全国学力・学習状況調査の4年間の調査結果から今後の取組が期待される内容のまとめ(小学校編)|国立教育政策研究所 National Institute for Educational Policy Research

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1 National Institute for Educational Policy Research

2 全国学力 学習状況調査の 4 年間の調査結果から今後の取組が期待される内容のまとめ 児童生徒への学習指導の改善 充実に向けて ( 小学校編 ) はじめに 全国学力 学習状況調査は, 小学校第 6 学年及び中学校第 3 学年の児童生徒を対象に, 平成 19 年度から始まりました 本調査は, 義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から, 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し, 教育施策の成果と課題を検証し, その改善を図るとともに, そのような取組を通じて, 教育に関する継続的な検証改善サイクルを確立すること, また, 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等に役立てることを目的としています 国立教育政策研究所では, 調査を実施するに際しての調査問題の作成と調査結果の分析を担当しており, 平成 22 年度まで毎年度, 調査結果の報告書を作成し, 児童生徒の解答の分析結果と課題を示すとともに, 一人一人の児童生徒に必要な力が身に付くよう, 調査問題と関連して今後の学習指導に当たって参考となるポイントを示してきました 本書は, 小学校, 中学校ごとに平成 年度の 4 年間の調査結果を分析し, 成果として認められる内容と, 課題として考えられる内容を, 教科ごとにとりまとめたもの ( 小学校編, 中学校編の2 分冊構成となっています ) です このうち, 課題については, これまでの調査問題を例に説明するとともに, 学習指導のポイントや授業アイディア例などを掲載しております 課題として考えられる内容は, 中央教育審議会答申 ( 平成 20 年 1 月 ) で示されている 子どもたちがつまずきやすいといった観点から, 各学校において, 重点的な指導や繰り返し学習といった指導の工夫や充実に努めることが求められる事項の例 とも関連するものと考えられます 各教育委員会や学校等におかれては, 本書を参考としながら, 日々の学習指導の改善 充実に生かしていただければ幸いです 特に, 学校においては, 調査対象学年以外の先生方や調査対象教科以外の先生方も含めて, 学校全体で活用していただくことを期待しております 最後に, 調査に参加していただいている教育委員会, 学校等の皆様, 本調査の実施及び本書の作成に御協力いただいている皆様に心から御礼申し上げます 平成 24 年 9 月 国立教育政策研究所教育課程研究センター長勝野頼彦

3 全国学力 学習状況調査の 4 年間の調査結果から今後の取組が期待される内容のまとめ 児童生徒への学習指導の改善 充実に向けて ( 小学校編 ) の内容 構成について 総説 教科ごと ( 小学校国語, 小学校算数 ) に, 以下について記述した Ⅰ はじめに 調査問題の出題の考え方や, 調査結果を踏まえた今回の分析の考え方などについて記述した Ⅱ 4 年間の調査結果から一定の成果として認められる内容 成果として認められる内容 ( 本書では,4 年間の調査において, 正答率がおおむね 80% を上回るもの 以下同じ ) について, 領域等ごとに整理し, その内容について記述した Ⅲ 4 年間の調査結果から課題として考えられる内容と学習指導のポイント 課題として考えられる内容 ( 本書では,4 年間の調査において, 正答率がおおむね 70% を下回るもの 以下同じ ) について, 領域等ごとに整理し, その内容について解説した 課題として考えられる内容については, 以下の事項を記述した 該当する調査問題 調査結果等 4 年間の調査問題のうち, 課題として考えられる内容に該当する調査問題を示し, 具体的にどのような課題があるか, 実際の問題や誤答の例などを記述した ( 調査問題 調査結果等は, 資料編に掲載 ) 学習指導のポイント 課題として考えられる内容を解決していくために, 今後の学習指導に当たってのポイントとなる事柄を記述した 課題解決に向けた 授業アイディア例 課題として考えられる内容の児童生徒への確実な定着に向けて, 学習指導の改善 充実を図る際の参考となる 授業アイディア例 の概要を記述した ( 授業アイディア例は, 資料編に掲載 ) 学習指導の改善 充実に向けてのポイント 記述する力を高めるための学習指導 ( 小学校国語 ), 記述式の問題における学習指導 ( 小学校算数 ) などの学習指導の改善 充実に向けてのポイントを記述した

4 資料編 教科ごと ( 小学校国語, 小学校算数 ) に, 以下について掲載した 課題として考えられる内容に該当する調査問題 調査結果 領域等ごとに, 課題として考えられる内容に該当する調査問題及び解答類型, 調査時の解答状況等を掲載した また, その調査問題の調査結果についての解説等を掲載した 課題として考えられる内容の解決に向けた授業アイディア例 領域等ごとに, 課題として考えられる内容の児童生徒への確実な定着に向けて, 学習指導の改善 充実を図る際の参考となる授業アイディア例を掲載した ( 授業アイディア例は, 各年度の調査における課題の改善を図る学習指導の参考となることを目的として作成している 平成 23 年度は, 全国学力 学習状況調査が中止となったことから, 全国学力 学習状況調査として実施予定であった調査問題を踏まえた授業アイディア例を作成している ) 過去 4 年間に課題が見られた調査問題の一覧表 課題として考えられる内容に該当する調査問題を, 領域等ごとに, 正答率が低い順に並べて掲載した 国が実施した過去の調査等における正答率との比較 本調査において出題した調査問題のうち, 国が実施した過去の調査等において出題されたものと同一内容の問題について, 過去に出題された年度 調査名, 正答率等を掲載した ( なお, 過去の調査は, 全国学力 学習状況調査との間で調査対象学年, 調査時期等が異なる場合があることから, 厳密な経年比較はできないことに留意することが必要である ) < 本書を活用する上での留意点 > 本書では,4 年間の調査結果のうち, 同じような趣旨の下で, 複数年度にわたって出題したもののうち, 成果として認められる内容 を 正答率においておおむね 80% を上回るもの に, 課題として考えられる内容 を 正答率においておおむね 70% を下回るもの としている 本書において, 調査問題や授業アイディア例に関する記載は, 原則として調査問題作成当時に実施されていた学習指導要領 ( 平成 10 年告示 ) に基づいていることから, 適宜学習指導要領 ( 平成 20 年告示 ) に対応させることが必要である ( 平成 23 年度に実施予定であった調査問題に係る授業アイディア例のうち, 小学校については, 学習指導要領 ( 平成 20 年告示 ) に基づいて作成している なお, 調査問題や授業アイディア例等の漢字については, 作成当時の表記のまま掲載している ) 平成 22 年度調査における正答率は, 抽出調査のため推計値であり, 誤差 ± 0.2 程度の精度となっている

5 参考 本書に掲載している調査問題 調査結果や授業アイディア例の他に, 平成 19 年度以降 の調査問題等についても国立教育政策研究所ホームページに掲載している < 各年度の調査問題や調査結果等 > < 授業アイディア例 >

6 全国学力 学習状況調査の 4 年間の調査結果から今後の取組が期待される内容のまとめ 児童生徒への学習指導の改善 充実に向けて 総説 第 1 章小学校国語 ( 小学校編 ) 目次 Ⅰ はじめに 1 Ⅱ 4 年間の調査結果から一定の成果として認められる内容 2 Ⅲ 4 年間の調査結果から課題として考えられる内容と学習指導のポイント 3 1 話すこと 聞くこと 4 2 書くこと 6 3 読むこと 8 4 言語事項 12 記述する力を高めるための学習指導のポイント 14 参考 19 第 2 章小学校算数 Ⅰ はじめに 23 Ⅱ 4 年間の調査結果から一定の成果として認められる内容 24 Ⅲ 4 年間の調査結果から課題として考えられる内容と学習指導のポイント 27 1 数と計算 28 2 量と測定 30 3 図形 34 4 数量関係 36 記述式の問題における学習指導のポイント 43 参考 45 資料編 小学校国語課題として考えられる内容に該当する調査問題 調査結果 A 話すこと 聞くこと 49 B 書くこと 57 C 読むこと 67 言語事項 87 小学校国語課題として考えられる内容の解決に向けた授業アイディア例 A 話すこと 聞くこと 95 B 書くこと 99 C 読むこと 103 言語事項 109 小学校国語 過去 4 年間に課題が見られた調査問題の一覧表 112 小学校国語 国が実施した過去の調査等の正答率との比較 114

7 小学校算数課題として考えられる内容に該当する調査問題 調査結果 A 数と計算 115 B 量と測定 125 C 図形 137 D 数量関係 145 小学校算数課題として考えられる内容の解決に向けた授業アイディア例 A 数と計算 191 B 量と測定 195 C 図形 201 D 数量関係 205 小学校算数 過去 4 年間に課題が見られた調査問題の一覧表 210 小学校算数 国が実施した過去の調査等の正答率との比較 213

8 第1章小学校第 1 章小学校国語 全国学力 学習状況調査の 4 年間の調査結果から今後の取組が期待される内容のまとめ 児童生徒への学習指導の改善 充実に向けて 第 1 章小学校国語 国語Ⅰ はじめに 小学校国語の調査問題は, 全国的な学力調査の具体的な実施方法等について( 報告 ) ( 以下, 報告書という )( 平成 18 年 4 月 ) に示された問題作成の基本理念を基本的な枠組みとしている また, 調査問題自体が学校の教員や児童生徒に対して, 土台となる基盤的な事項を具体的に示すとともに, 教員の指導改善や児童生徒の学習改善 学習意欲の向上などに役立つことを重視している なお, 報告書では, 国語科の調査問題においては, 次のような観点を盛り込むことや工夫することが考えられるとしている 主として 知識 に関する問題 ( 国語 A) 描写, 要約, 紹介, 説明, 記録, 報告, 対話, 討論などの基礎的な言語活動に関すること 表現したり理解したりするための言語事項の基礎的な知識 技能に関すること 我が国の言語文化に親しむ内容に関することなど 主として 活用 に関する問題 ( 国語 B) 日常生活や社会生活で必要とされる読書 鑑賞 創作などの言語活動の活用に関すること 文章を読んで筆者の主張の内容やその表現方法などを評価すること 伝えたい内容をまとめ表現すること 様々なメディアを活用することによって課題を多角的に探究することなど 以下に過去 4 年間の調査結果を踏まえ, 一定の成果として認められる内容, 課題として考えられる内容と学習指導のポイントなどについて述べる 1

9 4 年間の調査結果から今後の取組が期待される内容のまとめ Ⅱ 4 年間の調査結果から一定の成果として認められる内容 過去 4 年間の調査において, 同じような趣旨の下に複数年度にわたって出題し, 正答率がおおむね 80% を上回る内容を一定の成果として認められるものと捉えることにする 領域 事項及び問題形式に即して成果を捉えると次のようになる 書くこと における成果内容に合わせて小見出しを書くこと 言語事項 ( 小学校学習指導要領国語 ( 平成 20 年告示 ) では, 伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項 ( 以下, 同様 )) における成果漢字を読むこと 問題形式に即して捉えた成果比較的自由度の高い条件で記述すること 書くこと における成果内容に合わせて小見出しを書くこと平成 20 年度 A ⓼ 小見出しを書く において, 学校紹介の文章の内容を捉え, 適切な小見出しを簡潔に書くことを求めたところ,78.8% の正答率であった また, 平成 21 年度 A 実験報告文を書く において, 実験報告文の内容を捉え, 適切な小見出しを選択することを求めたところ, 平均正答率は約 92%( 設問は3 問 :86.2%,94.8%,93.9%) であった このように, 文章の内容や構成を捉え, 簡潔に小見出しを書くことは比較的良好と考えられる 言語事項 における成果漢字を読むこと漢字の読みに関する過去 4 年間の平均正答率は 92.3%, 漢字の書きは 76.3% である 漢字の読みについては, 過去の全国学力調査や教育課程実施状況調査等における正答率と比較してみても, 多くの問題で過去を上回っており, 良好である 一方, 漢字の書きについては, 漢字の読みに比べると十分満足できる状況にはない 問題形式に即して捉えた成果比較的自由度の高い条件で記述すること平成 19 年度 B 新聞記事を書く < 環境問題 > の設問三 (2) において, 環境問題について体験等に基づく自分の考えを求めたところ,75.4% の正答率であった また, 平成 22 年度 B 読書発表会をする<つりずきの宇宙人 > の設問二において, 物語を読んで自分が思ったことや考えたことを書くことを求めたところ,82.5% の正答率であった このように, 与えられたテーマや文章の内容について比較的自由な立場や条件で自分の思いや考えを書くことは比較的良好と考えられる 2

10 第 1 章小学校国語 Ⅲ 4 年間の調査結果から課題として考えられる内容と学習指導のポイント 過去 4 年間の調査において, 同じような趣旨の下に複数年度にわたって出題し, 正答率がおおむね 70% を下回る内容を課題として捉え,3 領域 1 事項に分けて整理するとともに, それらの課題の解決に向けた学習指導のポイントについて, 小学校学習指導要領国語 ( 平成 20 年告示 ) の目標や内容を基に述べる 3 領域 1 事項のそれぞれにおける課題を整理すると次の 5 つになる 1 話すこと 聞くこと における課題 司会の役割を果たしたり, 立場や根拠を明確にしたりして話し合うこと 2 書くこと における課題 調べて分かった事実に対する自分の考えを, 理由や根拠を明確にして書くこと 3 1 読むこと における課題 物語に登場する人物についての描写や心情, 人物相互の関係を捉えること 3 2 読むこと における課題 目的に応じて必要となる情報を取り出し, それらを関係付けて読むこと 4 言語事項 における課題 複数の内容を含む文を分析的 統合的に理解すること 3

11 4 年間の調査結果から今後の取組が期待される内容のまとめ 1 話すこと 聞くこと (1) 話すこと 聞くこと における課題 司会の役割を果たしたり, 立場や根拠を明確にしたりして話し合うこと 該当する調査問題 調査結果等 調査問題 : 平成 19 年度 B 一 話し合いを計画的に進める < 交流計画の司会 > 正答率 63.1% 調査問題 調査結果等 (P50 P51 参照 ) 調査問題 : 平成 21 年度 A 話し合いを計画的に進める 正答率 68.2% 調査問題 調査結果等 (P52 P53 参照 ) 調査問題 : 平成 21 年度 B 二 表をもとに話し合う < 家の中のそうじや整とん > 正答率 25.9% 調査問題 調査結果等 (P54 P55 参照 ) 上記の 3 問は, 主に話し合う能力に関する問題である 話合いにおける司会の役割や参加する側としての立場, 考えの根拠などを明確にしながら, 話合いを計画的に進めることに課題があると考えられる 具体的な課題は, 次のとおりである 司会者として発言された提案や意見を整理し要約しながら話合いを進めることに課題がある 話合いの具体的な場面に即した司会の進め方の良さを捉えることに課題がある 立場を明確にし, 数値を根拠にしながら自分の考えを述べることに課題がある (2) これからの 話すこと 聞くこと における学習指導のポイント 1 学年の段階に応じた司会の経験と指導の充実話合いを計画的かつ効果的に進めていくために, 司会の能力を高めることは重要である 司会には, 協議や討論などの話合いの目的に応じて, 発言された提案や意見を整理し要約しながら話す力や, 話し手の意図を考えながら聞く力が求められる 指導に当たっては, 目的に応じた司会の役割を明確にし, 司会が話合いの様々な場面に合わせながら発言内容を整理した上で, 議論を収束させたり, 新しい方向へ展開させたりすることができるようにすることが重要である あわせて, 学年の段階に応じて各教科等や実生活の様々な場面で司会ができるように, 多くの児童が司会の経験を積むよう配慮することが大切である 4

12 第 1 章小学校国語 2 自分の立場 意見と根拠とを論理的に結び付けながら話し合う指導の充実話合いに参加する側としては, 自分の立場 意見と具体的な数値などの根拠とを論理的に結び付けるように指導することが重要である 具体的には, 図表やグラフなどから読み取ったことを基に, 自分の考えを明確にして相手に分かりやすく説明したり, 報告したりするなどの言語活動を重視していくことが大切である なお, 小学校学習指導要領国語では, 話すこと 聞くこと の 話し合うことに関する指導事項 において, 次のような系統化を図っている [ 第 1 学年及び第 2 学年 ] 互いの話を集中して聞き, 話題に沿って話し合うこと [ 第 3 学年及び第 4 学年 ] 互いの考えの共通点や相違点を考え, 司会や提案などの役割を果たしながら, 進行に沿って話し合うこと [ 第 5 学年及び第 6 学年 ] 互いの立場や意図をはっきりさせながら, 計画的に話し合うこと 課題の解決に向けた 授業アイディア例 授業アイディア例 1[ 対象 : 第 3 学年以上 ] グループにおいて話合いの仕方を学ぶ 6 人から8 人の組を作り, 司会者と評価係を選出して話合いを行う (P96 参照 ) 授業アイディア例 2[ 対象 : は第 3 学年以上 は第 5 学年以上 ] 様々な立場の意見をとらえる 賛成側と反対側に分かれ, それぞれの意見の共通点や相違点を整理する (P97 参照 ) 資料や数値を根拠にして考えたことを話し合う 文化庁の世論調査結果を基に, 考えたことの根拠の明確さなどを話し合う (P97 参照 ) 授業アイディア例 3[ 対象 : は第 3 学年以上 は第 5 学年以上 ] 協議における司会の役割を確認し, 目的や意図を明確にして話合いを進める 協議の流れを踏まえた, 適切な司会の発言内容を検討し合う (P98 参照 ) 協議と討論における司会として様々な状況に対応しながら, 話合いをよりよい方向に導く 話合いの状況を捉え, ヒントカードを使いながら, 話合いを効果的に進める (P98 参照 ) 5

13 4 年間の調査結果から今後の取組が期待される内容のまとめ 2 書くこと (1) 書くこと における課題 調べて分かった事実に対する自分の考えを, 理由や根拠を明確にして書くこと 該当する調査問題 調査結果等 調査問題 : 平成 20 年度 A 分かったことをメモに取る 正答率 47.8% 調査問題 調査結果等 (P58 P59 参照 ) 調査問題 : 平成 20 年度 B 二 情報を読み取って書く < 図書館だより > 正答率 33.0% 調査問題 調査結果等 (P60 P61 参照 ) 調査問題 : 平成 20 年度 B 意見文の組み立ての違いをとらえる < 校内のけが > 正答率アイウ 59.7% エオカ 35.9% 調査問題 調査結果等 (P62 P63 参照 ) 調査問題 : 平成 21 年度 B 二 調査報告文を書く < 小学生の体力 > 正答率 17.8% 調査問題 調査結果等 (P64 P65 参照 ) 上記の 4 問は, 目的や意図に応じ, グラフなどの資料を使って調べて分かった事実に対する自分の考えを, 理由や根拠を明確にして書くことに関する問題である 書くことの一連の学習過程に即して, 調べたことや自分が考えたことなどを読み手に伝わるように書くことに課題があると考えられる 具体的な課題は, 次のとおりである グラフなどの資料がどのような項目で構成されているかを理解した上で, 観点や内容に即して情報を正しく読み取り, 分かったことを的確に書くことに課題がある グラフから分かったことを基にし, テーマや条件に即して自分の考えを明確に書くことに課題がある 意見文全体の組み立ての違いを捉えることに課題がある 報告文を書く目的に応じて, 調べた理由と調べて分かった結果とを関係付けて書くことに課題がある (2) これからの 書くこと における学習指導のポイント 1 図表やグラフなどの資料の読み方の指導の充実調べて分かったことなどを書く場合, 文章だけでなく, 目的や課題に応じて図表やグラフなどの資料を意図的 計画的に活用し, それらの読み方について指導することが必要である また, 目的に応じて資料から情報を正しく取り出し, 字数などの条件に合わせて的確に書く指導が必要である その際, 自分の立場や主張を明確にした上で, その根拠として数値や事例などを引用できるように指導することが大切である 6

14 第 1 章小学校国語 2 文章全体の構成の指導の充実意見文などのように, まとまった文章を書く場合においては, 冒頭部分や結論部分に何を書くのか, 具体的な事例をどのように配置し, それを自分の意見とどのように結び付けるかなど, 文と文, 段落と段落との相互関係を整えることが必要である その際, 客観的な事実や事例などから明らかになっていることと感想や意見などとを区別するとともに, それらを関係付けながら文章全体として首尾一貫したものになるように指導することが大切である なお, 小学校学習指導要領解説国語編では, 指導計画作成上の配慮事項 において, 文章の表現過程に応じた学習を展開するとともに, 実際に文章を書く活動を多く取ることや, 文章を書く学習を特に取り上げて指導する工夫も必要である と述べている 書くことの一連の学習過程である, 課題設定や取材 構成 記述 推敲 交流 に関する指導事項について, まとまった文章を書く言語活動を通して指導することが重要である 課題の解決に向けた 授業アイディア例 授業アイディア例 4[ 対象 : 第 3 学年以上 ] 全体を見通し, 必要な事柄を整理して調査報告文を書く 気持ちのよいあいさつ を課題として設定し, アンケートによって調べた結果と, 分かったことや考えたことを関係付けながら書く (P100 参照 ) 授業アイディア例 5[ 対象 : 第 5 学年以上 ] 意見文に書く内容のまとまりをとらえ, それらを相互に関係付けることで, 意見文の全体を効果的に構成する 意見文に書く内容を小見出しにして付箋に書き, それを操作しながら全体構成を考える (P101 参照 ) 各自が下書きした意見文を観点に即して相互評価することで, 意見の理由や根拠の明確さについて検討する 各自が下書きした意見文を読み合い, 教師が示した観点に即して評価する (P101 参照 ) 授業アイディア例 6[ 対象 : 第 3 学年以上 ] 自分の提案の理由を明確にして, 相手が納得できるような提案文を書く 給食の時間を楽しく過ごす ための提案の理由をよりよいものにする (P102 参照 ) 自分の提案に対する他者の質問を取り入れ, 相手が納得できるような提案文を書く よりよい学級文庫にする ことを提案するために, グループ内で出された質問を生 かす (P102 参照 ) 7

15 4 年間の調査結果から今後の取組が期待される内容のまとめ 3-1 読むこと (1) 読むこと における課題 物語に登場する人物についての描写や心情, 人物相互の関係を捉えること 該当する調査問題 調査結果等 調査問題 : 平成 19 年度 A 文を構成する 正答率 57.9% 調査問題 調査結果等 (P68 P69 参照 ) 調査問題 : 平成 19 年度 A ⓾ 登場人物を把握する 正答率 63.3% 調査問題 調査結果等 (P70 P71 参照 ) 調査問題 : 平成 20 年度 B 一 人物や場面の描写をとらえる < 椋鳩十 母グマ子グマ > 正答率ア 72.9% イ 52.4% 調査問題 調査結果等 (P72 P73 参照 ) 調査問題 : 平成 22 年度 A 登場人物を関係付けて読む 正答率 65.3% 調査問題 調査結果等 (P74 P75 参照 ) 上記の4 問は, 登場人物の把握に関わる問題である 物語を読むときの基本となる登場人物についての描写や心情, 登場人物の相互関係を捉えることに課題があると考えられる 具体的な課題は, 次のとおりである 物語の登場人物を把握するために叙述内容を分析的に読むことに課題がある 物語の登場人物の心情を表現や叙述と関係付けて読むことに課題がある 物語の冒頭部分における登場人物の特徴を一つ一つ整理して捉えることに課題がある 物語の主人公の心情や登場人物の相互関係を捉えることに課題がある 8

16 第 1 章小学校国語 (2) これからの 読むこと における学習指導のポイント ( その 1) 登場人物を多面的に捉える指導の充実物語を読むときは, 登場人物を把握した上で, 場面展開における言動を押さえる指導が必要である 特に, 主人公の人物像については, 心情や性格, 考え方などをより多面的に捉えることが重要である さらに, 登場人物それぞれの行動や会話, 情景などについての叙述に着目し, 人物相互の関係を捉えることができるようにすることが重要である そのためには, 家族や同級生のように物語を設定する上での実体的な関係や, 仲間や好敵手のように物語が進むにつれて明らかになる構造的な関係を整理し, 物語の展開に即して人物像や人物相互の関係, 役割を押さえながら読むことができるように指導することが大切である なお, 小学校学習指導要領国語では, 読むこと の 文学的な文章の解釈に関する指導事項 において, 登場人物の把握等に関する内容について次のような系統化を図っている [ 第 1 学年及び第 2 学年 ] 場面の様子について, 登場人物の行動を中心に想像を広げながら読むこと [ 第 3 学年及び第 4 学年 ] 場面の移り変わりに注意しながら, 登場人物の性格や気持ちの変化, 情景などについて, 叙述を基に想像して読むこと [ 第 5 学年及び第 6 学年 ] 登場人物の相互関係や心情, 場面についての描写をとらえ, 優れた叙述について自分の考えをまとめること 課題の解決に向けた 授業アイディア例 授業アイディア例 7[ 対象 : は第 1 学年以上 は第 5 学年以上 ] 物語における登場人物をカードに書き出し, それらを並べ替えることで, 実体的な関係や構造的な関係をとらえる 家族 同級生 などの実体的な関係, 仲間 好敵手 などの構造的な関係を説明する (P104 参照 ) 朗読の工夫について相互評価することで, 登場人物の性格や心情, 相互関係についての理解を深める グループごとに台本を作り, 朗読する際の読み方の工夫を評価し合う (P104 参照 ) 授業アイディア例 8[ 対象 : 第 3 学年以上 ] 要約したあらすじを物語の構成要素に着目した本の帯に書き換えることで, 物語の構成上の工夫をとらえる ごんぎつね のあらすじが物語の構成要素をどのように含んでいるか考える (P105 参照 ) ジャンルを決めて複数の物語を読み, 読書発表会を行うことで, 自分の考えを広げたり深めたりする 物語を読み, 人物設定や状況設定, あらすじなどの観点に即して内容をまとめる (P105 参照 ) 9

17 4 年間の調査結果から今後の取組が期待される内容のまとめ 3-2 読むこと (1) 読むこと における課題 目的に応じて必要となる情報を取り出し, それらを関係付けて読むこと 該当する調査問題 調査結果等 調査問題 : 平成 19 年度 B 一 新聞記事を書く < 環境問題 > 正答率 61.0% 調査問題 調査結果等 (P76 P77 参照 ) 調査問題 : 平成 19 年度 B 一 情報を読み取る < お客様感謝セールのちらし > 正答率 63.0% 調査問題 調査結果等 (P78 P79 参照 ) 調査問題 : 平成 20 年度 B 三 人物や場面の描写をとらえる < 椋鳩十 母グマ子グマ > 正答率 45.3% 調査問題 調査結果等 (P80 P81 参照 ) 調査問題 : 平成 20 年度 B 一 情報を読み取って書く < 図書館だより > 正答率 39.4% 調査問題 調査結果等 (P82 P83 参照 ) 調査問題 : 平成 22 年度 B 情報を関係付けて読む < 目覚まし時計 > 正答率 65.7% 調査問題 調査結果等 (P84 P86 参照 ) 上記の5 問は, 目的に応じて必要となる情報を取り出し, それらを関係付けて読む問題である 情報とは, 説明的な文章や文学的な文章の叙述内容をはじめ, 図表やグラフなどに含まれる数値などである 情報に含まれた事実と, それに対する感想, 意見などとを関係付けて読むことに課題があると考えられる 具体的な課題は, 次のとおりである 文章の内容と資料の数値などを関係付けて正しく読むことに課題がある 情報に含まれる限定された事実を認識しながら読むことに課題がある 登場人物の心情と場面についての描写とを関係付け, 物語の展開を押さえながら読むことに課題がある 情報に含まれた曜日や人数などの必要な事実を的確に捉えることに課題がある 複数の情報を比較 検討し, 条件に即したものを的確に選択した上で, その選択の理由を明確に説明することに課題がある 10

18 第 1 章小学校国語 (2) これからの 読むこと における学習指導のポイント ( その 2) 1 説明的な文章における情報の取り出しとそれらを関係付ける指導の充実説明的な文章の指導においては, 文章と図表, グラフなどとが複合した教材を取り上げ, 目的に応じて内容や数値などの情報を正確に捉えた上で, それらを関係付けながら書き手の意図を推論したり, 自分の考えに生かしたりする言語活動を充実することが大切である 具体的には, 図表やグラフなどを含めてレイアウトされた文章や資料を取り上げ, 数値や重要な語句などを目的に応じて的確に読み取ることができるように指導することが大切である 2 文学的な文章における情報の取り出しとそれらを関係付ける指導の充実文学的な文章の指導においては, 特に物語の場合, 全体の展開を押さえた上で, 時間の推移や場面の変化と, 主人公の心情とを関係付けて捉えるようにすることが大切である 特に, 第 5 6 学年における指導では, 単に内容を理解するだけでなく, 表現のよさや効果などを捉え, それらに対する自分の考えをまとめることが重要である そのためにも, 自ら本や文章を選び, 表現に着目しながら必要な部分を繰り返し読んだり, 優れた叙述について考えたりしたことを伝え合うなどの言語活動を単元を貫いて位置付けて指導することが重要である なお, 上記 1 2については, 小学校学習指導要領国語 読むこと の第 5 6 学年 効果的な読み方に関する指導事項 との関連を図ることが大切である 効果的な読み方には, 本や文章の比べ読み, 速読, 本や文章全体を概観しながら拾い読みする摘読, 同じ課題で多くの本を重ねたり並行させたりして読む多読などがある 課題の解決に向けた 授業アイディア例 授業アイディア例 9[ 対象 : 第 3 学年以上 ] 目的や意図に合わせて行動計画を立てることを通して, 必要な情報を関係付けながら的確に読み取る パンフレットを基にして, 調べる内容や見学する場所, 順路などを検討する (P106 参照 ) 目的や意図に合わせて優先する条件を決めることを通して, 考えた理由や根拠を明確にする 学級文庫の本の入れ替え について, 優先する条件の理由や根拠を明確にする (P106 参照 ) 授業アイディア例 10[ 対象 : 第 5 学年以上 ] 新聞の報道記事の特徴の一つである, 逆三角形の構成について注意しながら読む 報道記事を見出し, リード, 本文に切り取り, それらの関係を話し合う (P107 参照 ) 新聞を比べて読み, 編集の仕方や記事の書き方について分かったことを報告する 2 社の新聞で共通する記事を比べて読み, 編集の仕方や記事の書き方を検討する (P107 参照 ) 授業アイディア例 11[ 対象 : 第 5 学年以上 ] 自伝 ( 書き手 : 本人 ) と評伝 ( 書き手 : 第三者 ) とを比べて読み, 書き手や書き表し方の特徴を捉える 人物の行動や心情の描写の違いに注意して, 伝記を比べて読む (P108 参照 ) 伝記を比べて読み, 書き手の違いによる人物の見方 考え方などをまとめて交流する 伝記の書き手によるエピソードの取り上げ方の違いなどに着目して比べる (P108 参照 ) 11

19 4 年間の調査結果から今後の取組が期待される内容のまとめ 4 言語事項 (1) 言語事項 における課題 複数の内容を含む文を分析的 統合的に理解すること 該当する調査問題 調査結果等 すいこう 調査問題 : 平成 20 年度 A 文章を推敲する 正答率 34.0% 調査問題 調査結果等 (P88 P89 参照 ) 調査問題 : 平成 21 年度 A ⓼ 一文を二文に分ける 正答率 15.0% 調査問題 調査結果等 (P90 P91 参照 ) 調査問題 : 平成 22 年度 A 文の論理を考えて書く 正答率 60.6% 調査問題 調査結果等 (P92 P93 参照 ) 上記の3 問は, 一文に含まれる内容を分析した上で二文の構成にして書き換えたり, 二文になっている内容を一文に統合して書き換えたりする問題である 複数の内容を含む一文の中の語句の役割や語句相互の関係を理解したり, 文と文との関係を押さえながら言語を操作して一文に書いたりすることに課題があると考えられる 具体的な課題は, 次のとおりである 事実や事柄の羅列によって文の構成が整わなくなっていることを理解することに課題がある 文や文章の内容を論理的に捉えて, 一文を二文に分けて書き直すことに課題がある 指示された文の構成に合わせ, 接続助詞を使って二文を一文にして書き換えることに課題がある 12

20 第 1 章小学校国語 (2) これからの 伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項 ( 学習指導要領 ( 平成 10 年告示 ) では 言語事項 ) における学習指導のポイント 学年の段階に応じた, 文や文章の構成についての指導の充実文や文章の構成については, 学年の段階に応じた指導が大切である 特に, 高学年においては, 単文, 重文, 複文などの構造で書かれた文の内容を論理的に関係付ける指導が大切である その際, 一文が長くなりすぎないように接続語や文末表現を工夫しながら, 伝えたいことを簡潔に書くことができるように指導することも重要である さらに, 目的に応じて, 内容のまとまりを箇条書きにする指導も大切である 課題の解決に向けた 授業アイディア例 授業アイディア例 12[ 対象 : 第 1 学年以上 ] 文の論理を考え, 長い文を一文一文に書き分ける 三つの内容を一文で表している例文を内容のまとまりごとに三つに分ける (P110 参照 ) 主述の関係に気を付けて一文を複数の内容に分けて書く 二つの内容を一文で表している例文を内容のまとまりごとに二つに分ける (P110 参照 ) 授業アイディア例 13[ 対象 : 第 3 学年以上 ] 調査報告文を書くために, 必要となる複数の文を一文に要約することで, 文と文との意味のつながりに注意する 話題の中心的な文や反復する言葉に着目して, 複数の文を一文に要約する (P111 参照 ) 文の意味を分かりやすくするために, 長い一文を複数の文に分けて書くことで, 文の構成についての理解を深める 主語と述語に着目して長い一文を複数の文に分け, その接続関係を整える (P111 参照 ) 13

21 4 年間の調査結果から今後の取組が期待される内容のまとめ 記述する力を高めるための学習指導のポイント 1 3 領域 1 事項と記述記述とは, 書くことに焦点化された行為ではあるが, 書くこと の領域での指導だけでは十分とは言えない 話すこと 聞くこと の領域及び 読むこと の領域の指導における, 記述に係る言語活動との関連も図る必要がある また, 伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項 の指導についても同様である 記述の指導では, 話すことを書く( 記述する ), 聞いたことを書く( 記述する ), 読んだことを書く( 記述する ) など,3 領域 1 事項に係る様々な活動を効果的に関連させることが重要になる 3 領域 1 事項の指導の中で, 発達の段階に応じて必要とされる記述の中身を明確にし, 系統的 計画的に指導することが求められる (1) 話すこと 聞くこと における記述 話すこと 聞くこと の一般的な指導過程には, 大きく二つの段階がある 前半部は, 話題に関する取材を行い, その取材内容の構成を考え, スピーチなどの原稿を書く段階である 後半部は, 準備した原稿などを工夫しながら声に出したり, 話の内容を的確に聞いて捉えたり, 聞いたことを基にして話し合ったりするなどの段階である 前半部における取材のメモや構成を考えた原稿を書くことは, 記述として捉えることができる 例えば, メモに取る場合, インタビュー等での取材において, 目的に応じて重要語句や中心となる事柄を押さえて箇条書きにするなど, 要点を簡潔に素早く記述する必要がある スピーチなどの原稿を書く場合であれば, 目的や場面に応じた原稿用紙を活用することが大切であり, それに応じて記述する必要がある 原稿用紙については, その記述量に関連して, 話す内容の全てを書くもの, 話の構成が分かるような見出しを中心に書くもの, 重要語句や中心となる事柄をメモするものなどを目的や場面に応じて区別しながら活用することが望ましい その際, 重要な語や文, 数値などを強調するために印を付けたり改行したりするなどの工夫が考えられる このように, 話すこと 聞くこと の指導では, 相手や目的, 場面などに応じて, メモや原稿を工夫して記述する必要がある 加えて, 対話やインタビューなどの言語活動では, 事前に記述したメモや原稿を基にしながらも, 実際の展開に合わせて加筆修正するような記述も求められる (2) 書くこと における記述 書くこと の一般的な指導過程は, 小学校学習指導要領国語において,1 課題設定や取材,2 構成,3 記述,4 推敲,5 交流であるとしている 記述の指導は, 直接的には,3 記述の段階が中心となる この段階では, 事柄の順序や文及び段落相互の続き方, 事実と感想 意見の書き分け, 内容の詳叙や略叙などの指導の充実が重要となる あわせて, 記述の前後の段階における指導も重要である 具体的には, 記述内容が相手や目的, 意図に応じているか, 事実や感想, 意見等を区別しているか, また, それらは適切であるかなどの随時の推敲を重視するとともに,3 記述の段階を遡って, 再取材や再構成を促すことなどが必要である さらに, 書こうとする文章の形態や種類を強く意識することが重要である 小学校学習指導要領国語には, 書くこと の言語活動例として, 手紙, 礼状, 依頼状, 記録, 報告, 紹介, 説明, 詩, 短歌, 俳句, 物語, 随筆などの文章の形態や種類を取り上げている それらの特徴を踏まえて記述する必要がある 14

22 第 1 章小学校国語 書くこと の言語活動例では, 次のような文章の形態や種類を取り上げている ( 下線部 ) < 第 1 学年及び第 2 学年 > ア想像したことなどを文章に書くこと イ経験したことを報告する文章や観察したことを記録する文章などを書くこと ウ身近な事物を簡単に説明する文章などを書くこと エ紹介したいことをメモにまとめたり, 文章に書いたりすること オ伝えたいことを簡単な手紙に書くこと < 第 3 学年及び第 4 学年 > ア身近なこと, 想像したことなどを基に, 詩をつくったり, 物語を書いたりすること イ 疑問に思ったことを調べて, 報告する文章を書いたり, 学級新聞などに表したりすること ウ収集した資料を効果的に使い, 説明する文章などを書くこと エ目的に合わせて依頼状, 案内状, 礼状などの手紙を書くこと < 第 5 学年及び第 6 学年 > ア 経験したこと, 想像したことなどを基に, 詩や短歌, 俳句をつくったり, 物語や随筆などを書いたりすること イ 自分の課題について調べ, 意見を記述した文章や活動を報告した文章などを書いたり編集したりすること ウ事物のよさを多くの人に伝えるための文章を書くこと ( 推薦 ) (3) 読むこと における記述 学習指導要領に示す国語科の目標には, 国語を適切に表現し正確に理解する能力を育成 することを明確に述べている 読むこと の領域では, 正確に理解する能力 を育成することになるが, 適切に表現する能力 と 正確に理解する能力 とは, 表裏一体な関係として, 連続的かつ同時的に機能するものであることにも留意する必要がある 国語の表現する能力と理解する能力とを効果的に育成する観点からも, 読むこと の指導における書くことなど, 表現活動を通した指導が今後一層求められる 具体的には, 本や文章について解釈した内容を記述し, その内容を基に相互に交流し評価し合うこと, 複数の本や文章の比べ読みをし, 論点をめぐって自分の立場を明確にしながら意見文に書いて交流することなどの指導が重要である 読書感想文等, 読んだことについて記述することを例に挙げると, 読むこと の能力と記述とを深く関連させた具体的な指導がイメージしやすい 感想を書いたり, 内容を要約したりすることなどは, 読むこと の領域の指導に位置付くもので, 記述と深く関わる 次は, 読んだことについて記述する際に留意すべき観点の例である ア自分の考え ( 感想や意見, 評価 ) を明確に書く イ目的に応じて本文を引用したり要約したりする ウ 自分の考えが明確になるように構成を整える ( 冒頭と終結の呼応, 展開部に複数の事例等配置 ) 本や文章を分析的, あるいは総括的に読み, その主張や意図を解釈する そして, それらに対する自分の考え ( 感想や意見, 評価 ) を形成しながら, まとまった記述にしていくのである このように, 記述は 書くこと の領域だけの活動ではなく, 読むこと において解釈したり, 感想や意見をまとめたり, 評価をしたりすることとも深く関わるものである 15

23 4 年間の調査結果から今後の取組が期待される内容のまとめ (4) 伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項 と記述 伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項 の内容は, 記述と密接に関わっている 文や文章を適切に記述するには, 漢字や語彙をはじめ, 語と語, 文と文, 段落と段落, 文章全体の構成等の事項に関する指導を充実させることが大切である その際,3 領域における記述の指導に生かすという視点を踏まえた指導が必要である 2 自己表現と記述全国学力 学習状況調査をはじめ,PISA 調査や教育課程実施状況調査で指摘しているように, テキストの様々な情報を自らの知識や経験に関連付けること, 自分の考えを明確にして内容を構成すること, 資料の情報を活用して自分の意見を記述すること, 他者の考えと自分の考えとを関連付けることなど, 表現主体である自己を表出する記述に大きな課題がある これは, 他者や事象への認識を高め, 自己の在り方や生き方を深く考えるなど, 自己表現の視点の重要性を示唆している こうした自己表現という視点を踏まえた国語科学習指導の現状はどうであろうか 日頃, 教室の中の子どもたちは, 読みや表現の主体者としてどう位置付けられ, その主体性を育成するために教師はどのような配慮や支援を工夫しているかを問う必要がある 子どもたち一人一人の思いや考えを表出する場をどう保証し, それらをどのように生かし認めているか, また, 教師主導の授業から脱却し, 子どもが能動的に探究する課題解決的な学習の展開をどのように工夫するかといった観点を取り上げ, 学校全体で点検する必要があろう さらに, 子どもたちの学校や家庭等での実生活における現状にも目を向けたい 直接的な自然体験, 社会的 文化的な体験, 人 もの コトとの触れ合いによる感動体験や実社会との関わりによる気付きや発見が, 自己を見つめ, 言葉のもつよさを実感し, 言葉を豊かに紡いでいくことにどのように貢献しているかという視点からも点検する必要があろう なお, 小学校学習指導要領国語の 読むこと の指導事項として, 自分の考えの形成及び交流に関する指導事項 を設定している その中で, 自分の考えを形成することについて, 低学年では, 文章の中の大事な言葉や文を書き抜くこと, 中学年では, 目的や必要に応じて, 文章の要点や細かい点に注意しながら読み, 文章などを引用したり要約したりすること を示している このように, 目的に応じて読んだ本や文章の要点などを記述することが自分の考えの形成に結び付くように指導することが重要である 3 情報活用能力と記述現代の高度情報化社会では, 情報に主体的に関わり, 目的や意図に応じて情報を操作し, 適切に処理するという一連の情報活用能力が求められている また, その活用には今後一層の即時性や高速な処理が求められることも考えられる この観点に立つと, 記述にも短時間における簡潔性や論理性が必要となる そのためには, 条件等に即応し, 短時間で簡潔に記述する機会を多く設定するなどの指導が大切である それは, 長文の記述にも貢献していくものと考える 16

24 第 1 章小学校国語 記述の指導の具体的な視点 1 記述の時間と場の保証記述への抵抗感を軽減していくには, まず記述する時間や場を効果的に設定することである 国語科年間指導計画における, 書くこと の指導に配当する時数のみならず, 話すこと 聞くこと や 読むこと の指導や言語活動における記述の時間や場を明確にし, 意図的な指導につなげることが重要である また, 各教科等や学校生活全般を通して, 記述することと関連する重点単元や教材を選定するとともに, そこで求める能力が国語科における既習事項か否かなどを確認して指導に当たるように努めることも大切である 2 記述のテーマや題材の選択記述の対象となるテーマや題材の選択が重要である 国語科の教科書教材のみならず, 新聞や雑誌, インターネットなどの様々なメディアによる情報も活用できる また, 自己の読書生活や表現生活などの言語生活, 実生活や実社会における直接的 間接的な生活経験も有益な題材になり得る テーマや題材の選択の幅を広げ,3 領域の指導で取り上げる教材として計画的に位置付けるようにすることが重要である 3 記述の目的と動機付け記述への抵抗感と異なり, 学年の段階を追って高まるのが記述の有用性に対する意識であろう 一定量のまとまった内容でも, メモや記録など少ない分量でも記述した内容が, 活用されるという意識をもてるような学習の動機付けを工夫することが大切である また, 相手や処理の意識付けを図ることが重要であり, それらは単元, 題材等に応じて明確化する必要がある あわせて, 記述する文章の形態や種類の確定は重要である 4 条件等に即応した記述自己の体験等に基づく比較的自由な記述よりも, 文章や資料の内容を分析したり, 物事を論理的に説明したりする記述に課題がある 自由な記述と厳密な規定, 条件等に即応した記述とを区別した指導が必要である 例えば, 次のような観点が考えられる 時間 / 字数 / 文章の形態や種類 / 文体 ( 常体 敬体, 一人称 三人称等 )/ テーマ / 対象 / 使用語彙 / 要約 / 引用 / 事例 / 技法 ( 反復 倒置 比喩 反語等 ) / 構成 ( 頭括型 尾括型 双括型, 現在 過去 現在等 ) 等このような条件等に即応するには, 優れたモデルを意図的に提示することが重要である モデルを基に獲得した知識を活用したり, 模倣したりしながら, 具体的な記述の仕方を繰り返し指導することが重要である 知識 理解と技能とは往復して定着する 17

25 4 年間の調査結果から今後の取組が期待される内容のまとめ 次は, 過去の調査問題における記述式の問題の条件の一部である < 平成 20 年度 > B2 三 人物や場面の描写をとらえる < 椋鳩十 母グマ子グマ > 犬 と イタドリの芽 の二つの言葉を入れて書くこと 重要語句 四十字以上, 八十字以内にまとめて書くこと 字数 B3 二 情報を読み取って書く < 図書館だより > 話し合いのテーマに合わせて, グラフから分かったことと, それをもとにして考えたことを書くこと 内容 ( 事実と考えの区別 ) 八十字以上, 百字以内にまとめて書くこと 字数 < 平成 21 年度 > B1 二 調査報告文を書く < 小学生の体力 > 第一小学校の六年生の平均タイムの変化が分かるように書くこと 内容 ( 比較 ) 報告文の 一調べた理由 に書かれた内容と結び付けて書くこと 内容 ( 関連 ) 八十字以上, 百字以内にまとめて書くこと 字数 B2 二 表をもとに話し合う < 家の中のそうじや整とん > 平成十七年の割合 (%) を取り上げること 内容 ( 数値の引用 ) 六十字以上, 八十字以内にまとめて, 発表するように書くこと 字数と言語形式 < 平成 22 年度 > B2 二 読書発表会をする < つりずきの宇宙人 > 思ったことや考えたことをはっきりと書くこと 内容 ( 感想 ) 思ったことや考えたことの理由が分かるように書くこと 内容 ( 理由 ) 六十字以上, 八十字以内にまとめて書くこと 字数 5 記述した内容等の交流と評価記述には, 適切な他者評価が必要である 教師による目標に準拠した評価は当然として, 児童相互の評価も重要である そのためには, 記述した内容を作品化して交流したり, 相互評価したりして, 記述する意欲の喚起と持続化を図るようにすることが重要である なお, 小学校学習指導要領国語の 読むこと の指導事項として, 自分の考えの形成及び交流に関する指導事項 を設定している その中で, 交流について, 低学年では, 文章の内容と自分の経験とを結び付けて, 自分の思いや考えをまとめ, 発表し合うこと, 中学年では, 文章を読んで考えたことを発表し合い, 一人一人の感じ方について違いのあることに気付くこと, 高学年では, 本や文章を読んで考えたことを発表し合い, 自分の考えを広げたり深めたりすること を示している 6 継続と日常化を図る記述日常的かつ継続的に記述することにより, その能力は高まると考えられる 時機を捉えた話題や新聞記事などについての感想や意見を書き留めさせたり, 日々の感動体験を短作文帳などに随時自由に記録させたりする 教師は, 話題や新聞記事などを分析的に捉える視点などを一覧にして示したり, 感想や意見のよさや着眼点を交流する場を設定したりすることが考えられる 記述することを日常化し, 継続して取り組むことで様々な事象などについて深く考えることができるように支援することは重要である 18

26 第 1 章小学校国語 参考 過去 4 年間の調査結果について,(1) 問題冊子別,(2)3 領域 1 事項別,(3) 問題 形式別の三つの観点に即して正答率を比較し, 考察する (1) 問題冊子別の平均正答率の比較 過去 4 年間における A と B の問題冊子別の平均正答率を比較すると, 表 1 のようになる 表 1 過去 4 年間における A と B の問題冊子別の平均正答率の状況 区分 A 主として 知識 に関する問題 B 主として 活用 に関する問題 問題数 ( 問 ) 平均正答率 (%) 問題数 ( 問 ) 平均正答率 (%) 平成 19 年度 平成 20 年度 平成 21 年度 平成 22 年度 過去 4 年間の平均 ( 注 1) 問題数は, 設問数の合計である ( 注 2) 平均正答率は, 国 公 私立学校において, ある一定の期間に調査を実施した児童数を対象としたものである ( 注 3) 平成 22 年度の平均正答率は,95% の確率で全員を対象とした調査 ( 悉皆調査 ) の場合の平均正答率が含まれる範囲である A の 95% 信頼区間は 83.3% 83.6%,B の 95% 信頼区間は 77.9% 78.2% である 表 1 を見ると, 過去 4 年間の A の平均正答率が 75.2% であるのに対して,B の平均正 答率が 60.6% と低いことが分かる A よりも B に課題がある A についても平均正答率が 80% を下回っている年度があり, 十分満足できる状況とは言い難い 次に, 過去 4 年間の各年度における A と B の問題冊子別の正答率を比較すると, 表 2 表 3 のようになる 表 2 過去 4 年間における A の問題冊子の正答率の状況 区分 問題数 70% 未満の問題数 70% 以上 80% 未満の問題数 80% 以上の問題数 平均正答率 (%) 平成 19 年度 平成 20 年度 平成 21 年度 平成 22 年度

27 4 年間の調査結果から今後の取組が期待される内容のまとめ 表 3 過去 4 年間における B の問題冊子の正答率の状況 区分 問題数 70% 未満の問題数 70% 以上 80% 未満の問題数 80% 以上の問題数 平均正答率 (%) 平成 19 年度 平成 20 年度 平成 21 年度 平成 22 年度 表 2を見ると,A の平均正答率にばらつきがあることが分かる 総じて,70% 以上の問題数が半数を超える年度が多いと言えるが, 平成 年度においては 70% 未満の問題数が約半数ある 習得すべき知識 技能が定着していない内容が少なくないことに注意する必要がある A の出題内容は, 身に付けておかなければ後の学年等の学習内容に影響を及ぼす, 土台となる基盤的な事項であり, 該当学年における適切な指導改善が求められる 表 3を見ると, 平成 22 年度を除き,70% 未満及び 70% 以上 80% 未満の問題が多数である B の出題内容においても,A と同様に土台となる基盤的な事項であることを再確認することが求められる (2)3 領域 1 事項別の平均正答率の比較過去 4 年間における3 領域 1 事項別の平均正答率を比較すると, 表 4のようになる 表 4 過去 4 年間における 3 領域 1 事項別の平均正答率の状況 区分 平成 19 年度 平成 20 年度 平成 21 年度 平成 22 年度 過去 4 年間の平均 話すこと 聞くこと書くこと読むこと言語事項 A B A と B の平均 A B A と B の平均 A B A と B の平均 A B A と B の平均 ( 注 ) A と B の平均 過去 4 年間の平均 は, 小数第 2 位を四捨五入した数値である 表 4を見ると,3 領域 1 事項別の過去 4 年間の平均は, 話すこと 聞くこと が 70.8%, 書くこと が 63.8%, 読むこと が 61.6%, 言語事項 が 72.3% である 読むこと, 書くこと, 話すこと 聞くこと, 言語事項 の順に課題があることが分かる 話すこと 聞くこと と 言語事項 の過去 4 年間の平均正答率は,70% を上回っている 毎年度, 20

28 第 1 章小学校国語 漢字の読み書きを6 問出題し, その正答率が比較的高いことにより, 言語事項 の平均正答率が3 領域を上回っていると考えられる 一方, 読むこと と 書くこと の過去 4 年間の平均正答率は,70% を下回っている (3) 問題形式別の平均正答率の比較過去 4 年間における問題形式別の平均正答率を比較すると, 表 5のようになる 表 5 過去 4 年間における問題形式別の平均正答率の状況 選択式短答式記述式 区分 A B A と B の平均 A B A と B の平均 A B A と B の平均 平成 19 年度 平成 20 年度 平成 21 年度 平成 22 年度 過去 4 年間の平均 ( 注 ) A と B の平均 過去 4 年間の平均 は, 小数第 2 位を四捨五入した数値である 表 5を見ると, 問題形式別の過去 4 年間の平均は, 選択式 が 68.9%, 短答式 が 69.6%, 記述式 が 61.2% である 記述式, 選択式, 短答式 の順に課題があることが分かる 記述式 の問題は, 知識 技能を生かしながら, 相手や目的, 意図, 場面や状況などに応じて言語を操作したり運用したりする内容である 21

29 4 年間の調査結果から今後の取組が期待される内容のまとめ 22

30 第2章小学校第 2 章小学校算数 全国学力 学習状況調査の 4 年間の調査結果から今後の取組が期待される内容のまとめ 児童生徒への学習指導の改善 充実に向けて 第 2 章小学校算数 算数Ⅰ はじめに 小学校算数の調査問題は, 全国的な学力調査の具体的な実施方法等について( 報告 ) ( 以下, 報告書という )( 平成 18 年 4 月 ) に掲げる問題作成の基本理念を基本的な枠組みとしている また, 調査問題自体が学校の教員や児童生徒に対して, 土台となる基盤的な事項を具体的に示すとともに, 教員の指導改善や児童生徒の学習改善 学習意欲の向上などに役立つことを重視している なお, 報告書では, 算数科の調査問題においては, 次のような観点を盛り込むことや工夫することが考えられるとしている 主として 知識 に関する問題 整数, 小数, 分数の四則計算をすること 身の回りにある量の単位と測定が分かること 図形の性質が分かること 数量の関係を表すこと, 変化の様子を調べることなど 主として 活用 に関する問題 物事を数 量 図形などに着目して観察し的確に捉えること 与えられた情報を分類整理したり必要なものを適切に選択したりすること 筋道を立てて考えたり振り返って考えたりすること 事象を数学的に解釈したり自分の考えを数学的に表現したりすることなど 以下に過去 4 年間の調査問題によって得られた調査結果を踏まえ, 一定の成果として認められる内容, 課題として考えられる内容と学習指導のポイントを述べる 23

31 4 年間の調査結果から今後の取組が期待される内容のまとめ Ⅱ 4 年間の調査結果から一定の成果として認められる内容 過去 4 年間の調査において, 同じような趣旨の下に複数年度にわたって出題し, 正答率がおおむね 80% を上回る内容を一定の成果として認められるものと捉えることにする 領域に即して該当する内容を整理すると次のようになる 数と計算 における成果 整数, 小数, 分数の四則計算をすること 分数の意味と表し方を理解すること 量と測定 における成果 角の大きさを求めること 示された図形の面積を求めること 数と計算 整数, 小数, 分数の四則計算をすること 算数 A 1の設問において, 毎年度, 四則計算の設問を出題している 出題する四則計算は, 第 5 学年の内容のみならず, 第 2 学年から第 4 学年の四則計算も取り上げている 過去 4 年間の正答率の状況としては, 整数の加法及び減法の平均正答率が 93.4%, 整数の乗法及び除法の平均正答率が 89.3%, 小数の加法及び減法の平均正答率が 83.3%, 小数の乗法及び除法の平均正答率が 81.5%, 同分母分数の加法及び減法の平均正答率が 96.7% であった このように, 四則計算をすることはおおむね良好であると考えられる また, 四則計算に関しては, 過去の全国学力調査や教育課程実施状況調査における正答率と比較して, 多くの設問で過去の正答率を上回っている 各調査の実施時期が異なるため, 単純な比較ができないことに留意する必要はあるが, 計算技能の習熟と定着の状況は, おおむね良好であると考えられる 24

32 第 2 章小学校算数 分数の意味と表し方を理解すること 平成 19 年度算数 A において, 正方形の 2/3 が黒くぬられている図形を選択する設問を出題したところ, 正答率は 89.3% であった また, 平成 19 年度算数 A (1) において, 真分数を数直線上に表す設問を出題したところ, 正答率は 95.1% であった さらには, 平成 20 年度算数 A (2) において,7/10 と大きさが等しくなる小数を選択する設問を出題したところ, 正答率は 82.3% であった このように, 分数の意味と表し方に関する理解についてはおおむね良好であると考えられる しかし, 平成 22 年度算数 A (2) において,2lのジュースを3 等分したときの1つ分の量を分数で表す設問を出題したところ, 正答率は 40.6% であった 商を分数で表せることの理解については課題がある 量と測定 角の大きさを求めること 平成 21 年度算数 A において, 角の大きさを測定する場面で, 分度器の目盛りを読む設問を出題したところ, 正答率は 78.9% であった また, 平成 22 年度算数 A 5(1) において, 三角定規を組み合わせたときにできる補角の大きさを求める設問を出題したところ, 正答率は 82.9% であった このように, 角の大きさを求めることについてはおおむね良好であると考えられる 示された図形の面積を求めること 平成 19 年度算数 A 5において (1) では平行四辺形の面積を,(2) では三角形の面積を,(3) では円の面積を求める式と答えを書く設問を出題したところ, 正答率はそれぞれ 96.0%, 89.5%,73.2% であった また, 平成 20 年度算数 A 5において, 底辺と高さと斜辺の長さを示して平行四辺形の面積を求める式と答えを書く設問を出題したところ, 正答率は 85.3% であった このように基本的な平面図形の面積の求め方についてはおおむね良好であると考えられる しかし, 平成 21 年度算数 A において, 方眼上にかかれた, 高さが図形の外にある三角形の面積を求める式と答えを書く設問を出題したところ, 正答率は 67.1% であった 面積を求めるためにはどの長さが必要かを考えたり, 必要な長さを測定したりして面積を求めることについては課題がある 25

33 4 年間の調査結果から今後の取組が期待される内容のまとめ 26

34 第 2 章小学校算数 Ⅲ 4 年間の調査結果から課題として考えられる内容と学習指導のポイント 過去 4 年間の調査において, 同じような趣旨の下に複数年度にわたって出題し, 正答率がおおむね 70% を下回る内容を課題として捉え, 領域に分けて整理するとともに, それらの課題の解決に向けた学習指導のポイントについて, 小学校学習指導要領解説 算数編 ( 平成 20 年 8 月 ) の内容を基に述べる 領域ごとに課題を整理すると次の 5 つになる 1 数と計算 における課題 乗法や除法の意味を理解すること 2 量と測定 における課題 求積に必要な情報 ( 図形の長さ及び図形の性質 ) を取り出して面積を求めること 3 図形 における課題 図形の性質を基に事象を判断すること 4 1 数量関係 における課題 計算の順序についてのきまりなどを理解すること 4 2 数量関係 における課題 割合の意味を理解すること 27

35 4 年間の調査結果から今後の取組が期待される内容のまとめ 1 数と計算 (1) 数と計算 における課題 乗法や除法の意味を理解すること 該当する調査問題 調査結果等 調査問題 : 平成 19 年度 A 演算決定正答率 54.3% 調査問題 調査結果等 (P116 P117 参照 ) 調査問題 : 平成 20 年度 A 乗数と積の大きさ, 除数と商の大きさの関係正答率 45.3% 調査問題 調査結果等 (P118 P119 参照 ) 調査問題 : 平成 20 年度 A (2) 除法の意味 ( 割合を求める場合 ) 正答率 55.7% 調査問題 調査結果等 (P120 P122 参照 ) 調査問題 : 平成 22 年度 A (1) 除法の意味正答率 54.1% 調査問題 調査結果等 (P123 P124 参照 ) ここでは, 次の設問を取り上げて説明する 左の図 1 は平成 19 年度算数 A 演算決定 4 答えが 210 * 0.6 の式で求められる問題を, 下の 1 から 4 までの中から 1 つ選んで, その番号を書きましょう さとう 1 砂糖を 0.6 kg 買って,210 円はらいました この砂糖 1 kg のねだんはいくらでしょう kg の大豆を 0.6 kg ずつふくろにつめます 大豆を全部つめるには, ふくろはいくついるでしょう 3 1 m のねだんが 210 円のリボンを 0.6 m 買いました リボンの代金はいくらでしょう 4 赤いテープの長さは 210 cm です 赤いテープの長さは白いテープの長さの 0.6 倍です 白いテープの長さは何 cm でしょう 図 1 平成 19 年度調査問題算数 A 4 の問題である 本問題の正答率は 54.3% であり, 小数の乗法の意味について理解し, 問題の場面から式を考えることに課題があることがうかがえる また, 本問題の誤答についてみると,4 を選択した児童が 30.1% いた これは, 文章に 倍 という表現が含まれることから乗法と判断していると考えられる 具体的な問題を基に考察したが, 過去 4 年間の乗法や除法の意味についての課題を整理すると次のようになる 小数の乗法の意味について理解し, 問題の場面から式を考えることに課題がある 小数の計算における乗数と積の大きさ, 除数と商の大きさの関係についての理解に課題がある 基準量 ( 基準にする大きさ ) よりも比較量 ( 割合に当たる大きさ ) の方が小さい場面で, 何倍かを求めるために除法が用いられることの理解に課題がある 商が 1 より小さくなる等分除 ( 整数 ) ( 整数 ) の場面で, 除法が用いられることの理解に課題がある 28

36 第 2 章小学校算数 (2) これからの 数と計算 における学習指導のポイント 計算の指導に当たっては, 計算の意味について理解すること, 計算の仕方を考えること, また計算に習熟し活用できるようにすることが大切な狙いである その中でも特に, 計算の意味について理解すること に関して, 乗法の学習は第 2 学年から, 一方, 除法の学習は第 3 学年から指導される そして, それぞれの学年の内容に 計算の意味について理解すること が明記されている 乗法や除法の意味について理解することは, 第 2, 第 3 学年から系統的に指導することが求められるのである また, 過去 4 年間の調査結果から, 学習指導に当たって工夫改善を要する重点事項は次のようになる 倍 という表現を含む文章から, 何が基準量になっているのかを確認して数量関係を捉えられるようにすること 数直線や図などを用いたり, 具体的な場面に当てはめたりして数量の関係を捉えるようにして, 乗数と積の大きさ, 除数と商の大きさの関係を調べる活動を取り入れること 簡単な数に置き換えて数量関係を考える活動を取り入れ, 児童が自ら問題を解決する手がかりを作っていけるようにすること 基準量よりも比較量の方が小さい場面で, 割合 ( 倍 ) が1より小さくなることを理解できるようにすること 商が1より小さくなる等分除 ( 整数 ) ( 整数 ) の場面では, 何が被除数で, 何が除数かを捉えて立式できるようにすること 課題の解決に向けた 授業アイディア例 授業アイディア例 1 [ 対象 : 第 5 学年以上 ] 除法の結果を表す分数について理解する (P192 参照 ) 授業アイディア例 2 [ 対象 : 第 5 学年以上 ] 付点音符と付点 2 分音符の長さの関係 (1.5 倍 ) を正しく図に表し, 図が正しいわけを説明する (P193 参照 ) 29

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39 4 年間の調査結果から今後の取組が期待される内容のまとめ (2) これからの 量と測定 における学習指導のポイント 授業で用いられる求積の問題には, 一般的に解決に必要な情報のみが与えられていて, それ以外の情報は含まれていないことが多い 過去 4 年間の調査結果から, 問題解決に必要な情報を選択したり, 見いだしたりする力が弱いことが明らかになっている また, 図形の性質を基に, 統合的 発展的に考える力も弱いことが明らかになっている そこで, 過去 4 年間の調査結果から, 学習指導に当たって工夫改善を要する事項は次のようになる 情報過多の場面を提示し, 面積を求めるために必要な情報を取り出す活動を取り入れるようにすること 図形の性質を基に面積の関係を捉える活動を取り入れるようにすること 既に分かっていることと新しい事柄との関係を把握する活動を取り入れるようにすること 課題の解決に向けた 授業アイディア例 授業アイディア例 3 [ 対象 : 第 5 学年以上 ] 方眼上の三角形の底辺と高さを測定し, 面積を求める (P196 参照 ) 授業アイディア例 4 [ 対象 : 第 6 学年 ] 円を分割して並べ替えた図形と元の円を対応させて, 円の面積の求め方を考える (P197 参照 ) 授業アイディア例 5 [ 対象 : 第 5 学年以上 ] 等しい面積になることを説明した考えを解釈する (P198 P199 参照 ) 32

40 33 第 2 章小学校算数

41 4 年間の調査結果から今後の取組が期待される内容のまとめ 3 図形 (1) 図形 における課題 図形の性質を基に事象を判断すること 該当する調査問題 調査結果等 調査問題 : 平成 19 年度 B (1) 事象の観察と判断 ( 道路 ) 正答率 71.4% 調査問題 調査結果等 (P138 P139 参照 ) 調査問題 : 平成 21 年度 B (2) 事象の観察と論理的な考察 ( 階段 ) 正答率 65.3% 調査問題 調査結果等 (P140 P141 参照 ) 調査問題 : 平成 22 年度 B (1) 事象の観察と論理的な考察 ( バス ) 正答率 65.1% 調査問題 調査結果等 (P142 P143 参照 ) ここでは, 次の設問を取り上げて説明する ⑵ 下の図の点オから点クまでのところに, かざりをつけようと思います 点オから点クまでのの部分の長さを知りたいのですが, 高い場所なので, 長さを直接はかることができません 上の四角形オカキクは, 平行四辺形とみることができます そこで, ゆうじさんは, 点オから点クまでの長さを知るためには, 点カから点キまでの長さをはかればよいと考えました このように考えたわけとして正しいものを, 下の 1 から 5 までの中から 1 つ選んで, その番号を書きましょう 1 平行四辺形は,2 つの対角線の長さが等しいから 2 平行四辺形は,4 つの辺の長さが等しいから 3 平行四辺形は, 向かい合っている辺の長さが等しいから 4 平行四辺形は, 向かい合っている角の大きさが等しいから 5 平行四辺形は, 向かい合っている辺が平行だから 図 4 平成 20 年度調査問題算数 B 1(2) 左の図 4 は平成 21 年度算数 B 1(2) の問題である 本問題では, 示された部分の長さを直接測らなくても調べられる理由を, 図形の性質を基に考えることが求められた 本問題の正答率は 65.3% であり, 問題解決の根拠となる図形の性質を判断することに課題があることがうかがえる また, 本問題の誤答についてみると,5 を選択した児童が 19.9% いた これは, 平行四辺形の定義を選択しているものであり, 問題解決の根拠として適切な図形の性質を選択できていないものである 具体的な問題を基に考察したが, 過去 4 年間の図形の性質を基に事象を判断することについての課題を整理すると次のようになる 34

42 第 2 章小学校算数 問題解決の根拠となる図形の性質を判断することに課題がある 与えられた条件や図形の定義, 性質を基に, 事象から見いだした図形を判断し, その理由を選択することに課題がある (2) これからの 図形 における学習指導のポイント 小学校学習指導要領解説 算数編において, 第 5 学年 C(1) ウでは, 図形の性質を見いだし, それを用いて図形を調べたり構成したりすること が明記されている 図形の性質を基に事象を判断することは, 第 5 学年において指導することはもちろんのこと, 調査問題から分かるように第 3 学年及び第 4 学年から系統的に指導を充実することが大切である 過去 4 年間の調査結果から, 学習指導に当たって工夫改善を要する事項は, 次のようになる 直感的に図形を見いだしたり, 図形の定義や性質を根拠に筋道を立てて考えて図形を 見いだしたりするなど, 目的に応じて図形を見いだす活動を取り入れること 課題の解決に向けた 授業アイディア例 授業アイディア例 6 [ 対象 : 第 5 学年以上 ] 与えられた条件を基に, 図と文章を対応させて筋道を立てて考える 授業アイディア例 7 [ 対象 : 第 5 学年以上 ] 具体物を用いた操作を振り返り, 操作の数学的な意味を理解する (P202 参照 ) (P203 参照 ) 35

43 4 年間の調査結果から今後の取組が期待される内容のまとめ 4-1 数量関係 (1) 数量関係 における課題 計算の順序についてのきまりなどを理解すること 該当する調査問題 調査結果等 調査問題 : 平成 19 年度 A (7) 正答率 69.1% 調査問題 調査結果等 (P146 参照 ) 調査問題 : 平成 19 年度 B (1) 事象の数学的な解釈と表現 ( 花壇 ) 正答率 67.5% 調査問題 調査結果等 (P147 P148 参照 ) 調査問題 : 平成 19 年度 B (2) 事象の数学的な解釈と表現 ( 花壇 ) 正答率 88.2% 調査問題 調査結果等 (P147 P148 参照 ) 調査問題 : 平成 19 年度 B (1) 数学的表現の解釈と判断 ( 走り高跳び ) 正答率 65.1% 調査問題 調査結果等 (P149 P151 参照 ) 調査問題 : 平成 19 年度 B (2) 数学的表現の解釈と判断 ( 走り高跳び ) 正答率 51.4% 調査問題 調査結果等 (P149 P151 参照 ) 調査問題 : 平成 20 年度 A (5) 正答率 71.1% 調査問題 調査結果等 (P152 参照 ) 調査問題 : 平成 20 年度 B (2) 解決方法の解釈と適用 ( 掃除当番表 ) 正答率 38.5% 調査問題 調査結果等 (P153 P155 参照 ) 調査問題 : 平成 21 年度 A (6) 正答率 67.0% 調査問題 調査結果等 (P156 参照 ) 調査問題 : 平成 22 年度 A (6) 正答率 66.3% 調査問題 調査結果等 (P157 P158 参照 ) 調査問題 : 平成 22 年度 B (2) 問題や式の解釈 修正 ( おつり ) 正答率 42.7% 調査問題 調査結果等 (P159 P160 参照 ) 36

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45 4 年間の調査結果から今後の取組が期待される内容のまとめ (2) これからの 計算の順序についてのきまりなどの理解 における学習指導のポイント 小学校学習指導要領解説 算数編 2 算数科の内容数量関係 において, 式の表現と読み は第 1 学年から系統的に指導がなされるようになっている また式の指導において大切になることとして, 次のことが示されている 式の指導においては, 具体的な場面に対応させながら, 事柄や関係を式に表すことができるようにする さらに, 式を通して場面などの意味を読み取り言葉や図を用いて表したり, 式で処理したり考えを進めたりすることが大切である さらに, 式を, 言葉, 図, 表, グラフなどと関連付けて用いて自分の考えを説明したり, 分かりやすく伝え合ったりできるようにすることが大切である 計算の順序のきまりなどについての学習は第 4 学年で行われるが, 第 1 学年から式の表現と読みについて系統的に指導を充実することが大切である また, 過去 4 年間の調査結果から, 学習指導に当たって工夫改善を要する事項として示された内容は, 次のようになる 四則の混合した様々な計算をする機会を設けて継続して指導すること 計算の順序についてのきまりに従って計算することの重要性を理解できるようにすること ( ) を用いると, 数量の関係をひとまとまりとして表すことができるというよさを理解できるようにすること 四則が混合したり,( ) が用いられたりした計算が確実にできるようにすること 課題の解決に向けた 授業アイディア例 授業アイディア例 8 [ 対象 : 第 4 学年以上 ] 問題作りの場面で, 作った問題を吟味して修正する (P206 参照 ) 38

46 39 第 2 章小学校算数

47 4 年間の調査結果から今後の取組が期待される内容のまとめ 4-2 数量関係 (1) 数量関係 における課題 割合の意味を理解すること 該当する調査問題 調査結果等 調査問題 : 平成 19 年度 B (3) 情報の選択と解釈 ( 漁業 ) 正答率 54.1% 調査問題 調査結果等 (P161 P162 参照 ) 調査問題 : 平成 19 年度 B (1) 情報の分類整理と問題解決 ( ケーキ ) 正答率 29.5% 調査問題 調査結果等 (P163 P165 参照 ) 調査問題 : 平成 20 年度 A ⓽(2) 円グラフと百分率正答率 55.1% 調査問題 調査結果等 (P166 P167 参照 ) 調査問題 : 平成 20 年度 B (2) 情報の選択と考え方の評価 ( 農業 ) 正答率 58.5% 調査問題 調査結果等 (P168 P172 参照 ) 調査問題 : 平成 20 年度 B (3) 情報の選択と考え方の評価 ( 農業 ) 正答率 17.6% 調査問題 調査結果等 (P168 P172 参照 ) 調査問題 : 平成 21 年度 A 百分率正答率 57.1% 調査問題 調査結果等 (P173 P174 参照 ) 調査問題 : 平成 21 年度 B (3) 資料の数学的な解釈と判断の根拠の説明 ( リサイクル ) 正答率 17.9% 調査問題 調査結果等 (P175 P178 参照 ) 調査問題 : 平成 22 年度 A ⓽(1) 割合, 折れ線グラフ正答率 57.8% 調査問題 調査結果等 (P179 P182 参照 ) 調査問題 : 平成 22 年度 B (3) 情報の選択と資料の関連付け ( 学校でのけが ) 正答率 40.2% 調査問題 調査結果等 (P183 P185 参照 ) 調査問題 : 平成 22 年度 B (1) 事象の数学的な解釈と判断の根拠の説明 ( 買い物 ) 正答率 69.2% 調査問題 調査結果等 (P186 P190 参照 ) 調査問題 : 平成 22 年度 B (2) 事象の数学的な解釈と判断の根拠の説明 ( 買い物 ) 正答率 17.4% 調査問題 調査結果等 (P186 P190 参照 ) 40

48 第 2 章小学校算数 ここでは, 次の設問を取り上 7 げて説明する ある会場に小学生が集まりました 集まった小学生 200 人のうち 80 人が女子でした わりあい女子の人数の割合は, 集まった小学生の人数の何 % ですか 下の 1 から 左の図 7は, 平成 21 年度算数 A 7の問題である 200 人のうち 4 までの中から 1 つ選んで, その番号を書きましょう 80 人が女子のとき, 女子の人数 の割合は全体の何 % か選ぶ問題で % % 40 % ある ここでは, 割合が ( 比較量 ) ( 基準量 ) で求められること, 及 4 80 % 図 7 平成 21 年度調査問題算数 A 7 び基準量を 100 として, それに対する割合で表す方法が百分率であ ることを理解していることが求められる さらに, 集まった小学生の人数 200 人が基準量で あり, 女子の人数 80 人が比較量と捉えることが求められる 正答率は 57.1% であり, 百分率を求めることに課題があることがうかがえる 一方, 本問題 の誤答について見ると,2 と選択した児童が 22.6% いた これは = 2.5 として選 択したと考えられる また,1 と選択した児童が 11.2% いた これは, = 0.4 とし て小数を百分率に変換することな ⑵ ひろしさんは, 下のような定価で売られているシャツ, ズボン, くつを 1 品ずつ買います く選択したものと考えられる 一方, 左の図 8は, 平成 22 年 ア イ ウ シャツ ズボン くつ 度算数 B 5(2) の問題である 割合が使われている場面を理解し, 割合の考えを基に, 数の大小を判断し, その判断の理由を数学的に表現する問題である ここで 定価 1900 円定価 3900 円定価 5800 円 は, 割引券を使うと割引される金 額が最も大きくなる商品を選び, わりびきけん ひろしさんは, 右の図のような割引券まいを 1 枚持っています その割引券には, 割 引 券 その理由を書くために, 基準量, 1 品に限り, 定価の 20 % 引き と書かれています 1 品に限り, 定価の 20 % 引き 比較量, 割合の関係を基に比較量の大小を判断することが求められた 本問題の正答率は 17.4% で ねびシャツ, ズボン, くつのうち, どれに割引券を使うと, 値引きされる金額がいちばん大きくなりますか 上のアからウまでの中から 1 つ選んで, その記号を書きましょう また, その記号の商品に割引券を使うと, 値引きされる金額がいちばん大きくなるわけを, 言葉や式を使って書きましょう 図 8 平成 22 年度調査問題算数 B 5(2) あり, 割合が一定の場面で, 比較量が最も大きくなるときの基準量を判断し, その理由を言葉や式を用いて記述することに課題があることがうかがえる 具体的な問題を基に考察したが, 過去 4 年間の調査から割合の意味の理解についての課題 を整理すると次のようになる 百分率の意味についての理解に課題がある 百分率を用いて問題を解決することに課題がある 示された考え方が正しいかどうかを割合の考えを用いて評価し, その理由を数学的に表現することに課題がある 41

49 4 年間の調査結果から今後の取組が期待される内容のまとめ (2) これからの 割合の意味の理解 における学習指導のポイント 過去 4 年間の調査結果から, 割合 ( 百分率 ) に関しては, 割合の意味の理解が弱いことが明らかになっている そこで, 過去 4 年間の調査結果から, 学習指導に当たって工夫改善を要する事項を挙げると次のようになる 百分率の意味を理解し, 数量の関係を捉えて立式できるようにすること 日常生活の場面で百分率を用いて問題を解決する活動を通して, 百分率の意味の理解を深めること 割合の学習では, 比較量が, 基準量と割合の積で決まることを理解できるようにすること 比較量の大小は, 割合だけで決まるのではなく, 基準量と割合の二つによって決まるという見方ができるようにすること 課題の解決に向けた 授業アイディア例 授業アイディア例 9 [ 対象 : 第 5 学年以上 ] 基準量と比較量の両方に着目して, 割合の大小を判断する (P207 参照 ) 授業アイディア例 10 [ 対象 : 第 5 学年以上 ] 割引券を使うと値引きされる金額が最も大きくなる商品を選んだ理由を説明するために, 説明に必要な事柄を考える (P208 参照 ) 授業アイディア例 11 [ 対象 : 第 5 学年以上 ] 2 つのものの大小を 50% を基準にして考え, 説明する (P209 参照 ) 42

50 第 2 章小学校算数 記述式の問題における学習指導のポイント 1 記述式問題から明らかになった課題算数科においては, 言葉や数, 式, 図, 表, グラフなどを用いて, 筋道を立てて説明したり論理的に考えたりして, 自ら納得したり, 他者を説得したりできることが大切である そこで, 算数科の主として 活用 に関する問題において, 以下の3 種類の記述内容にかかわる問題を出題している 事実 を記述する問題 事実 を記述する問題では, 計算の性質, 図形の性質や定義, 数量の関係の記述を求めること, 表やグラフなどから見いだせる傾向や特徴の記述を求めることが考えられる また, 事実 を記述する際には, 説明する対象を明らかにして記述することが求められる 方法 を記述する問題 方法 を記述する問題では, 問題を解決するための自分の考え方や解決方法の記述を求めること, 他者の考え方や解決方法を理解して, その記述を求めることが考えられる また, ある場面の解決方法を基に別の場面の解決方法を考え, その記述を求めることが考えられる 理由 を記述する問題 理由 を記述する問題では, ある事柄が成り立つことの理由や判断の理由の記述を求めることが考えられる また, 理由 を記述する際には, A だから B となる のように,A という理由及び B という結論を明確にして考え, それを記述することが求められる さらに, 理由として取り上げるべき事柄が複数ある場合には, それらを全て取り上げて記述することが求められる 過去 4 年間の記述式問題の平均正答率は 35.5%(P48 表 4 参照 ) であり, 課題が大きいことがうかがえる 例えば, 平成 19 年度全国学力 学習状況調査 小学校 報告書では, 次のように, 記述式問題についての課題を報告している 必要な事柄を示して, 面積が等しいことの理由を説明することに課題がある 計算の工夫を理解し, その計算方法を説明することに課題がある 地図上に複数の図形を見いだし, 必要な情報を取り出して, 面積を比較し, 説明することに課題がある 言葉の式を読み取り, 式の形に着目して計算結果の大小を判断し, 根拠を明確にして説明することに課題がある 上記の課題を見ると, 記述に関する形式的な面のみならず,P27 から論考してきた課題として考えられる内容の両面から指導の改善が求められることが分かる ここでは, 次の設問を取り上げて説明する 理由の説明として不十分な反応が多かった問題の例 次ページの図 9 は, 平成 20 年度算数 B 1(2) の問題及び解答類型と反応率である この問題は, 与えられた情報を整理したり選択したりして, 筋道を立てて考え, 示された判断が正しい理由を式と言葉を用いて記述できるかどうかを見るものである 本問題の誤答について見ると, 戸棚を置くことのできる幅 (120cm) のみを書いている解答, 幅が最小になる二つの戸棚を置く場合について調べる説明のみを書いている解答など, 理由の説明が不十分な解答類型 6 の反応が 25.3% と最も高かった このことから, 判断の正しさを説明する場合には, 理由として必要な事柄をもれなく示した上で, 理由と結論を明確にして述べることが, 学習指導に当たって大切なことになる 43

51 4 年間の調査結果から今後の取組が期待される内容のまとめ たか子さんは,3 つの戸だなの中から 2 つを選び, 下の図のように, ドアが 当たらない場所に置きたいと考えています 2 つの戸だなは, 後ろ側を北側 ならのかべにつけて, 机の横に並べて置きます たか子 すると, たか子さんのお姉さんが, 次のように言いました 姉 3 つの戸だなの中から, どれとどれを選んで置いても, ドアを開け閉めすると, 戸だなに当たってしまうね お姉さんが, 3 つの戸だなの中から, どれとどれを選んで置いても, ドア を開け閉めすると, 戸だなに当たってしまう と言ったことが正しいわけを, 式と言葉を使って書きましょう 図 9 平成 20 年度調査問題算数 B 1(2) の設問及び解答類型と反応率 2 指導改善のポイント記述式問題は, 数量や図形, 数量関係を考察して見いだした事実を確認したり説明したりすること, 問題を解決するために見通しをもち, 筋道を立てて考え, その考え方や解決方法を説明すること, 論理的に考えを進めてそれを説明したり, 判断や考えの正しさを説明したりすること といった大切にしたい算数科の学習活動に基づいて設定している そこで, 記述式問題から明らかになった課題に対する指導改善のポイントとして 2 点述べる (1) 解答類型に基づいた実態把握本調査においては, 児童の解答状況を分析するために, 正答, 予想される誤答 無解答を分類して, 最大で 10 の類型を設定している 指導改善に当たっては, 解答類型に基づいて, 児童の解答の状況を詳細に把握し, きめ細かな指導の方策を考える必要がある その際には, 正答 誤答の解答状況を基に, 児童の問題や内容に対する理解の程度を把握したり, 正答例の記述を参考にしたりして, 日々の授業に計画的 継続的に言語活動を位置付けることが大切である (2) 活用の観点に基づいた指導の工夫算数科の主として 活用 に関する問題においては, 次の観点から調査問題を作成している 物事を数 量 図形などに着目して観察し的確に捉えること 与えられた情報を分類整理したり必要なものを適切に選択したりすること 筋道を立てて考えたり振り返って考えたりすること 事象を数学的に解釈したり自分の考えを数学的に表現したりすることなど記述式問題から明らかになった指導の改善に当たっては, 知識 技能等が活用される状況として, 上述の観点を基に, 学習活動を構想し, 日々の授業に取り入れることが大切である 上述の 2 つのポイントは, 全国学力 学習状況調査 小学校 報告書の 学習指導に当たって 及び全国学力 学習状況調査小学校の結果を踏まえた授業アイディア例に掲載しているので, 参照いただきたい また, 算数科においては, 中学校の学習を見据えた指導も大切になる 過去 4 年間の全国学力 学習状況調査の中学校数学の課題も併せて参照いただき, 指導改善に生かしていただきたい 44

52 領域年度相当数の児童ができていると明らかになった内容数と計算と測定形量関係第 2 章小学校算数 参考 本項では, 小学校算数の過去 4 年間の調査結果について,(1) 問題冊子別,(2)4 領域別, (3) 問題形式別に正答率を比較し, 考察する はじめに, 過去 4 年間の調査結果において, 相当数の児童ができている内容として報告したものを整理すると, 次のようになる H19 H20 H21 H22 (A) 整数, 小数, 分数の四則計算 (A) 整数, 小数の四則計算 (A) 整数, 小数, 分数の四則計算 (A) 整数, 小数, 分数の四則計算量H19 H20 H21 H22 ( 該当の内容はなし ) (A) 基本的な平面図形の面積の求め方 (A) 長さについての感覚を身に付けること (A) 示された角の大きさを求めること図H19 H20 H21 H22 (A) 三角形や平行四辺形の性質を理解し, 角の大きさを求めたり作図したりすること ( 該当の内容はなし ) (A) 平行四辺形の向かい合う辺の長さが等しいという性質の理解 (A) 立方体を展開図から構成すること数H19 H20 H21 H22 (B) 棒グラフから数量の大小や変化の様子を読み取ること (A) 円グラフを読むこと ( 該当の内容はなし ) (B) 円グラフから必要な情報を読み取ること (1) 問題冊子別の平均正答率の比較過去 4 年間における A と B の問題冊子別の平均正答率を比較すると, 表 1のようになる 表 1 過去 4 年間における A と B の問題冊子別の平均正答率の状況 年度 区分 A 主として 知識 に関する問題 B 主として 活用 に関する問題 問題数 ( 問 ) 平均正答率 (%) 問題数 ( 問 ) 平均正答率 (%) 平成 19 年度 平成 20 年度 平成 21 年度 平成 22 年度 過去 4 年間の平均 問題数は, 設問数の合計である 2 平成 22 年度の平均正答率は,95% の確率で全員を対象とした調査 ( 悉皆調査 ) の場合の平均正答率が含まれる範囲である A の信頼区間は 74.2% 74.6%,B の信頼区間は 49.4% 49.8% である 3 平均正答率は, 国 公 私立学校において, ある一定の期間に調査を実施した児童数を対象としたものである 表 1を見ると, 過去 4 年間の A の平均正答率が 76.9% に対して,B の平均正答率が 55.0% と低いことが分かる このことから,A よりも B に課題があることがうかがえる また, A についても平均正答率は 80% を下回っており, 良好とは言い難い 45

53 4 年間の調査結果から今後の取組が期待される内容のまとめ 次に, 過去 4 年間の各年度における A と B の問題冊子それぞれの正答率を比較すると, 表 2 及び表 3のようになる 表 2 過去 4 年間における A の問題冊子の正答率の状況 区分 問題数 70% 未満の問題数 70% 以上 80% 未満の問題数 80% 以上の問題数 平均正答率 (%) 平成 19 年度 平成 20 年度 平成 21 年度 平成 22 年度 表 3 過去 4 年間における B の問題冊子の正答率の状況 区分 問題数 70% 未満の問題数 70% 以上 80% 未満の問題数 80% 以上の問題数 平均正答率 (%) 平成 19 年度 平成 20 年度 平成 21 年度 平成 22 年度 表 2を見ると,A の平均正答率は, 平成 19 年度を除いて,80% を下回っていることが分かる 正答率が 70% 以上の問題は各年度において半数を超えているが, 知識 技能として定着していない内容が少なくないことに注意する必要がある 特に平成 20 年度 22 年度においては, 正答率が 70% 未満の問題数が全体の問題数の1/3 以上になっている A の出題内容は, 身に付けておかなければ後の学年等の学習内容に影響を及ぼす, 土台となる基盤的な事項であり, 改善が求められる また, 表 3を見ると,B においては 70% 未満の問題数が半数以上になることが分かる 70% 未満の正答率の問題には, 記述式の問題が全て含まれており, 思考力 判断力 表現力等を育成するための言語活動の充実という観点から, 改善が求められる さらに,B の正答率が A と比べて下回ることは, 知識 技能に課題があるがゆえに, それを様々な場面に活用することに課題があることは必然であり,A と B を一体として改善することが重要となる 46

54 第 2 章小学校算数 (2)4 領域別の正答率の比較 領域ごとの課題に該当する調査問題及び調査結果は次のようになる A 数と計算 における課題 年度調査問題 H20 学習指導要領正答率 平成 19 年度 A 4 演算決定第 5 学年 A(3) ア 54.3% 平成 20 年度 A 3 乗数と積の大きさ, 除数と商の大きさの関係第 5 学年 A(3) アイ 45.3% A 4(2) 除法の意味 ( 割合を求める場合 ) 第 4 学年 A(5) ウ 55.7% 平成 22 年度 A 2(1) 除法の意味第 4 学年 A(5) ウ 54.1% B 量と測定 における課題 年度調査問題 H20 学習指導要領正答率 平成 19 年度 B 5(3) 事象の観察と判断 ( 道路 ) 第 4 学年 B(1) イ 第 5 学年 B(1) ア 18.2% B 3(1) 発展的に考えること ( 図形の性質と面積 ) 第 6 学年 B(2) ア 58.0% 平成 20 年度 B 3(2) 発展的に考えること ( 図形の性質と面積 ) 第 6 学年 B(2) ア 69.3% B 3(3) 発展的に考えること ( 図形の性質と面積 ) 第 6 学年 B(2) ア 33.4% 平成 21 年度 A 6 三角形の面積 第 5 学年 B(1) ア 67.1% C 図形 における課題 年度 調査問題 H20 学習指導要領 正答率 平成 19 年度 B 5(1) 事象の観察と判断 ( 道路 ) 第 4 学年 C(1) アイ 71.4% 平成 21 年度 B 1(2) 事象の観察と論理的な考察 ( 階段 ) 第 4 学年 C(1) イ 65.3% 平成 22 年度 B 6(1) 事象の観察と論理的な考察 ( バス ) 第 3 学年 C(1) ア 第 5 学年 C(1) イ 65.1% D 数量関係 における課題その1 計算の順序についてのきまりなどを理解すること 年度 調査問題 H20 学習指導要領 正答率 A 1(7) 第 4 学年 D(2) ア 69.1% B 1(1) 事象の数学的な解釈と表現 ( 花壇 ) 第 4 学年 D(2) ア 67.5% 平成 19 年度 B 1(2) 事象の数学的な解釈と表現 ( 花壇 ) 第 4 学年 D(2) ア 88.2% B 6(1) 数学的表現の解釈と判断 ( 走り高跳び ) 第 4 学年 D(2) ア 65.1% B 6(2) 数学的表現の解釈と判断 ( 走り高跳び ) 第 4 学年 D(2) アイ 第 5 学年 D(2) 51.4% 平成 20 年度 A 1(5) 第 4 学年 D(2) ア 71.1% B 4(2) 解決方法の解釈と適用 ( 掃除当番表 ) 第 4 学年 D(2) アイ 38.5% 平成 21 年度 A 1(6) 第 4 学年 D(2) ア 67.0% 平成 22 年度 A 1(6) 第 4 学年 D(2) ア 66.3% B 1(2) 問題や式の解釈 修正 ( おつり ) 第 4 学年 D(2) ア 42.7% 47

55 4 年間の調査結果から今後の取組が期待される内容のまとめ D 数量関係 における課題その 2 割合の意味を理解すること 年度調査問題 H20 学習指導要領正答率 平成 19 年度 B 3(3) 情報の選択と解釈 ( 漁業 ) 第 5 学年 D(4) 54.1% B 4(1) 情報の分類整理と問題解決 ( ケーキ ) 第 5 学年 D(3) 29.5% A 9(2) 円グラフと百分率第 5 学年 D(3) 55.1% 平成 20 年度 平成 21 年度 B 2(2) 情報の選択と考え方の評価 ( 農業 ) 第 5 学年 D(3) 58.5% 第 3 学年 D(3) ア B 2(3) 情報の選択と考え方の評価 ( 農業 ) 17.6% 第 5 学年 D(3)(4) A 7 百分率 第 5 学年 D(3) 57.1% B 5(3) 資料の数学的な解釈と判断の根拠の説明 ( リサイクル ) 第 5 学年 D(3) 17.9% A 9(1) 割合, 折れ線グラフ第 5 学年 D(3) 57.8% 平成 22 年度 B 3(3) 情報の選択と資料の関連付け ( 学校でのけが ) 第 5 学年 D(3) 40.2% B 5(1) 事象の数学的な解釈と判断の根拠の説明 ( 買い物 ) 第 5 学年 D(3) 69.2% B 5(2) 事象の数学的な解釈と判断の根拠の説明 ( 買い物 ) 第 5 学年 D(3) 17.4% (3) 問題形式別の平均正答率の比較 過去 4 年間の問題形式別の平均正答率を比較すると, 表 4 のようになる 表 4 過去 4 年間における問題形式別の平均正答率の状況 問題形式 選択式短答式記述式 年度 A B A B A B 平成 19 年度 平成 20 年度 平成 21 年度 平成 22 年度 過去 4 年間の平均 過去 4 年間の平均 は, 小数第 2 位を四捨五入した数値である 表 4を見ると, 過去 4 年間における A と B の問題形式別の平均正答率から 記述式, 選択式, 短答式 の順に課題があることが分かる 特に, 算数科における 記述式 の問題は, 言葉や数, 式, 図, 表, グラフなどを用いて, 筋道を立てて説明したり論理的に考えたりして, 自ら納得したり他者を説得したりできることを狙っている 解答に求められる条件を踏まえて記述することが必要になる 小学校算数の調査では, 第 5 学年の学習指導のみならず, 第 1 学年から第 4 学年の指導内容についても課題が明らかになっている また, 課題として報告した内容について指導の工夫改善を図るためには, 課題として報告した特定の学年領域の内容の指導の充実を図るだけでは難しい 算数科は系統性が強く, 課題として報告した内容の改善を図るためには, 常に継続的 関連的な指導の工夫改善が求められる 48

56 小学校国語課題として考えられる内容に該当する調査問題 調査結果A話すこと 聞くこと 49 小学校国語課題として考えられる内容に該当する調査問題 調査結果 A 話すこと 聞くこと

57 50 1 話すこと 聞くこと 話すこと 聞くこと における課題 該当する調査問題 調査結果 調査問題 : 平成 19 年度 B1 一話し合いを計画的に進める < 交流計画の司会 > (1) 出題の趣旨司会者として発言者の提案を聞き, 内容を整理することができるかどうかをみる 正答率 63.1% 無解答率 4.8% 司会の役割を果たしたり, 立場や根拠を明確にしたりして話し合うこと 1 次の記録は 六年生の大林さんの学級で 一年生と楽しく交流しよう という議題について話し合った様子です よく読んで あとの問いに答えましょう 司会それでは 一年生と楽しく交流するための計画について話し合います 遊びの内容 準備の分担たん 今後の日程の三つについて順番に話し合います まずは 遊びの内容について話し合います 一年生と六年生がいっしょに遊ぶときに どんな条件だったらよいか意見を出してください 大林ぼくは 一年生が喜ぶために 人気がある遊びを考えたらいいと思います 山本わたしは 一年生がやりやすいように ルールの簡かん単な遊びがいいと思います 1 司会そのほかに意見はありませんか (発言がないのを確かめて)今出されている条件は 一年生に人気があること ルールが簡単であること の二つです この二つの条件に合った遊びにするということで 話し合いを進めてもいいですか 全員いいです 2 司会それでは この二つの条件に合う遊びを考えて 提案してください 池田ぼくは ルールが簡単で とっても人気があるぶらんこで遊んだらいいと思います 木村わたしは 一年生がよくやっていて ルールが簡単なおにごっこがいいと思います 一年生と親しくなるには 交代で順番にやるような遊びではなくて 一度にたくさんの人で遊べる遊びがいいからです 小松それだったら ぼくは 長なわとびで遊んだらいいと思います 一年生も休み時間によくやっていて 特にむずかしいルールもなく みんながいっせいに遊べるからです 3 司会これまでに三つの遊びが提案されました ぶらんこ おにごっこ 長なわとび です 提案の中には 先に決めた二つの条件以外の新しい条件もふくまれていました それは アという条件です この条件を加えて話し合いを進めてもいいですか 全員はい いいです ~ (話し合いが続く) ~ 一 3 司会のアの発言の中に入るふさわしい言葉を書きましょう

58 解答類型と反応率 反応率 問題番号 解 答 類 型 (%) 正答 1 一 ( 正答の条件 ) 分析結果と課題 次の条件を満たして 司会者の発言した言葉を書いている 1 同じ時間や場で遊べること< 時間 場 > 2 多人数で遊べること< 人数 > ( 正答例 ) 一度にたくさんの人で遊べること みんなでいっせいに遊べること たくさんの人で遊べること 1 条件 1 2 のいずれも満たすか いずれかを満たして解答している 63.1 もの 2 条件 1 2のいずれも満たさないで解答しているもの 上記以外の解答 無解答 4.8 本設問は 司会者として提案や意見を整理し 要約しながら話し合いを進めるものである 正答は 1 同じ時間や場で遊べること 2 多人数で遊べること の 2 つの条件をいず (2) 調査結果についての解説れも満たすか いずれかを満たすものである 正答率は 63.1% である 本設問は, 司会者として提案や意見を整理し, 要約しながら話合いを進めるもので 誤答は 正答の2つの条件をいずれも満たさない解答であり 32.0% と多い 先に決めた2 ある 正答はつの条件を再度解答しているものや 具体的な遊びの名前を提案しているものがある 司会,1 同じ時間や場で遊べること,2 多人数で遊べること の2つの条件をいずれも満たすか者として発言された提案や意見を整理し 要約しながら話し合いを進めることの理解が不十, いずれかを満たすものである 正答率は,63.1% である 分である児童が多いことが分かる 誤答は, 正答の2つの条件をいずれも満たさない解答であり,32.0% と多い 先に決学習指導に当たってめた2つの条件を再度解答しているものや, 具体的な遊びの名前を提案しているもの 話し合いの発言には 提案や意見 その理由や根拠 事例など 多様な立場や考えが含まれがある 司会者として発言された提案や意見を整理し, 要約しながら話合いを進めるている 司会者はそれを聞き分け 整理し要約する能力を高めることが必要である 学年のことの理解が不十分である児童が多いことが分かる 発達段階に応じて 様々な場面で司会ができるように 多くの児童が司会の経験を積むよう配慮する必要がある (3) 学習指導に当たって 話合いの発言には, 提案や意見, その理由や根拠, 事例など, 多様な立場や考えが含まれている 司会者はそれを聞き分け, 整理し要約する能力を高めることが必要である 学年の発達段階に応じて, 様々な場面で司会ができるように, 多くの児童が司会の経験を積むよう配慮する必要がある

59 52 該当する調査問題 調査結果 調査問題 : 平成 21 年度 A7 話し合いを計画的に進める (1) 出題の趣旨司会の役割や働きを捉えて, 話合いを計画的に進めることができるかどうかをみる 正答率 68.2% 無解答率 15.1% 7 次は 谷川さんの学級で 地ち域いきの人たちとの交流会で行う劇げきの内容について話し合った様子の一部です 部は 司会者の進め方の良いところです どのようなところが良いか説明しましょう 話し合いの様子の一部 ~ (劇の内容について話し合っている) ~ 谷川はい ぼくたちの町に伝わる昔話がいいと思います 町に伝わる昔話なら 地域のみなさんもぼくたちも楽しめると思うからです ~ (同じような意見が続く) ~ 花田わたしは 登場人物の多い話がいいと思います みんなが登場して 地域のみなさんに顔を覚えてもらいたいからです ~ (同じような意見が続く) ~ 司会今 出されている案は 町に伝わる昔話 と 登場人物の多い話 です そのほかにはありませんか (しばらく時間をおく)なければ この二つの案のどちらにも合う題材を決めるということで 話し合いを進めてもいいですか 全員いいです ~ (話し合いが続く) ~ 解答類型と反応率反応率問題番号解答類型正答 (%) 7 ( 正答の条件 ) 次の条件を満たして解答している 1 出された意見を整理し, 二つの案を生かそうとしていることに触れている 2 次に話し合う内容について確認した上で進行しようとしていることに触れている ( 正答例 ) 出された二つの意見を合わせて話し合いを進めていこうとしているところが良い 次に話し合う内容を全員に確かめて話し合いを進めていこうとしているところが良い 1 条件 1,2 のいずれも満たすか, いずれかを満たしているもの 上記以外の解答 無解答 15.1 分析結果と課題 本問は, 司会者の発言を通して, 話合いの進め方の良いところを評価するものである 司会者が, 出された意見を整理して二つの案を生かそうとしていることや, 次に話し合う内容

60 (2) 調査結果についての解説 本問は, 司会者の発言を通して, 話合いの進め方の良いところを評価するものである 司会者が, 出された意見を整理して2つの案を生かそうとしていることや, 次に話し合う内容を示して合意を得て進行していることについて書く必要がある 正答率は,68.2% である 誤答には, 司会の進め方を評価するのでなく, ぼくは, 登場人物の多い話がいいと思います など, 話合いに参加する立場に立って自分の意見を書いているものがある また, 話合いがまとまっている など, 話合いとしての全体を評価しているものがある 無解答率は,15.1% である 話合いの具体的な場面に即した司会の進め方の良さを捉えることに課題がある (3) 学習指導に当たって 話合いを計画的かつ効果的に進めていくためには, 司会の能力が問われる 司会者には, 協議や討論などの話合いの目的に応じて話の組立てを工夫し整理しながら話す力や, 話し手の意図を考えながら聞く力が求められる 司会の役割を明確にし, 話合いの様々な場面に応じて内容を整理した上で, 議論を収束させたり, 新しい方向へ展開させたりすることができるように指導する必要がある 53

61 54 該当する調査問題 調査結果 調査問題 : 平成 21 年度 B2 二表をもとに話し合う < 家の中のそうじや整とん > (1) 出題の趣旨自分の立場や意図を明確にして話し合うことができるかどうかをみる 正答率 25.9% 無解答率 11.6% 2 川口さんの学級では 家族の一員としてできることを考えるために 家庭での過ごし方について調べました 次は 川口さんのグループが集めた資料をもとにした話し合いの様子の一部です よく読んで あとの問いに答えましょう 話し合いの様子の一部 司会ここからは 川口さんたちが集めた 資料 をもとにして 家の中のそうじや整とん について話し合います 資料 を見て分かったことや考えたことを発表してください 川口平成十六年を見ると いつもしている 人が少ないと思います 家の中のそうじや整とんはむずかしいことではないと思います 家族の一員としての自覚をもって 積極的に取り組むべきではないでしょうか 松山確かに 平成十六年の いつもしている は十五 % しかいません でも ときどきしている を合わせると 六十七 % もいます むしろ よく取り組んでいるほうだと思います 48% 14% 平成 17 年 0% 9% 24% 52% 15% 平成 16 年無回答などまったくしていないあまりしていないときどきしているいつもしている 1% 8% 29% 資料 家の中のそうじや整とんをする小学校 6 年生の割わり合あい ( 国立オリンピック記念青少年総合センター 青少年の自然体験活動等に関する実態調査 による ) 司会今 二人は 平成十六年の割わり合あいから考えた意見を出してくれましたが 平成十七年の割合からも考えてみてください 村田わたしは 平成十七年の あまりしていない と まったくしていない に注目しました この二つを合わせると 三十七 % にもなります しかも 平成十六年よりも増えているので もっと取り組んだほうがいいと思います あなたの発表ア ~ (話し合いが続く) ~ 二あなたは アのところで 前のページのにある A の意見の立場から発表することにしました あなたならどのような内容を発表しますか 次の条件に合わせて書きましょう 条件 平成十七年の割合( % )を取り上げること 六十字以上八十字以内にまとめて 発表するように書くこと解答類型と反応率反応率問題番号解答類型正答 (%) 2 二 ( 正答の条件 ) 次の条件を満たして解答している 1 最近の小学校六年生は, 家の中のそうじや整とんによく取り組んでいると考える立場で書いている 2 平成十七年の割合 (%) を取り上げている 3 60 字以上 80 字以内で書いている ( 正答例 ) 平成十七年の ときどきしている は四十八 % もいて, 約半分です いつもしている の十四 % も合わせると, 六十二 % もあります だから, よく取り組んでいると思います (80 字 ) 平成十七年を見ると, まったくしていない の八 % と 無回答など の一 % 以外の九十一 % の人が取り組んでいることになります だから, よく取り組んでいると思います (79 字 ) いつもしている と ときどきしている を合わせると, 平成十六年は六十七 %, 平成十七年は六十二 % もいて, 毎年六割以上もいるので, よく取り組んでいると思います (79 字 ) 1 条件 1,2,3 のいずれも満たしているもの 条件 1,2 はいずれも満たしているが, 条件 3 は満たしていないもの 条件 1,3 はいずれも満たしているが, 条件 2 は満たしていないもの 条件 2,3 はいずれも満たしているが, 条件 1 は満たしていないもの 条件 1 は満たしているが, 条件 2,3 はいずれも満たしていないもの 条件 2 は満たしているが, 条件 1,3 はいずれも満たしていないもの 上記以外の解答 無解答 11.6 分析結果と課題 本設問は, 話合いの流れを踏まえ, 自分の立場や意図を明確にして発表するものである 意見の立場が分かれている状況を踏まえ,A の意見の立場で平成 17 年の割合を取り上げて発

62 (2) 調査結果についての解説 本設問は, 話合いの流れを踏まえ, 自分の立場や意図を明確にして発表するものである 意見の立場が分かれている状況を踏まえ,Aの意見の立場で平成 17 年の割合を取り上げて発表する内容を書く必要がある 正答率は,25.9% である 立場を明確にし, 数値を根拠にしながら自分の考えを述べることに課題がある 誤答は, 解答類型 9の反応率が24.0% である 平成十七年のいつもとときどきが平成十六年よりへっているので, もっと取り組んだ方がいいと思います など, 問題で指示したA( よく取り組んでいる ) の立場ではなく,B( あまり取り組んでいない ) の立場に立つとともに, 解答の条件とした平成 17 年の割合 (%) を取り上げないで書いているものがある 解答類型 4の反応率は,17.1% である 平成十七年の ときどきしている は, 平成十六年より四 % へって, 四十八 % しかいないので, 積極的に取り組むべきだと思います など, 問題の指示とは異なる立場で書いているものがある 解答類型 9 及び解答類型 4の反応率が示すように, 限定された立場に立って思考することができない児童がいることが分かる 解答類型 3の反応率は,17.8% である いつもとときどきを合わせると六十七 % になり, 半分以上なので, よく取り組んでいると思います など, 平成 16 年の割合 (%) だけに着目し, 条件として求めた平成 17 年の割合 (%) については触れていないものがある (3) 学習指導に当たって 図表やグラフなどから読み取ったことを基に, 自分の考えを明確にして相手に分かりやすく説明したり, 報告したりするなどの言語活動を重視していくことが大切である その際, 自分の立場や意見と具体的な数値などの根拠とを論理的に結び付けながら説明したり, 報告したりできるように指導することが重要である 55

63 56

64 小学校国語課題として考えられる内容に該当する調査問題 調査結果B書くこと 57 小学校国語 課題として考えられる内容に該当する調査問題 調査結果 B 書くこと

65 58 2 書くこと 書くこと における課題 該当する調査問題 調査結果 調査問題 : 平成 20 年度 A7 分かったことをメモに取る (1) 出題の趣旨目的や課題に即して, 資料から分かったことをメモに取ることができるかどうかをみる 正答率 47.8% 無解答率 10.8% 調べて分かった事実に対する自分の考えを, 理由や根拠を明確にして書くこと 7 高田さんは 次の 資料 をもとに 言葉の使い方 についての報告文を書くことにしました そこで 資料 から分かったことをメモに取りました アの書き方のように イのの中に入るふさわしい言葉を 書き出しに続けて書きましょう 資料 言葉づかいで困こまっていること 敬けい語がうまく使えない と思っている人の割わり合 流行語や新しい言葉の意味が分からないことがある と思っている人の割合 メモの一部 ( 文化庁ちょう 平成 18 年度国語に関する世論ろん調査 による ) ア 敬語がうまく使えない と思っている人の割合は 十六歳から十九歳までがもっとも高く 年令が上がると減っていくようすが見られる イ 流行語や新しい言葉の意味が分からないことがある と思っている人の割合は 十六歳から十九歳までが

66 (2) 調査結果についての解説 本問は, 資料から分かったことを例示された構文に合わせて書くものである グラ フが 2つの項目で構成されていることを押さえた上で, 問題の対象としている 流行語や新しい言葉の意味が分からないことがある と思っている人の割合の変化を書く 必要がある 正答率は47.8% である グラフなどの資料がどのような項目で構成されて いるかを理解した上で, 得ようとする観点や内容に即して情報を正しく読み取り, 分かったことを的確に書くことに課題がある 誤答には, 問題の対象になっていない 敬語がうまく使えない と思っている人の 割合について書いたものがある また, アの書き方のように という設問の意味を 解釈できず, 例文であるアをそのまま書き写したものもある (3) 学習指導に当たって 文章だけでなく, 目的や課題に応じてグラフや図表などの資料を教師が意図的 計画的に提示し, それらの読み方について重点的に指導することが必要である このことは, 中学校学習指導要領国語の第 1 学年の 身近な生活や学習の中から課題を見付け, 材料を集め, 自分の考えをまとめること へ発展していくものであり, より一層指導の充実を図ることが重要である 資料から必要に応じて知識や情報を取り出し, 分かったことや考えたことを書くことは, 国語科のみならず, 各教科等の学習や日常生活においても大切である 59

67 60 該当する調査問題 調査結果 調査問題 : 平成 20 年度 B3 二情報を読み取って書く < 図書館だより > (1) 出題の趣旨 目的に応じて情報を読み取り, 分かったことや自分の考えを明確に書くことができるかどうかをみる 正答率 33.0% 無解答率 17.5% 3 図書委員の木村さんたちは 学校のみんなが自分たちの町の図書館をもっと利用するようになればいいと考えています 次は 木村さんたちの町にある梅山市立図書館が市内の小学生に配布した 図書館だより です よく読んで あとの問いに答えましょう 梅山市内の小学生のみなさんへ図書館だより 5 6 月号梅山市立図書館梅山市立図書館は, みなさんが利用しやすいようにくふうしています どんどん利用してください 図書館が開いている曜日 時間 火曜日から金曜日午前 9 時から午後 8 時まで 土曜日 日曜日午前 9 時から午後 5 時まで 休みは, 毎週月曜日 本の貸し出しについて 一人 5 冊さつまでとし,2 週間以内に受うけ付つけへ返してください 読書相談日 1 2 年生 火曜日 3 4 年生 水曜日 5 6 年生 金曜日 図書館員が, 決められた曜日の開館時間内に相談にのります 本を探さがすとき コンピュータを使うことができます 使い方が分からないときは, 係の人に聞いてください 読書情報 あなたは, どのくらいの時間, 本を読んでいますか? 家や図書館での一日の読書時間 ( 平成 19 年 4 月調査 ) ( 全国の 6 年生約 110 万人を対象にした 土曜日 日曜日を除のぞく マンガや雑誌しはふくまない ) 読み聞かせ からすたろう 6 月 15 日 ( 日 ) 14:30 15:00 人形劇げき スーホの白い馬 5 月 29 日 ( 木 ) 15:30 16:00 どなたでも参加できます 5 月 6 月の図書館行事 二木村さんたち図書委員は 図書館だより を読んで 家や図書館での一日の読書時間 について話し合いました 次は そのときの記録の一部です あなたなら ウのところでどのような内容を発表しますか あとの条件に合わせて書きましょう 話し合いの記録の一部 司会 図書館だより をもとに わたしたち六年生の読書時間を増やすこと をテーマとして話し合います 図書館だより の中のグラフから分かったことと それをもとにして考えたことを発表してください 木村さん家や図書館で一日に一時間以上読書をする六年生は 約十八 % もいることが分かりました わたしは それほど読書をしていないので 時間を計画的に使って もっと本を読もうと考えました あなたの発表 ~ (話し合いが続く) ~ ウ 条件 話し合いのテーマに合わせて グラフから分かったことと それをもとにして考えたことを書くこと 分かったことについては 木村さんの発表の内容と同じにならないこと 八十字以上百字以内にまとめて書くこと

68 (2) 調査結果についての解説 本設問は, グラフから分かったことを基にし, テーマや条件に即して自分の考えを明確に書くものである 正答率は,33.0% である 情報を基にして分かったことや自分の考えを明確に書くことに課題がある 誤答には, 必要な字数を満たし自分が考えたことを書いているものの, 分かったこととしてグラフの数値を正しく読み取っていないものがある また, 木村さんの発表の内容と同じにならない という前提条件を踏まえていないものもある 無解答率は,17.5% である 複数の条件に即して書くことに対応できず, 記述に至らなかったものと考えられる (3) 学習指導に当たって 目的に応じて資料から情報を正しく取り出した上で, さらにテーマや条件に合わせて書く指導が必要である そのためには, 自分の立場や主張を明確にした上で, その根拠として数値や事例などを正しく引用して書くことなどの言語活動を充実することが大切である このことは, 中学校学習指導要領国語の第 1 学年の 伝えたい事実や事柄, 課題及び自分の考えや気持ちを明確にすること, 第 2 3 学年の 自分の立場及び伝えたい事実や事柄を明確にすること へ発展するものであり, より一層指導の充実を図ることが重要である 61

69 62 該当する調査問題 調査結果 調査問題 : 平成 20 年度 B4 意見文の組み立ての違いをとらえる < 校内のけが > (1) 出題の趣旨 意見文を書くために, 二つの意見文を比べて読み, 文章全体の組み立ての違いを捉えることができるかどうかをみる 正答率アイウ 59.7% 無解答率アイウ 12.6% エオカ 35.9% エオカ 14.8% 4 水谷さんの学級では 学校生活をよりよくするために 身近な題材を取り上げて意見文を書くことになりました そこで 校内でのけがをなくすことについて書いた二人の意見文を取り上げて 文章全体の組み立てについて学習しました よく読んで あとの問いに答えましょう 段だん落のはじめにある数字は その段落の番号を示しています 中村さんの意見文 oooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooo oooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooo けがのない学校にしよう中村かおり 1 新しい学年になって 校内のいろいろな場所でけがが起きている なぜ けがが起きるのかについて くわしく調べてみることにした 2 今年の三月に校内で起きたけがの集計結果を保健室の資料で調べてみると けがの種類として 打ぼくやねんざが一番多かった けがが起きる場所は ろうかの曲がり角 教室からろうかに出る所 運動場の順で多くなっていた けがの原因を調べると 先を急いでいるときやふざけているときに転んだり ぶつかったりしている場合がほとんどであった 3 集団生活の場である学校では おたがいが気をつけなければ けがが起きてしまう 一人一人が落ち着いて行動し ふざけすぎないことが大切だ そのためには 校内放送やポスターなどで落ち着いた行動をよびかけたり おたがいに注意し合ったりすればよいと思う みんなで協力してけがのない学校にしていきたい 山下さんの意見文 oooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooo oooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooo 校内でのけがをなくすために山下ひろし 1 ぼくは 校内でのけがをなくすために 使った道具をいつも元のとおりにきちんとかたづけておくことが大切だと思う 2 先週 そうじのあと ろうかの曲がり角に置かれたままになっていたバケツにぶつかって転んでしまい ひざに大きなあざをつくってしまった 使ったバケツがきちんとかたづけてあれば けがをしなくてすんだと思う 友達の中には 体育の学習で使うハードルの高さを調節するねじがきちんと止められていなかったために 運ぶとき指をはさんでしまった人もいる 3 みんなが生活する学校では いろいろな道具がある それらがあぶない状態のままになっていると けがが起きてしまうことがある 使ったものはきちんと後始末をして 安全な状態にしておくことが大切である そのためには 係や委員会の活動の一つとして 使った道具がきちんとかたづけられているかを点検するような取り組みを行うとよいと思う みんなの学校を安全な場所にしていきたい ( 問い ) 次に示す二人の意見文の 文章全体の組み立て表 を完成させます 二人の意見文の組み立てとして アからカまでに入るふさわしいものをあとの 1 から 4 までの中からそれぞれ選んで その番号を書きましょう 番号は 二回以上使ってもかまいません 中村さんの意見文の組み立て山下さんの意見文の組み立て 1 ア 2 イ 3 ウ 1 エ 2 オ 3 カ 文章全体の組み立て表 1 調査した資料をもとにした事実 2 自分の意見や提案 3 考えたいことや調べようとする課題 4 体験をもとにした事実

70 (2) 調査結果についての解説 本問は, 二つの意見文を比べて読み, 文章全体の組み立ての違いを捉えるものである 中村さんの意見文の正答率は,59.7% である 山下さんの意見文の正答率は, 35.9% である 冒頭部分と結びとが呼応する文章の組み立てを捉えることに課題があ る 山下さんの意見文の誤答は, 解答類型 2の反応率が18.4%, 解答類型 4の反応率が 11.7% である 冒頭部分と結びに 意見や提案 があることを理解していない児童がいることが分かる (3) 学習指導に当たって 意見文の組み立てとして, 冒頭部分に何を書くのか, 具体的な事例をどう配置するか, それを自分の意見とどう結び付けるかを考えることが必要である また, 客観的 な事実や事例と感想や意見などとを区別しながら, それらの関係を捉えて書く指導が大切である 特に, 冒頭部分と結びとの呼応についての指導を重視することが大切である このことは, 中学校学習指導要領国語の第 2 3 学年の 文章の形態に応じて適切な構成を工夫すること へ発展するものであり, より一層指導の充実を図ることが重要である 63

71 64 該当する調査問題 調査結果 調査問題 : 平成 21 年度 B1 二調査報告文を書く < 小学生の体力 > (1) 出題の趣旨目的や意図に応じて, 事象や意見などを関係付けながら書くことができるかどうかをみる 正答率 17.8% 無解答率 12.5% 二山中さんは 報告文の A の中に 調べて分かったことを書きました あなたならどのような内容を書きますか 次の条件に合わせて書きましょう 条件 第一小学校の六年生の平均タイムの変化が分かるように書くこと 報告文の 一調べた理由 に書かれた内容と結び付けて書くこと 八十字以上百字以内にまとめて書くこと 平成二十一年の第一小学校六年生の平均タイム一つめとして ぼくたち六年生の平均タイムを調べた まず 体育の時間に学年全員の五十メートル走のタイムを計った 走った人数は 男女ともに三十五人ずつだった 次に 平均タイムを先生に出してもらった 平均タイムは 男子は九秒〇 女子は九秒三だった 昭和六十二年の第一小学校六年生の平均タイム二つめとして 昭和六十二年のぼくたちの小学校の六年生の平均タイムを調べた 学校図書館でさがしたが データが見つからなかった そこで先生に相談すると 先生がデータを見つけてくださった 平均タイムは 男子は八秒五 女子は八秒八だった 三まとめ平成二十一年と昭和六十二年の第一小学校の平均タイムを 下の グラフ のようにまとめた 調査をきっかけに もっと速く走れるようになるにはどうすればいいのだろうと考えるようになった これからも 体力や運動の仕方などに関心をもって いろいろな本を読んで調べたり 積極的に運動に取り組んだりしたい ( 右下に続く ) グラフ 50 メートル走の平均タイムの変化 ( 第一小学校 6 年生 ) A 1 六年生の山中さんは 小学生の体力は二十年前よりも低下した という記事を読んで 興味をもちました そこで 自分たちの小学校における五十メートル走の平均タイムの変化について調べ 次の報告文を書きました よく読んで あとの問いに答えましょう 五十メートル走の平均タイムの変化第一小学校六年山中洋平一調べた理由 小学生の体力は二十年前よりも低下した という記事を見つけた そこには 全国の小学校六年生の五十メートル走の平均タイムが下の 表 のようにまとめられていた 平成十九年のタイムが 二十年前の昭和六十二年よりもおそくなっていた ぼくたちの学校でも同じだろうかというぎもんがわいてきた そこで 第一小学校の平均タイムの変化について調べ 記事と比べてみることにした 二調べた内容と結果第一小学校における六年生の五十メートル走の平均タイムの変化について 平成二十一年(現在)と 昭和六十二年(記事で取り上げられていた約二十年前)を取り上げて調べた 9 秒 19 8 秒 91 8 秒 91 8 秒 60 平成 19 年昭和 62 年平成 19 年昭和 62 年女子男子 表 50 メートル走の平均タイムの変化 ( 全国の小学校 6 年生 ) ( 右下に続く ) ( 左上に続く ) 解答類型と反応率反応率問題番号解答類型正答 (%) 1 二 ( 正答の条件 ) 次の条件を満たして解答している 1 第一小学校の六年生の現在の平均タイムと二十年前の平均タイムとの変化について触れている 2 第一小学校の六年生の調査でも記事に書かれていた全国の六年生の調査と似たような傾向が見られたことについて触れている 3 80 字以上 100 字以内で書いている ( 正答例 ) 第一小学校の六年生の平均タイムは, 男子も女子も昭和六十二年よりも平成二十一年の方がおそくなっていた このことから, ぼくたちの学校でも記事と同じように, 平均タイムがおそくなっていることが分かった (97 字 ) 1 条件 1,2,3 のいずれも満たしているもの 条件 1,2 はいずれも満たしているが, 条件 3 は満たしていないもの 条件 1,3 はいずれも満たしているが, 条件 2 は満たしていないもの 条件 2,3 はいずれも満たしているが, 条件 1 は満たしていないもの 条件 1 は満たしているが, 条件 2,3 はいずれも満たしていないもの 条件 2 は満たしているが, 条件 1,3 はいずれも満たしていないもの 上記以外の解答 無解答 12.5 分析結果と課題 本設問は, 全国の小学校六年生の五十メートル走の平均タイムの変化と第一小学校の六年生の平均タイムの変化とを比べて分かったことを字数などの条件に即して書くものである 正答率は,17.8% である 報告文を書く目的に応じて, 調べて分かった結果と調べた理由とを関係付けて書くことに課題がある

72 (2) 調査結果についての解説 本設問は, 全国の小学校 6 年生の50メートル走の平均タイムの変化と第一小学校の 6 年生の平均タイムの変化とを比べて分かったことを字数などの条件に即して書くものである 正答率は,17.8% である 報告文を書く目的に応じて, 調べて分かった結果と調べた理由とを関係付けて書くことに課題がある 誤答は, 解答類型 3の反応率が26.0% である 第一小学校の6 年生の現在の平均タイムと20 年前の平均タイムとの変化については触れているが, 報告文の 一調べた理由 に書かれた内容と結び付けて書いていないものがある 解答類型 9の反応率は,28.1% である 第一小学校における六年生の五十メートル走の平均タイムの変化について, 平成二十一年 ( 現在 ) と, 昭和六十二年 ( 記事で取り上げられていた約二十年前 ) を取り上げて調べた など, 二調べた内容と結果 の一部をそのまま抜き出しているものなどがある 無解答率は,12.5% である 目的や意図に応じて, 事実や意見などを関係付けながら書くことができない児童がいることが分かる (3) 学習指導に当たって 報告文を書くためには, 目的や意図に応じて調べ, 集めた事柄を整理して, 事実に基づいて分かったことや考えたことを書く必要がある そのためには, 調べる目的や理由, 調べる内容や結果, まとめなどを明確にし, それらを関係付けながら文章全体として首尾一貫したものになるように指導することが大切である 65

73 66

74 小学校国語課題として考えられる内容に該当する調査問題 調査結果C読むこと 67 小学校国語 課題として考えられる内容に該当する調査問題 調査結果 C 読むこと

75 読むこと 読むこと における課題 該当する調査問題 調査結果 調査問題 : 平成 19 年度 A5 文を構成する (1) 出題の趣旨 物語の主人公について一文で書かれた内容を理解し, 一文を二文の構成にして書き換えることができるかどうかをみる 正答率 57.9% 無解答率 4.4% 物語に登場する人物についての描写や心情, 人物相互の関係を捉えること 5 次のの中の部には 二つの内容がふくまれています ごん を主語にして 二つの文に分けて書きましょう ごんは ひとりぼっちの小ぎつねで しだのいっぱいしげった森の中に あなをほって住んでいました そして 夜でも昼でも 辺りの村へ出てきて いたずらばかりしました (新にい美み南なん吉きち ごんぎつね による)

76 解答類型と反応率 反応率 問題番号 解 答 類 型 (%) 正答 5 ( 正答の条件 ) 分析結果と課題 次の条件を満たして 二文に分けて書いている 1 ( ごんは ) ひとりぼっちの小ぎつねでした 2 ( ごんは ) しだのいっぱいしげった森の中に あなをほって住んでい ました ( 正答例 ) ひとりぼっちの小ぎつねでした しだのいっぱいしげった森の中に あなをほって住んでいました 1 条件 1 2のいずれも満たして解答しているもの 条件 1は満たしているが 条件 2は満たさないで解答しているもの 条件 1は満たしていないが 条件 2は満たして解答しているもの 条件 1 2のいずれも満たさないで解答しているもの 上記以外の解答 無解答 4.4 本問は 物語の主人公について 複数の内容が含まれている文を読み 主人公を主語にして 一文を二文に書き換えるものである 正答は 主人公である ごん について 一人で住んでいることと 住んでいる場所という二つの観点で書き換えたものである 正答率は 57.9% (2) 調査結果についての解説である 本問は, 物語の主人公について, 複数の内容が含まれている文を読み, 主人公を主語にして一文を二文に書き換えるものである 正答は 誤答は 二つの観点に即して二文に書き換えていないものが20.0%, と多い 問題文として提主人公である ごん につい示された二つの文章をそのまま書き写しているものもあった また いずれかの観点には触て, 一人で住んでいることと, 住んでいる場所という2つの観点で書き換えたものでれているものの 文末が不正確な解答もあった 人物像を把握するために叙述内容を分析的ある 正答率はに読み 一文を二文の構成にして書き換えることに課題があることが分かる,57.9% である 誤答は,2つの観点に即して二文に書き換えていないものが20.0% と多い 問題文と学習指導に当たってして提示された 物語を読むときは 登場人物を把握し 場面展開における言動を押さえる指導が必要である 2つの文章をそのまま書き写しているものもあった また, いずれかの観点には触れているものの特に 主人公の人物像については 心情や性格 考え方などをより多面的にとらえることが, 文末が不正確な解答もあった 人物像を把握するため重要である また 文の中での語句の係り方 照応の仕方を押さえることやいろいろな文のに叙述内容を分析的に読み, 一文を二文の構成にして書き換えることに課題があるこ構成があることについての理解の定着を図る必要がある そのためには 二つの内容を一文とが分かる でまとめて書いたり 一文を内容ごとに分けて書いたりする言語活動を充実することが大切である (3) 学習指導に当たって 物語を読むときは, 登場人物を把握し, 場面展開における言動を押さえる指導が必要である 特に, 主人公の人物像については, 心情や性格, 考え方などをより多面的に捉えることが重要である また, 文の中での語句の係り方, 照応の仕方を押さえることやいろいろな文の構成があることについての理解の定着を図る必要がある そのためには,2つの内容を一文でまとめて書いたり, 一文を内容ごとに分けて書いたりする言語活動を充実することが大切である

77 該当する調査問題 調査結果 調査問題 平成19年度A⓾ 登場人物を把握する 1 出題の趣旨 物語文の登場人物の心情について 表現や叙述に即して読むことができるかどうかをみる 正答率 63.3 無解答率 10 4 2 村 人 は ぼ く が 困こ ま っ て い る 村 人 を 思 い や る こ と が で き る 強 い 心 を も っ て い る と 見 て い る 村 人 は 村 で い ち ば ん い く じ の な い ぼ く が 選 ば れ た こ と を か わ い そ う だ と 見 て い る 1 村 人 は ぼ く が 一 人 で さ び し く 生 き て い く こ と に 耐 え ら れ な い だ ろ う と 見 て い る エ ミ リ ー ロ ッ ダ ロ ー ワ ン と 魔ま 法 の 地 図 に よ る を 失 望 さ せ る こ と し か で き な い の に る に ち が い な い そ れ な の に 運 悪 く 村 を 救 う 者 と し て 選 ば れ て し ま う な ん て だ れ も が な ぜ こ の 子 な ん だ エミリー ロッダ ローワンと魔法の地図 による 村 人 は ぼ く が 村 の 子 な の だ か ら 村 を 救 う も の と し て 選 ば れ る の は 当 然 だ と 見 て い る 3 リ ン の 中 で い ち ば ん い く じ の な い 子 な の に と 思 み っ ん て な い う 耐た ロ え ー ら ワ れ ン な は か き っ 恐ょ う た 怖ふ と 村 孤こ 人 独ど く た と ち 恥は が ず 痛い た か ま し し さ げ を な 目 ど で れ 自 も 分 同 を じ 見 く る ら こ い と ひ に し ひ 耐 し え と ら 感 れ じ な て か い っ た た も 号 を 書 き ま し ょ う 感 じ て い ま す か も っ と も ふ さ わ し い も の を あ と の 1 か ら 4 ま で の 中 か ら 一 つ 選 ん で そ の 番 い る リ ン の 村 を 救 う 者 と し て 選 ば れ ま し た ロ ー ワ ン は 村 人 が 自 分 を ど の よ う に 見 て い る と 次 の 文 章 は あ る 物 語 の 一 部 で す こ の 物 語 の 中 で 主 人 公 の ロ ー ワ ン は 自 分 た ち の 住 ん で 問題番号 10 SINODA-SYO-KOKU.indd 64 解 1 1 と解答しているもの 2 2 と解答しているもの 3 3 と解答しているもの 4 4 と解答しているもの 9 上記以外の解答 0 無解答 小国A 11 答 類 型 反応率 ( ) 正答 六四 解答類型と反応率 :19:33 PM 分析結果と課題 本問は 物語の一場面における人物の心情を表現や叙述と関係付けて読む問題である 取り 上げた場面は 村人という他者の目を通して 主人公であるローワンの心情をとらえる構造 になっている 正答は 選択肢2 村人は 村でいちばんいくじのないぼくが選ばれたこと 70 をかわいそうだと見ている である 正答率は 63.3 である 4.1

78 (2) 調査結果についての解説 本問は, 物語の一場面における人物の心情を表現や叙述と関係付けて読む問題である 取り上げた場面は, 村人という他者の目を通して, 主人公であるローワンの心情を捉える構造になっている 正答は, 選択肢 2 村人は, 村でいちばんいくじのないぼくが選ばれたことをかわいそうだと見ている である 正答率は,63.3% である 誤答は, 選択肢 1 村人は, ぼくが一人でさびしく生きていくことに耐えられないだろうと見ている が,18.8% と多い これは 痛ましげな目で自分を見ることに耐えられなかった ことが村人ではなく, 主人公の視点であることを理解していないものである 視点を変えて人物相互の関係を捉えることの理解が, 不十分である児童が多いことが分かる (3) 学習指導に当たって 物語の構造を押さえ, 登場人物相互の関係を押さえながら, 登場人物の心情や性格, 考え方などを把握する言語活動を充実することが大切である 71

79 該当する調査問題 調査結果 調査問題 : 平成 20 年度 B2 一人物や場面の描写をとらえる< 椋鳩十 母グマ子グマ > (1) 出題の趣旨二つの物語文の冒頭部分における登場人物の特徴を捉えることができるかどうかをみる 正答率ア 72.9% 無解答率ア 2.5% イ 52.4% 無解答率イ 9.7% 72

80 (2) 調査結果についての解説 本設問は, 物語の冒頭部分における登場人物の特徴について, メモの一部 の内容や形式を基にし, 本文の言葉を使って書くものである 正答率は, アが72.9%, イが 52.4% である 物語の冒頭部分における登場人物の特徴を一つ一つ整理して捉えることに課題がある 誤答には, 沼地に集まるガンの頭領らしい のように, メモの内容を再度解答しているものがある また, ( おかあさんグマは,) ぱっちりと目がさめました や 犬のにおいがどんなにきけんであるかということをよく知っていた などのように, 設問で限定したA 以外の部分から捉えた登場人物の行動描写などを特徴としているものがある (3) 学習指導に当たって 登場人物の特徴を捉えることは, 物語を読むための重要な能力の一つである 冒頭部分における登場人物の特徴として, 性別や年齢, 容姿や境遇, 性格などの観点を意識して読むことが大切である 登場人物の特徴を押さえた上で, 人物像について想像したことを伝え合うなどの言語活動を充実することが重要である 73

81 該当する調査問題 調査結果 調査問題 : 平成 22 年度 A3 登場人物を関係付けて読む (1) 出題の趣旨文学的な文章に登場する人物を相互に関係付けて読むことができるかどうかをみる 正答率 65.3% 無解答率 1.7% 解答類型と反応率 問題番号解答類型 反応率 (%) アに 母さん, イに おじいちゃん, ウに ぼく と解答して 53.5 いるもの アに 母さん, イに おじいちゃん, ウに ぼく と同じ意味 で, 本文中の言葉を使って解答しているもの 9 上記以外の解答 無解答 1.7 正答率 65.3 正答

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