吸収量である オーストリア国土の 47.2% は森林で LULUCF 分野を常に炭素の吸収源とすることに大きく貢献している 森林はまた バイオマス中に 339±42Mt の炭素および 土壌中に 463±185Mt の炭素を貯蔵しており この数値は 1990 年にオーストリアが放出している CO2 C

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1 Ⅲ. オーストリアの森林吸収量の算定 報告の情報について I. 条約の下での森林吸収量の算定 報告の情報 1 基本事項オーストリアの土地利用及び土地利用変化のマトリックス (1990~2008) 1.1 土地及び土地利用変化の把握方法森林面積及び森林からあるいは森林への土地利用の変化は国家森林調査 (National Forest Inventory) のデータに基づいている 農地に関しては STATISTIK AUSTRIA( オーストリア統計 ) から毎年数値が得られる また 農業構造調査 (1993,1995 等 ) から全草地面積の情報が得られる 湿地の面積は変化がほとんどない 水域及び住居地の情報は不動産データベースから得られる その他の土地の面積は IPCC-GPG に基づき報告されている 森林調査は系統的 ( システマティック ) に測定された統計なので 最も信頼性が高いとみなされている NFI は 全国を網羅したサンプルプロットの実測によるので 信頼性が高く NIR を作成するための森林データの基礎となっている この調査は全国のシステマチックサンプルグリッド ( 定点観測網 ) を使い 4 4km のグリッドごとに 300m2 の調査プロットを設け その箇所の土地の状況を調査年に調査し 集計するものである NFI の調査は , 92-96, 年に実施されており 最近の は取りまとめ中である 調査データのない年については 内挿により推定している 1.2 森林の定義森林の定義は国家森林調査における定義 ( 下記 2.1 参照 ) と同じであり 下位区分はない 林業に関連したり 森林に付随した土地は木がなくても森林に含めている ( 木材搬出施設 林道 木材貯蔵施設など ) 一方 30 年以下の周期で伐採される場所や クリスマスツリー 果樹園は森林に含めず 農地としている 列状に植わっていても 公園の木は森林に含めない 2 吸収量 森林 (5A) による CO2 吸収 排出量の時系列の算定結果内訳は下表のとおり 森林による吸収量は LULUCF 活動の大半を占め 年間 13,636~24,780Gg CO2( 平均 19,584Gg CO2) であり その大部分は転用のない森林 (Forest Land remaining Forest Land) による 76

2 吸収量である オーストリア国土の 47.2% は森林で LULUCF 分野を常に炭素の吸収源とすることに大きく貢献している 森林はまた バイオマス中に 339±42Mt の炭素および 土壌中に 463±185Mt の炭素を貯蔵しており この数値は 1990 年にオーストリアが放出している CO2 CH4 N20 の約 40 倍の数値と大きなものである 前述のように森林の炭素吸収量は 年に年間 13,636-24,780GgCO2 吸収しており その多くは 転用のない森林 のカテゴリーの森林による 土壌の CO2 放出は不確実要素が大きく また枯死木による除去量はわずかな影響しか与えない 5A 森林 分野の炭素ストック変化量は年によって大きく振れており これは年成長と年伐採量が気候 木材需要や価格 風倒木等によって大きな影響を受けるからである 2003 年以降はその振れが小さいのは 2002 年以降 NFI が行われていないので 推定値が使われているためである ( なお NFI が 年行われたので 今後はこのデータを加えて修正されることになる ) 前述のように NFI は全国に 4 4km のグリッドを張り巡らし 各グリットで 4 つの永久サンプルプロット ( 各 300m2) を設け そこの土地の状況 森林の生育状況等を地上で調査する この方法では 森林から他の土地利用への変化 および他の土地利用 77

3 から森林への変化が全国的にそれほどに多くないため このデータは森林全体に関するデータと比べかなり高い不確実性をもっている NFI によると 1991/96 調査から 2000/02 調査までの間の森林の増加は 68,000ha で 一方減少は 32,000ha で差し引き約 36,000ha の増加となった 森林と他の土地利用との変換は 草地との間が一番多いとの結果がでている 2.1 方法論 転用のない森林 生体バイオマスの炭素ストック変化量 生体バイオマスの炭素ストック変化量の算定に当たっては IPCC の GPGfor LULUCF Tier3 (2003) による国独自の方法をとっている 枝 針葉 地下バイオマスのための国独自の変換関数及びバイオマス係数により オーストリアの森林により適した数値となっている 推定の主な基礎は NFI による森林面積 (5cm 以上の胸高直径の木の ) 森林蓄積の増加及び減少 ( 収穫その他による減少 ) の測定値である このほか使用されているデータは 年間森林伐採報告およびオーストリア森林収支であり これらは実地の測定データではない このため NFI のデータがより正確であり 推定には NFI の数値が用いられるが 各年の収穫指数を導き出すためにこれらの統計のデータが使われ また不確実性分析のために全収穫量が使われている オーストリアのすべての樹種について NFI において樹皮込みで測定された材積 (m3) としての幹の成長量と収穫量は 収縮値 絶乾密度および炭素含有量を使って重量 (t) としての炭素の増加または炭素の収穫量に変換される この係数は NFI を実施する期間ごとに算出している ( 例えば 針葉樹では 皮付き材積から乾重量への変換係数 0.39 間重量から炭素重量への変換係数 0.50) 幹以外の部分 ( 枝 針葉 根 ) の増加量 収穫量を推定するために バイオマス係数 (Biomass functions (BF)) およびこれらの部分への炭素含有量 ( 針葉樹 0.47 広葉樹 0.48) が使われる これらのデータは樹種ごとに大量の単木を測定して NFI のために推測される 枯死木 土壌の炭素ストック変化量 枯死木については, 調査対象は 収穫量 ( 倒れた枯死木の量を含んでいる ) との重複を避けるため立木状態のものに限定した また NFI データにより国内固有の蓄積量が得られるため Tier3 の手法で推定した すべての樹種の枯死木の平均は 1992/96 では 4.5m3/ha 2000/02 では 6.1m3/ha であり 1986/90 から 1992/96 の間に枯死木の 10% 増加が推定された 推定に当っては 枝葉根は無視し 樹幹のみの炭素量を生体バイオマスと同じ係数で変換して推定した これは 枯死木の根はすでに土に含まれる炭素の一部とみることができること 枯死木の枝は 量が少なく無視できると考えたためである N FI データからは オーストリアの枯死木が増加していることが示されている しかし 純増加量は年間 600GgCO2 と LULUCF 全体の中で無視できる量であった 土壌については 年に km 格子点で全国森林土壌調査が行われ 地表下 50cm までの土壌内炭素蓄積が推定されているが 土壌の炭素蓄積量の変化は大変小さく ゆっくりであり その後 蓄積変化の実測値がない そこで 年の蓄積変化をモデリング手法によって推定した結果 土壌の炭素吸収量はこの期間に森林バイオマスの純吸収量の約 10% であり 年の間には年間 0.5MtC( 気温変化を無視すると 0.7MtC) と推定された この主な原因は森林面積および森林蓄積の増加によるリター供給の増加 伐採の増加によ 78

4 る残材の増加である しかし この結果には繰返し調査による検証がないため 仮説段階であり また 英国で実施された土壌調査では 土壌炭素が土地利用とは無関係に減少しており気候変動の影響が重視されている これらのことから GPG の Tier1 の手法により森林土壌内の炭素蓄積は変化しないものとする 森林土壌の炭素蓄積量については地区を選定して現在再評価を実施中である また NFI の有機腐植層の変化についてのデータや文献からモデルを作る検討も進んでおり 炭素蓄積の推定精度の向上が期待される バイオマスの燃焼 管理された火入れはオーストリアの森林では行われていない 森林火災による CO2 の放出は 5.A.1( 転用のない森林 ) でカウントされている 森林火災による CO2 以外の GHG 排出は GPG Tier1 の手法で の方程式を適用して算出される Lfire (t GHG) = A*B*C*D*10-6 A: area burnt (ha) B: mass of available fuel, kg dm ha-1 C: combustion efficiency D: emission factor 消失面積 A は 年に亘るデータがあり 8~200ha/ 年である IPCC GPG では バイオマス消費量は平均で 19.8t/ha が適用される 排出係数 D は N2O,CH4 について 表 3.A.1.16(IPCC GPG2003) を適用している しかし 森林消失面積が小さいため 森林火災による N2O,CH4 の排出は CO2 換算 ~0.58Gg CO2 と無視できる量であった 他の土地利用から転用された森林 生体バイオマス NFI の調査結果を基礎に国立森林自然災害地形研究訓練センター (Federal Research and Training Centre for Forests, Natural Hazards and Landscape) の専門家は 森林への 及び 森林からの土地利用変化した土地でのバイオマスの増加あるいは減少数値を次のように見積もっている (Schadauer, pers, comm.) 森林への土地利用変化した土地での皮付き幹材積の増加は年 3m3ha-1 と推定される これは 森林へ変わったすべての土地利用タイプに適用される 一方 森林から他の土地利用へ変化した土地の年平均皮付き幹材積の減少は 広葉樹および針葉樹について 60m3ha-1 と推定される この数値は森林からすべてのタイプの土地利用へ変化した土地に適用される 下表はすべての生体バイオマス ( 針広区分をしていない地上および地下のバイオマス量 ) の増大および収穫を算定するのに適用される変換係数を表している この係数は森林からのあるいは森林への土地利用変化がされた土地にのみ適用され 幹材積の増大及び減少の数量 ( 前節で説明した ) を全バイオマス量の tc に変換するものである 79

5 表森林への土地利用変化における変換係数 森林へ変化した土地での生体バイオマスにおける年間蓄積量の変化は次の式となる 3*0.8*0.49=1.176tCha-1a この定数は他のすべての土地利用から森林に変わった土地で 20 年の土地利用変化の移行期間における年変化に使われる また この計算の結果 森林から他の土地利用へ変化した土地での生体バイオマスの年間ヘクタールあたり変化量は次のようになる 60*0.72*0.49=21.168tC ha-1a-1 この数値には次に実際森林から他の土地利用へ変化した土地の面積を乗ずる 枯死木 土壌 < 枯死木 > NFI では 幹材積の評価の中に立っている枯死木も含めているので 森林から他の土地利用に変化した土地では 幹材積の減少の中に枯死木もカウントされている 他の土地利用から転用された森林では 林齢が若いので また それまでの土地利用では枯死木はなかったと考えられるので 他の土地利用から森林への変化による枯死木の材積の変化はないものとみなされる < 土壌 > 土地利用変化にともなう土壌中の炭素量の変化は移行期間の 20 年をかけて変化するものとみなし 次の式で表している SOC=(SOCo-SOCo-γ)/20 SOC= 移行期間における土壌及びリター中の年間炭素量変化 SOCo= 土地利用変化後の土壌及びリター中の炭素貯蔵量 ( 例森林土壌 121tC ha-1) SOCo-γ= 土地利用変化前の土壌及びリター中の炭素貯蔵量 ( 例草地のタイプごとの面積で荷重平均した森林へ変換される前の草地 :102tC ha-1) 森林土壌中の炭素蓄積量は 0-50cm の鉱物土壌プラス全腐植層 (IPCC GPG でのリター ) における炭素量をあらわしており 土壌中の炭素の変化を表すのも 0-50cm の層とリターを対象とした 他の土地利用での土壌炭素量及び他の土地利用変化での土壌炭素の増減は 0-30cm の深さまでを対象にしているが 森林との土地利用の変化に伴う土壌炭素量の記載には 0-50cm の深さまでの炭素蓄積量 ( 例えば 森林 :121tC ha-1 農地 :60tC ha-1 ワイン栽培地 :58tC ha-1 など ) を使用することとした 森林 農地及び草地での炭素貯蔵量はオーストリア森林農地土壌調査 (Austrian soil inventories for forests (BFW 1992) and agricultural land (AMT Der Steiermarkischen Landesregierung 他 6 種の調査をまとめたもの )) による 土壌の炭素蓄積量の調査結果及び NFI で把握されている 6 種の土地利用より詳細な土地利用種類の記述に基づき 面積加重平均により 森林との土地利用変化があった 6 種の土地利用の箇所の平均的土壌炭素貯蔵量を算出した 80

6 2.2 不確実性と時系列の一貫性 数年前に生体バイオマスの炭素蓄積量変化の不確実性の推定が行われた (Umweltbundesamt 2000) ( 表 220 参照 ) 表 220 従来の 5.A.1 バイオマス推定の相対的不確実性 (UMWELTBUNDESAMT 2000) 一方 計算方式が変更され オーストリア独自のバイオマス係数が使われている これらの変更により 表 220 の不確実性は減少することと考えられる 新しい不確実性の評価が計画されている 今までの 5.A.1( バイオマス ) のカテゴリーの報告データに関する不確実性の計算は 次のことを考慮している 森林調査の統計的不確実性 毎年のデータの計算に関する不確実性 各種統計の一貫性の欠如に関する不確実性 それぞれの変換係数 拡大係数の不確実性 全体的不確実性の計算には error propagation が使われており 1961 年から 1996 年の間の年間バイオマス C 炭素変化量に関して平均 ±30% となった NFI は全体として蓄積の増加 収穫量 樹種の分布その他のオーストリアの森林の状況を表すものとして大変正確で信頼できるデータを提供している 4 4km の規則的グリッドはこの情報を提供するためには適している 言うまでもないが 偶然にも森林の境界を示すような NFI のグリッドが観察されるのはごくわずかに限られている さらに 土地利用の変化にともなう土壌中の蓄積の変化は代表的な平均値の算入あるいは差し引きに基づいている このため 森林と他の土地利用との間の土地利用の変化については 高い不確実性があることを考慮する必要がある ( 専門家の判断では 50~100%)(p320) 2.3 QA/QC NFI は大変総合的な品質保証 (QA) システムに基づいており グリッドの位置およびサンプルポイントを確実に同定でき 同じ樹木を繰り返し測定することが可能である 5.A 森林分野のデータの計算は オーストリア GHG インベントリー全体の QA/QC システムに組み込まれている 2.4 再計算 IPCC GPG の解釈の間違いから 森林火災による放出の推計に間違いがあった 方程式は修正され 森林火災による放出の経年数値は修正された また 今回の報告書では 生産されていない保護林 ( 非生産林 ) の面積についての情報が記載されている 3 排出カテゴリーの情報記載無し 81

7 Ⅱ. 京都議定書第 3 条 3 項及び第 3 条 4 項に関する情報 1 京都議定書 3 条 3 及び 4 の下での排出 吸収の推計の概要 3 条 3 項および 4 項の活動の報告情報カーボンプール GHG 発生源 吸収源活動 地上 バイ オマ ス 地下 バイ オマ ス リター 枯死木 土壌 施肥 N2 土壌排水 N2 土地転用 N2 石灰施用 CO バイオマス燃焼 CO CH N2O O O O 条 3 項 3 条 4 項 新規植林 再 植林 R R IE NO R NO NO NO NO NO 森林減 少 R R IE IE R NO NO NO NO NO 森林経 営 NA NA NA NA NA NA NA NA NA NA NA 農地管 理 NA NA NA NA NA NA NA NA NA NA 放牧地 管理 NA NA NA NA NA NA NA NA NA 植生回 復 NA NA NA NA NA NA NA NA NA 引用 :KP-LULUCF Table NR1 82

8 3 条 3 項および 4 項の活動による排出 吸収量 GREENHOUSE BY(5) GAS SOURCE AND SINK ACTIVITIES Net emissions/removals(1) 2008 Total (Gg CO2 equivalent) Accounting Parameters Accounting Quantity A. Article 3.3 activities A.1. Afforestation and Reforestation -2, A.1.1. Units of land not harvested since the beginning of the commitment period -2, , , A.1.2. Units of land harvested since the beginning of the commitment period NO Austria NO NO NO A.2. Deforestation 1, , , B. Article 3.4 activities B.1. Forest Management (if elected) NA,NO NA,NO NA,NO 3.3 offset 0.00 NA,NO FM cap 11, NA,NO B.2. Cropland Management (if elected) 0.00 NA,NO NA,NO B.3. Grazing Land Management (if elected) 0.00 NA,NO NA,NO B.4. Revegetation (if elected) 0.00 NA,NO NA,NO 引用 :KP-LULUCF Table Accounting 2 一般的情報 2.1 森林の定義オーストリアの森林の定義は国家森林調査 (NFI) における基準にしたがっている この概要は次のとおり 83

9 最少面積 0.05ha 最少樹冠被覆率 30% 最低樹高 2m 平均森林幅 10 m 以上林業に関連したり 森林に付随した土地は木がなくても森林に含めている ( 木材搬出施設 林道 木材貯蔵施設など ) 一方 30 年以下の周期で伐採される木や クリスマスツリー 果樹園は森林に含めず 農地としている 列状に植わっていても 公園の木は森林に含めない 2.2 選択した 3 条 4 の活動選択しないこととした 条 3 活動 3 条 4 活動に関する定義の一貫性京都議定書の下での新規植林 再植林 森林減少 (ARD) 面積の報告は UNFCCC の温暖化ガスインベントリにおける森林と他の土地利用との間の変化面積の報告に使われているものと同じベースである ( ただし ARD の場合は 1990 年から開始されている ) オーストリアでは森林と他の土地利用との間の土地利用変化はすべて直接人が関与した A RD であるとみなしている また 植林と再植林活動は一つにして報告されている この背景は 5. 京都議定書 3 条 3 の活動 に記した ( 注 : 森林法での森林の規定と森林の性質から ある土地が森林に転用される あるいは森林が他土地利用に転用される場合に 全て人の関与があるとし またすべての森林は管理された森林であるとの説明も導いている ) ARD に関する情報は NFI をベースとしている の NFI のときから常設のグリッドシステムを設置しており ARD 活動もそれぞれの NFI 調査の際のそれぞれのグリッドとサンプルプロットでの測定に基づいている 1990 年以来 定義と調査手法は変わっておらず 統計的にも時系列的にも一貫性を確保している 最も新しい NFI は 年に実施された 3 土地に関する情報 3.1 土地転用マトリックス 2008 年の土地転用マトリクスは次の通り 表 273: 土地転用マトリックス : 本年と前年の間の面積の変化 (CRF NIR-2 表 ) 3.2 第 3 条 3 の対象となる土地ユニットの面積を確定するために使う空間的評定ユニット ARD の面積についての情報はオーストリアの NFI の評定に基づいている NFI は , 71-80, , 92-96, に行われているが 京都議定書の報告期間 84

10 に相当するのは , 92-96, である また の調査が最近終了した ARD ユニットの総面積を推定するためには IPCC GPG LULUCF(2003) の Reporting Method 1 に従った統計的方法がとられている NFI では 4 4km のグリッドの固定調査地を設け 各 4 つのサンプルプロット (300m2) を設置し オーストリアの森林及び森林へのまたは森林からの土地利用変化のある土地についてシステマチックに測定したデータを提供している 調査ポイントのうち森林に適さない箇所を除き そのポイントの将来の新規植林及び再植林の可能性について地上で調査している このように 京都議定書の LULUCF 表の提出のための空間的評価ユニットはオーストリアの国土のすべてをカバーしている ARD の活動は森林の定義と直接関連づけてカウントされている 固定サンプルプロットで既存の森林に隣接して ARD が見いだされる場合 それが 0.05ha より小さいものでもサンプルの 10 分の 1 の大きさ (30m2) 以上あればカウントする また 現地でスケッチを描きデータを GPS に入力する NFI がオーストリア全国をカバーしており 森林区域と森林から及び森林への土地利用変化のある土地の変化を偏らずに報告することを可能にしている このため NFI のデータのみをベースとして 3 条 3 項に該当する面積を出すことを妥当としている NFI のサンプルプロットで土地利用の変化が見られた場合 周辺の非森林での土地利用の種類が記録される しかし この記録は 年の NFI から得られるようになった このような森林の境界のデータの 2/3 から推定した土地利用変化と AR 面積 D 面積の関係は次の表 271 と表 272 に表してある なお 年から 年の間における全体の AR 面積は 68,000ha であった また 全体の D 面積は約 32,000ha であった 表 271:NFI 調査期間 年から 年の間における AR 面積 (BFW2004a) 85

11 表 272:NFI 調査期間 年から 年の間における D 面積 (BFW2004a) この表から見て取れるように ARD は主に草地からまたは草地への利用区分の変化する箇所で生じている (59%, 53%) 草地以外の土地利用と森林との間では 土地利用の変化は非常に小さい 1997 年以前は 土地利用の種類ごとに面積の把握がされていなかったので 上記の傾向と同様とみなすこととした 図 36 は ARD 面積について概観するものである 86

12 3.3 地理的境界を特定するために用いる地図情報及び地理的境界の ID システム ARD の区域を地理的な場所として明らかにするデータベースとシステムが NFI による評価システムを代表する このシステムによりランダムに ARD の活動が行われている箇所を明らかにする ARD の地域は全国に広がっている 4 活動別の情報 4.1 バイオマス NFI の結果を基に専門家が推計した 森林への土地利用変化に伴う年間皮付き樹幹材積の増加は 3m3ha-1 である この数値はすべての土地利用タイプから AR 箇所に変わったところに適用される 一方 針葉樹及び広葉樹の平均について皮付き樹幹材積の年間のロスは 60m3ha-1 である この数値は森林からすべての他の土地利用に変換されたときに使われる ARD の箇所における材積の増加及び減少は オーストリアの平均値よりはるかに低く これは 天然更新で材積の増大が遅い場合や 樹木が十分に蓄積されていない森林がかなり含まれていることなどが考えられる 年の NFI では かなり詳細な測定を行っているので 上記の推計はより正確な推計を行うことができるようになるだろう 4.2 変換係数 (BEF) 表 274 は ARD の箇所における総生体バイオマス増加あるいは減少量の転換係数を示す これらの係数は ARD の箇所において皮付きの樹幹材積の増減量 m3 から炭素量へ換算するものである これらの算出はオーストリアの主な樹種の林齢に特有の BEF から引き出されたものである 表 274 森林への土地利用変化の変換指数 4.3 枯死木 NFI の樹幹材積の推計には立枯木も含まれている このため 森林から他の土地利用へ変化した土地における幹材積の減少には立枯木の減少も含まれている AR の箇所については 林齢が若いので 枯死木はないと仮定しており 枯死木の蓄積の変化は起きないと想定される 年の NFI では ARD における正確な枯死木の蓄積が得られるようになる 4.4 土壌 土壌の炭素蓄積量は ARD の箇所ではリターの変化を伴い以下の方程式に従う この結果 蓄積の変化は ARD の活動のあと最初の 20 年間継続する SOC=(SOCo-SOCo-γ)/20 SOC=ARD の活動のあと 20 年にわたる土壌及びリター中の年間炭素量変化 SOCo= 土地利用変化の 20 年後の土壌及びリター中の炭素貯蔵量 ( 例森林土壌 87

13 121tC ha-1) SOCo-γ= 土地利用変化前の土壌及びリター中の炭素貯蔵量 ( 例草地のタイプごとの面積で荷重平均した 森林へ変換される前の草地 :102tC ha-1) 4.5 改善計画 最近行われた の NFI では 3 条 3 の報告の必要性に合うように追加の情報や特定の情報 ( 例 枯死木 ARD の箇所での詳しいバイオマス評価 ) を収集している これらの情報は 2011 年の NIR に間に合う予定である また これらの NFI の成果がでてくると 今までの NFI に基づく活動データの修正が可能になる リターの変化については今までのように土壌炭素のプールには入れられずに リターのプールに分類されるであろう 次回の NIR からは 森林から農地への転換にともなう N2O の放出について報告されるであろう 土壌の炭素の変化についてのモデル研究は 2010 年に終了し ARD 箇所における炭素貯蔵量の変化の推計の向上が可能になろう 4.6 間接及び自然要因の分離 ( ファクタリングアウト ) IPCC GPG 及びどこにおいても 入手可能な手法が欠けており 間接的かつ自然要因の GHG 放出 吸収はいまだに分離されていない 4.7 不確実性評価 ARD における排出 / 吸収の不確実性を評価するモデルを基礎としたアプローチは 2011 年度に向け計画されている 5 京都議定書 3 条 3 の活動 年 1 月 1 日以降の人為的活動の判断 < 森林及び新規植林 再植林の法的枠組み > オーストリアでは 森林に関すること 森林の評価に関することは森林法 (Austrian Forest Act) が主に基礎となっており オーストリアのすべての森林に対して有効である 他の森林関連の法令はその一部を規定しているもので 森林法が基本的に規定していることを変えるものではない 森林法では第 1a 条で森林を定義している ( 付表に載った ) 樹木の種類があり面積が少なくとも 1000m2 あり 平均 10m の幅があること 他の目的のために一時的に蓄積が減少 あるいは除去される場合も含む 森林に直接関連し あるいは林業の目的のために直接役立つ永続的に蓄積の無い場所 ( 集材システム 木材貯蔵場所 空き地など ) 森林とみなさないものとしては 60 年たっても樹冠が 3/10 に達しないもの 公園 保護林以外での灌木のはえた場所 並木 森林法ができる前からの鉄道林 国境の植生除去地帯がある また 30 年以内のローテーションで利用される箇所 ( 樹木園 採種園 クリスマスツリーの育成 果樹園など ) が除かれる 森林としての土地の評価に当たっては オーストリアの森林法に規定される森林のみが法的に対象となる 森林と定義された土地になるように利用が変換された土地は 森林へ変換の土地 とみなす 森林法では 森林を持続させることが公共の利益として 非森林化を基本的に禁止している このため 土地所有者は 土地が森林になると それを元に戻すには特別な場合 88

14 に限られる ( 非森林化を人々がよしとする場合 ) ので 森林にならないように森林化を防ぐ法的必要性が土地所有者にあり この結果 望まれる土地で森林の再成長が行われるので これは 直接人間が関与する活動 とみなされる 天然更新はオーストリアではよくみられ そして望ましい場合がよくある森林管理方法で 森林法でも適切な管理活動として認定している すなわち 直接の人のかかわる活動 に入る オーストリアの行政裁判所の決定 (1996) では 土地所有者が天然更新に土地をまかせたときは 森林利用 または 森林管理 とみなすとしている 新規植林の定義は 植栽して 10 年たっていること 天然更新で樹冠が 5/10 を占め 樹高が 3m に達していること 規定されている ( 高地のいくつかの樹種では 1m と規定 ) 土地所有者がそれまでの土地管理をやめなければ森林の更新は不可能なわけで 森林が育つことは森林所有者の森林化への決定のあらわれである 森林の定義は森林法と NFI ではほとんど変わらないが NFI では 500m2 を森林としている 森林経営 の定義について オーストリアでは すべての森林は管理された森林である 森林法ではたとえば樹冠を失った森林は再造林しなければならないと規定 また 病虫害を防ぐ手段をとる必要 公道沿いでの訪問者の事故を防ぐなどが規定されている また オーストリアの森林はすべて持続可能な形で経営されなければならないと森林法に規定している 持続可能な森林経営については 森林大臣のための汎欧プロセスとして幅広い規定がされており これも IPCC GPG の方向に沿ったものである オーストリアの森林はすべて管理されているということについては ヨーロッパの森林の状況 2003 などいくつかの国際的に報告された文書にのっている また FAO の FR A2010 にはオーストリアの森林は 100% サステナブルに管理されていると報告されている 3 条 3 項の下で オーストリアの森林はすべて管理された森林である IPCC GPG に従って 管理された森林への変化は 直接の人的関与のある 新規植林 / 再植林である LULUCF についての IPCC GPG では 直接人的に関与した 新規植林 / 再植林の広い定義は有効としている 5.2 一時的なストック減少と森林減少を区別する方法森林減少は 1NFI の森林定義に当てはまらなくなり 2 土壌の構造または植生に目視で判断できる顕著な変化があらわれ 自然遷移により森林に復することはない の 2 条件で判断 2 が認められなければ 蓄積を失った土地でも森林とみなされる 6 京都議定書 3 条 4 の活動オーストリアでは 3 条 4 の活動を選択していない 7 その他の情報 7.1 キーカテゴリー森林から他の土地利用または他の土地利用から森林への転用はすべて キーカテゴリとみなしている 7.2 京都議定書 6 条に関する情報オーストリアでは LULUCF 分野では第 6 条に関する活動はない 89

ⅴ. オランダの森林吸収量の算定 報告の情報について 1 京都議定書 3 条 3 及び 4 の下での排出 吸収の推計の概要 3 条 3 項および 4 項の活動の報告情報カーボンプール GHG 発生源 吸収源活動 地上地下バイバイオマオマスス リター 枯死木 土壌 施肥 土壌排水 土地転用 N2 N2

ⅴ. オランダの森林吸収量の算定 報告の情報について 1 京都議定書 3 条 3 及び 4 の下での排出 吸収の推計の概要 3 条 3 項および 4 項の活動の報告情報カーボンプール GHG 発生源 吸収源活動 地上地下バイバイオマオマスス リター 枯死木 土壌 施肥 土壌排水 土地転用 N2 N2 ⅴ. オランダの森林吸収量の算定 報告の情報について 1 京都議定書 条 及び 4 の下での排出 吸収の推計の概要 条 項および 4 項の活動の報告情報カーボンプール GHG 発生源 吸収源活動 地上地下バイバイオマオマスス リター 枯死木 土壌 施肥 土壌排水 土地転用 N2 N2 N2 石灰施用 CO バイオマス燃焼 CO CH N2O O O O 2 2 4 条 項 条 4 項 新規植林 再

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