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とらふみきちや
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1 近年の飼料穀物の輸入状況飼料穀物の輸入量は近年 14 百万トン程度で推移主な輸入先国は米国オーストラリアカナダアルゼンチン飼料穀物のほとんどは輸入に依存しており特に米国オーストラリアに大きく依存動物性飼料 77 3% 糟糠類 % その他油かす 119 5% 豆類 10 0% 配合混合飼料の原料使用量 ( 平成 23 年度 ) [ 計 2,424 万トン ] 大豆油かす % その他穀類 % その他 155 6% とうもろこし 1,094 45% こうりゃん 141 6% 我が国の飼料穀物輸入量 ( 万トン ) H21 年度 H22 年度 H23 年度とうもろこし 1,159 1,113 1,060 カナダこうりゃん大麦大麦 (26%) その他小麦 (20%) 合計 1,454 1,370 1,358 注 : その他とは小麦えん麦ライ麦であるデンプン質が多く使いやすいとうもろこしが5 割を占める上段 : 使用数量 ( 万トン ) 下段 : 割合 (%) オーストラリアこうりゃん (51%) 大麦 (73%) 小麦 (40%) 米国とうもろこし (86%) 小麦 (36%) こうりゃん (13%) アルゼンチンこうりゃん (36%) とうもろこし (4%) 米国のとうもろこし需給 ( 百万トン ) 10/11 11/12 12/13 ( 見込 ) ( 予測 ) 生産量輸入量国内需要量飼料用エタノール用その他輸出量期末在庫量期末在庫率 (%) 世界のとうもろこしの輸出状況 12/13 ( 予測 ) 輸出量 ( 百万トン ) ( 割合 ) 1 米国 24.1 (26.8%) 2アルセンチン 19.5 (21.7%) 3フラシル 17.5 (19.5%) 世界計 89.8 (100.0%) 注 : 括弧内の % は H23 年度輸入量の各穀物の国別シェア資料 : 財務省貿易統計 USDA World Agricultural Supply and Demand Estimates (January 11, 2013) ( 社 ) 配合飼料供給安定機構飼料月報 22

2 最近の飼料穀物に関する動き米国でのとうもろこし生産は作付面積が1937 年 ( 昭和 12 年 ) 以降最大となったものの昨年 6 月以降コーンベルトでの干ばつの影響により生育状況が悪化し収穫量が減少穀物相場の高騰を受け米国内のバイオエタノールの生産量は抑制傾向国内飼料メーカーではとうもろこしの調達先を多角化するとともにとうもろこしに代わり小麦を利用する傾向米国 USDA とうもろこし需給予測のポイント (25 年 1 月 11 日公表 ) 順位付けは 1960 年以降のデータによる前月の予測と比べ飼料用需要の増加により期末在庫量は減少生産量国内需要飼料用需要は1 億 1,303 万トン ( 前月予測比 +761 過去 27 位 ) 生産量は過去 8 位の2 億 7,381 万トン作付面積は過去最高の 3,934 万 ha ( 前月予測比 +139 万トン ) ( 前月予想比 +13 万 ha ) エタノール需要は1 億 1,430 万トン ( 前月同 ) 期末在庫単収は過去 19 位の7.75トン /ha ( 前月予測比 +0.07トン /ha) 期末在庫量は1,529 万トン ( 前月予測比 114 万トン ) 米国内の動きバイオエタノール生産昨年 6 月から穀物相場の高騰を受けて生産量は抑制されている傾向 (23 年末時点と比べ 15%) ブラジルのとうもろこし生産の状況生産量 24/25 年度のとうもろこし生産量は 7,220 万トンで過去最高を記録した前年度とほぼ同じと予測されている ( 百万ガロン / 日 ) 米国の 1 日あたりバイオエタノール生産量 ( 米国再生可能燃料協会調べ ) 米国の肥育牛の状況干ばつの影響による飼料穀物価格の上昇及び牧草等の作柄悪化を踏まえ米国の畜産農家は家畜の飼養頭数を絞る傾向が見られ食肉を中心に減産傾向の見通し特に牛肉では 23 年の生産量と比べ 24 年は2. 3% 25 年は3.9% それぞれ減少する見通し ( 米国農務省経済研究所 HPより ) 生産量 ( 万 t) 資料 :( 独 ) 農畜産業振興機構国内飼料メーカーの状況 24/25 年度 23/24 年度 ( 見込み ) ( 見込み ) ( 単位 : 万トン ) 22/23 年度 7,220 7,298 5,741 輸入とうもろこしの米国依存の比率は20 年度の98% から23 年度は 86% に低下さらに24 年 10 月時点では 50% にまで急速に低下しブラジル産 (41%) 等に推移配合飼料におけるとうもろこしの使用割合は 20 年度の 49% から 23 年度は45% に低下配合飼料における小麦の使用割合は 20 年度の0.5% から23 年度は 1.7% に増加 23

3 配合飼料価格に影響を与える要因の価格動向とうもろこしの国際価格 ( シカゴ相場 ) は平成 24 年 6 月以降主産地の干ばつによる作柄悪化 ( 昨年 6 月生産予想 3.8 億トン 12 月予想 2.7 億トン ) を背景に上昇直近は価格高騰による需要減退等によりやや弱含んで推移大豆油かすについてもとうもろこしと同様に弱含んで推移海上運賃 ( フレート ) は直近では40ドル台半ば / トンで推移為替相場は昨年 11 月中旬以降円安が進展し直近では 80 円台 < とうもろこしのシカゴ相場の推移 ( 期近物 )> < 海上運賃の推移 ( ガルフ ~ 日本 )> 900 セント / ブッシェル (11.6/10) (08.6/27) 787セント / フッシェル 755セント / フッシェル 800 (310 トルトル / トン ) (297 トル / トン ) (09.6/2) 450 セント / フッシェル (177 トル / トン ) 注 : シカコ相場の日々の終値である (12.8/21) 831 セント / フッシェル (327 トル / トン ) ( ) 724 セント / フッシェル (285 トル / トン ) ドル / トン 150 (08.5) (10.5) 74.2 (12.12) (08.12) 平成 20 年平成 21 年平成 22 年平成 23 年平成 24 年平成 25 年 08.1 平成 20 年平成 21 年平成 22 年平成 23 年平成 24 年平成 25 年ドル / トン < 大豆油かすのシカゴ相場の推移 ( 期近物 )> (08.7/14) 452 (09.6/11) 428 (11.2/1) 390 (12.8/30) 548 ( ) 418 注 :2012 年 12 月の値は 12 月の平均値である円 / ドル 120 (08.8) (09.1) 90 < 為替相場の推移 > (10.4) 94 (12.12) 平成 20 年平成 21 年平成 22 年平成 23 年平成 24 年平成 25 年平成 20 年平成 21 年平成 22 年平成 23 年平成 24 年注 : シカコ相場の日々の終値である注 :2012 年 12 月の値は 12 月の平均値である平成 25 年 24

4 配合飼料価格安定制度による補塡の実施状況配合飼料価格 54,300 円 54,100 円異常補塡 53,100 円 (3,097 円 ) 約 42,600 円異常補塡 (3,829 円 ) (5,550 円 ) 49, 円 64,800 円 67,600 円異常補塡 (2,398 円 ) 異常補塡 (5,252 円 ) 62,800 円 (3,398 円 ) 異常補塡 (1,517 円 ) 約 59,950 円 ( 約 2,500 円 ) (4,002 円 ) 58,100 円 (8,983 円 ) (7,800 円 ) ( 約 2,000 円 ) ( 約 5,050 円 ) ( 約 11,900 円 ) 55,700 円 55,000 円 ( 約 3,600 円 ) ( 約 1,400 円 ) ( 約 400 円 ) ( 約 700 円 ) ( 約 2,900 円 ) 53,600 円 53,200 円 52,100 円 25 年 1-3 月期配合飼料価格前期価格据え置き配合飼料価格安定制度により 4,300 円の補塡金を交付 ( 補塡総額 ( 見込 ) 約 258 億円 ) 63,250 円 63,250 円 4 ( 約 4,750 円 ) 補塡金補塡金 (4,300 円 ) (5,450 円 ) 59,500 円 (450 円 ) ( 約 850 円 ) 3 ( 約 1,400 円 ) 異常補塡 (865 円 ) 58,650 円 58,500 円 58,100 円 ( 約 1,000 円 ) ( 約 1,150 異常補塡 ( 約 2,300 円 ) 円 ) (966 円 ) 57,500 円 ( 約 2,150 円 ) (2,100 円 ) ( 約 550 円 ) ( 約 250 円 ) 2 (3,835 円 ) 56,350 円 55,950 円 ( 約 1,150 円 ) ( 約 1,750 円 ) (3,734 円 ) 1 ( 約 3,450 円 ) (3,250 円 ) ( 約 1,400 円 ) 52,500 円 52,500 円 52,500 円 ( 約 200 円 ) ( 約 700 円 ) 異常補塡 (1,860 円 ) (4,553 円 ) ( 約 1,850 円 ) (4,371 円 ) ( 約 1,800 円 ) (4,640 円 ) ( 約 1,750 円 ) 生産者実質負担額 44,300 円 ( 約 1,530 円 ) ( 約 600 円 ) (1,600 円 ) ( 約 100 円 ) 42,700 円 43,400 円 44,900 円 46,650 円 48,550 円 50,300 円 52,300 円 57,400 円 59,950 円 55,700 円 52,100 円 55,000 円 53,600 円 53,200 円 52,500 円 52,500 円 52,500 円 52,700 円 53,400 円 54,800 円 56,550 円 56,350 円 57,500 円 58,050 円 57,800 円 58,950 円 18 年 10 月 19 年 1 月 4 月 7 月 10 月 20 年 1 月 4 月 7 月 10 月 21 年 1 月 4 月 7 月 10 月 22 年 1 月 4 月 7 月 10 月 23 年 1 月 4 月 7 月 10 月 24 年 1 月 4 月 7 月 10 月 25 年 1 月 3 月生産者実質負担額 25

5 配合飼料価格安定制度の概要配合飼料価格安定制度は配合飼料価格の上昇が畜産経営に及ぼす影響を緩和するため 1 民間 ( 生産者と配合飼料メーカー ) の積立によると 2 異常な価格高騰時にを補完する異常補塡 ( 国と配合飼料メーカーが積立 ) の二段階の仕組みにより生産者に対して補塡を実施平成 24 年第 3 4 四半期の価格高騰に対応して 24 年度限りとして異常補塡の発動基準引下げ及びの無利子貸付けを実施加えて経済対策第二弾により 148 億円を異常補塡に積み増し制度の仕組み発動条件等国積立金 1/2 異常補塡基金異常補塡基金輸入原料価格が直前 1 か年の平均と比べ 115%(24 年度に限り 112.5%) を超えた場合配合飼料メーカー積立金 1/2 ( 社 ) 配合飼料供給安定機構積立金 1,000 円 /t 異常補塡金国とメーカーが 1/2 ずつ拠出基金残高 (25 年 1-3 月期に対応可能な額 ) 基金残高約 340 (23 億円年 ( 3 見込み月末時点 ) ) ( 経済対策第二弾による積み増し148 億円を含む ) 322 億円積立金 500 円 /t 基金飼料価格が直前 1か年の平均を上回った場合り基金畜産経営者金異常補塡金安定基金 ( 商系 ) ( 社 ) 全国配合飼料供給安定基金 ( 全農系 ) ( 社 ) 全国畜産配合飼料価格安定基金 ( 専門農協系 ) 生産者 (500 円 /t) と飼料メーカー (1,000 円 /t) が拠出基金残高基金残高 (25 年 1-3 (22 月期に対応可能な額年 3 月末時点 )) 約億円億円 ( 見込み ( 注 ) ) ( 異常補塡基金と合わせ約 340 億円 ) ( 注 ) 基金は 20 年度に 1,192 億円の借入を行っており毎年度の積立金 ( 約 360 億円 ) の約 1/2 により 22~29 年度までに計画的に返済 (22~24 年度分 540 億円が返済済みであり借入残高は 652 億円 ) 24 年度に限26 無利子貸付け( 社 ) 全日本配合飼料価格畜産

6 飼料自給率の現状と目標飼料自給率を38%(32 年度 ) に引き上げることを目標とし飼料基盤や機械の整備飼料用稲の生産拡大食品残さの飼料化 ( エコフィード ) の推進等を支援し穀物相場に翻弄されない足腰の強い畜産経営を実現 23 年度 ( 概算 ) は原発事故の影響により粗飼料自給率が1% 下がったものの飼料用米の増加などにより飼料自給率は対前年度比 1% 増の 26% となった飼料自給率の現状と目標平成 22 年度平成 23 年度確定概算飼料全体 25% 26% 平成 32 年度目標 38% 乾草サイレージ ( 発酵させた粗飼料 ) 牧草青刈りとうもろこし稲発酵粗飼料稲わら粗飼料平成 22 年度平成 23 年度確定概算輸入 22% 国産 78% 輸入 23% 国産 77% 平成 32 年度目標国産 100% 乾草稲わら稲 WCS 穀類とうもろこしこうりゃん大麦米糠類フスマ米ヌカ粕類大豆油粕ビートパルプビール豆腐粕動物質飼料魚粉等濃厚飼料平成 22 年度平成 23 年度確定概算輸入 89% 国産 11% 輸入 88% 国産 12% 平成 32 年度目標輸入 81% 食品残さ等未利用資源糠類粕類飼料用米国産 19% 飼料作物面積 91 万 ha 93 万 ha 105 万 ha 27

7 国産飼料基盤に立脚した生産への転換水田や耕作放棄地の有効活用等による飼料生産の増加食品残さ等未利用資源の利用拡大の推進により輸入原料に過度に依存した畜産から国産飼料に立脚した畜産への転換を推進飼料増産の推進エコフィード 4 等の利用拡大国産飼料基盤に 1 水田の有効活用耕畜連携の推進食品加工残さ農場残さ等未利用資源立脚した畜産の確立の更なる利用拡大利用拡大飼料自給率 26% 38% (23 年度概算 ) (32 年度 ) 稲発酵粗飼料 1 飼料用米の利活用 2 草地等の生産性向上の推進余剰食品の飼料化焼酎粕の飼料化生産増加粗飼料自給率 77% 100% 濃厚飼料自給率 12% 19% 青刈りとうもろこし 3 放牧の推進優良品種の導入飼料生産技術の向上高品質飼料の生産推進広域流コントラクター 2 TMR センター 3 ( 支援組織 ) の育成支援組織の法人化や規模の拡大等による経営の高度化を推進耕作放棄地放牧集約放牧汎用型飼料収穫機稲発酵粗飼料専用機械飼料収穫作業 TMR 調製プラント注 1 稲発酵粗飼料 : 稲の実と茎葉を一体的に収穫し発酵させた牛の飼料注 2 コントラクター : 飼料作物の収穫作業等の農作業を請け負う組織注 3 TMRセンター : 粗飼料と濃厚飼料を組み合わせた牛の飼料 (Total Mixed Ration) を製造し農家に供給する施設注 4 エコフィード : 食品残さ等を原料として製造された飼料 28

8 飼料用米及び稲発酵粗飼料の生産利用の推進飼料用米及び稲発酵粗飼料 ( 稲 WCS) の作付面積は平成年度で順調に拡大平成 24 年度についてはこれまでのような急速な伸びは見られなくなっているものの増加 ( それぞれ 102% 111%) 8 万円 /10a の助成を行う水田活用の所得補償交付金等により生産利用の拡大を推進飼料用米稲 WCS 稲 WCS とは稲の穂と茎葉を丸ごと乳酸発酵させた粗飼料 ( ホールクロップサイレージ :Whole Crop Silage) のことをいう 24 年度水田活用の所得補償交付金飼料用米 WCS 用稲の生産に対して 80,000 円 /10a を助成さらに飼料用米のわらの飼料利用に 13,000 円 /10a の助成 24 年度産地活性化総合対策事業産地の関係者が組織する協議会により策定されたプログラムの実現のために必要な乾燥調製施設等の整備等を支援 24 年度強い農業づくり交付金主食用米との区分管理に必要な乾燥調製施設の整備や飼料用米の保管調製に必要な共同利用施設の整備を支援飼料用米の作付面積 (ha) H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H ,611 4,129 14,883 33,955 34,525 資料 :H21 までは畜産振興課調べ H22 以降は新規需要米の取組計画認定状況による 24 年度国産粗飼料増産対策事業高収量高品質な稲 WCSの生産利用に対する継続的な取組に対して定額助成 24 年度稲 WCS 流通促進事業 (ALIC) 品質の表示や証明に関する取組に対して定額助成稲 WCSの作付面積 (ha) H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 4,594 5,182 6,339 9,233 10,306 15,939 23,086 25,672 資料 :H21 までは畜産振興課調べ H22 以降は新規需要米の取組計画認定状況によるメリット課題メリット課題農機具などの新規投資不要低コスト栽培技術の導入や多収品輸入とうもろこしより安ければ配種の活用によるコスト低減合飼料の原料として利用が可能輸入とうもろこしとの価格差の縮小安定した供給保管流通体制の確立排水不良田等でも作付が可能連作障害がない良好な栄養価を有し牛の嗜好性も高い長期保存が可能低コスト栽培技術の導入や多収品種の活用によるコスト低減安定した供給効率的な保管流通体制の確立品質の向上安定化が必要 29

コントラクターの普及定着コントラクターの組織数は平成 15 年の317 組織から平成 22 年には564 組織に拡大し飼料収穫面積の2 割弱を担う存在コントラクターによる労働負担の軽減及び飼料生産作業の効率化低コスト化を促進することが重要であることから作業受託を新たに開始する場合の受託面積に応じた助成やコントラクターが経営の高度化を図るのに必要な施設の整備及び機械のリース導入を支援

9 コントラクターの普及定着コントラクターの組織数は平成 15 年の317 組織から平成 22 年には564 組織に拡大し飼料収穫面積の2 割弱を担う存在コントラクターによる労働負担の軽減及び飼料生産作業の効率化低コスト化を促進することが重要であることから作業受託を新たに開始する場合の受託面積に応じた助成やコントラクターが経営の高度化を図るのに必要な施設の整備及び機械のリース導入を支援 24 年度産地活性化総合対策事業 ( 自給率向上重点支援事業 ( 飼料生産拠点育成型 )) 飼料生産組織の経営の高度化を推進する取組を支援するとともにこれらの取組に必要な共同利用施設の整備を支援 ( 補助率 :1/3 以内 ) 24 年度国産粗飼料増産対策コントラクター等の育成を図るため新たに作業受託を始めるコントラクター等に対し作業受託開始当初 3 年間に限り受託面積に応じた支援を直接支払いにより実施 ( 補助率 : 定額 ) 24 年度産地活性化総合対策事業 ( 飼料生産拠点育成型機械リース ) 形態別組織数 (H22) 作業別受託面積 (H22) 飼料生産組織の法人化や規模拡大等による経営の高度化に必要な農業機械等のリース導入を支援 ( 補助率 : リース料のうち物件購入相当の 1/2 以内 ) 組織数受託面積等の推移北海道九州を中心にコントラクターの設立が進展コントラクターは全国の飼料収穫面積の 2 割弱を担っている H15 年度 H22 年度組織数 ( 全国 ) 317 組織 564 組織利用農家数 ( 全国 ) 25,931 戸 19,752 戸受託面積 ( 全国 ) 98,027ha 156,839ha 受託面積は飼料収穫作業の受託面積最も多い経営形態は営農集団等で全体の約 4 割を占める公社農協 5% 11% 農事組合法人 13% 株式会社有限会社 14% 17% 営農集団等 40% 総受託面積のうち約 5 割が飼料収穫作業面積となっている飼料以外の農作業 12% その他飼料関連作業 17% 稲わら等収穫作業 1% 耕起等作業 4% たい肥散布作業 14% 飼料収穫作業 53% その他飼料関連作業とは改良資材散布等である飼料以外の農作業とは水稲大豆麦等の移植播種収穫作業等である 30

TMR センターの普及定着平成 15 年は32であったTMRセンターは平成 24 年には109に拡大北海道では自給飼料を積極的に活用する大規模な TMR センターをコントラクター業務を行いつつ管理するントラクタ組織が育成されまた都府県においても粗飼料と地域資源を組み合わせて利用する取組が開始 TMR( 完全混合飼料 ) を畜産経営に供給するTMRセンターは

産地活性化総合対策事業自給率向上重点支援事業 ) 食品残さと粗飼料 ( 稲 WCS 空港の乾草) を組み合 TMR 3,000 飼料生産組織が国産粗飼料の生産利用拡大を図るためのTMRセンビニールパックに詰めて脱気密封して発酵させターの整備機械導入を支援酪農家 7 戸と肉牛肥育経営 1 法人に供給 ( 補助率 : 機械整備は1/3 以内機械導入は定額 (

10 TMR センターの普及定着平成 15 年は32であったTMRセンターは平成 24 年には109に拡大北海道では自給飼料を積極的に活用する大規模な TMR センターをコントラクター業務を行いつつ管理するントラクタ組織が育成されまた都府県においても粗飼料と地域資源を組み合わせて利用する取組が開始 TMR( 完全混合飼料 ) を畜産経営に供給するTMRセンターは飼料生産労働力不足への対応や良質飼料の供給を推進する上で重要であることから施設整備の取組を支援 24 年度強い農業づくり交付金地方の高い自主性と裁量に基づく飼料増産に向けて飼料調製流通保管施設の整備等の取組を支援 ( 交付率 : 事業実施主体へは事業費の1/2 以内 ) TMRセンターの事例食品残さと粗飼料を組み合わせた発酵 TMR センターの製造 ( 鳥取県 ) 24 年度産地活性化総合対策事業自給率向上重点支援事業 ) 食品残さと粗飼料 ( 稲 WCS 空港の乾草) を組み合 TMR 3,000 飼料生産組織が国産粗飼料の生産利用拡大を図るためのTMRセンビニールパックに詰めて脱気密封して発酵させターの整備機械導入を支援酪農家 7 戸と肉牛肥育経営 1 法人に供給 ( 補助率 : 機械整備は1/3 以内機械導入は定額 ( リース料のうち物件購入相当の1/2 以内 )) 稲 WCSは地域のコントラクターから購入 TMR センターの数 + 空港の乾草平成 15 年平成 24 年箇所数 ( うち北海道 ) (7) (49) TMR(total mixed rations) とは粗飼料濃厚飼料ミネラルビタミン添加物等を混ぜ合わせ必要な栄養素をすべて含んだ混合飼料配合設計に基づき良質な飼料が安価で生産できるメリットがある 31

国産稲わらをめぐる状況稲わらの国内需要の8 割を自給しており 2 割を中国から輸入している国内で生産される稲わらの大半はすき込まれており飼料利用は1 割稲わら等の国産粗飼料の利用拡大を図るため

国産粗飼料の広域流通体制の整備を支援するとともにこれらの取組に必要な共同利用施設の整備や農業機械等のリース導入を支援 ( 補助率 : 機械整備は 1/3 以内機械導入は定額 ( リース料のうち物件購入相当の 1/2 以内 ))

飼料仕向量 1 輸入量 2 飼料需要量 3=1+2 自給率 2/3 22 年産 860 192 1,052 82% 国産稲わらの利用割合 ( 平成 22 年産 ) 飼料用 10.

9% (7,675 千トン ) 24 年度水田活用の所得補償交付金のうち耕畜連携助成飼料用米生産ほ場の稲わら利用の取組に対して取組面積に応じた支援を直接支払いにより実施 (13,000 円 /10a を助成 ) 中国産稲わらの輸入停止

11 国産稲わらをめぐる状況稲わらの国内需要の8 割を自給しており 2 割を中国から輸入している国内で生産される稲わらの大半はすき込まれており飼料利用は1 割稲わら等の国産粗飼料の利用拡大を図るため広域流通拠点の整備やコントラクターの育成を行っているところの育成を行中国産稲わらの輸入停止など不安定な輸入状況に対応するためにもより一層の国産稲わらの利用拡大が必要 24 年度産地活性化総合対策事業 24 年度国産粗飼料増産対策国産粗飼料の広域流通体制の整備を支援するとともにこれらの取組に必要な共同利用施設の整備や農業機械等のリース導入を支援 ( 補助率 : 機械整備は 1/3 以内機械導入は定額 ( リース料のうち物件購入相当の 1/2 以内 )) コントラクター等の育成を図るため新たに作業受託を始めるコントラクター等に対し作業受託開始当初 3 年間に限り受託面積に応じた支援を直接支払いにより実施 ( 補助率 : 定額 ) 国産稲わらの需給状況について ( 単位 : 千トン ) 区分飼料仕向量 1 輸入量 2 飼料需要量 3=1+2 自給率 2/3 22 年産 ,052 82% 国産稲わらの利用割合 ( 平成 22 年産 ) 飼料用 10.1% (860 千トン ) 稲わら生産量 8,535 千トンその他 ( すき込みたい肥用等 ) 89.9% (7,675 千トン ) 24 年度水田活用の所得補償交付金のうち耕畜連携助成飼料用米生産ほ場の稲わら利用の取組に対して取組面積に応じた支援を直接支払いにより実施 (13,000 円 /10a を助成 ) 中国産稲わらの輸入停止 (24 年 11 月 ) への対応周辺国における口蹄疫の発生状況 (2011 年 1 月以降の発生 ) 大連市 ( 印 ) での口蹄疫の発生を受け 24 年 11 月 26 日以降中国産稲わらの輸入を停止飼料輸入関係団体に対して北米や豪州産の代替粗飼料の確保について協力要請 ( 参考 ) 稲わらの代替として利用可能な粗飼料ウィートストロー ( 小麦わら ) オーツヘイイタリアンライグラスストローフェスクストロー国産稲わらの供給が可能な農家のリストを提供し各都道府県による粗飼料の確保対策を支援 32

未活用資源の飼料としての活用推進飼料の自給率向上のためエコフィード ( 食品残さ利用飼料 ) を推進また改正食品リサイクル法 ( 平成 19 年 12 月施行 ) に基づく基本方針等において再生利用に当たっては飼料化を優先することが明確化基安全性確保のためのガイドラインの制定( 平成 18 年 8 月 ) やエコフィード認証制度の実施 ( 平成 21 年 3 月 )

12 未活用資源の飼料としての活用推進飼料の自給率向上のためエコフィード ( 食品残さ利用飼料 ) を推進また改正食品リサイクル法 ( 平成 19 年 12 月施行 ) に基づく基本方針等において再生利用に当たっては飼料化を優先することが明確化基安全性確保のためのガイドラインの制定( 平成 18 年 8 月 ) やエコフィード認証制度の実施 ( 平成 21 年 3 月 ) による安全性及び品質の確保エコフィード利用畜産物認証制度の実施 ( 平成 23 年 5 月 ) による理解醸成等を推進これらの結果エコフィードの利用量は着実に上昇 ( 平成 15 年度 8 万 TDNトン 23 年度 28 万 TDNトン ) エコフィードの利用状況エコフィード認証 (46 件認証済 ) H25.12 現在食品リサイクルへの関心と理解を深めることを目的とし平成 21 年 3 月から運用を開始食品残さ等を利用した飼料であって一定の基準 ( 食品循環資源利用率栄養成分等 ) を満たすものをエコフィードとして ( 社 ) 日本科学飼料協会が認証 24 年度エコフィード緊急増産対策事業 (0.7 億円 ) 地域の食品残さ等を混合飼料の原料として利用する取組を支援 ( 補助単価 :( 大家畜 ) 100トン / 年拡大で145 万円 ( 中小家畜 ) 500トン / 年拡大で320 万円等 ) 食品事業者と畜産農家のマッチングのための情報整備等を支援補助率 : 定額地域で未活用となっている資源を飼料化するために必要な実証試験等を支援 ( 補助率 : 定額 ) エコフィード利用畜産物認証エコフィードの取組を消費者までつなげることで取組に対する社会の認識と理解を深めることを目的とし平成 23 年 5 月より開始 (8 件認証済 ) 認証済エコフィードを給与された家畜の畜産物 H24.12 現在であって一定の基準 ( エコフィードの計画的給与販売までのルート特定等 ) を満たすものをエコフィード利用畜産物として( 社 ) 中央畜産会が認証 33

13 運転資金対策畜産農家が利用できる主な融資制度についてスーパー S 資金経営改善計画及び総合化事業計画 ( 六次産業化法 ) の達成に必要な運転資金を融通対象: 認定農業者六次産業化法認定者借入方式等: 極度借入方式又は証書貸付で利用期間は原則として計画期間限度額: 個人 2,000 万円法人 8,000 万円 ( 六次産業化法認定者はそれぞれ2 倍 ) 貸付利率 : 変動金利制 (1.5%( 平成 24 年 12 月 19 日現在 )) 農林漁業セーフティネット資金不慮の災害や社会的経済的な環境の変化等により資金繰りに支障を来している場合に運転資金を融通償還期間 : 10 年以内 ( 据置 3 年以内 ) 金利 : 0.35~0.55% ( 平成 24 年 12 月 19 日現在 ) 限度額 : 一般 600 万円特認年間経営費等の3/12(6/12 ) 以内平成 24 年の米国における干ばつの影響により配合飼料価格の高騰高止まりの影響を受けた畜産業を営む者に対する特例措置として貸付限度額の拡充 (6/12 ) と合わせて無担保無保証人での貸付を措置無保証人での貸付を措置 ( 貸付期間平成 25 年 1 月 ~ 平成 26 年 3 月末 ) 家畜疾病経営維持資金融通事業家畜の導入飼料営農資材等の購入雇用労賃の支払い等畜産経営の再開維持に必要な低利資金を融通経営再開資金対象: 口蹄疫等の発生に伴う家畜の処分等により経営の停止等の影響を受けた者償還期限: 5 年 ( 据置 2 年 ) 貸付利率:1.175%( 平成 24 年 12 月 19 日現在 ) 経営継続資金対象: 口蹄疫等の発生に伴う家畜及び畜産物の移動制限等により経営継続が困難となった者償還期限:3 年 ( 据置 1 年 ) 貸付利率: 1.175%( 平成 24 年 12 月 19 日現在 ) 経営維持資金対象: 鳥インフルエンザの発生により深刻な経済的影響を受けた者償還期限:3 年 ( 据置 1 年 ) 貸付利率:1.10%( 平成 24 年 12 月 19 日現在 ) 限度額については資金メニューごとに設定施設等資金対策スーパー L 資金 ( 農業経営基盤強化資金 ) 家畜の購入育成費農業経営用施設機械等の改良造成取得等経営改善を図るのに必要な長期運転資金を融通貸付対象: 認定農業者償還期限: 25 年以内 ( 据置 10 年以内 ) 金利: 借入期間に応じて0.35~1.10%( 平成 24 年 12 月 19 日現在 ) 人農地プランに地域の中心と位置づけられた認定農業者が借り入れる本資金については貸付当初 5 年間実質無利子限度額: 個人 1.5 億円法人 5 億円固定負債対策農業近代化資金畜舎畜産物の生産加工流通等に必要な施設整備家畜の導入育成に必要な資金を低利で融通貸付対象: 農業を営む者農協農協連合会償還期限: 資金使途に応じ7~20 年以内 ( 据置 2~7 年以内 ) 金利: 1.10% ( 平成 24 年 12 月 19 日現在 ) 限度額: 農業を営む者個人 18 百万円法人団体 2 億円農協等 15 億円負債対策畜産特別支援資金 1 大家畜養豚特別支援資金負債の償還が困難な経営に対し経営指導と一体となって長期低利の借換資金を融通償還期間: 大家畜一般:15 年 ( 据置 3 年 ) 以内特認経営継承 :25 年 ( 据置 5 年 ) 以内養豚一般:7 年 ( 据置 3 年 ) 以内特認経営継承 :15 年以内 ( 据置 5 年 ) 金利: 1.10% ( 平成 24 年 12 月 19 日現在 ) 以内融資枠: 450 億円 ( 平成 20~24 年度 )( 注 ) 500 億円 ( 平成 25~29 年度 ) 2 畜産経営改善緊急支援資金配合飼料価格の高騰等により急速に悪化した経営に対し負債の一括借換を行うとともに貸付当初 2 年間無利子保証への支援を強化償還期間: 大家畜 25 年 ( 据置 5 年 ) 以内養豚 15 年 ( 据置 5 年 ) 以内金利:1.10% ( 平成 24 年 12 月 19 日現在 ) 以内 ( 貸付当初 2 年間無利子 ) 融資枠:500 億円 ( 平成 25~26 年度 ) ( 注 ) 平成 24 年度第 4 四半期の貸付 ( 融資枠 100 億円 ) においては一括借換を行うとともに 2 年間無利子保証への支援を強化養鶏農家が利用できる負債整理資金としては以下の資金を措置農業経営負担軽減支援資金 ( 民間金融機関 ) 経営体育成強化資金 ( 公庫資金 ) 34

コントラクター及びTMRセンターの現状

コントラクター及びTMRセンターの現状コントラクター及び TMR センターと自給飼料を巡る情勢平成 24 年 12 月農林水産省畜産振興課畜産経営と飼料全畜種の TDN ベースでの飼料供給量は粗飼料が 21.3% 濃厚飼料が 78.7% 飼料費が畜産経営に占める割合は高く牛は約 40~46% 豚鶏は 62~68% 粗飼料と濃厚飼料の割合 (TDN ベース ) 経営コストに占める飼料費の割合 23 年度飼料需給 (TDN