三重県経済の現状と見通し0806.xls

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しげのぶうとだ
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1 28 年 6 月 16 日三重銀総研調査部三重県経済の現状と見通し <28 年 6 月 > 1. 景気判断一覧表部門個別項目基調判断 / 詳細総括判断家計部門企業部門景気の現状当面の見通し個人消費住宅投資観光雇用所得企業活動企業倒産設備投資輸出足取りは緩やかながら回復傾向を維持企業の生産活動が堅調さを保つもとで景気は基本的に底堅さを維持緩やかな回復が持続すると見込まれるものの家計部門を中心に回復の勢いが弱まる可能性も企業部門は底堅さを維持するものの賃金の伸び悩みや消費マインドの低下を背景に家計部門の回復力が衰える懸念も横這い消費支出は緩やかに上向きもっとも食料品やガソリンなどの購入単価上昇が消費支出総額を押し上げているという側面も一進一退新設住宅着工戸数は一進一退足元では着工規模の大きい津市や四日市市などで戸数が増加回復傾向主要水族館の入場者数はプラス傾向で推移新名神高速道路の開通で関西方面から伊勢志摩を訪れる観光客数が増加弱含み新規求人数は減少傾向を辿っているほか名目賃金指数も横這い圏内で推移回復鉱工業生産指数は回復足元では電子部品デバイスを牽引役に前年比で 4 割近くの高い伸び低水準で横這い倒産件数は低水準で横這い建築基準法改正による悪影響は明確には現れていない状況悪化に歯止め非居住用建築物着工床面積は悪化に歯止め 28 年初をボトムに概ね下げ止まりと判断減速四日市港通関輸出額は乗用車の落ち込みを主因に減速前月からの変化方向 ( 注 ) その他公共投資物価底這い状態公共工事請負件数金額とも横這い状態暫定税率の失効に伴う道路関係事業の発注停止は大きなインパクトにならず上昇傾向が再び明確化消費者物価指数は食料や光熱水道を中心に上昇傾向が持続 ( 注 ) 変化方向は基調判断の前月からの変化方向を示しは上方修正は据え置きは下方修正を示すお問い三重銀総研調査部渡辺合わせ先電話 : Mail:mir@miebank.co.jp -1-

2 2. 個別部門の動向 1 家計部門個人消費横這い個人消費は足許横這いまず家計調査より個人消費の動向を支出者側からみると ( 図表 1) 4 月の勤労者世帯消費支出 ( 津市 ) は 3 か月連続の前年比増加後方 6 か月移動平均値でみると 28 年入り以降緩やかに上向きとなっているものの食料や交通通信の費目で支出の増加が目立つことから飲食料品やガソリンなどの購入単価上昇が消費支出総額を押し上げているという側面も次に県内大型小売店販売額より個人消費の動向を販売者側からみると ( 図表 2) 4 月の大型小売店販売額 ( 店舗数調整後 ) は 2 か月振りの前年比減少前年対比で降水量が多く寒暖の差も比較的大きかったことから百貨店を中心に春物衣料の売れ行きが不振月の新車乗用車販売 ( 含む軽 ) の動向をみると ( 図表 3) 2 か月振りの前年比減少車種別にみると普通車は好調を維持したものの小型車が 1 割近い減少 4 月は暫定税率の失効で自動車取得税の税率が購入価格の % から 3% に下がり税率が低いうちに購入を急ぐ動きが生じたため月はその反動が現れた模様毎月勤労統計でみた県下の所得情勢をみると名目ベースでは横這い状態となっているものの物価上昇分を勘案した実質ベースでみると小幅なマイナス傾向が持続その一方アジア向け原油輸出価格のベンチマークとなるドバイ原油は 6 月 9 日に 1 バレル =13 ドルの大台を突破するなど原油価格の高騰に歯止めが掛からず自家用車への依存度の高い県内の消費者の間ではガソリン価格の上昇が家計を圧迫していることを背景に節約意識が強まっている可能性が大こうした点を踏まえれば消費は当面回復感に乏しい状況が続く見通し 4 月勤労者世帯消費支出前年比 +4.2%(3 か月連続の増加 ) 4 月大型小売店販売額 < 既存店 > 前年比.%(2 か月振りの減少 ) うち百貨店前年比.4% (2 か月振りの減少 ) うちスーパー前年比 +.6%(2 か月連続の増加 ) 図表 1 津市消費支出等 < 前年比 > 勤労者世帯可処分所得 ( 後方 6 ヵ月移動平均 ) 勤労者世帯消費支出 ( 原数値 ) 同上 ( 後方 6 ヵ月移動平均 ) 月新車乗用車販売台数 < 含む軽 > 前年比 4.%(2 か月振りの減少 ) うち普通車前年比 +3.2%( か月連続の増加 ) うち小型車前年比 9.8% (2 か月振りの減少 ) うち軽乗用車前年比 4.1%(4 か月連続の減少 ) ( 資料 ) 総務省家計調査図表 2 県内大型小売店販売額 < 既存店前年比 > 図表 3 新車乗用車販売台数 < 前年比 > 百貨店スーパー ( 資料 ) 三重県政策部統計室県内大型小売店販売額普通車軽乗用車小型車乗用車計 ( 資料 ) 日本自動車販売協会連合会三重県支部新車登録台数全国軽自動車協会連合会三重事務所銘柄形状別新車月報 -2-

3 住宅投資一進一退住宅投資は一進一退 4 月の住宅着工戸数をみると ( 図表 4) 3 か月振りの前年比増加県内各市のうち市場規模の大きい津市 ( 前年比 +69.6%) 桑名市 ( 同 +4.7%) 四日市市 ( 同 +23.2%) 鈴鹿市 ( 同 +3.4%) などで好調な動き住宅着工の先行指標となる 4 月の建築確認件数 ( 第 4 号建築物 ) は前年比 7.% と 3 月 ( 同 14.%) よりマイナス幅は縮小したものの 2 か月連続で減少するなど弱めの動きを脱せずさらに所得の伸び悩みなどを背景に消費者の住宅取得マインドが弱含んでいるとみられることなども踏まえれば住宅着工は 7~9 月期を中心に建築基準法改正の影響で大きく落ち込んだ前年の反動から数字のうえでは一時的に上振れする展開が想定されるものの基本的には一進一退の状態がしばらく続く見通し 4 月住宅着工戸数前年比 +1.3%(3 か月振りの増加 ) 持家前年比.% ( か月振りの減少 ) 貸家前年比 +4.2%(2 か月連続の増加 ) 給与住宅前年比 +2.%(4 か月振りの増加 ) 分譲住宅前年比 24.2%(2 か月連続の減少 ) 図表 4 新設住宅着工戸数 < 前年比 > 持家分譲 4 貸家給与総計 ( 資料 ) 国土交通省建築着工統計観光回復傾向観光は伊勢志摩地域を中心に回復傾向 3 月の県内の主要水族館の入場者数をみると ( 図表 ) 2 か月振りの前年比増加さらに 6 月 9 日に中日本高速道路が発表した資料によると新名神高速道路の開通 (2 月 23 日 ) により関西方面から伊勢志摩方面を訪れる観光客が増加したことから伊勢自動車道を利用する休日の交通量が新名神開通後 3 か月間で 1 日当たり前年比 2,7 台増加観光は新名神の開通で関西からのアクセスが向上した伊勢志摩地域を牽引役に回復傾向が続く見通し 3 月鳥羽水族館入場者数前年比 +.9%(2 か月振りの増加 ) 3 2 ( 千人 ) 図表鳥羽水族館入場者数入場者数 ( 左目盛 ) 前年比 ( 右目盛 ) 同上 ( 後方 6 ヵ月移動平均右目盛 ) ( 資料 ) 三重県政策部統計室三重県の主要経済指標

4 雇用所得弱含み雇用情勢は新規求人数の落ち込みなどを背景に弱含み一方所得情勢も弱めの動きを脱せず 4 月の求人倍率をみると ( 図表 6) 有効求人倍率は 3 か月連続の前月比低下となった一方新規求人倍率は 3 か月振りの上昇県内では 28 年入り以降求人倍率は概ね低下トレンド 4 月の新規求人数 ( 学卒パートを除く ) をみると ( 図表 7) 11 か月連続の前年比減少製造業 ( 前年比 %) が増加に転じたもののサービス業 ( 同 2.3%) が大きく減少労働局が人材派遣を営む事業者 ( 産業分類上はサービス業に分類 ) などに対し求人の水増しを控えるよう指導していることが主因 3 月の名目賃金指数をみると ( 図表 8) 2 か月振りの前年比増加となりならしてみれば横這い圏内での動きただし物価上昇分を勘案した実質賃金指数は前年比.7% とマイナスで推移しており個人消費や住宅投資に対して負の影響を与えている模様雇用情勢の今後を見通すとサービス業の求人数が下振れする構図はしばらく続くものの電子部品デババイス部門をはじめとして県内に拠点を構える大手企業の生産活動が活発に推移し設備投資に対するる積極姿勢も途切れていないなか製造業を中心に一定の求人ニーズは見込まれる状況そのため有効求人倍率は明確な上昇余地には乏しいものの 1 倍を割り込むまで低下する可能性は小さい見通し一方所得情勢の先行きを展望すると県内勤労者の現金給与総額のおよそ 8% 強 ( ボーナス月以外の通常月 ) を占める所定外給与のベースとなる所定外労働時間は足元で持ち直しの兆しこうした点を踏まえれば所得情勢の大幅な改善は見込み薄ながら足元の横這い傾向が当面続く見通し 4 月求人倍率 < 季節調整値 > 有効求人倍率 1.22 倍 ( 前月比.6 ポイント 3 か月連続の低下 ) 新規求人倍率 1.82 倍 ( 前月比 +.21 ポイント 3 か月振りの上昇 ) 4 月新規求人数 < 学卒パートタイム除く > 前年比 8.6%(11 か月連続の減少 ) 3 月雇用関連指標 < 調査産業計 > 常用雇用指数前年比.%(2 か月連続の減少 ) 所定外労働時間指数前年比 +1.6% (6 か月振りの増加 ) 名目賃金指数前年比 +.1% (2 か月振りの増加 ) ( 倍 ) 図表 6 有効新規求人倍率 < 季節調整値 > 有効求人倍率 ( 三重県 ) 新規求人倍率 ( 三重県 ) 有効求人倍率 ( 全国 ) ( 資料 ) 三重労働局労働市場月報図表 7 新規求人数 < 学卒パート除く前年比 > 図表 8 雇用労働時間賃金指数 < 調査産業計前年比 > 建設業製造業運輸通信業卸売小売業 3 サービス業その他 2 新規求人数 ( 資料 ) 三重労働局労働市場月報所定外労働時間名目賃金常用雇用 ( 資料 ) 三重県政策部統計室毎月勤労統計調査 -4-

5 3. 個別部門の動向 2 企業部門企業活動回復企業の生産活動は回復 3 月の鉱工業生産指数をみると ( 図表 9) 6 か月連続の前年比上昇さらに 2 年を 1 とする現行指数で前年比較が可能な 1999 年以降最も高い伸びを記録したうえ指数そのものも初めて 2 の大台を超過主要産業のうち内燃機関電装品を主力とする電気機械の好調が持続したほか半導体や液晶を主力とする電子部品デバイスの生産が大きく伸び全体に対する寄与度は +3.2% に輸送機械については欧米向けを中心とした輸出の減少が生産面に与える悪影響を今後見極める必要あり一方電子部品デバイスについては 7 月頃に大型テレビ用液晶パネルの増産分が同部門の生産指数をさらに押し上げると見込まれ鉱工業生産は同部門を牽引役に回復の動きが持続拡大する見通し 3 月鉱工業生産前年比 +37.%(6 か月連続の上昇 ) 一般機械前年比 + 9.% (6 か月連続の上昇 ) 電気機械前年比 +17.%(4 か月連続の上昇 ) 電子部品デバイス前年比 + 7.7% (6 か月連続の上昇 ) 輸送機械前年比 8.% (3 か月振りの低下 ) 化学前年比 21.3%(1 か月連続の低下 ) プラスチック製品前年比 3.2% (8 か月連続の低下 ) 図表 9 鉱工業生産 < 前年比 > 一般機械電気機械電子部品デバイス輸送機械 4 化学プラスチック製品 3 その他鉱工業生産 ( 資料 ) 三重県政策部統計室生産動態調査企業倒産低水準で横這い企業倒産は低水準で横這い今のところ建築基準法改正による建築業者などへの悪影響は倒産件数の増加といった形で明確には現れていない状況月の県下倒産状況 ( 負債総額 1, 万円以上 ) をみると ( 図表 1) 倒産件数は 2 か月振りの前年比増加となったほか負債総額はか月連続の増加原材料価格の高騰により企業の収益環境が一段と悪化することが懸念される状況ただし現状では一般機械や電子部品デバイスといった部門で生産活動が高水準で推移しているうえ建設業などでも住宅着工や建築着工の減少が最悪期を脱したとみられることなどを踏まえれば倒産件数が大幅な増加に転じる可能性は低い見通し月企業倒産倒産件数 13 件 ( 前年差 +3 件 2 か月振りの増加 ) 負債総額 1,4 百万円 ( 前年差 +76 百万円か月連続の増加 ) ( 2 件 ) 図表 1 倒産件数 < 負債総額 1, 万円以上 > 倒産件数 ( 左目盛 ) 前年差 ( 右目盛 ) 同上 ( 後方 6 ヵ月移動平均右目盛 ) ( 資料 ) 東京商工リサーチ津支店 ( 件 )

6 設備投資悪化に歯止め企業の設備投資のうち建設投資は悪化に歯止め 4 月の非居住用建築物着工床面積をみると ( 図表 11) 3 か月振りの前年比増加後方 6 か月移動平均値でみると 27 年末をボトムに概ね下げ止まりと判断県内では電子部品デバイスだけでなく石油化学や一般機械などの分野でも高付加価値化や能力増強などに向けた設備投資に対する積極姿勢が認められる状況ただし工場や商業施設などを含む 1~3 号建築物について建築着工の先行指標となる 4 月の建築確認申請件数 ( 前年比 22.7%) 確認件数 ( 同 3.3%) ともに国土交通省の資料で確認可能な 27 年 4 月以降 13 か月連続のマイナスこうした点を踏まえれば持ち直しの足取りは緩慢なものにとどまる見通し 4 月非居住用建築物着工床面積前年比 +.3%(3 か月振りの増加 ) 4. 個別部門の動向 3 その他図表 ( 千m2 ) 非居住用建築物着工床面積床面積 ( 左目盛 ) 前年比 ( 右目盛 ) 同上 ( 後方 6 ヵ月移動平均右目盛 ) ( 資料 ) 国土交通省建築着工統計輸出減速輸出は乗用車の落ち込みを主因に減速 4 月の四日市港通関輸出額をみると ( 図表 12) 2 か月振りの前年比増加さらに津尾鷲港を含めた管内全体でも 2 か月振りの増加四日市港の輸出動向を主要品目別にみると音響映像機器の部分品が 24 か月連続自動車の部分品が 14 か月の増加と好調を維持その一方取扱高としては最大の品目である乗用車が 1 割を超す減少幅を記録乗用車の輸出台数をみると北米向けは前年比 3 割増と持ち直したもののそれに次いで需要規模の大きい欧州ロシア向けが約 6 割の減少景気の減速が続く欧米向けの耐久消費財輸出が伸び悩むもと四日市港の輸出は減速傾向が続く見通し 4 月四日市港通関輸出額前年比 +8.3%(2 か月振りの増加 ) 有機化合物前年比 43.4% (4 か月連続の減少 ) 電気回路等の機器前年比 + 7.6% (2 か月振りの増加 ) 音響映像機器の部分品前年比 +82.%(24 か月連続の増加 ) 乗用車前年比 12.2% (6 か月連続の減少 ) 自動車の部分品前年比 +21.2%(14 か月連続の増加 ) 図表 12 四日市港通関輸出額 < 前年比 > 有機化合物電気回路等の機器音響映像機器の部分品乗用車自動車の部分品その他輸出総額 ( 資料 ) 名古屋税関四日市支署管内貿易概況 -6-

7 公共投資底這い状態公共投資は足元ほぼ底這い状態月の公共工事請負状況をみると ( 図表 13) 請負件数が 2 か月連続の前年比増加となったほか金額は 4 か月振りの増加県内では 4 月初旬から月中旬にかけて暫定税率の失効に伴って道路関係事業の工事発注が一時的にストップしていたものの公共工事全体を大きく下押しするほどのインパクトにはならず足元の底這い傾向が続くとみられるものの暫定税率失効以降見合わせとなっていた道路関係事業が 6 月上旬にかけて順次執行されており数字のうえでは公共工事は一時的に上振れする可能性も月公共投資公共工事請負件数前年比 +13.8%(2 か月連続の増加 ) 公共工事請負金額前年比 +4.% (4 か月振りの増加 ) 4 (1 4 億円 3 ) 図表 13 公共工事請負金額請負金額 ( 左目盛 ) 前年比 ( 右目盛 ) 同上 ( 後方 6 ヵ月移動平均右目盛 ) ( 資料 ) 東日本建設業保証三重支店物価上昇傾向が再び明確化物価は上昇傾向が再び明確化 4 月の三重県消費者物価指数 (4 市平均生鮮食品を除く ) をみると ( 図表 14) 7 か月連続の前年比上昇となったものの上昇幅はわずかに縮小食料や光熱水道が一段と上昇した反面で暫定税率の失効に伴うガソリン価格の下落で交通通信が物価押し下げの方向に寄与飲食料品や紙製品など生活に密着した日用品などの分野で値上げの動きが続いており家電や衣料品などを除けば価格が下落している品目があまり見当たらない状況こうした点を踏まえれば暫定税率失効の影響が剥落する月以降は上昇幅が再び前年比 +1% 程度まで拡大する見通し 4 月消費者物価指数 < 生鮮食品を除く > 前年比 +.6%(7 か月連続の上昇 ) 食料前年比 +2.2% (2 か月連続の上昇 ) 住居前年比 1.2% ( か月連続の低下 ) 光熱水道前年比 +6.9%(28 か月連続の上昇 ) 交通通信前年比 1.2% (7 か月振りの低下 ) 教養娯楽前年比.8% (3 か月連続の低下 ) 図表 14 消費者物価指数 < 前年比 > 食料住居光熱水道交通通信教養娯楽その他 1.4 生鮮食品を除く総合 ( 資料 ) 三重県政策部統計室消費者物価指数 ( 注 )2 年基準のデータが入手できるのは2 年 1 月以降のため前年比較ができるのは26 年から -7- 以上

8 景気指標三重銀総研 < 三重県 > 28/6/16 ( 注 )( ) 内は前年 ( 同期 ( 月 )) 比 < > 内は季節調整済前期 ( 月 ) 比年 28 年 28 年年年 4~6 7~9 1~12 1~3 1 月 2 月 3 月 4 月月鉱工業生産指数 ( 18.) (.) ( 8.3) (.6) ( 6.6) ( 22.6) ( 11.6) ( 19.3) ( 37.) - - < 4.7> < 1.7> < 11.> < 6.3> < 6.> < 2.7> < 9.6> 生産者製品在庫指数 ( 64.3) ( 41.3) ( 32.2) ( 7.) ( 6.1) (.2) ( 21.) ( 1.9) ( 76.1) - - < 26.3> < 6.4> < 2.> < 6.8> < 3.4> < 22.> < 7.3> 大口電力消費量 8,128 9,34 2,198 2,434 2,37 2, ( 百万 KWh) ( 12.1) ( 11.1) ( 11.3) ( 11.) ( 8.4) ( 9.2) ( 8.7) ( 12.3) ( 6.9) ( 11.7) ( 9.3) 公共工事請負金額 ( 億円 ) 1,68 1, ( 1.) ( 8.7) ( 2.7) ( 4.7) ( 1.7) ( 2.) ( 28.2) ( 3.8) ( 21.) (.4) ( 4.) 新設住宅着工戸数 ( 戸 ) 2,9 17,128,278 2,698,81 4,3 1,629 1,96 1,31 1,747 ( 26.4) ( 14.4) ( 1.9) ( 48.9) ( 3.2) (.9) ( 2.8) ( 18.9) ( 4.4) ( 1.3) 大型小売店販売額 ( 店舗調整済 ) (.9) (.4) ( 1.3) ( 1.4) (.9) (.2) (.) ( 1.2) ( 2.6) (.) 百貨店 ( 2.) ( 2.7) ( 4.) ( 1.1) ( 4.8) ( 1.9) ( 1.7) ( 4.) (.2) (.4) スーパー ( 1.6) ( 1.2) (.7) (.4) ( 2.4) (.7) (.3) (.) ( 3.2) (.6) 新車登録販売台数 ( 台 ) 7,118 6,29 13,792 1,289 1,63 2,4 4,869 6,79 8,97 4,69 4,24 ( 7.) ( 6.9) ( 1.4) ( 8.3) ( 2.6) ( 1.) ( 2.4) ( 4.4) ( 6.2) ( 11.3) ( 6.) 軽自動車登録販売台数 ( 台 ) 4,741 43,739 1,4 1,12 9,471 12,968 3,116 4,17,74 3,7 3,14 (.6) ( 4.4) ( 1.7) ( 1.8) ( 9.) ( 4.7) ( 3.6) ( 2.8) ( 9.9) ( 9.) ( 6.6) 有効求人倍率 ( 季調済 ) 新規求人倍率 ( 季調済 ) 名目賃金指数 ( 調査産業計 ) ( 1.3) ( 1.3) ( 4.3) (.3) (.3) (.1) (.4) (.2) (.1) 実質賃金指数 ( 同 ) ( 1.) (.9) ( 4.1) (.3) (.7) (.6) (.1) ( 1.1) (.7) 所定外労働時間 ( 同 ) ( 4.1) (.1) (.1) ( 1.1) ( 2.8) ( 3.6) ( 7.8) ( 4.9) ( 1.6) 常用雇用指数 ( 同 ) ( 2.2) (.6) (.4) (.8) (.7) (.6) (.) ( 1.4) (.) 企業倒産件数 ( 件 ) ( 前年同期 ( 月 ) 差 ) ( 7) ( 1) ( 2) ( 11) ( 8) ( 9) ( 3) ( 3) ( 9) ( 4) ( 3) 県内外国貿易純輸出 278,71 23,412 63,98 3,3 97,88 141,727,36 32,399 3,963 6,91 ( 百万円 ) ( 28.) ( 26.8) ( 12.6) ( 48.9) ( 61.7) ( 133.8) ( 128.9) ( 437.2) ( 342.7) ( 4466.) 輸出 ( 百万円 ) 1,36,888 1,72, ,66 446,84 44,488 43,3 128,29 138, ,18 13,18 ( 27.9) ( 26.3) ( 2.8) ( 26.) ( 23.2) ( 3.2) ( 2.6) ( 9.2) ( 13.) ( 6.1) 輸入 ( 百万円 ) 1,643,99 1,928,724 48, ,614 43,76 4,23 183,74 17,13 191,143 19,771 ( 28.) ( 17.3) ( 23.9) ( 8.9) ( 28.7) ( 34.) ( 34.) ( 28.7) ( 4.2) ( 2.1) 四日市港輸出 ( 百万円 ) 1,192,9 1,38,71 361, ,84 413, ,18 123,21 126, ,19 123,97 ( 23.4) ( 29.) ( 27.1) ( 34.4) ( 29.4) ( 6.8) ( 18.8) ( 11.6) ( 6.7) ( 8.3) 自動車輸出金額 3,17 3, ( 億円 ) ( 24.8) ( 6.6) (.6) ( 8.6) ( 7.4) ( 29.8) ( 31.2) ( 29.) ( 28.6) ( 12.2) 乗用車輸出台数 ( 台 ) 29,74 213,497 1,238 1,8,4 41,17 1,33 12,93 13,261 1,22 ( 1.7) ( 1.8) ( 8.7) ( 18.) ( 7.9) ( 2.2) ( 31.1) ( 21.4) ( 2.9) ( 3.9) 消費者物価指数 ( 津市 ) (.2) (.2) (.2) (.1) (.2) (.6) (.2) (.7) (.8) (.7) 消費者物価指数 ( 三重県 ) (.3) (.) (.7) (.1) (.3) (.) (.3) (.6) (.7) (.) < 愛知県 > 年 28 年 28 年年年 4~6 7~9 1~12 1~3 1 月 2 月 3 月 4 月月鉱工業生産指数 ( 6.) ( 4.3) ( 6.3) ( 4.2) ( 4.) ( 3.4) (.3) ( 6.) (.6) - - < 2.3> <.> < 2.9> < 3.> < 1.8> < 1.2> <.1> 生産者製品在庫指数 ( 13.3) ( 2.1) (.6) ( 1.8) ( 4.9) ( 2.2) (.8) (.) (.) - - < 2.> < 3.2> < 11.9> < 4.> < 3.4> < 6.> < 1.7> 新設住宅着工戸数 ( 戸 ) 88,43 73,883 2,83 13,7 21,79 18,3,97 6,464,64 7,791 ( 1.6) ( 16.6) ( 1.7) ( 38.) ( 8.2) (.9) (.7) ( 2.) ( 18.2) ( 2.3) 大型小売店販売額 ( 店舗調整済 ) (.9) (.8) (.1) ( 1.3) (.6) (.9) ( 1.) ( 1.3) (.4) ( 2.7) 百貨店 (.7) (.2) ( 3.) ( 1.1) ( 1.2) ( 2.7) ( 1.6) ( 1.3) (.1) ( 6.1) スーパー ( 1.) ( 1.1) ( 1.6) ( 1.4) (.1) (.3) (.7) ( 1.4) ( 3.2) (.7) 新車登録台数 ( 台 ) 34,13 67,468 74,422 74,79 89,991 21,246 29,283 39,462 ( 4.2) ( 11.3) ( 1.1) ( 2.) ( 1.7) ( 1.4) (.8) ( 3.7) 有効求人倍率 ( 季調済 ) 実質賃金指数 (.1) (.) ( 1.6) ( 1.8) (.8) ( 1.3) ( 2.7) ( 1.7) (.4) 企業倒産件数 ( 件 ) ( 前年同期 ( 月 ) 差 ) ( 12) ( 74) ( 16) ( 43) ( 3) ( 1) ( 2) ( 3) ( ) ( 7) ( 9) 県内外国貿易動向純輸出 87, ,87 248,82 244, , ,39 6,734 86,222 84,434 82,93 ( 千万円 ) ( 21.) ( 14.8) ( 1.2) ( 11.4) ( 17.4) ( 1.6) ( 11.) ( 1.) ( 11.) (.8) 輸出 ( 千万円 ) 1,49,43 1,673,317 41, , ,6 412,12 124,81 139, , ,864 ( 22.3) ( 11.9) ( 14.) ( 8.4) ( 11.) ( 3.) ( 7.) ( 6.) ( 2.2) ( 2.3) 輸入 ( 千万円 ) 624,9 674, , ,34 173,874 17,73 9,117 3,6 62,98,771 ( 23.6) ( 7.9) ( 13.) ( 4.3) ( 2.3) ( 6.1) ( 3.8) (.6) ( 13.8) ( 4.6) 消費者物価指数 ( 名古屋市 ) (.2) (.3) (.4) (.) (.3) (.4) (.2) (.4) (.6) (.4)

2. 個別部門の動向 : 家計部門三重県経済の現状と見通し 211/ 個人消費低調個人消費は低調まず家計調査より個人消費の動向を支出者側からみると ( 図表 1) 3 月の勤労者世帯消費支出 ( 津市 ) は前年比 1.4% と震災後で消費マインドの低下が懸念されたものの小幅な減

2. 個別部門の動向 : 家計部門三重県経済の現状と見通し 211/ 個人消費低調個人消費は低調まず家計調査より個人消費の動向を支出者側からみると ( 図表 1) 3 月の勤労者世帯消費支出 ( 津市 ) は前年比 1.4% と震災後で消費マインドの低下が懸念されたものの小幅な減三重県経済の現状と見通し 211 年月 13 日三重銀総研調査部 1. 景気判断一覧表部門個別項目基調判断 ( 方向等 ) 詳細基調判断の前月との比較 ( 注 1) 水準評価 ( 注 2) 総括判断景気の現状当面の見通し東日本大震災の影響により景気は悪化県内で主力の自動車関連を中心に東日本大震災の影響で工場稼働率が落ち込むなど景気は悪化している状況震災の影響が残存し