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1 逆流性食道炎 逆流性食道炎 増悪因子 : 臥位 硝酸薬 カルシウム拮抗薬 肥満 亀背 M6 特別補講 [2008 総判 ] 食道裂孔ヘルニア 胃液と胆汁 治療薬 : プロトンポンプ阻害薬 消化管の画像診断 [ 第 104 回国試 ] [ 食道 ] [2011 総判 ] [ 食道胃粘膜接合部 ] 逆流性食道炎による胸やけを増悪する薬物はどれか 2 つ選べ a 硝酸薬 b 腸管蠕動促進薬 c H2 受容体拮抗薬 d カルシウム拮抗薬 e プロトンポンプ阻害薬 51 % a b c d e 正解 a,d 51.0% 2014 年内科卒試 1 [ 噴門部 ] 歳の男性 胸やけを主訴に来院した 1 年前から食後に胸やけが出現し 徐々に増悪して夜間に目覚めるようになったため受診した 既往歴に特記すべきことはない 喫煙歴はない 飲酒は機会飲酒 意識は清明 身長 165 cm 体重 78 kg 脈拍 76/ 分 整 血圧 124/80 mmhg 心音と呼吸音とに異常を認めない 腹部は平坦 軟で 圧痛を認めない 血液所見 : 赤血球 467 万 Hb 14.1 g/dl Ht 42% 白血球 6,600 血小板 29 万 血液生化学所見に異常を認めない 上部消化管内視鏡像を示す 薬物治療を開始する予定だが それ以外に患者から生活上の注意について質問された 生活指導として適切なのはどれか 2つ選べ a 体重を減らしましょう b 就寝前に軽食を食べましょう c 食後には横になって休みましょう d 上半身を少し高くして眠るようにしましょう e 症状が出たら前かがみの姿勢をとってみましょう 52 歳の女性 胸焼けを主訴に来院した 3 か月前から間欠的に胸焼けが出現した 食後に特に多く 臥床しても改善しない 上部消化管内視鏡像を示す この疾患にみられないのはどれか a 呑酸 b 喀血 c 嗄声 d 咳嗽 e 胸痛 28 % a b c d e 正解 b 28.3% 2012 年総判 吐血をきたしにくいのはどれか 2 つ選べ a 食道癌 b 食道静脈瘤 c Barrett 上皮 d 胃食道逆流症 e 食道アカラシア 49 % Late Evening Snack (LES) グリコーゲンの貯蔵量が少なく慢性エネルギー欠乏状態である肝硬変で夜間にエネルギー不足にならないようにする夜食療法 上部消化管内視鏡検査の禁忌はどれか a 胃全摘術後 b 慢性腎不全で透析 c 慢性呼吸不全で在宅酸素療法 d 出血性ショックを呈している吐血 e 抗血小板薬と抗凝固薬との併用内服 59 % a b c d e 正解 c,e 49.0% 2014 年内科卒試 108 回国試正解 ad a b c d e 正解 d 59.0% 2015 年総判 4 5 6

2 食道アカラシア 食道アカラシア 食道アカラシア 食道内圧測定 下部食道括約筋 (LES) 圧の亢進 Auerbach 神経叢の欠損 ( 後天的 ) Hirschsprung 病も同じ ( 先天的 ) 内視鏡的拡張術 硝酸薬 カルシウム拮抗薬 Heller 手術 [ 第 105 回国試 ] 噴門部 食道裂孔ヘルニア [2011 総判 ] Heller の筋層切開術通過障害の改善 Dor の逆流防止手術胃食道逆流の防止 [ 食道 ] 7 食道アカラシア 8 9 食道癌 55 歳の男性 嚥下困難と嘔吐とを主訴に来院した 2 か月前から食物のつかえ感を自覚した 5 日前から固形物をとると嘔吐し 水分のみが摂取可能となった 喫煙は 30 本 / 日を 35 年間 身長 168 cm 体重 55 kg 眼瞼結膜に貧血を認める 食道内視鏡写真を示す 診断はどれか a 食道癌 b 食道異物 c 食道静脈瘤 d 逆流性食道炎 e 食道アカラシア 食道癌 扁平上皮癌 Barrett 腺癌は欧米に多く日本では1-2% 危険因子は飲酒 喫煙 熱い食餌 Aldehyde dehydrogenase 2の部分欠損 NADH NAD + [ 第 102 回国試 ] ルゴール染色 食道中部が多い acetaldehyde ethanol ADH 中部食道 ルゴール不染 3 型食道癌 再建は胃を使用 ルゴール不染 [2008 総判 ] 0-Ⅱc 型扁平上皮癌 [2009 総判 ] 0-Ⅱc 型扁平上皮癌 回国試 a 11 12

3 74 歳の男性 胸焼けを主訴に来院した 上部消化管内視鏡像 別冊 D431 と病変部の拡大内視鏡像 別冊 D432 とを別に示す 対応として最も適切なのはどれか a 経過観察 b ヘリコバクター ピロリの除菌 c 内視鏡的粘膜下層剥離術 ESD d 放射線抗癌化学療法 e 右開胸食道全摘術 上皮乳頭内血管ループ (IPCL: intra-epithelial papillary capillary loop) Mallory Weiss 症候群 [2008 総判 ] [ 第 106 回国試 ] a b c d e 正解 c 15.4% 2015 年総判 15 % 13 拡張 蛇行 口径不同 形状不均一のすべてを示すループ様の異常血管 EP,LPM ループ形成に乏しい異常血管 ( 多重 樹枝状 ) MM,SM1 リンパ節転移数 % 高度に拡張した不整な血管 SM2,3 リンパ節転移 50% 以上 14 食道胃粘膜接合部 15 食道静脈瘤 食道静脈瘤 Mallory-Weiss 症候群 無治療 クリッピング [ 第 105 回国試 ] [ 第 103 回国試 ] 16 [ 第 104 回国試 ] 17 18

4 食道静脈瘤 L: location Ls superior 上部食道 Lm midium 中部食道 Li inferior 下部食道に限局 Lg gastric 胃静脈瘤 Lg-c 噴門輪に近接する静脈瘤 Lg-f 噴門輪に離れて孤立するもの F: form F0 静脈瘤として認められないもの F1 直線的な細いもの F2 連珠状 中等度 F3 結節状 腫瘤状 C: color Cw (white) Cb (blue) 血栓化静脈瘤は-Thを付記 RC: red color sign RWM red wale marking( ミミズばれ ) CRS cherry red spot 様所見 HCS hematocystic spot 出血血豆様所見 食道静脈瘤 : 胃静脈瘤 : 止血法 内視鏡的静脈瘤結紮 (EVL) 硬化療法 ヒストアクリル注入バルーン閉塞下逆行性経静脈的塞栓術 (B-RTO) (balloon-occluded retrograde transvenous obliteration) 54 歳の男性 突然の吐血のため搬入された C 型肝硬変で近医に通院している 脈拍 106/ 分 整 血圧 96/54 mmhg 緊急に施行した上部消化管内視鏡写真を示す 止血処置として最も適切なのはどれか a クリップ止血 b 純エタノール局注 c ヒストアクリル注入 d 内視鏡的静脈瘤結紮 e アルゴンプラズマ凝固止血 2 % 発赤所見の程度 RC(-) 発赤所見を全く認めない RC(+) 発赤所見を限局性に少数認める RC(++) +~+++ の中間 RC(+++) 発赤所見を全周性に多数認める telangiectasiaの有無をte(+)(-) で附記する RWM,CRS,HCSはRCの後に附記する 出血性所見と止血後の所見 噴出性出血 spurting bleeding 滲み出る出血 oozing bleeding 赤色栓 red plug 白色栓 white plug 胃 十二指腸潰瘍 : クリッピング局注止血法高張ナトリウム - アドレナリン局注純エタノール局注熱性凝固止血法 粘膜所見 びらん Erosion E 潰瘍 Ulcer Ul 瘢痕 Scar, S a b c d e 正解 c 2.0% 2010 年総判 歳の男性 暗赤色便とふらつきとを主訴に救急外来を受診した 3 日前から空腹時の上腹部痛と黒色便とに気付いていた 身長 170 cm 体重 65 kg 体温 36.4 脈拍 90/ 分 整 血圧 112/54 mmhg 呼吸数 30 回 / 分 血液所見 : 赤血球 328 万 ヘモグロビン 10.2 g/dl 白血球 7,800 血液生化学所見 : 総蛋白 6.4 g/dl アルブミン 3.3 g/dl 尿素窒素 34 mg/dl クレアチニン 0.7 mg/dl 上部消化管内視鏡像を示す 適切な治療法はどれか 2 つ選べ a. アルゴンプラズマ焼灼 b. クリップ止血術 c. 内視鏡的バンド結紮術 d. 高張アドレナリン液局注 e. 内視鏡的粘膜下層剥離術 61 % 胃静脈瘤 胃静脈瘤 [ 第 104 回国試 ] a b c d e 正解 bd 61.3% 総判 2013 アルゴンプラズマ焼灼は噴出性に動脈出血には向かない

5 胃静脈瘤 消化性潰瘍 脾静脈瘤 [ 第 104 回国試 ] 露出血管 [2010 総判 ] 露出血管 [2009 総判 ] 25 [ 第 104 回国試 ] 26 [2010 総判 ] 露出血管 [ 第 102 回国試 ] 27 消化性潰瘍 消化性潰瘍 消化管穿孔 [ 第 102 回国試 ] 腹水 30

6 急性胃粘膜病変 急性胃粘膜病変 非ステロイド性抗炎症薬 <NSAIDs> 速やかな治癒 胃潰瘍 十二指腸潰瘍 82 歳の女性 2 週前から心窩部痛を自覚するようになり来院した 関節リウマチと狭心症とでかかりつけ医に通院している 上部消化管内視鏡像を示す 生検では悪性所見はなかった この病変の原因として最も可能性が低いのはどれか a 動脈硬化の進行 b シメサバの摂食 c アスピリンの服用 d ヘリコバクター ピロリ感染 e 非ステロイド抗炎症薬の服用 [ 第 106 回国試 ] Helicobacter pylori 感染と消炎鎮痛薬 (NSAIDs) Helicobacter pylori 感染 : 胃潰瘍 十二指腸潰瘍 特発性血小板減少性紫斑病 <ITP> 胃 MALT リンパ腫 委縮性胃炎 過形成性ポリープは除菌で消失 慢性胃炎 : 腺萎縮 リンパ球浸潤 腸上皮化生 a b c d e 正解 b 59.8% 2015 年総判 60 % アニサキス 次の文を読み 1~2 の問いに答えよ 62 歳の男性 心窩部痛を主訴に来院した 現病歴 :3 か月前から時々心窩部不快感を自覚するようになった 最近 会社の同僚が同じような症状で胃癌の診断を受け手術を行ったため 自分も胃癌ではないかと心配になっていた 食欲低下も出現したため 市販の胃薬を内服したところ心窩部不快感と食欲不振とは改善した その後仕事が忙しく 時々心窩部不快感はあったがそのままにしていた 1 週前に腰部を打撲し 自宅近くの診療所で治療を受け 2 日後には軽快した 3 日前から心窩部痛が持続するようになり 夜間就寝中にも痛みで覚醒するようになった テレビで胃癌の原因が Helicobacter pylori の感染であることを聞いて心配になり 上部消化管内視鏡検査を希望し受診した 既往歴 : 特記すべきことはない 生活歴 : 喫煙歴はない 飲酒は機会飲酒 現症 : 意識は清明 体温 36.7 脈拍 76/ 分 整 血圧 128/70 mmhg 呼吸数 16/ 分 腹部は平坦で 肝 脾を触知しない 心窩部に軽度の圧痛を認めるが 腫瘤は触知しない 直腸指診で異常を認めない 検査所見 : 尿所見 : 蛋白 (-) 糖 (-) 潜血 (-) 血液所見 : 赤血球 330 万 Hb 11.8 g/dl Ht 32% 白血球 7,200 血小板 24 万 心電図と胸部エックス線写真とに異常を認めない 上部消化管内視鏡像を示す 1 追加すべき質問はどれか a 生魚は食べていませんか b 痛み止めは飲んでいませんか c 最近海外に行きませんでしたか d 最近井戸水を飲んでいませんか e 血のつながった家族に大腸癌の方はいませんか 2 Helicobacter pylori 感染診断を行った その結果を示す 用いた診断法はどれか a 培養法 b 血中抗体測定 c 便中抗原測定 d 尿素呼気試験 e ウレアーゼ試験 108 回国試正解 b e H. pylori のウレアーゼ 陰性陽性フェノールレッド (NH 2 ) 2 CO+H 2 O 2NH 3 +CO 2 尿素 アンモニア 36

7 次の文を読み 1~3の問いに答えよ 58 歳の男性 吐血をきたし搬入された 現病歴 : 腰痛のため2か月前からロキソプロフェンを服用していた 1か月前から食欲低下と全身倦怠感を自覚していた 今朝 黒色便と褐色の吐血があったため救急車を要請した 既往歴 :41 歳時に心房細動と診断されワルファリンを服用している 54 歳時に慢性糸球体腎炎による慢性腎不全に対して血液透析を導入した 現症 : 意識は清明 身長 180 cm 体重 72 kg 体温 37.1 脈拍 64/ 分 不整 血圧 136/70 mmhg 呼吸数 18/ 分 SpO 2 95% (room air) 眼瞼結膜は蒼白である 眼球結膜に黄染はない 口腔内に黒色の血液を認める 甲状腺の腫大はない 心音と呼吸音とに異常はない 腹部は平坦 軟で 肝 脾を触知しない 検査所見 : 血液所見 ; 赤血球 320 万 Hb 11.0 g/dl Ht 36.8% 白血球 9,500 血小板 11.2 万 PT 95% ( 基準 80~120) 血液生化学所見; 総蛋白 7.1 g/dl アルブミン4.0 g/dl 尿素窒素 25.0 mg/dl クレアチニン0.6 mg/dl 総ビリルビン1.3 mg/dl AST 35 IU/l ALT 38 IU/l LD 201 IU/l ( 基準 176~353) γ-gtp 126 IU/l ( 基準 8~50) Na 146 meq/l K 4.9 meq/l Cl 99 meq/l 上部消化管内視鏡像を示す 凝血塊 胃角部小彎 洗浄 露出血管 37 1 考えられるのはどれか a 胃潰瘍 b MALT リンパ腫 c 2 型管状腺癌 d 0-Ⅱc 型管状腺癌 e 0-Ⅱc 型低分化腺癌 2 直ちに行う処置はどれか a 輸血 b 緊急透析 c 開腹手術 d 内視鏡的硬化療法 e 内視鏡的止血術 ( クリップ法 ) 3 この疾患の 2 次予防効果がある薬物はどれか 2 つ選べ a 乳酸菌製剤 b 胃粘膜保護薬 c H1 受容体拮抗薬 d プロトンポンプ阻害薬 e プロスタグランジン製剤 28 % 問題 a b c d e 正解 a e de 27.9 総判 歳の男性 上腹部痛を主訴に来院した 10 日前から心窩部に痛みを自覚するようになった 痛みは空腹時に出現することが多く 食後に軽減していた 既往歴に特記すべきことはない 身長 168 cm 体重 56 kg 体温 36.2 脈拍 64/ 分 整 血圧 122/62 mmhg 眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない 心音と呼吸音とに異常を認めない 腹部は平坦 軟で 肝 脾を触知しない 腸雑音に異常を認めない 尿所見 : 蛋白 (-) 糖 (-) 血液所見 : 赤血球 460 万 Hb 13.9 g/dl Ht 44 % 白血球 8,300 血小板 24 万 血液生化学所見 : アルブミン 4.1 g/dl 尿素窒素 18 mg/dl クレアチニン 0.8 mg/dl 総ビリルビン 0.9 mg/dl AST 22 IU/l ALT 32 IU/l LD 286 IU/l ( 基準 176~353) ALP 221 IU/l ( 基準 115~359) Na 136 meq/l K 4.2 meq/l Cl 102 meq/l 十二指腸球部の内視鏡像を示す 治療方針の決定に必要な検査はどれか a 便潜血反応 b 蛋白漏出試験 c 尿素呼気試験 d 血清 CEA 測定 e ツベルクリン反応 国試 107 回 c 歳の女性 食後の胸やけと咽喉の違和感とを主訴に来院した 上部消化管内視鏡写真を示す この患者にみられるのはどれか a 過形成変化 21 % b 酸分泌 c 肥厚性粘膜 d 腺腫性変化 e 食道胃接合部弛緩不全アカラシア 胃底腺ポリープ 過形成性ポリープ 次の文を読み 1~3 の問いに答えよ 62 歳の女性 胃病変の精査と内視鏡治療とを希望して来院した 現病歴 : 自宅近くの医療機関で上部消化管内視鏡検査を受けたところ 胃に異常があると言われた 胃病変が心配になりインターネットで検索した結果 早期の癌は内視鏡で治療できると記載があったため 胃病変の精査と内視鏡治療とを希望して受診した 既往歴 :5 年前から高血圧症で治療中 生活歴 : 喫煙歴と飲酒歴とはない 家族歴 : 父親が糖尿病 現症 : 意識は清明 身長 156 cm 体重 48 kg 体温 36.2 脈拍 68/ 分 整 血圧 114/76 mmhg 呼吸数 14/ 分 眼瞼結膜と眼球結膜とに異常はない 甲状腺腫と頸部リンパ節とを触知しない 心音と呼吸音とに異常はない 腹部は平坦で 心窩部に圧痛を認めるが腫瘤は触知しない 検査所見 : 尿所見 : 蛋白 (-) 糖 (-) 潜血 (-) 沈渣に白血球を認めない 血液所見 : 赤血球 400 万 Hb 12.1 g/dl Ht 40% 白血球 8,200 血小板 30 万 心電図と胸部エックス線写真とに異常はない 上部消化管内視鏡像を示す a b c d e 正解 b 21.3% 2008 年総判 40 胃底腺の単純過形成しばしば胃底腺の嚢状拡張を伴う 増生した腺窩上皮と間質からなる増生する腺窩上皮と周囲とは連続している間質には炎症細胞浸潤 浮腫 毛細血管新生 41 1 考えられるのはどれか a 胃 GIST b 1 型胃癌 c 0-Ⅱa 型胃癌 d 胃底腺ポリープ e 過形成性ポリープ 53 % a b c d e 正解 e 53.3% 2015 年内科卒業試験 42

8 2 生検組織のH-E 染色標本 (1~5) を示す この病変と考えられるのはどれか a 1 大腸 b 2 c 3 d 4 腺癌 e 5 胃底腺 過形成性ポリープ 3 胃病変への対応として適切なのはどれか a 除菌 b 胃切除術 c 放射線療法 d 内視鏡的粘膜下層剝離術 e 内視鏡的ポリープ切除術 17 % 53 歳の女性 食後にもたれ感が持続するため来院した 意識は清明 脈拍 64/ 分 整 血圧 120/62 mmhg 血液所見 : 赤血球 450 万 Hb12.0 g/dl 白血球 7,000 血小板 28 万 血液生化学所見 : 総蛋白 7.0 g/dl アルブミン 4.0 g/dl 尿素窒素 20 mg/dl クレアチニン 1.0 mg/dl 総ビリルビン 1.0 mg/dl AST 20 IU/l ALT 25 IU/l LDH 390 IU/l( 基準 215~410) ALP 240 IU/l( 基準 89~285) 上部消化管内視鏡検査では胃底腺ポリープと十二指腸に軽度のびらんとを認める 診断に有用なのはどれか a 詳細な症状期間の問診 b ヘリコバクター ピロリ IgG 抗体測定 c 腹部超音波検査 d 腹部エックス線撮影 e 腹部造影 CT 機能性ディスペプシア 44 % a b c d e 正解 a 43.6% 2008 年総判 胃底腺ポリープ 36 % a b c d e 正解 e 35.5% a b c d e 正解 a 16.8% 2015 年内科卒業試験 機能性ディスペプシアの診断に有用なのはどれか a 胃粘膜生検 b 超音波内視鏡 c 胃排出能検査 d 上部消化管内視鏡 e ヘリコバクター ピロリ感染検査 53 % a b c d e 正解 c 53.2% 2013 年総判 2015 年内科卒業試験 分化型胃癌 分化型胃癌 72 歳の男性 心窩部不快感を主訴に来院した インジゴカルミン散布前後の上部消化管内視鏡写真と胃生検 H-E 染色標本とを示す 適切な治療法はどれか a 放射線治療 b 抗癌化学療法 c 内視鏡的硬化療法 d 内視鏡的胃粘膜切除術 e 高張 Na アドレナリン液局注 ESD [2008 総判 ] [2011 総判 ] ESD [2009 総判 46 ] 47 a b c d e d 48 正解 2008 年総判

9 75 歳の男性 心窩部痛を主訴に来院した インジゴカルミン散布前後の上部消化管内視鏡写真と同部の病理組織 H-E 染色標本とを示す 適切な治療はどれか a 抗癌化学療法 b 内視鏡的硬化療法 c 内視鏡的胃粘膜切除術 d Helicobacter pylori 除菌療法 e 高張 Na アドレナリン液局注法 48 % 未分化型胃癌 未分化型胃癌 低分化腺癌 [ 第 103 回国試 ] 印環細胞癌 [ 第 102 回国試 ] a b c d e 正解 率 c 47.7% 2009 年総判 印環細胞癌 [ 第 103 回国試 ] 歳の男性 繰り返す嘔吐を主訴に来院した 2 か月前から心窩部に違和感を自覚した 1 か月前から腹部膨満感を自覚し 食後に嘔吐を繰り返すようになった 身長 170 cm 体重 56 kg 腹部打診で波動を触知する 腹部造影 CT 腹水細胞診の Papanicolaou 染色標本 上部消化管内視鏡写真および病変部生検組織 H-E 染色標本を示す 適切な治療はどれか a 放射線治療 b 抗癌化学療法 c 外科的胃切除術 d プロトンポンプ阻害薬投与 e Helicobacter pylori 除菌治療 62 % 非癌上皮 71 歳の女性 食欲不振を主訴に来院した 上部消化管内視鏡写真と病変部の生検組織 H-E 染色標本と示す 診断はどれか a Ménétrier 病 b 4 型低分化腺癌 c 0-IIc 型管状腺癌 d 0-IIc 型低分化腺癌 e 粘膜関連リンパ組織 MALT リンパ腫 35 % 未分化型胃癌は腺頸部の増殖細胞帯周囲の間質を縫うように水平方向に浸潤する 粘膜表層には非癌上皮が残存していることが多い a b c d e 正解 b 62.0% 2010 年総判 a b c d e 正解 率 b 34.9% 2009 年総判 54

10 Ménétrier 病 胃癌 胃切除後 胃粘膜 MALT リンパ腫 肉眼分類は 0~5 型に分類 早期胃癌の内視鏡治療 : 深達度 組織型 潰瘍形成 上皮性 非上皮性は GIST と平滑筋腫 カルチノイドは上皮 卵巣への浸潤は Krukenberg 腫瘍 ダグラス窩 ( 直腸子宮窩 ) に転移は Schnitzler 転移 左鎖骨窩リンパ節転移は Virchow 転移 胃全摘後 : 胆石症 巨赤芽球性貧血 ダンピング症候群 ダンピング症候群 : [ 早期 ] 空腸より消化管ホルモンの過剰放出による症状 ( セロトニン ヒスタミン ブラジキニン VIP ソマトスタチン ) [ 後期 ] インスリン 消化管内視鏡像を示す 内視鏡的粘膜下層剝離術の適応となるのはどれか 58 歳の男性 心窩部鈍痛を主訴に来院した 2 か月前から時々心窩部に鈍痛があったが 食事との関係は特になかった 既往歴に特記すべきことはない 身体所見に異常を認めない 血液所見 : 赤血球 326 万 Hb 11.5 g/dl Ht 35% 白血球 5,200 血小板 19 万 その他の血液検査で異常を認めない 上部消化管内視鏡を示す 病変部からの内視鏡下生検組織で腺癌と診断された 胸腹部 CT で転移を認めない 治療として適切なのはどれか a 胃切除術 b 放射線治療 c レーザー焼灼術 d ホルモン補充療法 e 内視鏡的粘膜切除術 良性潰瘍 0-Ⅱc 癒合棍棒様 胃体部大彎 0-Ⅱa 国試 107 回 4 58 未分化型癌 胃粘膜 59 国試 107 回 a 60

11 上部消化管内視鏡像を示す 0-Ⅱc 型胃癌はどれか a 1 b 2 c 3 d 4 e 型胃癌 fold の肥厚 大彎 後壁 びらん 潰瘍 胃角 5 前壁 2 型胃癌 大彎 後壁 1 4 分化型胃癌 浸潤部直上粘膜の限局性肥厚 0-Ⅱc 胃角部大彎前壁寄り 108 回国試正解 d 61 胃粘膜 未分化型胃癌 塊状結節を形成せず周囲組織に浸潤増殖 著明な間質線維増生によりヒダの太まり 胃壁の肥厚 硬化 62 陥凹底は凹凸不整で 内部に小結節状の隆起 ( インゼル ) を伴う 未分化型か? 歳の男性 心窩部痛を主訴に来院した 3 か月前から心窩部に持続する鈍痛を自覚し 徐々に増悪してきた 食欲低下も伴うようになったため受診した 腹部は平坦 軟 臍周囲に可動性のない腫瘤を触知する 頸部 腋窩および鼠径部にリンパ節を触知しない 上部消化管内視鏡像と腹部造影 CT とを示す TNM 分類による進行度 ( ステージ ) はどれか a ⅠA b ⅠB c Ⅱ d Ⅲ e Ⅳ ア : 胆嚢 イ : 十二指腸 ウ : 左腎静脈 エ : 総胆管 オ : 上腸間膜動脈 108 回国試正解 e

12 75 歳の女性 体重減少を主訴に来院した 4 か月前から時々心窩部痛があり 体重が約 10 kg 減少した 身長 153 cm 体重 38 kg 眼瞼結膜に貧血を認める 腹部は平坦 軟で 腫瘤を触知しない 血液所見 : 赤血球 295 万 Hb 6.9 g/dl Ht 26% 血液生化学所見 : 総蛋白 6.0 g/dl アルブミン 3.3 g/dl AST 30 IU/l ALT 32 IU/l LD 326 IU/l ( 基準 176~ 353) CEA 12 ng/ml( 基準 5 以下 ) 上部消化管内視鏡検査を施行し 生検で印環細胞癌と Helicobacter pylori 陽性と診断された 上部消化管内視鏡写真と腹部造影 CT の冠状断像とを示す 対応として適切なのはどれか a 胃全摘術 b 試験開腹術 c 幽門側胃切除術 d 全身抗癌化学療法 e Helicobacter pylori 除菌治療 3 型胃癌 動脈相 82 歳の女性 上腹部痛を主訴に受診した 1 年前から食欲が低下していた 意識は清明 脈拍 80/ 分 整 血圧 108/60 mmhg 血液所見 : 赤血球 430 万 Hb 10.4 g/dl Ht 33% 免疫血清学所見 :CEA 2.8 ng/ml ( 基準 5 以下 ) CA U/ml ( 基準 37 以下 ) 上部消化管内視鏡像と腹部造影 CT とを示す 最も適切な治療はどれか a 抗癌化学療法 b 内視鏡的粘膜切除術 c 噴門側胃切除術 d 幽門側胃切除術 e 胃全摘術 造影効果を伴う胃壁の肥厚 45 % リンパ節転移 下行結腸 105 回国試 d 67 腎嚢胞 68 a b c d e 正解 d 45.1% 総判 G16 MALT リンパ腫 MALT リンパ腫 腺管上皮の中に多数のリンパ腫細胞が観察される リンパ上皮性病変 (Lymphoepithelial Lesion) と呼ばれ しばしば MALT 型リンパ腫に特徴的とされる リンパ腫細胞は B 細胞のマーカーである CD20 が染まっている 64 歳の女性 胃検診にて胃体部粘膜の不整を指摘され受診した 3 か月前から食後のもたれ感を訴えている 10 年前の上部消化管内視鏡検査では慢性萎縮性胃炎を指摘されていたが 特に治療は受けていなかった 免疫血清学所見 : CEA 4.8 ng/ml ( 基準 5 以下 ) CA U/ml ( 基準 37 以下 ) 抗 Helicobacter pylori IgG 抗体 114 ( 基準 (-) ) 上部消化管内視鏡写真と生検組織の H-E 染色標本とを別に示す 免疫組織染色では CD20(+) 陽 性細胞が多数みられた この疾患の治療方針に役立つ検査法はどれか 2 つ選べ a 尿素呼気試験 b 超音波内視鏡 c 拡大内視鏡診断 d 遺伝子転座のチェック e 色素散布による範囲診断 17 % [2011 総判 ] [2008 総判 ] 除菌療法に反応しにくい例の特徴 API2-MALT1 遺伝子異常例 隆起型を呈する例 深達度が固有筋層以深に達する例 [2009 総判 ] a b c d e 正解 bd 16.8% 2014 総判 D42 72

13 第 1 層 + 第 2 層 ( 高エコー + 低エコー ) 境界エコー + 粘膜層 第 3 層 ( 高エコー ) 粘膜下層 第 4 層 ( 低エコー ) 固有筋層 第 5 層 ( 高エコー ) 外膜または漿膜 第 2 層から第 3 層内に均一な低エコー域 第 4 層は保たれている 64 歳の男性 上腹部不快感を主訴に受診した 上部消化管内視鏡像 超音波内視鏡像および生検組織 H-E 染色標本を示す 治療として最も適切なのはどれか a 胃切除術 b 放射線療法 c プロトンポンプ阻害薬 d 内視鏡的粘膜下層剥離術 e ヘリコバクター ピロリ除菌療法 第 1 層 39 % 74 歳の女性 食後の上腹部不快感を主訴に来院した 腹部超音波検査と腹部造影 CTとに異常を認めなかった 上部消化管内視鏡像と超音波内視鏡像とを示す 適切な治療はどれか a 胃切除術 50 % b 放射線療法 c 抗癌化学療法 d プロトンポンプ阻害薬 e 内視鏡的粘膜下層剥離術 第 2 層 超音波内視鏡では腫瘍が明らかに粘膜下層に浸潤している所見はないので 臨床上 ct1a(m) の診断となる 第 4 層 第 3 層 a b c d e 正解 a 50.0% 2012 年総判 第 4 層 固有筋層 第 2 層 粘膜内癌 73 a b c d e 正解 d 38.7% 2013 年総判 74 通常内視鏡で襞が集中しており さらに超音波内視鏡で第 3 層深部まで腫瘍の低エコー領域が観察されるので 粘膜下層深部浸潤していることがわかる SM 癌という診断となる 内視鏡治療の適応外である 歳の女性 食後の上腹部不快感を主訴に受診した 腹部超音波検査と腹部造影 CT とに異常はなかった 上部消化管内視鏡像と超音波内視鏡像とを示す この患者の癌の深達度はどれか a 粘膜固有層 b 粘膜筋版 c 粘膜下層 d 固有筋層 e 漿膜 60 歳の女性 上腹部不快感を主訴に受診した 上部消化管内視鏡検査で萎縮性胃炎を認めた 生検組織の顕微鏡検査にて Helicobacter pylori 陽性であったため除菌治療を行った 3 か月後に除菌の判定を行った 3 か月後の除菌の判定に有用な検査はどれか 2 つ選べ a 鏡検法 b 尿素呼気試験 c 上部消化管内視鏡 d 抗 H. pylori IgG 抗体 e 便中 H. pylori 抗原測定 a b c d e 正解 be 48.7% 2014 総判 D45 49 % 非感染者胃炎 萎縮なし H. pylori 感染の自然経過 前庭部優勢胃炎十二指腸潰瘍 体部優勢胃炎胃潰瘍 高度の萎縮 40 % 胃癌は非常にまれ 胃癌のリスク少 胃癌のリスク大 ( 未分化型胃癌 ) ( 分化型胃癌 ) 胃癌のリスク大 ( 分化型胃癌 ) a b c d e 正解 c 40.4% 2014 年内科卒試

14 H. pylori の感染動態と内視鏡像 萎縮性変化 雛壁の腫大や蛇行粘液の付着 感染者 非感染者 点状 斑状発赤 キサントーマ 32 歳の女性 2 か月前からの心窩部痛を主訴に受診した 喫煙は 10 本 / 日を 12 年間 飲酒は晩酌程度 母親が胃癌 意識は清明 身長 158 cm 体重 50 kg 体温 36.0 脈拍 64/ 分 整 血圧 120/60 mmhg 呼吸数 18/ 分 腹部は平坦 軟で 肝 脾を触知せず 圧痛を認めない 血液所見 : 赤血球 400 万 Hb 12.3 g/dl Ht 36.6% 白血球 5,580 血小板 31.6 万 血液生化学所見 :TP 7.4 g/dl Alb 4.6 g/dl BUN 10 mg/dl Cr 0.7 mg/dl 総ビリルビン 0.6 mg/dl AST 17 IU/l ALT 12 IU/l LD 181 IU/l ( 基準 176~353) CRP 0.02 mg/dl 上部消化管内視鏡像 別冊 G55 を別に示す 最も適切な対応はどれか a 経過観察 b H2 受容体拮抗薬投与 c プロトンポンプ阻害薬投与 d 消化管運動機能改善薬投与 e Helicobacter pylori 除菌治療 61 % 鳥肌胃炎 約 3mm 大前後の結節状隆起が前庭部を中心にほぼ均等に分布し 近接観察にて隆起の中心にやや陥凹した白色斑点が認められる RAC ヘマチンの付着稜線状発赤 胃底腺ポリープ 79 a b c d e 正解 e 総判 G 白色斑点はリンパ瀘胞 胃粘膜下腫瘍 64 歳の男性 定期的な経過観察のため来院した 自覚症状はないが 1 年前の健康診断で GIST<gastrointestinal stromal tumor> を疑われ 経過観察のため受診した 上部消化管内視鏡像と腹部造影 CT とを示す 1 年前と比較して約 1.5 倍の直径であった 腹部造影 CT では胃病変を認めるが 胃以外に異常はない 治療として適切なのはどれか a 抗癌化学療法 b 放射線療法 c 胃局所切除術 d 噴門側胃切除術 e 胃全摘術 鳥肌胃炎は胃粘膜に均一な小結節状隆起が幽門前庭部から胃角部に密集して認められる 病理組織学的には幽門腺粘膜の固有層にリンパ瀘胞の過形成がみられ しばしば腺窩上皮過形成を伴っている 鳥肌胃炎 結節性胃炎症例は若年の特に女性に多く ほとんどの症例で H. pylori 感染がみられ 体部胃炎を伴い 未分化型癌の高危険群として重要視されている 82 [ 第 103 回国試 ] [ 第 104 回国試 ] 回国試正解 c 84

15 bridging fold 大腸憩室 大腸憩室出血 [ 第 103 回国試 ] [ 第 106 回国試 ] 体中部大彎前壁寄り 歳の女性 腹痛のため搬入された 2 日前から徐々に増悪する下腹部の持続痛を自覚していたが 本日突然に激痛となり 動けなくなったため救急搬送された 約 5 年前から時々下腹部痛を自覚し 自宅近くの診療所で内服薬を投与されて軽快していた 身体所見では腹部に Blumberg 徴候と筋性防御を認めた 胸腹部エックス線写真で free air を 腹部 CT で free air 腹水貯留および S 状結腸の壁肥厚を認めたため 大腸穿孔による腹膜炎と診断して緊急手術を行った 術式は S 状結腸切除術と人工肛門造設術であった 摘出された S 状結腸の標本の写真を示す 穿孔の原因となったのはどれか a 大腸癌 b 腸結核 c 大腸憩室炎 d 潰瘍性大腸炎 e 大腸ポリポーシス 大腸憩室出血について正しいのはどれか a 腹膜刺激症状を伴う b 内視鏡的止血術が有効である c 再出血することはまれである d 診断には注腸造影が有用である e 外科的手術が治療の第 1 選択である 24 % 偽膜性腸炎 a b c d e 正解 b 24.3% [ 第 106 回国試 ] [2010 総判 ] 2011 年総判 108 回国試正解 c

16 70 歳の女性 3 週前に右大腿部の蜂窩織炎で入院した セファゾリンの投与により軽快したが 2 日前から 38 の発熱と 1 日 10 回の下痢が出現した 意識は清明 体温 38.5 脈拍 120/ 分 整 血圧 110/60 mmhg 呼吸数 20/ 分 血液所見 : 赤血球 320 万 Hb 10.3 g/dl Ht 31% 白血球 19,300 ( 分葉核好中球 72% 好酸球 2% 単球 10% リンパ球 16%) 血小板 19 万 血液生化学所見 : アルブミン 2.8 g/dl 尿素窒素 50 mg/dl クレアチニン 3.8 mg/dl (5 日前は 0.8mg/dl) Na 138 meq/l K 4.7 meq/l Cl 109 meq/l 下部消化管内視鏡像を示す 最も考えられるのはどれか a Crohn 病 b 偽膜性腸炎 c 虚血性大腸炎 d 潰瘍性大腸炎 e 腸管出血性大腸菌感染症 抗生物質起因性大腸炎の鑑別診断 急性出血性大腸炎 偽膜性大腸炎 好発年齢 あらゆる年齢 やや若年者 高齢者に多い 基礎疾患 重篤な疾患がない人 癌などの重篤なものや手術後に多い 抗生物質 合成ペニシリン セフェム系が多い セフェム系 リンコマイシン 発症形式 急激に発症 (3-6 日 平均 5 日 ) 緩徐に発症 (1-3 週 平均 22 日 ) 症状 激しい腹痛 血性下痢 下血 発熱 下痢 粘液便 腹部の鈍痛 発熱 内視鏡像 発赤 出血 びらん 浅い潰瘍 数 mm-10 数 mmの黄白色の偽膜 好発部位 横行 - 下行結腸 直腸は多くは 直腸 S 状結腸 さらに全大腸 虚血性大腸炎 [ 第 104 回国試 ] 糞便検査不定 C.Difficile 菌 CD トキシン A 経過抗生剤中止で 1-2 週で改善基礎疾患により重篤 難治性 108 回国試正解 b 治療 抗生剤中止 対症療法 抗生剤中止 vancomycin 投与 点滴輸液で補液と電解質の是正 [2010 総判 ] [2011 総判 ] 93 虚血性大腸炎 虚血性大腸炎 左側腹部痛 突然の腹痛 下痢 下血 保存的治療 経過観察 60 歳の女性 血便を主訴に来院した 以前から便秘があり 下剤を使用していた 数日間排便がないため 昨日就寝前に通常の 2 倍量の下剤を服用した 本日朝下腹部痛とともに 水様下痢を認めた その後も腹痛は持続し 新鮮血の排泄が数回あったため受診した 不整脈と糖尿病とで治療中である 体温 36.7 脈拍 92/ 分 血圧 126/84 mmhg 眼瞼結膜に異常を認めない 腹部は平坦 軟で 肝 脾を触知しない 下腹部に圧痛を認める 血液所見 : 赤血球 430 万 Hb 13.1 g/dl Ht 39% 白血球 8,700 血小板 19 万 CRP 1.2 mg/dl 下部消化管内視鏡検査を施行した S 状結腸の内視鏡像を示す 対応として適切なのはどれか a 絶食 b 副腎皮質ステロイドの注腸 c 内視鏡的止血術 d 上腸間膜動脈塞栓術 e 大腸切除術 虚血性大腸炎 便秘 経口避妊薬 国試 107 回 a 96

17 潰瘍性大腸炎 陰窩膿瘍 潰瘍性大腸炎患者の直腸粘膜生検組織の H-E 染色標本を示す 矢印で示す所見はどれか a 陰窩膿瘍 b 粘膜の萎縮 c 杯細胞の減少 d 腺の配列異常 e 粘膜のびらん 潰瘍性大腸炎 ハウストラの消失( 鉛管状 ) 偽ポリポーシス 陰窩膿瘍 胚細胞の減少 連続性病変 クローン病は非連続性病変 原発性硬化性胆管炎 (PSC) 中毒性巨大結腸症 寛解導入に副腎ステロイド剤 寛解維持にサラゾピリン 免疫抑制剤 軽症 中程度 活動期 ステロイド抵抗性の重症潰瘍性大腸炎 : サイトメガロウイルス 偽性ポリープ炎症後に取り残された粘膜がポリープのように見える 108 回国試正解 a 禁煙は増悪因子 Crohn 病 Crohn 病 難治性痔瘻 縦方向の潰瘍 その間に粘膜が介在 瘻孔 肛門病変 全層性炎症 非乾酪性肉芽腫 結核は乾酪性肉芽腫 全層性炎症 狭窄 内視鏡的バルーン拡張術 全層性炎症 裂溝形成 瘻孔 縦走潰瘍 虚血性大腸炎も縦走潰瘍で左側 輪状潰瘍は結核 寛解導入に副腎ステロイド剤 喫煙は増悪因子 クローン病はTh1の細胞性免疫 潰瘍性大腸炎はTh2の体液性免疫

18 53 歳の男性 今朝から腹痛が出現したため受診した 2 日前から排便と排ガスとがない 開腹歴はない 血液所見 : 赤血球 320 万 Hb 8.2 g/dl Ht 31.4% 白血球 9,600 CRP 0.3 mg/dl 腹部エックス線写真と腹部造影 CT とを示す まず行う治療はどれか a 輸血 b 胃管挿入 c 高圧浣腸 d 緩下薬投与 e 人工肛門造設 胃 12 % 82 歳の女性 6 時間前に腹痛をきたし搬入された 5 年前から車いす生活である 意識レベルはJCSⅠ-2 身長 150 cm 体重 47 kg 体温 37.2 脈拍 96/ 分 整 血圧 150/80 mmhg 呼吸数 20/ 分 SpO 2 96% (room air) 腹部は全体に膨隆している 腸蠕動音は低下し 打診上鼓音を呈する 腹部全体に圧痛がある 筋性防御はない 直腸診で腫瘤の触知なく 血液の付着はない 血液所見 : 赤血球 412 万 Hb 11.9 g/dl 白血球 12,000 血小板 32.1 万 PT 82.3 % ( 基準 80~120) 血液生化学所見: 総蛋白 6.9 g/dl アルブミン3.8 g/dl 尿素窒素 28.0 mg/dl クレアチニン0.62 mg/dl 総ビリルビン0.95 mg/dl AST 33 IU/l ALT 34 IU/l LD 195 IU/l ( 基準 176~353) ALP 298 IU/l ( 基準 115~359) 心電図は洞調律でST 変化はない 腹部エックス線写真を示す まず行う対応として適切なのはどれか a 経皮穿刺 b 開腹手術参考写真 c 注腸造影 d 腹部血管造影 e 下部消化管内視鏡 coffee bean sign 57 歳の男性 便潜血検査で異常を指摘され精査のため来院した 現病歴 :50 歳時に大腸ポリープで内視鏡的切除術を受けた 先日 同僚が大腸癌で手術を受けたため 自分も癌ではないかと気になり自宅近くの診療所を受診した 便潜血検査で陽性を指摘され受診した 家族歴 : 父が大腸癌のため 89 歳で死亡 現症 : 身長 165 cm 体重 67 kg 体温 36.6 脈拍 72/ 分 整 血圧 130/84 mmhg 呼吸数 14/ 分 検査所見 : 血液所見 : 赤血球 420 万 Hb 13.4 g/dl Ht 42 % 白血球 8,200 血小板 28 万 血液生化学所見 : 総蛋白 7.2 g/dl アルブミン 3.8 g/dl 総コレステロール 230 mg/dl AST 36 IU/l ALT 36 IU/l CRP 0.03 mg/dl これまでの臨床経過と既往歴から下部消化管内視鏡検査を行った 下行結腸の内視鏡像を示す 診断はどれか a 潰瘍性大腸炎 b 虚血性大腸炎 c 進行大腸癌 d 大腸憩室 e 大腸ポリープ a b c d e 正解 e 12.4% 2014 総判 D % a b c d e 正解 e 19.8% 2013 年総判 104 適切な治療はどれか a 開腹大腸切除術 b クリッピング c 内視鏡的切除術 d 腹腔鏡下大腸切除術 e メサラジン (5-ASA 製剤 ) の投与 107 回国試正解 e,c 歳の女性 血便を主訴に来院した 4 か月前から便に血が混じるようになり 持続しているため心配して受診した 体温 36.4 脈拍 72/ 分 整 血圧 124/66 mmhg 血液所見 : 赤血球 350 万 Hb 10.3 g/dl Ht 30 % 白血球 6,600 血小板 35 万 血液生化学所見 : 総蛋白 6.2 g/dl アルブミン 3.3 g/dl AST 25 IU/l ALT 33 IU/l LD 300 IU/l ( 基準 176~353) 注腸造影像と肛門縁から 3 cm の部位の大腸内視鏡像とを示す 次に行う検査として適切なのはどれか a 胸腹部 CT b 直腸内圧測定 c 腹部血管造影 d 超音波内視鏡検査 e 半年後の大腸内視鏡検査 69 歳の女性 血便を主訴に来院した 3か月前から便に血液が付着していることに気付いていた 便器の水が血で染まる色が徐々に濃くなったため受診した 既往歴に特記すべきことはない 下部消化管内視鏡検査による回盲部から約 20 cm 肛門側の写真 (A) と肛門から約 30 cm 口側の写真 (B) とを示す 写真 Aの病変に対しては内視鏡的粘膜切除が行われ 病理所見は腺腫であった 同時に行った写真 Bの病変に対しては生検が行われ 病理所見は腺癌であった 胸腹部 骨盤部造影 CTで肺や肝臓などの主要臓器に転移を認めない 対応として適切なのはどれか a 内視鏡的粘膜下層剝離術 b 右半結腸切除術写真 A 写真 B c S 状結腸切除術 d 低位前方切除術 e 大腸全摘術 高位前方切除術 : 腹膜反転部より上 ( 口側 ) で直腸を切除して腸とつなぎ合わせる 低位前方切除術 : 腹膜反転部より下 ( 肛門側 ) で切除し腸とつなぎ合わせる 超低位前方切除術 : 肛門挙筋が直腸と合流する部位 ( 下部直腸の下端 ) で直腸を切除して腸とつなぎ合わせる ハルトマン手術 マイルズ手術 直腸前方切除術 低位前方切除術 超低位前方切除術 107 回国試正解 a 回国試正解 c 107 ハルトマン手術 : 腸を離断した口側を人工肛門とし 肛門はそのまま開いた状態にしておく手術 マイルズ手術 : 直腸部から肛門管 肛門部を切除し 人工肛門を設ける 直腸切断術 108

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