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しおりますはら
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1 平成 29 年版観光白書について観光庁平成 29 年 5 月

2 平成 29 年版観光白書の構成 1 観光白書は観光立国推進基本法第 8 条に基づき毎年国会に提出以下の四部で構成第 1 章世界の観光の動向第 2 章日本の観光の動向第 Ⅰ 部平成 28 年観光の動向お第 Ⅱ 部 ( テーマ章 ) 持続可能な賑わいを有する観光地づくりに向けて第 1 章観光地を取り巻く環境の変化第 2 章長期的に賑わいを維持してきた観光地の取組第 3 章持続可能な観光地づくりに向けてお第 Ⅲ 部平成 28 年度に講じた施策 / 第 Ⅳ 部平成 29 年度に講じようとする施策第 1 章観光資源の魅力を極め地方創生の礎にお第 2 章観光産業を革新し国際競争力を高め我が国の基幹産業に第 3 章すべての旅行者がストレスなく快適に観光を満喫できる環境に

3 第 Ⅰ 部平成 28 年世界の観光の動向 2 国連世界観光機関 (UNWTO) 発表の世界観光動向によると 216 年 ( 平成 28 年 ) の国際観光客は前年比 4,6 万人増の 12 億 35 万人 ( 対前年比 3.9% 増 ) となった国際観光客到着数と世界の実質 GDP は強い相関関係が見られる ( 億人 ) ( 図 ) 国際観光客到着数の推移 ( 図 ) 国際観光客到着数と実質世界 GDP の推移 ( 億人 ) (%) 世界実質 GDP( 右軸 ) 国際観光到着数 ( 左軸 ) 出典 :UNWTO 出典 :UNWTO IMF 注 1) 実質世界 GDP は 1998 年を 1 として指数化

4 第 Ⅰ 部平成 28 年世界の観光の動向 3 国際観光客到着数における欧州のシェアは過半を占めるが直近 1 年で 5.5 ポイント減少しているのに対しアジア太平洋では 5.1 ポイント増加し 24.5% まで拡大している UNWTO の国際観光客数の年平均伸び率の予測によると 21 年 ( 平成 22 年 )~22 年 ( 平成 32 年 ) は南アジアが 6.8% 北東アジア東南アジアが 5% 台後半とアジア地域の高い伸びが予測されている ( 図 ) 国際観光客受入数の地域別シェア (26 年 ( 平成 17 年 )-216 年 ( 平成 28 年 )) 55.7% 52.4% 5.2% 19.4% 21.9% 24.5% 16.% 15.7% 16.3% 4.3% 4.6% 5.% 5.% 4.4% 4.7%.% 2.% 4.% 6.% 8.% 1.% 出典 :UNWTO 欧州アジア太平洋米州中東アフリカ (%) 南アジア ( 図 ) 国際観光客の年平均伸び率の予測中東出典 :UNWTO アフリカ北東アジア東南アジアアメリカ 21 年 -22 年 22 年 -23 年ヨーロッパ全世界

5 第 Ⅰ 部平成 28 年世界の観光の動向 215 年 ( 平成 27 年 ) の外国人旅行者受入数ランキングにおいて日本は 1,974 万人 (16 位 ( アジアで 5 位 )) となり 214 年の 1341 万人 (22 位 ( アジアで 7 位 )) から人数順位ともに上昇した 215 年 ( 平成 27 年 ) の空路又は水路による外国人旅行者受入数ランキングにおいて日本は 14 位 ( アジアで 6 位 ) から 9 位 ( アジアで 3 位 ) と順位が上昇した 216 年 ( 平成 28 年 ) の訪日外国人旅行者 2,44 万人は 215 年 ( 平成 27 年 ) の外国人旅行者受入数ランキングでは 15 位に相当し空路又は水路による外国人旅行者数受入数ランキングでは 8 位に相当するフランス米国スペイン中国イタリアトルコドイツ英国メキシコロシアタイオーストリア香港マレーシア ( 日本 ) ギリシャ日本サウジアラビアカナダポーランドオランダハンガリーマカオ韓国クロアチアウクライナシンガポールチェコスウェーデン台湾インドネシアデンマークモロッコポルトガルアラブ首長国連邦スイスエジプト南アフリカ共和国アイルランドベルギーインド ( 図 ) 外国人旅行者受入数ランキング (215 年 ( 平成 27 年 )) ( 図 ) 空路又は水路による外国人旅行者受入数ランキング ( 215 年 ( 平成 27 年 ) ) ( 万人 ) ( 万人 ) 1, 2, 3, 4, 5, 6, 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 5,54 8,445 4,797 7,751 6,822 2,572 2,44 2,36 1,974 1,799 1,797 1,673 1,51 1,432 1,431 1,323 1,268 1,243 1,25 1,115 1,52 1,44 (1,41) 1,27 1,18 1, ,948 3,497 3,444 3,29 3,135 2,988 2,672 2,669 5,689 5, 年の訪日外国人旅行者数は 2,44 万人日本は世界で 16 位アジアで 5 位外国人旅行者数は各国地域ごとに異なる統計基準により算出公表されているためこれを厳密に比較する際には統計基準の違いに注意することが必要である資料 :UNWTO( 国連世界観光機関 ) 各国政府観光局資料に基づき日本政府観光局 (JNTO) 作成注 1: 本表の数値は 216 年 7 月時点の暫定値である注 2: 印を付した国は 215 年の数値が不明でありスウェーデンデンマークアイルランドは 214 年アラブ首長国連邦は 213 年の数値を採用した注 3: 本表で採用した数値は日本韓国台湾ベトナムを除き原則的に 1 泊以上した外国人訪問者数である注 4: 外国人訪問者数は数値が追って新たに発表されたりさかのぼって更新されることがあるため数値の採用時期によって順位の変動があり得る注 5: 外国人旅行者数は各国地域ごとに日本とは異なる統計基準により算出公表されている場合があるためこれを比較する際には注意を要するスペイン米国トルコフランス英国イタリア中国 ( 日本 ) タイ日本香港ギリシャメキシコマカオシンガポール韓国サウジアラビアスウェーデン台湾インドネシアカナダロシアモロッコエジプトマレーシアアイルランドベトナムポーランドクロアチアハンガリー南アフリカ共和国ウクライナドイツオーストリアオランダアラブ首長国連邦チェコスイスポルトガルベルギーデンマーク 1,561 1,525 1,35 1,343 1,323 1,22 1,154 1,44 1, データなし 2,972 2,555 2,44 2,221 1,974 1,793 3,341 3,193 3, 年の訪日外国人旅行者数は 244 万人 ( 全て空路又は水路 ) 日本は世界で 9 位アジアで 3 位交通手段別 ( 空路水路陸路 ) の外国人旅行者数は全ての国地域において算出公表されているわけではないため本ランキングは公表されている国地域のみで作成している資料 :UNWTO( 国連世界観光機関 ) 資料に基づき観光庁作成注 1: 外国人旅行者数は各国地域ごとに日本とは異なる統計基準により算出公表されている場合があるためこれを比較する際には注意を要する注 2: 本表の数値は 217 年 ( 平成 29 年 )3 月時点の暫定値である注 3: 本表で採用した数値は印を付した国地域を除き原則的に 1 泊以上した外国人旅行者数である注 4: 本表の緑のグラフはアジア地域に属する国地域である注 5: タイスウェーデンは 215 年の数値が不明であるためタイは 213 年スウェーデンは 214 年の数値を採用した注 6: 本表で採用した数値は空路水路陸路の交通手段のうち陸路 ( 自動車等による入国 ) を除いた外国人旅行者数である注 7: ドイツオーストリアオランダアラブ首長国連邦チェコスイスポルトガルベルギーデンマークは交通手段別のデータがないため空路又は水路による外国人旅行者数は不明である注 8: 外国人旅行者数は数値が追って新たに発表されたりさかのぼって更新されることがあるため数値の採用時期によって順位が変わり得る 4

6 第 Ⅰ 部平成 28 年日本の観光の動向 ( 訪日旅行の状況 ) 216 年 ( 平成 28 年 ) の訪日外国人旅行者数は 2,44 万人 ( 対前年比 21.8% 増 ) となった訪日外国人旅行者数の内訳はアジア全体は 2,1 万人 ( 全体の 83.6%) となった東アジアでは 1,747 万人 ( 全体の 72.7%) となり ASEAN 諸国 (6 ヶ国 ) でも 251 万人を突破 ( 全体の 1.4%) 北米も 152 万人を超え欧州主要 3 か国 ( 英仏独 ) も 73 万人を超えた ( 図 ) 訪日外国人旅行者数の推移 ( 図 ) 訪日外国人旅行者数の内訳 (216 年 ( 平成 28 年 )) ( 万人 ) 2,5 2, 1,5 1, ,36 1,341 1,974 2,44 イタリア 12 万人 (.5%) ドイツ 18 万人 (.8%) フランス 25 万人 (1.1%) イギリス 29 万人 (1.2%) カナダ 27 万人 (1.1%) インド 12 万人 (.5%) ベトナム 23 万人 (1.%) フィリピン 35 万人 (1.4%) インドネシア 27 万人 (1.1%) マレーシア 39 万人 (1.6%) シンガポール 36 万人 (1.5%) ロシア 5 万人 (.2%) 5 米国 124 万人 (5.2%) 6 タイ 9 万人 (3.7%) 4 香港 184 万人 (7.7%) スペイン 9 万人 (.4%) 欧州主要 5ヵ国 94 万人 (3.9%) 北米 152 万人 (6.3%) 総計 244 万人アジア 21 万人 (83.6%) うち東アジア 1747 万人 (72.7%) うち東南アジア 251 万人 (1.4%) 3 台湾 417 万人 (17.3%) その他 98 万人 (4.1%) オーストラリア 45 万人 (1.9%) 1 中国 637 万人 (26.5%) 2 韓国 59 万人 (21.2%) 資料 : 日本政府観光局 (JNTO) 資料に基づき観光庁作成資料 : 日本政府観光局 (JNTO) 資料に基づき観光庁作成注 1)( ) 内は訪日外国人旅行者数全体に対するシェア注 2) その他にはアジア欧州等各地域の国であっても記載のない国地域が含まれる 5

7 第 Ⅰ 部平成 28 年日本の観光の動向 ( 海外旅行国内旅行の状況 ) ( 海外旅行 ) 216 年 ( 平成 28 年 ) の日本人の海外旅行者数は 1,712 万人 ( 対前年比 5.6% 増 ) となり 212 年 ( 平成 24 年 ) 以来 4 年ぶりに増加に転じた ( 国内旅行 ) 216 年 ( 平成 28 年 ) の宿泊旅行は 3 億 2,566 万人 ( 対前年比 4.% 増 ) 日帰り旅行は延べ 3 億 1,542 万人 ( 対前年比 8.1% 増 ) となった ( 万人 ) 1,9 1,8 1,7 1,6 ( 図 ) 日本人の海外旅行者数の推移 1,74 1,753 1,729 1,683 1,599 1,545 1,664 1,699 1,849 1,747 1,69 1,621 1,712 ( 万人 ) 35, 34, 33, 32, ( 図 ) 国内宿泊旅行延べ人数国内日帰り旅行延べ人数の推移 31,356 31,555 32,42 31,299 32,566 1,5 1,4 1,3 1,2 31, 3, 29, 28, 27, 29,896 29,72 31,53 29,734 29,788 29,173 宿泊旅行 31,542 1,1 26, 日帰り旅行 1, 資料 : 法務省資料に基づき観光庁作成 25, 211 年 212 年 213 年 214 年 215 年 216 年資料 : 観光庁旅行観光消費動向調査 6

8 第 Ⅰ 部平成 28 年日本の観光の動向 ( 宿泊の状況 ) 216 年 ( 平成 28 年 ) の延べ宿泊者数は 4 億 9,418 万人泊 ( 前年比 2.% 減 ) となったそのうち日本人延べ宿泊者数は 4 億 2,33 万人泊 ( 前年比 3.5% 減 ) 外国人延べ宿泊者数は 7,88 万人泊 ( 前年比 8.% 増 ) であった 216 年 ( 平成 28 年 ) の客室稼働率は全国で 6.% となった特に東京都大阪府ではそれぞれ 79.4% 84.1% と高い水準となっている ( 億人泊 ) ( 図 ) 延べ宿泊者数の推移日本人延べ宿泊者数外国人延べ宿泊者数 % 9% 8% 7% 6% ( 図 ) 客室稼働率の推移 84.1% 79.4% 大阪府東京都全国 3. 5% 6.% 4% % 2% 1. 1% % 資料 : 観光庁宿泊旅行統計調査注 1:216 年 ( 平成 28 年 ) は速報値注 2: 各年のグラフの上に記載されている数字は日本人と外国人の延べ宿泊者数の合計資料 : 観光庁宿泊旅行統計調査注 :216 年 ( 平成 28 年 ) は速報値 7

第 Ⅰ 部平成 28 年日本の観光の動向 ( 地域における観光の動向 ) 216 年 ( 平成 28 年 ) の地方ブロック別延べ宿泊者数が増加したのは北海道及び沖縄の 2 地方となった 216 年 ( 平成 28 年 ) の地方ブロック別外国人延べ宿泊者数は 1 地方のうち 9 地方で伸びており特に四国地方の伸び率が高かった国籍別の構成比では中国からの宿泊者が三大都市圏等 4 地方で

9 第 Ⅰ 部平成 28 年日本の観光の動向 ( 地域における観光の動向 ) 216 年 ( 平成 28 年 ) の地方ブロック別延べ宿泊者数が増加したのは北海道及び沖縄の 2 地方となった 216 年 ( 平成 28 年 ) の地方ブロック別外国人延べ宿泊者数は 1 地方のうち 9 地方で伸びており特に四国地方の伸び率が高かった国籍別の構成比では中国からの宿泊者が三大都市圏等 4 地方で韓国からの宿泊者が九州等 2 地方で台湾からの宿泊者が東北等 4 地方で高い比率をしめた 5% 4% 3% 2% 1% % -1% -2% 22.7% 5.8% ( 図 ) 延べ宿泊者外国人延べ宿泊者数の地方ブロック別対前年比 (216 年 ( 平成 28 年 )) 18.2% -7.4% 3.1% 16.2% 9.6% 18.% 46.% 4.2% -2.% -2.9% -.8% -1.6% -1.7% -5.3% -3.3% -5.% 21.7% 1.6% 北海道東北関東北陸信越中部近畿中国四国九州沖縄延べ宿泊者数外国人延べ宿泊者数平均対前年比 8.% 延べ宿泊者数平均対前年比 :-2.% 外国人延べ宿泊者数資料 : 観光庁宿泊旅行統計調査注 1:215 年 ( 平成 27 年 ) の確定値と 216 年 ( 平成 28 年 ) の速報値を比較した北海道運輸局東北運輸局関東運輸局北陸信越運輸局中部運輸局近畿運輸局中国運輸局四国運輸局九州運輸局沖縄総合事務局 ( 図 ) 地方ブロック別外国人延べ宿泊者の国地域別構成比 (216 年 ( 平成 28 年 )) 台湾,12% 中国,24% 中国,28% 台湾,38% 台湾,33% 中国,27% 台湾,26% 韓国,36% 韓国,29% 中国,5% 台湾,22% 中国,13% アメリカ,1% 欧州,6% 台湾,12% 韓国,6% 中国,12% オーストラリア,6% 香港,11% 韓国,5% 台湾,17% 中国,11% 香港,11% アメリカ,11% 欧州,11% 香港,17% 台湾,25% 台湾,2% 韓国,15% 韓国,9% タイ,5% アメリカ,9% 韓国,12% アメリカ,6% 香港,9% 中国,15% 香港,12% タイ,6% 香港,11% アメリカ,4% 韓国,12% 中国,21% その他,38% その他,21% その他,26% その他,33% 台湾,12% 韓国,4% その他,24% 香港,6% タイ,4% その他,45% その他,29% その他,26% アメリカ,3% 中国,12% その他,16% アメリカ,4% 香港,13% その他,8% % 2% 4% 6% 8% 1% 出典 : 観光庁宿泊旅行統計調査注 1: 欧州は英国フランスドイツの 3 カ国注 2)216 年 ( 平成 28 年 ) は速報値 8

第 Ⅱ 部持続可能な賑わいを有する観光地づくりに向けて 1 第 1 章観光地を取り巻く環境の変化観光市場は訪日観光消費が伸びる一方で国内旅行消費は横ばい訪日外国人旅行者への対応の一層の改善も課題旅行については団体旅行の減少列車利用の増加また SNS などで映像を見たことがきっかけとなるなどの変化他方国内旅行者が求めるニーズの上位は温泉旅行自然観光グルメ歴史文化観光

5 13.9 4.6 5. 15.8 15.9 211 212 213 214 215 216 宿泊旅行日帰り旅行 6. 5. 4. 3. 2. 1.. (%) 列車利用の増加と SNS 等の影響拡大旅行における列車車の利用割合 2 23 26 29 212 215 自家用車レンタカー列車資料 : 公益財団法人日本交通公社旅行者動向旅行年報旅行などにおけるスマートフォン SNS

10 第 Ⅱ 部持続可能な賑わいを有する観光地づくりに向けて 1 第 1 章観光地を取り巻く環境の変化観光市場は訪日観光消費が伸びる一方で国内旅行消費は横ばい訪日外国人旅行者への対応の一層の改善も課題旅行については団体旅行の減少列車利用の増加また SNS などで映像を見たことがきっかけとなるなどの変化他方国内旅行者が求めるニーズの上位は温泉旅行自然観光グルメ歴史文化観光テーマパークと変わらず観光市場の変化 / わが国の訪日外国人旅行者への対応の評価 ( 兆円 ) 国内旅行消費額の推移資料 : 観光庁旅行観光産業の経済効果に関する調査研究わが国の旅行観光競争力と外国人旅行者への対応の順位資料 : Travel & Tourism Competitiveness Index (World Economic Forum) 宿泊旅行日帰り旅行 (%) 列車利用の増加と SNS 等の影響拡大旅行における列車車の利用割合自家用車レンタカー列車資料 : 公益財団法人日本交通公社旅行者動向旅行年報旅行などにおけるスマートフォン SNS の影響映像がきっかけで行きたくなりその場所を実際に訪れた映像を見たことがきっかけで行きたくなったが実際には訪れていない映像を見たことで満足してその場所に行かなくてもいいかという気持ちになったそのような気持ちになったことはないそのような映像は見たことがない % 1% 2% 3% 4% 5% SNS などで映像を見たことがきっかけで実際に旅行につながった人が 19.7% 6.% 1.5% 19.7% 24.8% 資料 :JTB 総合研究所スマートフォンの利用と旅行消費に関する調査 (216) 44.9% 温泉旅行自然観光グルメ歴史文化観光テーマパークおしゃべり旅行海浜リゾート高原リゾート和風旅館ショッピングスキー都市観光町並み散策リゾートホテル登山山歩き海水浴芸術鑑賞動物園水族館自然現象鑑賞花の名所めぐり祭イベントオートキャンプマリンスポーツ秘境ツアー釣りスポーツ観戦地域工芸体験ゴルフクルーズエコツアー世界遺産巡りロングステイホテルステイ武将観光産業遺産観光産業観光アニメツーリズム農業体験ジオツーリズム環境にやさしい国内旅行者のニーズ希望する国内旅行の種類 (%) 上位 5 位に変化なし 1998 年 215 年資料 : 公益財団法人日本交通公社旅行者動向旅行年報 9

11 第 Ⅱ 部持続可能な賑わいを有する観光地づくりに向けて 2 第 2 章長期的に賑わいを維持してきた観光地の取組第 1 節温泉を主たる観光資源とする地域の取組事例熱海宿泊者数の減少が長く続いていたため市長をヘッドとする体制を構築し意識を共有アクションプログラムを策定し若年層をターゲットとする地域共通の方針を決定アクションプログラムの下行政がインフラ整備及びプロモーションを民間事業者が宿泊施設のリノベーションをそれぞれ実施その結果団体旅行の受け皿という旧来型の温泉地から脱し新規需要と U ターン者等意欲ある若者を獲得宿泊者数も回復へ熱海の宿泊者数の推移熱海の訪問意向率及び年代別シェアの推移バブル崩壊以降には多様な観光地の出現などもあいまって長期の減少期に突入してきたが 211 年に底を打ち近年は回復傾向 5.% 4.% 3.% 2.% 1.% 熱海の訪問意向率熱海で世代別に着目すると若年層の訪問意向が高い熱海の多様な主体における主な具体的取組行政主体熱海市観光戦略会議の設立観光基本計画実施計画 ( アクションプログラム ) の策定若年層を対象とするプロモーション方針を決定プロモーションの実施 ( プロモーションツール作成情報番組バラエティ番組等の誘致等 ) 遊歩道の整備無電柱化資料 : 平成 27 年度熱海市の観光民間事業者旅行スタイルのニーズにあわせた宿泊施設のリニューアル U ターン者 ( NPO 法人 atamista) による熱海の魅力的なコンテンツづくり熱海の街農業海緑歴史健康などの資源を生かした体験交流型イベント事業の提供等.% 男性女性資料 : 観光庁平成 28 年度観光地に関するアンケート調査資料 : 熱海市観光動態調査 1

12 歴史文化を楽しめる自然 ( 海山公園等 ) を楽しめる歴史がある芸術建築を楽しめる温泉を楽しめる食事を楽しめる神秘的であるお土産が魅力的周辺に周遊できる観光スポットが多いここでしかできないことがある 26 年 27 年 28 年 29 年 21 年 211 年 212 年 213 年 214 年 215 年 216 年第 Ⅱ 部持続可能な賑わいを有する観光地づくりに向けて 3 第 2 章長期的に賑わいを維持してきた観光地の取組第 2 節歴史文化を主たる観光資源とする地域の取組事例日光伊勢日光観光客が減少する中世界遺産登録を目標として行政と民間が連携して取組ブランド推進会議設立ブランド戦略プランを策定し行政がインフラ整備民間事業者が共同で情報発信を進めた結果観光入込客数や地域の稼ぎが回復傾向に伊勢式年遷宮に合わせた行政民間の連携した取組により観光入込客数が増加官民が連携して門前町を整備行政が長期的なプロモーションを実施鉄道事業者が観光特急を導入する等地域で連携した取組千人 9, 8, 7, 6, 5, 4, 3, 2, 1, 日光の観光入込客数の推移日光の日帰り観光客数の推移バブル崩壊後大きく減少世界遺産登録年観光客数観光客数 ( 千人 ( 千人 ) ) 16, 16, 14, 14, 12, 12, 1, 1, 8, 8, 6, 6, 4, 4, 2, 2, 資料 : 日光市日光市統計書等伊勢の観光入込客数の推移式式年年遷遷宮宮伊勢の観光入込客数宿泊者数の推移世志世志界摩界摩祝ス祝ス祭ペ祭ペ博イ博イ覧ン覧ン会村会村開開業業 213 式年遷宮の前後で戦略的な取組を実施伊勢市観光客数モ最モ式最式ー初ー年初年シのシ遷の遷ョ行ョ宮行宮ン事ンに事に施施向向策プ策けプけ開ロ開たロた始始宿泊者数宿泊者数世界遺産登録により増加式式年年遷遷宮宮東日本大震災大震災により大きく減少したが急激に回復し震災前の水準を上回った宿泊者数宿泊者数 ( 千人 ( 千人 ) ) 資料 : 平成 27 年伊勢市観光統計資料編日光における主な具体的取組行政文化財保存団体等と連携し世界遺産登録に係る専門部署を設置日光ブランド推進協議会設置日光ブランド戦略プラン策定ブランド認定事業実施歩道のバリアフリー化無電柱化民間日光ブランド認定事業者による共同での情報発信ホテルの個人客向け改修伊勢における主な具体的取組行政門前町の無電柱化と道路再舗装工事 ( 回遊できるまちづくり ) 式年遷宮の 8 年前からプロモーション強化民間門前町の整備鉄道事業者による観光特急の運行地元の旅行会社と大手旅行会社の連携による着地型旅行商品の販売日光の地方税収及び GDP の推移地方税収 GDP 資料 : 総務省地方財政状況調査伊勢のイメージの変化 7% 伊勢 : 歴史文化神秘的なイメージにより特化 6% 5% 4% 3% 2% 1% % 1992 年 1 月 ~1996 年 12 月 ( 今から2~25 年前 )(N=179) 212 年 1 月 ~217 年 1 月 ( 今から5 年前まで )(N=388) 資料 : 観光庁平成 28 年度観光地に関するアンケート調査 11

13 21 年 22 年 23 年 24 年 25 年 26 年 27 年 28 年 29 年 21 年 211 年 212 年 213 年 214 年 215 年 216 年第 Ⅱ 部持続可能な賑わいを有する観光地づくりに向けて 4 第 2 章長期的に賑わいを維持してきた観光地の取組第 3 節自然環境を主たる観光資源とする地域の取組事例富良野近隣市町村等と連携し広域観光推進のための組織を設立観光圏整備のための計画を策定し観光客としてのターゲットについてインバウンドも含め地域の観光資源に特に関心の高い層に特化してプロモーション等を実施した結果地方税収の増加が継続立山黒部では早い段階から台湾での国際旅行博に出展する等ターゲットを明確にしたインバウンド向けプロモーション等を実施した結果インバウンド客を中心に観光入込客数が増加 ( 千人 ) 3, 2,5 2, 1,5 1, 5 富良野の観光入込客宿泊者推移富良野市入込総数 ( 千人 ) 宿泊客延数 ( 千人 ) 資料 : 北海道観光入込客数調査報告書 22 年以降は, 富良野の観光入込客数は減少傾向だが宿泊客延数を伸ばすことで賑わいを維持 ( 人 ) 9, 8, 7, 6, 5, 4, 3, 2, 1, 富良野の観光入込客数宿泊者数の推移富良野の訪日外国人宿泊者数の推移富良野市訪日宿泊者数訪日宿泊者の割合は 26 年から急上昇 4.5% 4.2% 5.5%3.5% 4.4% 1.1% 1.8%2.3% 2.5% 3.2% 8.% 11.% 14.8% 富良野市訪日宿泊者数宿泊者数全体に対する比率 16.% 14.% 12.% 1.% 8.% 6.% 4.% 2.%.% 資料 : 北海道観光入込客数調査報告書富良野における主な具体的取組周辺 6 市町村で広域観光推進協議会を設立ターゲットを明確にしたプロモーションを実施富良野のターゲット 1 地域住民 (6 市町村間 ) 2 道内 3 道外 4 海外 ( 香港台湾オーストラリア等 ) 訪日外国人旅行者の国別戦略オーストラリア : 冬のオール北海道広域連携香港台湾 : メディアを使った広告宣伝 ( ドライブ情報 ) 韓国 : フィルムコミッションなど映像 ( 映画ドラマ ) 誘致シンガポールマレーシアタイ : 情報収集によるマーケティング情報発信中国 : 都市別に戦略を変えたマーケティング資料 : 富良野美瑛観光圏整備計画富良野市の地方税収の推移 25 年以降税収が増加地方税収資料 : 総務省地方財政状況調査他地域との比較 ( 立山黒部 ) 地元観光事業者が富山県と共同で台湾国際旅行博に出展する等早い段階からインバウンド向けプロモーションを実施当初は台湾向けプロモーションを集中して実施徐々に対象とするエリアを拡大 12

14 第 Ⅱ 部持続可能な賑わいを有する観光地づくりに向けて 5 第 3 章持続可能な観光地づくりに向けて 12 地域の事例から観光地域づくりの取組みにおいて賑わいの持続に何が有効であるかについて分析を行った結果観光資源の磨き上げインフラ整備と連動したソフト対策の実施マーケティングにおけるターゲットの明確化の 3 点が示唆として得られた 1 観光資源の磨き上げ各地が有する観光資源を磨き上げより魅力的なものにしていく取組観光資源の世界遺産登録回遊できるまちづくり等観光資源に応じた工夫が必要地域の関係者が参加する会議等を設立し関係者の合意に基づいた具体的目標の設定中期的な戦略の策定が有益インバウンドに対しては広域観光周遊ルートの形成など広域連携による取組が重要 2 インフラ整備と連動したソフト対策の実施ソフト対策とともに街路整備や無電柱化ホテルの改修等インフラ整備を実施インフラを長期にわたって活用し賑わいを持続的なものとすることができる行政がインフラ整備や長期的なプロモーション活動民間がサービスやコンテンツ提供等役割を分担しつつ連携して取り組むことが有効 3 マーケティングにおけるターゲットの明確化国内インバウンドを問わず重点的な集客対象とするターゲットを明確にした取組ターゲットを明確にすることでターゲットのニーズにあったプロモーション等を集中的効果的に実施できるインバウンドに対しては具体的な国地域を設定して集中して取り組むことが必要上記の示唆の実現には DMO を設立し適切に運営していくことが極めて有効であると考えられる 13

15 第 Ⅲ 部平成 28 年度に講じた施策 / 第 Ⅳ 部平成 29 年度に講じようとする施策 1 観光資源の魅力を極め地方創生の礎に魅力ある公的施設インフラの大胆な公開開放文化財の観光資源としての開花国立公園のナショナルパークとしてのブランド化景観の優れた観光資産の保全活用による観光地の魅力向上滞在型農山漁村の確立形成地方の商店街等における観光需要の獲得伝統工芸品等の消費拡大広域観光周遊ルートの世界水準への改善東北の観光復興 2 観光産業を革新し国際競争力を高め我が国の基幹産業に観光関係の規制制度の総合的な見直し民泊サービスへの対応産業界ニーズを踏まえた観光経営人材の育成強化宿泊施設不足の早急な解消及び多様なニーズに合わせた宿泊施設の提供世界水準の DMO の形成育成観光地再生活性化ファンド ( 仮称 ) の継続的な展開次世代の観光立国実現のための財源の検討訪日プロモーションの戦略的高度化インバウンド観光促進のための多様な魅力の対外発信強化 MICE 誘致の促進ビザの戦略的緩和訪日教育旅行の活性化観光教育の充実若者のアウトバウンド活性化 3 すべての旅行者がストレスなく快適に観光を満喫できる環境に最先端技術を活用した革新的な出入国審査等の実現民間のまちづくり活動等による観光まち一体再生の推進キャッシュレス環境の飛躍的改善 ( 海外発行カード対応 ATM の設置促進を含む ) 通信環境の飛躍的向上と誰もが一人歩きできる環境の実現多言語対応による情報発信急患等にも十分対応できる外国人患者受入体制の充実世界一安全な国日本の良好な治安等を体感できる環境整備自然災害発生時の対応の強化地方創生回廊の完備地方空港のゲートウェイ機能強化と LCC 就航促進クルーズ船受入の更なる拡充公共交通利用環境の革新休暇改革オリパラに向けたユニバーサルデザインの推進 14

<4D F736F F F696E74202D F90E088CF88F58F8482E8817A95BD90AC E94C58ACF8CF594928F9182C982C282A282C4>

<4D F736F F F696E74202D F90E088CF88F58F8482E8817A95BD90AC E94C58ACF8CF594928F9182C982C282A282C4> 平成 26 年版観光白書について観光庁平成 26 年 6 月平成 26 年版観光白書の構成 ( 案 ) 観光白書は観光立国推進基本法第 8 条に基づき毎年国会に提出以下の三部で構成第 Ⅰ 部平成 25 年観光の動向第 1 章世界の観光の動向第 2 章日本の観光の動向お第 Ⅱ 部 ( テーマ章 ) 観光とオリンピックパラリンピック 2020 年東京大会に向け我が国における今後の観光戦略の方向性を検討するため