試料 M1 Haemophilus influenzae 同定検査サーベイの成績 評価対象 1. 結果 1) 同定菌名参加 50 施設における同定菌名の回答状況を表 1 に示した Haemophilus influenzae の回答を評価 A とした 全施設が H. influenzae と回答して

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1 微生物

2 試料 M1 Haemophilus influenzae 同定検査サーベイの成績 評価対象 1. 結果 1) 同定菌名参加 50 施設における同定菌名の回答状況を表 1 に示した Haemophilus influenzae の回答を評価 A とした 全施設が H. influenzae と回答しており 100% 正解と良好な成績であった 2) 同定機器 / 方法別の同定成績同定機器 / 方法別の成績と用手法の内訳を表 2 3 に示した 用手法が 40 施設 (80.0%) と最も多く その他はマイクロスキャン WalkAway( ベックマン コールター社 ) が 4 施設 (8.0%) バイテック 2( ビオメリュー ジャパン社 ) が 3 施設 (6.0%) 質量分析による同定が 3 施設 (6.0%) であった いずれの方法でも 100% の正解率であった 2. まとめ 1) 同定結果今回使用した菌株は H. influenzae である H. influenzae は市中呼吸器感染症の一般的な原因菌でありその他 急性中耳炎 副鼻腔炎や化膿性髄膜炎を起こす菌として重要である ヒトや動物の上気道に常在している偏性寄生菌であり ヒトの常在菌叢として認められるものも多いが 今回は本菌が呼吸器感染症以外でも病原菌として検出されることを再認識してもらう目的で出題した H. influenzae はパスツレラ科ヘモフィルス属のグラム陰性短桿菌で グラム染色によって推定が可能な場合がある チョコレート寒天培地を用いて炭酸ガス培養を行うことにより灰白色のコロニーを形成する 本菌は発育に X 因子 ( ヘミン ) V 因子 (NAD) を必要とするため V 因子を壊す酵素を多く含むヒツジ血液を使用した血液寒天培地には発育しない しかし その酵素量が著しく少ないウマやウサギ血液を使用した血液寒天培地や V 因子破壊酵素が加熱処理により熱変性されたチョコレート寒天培地には発育が可能である また 本菌とブドウ球菌を同一のヒツジ血液寒天培地上に培養すると 黄色ブドウ球菌が産生する V 因子によってそのコロニー周囲に小さく発育を認める ( 衛星現象 ) その他 ウサギ ウマ血液寒天培地での非溶血性 ポルフィリンテスト陰性などが特徴的な性状である チョコレート寒天培地上のコロニーの外観は 同じパスツレラ科の Pasteurella multocida によく似ているが P. multocida は X 因子 V 因子の要求性が陰性であることから鑑別が可能である 2) 同定機器 付加コメント同定方法は 40 施設 (80%) が用手法 7 施設 (14%) がマイクロスキャンなどの同定機器 3 施設がバイテック MS( ビオメリュー ジャパン社 ) MALDI バイオタイパー

3 Rap ID NH XV マルチディスク その他の極東製品 アピ NH ID テスト HN-20 ラピッド クリスタル N/H 同定キット ヘモフィルス ID 4 分画培地 タキソ XV 因子ストリップ その他の BD 製品 MALDI バイオタイパー バイテック MS バイテック 2 コンパクト 30 バイテック 2, バイテック 2 XL マイクロスキャン WalkAway 40, 40 SI, 40 Plus マイクロスキャン WalkAway 96, 96 SI, 96 Plus 用手法 (Bruker 社 ) の質量分析装置を用いていた すべての施設で評価 A の H. influenzae と回答していた 用手法には ID テスト HN-20 ラピッド ( 日水製薬社 ) を使用している施設が 23 施設 (57.5%) と最も多く 次いで X 因子 V 因子要求性による鑑別方法が多く使用されていた V 因子要求試験を行う場合 分離培養に用いるチョコレート寒天培地などから X 因子を持ち込まないように注意する必要がある 表 1 同定菌名の回答状況 ( 試料 M1) 評価 同定菌名 回答数 正解率 A Haemophilus influenzae % 計 % 表 2 同定機器 / 方法別の回答状況 ( 試料 M1) 評価 同定菌名 計 A Haemophilus influenzae 正解 ( 評価 A) 率 (%) 表 3 用手法の内訳と回答状況 ( 試料 M1) 評価 同定菌名 計 A Haemophilus influenzae 正解 ( 評価 A) 率 (%)

4 試料 M2 Staphylococcus lugdunensis 同定検査サーベイの成績 評価対象 1. 結果 1) 同定菌名参加 50 施設における同定菌名の回答状況を表 4 に示した Staphylococcus lugdunensis の回答のみを評価 A とした Coagulase-negative Staphylococcus の回答は評価 B( 許容正解 ) とし それ以外の回答を評価 C とした 回答の内訳は S. lugdunensis が 48 施設 (96%) Coagulase-negative Staphylococcus が 1 施設 (2%) Staphylococcus epidermidis が 1 施設 (2%) であった 2) 同定機器 / 方法別の同定成績同定機器 / 方法別の成績を表 5 に示した マイクロスキャン WalkAway が 31 施設 (62%) と最も多く 次いでバイテック 2 が 7 施設 (14%) 用手法が 6 施設 (12%) 質量分析法が 3 施設 (6%) フェニックス( 日本 BD) が 2 施設 (4%) ライサス( 日水製薬 ) が 1 施設 (2%) であった 用手法の 6 施設は従来法や各種同定キットを使用して結果を確定していた 2. まとめ 1) 同定結果今回使用した菌株は 臨床分離株の S. lugdunensis である 本菌はコアグラーゼ陰性ブドウ球菌 (Coagulase-negative staphylococci, CNS) の一種であるが その病原性の強さから他の CNS とは区別すべき菌種であり 正確に同定ができているかを確認するために実施した 同定結果の正解 ( 評価 A) 率は 96% であり良好な成績であった 2) 同定方法 附加コメント同定方法については 多くの施設で各種自動機器を使用して菌種同定をしており 用手法の施設は全体の 12% であった 自動機器のみではなく グラム染色やカタラーゼ試験 コアグラーゼ試験などの従来法を実施し 菌の形態や基本的な性状確認も実施しており 同定手順に問題は認められなかった S. epidermidis と回答した 1 施設については自施設の同定方法について再確認をお願いしたい 付加コメントについては起因性 感染対策共にほとんどの施設が正しく選択できていたが 感染症法のコメントで 5 類感染症として取り扱う と回答している施設があった コメントは評価対象外ではあるが 感染症法における各分類の把握は重要なことであり 届出対象疾患ならびに対象微生物について正しく認識しておいていただきたい

5 マイクロスキャン WalkAway 40, 40 SI, 40 Plus マイクロスキャン WalkAway 96, 96 SI, 96 Plus バイテック 2, バイテック 2XL バイテック 2 コンパクト 30 用手法 質量分析法 バイテック MS 質量分析法 MALDI バイオタイパー フェニックス 100 ライサス, ライサススエニー 表 4 同定菌名の回答状況 ( 試料 M2) 評価 同定菌名 回答数 (%) A Staphylococcus lugdunensis B Coagulase-negative Staphylococcus 1 2 C Staphylococcus epidermidis 1 2 合計 表 5 同定機器 / 方法別の同定成績 ( 試料 M2) 評価 同定菌名 計 A S. lugdunensis Coaglase- B negative Staphylococcus 1 1 C S. epidermidis 1 1 計 正解 ( 評価 A) 率 (%) 試料 M2 Staphylococcus lugdunensis 薬剤感受性検査サーベイの成績 評価対象 1. 結果 1) 回答状況薬剤感受性検査サーベイ参加 48 施設について 抗菌薬回答状況を指定抗菌薬別 方法別に表 6 に示した 一部 薬剤が不採用などの理由で未回答となった施設もあり Oxacillin (MPIPC) Cefazolin(CEZ) Gentamicin(GM) Vancomycin(VCM) は 48 施設 Cefoxitin(CFX) は 46 施設 Benzylpenicillin(PCG) は 45 施設の回答となった

6 2) 検査方法感受性検査機器 / 方法別の回答状況を表 7 に示した マイクロスキャン WalkAway が 34 施設 (71%) で最も多く 次いでバイテック 2 が 6 施設 (13%) 用手法が 4 施設 (8%) CLSI ディスク法 3 施設 ドライプレートの目視 1 施設 フェニックスが 2 施設 (4%) ライサス 1 施設 (2%) IA20MICmkⅡ( 栄研化学 )1 施設 (2%) であった 3) 感受性成績参加 48 施設の感受性結果状況について微量液体希釈法 E-test およびディスク拡散法の結果を表 8 9 に示した 今回使用した菌株は メチシリン耐性の S. lugdunensis であり 正確に感受性結果およびカテゴリー判定を導くことが出来ているかを確認するために実施した 微量液体希釈法で回答された各指定抗菌薬に対する正解率は PCG GM VCM が 100% MPIPC CEZ CFX が 98% であった また CLSI ディスク法での正解率は MPIPC PCG GM VCM が 100% CFX が 80% CEZ が 66% であった 今回使用した菌株における薬剤感受性検査のカテゴリー判定は MPIPC PCG CEZ CFX GM は R( 耐性 ) VCM は S( 感性 ) となり これらの回答を評価 A とした GM の I( 中間 ) の回答は評価 B( 許容正解 ) とし それ以外の回答を評価 C とした GM の判定を I( 中間 ) と回答している施設はバイテック 2 を使用している 6 施設であった バイテック 2 は感受性検査検証システムを用い 広範囲のデータベースを基に感受性結果を検証し結果を導くものであり 他の測定機器とは測定原理が異なる その違いによる機種間差でこのような結果になったものと推測される 判定を間違いとは言い切れないため今回は評価 B( 許容正解 ) とした メチシリン耐性であるか否かは他のβ-ラクタム系薬の判定や治療抗菌薬選択にも大きく影響を及ぼす大変重要なことである 微量液体希釈法で MPIPC CEZ CFX を S( 感性 ) と報告した施設 CLSI ディスク法で CFX CEZ を S( 感性 ) と報告した施設 この 2 施設については感受性検査の実施方法や手技について 早急な改善が必要であることを認識していただきたい 2. まとめ S. lugdunensis は皮膚軟部組織感染症から分離され 敗血症 髄膜炎 心内膜炎などの重篤な感染症の原因菌として報告されている病原性の高い菌種である コアグラーゼ陰性ブドウ球菌 (coagulase-negative staphylococci, CNS) の一種であるが 他の CNS と比較して生化学的性状や臨床症状において黄色ブドウ球菌 (Staphylococcus aureus) との類似点が多いことから鑑別には注意を要する菌種のひとつである 薬剤感受性検査においても MPIPC と CFX に関して S. aureus と同じ判定基準を用いることが CLSI のドキュメントに記載されている この両薬剤を検査し いずれかの結果が R( 耐性 ) の場合は MPIPC を R( 耐性 ) と報告するとされている

7 S. lugdunensis を含む CNS の MPIPC ディスク法は 微量液体希釈法や CFX ディスク法に比較して mec A 遺伝子との特異度が低く信頼性を欠くとの理由から MPIPC ディスク法での判定基準は CLSI M100-S19 の改訂で削除された また VCM についても ディスク法と微量液体希釈法の相関を調査した結果 ディスク法では S( 感性 ) と I( 中間 ) が分けられないことが判明し VCM の感受性判定は微量液体希釈法で実施することが 同じく CLSI M100-S19 の改訂で決まった さらに CLSI M100-S23 の改訂では Oxacillin 耐性 Staphylococci は 抗 MRSA 活性をもつ新規 Cephalosporin を除く すべての現行市販品 β-lactam 抗菌薬に耐性である 抗 MRSA 活性をもつ薬剤を除くその他のβ-lactam 剤の日常検査は推奨されない と記載されており Staphylococcus spp. のβ-ラクタム系薬 ( ペニシリン系薬 β-ラクタマーゼ阻害剤合剤 セファロスポリン系薬 セファマイシン系薬 カルバペネム系薬 ) の判定基準が大幅に削除された Staphylococcus spp. の薬剤感受性検査は 上記のような詳細な判定基準が決められており その基準に基づき検査を実施しカテゴリー判定を導かなければならない メチシリン耐性を感性と報告することは治療失敗につながる重大なエラーであるので C 評価の施設については 正しい感受性結果を導き出せる検査体制を整える必要があることを認識していただきたい 表 6 指定抗菌薬別 方法別の回答状況 ( 試料 M2) 検査方法 抗菌薬別回答数 (%) MPIPC PCG CEZ 微量液体希釈法 45(94) 38(84) 45(94) E-test 2(4) CLSI ディスク法 3(6) 5(11) 3(6) 合計 48(100) 45(100) 48(100) 検査方法 抗菌薬別回答数 (%) CFX GM VCM 微量液体希釈法 41(89) 45(94) 45(94) E-test CLSI ディスク法 5(11) 3(6) 3(6) 合計 46(100) 48(100) 48(100)

8 表 7 感受性検査機器 / 方法別の回答状況 ( 試料 M2) 測定機器 回答数 (%) マイクロスキャン Walk Away 40, 40 SI, 40 Plus マイクロスキャン Walk Away 96, 96 SI, 96 Plus 11 バイテック 2, バイテック 2 XL バイテック 2 コンパクト 30 2 用手法 CLSI ディスク法 用手法ドライプレート目視 1 フェニックス マイクロスキャン auto SCAN IA20 MICmkⅡ ライサス (RAISUS), ライサススエニー 合計 表 8 微量液体希釈法 ( 試料 M2) 測定薬剤 MIC 符号 MIC 値 ( μg /ml) 判定値 機器名称 回答合計 (%) 評価 MPIPC > 2 R Walk Away 31(69) A フェニックス 100 ライサス auto SCAN-4 4 R バイテック 2 6(13) > 4 R Walk Away 7(16) IA20 MIC mkⅡ = 2 S 用手法 1(2) C 合計 45(100) PCG 0.5 R バイテック 2 6(15) A > 1 R フェニックス 100 2(5) = 4 R IA20 MIC mkⅡ 1(2.5) = 8 R Walk Away 15(37.5) 用手法 > 8 R Walk Away 15(37.5) auto SCAN-4 = 16 R Walk Away 1(2.5) 合計 40(100)

9 CEZ 2 R Walk Away 4(9) A フェニックス R Walk Away 11(24) バイテック 2 = 4 R Walk Away 3(7) IA20 MIC mkⅡ auto SCAN-4 8 R Walk Away 25(56) ライサス = 8 R バイテック 2 1(2) = 2 S 用手法 1(2) C 合計 45(100) CFX = 4 R フェニックス 100 1(2) A > 4 R Walk Away 34(83) バイテック 2 auto SCAN-4 = 8 R ライサス 2(5) IA20 MIC mkⅡ 8 R バイテック 2 3(7) = 4 S 用手法 1(2) C 合計 41(100) GM > 8 R Walk Away フェニックス 100 ライサス IA20 MIC mkⅡ auto SCAN-4 用手法 39(86) A = 8 I バイテック 2 6(13) B 合計 45(100) VCM 0.5 S Walk Away 15(33) A バイテック 2 = 0.5 S Walk Away 3(7) 1 S Walk Away IA20 MIC mkⅡ ライサス 8(18)

10 = 1 S Walk Away 16(36) フェニックス 100 バイテック 2 auto SCAN-4 用手法 2 S Walk Away 2(4) = 2 S フェニックス 100 1(2) 合計 45(100) 表 9 ディスク拡散法 ( 試料 M2) 測定薬剤 阻止円径 判定値 ディスク拡散法 :CLSI 回答合計 評価 (mm) 標準法 (%) MPIPC 6 R 栄研 3(100) A 合計 3(100) PCG 16 R 栄研 1(20) A 19 R 日本 BD 1(20) 9 R 栄研 1(20) 6 R 栄研 2(40) 日本 BD 合計 5(100) CEZ 27 R 栄研 1(33) A 25 R 栄研 1(33) 27 S 栄研 1(33) C 合計 3(100) CFX 24 R 栄研 1(20) A 23 R 栄研 1(20) 20 R 日本 BD 1(20) 10 R 日本 BD 1(20) 27 S 栄研 1(20) C 合計 5(100) GM 6 R 栄研 3(100) A 合計 3(100) VCM 22 S 栄研 1(33) A 20 S 栄研 2(67) 合計 3(100)

11 試料 M3 Granulicatella adiacens 同定検査サーベイの成績 評価対象外 1. 結果 1) 同定菌名参加 50 施設における同定菌名の回答状況を表 10 に示した Granulicatella adiacens の回答を評価 A とした nutritionally variant streptococci(nvs) と Granulicatella elegans の回答は評価 B( 許容正解 ) とし それ以外の回答を評価 C とした 回答の内訳は 17 施設 (34%) が G. adiacens 22 施設 (44%) が NVS 3 施設 (6%) が G. elegans であった また α-streptococcus Peptostreptococcus sp. 回答不能と回答した施設はそれぞれ 2 施設 (4%) Aerococcus urinae Gemella haemolysans はそれぞれ 1 施設 (2%) であった 2) 同定機器 / 方法別の同定成績同定機器 / 方法別の成績を表 11 に示した 用手法 その他で同定していると回答した施設が 19 施設と最も多く 次いで同定キットのアピストレップ 20 が 10 施設であった 同定機器 / 方法別の評価 A 正解率は 質量分析 ラピッド ID32 ストレップアピが 100% であったが 一般的に使用されるキットや用手法では低い正解率であった 2. まとめ 1) 同定結果今回使用した菌株は G. adiacens である 一般的な TSA を基礎培地とするヒツジ血液寒天培地には発育せず チョコレート寒天培地に発育する ( 培地メーカーや菌種 菌株によっては発育せず ) 発育に L-システインや ビタミン B6 を必要とし これらが含まれるブルセラ HK 寒天培地や変法 GAM 寒天培地には良好な発育を示す また この性質により衛星現象を確認できる このような性質を示すレンサ球菌は NVS と呼ばれ G. adiacens G. elegans Granulicatella balaenopterae Abiotrophia difectiva の 2 属 4 菌種が含まれている ヒトの臨床材料より分離されているのは G. adiacens G. elegans A. difectiva で 血液培養陽性の培養液ではグラム陽性の双球菌または連鎖球菌が確認でき 集落のグラム染色ではグラム不定の球桿菌様に染まるのが特徴である また 感染性心内膜炎患者の血液から分離された viridans group Streptococci の 5~10% が NVS との報告があり NVS による感染性心内膜炎は 他の Streptococcus 属による症例よりも治療の失敗や再発が多いとされている 原因の一つとして 菌種の同定が難しく 適切な抗菌薬治療が適切な期間行われないことが挙げられる そのため 今回各施設がどのように同定しているかを調査する目的で出題した 今回使用した G. adiacens は G. elegans との生化学的性状による鑑別が出来ず 確実に同定することが難しいものであった アピストレップ 20 などの同定キットでは 鑑別

12 に必要な酵素反応が偽陰性となり 生化学的性状で最後まで分類できないため培地の発育状況などから NVS と回答している施設も多く この 2 つについては評価 B とした それ以外の菌名については 菌を分離した時点で NVS を推定することは可能であり NVS による感染症が治療の失敗や再発が多いことから 正確に菌種を推定する必要性を考慮し α-streptococcus Peptostreptococcus sp. 回答不能 A. urinae G. haemolysans と回答された場合を評価対象外ではあるが評価 C とした 近年 遺伝子検査や質量分析などの同定方法が導入されることで菌種が増加し 従来の同定キットでは正確に同定できない菌種も多いことが判っている 同定キットの性能では分類の難しい菌種が存在すること 使用している培地の性能を再度確認するなど 日々の同定検査について注意していただきたい 2) 同定方法 付加コメント同定方法は 13 施設 (26%) が同定機器を用い 37 施設 (74%) が用手法であった バイテック MS MALDI バイオタイパーといった質量分析装置 バイテック 2 を使用している 10 施設 (20%) は 評価 A の G. adiacens と回答していた 一方 フェニックスを使用している 2 施設 (4%) は 評価 C の回答となった 用手法で同定している 37 施設 (74%) の内訳は その他用手法 ( 衛星現象の確認など ) が 19 施設 (38%) と最も多く 正解 ( 評価 A) 率は 0% であった 同定キットを使用している施設では アピストレップ 20 による同定 10 施設 (20%) クリスタル GP 同定検査キットによる同定 5 施設 (10%) ラピッド ID32 ストレップアピによる同定 2 施設 (4%) Rap ID STR による同定 1 施設 (2%) となり 用手法の同定正解率は 20~100% ではあったが評価 C となる回答は 2 施設 (4%) であった 表 10 同定菌名の回答状況 ( 試料 M3) 評価 同定菌名 回答数 (%) 計 (%) A G. adiacens (34%) B NVS G. elegans (50%) α-streptococcus 2 4 Peptostreptococcus sp. 2 4 C 回答不能 2 4 A. urinae 1 2 G. haemolysans 1 2 計 (16%)

13 質量分析による同定 アピストレップ 20 ラピッド ID32 ストレップアピ フェニックス バイテック 2 Rap ID STR クリスタル GP 同定検査キット その他用手法 表 11 同定機器 / 方法別の回答状況 ( 試料 M3) 合計 A G. adiacens B NVS G. elegans 3 3 α-streptococcus 2 2 Peptostreptococcus sp C 回答不能 A. urinae 1 1 G. haemolysans 1 1 計 正解 ( 評価 A) 率 (%)

14 フォトサーベイ 設問 1:Trichomonas vaginalis 評価対象 設問 1 は 22 歳の女性で腟の掻痒感と帯下異常を自覚症状とするトリコモナス腟炎の症例であった Trichomonas vaginalis は性感染症 (STI) の原因微生物の一種であり 鞭毛を有する原虫である 検査材料としては主に尿と腟分泌物などが用いられる 生鮮検体で波動膜を動かし活発に運動する栄養型が観察でき 腟分泌物のグラム染色でも常在菌である Lactobacillus sp. の減少とともに好中球よりもやや大きめの鞭毛を有する虫体が確認された場合は本微生物を推定することが可能である また細菌性腟症を合併している場合もあるため 注意深く観察する必要がある 推定微生物名の回答成績を表 1に示した Trichomonas vaginalis を評価 A とし それ以外を評価 C とした 本設問へ回答した総施設は 54 施設であり 52 施設 (96.3%) が T. vaginalis と回答し きわめて良好な成績であった 一方 2 施設 (3.7%) が Chlamydia trachomatis と回答されており 本微生物のグラム染色での特徴を再度確認していただきたい 表 1 推定微生物名の回答 評価 推定微生物名 回答数 (%) A Trichomonas vaginalis C Chlamydia trachomatis 合計 設問 2:Aerococcus urinae または Aerococcus sp. 評価対象 設問 2 は 60 歳代男性における化膿性脊椎炎の症例であった Aerococcus sp. は尿路感染などの原因菌となるが 化膿性脊椎炎や腸腰筋膿瘍といった膿瘍性疾患も引き起こすことが知られている 血液培養のグラム染色では クラスター状のグラム陽性球菌が観察されたが 35 5% 炭酸ガスによる 24 時間培養では ヒツジ血液寒天培地にα 溶血の示す直径 1mm 程度のコロニーを認めた 以上の特徴は Aerococcus spp. を疑う大きな手掛かりとなる コロニーの生化学性状はカタラーゼ陰性 ロイシンアミノペプチダーゼ (LAP) 試験陽性 ピロリドニルアリルアミダーゼ (PYR) 試験陰性であり A.urinae と Aerococcus christensenii が考えられ 両者の鑑別性状は前者がβ-グルクロニダーゼ (β-gur) 試験陽性 後者は陰性である しかし本症例では β-gur の性状の記載が無く 両者の鑑別は不可能であったが

15 Aerococcus spp. の代表菌種である Aerococcus viridans は LAP 試験陰性 PYR 試験陽性であり推定菌から除外できた 推定微生物名の回答成績を表 2 に示した 今回提示した生化学性状からは A.urinae と A.christensenii の区別が不可能と考え A.urinae と Aerococcus sp. の両者ともに評価 A それ以外の回答をすべて評価 C とした 本設問へ回答した総施設は 54 施設であり 46 施設 (85.1%) が A.urinae 4 施設 (7.4%) が Aerococcus sp. との回答でありきわめて良好な成績であった 不正解とした S.mirelli group α-streptococcus および Enterococcus faecalis と回答した施設は Aerococcus sp. との鑑別をグラム染色像と生化学的性状の両方からの再度確認していただきたい 表 2 推定微生物名の回答 評価推定微生物名回答数 (%) A Aerococcus urinae Aerococcus sp S.mirelli group C α-streptococcus Enterococcus faecalis 合計 設問 3:Bordetella pertussis 評価対象 設問 3 は 8 か月男児における百日咳の症例であった 咽頭分泌物のグラム染色では グラム陰性の短桿菌が多数観察された 培養検査では ヒツジ血液寒天培地およびチョコレート寒天培地のいずれの培地にも発育を認めず 本菌の選択培地であるボルデテラ CFDN 培地に 1mm 程度の光沢をもつ白色のコロニーの発育を認めた グラム染色上の形態から Haemophilus spp. との鑑別が必要となるが Haemophilus spp. はチョコレート寒天培地に発育する特徴を有するため本菌とは一致しない また コロニーの生化学的性状は オキシダーゼ陽性 カタラーゼ陽性 運動性陰性であったことから Bordetella pertussis が推定される 同じ Bordetella 属の B. parapertussis はヒツジ血液寒天培地に発育を認め オキシダーゼ陰性という点で鑑別が可能である 本菌は 百日咳の主な原因菌であり 患者の上気道分泌物による飛沫 および直接接触することにより感染する いずれの年齢でも感染するが ワクチン接種前の乳児や未接種の小児が中心となる 1994 年以降 DPT 三種混合ワクチン ( ジフテリア 百日咳 破傷風 ) の接種開始年齢が生後 3 か月に引き下げられた 本症例は 生後 8 か月の乳児であったが DPT ワクチンは未接種であった 1 歳未満の乳児 特に生後 6 か月以下では死亡率が高く

16 なるほか 感染力が非常に高いため 周囲への集団感染を容易に引き起こす 本菌が疑われる場合は可能性を臨床に伝えることは重要である 推定微生物の回答成績を表 3 に示した B. pertussis を評価 A とし それ以外の回答をすべて評価 C とした 本設問へ回答した施設は 54 施設であり 51 施設 (94.4%) が B. pertussis と回答し きわめて良好な成績であった 不正解とした B. parapertussis および H. influenzae と回答した施設は B. pertussis との培地への発育および生化学的性状の違いを再度確認していただきたい 表 3 評価 推定微生物名 回答数 (%) A Bordetella pertussis C Bordetella parapertussis Haemophilus influenzae 合計 設問 4:Arcanobacterium haemolyticum 教育問題 ( 評価対象外 ) 設問 4 は 糖尿病未治療患者の下肢壊疽およびそれに起因する菌血症の症例であった 血液培養陽性時のグラム染色ではグラム陽性桿菌を認め 時間の炭酸ガス培養にてヒツジ血液寒天培地にβ 溶血を示す半透明で灰白色のコロニーが分離された 形態学的に類縁の Corynebacterium 属や β 溶血を示すグラム陽性桿菌として Listeria monocytogenes との鑑別が重要であるが どちらもカタラーゼ陰性を根拠に否定することができる 上記の性状を示すグラム陽性桿菌として鑑別が必要な菌種は Arcanobacterium haemolyticum Trueperella pyogenes Trueperella bernardiae であるが これらの中で設問に示した CAMP 試験の結果がえられるのは A. haemolyticum のみである CAMP 試験は 通常 Streptococcus agalactiae(gbs) の鑑別に用いられることが多い Stapylococcus aureus の出すβ-ヘモリジンにより GBS の溶血が増強されること利用した検査であるが 被検菌では逆に溶血が減弱されている この現象は CAMP inhibition( 抑制 ) 反応と呼ばれ A. haemolyticum が S. aureus のβ-ヘモリジン産生を抑制するホスホリパーゼ D を産生することによる また キシロース陰性という性状も A. haemolyticum と合致している 本菌は 多形性を示すグラム陽性桿菌であり 膿瘍や創傷部からの分離例ではその多くが 他の菌種と混在して検出される そのため 本菌を見逃さないためには注意深く集落を観察することが重要である

17 推定微生物名の回答成績を表 4 に示した A. haemolyticum を評価 A とし それ以外の回答をすべて評価 C とした 本設問へ回答した施設は 54 施設であり 48 施設 (88.9%) が A. haemolyticum と回答し 良好な成績であった それ以外を回答した施設は本菌とのグラム染色所見やコロニー性状 生化学的性状の違いを再度確認していただきたい 表 4 評価 推定微生物名 回答数 (%) A Arcanobacterium haemolyticum Streptococcus agalactiae Streptococcus pyogenes C Streptococcus sp Listeria monocytogenes Granulicatella adiacens 合計

18 設問 1 評価対象 ( 推定微生物名 ) 微生物検査 M4 フォトサーベイ 1 ( フォト 1-A) ( フォト 1-B) 設問 2 評価対象 ( 推定微生物名 ) ( フォト 2-A) ( フォト 2-B) 設問 3 評価対象 ( 推定微生物名 ) ( フォト 3-A) ( フォト 3-B) 第 37 回兵臨技

19 設問 4 評価対象外 ( 推定微生物名 ) 微生物検査 M4 フォトサーベイ 2 ( フォト 4-A ) ( フォト 4-B) S. aureus を横に画線 ( フォト 4-C) 第 37 回兵臨技

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