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みがねかせ
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1 令和元年版観光白書について ( 概要版 ) 観光庁令和元年 6 月

2 令和元年版観光白書の構成観光白書は観光立国推進基本法第 8 条に基づき毎年国会に提出以下の四部で構成第 1 章世界の観光の動向第 2 章日本の観光の動向第 Ⅰ 部平成 30 年観光の動向お第 3 章自然災害が旅行に与える影響第 Ⅲ 部平成 30 年度に講じた施策第 1 章観光資源の魅力を極め地方創生の礎に第 Ⅱ 部 ( テーマ章 ) すそ野が拡がる観光の経済効果第 1 章訪日外国人旅行者の増加が我が国経済にもたらす影響第 2 章訪日外国人旅行者の増加が観光地に与える影響第 2 章観光産業を革新し国際競争力を高め我が国の基幹産業に第 3 章すべての旅行者がストレスなく快適に観光を満喫できる環境におお第 Ⅳ 部令和元年度に講じようとする施策第 1 章外国人が真の意味で楽しめる仕様に変えるための環境整備第 2 章地域の新しい観光コンテンツの開発第 3 章日本政府観光局と地域 ( 地方公共団体観光地域づくり法人 ) の適切な役割分担と連携強化第 4 章地方誘客消費拡大に資するその他主要施策お 1

3 第 Ⅰ 部平成 30 年観光の動向平成 30 年の世界の観光の動向 3 平成 30 年の日本の観光の動向 ( 訪日旅行の状況 ) 6 平成 30 年の日本の観光の動向 ( 海外旅行国内旅行の状況 ) 8 平成 30 年の日本の観光の動向 ( 宿泊の状況 ) 10 平成 30 年の日本の観光の動向 ( 地域における観光の動向 ) 12 2

4 第Ⅰ部平成30年世界の観光の動向国連世界観光機関 UNWTO 発表の世界観光動向によると 2018年平成30年の国際観光客は前年比 7,400万人増の14億300万人前年比5.6 増となった地域別にみると近年アジア太平洋地域のシェアが到着出発ともに増加している図表Ⅰ-5 国際観光客数の地域別シェア図表Ⅰ-2 国際観光客数の推移 <到着地域別> (億人) % % 20.0% 15.9% 4.7% 4.7% % 23.2% 15.4% 5.0% 4.5% % 24.4% 15.5% 4.8% 年 0% 20% 40% 欧州アジア太平洋 60% 米州中東 80% アフリカ 100% <出発地域別> 3.0% % 19.8% 16.6% 2.8% 6 3.1% % 22.9% 16.6% 3.1% 3.0% (年) % 24.9% 16.7% 3.2% 年 0% 欧州 20% アジア太平洋 40% 米州 60% 80% 100% 中東アフリカ発地不明資料 UNWTO 国連世界観光機関資料に基づき観光庁作成 3

5 第Ⅰ部平成30年世界の観光の動向 2017年平成29年の外国人旅行者受入数ランキングにおいて日本 2,869万人は12位で前年の16位から上昇したアジアでは香港とマレーシアを抜いて３位となった空路又は水路による外国人旅行者受入数ランキングでは日本 2,869万人は８位アジアで２位であったなお 2018年平成30年の訪日外国人旅行者数3,119万人は 2017年平成29年の外国人旅行者受入数ランキングでは 11位に相当し空路又は水路による外国人旅行者受入数ランキングでは６位に相当するフランススペイン米国中国イタリアメキシコ英国トルコドイツタイ日本オーストリア日本香港ギリシャマレーシアロシアポルトガルカナダポーランドオランダマカオサウジアラビアアラブ首長国連邦ハンガリークロアチアインドウクライナシンガポール韓国インドネシアベトナムチェコデンマークモロッコスイス台湾アイルランド南アフリカ共和国ブルガリア豪州図Ⅰ-7 空路又は水路による外国人旅行者受入数ランキング 2017年平成29年図Ⅰ-6 外国人旅行者受入数ランキング 2017年平成29年 0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000 7,000 8,000 9,000 10,000 1,000 2,000 3,000 4,000 (万人) スペイン米国イタリア英国 6,074 フランス 5,825 日本 3,929 タイ 3,765 トルコ 3,760 日本 3,745 中国 3,548 ギリシャ 3, 年の訪日外国人旅行者数は3,119万人メキシコ 2,946 香港日本は世界で12位アジアで3位 2,869 シンガポール 2,789 マカオ 2,719 韓国 2,595 インドネシア 2,439 サウジアラビア 2,120 スウェーデン 2,088 カナダ 1,826 ベトナム 1,792 台湾モロッコ 1,726 ロシア 1,611 豪州 1,579 アイルランド 1,579 インド 1,559 マレーシア 1,554 フィリピン 1,423 クロアチア 1,391 ポーランド 1,334 ハンガリー 1,295 エジプト 1,292 南アフリカ共和国 1,281 ウクライナ 1,174 ドイツ 1,135 オーストリア 1,113 オランダ 1,074 ポルトガル 1,034 チェコ 1,029 デンマーク 888 スイス 882 8,692 8,187 7,694 0 資料ＵＮＷＴＯ国連世界観光機関資料に基づき日本政府観光局作成注1 本表の数値は2019年令和元年 5月時点の暫定値である注2 印を付した国は 2017年平成29年の数値が未発表であるため 2016年平成28年の数値を採用した注3 アラブ首長国連邦は 2018年平成30年 9月までに集計したデータによるものでドバイのみの数値である注4 本表で採用した数値は日本ロシア韓国ベトナム台湾豪州を除き原則的に1泊以上した外国人訪問者数である注5 外国人訪問者数は数値が追って新たに発表されたりさかのぼって更新されることがあるため数値の採用時期によってそのつど順位が変わり得る注6 外国人旅行者数は各国地域ごとに日本とは異なる統計基準により算出公表されている場合があるためこれを比較する際には注意を要する例外国籍乗員数クルー数について日本の統計には含まれないがフランススペイン中国韓国等の統計には含まれている 1,892 1,855 1,854 1,531 1,398 1,334 1,253 1,251 1,154 1,134 1,117 1,074 1, ,575 3,485 3,333 3,119 3,061 2,895 2,869 2,768 5,000 4,898 6,000 7,000 8,000 6,854 (万人) 2018年の訪日外国人旅行者数は 3,119万人全て空路又は水路日本は世界で８位アジアで２位交通手段別空路水路陸路の外国人旅行者数は全ての国地域において算出公表されているわけではないため本ランキングは公表されている国地域のみで作成しているデータなし資料世界観光機構ＵＮＷＴＯ資料に基づき日本政府観光局作成注1 外国人旅行者数は各国地域ごとに異なる統計基準により算出公表されているためこれを厳密に比較する際には統計基準の違いに注意することが必要注2 本表の数値は2019年1月時点の値である注3 本表で採用した数値は印を付した国地域を除き原則的に1泊以上した外国人旅行者数である注4 本表の緑のグラフはアジア地域に属する国地域である注5 2017年の数値が未発表または不明である国地域については統計発表のある直近年の数値を採用した注6 本表で採用した数値は空路水路陸路の交通手段のうち陸路自動車等による入国を除いた外国人旅行者数である注7 ドイツオーストリアオランダポルトガルチェコデンマークスイスは交通手段別のデータがないため空路又は水路による外国人旅行者数は不明である注8 外国人旅行者数は数値が追って新たに発表されたりさかのぼって更新されることがあるため数値の採用時期によってそのつど順位が変わり得る 4

第 Ⅰ 部平成 30 年世界の観光の動向 2017 年 ( 平成 29 年 ) の国際観光収入ランキングにおいて日本 (341 億ドル ) は11 位 ( アジアで4 位 ) で前年より金額は増加したものの同順位であった国際観光支出ランキングでは日本(182 億ドル ) は18 位 ( アジアで6 位 ) で前年の16 位 ( アジアで5 位 ) から低下したなお 2018 年

年 )) ( 図表 Ⅰ-9) 国際観光支出ランキング ( 2017 年 ( 平成 29 年 )) 資料 :UNWTO( 国連世界観光機関 ) 各国政府観光局資料に基づき日本政府観光局作成注 1: 本表の数値は 2019 年 ( 平成 31 年 )1 月時点の暫定値である注 2: 本表の国際観光収入には国際旅客運賃が含まれていない注 3: 国際観光収入は数値が追って新たに発表されたり

6 第 Ⅰ 部平成 30 年世界の観光の動向 2017 年 ( 平成 29 年 ) の国際観光収入ランキングにおいて日本 (341 億ドル ) は11 位 ( アジアで4 位 ) で前年より金額は増加したものの同順位であった国際観光支出ランキングでは日本(182 億ドル ) は18 位 ( アジアで6 位 ) で前年の16 位 ( アジアで5 位 ) から低下したなお 2018 年 ( 平成 30 年 ) の日本の国際観光収入 411 億ドルは 2017 年 ( 平成 29 年 ) の国際観光収入ランキングでは 8 位に相当し 2018 年 ( 平成 30 年 ) の日本の国際観光支出 201 億ドルは 2017 年 ( 平成 29 年 ) の国際観光支出ランキングでは 16 位に相当する ( 図表 Ⅰ-8) 国際観光収入ランキング (2017 年 ( 平成 29 年 )) ( 図表 Ⅰ-9) 国際観光支出ランキング ( 2017 年 ( 平成 29 年 )) 資料 :UNWTO( 国連世界観光機関 ) 各国政府観光局資料に基づき日本政府観光局作成注 1: 本表の数値は 2019 年 ( 平成 31 年 )1 月時点の暫定値である注 2: 本表の国際観光収入には国際旅客運賃が含まれていない注 3: 国際観光収入は数値が追って新たに発表されたりさかのぼって更新されることがあるまた国際観光収入を米ドルに換算する際その時ごとに為替レートの影響を受け数値が変動するそのため数値の採用時期によってそのつど順位が変わり得る資料 :UNWTO( 国連世界観光機関 ) 各国政府観光局資料に基づき日本政府観光局作成注 1: 本表の数値は 2019 年 ( 平成 31 年 )1 月時点の暫定値である注 2: 本表の国際観光支出には国際旅客運賃が含まれていない注 3: 国際観光支出は数値が追って新たに発表されたりさかのぼって更新されることがあるまた国際観光支出を米ドルに換算する際その時ごとに為替レートの影響を受け数値が変動するそのため数値の採用時期によってそのつど順位が変わり得る 5

7 第1部平成30年日本の観光の動向訪日旅行の状況 2018年平成30年の訪日外国人旅行者数は 3,119万人対前年比8.7 増となった訪日外国人旅行者数の内訳はアジア全体で2,637万人全体の84.5 となった東アジアが2,288万人全体の73.4 となり ASEAN主要６箇国が333万人全体の10.7 北米は186万人となったまた欧州主要５箇国英仏独伊西で112万人となった図表Ⅰ-10 訪日外国人旅行者数の推移図表Ⅰ-11 訪日外国人旅行者数の内訳 2018年平成30年万人 3,500 3,119 2,869 3,000 その他 120万人 3.8 ⑤米国 153万人 (4.9%) 1,341 1,000 ベトナム 39万人(1.3%) 1, フィリピン 50万人(1.6%) マレーシア 47万人(1.5%) 0 年資料日本政府観光局資料に基づき観光庁作成 ➀中国 838万人 (26.9%) 総計 3,119万人 ⑥タイ 113万人 (3.6%) ④香港 221万人 (7.1%) インドネシア 40万人(1.3%) 500 欧州主要５カ国 112万人 3.6 北米 186万人 6.0 インド 15万人(0.5%) 1,500 豪州 55万人(1.8%) スペイン 12万人(0.4%) カナダ 33万人(1.1%) 1,974 2,000 フランス 30万人(1.0%) ロシア 9万人(0.3%) イタリア 15万人(0.5%) 英国 33万人(1.1%) 2,404 2,500 ドイツ 22万人(0.7%) シンガポール 44万人(1.4%) アジア 2,637万人 84.5% うち東アジア 2,288万人 73.4% うち東南アジア 333万人 10.7% ③台湾 476万人 (15.3%) ②韓国 754万人 (24.2%) 資料日本政府観光局資料に基づき観光庁作成注１内は訪日外国人旅行者数全体に対するシェア注2 その他にはアジア欧州等各地域の国であっても記載のない国地域が含まれる注３数値はそれぞれ四捨五入によっているため端数において合計とは合致しない場合がある 6

8 第Ⅰ部平成30年日本の観光の動向訪日旅行の状況 2018年の訪日外国人旅行消費額は過去最高の4兆5,189億円 2012年１.１兆円以降７年連続対前年増を継続国籍地域別に旅行消費額をみると中国が1兆5,450億円構成比34.2 と最も大きい次いで韓国5,881億円同13.0 台湾5,817億円同12.9 香港3,358億円同7.4 米国2,893億円同6.4 の順でありこれら上位5カ国地域で全体の 73.9 を占める図表Ⅰ-13 訪日外国人旅行消費額の推移年 2012年平成24年 2013年平成25年 2014年平成26年 2015年平成27年 2016年平成28年 2017年平成29年 2018年平成30年図表Ⅰ-14 国籍地域別の訪日外国人旅行消費額と構成比訪日外国人旅行消費額 1兆846億円 1兆4,167億円カナダロシアフィリピンインドネシアドイツイタリアスペインインド 177億円 591億円 558億円 409億円334億円 281億円 247億円 594億円 1.3% 1.2% 0.9% 0.7% ３兆4,771億円３兆7,476億円４兆4,162億円４兆5,189億円マレーシア 0.4% その他 639億円 2,379 億円フランス 5.3% 656億円 1.5% 34.2% 訪日外国人 720億円旅行消費額 1.6% ベトナム米国 730億円 2,893億円 1.6% シンガポール 6.4% 7.4% タイ 1,315億円1,407億円確報 4兆5,189億円香港 3,358億円 753億円 1.7% オーストラリア中国 15,450億円 2018年英国 2.9% 資料訪日外国人消費動向調査観光庁注１従来は空港を利用する旅客を中心に調査を行っていたが短期滞在の傾向があるクルーズ客の急増を踏まえ 2018年からこうした旅客を対象とした調査も行い調査結果に反映したところ従来ベースの推計方法で2018年の旅行消費額を推計すると 4兆8千億円となる注２パーセンテージは訪日外国人旅行消費額全体に対する割合 0.5% 1.3% 1.4% 2兆278億円 0.6% 韓国台湾 5,881億円 5,817億円 13.0% 12.9% 3.1% 7

9 第Ⅰ部平成30年日本の観光の動向海外旅行国内旅行の状況海外旅行 2018年平成30年の日本人海外旅行者数は 1,895万人前年比6.0 増と３年連続で増加した国内旅行 2018年平成30年の宿泊旅行延べ人数は２億9,105万人日帰り旅行延べ人数は２億7,073万人となった図表Ⅰ-29 日本人国内宿泊旅行延べ人数国内日帰り旅行延べ人数の推移図表Ⅰ-25 出国日本人数の推移万人 2,000 万人 1,800 1,700 1,789 1,753 1,740 1,729 1,683 1,699 1,664 1,599 1,600 1,895 1,849 1,900 1,747 1,712 1,690 1,621 34,000 32,000 31,555 32,566 32,333 32,042 31,299 32,418 29,734 30,000 1,545 31,053 29,788 29,720 28,000 1,500 1,400 29,173 27,073 26,000 1,300 24,000 1,200 宿泊旅行 22,000 1,100 日帰り旅行 1,000 20, 年 (年) 資料日本政府観光局資料に基づき観光庁作成 29,105 31,542 資料観光庁旅行観光消費動向調査 8

1 20.5 20.4 21.0 18.4 4.6 4.8 4.9 5.0 4.7 4.5 15 10 15.8 16.0 16.1 15.8 15.4 14.8 15.0 15.4 13.9 訪日外国人旅行 4.5兆円 17.3% 日本人海外旅行国内分 1.1兆円 4.

10 第Ⅰ部平成30年日本の観光の動向海外旅行国内旅行の状況 2018年平成30年の日本人国内旅行消費額は 20.5兆円前年比3.0 減となった 2018年平成30年の日本人及び訪日外国人旅行者による日本国内における旅行消費額は 26.1兆円となったこのうち訪日外国人旅行者による旅行消費額のシェアは17.3 となった図表Ⅰ-31 日本国内における旅行消費額図表Ⅰ-30 日本人国内旅行消費額の推移 26.1兆円 (兆円) 訪日外国人旅行 4.5兆円 17.3% 日本人海外旅行国内分 1.1兆円 4.2% 日本人国内日帰り旅行 4.7兆円 17.9% 日本人国内宿泊旅行 15.8兆円 60.6% 宿泊旅行日帰り旅行資料観光庁旅行観光消費動向調査国内旅行全体 18 (年) 資料観光庁旅行観光消費動向調査及び訪日外国人消費動向調査より作成 9

11 第Ⅰ部平成30年日本の観光の動向宿泊の状況 2018年平成30年の日本国内のホテル旅館等における延べ宿泊者数は 5億902万人泊前年比0.1 減となったうち日本人延べ宿泊者数は４億2,043万人泊前年比2.2 減外国人延べ宿泊者数は8,859万人泊前年比11.2 増となった 2018年平成30年の地方部での外国人延べ宿泊者数は前年比11.3 増となり三大都市圏での伸びを上回った地方部のシェアは41.0 であった図表Ⅰ-32 日本人外国人の延べ宿泊者数の推移図表Ⅰ-33 三大都市圏及び地方部の外国人延べ宿泊者数の推移単位万人泊億人泊三大都市圏 7, , , % 4, % 59.0% 5,223 4,000 3,000 2,000 1, 単位万人泊 ,000 地方部 5,000 4, % 3, % 2018 (年) 41.0% 3,636 3,000 2, (年) 日本人延べ宿泊者数外国人延べ宿泊者数資料観光庁宿泊旅行統計調査注１ 2018年平成30年は速報値注２各年のグラフの上に記載されている数字は日本人と外国人の延べ宿泊者数の合計 1, (年) 資料観光庁宿泊旅行統計調査注１ 2018年平成30年は速報値注２三大都市圏とは東京神奈川千葉埼玉愛知大阪京都兵庫の8都府県をいう地方部とは三大都市圏以外の道県をいう 10 注３内は構成比を表している

12 第 Ⅰ 部平成 30 年日本の観光の動向 ( 宿泊の状況 ) 客室稼働率は 2018 年 ( 平成 30 年 ) は全体で 61.1% と前年 (60.5%) を上回った特に東京都では 80% を超える水準となっているタイプ別にみるとシティホテルが 79.9% ビジネスホテルが 75.3% 旅館が 39.0% となっている ( 図表 Ⅰ-35) 客室稼働率の推移 ( 図表 Ⅰ-36) 宿泊施設タイプ別客室稼働率の推移 90% (%) 90 80% 70% 60% 東京都 80.3% 大阪府 79.8% 福岡県 71.5% 愛知県 70.6% 広島県 67.1% 沖縄県 66.3% 北海道 63.6% 石川県 62.2% 全国 61.1% % 香川県 60.6% 宮城県 56.3% % ( 年 ) ( 年 ) シティホテルビジネスホテル全体リゾートホテル旅館資料 : 観光庁宿泊旅行統計調査注 1:2018 年 ( 平成 30 年 ) は速報値資料 : 観光庁宿泊旅行統計調査注 1:2018 年 ( 平成 30 年 ) は速報値 11

13 第 Ⅰ 部平成 30 年日本の観光の動向 ( 地域における観光の動向 ) 外国人延べ宿泊者数の前年比を地方ブロック別にみると東北地方が 34.7% 増中国地方が 21.6% 増と高い伸びとなっているまた北陸信越 (14.0% 増 ) 中部 (18.0% 増 ) 近畿 (11.9% 増 ) 四国 (11.3% 増 ) 沖縄 (13.6% 増 ) も全国平均を上回る伸びとなった地方ブロック別の外国人延べ宿泊者数を国地域別にみると中国からの宿泊者が北海道関東中部近畿の 4 地方で韓国からの宿泊者が九州で台湾からの宿泊者が東北北陸信越中国四国沖縄の 5 地方で最も高い比率を占めた 40% 35% 30% 25% 20% 15% 10% 5% 0% -5% -10% ( 図表 Ⅰ-43) 延べ宿泊者数 ( 全体 ) 外国人延べ宿泊者数の地方ブロック別対前年比 (2018 年 ( 平成 30 年 )) 6.2% -0.8% 34.7% 1.3% 11.0% -0.1% 外国人延べ宿泊者数平均前年比 :+11.2% 14.0% -2.6% 2.9% 18.0% 11.9% 21.6% -0.1% -1.6% -0.9% 延べ宿泊者数平均前年比 :-0.1% 11.3% 2.1% -3.3% 5.3% 北海道東北関東北陸信越中部近畿中国四国九州沖縄 13.6% 北海道運輸局東北運輸局関東運輸局北陸信越運輸局中部運輸局近畿運輸局中国運輸局四国運輸局九州運輸局沖縄総合事務局 ( 図表 Ⅰ-44) 地方ブロック別外国人延べ宿泊者の国地域別構成比 (2018 年 ( 平成 30 年 )) 台湾,16% 中国,25% 中国,27% 台湾,30% 中国,30% 台湾,26% 台湾,28% 台湾,42% 中国,49% 韓国,11% 韓国,45% 台湾,20% アメリカ,11% 欧州,11% 中国,13% 韓国,15% 香港,18% 台湾,10% 韓国,27% 中国,16% 韓国,19% 韓国,7% 欧州,6% オーストラリア,5% 香港,10% 韓国,5% 中国,11% 台湾,11% 台湾,12% 香港,9% 中国,17% 台湾,17% 香港,10% タイ,6% 韓国,7% 香港,6% タイ,5% 香港,6% 韓国,6% タイ,5% 香港,7% アメリカ,6% 韓国,16% 香港,13% 中国,21% その他,39% その他,42% アメリカ,4% その他,21% その他,25% その他,37% その他,24% その他,30% その他,19% アメリカ,2% 中国,12% その他,12% アメリカ,4% 香港,10% その他,10% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 延べ宿泊者数外国人延べ宿泊者数資料 : 観光庁宿泊旅行統計調査注 1:2017 年 ( 平成 29 年 ) の確定値と 2018 年 ( 平成 30 年 ) の速報値を比較した資料 : 観光庁宿泊旅行統計調査注 1:2018 年 ( 平成 30 年 ) の数値は速報値注 2: 欧州はドイツ英国フランスロシアイタリアスペインの 6 箇国 12

14 第 Ⅱ 部すそ野が拡がる観光の経済効果地方を訪問する外国人旅行者の増加とコト消費の動向観光関連産業における雇用賃金生産性の動向観光関連産業における投資の動向各国における訪日旅行契機の消費の動向訪日外国人旅行者の増加が観光地に与える影響 22 自然災害が旅行に与える影響 24 13

15 第Ⅱ部地方を訪問する外国人旅行者の増加とコト消費の動向① 近年三大都市圏以外の地方部を訪問する訪日客が増加その背景には訪日客によるコト消費への関心の高まりがあると考えられる地方部を訪問する訪日客数は 2018年平成30年には三大都市圏のみを訪問する訪日客数の1.4倍となった図表Ⅱ-6 訪問先都市/地方別訪日外客数の推移 2,000 1,800万人三大都市圏のみ地方部訪問 1,500 1,319万人 1,020万人 950万人 1, 万人 383万人年 2015年 2018年地方部訪問率が60 を超える地方型コト消費が訪日前に最も期待していたことであった訪日客の割合は５年間で6.6 ポイント拡大図表Ⅱ-7-2 訪日前に最も期待していたことの推移 100% 90% その他その他ｼｮｯﾋﾟﾝｸﾞｼｮｯﾋﾟﾝｸﾞ 80% 70% 60% 50% 40% 14.1% 日本食を食べること 34.4% 30% 20% 10% 0% 地方型コト消費 28.2% 2014年 12.5% 日本食を食べることスキースノーボードなどのコト消費を行う訪日客は地方部への訪問率が高い図表Ⅱ-7-1 訪日客一般客の主な今回したこと別地方部訪問率訪日客一般客全体の地方部訪問率:54.3% 地方部訪問率の高いコト消費スキースノーボード 87.4% 温泉入浴 75.0% 自然体験ツアー農山漁村体験 74.1% その他スポーツゴルフマリンスポーツ等 73.1% 四季の体感花見紅葉雪等 71.9% 旅館に宿泊 70.6% 自然景観地観光 63.3% スポーツ観戦 58.3% 日本の歴史伝統文化体験 57.7% ショッピング 55.2% 治療検診 54.2% 日本食を食べること 54.2% 舞台音楽鑑賞 53.2% 日本のポップカルチャーを楽しむ 48.5% 27.9% 地方型コト消費 34.8% 2018年映画アニメ縁の地を訪問 46.2% テーマパーク 46.0% 2018年 14 資料観光庁訪日外国人消費動向調査日本政府観光局訪日外客数に基づき観光庁作成注1 三大都市圏とは東京神奈川千葉埼玉愛知大阪京都兵庫の8都府県を地方部とは三大都市圏以外の道県をいう注2 それぞれの選択肢について今回したこととして選んだ訪日外国人消費動向調査客のうち地方部を訪問した人の割合

16 第 Ⅱ 部地方を訪問する外国人旅行者の増加とコト消費の動向 2 15, , , % 25.0% 20.0% 15.0% 10.0% 5.0% 0.0% 地方部での訪日客の消費額も拡大コト消費は消費額の拡大に貢献している地方部での訪日客の消費額は 1 兆円を超え都道府県合計に占めるシェアは約 3 割に拡大 ( 図表 Ⅱ-8) 地方部における訪日外国人旅行消費額及びシェア 23.6% 6,561 億円 28.5% 10,362 億円スキースノーボードの体験の有無による訪日客 1 人当たり旅行支出の差と体験した訪日客数より算出したスキースノーボードの経済効果は約 650 億円 ( 図表 Ⅱ-15) スキースノーボードによる経済効果訪日外国人 1 人当たり旅行支出 2018 年スキースノーボード実施有 22.5 万円 / 人 2015 年 2018 年地方部消費額都道府県合計に占めるシェア様々なコト消費の体験の有無による訪日客 1 人当たり旅行支出の変化を確認したところいずれの場合も体験した場合の支出額が上回った ( 図表 Ⅱ-12) 主なコト消費の体験有無別 1 人当たり旅行支出 1 人当たり旅行支出 ( 体験有 ) 1 人当たり旅行支出 ( 体験無 ) スキースノーボード温泉入浴自然体験ツアー農漁村体験その他スポーツ ( ゴルフマリンスポーツ等 ) 四季の体感 ( 花見紅葉雪等 ) 旅館に宿泊自然景勝地観光万円 / 人年確報値スキースノーボード実施無 15.2 万円 / 人スキースノーボードによる経済効果約 650 億円スキースノーボードをした旅行者数 88.0 万人訪日外国人旅行者数その他のコト消費についても同様に訪日客による経済効果の引き上げが期待できる 15 資料 : 観光庁訪日外国人消費動向調査より観光庁作成注 : 三大都市圏とは東京神奈川千葉埼玉愛知大阪京都兵庫の 8 都府県を地方部とは三大都市圏以外の道県をいう

17 第Ⅱ部地方を訪問する外国人旅行者の増加とコト消費の動向③ 大阪府や東京都では旅行消費額の４割以上をインバウンドが占めている日本人と訪日外国人を合わせた旅行消費額のうち訪日外国人の占めるシェアは大阪府東京都京都府福岡県愛知県の順に高い他方日本人による旅行消費額の大きい都道府県において必ずしも訪日外国人の旅行消費額が大きくなってはいないコラム図表Ⅱ-５-1 訪日外国人旅行者による旅行消費比率都道府県別訪日外国人旅行者による旅行消費比率上位15都道府県日本人消費額上位15都道府県における訪日外国人旅行消費額訪日外国人消費比率大阪府東京都京都府 29.2 東京都 44.8 千葉県北海道 21.5 福岡県愛知県北海道沖縄県神奈川県静岡県 4.7 奈良県長野県 5.0 千葉県京都府 29.2 埼玉県兵庫県 8.3 神奈川県福岡県 23.7 岐阜県愛知県 22.0 大分県栃木県 3.4 香川県新潟県 2.6 広島県三重県 2.0 0% 25% 50% 訪日外国人日本人大阪府 46.2 沖縄県 % 100% 0 5,000 日本人 10,000 訪日外国人 15,000 20,000 億円資料観光庁旅行観光消費動向調査訪日外国人消費動向調査により算出注日本人分については旅行前後支出及び都道府県間交通費は各都道府県に配分せず団体ツアー料金は旅行会社マージンと都道府県間交通費に相当する金額を控除した上で各都道府県に按分している訪日外国人旅行者分については都道府県間交通費は各都道府県に配分せず団体ツアー料金は出発国との往復運賃と都道府県間交通費に相当する金額を控除した上で各都道府県に按分している 16

18 第Ⅱ部観光関連産業における雇用賃金生産性の動向① インバウンドの増加に伴い宿泊業の雇用賃金が増加生産性も向上している宿泊業の従業者数は2012年からの６年間で８万人 14.5 増加特に女性高齢者の従業者数の伸びが大きい図表Ⅱ-28 図表Ⅱ-32 宿泊業における賃金の変化図表Ⅱ-35 宿泊業の従業者１人当たりの売上金額宿泊業の就業者数の変化 63万人 55万人宿泊業の平均賃金は６年間で11.0 上昇従業員１人当たりの売上高は４年間で13.8 増加年間賞与その他特別給与額きまって支給する現金給与額 14.5%増全産業平均 6.3%増 940 万円/人 356 万円 321 万円 826 万円/人 41 万円 24 万円 11.0%増 2012年 2018年 13.8%増男性 15 64歳女性 31万人 24万人 35万人 65歳以上 48万人 296 万円 315 万円 2012年 2018年 27万人 7万人 2012年 50万人 2018年資料総務省労働力調査より観光庁作成 2012年 13万人 2018年資料厚生労働省賃金構造基本統計より観光庁作成 2011年 2015年資料総務省平成28年経済センサス-活動調査平成24年経済センサス-活動調査より観光庁作成注従業者数は2012年2月1日時点と2016年6月1日時点の数値を使用 17

19 第 Ⅱ 部観光関連産業における雇用賃金生産性の動向 2 宿泊業においては新規求人数が増加する中で人手不足感が高まっており労働力の需給ひっ迫の状況がうかがえる宿泊業の新規求人数は 2014 年からの 4 年間で 16.4 万人から 19.5 万人へと 18.9% 増加した ( 万人 ) 宿泊飲食サービスの人手不足感は他産業を上回るペースで高まり続けている ( 図表 Ⅱ-33) 宿泊業の新規求人数の推移 ( 図表 Ⅱ-34) 雇用人員判断 DI 過剰 - 不足 % ポイント ( 年 ) 全産業 -50 製造業全体 -60 非製造業全体宿泊飲食サービス資料 : 厚生労働省職業安定業務統計より観光庁作成資料 : 日本銀行全国企業短期経済観測調査より観光庁作成 ( 年 ) 18

20 第 Ⅱ 部観光関連産業における投資の動向 1 インバウンドの増加に伴い宿泊業の建設投資が各地で拡大している宿泊業の建築物工事予定額は 2018 年 ( 平成 30 年 ) には 1 兆円を超え 6 年間で 9.0 倍 ( 図表 Ⅱ-36) 宿泊業における建築物の工事予定額の推移 ( 億円 ) 12,000 10,000 8,000 6,000 4,000 2, ,121 1,599 1, 年比約 9.0 倍 2,581 6,333 ( 資料 ) 国土交通省建築着工統計調査に基づき観光庁作成 9,431 10, ( 年 ) 工事予定額を地域ブロック別にみると北海道近畿九州では 6 年間で 2 桁を超える倍率で伸びている ( 図表 Ⅱ-38) 宿泊業における建築物の工事予定額の推移 ( ブロック別 ) ( 億円 ) 4,000 3,500 3,000 2,500 2,000 1,500 1, 対 2012 年 52.5 倍 3.4 倍 9.5 倍 5.9 倍 ( 図表 Ⅱ-37) 宿泊業における建築物の着工棟数及び床面積の推移 (1) 着工棟数 (2) 床面積 ( 棟 ) 3.0 倍 (10,000m2) ( 資料 ) 国土交通省建築着工統計調査に基づき観光庁作成倍倍倍倍 2012 年 2018 年北海道東北関東北陸中部近畿中国四国九州沖縄宿泊業の建築物の着工棟数は6 年間で2.7 倍床面積は5.9 倍に増加 ,022 1,482 1,992 2, ( 年 ) 倍 ( 年 ) 19

21 第 Ⅱ 部観光関連産業における投資の動向 2 インバウンド需要は宿泊業のみならず製造業含め幅広い業種かつ全国各地において投資を創出製菓メーカー 2018 年までに約 70 億円を投資し訪日客に人気の高い製品の生産ラインを新設化粧品メーカー訪日客に人気の高い化粧品の供給能力を強化するため 2020 年までに約 550 億円を投資して工場を新設化粧品メーカー約 60 億円投じ 2019 年までに生産能力増強のための新工場を建設 ( 図表 Ⅱ-40) インバウンド対応投資の例ヘルスケアメーカー 2019 年から 2021 年にかけて 100 億円を投資し生産棟を新設化粧品メーカー 16 億円を投じ化粧品原料の新工場を 2018 年に建設ヘルスケアメーカー 60 億円を投資してドリンク剤の新工場を 2020 年までに建設化粧品メーカー 2019 年までに約 400 億円を投資して工場を新設化粧品メーカー 2020 年までに約 100 億円を投資して工場を新設日用品メーカー 2 社約 50 億円を投資しトイレ紙の製造工場を 2019 年までに建設酒類メーカー約 7 億円を投じ瓶詰蔵冷蔵倉庫本社の改修を 2020 年までに実施部品機械メーカー約 25 億円を投資し既存工場の集約と規模拡大を進め 2019 年に稼働ヘルスケアメーカー 2020 年から 2022 年にかけて 100 億円を投資し生産棟を新設化粧品メーカーインバウンド需要の増加に対応するため約 4000 万円で土地を取得し 2019 年までに製造工場を新設化粧品メーカーインバウンドや越境 EC の拡大よる生産力の向上のため 60 億円を投じ生産力増強のための新工場を 2019 年に建設造船事業者インバウンド需要を見込んだ離島航路などの機材刷新の動きに対応するため 1.5 億円を投資し修繕事業を強化製菓メーカー数百億円を投資し菓子類の生産能力を増強するための設備投資を実施鉄道事業者約 110 億円を投資し新造車両を 2019 年度より順次導入化粧品メーカー 1 億円を投資し 2018 年に化粧品原料の開発製造拠点を新設化粧品メーカー約 30 億円投じ液体充填品の製造工場を 2018 年に新設ヘルスケアメーカー約 23 億円を投じて健康飲料の生産ラインを増強製菓メーカー 2020 年までに約 120 億円を投じ粉ミルクなどを生産するための新棟を建設化粧品メーカー約 100 億円を投資し新工場を 2019 年までに建設ヘルスケアメーカー 2018 年より約 110 億円を投資し健康食品化粧品を製造する新工場を建設日用品メーカー訪日外国人の増加で家庭紙の市場が拡大する中 210 億円を投資し休止中の生産工場の再稼働を 2018 年に実施 ( 資料 ) 新聞記事情報に基づき観光庁作成日用品メーカー 350~400 億円を投資し歯磨き剤工場を 2019 年より建設住宅メーカー約 200 億円を投じ博物館を 2020 年開業に向けて建設住宅関連用品メーカーインバウンド対策のホテル建設の需要増を受け 15 億円を投じ生産能力を高めるための新工場を 2019 年に建設ヘルスケアメーカー 2021 年までに約 450 億円を投資して新生産棟を建設製菓メーカー約 93 億円を投じチョコレートなどを生産するための新棟を 2020 年までに整備化粧品メーカー数百億円を投資して肌ケア商品等の新工場を建設し 2021 年度に稼働予定鉄道事業者約 100 億円を投じ 2020 年までに乗り物の新造や駅舎改良を実施鉄道事業者最大 650 億円の車両投資を 2018 年までに実施 ~1 億円未満 ~5 億円未満 ~10 億円未満 ~50 億円未満 ~100 億円未満 100 億円以上化粧品メーカー約 25 億円投じ工場を 2019 年までに建設化学交通食品日用品部品機械その他 20

22 第Ⅱ部各国における訪日旅行契機の消費の動向各国地域において日本の食材の購入や日本食レストランの利用は半数前後が訪日旅行をきっかけとしたものとなっている図表Ⅱ-42 購入のきっかけ農畜水産物調整品を含む台湾台湾中国自身が訪日した時に買って見聞きして良かったから訪日に関する投稿記事などによる紹介その他韓国 2.3 台湾香港米国 52.0 中国米国香港中国米国韓国香港中国韓国図表Ⅱ-43 購入のきっかけ酒類図表Ⅱ-47 日本チェーンレストランを利用したきっかけ韓国台湾香港米国訪日した家族や知人から貰って買って見聞きして良かったから 21 訪日に関する番組特集などによる紹介資料海外アンケート調査に基づき観光庁作成注１調査時点 2019年平成31年 2月

23 第 Ⅱ 部訪日外国人旅行者の増加が観光地に与える影響 1 訪日外国人旅行者の増加による好影響については Wi Fi の整備や賑わいの創出などを挙げる意見が多い訪日外国人旅行者の増加による国内旅行への影響についてはほとんどなかったとの回答が約 65% と最も多かった ( 図表 Ⅱ-49) 訪日外国人旅行者の増加が観光地にもたらしたと思う好影響 ( 図表 Ⅱ-50) 観光地で訪日外国人旅行者が増加したという情報が旅行判断にどう影響したか Wi-Fi が整備された 31.5% 国内旅行への影響がほとんどなかった (1) 64.8% 店舗が増えるなど賑わいが生まれた観光地の楽しみ方に多様性をもたらしたトイレなどの設備が改善された宿泊施設が増えた 15.5% 13.9% 13.1% 24.7% 情報をきっかけに当該観光地へ旅行したことがある (2) 情報をきっかけに当該観光地への旅行を検討したことがある (3) 代わりに国内他地域への旅行にしたことがある (4) 2.4% 4.6% 9.6% 宿泊施設が綺麗になった 13.1% 旅行を別時期に変更したことがある (5) 5.7% 道路などまちなかが整備された 11.1% 宿泊先を他地域に変更したことがある (6) 5.3% 交通アクセスが便利になった 9.7% 検討していた旅行自体を見送ったことがある (7) 12.2% 営業時間が拡大された当該観光地での移動が便利になった 4.5% 4.4% 代わりに海外旅行にしたことがある (8) 3.3% 宿泊旅行を日帰り旅行に変更したことがある (9) 4.8% 資料 : 国内アンケート調査に基づき観光庁作成注 1: 調査時点 2019 年 ( 平成 31 年 )2 月 22

24 第 Ⅱ 部訪日外国人旅行者の増加が観光地に与える影響 2 訪日外国人旅行者の増加は話題のスポットに行ってみたい観光地の魅力を知ることになったといった理由で国内旅行のきっかけになっている他方観光施設が混雑する宿泊費が高くなるといった理由から国内旅行を抑制する影響もみられる ( 図表 Ⅱ-51) 訪日外国人旅行者が増加したという情報をきっかけに国内旅行をした又は検討した理由 ( 図表 Ⅱ-52) 国内旅行を抑制した理由話題のスポットに行ってみたいから 40.4% 観光施設が混雑するから 49.4% 宿泊費が高くなるから 39.4% 情報を見聞きしたことで当該観光地の魅力を知ることになったから 25.4% 現地での域内交通が混雑するから 29.2% 店舗が充実するなど観光地としての魅力が高まったと思ったから 24.9% 飲食店が混雑するから予約が取れないから 28.4% 24.8% 訪日外国人がどのようなところに興味を持つのか気になったから 21.8% 現地までの交通機関が混雑するから 24.6% 現地までの交通費が高くなるから 14.8% 訪日外国人旅行者に人気で賑わっているから 16.6% 観光施設や店舗の利用料金が高くなるから 12.3% 訪日外国人がたくさんいるところに行って訪日外国人と触れ合いたいから 4.7% 現地での域内交通費が高くなるから外国人の多い場所に慣れていないから 9.9% 9.7% 資料 : 国内アンケート調査に基づき観光庁作成注 1: 調査時点 2019 年 ( 平成 31 年 )2 月注 2: 図表 Ⅱ-50 の選択肢 2 3 のうち少なくとも 1 つを選択した回答者を対象に当該項目について調査を行った資料 : 国内アンケート調査に基づき観光庁作成注 1: 調査時点 2019 年 ( 平成 31 年 )2 月注 2: 図表 Ⅱ-50の選択肢 7 8 9のうち少なくとも1つを選択した方を対象に当該項目について調査を行った 23

25 第 Ⅱ 部自然災害が旅行に与える影響 1 特定非常災害激甚災害災害救助法適用災害のうち地震の場合は被災地の延べ宿泊者数が落ち込む傾向があり特に外国人の場合は顕著である ( 図表 Ⅱ-53) 災害発生前後における延べ宿泊者数の前年同月比の推移 ( 日本人 ) ( 倍 ) 全災害 ( 図表 Ⅱ-54) 災害発生前後における延べ宿泊者数の前年同月比の推移 ( 外国人 ) ( 倍 ) 全災害 ( 倍 ) 1.25 地震 ( 倍 ) 地震資料 : 観光庁宿泊旅行統計調査内閣府防災白書に基づき観光庁作成注 1: 特定非常災害激甚災害災害救助法適用災害のうち平成 20 年 4 月 ~ 平成 29 年に発生した災害を対象として被災した都道府県における災害発生月の3 箇月前から12 箇月後までの日本人延べ宿泊者数外国人延べ宿泊者数の前年同月比を調べた ( 対象とした災害は地震 6 件豪雨等 112 件豪雪等 9 件噴火等 2 件その他 48 件である ) 注 2: 被災した都道府県について激甚災害 ( 早期局激 ) 激甚災害( 年度末局激 ) 災害救助法適用災害については適用市町村の属する都道府県その他は防災白書附属資料の過去 5 年の激甚災害の適用実績における主な被災地として記載されている都道府県とした注 3: 宿泊旅行統計調査の2018 年 ( 平成 30 年 ) の数値は速報値 24

26 第 Ⅱ 部自然災害が旅行に与える影響年 ( 平成 30 年 ) に発生した大阪府北部地震台風 21 号平成 30 年 7 月豪雨北海道胆振東部地震については災害後一時的に被災地での延べ宿泊者数が減少したもののふっこう割等の効果もありいずれも比較的短期間で回復がみられた ( 図表 Ⅱ-55) 災害前後の延べ宿泊者数 ( 大阪北部地震台風 21 号 ) % 大阪府北部地震 (6/18) % % % % % % % % % % % % % % % % % % + 7.5% % + 5.7% + 6.3% + 8.4% + 7.2% + 6.2% + 5.7% + 5.0% + 6.0% + 8.0% + 2.6% + 4.3% + 0.2% + 4.5% 0.0% + 2.8% + 2.8% 1.6% - 2.4% - 1.4% - 5.0% - 3.7% % - 3.2% % - 7.6% 1 月 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月延べ宿泊者数全体 ( 前年同月比 ) うち日本人 ( 前年同月比 ) うち外国人 ( 前年同月比 ) 台風第 21 号 (9/4) % ( 図表 Ⅱ-56) 災害前後の延べ宿泊者数 ( 平成 30 年 7 月豪雨 ) 30.0% 25.0% % 20.0% % 15.0% % % % + 8.4% 10.0% + 5.4% + 4.2% 5.0% + 0.6% + 0.0% - 0.1% - 1.5% - 0.4%- 0.4% 0.0% - 2.4% - 2.4% - 4.0% - 4.5%- 3.8%- 3.2% - 6.3% - 6.6% 1.1% -5.0% 1.8% % - 3.1% - 9.2% - 7.0% - 5.9% - 6.3% - 4.1% 3.8% % % - 6.6% - 9.0% -15.0% -20.0% % 1 月 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月延べ宿泊者数全体 ( 前年同月比 ) うち日本人 ( 前年同月比 ) うち外国人 ( 前年同月比 ) 平成 30 年 7 月豪雨 (7/5~7/8 頃 ) ( 図表 Ⅱ-57) 災害前後の延べ宿泊者数 ( 北海道胆振東部地震 ) % % 北海道胆振東部地震 (9/6) % % % % % % + 8.9% % + 7.2% + 9.0% + 5.2% + 2.9% + 5.0% + 4.6% + 5.0% + 2.6% + 5.3% + 2.5% + 2.3% + 1.7% - 2.1% - 0.8% + 4.6% 0.0% + 1.6% + 1.5% - 3.0% - 1.0% - 3.4% - 5.0% - 3.2% + 0.4% - 5.2% - 4.5% % - 5.1% - 6.8% - 3.9% % % % % % % % % 1 月 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月延べ宿泊者数全体 ( 前年同月比 ) うち日本人 ( 前年同月比 ) うち外国人 ( 前年同月比 ) 資料 : 観光庁宿泊旅行統計調査注 :2018 年 ( 平成 30 年 ) の数値は速報値 25

第 Ⅱ 部地域における取組の事例 ( コラム ) サイクルツーリズム ( 瀬戸内しまなみ海道 ) 観光快適度の見える化による分散 ( 京都府京都市 ) 公共交通機関における地域住民優先入場の試行 ( 神奈川県鎌倉市 )

国内外への効果的なプロモーション及び国際サイクリング大会の開催等でありこうした取組によってスポーツ文化ツーリズムアワード2016 において大賞を受賞するなどサイクリストの聖地としてのブランドが確立

エリアにおける観光快適度 ( 快適に観光できる度合 ) を予測し観光快適度の見える化 ( 下図 ) を行った訪問日と訪問したいエリアを選択すれば時間帯ごとの観光快適度を確認することができるエリアは奥嵯峨大覚寺

沿線住民等が鎌倉駅構外の行列に並ばずに駅構内へ入場できるようにする社会実験を行っている具体的には沿線住民は鎌倉市が事前に発行した江ノ電沿線住民等証明書を提示することで駅構内へ優先的に入場し

27 第 Ⅱ 部地域における取組の事例 ( コラム ) サイクルツーリズム ( 瀬戸内しまなみ海道 ) 観光快適度の見える化による分散 ( 京都府京都市 ) 公共交通機関における地域住民優先入場の試行 ( 神奈川県鎌倉市 ) 人口減少や地域経済の停滞といった課題をサイクリングによる交流人口の増加によって解決するための取組が沿線自治体において行われている具体的にはサイクリストの視点に合わせた受入環境の整備国内外への効果的なプロモーション及び国際サイクリング大会の開催等でありこうした取組によってスポーツ文化ツーリズムアワード2016 において大賞を受賞するなどサイクリストの聖地としてのブランドが確立サイクリングを切り口とした地域の活性化や滞在型観光の促進が図られている昨年 11 月 10 日から12 月 17 日の間ウェブサイト嵐山快適観光ナビ ( 日英の2 言語 ) を開設し Wi-Fi アクセスデータを元に日時エリアにおける観光快適度 ( 快適に観光できる度合 ) を予測し観光快適度の見える化 ( 下図 ) を行った訪問日と訪問したいエリアを選択すれば時間帯ごとの観光快適度を確認することができるエリアは奥嵯峨大覚寺渡月橋など8つに分かれ嵐山全域の観光快適度も見ることができる 2017 年から江ノ電が最も混雑するゴールデンウィーク期間中に沿線住民等の移動円滑化を図るため沿線住民等が鎌倉駅構外の行列に並ばずに駅構内へ入場できるようにする社会実験を行っている具体的には沿線住民は鎌倉市が事前に発行した江ノ電沿線住民等証明書を提示することで駅構内へ優先的に入場し構内の行列の最後尾に並ぶことができるというもの最も混雑した時間帯において沿線住民等が優先入場することにより昨年は最大で約 20 分待ち時間を短縮することができたアンケートによると沿線住民から好評であると共に多くの観光客の理解も得られた特定のエリアの観光快適度を時間帯別で表示瀬戸内しまなみ海道嵐山全域の観光快適度をエリア別時間帯別で表示比較的快適に観光できる場合は青色比較的混雑が予想される場合は赤色で表示社会実験の様子 26

28 第 Ⅲ 部平成 30 年度に講じた施策 1 観光資源の魅力を極め地方創生の礎に魅力ある公的施設インフラの大胆な公開開放文化財の観光資源としての開花国立公園のナショナルパークとしてのブランド化景観の優れた観光資産の保全活用による観光地の魅力向上滞在型農山漁村の確立形成古民家等の歴史的資源を活用した観光まちづくりの推進新たな観光資源の開拓地方の商店街等における観光需要の獲得伝統工芸品等の消費拡大広域観光周遊ルートの世界水準への改善観光立国ショーケースの形成の推進東北の観光復興 2 観光産業を革新し国際競争力を高め我が国の基幹産業に観光関係の規制制度の総合的な見直し民泊サービスへの対応産業界ニーズを踏まえた観光経営人材の育成強化宿泊施設不足の早急な解消及び多様なニーズに合わせた宿泊施設の提供世界水準の DMO の形成育成観光地再生活性化ファンドの継続的な展開次世代の観光立国実現のための財源の活用訪日プロモーションの戦略的高度化インバウンド観光促進のための多様な魅力の対外発信強化 MICE 誘致の促進 IR に係る法制上の措置の検討ビザの戦略的緩和訪日教育旅行の活性化観光教育の充実若者のアウトバウンド活性化 3 すべての旅行者がストレスなく快適に観光を満喫できる環境に最先端技術を活用した革新的な出入国審査等の実現民間のまちづくり活動等による観光まち一体再生の推進キャッシュレス環境の飛躍的改善通信環境の改善と誰もが一人歩きできる環境の実現多言語対応による情報発信急患等にも十分対応できる外国人患者受入体制の充実世界一安全な国日本の良好な治安等を体感できる環境地方創生回廊の完備地方空港のゲートウェイ機能強化と LCC 就航促進クルーズ船受入の更なる拡充公共交通利用環境の革新休暇改革オリパラに向けたユニバーサルデザインの推進 27

29 第 Ⅳ 部令和元年度に講じようとする施策 1 外国人が真の意味で楽しめる仕様に変えるための環境整備観光地交通機関文化財国立公園農泊 2 地域の新しい観光コンテンツの開発文化財国立公園公的施設インフラ古民家や城泊寺泊等農泊観光地交通機関 3 日本政府観光局と地域 ( 地方公共団体観光地域づくり法人 ) の適切な役割分担と連携強化 4 地方誘客消費拡大に資するその他主要施策出入国の円滑化ビザの戦略的緩和空港 MICE IR 持続可能な観光地域づくり国際観光旅客税の活用アウトバウンド国内観光東北の観光復興観光立国ショーケースの形成の推進観光統計 28

住宅宿泊事業の宿泊実績について令和元年 5 月 16 日観光庁 ( 平成 31 年 2-3 月分及び平成 30 年度累計値 : 住宅宿泊事業者からの定期報告の集計 ) 概要住宅宿泊事業の宿泊実績について住宅宿泊事業法第 14 条に基づく住宅宿泊事業者からの定期報告に基づき観光庁において集計

住宅宿泊事業の宿泊実績について令和元年 5 月 16 日観光庁 ( 平成 31 年 2-3 月分及び平成 30 年度累計値 : 住宅宿泊事業者からの定期報告の集計 ) 概要住宅宿泊事業の宿泊実績について住宅宿泊事業法第 14 条に基づく住宅宿泊事業者からの定期報告に基づき観光庁において集計住宅宿泊事業の宿泊実績について令和元年 5 月 16 日観光庁 ( 平成 31 年 2-3 月分及び平成 30 年度累計値 : 住宅宿泊事業者からの定期報告の集計 ) 概要住宅宿泊事業の宿泊実績について住宅宿泊事業法第 14 条に基づく住宅宿泊事業者からの定期報告に基づき観光庁において集計とりまとめを行ったもの住宅宿泊事業法において住宅宿泊事業者は届出住宅の宿泊日数等を 2 ヶ月毎に都道府県