪 の 日 時 場 所 方 法 との 関 係 を 考 える 際 には 用 語 の 使 用 法 に 留 意 する 必 要 がある 田 宮 博 士 や 三 井 博 士 は 前 記 のように 訴 因 の 要 素 として 1 罪 となるべ き 事 実 と 2 犯 罪 の 日 時 場 所 方 法 を 並 立 させて 掲 げるのであるが 刑 訴 法 256 条 3 項 が 用 語 上 2を 以 て1を 特 定 する 旨 規 定 していることか ら 両 博 士 の 用 語 法 は 混 乱 を 来 しやすい 前 掲 の 昭 和 24 年 最 高 裁 判 決 の 判 示 内 容 に 照 らしても 両 博 士 が 訴 因 の 要 素 として 挙 げる 罪 となるべき 事 実 は 犯 罪 構 成 要 件 に 該 当 し 違 法 有 責 である 事 実 を 意 味 していると 考 えられるので 以 下 これを 単 に 犯 罪 構 成 要 件 該 当 事 実 と 呼 ぶことにする 14) 横 川 敏 雄 ポケット 註 釈 全 書 ( 下 ) 951 頁 15) 竪 山 真 一 公 判 法 体 系 Ⅲ 287 頁 16) 最 決 昭 和 56 年 4 月 25 日 刑 集 35 巻 3 号 116 頁 以 下 吉 田 町 覚 せい 剤 使 用 事 件 最 高 裁 決 定 と 略 称 する 17) 中 谷 雄 二 郎 大 コンメンタール 刑 事 訴 訟 法 5 巻 Ⅱ 103 頁 118

12 訴 因 の 特 定 と 訴 因 変 更 の 要 否 5 訴 因 の 特 定 を 規 定 した 刑 事 訴 訟 法 256 条 3 項 の 分 析 訴 因 の 特 定 について 規 定 した 刑 訴 法 256 条 3 項 に 関 して 訴 因 において 犯 罪 の 日 時 場 所 及 び 方 法 が 犯 罪 構 成 要 件 該 当 事 実 と 並 立 する 事 項 である のか それとも 犯 罪 構 成 要 件 該 当 事 実 に 含 まれる 事 項 であるのかについて 考 察 してみる 前 記 の 事 実 記 載 説 の 立 場 で 訴 因 と 犯 罪 構 成 要 件 該 当 事 実 とを 同 視 する 考 え 方 に 立 てば 当 然 犯 罪 構 成 要 件 該 当 事 実 に 日 時 場 所 及 び 方 法 も 含 まれることになる もっとも 事 実 記 載 説 の 立 場 でも 犯 罪 構 成 要 件 該 当 事 実 とは 刑 罰 を 科 せられるべき 犯 罪 構 成 要 件 に 該 当 する 事 実 であり 刑 罰 法 令 の 各 条 に 規 定 され た 特 別 犯 罪 構 成 要 件 並 びに 犯 罪 構 成 要 件 の 修 正 形 式 としての 共 犯 及 び 未 遂 の 要 件 に 該 当 する 事 実 をいうのであって 犯 罪 の 日 時 場 所 方 法 は この 意 味 で の 犯 罪 構 成 要 件 該 当 事 実 ではなく 訴 因 は 犯 罪 構 成 要 件 該 当 事 実 と 日 時 場 所 等 をその 要 素 とするものである との 考 え 方 もある 18) 前 記 の 田 宮 三 井 両 博 士 の 見 解 や 前 掲 の 白 山 丸 事 件 最 高 裁 判 決 もこの 後 者 の 考 え 方 に 属 する 次 に 訴 因 に 記 載 された 事 実 を ア 審 判 対 象 画 定 に 必 要 な 事 項 と イ それ 以 外 の 事 項 に 分 ける 場 合 において 1 犯 罪 構 成 要 件 該 当 事 実 及 び 2 日 時 場 所 及 び 方 法 との 対 応 関 係 がどうなるのかについて 考 えてみ たい 第 1に ア と1 イ と2 がそれぞれ 対 応 関 係 にあり 1の 認 定 変 更 も2の 認 定 変 更 もいずれも 訴 因 変 更 を 必 要 とするものの 訴 因 変 更 を 必 要 とす る 理 由 については 1に 関 しては 審 判 対 象 画 定 の 見 地 から 2に 関 しては 被 告 人 の 防 御 権 保 障 の 見 地 からそれぞれ 訴 因 変 更 が 必 要 となるとの 考 え 方 があり 得 よう この 考 え 方 は 訴 因 の 機 能 について 前 記 の 防 御 権 説 の 立 場 に 立 っ たものといえる そして この 考 え 方 では 訴 因 変 更 の 要 否 の 理 由 付 けが 異 18) 臼 井 滋 夫 註 釈 刑 事 訴 訟 法 2 巻 428 頁 等 119

13 論 説 ( 松 田 ) なるという 意 味 で 前 記 の1と2を 区 別 する 意 義 があることになる そして イ には 12のいずれでもない 一 定 の 事 実 も 含 まれ 被 告 人 の 防 御 権 の 保 障 の 見 地 から イ に 属 する 事 実 については その 認 定 変 更 に 際 しては 訴 因 変 更 を 必 要 とすることになるであろう 第 2に 前 記 の 識 別 説 を 純 粋 に 徹 底 すれば すなわち 訴 因 の 機 能 から 被 告 人 の 防 御 権 の 保 障 の 観 点 を 排 斥 すれば ア に 属 する 事 実 の 認 定 変 更 に は 訴 因 変 更 が 必 須 であるが 逆 に イ は 審 判 対 象 画 定 に 必 要 ない 事 実 なので あるから その 認 定 変 更 は 訴 因 変 更 の 対 象 とはならないはずである この 純 粋 識 別 説 においては 刑 訴 法 256 条 3 項 の 文 言 から 考 えて 前 記 の1も2も 上 記 ア に 属 して 絶 対 的 訴 因 記 載 事 項 であり その 認 定 の 変 更 には 訴 因 変 更 が 必 要 であると 考 えることになるであろう イ には 1でも2でも ない 一 定 の 事 実 が 含 まれるが イ についての 事 実 認 定 の 変 更 には 訴 因 変 更 を 必 要 としないことになる すなわち イ は 訴 因 記 載 不 要 事 項 であ ろう ところが 前 記 の 平 成 13 年 最 高 裁 決 定 は 第 1の 立 場 でも 第 2の 立 場 でもな い 第 3の 立 場 を 採 ったものである この 判 例 は 前 記 のように 防 御 権 説 では なく 基 本 的 には 識 別 説 を 採 用 していながら これを 徹 底 せず ア につい ては 絶 対 的 訴 因 記 載 事 項 でありその 認 定 変 更 には 訴 因 変 更 が 必 要 であると するものの イ については 中 間 的 訴 因 記 載 事 項 であるとして その 事 実 認 定 の 変 更 には 原 則 的 に 訴 因 変 更 を 必 要 としながら その 例 外 を 認 めてい る 前 記 の 白 山 丸 事 件 最 高 裁 判 決 と 平 成 13 年 最 高 裁 決 定 の 内 容 を 併 せ 考 えると 判 例 は 識 別 説 の 立 場 とはいえ 被 告 人 の 防 御 権 の 保 障 についても 副 次 的 に 考 慮 を 払 う いわば ゆるやかな 識 別 説 というべき 立 場 を 採 っているといえよ う 従 来 の 訴 因 の 運 用 に 関 する 実 務 は 判 例 の 採 るこの 立 場 に 依 拠 しているの で 以 下 この 判 例 の 立 場 に 従 って 論 を 進 めていくこととする 判 例 の 立 場 においても 刑 訴 法 256 条 3 項 の 文 言 から 考 えて 前 記 の1と2 については 純 粋 識 別 説 の 立 場 と 同 様 前 記 の ア に 属 して 絶 対 的 訴 120

14 訴 因 の 特 定 と 訴 因 変 更 の 要 否 因 記 載 事 項 であり その 認 定 変 更 には 訴 因 変 更 が 必 要 であると 考 えることに なる そして イ には 1でも2でもない 一 定 の 事 実 が 中 間 的 訴 因 記 載 事 項 として 含 まれることになるが その 中 で 被 告 人 の 防 御 にとって 重 要 な 事 項 については その 事 実 認 定 の 変 更 には 訴 因 変 更 が 原 則 として 必 要 であり 審 理 経 過 に 照 らし 被 告 人 に 不 意 打 ちを 与 えるものではなく しかも 認 定 が 訴 因 と 比 べて 被 告 人 にとって 不 利 益 といえない 場 合 には 例 外 的 に 訴 因 変 更 を 経 なく とも 違 法 ではないということになる とすると 識 別 説 あるいは ゆるやかな 識 別 説 の 立 場 からは 田 宮 三 井 両 博 士 のように 前 記 の1と2とを 区 別 する 意 味 が 果 たしてあるのかとい う 疑 問 が 生 じてくる この 点 については 後 に 7 において 厳 格 な 訴 因 特 定 が 必 要 な 事 項 と や やゆるやかな 訴 因 特 定 で 足 りる 事 項 の 区 別 があるか 否 かという 検 討 を 行 うが 仮 に 1については 厳 格 な 訴 因 特 定 が 必 要 であり 2については 証 拠 関 係 によってややゆるやかな 訴 因 特 定 で 足 りる との 差 異 があれば 両 者 を 区 別 す る 意 味 は 一 応 あることになるので ここでは 疑 問 を 留 保 しておきたい この 検 討 に 先 立 ち 判 例 の 立 場 に 立 って 前 記 の ア すなわち 審 判 対 象 画 定 に 必 要 な 事 項 とは 何 かについて 以 下 具 体 的 に 考 えてみることとす る 6 審 判 対 象 画 定 に 必 要 な 事 項 とは 何 か 審 判 対 象 画 定 に 必 要 な 事 実 とはどのような 事 項 か ということは 究 極 的 には 個 別 具 体 的 事 件 の 事 案 に 応 じて 判 断 する 事 柄 であって まさにケースバ イケースであるとも 言 えるのであろう 極 端 な 話 例 えば XはVを 殺 害 し た との 殺 人 既 遂 罪 の 訴 因 があったとする 犯 罪 の 主 体 であるXが 特 定 され その 被 害 者 であるVが 特 定 されている 場 合 犯 罪 の 結 果 は 明 示 されているの で 特 定 被 害 者 の 殺 人 既 遂 という 犯 罪 は 二 度 と 起 こりえないことから この 訴 因 の 記 載 だけで 他 の 犯 罪 事 実 からの 区 別 という 機 能 は 十 分 に 果 たすことがで 121

15 論 説 ( 松 田 ) きるとして 他 の 訴 因 記 載 要 素 である 例 えば 犯 罪 の 日 時 犯 罪 の 場 所 犯 罪 の 方 法 行 為 についての 訴 因 記 載 がなくとも 審 判 対 象 の 画 定 には 十 分 であり 訴 因 の 特 定 としては 十 分 であるということができるのかもしれない そして この 考 え 方 を 推 し 進 めて 個 々のケースにおいて 訴 因 における 審 判 対 象 画 定 に 必 要 な 事 項 を 除 いた 訴 因 に 記 載 された 他 の 事 項 は すべて 被 告 人 の 防 御 にとって 重 要 な 事 項 又 は 本 来 訴 因 に 記 載 する 必 要 のない 事 項 であると 理 解 する 考 え 方 もあり 得 よう 他 方 XはVに 傷 害 を 負 わせた との 傷 害 罪 の 訴 因 は これだけの 記 載 で は 特 定 があるとはいえない 少 なくとも 犯 罪 行 為 の 日 時 場 所 が 記 載 され さらに 暴 行 行 為 の 内 容 や 傷 害 結 果 の 内 容 が 記 載 されてはじめて 訴 因 として 特 定 されたことになるであろう このように 個 々のケースごとに 審 判 対 象 を 画 定 するに 必 要 な 犯 罪 の 要 素 訴 因 に 記 載 されなければならない 事 項 には 本 来 違 いがある そこで 訴 因 における 審 判 対 象 画 定 に 必 要 な 事 項 については 個 々 具 体 的 なケースごとに 訴 因 の 特 定 があるか 否 かを 判 断 するに 先 立 って 一 般 的 類 型 的 に 訴 因 に 記 載 すべき 事 項 をモデルとして 定 めておき これらの 事 項 に 該 当 する 事 実 を 仮 に 当 該 ケースにおいては 必 ずしも 審 判 対 象 画 定 に 必 要 な 事 実 ではないとしても 定 型 的 に 訴 因 において 可 能 な 限 りで 特 定 明 示 して 記 載 することを 求 め これによって 刑 訴 法 256 条 1 項 2 号 にいう 公 訴 事 実 を 表 示 することが 公 判 審 理 の 安 定 性 の 要 請 の 見 地 から 妥 当 であるといえよう すなわち 前 記 の XはVを 殺 害 した との 訴 因 で 仮 に 審 判 対 象 の 画 定 が 可 能 であったとしても 一 般 的 類 型 的 に 審 判 対 象 画 定 の 見 地 から 犯 罪 の 日 時 場 所 方 法 等 も 必 要 な 訴 因 記 載 事 項 であると 解 するのである つ まり この 場 合 犯 罪 の 日 時 場 所 方 法 等 の 記 載 は 被 告 人 の 防 御 権 の 保 障 の 見 地 から 記 載 が 要 請 される 事 実 であると 見 るのではなく あくまで 審 判 対 象 画 定 の 見 地 から 常 に できうる 限 り 特 定 して 訴 因 に 記 載 しなければ ならないと 解 するのである これが 刑 訴 法 256 条 3 項 の 趣 旨 であろう 判 例 が 基 本 的 に 採 用 している 識 別 説 の 立 場 においては 訴 因 の 記 載 は 他 の 122

16 訴 因 の 特 定 と 訴 因 変 更 の 要 否 犯 罪 事 実 からの 識 別 特 定 で 足 りる すなわち 訴 因 の 記 載 は 当 該 犯 罪 事 実 を 他 の 犯 罪 事 実 から 識 別 する 目 的 のためにある と 考 えるのであるが この 趣 旨 からは 一 般 論 として 審 判 対 象 画 定 に 必 要 な 事 項 を 類 型 化 すること はでき そのモデルを 提 示 することは 可 能 であろう 訴 因 の 記 載 について 検 察 講 義 案 ( 平 成 18 年 版 ) は 具 体 的 な 罪 となるべ き 事 実 は 特 定 の 日 時 場 所 において 1 回 限 り 発 生 した 歴 史 的 な 事 実 である から 公 訴 事 実 にこれを 明 確 に 記 載 するためには 日 時 及 び 場 所 の 記 載 が 不 可 欠 である さらに 日 時 の 記 載 は 罰 条 改 正 に 伴 う 適 用 すべき 法 令 の 特 定 行 為 者 の 責 任 能 力 の 有 無 の 判 断 時 効 期 間 の 起 算 点 の 決 定 などの 際 に 必 要 とな り 場 所 の 記 載 は 国 内 犯 と 国 外 犯 の 区 別 土 地 管 轄 の 決 定 などの 際 に 必 要 と なる としている 19) 実 務 的 には 検 察 官 は 刑 訴 法 256 条 3 項 にいう 罪 となるべき 事 実 を 訴 因 として いわゆる 六 何 の 原 則 に 則 って 記 載 している すなわち 訴 因 には 通 常 1 犯 罪 の 主 体 2 犯 罪 の 日 時 3 犯 罪 の 場 所 4 犯 罪 の 客 体 5 犯 罪 の 方 法 6 犯 罪 の 行 為 と 結 果 が 記 載 される 20)21) これらの6 項 目 が 審 判 対 象 の 画 定 のため 訴 因 に 記 載 すべき 事 項 なのであろう 19) 前 掲 検 察 講 義 案 70 頁 20) 田 口 刑 事 訴 訟 法 (4 版 補 正 版 ) 206 頁 は 訴 因 に 記 載 されるべき 典 型 的 事 実 は 本 文 の1から6までであり これを 六 何 の 原 則 という としている 三 井 刑 事 手 続 法 Ⅱ 161 頁 は 刑 訴 法 256 条 3 項 にいう 日 時 場 所 及 び 方 法 を 本 文 の1から6までの6 項 目 で 表 す( 六 何 の 原 則 で 表 す)としている なお 前 掲 検 察 講 義 案 59 頁 参 照 21) 条 解 刑 事 訴 訟 法 468 頁 参 照 123

17 論 説 ( 松 田 ) か 6 項 目 の 中 にも 審 判 対 象 画 定 には 不 要 な 事 項 があるのか また 6 項 目 以 外 にも 審 判 対 象 画 定 に 必 要 な 事 項 はあるのかについて 検 討 してみよう この6 項 目 のうち まず 1の 犯 罪 の 主 体 に 関 しては 犯 罪 構 成 要 件 該 当 事 実 として 不 可 欠 であるが 刑 訴 法 256 条 2 項 1 号 によって 被 告 人 の 特 定 事 項 は 起 訴 状 に 別 途 記 載 されるため 訴 因 には 通 常 被 告 人 は あるい は 被 告 人 Xは と 記 載 されるだけである 次 に 6の 犯 罪 の 行 為 と 結 果 は 犯 罪 構 成 要 件 該 当 事 実 の 核 心 であり これが 記 載 されていなかったり 不 明 確 な 内 容 である 訴 因 は 訴 因 の 特 定 を 欠 くといえるであろう 刑 法 上 の 分 類 である 行 為 犯 と 結 果 犯 に 対 応 させ ると 行 為 犯 においては 行 為 のみが 結 果 犯 においては 行 為 と 結 果 の 双 方 が 訴 因 に 記 載 されるべき 事 実 となる 22) さらに 235の 犯 罪 の 日 時 犯 罪 の 場 所 犯 罪 の 方 法 については 同 条 3 項 には 罪 となるべき 事 実 の 特 定 のため 記 載 することとされており それぞれどの 程 度 明 確 に 記 載 する 必 要 があるか あるいはどの 程 度 明 確 に 記 載 できるかという 問 題 があるものの 法 律 上 の 必 要 的 記 載 事 項 とされている 最 後 に 4の 犯 罪 の 客 体 については 1や6とともに 犯 罪 構 成 要 件 該 当 事 実 を 構 成 する 事 実 であるとの 考 え 方 23) と 同 条 3 項 の 日 時 場 所 方 法 は 例 示 列 挙 であり 4も 罪 となるべき 事 実 の 特 定 のために 記 載 することが 必 要 な 事 実 であるとの 考 え 方 24) がある 犯 罪 の 客 体 が 存 在 する 犯 罪 において は その 記 載 を 欠 いた 訴 因 の 記 載 が 不 特 定 であることは 異 論 がないと 思 われ 犯 罪 の 客 体 は 犯 罪 の 構 成 要 件 の 要 素 であると 考 えられることから ここでは 22) 行 為 犯 とは 住 居 侵 入 罪 や 偽 証 罪 など 構 成 要 件 的 行 為 としての 行 為 者 の 外 部 的 態 度 があれば 成 立 し 行 為 客 体 の 変 化 としての 結 果 の 発 生 が 成 立 要 件 とはな らない 犯 罪 であり 挙 動 犯 ともいう 他 方 結 果 犯 とは 殺 人 罪 窃 盗 罪 現 住 建 造 物 放 火 罪 など 外 界 における 変 化 すなわち 結 果 の 発 生 を 成 立 要 件 とす る 犯 罪 である 23) 田 口 前 掲 書 206 頁 24) 三 井 前 掲 書 161 頁 124

18 訴 因 の 特 定 と 訴 因 変 更 の 要 否 前 者 の 考 え 方 が 妥 当 であろう このように 146は 犯 罪 構 成 要 件 該 当 事 実 であり 235は 刑 事 訴 訟 法 256 条 3 項 の 犯 罪 の 日 時 場 所 及 び 方 法 に 該 当 する そして 1から6までの 訴 因 への 記 載 によって 審 判 対 象 の 画 定 を 行 うこと になる 刑 訴 法 256 条 3 項 の 記 載 から 訴 因 としては 1から6までの 記 載 全 体 によって 他 の 犯 罪 事 実 からの 識 別 特 定 ができる 程 度 の 記 載 が 必 要 である ことになる 以 上 検 討 してきた 審 判 対 象 の 画 定 に 必 要 な 事 項 は その 性 質 上 前 記 の 絶 対 的 訴 因 記 載 事 項 に 該 当 することは 明 らかであろう なお 6の 犯 罪 の 行 為 及 び 結 果 のうち 犯 罪 の 行 為 と5の 犯 罪 の 方 法 とは 重 なることが 多 いと 思 われる この 点 についても のちに 検 討 する 7 訴 因 の 特 定 に 関 する 判 例 の 吟 味 (1) 犯 罪 の 日 時 場 所 方 法 と 犯 罪 構 成 要 件 該 当 事 実 とを 区 別 す る 意 味 ここで 5 において 宿 題 として 残 しておいた 識 別 説 の 立 場 に 立 って 犯 罪 構 成 要 件 該 当 事 実 と 犯 罪 の 日 時 場 所 及 び 方 法 とを 区 別 する 意 味 につ いて 検 討 してみる 既 に 審 判 対 象 の 画 定 と 被 告 人 の 防 御 権 保 障 という 観 点 から 検 討 し た 場 合 少 なくとも 識 別 説 や ゆるやかな 識 別 説 に 立 つ 限 り 犯 罪 構 成 要 件 該 当 事 実 と 犯 罪 の 日 時 場 所 及 び 方 法 との 区 別 は 意 味 を 持 たない のではないかとの 疑 問 を 提 起 した そこで 両 者 の 区 別 が 意 味 を 持 っていることを 裏 付 ける 仮 説 として 犯 罪 構 成 要 件 該 当 事 実 については 訴 因 特 定 のためあくまで 厳 格 に 特 定 された 記 載 が 必 要 であり 他 方 犯 罪 の 日 時 場 所 及 び 方 法 については できる 限 り 特 定 すべきではあるものの 証 拠 関 係 によってはゆるやかな 記 載 が 許 される との 差 異 がある との 仮 説 を 立 ててみる 125

19 論 説 ( 松 田 ) 仮 にこの 仮 説 が 成 り 立 つのであれば この 両 者 を 区 別 している 田 宮 三 井 両 博 士 の 前 記 の 見 解 には 意 味 がある ということになる 逆 にこの 仮 説 が 成 り 立 たないとすれば 両 者 の 区 別 は おそらく 単 に 前 記 の 6 で 検 討 した 146が 犯 罪 構 成 要 件 該 当 事 実 で 235が 犯 罪 の 日 時 場 所 及 び 方 法 であるという 区 分 を 示 すだけで 実 質 的 な 差 異 はないということになってしま うのではないだろうか この 点 に 関 する 判 例 を 検 討 してみよう 第 1の 判 例 は 犯 罪 の 日 時 場 所 についてゆるやかな 訴 因 記 載 を 許 容 した 前 掲 の 白 山 丸 事 件 最 高 裁 判 決 である この 判 決 は 犯 罪 の 日 時 場 所 及 び 方 法 は これら 事 項 が 犯 罪 を 構 成 する 要 素 になっている 場 合 を 除 き 本 来 は 罪 となるべき 事 実 そのものではなく ただ 訴 因 を 特 定 する 一 手 段 として で きる 限 り 具 体 的 に 表 示 すべき 事 を 要 請 されているのであるから 犯 罪 の 種 類 性 質 等 の 如 何 により これを 詳 らかにすることができない 特 殊 事 情 がある 場 合 には 前 記 法 の 目 的 を 害 さない 限 り 幅 のある 表 示 をしても その 一 事 のみを 以 て 罪 となるべき 事 実 を 特 定 しない 違 法 があるということはできない と 判 示 した 上 で 密 出 国 の 日 時 を 昭 和 27 年 4 月 頃 より 同 33 年 6 月 下 旬 まで その 場 所 を 本 邦 より 本 邦 外 の 地 域 たる 中 国 にと 各 表 示 し その 方 法 につき 具 体 的 に 表 示 しない 起 訴 状 であっても 検 察 官 の 冒 頭 陳 述 により 被 告 人 は 昭 和 27 年 4 月 頃 までは 本 邦 に 在 住 していたが その 後 所 在 不 明 となってから 日 時 は 詳 ら かでないが 中 国 に 向 けて 不 法 に 出 国 し 引 き 続 いて 本 邦 外 にあり 同 33 年 7 月 8 日 帰 国 したものであるとして 右 不 法 出 国 の 事 実 を 起 訴 したものとみるべき 場 合 には 審 判 の 対 象 および 防 御 の 範 囲 はおのずから 明 らかであって 刑 訴 法 第 256 条 第 3 項 に 違 反 するものということはできない と 判 示 している この 判 例 は 事 案 によっては 訴 因 における 犯 罪 の 日 時 場 所 及 び 方 法 の 記 載 について ゆるやかな 記 載 で 足 りるとしたものであるが 犯 罪 の 日 時 場 所 及 び 方 法 は 罪 となるべき 事 実 そのものではない と 明 示 している 第 2の 判 例 は 犯 罪 の 日 時 場 所 についてゆるやかな 訴 因 記 載 を 許 容 した 前 掲 の 吉 田 町 覚 せい 剤 使 用 事 件 最 高 裁 決 定 である この 決 定 は 覚 せい 剤 使 用 126

20 訴 因 の 特 定 と 訴 因 変 更 の 要 否 の 日 時 を 昭 和 54 年 9 月 26 日 ころから 同 年 10 月 3 日 までの 間 その 場 所 を 広 島 県 高 田 郡 吉 田 町 内 及 びその 周 辺 その 使 用 量 使 用 方 法 を 若 干 量 を 自 己 の 身 体 に 注 射 又 は 服 用 して 施 用 し と 表 示 している 訴 因 について 本 件 公 訴 事 実 の 記 載 は 日 時 場 所 の 表 示 にある 程 度 の 幅 があり かつ 使 用 量 使 用 方 法 の 表 示 にも 明 確 を 欠 くところがあるとしても 検 察 官 において 起 訴 当 時 の 証 拠 に 基 づきできる 限 り 特 定 したものである 以 上 覚 せい 剤 使 用 罪 の 特 定 に 欠 けるところはないというべきである と 判 示 している この 判 例 も 事 案 によっては 訴 因 における 犯 罪 の 日 時 場 所 方 法 の 記 載 について ゆるやかな 記 載 で 足 りるとしたものである 第 3の 判 例 は 犯 罪 の 手 段 方 法 についてゆるやかな 訴 因 記 載 を 許 容 した 昭 和 58 年 5 月 6 日 の 最 高 裁 決 定 である 25) この 決 定 は 未 必 の 殺 意 をもって 被 害 者 の 身 体 を 有 形 力 を 行 使 して 被 告 人 方 屋 上 の 高 さ 約 0.8メートルの 転 落 防 護 壁 の 手 摺 り 越 しに 約 7.3メートル 下 方 のコンクリート 舗 装 の 路 上 に 落 下 させて 路 面 に 激 突 させた という 殺 人 未 遂 罪 の 刑 事 訴 訟 法 335 条 1 項 の 罪 となるべき 事 実 につき 手 段 方 法 に ついては 単 に 有 形 力 を 行 使 して とするのみで それ 以 上 具 体 的 に 摘 示 し ていない( 中 略 )が 前 記 程 度 の 判 示 であっても 被 告 人 の 犯 罪 行 為 としては 具 体 的 に 特 定 しており 第 一 審 判 決 の 罪 となるべき 事 実 の 判 示 は 被 告 人 の 本 件 犯 行 について 殺 人 未 遂 罪 の 構 成 要 件 に 該 当 すべき 具 体 的 事 実 を 右 構 成 要 件 に 該 当 するかどうかを 判 定 するに 足 りる 程 度 に 具 体 的 に 明 白 にしている も のというべきであり 罪 となるべき 事 実 の 判 示 としては 不 十 分 とはいえないと した この 決 定 の 調 査 官 解 説 で 龍 岡 資 晃 判 事 は 犯 行 の 日 時 場 所 被 害 者 受 傷 の 部 位 程 度 等 の 判 示 と 相 まって 被 告 人 の 本 件 所 為 が 殺 人 未 遂 罪 の 構 成 要 件 に 該 当 するものであることを 認 識 することができ 他 の 事 実 と 区 別 できる 25) 最 決 昭 和 58 年 5 月 6 日 刑 集 37 巻 4 号 375 頁 127

21 論 説 ( 松 田 ) 程 度 に 特 定 されていることは 明 らかであるといえよう と 述 べている 26) 第 4の 判 例 は 犯 罪 の 日 時 場 所 方 法 についてゆるやかな 訴 因 記 載 を 許 容 したほか 犯 行 の 実 行 行 為 者 について 択 一 的 記 載 を 許 容 した 前 掲 の 平 成 13 年 最 高 裁 決 定 である その 内 容 は 前 記 3 に 記 載 したとおりである この4つの 最 高 裁 判 例 から 少 なくとも 犯 罪 の 日 時 場 所 及 び 方 法 に 関 しては 事 案 に 応 じて 訴 因 の 記 載 がゆるやかな 記 載 で 足 りることになり 特 に 白 山 丸 事 件 最 高 裁 判 決 が 犯 罪 の 日 時 場 所 及 び 方 法 は 罪 となるべき 事 実 そのものではない としていることは 犯 罪 構 成 要 件 該 当 事 実 につい ては 犯 罪 の 日 時 場 所 及 び 方 法 とは 異 なり ゆるやかな 記 載 を 許 さない と 考 えているようにもうかがえる それでは 次 に 犯 罪 構 成 要 件 該 当 事 実 の 中 核 である 犯 罪 の 行 為 と 結 果 に 関 する 訴 因 の 記 載 に 関 して 判 例 は 具 体 的 事 例 についてどのような 態 度 をとっているかを 見 てみよう 第 5の 判 例 として この 点 に 関 する 最 近 の 重 要 判 例 である 前 掲 の 平 成 14 年 最 高 裁 決 定 がある この 判 例 は 高 裁 段 階 で 許 可 された 訴 因 変 更 に 基 づく 訴 因 の 記 載 である 被 告 人 は 単 独 又 は 甲 及 び 乙 と 共 謀 の 上 平 成 9 年 9 月 30 日 午 後 8 時 30 分 ころ 福 岡 市 中 央 区 所 在 のビジネス 旅 館 A2 階 7 号 室 において 被 害 者 に 対 し その 頭 部 等 に 手 段 不 明 の 暴 行 を 加 え 頭 蓋 冠 頭 蓋 底 骨 折 に 基 づく 外 傷 性 脳 障 害 又 は 何 らかの 傷 害 により 死 亡 させたとの 傷 害 致 死 の 訴 因 は 暴 行 態 様 傷 害 の 内 容 死 因 等 の 表 示 が 概 括 的 であるが 検 察 官 において 当 時 の 証 拠 に 基 づき できる 限 り 日 時 場 所 方 法 等 をもって 罪 となるべき 事 実 を 特 定 して 訴 因 を 明 示 したものである 以 上 訴 因 の 特 定 に 欠 けるところはない と 判 示 した この 判 例 の 事 案 においては 犯 行 の 手 段 方 法 の 記 載 に 加 えて 犯 罪 の 結 果 についても 証 拠 上 概 括 的 な 訴 因 の 記 載 をせざるを 得 ない 事 案 であっ た 特 に 頭 蓋 冠 頭 蓋 底 骨 折 に 基 づく 外 傷 性 脳 障 害 又 は 何 らかの 傷 害 によ 26) 龍 岡 資 晃 昭 和 58 年 最 高 裁 判 例 解 説 刑 事 編 100 頁 128

22 訴 因 の 特 定 と 訴 因 変 更 の 要 否 り 死 亡 させた との 記 載 の 許 容 によって 犯 罪 の 結 果 についても ゆるや かな 記 載 でも 許 容 されることがあることが 明 らかとなった 犯 罪 構 成 要 件 該 当 事 実 である 犯 罪 の 行 為 と 結 果 のうち 犯 罪 の 行 為 については 犯 罪 の 方 法 と 重 なりあうことが 多 いことから 前 掲 の 第 3 及 び 第 4の 判 例 から ゆるやかな 記 載 が 許 容 されることが 想 定 されていたが 平 成 14 年 最 高 裁 決 定 により 犯 罪 の 結 果 についても 犯 罪 の 日 時 場 所 及 び 方 法 の 記 載 と 同 様 事 案 により ゆるやかな 記 載 が 許 されることが 明 確 と なった なお 1 犯 罪 の 主 体 及 び4 犯 罪 の 客 体 については いずれも その 性 質 上 ゆるやかな 訴 因 記 載 は 許 容 されないと 考 えられる したがって 14 と2356との 間 には 厳 格 な 記 載 しか 許 されない 記 載 事 項 とゆるやかな 記 載 も 許 される 記 載 事 項 という 差 異 が 認 められると 考 えるが これは 田 宮 三 井 両 博 士 の 構 成 要 件 該 当 事 実 と 犯 罪 の 日 時 場 所 方 法 という 区 分 とは 別 の 区 分 である 結 論 としては 訴 因 の 記 載 においては 概 括 的 に 表 示 された 部 分 と 明 確 に 表 示 された 部 分 とが 相 まって 被 告 人 の 行 為 が 当 該 犯 罪 の 構 成 要 件 に 該 当 するも のであることを 認 識 することができ 他 の 犯 罪 事 実 と 区 別 できる 程 度 に 特 定 さ れているのであれば 裁 判 所 に 対 して 審 判 の 対 象 を 限 定 するとともに 被 告 人 に 対 し 防 御 の 範 囲 を 示 すという 訴 因 制 度 の 目 的 を 達 しているといえるので 訴 因 として 十 分 特 定 していると 解 されることになる 27) 結 局 六 何 の 原 則 に 基 づく 訴 因 の 記 載 事 項 である 前 記 6 記 載 の1 から6までの 事 実 については これらを 概 念 的 に 146の 犯 罪 構 成 要 件 該 当 事 実 と235の 犯 罪 の 日 時 場 所 及 び 方 法 に 分 けることは 可 能 である が 訴 因 の 特 定 の 見 地 からは 両 者 の 扱 いはほぼ 同 様 ということになり この 分 類 はほとんど 無 意 味 であることになる 実 際 にも 5の 犯 罪 の 方 法 と6のうち 犯 罪 の 行 為 とは 重 なることが 27) 平 成 14 年 最 高 裁 決 定 に 関 する 判 例 タイムズ1105 号 142 頁 解 説 129

23 論 説 ( 松 田 ) 多 く 犯 罪 の 行 為 を 犯 罪 の 方 法 に 含 め 6を 犯 罪 の 結 果 のみに 限 定 する 考 え 方 もあり その 方 が 六 何 の 原 則 に 忠 実 である 結 局 上 記 の1から6までの 事 項 を 全 体 として 審 判 対 象 画 定 のために 記 載 すべき 訴 因 事 実 と 考 えればよいであろう 刑 訴 法 256 条 3 項 は 同 条 2 項 で 既 に 特 定 がなされている1の 犯 罪 の 主 体 を 別 とすれば 前 記 の 六 何 の 原 則 に 基 づく 記 載 事 項 である23456は ともに 同 条 文 の 日 時 場 所 及 び 方 法 を 以 て に 含 まれると 読 むか あるいは 同 条 文 の 罪 となるべき 事 実 に 含 まれると 読 み これらの 記 載 によって 訴 因 と しての 罪 となるべき 事 実 を 表 示 すると 素 直 に 読 めば 足 りるものと 考 える 28) 結 局 6 で 検 討 した 六 何 の 原 則 のうち5 犯 罪 の 方 法 は 多 くの 場 合 6のうち 犯 罪 の 行 為 と 重 なり 合 うので 6 の1ないし6を 次 のよう にまとめ 直 す 方 がよいであろう 1 犯 罪 の 主 体 2 犯 罪 の 日 時 3 犯 罪 の 場 所 4 犯 罪 の 客 体 5 犯 罪 の 行 為 方 法 6 犯 罪 の 結 果 28)なお この 点 に 関 して 平 成 14 年 最 高 裁 決 定 の 平 木 正 洋 判 事 による 調 査 官 解 説 147 頁 は 同 判 例 について 刑 訴 法 256 条 3 項 は 罪 となるべき 事 実 を 特 定 する 要 素 として 日 時 場 所 方 法 を 列 挙 しているが 罪 となるべき 事 実 の 特 定 ( 訴 因 の 特 定 )に 役 立 つ 要 素 は この3つに 限 られるわけではなく 罪 となるべき 事 実 を 構 成 する 具 体 的 要 素 ( 例 行 為 の 客 体 行 為 の 結 果 等 の 構 成 要 件 要 素 )のほ とんどすべてがその 特 定 に 役 立 つものであると 考 えられる 裁 判 所 に 対 し 審 判 の 対 象 を 限 定 するとともに 被 告 人 に 対 し 防 御 の 範 囲 を 示 すという 同 項 の 目 的 に 照 ら すと 同 項 は 日 時 場 所 方 法 のみならず 行 為 の 客 体 結 果 等 の 構 成 要 件 要 素 を 具 体 的 に 表 示 することにより 訴 因 をできる 限 り 特 定 するよう 求 めているもの と 解 される したがって 同 項 が 日 時 場 所 方 法 を 掲 げている 趣 旨 は 制 限 的 列 挙 ではなく 例 示 的 列 挙 と 解 すべきであろう 本 決 定 は できる 限 り 日 時 場 所 方 法 等 をもって( 中 略 ) 罪 となるべき 事 実 を 特 定 して 訴 因 を 明 示 したもの 130

24 訴 因 の 特 定 と 訴 因 変 更 の 要 否 このようにまとめ 直 すと 行 為 犯 においては6を 除 く1から5までが 結 果 犯 においては1から6までのすべてが それぞれ 訴 因 に 記 載 されるべき 事 実 であり これまでの 検 討 から 審 判 対 象 画 定 に 必 要 な 事 項 であるという ことになる (2) 判 例 の 事 案 における 他 の 犯 罪 事 実 との 識 別 (1)において 検 討 した5つの 最 高 裁 判 例 について 当 該 起 訴 状 の 訴 因 の 記 載 あるいは 判 決 の 罪 となるべき 事 実 の 記 載 によって 他 の 犯 罪 事 実 との 識 別 が できているかどうかを 検 討 してみよう 第 2の 判 例 を 除 いて 問 題 は 少 ない 第 1の 白 山 丸 事 件 最 高 裁 判 決 の 事 例 は 出 入 国 管 理 令 違 反 の 密 出 国 事 犯 であ るが 検 察 官 が 冒 頭 陳 述 で 明 らかにした 被 告 人 が 昭 和 33 年 7 月 8 日 に 白 山 丸 に 乗 船 して 帰 国 した との 行 為 に 対 応 する 出 国 行 為 は1 回 しかないことから 前 記 の 密 出 国 の 日 時 を 昭 和 27 年 4 月 頃 より 同 33 年 6 月 下 旬 まで その 場 所 を 本 邦 より 本 邦 外 の 地 域 たる 中 国 にと 各 表 示 し その 方 法 につき 具 体 的 に 表 示 し ない 起 訴 状 の 訴 因 の 記 載 で 他 の 犯 罪 事 実 との 識 別 は 十 分 であるといえる なお この 判 例 は 検 察 官 の 冒 頭 陳 述 の 内 容 を 訴 因 の 特 定 の 判 断 資 料 として 用 いているが 当 該 事 件 において 公 訴 事 実 の 記 載 以 上 の 特 定 を 困 難 とするや むをえない 事 情 があることを 訴 訟 のいかなる 段 階 までに いかなる 資 料 に よって 疎 明 すべきものか という 点 が 問 題 となる 訴 因 の 特 定 が 実 体 審 理 の 前 提 であることから 考 察 すると 許 容 されるのは 冒 頭 手 続 における 検 察 官 の 釈 明 及 び 検 察 官 の 冒 頭 陳 述 に 限 られ 白 山 丸 事 件 の 第 一 審 判 決 のように 証 拠 調 べの 結 果 を 用 いることは 許 容 されないであろう 29) と 認 められる と 説 示 しているが 本 決 定 が 日 時 場 所 方 法 に 等 の 語 を 付 したのは このような 趣 旨 を 示 すものであると 思 われる と 解 説 している 29) 金 築 誠 志 昭 和 56 年 最 高 裁 判 例 解 説 刑 事 編 109 頁 は 同 旨 である しかし 冒 頭 陳 述 を 資 料 とすることには 批 判 もある 時 国 康 夫 刑 事 訴 訟 法 判 例 百 選 (3 版 ) 94 頁 は 白 山 丸 事 件 最 高 裁 判 決 は 実 害 のない 手 続 上 の 過 誤 に 基 づいては 下 級 審 判 決 を 破 棄 しないという 上 級 審 の 態 度 を 示 したものとの 理 解 で 冒 頭 陳 述 を 資 料 としたことを 過 誤 と 考 えているようである 131

25 論 説 ( 松 田 ) 第 3の 昭 和 58 年 最 高 裁 決 定 の 事 例 は 殺 人 未 遂 事 犯 であるが 被 害 者 が 被 告 人 方 の 屋 上 から 転 落 するというような 特 殊 な 出 来 事 は1 回 しかなかった と いうことを 前 提 として 考 えてよいと 思 われ 未 必 の 殺 意 をもって 被 害 者 の 身 体 を 有 形 力 を 行 使 して 被 告 人 方 屋 上 の 高 さ 約 0.8メートルの 転 落 防 護 壁 の 手 摺 り 越 しに 約 7.3メートル 下 方 のコンクリート 舗 装 の 路 上 に 落 下 させて 路 面 に 激 突 させた との 犯 行 の 手 段 方 法 に 関 する 訴 因 の 記 載 で 他 の 犯 罪 事 実 との 識 別 は 十 分 であるといえよう 第 4の 平 成 13 年 最 高 裁 決 定 の 事 例 は 殺 人 事 犯 であるが 特 定 の 被 害 者 を 死 亡 させるという 行 為 は1 回 しかあり 得 ないことから 扼 殺 絞 殺 又 はこれに 類 する 方 法 で 殺 害 した との 犯 罪 の 方 法 に 関 する 記 載 及 び A 又 は 被 告 人 あるいはその 両 名 において との 犯 罪 の 実 行 行 為 者 に 関 する 記 載 で 足 り 他 の 犯 罪 事 実 との 識 別 は 十 分 であるといえる 第 5の 平 成 14 年 最 高 裁 決 定 の 事 例 も 殺 人 事 犯 であって 特 定 の 被 害 者 を 死 亡 させるという 行 為 は1 回 しかあり 得 ないことから 被 害 者 の 頭 部 等 に 手 段 不 明 の 暴 行 を 加 え との 犯 罪 の 方 法 に 関 する 記 載 及 び 頭 蓋 冠 頭 蓋 底 骨 折 に 基 づく 外 傷 性 脳 障 害 又 は 何 らかの 傷 害 により 死 亡 させた との 犯 罪 の 結 果 に 関 する 記 載 で 足 り 他 の 犯 罪 事 実 との 識 別 は 十 分 であるといえる しかし 第 2の 吉 田 町 覚 せい 剤 使 用 事 件 最 高 裁 決 定 の 事 例 は 覚 せい 剤 使 用 事 犯 であり 同 種 事 犯 が 複 数 回 敢 行 される 蓋 然 性 があることから 他 の 同 種 事 件 とどのように 区 別 するかについては いくつかの 考 え 方 がある 薬 物 の 自 己 使 用 の 反 復 継 続 行 為 については 一 定 限 度 で 包 括 一 罪 と 認 める 余 地 がないわけではなく 30) 包 括 一 罪 とすることができれば 必 ずしも 個 々の 行 為 の 特 定 は 必 要 ないと 考 えられる しかし 実 務 上 は 一 般 的 には 被 告 人 が 連 続 的 に 覚 せい 剤 を 使 用 した 場 合 30) 薬 物 不 法 使 用 について 包 括 一 罪 とした 裁 判 例 が 数 例 ある 覚 せい 剤 使 用 につき 福 岡 高 判 昭 和 30 年 6 月 1 日 高 検 速 報 499 号 麻 薬 施 用 につき 最 判 昭 和 31 年 8 月 3 日 刑 集 10 巻 8 号 1202 頁 仙 台 高 判 昭 和 25 年 8 月 31 日 高 裁 判 決 特 報 12 号 159 頁 福 岡 高 判 昭 和 41 年 9 月 13 日 下 刑 集 8 巻 9 号 1189 頁 132

26 訴 因 の 特 定 と 訴 因 変 更 の 要 否 には 1 回 の 使 用 ごとに1 罪 ( 併 合 罪 )として 処 理 されている 被 疑 者 の 尿 から 覚 せい 剤 が 検 出 されているにもかかわらず 被 疑 者 が 捜 査 段 階 で 黙 秘 又 は 否 認 した 場 合 覚 せい 剤 使 用 の 日 時 場 所 方 法 に 関 する 訴 因 の 記 載 について 実 務 上 日 時 に 関 しては 覚 せい 剤 の 尿 への 排 出 期 間 が 最 長 2 週 間 程 度 であることから 尿 の 採 取 や 身 柄 拘 束 の 時 から 遡 って2 週 間 程 度 の 幅 のある 記 載 とし 場 所 に 関 しては 〇 〇 県 内 又 はその 周 辺 において などと 記 載 し 方 法 に 関 しては 覚 せい 剤 若 干 量 を 自 己 の 身 体 に 摂 取 し などの 記 載 がなされている このようなゆるやかな 訴 因 記 載 がなされた 場 合 覚 せい 剤 の 継 続 的 複 数 回 使 用 を 併 合 罪 と 考 えたときに そのうち1 回 の 使 用 行 為 の 訴 因 の 特 定 について どのように 考 えるかにつき 次 の3とおりの 考 え 方 がある その1は 白 山 丸 事 件 最 高 裁 判 決 のいうような 特 定 の 帰 国 に 対 応 する 出 国 という 特 定 方 法 に 対 応 させて 被 告 人 が 任 意 提 出 した 尿 から 検 出 された 覚 せ い 剤 を 自 己 の 体 内 に 摂 取 したその 使 用 行 為 とする という 特 定 方 法 である 31) しかし 尿 から 検 出 された 覚 せい 剤 には 連 続 的 な 使 用 行 為 の 場 合 複 数 回 の 使 用 覚 せい 剤 が 混 在 している 可 能 性 があって 密 出 国 事 犯 のように1 対 1の 対 応 関 係 が 認 められないことから この 特 定 方 法 は 成 立 しない 32) その2は 最 終 行 為 説 である 採 尿 時 に 最 も 近 い 使 用 行 為 とする 特 定 方 法 であり 検 察 実 務 における 多 数 説 である この 考 え 方 に 対 しては 尿 及 び 覚 せい 剤 の 排 泄 の 機 構 は 未 だ 十 分 に 解 明 さ れていないから 尿 中 から 検 出 された 覚 せい 剤 が 最 後 に 使 用 した 分 であること を 確 定 することは 極 めて 困 難 である との 批 判 最 終 行 為 説 で 最 終 行 為 とし て 訴 追 された A 日 の 使 用 により 有 罪 になった 後 その 後 のB 日 の 使 用 が 最 後 の 使 用 であったことが 判 明 すれば 再 審 をするほかないことになるが これは 31) 吉 田 町 覚 せい 剤 使 用 事 件 の 控 訴 審 判 決 である 広 島 高 判 昭 和 55 年 9 月 4 日 の 判 示 内 容 でもある 32) 金 築 前 掲 書 110 頁 は 同 旨 である 133

27 論 説 ( 松 田 ) 明 らかに 不 当 であろう との 批 判 がある 33) 前 者 の 批 判 に 対 しては 当 該 尿 鑑 定 で 検 出 された 覚 せい 剤 に 係 る 使 用 行 為 中 の 最 終 のものを 起 訴 する 趣 旨 で 最 終 使 用 行 為 をとらえるものである との 反 論 がなされている 34) が このように 観 念 的 な 特 定 方 法 でよいのかとの 再 批 判 もある 35) 後 者 の 批 判 に 関 連 して さらに 例 えば 最 終 使 用 を10 月 10 日 とする 訴 因 が 10 月 13 日 に 訴 因 変 更 され 有 罪 が 確 定 した 場 合 既 判 力 は10 月 10 日 使 用 に は 及 ばないなどの 既 判 力 に 関 する 最 終 行 為 説 批 判 がなされている 36) その3は 最 低 一 行 為 説 である 被 告 人 の 尿 の 鑑 定 結 果 に 対 応 する 一 定 期 間 における 少 なくとも1 回 の 使 用 ということで 特 定 する 方 法 である 裁 判 官 は 比 較 的 この 説 を 採 ることが 多 いと 思 われる この 考 え 方 に 立 つと 仮 に2 回 の 使 用 があったとしても そのことの 立 証 がつかず 1 回 の 使 用 しか 立 証 がつかない 場 合 に 疑 わしきは 被 告 人 の 利 益 の 原 則 に 従 い1 回 の 使 用 として 処 罰 するにとどまる と 説 明 しているが 37) 判 決 が 出 た 後 に2 回 以 上 使 用 したことが 具 体 的 に 明 らかになった 場 合 には 少 な くとも1 回 ということでは どの 使 用 を 処 罰 したのか 決 めることができないの であり 実 質 的 に 同 一 性 の 枠 を 超 えた 択 一 的 訴 因 ないし 認 定 の 批 判 を 免 れない し 防 御 の 上 からも 問 題 なしとしない との 批 判 がなされている 38) 最 終 行 為 説 も 最 低 一 行 為 説 も このようにそれぞれの 弱 点 を 抱 えて いるが 実 務 上 は 一 定 期 間 内 の1 回 使 用 が 処 罰 された 後 で その 期 間 内 の 他 の 使 用 行 為 が 起 訴 されることはまずないことから いずれの 説 を 採 っても 事 実 33) 香 城 敏 麿 注 解 特 別 刑 法 5Ⅱ 巻 (2 版 ) 覚 せい 剤 取 締 法 249 頁 256 頁 34) 馬 場 俊 行 覚 せい 剤 使 用 事 犯 における 訴 因 変 更 について 研 修 493 号 49 頁 35) 金 築 前 掲 書 110 頁 36) 宮 崎 礼 壱 註 釈 特 別 刑 法 8 巻 293 頁 以 下 なお 山 室 恵 訴 因 変 更 の 可 否 新 実 例 刑 事 訴 訟 法 Ⅱ 72 頁 参 照 37) 香 城 前 掲 書 258 頁 38) 馬 場 前 掲 書 56 頁 134

28 訴 因 の 特 定 と 訴 因 変 更 の 要 否 上 支 障 が 生 ずることはなく 結 局 は 理 論 上 の 差 に 過 ぎない 39) このように 実 務 上 一 定 期 間 内 の1 回 使 用 が 処 罰 された 後 で その 期 間 内 の 他 の 使 用 行 為 が 起 訴 されることがないことを 前 提 とすると 前 掲 の 第 2の 吉 田 町 覚 せい 剤 使 用 事 件 最 高 裁 決 定 の 事 例 において この 決 定 が 覚 せい 剤 使 用 の 日 時 を 昭 和 54 年 9 月 26 日 ころから 同 年 10 月 3 日 までの 間 その 場 所 を 広 島 県 高 田 郡 吉 田 町 内 及 びその 周 辺 その 使 用 量 使 用 方 法 を 若 干 量 を 自 己 の 身 体 に 注 射 又 は 服 用 して 施 用 し と 表 示 している 訴 因 については 他 の 犯 罪 事 実 との 識 別 はこれでも 十 分 であるといえるものと 考 える 8 訴 因 の 特 定 のために 記 載 が 必 要 な 事 実 と 記 載 が 不 要 な 事 実 の 仕 分 け (1) 設 例 による 検 討 これまで 審 判 対 象 画 定 の 見 地 から 訴 因 の 特 定 のためにはどのような 項 目 が 記 載 されていなければならないか また どの 程 度 まで 記 載 されなければなら ないか ということを 検 討 してきた 次 に これとは 異 なり 実 務 においては 訴 因 に 記 載 されることが 多 いもの の 審 判 対 象 画 定 のためには 必 ずしも 記 載 が 必 要 ではない 事 実 があると 思 われ るので この 見 地 から 訴 因 の 特 定 すなわち 審 判 対 象 の 画 定 のために 訴 因 に 記 載 が 必 要 な 事 実 ( 絶 対 的 訴 因 記 載 事 項 )と 記 載 が 不 要 な 事 実 ( 訴 因 記 載 不 要 事 項 )の 具 体 的 仕 分 けについて 検 討 を 加 えるとともに その 中 間 にあ る 被 告 人 の 防 御 権 保 障 のため 重 要 な 事 実 として ときとして 訴 因 への 記 載 が 望 ましい 事 実 である 訴 因 に 記 載 されてよい 事 実 ( 中 間 的 訴 因 記 載 事 項 )に ついて 検 討 する 特 に 一 見 六 何 の 原 則 に 基 づく 記 載 事 項 であるように 見 えるものの 審 判 対 象 画 定 の 見 地 からは 訴 因 として 記 載 する 必 要 のないものがあるのではない 39) 山 室 前 掲 書 72 頁 は 同 旨 である 135

29 論 説 ( 松 田 ) か それはどんな 事 実 であるか について 考 察 してみよう 例 えば 警 察 署 から 検 察 庁 に 送 致 されてきた 殺 人 事 件 の 送 致 書 の 犯 罪 事 実 欄 に 次 の 設 例 のような 記 載 があったとしよう この 事 例 において 捜 査 の 結 果 記 載 された 犯 罪 事 実 の 各 要 素 を 裏 付 ける 十 分 な 証 拠 が 収 集 されていると 認 められ 検 察 官 が 被 疑 者 を 殺 人 罪 で 公 判 請 求 する 場 合 において 起 訴 状 の 訴 因 をどのように 記 載 すべきかについて 検 討 してみたい まず 審 判 対 象 の 画 定 に 必 要 な 事 実 とは 何 か 次 いで 被 告 人 の 防 御 権 保 障 のため 重 要 な 事 実 とは 何 か を 念 頭 に 検 討 してみたい ( 設 例 ) 被 告 人 Xは 発 語 機 能 障 害 を 苦 にして 極 度 の 劣 等 感 を 抱 いていたものであ るが 亡 父 の 葬 儀 に 際 し 義 兄 V( 当 時 43 年 )から 自 己 がこれまで 亡 父 のも とで 徒 食 してきたことについて 注 意 を 受 けたことから 他 の 親 族 等 の 前 で 辱 め られたものとして 深 くVを 恨 み 憤 慨 の 余 り 同 人 を 殺 害 しようと 決 意 し あら かじめ 刃 体 の 長 さ 約 28センチメートルの 柳 刃 包 丁 1 丁 を 購 入 し 平 成 19 年 5 月 5 日 東 京 都 北 区 東 十 条 1 丁 目 2 番 3 号 所 在 の 被 告 人 の 自 宅 において 親 友 Y に 事 情 を 打 ち 明 け ともにV 殺 害 を 実 行 することとをもちかけてYの 賛 同 を 得 Yと 共 謀 の 上 同 月 8 日 午 後 9 時 ころ 同 都 北 区 上 十 条 1 丁 目 4 番 5 号 所 在 のVの 自 宅 に 赴 き 亡 父 の 葬 儀 の 後 始 末 の 件 で 相 談 したいのでX 宅 まで 来 て もらいたい 旨 嘘 をついて 同 人 を 同 人 方 前 路 上 に 誘 いだし 同 所 において Y がVを 羽 交 い 締 めにしたところをXが 上 記 包 丁 によって 同 人 の 左 胸 部 を3 回 に わたり 力 まかせに 突 き 刺 し よって 同 日 午 後 10 時 5 分 ころ 同 区 王 子 本 町 2 丁 目 6 番 7 号 A 外 科 病 院 において 同 人 を 心 臓 刺 創 に 基 づく 失 血 により 死 亡 さ せて 殺 害 したものである 40) 40) 末 永 秀 夫 他 犯 罪 事 実 記 載 の 実 務 刑 法 犯 (4 訂 版 ) 243 頁 記 載 の 犯 罪 事 実 を 改 変 したものである 136

30 訴 因 の 特 定 と 訴 因 変 更 の 要 否 (2) 絶 対 的 訴 因 記 載 事 項 絶 対 的 訴 因 記 載 事 項 すなわち 審 判 対 象 画 定 に 必 要 な 事 実 は 前 記 6 及 び 7 で 検 討 したとおり 六 何 の 原 則 に 基 づく 記 載 事 項 である 第 1は 犯 罪 の 主 体 に 関 する 記 載 である まず 犯 罪 の 主 体 に 関 しては 単 独 犯 事 件 では 問 題 が 少 ないが 共 犯 事 件 には 問 題 がある 共 犯 事 件 においても 起 訴 時 点 から 分 離 審 理 を 行 うために 起 訴 状 が 被 告 人 別 となっていれば 被 告 人 は1 名 であるため 単 独 犯 の 記 載 と 同 様 に 被 告 人 Xは と 記 載 され Yと 共 謀 の 上 と 続 くのであるが 共 同 被 告 人 の 訴 因 となっている 場 合 すなわち 被 告 人 X 及 び 被 告 人 Yは 共 謀 の 上 との 訴 因 記 載 の 場 合 には 訴 因 記 載 の 基 本 型 である 共 犯 事 件 における 単 独 被 告 人 の 訴 因 記 載 すなわち 被 告 人 Xは 被 告 人 Yと 共 謀 の 上 という 記 載 に 置 き 直 して 考 えればよい 以 下 これを 前 提 に 単 独 被 告 人 の 訴 因 につい て 検 討 することとする 犯 罪 の 主 体 の 特 定 に 関 しては 被 告 人 の 特 定 がなされていれば 足 り こ れは 前 記 のように 刑 訴 法 256 条 2 項 1 号 で 記 載 され 特 定 されることに なっているので 設 例 の 訴 因 においては 被 告 人 (X)は との 記 載 で 十 分 であり 訴 因 においては 犯 罪 の 主 体 に 関 しては これ 以 外 の 記 載 は 審 判 対 象 の 画 定 のためには 不 要 である 被 告 人 Xに 共 犯 者 が 存 在 する 場 合 共 同 正 犯 Yが 存 在 すれば 前 記 のよう に 被 告 人 Xは Yと 共 謀 の 上 との 記 載 となる しかし Xが 正 犯 でYが 教 唆 犯 又 は 幇 助 犯 である 場 合 には 正 犯 であるXの 訴 因 には 通 常 Yに 関 す る 事 実 を 記 載 する 必 要 はない こうした 共 犯 関 係 は 六 何 の 原 則 には 含 まれず 犯 罪 の 動 機 原 因 とともに 付 加 されて 八 何 の 原 則 と 呼 ばれることもないわけではないが 共 犯 関 係 と 犯 罪 の 動 機 原 因 とは いずれも 審 判 対 象 を 画 定 する 見 地 から は 訴 因 記 載 が 不 要 であることは 明 らかであり 訴 因 の 必 要 的 記 載 事 項 とは 認 め られないと 考 える 他 方 Yが 狭 義 の 共 犯 ( 教 唆 犯 幇 助 犯 )であった 場 合 Yに 対 する 起 訴 状 137

31 論 説 ( 松 田 ) の 訴 因 においては 狭 義 の 共 犯 が 正 犯 の 構 成 要 件 行 為 に 従 属 していること( 共 犯 の 従 属 性 の 要 件 )から 正 犯 の 行 為 に 関 する 六 何 の 原 則 に 基 づく 記 載 事 項 を 記 載 して 他 の 犯 罪 事 実 から 識 別 することが 必 要 であるが これに 加 えて 教 唆 行 為 自 体 又 は 幇 助 行 為 自 体 に 関 する 六 何 の 原 則 に 基 づく 事 項 についても 審 判 対 象 の 画 定 の 見 地 から 訴 因 の 特 定 に 必 要 な 記 載 事 実 であるか 否 かについては 後 日 別 稿 において 訴 因 変 更 の 要 否 の 視 点 から 検 討 することとしたい 第 2は 犯 罪 の 客 体 に 関 する 記 載 である 刑 法 の 生 命 に 対 する 罪 身 体 に 対 する 罪 自 由 に 対 する 罪 人 格 的 法 益 に 対 する 罪 などの 多 くの 個 人 的 法 益 に 対 する 罪 については 被 害 者 などの 犯 罪 の 客 体 を 訴 因 において その 氏 名 等 で 特 定 する 記 載 が 必 要 であり 犯 罪 の 客 体 が 個 人 である 場 合 には 客 体 は 唯 一 無 二 であることから 訴 因 の 特 定 とし ては 他 の 六 何 の 要 素 とともに 氏 名 等 での 客 体 の 特 定 があれば 十 分 であろう 設 例 については 訴 因 では 被 害 者 であるVをその 氏 名 で 特 定 すれば 十 分 で あり Xとの 親 族 関 係 であることを 示 す 義 兄 とか Vの 年 齢 である 当 時 43 年 との 記 載 は 本 来 不 要 である ただし 生 命 身 体 に 対 する 罪 にお いては 実 務 上 は 被 害 者 の 年 齢 を 記 載 している これは 一 面 では 被 害 者 の 特 定 に 資 し 他 面 では 重 要 な 情 状 要 素 であるからであろう 財 産 に 対 する 罪 における 犯 罪 の 客 体 は 財 物 又 は 財 産 上 の 利 益 であり 最 低 限 これを 特 定 する 記 載 が 必 要 であるが 財 物 や 財 産 上 の 利 益 については 同 種 のものが 複 数 以 上 存 在 する 場 合 が 多 いので 被 害 品 等 の 品 名 や 数 量 を 記 載 するだけでは 訴 因 の 特 定 としては 不 足 することが 多 いと 考 えられる 多 くの 場 合 保 護 法 益 の 主 体 である 被 害 者 ( 財 物 の 所 有 者 など)をも 可 能 な 限 り 特 定 す る 必 要 がある 例 えば テレビ(を 窃 取 した) という 記 載 だけでは 犯 罪 の 客 体 を 特 定 し たことにはならず 所 有 のテレビ1 台 (を 窃 取 した) と 記 載 する 必 要 が あるであろう ただし 実 務 上 多 くの 場 合 に 記 載 されている 被 害 品 の 価 格 につ いては 重 要 な 情 状 要 素 であるが 審 判 対 象 の 画 定 という 見 地 からは 記 載 は 不 要 であろう 138

32 訴 因 の 特 定 と 訴 因 変 更 の 要 否 強 盗 罪 は 生 命 身 体 に 対 する 罪 と 財 産 に 対 する 罪 の 複 合 犯 罪 であるから 被 害 者 と 被 害 財 物 ( 財 産 上 の 利 益 )の 双 方 を 犯 罪 の 客 体 として 特 定 する 必 要 が ある 放 火 罪 や 文 書 偽 造 罪 などの 社 会 的 法 益 に 対 する 罪 についても 犯 罪 の 客 体 は 存 在 するので 訴 因 の 記 載 において それぞれの 罪 に 関 する 犯 罪 の 客 体 を 特 定 する 記 載 が 必 要 である 同 様 に 公 務 執 行 妨 害 罪 や 賄 賂 罪 などの 国 家 的 法 益 に 対 する 罪 についても 犯 罪 の 客 体 は 存 在 するので 犯 罪 の 客 体 を 特 定 する 記 載 が 必 要 である もっとも 偽 証 罪 などのように 犯 罪 の 客 体 が 存 在 しない 犯 罪 においては 客 体 の 記 載 は 必 要 ない 第 3は 犯 罪 の 行 為 方 法 に 関 する 記 載 である 犯 罪 の 行 為 は あらゆる 犯 罪 において 審 判 対 象 画 定 のためには 必 須 の 訴 因 記 載 事 実 である 設 例 の 送 致 書 の 犯 罪 事 実 訴 因 に 構 成 すると 殺 意 を 持 って 柳 刃 包 丁 ( 刃 体 の 長 さ 約 28センチメートル)によってVの 左 胸 部 を3 回 にわたり 突 き 刺 し と の 記 載 が 犯 罪 の 行 為 方 法 であり 訴 因 特 定 のために 必 要 な 記 載 である 犯 行 に 用 いた 凶 器 の 特 定 は 可 能 な 範 囲 で 行 うことが 要 請 され そのため 刃 体 の 長 さを 記 載 して 特 定 している 本 来 凶 器 の 領 置 番 号 による 特 定 で 足 り 領 置 番 号 があれば 刃 体 の 長 さの 記 載 は 審 判 対 象 画 定 の 見 地 からは 不 要 と 考 えら れるが 刃 体 の 長 さは 情 状 要 素 でもあることから 実 務 上 訴 因 に 記 載 される ことが 多 い 犯 行 における 客 観 的 な 行 為 方 法 の 記 載 は 必 要 であるが 設 例 にある 力 ま かせに との 記 載 は 殺 意 認 定 の 一 要 素 であり 情 状 の 要 素 でもあるが 審 判 対 象 の 画 定 のためには 記 載 は 必 要 ないであろう 逆 に 傷 害 ( 致 死 ) 罪 との 区 別 をするため 犯 意 を 表 現 する 殺 意 を 持 って との 記 載 は 殺 人 罪 の 訴 因 においては 必 要 である 設 例 に 記 載 されている 被 告 人 Xのその 他 の 行 動 内 容 である 柳 刃 包 丁 1 丁 を 購 入 した とか V 方 に 赴 き 亡 父 の 葬 儀 の 後 始 末 の 件 で 相 談 したく 家 まで 139

33 論 説 ( 松 田 ) 来 てもらいたい 旨 嘘 をついて Vを 同 人 方 前 路 上 に 誘 い 出 し との 記 載 は 審 判 対 象 画 定 には 不 要 であり 訴 因 記 載 は 不 要 である 第 4は 犯 罪 の 結 果 に 関 する 記 載 である 結 果 犯 における 犯 罪 の 結 果 は 審 判 対 象 画 定 のためには 必 須 の 訴 因 記 載 事 実 である 設 例 においては Vを 心 臓 刺 創 に 基 づく 失 血 により 死 亡 させて 殺 害 した との 記 載 が 犯 罪 の 結 果 であり 訴 因 特 定 のために 必 要 な 記 載 である 未 遂 罪 に 関 しては 実 行 行 為 の 着 手 に 関 する 事 実 に 加 えて 結 果 が 発 生 しな かった 事 実 を 記 載 することが 訴 因 特 定 のために 必 要 となる 犯 罪 の 結 果 を 形 容 する 事 実 については 犯 罪 構 成 要 件 該 当 事 実 に 密 接 に 関 連 する 事 実 であっても 犯 罪 構 成 要 件 該 当 事 実 そのものではないため 審 判 対 象 画 定 のためには 必 要 ないとして 必 要 的 な 訴 因 記 載 事 実 ではないとさ れる 例 えば 傷 害 罪 における 腹 部 刺 創 の 傷 害 を 負 わせた という 犯 罪 の 結 果 は 審 判 対 象 の 画 定 に 必 要 な 事 実 であり これは 犯 罪 構 成 要 件 該 当 事 実 そのも のであるが これを 形 容 する 加 療 〇 日 間 という 傷 害 の 程 度 の 記 載 は 犯 罪 構 成 要 件 該 当 事 実 に 密 接 に 関 連 する 事 実 であって 重 要 な 情 状 要 素 である が 審 判 対 象 画 定 には 不 必 要 である なお これと 混 同 してはならないのは 薬 物 犯 罪 の 犯 罪 の 客 体 に 関 する 記 載 である 例 えば 覚 せい 剤 取 締 法 違 反 ( 所 持 罪 )においては 覚 せい 剤 であるフェ ニルメチルアミノプロパン 塩 酸 塩 を 含 有 する 結 晶 約 1.5グラムを 所 持 した と の 訴 因 記 載 が 必 要 である 所 持 罪 は 結 果 犯 ではなく 行 為 犯 であるため 犯 罪 の 結 果 の 記 載 は 必 要 なく 犯 罪 の 行 為 方 法 として 所 持 した と 記 載 すれば 足 りるのであるが 犯 罪 の 客 体 としては 単 に 覚 せい 剤 であるフェニルメ チルアミノプロパン 塩 酸 塩 を 含 有 する 結 晶 を と 記 載 するだけでは 不 十 分 であ り 約 1.5グラム という 所 持 量 の 記 載 も 必 要 であると 考 える 覚 せい 剤 所 持 罪 の 訴 因 記 載 を 傷 害 罪 の 訴 因 記 載 とパラレルに 考 えれば 約 140

34 訴 因 の 特 定 と 訴 因 変 更 の 要 否 1.5グラム との 所 持 量 の 記 載 は 傷 害 罪 の 加 療 期 間 の 記 載 と 同 様 審 判 対 象 画 定 に 不 要 であり 必 要 的 な 訴 因 記 載 事 実 とは 言 えないとの 考 え 方 もあり 得 よ う しかし 覚 せい 剤 の 所 持 罪 の 場 合 には 単 に 覚 せい 剤 であるフェニル メチルアミノプロパン 塩 酸 塩 を 含 有 する 結 晶 を 所 持 した との 訴 因 記 載 では 具 体 的 にどの 覚 せい 剤 を 所 持 したのか 必 ずしも 明 確 ではない 場 合 が 多 く むし ろ 前 記 の 窃 盗 罪 における テレビ1 台 の 1 台 に 近 い 記 載 として この 場 合 所 持 量 の 記 載 があって 初 めて 訴 因 が 特 定 されるものと 考 えられる した がって 約 1.5グラム との 所 持 量 の 記 載 も 審 判 対 象 画 定 のために 必 要 である と 考 えるのが 適 当 であろう 第 5は 犯 罪 の 日 時 と 犯 罪 の 場 所 である 設 例 の 訴 因 においては 犯 罪 の 行 為 の 日 時 としての 平 成 19 年 5 月 8 日 午 後 9 時 ころ 同 場 所 としての 東 京 都 北 区 上 十 条 1 丁 目 4 番 5 号 所 在 のVの 自 宅 の 記 載 犯 罪 の 結 果 の 日 時 としての 同 日 午 後 11 時 5 分 ころ 同 場 所 としての 同 区 王 子 本 町 2 丁 目 6 番 7 号 A 外 科 病 院 に おいて の 記 載 は いずれも 審 判 対 象 画 定 のためには 必 須 の 訴 因 記 載 事 実 であ る 犯 罪 の 性 質 上 犯 罪 の 客 体 が 存 在 しない 犯 罪 につき 犯 罪 の 客 体 の 記 載 が 不 要 であること 行 為 犯 につき 犯 罪 の 結 果 の 記 載 が 不 要 であることを 除 いて 以 上 の 第 1から 第 5まで すなわち 1 犯 罪 の 主 体 2 犯 罪 の 日 時 3 犯 罪 の 場 所 4 犯 罪 の 客 体 5 犯 罪 の 行 為 方 法 6 犯 罪 の 結 果 の 六 何 の 原 則 の 訴 因 への 記 載 は 審 判 対 象 画 定 の 見 地 から 一 般 的 類 型 的 モデ ル 記 載 事 項 として いずれも 訴 因 記 載 が 必 須 であり これらは 絶 対 的 訴 因 記 載 事 項 である ただし 犯 罪 の 日 時 犯 罪 の 場 所 犯 罪 の 行 為 方 法 犯 罪 の 結 果 の4つに 関 しては それぞれ 犯 罪 事 実 の 識 別 特 定 の 見 地 から 審 判 対 象 の 画 定 のためにでき 得 る 限 り 具 体 的 に 記 載 することが 必 要 であると 解 されている が 証 拠 関 係 からゆるやかな 記 載 が 許 されることがたびたびあることについて は 前 記 7 で 紹 介 した 判 例 のとおりである 141

35 論 説 ( 松 田 ) これに 対 して 犯 罪 の 主 体 と 犯 罪 の 客 体 については 犯 罪 の 客 体 が 存 在 しない 犯 罪 についてその 記 載 が 不 要 であることを 別 論 として いずれもゆ るやかな 記 載 は 許 されないであろう (3) 中 間 的 訴 因 記 載 事 項 六 何 の 原 則 に 7 共 犯 関 係 と 8 犯 罪 の 原 因 動 機 目 的 を 加 えて 八 何 の 原 則 と 呼 ぶことがある 41) 中 間 的 訴 因 記 載 事 項 の 第 1は 共 犯 関 係 である 共 犯 関 係 には 共 犯 者 謀 議 の 日 時 場 所 実 行 行 為 者 の 問 題 が 含 まれる 審 判 対 象 画 定 の 見 地 すなわち 当 該 犯 罪 を 他 の 犯 罪 から 識 別 特 定 すると いう 目 的 から 考 えると 共 犯 者 謀 議 の 日 時 場 所 実 行 行 為 者 は いずれも 絶 対 的 訴 因 記 載 事 項 ではなく これらの 記 載 がなくとも 訴 因 の 特 定 は 十 分 にできる もっとも 共 犯 者 謀 議 の 日 時 場 所 実 行 行 為 者 のいずれについても 被 告 人 の 防 御 権 の 保 障 の 見 地 からは いずれも 重 要 な 事 項 であるので 中 間 的 訴 因 記 載 事 項 として 訴 因 に 記 載 されることもあり 争 点 の 明 確 化 のために は むしろ 訴 因 への 記 載 が 望 ましいとされる 実 務 においては 被 告 人 Xの 起 訴 状 において 共 同 正 犯 Yについては Yが 実 行 共 同 正 犯 であると 共 謀 共 同 正 犯 であるとにかかわらず 訴 因 上 Yと 共 謀 の 上 と 記 載 されるのが 通 例 であるが 教 唆 犯 や 幇 助 犯 については 訴 因 上 記 載 されないのが 通 例 である 設 例 における 平 成 19 年 5 月 5 日 東 京 都 北 区 東 十 条 1 丁 目 2 番 3 号 所 在 の 被 告 人 の 自 宅 において 親 友 Yに 事 情 を 打 ち 明 け ともにV 殺 害 を 実 行 する こととをもちかけてYの 賛 同 を 得 Yと 共 謀 の 上 との 送 致 書 の 記 載 は 共 41) 前 掲 の 検 察 講 義 案 は 捜 査 における 取 調 べ 事 項 として 六 何 の 原 則 の6 要 素 に 共 犯 関 係 及 び 犯 罪 の 原 因 動 機 目 的 の2 要 素 を 加 えた 八 何 の 原 則 (7W1H)を 挙 げている( 同 書 65 頁 ) 142

36 訴 因 の 特 定 と 訴 因 変 更 の 要 否 犯 者 及 び 謀 議 の 日 時 場 所 に 関 する 記 載 であり YがVを 羽 交 い 締 め にしたところをXが 上 記 包 丁 によって 同 人 の 左 胸 部 を3 回 にわたり 力 まかせに 突 き 刺 し との 送 致 書 の 記 載 は 実 行 行 為 者 を 犯 罪 の 行 為 方 法 とと もに 記 載 した 部 分 である 実 務 上 は このうち Yと 共 謀 の 上 という 共 犯 者 の 部 分 のみが 訴 因 に 記 載 されることが 多 いが 実 行 行 為 者 についても 被 告 人 の 防 御 権 保 障 の 見 地 から 訴 因 に 記 載 されることもかなり 多 数 ある 謀 議 の 日 時 場 所 は 通 常 訴 因 には 記 載 されない 実 行 行 為 者 や 謀 議 の 日 時 場 所 が 訴 因 上 記 載 されなくても 検 察 官 は 冒 頭 手 続 における 釈 明 や 冒 頭 陳 述 において 検 察 官 の 主 張 を 明 らかにして 争 点 を 明 確 化 するため その 内 容 を 陳 述 することが 多 い いずれにせよ 共 犯 関 係 の 共 犯 者 謀 議 の 日 時 場 所 実 行 行 為 者 については 審 判 対 象 画 定 の 見 地 からは 訴 因 記 載 は 必 要 ではないので 絶 対 的 訴 因 記 載 事 項 ではなく 中 間 的 訴 因 記 載 事 項 である なお 共 同 正 犯 の 共 謀 の 日 時 場 所 等 を 訴 因 に 記 載 する 必 要 があるか 否 かという 問 題 に 関 しては 昭 和 33 年 5 月 28 日 のいわゆる 練 馬 事 件 の 最 高 裁 大 法 廷 判 決 42) が 共 謀 または 謀 議 は 共 謀 共 同 正 犯 における 罪 となるべき 事 実 にほ かならない としながらも 共 謀 の 判 示 は 謀 議 の 行 われた 日 時 場 所 また はその 内 容 の 詳 細 すなわち 実 行 の 方 法 各 人 の 行 為 の 分 担 役 割 等 について まで いちいち 具 体 的 に 判 示 することを 要 するものではない と 判 示 してい る 43) すなわち この 判 例 は 実 行 共 同 正 犯 においてはもとより 共 謀 共 同 正 犯 に おいても 共 謀 の 日 時 場 所 内 容 については 審 判 対 象 画 定 の 見 地 からの 訴 因 への 記 載 は 不 要 であるとしたものである 第 2は 犯 罪 の 原 因 動 機 目 的 である 42) 最 大 判 昭 和 33 年 5 月 28 日 刑 集 12 巻 8 号 1718 頁 以 下 練 馬 事 件 最 高 裁 判 決 と 略 称 する 43) 岩 田 誠 昭 和 33 年 最 高 裁 判 例 解 説 刑 事 編 399 頁 以 下 143

37 論 説 ( 松 田 ) 犯 罪 の 原 因 動 機 目 的 が 訴 因 上 に 記 載 されなくとも 他 の 犯 罪 事 実 と の 識 別 は 十 分 に 可 能 であると 考 えられ 審 判 対 象 画 定 の 見 地 からは 犯 罪 の 原 因 動 機 目 的 を 訴 因 に 記 載 する 必 要 はない したがって 犯 罪 の 原 因 動 機 目 的 についても 絶 対 的 訴 因 記 載 事 項 ではない ただし 通 貨 偽 造 罪 の 行 使 の 目 的 のように 目 的 犯 における 犯 罪 の 目 的 は 犯 罪 構 成 要 件 要 素 であるか ら 絶 対 的 訴 因 記 載 事 項 となる かつては 殺 傷 事 犯 を 中 心 に 訴 因 に 犯 罪 の 原 因 動 機 目 的 が 記 載 さ れることが 多 かったが 近 年 は 訴 因 にはほとんど 記 載 されておらず 検 察 官 は 多 くの 場 合 冒 頭 陳 述 でこれを 明 らかにしている もっとも 事 案 によっては 被 告 人 にとって 防 御 上 重 要 な 事 項 であるので 犯 罪 の 原 因 動 機 目 的 は 中 間 的 訴 因 記 載 事 項 といってよいであろう 設 例 においては 発 語 機 能 障 害 を 苦 にして 極 度 の 劣 等 感 を 抱 いていたもの であるが 亡 父 の 葬 儀 に 際 し 義 兄 V( 当 時 43 年 )から 自 己 がこれまで 亡 父 のもとで 徒 食 してきたことについて 注 意 を 受 けたことから 他 の 親 戚 等 の 前 で 辱 められたものとして 深 く 同 人 を 恨 み 憤 慨 の 余 り 同 人 を 殺 害 しようと 決 意 し との 記 載 が 犯 罪 の 原 因 動 機 目 的 に 関 する 記 載 であるが 訴 因 への 記 載 は 必 要 的 ではなく 通 常 検 察 官 は 冒 頭 陳 述 でこれを 主 張 する (4) 起 訴 状 一 本 主 義 余 事 記 載 との 関 係 刑 訴 法 256 条 1 項 は 起 訴 状 には 裁 判 官 に 事 件 につき 予 断 を 生 ぜしめる 虞 のある 書 類 その 他 の 物 を 添 付 し 又 はその 内 容 を 引 用 してはならない と 規 定 し 起 訴 状 一 本 主 義 の 原 則 を 定 めている 実 務 上 起 訴 状 に 書 類 を 添 付 するという 運 用 はなされていないので 問 題 は 書 類 内 容 の 引 用 である ここで 訴 因 の 特 定 と 起 訴 状 一 本 主 義 の 衝 突 が 起 こりうるが 判 例 は 名 誉 毀 損 罪 の 起 訴 状 について 名 誉 毀 損 の 文 章 を 引 用 しても 抽 出 して 記 載 し てあれば 訴 因 明 示 のために 不 当 ではなく 訴 因 の 特 定 に 必 要 であれば 相 当 詳 細 な 引 用 であっても 起 訴 状 一 本 主 義 に 反 しないとしている 44) 144

38 訴 因 の 特 定 と 訴 因 変 更 の 要 否 名 誉 毀 損 の 内 容 は 名 誉 毀 損 罪 における 犯 罪 の 行 為 方 法 に 関 する 絶 対 的 訴 因 記 載 事 項 と 考 えられるので 事 案 によっては 名 誉 毀 損 文 書 等 の 引 用 もやむを 得 ないと 考 えられるが できるかぎり 要 約 記 載 すべきであろう 45) また 起 訴 状 一 本 主 義 の 趣 旨 から 裁 判 官 に 予 断 を 与 えるような 事 項 の 記 載 も 余 事 記 載 として 禁 止 される 実 務 上 訴 因 に 記 載 されやすい 事 項 として 検 討 しなければならないのは 被 告 人 の 前 科 余 罪 と 被 告 人 の 経 歴 である 第 1の 被 告 人 の 前 科 余 罪 は 被 告 人 の 前 科 自 体 が 当 該 犯 罪 の 構 成 要 件 要 素 となっている 常 習 累 犯 窃 盗 罪 ( 盗 犯 等 ノ 防 止 及 処 分 ニ 関 スル 法 律 3 条 )など の 場 合 や 脅 迫 や 恐 喝 の 手 段 として 被 告 人 が 自 己 の 前 科 を 告 知 したときなど 前 科 が 当 該 犯 罪 の 手 段 に 使 われた 場 合 には 犯 罪 の 行 為 方 法 として 絶 対 的 訴 因 記 載 事 項 としての 訴 因 記 載 が 許 容 されるが これらの 場 合 を 除 けば 被 告 人 の 前 科 余 罪 は 裁 判 官 に 予 断 を 与 えるものとして 訴 因 への 記 載 は 許 さ れず 訴 因 記 載 不 要 事 項 である 46) 第 2の 被 告 人 の 経 歴 は 例 えば 傷 害 罪 の 訴 因 の 冒 頭 に 被 告 人 は 暴 力 団 の 組 員 である との 記 載 がなされた 起 訴 状 について 共 犯 関 係 を 明 らかにす るためとも 解 せられるとして 刑 訴 法 256 条 6 項 違 反 ではないとする 裁 判 例 が ある 47) が これは6 項 違 反 にならないとしただけであり 本 来 訴 因 記 載 不 要 事 項 であろう なお 訴 因 記 載 不 要 事 項 の 中 には 1 刑 訴 法 256 条 6 項 に 違 反 するため 起 訴 状 を 無 効 とする 余 事 記 載 である 訴 因 記 載 禁 止 事 項 と 2 同 条 2 項 に 違 反 するため 削 除 すれば 足 りる 余 事 記 載 である 有 害 的 訴 因 記 載 事 項 と 3 審 判 対 象 画 定 のためには 必 要 でなく 被 告 人 の 防 御 権 保 障 のために 重 要 な 事 44) 最 決 昭 和 44 年 10 月 2 日 刑 集 23 巻 10 号 1199 頁 45) 同 旨 田 口 前 掲 書 211 頁 46) 最 大 判 昭 和 27 年 3 月 5 日 刑 集 6 巻 3 号 351 頁 は 詐 欺 罪 の 訴 因 に 被 告 人 の 詐 欺 罪 の 前 科 を 記 載 することは 許 されないと 判 示 している 47) 大 阪 高 判 昭 和 57 年 9 月 27 日 判 例 タイムズ481 号 146 頁 145

39 論 説 ( 松 田 ) 項 でもないが 有 害 ではないとして 訴 因 記 載 が 許 される 無 害 的 訴 因 記 載 事 項 の3 種 類 があると 考 えられる 3の 無 害 的 訴 因 記 載 事 項 はここでいう 余 事 記 載 とはいえず 例 えば 被 告 人 と 被 害 者 との 関 係 などの 記 載 がこれに 該 当 する また 先 に 述 べた 被 害 者 の 年 齢 などの 訴 因 記 載 も 事 例 によっては3に 該 当 するものと 考 える (5) 小 括 以 上 の 検 討 の 結 果 設 例 について 審 判 対 象 の 画 定 に 必 要 な 事 実 ( 絶 対 的 訴 因 記 載 事 項 )と 無 害 的 訴 因 記 載 事 項 により 訴 因 を 構 成 すると 次 のようになる 被 告 人 Xは 平 成 19 年 5 月 8 日 午 後 9 時 ころ 東 京 都 北 区 上 十 条 1 丁 目 4 番 5 号 所 在 のV 方 前 路 上 において V( 当 時 43 年 )に 対 し 殺 意 を 持 って 所 携 の 柳 刃 包 丁 ( 刃 体 の 長 さ 約 18センチメートル)によって 同 人 の 左 胸 部 を3 回 に わたり 突 き 刺 し よって 同 日 午 後 11 時 5 分 ころ 同 区 王 子 本 町 2 丁 目 6 番 7 号 A 外 科 病 院 において 同 人 を 心 臓 刺 創 に 基 づく 失 血 により 死 亡 させて 殺 害 し たものである こうした 記 載 は おおむね 近 年 の 検 察 庁 における 起 訴 状 の 訴 因 の 主 流 をなす 記 載 の 仕 方 であると 考 える ただし 近 年 の 実 務 の 主 流 をなす 訴 因 の 記 載 は 通 常 被 告 人 の 防 御 権 の 保 障 の 見 地 から さらに 中 間 的 訴 因 記 載 事 項 のうち 共 犯 者 ( 共 同 正 犯 者 との 共 謀 の 事 実 ) と 実 行 行 為 者 の 記 載 を 加 えることが 多 いが 謀 議 の 日 時 場 所 や 犯 行 の 原 因 動 機 目 的 は 記 載 されない のが 通 例 である これによって 訴 因 を 記 載 すると 次 のとおりである 被 告 人 Xは Yと 共 謀 の 上 平 成 18 年 5 月 8 日 午 後 9 時 ころ 東 京 都 北 区 上 十 条 1 丁 目 4 番 5 号 所 在 のV 方 前 路 上 において 殺 意 を 持 って Yに 羽 交 い 締 めにされているV( 当 時 43 年 )に 対 し 所 携 の 柳 刃 包 丁 ( 刃 体 の 長 さ 約 18セン チメートル)によって 同 人 の 左 胸 部 を3 回 にわたり 力 まかせに 突 き 刺 し よっ て 同 日 午 後 11 時 5 分 ころ 同 区 王 子 本 町 2 丁 目 6 番 7 号 A 外 科 病 院 におい て 同 人 を 心 臓 刺 創 に 基 づく 失 血 により 死 亡 させて 殺 害 したものである 146

為 が 行 われるおそれがある 場 合 に 都 道 府 県 公 安 委 員 会 がその 指 定 暴 力 団 等 を 特 定 抗 争 指 定 暴 力 団 等 として 指 定 し その 所 属 する 指 定 暴 力 団 員 が 警 戒 区 域 内 において 暴 力 団 の 事 務 所 を 新 たに 設

為 が 行 われるおそれがある 場 合 に 都 道 府 県 公 安 委 員 会 がその 指 定 暴 力 団 等 を 特 定 抗 争 指 定 暴 力 団 等 として 指 定 し その 所 属 する 指 定 暴 力 団 員 が 警 戒 区 域 内 において 暴 力 団 の 事 務 所 を 新 たに 設 暴 力 団 員 による 不 当 な 行 為 の 防 止 等 に 関 する 法 律 の 一 部 を 改 正 する 法 律 暴 力 団 員 による 不 当 な 行 為 の 防 止 等 に 関 する 法 律 例 規 整 備 * 暴 力 団 員 による 不 当 な 行 為 の 防 止 等 に 関 する 法 律 の 一 部 を 改 正 する 法 律 例 規 整 備 公 布 年 月 日 番 号 平 成 24 年

More information

答申第585号

答申第585号 別 紙 諮 問 第 722 号 答 申 1 審 査 会 の 結 論 平 成 23 年 月 日 区 営 業 所 で 起 きた 物 損 事 故 に 関 する 全 ての 内 容 の 文 書 の 開 示 請 求 に 対 し 終 業 点 呼 記 録 簿 ほか7 件 を 対 象 公 文 書 として 特 定 し 一 部 開 示 と した 決 定 は 妥 当 である 2 審 査 請 求 の 内 容 (1) 審 査

More information

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1 独 立 行 政 法 人 統 計 センター( 法 人 番 号 7011105002089)の 役 職 員 の 報 酬 給 与 等 について Ⅰ 役 員 報 酬 等 について 1 役 員 報 酬 についての 基 本 方 針 に 関 する 事 項 1 役 員 報 酬 の 支 給 水 準 の 設 定 についての 考 え 方 独 立 行 政 法 人 通 則 法 第 52 条 第 3 項 の 規 定 に 基 づき

More information

<947A957A8E9197BF8253817C8250816082532E786C73>

<947A957A8E9197BF8253817C8250816082532E786C73> 資 料 1 資 料 2 資 料 3 資 料 4 資 料 5 資 料 6 保 護 観 察 新 規 受 理 人 員 の 推 移 資 料 7 ( 千 人 ) ( 昭 和 24 年 ~ 平 成 17 年 ) 80 70 60 保 護 観 察 処 分 少 年 50 40 30 20 10 保 護 観 察 付 執 行 猶 予 者 仮 釈 放 者 0 少 年 院 仮 退 院 者 24 年 30 35 40 45

More information

平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について

平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について 平 成 25 年 度 独 立 行 政 法 日 本 学 生 支 援 機 構 の 役 職 員 の 報 酬 給 与 等 について Ⅰ 役 員 報 酬 等 について 1 役 員 報 酬 についての 基 本 方 針 に 関 する 事 項 1 平 成 25 年 度 における 役 員 報 酬 についての 業 績 反 映 のさせ 方 日 本 学 生 支 援 機 構 は 奨 学 金 貸 与 事 業 留 学 生 支 援

More information

平成16年年金制度改正 ~年金の昔・今・未来を考える~

平成16年年金制度改正 ~年金の昔・今・未来を考える~ 第 2 回 社 会 保 険 料 労 働 保 険 料 の 賦 課 対 象 となる 報 酬 等 の 範 囲 に 関 する 検 討 会 平 成 24 年 9 月 20 日 資 料 1 通 勤 手 当 について 1 これまでの 通 勤 に 要 する 費 用 に 関 する 考 え 方 では 通 勤 手 当 の 金 額 が 実 費 弁 償 的 に 算 定 される 場 合 でも それは 通 常 使 用 者 が 負

More information

弁護士報酬規定(抜粋)

弁護士報酬規定(抜粋) はなみずき 法 律 事 務 所 弁 護 士 報 酬 規 定 ( 抜 粋 ) 2008 年 10 月 改 訂 2014 年 4 月 * 以 下 の 弁 護 士 報 酬 は いずれも 税 込 です ただし D E L の2の 表 に 基 づき 算 出 さ れた 金 額 については 消 費 税 を 上 乗 せした 額 を 弁 護 士 報 酬 とします 目 次 A 法 律 相 談 料 B 顧 問 料 C 手

More information

答申書

答申書 諮 問 庁 : 法 務 大 臣 諮 問 日 : 平 成 14 年 8 月 1 日 答 申 日 : 平 成 14 年 9 月 18 日 事 件 名 : 熊 本 刑 務 所 が 本 人 に 対 して 行 った 分 類 調 査 や 累 進 審 査 の 結 果 を 記 録 し た 分 類 調 査 票 等 の 不 開 示 決 定 ( 存 否 応 答 拒 否 )に 関 する 件 ( 平 成 14 年 諮 問 第

More information

1

1 精 華 町 個 人 情 報 保 護 条 例 改 正 に 向 けての 考 え 方 ( 案 ) 平 成 27 年 4 月 精 華 町 0 1 目 次 1 個 人 情 報 保 護 に 関 する 法 体 系 と 番 号 法 における 特 定 個 人 情 報 の 保 護 措 置... 1 2 番 号 法 と 精 華 町 個 人 情 報 保 護 条 例 における 個 人 情 報 の 定 義 上 の 差 異...

More information

別 紙 第 号 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 議 案 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 を 次 のように 定 める 平 成 26 年 2 月 日 提 出 高 知 県 知 事 尾

別 紙 第 号 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 議 案 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 を 次 のように 定 める 平 成 26 年 2 月 日 提 出 高 知 県 知 事 尾 付 議 第 3 号 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 議 案 に 係 る 意 見 聴 取 に 関 する 議 案 平 成 26 年 2 月 高 知 県 議 会 定 例 会 提 出 予 定 の 条 例 議 案 に 係 る 地 方 教 育 行 政 の 組 織 及 び 運 営 に 関 する 法 律 ( 昭 和 31 年 法 律 第 162 号 )

More information

もの( 交 通 事 故 事 件 に 係 るものを 除 く ) 3 重 大 な 交 通 事 故 事 件 とは 次 に 掲 げる 交 通 事 故 事 件 をいう (1) 死 亡 ひき 逃 げ 事 件 車 両 等 の 交 通 により 人 が 死 亡 した 場 合 において 道 路 交 通 法 ( 昭 和

もの( 交 通 事 故 事 件 に 係 るものを 除 く ) 3 重 大 な 交 通 事 故 事 件 とは 次 に 掲 げる 交 通 事 故 事 件 をいう (1) 死 亡 ひき 逃 げ 事 件 車 両 等 の 交 通 により 人 が 死 亡 した 場 合 において 道 路 交 通 法 ( 昭 和 静 岡 県 警 察 被 害 者 連 絡 実 施 要 領 の 制 定 について ( 平 成 19 年 3 月 6 日 例 規 刑 企 ほか 第 11 号 ) この 度 被 害 者 連 絡 の 一 層 の 推 進 を 図 るため 別 添 のとおり 静 岡 県 警 察 被 害 者 連 絡 実 施 要 領 を 定 めたので 通 達 する なお 身 体 犯 等 被 害 者 連 絡 実 施 要 領 の 制 定

More information

Microsoft Word - 諮問第82号答申(決裁後)

Microsoft Word - 諮問第82号答申(決裁後) 情 個 審 第 43-1 号 平 成 28 年 1 月 18 日 茨 城 県 教 育 委 員 会 教 育 長 小 野 寺 俊 殿 茨 城 県 情 報 公 開 個 人 情 報 保 護 審 査 会 委 員 長 大 和 田 一 雄 保 有 個 人 情 報 部 分 開 示 決 定 に 対 する 異 議 申 立 てについて( 答 申 ) 平 成 27 年 2 月 27 日 付 け 保 体 諮 問 第 1 号

More information

16 日本学生支援機構

16 日本学生支援機構 様 式 1 公 表 されるべき 事 項 独 立 行 政 法 人 日 本 学 生 支 援 機 構 ( 法 人 番 号 7020005004962)の 役 職 員 の 報 酬 給 与 等 について Ⅰ 役 員 報 酬 等 について 1 役 員 報 酬 についての 基 本 方 針 に 関 する 事 項 1 役 員 報 酬 の 支 給 水 準 の 設 定 についての 考 え 方 日 本 学 生 支 援 機

More information

無罪判決後の勾留に関する意見書

無罪判決後の勾留に関する意見書 無 罪 判 決 後 の 勾 留 に 関 する 意 見 書 2015 年 ( 平 成 27 年 )10 月 21 日 日 本 弁 護 士 連 合 会 第 1 意 見 の 趣 旨 刑 事 訴 訟 法 第 345 条 に, 第 2 項 として, 判 決 で 無 罪 の 言 渡 しがあったときは, 上 訴 審 において 原 判 決 が 破 棄 されるまで, 新 たに 勾 留 状 を 発 することはできな い

More information

Microsoft PowerPoint - 報告書(概要).ppt

Microsoft PowerPoint - 報告書(概要).ppt 市 町 村 における 地 方 公 務 員 制 度 改 革 に 係 る 論 点 と 意 見 について ( 概 要 ) 神 奈 川 県 市 町 村 における 地 方 公 務 員 制 度 改 革 に 係 る 検 討 会 議 について 1 テーマ 地 方 公 務 員 制 度 改 革 ( 総 務 省 地 方 公 務 員 の 労 使 関 係 制 度 に 係 る 基 本 的 な 考 え 方 )の 課 題 の 整

More information

●電力自由化推進法案

●電力自由化推進法案 第 一 八 五 回 参 第 二 号 電 力 自 由 化 推 進 法 案 目 次 第 一 章 総 則 ( 第 一 条 - 第 三 条 ) 第 二 章 電 力 自 由 化 の 基 本 方 針 ( 第 四 条 - 第 九 条 ) 第 三 章 電 力 自 由 化 推 進 本 部 ( 第 十 条 - 第 十 九 条 ) 附 則 第 一 章 総 則 ( 目 的 ) 第 一 条 この 法 律 は 平 成 二 十

More information

私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等

私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等 私 立 大 学 等 研 究 設 備 整 備 費 等 補 助 金 ( 私 立 大 学 等 研 究 設 備 等 整 備 費 ) 交 付 要 綱 目 次 第 1 章 通 則 ( 第 1 条 - 第 4 条 ) 第 2 章 私 立 大 学 等 ( 第 5 条 - 第 15 条 ) 第 3 章 専 修 学 校 ( 第 16 条 - 第 25 条 ) 第 4 章 補 助 金 の 返 還 ( 第 26 条 ) 第

More information

要 な 指 示 をさせることができる ( 検 査 ) 第 8 条 甲 は 乙 の 業 務 にかかる 契 約 履 行 状 況 について 作 業 完 了 後 10 日 以 内 に 検 査 を 行 うものとする ( 発 生 した 著 作 権 等 の 帰 属 ) 第 9 条 業 務 によって 甲 が 乙 に

要 な 指 示 をさせることができる ( 検 査 ) 第 8 条 甲 は 乙 の 業 務 にかかる 契 約 履 行 状 況 について 作 業 完 了 後 10 日 以 内 に 検 査 を 行 うものとする ( 発 生 した 著 作 権 等 の 帰 属 ) 第 9 条 業 務 によって 甲 が 乙 に 契 約 書 ( 案 ) 独 立 行 政 法 人 医 薬 品 医 療 機 器 総 合 機 構 契 約 担 当 役 石 井 信 芳 ( 以 下 甲 という) と ( 以 下 乙 という)の 間 に 医 療 情 報 データベースに 関 するデータマッピング 業 務 ( 千 葉 大 学 医 学 部 附 属 病 院 )( 以 下 業 務 という)について 下 記 条 項 により 請 負 契 約 を 締 結 する

More information

<4D6963726F736F667420576F7264202D2087472D3188C091538AC7979D8B4B92F6814594F292B98CF092CA81698A94816A2E646F63>

<4D6963726F736F667420576F7264202D2087472D3188C091538AC7979D8B4B92F6814594F292B98CF092CA81698A94816A2E646F63> 飛 鳥 交 通 株 式 会 社 安 全 管 理 規 程 平 成 23 年 11 月 10 日 改 定 目 次 第 一 章 総 則 第 二 章 輸 送 の 安 全 を 確 保 するための 事 業 の 運 営 の 方 針 等 第 三 章 輸 送 の 安 全 を 確 保 するための 事 業 の 実 施 及 びその 管 理 の 体 制 第 四 章 輸 送 の 安 全 を 確 保 するための 事 業 の 実

More information

に 公 開 された 映 画 暁 の 脱 走 ( 以 下 本 件 映 画 1 という ), 今 井 正 が 監 督 を 担 当 し, 上 告 人 を 映 画 製 作 者 として 同 年 に 公 開 された 映 画 また 逢 う 日 まで ( 以 下 本 件 映 画 2 という ) 及 び 成 瀬 巳

に 公 開 された 映 画 暁 の 脱 走 ( 以 下 本 件 映 画 1 という ), 今 井 正 が 監 督 を 担 当 し, 上 告 人 を 映 画 製 作 者 として 同 年 に 公 開 された 映 画 また 逢 う 日 まで ( 以 下 本 件 映 画 2 という ) 及 び 成 瀬 巳 主 文 原 判 決 中, 上 告 人 敗 訴 部 分 を 破 棄 する 前 項 の 部 分 につき, 本 件 を 知 的 財 産 高 等 裁 判 所 に 差 し 戻 す 理 由 上 告 代 理 人 中 村 稔 ほかの 上 告 受 理 申 立 て 理 由 第 2について 1 本 件 は, 上 告 人 が, 著 作 権 法 ( 昭 和 45 年 法 律 第 48 号 )の 施 行 日 である 昭 和 46

More information

<4D6963726F736F667420576F7264202D20817990B3817A8E9096E291E63138358D86939A905C>

<4D6963726F736F667420576F7264202D20817990B3817A8E9096E291E63138358D86939A905C> 静 情 審 第 6 3 号 平 成 26 年 3 月 24 日 静 岡 県 知 事 様 静 岡 県 情 報 公 開 審 査 会 会 長 興 津 哲 雄 静 岡 県 情 報 公 開 条 例 第 19 条 の 規 定 に 基 づく 諮 問 について( 答 申 ) 平 成 25 年 11 月 7 日 付 け 静 空 総 第 141 号 による 下 記 の 諮 問 について 別 紙 のとおり 答 申 し ます

More information

住 民 監 査 請 求 に 係 る 監 査 結 果 第 1 請 求 の 受 付 1 請 求 の 受 付 日 平 成 25 年 10 月 15 日 2 請 求 人 ( 省 略 ) 3 請 求 の 趣 旨 ( 原 文 のまま 掲 載 ) 請 求 の 要 旨 阿 波 町 大 道 北 54 番 地 1 と

住 民 監 査 請 求 に 係 る 監 査 結 果 第 1 請 求 の 受 付 1 請 求 の 受 付 日 平 成 25 年 10 月 15 日 2 請 求 人 ( 省 略 ) 3 請 求 の 趣 旨 ( 原 文 のまま 掲 載 ) 請 求 の 要 旨 阿 波 町 大 道 北 54 番 地 1 と 阿 波 市 監 査 委 員 公 告 第 4 号 地 方 自 治 法 ( 昭 和 22 年 法 律 第 67 号 ) 第 242 条 第 4 項 の 規 定 に 基 づき 住 民 監 査 請 求 に 係 る 監 査 の 結 果 を 公 表 します 平 成 25 年 12 月 12 日 阿 波 市 監 査 委 員 上 原 正 一 阿 波 市 監 査 委 員 中 野 修 一 阿 波 市 監 査 委 員 原

More information

ていることから それに 先 行 する 形 で 下 請 業 者 についても 対 策 を 講 じることとしまし た 本 県 としましては それまでの 間 に 未 加 入 の 建 設 業 者 に 加 入 していただきますよう 28 年 4 月 から 実 施 することとしました 問 6 公 共 工 事 の

ていることから それに 先 行 する 形 で 下 請 業 者 についても 対 策 を 講 じることとしまし た 本 県 としましては それまでの 間 に 未 加 入 の 建 設 業 者 に 加 入 していただきますよう 28 年 4 月 から 実 施 することとしました 問 6 公 共 工 事 の 3 月 1 日 ( 火 )HP 公 表 基 本 関 係 社 会 保 険 等 未 加 入 対 策 に 関 する 想 定 問 答 問 1 社 会 保 険 等 とは 何 か 社 会 保 険 ( 健 康 保 険 及 び 厚 生 年 金 保 険 )と 労 働 保 険 ( 雇 用 保 険 )を 指 します 問 2 どのような 場 合 でも 元 請 と 未 加 入 業 者 との 一 次 下 請 契 約 が 禁 止

More information

国 家 公 務 員 の 年 金 払 い 退 職 給 付 の 創 設 について 検 討 を 進 めるものとする 平 成 19 年 法 案 をベースに 一 元 化 の 具 体 的 内 容 について 検 討 する 関 係 省 庁 間 で 調 整 の 上 平 成 24 年 通 常 国 会 への 法 案 提

国 家 公 務 員 の 年 金 払 い 退 職 給 付 の 創 設 について 検 討 を 進 めるものとする 平 成 19 年 法 案 をベースに 一 元 化 の 具 体 的 内 容 について 検 討 する 関 係 省 庁 間 で 調 整 の 上 平 成 24 年 通 常 国 会 への 法 案 提 国 家 公 務 員 の 年 金 払 い 退 職 給 付 の 創 設 について 財 務 省 主 計 局 給 与 共 済 課 長 調 査 主 任 土 谷 晃 浩 加 塩 雄 斗 1.はじめに ( 以 下 19 年 一 元 化 法 案 という )において 厚 退 職 給 付 ( 退 職 金 + 年 金 ( 事 業 主 分 ))の 官 民 均 衡 を 図 る 観 点 から 国 家 公 務 員 の 退 職 手

More information

参 考 様 式 再 就 者 から 依 頼 等 を 受 けた 場 合 の 届 出 公 平 委 員 会 委 員 長 様 年 月 日 地 方 公 務 員 法 ( 昭 和 25 年 法 律 第 261 号 ) 第 38 条 の2 第 7 項 規 定 に 基 づき 下 記 のとおり 届 出 を します この

参 考 様 式 再 就 者 から 依 頼 等 を 受 けた 場 合 の 届 出 公 平 委 員 会 委 員 長 様 年 月 日 地 方 公 務 員 法 ( 昭 和 25 年 法 律 第 261 号 ) 第 38 条 の2 第 7 項 規 定 に 基 づき 下 記 のとおり 届 出 を します この 現 員 退 された 元 地 方 公 務 員 の 退 管 理 の 適 正 の 確 保 について 員 のかたは ご 留 意 願 います 地 方 公 務 員 法 及 び 地 方 独 立 行 政 法 人 法 の 一 部 を 改 正 する 法 律 ( 平 成 26 年 法 律 第 34 号 )が 公 布 され 地 方 公 共 団 体 における 退 管 理 の 確 保 にため 以 下 のことについて 規 定 され

More information

2 前 項 前 段 の 規 定 にかかわらず 年 俸 制 教 職 員 から 申 し 出 があった 場 合 においては 労 使 協 定 に 基 づき その 者 に 対 する 給 与 の 全 額 又 は 一 部 を 年 俸 制 教 職 員 が 希 望 する 金 融 機 関 等 の 本 人 名 義 の 口

2 前 項 前 段 の 規 定 にかかわらず 年 俸 制 教 職 員 から 申 し 出 があった 場 合 においては 労 使 協 定 に 基 づき その 者 に 対 する 給 与 の 全 額 又 は 一 部 を 年 俸 制 教 職 員 が 希 望 する 金 融 機 関 等 の 本 人 名 義 の 口 国 立 大 学 法 人 横 浜 国 立 大 学 年 俸 制 教 職 員 給 与 規 則 ( 平 成 19 年 3 月 27 日 規 則 第 56 号 ) 改 正 平 成 19 年 11 月 29 日 規 則 第 130 号 平 成 20 年 2 月 28 日 規 則 第 14 号 平 成 20 年 3 月 27 日 規 則 第 56 号 平 成 21 年 5 月 29 日 規 則 第 67 号 平

More information

異 議 申 立 人 が 主 張 する 異 議 申 立 ての 理 由 は 異 議 申 立 書 の 記 載 によると おおむね 次 のとおりである 1 処 分 庁 の 名 称 の 非 公 開 について 本 件 審 査 請 求 書 等 について 処 分 庁 を 非 公 開 とする 処 分 は 秋 田 県

異 議 申 立 人 が 主 張 する 異 議 申 立 ての 理 由 は 異 議 申 立 書 の 記 載 によると おおむね 次 のとおりである 1 処 分 庁 の 名 称 の 非 公 開 について 本 件 審 査 請 求 書 等 について 処 分 庁 を 非 公 開 とする 処 分 は 秋 田 県 諮 問 庁 : 秋 田 県 知 事 諮 問 日 : 平 成 19 年 5 月 17 日 ( 諮 問 第 89 号 ) 答 申 日 : 平 成 19 年 11 月 16 日 ( 答 申 第 51 号 ) 事 件 名 : 国 民 健 康 保 険 審 査 会 に 係 る 文 書 の 部 分 公 開 決 定 処 分 に 対 する 異 議 申 立 てに 関 する 件 答 申 第 1 審 査 会 の 結 論 秋

More information

いう )は 警 告 をしたときは 速 やかに その 内 容 及 び 日 時 を 当 該 警 告 を 求 める 旨 の 申 出 をした 者 に 通 知 しなければならないこととされ また 警 告 をし なかったときは 速 やかに その 旨 及 び 理 由 を 当 該 警 告 を 求 める 旨 の 申

いう )は 警 告 をしたときは 速 やかに その 内 容 及 び 日 時 を 当 該 警 告 を 求 める 旨 の 申 出 をした 者 に 通 知 しなければならないこととされ また 警 告 をし なかったときは 速 やかに その 旨 及 び 理 由 を 当 該 警 告 を 求 める 旨 の 申 ストーカー 行 為 等 の 規 制 等 に 関 する 法 律 の 一 部 を 改 正 する 法 律 の 施 行 について ( 平 成 25 年 7 月 16 日 付 け 通 達 香 生 企 第 311 号 ) ストーカー 行 為 等 の 規 制 等 に 関 する 法 律 の 一 部 を 改 正 する 法 律 ( 平 成 25 年 法 律 第 73 号 以 下 改 正 法 という( 別 添 官 報 参

More information

学校法人日本医科大学利益相反マネジメント規程

学校法人日本医科大学利益相反マネジメント規程 学 校 法 人 日 本 医 科 大 学 利 益 相 反 マネジメント 規 程 第 1 章 総 則 ( 目 的 ) 第 1 条 この 規 程 は 学 校 法 人 日 本 医 科 大 学 ( 以 下 本 法 人 という )が 本 法 人 利 益 相 反 マネジメントポリシー( 平 成 18 年 12 月 1 日 制 定 )の 精 神 に 則 り 教 職 員 等 の 産 学 官 連 携 活 動 に 伴 い

More information

●労働基準法等の一部を改正する法律案

●労働基準法等の一部を改正する法律案 第 一 八 九 回 参 第 六 号 労 働 基 準 法 等 の 一 部 を 改 正 する 法 律 案 ( 労 働 基 準 法 の 一 部 改 正 ) 第 一 条 労 働 基 準 法 ( 昭 和 二 十 二 年 法 律 第 四 十 九 号 )の 一 部 を 次 のように 改 正 する 第 三 十 五 条 第 一 項 中 少 くとも を 少 なくとも に 改 め 休 日 を の 下 に 直 前 の 休

More information

2 前 項 に 定 める 日 に 支 給 する 給 与 は 総 額 給 与 を12 分 割 した 額 ( 以 下 給 与 月 額 という ) 扶 養 手 当 住 居 手 当 通 勤 手 当 単 身 赴 任 手 当 寒 冷 地 手 当 及 び 業 績 手 当 並 びに 前 月 分 の 超 過 勤 務

2 前 項 に 定 める 日 に 支 給 する 給 与 は 総 額 給 与 を12 分 割 した 額 ( 以 下 給 与 月 額 という ) 扶 養 手 当 住 居 手 当 通 勤 手 当 単 身 赴 任 手 当 寒 冷 地 手 当 及 び 業 績 手 当 並 びに 前 月 分 の 超 過 勤 務 定 年 制 職 員 ( 研 究 系 ) 給 与 規 程 ( 平 26 規 程 第 75 号 平 成 27 年 3 月 31 日 ) 第 1 章 総 則 ( 目 的 ) 第 1 条 この 規 程 は 国 立 研 究 開 発 法 人 海 洋 研 究 開 発 機 構 ( 以 下 機 構 とい う )の 定 年 制 職 員 ( 研 究 系 ) 就 業 規 程 ( 平 25 規 程 第 80 号 以 下 就

More information

入 札 参 加 者 は 入 札 の 執 行 完 了 に 至 るまではいつでも 入 札 を 辞 退 することができ これを 理 由 として 以 降 の 指 名 等 において 不 利 益 な 取 扱 いを 受 けることはない 12 入 札 保 証 金 免 除 13 契 約 保 証 金 免 除 14 入

入 札 参 加 者 は 入 札 の 執 行 完 了 に 至 るまではいつでも 入 札 を 辞 退 することができ これを 理 由 として 以 降 の 指 名 等 において 不 利 益 な 取 扱 いを 受 けることはない 12 入 札 保 証 金 免 除 13 契 約 保 証 金 免 除 14 入 入 札 公 告 次 のとおり 一 般 競 争 入 札 に 付 します なお 本 業 務 の 契 約 締 結 は 当 該 業 務 に 係 る 平 成 27 年 度 予 算 の 執 行 が 可 能 となってい ることを 条 件 とします 平 成 27 年 2 月 17 日 独 立 行 政 法 人 鉄 道 建 設 運 輸 施 設 整 備 支 援 機 構 契 約 担 当 役 鉄 道 建 設 本 部 九 州

More information

<4D F736F F D2091E F18CB48D C481698E7B90DD8F9590AC89DB816A2E646F63>

<4D F736F F D2091E F18CB48D C481698E7B90DD8F9590AC89DB816A2E646F63> 平 成 18 年 7 月 独 立 行 政 法 人 国 立 大 学 財 務 経 営 センター 国 立 大 学 法 人 等 による 国 立 大 学 財 務 経 営 センターへの 土 地 譲 渡 収 入 の 一 部 納 付 の 仕 組 みについて 国 立 大 学 法 人 等 が 国 から 出 資 された 土 地 を 譲 渡 した 場 合 文 部 科 学 大 臣 が 定 める 基 準 に より 算 定 した

More information

学校教育法等の一部を改正する法律の施行に伴う文部科学省関係省令の整備に関する省令等について(通知)

学校教育法等の一部を改正する法律の施行に伴う文部科学省関係省令の整備に関する省令等について(通知) 27 文 科 初 第 1593 号 平 成 28 年 3 月 22 日 各 都 道 府 県 知 事 各 都 道 府 県 教 育 委 員 会 各 指 定 都 市 教 育 委 員 会 殿 附 属 学 校 を 置 く 各 国 立 大 学 法 人 学 長 構 造 改 革 特 別 区 域 法 第 12 条 第 1 項 の 認 定 を 受 けた 地 方 公 共 団 体 の 長 文 部 科 学 省 初 等 中 等

More information

Taro-データ公安委員会相互協力事

Taro-データ公安委員会相互協力事 公 安 委 員 会 相 互 協 力 事 務 処 理 要 綱 の 制 定 について( 例 規 ) 最 終 改 正 平 成 26.2.7 例 規 組 二 第 5 号 京 都 府 警 察 本 部 長 から 各 部 長 各 所 属 長 あて 暴 力 団 員 による 不 当 な 行 為 の 防 止 等 に 関 する 法 律 の 事 務 取 扱 いに 関 する 訓 令 ( 平 成 4 年 京 都 府 警 察 本

More information

定款

定款 地 方 公 務 員 共 済 組 合 連 合 会 定 款 ( 昭 和 59 年 4 月 1 日 ) 変 更 昭 和 59 年 12 月 1 日 平 成 11 年 4 月 1 日 平 成 21 年 3 月 31 日 昭 和 60 年 3 月 31 日 平 成 12 年 5 月 12 日 平 成 21 年 8 月 7 日 昭 和 61 年 4 月 1 日 平 成 13 年 5 月 8 日 平 成 24 年

More information

<4D6963726F736F667420576F7264202D2030332D31208EC096B18F438F4B8E7793B1834B8343836883898343839381698267825182558144825789FC92F9814594BD896694C5816A2E646F6378>

<4D6963726F736F667420576F7264202D2030332D31208EC096B18F438F4B8E7793B1834B8343836883898343839381698267825182558144825789FC92F9814594BD896694C5816A2E646F6378> 1 343 344 2 3 345 346 - 1-347 348-2 - - 3-349 350 分 野 別 実 務 修 習 のガイドライン 1 検 察 の 分 野 別 実 務 修 習 における 指 導 目 標 指 導 方 法 司 法 修 習 においては, 法 曹 として 活 動 を 開 始 するに 当 たり 必 要 な 事 実 調 査 能 力, 法 的 分 析 能 力, 事 実 認 定 能 力,

More information

( 別 紙 ) 以 下 法 とあるのは 改 正 法 第 5 条 の 規 定 による 改 正 後 の 健 康 保 険 法 を 指 す ( 施 行 期 日 は 平 成 28 年 4 月 1 日 ) 1. 標 準 報 酬 月 額 の 等 級 区 分 の 追 加 について 問 1 法 改 正 により 追 加

( 別 紙 ) 以 下 法 とあるのは 改 正 法 第 5 条 の 規 定 による 改 正 後 の 健 康 保 険 法 を 指 す ( 施 行 期 日 は 平 成 28 年 4 月 1 日 ) 1. 標 準 報 酬 月 額 の 等 級 区 分 の 追 加 について 問 1 法 改 正 により 追 加 別 添 事 務 連 絡 平 成 27 年 12 月 18 日 日 本 年 金 機 構 厚 生 年 金 保 険 部 長 殿 厚 生 労 働 省 年 金 局 事 業 管 理 課 長 持 続 可 能 な 医 療 保 険 制 度 を 構 築 するための 国 民 健 康 保 険 法 等 の 一 部 を 改 正 する 法 律 による 健 康 保 険 法 及 び 船 員 保 険 法 改 正 内 容 の 一 部 に

More information

Microsoft Word - 19年度(行情)答申第081号.doc

Microsoft Word - 19年度(行情)答申第081号.doc 諮 問 庁 : 防 衛 大 臣 諮 問 日 : 平 成 19 年 4 月 18 日 ( 平 成 19 年 ( 行 情 ) 諮 問 第 182 号 ) 答 申 日 : 平 成 19 年 6 月 1 日 ( 平 成 19 年 度 ( 行 情 ) 答 申 第 81 号 ) 事 件 名 : 海 上 における 警 備 行 動 ( 領 水 内 潜 没 航 行 潜 水 艦 ) 等 の 経 過 概 要 及 び 所

More information

4 乙 は 天 災 地 変 戦 争 暴 動 内 乱 法 令 の 制 定 改 廃 輸 送 機 関 の 事 故 その 他 の 不 可 抗 力 により 第 1 項 及 び 第 2 項 に 定 める 業 務 期 日 までに 第 1 条 第 3 項 の 適 合 書 を 交 付 することができない 場 合 は

4 乙 は 天 災 地 変 戦 争 暴 動 内 乱 法 令 の 制 定 改 廃 輸 送 機 関 の 事 故 その 他 の 不 可 抗 力 により 第 1 項 及 び 第 2 項 に 定 める 業 務 期 日 までに 第 1 条 第 3 項 の 適 合 書 を 交 付 することができない 場 合 は 株 式 会 社 都 市 居 住 評 価 センター 建 築 物 調 査 業 務 約 款 ( 趣 旨 ) 第 1 条 建 築 物 調 査 申 請 者 ( 以 下 甲 という ) 及 び 株 式 会 社 都 市 居 住 評 価 センター( 以 下 乙 という )は エネルギーの 使 用 の 合 理 化 等 に 関 する 法 律 ( 昭 和 54 年 法 律 第 49 号 以 下 法 という ) 第 76

More information

中根・金田台地区 平成23年度補償説明業務

中根・金田台地区 平成23年度補償説明業務 簡 易 公 募 型 競 争 入 札 方 式 に 準 じた 手 続 による 手 続 開 始 掲 示 次 とおり 指 名 競 争 入 札 参 加 者 選 定 手 続 を 開 始 します 平 成 23 年 6 月 1 日 中 根 金 田 台 開 発 事 務 所 長 関 根 宣 由 1 務 概 要 (1) 務 名 中 根 金 田 台 地 区 平 成 23 年 度 補 償 説 明 務 (2) 務 内 容 研

More information

入札公告 機動装備センター

入札公告 機動装備センター 千 葉 県 一 般 競 争 入 札 公 告 県 警 第 18 号 機 動 装 備 センター 屋 内 舗 装 改 修 工 事 の 一 般 競 争 入 札 ( 事 後 審 査 型 )の 実 施 について 地 方 自 治 法 第 234 条 第 1 項 の 規 定 により 一 般 競 争 入 札 を 次 のとおり 実 施 する なお この 入 札 は ちば 電 子 調 達 システムに 係 る 電 子 入

More information

する 婦 人 相 談 所 その 他 適 切 な 施 設 による 支 援 の 明 記 禁 止 命 令 等 をすることが できる 公 安 委 員 会 等 の 拡 大 等 の 措 置 が 講 じられたものである 第 2 改 正 法 の 概 要 1 電 子 メールを 送 信 する 行 為 の 規 制 ( 法

する 婦 人 相 談 所 その 他 適 切 な 施 設 による 支 援 の 明 記 禁 止 命 令 等 をすることが できる 公 安 委 員 会 等 の 拡 大 等 の 措 置 が 講 じられたものである 第 2 改 正 法 の 概 要 1 電 子 メールを 送 信 する 行 為 の 規 制 ( 法 1 0 年 保 存 平 成 35 年 12 月 31 日 満 了 FNo.-20120102 崎 安 (ス) 第 6 6 号 平 成 25 年 7 月 12 日 各 所 属 長 殿 長 崎 県 警 察 本 部 長 ストーカー 行 為 等 の 規 制 等 に 関 する 法 律 の 一 部 を 改 正 する 法 律 の 施 行 につ いて( 通 達 ) ストーカー 行 為 等 の 規 制 等 に 関 する

More information

3. 選 任 固 定 資 産 評 価 員 は 固 定 資 産 の 評 価 に 関 する 知 識 及 び 経 験 を 有 する 者 のうちから 市 町 村 長 が 当 該 市 町 村 の 議 会 の 同 意 を 得 て 選 任 する 二 以 上 の 市 町 村 の 長 は 当 該 市 町 村 の 議

3. 選 任 固 定 資 産 評 価 員 は 固 定 資 産 の 評 価 に 関 する 知 識 及 び 経 験 を 有 する 者 のうちから 市 町 村 長 が 当 該 市 町 村 の 議 会 の 同 意 を 得 て 選 任 する 二 以 上 の 市 町 村 の 長 は 当 該 市 町 村 の 議 第 6 回 税 理 士 試 験 固 定 資 産 税 はじめに 第 一 問 については 個 別 理 論 題 の 出 題 であった 1については 固 定 資 産 評 価 員 及 び 固 定 資 産 評 価 補 助 員 に 関 する 出 題 であったが 個 別 理 論 での 出 題 であり 判 断 に 迷 う 点 もなく 高 得 点 を 取 ることが 可 能 な 問 題 であった については 区 分 所

More information

m07 北見工業大学 様式①

m07 北見工業大学 様式① 国 立 大 学 法 人 北 見 工 業 大 学 ( 法 人 番 号 6460305000387)の 役 職 員 の 報 酬 給 与 等 について Ⅰ 役 員 報 酬 等 について 1 役 員 報 酬 についての 基 本 方 針 に 関 する 事 項 1 役 員 報 酬 の 支 給 水 準 の 設 定 についての 考 え 方 当 該 法 人 の 主 要 事 業 は 教 育 研 究 事 業 である 役

More information

Microsoft Word - 公表用答申422号.doc

Microsoft Word - 公表用答申422号.doc 答 申 第 1 審 議 会 の 結 論 名 古 屋 市 長 ( 以 下 実 施 機 関 という )が 本 件 異 議 申 立 ての 対 象 とな る 保 有 個 人 情 報 を 一 部 開 示 とした 決 定 は 妥 当 である 第 2 異 議 申 立 てに 至 る 経 過 1 平 成 27 年 5 月 29 日 異 議 申 立 人 は 名 古 屋 市 個 人 情 報 保 護 条 例 ( 平 成 17

More information

○ 愛 知 県 都 市 職 員 共 済 組 合 職 員 の 育 児 休 業 等 に 関 する 規 則 ( 平 成 22 年 10 月 1 日 ) 平 成 22 年 規 則 第 9 号 改 正 平 成 22 年 11 月 30 日 規 則 第 11 号 愛 知 県 都 市 職 員 共 済 組 合 職 員 の 育 児 休 業 等 に 関 する 規 則 ( 平 成 10 年 愛 知 県 都 市 職 員 共 済

More information

<6D313588EF8FE991E58A778D9191E5834B C8EAE DC58F4992F18F6F816A F990B32E786C73>

<6D313588EF8FE991E58A778D9191E5834B C8EAE DC58F4992F18F6F816A F990B32E786C73> 国 立 大 学 法 人 茨 城 大 学 の 役 職 員 の 報 酬 給 与 等 について Ⅰ 役 員 報 酬 等 について 1 役 員 報 酬 についての 基 本 方 針 に 関 する 事 項 1 平 成 24 年 度 における 役 員 報 酬 についての 業 績 反 映 のさせ 方 役 員 に 支 給 される 給 与 のうち 期 末 特 別 手 当 については 国 立 大 学 評 価 委 員 会

More information

27-045人事規程270401

27-045人事規程270401 国 立 研 究 開 発 法 人 産 業 技 術 総 合 研 究 所 人 事 規 程 制 定 平 成 17 年 4 月 1 日 17 規 程 第 21 号 最 終 改 正 平 成 27 年 4 月 1 日 27 規 程 第 45 号 一 部 改 正 第 1 章 総 則 ( 趣 旨 ) 第 1 条 この 規 程 は 国 立 研 究 開 発 法 人 産 業 技 術 総 合 研 究 所 職 員 就 業 規

More information

Microsoft Word - 19年度(行個)答申第94号.doc

Microsoft Word - 19年度(行個)答申第94号.doc 諮 問 庁 : 国 税 庁 長 官 諮 問 日 : 平 成 19 年 9 月 6 日 ( 平 成 19 年 ( 行 個 ) 諮 問 第 86 号 ) 答 申 日 : 平 成 20 年 1 月 30 日 ( 平 成 19 年 度 ( 行 個 ) 答 申 第 94 号 ) 事 件 名 : 本 人 に 係 る 公 的 年 金 等 の 源 泉 徴 収 票 の 不 開 示 決 定 ( 存 否 応 答 拒 否

More information

<4D F736F F D2095BD90AC E D738FEE816A939A905C91E D862E646F63>

<4D F736F F D2095BD90AC E D738FEE816A939A905C91E D862E646F63> 諮 問 庁 : 国 税 庁 長 官 諮 問 日 : 平 成 2 1 年 6 月 1 8 日 ( 平 成 2 1 年 ( 行 情 ) 諮 問 第 2 9 5 号 ) 答 申 日 : 平 成 2 2 年 2 月 8 日 ( 平 成 2 1 年 度 ( 行 情 ) 答 申 第 5 1 4 号 ) 事 件 名 : 法 人 課 税 部 門 における 消 費 税 還 付 申 告 に 係 る 事 務 処 理 手

More information

<4D6963726F736F667420576F7264202D20313431323235817988C482C682EA817A89BA90BF8E7793B1834B8343836883898343839381698A4F8D91906C8DDE8A889770816A>

<4D6963726F736F667420576F7264202D20313431323235817988C482C682EA817A89BA90BF8E7793B1834B8343836883898343839381698A4F8D91906C8DDE8A889770816A> 外 国 人 建 設 就 労 者 受 入 事 業 に 関 する 下 請 指 導 ガイドライン 第 1 趣 旨 復 興 事 業 の 更 なる 加 速 を 図 りつつ 2020 年 オリンピック パラリンピック 東 京 大 会 の 関 連 施 設 整 備 等 による 一 時 的 な 建 設 需 要 の 増 大 に 対 応 するため 2020 年 度 までの 緊 急 かつ 時 限 的 な 措 置 として 国

More information

ような 厚 生 年 金 基 金 関 係 の 法 改 正 がなされており (2)については 平 成 16 年 10 月 1 日 から (1) 及 び(3)については 平 成 17 年 4 月 1 日 から 施 行 されている (1) 免 除 保 険 料 率 の 凍 結 解 除 ( 母 体 企 業 (

ような 厚 生 年 金 基 金 関 係 の 法 改 正 がなされており (2)については 平 成 16 年 10 月 1 日 から (1) 及 び(3)については 平 成 17 年 4 月 1 日 から 施 行 されている (1) 免 除 保 険 料 率 の 凍 結 解 除 ( 母 体 企 業 ( 実 務 対 応 報 告 第 22 号 厚 生 年 金 基 金 に 係 る 交 付 金 の 会 計 処 理 に 関 する 当 面 の 取 扱 い 平 成 18 年 10 月 27 日 企 業 会 計 基 準 委 員 会 本 実 務 対 応 報 告 は 平 成 24 年 5 月 17 日 までに 公 表 された 次 の 会 計 基 準 等 による 修 正 が 反 映 されている 企 業 会 計 基 準

More information

< 現 在 の 我 が 国 D&O 保 険 の 基 本 的 な 設 計 (イメージ)> < 一 般 的 な 補 償 の 範 囲 の 概 要 > 請 求 の 形 態 会 社 の 役 員 会 社 による 請 求 に 対 する 損 免 責 事 由 の 場 合 に 害 賠 償 請 求 は 補 償 されず(

< 現 在 の 我 が 国 D&O 保 険 の 基 本 的 な 設 計 (イメージ)> < 一 般 的 な 補 償 の 範 囲 の 概 要 > 請 求 の 形 態 会 社 の 役 員 会 社 による 請 求 に 対 する 損 免 責 事 由 の 場 合 に 害 賠 償 請 求 は 補 償 されず( 別 紙 2 会 社 役 員 賠 償 責 任 保 険 (D&O 保 険 )の 実 務 上 の 検 討 ポイント 第 1 会 社 役 員 賠 償 責 任 保 険 (D&O 保 険 )の 概 要 会 社 役 員 賠 償 責 任 保 険 ( 以 下 D&O 保 険 ) とは 保 険 契 約 者 である 会 社 と 保 険 者 である 保 険 会 社 の 契 約 により 被 保 険 者 とされている 役 員

More information

(4) 運 転 する 学 校 職 員 が 交 通 事 故 を 起 こし 若 しくは 交 通 法 規 に 違 反 したことにより 刑 法 ( 明 治 40 年 法 律 第 45 号 ) 若 しくは 道 路 交 通 法 に 基 づく 刑 罰 を 科 せられてから1 年 を 経 過 していない 場 合 同

(4) 運 転 する 学 校 職 員 が 交 通 事 故 を 起 こし 若 しくは 交 通 法 規 に 違 反 したことにより 刑 法 ( 明 治 40 年 法 律 第 45 号 ) 若 しくは 道 路 交 通 法 に 基 づく 刑 罰 を 科 せられてから1 年 を 経 過 していない 場 合 同 半 田 市 立 学 校 職 員 に 係 る 自 家 用 自 動 車 の 公 務 使 用 に 関 する 取 扱 要 領 ( 趣 旨 ) 第 1 条 この 要 領 は 公 務 の 円 滑 な 執 行 に 資 するため 半 田 市 立 学 校 に 勤 務 する 県 費 負 担 教 職 員 ( 以 下 学 校 職 員 という )が 出 張 に 際 し 職 員 等 の 旅 費 に 関 する 条 例 ( 昭 和

More information

<4D6963726F736F667420576F7264202D208E52979C8CA78E598BC68F5790CF91A390698F9590AC8BE08CF0957497768D6A2E646F6378>

<4D6963726F736F667420576F7264202D208E52979C8CA78E598BC68F5790CF91A390698F9590AC8BE08CF0957497768D6A2E646F6378> 山 梨 県 産 業 集 積 促 進 助 成 金 交 付 要 綱 ( 通 則 ) 第 1 条 山 梨 県 産 業 集 積 促 進 助 成 金 ( 以 下 助 成 金 という )の 交 付 については 山 梨 県 補 助 金 等 交 付 規 則 ( 昭 和 36 年 山 梨 県 規 則 第 25 号 以 下 規 則 という )に 定 め るところによるほか この 要 綱 に 定 めるところによる ( 目

More information

5 長 野 地 裁 H23.3.25 強 盗 殺 人, 死 体 遺 棄 H23.3.25 H24.3.22 ( 東 京 高 裁 ) H24.3.22 6 横 浜 地 裁 H23.6.17 殺 人 H23.6.29 H23.7.4 7 静 岡 地 裁 H23.6.21 殺 人, 死 体 遺 棄, 強

5 長 野 地 裁 H23.3.25 強 盗 殺 人, 死 体 遺 棄 H23.3.25 H24.3.22 ( 東 京 高 裁 ) H24.3.22 6 横 浜 地 裁 H23.6.17 殺 人 H23.6.29 H23.7.4 7 静 岡 地 裁 H23.6.21 殺 人, 死 体 遺 棄, 強 平 成 25 年 5 月 日 :00 以 降 に 報 道 願 います 裁 判 員 裁 判 の 概 況 平 成 25 年 5 月 日 最 高 検 察 庁 公 判 1 裁 判 員 裁 判 対 象 事 件 起 訴 人 員 ( 平 成 25 年 4 月 30 日 現 在 ) 6,025 名 ( 起 訴 件 数 :6,800 件 ) 2 裁 判 員 裁 判 判 決 人 員 ( 平 成 25 年 4 月 30

More information

した 開 示 決 定 等 に 当 たっては, 法 11 条 を 適 用 して, 平 成 23 年 5 月 13 日 まで 開 示 決 定 等 の 期 限 を 延 長 し, 同 年 4 月 11 日 付 け 防 官 文 第 452 0 号 により,1 枚 目 を 一 部 開 示 した そして, 同 年

した 開 示 決 定 等 に 当 たっては, 法 11 条 を 適 用 して, 平 成 23 年 5 月 13 日 まで 開 示 決 定 等 の 期 限 を 延 長 し, 同 年 4 月 11 日 付 け 防 官 文 第 452 0 号 により,1 枚 目 を 一 部 開 示 した そして, 同 年 諮 問 庁 : 防 衛 大 臣 諮 問 日 : 平 成 23 年 8 月 11 日 ( 平 成 23 年 ( 行 情 ) 諮 問 第 413 号 ) 答 申 日 : 平 成 24 年 2 月 27 日 ( 平 成 23 年 度 ( 行 情 ) 答 申 第 500 号 ) 事 件 名 : 海 賊 対 処 行 動 の 実 施 に 関 する 統 合 幕 僚 長 指 令 の 一 部 開 示 決 定 に 関

More information

大阪府電子調達システムの開発業務 (第一期)に係る仕様書案に対する意見招請のお知らせ

大阪府電子調達システムの開発業務 (第一期)に係る仕様書案に対する意見招請のお知らせ 地 方 独 立 行 政 法 人 大 阪 府 立 病 院 機 構 公 告 第 83 号 平 成 28 年 度 における 地 方 独 立 行 政 法 人 大 阪 府 立 病 院 機 構 職 員 に 対 するストレスチェック 制 度 実 施 等 に 関 する 業 務 の 委 託 に 係 る 単 価 契 約 ( 単 価 の 設 定 を 契 約 の 主 目 的 とし 一 定 の 期 間 内 において 供 給

More information

Microsoft Word - 12 職員退職手当規程_H 改正_

Microsoft Word - 12 職員退職手当規程_H 改正_ 全 国 健 康 保 険 協 会 職 員 退 職 手 当 規 程 ( 総 則 ) 第 1 条 全 国 健 康 保 険 協 会 ( 以 下 協 会 という )の 職 員 ( 全 国 健 康 保 険 協 会 職 員 就 業 規 則 ( 平 成 20 年 規 程 第 4 号 以 下 職 員 就 業 規 則 という ) 第 2 条 に 規 定 する 職 員 を いう )に 対 する 退 職 手 当 の 支 給

More information

東近江行政組合職員の育児休業等に関する条例

東近江行政組合職員の育児休業等に関する条例 東 近 江 行 政 組 合 職 員 の 育 児 休 業 等 に 関 する 条 例 改 正 平 成 6 年 12 月 27 日 条 例 第 5 号 平 成 10 年 3 月 12 日 条 例 第 1 号 平 成 11 年 12 月 24 日 条 例 第 7 号 平 成 13 年 3 月 19 日 条 例 第 3 号 平 成 14 年 3 月 11 日 条 例 第 5 号 平 成 18 年 3 月 16

More information

Speed突破!Premium問題集 基本書サンプル

Speed突破!Premium問題集 基本書サンプル は じ め に 合 格 (うかる) 勉 強 とは 1 試 験 に 合 格 するのに 絶 対 的 に 必 要 なことは 問 いに 正 しく 答 えることである このあたりまえのことを 考 えたこと 有 りますか 2 試 験 問 題 の 出 題 (= 作 問 )の 仕 方 から 勉 強 方 法 を 考 える 択 一 試 験 では 必 ず 正 誤 が 問 われるのでついつい 思 考 が 二 者 択 一 的

More information

Microsoft Word - 2 答申概要.doc

Microsoft Word - 2 答申概要.doc 情 報 公 開 審 査 会 答 申 の 概 要 答 申 第 658 号 ( 諮 問 第 1119 号 ) 名 陳 述 書 の 法 的 性 格 について 記 載 した 文 書 等 の 不 開 示 ( 不 存 在 ) 決 定 に 関 する 不 開 示 決 定 ( 平 成 23 年 5 月 2 日 ) 原 処 分 本 開 示 請 求 は 教 育 委 員 会 に 対 するもので 本 請 求 対 象 文 書

More information

島根大学における学生等の授業料その他の費用に関する規則

島根大学における学生等の授業料その他の費用に関する規則 島 根 大 学 における 学 生 等 の 授 業 料 その 他 の 費 用 に 関 する 規 則 ( 平 成 16 年 島 大 規 則 第 164 号 ) ( 平 成 16 年 4 月 1 日 制 定 ) 平 成 17 年 3 月 31 日 一 部 改 正 平 成 17 年 9 月 26 日 一 部 改 正 平 成 1 8 年 3 月 8 日 一 部 改 正 平 成 18 年 9 月 19 日 一

More information

続 に 基 づく 一 般 競 争 ( 指 名 競 争 ) 参 加 資 格 の 再 認 定 を 受 けていること ) c) 会 社 更 生 法 に 基 づき 更 生 手 続 開 始 の 申 立 てがなされている 者 又 は 民 事 再 生 法 に 基 づき 再 生 手 続 開 始 の 申 立 てがなさ

続 に 基 づく 一 般 競 争 ( 指 名 競 争 ) 参 加 資 格 の 再 認 定 を 受 けていること ) c) 会 社 更 生 法 に 基 づき 更 生 手 続 開 始 の 申 立 てがなされている 者 又 は 民 事 再 生 法 に 基 づき 再 生 手 続 開 始 の 申 立 てがなさ 簡 易 公 募 型 競 争 入 札 方 式 ( 総 合 評 価 落 札 方 式 )に 係 る 手 続 開 始 の 公 示 次 のとおり 指 名 競 争 入 札 参 加 者 の 選 定 の 手 続 を 開 始 します 平 成 28 年 9 月 20 日 分 任 支 出 負 担 行 為 担 当 官 東 北 地 方 整 備 局 秋 田 河 川 国 道 事 務 所 長 渡 邊 政 義 1. 業 務 概 要

More information

(5) 事 業 者 等 自 転 車 及 び 自 動 車 の 製 造 輸 入 販 売 又 は 修 理 を 業 として 行 っている 者 及 びそ れらの 者 の 団 体 並 びにその 他 の 事 業 者 をいう (6) 所 有 者 等 自 動 車 の 所 有 権 占 有 権 若 しくは 使 用 権 を

(5) 事 業 者 等 自 転 車 及 び 自 動 車 の 製 造 輸 入 販 売 又 は 修 理 を 業 として 行 っている 者 及 びそ れらの 者 の 団 体 並 びにその 他 の 事 業 者 をいう (6) 所 有 者 等 自 動 車 の 所 有 権 占 有 権 若 しくは 使 用 権 を 深 谷 市 放 置 自 転 車 自 動 車 の 発 生 防 止 及 び 処 理 に 関 する 条 例 平 成 18 年 1 月 1 日 条 例 第 26 号 改 正 平 成 22 年 9 月 30 日 条 例 第 23 号 平 成 23 年 9 月 29 日 条 例 第 40 号 深 谷 市 放 置 自 転 車 自 動 車 の 発 生 防 止 及 び 処 理 に 関 する 条 例 目 次 第 1 章

More information

根 本 確 根 本 確 民 主 率 運 民 主 率 運 確 施 保 障 確 施 保 障 自 治 本 旨 現 資 自 治 本 旨 現 資 挙 管 挙 管 代 表 監 査 教 育 代 表 監 査 教 育 警 視 総 監 道 府 県 警 察 本 部 市 町 村 警 視 総 監 道 府 県 警 察 本 部

根 本 確 根 本 確 民 主 率 運 民 主 率 運 確 施 保 障 確 施 保 障 自 治 本 旨 現 資 自 治 本 旨 現 資 挙 管 挙 管 代 表 監 査 教 育 代 表 監 査 教 育 警 視 総 監 道 府 県 警 察 本 部 市 町 村 警 視 総 監 道 府 県 警 察 本 部 1 部 改 案 旧 照 文 昭 和 百 傍 線 部 改 部 改 案 現 服 服 管 研 修 研 修 罰 罰 附 附 総 総 休 懲 戒 服 管 研 休 懲 戒 服 研 修 修 福 祉 益 保 護 福 祉 益 保 護 根 本 確 根 本 確 民 主 率 運 民 主 率 運 確 施 保 障 確 施 保 障 自 治 本 旨 現 資 自 治 本 旨 現 資 挙 管 挙 管 代 表 監 査 教 育 代 表 監

More information

別 紙

別 紙 答 申 第 179 号 ( 諮 問 第 225 号 ) 答 申 1 審 査 会 の 結 論 埼 玉 県 知 事 ( 以 下 実 施 機 関 という )が 平 成 23 年 10 月 23 日 付 けで 行 った 現 在 の 男 女 共 同 参 画 推 進 センターの 事 業 コーディネータが 前 任 者 から 引 き 受 けた 事 務 引 継 書 ( 相 当 文 書 を 含 む) を 作 成 していないとして

More information

2. 会 計 規 程 の 業 務 (1) 規 程 と 実 際 の 業 務 の 調 査 規 程 や 運 用 方 針 に 規 定 されている 業 務 ( 帳 票 )が 実 際 に 行 われているか( 作 成 されている か)どうかについて 調 べてみた 以 下 の 表 は 規 程 の 条 項 とそこに

2. 会 計 規 程 の 業 務 (1) 規 程 と 実 際 の 業 務 の 調 査 規 程 や 運 用 方 針 に 規 定 されている 業 務 ( 帳 票 )が 実 際 に 行 われているか( 作 成 されている か)どうかについて 調 べてみた 以 下 の 表 は 規 程 の 条 項 とそこに 第 7 章 会 計 規 程 1. 会 計 規 程 の 概 要 (1) 規 程 及 び 目 的 平 成 18 年 度 に 病 院 事 業 管 理 者 を 設 置 して 札 幌 市 病 院 局 会 計 規 程 ( 平 成 18 年 札 幌 市 病 院 局 規 程 第 37 号 以 下 この 章 で 規 程 という )を 定 め これに 則 って 会 計 処 理 が 行 わ れていなお 規 程 の 具 体

More information

Microsoft Word - 制度の概要_ED.docx

Microsoft Word - 制度の概要_ED.docx 退 職 手 当 制 度 について 制 度 の 概 要 1 退 職 手 当 の 支 給 根 拠 退 職 手 当 は 地 方 自 治 法 第 204 条 第 2 項 ( 諸 手 当 )の 規 定 に 基 づき 地 方 公 共 団 体 が 職 員 に 支 給 する 手 当 の 一 つです 同 条 第 3 項 において その 額 及 びその 支 給 方 法 は 条 例 で 定 めなければならな いとしており

More information

1 変更の許可等(都市計画法第35条の2)

1 変更の許可等(都市計画法第35条の2) 第 11 章 建 築 物 の 建 ぺい 率 等 の 指 定 ( 都 市 計 画 法 第 41 条 ) 建 築 物 の 建 ぺい 率 等 の 指 定 ( 都 市 計 画 法 第 41 条 ) 法 律 ( 建 築 物 の 建 ぺい 率 等 の 指 定 ) 第 四 十 一 条 都 道 府 県 知 事 は 用 途 地 域 の 定 められていない 土 地 の 区 域 における 開 発 行 為 につい て 開

More information

頸 がん 予 防 措 置 の 実 施 の 推 進 のために 講 ずる 具 体 的 な 施 策 等 について 定 めることにより 子 宮 頸 がんの 確 実 な 予 防 を 図 ることを 目 的 とする ( 定 義 ) 第 二 条 この 法 律 において 子 宮 頸 がん 予 防 措 置 とは 子 宮

頸 がん 予 防 措 置 の 実 施 の 推 進 のために 講 ずる 具 体 的 な 施 策 等 について 定 めることにより 子 宮 頸 がんの 確 実 な 予 防 を 図 ることを 目 的 とする ( 定 義 ) 第 二 条 この 法 律 において 子 宮 頸 がん 予 防 措 置 とは 子 宮 子 宮 頸 がん 予 防 措 置 の 実 施 の 推 進 に 関 する 法 律 ( 案 ) 目 次 第 一 章 総 則 ( 第 一 条 第 二 条 ) 第 二 章 子 宮 頸 がん 予 防 方 針 等 ( 第 三 条 第 六 条 ) 第 三 章 子 宮 頸 がん 予 防 措 置 の 実 施 の 推 進 に 関 する 具 体 的 な 施 策 第 一 節 子 宮 頸 がん 及 び 子 宮 頸 がんの 予

More information

四 勤 続 20 年 を 超 え30 年 までの 期 間 については 勤 続 1 年 につき100 分 の200 五 勤 続 30 年 を 超 える 期 間 については 勤 続 1 年 につき100 分 の100 2 基 礎 調 整 額 は 職 員 が 退 職 し 解 雇 され 又 は 死 亡 した

四 勤 続 20 年 を 超 え30 年 までの 期 間 については 勤 続 1 年 につき100 分 の200 五 勤 続 30 年 を 超 える 期 間 については 勤 続 1 年 につき100 分 の100 2 基 礎 調 整 額 は 職 員 が 退 職 し 解 雇 され 又 は 死 亡 した 独 立 行 政 法 人 都 市 再 生 機 構 職 員 退 職 手 当 規 程 ( 平 成 16 年 7 月 1 日 規 程 第 8 号 ) 最 終 改 正 平 成 27 年 4 月 1 日 ( 総 則 ) 第 1 条 独 立 行 政 法 人 都 市 再 生 機 構 ( 以 下 機 構 という )の 職 員 に 対 する 退 職 手 当 の 支 給 については この 規 程 の 定 めるところによる

More information

の 購 入 費 又 は 賃 借 料 (2) 専 用 ポール 等 機 器 の 設 置 工 事 費 (3) ケーブル 設 置 工 事 費 (4) 防 犯 カメラの 設 置 を 示 す 看 板 等 の 設 置 費 (5) その 他 設 置 に 必 要 な 経 費 ( 補 助 金 の 額 ) 第 6 条 補

の 購 入 費 又 は 賃 借 料 (2) 専 用 ポール 等 機 器 の 設 置 工 事 費 (3) ケーブル 設 置 工 事 費 (4) 防 犯 カメラの 設 置 を 示 す 看 板 等 の 設 置 費 (5) その 他 設 置 に 必 要 な 経 費 ( 補 助 金 の 額 ) 第 6 条 補 美 作 市 防 犯 カメラ 設 置 支 援 事 業 補 助 金 交 付 要 綱 ( 趣 旨 ) 第 1 条 この 告 示 は 地 域 の 防 犯 活 動 を 推 進 し 安 全 安 心 のまちづくりの 実 現 を 図 るため 犯 罪 等 の 防 止 を 目 的 に 防 犯 カメラの 設 置 を 行 う 住 民 団 体 に 対 し 予 算 の 範 囲 内 において その 設 置 に 要 する 経 費

More information

就 業 規 則 ( 福 利 厚 生 ) 第 章 福 利 厚 生 ( 死 亡 弔 慰 金 等 ) 第 条 法 人 が 群 馬 県 社 会 福 祉 協 議 会 民 間 社 会 福 祉 施 設 等 職 員 共 済 規 程 に 基 づき 群 馬 県 社 会 福 祉 協 議 会 との 間 において 締 結 す

就 業 規 則 ( 福 利 厚 生 ) 第 章 福 利 厚 生 ( 死 亡 弔 慰 金 等 ) 第 条 法 人 が 群 馬 県 社 会 福 祉 協 議 会 民 間 社 会 福 祉 施 設 等 職 員 共 済 規 程 に 基 づき 群 馬 県 社 会 福 祉 協 議 会 との 間 において 締 結 す 9 退 職 金 事 務 に 関 する 注 意 事 項 1 労 務 管 理 の 観 点 から( 労 働 契 約 法 労 働 基 準 法 関 係 ) そもそも 退 職 金 の 支 給 は 法 人 の 任 意 で 必 ず 支 払 わなくてはならないものではありませんが 賃 金 の 後 払 いとして あるいは 長 年 の 功 労 への 報 償 や 退 職 後 の 生 活 保 障 として 制 度 を 設 ける

More information

発 覚 理 由 違 反 態 様 在 日 期 間 違 反 期 間 婚 姻 期 間 夫 婦 間 の 子 刑 事 処 分 等 1 出 頭 申 告 不 法 残 留 約 13 年 9 月 約 9 年 11 月 約 1 年 10 月 2 出 頭 申 告 不 法 入 国 約 4 年 2 月 約 4 年 2 月 約

発 覚 理 由 違 反 態 様 在 日 期 間 違 反 期 間 婚 姻 期 間 夫 婦 間 の 子 刑 事 処 分 等 1 出 頭 申 告 不 法 残 留 約 13 年 9 月 約 9 年 11 月 約 1 年 10 月 2 出 頭 申 告 不 法 入 国 約 4 年 2 月 約 4 年 2 月 約 1 在 留 特 別 許 可 について 在 留 特 別 許 可 された 事 例 及 び 在 留 特 別 許 可 されなかった 事 例 について( 平 成 27 年 ) 平 成 28 年 3 月 法 務 省 入 国 管 理 局 入 管 法 第 50 条 に 規 定 する 在 留 特 別 許 可 は, 法 務 大 臣 の 裁 量 的 な 処 分 であり,その 許 否 判 断 に 当 たっては, 個 々の

More information

公 共 公 益 的 施 設 用 地 の 負 担 がほとんど 生 じないと 認 められる 土 地 ( 例 ) 道 路 に 面 しており 間 口 が 広 く 奥 行 がそれほどではない 土 地 ( 道 路 が 二 方 三 方 四 方 にある 場 合 も 同 様 ) ⑶ マンション 適 地 の 判 定 評

公 共 公 益 的 施 設 用 地 の 負 担 がほとんど 生 じないと 認 められる 土 地 ( 例 ) 道 路 に 面 しており 間 口 が 広 く 奥 行 がそれほどではない 土 地 ( 道 路 が 二 方 三 方 四 方 にある 場 合 も 同 様 ) ⑶ マンション 適 地 の 判 定 評 別 紙 広 大 地 の 判 定 に 当 たり 留 意 すべき 事 項 広 大 地 については 平 成 16 年 6 月 4 日 付 課 評 2-7 ほか2 課 共 同 財 産 評 価 基 本 通 達 の 一 部 改 正 に ついて( 法 令 解 釈 通 達 ) により その 評 価 方 法 を 改 正 し その 改 正 の 趣 旨 等 については 平 成 16 年 6 月 29 日 付 資 産 評

More information

者 が 在 学 した 期 間 の 年 数 を 乗 じて 得 た 額 から 当 該 者 が 在 学 した 期 間 に 納 付 すべき 授 業 料 の 総 額 を 控 除 した 額 を 徴 収 するものとする 3 在 学 生 が 長 期 履 修 学 生 として 認 められた 場 合 の 授 業 料 の

者 が 在 学 した 期 間 の 年 数 を 乗 じて 得 た 額 から 当 該 者 が 在 学 した 期 間 に 納 付 すべき 授 業 料 の 総 額 を 控 除 した 額 を 徴 収 するものとする 3 在 学 生 が 長 期 履 修 学 生 として 認 められた 場 合 の 授 業 料 の 公 立 大 学 法 人 首 都 大 学 東 京 の 平 成 17 年 度 法 人 規 則 第 43 号 制 定 平 成 17 年 4 月 1 日 ( 目 的 ) 第 1 条 この 規 則 は 公 立 大 学 法 人 首 都 大 学 東 京 ( 以 下 法 人 という )が 徴 収 する 授 業 料 その 他 の 料 金 について 定 めることを 目 的 とする ( 料 金 ) 第 2 条 法 人 の

More information

 三郷市市街化調整区域の整備及び保全の方針(案)

 三郷市市街化調整区域の整備及び保全の方針(案) 三 郷 市 市 街 化 調 整 区 域 の 計 画 開 発 に お け る 地 区 計 画 の 取 り 扱 い 方 針 ( 案 ) 平 成 2 4 年 12 月 三 郷 市 ま ち づ く り 推 進 部 三 郷 市 市 街 化 調 整 区 域 の 計 画 開 発 における 地 区 計 画 の 取 り 扱 い 方 針 都 市 計 画 法 第 34 条 第 10 号 に 該 当 する 開 発 行 為

More information

<817993FA967B8E E A E815B817A B F976C8EAE82502D322E786C73>

<817993FA967B8E E A E815B817A B F976C8EAE82502D322E786C73> 日 本 司 法 支 援 センター( 法 人 番 号 2011205001573)の 役 職 員 の 報 酬 給 与 等 について Ⅰ 役 員 報 酬 等 について 1 役 員 報 酬 についての 基 本 方 針 に 関 する 事 項 1 役 員 報 酬 の 支 給 水 準 の 設 定 についての 考 え 方 当 センターの 主 要 事 業 は 総 合 法 律 支 援 に 関 する 事 業 である 役

More information

を 行 わなければならない 適 正 な 運 用 方 針 を 厳 格 に 運 用 することによっては じめて 人 がみだりにその 容 ぼう 等 を 撮 影 されない 自 由 や 権 利 の 保 護 と 犯 罪 発 生 の 抑 止 という 防 犯 カメラの 設 置 目 的 との 調 和 が 実 現 され

を 行 わなければならない 適 正 な 運 用 方 針 を 厳 格 に 運 用 することによっては じめて 人 がみだりにその 容 ぼう 等 を 撮 影 されない 自 由 や 権 利 の 保 護 と 犯 罪 発 生 の 抑 止 という 防 犯 カメラの 設 置 目 的 との 調 和 が 実 現 され 平 成 20 年 度 答 申 第 2 号 答 申 ( 一 部 省 略 ) 諮 問 件 名 防 犯 カメラによる 画 像 の 記 録 収 集 の 可 否 について 1 審 査 の 経 緯 米 子 市 長 ( 以 下 実 施 機 関 という )から 平 成 21 年 2 月 16 日 付 けで 諮 問 があったことを 受 け 当 審 査 会 は 別 表 のとおり 審 査 を 行 った 2 当 審 査 会

More information

<4D6963726F736F667420576F7264202D2097988976918A94BD837D836C83578381839383678B4B92F62E646F6378>

<4D6963726F736F667420576F7264202D2097988976918A94BD837D836C83578381839383678B4B92F62E646F6378> 一 般 社 団 法 人 日 本 ジェネリック 医 薬 品 学 会 利 益 相 反 マネジメント 規 程 ( 目 的 ) 第 1 条 一 般 社 団 法 人 日 本 ジェネリック 医 薬 品 学 会 ( 以 下 本 学 会 と 略 す)は その 活 動 におい て 社 会 的 責 任 と 倫 理 性 が 求 められていることに 鑑 み 利 益 相 反 マネジメント 規 程 を 策 定 する その 目

More information

(4) 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 との 連 携 1 市 は 国 の 現 地 対 策 本 部 長 が 運 営 する 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 に 職 員 を 派 遣 するなど 同 協 議 会 と 必 要 な 連 携 を 図 る

(4) 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 との 連 携 1 市 は 国 の 現 地 対 策 本 部 長 が 運 営 する 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 に 職 員 を 派 遣 するなど 同 協 議 会 と 必 要 な 連 携 を 図 る 第 4 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 及 びNBC 攻 撃 による 災 害 への 対 処 等 市 は 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 への 対 処 等 については 原 則 として 県 地 域 防 災 計 画 ( 原 子 力 等 防 災 計 画 ) 等 に 定 められた 措 置 に 準 じた 措 置 を 講 ずるものとし また NBC 攻 撃 による 災 害 への 対 処 については 国 の

More information

Microsoft Word - 交野市産業振興基本計画 20140320.doc

Microsoft Word - 交野市産業振興基本計画 20140320.doc 資 料 基 本 条 例 P36 規 則 P38 委 員 名 簿 P39 基 本 計 画 の 策 定 に 係 る 経 過 P40-35 - 基 本 条 例 ( 目 的 ) 第 1 条 この 条 例 は 交 野 の 自 然 環 境 歴 史 文 化 市 民 力 等 の 地 域 資 源 を 有 効 活 用 した 地 域 産 業 の 振 興 についての 基 本 となる 事 項 を 定 め 市 事 業 者 及

More information

H28記入説明書(納付金・調整金)8

H28記入説明書(納付金・調整金)8 1 常 用 雇 用 労 働 者 の 総 数 の 把 握 ( STEP1 ) (1) 常 用 雇 用 労 働 者 とは 障 害 者 雇 用 納 付 金 制 度 における 常 用 雇 用 労 働 者 とは あなたの 企 業 で の 形 式 の 如 何 を 問 わず 1 雇 用 ( 契 約 ) の 定 めがなく 雇 用 されている 労 働 者 及 び 一 定 の 雇 用 ( 契 約 ) を 定 めて 雇

More information

< F2D E633368D86816A89EF8C768E9696B18EE688B5>

< F2D E633368D86816A89EF8C768E9696B18EE688B5> 独 立 行 政 法 人 国 立 高 等 専 門 学 校 機 構 会 計 事 務 取 扱 規 則 独 立 行 政 法 人 国 立 高 等 専 門 学 校 機 構 規 則 第 36 号 制 定 平 成 16 年 4 月 1 日 一 部 改 正 平 成 17 年 2 月 23 日 一 部 改 正 平 成 18 年 2 月 28 日 一 部 改 正 平 成 19 年 3 月 30 日 一 部 改 正 平 成

More information

<4D6963726F736F667420506F776572506F696E74202D208CE38AFA8D8297EE8ED288E397C390A7937882CC8A549776816998568AE98EBA8DEC90AC816A2E707074>

<4D6963726F736F667420506F776572506F696E74202D208CE38AFA8D8297EE8ED288E397C390A7937882CC8A549776816998568AE98EBA8DEC90AC816A2E707074> 第 1 回 社 会 保 障 審 議 会 後 期 高 齢 者 医 療 の 在 り 方 に 関 する 特 別 部 会 平 成 1 8 年 1 0 月 5 日 資 料 2-1 後 期 高 齢 者 医 療 制 度 の 概 要 現 行 の 医 療 保 険 制 度 の 基 本 構 造 老 人 保 健 制 度 75 歳 65 歳 国 保 老 人 保 健 制 度 退 職 者 医 療 制 度 75 歳 以 上 の 人

More information

理化学研究所の役職員への兼業(兼職)依頼について

理化学研究所の役職員への兼業(兼職)依頼について 理 化 学 研 究 所 の 役 職 員 への 兼 業 ( 兼 職 ) 依 頼 について 役 職 員 が 兼 業 を 行 なう 場 合 事 前 に 弊 所 の 承 認 が 必 要 です 役 職 員 へ 兼 業 を 依 頼 さ れる 場 合 は 下 記 を 御 一 読 戴 き 役 職 員 本 人 宛 に 御 依 頼 くださいますようお 願 い 致 し ます 1. 兼 業 依 頼 から 承 認 までの 流

More information

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 Ⅱ 国 地 方 公 共 団 体 公 共 公 益 法 人 等 の 消 費 税 Q&A ( 問 1) 免 税 期 間 における 起 債 の 償 還 元 金 に 充 てるための 補 助 金 等 の 使 途 の 特 定 Q 地 方 公 共 団 体 の 特 別 会 計 が 消 費 税 の 納 税 義 務 が 免 除 される 課 税 期 間

More information

Microsoft Word - 通達(参考).doc

Microsoft Word - 通達(参考).doc 参 考 1 基 発 第 0909001 号 平 成 20 年 9 月 9 日 都 道 府 県 労 働 局 長 殿 厚 生 労 働 省 労 働 基 準 局 長 ( 公 印 省 略 ) 多 店 舗 展 開 する 小 売 業 飲 食 業 等 の 店 舗 における 管 理 監 督 者 の 範 囲 の 適 正 化 について 小 売 業 飲 食 業 等 において いわゆるチェーン 店 の 形 態 により 相 当

More information

はファクシミリ 装 置 を 用 いて 送 信 し 又 は 訪 問 する 方 法 により 当 該 債 務 を 弁 済 す ることを 要 求 し これに 対 し 債 務 者 等 から 直 接 要 求 しないよう 求 められたにもかか わらず 更 にこれらの 方 法 で 当 該 債 務 を 弁 済 するこ

はファクシミリ 装 置 を 用 いて 送 信 し 又 は 訪 問 する 方 法 により 当 該 債 務 を 弁 済 す ることを 要 求 し これに 対 し 債 務 者 等 から 直 接 要 求 しないよう 求 められたにもかか わらず 更 にこれらの 方 法 で 当 該 債 務 を 弁 済 するこ 求 償 権 の 管 理 回 収 に 関 する 事 例 研 究 (その2) - 平 成 23 年 度 求 償 権 管 理 回 収 等 事 務 研 修 会 から- 農 業 第 二 部 前 号 に 引 き 続 き 昨 年 9 月 に 開 催 された 求 償 権 管 理 回 収 等 事 務 研 修 会 で 求 償 権 の 管 理 回 収 事 例 研 究 として 掲 げられたテーマから4つの 事 例 について

More information

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36 独 立 行 政 法 人 駐 留 軍 等 労 働 者 労 務 管 理 機 構 の 役 職 員 の 報 酬 給 与 等 について Ⅰ 役 員 報 酬 等 について 1 役 員 報 酬 についての 基 本 方 針 に 関 する 事 項 1 平 成 25 年 度 における 役 員 報 酬 についての 業 績 反 映 のさせ 方 検 証 結 果 理 事 長 は 今 中 期 計 画 に 掲 げた 新 たな 要

More information

第 9 条 の 前 の 見 出 しを 削 り 同 条 に 見 出 しとして ( 部 分 休 業 の 承 認 ) を 付 し 同 条 中 1 日 を 通 じて2 時 間 ( 規 則 で 定 める 育 児 休 暇 を 承 認 されている 職 員 については 2 時 間 から 当 該 育 児 休 暇 の

第 9 条 の 前 の 見 出 しを 削 り 同 条 に 見 出 しとして ( 部 分 休 業 の 承 認 ) を 付 し 同 条 中 1 日 を 通 じて2 時 間 ( 規 則 で 定 める 育 児 休 暇 を 承 認 されている 職 員 については 2 時 間 から 当 該 育 児 休 暇 の 大 和 市 職 員 の 育 児 休 業 等 に 関 する 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 大 和 市 職 員 の 育 児 休 業 等 に 関 する 条 例 ( 平 成 4 年 大 和 市 条 例 第 4 号 )の 一 部 を 次 のよ うに 改 正 する 第 1 条 中 第 8 条 の 次 に 第 10 条 第 1 項 及 び 第 2 項 第 14 条 及 び 第 15 条 (こ れらの

More information

平 成 27 年 11 月 ~ 平 成 28 年 4 月 に 公 開 の 対 象 となった 専 門 協 議 等 における 各 専 門 委 員 等 の 寄 附 金 契 約 金 等 の 受 取 状 況 審 査 ( 別 紙 ) 専 門 協 議 等 の 件 数 専 門 委 員 数 500 万 円 超 の 受

平 成 27 年 11 月 ~ 平 成 28 年 4 月 に 公 開 の 対 象 となった 専 門 協 議 等 における 各 専 門 委 員 等 の 寄 附 金 契 約 金 等 の 受 取 状 況 審 査 ( 別 紙 ) 専 門 協 議 等 の 件 数 専 門 委 員 数 500 万 円 超 の 受 資 料 5-1 平 成 28 年 6 月 16 日 専 門 協 議 等 の 実 施 に 関 する 各 専 門 委 員 における 寄 附 金 契 約 金 等 の 受 取 状 況 承 認 審 査 及 び 安 全 対 策 に 係 る 専 門 協 議 等 を 依 頼 した 専 門 委 員 の 寄 附 金 契 約 金 等 の 受 取 状 況 については 医 薬 品 医 療 機 器 総 合 機 構 における 専

More information

預 金 を 確 保 しつつ 資 金 調 達 手 段 も 確 保 する 収 益 性 を 示 す 指 標 として 営 業 利 益 率 を 採 用 し 営 業 利 益 率 の 目 安 となる 数 値 を 公 表 する 株 主 の 皆 様 への 還 元 については 持 続 的 な 成 長 による 配 当 可

預 金 を 確 保 しつつ 資 金 調 達 手 段 も 確 保 する 収 益 性 を 示 す 指 標 として 営 業 利 益 率 を 採 用 し 営 業 利 益 率 の 目 安 となる 数 値 を 公 表 する 株 主 の 皆 様 への 還 元 については 持 続 的 な 成 長 による 配 当 可 ミスミグループ コーポレートガバナンス 基 本 方 針 本 基 本 方 針 は ミスミグループ( 以 下 当 社 グループ という)のコーポレートガバナン スに 関 する 基 本 的 な 考 え 方 を 定 めるものである 1. コーポレートガバナンスの 原 則 (1) 当 社 グループのコーポレートガバナンスは 当 社 グループの 持 続 的 な 成 長 と 中 長 期 的 な 企 業 価 値 の

More information

募集要項

募集要項 大 阪 府 住 宅 供 給 公 社 コピー 用 紙 購 入 における 単 価 契 約 の 入 札 参 加 者 募 集 要 領 1 趣 旨 大 阪 府 住 宅 供 給 公 社 ( 以 下 公 社 という )において コピー 用 紙 の 納 入 を 行 う 業 者 を 募 集 する 2 入 札 に 付 する 事 項 (1) 調 達 件 名 大 阪 府 住 宅 供 給 公 社 コピー 用 紙 購 入 における

More information

大 田 区 保 育 従 事 職 員 宿 舎 借 り 上 げ 支 援 事 業 Q&A 目 次 Ⅰ 補 助 事 業 全 般 について P3~P4 Ⅱ 補 助 対 象 施 設 について P5 Ⅲ 補 助 対 象 職 員 について P6~P10 Ⅳ 補 助 対 象 経 費 について P11~P13 2

大 田 区 保 育 従 事 職 員 宿 舎 借 り 上 げ 支 援 事 業 Q&A 目 次 Ⅰ 補 助 事 業 全 般 について P3~P4 Ⅱ 補 助 対 象 施 設 について P5 Ⅲ 補 助 対 象 職 員 について P6~P10 Ⅳ 補 助 対 象 経 費 について P11~P13 2 待 機 児 解 消 に 向 けた 保 育 施 設 の 新 規 開 設 ラッシュにより 都 内 及 び 隣 接 県 の 自 治 体 での 保 育 士 の 需 要 が 急 増 しております これを 受 け 大 田 区 では 保 育 人 材 の 確 保 定 着 及 び 離 職 防 止 を 図 り 安 定 的 な 保 育 所 の 運 営 を 可 能 にするため 平 成 27 年 4 月 より 大 田 区 保

More information

公表表紙

公表表紙 国 立 大 学 法 人 山 梨 大 学 の 役 の 報 酬 給 与 等 について 国 立 大 学 法 人 等 の 役 員 の 報 酬 等 及 び の 給 与 の 水 準 の 公 表 方 法 等 について(ガイドライン) ( 平 成 17 年 2 月 7 日, 総 務 大 臣 策 定 )に 基 づく 公 表 平 成 26 年 9 月 国 立 大 学 法 人 山 梨 大 学 国 立 大 学 法 人 山

More information

中国会社法の改正が外商投資企業に与える影響(2)

中国会社法の改正が外商投資企業に与える影響(2) 中 国 ビジネス ローの 最 新 実 務 Q&A 第 74 回 中 国 会 社 法 の 改 正 が 外 商 投 資 企 業 に 与 える 影 響 (2) 黒 田 法 律 事 務 所 萱 野 純 子 藤 田 大 樹 前 稿 から2006 年 1 月 1 日 より 施 行 されている 中 国 の 改 正 会 社 法 ( 以 下 新 会 社 法 とい う)について 検 討 している 2 回 目 となる 今

More information

平成17年度予算案事業本部・局別記者発表日程表(案)

平成17年度予算案事業本部・局別記者発表日程表(案) 横 浜 市 記 者 発 表 資 料 平 成 27 年 2 月 3 日 建 築 局 違 反 対 策 課 緑 区 白 山 四 丁 目 の 宅 地 造 成 等 規 制 法 違 反 に 対 して 行 政 代 執 行 法 に 基 づく 代 執 行 令 書 を 交 付 しました 平 成 26 年 10 月 の 台 風 18 号 による 大 雨 に 伴 い 違 反 造 成 地 において 大 規 模 な 崖 崩 れが

More information