目次 1. 事業の概要 1 1) 地すべりの概要 1 2) 事業の目的及び計画内容 3 2. 評価の視点 4 1) 事業の必要性に関する視点 4 (1) 事業を巡る社会情勢の変化 4 (2) 災害発生時の影響 5 (3) 事業の効果 6 (4) 事業の進捗状況 7 3. 県への意見聴取結果 8 4

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せとかふじがわ
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1 資料 9-1 ゆい由比地区直轄地すべり対策事業説明資料平成 29 年 11 月 13 日国土交通省中部地方整備局富士砂防事務所

2 目次 1. 事業の概要 1 1) 地すべりの概要 1 2) 事業の目的及び計画内容 3 2. 評価の視点 4 1) 事業の必要性に関する視点 4 (1) 事業を巡る社会情勢の変化 4 (2) 災害発生時の影響 5 (3) 事業の効果 6 (4) 事業の進捗状況 7 3. 県への意見聴取結果 8 4. 対応方針 ( 原案 ) 8

事業名 : 由比地区地すべり対策事業区域名 : 西倉沢地すべり防止区域防止区域面積

C: 大久保ブロックの 3 ブロックです A: 山中ブロック B: 蜂ヶ沢ブロック

東海地震の地震防災対策強化地域に含まれている ( 今後 30 年間で発生する確率は

3 神奈川県1. 事業の概要 1) 地すべりの概要由比地区地すべり諸元位置 : 由比西倉沢地内事業名 : 由比地区地すべり対策事業区域名 : 西倉沢地すべり防止区域防止区域面積 :60.98ha 直轄告示 : 平成 17 年 4 月 1 日地すべりブロックの状況由比地区地すべりは大きく 4 つのブロックに区分されますそのうち現在主に対策を実施しているのは A: 山中ブロック B: 蜂ヶ沢ブロック C: 大久保ブロックの 3 ブロックです A: 山中ブロック B: 蜂ヶ沢ブロック C: 大久保ブロック大押ブロック (m) 地形地質地すべり対策事業の経緯糸魚川 - 静岡構造線の東側に位置する由比地区地すべり対策事業では平成 17 年度に直轄事業化されています長野県愛知県静岡県事業箇所の位置図山梨県由比地区地すべりさった薩埵峠付近には小規模な複数の断層が集中しており南北に伸びる薩埵峠向斜軸が分布する東海地震の地震防災対策強化地域に含まれている ( 今後 30 年間で発生する確率は 88% と予想されている ) 地震調査研究推進本部 ( 文部科学省,2011) 非常に脆い地質構造であり豪雨や地震による災害の危険性にさらされている年度平成 15 年 1 月平成 16 年 6 月平成 17 年 1 月平成 17 年 4 月平成 17 年 4 月平成 23 年 3 月平成 23 年 10 月平成 24 年 4 月事業の経緯由比地区防災整備検討委員会開催由比地区地すべり対策検討委員会開催西倉沢地すべり防止区域追加指定由比地区直轄地すべり対策事業告示由比地区直轄地すべり対策事業着手抑止工着手排水トンネル着手西倉沢地すべり防止区域追加指定 1

主要な災害履歴由比地すべり周辺では過去にも豪雨等により地すべりや斜面崩壊などの土砂災害が多く発生している地域で近年でも昭和 49 年の七夕豪雨のような地域社会に大きな影響を及ぼす災害が発生しています災害名称寺尾地すべり災害災害発生日昭和 36

120 万 m3 寺尾地すべり濁り沢地すべり由比地すべり周辺の災害履歴箇所写真 ( 左 ) 東海道本線国道 1 号直轄地すべり箇所主な災害履歴 2 寺尾地すべり発生時の全景写真 (S36.

月台風土砂流出鞍沢今宿国道大正 12 年 7 月梅雨前線土砂流出西倉沢川大正 13 年 9 月台風土砂流出濁沢他昭和 13 年 7 月前線台風土砂流出由比駅周辺昭和 16 年 7 月梅雨前線低気圧崩れ寺尾昭和 23 年 6 月梅雨前線

雨量静岡 679mm/4 日 ) 暴風雨のため駅西方鉄道路線上に土砂堆積汽車不通倉沢今宿国道も山崩れのため交通不能豪雨のため西倉沢に川の土砂流出駅西方においても線路上に土砂押し出し鉄道不通豪雨洪水由比川西岸和瀬川西岸の橋脚崩れ橋梁流出

5]) 大暴風雨寺尾山が崩壊し人家 2 戸流出 6 名死亡負傷者 10 数名 ( 雨量静岡 287mm/2 日 ) 豪雨により寺尾の海抜 300mの山の中腹約 100mの所から地すべり発生約 4haが崩壊し果樹園

国道約 200mにわたり埋没 13 時間不通昭和 47 年 6 月大雨崩れ薩埵トンネル東側坑口豪雨により東名薩埵トンネル東側坑口被災昭和 49 年 7 月梅雨前線台風地すべり寺尾倉沢台風 8 号及び梅雨前線により多数の被害山地崩壊地すべり

4 主要な災害履歴由比地すべり周辺では過去にも豪雨等により地すべりや斜面崩壊などの土砂災害が多く発生している地域で近年でも昭和 49 年の七夕豪雨のような地域社会に大きな影響を及ぼす災害が発生しています災害名称寺尾地すべり災害災害発生日昭和 36 年 3 月 14 日災害箇所旧由比町寺尾 ( 現由比寺尾 ) の標高約 300m 地点災害形態地すべり ( 幅 200m 奥行き 200m 深さ 50m) 被災状況主な災害履歴 1 国道 1 号国鉄東海道本線の付近にまで土砂到達推定移動土砂量は 120 万 m3 寺尾地すべり濁り沢地すべり由比地すべり周辺の災害履歴箇所写真 ( 左 ) 東海道本線国道 1 号直轄地すべり箇所主な災害履歴 2 寺尾地すべり発生時の全景写真 (S36.3) 左 : 正面より右 : 上空より薩埵山主な災害履歴表 ( 明治以降 ) 災害名称七夕豪雨災害災害発生日昭和 49 年 7 月 7 日発生年月誘因災害形態場所概要明治 43 年 8 月台風地すべり西山寺坂の上久保田大正 11 年 8 月台風土砂流出鞍沢今宿国道大正 12 年 7 月梅雨前線土砂流出西倉沢川大正 13 年 9 月台風土砂流出濁沢他昭和 13 年 7 月前線台風土砂流出由比駅周辺昭和 16 年 7 月梅雨前線低気圧崩れ寺尾昭和 23 年 6 月梅雨前線低気圧地すべり中ノ沢昭和 23 年 9 月台風土砂流出寺尾中の沢昭和 36 年 3 月前線低気圧地すべり寺尾昭和 39 年 6 月梅雨前線土砂流出寺尾雨続きのため地盤ゆるみ西山寺坂の上久保田等 41 町歩に亀裂崩壊のため20 戸移住 ( 雨量静岡 679mm/4 日 ) 暴風雨のため駅西方鉄道路線上に土砂堆積汽車不通倉沢今宿国道も山崩れのため交通不能豪雨のため西倉沢に川の土砂流出駅西方においても線路上に土砂押し出し鉄道不通豪雨洪水由比川西岸和瀬川西岸の橋脚崩れ橋梁流出濁沢土砂流出し貨車 6 両埋没豪雨駅前国道に土砂押し出し交通不能 ( 雨量静岡 734mm/8 日 [ ]) 大暴風雨寺尾山が崩壊し人家 2 戸流出 6 名死亡負傷者 10 数名 ( 雨量静岡 287mm/2 日 ) 豪雨により寺尾の海抜 300mの山の中腹約 100mの所から地すべり発生約 4haが崩壊し果樹園 20haが埋没アイオン台風の暴風雨により寺尾中の沢土砂押し出し (7,500m3) 列車不通 (7 時間 ) 寺尾の地すべりにより国鉄国道土砂で埋没土砂約 120 万 m3( 移動地面積 6ha 築堤水路等破壊) 豪雨により寺尾沢中の沢氾濫国鉄国道約 200mにわたり埋没 13 時間不通昭和 47 年 6 月大雨崩れ薩埵トンネル東側坑口豪雨により東名薩埵トンネル東側坑口被災昭和 49 年 7 月梅雨前線台風地すべり寺尾倉沢台風 8 号及び梅雨前線により多数の被害山地崩壊地すべり土石流が発生した昭和 52 年 9 月台風崩れ薩埵峠台風 9 号により国道 1 号 ( 法面崩壊 ) 災害を受ける災害箇所旧由比町今宿濁り沢寺尾東倉沢 ( 現由比 ) 災害形態被災状況地すべり土石流法面崩壊人家全半壊 :40 戸国道 1 号国鉄東海道本線への土砂流出東名高速薩埵トンネル西坑口付近の切土法面崩壊国道 1 号 :23 日間不通東名高速 :5 日間不通東海道本線 :7 日間不通由比駅付近での被災状況 (S49.7) 濁り沢地すべりの状況 (S49.7) 2

展望台由比西倉沢三等三角点西倉沢由比パーキングエリア西倉沢由比西倉沢倉沢踏切中山橋西倉沢倉沢漁業中段沢第二ダム倉沢橋西倉沢宝積寺西倉沢第 1 号コンクリート谷止倉沢老人憩の家寺沢橋西倉沢第 1 号堰堤鞍佐里神社由比西倉沢由比西倉沢中峯神権現 2) 事業の目的及び計画内容事業の目的年超過確率 1/100 規模の豪雨や地震に伴い発生する地すべりから

0 前回平成 25 年度事業評価時平成 16 年に由比地区地すべり対策検討委員会を開催し地すべり対策工法や地すべり全体計画を検討しその結果に基づいて平成 17 年度より地すべり斜面の安定性向上を目的とした抑制工抑止工を施工しています区分抑制工工種興津井ノ上町全体計画単位数量横ボーリング箇所字薩た入 21 集水井基 23 興津井ノ上町ハイキ浜石岳対策工イメージ図

5 展望台由比西倉沢三等三角点西倉沢由比パーキングエリア西倉沢由比西倉沢倉沢踏切中山橋西倉沢倉沢漁業中段沢第二ダム倉沢橋西倉沢宝積寺西倉沢第 1 号コンクリート谷止倉沢老人憩の家寺沢橋西倉沢第 1 号堰堤鞍佐里神社由比西倉沢由比西倉沢中峯神権現 2) 事業の目的及び計画内容事業の目的年超過確率 1/100 規模の豪雨や地震に伴い発生する地すべりから住民の生命や財産及び日本の大動脈である国道 1 号東名高速道路 JR 東海道本線の重要交通網の被害を防止する費用対効果 B/C=5.0 前回平成 25 年度事業評価時平成 16 年に由比地区地すべり対策検討委員会を開催し地すべり対策工法や地すべり全体計画を検討しその結果に基づいて平成 17 年度より地すべり斜面の安定性向上を目的とした抑制工抑止工を施工しています区分抑制工工種興津井ノ上町全体計画単位数量横ボーリング箇所字薩た入 21 集水井基 23 興津井ノ上町ハイキ浜石岳対策工イメージ図集水井深礎杭ングコース横ボーリング平成 27 年度以前実施凡例集水井平成 28 年度以降実施抑止工排水トンネル m 1,480 深礎杭基 61 字薩た山字蜘ヶ背八木間 ( 一 ) 鋼管杭本 46 字大潰横ホーリンク排水トンネル字薩た山字谺沢庵原郡由比町 WA-8 字内多上字内多ノ後字木梨原字大峯排水トンネル深礎杭鋼管杭字谺沢 WA-6 字深田字薩た峠 WA-4 WA-5 字雲風 WA-7 雲風管理用道路 WA-9 工事用道路 2 号線 WB-4 字上内多 WB-5 字内多ノ後浜名岳ハイキングコース字大谷津字茅場窪工事用道路字下内多 WB-6 興津井ノ上町字駒ノ爪字喜多林東海自然歩道工事用道路 1 号線 WA-10 SA-1 SA-2 SA-3 SA-4 SA-5 HA1 横間繰工事用道路 SA-6 字山中 SA-8 SA-7 WA-1 SA-9 字横間操 WA-2 HA2 横間繰管理用道路 SA-10 SA-11 SA-12SA-13 SA-14 SA-15SA-16 SA-17 東名高速道路 J R 東海道本線東名高速道路 WA-3 SA-18 SA-19 SA-20 SA-21 SA-22 HA3 SB-1 SB-2 HB1 HB5 SB-3 SB-4 SB-5 SB-6 HB2 SB-7 SB-8 WB-1 SB-9 西倉沢農道 SB-10 SB-11 SB-12 SB-13 WB-2 蜂ヶ沢工事用道路 ( 計画 ) 字蜂ヶ沢 SB-14 HB3 SB-15 HB4 WB-7 WB-3 SB-16 SB-17 SB-18 SB-19 SB-20 SB-21 SB-22 SC-1 SC-2 SC-3 SC-4 SC-5 HC1 HC3 NO.1 字山下字石原 HC7 HC2 SC-6 HC10 WC-4 WC-1 SC-7 SC-8 HC11 WC-5 WC-2 SC-10 SC-11 SC-9 HC4 HC12 WC-6 字大久保 SC-13 SC-14 WC-3 SC-12 HC8 HC5 HC13 HC9 市道山中線 SC-15 SC-16 字大押 HC6 大押工事用道路 ( 計画 ) 字小谷津字上山字小坪刈字中ノ段字茅刈場工事用道路 3 号線字寺ノ上字大澤字宮ノ後字岩山 J R 東海道本線国道 1 東名高国道 1 号 J R 東海道本線薩た高架国道 1 号 JR 東海道本線薩た高架東名高速道路国道 1 号東名高速道路 3

２評価の視点１事業の必要性に関する視点 (1)事業を巡る社会情勢の変化交通量由比地区地すべりには日本の大動脈である国道1号東名高速道路 JR

ワークが充実して最重要幹線としての役割が増してくると予想されます H2４交通種別 H2７国道1号平均交通量約64,000台/日約64,000台/日

地域経済の変化としては観光に対する変化が目覚しく旧東海道の古い佇まいを残した町並みや世界文化遺産に登録された富士山と駿河湾の眺望

由比地区の特産となっていますさった由比地すべりには東海道の名所薩埵峠がありそのルートは東海自然歩道にも指定されていることから

6 ２評価の視点１事業の必要性に関する視点 (1)事業を巡る社会情勢の変化交通量由比地区地すべりには日本の大動脈である国道1号東名高速道路 JR 東海道本線が通っています平成24年に新東名高速道路の静岡区間が開通しましたが今後新東名高速道路の全線開通や中部横断自動車道の開通によりさらに道路ネットワワークが充実して最重要幹線としての役割が増してくると予想されます H2４交通種別 H2７国道1号平均交通量約64,000台/日約64,000台/日東名高速道路平均交通量約31,000台/日約35,000台/日 JR東海道本線旅客列車運行本数上下150本/日上下150本/日地域経済地域経済の変化としては観光に対する変化が目覚しく旧東海道の古い佇まいを残した町並みや世界文化遺産に登録された富士山と駿河湾の眺望桜海老などの特産物を目当てに多くの観光客が集まってきています地すべり斜面は日当たりのよい東向きの果樹栽培好適地であり枇杷やミカンの栽培が盛んで由比地区の特産となっていますさった由比地すべりには東海道の名所薩埵峠がありそのルートは東海自然歩道にも指定されていることから多くのハイキング客が訪れています由比エリアの年間観光客数は約20万人にのぼっておりの中でも人気の高い観光エリアとなっています由比地すべりと重要交通網国道1号東名高速道路 JR東海道本線旅客貨物ハイキング客でにぎわう薩埵峠駐車場 4

２災害発生時の影響想定される被害由比地区地すべりの直接被害想定範囲内の施設は地すべり崩落

地域はもとより日本経済全体への影響が懸念されます地すべり崩落により多数の人命が失われる可能性があります

東名由比ＰＡ主要公共施設ＪＲ東海道本線国道１号東名高速道路道路交通途絶による影響台数約10万台/日

7 ２災害発生時の影響想定される被害由比地区地すべりの直接被害想定範囲内の施設は地すべり崩落土砂により埋没することが想定されます国道1号東名高速道路ＪＲ東海道本線の重要交通網の長期間途絶により地域はもとより日本経済全体への影響が懸念されます地すべり崩落により多数の人命が失われる可能性があります想定被災影響範囲約45ha 幅約1,300ｍ想定被害家屋事業所 4戸 2戸一般家屋 1戸飲食店 1戸東名由比ＰＡ主要公共施設ＪＲ東海道本線国道１号東名高速道路道路交通途絶による影響台数約10万台/日鉄道途絶による影響人数約3万人/日鉄道貨物の影響約76万km トン/日崩落前崩落前崩落後崩落後地すべりの被害イメージ図地すべりの被害想定イメージ断面図 5

(3) 事業の効果地下水排除工 ( 横ボーリング工集水井工 ) を中心とした抑制工による対策を行った結果

年度からは排水トンネル工も実施されており更なる安全度の向上が見込まれています雨量観測結果と水位変動状況 (

集水井工施設と点検状況 ( 大久保集水井工 ) 時間雨量 (mm) 60 50 40 30 20 10 0 10/4

(7/18 ) 連続雨量 407mm 連続雨量 311mm 10/9 (7/19 ) 平成 26 年時間雨量平成 19

200 150 100 50 0 連続雨量 (mm) 地下水位 (GL-m) 20 25 30 35 平成 26

8 (3) 事業の効果地下水排除工 ( 横ボーリング工集水井工 ) を中心とした抑制工による対策を行った結果地すべりブロック内の地下水位の低下が現れており地すべり活動が抑制されています平成 23 年度からは排水トンネル工も実施されており更なる安全度の向上が見込まれています雨量観測結果と水位変動状況 ( 大久保ブロック ) 降雨量が多いのにもかかわらず水位上昇はわずかであり地下水上昇の抑制効果が現れている雨量観測結果集水井工施設と点検状況 ( 大久保集水井工 ) 時間雨量 (mm) /4 (7/14 ) 10/5 (7/15 ) 10/6 (7/16 ) 観測孔の水位変動 10/7 (7/17 ) 10/8 (7/18 ) 連続雨量 407mm 連続雨量 311mm 10/9 (7/19 ) 平成 26 年時間雨量平成 19 年時間雨量平成 26 年連続雨量平成 19 年連続雨量 10/10 (7/20 ) 連続雨量 (mm) 地下水位 (GL-m) 平成 26 年孔内水位 ( 抑制工着手後 ) 平成 19 年孔内水位 ( 抑制工着手前 ) 抑制工着手後は地下水の最高水位が低い 40 横ボーリング工施設と排水状況 ( 大久保ブロック ) 45 6

9 4 事業の進捗状況ハード対策由比地区地すべり対策事業では平成17年度の事業着手時より抑制工と抑止工を施工し平成28年度末までで全体事業の約６３%が完了する予定です抑制工としては排水トンネルを除く集水井と横ボーリングは平成23年度工事までで完成しています対策工の整備状況表大久保排水トンネルの状況数区分工種箇所進捗率 100 基排水トンネルｍ 1,480 1, 深礎杭基鋼管杭本横ボーリング抑制工集水井抑止工単位量計画整備済 (H28年度末まで) ソフト対策深礎杭施工状況由比地区地すべりでは平成17年度より地すべり監視システムを導入しオンライン地すべり監視を実施しています地すべり監視では CCTVカメラによる画像監視のほか地盤伸縮計やGPSなどの地すべり観測機器による監視も併せて行っています静岡県静岡国道事務所 NEXCO中日本 JR東海の関係機関合同による由比西倉沢斜面防災連絡会を開催し情報共有体制の強化を図っています当面の実施状況左地すべり監視用CCTVカメラ今後排水トンネルを実施し抑制工を完了させ深礎杭抑止工及びソフト対策を継続していく予定です右由比西倉沢斜面防災連絡会 7

10 3. 県への意見聴取結果県への意見聴取の結果は下記の通りです本事業は地質構造が非常に脆く豪雨や地震による地すべりの危険性が高い由比地区において地すべり対策を実施することにより住民の生命や財産を守るとともに日本の大動脈である国道 1 号東名高速道路 JR 東海道本線の被害を防止するものであり地域内での事業効果にとどまらず我が国が安定した経済活動を行っていく上で大きな事業効果が期待される重要な事業です引き続き早期の効果発現に向け事業を推進するとともに更なるコスト縮減が図られるよう併せてお願いしますまた各年度の事業実施に当たっては引き続き本県と十分な調整をお願いします 4. 対応方針 ( 原案 ) 以上のことから由比地区直轄地すべり対策事業は継続する 8

22年5月　目次 .indd

22年5月　目次 .indd 6 第 731 号防災平成 22 年 5 月 1 日 2 被災の状況かり被災延長は約60ｍで崩壊予想面積は約900 平成19年 2 月17日土早朝 6 時にこの国道108 法面の滑動も確認されたため同日16時から緊急車号大崎市鳴子温泉字大畑地内で崖崩れが発生し両路線バスを除き全面通行止めを実施したものましたです崩れた土砂は約10 で少なかったこともあり同法面の観測以降