02_住宅税制関係.indd

Size: px
Start display at page:

Download "02_住宅税制関係.indd"

Transcription

1 相続税法等の改正 租税特別措置法等 ( 住宅税制関係 ) の改正 目一住宅ローン税額控除制度の改正 61 二認定長期優良住宅の新築等をした場合の所得税額の特別控除 ( 認定長期優良住宅新築等特別税額控除 ) の創設 72 三既存住宅に係る特定の改修工事をした場合の所得税額の特別控除 ( 住宅特定改修特別税額控除 ) の創設 76 次四特定の増改築等に係る住宅ローン税額控除の控除額に係る特例の改正 89 五既存住宅の耐震改修をした場合の所得税額の特別控除 ( 住宅耐震改修特別控除 ) の改正 94 一 住宅ローン税額控除制度の改正 1 改正前の制度の概要 ⑴ 居住者が 一定の要件を満たす居住用家屋の新築 新築住宅若しくは既存住宅の取得又は既にその者の居住の用に供している家屋の増改築等 ( 以下これらを合わせて 住宅の取得等 といいます ) をして これらの家屋 ( 増改築等の場合は 増改築等に係る部分 ) を平成 11 年 1 月 1 日から平成 20 年 12 月 31 日までの間に自己の居住の用に供し ( 住宅の取得等の日から6ヶ月以内に自己の居住の用に供した場合に限ります ) 引き続き居住の用に供している場合において その者がその住宅の取得等のための民間金融機関 独立行政法人住宅金融支援機構等からの借入金又は賦払債務 ( その新築をした居住用家屋又はその購入をした新築住宅や既存住宅の敷地の用に供される土地や土地の上に存する権利の取得のための一定の借入金又は賦払債務を含みます 以下これらの住宅の取得等や土地等の取得に係る借入金又は賦払債務を合わせて 住宅借入金等 といいます ) の金額を有するときは その居住の用に供した日の属する年 ( 以下 居住年 といいます ) 以後一定の控除期 間にわたって 住宅借入金等の年末残高と居住年に応じた控除率との組み合わせにより計算した金額を その者の各年 ( 以下 適用年 といいます ) の所得税額から控除 ( 税額控除 ) することができることとされています ( 次頁表参照 )( 措法 41) ただし その年の合計所得金額が3,000 万円以下である場合に限ることとされています ( 措法 411) ⑵ 平成 18 年度の税制改正では 国 地方の三位一体改革の一環として 所得税から個人住民税へ税源移譲が実施されたことに伴い 所得税 ( 国税 ) の額が減少し 住宅ローン税額控除の控除額が控除しきれなくなる場合があることから 平成 18 年までに入居した者については 入居した時点で期待される住宅ローン税額控除額の水準に配慮し 個人住民税 ( 地方税 ) における税額控除制度を講じることにより 所得税と個人住民税を合わせた住宅ローン税額控除額が税源移譲前後で変わらないようにされました 税源移譲後の平成 19 年及び平成 20 年に入居する者についても 税源移譲の実施に伴い 平成 19 年分以降の所得税 ( 国税 ) の額が減少し 住 61

2 宅ローン税額控除の控除額が控除しきれなくなる場合があります 税源移譲前の住宅ローン税額控除制度を前提として住宅を取得した平成 18 年までの入居者とは事情が大きく異なりますが 住宅ローン税額控除制度の効果をできる限り確保し 中低所得者層の計画的な持家取得を促進する観点から 住宅の取得等をして平成 19 年か ら平成 20 年までの間に居住の用に供した場合について 上記 ⑴の住宅ローン税額控除の控除額の特例 ( 以下 税源移譲対応特例 といいます ) が創設され 一般の住宅ローン税額控除との選択により適用することとされています ( 措法 41 3) 居住年 控除期間 住宅借入金等の年末残高 控除率 各年の控除限度額 最大控除可能額 平成 11 年 12 年 13 年前期 15 年間 5,000 万円以下の部分 1 6 年目 1.0% 7 11 年目 0.75% 年目 0.5% 50 万円 37.5 万円 25 万円 万円 平成 13 年後期 平成 年 10 年間 5,000 万円以下の部分 全期間 1.0% 50 万円 500 万円 平成 17 年 10 年間 4,000 万円以下の部分 1 8 年目 1.0% 9 10 年目 0.5% 40 万円 20 万円 360 万円 平成 18 年 10 年間 3,000 万円以下の部分 1 7 年目 1.0% 8 10 年目 0.5% 30 万円 15 万円 255 万円 平成 19 年 10 年間 2,500 万円以下の部分 1 6 年目 1.0% 7 10 年目 0.5% 25 万円 12.5 万円 200 万円 税源移譲対応特例 ( 選択 ) 15 年間 2,500 万円以下の部分 1 10 年目 0.6% 年目 0.4% 15 万円 10 万円 200 万円 平成 20 年 10 年間 2,000 万円以下の部分 1 6 年目 1.0% 7 10 年目 0.5% 20 万円 10 万円 160 万円 税源移譲対応特例 ( 選択 ) 15 年間 2,000 万円以下の部分 1 10 年目 0.6% 年目 0.4% 12 万円 8 万円 160 万円 ( 注 ) 各年の控除額に 100 円未満の端数がある場合には これを切り捨てることとされています ⑶ この住宅ローン税額控除の適用対象となる住宅及び増改築等並びに対象となる住宅借入金等の範囲は 以下のとおりとされていました 1 適用対象となる住宅及び増改築等の範囲イ新築住宅の場合適用対象とされる 新築住宅 は 次に掲げる要件に該当する新築住宅で 平成 20 年 12 月 31 日までに自己の居住の用に供するものです ( 措令 261) イ 1 棟の家屋で床面積が50m2以上であるものロ 1 棟の家屋で その構造上区分された数個の部分を独立した住居その他の用途に供することができるものにつきその部分を区分所有する場合には その者の区 分所有する部分の床面積が50m2以上であるものロ既存住宅の場合適用対象とされる 既存住宅 は 床面積が50m2以上 ( マンションのように独立部分を区分所有する場合は 上記イの新築住宅の場合のロと同様に判定します ) で 次のいずれかの要件に該当する家屋です ( 措令 262) イその家屋がマンション等の耐火建築物である場合には築後経過年数が25 年以内のものロその家屋が木造等の非耐火建築物である場合には築後経過年数が20 年以内のもの 62

3 ハその家屋が次のⅰ 又はⅱの基準のいずれかに該当するものであること ⅰ 建築基準法施行令第 3 章及び第 5 章の4に定められている地震に対する安全上必要な構造方法に関する技術的基準 ⅱ 国土交通大臣が財務大臣と協議して定める地震に対する安全性に係る基準 ( 注 1) 上記 ⅱの国土交通大臣が財務大臣と協議して定める地震に対する安全性に係る基準とは 具体的には 平成 18 年国土交通省告示第 185 号で定める地震に対する安全上耐震関係規定に準ずるものとして国土交通大臣が定める基準とされています ( 平成 17 年国土交通省告示 393 号 ) ( 注 2) 上記 ⅰ 又はⅱの耐震性の要件を満たすことについては 次の1 又は2の書類を確定申告書に添付することにより証明することとされています ( 措規 18の211 二 平成 17 年国土交通省告示 394 号 ) 1 上記 ⅰ 又はⅱの基準に適合するものである旨を次のいずれかの者が証明した証明書イ建築士ロ建築基準法に規定する指定確認検査機関ハ住宅の品質確保の促進等に関する法律に規定する登録住宅性能評価機関 2 住宅の品質確保の促進等に関する法律 5 条 1 項に規定する住宅性能評価書の写し ( その家屋の取得前 2 年以内に評価されたもので 平成 13 年国土交通省告示 1346 号別表 2 1の1 1 耐震等級 ( 構造躯体の倒壊等防止 ) に係る評価が等級 1 等級 2 又は等級 3であるものに限りま す ) ハ増改築等の場合適用対象とされる 増改築等 は 居住者が所有し かつ 居住の用に供している家屋につき行う次のイからヘまでに掲げる工事であることにつき確認済証の写し 検査済証の写し又は国土交通大臣が財務大臣と協議して定める証明書によって証明がされたものであって トからリまでに掲げる要件を満たすものとされていました ( 措法 411 旧措令 ) イ居住者が居住の用に供している家屋につき行う増築 改築 建築基準法上の大規模の修繕又は大規模の模様替に係る工事 ( その工事と併せて行うその家屋と一体となって効用を果たす電気設備 給排水設備 衛生設備 ガス設備等の設備の取替え又は取付けに係る工事を含みます ) ロ居住者が所有しているマンション等区分所有された建物のその独立部分について行う次に掲げるいずれかの修繕又は模様替に係る工事 ( その工事と併せて行うその家屋と一体となって効用を果たす電気設備 給排水設備 衛生設備 ガス設備等の設備の取替え又は取付けに係る工事を含みます )( 上記イの工事に該当するものを除きます ) ⅰ その者の区分所有する部分の主要構造部である床の過半又は主要構造部である階段の過半について行う修繕又は模様替 ⅱ その者の区分所有する部分の間仕切り壁の室内に面する部分の過半について行う修繕又は模様替 ( その間仕切り壁の一部について位置の変更を伴うものに限ります ) ⅲ その者の区分所有する部分の主要構造部である壁の室内に面する部分の過半について行う修繕又は模様替 ( その 63

4 修繕又は模様替に係る壁の過半について遮音又は熱の損失の防止のための性能を向上させるものに限ります ) ハ居住者の所有する家屋 ( マンション等区分所有された建物にあっては その者が区分所有する部分に限ります ) のうち居室 調理室 浴室 便所 洗面所 納戸 玄関 廊下のいずれか一室の床又は壁の全部について行う修繕又は模様替 ( その工事と併せて行うその家屋と一体となって効用を果たす電気設備 給排水設備 衛生設備 ガス設備等の設備の取替え又は取付けに係る工事を含みます ) ( 上記イ又はロの工事に該当するものを除きます ) ニ居住者の所有する家屋について行う建築基準法施行令第 3 章及び第 5 章の4の規定に定められている地震に対する安全上必要な構造方法に関する技術的基準又は国土交通大臣が財務大臣と協議して定める地震に対する安全性に係る基準に適合させるための修繕又は模様替 ( 上記イからハまでの工事に該当するものを除きます ) ホ居住者の所有する家屋について行う国土交通大臣が財務大臣と協議して定める高齢者等が自立した日常生活を営むのに必要な構造及び設備の基準に適合させるための修繕又は模様替 ( 上記イからニまでの工事に該当するものを除きます ) ( 注 ) この国土交通大臣が財務大臣と協議して定める高齢者等が自立した日常生活を営むのに必要な構造及び設備の基準に適合させるための修繕又は模様替とは 具体的には 1 廊下の拡幅 2 階段の勾配の緩和 3 浴室改良 4 便所改良 5 手すりの設置 6 屋内の段差の解消 7 引き戸への取替え工事又は8 床表面の滑り止め化のいずれかに該当する工事であること等の要件を満 たす改修工事 ( その改修工事が行われる構造又は設備と一体となって効用を果たす設備の取替え又は取付けに係る改修工事を含みます ) とされています ( 平成 19 年国土交通省告示第 407 号 ) ヘ居住者の所有する家屋について行う国土交通大臣が財務大臣と協議して定めるエネルギーの使用の合理化に資する修繕又は模様替 ( 上記イからホまでの工事に該当するものを除きます ) ( 注 ) 上記ヘの国土交通大臣が財務大臣と協議して定めるエネルギーの使用の合理化に資する修繕又は模様替とは 具体的には 1 居室の全ての窓の改修工事 又は2 床の断熱工事 3 天井の断熱工事若しくは4 壁の断熱工事 (2から4 までの工事にあっては 1の工事と併せて行うものに限ります ) で 改修部位の省エネ性能がいずれも平成 11 年基準以上となり かつ 改修後の住宅全体の省エネ性能が改修前から一段階相当 ( 例 : 等級 2( 昭和 55 年省エネ基準 ) 等級 3( 平成 4 年省エネ基準 )) 以上上がると認められることとなる改修工事をいいます ( 平成 20 年国土交通省告示第 513 号 ) また 対象となる工事は 省エネ改修工事を含む増改築等工事に係る費用の合計額が100 万円を超えること等の要件を満たすことが必要とされています ( 旧措令 2620) なお 対象となる省エネ改修工事は 地域によって異なりますので 詳細は上記告示を参照してください また 特例の適用を受けるためには 一定の省エネ改修工事について国土交通大臣が財務大臣と協議して定める証明書によって証明が行われることが必要とされています ( 旧措規 18の2113 六 平成 20 年国土交通省告示第 514 号 ) なお この証明書は 住宅の品質確保 64

5 の促進等に関する法律に規定する登録住宅性能評価機関 建築基準法に規定する指定確認検査機関又は建築士法に基づく建築士事務所に所属する建築士が発行することとされています トその工事に要した費用の額が100 万円を超えることチその工事に係る部分のうちにその者の居住の用以外の用に供する部分がある場合には その居住の用に供する部分に係る工事に要した費用の額が全体の工事に要した費用の額の2 分の1 以上であることリ増改築等を行った後の居住用家屋の床面積が50m2以上であることニこれらの家屋又は増改築等をした後の家屋は いずれもその家屋の床面積の2 分の1 以上に相当する部分が専らその居住の用に供されることが必要です ( 旧措令 四 ) また その住宅の取得等が贈与によるものである場合には 住宅ローン税額控除制度の対象となりません ( 措法 411) 2 対象となる住宅借入金等の範囲対象となる借入金又は債務は 契約において償還期間又は賦払期間が10 年以上の割賦償還の方法又は割賦払の方法により返済し 又は支払うこととされている借入金又は債務 ( 住宅の取得とともにするその住宅の敷地の用に供される土地等の取得に係る一定の借入金又は債務を含みます ) に限られています ( 措法 411 一 四 措令 措規 18の ) ⑷ なお ある適用年において居住年等の異なる2 以上の住宅の取得等に係る住宅借入金等の金額を有する場合 ( 例えば 平成 18 年に居住の用に供した既存住宅の取得に係る住宅借入金等の金額を有する者が その家屋の増改築等をしてその増改築等をした部分を平成 20 年に居住の用に供することにより 平成 20 年以後の各年においてこれらの住宅の取得等に係る住宅借入金 等の金額を併せて有することになる場合 ) には それぞれの居住年等に応じた計算方法による控除額をそのまま重複して控除することはできません この場合には 所要の計算調整によりその適用年の控除額を計算することとされ 居住年等の異なる住宅借入金等の組合せに応じた計算方法が定められています ( 措法 41の2) 具体的には その適用年の12 月 31 日における住宅借入金等の金額につき異なる居住年等ごとに区分し その区分した居住年等に係る住宅借入金等の金額ごとに控除額を計算して その控除額の合計額 ( ただし その適用年において適用される居住年等に係る住宅借入金等に係る控除額のうち最も高い控除額を限度とします ) とすることとされています ( 措法 41の2) ⑸ また この住宅ローン税額控除は 新築住宅若しくは既存住宅又は増改築等に係る部分を最初に居住の用に供した日以後その年の12 月 31 日 ( その者が死亡した日の属する年又は家屋が災害により居住の用に供することができなくなった日の属する年にあっては これらの日 ) まで引き続き居住の用に供している場合に限って認めることとされています したがって 年の中途で居住の用に供しなくなった場合には その供しなくなった日の属する年以後の各年分については この控除の適用を受けることはできないことになります ( 措法 411) ただし この控除の適用を受けていた居住者が 平成 15 年 4 月 1 日以後に その者に係る給与等の支払をする者からの転任の命令に伴う転居その他これに準ずるやむを得ない事由 ( 以下 転任命令等 といいます ) に基因してその家屋を居住の用に供しなくなったことにより控除を受けられなくなった後 その家屋を再び自己の居住の用に供した場合には 一定の要件の下で その家屋を再び居住の用に供した日の属する年 ( その年において その家屋を賃貸の用に供していた場合には その年の翌年 ) 以後の各適用年について 住宅ローン税額控除の再適用を認めることとされています ( 旧措法 419) 65

6 ⑹ この住宅ローン税額控除は 原則として 確定申告書に控除を受ける金額についてのその控除に関する記載があり かつその金額の計算に関する明細書 登記事項証明書その他の一定の書類の添付がある場合に適用を受けることができます ( 旧措法 旧措規 18の ) ⑺ また 確定申告によりこの控除の適用を受けた年分の翌年分以降について 給与所得者については 一定の手続等の下で 年末調整の際にこの控除の適用を受けることができることとされています ( 措法 41の2の2) ただし その年の合計所得金額の見積額が3,000 万円を超える場合には 年末調整の際にこの控除の適用を受けることはできません ( 措法 41の2の22) ( 注 ) 阪神 淡路大震災の被災者が 阪神 淡路大震災によって被害を受けたことにより その有していた家屋で自己の居住の用に供していたものが居住の用に供することができなくなった場合において 一定の住宅の取得等をし 平成 11 年 1 月 1 日から平成 16 年 12 月 31 日までの間に居住の用に供した場合には 一定の要件の下で 選択により 上記 ⑴で述べた住宅ローン税額控除の控除期間及び控除額に代えて次の表に示した控除期間及び控除額により住宅ローン税額控除を適用する特例 ( 以下この特例の適用を受けた場合の住宅借入金等の金額を 再建住宅借入金等の金額 といいます ) が設けられています ( 震災税特法 161) 居住の用に供した日控除期間再建住宅借入金等の年末残高控除率 平成 11 年 1 月 1 日から 平成 16 年 12 月 31 日まで 6 年間 1,000 万円以下の部分 1,000 万円超 2,000 万円以下の部分 2,000 万円超 3,000 万円以下の部分 2.0% 1.0% 0.5% 各年の控除限度額 35 万円 ( 注 ) 各年の控除額に 100 円未満の端数がある場合には これを切り捨てることとされています 2 改正の内容平成 21 年度の税制改正においては 住宅税制について 3 年の間に景気回復を最優先で実現するとの観点から 経済に大きな波及効果を期待できる住宅投資の活性化を図るため 住宅ローン税額控除制度を大幅に拡充し 一般住宅については最大控除可能額を500 万円に引き上げ 特に長期優良住宅に係る最大控除可能額については過去最高水準を上回る600 万円に引き上げることとされました これとともに 平成 18 年度改正において所得税から個人住民税に税源移譲が実施されたことに伴い 所得税 ( 国税 ) の額が減少し 住宅ローン税額控除の控除額が控除しきれなくなる場合があることを踏まえ 中低所得者にも負担軽減の効果が幅広く及ぶようにするため 所得税から控除しきれない額については個人住民税から税額控除する制度が創設されました 住宅ローン税額控除制度は 自己資金だけでは持ち家を取得することが困難な中低所得者がローンを組んでまで住宅を取得しようとすることに対し支援を振り向けることを趣旨としており 自己資金だけで持ち家を取得することができる者は税制上の支援の対象外とされてきました ところが 現下の厳しい経済金融情勢を踏まえ 景気回復を最優先で実現するため さらに政策的に必要な分野について重点的な支援を行う観点から 自己資金で行う一定の住宅投資について 特例的に新たな税額控除制度が創設されました ⑴ 住宅ローン税額控除制度の適用期限の延長及び制度の拡充住宅ローン税額控除制度については 適用期限を平成 25 年 12 月 31 日まで5 年延長するとともに 居住者が 住宅の取得等をして 平成 21 年から平成 25 年までの間にこれらの家屋を自己の 66

7 居住の用に供した場合の控除期間 住宅借入金 等の年末残高の限度額及び控除率を次のとおり とすることとされました ( 措法 4112) 居住年 平成 21 年 控除期間 住宅借入金等の年末残高の限度額 5,000 万円 控除率 各年の控除限度額 最大控除可能額 50 万円 500 万円 平成 22 年 5,000 万円 50 万円 500 万円 平成 23 年 10 年間 4,000 万円 1.0% 40 万円 400 万円 平成 24 年 3,000 万円 30 万円 300 万円 平成 25 年 2,000 万円 20 万円 200 万円 ⑵ 認定長期優良住宅の新築等を行った場合の住宅ローン税額控除の特例の創設居住者が 長期優良住宅の普及の促進に関する法律 ( 平成 20 年法律第 87 号 )( 以下 長期優良住宅法 といいます ) に規定する認定長期優良住宅に該当する家屋で一定のもの ( 以下 認定長期優良住宅 といいます ) の新築又は建築後使用されたことのない認定長期優良住宅の取得 ( 以下 認定長期優良住宅の新築等 といいます ) をして長期優良住宅法の施行日 ( 平成 21 年 6 月 4 日 ) から平成 25 年 12 月 31 日までの 間に自己の居住の用に供した場合 ( 認定長期優良住宅の新築等の日から6ヶ月以内に自己の居住の用に供した場合に限ります ) において その者がその認定長期優良住宅の新築等のための住宅借入金等 ( 以下 長期優良住宅借入金等 といいます ) を有するときは 上記 ⑴の住宅ローン税額控除との選択により その控除期間 長期優良住宅借入金等の年末残高の限度額及び控除率を次のとおりとする特例が創設されました ( 措法 415) 居住年 平成 21 年 控除期間 長期優良住宅借入金等の年末残高の限度額 5,000 万円 控除率 各年の控除限度額 最大控除可能額 60 万円 600 万円 平成 22 年 5,000 万円 1.2% 60 万円 600 万円 平成 23 年 10 年間 5,000 万円 60 万円 600 万円 平成 24 年 4,000 万円 40 万円 400 万円 1.0% 平成 25 年 3,000 万円 30 万円 300 万円 ( 注 1) 上記の 認定長期優良住宅 とは 個人がその居住の用に供する家屋で 次に掲げる要件に該当するものをいいます ( 措令 2619 措規 18の2113) 1 家屋の床面積 ( 区分所有建物については その区分所有部分の床面積 ) が50m2以上であること 2 家屋の床面積の2 分の1 以上が専ら自己の居住の用に供されるものであること 3 長期優良住宅法第 10 条第 2 号に規定する認定長期優良住宅に該当するものであることにつき一定の証明がされたものであること なお 上記 3の要件を満たすことについては その家屋に係る長期優良住宅建築等計画の認定通知書 ( 長期優良住宅建築等計画の変更の認定を受けた場合には 変更認定通知書 ) の写し ( 認定計画実施者の地位の承継があった場合には 認定通知書及び地位の承継の承認通知書 ) 及び住宅用家屋証明書又はその写しを確定申告書に添付することにより証明することとされています ( 措規 18の2113) ( 注 2) 居住者が その認定長期優良住宅につき 自己の居住の用に供した日の属する年分又はその翌年分において 今回の改正により創設された下記二の 認定長期優良住宅新築等特別税額控除 の適用を受ける場合には その認定長期優良住宅の新築等について 居住年以後 10 年間の各年において 上記 ⑴ 及び⑵の住宅ローン税額控除の適用を受けることはできません ( 措法 4110) なお この認定長期優良住宅の新築等に係る住宅ローン税額控除の特例はあくまでも上記 ⑴ の一般の住宅ローン税額控除の控除額の特例ですので 控除額の計算方法等を除けば 上記 ⑴ 67

8 の一般の住宅ローン税額控除がそのまま適用されることになります したがって 合計所得金額が3,000 万円を超える年には控除は受けられません また この認定長期優良住宅の新築等に係る住宅ローン税額控除の特例の適用を受けた年分の翌年分以降については 一定の手続等の下で 年末調整の際にこの認定長期優良住宅の新築等に係る住宅ローン税額控除の特例の適用を受けることができます ( 措法 の 2の2) ⑶ 住宅ローン税額控除制度の要件の緩和等 1 住宅ローン税額控除の適用対象となる増改築等について 今回の改正において創設される下記三の 住宅特定改修特別税額控除 の対象となる省エネ改修工事の範囲と同様となるよう 平成 21 年 4 月 1 日から平成 22 年 12 月 31 日までの間に自己の居住の用に供した場合の一定の省エネ改修工事の要件が緩和され 対象範囲が拡大されました ( 措令 26 ) 具体的には 一定の省エネ改修工事をして平成 21 年 4 月 1 日から平成 22 年 12 月 31 日までの間に自己の居住の用に供した場合には その改修後の住宅全体の省エネ性能が改修前から1 段階相当以上上がると認められる工事内容であることという要件が不要とされました ( 措令 26 平成 20 年国土交通省告示第 513 号 ( 最終改正平成 21 年国土交通省告示第 380 号 ) ただし その改修部位について 改修後の省エネ性能が平成 11 年基準以上となるとの要件については 引き続き満たす必要があります ( 注 ) 居住者が 一定の省エネ改修工事につき 今回の改正により創設された下記三の 住宅特定改修特別税額控除 ( 既存住宅について特定の改修工事をして 平成 21 年 4 月 1 日から平成 22 年 12 月 31 日までの間に自己の居住の用に供した場合における工事費用 ( 標準的な費用の額を限度 ) の10% 相当額の所得税額の特別控除 ) の適用を受ける場合には その一定の省エネ改修工事について 上記 ⑴の住宅ローン税額控除及び下記四の 特定増改築等に係る住宅ローン税額控除の特例 の適用を受けることはできません ( 措法 の3の225) 2 上記 1⑸で述べたとおり 改正前においては 住宅の取得等をして住宅ローン税額控除の適用を受けていた居住者に限り 転任命令等に基づく転居により控除を受けられなくなった場合であっても 一定の要件の下で その家屋を再び自己の居住の用に供した日の属する年 ( 以下 再居住年 といいます ) 後の各適用年について 住宅ローン税額控除の再適用を受けることができることとされていました ( 旧措法 419) 今回の改正により 住宅の取得等又は認定長期優良住宅の新築等をして平成 21 年 1 月 1 日以後に自己の居住の用に供した者が その居住の用に供した日からその年 ( 以下 当初居住年 といいます ) の12 月 31 日までの間に 転任命令等により その家屋を自己の居住の用に供しなくなった場合であっても 当初居住年の翌年以後再びその家屋を自己の居住の用に供した場合には 通常の住宅ローン税額控除に係る添付書類のほか当初居住年において自己の居住の用に供していたことを証する書類等一定の書類を添付した確定申告書を納税地の所轄税務署長に提出することにより その住宅の取得等または認定長期優良住宅の新築等に係る住宅ローン税額控除の控除期間内の各年のうち再居住年以後の各適用年 ( 再居住年にその家屋を賃貸の用に供していた場合はその翌年以後の各適用年 ) について 住宅ローン税額控除の適用を受けることができることとされました ( 措法 4114) ( 注 ) 上記の再居住の特例は 下記四の 特定増改築等に係る住宅ローン税額控除 の特例についても 同様に適用されます この再居住の特例の適用を受ける場合には この再居住の特例の適用を受ける最初の年分 68

9 の確定申告書に この特例の適用による控除を受ける金額についてのその控除に関する記載があり かつ 通常の住宅ローン税額控除の適用を受けるために必要な住民票の写し 登記事項証明書や住宅取得資金に係る借入金の年末残高等証明書等の書類のほかに その金額の計算に関する明細書 ( 当初居住年月日 居住の用に供しなくなった年月日 再居住年月日等の記載があるものに限ります ) 再居住に係る家屋を当初居住年において居住の用に供していたことを証する書類 ( 当初居住年においてその家屋を居住の用に供した日が記載されている住民票の写し等 ) 転任の命令その他これに準ずるやむを得ない事由によりその家屋を居住の用に供さなくなったことを 明らかにする書類 ( 以下 再居住等に関する証明書類 といいます ) を添付しなければならないこととされています ( 措法 4115 措規 18の21) ただし この再居住の特例の適用を受けるための確定申告書の提出又は特例の適用を受ける旨の記載若しくは再居住等に関する証明書類の添付がない確定申告書の提出があった場合においても 税務署長は その提出又は記載若しくは添付がなかったことについてやむを得ない事情があると認めるときは その記載をした書類及び再居住等に関する証明書類の提出があった場合に限り この特例の適用を認めることとされています ( 措法 4116) 3 改正前の増改築等に係る住宅ローン税額控除においては 居住者が所有し かつ 居住の用に供している家屋について 一定の増改築等を行い その増改築等の日から6ヶ月以内に自己の居住の用に供した場合には その増改築等について住宅ローン税額控除の適用を受けることができることとされていました ( 旧措法 411) 今回の改正により 居住者が所有している家屋について 自己の居住の用に供する前に一定の増改築等を行った場合であっても その増改築等の日から6ヶ月以内に自己の居住の用に供したときは その増改築等について住宅ローン税額控除の適用を受けることができることとされました ( 措法 411) 69

10 4 今回の改正においては 中低所得者にも負担軽減の効果が幅広く及ぶようにするため 所得税から控除しきれない額について個人住民税でも税額控除する制度 ( 個人住民税における住宅借入金等特別税額控除制度 ) が創設されたことに伴い 給与所得の源泉徴収票について 居住年ごとの 居住開始年月日 住宅借入金等の金額 等の記載に関する所要の整備が行われました ( 所規別表第六 ( 一 )) ( 参考 ) 個人住民税における住宅借入金等特別税額控除制度平成 21 年から平成 25 年までに入居し 所得税の住宅ローン税額控除の適用を受けた者について 所得税から控除しきれなかった控除額を翌年度分の個人住民税から控除 ( その年分の所得税の課税総所得金額等の5%( 最高 9.75 万円 ) が限度 ) することとされました ( 地方税法附則 5の4の2) なお この控除の適用を受けるための市区町村への申告は 不要とされています ⑷ 2 以上の居住年に係る住宅の取得等に係る住宅借入金等を有する場合の控除額の計算方法の規定の整備平成 21 年度税制改正において 上記 ⑴のとおり住宅ローン税額控除制度の適用期限が5 年間延長されたことに伴い その適用年において居 住年等の異なる2 以上の住宅の取得等に係る住宅借入金等の金額を有する場合の計算調整規定について所要の整備が行われました ( 措法 41の 2) また 上記 ⑵の認定長期優良住宅の新築等を行った場合の住宅ローン税額控除の特例が創設されたことに伴い 同一年において認定長期優良住宅の新築等を行った場合の住宅ローン税額控除の特例による控除と住宅ローン税額控除による控除の双方が適用される場合 ( 例えば 平成 21 年に認定長期優良住宅の新築等をし 平成 22 年にその認定長期優良住宅の増改築等をした場合の平成 22 年から平成 30 年までの各年 ) には 上記 1⑷で述べた現行の2 以上の居住年に係る住宅の取得等に係る住宅借入金等の金額を有する場合の控除額の計算の調整措置の場合と同様の調整措置を講ずることとされました ( 措法 41 の2 措令 26の2) 具体的には 認定長期優良住宅の新築等に係る長期優良住宅借入金等と長期優良住宅借入金等以外の他の住宅の取得等に係る住宅借入金等 ( 以下 他の住宅借入金等 といいます ) とに区分し その区分をした長期優良住宅借入金等と他の住宅借入金等の金額ごとにそれぞれ控除額を計算し その控除額の合計額 ( ただし その適用年において適用される居住年に係る住宅借入金等に係る控除額のうち最も高い控除額を 70

11 限度とします ) とすることとされています ( 措法 41の212) 具体的な計算例 例えば 平成 21 年に居住の用に供した認定長期優良住宅の新築等に係る長期優良住宅借入金等の金額を有する者が その認定長期優良住宅の増改築等をしてその増改築等をした部分を平成 23 年に居住の用に供することにより 平成 23 年以後の各年においてこれらの住宅の取得等に係る住宅借入金等の金額を併せて有することになる場合 ( 平成 21 年居住分の住宅借入金等については 認定長期優良住宅の新築等に係る特例を選択 ) における平成 23 年 12 月 31 日における住宅借入金等の金額が 平成 21 年居住分に係る長期優良住宅借入金等の金額 4,000 万円と平成 23 年居住分に係る増改築等に係る住宅借入金等の金額 2,000 万円であるときの平成 23 年の控除額の計算は 次のとおりとなります イまず 長期優良住宅借入金等と他の住宅借入金等の金額とに区分し 区分をした住宅借入金等の金額ごとに控除額を計算します < 適用年 ( 平成 23 年 )> 平成 21 年居住分の3 年目 ( 控除率 1.2%) 控除限度額 60 万円平成 21 年居住分に係る長期優良住宅借入金等の金額 4,000 万円平成 21 年居住分に係る控除額 4,000 万円 1.2%=48 万円 (a) 平成 23 年居住分の1 年目 ( 控除率 1.0%) 控除限度額 40 万円平成 23 年居住分に係る増改築等に係る住宅借入金等の金額 2,000 万円平成 23 年居住分に係る控除額 2,000 万円 1.0%=20 万円 (b) ロ上記イの長期優良住宅借入金等と他の住宅借入金等の金額とに区分した住宅借入金等ごとに計算した控除額の合計額を計算します ただし その適用年において適用される居住年に係る住宅借入金等に係る控除額のうち最も高い控除額が限度となります ( この事例の 場合 平成 21 年居住分に係る長期優良住宅借入金等に係る控除額の限度額 60 万円が控除限度額となります ) 48 万円 (a)+20 万円 (b)= 68 万円 >60 万円 ( 控除限度額 ) 60 万円 したがって この事例の場合の控除額は 60 万円となります ⑸ 阪神 淡路大震災の被災者の住宅の再取得等に係る住宅ローン税額控除の控除額の特例の規定の整備今回の改正において上記 ⑵の認定長期優良住宅の新築等を行った場合の住宅ローン税額控除の特例が創設されたことに伴い 阪神 淡路大震災の被災者の住宅の再取得等に係る住宅ローン税額控除の控除額の特例についても 同一年に再建住宅借入金等の金額と再建住宅借入金等の金額以外の他の住宅の取得等に係る住宅借入金等 ( 以下 他の住宅借入金等 といいます ) の金額又は下記四のバリアフリー改修工事若しくは省エネ改修工事に係る増改築等住宅借入金等の金額を有する場合における控除額の計算方法等について 所要の規定の整備が行われました ( 震災税特法 163 震災税特令 14の212) 具体的には 再建住宅借入金等の金額と他の住宅借入金等の金額に区分し その区分をした再建住宅借入金等の金額と他の住宅借入金等の金額ごとにそれぞれ控除額を計算し その控除額の合計額 ( ただし その特例適用年において適用される居住年に係る住宅借入金等に係る控除額のうち最も高い控除額を限度とします ) とすることとされています この場合において 他の住宅借入金等のうちに税源移譲対応特例住宅借入金等 長期優良住宅借入金等又はバリアフリー改修工事若しくは省エネ改修工事に係る増改築等住宅借入金等の金額が含まれる場合には 住宅ローン税額控除に係る住宅借入金等の金額 税源移譲対応特例住宅借入金等の金額 長期優良住宅借入金等の金額又はバリアフリー改修工事若しくは省エネ改修工事に係る増 71

12 改築等住宅借入金等の金額に区分し その区分をした他の住宅借入金等の金額ごとに控除額の計算 ( 他の住宅借入金等の金額のうち 住宅ローン税額控除に係る住宅借入金等の金額 税源移譲対応特例住宅借入金等の金額及び長期優良住宅借入金等の金額は 異なる居住年ごとに区分して計算される控除額に準じて控除額を計算し バリアフリー改修工事若しくは省エネ改修工事に係る増改築等住宅借入金等の金額については その改修工事の内容に応じて計算される控除額に準じて控除額を計算します ) をすることとされています ( 震災税特法 163 震災税特令 14の212) 3 適用関係 ⑴ 上記 2⑴ 及び⑵の改正は 居住用家屋 既存住宅若しくは増改築等をした家屋 ( 増改築等に係る部分に限ります ) 又は認定長期優良住宅の新築等に係る家屋を平成 21 年 1 月 1 日以後に居住の用に供する場合について適用し 同日前に居住の用に供した場合については 従前どおりとされています ( 改正法附則 331) ⑵ 上記 2⑶1の改正は 増改築等をした家屋を平成 21 年 4 月 1 日から平成 22 年 12 月 31 日までの間に居住の用に供した場合について適用されます ( 措令 26) ⑶ 上記 2⑶2の改正は 平成 21 年 1 月 1 日以後に家屋を自己の居住の用に供した場合であって その居住の用に供した日からその年の12 月 31 日までの間に 転任命令等によりその家屋を自己の居住の用に供しなくなった場合について適用されます ( 措法 4114 改正法附則 331) ⑷ 上記 2⑶3の改正は 増改築等をした家屋を平成 21 年 1 月 1 日以後に自己の居住の用に供する場合について適用し 同日前に居住の用に供した場合については 従前どおりとされています ( 改正法附則 331) ⑸ 上記 2⑶4の改正は 平成 21 年 4 月 1 日以後に提出し 又は交付する給与所得の源泉徴収票について適用し 同日前に提出し 又は交付した給与所得の源泉徴収票については 従前どおりとされています ( 改正所規附則 74) ⑹ 上記 2⑷の改正は 居住者が 2 以上の居住年に係る住宅の取得等に係る住宅借入金等の金額を有する場合におけるその適用を受けようとする適用年が平成 21 年以後の各年に係る住宅ローン税額控除額について適用し 2 以上の居住年に係る住宅の取得等に係る住宅借入金等の金額を有する場合における適用年が平成 20 年以前の各年に係る住宅ローン税額控除額については 従前どおりとされています ( 改正法附則 332) ⑺ 上記 2⑸の改正は 居住者が 再建住宅借入金等の金額及び他の住宅借入金等の金額又はバリアフリー改修工事若しくは省エネ改修工事に係る増改築等住宅借入金等の金額を有する場合におけるその適用を受けようとする特例適用年が平成 21 年である年に係る住宅ローン税額控除額について適用し 再建住宅借入金等の金額及び他の住宅借入金等の金額又はバリアフリー改修工事若しくは省エネ改修工事に係る増改築等住宅借入金等の金額を有する場合における特例適用年が平成 20 年以前の各年に係る住宅ローン税額控除額については 従前どおりとされています ( 改正法附則 70) 二認定長期優良住宅の新築等をした場合の所得税額の特別控除 ( 認定長期優良住宅新築等特別税額控除 ) の創設 1 制度創設の趣旨 住宅建設五箇年計画を定めた住宅建設計画法が 平成 18 年 3 月をもって期限切れを迎えることに伴 い 同年 6 月 住生活基本法 が制定され 同年 9 月には 住生活基本計画 が閣議決定されました この住生活基本法及び住生活基本計画は それまでの住宅建築計画法に基づく 量 の確保を 72

13 目指した住宅政策を 質 の確保を目指した ストック重視 の政策に根本的に転換するものです ストック重視の住宅政策の柱の1つが長期優良住宅 ( いわゆる 200 年住宅 ) です 福田総理 ( 当時 ) は総理就任後の最初の所信表明演説 ( 平成 19 年 10 月 ) において 住宅の寿命を延ばす 200 年住宅 に向けた取組は 廃棄物を減量し 資源を節約し 国民の住宅に対する負担を軽減するという点で 持続可能社会の実現に向けた具体的な政策の第一歩である と述べており 社会資本整備審議会等での検討を経て 平成 20 年 2 月 長期優良住宅の普及の促進に関する法律案 が国会に提出され 同年 12 月に公布されました わが国の住宅の平均寿命は約 30 年と アメリカの約 55 年 イギリスの約 77 年と比較して著しく短くなっています これに対し 長期優良住宅は世代を超えて利用される社会資本ともいうべき性格を有しており 超長期にわたって安全な暮らしを実現するとともに 住宅の建替えコストの削減によって国民の住宅に対する負担が軽減できるほか 住宅の解体に伴う廃棄物の発生といった地球環境への負荷が低減することも期待されています これまでの住宅税制は 自己資金だけでは持ち家を取得することが困難な中低所得者を支援する趣旨から住宅ローン税額控除制度として措置されてきました 今回 現下の厳しい経済金融情勢を踏まえ 景気回復を最優先で実現するため 加えて政策的に必要な分野について重点的な支援を行う観点から 自己資金による長期優良住宅の新築等については 特例的に新たな税額控除制度が創設されることになりました 税額控除限度額の計算にあたっては 住宅ローンを組まずに一般住宅 ( 長期優良住宅以外の住宅 ) を取得等する場合は適用対象とはならないことに鑑み 長期優良住宅としての認定を受けるために必要な構造や設備を備えるために要する費用 ( 一般住宅の新築等に要する費用との差額 認定長期優良住宅について講じられた構造及び設備に係る標準的な費用の額 ) を算定基礎とすることとされました なお この 標準的な費用の額 は 長期優良住宅の構造の区分によって異なることから あらかじめ国土交通省の告示により 構造の区分ごとの標準的な費用の額の計算方法について定めることとされました ( 注 ) 長期優良住宅の普及の促進に関する法律 ( 以下 長期優良住宅法 といいます ) では 長期にわたり良好な状態で使用するための措置がその構造及び設備について講じられた優良な住宅の普及を促進するため 国土交通大臣が策定する基本方針について定めるとともに 所管行政庁による長期優良住宅建築等計画の認定制度及び当該認定に係る住宅の性能の表示によりその流通を促進する制度等を定めており 平成 21 年 6 月 4 日より施行されています 2 制度の内容 ⑴ 制度の概要居住者が 国内において 住宅の用に供する認定長期優良住宅の新築又は建築後使用されたことのない認定長期優良住宅の取得をして 長期優良住宅法の施行の日 ( 平成 21 年 6 月 4 日 ) から平成 23 年 12 月 31 日までの間に居住の用に供した場合 ( その認定長期優良住宅をその新築の日又はその取得の日から6ヶ月以内にその者の居住の用に供した場合に限ります ) には 一定の要件の下で その者のその居住の用に供した日 ( 以下 居住日 といいます ) の属する年分の所得税額から その認定長期優良住宅について講じられた構造及び設備に係る標準的な費用の額 (1,000 万円を限度 ) の10% に相当する金額 ( 以下 税額控除限度額 といいます ) を控除することとされました ( 措法 41の19の4 1) なお 税額控除限度額がその者のその居住日の属する年分の所得税の額を超えるときは その控除を受ける金額は その所得税の額を限度とされました また 居住年において 上記の特別税額控除をしてもなお控除しきれない金額については その翌年分の所得税額から控除す 73

14 ることとされました ( 措法 41の19の42) ( 注 1) この居住日の属する年 ( 以下 居住年 といいます ) の特別税額控除は その年分の合計所得金額が3,000 万円を超える場合には 適用を受けることはできません ( 措法 41の19の43) ( 注 2) 居住者が 認定長期優良住宅につきその 居住日の属する年分又はその翌年分において この認定長期優良住宅新築等特別税額控除の適用を受ける場合には その認定長期優良住宅の新築等について 居住年以後 10 年間の各年において 上記一の 住宅ローン税額控除 の適用を受けることはできません ( 措法 4110) ⑵ 対象となる認定長期優良住宅この特別税額控除の対象となる認定長期優良住宅は 上記一の 住宅ローン税額控除 の対象となる認定長期優良住宅と同じであり 具体的には 個人がその居住の用に供する家屋で 次に掲げる要件に該当するものをいいます ( 措法 41の19の 措令 2619 措規 18の2113) 1 家屋の床面積 ( マンション等の区分所有建物については その区分所有部分の床面積 以下同じです ) が50m2以上であること 2 家屋の床面積の2 分の1 以上が専ら自己の居住の用に供されるものであること 3 長期優良住宅法第 10 条第 2 号に規定する認定長期優良住宅に該当するものであることにつき一定の証明がされたものであることなお 上記 3の要件を満たすことについては その家屋に係る長期優良住宅建築等計画の認定通知書 ( 長期優良住宅建築等計画の変更の認定を受けた場合には 変更認定通知書となります 以下同じです ) の写し ( 認定計画実施者の地位の承継があった場合には 認定通知書及び地位の承継の承認通知書 ) 及び住宅用家屋証明書又はその写しを確定申告書に添付することにより証明することとされています ( 措規 18の2113) ⑶ 税額控除限度額の計算方法 この特別税額控除の対象となる税額控除限度 額は 次の計算式により計算された金額とされ ました ( 措法 41 の 19 の 41) 計算式 認定長期優良住宅について講じられた構造及び設備に係る標準的な費用の額 ( 最高 1,000 万円 ) 10%= 認定長期優良住宅新築等税額控除限度額 (100 円未満の端数切捨て ) ( 注 1) 上記計算式の 標準的な費用の額 とは 国土交通大臣が財務大臣と協議してその認 定長期優良住宅について講じられた構造及 び設備に係る標準的な費用の額として定め る金額で 具体的には その認定長期優良 住宅の構造 ( 長期優良住宅建築等計画の認 定通知書に記載されている構造をいいま す ) の区分ごとに平米当たりで定めた金額 ( 次表参照 ) に その認定長期優良住宅の床 面積を乗じて計算した金額をいいます ( 措 令 26 の 28 の 613 平成 21 年国土交通省告 示第 385 号 ) 構造の区分 木造 鉄骨造 鉄骨鉄筋コンクリート造 鉄筋コンクリート造 上記以外の構造 床面積 1 m2当たりの標準的な費用の額 33,000 円 36,300 円 33,000 円 ( 注 2) その認定長期優良住宅のうちに居住用以 外の部分がある場合の 標準的な費用の額 は その認定長期優良住宅の総床面積のう ちにその居住用に供する部分の床面積の占 める割合を乗じて計算した金額となります ( 措令 26 の 28 の 61) ⑷ 居住年の翌年における控除未済税額控除額の 繰越控除 この特別税額控除においては 居住年におい て控除をしても控除しきれない金額がある場合 等には その居住年の翌年分の所得税の額から も控除することができることとされました 74

15 具体的には 居住者が居住年の翌年において 1 居住年における税額控除限度額のうちその居住年において控除をしても控除しきれない金額を有する場合 又は2その年の前年分 ( 居住年分 ) の所得税において確定申告書を提出すべき場合若しくは提出することができる場合のいずれにも該当しない場合には その者のその翌年分の所得税の額から その控除しきれない金額に相当する金額又はその年の前年における税額控除限度額 ( 以下 控除未済税額控除額 といいます ) の控除をすることができます ( 措法 41の19の42) なお 控除未済税額控除額がその者のその翌年分の所得税の額を超えるときは その控除を受ける金額は その所得税の額が限度となります ( 注 ) 控除未済税額控除額の繰越控除は 居住年又はその翌年のいずれかの年分の合計所得金額が3,000 万円を超える場合には 適用を受けることはできません ( 措法 41の19の44) ⑸ 適用を受けるための手続 1 居住者が 居住年においてこの特別税額控除の適用を受けようとする場合には その年分の確定申告書に その控除を受ける金額についての控除に関する記載をし あわせて その控除を受ける金額に関する計算明細書及び長期優良住宅等証明書を添付しなければならないこととされました ( 措法 41の19の45 措規 19の11の412) ただし 確定申告書の提出がなかった場合又は適用要件である一定の記載若しくは一定の書類の添付がない確定申告書の提出があった場合においても 税務署長は その提出又は記載若しくは添付がなかったことについてやむを得ない事情があると認めるときは その記載をした書類 計算明細書 長期優良住宅等証明書の提出があった場合に限り この特別税額控除の適用を認めることとされました ( 措法 41の19の47) ( 注 ) 上記の 長期優良住宅等証明書 とは 次に掲げる書類をいいます ( 措法 41の19の 4) イ その家屋に係る長期優良住宅建築等計画の認定通知書 ( 長期優良住宅建築等計画の変更の認定を受けた場合には 変更認定通知書 ) の写し ( 認定計画実施者の地位の承継があった場合には 認定通知書及び地位の承継の承認通知書 ) ロ その家屋について市町村長等が交付する住宅用家屋証明書又はその写しハ その認定長期優良住宅の登記事項証明書その他の書類で その認定長期優良住宅の床面積が50m2以上であることを明らかにする書類 ( 認定通知書に二以上の構造が記載されている場合には その書類及びその構造ごとの床面積を明らかにする書類 ) ニ その者の認定長期優良住宅の新築工事の請負契約書の写し又は売買契約書の写しその他の書類で 認定長期優良住宅の新築又は取得をしたこと及びその認定長期優良住宅の新築又は取得をした年月日を明らかにする書類ホその者の住民票の写し 2 居住者が 居住年の翌年において 控除未済税額控除額の繰越控除の適用を受けようとする場合には その翌年分の確定申告書に控除未済税額控除額の明細書の添付があり あわせて その確定申告書に 繰越控除を受ける金額についての控除に関する記載及びその控除を受ける金額に関する計算明細書 ( 上記 ⑷2の場合に該当して 繰越控除の適用を受ける場合には 計算明細書及び長期優良住宅等証明書 ) を添付しなければならないこととされました ( 措法 41の19の46) 控除未済税額控除額の繰越控除制度についても 上記 1と同様に やむを得ない事情がある場合の宥恕規定が定められています ( 措法 41の19の48) 75

16 ⑹ 居住用財産の譲渡に係る課税の特例との適用関係 1 居住年における特別税額控除及びその翌年分における控除未済税額控除額の繰越控除は その居住日の属する年分又はその前年分若しくは前々年分の所得税について 居住用財産を譲渡した場合の長期譲渡所得の課税の特例 ( 措法 31の3) 又は居住用財産の譲渡所得の特別控除 ( 措法 35) の規定の適用を受けている場合には 適用を受けることができません ( 措法 41の19の411) 2 認定長期優良住宅を自己の居住の用に供した居住者が その居住年の翌年又は翌々年中にその認定長期優良住宅及びその認定長期優 良住宅の敷地用の土地以外の資産の譲渡をし その譲渡につき 居住用財産を譲渡した場合の長期譲渡所得の課税の特例 ( 措法 31の3) 又は居住用財産の譲渡所得の特別控除 ( 措法 35) の規定の適用を受けるときは 居住年における特別税額控除及びその翌年分における控除未済税額控除額の繰越控除の適用を受けることができません ( 措法 41の19の412 15) 3 適用関係上記 2の制度は 平成 21 年 4 月 1 日に施行され 長期優良住宅法の施行の日 ( 平成 21 年 6 月 4 日 ) から平成 23 年 12 月 31 日までの間に居住の用に供した場合について適用されます ( 措法 41の19の41) 三既存住宅に係る特定の改修工事をした場合の所得税額の特別控除 ( 住宅特定改修特別税額控除 ) の創設 1 制度創設の趣旨高齢化及び地球温暖化への政策的な要請に応えて 平成 19 年度税制改正においては下記四 1⑴のバリアフリー改修工事等に係る住宅ローン税額控除の特例が また平成 20 年度税制改正においては下記四 1⑵の省エネ改修工事等に係る住宅ローン税額控除の特例が創設されました これらの措置は これまでの住宅税制のあり方を踏まえ 自己資金だけでは住宅改修をすることが困難な中低所得者を支援する趣旨から 住宅ローンを組んで住宅改修を行う者に対する税額控除として導入されたものです しかし 昨年 9 月のいわゆるリーマンショック以降 世界の金融資本市場は100 年に一度と言われる混乱に陥り 世界的な景気後退を受けて 日本も景気の下降局面の長期化 深刻化のおそれが高まりました このため 昨年 8 月末に 安心実現のための緊急総合対策 ( 平成 20 年 8 月 19 日 安心実現のための緊急総合対策 に関する政府 与党会議 経済対策閣僚会議合同会議決定 ) が策定されましたが 間髪を入れず 生活対策 ( 平成 20 年 10 月 30 日新たな経済対策に関する政府 与党会議 経済対策閣僚会議合同会議決定 ) が策定され 住宅投資については 住宅ローン減税や容積率の緩和などを通じて住宅投資等を促進するとともに 省エネ 子育て等に資する住宅の普及を支援する こととされ 具体的な施策としては 環境 高齢化問題等のための省エネ バリアフリー等の住宅リフォーム減税について投資型の減税の導入等を検討する こととされました これを踏まえ 住宅投資が経済に大きな波及効果を期待できるのみならず 低炭素社会の実現に向けて家庭部門における省エネ対策の重要性が高まっていること 本格的な長寿社会の到来に備えて高齢者の安心 安全な居住空間を確保する必要があること等の政策的な重要性に鑑み 住宅ローンを組まずに省エネ及びバリアフリー改修を行う場合にも特例的に税額控除の対象とする 既存住宅に係る特定の改修工事をした場合の所得税額の特別控除制度 ( 住宅特定改修特別税額控除 ) が創設されました なお 税額控除額の計算にあたっては 政策的に支援すべき省エネ バリアフリー改修工事の対象を客観的に明らかにするため あらかじめ国土 76

17 交通省の告示等により 改修工事の内容の区分に応じた標準的な費用の額の計算方法について定めることとされました ( 注 ) 平成 18 年の住生活基本法の成立を受けて その後 10 年間における国民の住生活の安定の確保及び向上の促進に関する基本的な計画である住生活基本計画 ( 全国計画 ) が策定されましたが 昨年来の社会経済情勢の急激な変 化を踏まえた 生活対策 等の景気対策を受けて 住宅投資の活性化を図るにあたり緊急的かつ重点的に実施すべき対策として ⑴ 長期優良住宅の普及の促進及び⑵リフォームの促進を追記する等の住生活基本計画の変更について 平成 21 年 3 月 13 日に閣議決定されました ( 参考 ) 住生活基本計画 ( 全国計画 ) 第 5 社会経済情勢の急激な変化に対応した計画の緊急的かつ重点的な推進 生活対策 ( 平成 20 年 10 月 30 日新たな経済対策に関する政府 与党会議 経済対策閣僚会議合同会議決定 ) 生活防衛のための緊急対策 ( 平成 20 年 12 月 19 日経済対策閣僚会議決定 ) 等を踏まえ 住宅ローン減税の期限延長 最大控除可能額の過去最高水準までの引上げ 長期優良住宅の取得や環境 高齢化問題等のための省エネルギー バリアフリー等の住宅リフォームに係る投資型の減税の導入等により 住宅投資の活性化を図ることとされている また 暮らしの安心を確保するための住宅セーフティネットの充実を図ることも求められている このような経済状況に応じた対応を機敏に講じていくことは極めて重要であるが その際には 住宅ストックの質を高める観点に十分配慮することが必要であり 特に 別紙 6の対策を緊急的かつ重点的に実施し 本計画の一層の推進を図ることとする 別紙 6 社会経済情勢の急激な変化に対応した計画の緊急的かつ重点的な推進に係る対策 1 長期優良住宅の普及の促進住宅の利活用期間の延伸に資するとともに 廃棄物等による環境への負荷の低減及び国民の住宅への負担の軽減を図るため 長期優良住宅の普及の促進に関する法律 ( 平 成 20 年法律第 87 号 ) に規定する認定長期優良住宅の普及を促進する 2 リフォームの促進住宅を長く大切に使う社会を実現するため 以下の取組を促進し リフォーム実施戸数の住宅ストック戸数に対する割合の引上げを図る ⑴ エネルギーの使用の効率性の向上への対応地球温暖化問題等に対応して 住宅の省エネルギー性能を向上させるため 一定の省エネルギー対策等を講じた住宅ストックの比率の引上げを図る その際には エネルギーの使用の合理化に関する法律 ( 昭和 54 年法律第 49 号 ) 第 74 条第 2 項の指針に掲げる基準を満たすとともに 天井 外壁及び床についても同指針に掲げる基準を満たす改修を促進する また 住宅における自然エネルギーの利用を推進するため 住宅における省エネルギー改修工事と一体として行われる太陽光発電設備の設置を促進する ⑵ 高齢者等への配慮急速な高齢化に対応するため 高齢者等が安全 安心で快適な住生活を営むことができるよう 高齢者の居住する住宅のバリアフリー化率の引上げを図る その際には 各住戸において必要とされるバリアフリー化の内容が そこに居 77

18 2 制度の内容 ⑴ 制度の概要 1 ⑶ 年齢が 50 歳以上である者等一定の居住者 ( 以下 特定居住者 といいます ) が その 所有する居住用の家屋について次のイのバリ アフリー改修工事又はロの省エネ改修工事を して 平成 21 年 4 月 1 日から平成 22 年 12 月 31 日までの間にその家屋 ( その家屋の改修工事 に係る部分に限ります ) を自己の居住の用 に供した場合 ( これらの改修工事の日から 6 ヶ月以内に自己の居住の用に供した場合に限 ります ) には 一定の要件の下で その居 住の用に供した日の属する年分の所得税の額 から 次の税額控除額の合計額 (20 万円 ( 太 陽光発電設備の設置工事を併せて行う場合は 30 万円 ) を限度とします ) を控除すること とされました ( 措法 41 の 19 の 31) 改修工事の種類 イバリアフリー改修工事 住する高齢者等の状況によって異なるも のであることを踏まえ 一定の工事内容 のうち居住する高齢者等の状況に応じて 必要な工事を総合的に実施し 十分な効 果を発揮できるものとする 基礎的な安全性の確保 大規模な地震に備え 国民の安全 安 心を実現するため 新耐震基準 ( 昭和 56 年基準 ) が求める耐震性を有する住宅ス トックの比率の引上げを図る 注 1 2⑴ における一定の省エネルギー対 策とは 全部又は一部の窓に二重サッ シ又は複層ガラスを使用することとす 改修工事の 内容 高齢者等が自立した日常生活を営むのに必要な構造及び設備の基準に適合させる ための一定の改修工事 税額控除額 そのバリアフリー改修工事に要した費用の額又はそのバリアフリー改修工事の標準的な費用の額のいずれか少ない金額 (200 万円を限度とします ) の 10% に相当する金額 3 1 及び2において 税制上の支援措改修工事改修工事の 税額控除額の種類置を講じる際には 標準的な単価の設内容 イバリ定によって必要な手続の簡素化 合理高齢者等が自そのバリアフリー改アフリー化を行うなど 国民にとって分かりや立した日常生修工事に要した費用改修工事活を営むのにの額又はそのバリアすく使い勝手の良いものとする 必要な構造及フリー改修工事の標び設備の基準準的な費用の額のいに適合させるずれか少ない金額 ロ省エネ改修工事 2 特定居住者以外の居住者が その所有する 居住用の家屋について省エネ改修工事をして 平成 21 年 4 月 1 日から平成 22 年 12 月 31 日まで の間にその家屋 ( その家屋の改修工事に係る 部分に限ります ) をその者の居住の用に供 した場合 ( これらの改修工事の日から 6 ヶ月 以内にその者の居住の用に供した場合に限り ます ) には その居住の用に供した日の属 する年分の所得税の額から 上記 1 ロの省エ ネ改修工事に係る税額控除額を控除すること とされました ( 措法 41 の 19 の 32) 上記 1 及び 2 の特別税額控除ともその年分 の合計所得金額が 3,000 万円を超える場合には 適用を受けることはできません ( 措法 41 の 19 の 33) る 2 2⑵ における一定の工事内容とは 1 廊下の拡幅 2 階段の勾配の緩和 3 浴室改良 4 便所改良 5 手すりの 設置 6 屋内の段差の解消 7 出入り 口の戸の改良及び 8 床表面の滑り止め 化とする ための一定の改修工事 エネルギーの使用の合理化に資する一定の改修工事 (200 万円を限度とします ) の 10% に相当する金額 その省エネ改修工事に要した費用の額又はその省エネ改修工事の標準的な費用の額のいずれか少ない金額 (200 万円 ( 太陽光発電設備の設置工事を併せて行う場合は 300 万円 ) を限度とします ) の 10 % に相当する金額 78

19 ( 注 ) 居住者が 一定のバリアフリー改修工事又は省エネ改修工事につき この 住宅特定改修特別税額控除 の適用を受ける場合には その改修工事について 上記一の 住宅ローン税額控除 及び下記四の 特定の増改築等に係る住宅ローン税額控除の控除額に係る特例 の適用を受けることはできません ( 措法 の3の225) ⑵ 特定居住者に係る住宅特定改修特別税額控除 1 適用対象者特定居住者に係る住宅特定改修特別税額控除の適用を受けることができる者は 下記四 1⑴のバリアフリー改修工事等に係る住宅ローン税額控除の控除額に係る特例 ( 租税特別措置法第 41 条の3の2 第 1 項 ) の適用を受けることができる特定居住者と同様とされています 具体的には イ年齢が50 歳以上であること ロ介護保険法の要介護又は要支援の認定を受けていること ハ若障害者であること ニ親族のうち上記ロ若しくはハに該当する者又は年齢が65 歳以上の者のいずれかと同居していることのいずれかに該当する者とされています ( 措法 41の19の31) なお 居住者の年齢が50 歳以上であるかどうか又はその居住者の親族の年齢が65 歳以上であるかどうかの判定は 原則として 居住年の12 月 31 日の年齢によるものとされています 2 適用対象となる改修工事の範囲特定居住者に係る住宅特定改修特別税額控除の対象となる改修工事の範囲は 特定居住者の所有する居住用の家屋について行う次のイ又はロに掲げる改修工事とされました ( 措法 41の19の31) イバリアフリー改修工事この特別税額控除の対象となるバリアフリー改修工事の範囲は 下記四 1⑴のバリアフリー改修工事等に係る住宅ローン税額控除の控除額に係る特例 ( 租税特別措置法 第 41 条の3の2 第 1 項 ) の対象となる高齢者等居住改修工事等と同じ範囲の改修工事であって 次のイからニまでの要件を満たすものに限られます ( 措法 41の19の31 一 措令 26の28の51) イ その高齢者等居住改修工事等に要した費用の額 ( その費用に充てるために地方公共団体から受ける補助金その他これに準ずるものの交付 介護保険法の居宅介護住宅改修費の給付又は介護予防住宅改修費の給付を受ける場合には その改修工事に要した費用の額からこれらの補助金等 居宅介護住宅改修費及び介護予防住宅改修費の額を除きます ) が30 万円を超えることロ その家屋の高齢者等居住改修工事等に係る部分のうちにその者の居住用以外の部分がある場合には その居住用部分に係る改修工事等の費用の額が全体の改修工事等の費用の額の2 分の1 以上であることハ 高齢者等居住改修工事等をした家屋のその居住の用に供される床面積 ( 区分所有建物については その区分所有部分の床面積 ) が50 平方メートル以上の家屋 ( その床面積の2 分の1 以上相当が専らその居住の用に供されるものに限ります ) に該当するものであることニ 高齢者等居住改修工事等をした家屋が その者が主としてその居住の用に供するものであること対象となる 高齢者等居住改修工事等 とは 1 廊下の拡幅 2 階段の勾配の緩和 3 浴室改良 4 便所改良 5 手すりの設置 6 屋内の段差の解消 7 引き戸への取替え工事又は8 床表面の滑り止め化のいずれかに該当する工事であること等の要件を満たす改修工事 ( その改修工事が行われる構造又は設備と一体となって効用を果たす設備の取替え又は取付けに係る改修工事を含み 79

20 ます ) であって その改修工事に該当する旨を証する書類を確定申告書に添付することにより証明がされたものとされています ( 措法 41の3の22 措令 26の33 措規 18の23の21) ロ省エネ改修工事この特別税額控除の対象となる省エネ改修工事の範囲は 一般断熱改修工事等であって 次のイからニまでの要件を満たすものに限られます ( 措法 41の19の31 二 措令 26の28の55) イ その一般断熱改修工事等に要した費用の額が30 万円を超えることロ その家屋の一般断熱居住改修工事等に係る部分のうちにその者の居住用以外の部分がある場合には その居住用部分に係るその改修工事等の費用の額が全体の改修工事等の費用の額の2 分の1 以上であることハ 一般断熱改修工事等をした家屋のその居住の用に供される床面積 ( 区分所有建物については その区分所有部分の床面積 ) が50 平方メートル以上の家屋 ( その床面積の2 分の1 以上相当が専らその居住の用に供されるものに限ります ) に該当するものであることニ 一般断熱改修工事等をした家屋が その者が主としてその居住の用に供するものであること対象となる 一般断熱改修工事等 とは 次の のエネルギーの使用の合理化に資する一定の省エネ改修工事 ( その改修工事が行われる構造又は設備と一体となって効用を果たす設備の取替え又は取付けに係る改 修工事を含みます ) 又はⅱの太陽光発電設備設置工事 ( の工事と併せて行うものに限ります ) であって その改修工事及び太陽光発電設備に該当する旨を証する書類 ( 増改築等工事証明書 ) を確定申告書に添付することにより証明がされたものとされています ( 措法 41の19の34 措令 26の 28の59 12 措規 19の11の312 平成 21 年国土交通省告示第 379 号 平成 21 年経済産業省告示第 68 号 ) エネルギーの使用の合理化に資する一定の省エネ改修工事 居室の全ての窓の改修工事 又は 床の断熱工事 天井の断熱工事若しくは 壁の断熱工事 ( から までの改修工事にあっては の改修工事と併せて行うものに限ります ) で 改修部位の省エネ性能がいずれも平成 11 年基準以上となるもの ⅱ 太陽光発電設備設置工事上記 の工事が行われた家屋と一体となって効用を果たす太陽光の利用に資する設備 ( 太陽光発電設備 ) として経済産業大臣が財務大臣と協議して指定するものの設置工事 ( 注 ) 上記の 増改築等工事証明書 は 具体的には別紙のとおりとされています ( 平成 21 年国土交通省告示第 387 号 ) なお この証明書は 建築基準法に規定する指定確認検査機関 建築士法に規定する建築士又は住宅の品質確保の促進等に関する法律に規定する登録住宅性能評価機関が発行することとされています 80

21 租税特別措置法等 ( 住宅税制関係 ) の改正 81

22 租税特別措置法等 ( 住宅税制関係 ) の改正 82

23 83

24 3 特別税額控除額の計算方法この特別税額控除による特別税額控除額は その改修工事の内容に応じて次のイ又はロの計算式により計算された控除額の合計額 (20 万円 ( 上記 2ロⅱの太陽光発電設備設置工事が含まれる場合には 30 万円 ) を限度とします ) とされました ( 措法 41の19の31 措令 26の28の ) イ バリアフリー改修工事に係る特別税額控除額 計算式 バリアフ次のイとロのいずれか少なリー改修い金額 ( 最高 200 万円 ) 工事に係イ 高齢者等居住改修工事る特別税 10%= 等に要した費用の額額控除額ロ 高齢者等居住改修工事 (100 円未等の標準的な費用の額満の端数切捨て ) ( 注 1) 上記イの 改修工事等に要した費用 の額 は その改修工事等の費用に充 てるために地方公共団体から補助金等 の交付 居宅介護住宅改修費の給付 又は介護予防住宅改修費の給付を受け る場合には 下記四 1⑴ のバリアフリ ー改修工事に係る住宅ローン税額控除 の控除額の特例 ( 租税特別措置法第 41 条の 3 の 2 第 1 項 ) と同様に その改 修工事の費用の額からその補助金等 居宅介護住宅改修費及び介護予防住宅 改修費の額を控除した金額とされています ( 措法 41の19の31 一 ) ( 注 2) 上記ロの 標準的な費用の額 とは その者が行った高齢者等居住改修工事等につき国土交通大臣と財務大臣が協議してその高齢者等居住改修工事等の内容の区分に応じて定める金額の合計額で 具体的には その改修工事等の種類ごとに単位当たりの標準的な工事費用の額として定められた金額 ( 次表参照 ) に その単位とされる改修工事等を行った床面積等を乗じて計算した金額をいいます ( 措令 26の28の534 平成 21 年国土交通省告示第 384 号 ) ( 注 3) その家屋の高齢者等居住改修工事等に係る部分のうちに居住の用以外の用に供する部分がある場合には 上記イの 改修工事等に要した費用の額 については その居住の用に供する部分に係るその改修工事等に要した費用の額と 上記ロの 標準的な費用の額 は 上記 ( 注 2) により計算した金額に その改修工事等に要した費用の額のうちにその居住用に供する部分に係るその改修工事等に要した費用の額の占める割合を乗じて計算した金額となります ( 措令 26の28の523) 84

25 介助用の車いすで容易に移動するために通路又は出入口の幅を拡張する工事 バリアフリー改修工事に係る標準的な費用の額 改修工事内容単位あたりの金額単位 通路の幅を拡張するもの 177,900 円 当該工事の施工面積 ( 単位m2 ) 出入り口の幅を拡張するもの 192,700 円当該工事の箇所数 階段の設置 ( 既存の階段の撤去を伴うものに限る ) 又は改良によりその勾配を緩和する工事 浴室を改良する工事 便所を改良する工事であって 次のいずれかに該当するもの 便所 浴室 脱衣室その他の居室及び玄関並びにこれらを結ぶ経路に手すりを取り付ける工事 便所 浴室 脱衣室その他の居室及び玄関並びにこれらを結ぶ経路の床の段差を解消する工事 ( 勝手口その他屋外に面する開口の出入口及び上がりかまち並びに浴室の出入口にあっては 段差を小さくする工事を含む ) 出入口の戸を改良する工事であって 次のいずれかに該当するもの 入浴又はその介助を容易に行うために浴室の床面積を増加させる工事 浴槽をまたぎの高さの低いものに取り替える工事 固定式の移乗台 踏み台その他の高齢者等の浴槽の出入りを容易にする設備を設置する工事 高齢者等の身体の洗浄を容易にする水栓器具を設置し又は同器具に取り替える工事 排泄又はその介助を容易に行うために便所の床面積を増加させる工事 618,900 円当該工事の箇所数 479,400 円 当該工事の施工面積 ( 単位m2 ) 503,500 円当該工事の箇所数 27,300 円当該工事の箇所数 56,900 円当該工事の箇所数 272,700 円 当該工事の施工面積 ( 単位m2 ) 便器を座便式のものに取り替える工事 348,500 円当該工事の箇所数 座便式の便器の座高を高くする工事 318,300 円当該工事の箇所数 長さが 150 cm以上の手すりを取り付けるもの 長さが 150 cm未満の手すりを取り付けるもの 玄関 勝手口その他屋外に面する開口の出入口及び上がりかまちの段差を解消するもの並びに段差を小さくするもの ( 以下 玄関等段差解消工事 という ) 浴室の出入口の段差を解消するもの及び段差を小さくするもの ( 以下 浴室段差解消等工事 という ) 玄関等段差解消等工事及び浴室段差解消工事以外のもの 19,300 円 当該手すりの長さ ( 単位 m) 34,500 円当該工事の箇所数 43,000 円当該工事の箇所数 93,300 円 36,900 円 当該工事の施工面積 ( 単位m2 ) 当該工事の施工面積 ( 単位m2 ) 開戸を引戸 折戸等に取り替える工事 151,100 円当該工事の箇所数 開戸のドアノブをレバーハンドル等に取り替える工事 戸に戸車その他の戸の開閉を容易にする器具を設置する工事 ( 戸に開閉のための動力装置を設置するもの ( 以下 動力設置工事 という )) 戸に戸車その他の戸の開閉を容易にする器具を設置する工事 ( 戸を吊戸方式に変更するもの ( 以下 吊戸工事 という ) 戸に戸車を設置する工事その他の動力設置工事及び吊戸工事以外のもの 便所 浴室 脱衣室その他の居室及び玄関並びにこれらを結ぶ経路の床の材料を滑りにくいものに取り替える工事 14,100 円当該工事の箇所数 453,900 円当該工事の箇所数 136,100 円当該工事の箇所数 27,600 円当該工事の箇所数 20,700 円 当該工事の施工面積 ( 単位m2 ) 85

26 ロ省エネ改修工事に係る特別税額控除額 計算式 次のイとロのいずれか少ない金額 ( 最高 200 万円 ( 上記 2ⅱ の太陽光発電設備設置工事が含まれる場合には 最高 300 万円 )) イ 一般断熱改修工事等に要した費用の額ロ 一般断熱改修工事等の標準的な費用の額 10%= 一般断熱改修工事に係る特別税額控除額 (100 円未満の端数切捨て ) ( 注 1) 上記ロの 標準的な費用の額 とは その者が行った一般断熱改修工事等に つき その一般断熱改修工事等のうち 上記 2 ロ の工事にあっては国土交通 大臣が 上記 2 ロ ⅱ の工事にあっては 経済産業大臣が 財務大臣とそれぞれ 協議してその改修工事の内容の区分に 応じて定める金額の合計額で 具体的 には その改修工事等の種類ごとに単 位当たりの標準的な工事費用の額として定めた金額 ( 次表参照 ) に その単位とされる改修工事等を行った床面積等を乗じて計算した金額をいいます ( 措令 26の28の578 平成 21 年経済産業省 国土交通省告示第 4 号 ) ( 注 2) その家屋の一般断熱改修工事等に係る部分のうちに居住の用以外の用に供する部分がある場合には 上記イの 改修工事等に要した費用の額 については その居住の用に供する部分に係るその改修工事等に要した費用の額と 上記ロの 標準的な費用の額 は 上記 ( 注 1) により計算した金額に その改修工事等に要した費用の額のうちにその居住の用に供する部分に係るその改修工事等に要した費用の額の占める割合を乗じて計算した金額となります ( 措令 26の28の567) ガラス交換 ( 複層ガラス化等 ) Ⅳ Ⅵ 地域 内窓の新設 交換 Ⅰ Ⅱ 地域 ( 複層ガラスを想定 ) 内窓の新設 Ⅲ Ⅴ 地域 ( 単板ガラスを想定 ) サッシ交換 Ⅰ Ⅲ ( 低放射複層ガラスを想定 ) サッシ交換 Ⅳ Ⅴ 地域 ( 複層ガラスを想定 ) 省エネ改修工事に係る標準的な費用の額 改修工事内容単位当たりの金額 ( 円 / m2 ) ガラスを複層ガラスに交換 ガラスを熱線反射ガラスに交換 内窓を新設又は交換 ( 内窓に使用するガラスは複層ガラス ) 内窓を新設 ( 内窓に使用するガラスは単板ガラス ) 既存窓撤去 樹脂製サッシ又は熱遮断アルミサッシ +LowE ガラスを設置 既存窓撤去 アルミサッシ + 複層ガラスを設置 6,600 12,000 8,000 19,600 16,000 天井の断熱構造化 天井に断熱材を敷き込む 2,500 壁の断熱構造化 サイディング工事込 外装材を撤去 断熱材を外張施工 外装仕上げ 18,000 床の断熱構造化 Ⅰ Ⅱ 地域 床下に断熱材を充填 5,000 床の断熱構造化 Ⅲ Ⅴ 地域 断熱材を受け材で固定 4,000 ( 注 ) 地域区分は 概ね次のようになっています Ⅰ 地域北海道 /Ⅱ 地域青森県 岩手県 秋田県 /Ⅲ 地域宮城県 山形県 福島県 栃木県 新潟県 長野県 /Ⅳ 地域 Ⅰ から Ⅲ 地域 Ⅴ 地域及び Ⅵ 地域以外 /Ⅴ 地域宮崎県 鹿児島県 /Ⅵ 地域沖縄県 86

27 4 特別税額控除の連年適用の排除特定居住者がその年の前年分において⑵の特別税額控除又は下記 ⑶の特別税額控除の適用を受けている場合には その年分 ( 以下 当年分 といいます ) において⑵の特別税額控除の適用を受けることはできません ( 措法 41の19の35) ただし 次に掲げる場合には 当年分においても⑵の特別税額控除の適用を受けることができます ( 措法 41の19の35 措規 19の11 の34) イ前年分に⑵の特別税額控除又は下記 ⑶ の特別税額控除の適用を受けた居住用家屋と異なる家屋について⑵の特別税額控除の対象となる改修工事をした場合ロ前年分において一般断熱改修工事等についてのみ⑵の特別税額控除の適用を受けた者又は下記 ⑶の特別税額控除の適用を受けた者が 当年分において高齢者等居住改修工事等についてのみ⑵の特別税額控除の適用を受けようとする場合ハ前年分において高齢者等居住改修工事等についてのみ⑵の特別税額控除の適用を受けた者が 当年分において一般断熱改修工事等についてのみ⑵の特別税額控除の適用を受けようとする場合ニ前年分において高齢者等居住改修工事等と一般断熱改修工事等との合計額について⑵の特別税額控除の適用を受けた者が 当年分において高齢者等居住改修工事等についてのみ⑵の特別税額控除の適用を受けようとする場合 ( その者が当年分の改修工事等について介護保険法施行規則第 76 条第 2 項 ( 介護の必要な程度が著しく高くなった場合の特例 ) の規定の適用を受けた場合に限ります ) ホ前年分において高齢者等居住改修工事等についてのみ⑵の特別税額控除の適用を受けた者が 当年分において高齢者等居住改修工事等と一般断熱改修工事等と の合計額について ⑵ の特別税額控除の適 用を受けようとする場合 ( その者が当年 分の改修工事等について介護保険法施行 規則第 76 条第 2 項 ( 介護の必要な程度が 著しく高くなった場合の特例 ) の規定の 適用を受けた場合に限ります ) ⑶ 特定居住者以外の居住者に係る住宅特定改修 特別税額控除 1 適用対象者 特定居住者以外の居住者に係る住宅特定改 修特別税額控除の適用を受けることができる 者は 上記 ⑴ の住宅特定改修特別税額控除の 対象となる特定居住者以外の者とされました ( 措法 41 の 19 の 32) 2 適用対象となる改修工事の範囲 特定居住者以外の居住者に係る住宅特定改 修特別税額控除の対象となる改修工事の範囲 は その者の所有する居住用の家屋について 行う上記 ⑵2 ロに掲げる省エネ改修工事とさ れました ( 措法 41 の 19 の 312) 3 特別税額控除額の計算方法 この特別税額控除による特別税額控除額は 次の計算式により計算された控除額 (20 万円 ( 太陽光発電設備設置工事が含まれる場合に は 30 万円 ) を限度とします ) とされまし た ( 措法 41 の 19 の 312) なお この特別 税額控除額は 上記 ⑵3 ロに掲げる省エネ改 修工事に係る控除額と同じです 計算式 次のイとロのいずれか少ない金額 ( 最高 200 万円 ( 太陽光発電設備設置工事が含まれる場合には 最高 300 万円 )) イ 一般断熱改修工事等に要した費用の額ロ 一般断熱改修工事等の標準的な費用の額 10%= 一般断熱改修工事に係る特別税額控除額 (100 円未満の端数切捨て ) 4 特別税額控除制度の連年適用の排除特定居住者以外の居住者がその年の前年分において上記 ⑵の特別税額控除又は⑶の特別 87

28 税額控除の適用を受けている場合には 当年分において⑶の特別税額控除の適用を受けることはできません ( 措法 41の19の36) ただし 次に掲げる場合には 当年分においても⑶の特別税額控除制度の適用を受けることができます ( 措法 41の19の36 措規 19 の11の35) イ前年分に上記 ⑵の特別税額控除又は⑶の特別税額控除の適用を受けた居住用家屋と異なる家屋について⑶の特別税額控除の対象となる一般断熱改修工事等をした場合ロ前年分において高齢者等居住改修工事等についてのみ上記 ⑵の特別税額控除の適用を受けた者が 当年分において一般断熱改修工事等について⑶の特別税額控除の適用を受けようとする場合 ⑷ 適用を受けるための手続特定居住者又は特定居住者以外の居住者が 上記 ⑵の特別税額控除又は⑶の特別税額控除の適用を受けようする場合には その年分の確定申告書に その控除を受ける金額についての控除に関する記載をし あわせて その控除を受ける金額に関する計算明細書及び特定改修等証明書を添付しなければならないこととされました ( 措法 41の19の37 措規 19の11の367) 上記の 特定改修等証明書 とは 次に掲げる書類をいいます イイ対象となる上記 ⑵2イ及びロの改修工事 ( 以下 特定改修工事 といいます ) に係る請負契約書の写し ロ高齢者等居住改修工事等の費用の額から控除される補助金等 居宅介護住宅改修費及び介護予防住宅改修費の額を証する書類 ハ建築基準法の指定確認検査機関 建築士 ( 登録された建築士事務所に属する建築士に限ります ) 及び住宅の品質確保に関する法律の登録住宅性能評価機関の作成する書類その他の書類で 高齢者等居住 改修工事等又は一般断熱改修工事等の費用の額 ⅱ 高齢者等居住改修工事等又は一般断熱改修工事等の標準的な費用の額 ⅲ 特定改修工事をした年月日を明らかにする書類ロ特定改修工事をした家屋の登記事項証明書その他の書類で その特定改修工事をした家屋の床面積が50 平方メートル以上であることを明らかにする書類ハその者の住民票の写し ( その者が要介護認定若しくは要支援認定を受けている者である場合又はその者が要介護認定若しくは要支援認定を受けている親族と同居を常況としている者である場合には その者の住民票の写し及びその者もしくは親族の介護保険の被保険者証の写し ) ニ上記 ⑵4ニ又はホに該当することにより高齢者等居住改修工事等について上記 ⑵の特別税額控除の適用を受ける場合には その高齢者等居住改修工事等について介護保険法施行規則第 76 条第 2 項の規定の適用を受けたことを証する書類ただし 確定申告書の提出がなかった場合又は適用要件である一定の記載若しくは一定の書類の添付がない確定申告書の提出があった場合においても 税務署長は その提出又は記載若しくは添付がなかったことについてやむを得ない事情があると認めるときは その記載をした書類 計算明細書 特定改修等証明書の提出があった場合に限り 上記 ⑵ 及び⑶の特別税額控除の適用を認めることとされました ( 措法 41の 19の38) 3 適用関係上記 2の制度は 平成 21 年 4 月 1 日に施行され 平成 21 年 4 月 1 日から平成 22 年 12 月 31 日までの間にその家屋 ( その家屋の改修工事に係る部分に限ります ) を居住の用に供した場合について適用されます ( 措法 41の19の312) 88

29 四特定の増改築等に係る住宅ローン税額控除の控除額に係る特例の改正 1 改正前の制度の概要 ⑴ バリアフリー改修工事等に係る住宅ローン税額控除の特例 1 制度の概要一定の居住者が その者の居住の用に供する家屋について 一定のバリアフリー改修工事を含む増改築等をして その家屋を平成 19 年 4 月 1 日から平成 20 年 12 月 31 日までの間に 自己の居住の用に供した場合において その居住の用に供した日の属する年以後 5 年間の各年においてその住宅の増改築等に係る増改築等住宅借入金等の金額を有するときは 増改築等特例適用年における住宅ローン税額控除額は 次の表により計算した金額とすることができることとされています ( 旧措法 41の 3の21) 項 目 区分 増改築等住宅 借入金等の年末残高の限度額 ( 注 1) 1 増改築等工事費用 1,000 万円 控除率控除期間 1.0% 2 うち高齢者等居住改修工事費用又は特 ( 注 2) 200 万円 2.0% 定断熱改修工事費用 各年の 控除限度額 最大 控除限度額 5 年 12 万円 60 万円 ( 注 1) 増改築等住宅借入金等の年末残高の限度額は 1 と 2 の合計で計 1,000 万円となります ( 注 2) 高齢者等居住改修工事につきこの特例の適用を受けようとする一定の居住者が あわせて下記 ⑵ の特 定断熱改修工事を行った場合には これらの工事費用の合計額に対して 2% の控除率が適用されます この特例は 上記一の 住宅ローン税額控除 の増改築等に係る一般の住宅ローン税額控除 ( 旧措法 411) 又は税源移譲対応特例 ( 旧措法 413) との選択適用とされています 2 適用対象者この特例の適用を受けることができる者は イ年齢が50 歳以上であること ロ介護保険法の要介護又は要支援の認定を受けていること ハ障害者であること ニ親族のうち上記ロ若しくはハに該当する者又は年齢が65 歳以上の者のいずれかと同居していることのいずれかに該当する居住者とされています ( 旧措法 41 の3の21) なお 上記の居住者の年齢が50 歳以上であるかどうか又はその居住者の親族の年齢が65 歳以上であるかどうかの判定は 原則として 居住年の12 月 31 日の年齢によるものとされています 3 適用対象となる増改築等の範囲この特例の対象となる増改築等の範囲は 居住者が所有している家屋につき行う増築 改築その他の一定の工事 ( その工事と併せてその家屋につき高齢者等が自立した日常生活を営むのに必要な構造及び設備の基準に適合させるための改修工事で一定のもの ( その改修工事が行われる構造又は設備と一体となって効用を果たす設備の取替え又は取付けに係る改修工事を含みます 以下 高齢者等居住改修工事等 といいます ) を行うものに限るものとし その工事と併せて行うその家屋と一体となって効用を果たす設備の取替え又は取付けに係る工事を含みます 以下 特定工事 といいます ) でその高齢者等居住改修工事等に要した費用の額 ( その特定工事の費用に充てるために地方公共団体から補助金等の交付 居宅介護住宅改修費の給付又は介 89

30 護予防住宅改修費の給付を受ける場合には 当該高齢者等居住改修工事等に要した費用の額から当該補助金等 居宅介護住宅改修費及び介護予防住宅改修費の額を控除した金額 ) が30 万円を超えるものをいうこととされています ( 注 ) 高齢者等が自立した日常生活を営むのに必要な構造及び設備の基準に適合させるための改修工事で一定のものとは 具体的には 1 廊下の拡幅 2 階段の勾配の緩和 3 浴室改良 4 便所改良 5 手すりの設置 6 屋内の段差の解消 7 引き戸への取替え工事又は8 床表面の滑り止め化のいずれかに該当する工事であること等の要件を満たす改修工事であって その改修工事に該当する旨を証する書類を確定申告書に添付することにより証明がされたものとされています ( 旧措法 41の3の22 旧措令 26の33 平成 19 年 3 月国土交通省告示第 407 号 ) 4 適用対象となる増改築等住宅借入金等の範囲適用対象となる借入金又は債務は 契約において償還期間又は賦払期間が5 年以上の割 賦償還の方法又は割賦払の方法により返済し 又は支払うこととされている借入金若しくは債務 ( 住宅の増改築等とともにするその住宅の敷地の用に供される土地等の取得に係る一定の借入金又は債務を含みます ) 及び死亡時に一括償還するものとされています ( 措法 41の3の23 一 四 旧措令 26の37 15 旧措規 18の23の24 9) ⑵ 省エネ改修工事等に係る住宅ローン税額控除の特例 1 制度の概要居住者が その者の居住の用に供する家屋について 一定の省エネ改修工事を含む増改築等をして その家屋を平成 20 年 4 月 1 日から平成 20 年 12 月 31 日までの間に自己の居住の用に供した場合において その居住の用に供した日の属する年以後 5 年間の各年においてその住宅の増改築等に係る増改築等住宅借入金等の金額を有するときは 増改築等特例適用年における住宅ローン税額控除額は 次の表により計算した金額とすることができることとされています ( 旧措法 41の3の214) 項 目 区分 増改築等住宅 借入金等の年末残高の限度額 ( 注 ) 1 増改築等工事費用 1,000 万円 控除率控除期間 1.0% 2 うち特定断熱改修工事等費用 200 万円 2.0% 各年の 控除限度額 最大 控除限度額 5 年 12 万円 60 万円 ( 注 ) 増改築等住宅借入金等の年末残高の限度額は 1 と 2 の合計で計 1,000 万円となります この特例は 上記一の 住宅ローン税額控除 の増改築等に係る一般の住宅ローン税額控除 ( 旧措法 411) 又は税源移譲対応特例 ( 旧措法 413) との選択適用とされています 2 適用対象者この省エネ改修工事に係る特例は 上記 ⑴ のバリアフリー改修工事等に係る住宅ローン税額控除の特例とは異なり 年齢要件や同居者に係る要件はなく 居住者であれば適用を受けることができることとされています ( 旧措法 41の3の214) 3 適用対象となる増改築等の範囲この特例の適用対象となる増改築等の範囲は 居住者が所有している家屋につき行う増築 改築その他の一定の工事 ( その工事と併せてその家屋につき特定断熱改修工事等又は特定断熱改修工事等以外のエネルギーの使用の合理化に資する改修工事 ( その改修工事が行われる構造又は設備と一体となって効用を果たす設備の取替え又は取付けに係る改修工事を含みます 以下 断熱改修工事等 といいます ) を行うものに限るものとし そ 90

31 の工事と併せて行うその家屋と一体となって効用を果たす設備の取替え又は取付けに係る工事を含みます ) でその特定断熱改修工事等又は断熱改修工事等に要した費用の額が30 万円を超えるものをいうこととされています ( 旧措法 41の3の25 旧措令 26の361718) ( 注 ) この 断熱改修工事等 とは 具体的には 1 居室の全ての窓の改修工事 又は2 床の断熱工事 3 天井の断熱工事若しくは4 壁の断熱工事 (2から4までの工事にあっては 1の工事と併せて行うものに限ります ) で 改修部位の省エネ性能がいずれも平成 11 年基準以上となり かつ 改修後の住宅全体の省エネ性能が改修前から一段階相当以上上がると認められることとなる改修工事とされています ( 旧措法 41の3の25 旧措令 26の317 平成 20 年 4 月国土交通省告示第 513 号 ) また 特定断熱改修工事等 とは 断熱改修工事等のうち 改修後の住宅全体の省エネ性能が平成 11 年省エネ基準相当となると認められることとなる改修工事とされています ( 旧措法 41の3の22 旧措令 26の 36 平成 20 年 4 月国土交通省告示第 514 号 ) 4 適用対象となる増改築等住宅借入金等の範囲適用対象となる借入金又は債務は 契約において償還期間又は賦払期間が5 年以上の割賦償還の方法又は割賦払の方法により返済し 又は支払うこととされている借入金若しくは債務 ( 住宅の増改築等とともにするその住宅の敷地の用に供される土地等の取得に係る一定の借入金又は債務を含みます ) とされています ( 措法 41の3の26 旧措令 26の37 15 旧措規 18の23の24 9) 2 改正の内容高齢化及び地球温暖化への政策的な要請に応えて 平成 19 年度税制改正においては上記 1⑴のバリアフリー改修工事等に係る住宅ローン税額控除 の特例が また平成 20 年度税制改正においては上記 1⑵の省エネ改修工事等に係る住宅ローン税額控除の特例が創設されました しかし 高齢化は急速に進展しつつあり 高齢者等が安心して快適に自立した日常生活を送ることができる居住環境を確保するために 住宅のバリアフリー化を進めることが引き続き重要な課題となっています また 京都議定書では温室効果ガスの総排出量の削減目標が定められており 世界に誇れる低炭素社会の実現のためには CO 2 の排出量が増大している家庭部門における省エネ対策が重要な課題となっています とりわけ 省エネ性能の向上が進んでいない既存住宅について省エネ化を推進することが求められています このため これらの改修工事等に係る住宅ローン税額控除の特例の適用期限は5 年延長されることとされました また 昨年来の社会経済情勢の急激な変化を踏まえ 住宅投資の活性化を図るにあたり緊急的かつ重点的に実施すべき対策として 上記三の 住宅特定改修特別税額控除 が創設されましたが この適用期間である2 年間については 対象となる断熱改修工事等について 住宅特定改修特別税額控除の対象となる一般断熱改修工事等と同様となるよう要件が緩和されました ⑴ 適用期限の延長上記 1⑴のバリアフリー改修工事等に係る住宅ローン税額控除の特例及び⑵の省エネ改修工事等に係る住宅ローン税額控除の特例の適用期限は 上記一の 住宅ローン税額控除 の適用期限の延長に合わせて いずれも平成 25 年 12 月 31 日まで5 年延長されました ( 措法 41の3の2 14) ⑵ 対象となる断熱改修工事の要件緩和平成 21 年 4 月 1 日から平成 22 年 12 月 31 日までの間に居住の用に供した場合における上記 1⑵ の省エネ改修工事等に係る住宅ローン税額控除の特例の対象となる断熱改修工事等について 91

32 上記三の 住宅特定改修特別税額控除 の対象となる一定の省エネ改修工事と同様となるよう要件が緩和され 対象範囲が拡大されました 具体的には 一定の省エネ改修工事をして平成 21 年 4 月 1 日から平成 22 年 12 月 31 日までの間に居住の用に供した場合には 1 居室の全ての窓の改修工事 又は2 床の断熱工事 3 天井の断熱工事若しくは4 壁の断熱工事 (2から4までの工事にあっては 1の工事と併せて行うものに限ります ) で 改修部位の省エネ性能がいずれも平成 11 年基準以上となる改修工事であることで足りることとされ その改修後の住宅全体の省エネ性能が改修前から一段階相当以上上がると認められることという要件が不要とされました ( 措令 26の419 平成 20 年 4 月国土交通省告示第 513 号 ) ただし 改修部位について 改修後の省エネ性能が平成 11 年基準以上となるとの要件については 引き続き満たす必要があります なお 控除率 2% の対象となる 特定断熱改修工事等 の要件についての改正は行われていません ⑶ 既存住宅に係る特定の改修工事をした場合の所得税額の特別控除との重複適用排除居住者が 一定のバリアフリー改修工事につき 今回の改正により創設された上記三の 住宅特定改修特別税額控除 の適用を受ける場合には その一定のバリアフリー改修工事について 上記 1⑴のバリアフリー改修工事等に係る住宅ローン税額控除の特例及び上記一の 住宅ローン税額控除 の適用を受けることはできません ( 措法 の3の22) 同様に居住者が 一定の省エネ改修工事につき 今回の改正により創設された上記三の 住宅特定改修特別税額控除 の適用を受ける場合には その一定の省エネ改修工事について 上記 1⑵の省エネ改修工事等に係る住宅ローン税額控除の特例及び上記一の 住宅ローン税額控除 の適用を受けることはできません ( 措法 の3の225) よって 高齢者等居住改修工事等又は断熱改修工事等をした者は その増改築等について この特例の適用を受けるか 上記三の 住宅特定改修特別税額控除 の適用を受けるか 上記一の 住宅ローン税額控除 の適用を受けるかを選択することとなります ⑷ 他の住宅取得等に係る住宅借入金等を有する場合の住宅ローン税額控除額の計算の整備上記一の 住宅ローン税額控除 の改正による住宅ローン税額控除の適用期限の延長 認定長期優良住宅に係る住宅ローン税額控除の控除額の特例の創設及び⑴によるこの特例の延長に伴い この特例の適用年において増改築等住宅借入金等の金額及び他の住宅取得等に係る住宅借入金等を有する場合の住宅ローン税額控除額の計算について 所要の整備が行われました ( 措法 41の3の212 措令 26の4) 改正前においては 同一の適用年においてこの特例と上記一の 住宅ローン税額控除 ( 一般住宅に対する税額控除制度 ( 措法 411) 又は税源移譲の実施に対応するための特例 ( 措法 41 3)) との双方が適用される場合には 2 以上の居住年に係る住宅の取得等に係る住宅借入金等の金額を有する場合の控除額の計算方法 ( 措法 41の2) に準じて控除額を計算することとされていました ( 旧措法 41の3の211) 改正後においては この特例と上記一の 住宅ローン税額控除 の認定長期優良住宅の新築等に係る住宅ローン税額控除の特例 ( 措法 415) による控除の双方が適用される場合も同様に2 以上の居住年に係る住宅の取得等に係る住宅借入金等の金額を有する場合の控除額の計算方法 ( 措法 41の2) に準じて控除額を計算することとされました ( 措法 41の3の212) 具体的には 同一の適用年においてこの特例に係る増改築等住宅借入金等と増改築等住宅借入金等以外の他の住宅の取得等に係る住宅借入金等 ( 以下 他の住宅借入金等 といいます ) 92

33 が含まれる場合には 次の1と2の控除額の合計額 ( ただし その適用年において適用される居住年に係る住宅借入金等に係る控除額のうち最も高い控除額を限度とします ) とすることとされています ( 措令 26の4) 1 増改築等住宅借入金等の金額の次に掲げる場合の区分に応じ それぞれ次に定める金額イ増改築等住宅借入金等の金額のすべてが上記 1⑵の省エネ改修工事等に係る住宅ローン税額控除の特例の適用を受けるものである場合増改築等住宅借入金等の金額の合計額につき上記 1⑵の省エネ改修工事等に係る住宅ローン税額控除の特例に準じて計算した金額ロイに掲げる場合以外の場合増改築等住宅借入金等の金額の合計額につき上記 1⑴ のバリアフリー改修工事等に係る住宅ローン税額控除の特例に準じて計算した金額 2 他の住宅借入金等について異なる居住年ごとに区分し その区分した居住年に係る他の住宅借入金等について 次の他の住宅借入金等の金額の区分に応じそれぞれ次に定める金額の合計額イ税源移譲の実施に対応するための住宅ローン税額控除の特例に係る住宅借入金等の金額当該住宅借入金等の金額につき税源移譲の実施に対応するための住宅ローン税額控除の特例に準じて計算した金額ロ長期優良住宅の新築等に係る住宅ローン税額控除の特例に係る住宅借入金等の金額当該住宅借入金等の金額につき長期優良住宅の新築等に係る住宅ローン税額控除の特例に準じて計算した金額ハイ及びロ以外の他の住宅借入金等の金額当該住宅借入金等の金額につき一般の住宅ローン税額控除に準じて計算した金額 ⑸ 2 以上の居住年についてこの特例の適用を受ける場合の調整措置の整備 ⑴による適用期限の延長前までは上記 1⑵の 省エネ改修工事等に係る住宅ローン税額控除の特例については 平成 20 年居住分しか特例の適用がなく 2 以上の居住年について上記 1⑵の省エネ改修工事等に係る住宅ローン税額控除の特例の適用を受ける場合はないため その調整措置は設けられていませんでした ⑴による適用期限の5 年延長に伴い この特例の適用年における増改築等住宅借入金等のすべてが上記 1 ⑵の省エネ改修工事等に係る住宅ローン税額控除の特例に係る増改築等住宅借入金等である場合には この特定増改築特例による控除額は 特例の適用年の12 月 31 日におけるそれぞれの居住年に係る増改築等住宅借入金等の金額の合計額につき上記 1⑵の省エネ改修工事等に係る住宅ローン税額控除の特例の1の表により計算した金額とする控除額の調整措置の規定の整備が行われました ( 措法 41の3の210) 上記 1⑴ のバリアフリー改修工事等に係る住宅ローン税額控除の特例については 改正前においても平成 19 年居住分と平成 20 年居住分の適用があったため2 以上の居住年について上記 1⑴のバリアフリー改修工事等に係る住宅ローン税額控除の特例の適用を受ける場合の調整措置が規定されていましたが ⑴による適用期限の延長に伴う規定の整備が行われました ( 措法 41の3の29) 3 適用関係 ⑴ 上記 2⑵の改正は 住宅の増改築等をした家屋を平成 21 年 4 月 1 日から平成 22 年 12 月 31 日までの間に居住の用に供した場合について適用されます ( 措令 26の419) ⑵ 上記 2⑶ 及び⑸の改正は 住宅の増改築等をした家屋を平成 21 年 1 月 1 日以後にその者の居住の用に供する場合について適用し 住宅の増改築等をした家屋を同日前にその者の居住の用に供した場合については 従前どおりとされています ( 改正法附則 341) ⑶ 上記 2⑷の改正は 増改築等住宅借入金等の金額及び他の住宅借入金等の金額を有する場合における適用年が平成 21 年以後の各年に係る住 93

34 宅ローン税額控除額について適用し 増改築等 住宅借入金等の金額及び他の住宅借入金等の金 額を有する場合における適用年が平成 20 年以前 の各年に係る住宅ローン税額控除額については 従前どおりとされています ( 改正法附則 342) 五既存住宅の耐震改修をした場合の所得税額の特別控除 ( 住宅耐震改修特別控除 ) の改正 1 改正前の制度の概要 ⑴ 制度の概要居住者が 平成 18 年 4 月 1 日から平成 20 年 12 月 31 日までの間に 地方公共団体が作成した一定の計画の区域内において その者の居住の用に供する一定の家屋 ( 昭和 56 年 5 月 31 日以前に建築されたものに限ります ) の耐震改修を行った場合には その住宅の耐震改修に要した費用の額の10% に相当する金額 ( その金額が20 万円を超えるときは20 万円とし その金額に100 円未満の端数があるときはこれを切り捨てます ) をその者のその年分の所得税の額から控除することとされています ( 旧措法 41の19の21) ⑵ 対象となる区域適用対象となる区域は次の計画の区域です 1 地域における多様な需要に応じた公的賃貸住宅等の整備等に関する特別措置法第 6 条第 1 項に規定する地域住宅計画で 次のイからハまでに掲げる要件を満たすもの ( 旧措法 41 の19の21 旧措規 19の11の21) イ下記 ⑶の家屋について行う下記 ⑷の耐震改修を促進するための事業であること ロ地域住宅交付金を充てて行われる補助事業で住宅の耐震改修をした者に対する補助金の額が次のイ又はロのいずれか多い金額以上であること イ住宅の耐震改修に要した費用の額の10 % 相当額 ( その費用の額が300 万円以上である場合には 30 万円 ) ロ 20 万円 ( 住宅の耐震改修に要した費用 の額が20 万円未満である場合には その費用の額 ) ハこの特例の適用を受ける者に対して交付される補助金の額の算定に当たり この特例の適用を受ける控除額に相当する額を控除することとされていること 2 建築物の耐震改修の促進に関する法律第 5 条第 1 項に規定する都道府県耐震改修促進計画で 次のイからハまでに掲げる要件を満たすもの ( 旧措令 26の28の21 一 旧措規 19の 11の22) イ下記 ⑶の家屋について行う下記 ⑷の耐震改修を促進するための事業であること ロ都道府県が国の補助金 ( 住宅 建築物耐震改修等事業による補助金 ) を受けて行う補助事業であること ハこの特例の適用を受ける者に対して交付される補助金の額の算定に当たり この特例の適用を受ける控除額に相当する額を控除することとされていること 3 住宅耐震改修促進計画 ( 上記 1 2の計画以外の計画であって 地方公共団体が独自に作成する地域における地震に対する安全を確保するための住宅の耐震改修の促進に関する事業を定めたもの ) で 次のイからハまでに掲げる要件を満たすもの ( 旧措令 26の28の2 1 二 旧措規 19の11の23) イ下記 ⑶の家屋について行う下記 ⑷の耐震改修を促進するための事業であること ロその地方公共団体が住宅の耐震改修を行う居住者に対して補助金を交付するものであること ハこの特例の適用を受ける者に対して交付 94

35 される補助金の額の算定に当たり この特例の適用を受ける控除額に相当する額を控除することとされていること ⑶ 適用対象となる家屋適用対象となる家屋は 昭和 56 年 5 月 31 日以前 ( 建築基準法の改正により現行の耐震基準が適用される以前 ) に建築された家屋で 適用を受けようとする居住者の居住の用に供する家屋です また 自己の居住の用に供する家屋を二以上有する場合には これらの家屋のうち その者が主としてその居住の用に供すると認められる一の家屋に限ります ( 旧措令 26の28の42) なお その者の居住の用に供するために既存住宅を取得し その取得後下記 ⑷の耐震改修をして その者の居住の用に供する場合には この特例の対象となります ⑷ 適用対象となる耐震改修上記 ⑶の家屋に対して行う耐震改修 ( 地震に対する安全性の向上を目的とした増築 改築 修繕又は模様替をいいます ) であって 建築基準法施行令第 3 章及び第 5 章の4の規定又は国土交通大臣が財務大臣と協議して定める地震に対する安全性に係る基準に適合する耐震改修 ( 以下 住宅耐震改修 といいます ) とされています ( 旧措法 41の19の21) ( 注 ) 国土交通大臣が財務大臣と協議して定める地震に対する安全性に係る基準とは 具体的には 平成 18 年国土交通省告示第 185 号で定める地震に対する安全上耐震関係規定に準ずるものとして国土交通大臣が定める基準とされています ( 平成 18 年国土交通省告示 463 号 ) 2 改正の内容平成 16 年の新潟県中越地震 平成 17 年の福岡県西方沖地震などの大震災の頻発を踏まえ 平成 17 年 11 月に建築物の耐震改修の促進に関する法律が改正され 平成 18 年度税制改正において上記 1の耐震改修をした場合の所得税額の特別控除制度が 創設されました しかし 住宅の耐震改修は所有者等に相当の費用負担が生じることから自主的な耐震改修が進みにくく 平成 27 年までに住宅の耐震化率を90% に引き上げるという目標を達成するためには 国及び地方公共団体が負担軽減のための施策を引き続き講じる必要があることから この特別控除制度の適用期限が5 年延長されることとされました また 厳しい財政状況から耐震改修に対して補助を行うことが困難等の理由により 地方公共団体による住宅耐震改修促進計画等の策定が進んでいない状況に鑑み 耐震診断 ( 地震に対する安全性の評価をいいます ) に対してのみ補助を行う場合についても この特別控除の対象とする等の要件緩和が行われました なお 税額控除額の計算にあたっては 上記三の 住宅特定改修特別税額控除 と同様に 政策的に支援すべき耐震改修工事の対象を客観的に明らかにするため あらかじめ国土交通省の告示により 耐震改修工事の内容の区分に応じた標準的な費用の計算方法について定めることとされました ⑴ 適用期限の延長適用期限が5 年延長され 平成 25 年 12 月 31 日までの間に住宅耐震改修をした場合に適用できることとされました ( 措法 41の19の2) ⑵ 控除額の計算の改正控除額の計算における 控除の対象となる金額 について 上記三の 住宅特定改修特別税額控除 における控除額の計算と同様 その 住宅耐震改修に要した費用の額 とその住宅耐震改修に係る耐震工事の 標準的な費用の額 のいずれか少ない方の金額とされました ( 措法 41 の19の21) この住宅耐震改修に係る耐震工事の 標準的な費用の額 とは その者が行った住宅耐震改修につき国土交通大臣が財務大臣と協議して その住宅耐震改修の内容に応じ単位当たり 95

36 の標準的な工事費用の額として定められた金額 に その住宅耐震改修に係る工事を行った床面 積等を乗じて計算した金額をいいます ( 平成 21 年国土交省告示第 383 号 ) 具体的には 次の表の左欄に掲げる住宅耐震 改修の内容の区分に応じ それぞれ同表の中欄 に定める額に 右欄の数値を乗じて得た金額 ( 住 宅耐震改修を行った家屋が一棟の家屋でその構 造上区分された数個の部分を独立して住居その 他の用途に供することができるものである場合 又は当該家屋が共有物である場合には 当該金 額に 当該住宅耐震改修に要した費用の額のう ちにその者が負担する費用の割合を乗じて計算 した金額 ) とされています 木造住宅の基礎に係る耐震改修 木造住宅の壁に係る耐震改修 木造住宅の屋根に係る耐震改修 木造住宅の基礎 壁及び屋根に係るもの以外の耐震改修 木造住宅以外の住宅の壁に係る耐震改修 16,200 円 23,800 円 20,500 円 35,900 円 78,900 円 当該家屋の建築面積 ( 単位平方メートル ) 当該家屋の床面積 ( 単位平方メートル ) 当該耐震改修の施工面積 ( 単位平方メートル ) 当該家屋の床面積 ( 単位平方メートル ) 当該家屋の床面積 ( 単位平方メートル ) 木造住宅以外の当該耐震改修の箇所住宅の柱に係る 2,658,200 円数耐震改修 木造住宅以外の住宅の壁及び柱に係るもの以外の耐震改修 ⑶ 適用対象区域の拡大 当該家屋の床面積 276,900 円 ( 単位平方メートル ) 地方公共団体が作成する耐震改修に関する計 画 ( 上記 1⑵1 3) の要件について以下の改 正が行われました ( 措法 41 の 19 の 21 措令 26 の28の41 措規 19の11の2123) 1 地方公共団体が作成する耐震改修に関する計画の要件に 耐震診断を対象とした事業であること及び耐震診断費用のために補助金が 交付されることの追加地方公共団体が作成する耐震改修に関する計画の要件に 耐震診断を対象とした事業であることが追加され 耐震診断事業のみを実施している区域において耐震改修を行った場合でもこの特例の対象とすることとされました 具体的には 改正前は 上記 1⑵1から3 までの計画において 地方公共団体が実施する事業として 上記 1⑷の耐震改修を対象とした事業を定めなければならないこととされていましたが 今回の改正により 地方公共団体の実施する事業として住宅の耐震診断の事業のみを定めている場合であっても その耐震診断費用に充てるための補助金が交付されることを要件として その計画の区域において耐震改修工事を行った場合にはこの特例の対象となることとされました なお 居住者が 耐震診断のみを行い 耐震改修を行わない場合にはこの特例の対象にはなりません 2 地域住宅計画における補助金額の下限要件の撤廃上記 1⑵1の地域住宅計画の区域内で行われる住宅耐震改修工事について定められている住宅の耐震改修をした者に対する補助金の下限要件が撤廃されました ⑷ 住宅耐震改修証明書の作成者の追加改正前においては 地方公共団体の作成する上記 1⑵1から3までの計画において その地方公共団体からの住宅耐震改修の費用に充てるための補助金等の交付が適用要件とされていたことから この特例の対象となる耐震改修であることの証明書 ( 以下 住宅耐震改修証明書 といいます ) は すべて地方公共団体の長が作成することとされていました ( 旧措法 41の19 の22 旧措規 19の11の26 二 ) 上記 ⑶のとおり 耐震診断のみの事業を定めている計画の区域において耐震改修工事を行っ 96

37 た場合もこの特例の対象となることとされたため その区域においては 耐震改修に関する補助を行っていない地方公共団体の長が住宅耐震改修証明書を作成することはできないこととなります そこで 建築基準法に規定する指定確認検査機関 建築士 ( 建築士法の規定により登録された建築士事務所に属する建築士に限ります ) 及び住宅の品質確保の促進等に関する法律に規定する登録住宅性能評価機関が住宅耐震改修証明書の作成をすることができる者に追加 され これらの者が作成した住宅耐震改修証明書を添付することによりこの特例の適用を受けることができることとされました ( 措法 41の19 の22 措規 19の11の26 7 二 ) 3 適用関係上記 2⑵から⑷までの改正は 平成 21 年 1 月 1 日以後に行う住宅耐震改修について適用されます ( 改正法附則 35) 97

要件 1住宅借入金等特別控除住宅の新築 購入購入につき証明がされたものであること増改築等こと 2認定住宅の特別控除の特例住宅借入金等新築等に係るれたものであること 3住宅の再取得等に係る住宅借入金等特別控除の控除額の特例 控除を受けるための要件 ( マイホームの新築等をして 平成 30 年中に居住の用に供した場合 ) 6 住宅ローン等の返済期間が10 年以上で 分割して返済すること中古住宅の 7 建築後使用されたことがある家屋であること

More information

< F2D819B89DF8B8E82CC8F5A91EE90C590A789FC90B38A >

< F2D819B89DF8B8E82CC8F5A91EE90C590A789FC90B38A > Ⅰ 豊かで安心できる住生活の実現と住宅投資の促進 (1) 住宅ローン減税制度の延長及び拡充等 ( 所得税 個人住民税 ) 中堅勤労者等における無理のない負担での住宅取得を支援することにより 国民生活の向上や社会的安定の確保を図るとともに 昨今の経済情勢を踏まえ 経済効果の大きい住宅投資の促進による内需拡大の観点から減税規模の拡充を行い 良質な住宅投資に対する支援を拡充することで良質なストック形成への誘導を図る

More information

第 7 章 間にその者の居住の用に供したときに 一定の要件の下で そのバリアフリー改修工事等にあてるために借り入れた住宅借入金等の年末残高 (1,000 万円を限度 ) の一定割合を5 年間所得税の額から控除できます なお 52ページの増改築に係る住宅ローン控除制度との選択適用になります 1 控除期

第 7 章 間にその者の居住の用に供したときに 一定の要件の下で そのバリアフリー改修工事等にあてるために借り入れた住宅借入金等の年末残高 (1,000 万円を限度 ) の一定割合を5 年間所得税の額から控除できます なお 52ページの増改築に係る住宅ローン控除制度との選択適用になります 1 控除期 第 7 章 住宅を改修した場合の所得税額控除制度 N 国民の生活基盤を災害から守り 災害に強い国作りを推進する観点から創設された制度です 建築基準法の現行の耐震基準 ( 昭和 56 年 6 月 1 日施行 ) を満たさない既存住宅について 現行の耐震基準を満たすように改修工事を行った場合に その改修工事費用のうち一定額を 工事を行った年分の所得税額から控除できます 住宅耐震改修に要した費用の額 (

More information

所得税関係 ( 住宅ローン控除の特例 ) の改正 ⑵ 震災税特法の制度 ( 適用期間の特例 ) の概要東日本大震災によって被害を受けたことにより 住宅ローン税額控除の適用を受けていた家屋 ( 以下 従前家屋等 といいます ) を居住の用に供することができなくなった居住者については その居住の用に供す

所得税関係 ( 住宅ローン控除の特例 ) の改正 ⑵ 震災税特法の制度 ( 適用期間の特例 ) の概要東日本大震災によって被害を受けたことにより 住宅ローン税額控除の適用を受けていた家屋 ( 以下 従前家屋等 といいます ) を居住の用に供することができなくなった居住者については その居住の用に供す 所得税関係 ( 住宅ローン控除の特例 ) の改正 目一住宅借入金等を有する場合の所得税の特別控除等の適用期間等に係る特例の改正 8₉0 次 二住宅借入金等を有する場合の所得税額の特別控除の控除額に係る特例の創設 8₉2 一住宅借入金等を有する場合の所得税の特別控除等の適用期間等に係る特例の改正 1 改正前の制度の概要 ⑴ 租税特別措置法の制度の概要 1 居住者が 一定の要件を満たす居住用家屋の新築

More information

要件必要な添付書類 1新築住宅用家屋証明書 ( 特定建築物用 )2中古住宅結されていることを証する書類増改築等等特別控除を受ける場合 控除を受けるための要件と必要な添付書類 ( マイホームの新築等をして 平成 29 年中に居住の用に供した場合 ) イ 住宅取得後 6 か月以内に入居し 引き続き居住していること ロ 家屋の床面積 ( 登記面積 ) が 50 m2以上であること ハ 床面積の 2 分の

More information

要件必要な添付書類 1新築住宅用家屋証明書 ( 特定建築物用 )2中古住宅結されていることを証する書類増改築等等特別控除を受ける場合 控除を受けるための要件と必要な添付書類 ( マイホームの新築や購入 増改築等をして 平成 28 年中に居住の用に供した場合 ) イ 住宅取得後 6 か月以内に入居し 引き続き居住していること ロ 家屋の床面積 ( 登記面積 ) が 50 m2以上であること ハ 床面積の

More information

間にその者の居住の用に供したときに 一定の要件の下で そのバリアフリー改修工事等にあてるために借り入れた住宅借入金等の年末残高 (1,000 万円を限度 ) の一定割合を5 年間所得税の額から控除できます なお 53ページの増改築に係る住宅ローン控除制度との選択適用になります 1 控除期間 5 年間

間にその者の居住の用に供したときに 一定の要件の下で そのバリアフリー改修工事等にあてるために借り入れた住宅借入金等の年末残高 (1,000 万円を限度 ) の一定割合を5 年間所得税の額から控除できます なお 53ページの増改築に係る住宅ローン控除制度との選択適用になります 1 控除期間 5 年間 住宅を改修した場合の所得税額控除制度 N 国民の生活基盤を災害から守り 災害に強い国作りを推進する観点から創設された制度です 建築基準法の現行の耐震基準 ( 昭和 56 年 6 月 1 日施行 ) を満たさない既存住宅について 現行の耐震基準を満たすように改修工事を行った場合に その改修工事費用のうち一定額を 工事を行った年分の所得税額から控除できます 住宅耐震改修に要した費用の額 ( 平成 23

More information

内に 耐火建築物以外の建物についてはその購入の日以前 20 年以内に建築されたものであること 地震に対する安全上必要な構造方法に関する技術的基準又はこれに準ずるものに適合する一定の中古住宅 を 平成 17 年 4 月 1 日以降に取得した場合には 築年数に関係なく適用が受けられます (56ページ 一

内に 耐火建築物以外の建物についてはその購入の日以前 20 年以内に建築されたものであること 地震に対する安全上必要な構造方法に関する技術的基準又はこれに準ずるものに適合する一定の中古住宅 を 平成 17 年 4 月 1 日以降に取得した場合には 築年数に関係なく適用が受けられます (56ページ 一 住宅借入金等特別控除 100 40 50 る特例 ( 注 ) これらの改正は 非居住者が平成 28 年 4 月 1 N 日本に居住する者 * が 借入金で自己の居住用住宅の取得等をしたときに次の要件に該当する場合には その年の12 月 31 日の借入金の残高に応じて一定割合相当額が居住の用に供した年以降 10 年間にわたって税額控除されます * 次に掲げる住宅取得等に係る措置について 現行の居住者が満たすべき要件と同様の要件の下で

More information

2. 省エネ改修工事 耐震改修工事をした場合の所得税額の特別控除に係る工事範囲の拡充 (1) 改正の趣旨 背景 新築の長期優良住宅の認定基準制度に加え 平成 28 年 2 月 増改築による長期優良住宅の認定基準が制定された 長期優良住宅であると認定されることで 税制上様々な優遇措置を受けることができ

2. 省エネ改修工事 耐震改修工事をした場合の所得税額の特別控除に係る工事範囲の拡充 (1) 改正の趣旨 背景 新築の長期優良住宅の認定基準制度に加え 平成 28 年 2 月 増改築による長期優良住宅の認定基準が制定された 長期優良住宅であると認定されることで 税制上様々な優遇措置を受けることができ 住宅ローン控除等の拡充 要件緩和 1. 改正のポイント (1) 省エネ改修工事 耐震改修工事をした場合の所得税額の特別控除に係る工事範囲の拡充 1 所得税額の特別控除の対象となる工事に 省エネ改修工事 耐震改修工事と併せて行う 耐久性向上改修工事 が追加される 2 増改築等をした居住用家屋を平成 29 年 4 月 1 日から 31 日までの間に自己の居住の用に供する場合について適用される (2) 省エネ改修工事をした場合の所得税額の特別控除における適用要件の合理化改正前は居室の全ての窓について改修工事をすることが要件

More information

<4D F736F F F696E74202D208DC48DB782B591D682A F8C668DDA97708E9197BF816995CA A205B8CDD8AB B83685D>

<4D F736F F F696E74202D208DC48DB782B591D682A F8C668DDA97708E9197BF816995CA A205B8CDD8AB B83685D> 買取再販で扱われる住宅の取得に係る登録免許税の特例措置の創設について 1 平成 26 年度税制改正により 個人が宅地建物取引業者により一定の質の向上を図るための特定の増改築等が行われた中古住宅を取得した場合に 所有権移転登記に係る登録免許税の税率を一般住宅特例より軽減する特例措置 (0.1%( 一般住宅特例 0.3% 本則 2%)) が創設されました 本特例の適用を受けるための具体的な要件及び手続の流れは以下のとおりとなります

More information

の範囲は 築 20 年以内の非耐火建築物及び築 25 年以内の耐火建築物 ((2) については築 25 年以内の既存住宅 ) のほか 建築基準法施行令 ( 昭和二十五年政令第三百三十八号 ) 第三章及び第五章の四の規定又は地震に対する安全上耐震関係規定に準ずるものとして定める基準に適合する一定の既存

の範囲は 築 20 年以内の非耐火建築物及び築 25 年以内の耐火建築物 ((2) については築 25 年以内の既存住宅 ) のほか 建築基準法施行令 ( 昭和二十五年政令第三百三十八号 ) 第三章及び第五章の四の規定又は地震に対する安全上耐震関係規定に準ずるものとして定める基準に適合する一定の既存 住宅借入金等を有する場合の所得税額の特別控除制度等に係る租税特別措置法施行規則第 18 条の21 第 1 項第 2 号等の規定に基づく国土交通大臣が財 務大臣と協議して定める書類及び地方税法施行規則第 7 条の6の2 第 2 項の規定に基づく国土交通大臣が総務大臣と協議して定める書類等に係る建築士等 の行う証明について 新旧対照表 ( 傍線部分は改正部分 ) 改正後 現 行 住宅借入金等を有する場合の所得税額の特別控除制度等に係る租税特別措置法施行規則第

More information

第2 質疑応答

第2 質疑応答 第 2 質疑応答 1 補助金等問平成 23 年 6 月 30 日以後に住宅の取得等に係る契約を締結し その住宅の取得等に関し補助金等の交付を受ける場合は その補助金等の額を住宅の取得等の対価の額又は費用の額から差し引くこととされました この住宅の取得等の対価の額又は費用の額から差し引く補助金等とはどのようなものですか 住宅借入金等の金額が家屋の新築 購入又は増改築等 ( その住宅の取得等とともにする家屋の敷地の用に供される土地等の取得を含みます

More information

住宅の省エネエネ改修改修に伴う固定資産税固定資産税の減額制度減額制度について 平成 20 年 1 月 1 日以前に建てられた住宅 ( 賃貸住宅を除く ) について 平成 20 年 4 月 1 日から平成 32 年 3 月 31 日までの間に 一定の要件を満たす省エネ改修工事を行った場合 120 m2

住宅の省エネエネ改修改修に伴う固定資産税固定資産税の減額制度減額制度について 平成 20 年 1 月 1 日以前に建てられた住宅 ( 賃貸住宅を除く ) について 平成 20 年 4 月 1 日から平成 32 年 3 月 31 日までの間に 一定の要件を満たす省エネ改修工事を行った場合 120 m2 住宅省エネ改修に伴う固定資産税減額申告書 菰野町長 平成年月日 納税義務者住所 氏名 印 下記のとおり住宅省エネ改修を完了しましたので 固定資産税の減額を申告します 家屋の所在 菰野町 家屋番号 種類 専用住宅 併用住宅 共同住宅 構 造 木造 軽量鉄骨造 鉄骨造 床 面 積 m2 居住部分の床面積 m2 建築年月日 年 月 日 登記年月日 年 月 日 省エネ改修が完了した年月日省エネ改修に要した費用

More information

2. 実施した工事の内容 3. 実施した工事の費用の額 (1) 特定の増改築等に要した費用の総額 第 1 号工事 ~ 第 7 号工事に要した費用の総額 (2) 特定の増改築等のうち 第 1 号工事 ~ 第 6 号工事に要した費用の額 第 1 号工事 ~ 第 6 号工事に要した費用の額 (3) 特定の

2. 実施した工事の内容 3. 実施した工事の費用の額 (1) 特定の増改築等に要した費用の総額 第 1 号工事 ~ 第 7 号工事に要した費用の総額 (2) 特定の増改築等のうち 第 1 号工事 ~ 第 6 号工事に要した費用の額 第 1 号工事 ~ 第 6 号工事に要した費用の額 (3) 特定の 別添 5 増改築等工事証明書 ( 特定の増改築等がされた宅用家屋の有権の移転登記の税率の軽減の特例用 ) 様式 増改築等工事証明書 ( 特定の増改築等がされた宅用家屋の有権の移転登記の税率の軽減の特例用 ) 証明申請者 氏名 家屋番号及び在地 工事完了年月日 1. 実施した工事の種別 第 1 号工事 1 増築 2 改築 3 大規模の修繕 4 大規模の模様替 第 2 号工事 1 棟の家屋でその構造上区分された数個の部分を独立して居その他の用途に供することができるもののうちその者が区分有する部分について行う次に掲げるいずれかの修繕又は模様替

More information

平成 31 年度住宅関連税制改正の概要 ( 一社 ) 住宅生産団体連合会 平成 31 年 3 月 (1) 住宅ローン減税の拡充 ( 所得税 個人住民税 ) 消費税率 10% が適用される住宅取得等をして 2019 年 10 月 1 日から 2020 年 12 月 31 日までの間にその者の居住の用に

平成 31 年度住宅関連税制改正の概要 ( 一社 ) 住宅生産団体連合会 平成 31 年 3 月 (1) 住宅ローン減税の拡充 ( 所得税 個人住民税 ) 消費税率 10% が適用される住宅取得等をして 2019 年 10 月 1 日から 2020 年 12 月 31 日までの間にその者の居住の用に 平成 31 年度住宅関連税制改正の概要 ( 一社 ) 住宅生産団体連合会 平成 31 年 3 月 (1) 住宅ローン減税の拡充 ( 所得税 個人住民税 ) 消費税率 10% が適用される住宅取得等をして 2019 年 10 月 1 日から 2020 年 12 月 31 日までの間にその者の居住の用に供した場合 減税対象期間が 10 年から 3 年間延長され その期間で最大 建物購入価格の消費税 2%

More information

2 引き続き居住の用に供している場合 とされる場合本人が 転勤などのやむを得ない事情により 配偶者 扶養親族その他一定の親族と日常の起居を共にしないこととなった場合において その家屋等をこれらの親族が引き続きその居住の用に供しており やむを得ない事情が解消した後は 本人が共にその家屋に居住することに

2 引き続き居住の用に供している場合 とされる場合本人が 転勤などのやむを得ない事情により 配偶者 扶養親族その他一定の親族と日常の起居を共にしないこととなった場合において その家屋等をこれらの親族が引き続きその居住の用に供しており やむを得ない事情が解消した後は 本人が共にその家屋に居住することに ViewPoint 営 国内保険と住宅ローン控除 2017.4.3 坂本和則部東京室花野稔部大阪室 住宅ローンによりマイホームを購入したものの 転勤のために転居しなければならなくなるケースがあります このような場合には 住宅借入金等特別控除 ( 以下 住宅ローン控除 ) の適用がどう取り扱われるのかが 疑問となります 今回は 国内転勤に伴う住宅ローン控除の取り扱いについて 転勤の時期などによる適用の違いなどを中心に解説します

More information

上記工事が行われ 認定長期優良宅に該当することとなった場合長期優良宅建築等計画の認定主体長期優良宅建築等計画の認定番号 第 号 長期優良宅建築等計画の認定年月日 平成 年 月 日 上記の工事が租税特別措置法若しくは租税特別措置法施行令に規定する工事に該当すること又は上記の工事が地方税法若しくは地方税

上記工事が行われ 認定長期優良宅に該当することとなった場合長期優良宅建築等計画の認定主体長期優良宅建築等計画の認定番号 第 号 長期優良宅建築等計画の認定年月日 平成 年 月 日 上記の工事が租税特別措置法若しくは租税特別措置法施行令に規定する工事に該当すること又は上記の工事が地方税法若しくは地方税 別表第二 証明申請者 氏 家屋番号及び在地 増改築等工事証明書 ( 固定資産税 ) 工事完了年月日平成年月 1-1. 地方税法施行令附則第 12 条第 26 項に規定する基準に適合する耐震改修をした場合内日工容事の1 地方税法施行令附則第 12 条第 26 項に規定する基準に適合する耐震改修 1-2. 地方税法附則第 15 条の9 の2 第 1 項に規定する耐震改修をした家屋が認定長期優良宅に該当することとなった場合工地震に対する安全性の向上を目的とした増築

More information

平成21年4月 源泉所得税改正のあらまし

平成21年4月 源泉所得税改正のあらまし 源泉所得税の改正のあらまし 平成 21 年 4 月 国税庁 国税庁ホームページでは税に関する情報を提供しています www.nta.go.jp 源泉所得税の納付は電子納税で!! e-tax( イータックス ) ホームページ w ww.e-tax.nta.go.jp 所得税の源泉徴収事務につきましては 日頃から格別のご協力をいただき感謝しております さて 平成 21 年度の税制改正により 源泉所得税関係について次のような改正が行われましたのでお知らせいたします

More information

各年の住宅ローン控除額の算出 所得税から控除しきれない額は住民税からも控除 当該年分の住宅ローン控除額から当該年分の所得税額 ( 住宅ローン控除の適用がないものとした場合の所得税額 ) を控除した際に 残額がある場合については 翌年度分の個人住民税において 当該残額に相当する額が 以下の控除限度額の

各年の住宅ローン控除額の算出 所得税から控除しきれない額は住民税からも控除 当該年分の住宅ローン控除額から当該年分の所得税額 ( 住宅ローン控除の適用がないものとした場合の所得税額 ) を控除した際に 残額がある場合については 翌年度分の個人住民税において 当該残額に相当する額が 以下の控除限度額の 住宅ローン控除 ( 住宅ローン減税 ) 2014(H26 年 ) 住宅ローン控除 ( 住宅ローン減税 ) の概要 居住年 控除対象借入限度額 控除期間 控除率 最大控除額 ( 年間控除額 ) 平成 21 年 ~22 年 5,000 万円 500 万円 (50 万円 ) 平成 23 年 4,000 万円 400 万円 (40 万円 ) 平成 24 年 10 年間 1.00% 300 万円 (30 万円

More information

< F2D8C9A927A8EE596B B788B692CA926D E6A7464>

< F2D8C9A927A8EE596B B788B692CA926D E6A7464> 国住備第 2 号国住生第 1 号国住指第 4 号平成 17 年 4 月 1 日 都道府県建築主務部長 殿 国土交通省住宅局住宅総合整備課長 住宅生産課長 建築指導課長 住宅借入金等を有する場合の所得税額の特別控除制度等に係る租税特別措置法施行規則第 1 8 条の21 第 1 項第 2 号等の規定に基づく国土交通大臣が財務大臣と協議して定める書類及び地方税法施行規則第 7 条の6の2 第 2 項の規定に基づく国土交通大臣が総務大臣と協議して定める書類等に係る建築士等の行う証明について

More information

住宅税制の概要 1 住宅の取得に係る税制 ( 注 ) を付した部分は 平成 22 年度税制改正により改正されたもの ( 1) 所得税 住宅ローン減税 ( 租 41) ( 国税 ) 住宅の新築 取得又は増改築等をした場合 10 年間 住宅ローン等の年末残 個人住民税 高の1.0%( 長期優良住宅につい

住宅税制の概要 1 住宅の取得に係る税制 ( 注 ) を付した部分は 平成 22 年度税制改正により改正されたもの ( 1) 所得税 住宅ローン減税 ( 租 41) ( 国税 ) 住宅の新築 取得又は増改築等をした場合 10 年間 住宅ローン等の年末残 個人住民税 高の1.0%( 長期優良住宅につい 住宅税制の概要 1 住宅の取得に係る税制 ( 注 ) を付した部分は 平成 22 年度税制改正により改正されたもの ( 1) 所得税 住宅ローン減税 ( 租 41) ( 国税 ) 住宅の新築 取得又は増改築等をした場合 10 年間 住宅ローン等の年末残 個人住民税 高の1.0%( 長期優良住宅については 1.2% 又は1.0%) を所得税額から控除 ( 地方税 ) ( 下表参照 ) 住宅とともに取得する敷地の費用に充てるため住宅に係る借入金と一体となって借り入れた借入金も対象

More information

13. 平成 29 年 4 月に中古住宅とその敷地を取得した場合 当該敷地の取得に係る不動産取得税の税額から 1/2 に相当する額が減額される 14. 家屋の改築により家屋の取得とみなされた場合 当該改築により増加した価格を課税標準として不動産 取得税が課税される 15. 不動産取得税は 相続 贈与

13. 平成 29 年 4 月に中古住宅とその敷地を取得した場合 当該敷地の取得に係る不動産取得税の税額から 1/2 に相当する額が減額される 14. 家屋の改築により家屋の取得とみなされた場合 当該改築により増加した価格を課税標準として不動産 取得税が課税される 15. 不動産取得税は 相続 贈与 名前 第 1 日目 税 不動産取得税 1. 不動産取得税は 不動産の取得に対して課される税であるので 法人の合併により不動産を取得した場 合にも 不動産取得税は課される 2. 不動産取得税は 不動産の取得に対して 当該不動産の所在する市町村において課する税であり その 徴収は普通徴収の方法によらなければならない 3. 相続による不動産の取得については 不動産取得税が課される 4. 不動産取得税の課税標準となるべき額が

More information

控除の種類判定 次の表に従い 対象となる控除を判定します 区分対象となる控除該当ページ 一般住宅の新築等 A 一般住宅の新築等に係る住宅借入金等特別控除 3 ページ 認定住宅の新築等 A2 認定住宅の新築等に係る住宅借入金等特別控除 4 ページ 中古住宅の購入 A3 中古住宅の購入に係る住宅借入金等

控除の種類判定 次の表に従い 対象となる控除を判定します 区分対象となる控除該当ページ 一般住宅の新築等 A 一般住宅の新築等に係る住宅借入金等特別控除 3 ページ 認定住宅の新築等 A2 認定住宅の新築等に係る住宅借入金等特別控除 4 ページ 中古住宅の購入 A3 中古住宅の購入に係る住宅借入金等 A A3 住借 平成 30 年分 住宅借入金等特別控除を受けられる方へ ( 新築 購入用 ) 税務署 本説明書の目的 本説明書は 住宅ローンにより住宅の新築 購入をして 自己の居住の用に供した方が 初めて住宅借入金等特別控除 ( 住宅ローン控除 ) を受ける場合の適用要件や必要な手続の概要を説明するものです 平成 30 年 月 日現在の法令等に基づいて作成しています 制度の概要 個人が 国内において

More information

< F2D95BD90AC E937889FC90B32E6A7464>

< F2D95BD90AC E937889FC90B32E6A7464> 22 年まで21 まで本則住宅取得等資金に係る贈与税非課税枠の拡大 ( 贈与税 ) 厳しい経済情勢の下 住宅着工戸数が低水準で推移する状況を踏まえ 高齢者の保有する眠れる金融資産を活用し 若年世代等の住宅取得を支援するため 住宅取得等資金に充てるための贈与税について 以下の措置を講じる 直系尊属から住宅取得等資金の贈与を受けた場合の贈与税非課税措置について 非課税枠を平成 22 年に 1,500 万円

More information

平成29年 住宅リフォーム税制の手引き 本編_概要

平成29年 住宅リフォーム税制の手引き 本編_概要 目次 住宅リフォームを対象とした税の優遇措置の概要 P.004 Ⅰ. 耐震リフォーム編 P.009 Ⅱ. バリアフリーリフォーム編 P.037 Ⅲ. 省エネリフォーム編 P.081 Ⅳ. 同居対応リフォーム編 P.139 Ⅴ. 長期優良住宅化リフォーム編 P.179 Ⅵ. 住宅ローン減税編 P.225 Ⅶ. 贈与税の非課税措置編 P.247 Ⅷ. 登録免許税の特例措置編 P.265 Ⅸ. 不動産取得税の特例措置編

More information

住宅リフォームの減税制度の概要 リフォームの減税制度 一定の要件を満たすリフォームを行った場合に受けられる減税制度は 5 種類あります 各制度の概要と主な要件は以下の通りです 詳細は本編をご覧ください 減税制度の種類 1. 所得税の控除 1 投資型減税 2 ローン型減税 3 住宅ローン減税 2. 固

住宅リフォームの減税制度の概要 リフォームの減税制度 一定の要件を満たすリフォームを行った場合に受けられる減税制度は 5 種類あります 各制度の概要と主な要件は以下の通りです 詳細は本編をご覧ください 減税制度の種類 1. 所得税の控除 1 投資型減税 2 ローン型減税 3 住宅ローン減税 2. 固 目次 住宅リフォームの減税制度の概要 P.004 Ⅰ. 耐震リフォーム編 P.009 Ⅱ. バリアフリーリフォーム編 P.037 Ⅲ. 省エネリフォーム編 P.081 Ⅳ. 同居対応リフォーム編 P.137 Ⅴ. 長期優良住宅化リフォーム編 P.177 Ⅵ. 住宅ローン減税編 P.223 Ⅶ. 贈与税の非課税措置編 P.245 Ⅷ. 登録免許税の特例措置編 P.263 Ⅸ. 不動産取得税の特例措置編

More information

平成 29 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) 制度名既存住宅のリフォームに係る特例措置の拡充 税目所得税 ( 国土交通省 ) 既存住宅流通 リフォーム市場の活性化に向けて 耐震性 省エネ性 耐久性に優れた良質な住宅ストックの形成を促進するため 既存住宅の耐震 省

平成 29 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) 制度名既存住宅のリフォームに係る特例措置の拡充 税目所得税 ( 国土交通省 ) 既存住宅流通 リフォーム市場の活性化に向けて 耐震性 省エネ性 耐久性に優れた良質な住宅ストックの形成を促進するため 既存住宅の耐震 省 平成 29 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) 制度名既存住宅のリフォームに係る特例措置の拡充 税目所得税 ( 国土交通省 ) 既存住宅流通 リフォーム市場の活化に向けて 耐震 省エネ 耐久に優れた良質な住宅ストックの形成を促進するため 既存住宅の耐震 省エネリフォームに係る特例措置を拡充する 要望の内容 < 耐震 省エネリフォームに係る現行制度の概要 > ローン型減税

More information

2. 適用を受けるにあたっての 1 相続発生日を起算点とした適用期間の要件 相続日から起算して 3 年を経過する日の属する年の 12 月 31 日まで かつ 特例の適用期間である平成 28 年 4 月 1 日から平成 31 年 12 月 31 日までに譲渡することが必要 例 平成 25 年 1 月

2. 適用を受けるにあたっての 1 相続発生日を起算点とした適用期間の要件 相続日から起算して 3 年を経過する日の属する年の 12 月 31 日まで かつ 特例の適用期間である平成 28 年 4 月 1 日から平成 31 年 12 月 31 日までに譲渡することが必要 例 平成 25 年 1 月 空き家の発生を抑制するための特例措置 ( 空き家の譲渡所得の 3,000 万円特別控除 ) について 1. 制度の概要 相続日から起算して 3 年を経過する日の属する年の 12 月 31 日までに 被相続人の居住の用に供していた家屋を相続した相続人が 当該家屋 ( 耐震性のない場合は耐震リフォームをしたものに限り その敷地を含む ) 又は取壊し後の土地を譲渡した場合には 当該家屋又は土地の譲渡所得から

More information

2. 適用を受けるにあたっての 1 相続発生日を起算点とした適用期間の要件 相続日から起算して 3 年を経過する日の属する年の 12 月 31 日まで かつ 特例の適用期間である平成 28 年 4 月 1 日から平成 31 年 12 月 31 日までに譲渡することが必要 例 平成 25 年 1 月

2. 適用を受けるにあたっての 1 相続発生日を起算点とした適用期間の要件 相続日から起算して 3 年を経過する日の属する年の 12 月 31 日まで かつ 特例の適用期間である平成 28 年 4 月 1 日から平成 31 年 12 月 31 日までに譲渡することが必要 例 平成 25 年 1 月 空き家の発生を抑制するための特例措置 ( 空き家の譲渡所得の 3,000 万円特別控除 ) について 1. 制度の概要 相続日から起算して 3 年を経過する日の属する年の 12 月 31 日までに 被相続人の居住の用に供していた家屋を相続した相続人が 当該家屋 ( 耐震性のない場合は耐震リフォームをしたものに限り その敷地を含む ) 又は取壊し後の土地を譲渡した場合には 当該家屋又は土地の譲渡所得から

More information

所得税確定申告セミナー

所得税確定申告セミナー 不動産を購入した場合の税金について ~ マイホームを取得する時には 色々な税金がかかります ~ 不動産と税 1. 印紙税 マイホームを新築したり購入したりするときに作成する建築請負契約書や不動産売買契約書などには 収入印紙をはって消印する方法により印紙税を納付しなければなりません 建築請負契約書 不動産売買契約書 1 通当たりの印紙税額 ( 抜粋 ) 2. 不動産取得税 ( 平成 9 年 4 月 1

More information

Microsoft Word - No.23_住宅財形の払出し要件.doc

Microsoft Word - No.23_住宅財形の払出し要件.doc 財形住宅貯蓄の払出し要件 1. 財形住宅貯蓄の適格払出しと住宅の取得等以外の払出し財形住宅貯蓄を非課税で適格に払出すには 取得または増改築等を行う住宅および払出方法等が法令等で定められた要件を満たす必要があります なお 適格払出しとされる要件を満たさない場合には 要件外払出しの解約となり 解約利子が課税されるとともに 5 年遡って その間に非課税で支払われた利子が課税扱いとなって追徴されます 2.

More information

新設 拡充又は延長を必要とする理由(1) 政策目的 消費者のニーズに応じた住宅を選択できる環境を整備する観点や低炭素化 循環型の持続可能な社会の実現の観点から 中古住宅取得や増改築等工事の適用要件の合理化や増改築等工事の対象を拡充することにより 中古住宅の流通促進 住宅ストックの循環利用に資する (

新設 拡充又は延長を必要とする理由(1) 政策目的 消費者のニーズに応じた住宅を選択できる環境を整備する観点や低炭素化 循環型の持続可能な社会の実現の観点から 中古住宅取得や増改築等工事の適用要件の合理化や増改築等工事の対象を拡充することにより 中古住宅の流通促進 住宅ストックの循環利用に資する ( 望の内容平成 25 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) ( 国土交通省 ) 制度名 中古住宅取得及び増改築等工事に係る住宅ローン減税の適用要件の合理化 税目所得税 ( 住宅ローン減税 ) 要1. 中古住宅取得に係る住宅ローン減税の適用要件の合理化中古住宅取得に係る住宅ローン減税の適用要件について 次の 1 から 3 のいずれかを満たすこととする ( 現行要件に新たに

More information

住宅借入金等特別控除の入力編

住宅借入金等特別控除の入力編 住宅借入金等特別控除の入力編 画面イメージは 実際の画面と異なる場合があります 1 住宅借入金等特別控除画面の表示新たに家屋を新築した場合の住宅借入金等特別控除の入力方法を説明します 住宅借入金等特別控除を入力する画面の表示方法は 入力方法選択 画面において 収入が給与 1 か所のみ ( 年末調整済み ) の方 を選択した場合と 左記に該当しない方 を選択した場合で異なります 収入が給与 1 か所のみ

More information

この特例は居住期間が短期間でも その家屋がその人の日常の生活状況などから 生活の本拠として居住しているものであれば適用が受けられます ただし 次のような場合には 適用はありません 1 居住用財産の特例の適用を受けるためのみの目的で入居した場合 2 自己の居住用家屋の新築期間中や改築期間中だけの仮住い

この特例は居住期間が短期間でも その家屋がその人の日常の生活状況などから 生活の本拠として居住しているものであれば適用が受けられます ただし 次のような場合には 適用はありません 1 居住用財産の特例の適用を受けるためのみの目的で入居した場合 2 自己の居住用家屋の新築期間中や改築期間中だけの仮住い 居住用財産を譲渡した場合の課税の特例 3 000 N 個人が自分の住んでいる家屋や敷地を譲渡した場合には その譲渡による所得税 住民税を軽減する特例がいろいろと設けられています これらの特例は 売却した住宅の譲渡益に税金を課税することにより新しい住宅の購入資金から その税金分が目減りすることを防止するために設けられました 特例の適用が受けられる居住用財産の譲渡とは 次の譲渡をさします 1 個人が 現にその居住の用に供している家屋を譲渡した場合

More information

2 住宅の取得等に係る税額控除の判定表住宅の新築や購入をされた方は 1 を 住宅の増改築等をされた方は 2 をご覧いただき 対象となる税額控除 をご確認ください なお 複数の税額控除から1つを選択できる場合がありますが いずれの税額控除が有利となるかは 毎年の所得金額や借入金等の年末残高などによって

2 住宅の取得等に係る税額控除の判定表住宅の新築や購入をされた方は 1 を 住宅の増改築等をされた方は 2 をご覧いただき 対象となる税額控除 をご確認ください なお 複数の税額控除から1つを選択できる場合がありますが いずれの税額控除が有利となるかは 毎年の所得金額や借入金等の年末残高などによって 平成 29 年分住宅の取得等に係る税額控除のあらまし 個人が 住宅の新築や購入又は増改築等をした場合で 一定の要件を満たすときは 税額控除の適用を受けることによって 居住の用に供した年分以後の各年分の所得税額から一定の金額を控除することができます このあらましでは 主に新築や購入した住宅 増改築等をした部分を平成 29 年中に居住の用に供した方が所得税及び復興特別所得税の確定申告において これらの税額控除を受けられる場合の要件や手続の概要を説明しています

More information

措置法第 69 条の 4(( 小規模宅地等についての相続税の課税価格の計算の特例 )) 関係 ( 被相続人等の居住の用に供されていた宅地等の範囲 ) 69 の 4-7 措置法第 69 条の 4 第 1 項に規定する被相続人等の居住の用に供されていた宅地等 ( 以下 69 の 4-8 までにおいて 居

措置法第 69 条の 4(( 小規模宅地等についての相続税の課税価格の計算の特例 )) 関係 ( 被相続人等の居住の用に供されていた宅地等の範囲 ) 69 の 4-7 措置法第 69 条の 4 第 1 項に規定する被相続人等の居住の用に供されていた宅地等 ( 以下 69 の 4-8 までにおいて 居 別添 目 次 措置法第 69 条の4(( 小規模宅地等についての相続税の課税価格の計算の特例 )) 関係 69の4 7 被相続人等の居住の用に供されていた宅地等の範囲 1 69の4 7の2 要介護認定等の判定時期 2 69の4 7の3 建物の区分所有等に関する法律第 1 条の規定に該当する建物 3 69の4 10 選択特例対象宅地等のうちに貸付事業用宅地等がある場合の限度面積要件 4 69の4 21

More information

Microsoft PowerPoint - ‡g‡o„´“e†iH18’Å’§›ü’³†j0403

Microsoft PowerPoint - ‡g‡o„´“e†iH18’Å’§›ü’³†j0403 1. 耐震改修促進税制の創設 1 住宅に係る耐震改修促進税制 耐震性が確保された良質な住宅ストックの形成を促進するため 住宅の耐震化率を今後 10 年間で 90% まで引き上げることを目標として 以下の特例措置を創設しました 所得税額の特別控除 個人が 平成 18 年 4 月 1 日から平成 20 年 12 月 31 日までの間に 一定の計画区域内 において 旧耐震基準 昭和 56 年 5 月 31

More information

Taro-町耐震改修助成要綱 j

Taro-町耐震改修助成要綱 j 木造住宅耐震診断 耐震改修補助制度のご案内 町では 地震に対する建築物の安全性の向上をはかり安全で安心して暮らせるまちづくりを推進するため 戸建て木造住宅の所有者に対し耐震診断 耐震改修の費用の一部を補助します 音更町 木造住宅耐震診断費の補助 1 補助の対象 耐震診断の補助を受けるには 次のいずれにも該当しなければなりません (1) 木造の戸建住宅 ( 併用住宅で床面積の1/2 以上が居住用のものを含む

More information

税額控除限度額の計算この制度による税額控除限度額は 次の算式により計算します ( 措法 42 の 112) 税額控除限度額 = 特定機械装置等の取得価額 税額控除割合 ( 当期の法人税額の 20% 相当額を限度 ) 上記算式の税額控除割合は 次に掲げる区分に応じ それぞれ次の割合となります 特定機械

税額控除限度額の計算この制度による税額控除限度額は 次の算式により計算します ( 措法 42 の 112) 税額控除限度額 = 特定機械装置等の取得価額 税額控除割合 ( 当期の法人税額の 20% 相当額を限度 ) 上記算式の税額控除割合は 次に掲げる区分に応じ それぞれ次の割合となります 特定機械 Ⅲ 国際戦略総合特別区域に係る税制の創設 1 国際戦略総合特別区域において機械等を取得した場合の特別償却又は法人税額の特別控除 創設された制度の概要 青色申告法人で 総合特別区域法に規定する指定法人 *1 が 同法の施行日から平成 26 年 3 月 31 日までの間に 国際戦略総合特別区域 *2 内において 特定機械装置等の取得等をして 認定国際戦略総合特別区域計画 *3 に定められた特定国際戦略事業

More information

長寿命住宅(200年住宅)税制の創設 (登録免許税・不動産取得税・固定資産税)

長寿命住宅(200年住宅)税制の創設 (登録免許税・不動産取得税・固定資産税) 平成 29 年 4 月 個人が 自己の居住の用に供する家屋について一定の耐震改修又は一定の省エネ改修工事と併せて行う一定の耐久性向上改修工事 ( 長期優良住宅化リフォーム ) を行った場合 工事費相当額の 0% をその年分の所得税額から控除する特例を受けることができます ( 注 ) 投資型 ローン型減税のいずれか選択制となります 適用期限 : 平成 29 年 4 月 日 ~ 平成 年 2 月 日 所得税の投資型減税

More information

5 適用手続 ⑴ 相続時精算課税の適用を受けようとする受贈者は 贈与を受けた財産に係る贈与税の申告期間内に 相続時精算課税選択届出書 ( 贈与者ごとに作成が必要 ) を贈与税の申告書に添付して 納税地の所轄税務署長に提出する ( 相法 21の92) なお 提出された当該届出書は撤回することができない

5 適用手続 ⑴ 相続時精算課税の適用を受けようとする受贈者は 贈与を受けた財産に係る贈与税の申告期間内に 相続時精算課税選択届出書 ( 贈与者ごとに作成が必要 ) を贈与税の申告書に添付して 納税地の所轄税務署長に提出する ( 相法 21の92) なお 提出された当該届出書は撤回することができない 第 5 章相続時精算課税制度 第 1 節相続時精算課税制度のあらまし 学習のポイント 相続時精算課税制度とは どのようなものか 1 相続時精算課税制度の目的高齢化の進展に伴い 相続による次世代への資産移転の時期が従来よりも大幅に遅れてきていること 高齢者の保有する資産の有効活用を通じて経済社会の活性化にも資するといった社会的要請を踏まえ 生前における贈与による資産移転の円滑化に資することを目的として

More information

住宅借入金等特別控除の入力編

住宅借入金等特別控除の入力編 住宅借入金等特別控除の入力編 画面イメージは 実際の画面と異なる場合があります 1 住宅借入金等特別控除画面の表示新たにマイホームを新築した場合の住宅借入金等特別控除の入力方法を説明します 住宅借入金等特別控除を入力する画面の表示方法は 申告書選択 画面において 給与所得が 1 か所の方 ボタンを選択した場合と 左記に該当しない方 ボタンを選択した場合で異なります 給与所得が 1 か所の方 ボタンを選択した場合

More information

住宅ローン利用ありの場合に適用します 住宅ローン控除は 住宅ローンなどを利用して住宅を購入したり 新築または増改築工事をしたりしたときに一定の条件を満たせば 入居した年から 10 年間にわたり所得税から控除を受けることができる制度です また 所得税で控除しきれなかった分は住民税から 万円

住宅ローン利用ありの場合に適用します 住宅ローン控除は 住宅ローンなどを利用して住宅を購入したり 新築または増改築工事をしたりしたときに一定の条件を満たせば 入居した年から 10 年間にわたり所得税から控除を受けることができる制度です また 所得税で控除しきれなかった分は住民税から 万円 消費税引き上げによる負担を軽減するための現金を給付する制度です 自ら居住する住宅 ( 新築住宅 中古住宅も対象 ) を取得する際に 住宅ローンの利用 現金取得に関わらず 収入と住宅の持分に応じて消費税 8% 時には給付金が最大 30 万円支給されます 10% 時は最大 50 万円 1 給付額 収入額 ( 都道府県民税の所得割額 ) によって給付基礎額が決まり 給付基礎額に登記上の持分割合を乗じた額が給付されます

More information

< F2D FC90B3816A8F5A91EE90C590A782CC8A54>

< F2D FC90B3816A8F5A91EE90C590A782CC8A54> 住宅税制の概要 1 住宅の取得に係る税制 ( 注 ) を付した部分は 平成 26 年度税制改正により改正されたもの (1) 所得税 住宅ローン減税 ( 租 41)( ) ( 国税 ) 住宅の新築 取得又は増改築等をした場合 10 年間 住宅ローン等の年末残個人住民税高の1.0% を所得税額から控除 ( 下表参照 ) ( 地方税 ) 住宅とともに取得する敷地の費用に充てるため住宅に係る借入金と一体となって借り入れた借入金も対象

More information

平成29年 住宅リフォーム税制の手引き 本編 不動産取得税の特例措編

平成29年 住宅リフォーム税制の手引き 本編 不動産取得税の特例措編 Ⅸ. の特例措置編 1. 概要 1-1. 増改築等の減税制度 増改築等のリフォームを対象とした税の優遇措置 P.280 1-2. 対象となるリフォームとは 1) 対象となるリフォームの種類 P.280 2) 減税制度の告示 通達 P.281 1-3. 減税額の計算 の納付税額 P.281 1-4. 手続きの流れ の特例措置の要件と手続き P.282 2. 建築士の証明手続き 2-1. 必要となる証明書

More information

4 住宅購入 名称住宅購入に対する各種税金と給付金に関する支援 担当部課 概要新築または中古の住宅を取得するとかかる税金があります また 所得税控除や給付金が支払われる制度もあります 1. 不動産取得税 ( 県税 ) 土地や家屋などの不動産の取得時に 県が課税する税金です お問い合わせ先 神奈川県藤

4 住宅購入 名称住宅購入に対する各種税金と給付金に関する支援 担当部課 概要新築または中古の住宅を取得するとかかる税金があります また 所得税控除や給付金が支払われる制度もあります 1. 不動産取得税 ( 県税 ) 土地や家屋などの不動産の取得時に 県が課税する税金です お問い合わせ先 神奈川県藤 名称住宅購入に対する各種税金と給付金に関する支援 概要新築または中古の住宅を取得するとかかる税金があります また 所得税控除や給付金が支払われる制度もあります 1. 不動産取得税 ( 県税 ) 土地や家屋などの不動産の取得時に 県が課税する税金です お問い合わせ先 神奈川県藤沢県税事務所 ( 神奈川県藤沢合同庁舎内 ) 0466-26-2111( 代表 ) 2. 住宅借入金等特別控除 ( 国税 )

More information

断熱改修工事等に係る特定増改築等住宅借入金等特別控除について

断熱改修工事等に係る特定増改築等住宅借入金等特別控除について Ⅱ 断熱改修工事等に係る特定増改築等住宅借入金等特別控除について 居住者が 自己の居住の用に供する自己の所有する家屋について 1の増改築等をして 平成 20 年 4 月 1 日から平成 20 年 12 月 31 日までの間にその増改築等をした部分を自己の居住の用に供し ( その増改築等の日から6か月以内に居住の用に供した場合に限ります ) 引き続いて居住の用に供している場合において 2の借入金等の金額を有するときは

More information

Microsoft Word - 文書 1

Microsoft Word - 文書 1 租税特別措置法施行令 40 条の 2 ( 小規模宅地等についての相続税の課税価格の計算の特例 ) 第四十条の二法第六十九条の四第一項に規定する事業に準ずるものとして政令で定めるものは 事業と称するに至らない不動産の貸付けその他これに類する行為で相当の対価を得て継続的に行うもの ( 第六項において 準事業 という ) とする 2 法第六十九条の四第一項に規定する居住の用に供することができない事由として政令で定める事由は

More information

やさしい税金教室

やさしい税金教室 動産の税金不動産の税金 不動産を買ったら? 26 土地や建物を買ったらどのような税金がかかりますか 不動産の取得には 次のように いろいろな税金がかかります (1) 契約をするとき 売買契約書やローン契約書に印紙税 建物代金に消費税 (2) 登記するとき 登録免許税 (3) 不動産を取得した後 不動産取得税 ( 新築住宅 中古住宅 住宅用地で一定の要件に該当するものは 不動産取得税の軽減を受けることができます

More information

(4) 給与所得者の( 特定増改築等 ) 住宅借入金等特別控除申告書 の記入について 下表および次頁の記入例を参照のうえ ご記入ください 項目 ESS/EXselfを利用できる方 ESS/EXselfを利用できない方 A 給与の支払元会社名をご記入ください B 給与の支払元会社の所在地をご記入くださ

(4) 給与所得者の( 特定増改築等 ) 住宅借入金等特別控除申告書 の記入について 下表および次頁の記入例を参照のうえ ご記入ください 項目 ESS/EXselfを利用できる方 ESS/EXselfを利用できない方 A 給与の支払元会社名をご記入ください B 給与の支払元会社の所在地をご記入くださ 1.( 特定増改築等 ) 住宅借入金等特別控除申告について 1-1.( 特定増改築等 ) 住宅借入金等特別控除とは? ( 特定増改築等 ) 住宅借入金等特別控除とは 一定の住宅借入金等をして住宅の取得等をし 6ヶ月以内に居住した場合において その住宅借入金等の年末残高を基に計算した金額を当年分の所得税から控除するものです 1-2.( 特定増改築等 ) 住宅借入金等特別控除の申告対象となる方次の1~3のすべての条件を満たす方が申告の対象となります

More information

追録8pt.mcd

追録8pt.mcd 所得税関係 1 追 録 平成 21 年度版 改正税法の要点解説 ( 平成 21 年 7 月 15 日発行 ) につき 書籍校了後に 経済危機対策 における税制上の措置として 租税特別措置法の一部を改正する法律 ( 平成 21 年法律第 61 号 ) が成立いたしました 下記の 3 つの制度が創設 改正されましたので ご参照ください 所得税関係 試験研究を行った場合の所得税額の特別控除の特例の創設 1

More information

給水管 給湯管又は排水管の維持管理又は更新の容易性を高める工事 木造 鉄骨 RC イ 給水管又は給湯管を維持管理上有効な位置に取り替える工事 ロ 排水管を維持管理上又は更新上有効なもの及び位置に取り替える工事 ハ 給水管 給湯管又は排水管の主要接合部等を点検し又は排水管を清掃するための開 口を床 壁

給水管 給湯管又は排水管の維持管理又は更新の容易性を高める工事 木造 鉄骨 RC イ 給水管又は給湯管を維持管理上有効な位置に取り替える工事 ロ 排水管を維持管理上又は更新上有効なもの及び位置に取り替える工事 ハ 給水管 給湯管又は排水管の主要接合部等を点検し又は排水管を清掃するための開 口を床 壁 平成 29 年 4 月 個人が 自己の居住の用に供する家屋について一定の耐震改修又は一定の省エネ改修工事と併せて行う一定の耐久性向上改修工事 ( 長期優良住宅化リフォーム ) を行った場合 工事費相当額の 0% をその年分の所得税額から控除する特例を受けることができます ( 注 ) 投資型 ローン型減税のいずれか選択制となります 適用期限 : 平成 29 年 4 月 日 ~ 平成 33 年 2 月

More information

左記に該当しない方 ボタンを選択した場合 ( 特定増改築等 ) 住宅借入金等特別控除 というリンクになった文字をクリックすると 住宅借入金等特別控除の入力画面が表示されます 所得 所得控除等入力 画面で ( 特定増改築等 ) 住宅借入金等特別控除 というリンクになった文字をクリックすると 3 ページ

左記に該当しない方 ボタンを選択した場合 ( 特定増改築等 ) 住宅借入金等特別控除 というリンクになった文字をクリックすると 住宅借入金等特別控除の入力画面が表示されます 所得 所得控除等入力 画面で ( 特定増改築等 ) 住宅借入金等特別控除 というリンクになった文字をクリックすると 3 ページ 住宅借入金等特別控除の入力編 画面イメージは 実際の画面と異なる場合があります 1 住宅借入金等特別控除画面の表示新たにマイホームを新築した場合の住宅借入金等特別控除の入力方法です 住宅借入金等特別控除を入力する画面の表示方法は 申告書選択 画面において 給与所得が 1 か所の方 ボタンを選択した場合と 左記に該当しない方 ボタンを選択した場合で異なります 給与所得が 1 か所の方 ボタンを選択した場合

More information

新しい住宅ローン減税・投資型減税のしくみ(上)

新しい住宅ローン減税・投資型減税のしくみ(上) Legal and Tax Report 2009 年 4 月 9 日全 13 頁新しい住宅ローン減税 投資型減税のしくみ制度調査部 ( 上 ) 住宅取得 増改築関連減税制度の詳細分析 適用条件編 是枝俊悟 [ 要約 ] 2009 年 3 月 27 日に 2009 年度税制改正関連法案が可決された 2009 年度税制改正では 住宅取得および増改築に関連する減税制度が大きく拡充されたことが大きなポイントである

More information

<4D F736F F D2095F18D9091E682518D E7390EC8E E738C7689E690C58FF097E182CC88EA959482F089FC90B382B782E98FF097E EA8C88816A B8C91CE8FC6955C E646F6378>

<4D F736F F D2095F18D9091E682518D E7390EC8E E738C7689E690C58FF097E182CC88EA959482F089FC90B382B782E98FF097E EA8C88816A B8C91CE8FC6955C E646F6378> 市川市都市計画税条例の一部改正について 現行改正後 附則 ( 施行期日 ) 1 ( 略 ) 附則 ( 施行期日 ) 1 ( 略 ) ( 改修実演芸術公演施設に対する都市計画税の減額の規定の適用を受けようとする者がすべき申告 ) 2 法附則第 15 条の 11 第 1 項の改修実演芸術公演施設について 同項の規定の適用を受けようとする者は 同項に規定する利便性等向上改修工事が完了した日から 3 月以内に

More information

( 賦課期日 ) 第 4 条都市計画税の賦課期日は 当該年度の初日の属する年の1 月 1 日とする ( 納期 ) 第 5 条都市計画税の納期は 次のとおりとする 第 1 期 4 月 1 日から同月 30 日まで第 2 期 7 月 1 日から同月 31 日まで第 3 期 12 月 1 日から同月 25

( 賦課期日 ) 第 4 条都市計画税の賦課期日は 当該年度の初日の属する年の1 月 1 日とする ( 納期 ) 第 5 条都市計画税の納期は 次のとおりとする 第 1 期 4 月 1 日から同月 30 日まで第 2 期 7 月 1 日から同月 31 日まで第 3 期 12 月 1 日から同月 25 小山町都市計画税条例 平成 30 年 5 月 15 日条例第 21 号改正平成 30 年 6 月 26 日条例第 23 号 ( 一部未施行 ) ( 課税の根拠 ) 第 1 条地方税法 ( 昭和 25 年法律第 226 号 以下 法 という ) 第 702 条第 1 項の規定に基づいて 都市計画税を課する 2 都市計画税の賦課徴収について 法令及び小山町税条例 ( 昭和 55 年小山町条例第 2 0

More information

スライド 1

スライド 1 消費税率引上げに伴う住宅取得対策について Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism 消費税率引上げに伴う住宅取得対策について 対策の全体像 消費税率引上げ後の住宅の購入等にメリットが出るよう 以下の対策を講ずる 1 住宅ローン減税の拡充控除期間を3 年延長 ( 建物購入価格の消費税 2% 分の範囲で減税 ) 2すまい給付金の拡充対象となる所得階層を拡充

More information

2. 控除の適用時期 Q. 12 月に取得した自宅の所在地に 年末までに住民票を移しましたが 都合で引っ越しが翌年になってしまった場合 住宅ローン控除はいつから受けることになりますか A. 住宅ローン控除の適用を受けるためには 実際に居住を開始することが必要です したがって 住民票を移した年ではなく

2. 控除の適用時期 Q. 12 月に取得した自宅の所在地に 年末までに住民票を移しましたが 都合で引っ越しが翌年になってしまった場合 住宅ローン控除はいつから受けることになりますか A. 住宅ローン控除の適用を受けるためには 実際に居住を開始することが必要です したがって 住民票を移した年ではなく よくある住宅ローン控除の相談 Q&A 坂本和則相談部東京相談室 住宅ローンを利用してマイホームの取得等をした場合で 一定の要件を満たすときは その取得等に係る住宅ローンの年末残高に一定の割合を乗じて計算した金額を 所得税額から控除することができます この 住宅ローン控除 についての相談が 引き続き数多く寄せられています 今回は 当社に寄せられた相談事例の中から 債務を相続した場合の住宅ローン控除の取り扱いや

More information

補助の対象者 ( 申請者 ) 市内に自らが所有し 居住する住宅を改修する方 現在はまだ居住していないけれど 市内に所有している住宅を改修して居住する方 市税の滞納がない方に限ります 補助の対象となる住宅 バリアフリー改修工事の場合 一戸建ての住宅 併用住宅 ( 住宅部分 ) 長屋 共同住宅 ( 専有

補助の対象者 ( 申請者 ) 市内に自らが所有し 居住する住宅を改修する方 現在はまだ居住していないけれど 市内に所有している住宅を改修して居住する方 市税の滞納がない方に限ります 補助の対象となる住宅 バリアフリー改修工事の場合 一戸建ての住宅 併用住宅 ( 住宅部分 ) 長屋 共同住宅 ( 専有 函館市では 既存住宅の環境負荷が少なく 安心で安全な住まいの実現を支援するとともに 市内の建築産業の活性化を図るため バリアフリー改修工事 断熱改修工事 耐震改修工事にかかる費用の一部を補助しています 安心して住み続けるために 浴室全体をリフォームする 階段のこう配を緩やかにする バリアフリー改修をしませんか 寒い冬を暖かく快適に暮らすために もしもの時に備えて 冷気 断熱改修をしませんか 耐震改修をしませんか

More information

障財源化分とする経過措置を講ずる (4) その他所要の措置を講ずる 2 消費税率の引上げ時期の変更に伴う措置 ( 国税 ) (1) 消費税の軽減税率制度の導入時期を平成 31 年 10 月 1 日とする (2) 適格請求書等保存方式が導入されるまでの間の措置について 次の措置を講ずる 1 売上げを税

障財源化分とする経過措置を講ずる (4) その他所要の措置を講ずる 2 消費税率の引上げ時期の変更に伴う措置 ( 国税 ) (1) 消費税の軽減税率制度の導入時期を平成 31 年 10 月 1 日とする (2) 適格請求書等保存方式が導入されるまでの間の措置について 次の措置を講ずる 1 売上げを税 消費税率引上げ時期の変更に伴う税制上の措置 平成 28 年 8 月 24 日閣議決定 世界経済の不透明感が増す中 新たな危機に陥ることを回避するため あらゆる政策を講ずることが必要となっていることを踏まえ 消費税率の 10% への引上げ時期を平成 31 年 10 月 1 日に変更するとともに関連する税制上の措置等について所要の見直しを行うこととし 次のとおり法制上の措置を講ずる 一消費課税 1 消費税率

More information

1 補助の対象 耐震診断の補助を受けるには 次のいずれにも該当しなければなりません (1) 木造の戸建住宅 ( 併用住宅で床面積の1/2 以上が居住用のものを含む ) で昭和 56 年 5 月 31 日以前に着工した地上 2 階建てまでのものであること (2) 所有者自らが居住していること (3)

1 補助の対象 耐震診断の補助を受けるには 次のいずれにも該当しなければなりません (1) 木造の戸建住宅 ( 併用住宅で床面積の1/2 以上が居住用のものを含む ) で昭和 56 年 5 月 31 日以前に着工した地上 2 階建てまでのものであること (2) 所有者自らが居住していること (3) 町では 地震に対する建築物の安全性の向上をはかり安全で安心して暮らせるまちづくりを推進するため 戸建て木造住宅の所有者に対し耐震診断 耐震改修の費用の一部を補助します 音更町 1 補助の対象 耐震診断の補助を受けるには 次のいずれにも該当しなければなりません (1) 木造の戸建住宅 ( 併用住宅で床面積の1/2 以上が居住用のものを含む ) で昭和 56 年 5 月 31 日以前に着工した地上 2

More information

Microsoft Word - 最新版租特法.docx

Microsoft Word - 最新版租特法.docx 平成 29 年 5 月現在 租税特別措置法 ( 昭和三十二年三月三十一日法律第二十六号 ) 抜粋 ( 特定中小会社が発行した株式の取得に要した金額の控除等 ) 第三十七条の十三 平成十五年四月一日以後に 次の各号に掲げる株式会社 ( 以下この条及び 次条において 特定中小会社 という ) の区分に応じ当該各号に定める株式 ( 以下この条及び次条において 特定株式 という ) を払込み ( 当該株式の発行に際してするものに限る

More information

Microsoft Word - 所有者周知用(全体).doc

Microsoft Word - 所有者周知用(全体).doc 耐震改修促進法に基づく報告及び認定申請に必要な書類について 長崎県土木部建築課 耐震改修促進法に基づく報告及び認定申請に必要な書類は 耐震改修促進法施行規則及び長崎県耐震改修促進法施行細則において 以下の通り定められておりますのでお知らせします 報告及び認定申請に必要な書類 ( 長崎県内の長崎市及び佐世保市を除く区域の建築物に適用 ) 申請等の区分 耐震診断の結果の報告 ( 法第 7 条 附則第 3

More information

承認第03号-都市計画税条例の一部改正(専決処分)【確定】

承認第03号-都市計画税条例の一部改正(専決処分)【確定】 承認第 3 号 取手市都市計画税条例の一部を改正する条例の専決処分の承認について 取手市都市計画税条例の一部を改正する条例について, 地方自治法第 179 条第 1 項の規定により別紙のとおり専決処分したので, 同条第 3 項の規定により報告し, 承 認を求める 平成 30 年 4 月 27 日提出 取手市長藤井信吾 - 1 - 専決処分第 7 号 専決処分書 取手市都市計画税条例の一部を改正する条例について,

More information

藤沢市木造住宅簡易耐震改修工事補助金交付要綱 ( 趣旨 ) 第 1 条この要綱は, 木造住宅の耐震改修工事を促進することにより, 災害に強い安全なまちづくりを推進するため, 藤沢市耐震改修促進計画に基づき, 簡易耐震改修工事のための補強設計及び簡易耐震改修工事並びに工事監理に要する費用に対する補助金

藤沢市木造住宅簡易耐震改修工事補助金交付要綱 ( 趣旨 ) 第 1 条この要綱は, 木造住宅の耐震改修工事を促進することにより, 災害に強い安全なまちづくりを推進するため, 藤沢市耐震改修促進計画に基づき, 簡易耐震改修工事のための補強設計及び簡易耐震改修工事並びに工事監理に要する費用に対する補助金 藤沢市木造住宅簡易耐震改修工事補助金交付要綱 ( 趣旨 ) 第 1 条この要綱は, 木造住宅の耐震改修工事を促進することにより, 災害に強い安全なまちづくりを推進するため, 藤沢市耐震改修促進計画に基づき, 簡易耐震改修工事のための補強設計及び簡易耐震改修工事並びに工事監理に要する費用に対する補助金を交付することに関し, 必要な事項を定めるものとする ( 定義 ) 第 2 条この要綱において, 次の各号に掲げる用語の定義は,

More information

注 1 認定住宅とは 認定長期優良住宅及び認定低炭素住宅をいう 注 2 平成 26 年 4 月から平成 29 年 12 月までの欄の金額は 認定住宅の対価の額又は費用の額に含まれる消費税等の税率が 8% 又は 10% である場合の金額であり それ以外の場合における借入限度額は 3,000 万円とする

注 1 認定住宅とは 認定長期優良住宅及び認定低炭素住宅をいう 注 2 平成 26 年 4 月から平成 29 年 12 月までの欄の金額は 認定住宅の対価の額又は費用の額に含まれる消費税等の税率が 8% 又は 10% である場合の金額であり それ以外の場合における借入限度額は 3,000 万円とする 平成 25 年度税制改正の大綱の概要 Ⅰ 個人所得課税 1. 所得税の最高税率の見直し現行の所得税の税率構造に加えて 課税所得 4,000 万円超について 45% の税率を創設 ( 適用時期 : 平成 27 年分以後の所得税に適用 ) 2. 金融 証券税制 10 年間 500 万円の非課税投資を可能とする日本版 ISA( 非課税口座内の少額上場株式等に係る配当所得及び譲渡所得等の非課税措置 ) の創設

More information

法人会の税制改正に関する提言の主な実現事項 ( 速報版 ) 本年 1 月 29 日に 平成 25 年度税制改正大綱 が閣議決定されました 平成 25 年度税制改正では 成長と富の創出 の実現に向けた税制上の措置が講じられるともに 社会保障と税の一体改革 を着実に実施するため 所得税 資産税についても

法人会の税制改正に関する提言の主な実現事項 ( 速報版 ) 本年 1 月 29 日に 平成 25 年度税制改正大綱 が閣議決定されました 平成 25 年度税制改正では 成長と富の創出 の実現に向けた税制上の措置が講じられるともに 社会保障と税の一体改革 を着実に実施するため 所得税 資産税についても 法人会の税制改正に関する提言の主な実現事項 ( 速報版 ) 本年 1 月 29 日に 平成 25 年度税制改正大綱 が閣議決定されました 平成 25 年度税制改正では 成長と富の創出 の実現に向けた税制上の措置が講じられるともに 社会保障と税の一体改革 を着実に実施するため 所得税 資産税についても所要の措置が講じられます 法人会では 平成 25 年度税制改正に関する提言 を取りまとめ 政府 政党

More information

税金のいろいろ所得税の計算の税金サラリーマン20 生活の税金株式の税金事業の税金不動産の税金贈与の税金相続の税金(2) 適用を受けるための主な要件 取得又は増改築等をした日から6か月以内に居住すること 住宅の床面積が50m 2 以上で取得又は増改築後の家屋の床面積の1/2 以上が居住用であること 中

税金のいろいろ所得税の計算の税金サラリーマン20 生活の税金株式の税金事業の税金不動産の税金贈与の税金相続の税金(2) 適用を受けるための主な要件 取得又は増改築等をした日から6か月以内に居住すること 住宅の床面積が50m 2 以上で取得又は増改築後の家屋の床面積の1/2 以上が居住用であること 中 ラリーマン 不動産を買ったら? 25 不動産の税金 土地や建物を買ったらどのような税金がかかりますか のサ税金不動産の取得には 次のように いろいろな税金がかかります (1) 契約をするとき 売買契約書やローン契約書に印紙税 19 建物代金に消費税 (2) 登記するとき 登録免許税 (3) 不動産を取得した後 不動産取得税 ( 新築住宅 中古住宅 住宅用地で一定の要件に該当す るものは 不動産取得税の軽減を受けることができます

More information

国住政第 4 号国住生第 2 2 号国住指第 3 0 号平成 29 年 4 月 7 日 各都道府県建築主務部長 各政令指定都市建築主務部長 殿 殿 国土交通省住宅局住宅企画官 住宅生産課長 建築指導課長 租税特別措置法第 41 条の 19 の 2 第 1 項の規定に基づく地方公共団体の長の国土交通大

国住政第 4 号国住生第 2 2 号国住指第 3 0 号平成 29 年 4 月 7 日 各都道府県建築主務部長 各政令指定都市建築主務部長 殿 殿 国土交通省住宅局住宅企画官 住宅生産課長 建築指導課長 租税特別措置法第 41 条の 19 の 2 第 1 項の規定に基づく地方公共団体の長の国土交通大 国住政第 4 号国住生第 2 2 号国住指第 3 0 号平成 29 年 4 月 7 日 各都道府県建築主務部長 各政令指定都市建築主務部長 殿 殿 国土交通省住宅局住宅企画官 住宅生産課長 建築指導課長 租税特別措置法第 41 条の 19 の 2 第 1 項の規定に基づく地方公共団体の長の国土交通大臣が財 務大臣と協議して定める書類 ( 地方公共団体の長が発行する住宅耐震改修証明書 ) について 今般

More information

1

1 001 1 の構造 特殊金属膜 エコガラスの構造 エコガラスは 2枚のガラスをセットにした複層ガラスの内側 に 特殊な金属 Low-E 膜 をコーティングしたものです ガ ラスにはさまれた中空層とLow-E膜によって 高い可視光線 透過率をもちながら 高断熱性能と優れた遮熱性能を発揮し ます 1年中室温を快適に保つことができ 暖房や冷房の効 率がアップするので 光熱費を抑えながら CO2排出削減にも

More information

設 拡充又は延長を必要とする理由 関係条文 租税特別措置法第 70 条の 2 第 70 条の 3 同法施行令第 40 条の 4 の 2 第 40 条の 5 同法施行規則第 23 条の 5 の 2 第 23 条の 6 平年度の減収見込額 百万円 ( 制度自体の減収額 ) ( - 百万円 ) 東日本大震

設 拡充又は延長を必要とする理由 関係条文 租税特別措置法第 70 条の 2 第 70 条の 3 同法施行令第 40 条の 4 の 2 第 40 条の 5 同法施行規則第 23 条の 5 の 2 第 23 条の 6 平年度の減収見込額 百万円 ( 制度自体の減収額 ) ( - 百万円 ) 東日本大震 税目贈与税要望の内容平成 3 0 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) 制度名 ( 国土交通省住宅局住宅企画官付 ) 民法改正に伴う住宅取得等資金に係る贈与税の非課税措置等の要件の見直し 民法改正による成年年齢の見直しが検討されていることに伴い 当該見直しを実施される場合には 住宅取得等資金に係る贈与税の特例について 適用対象となる特定受贈者等の年齢要件を見直す 1

More information

1/12 三豊市若者定住促進 地域経済活性化事業補助金交付要綱 三豊市若者定住促進 地域経済活性化事業補助金交付要綱平成 24 年 7 月 10 日告示第 256 号改正平成 26 年 3 月 20 日告示第 46 号平成 26 年 3 月 31 日告示第 88 号平成 27 年 3 月 31 日告

1/12 三豊市若者定住促進 地域経済活性化事業補助金交付要綱 三豊市若者定住促進 地域経済活性化事業補助金交付要綱平成 24 年 7 月 10 日告示第 256 号改正平成 26 年 3 月 20 日告示第 46 号平成 26 年 3 月 31 日告示第 88 号平成 27 年 3 月 31 日告 1/12 平成 24 年 7 月 10 日告示第 256 号改正平成 26 年 3 月 20 日告示第 46 号平成 26 年 3 月 31 日告示第 88 号平成 27 年 3 月 31 日告示第 69 号平成 29 年 3 月 31 日告示第 68 号 ( 平成 23 年三豊市告示第 86 号 ) の全部を改正する ( 趣旨 ) 第 1 条この告示は 本市の区域内で定住を希望する若者が新築し 又は購入した住宅の取得に要した費用の一部について

More information

富士見市都市計画税条例 ( 昭和 46 年条例第 40 号 ) 新旧対照表 ( 第 1 条による改正 )( 専決 ) 新 旧 附則 附則 ( 改修実演芸術公演施設に対する都市計画税の減額の規定の適用を受けようとする者がすべき申告 ) 6 法附則第 15 条の11 第 1 項の改修実演芸術公演施設につ

富士見市都市計画税条例 ( 昭和 46 年条例第 40 号 ) 新旧対照表 ( 第 1 条による改正 )( 専決 ) 新 旧 附則 附則 ( 改修実演芸術公演施設に対する都市計画税の減額の規定の適用を受けようとする者がすべき申告 ) 6 法附則第 15 条の11 第 1 項の改修実演芸術公演施設につ 9 都市計画税条例改正の要旨 ( 専決 ) 富士見市都市計画税条例の一部改正 ( 第 1 条による改正 ) 附 則 ( 改修実演芸術公演施設に対する都市計画税の減額の規定の適用を受けようとする者がすべき申告 ) 第 6 項地方税法附則第 15 条の11( 利便性等向上改修工事が行われた改修実演芸術公演施設に対する固定資産税及び都市計画税の減額 ) の創設により バリアフリー改修が行われた劇場や音楽堂に係る税額の減額の適用を受けようとする者がすべき申告について規定するもの

More information

必要な書類 市町村 住民票の写し 原本 居住開始年月日を記載するため 法務局 原本 登記簿に記載した内容を確認するため 請負契約書 写 売買契約書 写 ⑨ 家屋 土地等の取得価額を記載するため 住宅取得資金に係る 借入金の年末残高等証明書 原本 二面 一面⑨から転記,,, 借入金残高の確認 家屋の取

必要な書類 市町村 住民票の写し 原本 居住開始年月日を記載するため 法務局 原本 登記簿に記載した内容を確認するため 請負契約書 写 売買契約書 写 ⑨ 家屋 土地等の取得価額を記載するため 住宅取得資金に係る 借入金の年末残高等証明書 原本 二面 一面⑨から転記,,, 借入金残高の確認 家屋の取 家屋および土地を太郎さんがローンを組んで取得し 平成年7月日に入居しました 一面 9 契約書 写 から転記 から転記 住民票から転記 7 7 6 6 6 すべて居住用なら同じ 6 36 年末残高証明書から転記 ③ ③=⑤ ⑥ ⑦ ⑨ 二面⑨に転記 必ずをつけること 二面の該当 番号を転記 二面⑱から転記し 確定申告書第一 ㉔にも転記 必要な書類 市町村 住民票の写し 原本 居住開始年月日を記載するため

More information

鹿嶋市都市計画法の規定による市街化調整区域における

鹿嶋市都市計画法の規定による市街化調整区域における 鹿嶋市市街化調整区域における開発行為の許可等の基準に関する条例施 行規則 ( 趣旨 ) 第 1 条この規則は, 鹿嶋市市街化調整区域における開発行為の許可等の基準に関する条例 ( 平成 20 年条例第 3 号 以下 条例 という ) の施行に関し必要な事項を定めるものとする ( 条例第 3 条の規則で定める場合 ) 第 2 条条例第 3 条の規則で定める場合は, 条例第 4 条第 1 項及び条例第

More information

平成29年 住宅リフォーム税制の手引き 本編_登録免許税の特例措置編

平成29年 住宅リフォーム税制の手引き 本編_登録免許税の特例措置編 Ⅷ. 登録免許税の特例措置編 1. 概要 1-1. 増改築等の減税制度 増改築等のリフォームを対象とした税の優遇措置 P.266 1-2. 対象となるリフォームとは 1) 対象となるリフォームの種類 P.266 2) 減税制度の告示 通達 P.267 1-3. 減税額の計算 登録免許税の納付税額 P.267 1-4. 手続きの流れ 登録免許税の特例措置の要件と手続き P.268 2. 建築士の証明手続き

More information

することが適当であることから 本通達では 特定施設の敷地の用に供される土地等には 土地又は土地の上に存する権利を取得した時において 現に特定施設の敷地の用に供されているもの及び特定施設の敷地の用に供されることが確実であると認められるものが該当することを明らかにしている なお 取得の時において特定施設

することが適当であることから 本通達では 特定施設の敷地の用に供される土地等には 土地又は土地の上に存する権利を取得した時において 現に特定施設の敷地の用に供されているもの及び特定施設の敷地の用に供されることが確実であると認められるものが該当することを明らかにしている なお 取得の時において特定施設 4 第 65 条の 7~ 第 65 条の 9 特定の資産の買換えの場合等の課税の特例 関係 新設 ( 特定施設の敷地の用に供される土地等の意義 ) 65 の 7(1)-30 の 2 措置法第 65 条の7 第 1 項の表の第 9 号の下欄の特定施設の敷地の用に供される土地等とは 土地又は土地の上に存する権利を取得した時において 現に特定施設の敷地の用に供されているもの及び特定施設の敷地の用に供されることが確実であると認められるものをいう

More information

目 次 問 1 法人税法における当初申告要件及び適用額の制限に関する改正の概要 1 問 2 租税特別措置法における当初申告要件及び適用額の制限に関する改正の概要 3 問 3 法人税法における当初申告要件 ( 所得税額控除の例 ) 5 問 4 法人税法における適用額の制限 ( 所得税額控除の例 ) 6

目 次 問 1 法人税法における当初申告要件及び適用額の制限に関する改正の概要 1 問 2 租税特別措置法における当初申告要件及び適用額の制限に関する改正の概要 3 問 3 法人税法における当初申告要件 ( 所得税額控除の例 ) 5 問 4 法人税法における適用額の制限 ( 所得税額控除の例 ) 6 いわゆる当初申告要件及び適用額の制限の改正について 別紙 目 次 問 1 法人税法における当初申告要件及び適用額の制限に関する改正の概要 1 問 2 租税特別措置法における当初申告要件及び適用額の制限に関する改正の概要 3 問 3 法人税法における当初申告要件 ( 所得税額控除の例 ) 5 問 4 法人税法における適用額の制限 ( 所得税額控除の例 ) 6 問 5 租税特別措置法における当初申告要件

More information

美浜町空家等解体促進費補助金交付要綱

美浜町空家等解体促進費補助金交付要綱 美浜町空家等解体促進費補助金交付要綱 ( 趣旨 ) 第 1 条この要綱は 美浜町空家等適正管理条例 ( 平成 30 年美浜町条例第 8 号 以下 条例 という ) に基づき 特に管理方法の改善その他必要な措置を講ずるよう助言又は指導等した空家等に対して良好な生活環境の保全及び安全で安心なまちづくりの推進に寄与してもらうことを目的として 美浜町空家等解体促進費補助金 ( 以下 補助金 という ) を交付するものとする

More information

図表 2 住宅ローン減税の拡充 消費税率が 5% の場合 消費税率が 8% または 10% の 場合 適用期間 ~2014 年 3 月 2014 年 4 月 ~2017 年末 最大控除額 (10 年間合計 ) 200 万円 (20 万円 10 年間 ) 400 万円 (40 万円 10 年間 ) 控

図表 2 住宅ローン減税の拡充 消費税率が 5% の場合 消費税率が 8% または 10% の 場合 適用期間 ~2014 年 3 月 2014 年 4 月 ~2017 年末 最大控除額 (10 年間合計 ) 200 万円 (20 万円 10 年間 ) 400 万円 (40 万円 10 年間 ) 控 今月の話題 アドバイザーが知っておきたい すまい給付金 のポイント 消費増税後に住宅を購入した人に現金給付をする すまい給付金 制度 来年 4 月の消費税率 8% 引上げに対する住宅取得支援は 住宅ローン減税の拡充とすまい給付金の 2 本建てだが 前者は従来からある制度の拡充であるのに対して 後者はまったくの新制度 収入要件や業者の代理受領の手続などポイントを解説した 一般社団法人金融検定協会試験部藤井耕一

More information

(1) 相続税の納税猶予制度の概要 項目 納税猶予対象資産 ( 特定事業用資産 ) 納税猶予額 被相続人の要件 内容 被相続人の事業 ( 不動産貸付事業等を除く ) の用に供されていた次の資産 1 土地 ( 面積 400 m2までの部分に限る ) 2 建物 ( 床面積 800 m2までの部分に限る

(1) 相続税の納税猶予制度の概要 項目 納税猶予対象資産 ( 特定事業用資産 ) 納税猶予額 被相続人の要件 内容 被相続人の事業 ( 不動産貸付事業等を除く ) の用に供されていた次の資産 1 土地 ( 面積 400 m2までの部分に限る ) 2 建物 ( 床面積 800 m2までの部分に限る 資産課税個人事業者の事業用資産に係る納税猶予制度の創設 個人事業者の事業承継税制が 10 年間の時限措置として新たに創設される 認定相続人 受贈者が 青色申告の承認を受けていた個人事業者から 相続等又は贈与によりその個人事業者の事業の用に供されていた 特定事業用資産 を取得し 事業を継続していく場合には その取得した特定事業用資産の課税価格に対応する相続税又は贈与税の全額について その納税を猶予する

More information

を得ないと認めるときは 当該住宅に居住する世帯の世帯主であること ⑶ 補助金の申請時において 補助金の対象となる住宅の所有者 ( 所有者が2 人以上いるときは その全員 ) が市税 ( 所沢市税条例 ( 昭和 25 年告示第 7 6 号 ) 第 3 条に掲げる税目をいう 以下同じ ) を滞納していな

を得ないと認めるときは 当該住宅に居住する世帯の世帯主であること ⑶ 補助金の申請時において 補助金の対象となる住宅の所有者 ( 所有者が2 人以上いるときは その全員 ) が市税 ( 所沢市税条例 ( 昭和 25 年告示第 7 6 号 ) 第 3 条に掲げる税目をいう 以下同じ ) を滞納していな 所沢市住宅リフォーム資金補助金交付要綱 ( 目的 ) 第 1 条この要綱は 市内業者を利用して住宅の改修工事を行った者に対し 予算の範囲内において住宅リフォーム資金補助金 ( 以下 補助金 という ) を交付することにより 市内産業の活性化及び市民の居住環境の向上を図ることを目的とする 2 前項の補助金の交付に関しては 所沢市補助金等交付規則 ( 昭和 55 年規則第 20 号 ) に定めるもののほか

More information

スライド 1

スライド 1 誘導施設を整備した事業者が当該誘導施設とともに整備した公共施設等に係る課税標準の特例 ( 固定資産税 都市計画税 ) 誘導 集積した医療 福祉 商業等の都市機能が十分に効果を発揮するためには 活動人口の増加に対応して公共施設等の充実を図ることが必要 市町村が必要と考える都市機能の整備に民間事業者が協力する際に あわせて公共施設等を民間事業者が自発的に整備 管理することを促すため 保有コストの負担を軽減する固定資産税等に係る特例を措置するもの

More information

イ税務署へ確定申告書を提出し 所得税の住宅ローン控除の適用を受けている 退職所得 山林所得がある方 所得税の平均課税の適用を受けている方は 住宅ローン控除申告書を提出することにより控除額が大きくなる場合があります 申告書を提出される方は3 月 15 日 ( 月 ) までに申告してください 申告しなけ

イ税務署へ確定申告書を提出し 所得税の住宅ローン控除の適用を受けている 退職所得 山林所得がある方 所得税の平均課税の適用を受けている方は 住宅ローン控除申告書を提出することにより控除額が大きくなる場合があります 申告書を提出される方は3 月 15 日 ( 月 ) までに申告してください 申告しなけ 市 県民税 ( 住民税 ) における新たな住宅ローン特別控除の創設 税源移譲により所得税が減少したことによって住宅ローンの控除可能額が所得税を超えてしまい 控除できない場合に この控除できない部分を市 県民税から控除する特別措置 ( 平成 20 年度から創設 ) に加え 政府の生活対策として新たな住宅ローン控除が創設されました 市 県民税における新たな住宅ローン控除の創設及び従来制度の改正 新たに対象となるかた平成

More information

上場株式等の配当等に対する課税

上場株式等の配当等に対する課税 Ⅱ 上場株式等の配当等に対する課税 第 1 上場株式等の配当等に係る配当所得の課税の特例の創設等 1 上場株式等の配当等に係る配当所得の申告分離課税制度の創設居住者等が 平成 21 年 1 月 1 日以後に支払を受けるべき上場株式等の配当等を有する場合において その上場株式等の配当等に係る配当所得の課税方法について 総合課税 に代えて 申告分離課税 の適用を受けようとする旨の記載のある確定申告書を提出したときは

More information

SBIAQ確認検査業務手数料規定

SBIAQ確認検査業務手数料規定 SBI アーキクオリティ株式会社適合証明検査業務料金規程 ( 趣旨 ) 第 1 条 この規程は SBI アーキクオリティ株式会社 ( 以下 SBIAQ という ) が独立行政法人住宅金融支援機構との間に締結した 適合証明業務に関する協定書 に定める適合証明検査業務に係る料金 ( 以下 適合証明料金 という ) について必要な 事項を定める ( 新築住宅 フラット35 財形住宅融資 の料金 ) 第 2

More information

静岡市の耐震対策事業

静岡市の耐震対策事業 静岡市耐震シェルター整備事業費補助金交付要綱 ( 趣旨 ) 第 1 条静岡市は 地震発生時における住宅の倒壊等による人的被害を防止するため 住宅内に耐震シェルターを設置する者に対して 予算の範囲内において 補助金を交付するものとし その交付に関しては 静岡市補助金等交付規則 ( 平成 15 年静岡市規則第 44 号 以下 規則 という ) 及びこの要綱に定めるところによる ( 定義 ) 第 2 条この要綱において

More information

○H30条例19-1

○H30条例19-1 掛川市条例第 19 号 掛川市都市計画税条例の一部を改正する条例をここに公布する 平成 30 年 3 月 31 日 掛川市長 ( 別紙 ) 掛川市都市計画税条例の一部を改正する条例掛川市都市計画税条例 ( 平成 17 年掛川市条例第 73 号 ) の一部を次のように改正する 次の表中下線又は太線の表示部分 ( 以下改正前の欄にあっては 改正部分 と 改正後の欄にあっては 改正後の部分 という ) については

More information

平成 28 年度市民税 県民税申告の手引き 申告書を提出しなければならない人平成 28 年 1 月 1 日現在 幸手市内に住所を有する人 (1 月 2 日以降に幸手市に転入した人は従前の住所地で申告を行ってください ) ただし 次に該当する人は この申告をする必要はありません 1 平成 27 年分の

平成 28 年度市民税 県民税申告の手引き 申告書を提出しなければならない人平成 28 年 1 月 1 日現在 幸手市内に住所を有する人 (1 月 2 日以降に幸手市に転入した人は従前の住所地で申告を行ってください ) ただし 次に該当する人は この申告をする必要はありません 1 平成 27 年分の 平成 27 年 1 月 1 日から 12 月 31 日までの所得と各種控除について申告してください 提出期限 平成 28 年 3 月 15 日 ( 火 ) 郵送等により申告する人へ次の説明及び別紙の記載例を参考に記入してください また 会場で申告する人へ (1 頁参照 ) と同じように必要書類を準備してください 申告書を郵送する場合は 必ず必要書類を添付し 記入漏れがないようにお願いします なお 郵送する際は同封の返信用封筒でお送りください

More information

エ建替え後の建築物の絶対高さ制限を超える建築物の部分の水平投影面積の合計は 現に存する建築物又は現に建築の工事中の建築物の絶対高さ制限を超える建築物の部分の水平投影面積の合計を超えないこと オ建替え後の建築物の絶対高さ制限を超える建築物の部分の水平投影部分の形状は 現に存する建築物又は現に建築の工事

エ建替え後の建築物の絶対高さ制限を超える建築物の部分の水平投影面積の合計は 現に存する建築物又は現に建築の工事中の建築物の絶対高さ制限を超える建築物の部分の水平投影面積の合計を超えないこと オ建替え後の建築物の絶対高さ制限を超える建築物の部分の水平投影部分の形状は 現に存する建築物又は現に建築の工事 平成 26 年 3 月 17 日 25 文都計第 10304 号 東京都市計画高度地区 ( 文京区決定 ) 特例の認定に関する基準 都市計画法 ( 昭和 43 年法律第 100 号 以下 法 という ) 第 8 条第 1 項第 3 号の規定により 定める東京都市計画高度地区 ( 文京区決定 ) 計画書 ( 以下 計画書 という ) 第 3 項に関する基準 を 以下のとおり定める 第 1 用語の定義

More information

Microsoft PowerPoint - 【別添1】23税制改正の概要.pptx

Microsoft PowerPoint - 【別添1】23税制改正の概要.pptx 平成 23 年度 障害者雇用に係る税制改正の内容一覧 別添 1 地方税の改正内容 要件 特例措置の税目 重多助成金 ( 第 1 種 ) 1 重多助成金 ( 第 2 種 ) 2 不動産取得税固定資産税事業所税 助成金の廃止に伴い 新設した助成金 3 を適用要件に変更 2 年間延長 助成金の廃止に伴い 新設した助成金 3 を適用要件に変更 2 年間延長 助成金の廃止に伴い 新設した助成金 3 を適用要件に変更

More information

所令要綱

所令要綱 租税特別措置法施行令の一部を改正する政令要綱 一個人所得課税 1 利子所得の分離課税等の適用対象から除かれる同族会社が発行した社債の利子でその同族会社の判定の基礎となった株主その他一定の者が支払を受けるものにつき 当該一定の者の範囲等を定めることとする ( 第 1 条の4 関係 ) 2 金融機関等の受ける利子所得等に対する源泉徴収の不適用の特例について 適用対象となる資本金等 1 億円以上の内国法人が支払を受ける公社債の利子等の範囲を見直すこととする

More information

平成 31 年度 税制改正の概要 平成 30 年 12 月 復興庁

平成 31 年度 税制改正の概要 平成 30 年 12 月 復興庁 平成 31 年度 税制改正の概要 平成 30 年 12 月 復興庁 平成 31 年度税制改正の概要 ( 復興庁関係部分 ) 1. 復興特区関係 (1) 津波被災地域 ( 復興特区法等で定める雇用等被害地域 ( ) を含む市町村の 区域内 ) に限り 平成 31 年度 32 年度引き下げられる以下の特例措置の特 別償却率等を 平成 30 年度までと同水準に拡充 ( 平成 32 年度末まで ) 1 機械等に係る特別償却等の特例措置

More information

き県が負担する負担金の額 ( 当該負担金の額が他の法令の規定により軽減される場合にあつては, その軽減されることとなる額を控除した額 以下 県負担額 という ) から当該事業に要する費用の額 ( 加算額がある場合にあつては, 加算額を控除して得た額 ) に100 分の25 以内で規則で定める割合を乗

き県が負担する負担金の額 ( 当該負担金の額が他の法令の規定により軽減される場合にあつては, その軽減されることとなる額を控除した額 以下 県負担額 という ) から当該事業に要する費用の額 ( 加算額がある場合にあつては, 加算額を控除して得た額 ) に100 分の25 以内で規則で定める割合を乗 (3) 国営土地改良事業負担金等徴収条例 国営土地改良事業負担金徴収条例をここに公布する ( 趣旨 ) 第 1 条 国営土地改良事業負担金等徴収条例 改正 昭和 34 年 12 月 26 日宮城県条例第 36 号 昭和 42 年 3 月 22 日条例第 15 号昭和 45 年 10 月 15 日条例第 36 号昭和 53 年 10 月 20 日条例第 33 号昭和 54 年 3 月 20 日条例第

More information

申告所得税関係 手続名 帳票名平成年分セルフメディケーション税制の明細書 ( 次葉 ) 特定証券投資信託に係る配当控除額の計算書 平成 年分給与所得の源泉徴収票 ( 平成 28 年以降用 ) 平成 年分特定口座年間取引報告書 ( 平成 28 年以降用 ) 平成 年分公的年金等の源泉徴収票 ( 平成

申告所得税関係 手続名 帳票名平成年分セルフメディケーション税制の明細書 ( 次葉 ) 特定証券投資信託に係る配当控除額の計算書 平成 年分給与所得の源泉徴収票 ( 平成 28 年以降用 ) 平成 年分特定口座年間取引報告書 ( 平成 28 年以降用 ) 平成 年分公的年金等の源泉徴収票 ( 平成 申告所得税関係手続名帳票名被相続人の国税に関する書類の受領に係る相続人代表者の指定死亡した者の平成年分の所得税及び復興特別所得税の確定申告書付表 ( 兼相続人の代表の届出者指定届出書 ) 被相続人の国税に関する書類の受領に係る相続人代表者の指定死亡した者の平成年分の所得税及び復興特別所得税の確定申告書付表 ( 兼相続人の代表の変更の届出者指定届出書 ) 延払条件付譲渡に係る所得税額の延納の許可の申請延払条件付譲渡に係る所得税額の延納の許可申請書

More information

所得控除 雑損控除 医療費控除 社会保険料控除等 旧生命保険料控除 旧個人年金保険料控除 ( 実質損失額 - 総所得金額等の合計額 10%) 又は ( 災害関連支出の金額 -5 万円 ) のうち いずれか多い方の金額医療費の実質負担額 -(10 万円と総所得金額等の 5% のいずれか低い金額 ) 限

所得控除 雑損控除 医療費控除 社会保険料控除等 旧生命保険料控除 旧個人年金保険料控除 ( 実質損失額 - 総所得金額等の合計額 10%) 又は ( 災害関連支出の金額 -5 万円 ) のうち いずれか多い方の金額医療費の実質負担額 -(10 万円と総所得金額等の 5% のいずれか低い金額 ) 限 所得控除 雑損控除 医療費控除 社会保険料控除等 旧生命保険料控除 旧個人年金保険料控除 ( 実質損失額 - 総所得金額等の合計額 10%) 又は ( 災害関連支出の金額 -5 万円 ) のうち いずれか多い方の金額医療費の実質負担額 -(10 万円と総所得金額等の 5% のいずれか低い金額 ) 限度額 200 万円 15,000 円以下全額 控除額 15,001 円以上 40,000 円以下の 1/2+7,500

More information

個人市民税 控除・税率等の変遷【市民税課】

個人市民税 控除・税率等の変遷【市民税課】 個人市民税 区分 控除 税率等の変遷 ~ 昭和 58 56~ 1,50,000 円未満 500,000 円 1,50,000 円以上 1,500,000 円未満支払金額 40% 1,500,000 円以上 3,000,000 円未満支払金額 30%+ 150,000 円 3,000,000 円以上 6,000,000 円未満支払金額 0%+ 450,000 円 6,000,000 円以上 10,000,000

More information

契約をするとき 契約書に貼る印紙税不動産取引で取り交わす契約書は 印紙税の対象となります 具体的には 不動産の売買契約書や建物の建築請負契約書 土地賃貸借契約書 ローン借入時の金銭消費貸借契約書等がこれに当たります 印紙税の額は 契約書に記載された金額によって決定されます 原則として 収入印紙を課税

契約をするとき 契約書に貼る印紙税不動産取引で取り交わす契約書は 印紙税の対象となります 具体的には 不動産の売買契約書や建物の建築請負契約書 土地賃貸借契約書 ローン借入時の金銭消費貸借契約書等がこれに当たります 印紙税の額は 契約書に記載された金額によって決定されます 原則として 収入印紙を課税 不動産を購入したときの税金 契約をするとき 契約書に貼る印紙税不動産取引で取り交わす契約書は 印紙税の対象となります 具体的には 不動産の売買契約書や建物の建築請負契約書 土地賃貸借契約書 ローン借入時の金銭消費貸借契約書等がこれに当たります 印紙税の額は 契約書に記載された金額によって決定されます 原則として 収入印紙を課税文書となる契約書に貼付し 消印をすることで印紙税の納付を行います 同じ契約書を複数作った場合は

More information

第11 源泉徴収票及び支払調書の提出

第11 源泉徴収票及び支払調書の提出 第 11 源泉徴収票及び支払調書の提出 給与や退職手当 原稿料 外交員の報酬などの支払者は その支払の明細を記載した源泉徴収票や支払調書を一定の期限までに税務署長に提出しなければなりません ( 所法 225 226) 源泉徴収票及び支払調書には 支払の内容に応じて多くの種類のものがありますが ここでは 給与所得の源泉徴収票 退職所得の源泉徴収票 公的年金等の源泉徴収票 報酬 料金 契約金及び賞金の支払調書

More information

1 も と しく りたい の リフォームの の の み わせ 1 リフォームの の 2 の み わせ 住宅 行 要件 満 場合 税 優遇 受 優遇 受 税 種類 次 の ~ 覧 所得税 月 日 月 日 年間 生 個人 所得 課税 税金 ( 国税 ) 要件 満 行 場合 所得税額 控除 受 住宅 所得

1 も と しく りたい の リフォームの の の み わせ 1 リフォームの の 2 の み わせ 住宅 行 要件 満 場合 税 優遇 受 優遇 受 税 種類 次 の ~ 覧 所得税 月 日 月 日 年間 生 個人 所得 課税 税金 ( 国税 ) 要件 満 行 場合 所得税額 控除 受 住宅 所得 の の み わせ 1 の 2 の み わせ 住宅 行 要件 満 場合 税 優遇 受 優遇 受 税 種類 次 の ~ 覧 所得税 月 日 月 日 年間 生 個人 所得 課税 税金 ( 国税 ) 要件 満 行 場合 所得税額 控除 受 住宅 所得税控除 ローン ローン 適用要件 満 改修工事 行 場合 税務署 確定申告 必要 手続 行 所得税 控除 受 ⑴ 各種制度 併用 可否 以下 省 A 耐震 所得税

More information