平成 24 年度 事業年報 横浜市食肉衛生検査所

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1 平成 24 年度 事業年報 横浜市食肉衛生検査所

2 はじめに 食 は生命を維持するために必要不可欠であると同時に 生活を豊かなものにしてくれます 必要不可欠であるがゆえに 食の安全 は非常に重要で 世間から注目を集めている事柄です 最近では情報網などの発達により 簡単に日本各地だけでなく世界各国の珍しい食品を入手できる環境になりました このような食品を含め 流通している全ての食品は様々な法令を満たした 安全 であることが必要です 平成 24 年度は 食に関する変化が多々ありました 放射性物質の新たな基準値が4 月 1 日に設定され 当所では平成 23 年 8 月 8 日から牛肉の全頭検査を実施しておりますが 平成 24 年 4 月からはゲルマニウム半導体検出器を用い 引き続き全頭の検査を行い 現在も実施しております 7 月 1 日からは食品衛生法に基づき 牛の肝臓 ( レバー ) を生食用として販売 提供することが禁止されました これは 牛のレバーを生で食べると腸管出血性大腸菌やカンピロバクターなどの重篤な食中毒の発生に繋がるためです さらに本市では 市民の皆様とのリスクコミュニケーションに基づいて策定した 横浜市食品衛生監視指導計画 に則り 食品衛生に関する施策を実施しています 特に平成 24 年度は 放射性物質検査や肉の生食による食中毒の予防 イベントなどで大量提供される食品の安全性確保 ノロウイルスの食中毒予防対策 食物アレルギーによる健康被害防止及び輸入食品の安全性確保などを重点とした事業に取り組みました 当検査所においても 正確かつ迅速なと畜検査の実施と衛生的な食肉処理及び食鳥処理施設への監視指導並びに定期的に食肉の食中毒菌の検査を実施し 安心してお肉を召し上がっていただけるよう日々邁進しております また 平成 25 年度は7 月から牛伝達性海綿状脳症の検査月齢の変更にかかわる検査や特定危険部位の分別管理について新たな体制で確実に対応しております 今後も関連機関と連携し迅速な対応ができるよう体制を整備し 流通する食肉の安全性確保のため 様々な事業に取り組んでまいります ここに平成 24 年度事業概要をとりまとめましたので ご高覧いただければ幸いです 平成 25 年 9 月横浜市食肉衛生検査所所長桃井宏之

3 目 次 第 1 章 総 説 1 沿 革 1 2 概 要 2 第 2 章 事 業 概 要 1 食肉動物の検査について 4 2 食鳥の検査について 8 3 試験検査について 10 4 特定部位の使用等の許可について 17 5 学会 研修会等の発表 18 6 衛生講習会 18 第 3 章 調査研究報告 1 牛の横隔膜の腫瘤 20 2 豚非定型抗酸菌症の多発事例 22 3 食肉衛生検査所における牛肉の放射性物質検査について 27 4 LC/MS/MSを用いた殺鼠剤の分析と検出事例について 50 5 LC/MS/MSを用いた殺鼠剤の分析と検出事例について 50 6 横浜市食肉衛生検査所における牛肉の放射性物質汚染対策について 68 7 豚の全身にみられた腫瘤 83 8 牛の肺 85 9 Multiplex qpcrによる食鳥肉カンピロバクターの迅速検出法の検討 神経内分泌細胞への分化を示す豚の腺癌 Multiplex qpcrによる食鳥肉カンピロバクターの迅速検出法の検討 92 参考資料 1 年度別検査頭数 表 年度別検査頭数の推移 図 年度別病畜検査頭数 表 年度別病畜検査頭数の推移 図 月別検査頭数 表 月別検査頭数の推移 図 都道府県別検査頭数表 表 とさつ禁止及び全部廃棄処分獣畜に認められた主要病変 表 器官別検出病変の詳細 表 横浜市食肉衛生検査所平面図 BSE 検査室平面図 放射線検査室平面図 案内図 115

4 第 1 章総 説 1 沿革 昭和 25 年 4 月と畜場関連衛生行政 神奈川県から本市に委譲横浜市中央と畜場 ( 神奈川区山内町 ) は 神奈川保健所が所管横浜畜産興業 戸塚と畜場は 戸塚保健所が所管昭和 31 年 1 月横浜市衛生局公衆衛生課へ移管昭和 32 年 2 月横浜畜産興業 戸塚と畜場廃止昭和 34 年 9 月横浜市中央と畜場廃止新たに横浜市中央と畜場として 鶴見区大黒町 3 番 53 号に開設昭和 35 年 11 月庁舎 ( 鉄筋コンクリート2 階 一部 3 階建て 延面積 380.4m2 ) 建設昭和 37 年 3 月横浜市食肉衛生検査所設置昭和 54 年 10 月総合市場ビルが完成し 3 階に検査所移転昭和 63 年 10 月中央卸売市場整備計画に基づく全面改築工事終了新施設稼働平成 3 年 4 月食鳥処理の事業の規制及び食鳥検査に関する法律の施行平成 6 年 7 月仲卸棟完成平成 7 年 3 月女子更衣室及び事務室の改築工事終了平成 12 年 10 月副生物保管用冷蔵庫を増設平成 13 年 10 月牛海綿状脳症検査開始平成 14 年 4 月豚枝肉冷却施設が完成し 冷と体取引開始平成 17 年 12 月小動物解体室の解体ライン改良工事終了オンレール稼動平成 21 年 1 月大動物解体室の解体ライン改良工事終了オンレール稼動大動物内臓処理室改良工事終了平成 21 年 4 月小動物検査コーナー改良工事終了小動物内臓処理室改良工事終了平成 23 年 9 月放射線検査室整備平成 23 年 10 月小動物けい留所改良工事終了平成 24 年 7 月食肉衛生検査所ウェブサイト開設 1

5 2 概要 (1) 名称横浜市食肉衛生検査所 (2) 所在地横浜市鶴見区大黒町 3 番 53 号 TEL 045 (511) 5812 FAX 045 (521) 6031 ウェブサイト (3) 庁舎総面積 645 m2ア総合市場ビル ( 鉄筋コンクリート 3 階建 2,602.4 m2 )3 階部分 529 m2所長室 事務室 研修資料図書室 試験検査中央管理室 理化学検査室 理化学測定室 病理検査室 細菌検査室 分離培養室 洗浄滅菌室 男子更衣室 女子更衣室 ロビー 倉庫イ食肉市場福利厚生棟 1 階部分 44.5 m2放射線検査室 特別管理産業廃棄物保管庫ウ病畜棟 71.5 m2病畜検査室 前室 計測室 消毒室 BSE 検査室 BSE 検査準備室 (4) 機構 健康福祉局健康安全部食肉衛生検査所 (5) 配属職員構成平成 25 年 3 月 31 日現在 所長 副所長 担当係長 事務室 試験室 衛 生 監 視 員 1 と 畜 検 査 員 ( 再雇用 1) 臨 床 検 査 技 師 5 事 務 1+ ( 再任用 1) 自 動 車 運 転 手 ( 再任用 1) 2

6 (6) 業務内容アと畜場法に基づくと畜検査及びと畜場の衛生指導 ( ァ ) 伝達性海綿状脳症検査実施要綱に基づく 伝達性海綿状脳症スクリーニング検査イ食品衛生法に基づく次の業務 ( ァ ) 第 28 条第 1 項の規定による食肉市場内の営業者等からの報告の徴収 市場内で取り扱う食品等の監視指導及び収去 ( イ ) 第 30 条第 2 項の規定による食肉市場内の監視指導 ( ウ ) 第 54 条の規定による食肉市場内で取り扱う食品等の廃棄処分及び営業者に対する食品衛生上の危害を除去するための処置命令 ( エ ) 東日本大震災による福島第一原子力発電所の事故をうけての 牛全頭の放射性物質スクリーニング検査ウ食鳥処理の事業の規制及び食鳥検査に関する法律に基づく申請書類等の受理 許可調査 監視指導 確認規程の審査等の業務エ横浜市食肉衛生検査所条例に基づく次の業務 ( ァ ) 食肉動物 食肉及び食肉動物医薬品についての試験 検査 研究及び調査 ( イ ) 依頼による試験 検査 研究及び調査オ牛海綿状脳症対策特別措置法第 7 条第 2 項の規定に基づく 牛の特定部位の使用及び焼却免除の許可 (7) 手数料 区 分 手数料 牛 馬 600 円 と畜検査手数料 豚 子牛 300 円 めん羊 山羊 150 円 病畜 と禁 1,500 円 H 改正 諸証明 依頼検査等 試験または検査 2,000 円 研究または調査 10,000 円 300 円 H5.7.1 改正 左記の範囲内の額を徴収します 食鳥処理事業許可申請手数料 19,000 円 食鳥処理の事業の規制及び食鳥検査に関する法律の規定に基づく手数料 食鳥処理場の構造または設備変更許可申請手数料 確認規程認定申請手数料 確認規程変更認定申請手数料 10,000 円 5,500 円 2,300 円 H6.4.1 改正 H9.4.1 改正 特に 試験 検査 研究及び調査に使用する材料または手数を要するときの手数料は 実費相当額を徴収します 3

7 第 2 章事業概要 1 食肉動物の検査について (1) と畜検査頭数平成 24 年度の総と畜検査頭数は 143,378 頭です ( 表 1) 表 1 畜種別と畜検査頭数の推移 大動物 中小動物 豚 畜種 肉用牛 乳用牛 馬 合計 子牛 総計 当才 大貫 計 合計 24 年度 23 年度増 減前年度比 (%) 11,888 12,920 1, (15) (17) ( 2) 88 1,903 1, (2) (3) ( 1) (0) (0) 13,792 14, (17) (20) ( 3) (0) (0) (0) 127, ,261 5, (0) (0) (0) 2,023 2, (0) (0) (0) 129, ,675 6, (0) (0) (0) 129, ,774 6, (0) (0) (0) 143, ,400 7, (17) (20) ( 3) 85 ( ) は病畜の検査頭数です 4

8 (2) と畜場外とさつと畜場外とさつ ( 切迫とさつ ) はありませんでした (3) と畜検査の結果に基づく処分頭数とさつ 解体禁止 全部廃棄 一部廃棄のいずれかの処分をした食肉動物の頭数は 122,958 頭で 総検査頭数の約 85.8% にあたりました また 処分内容では畜種にかかわらず大部分を一部廃棄処分が占めていました ( 表 2 3) 表 2 畜種別処分頭数 検査頭数 頭数 処分数 百分率 解体禁止 処分内容 全部廃棄 一部廃棄 牛 13,791 8, % ,777 馬 % 豚 129, , % ,113 合計 143, , % ,891 とさつ 表 3 処分頭数の推移 処分数 処分内容 検査頭数とさつ 頭数百分率解体禁止 全部廃棄 一部廃棄 平成 22 年度 146, , ,452 平成 23 年度 150, , ,844 平成 24 年度 143, , ,891 5

9 (4) 器官別病変百分率病変の検出を器官別にみると 牛では総病変数 15,612 件に対し 消化器系に 7,502 件 (48.1%) 呼吸器系に 3,940 件 (25.2%) 運動器系に 2,854 件 (18.3%) の順に ( 図 1) 豚では総病変数 195,801 件に対し 呼吸器系に 137,829 件 (70.4%) 消化器系に 42,937 件 (21.9%) 循環器系に 8,787 件 (4.5%) の順に ( 図 2) 病変が多く認められました 図 1 牛における器官別病変百分率 泌尿 生殖器系 4.9% 循環器系 1.9% その他 1.6% 運動器系 18.3% 牛総件数 15,612 消化器系 48.1% 呼吸器系 25.2% 図 2 豚における器官別病変百分率 運動器系 2.1% 循環器系 4.5% 泌尿 生殖器系 0.7% その他 0.4% 消化器系 21.9% 豚総件数 195,801 呼吸器系 70.4% 6

10 (5) 上位 5 位病変検出率検査頭数あたりの病変件数を百分率で示しました 牛では胸膜炎が 次いで肝出血が多く認められました 豚ではカタル性肺炎が高率に認められ 次いで胸膜炎が多く認められました ( 表 4) 表 4 畜種別病変検出率 (%) 上位 5 位順位肉用牛 乳用牛 1 胸膜炎 17.8 胸膜炎 23.4 カタル性肺炎 肝出血 16.3 肝出血 14.5 胸膜炎 筋肉出血 10.0 肝包膜炎 14.3 肝包膜炎 肝包膜炎 9.8 化膿性肝炎 11.9 腹膜炎 化膿性肝炎 6.8 肺気腫 11.8 間質性肝炎 6.7 豚 (6) とさつ禁止及び全部廃棄処分頭数とさつ禁止処分はありませんでした ( 表 5) 全部廃棄処分は 牛では牛白血病 敗血症によるもの等がみられました 豚では敗血症が処分理由の大半を占めていました 表 5 とさつ禁止及び全部廃棄処分頭数 病名 合計 肉用牛乳用牛 馬 豚 ( 当才 ) 豚 ( 大貫 ) とさ 豚丹毒 つ 禁止 合計 牛白血病 全部廃棄 白血病 豚丹毒 サルモネラ症 膿毒症 敗血症 尿毒症 高度の黄疸 高度の水腫 腫瘍 中毒諸症 総計 合計

11 2 食鳥の検査について 食鳥処理の事業の規制及び食鳥検査に関する法律 に基づく業務のうち 許可権限 ( 市長許可 ) を除く業務所管を食肉衛生検査所とし 関係申請書類等の受理 監視指導等を実施しました (1) 食鳥処理場及び届出食肉販売業者の施設数施設はすべて年間処理羽数が 30 万羽以下の認定小規模食鳥処理場であり 現在 27 施設あります また 食肉販売業の許可を受けている者が届出をし 検査に合格した食鳥とたいを認定小規模食鳥処理業者に販売する届出食肉販売業者の施設は 3 施設です なお これらの施設に対して延 50 回の監視指導を実施しました (2) 食鳥処理衛生管理者数認定小規模食鳥処理場には 食鳥処理衛生管理者を置くことが義務づけられており その設置者数は 52 人です (3) 確認状況及び措置認定小規模食鳥処理場では 食鳥処理衛生管理者が 確認規程 に基づき異常の有無を確認することが義務づけられています ( 表 1) 表 1 認定小規模食鳥処理場における確認状況及び措置確認状況及び措置合計 異常の有無の確認羽数 基準適合羽数 基準不適合羽数 不適合に対する措置の内容内訳 260, ,562 2,634 全部廃棄 1,706 一部廃棄 928 8

12 (4) 精密検査厚生労働省通知及び検査所独自に基づくモニタリング検査等を 残留有害物質と食中毒原因細菌について実施しました 残留有害物質検査は食鳥の筋肉及び腎臓について実施し 結果はすべて陰性でした ( 表 2) 食中毒原因細菌検査は食鳥の筋肉 施設内器具等及び従業員の手指について実施しました ( 表 3) 食鳥病理検査は基準不適合な食鳥 11 羽 30 項目について実施しました 表 2 残留有害物質検査件数 分 類 検査検体 検査検体数 一斉法 Ⅰ テトラ抗サ生イ物ク質リン系 検査項目 内寄生虫用剤 抗生物質 計 検査所独自モニタリング検査 筋肉 50 2, ,700 厚生労働省通知に基づくモニタリング検査 横浜市食品衛生監視指導計画に基づく検査 総計 結果はすべて陰性でした 筋肉 30 1, ,710 腎臓 筋肉 , ,620 表 3 食中毒原因細菌検査件数 検査項目 分類 検査検体 検査検体数 大腸菌群 大腸菌数 黄色ブドウ球菌 リステリア サルモネラ カ腸ン管ピ出 O ロ血 1 バ性 5 ク大 7 ター腸菌 腸管出 O 血 2 性 6 大腸菌 腸管出 O 血 1 性 1 大 1 腸菌 バンコマ腸イ球シ菌ン耐性 計 検査所独自モニタリング検査筋肉 (8) (5) (32) (23) (0) (0) (0) (10) 器具等 フードスタンプ検査 (30) (8) (8) (9) 手指 その他 (4) (0) (3) (0) 合計 ( ) 内は陽性検体数を表します 9

13 3 試験検査について (1) と畜検査関係ア精密検査生体検査 解体前及び解体後の検査において と畜場法における全部廃棄の対象となる重篤な疾病が疑われたものについては検査を保留し 微生物学的 病理学的 理化学的に精密検査を行います 精密検査の結果と剖検所見に基づき処分を決定しています 本年度の検査頭数は 84 頭でした ( 表 1) 表 1 疾病別検査件数 検査区分検査項目数検査頭数疾病名微生物検査病理検査理化学検査総数 牛 白 血 病 牛 白 血 病 豚 豚 丹 毒 豚 サ ル モ ネ ラ 症 豚 敗血症 敗血症 ( 非定型抗酸菌症 ) 牛 豚 32 1, ,548 豚 尿高 度 毒の 黄 症疸 牛牛 豚豚 高 度 の 水 腫 牛 中 毒 諸 症 豚 全 身 性 腫 瘍 牛 ( 白血病を除く ) 豚 合計 84 1, ,647 10

14 イ牛海綿状脳症 (BSE) 検査と畜場に搬入された全ての牛 13,791 頭について エライザ法によるスクリーニング検査を実施し 結果はいずれも陰性でした ( 表 2) 表 2 BSE 検査頭数 分類 生後 24 ヶ月以上の牛のうち 生体検査において運動障害 知覚障害 反射または意識障害の神経症状が疑われたもの及び全身症状を呈する牛 検査頭数 0 生後 30 ヶ月以上の牛 3,933 その他の牛 9,858 合計 13,791 11

15 (2) 微生物検査関係アと畜場内の衛生状況下記の検査結果を衛生指導に役立てました ( 表 3) ( ア ) 厚生労働省通知 ( 平成 9 年 1 月 28 日 平成 9 年 4 月 8 日 ) に基づき 枝肉の生菌数 腸管出血性大腸菌 (O157 及び O26) サルモネラの検査を実施しました なお 設置者の依頼により大腸菌数の検査を実施しました ( イ ) 厚生労働省通知 ( 平成 12 年 4 月 10 日 ) に基づき 牛枝肉の生菌数及び大腸菌群の検査を実施しました ( ウ ) 厚生労働省通知 ( 平成 14 年 4 月 10 日 ) に基づき 豚枝肉の生菌数及び大腸菌群の検査を実施しました 表 3 と畜場内の衛生状況調査件数 検査項目 分 類 検査検体 検査検体数 生菌数 大腸菌数 大腸菌群 サルモネラ O O 2 6 計 フキトリ検査 牛 枝 肉 肝 臓 豚枝肉 解体ライン 総計 ,880 イ食肉処理施設及び食鳥処理施設の衛生状況市場内の食肉処理施設 5 社及び市内の食鳥処理施設において 食肉 食鳥肉及び施設内の器具類を対象に細菌検査を実施し 検査結果に基づいて衛生指導を行いました ( 表 4) 表 4 食肉処理施設及び食鳥処理施設の衛生状況調査件数 分類 食肉処理施設 食鳥処理施設 検査検体 検査検体数 大腸菌群 大腸菌数 検査項目黄色ブドウ球菌 器具等手指 その他器具等手指 その他 (25) 3 (0) 65 (30) 72 (4) 3 (0) 65 (8) 72 (2) 3 (0) 73 (8) 72 (2) 3 (0) 73 (9) (4) (0) (3) (0) ( ) 内は陽性検体数を表します 食鳥処理施設における調査件数は 食鳥の検査について のヘ ーシ からの再掲です サルモネラ 計 12

16 ウ食中毒原因細菌検査検査所独自モニタリング検査等及び市内流通の牛肉と豚肉の食中毒菌の検査をしました ( 表 5) 昨年度に引き続き 横浜市食品衛生監視指導計画に基づく収去品検査を行いました 表 5 食中毒原因細菌検査件数 検査項目 分類 検査動物 検査検体 検査検体数 大腸菌群 黄色ブドウ球菌 リステリア サルモネラ カンピ 腸管出 ロバク 血 1 性 5 大 7 腸菌 腸管出血性大腸菌 腸管出血性大腸菌 バエンエンコルテマ腸シロイ球ニコシ菌アリン チ耐カ性 計 検査所独自モニタリング検査鶏筋肉 (8) (5) (32) (23) (0) (0) (0) (10) 監視班収去牛 豚筋肉 (13) (0) (0) (0) (0) (0) (2) 合計 ( ) 内は陽性検体数を表します 鶏に関する検査件数は 食鳥の検査について のヘ ーシ からの再掲です エ調査研究他牛直腸及び第 1 胃内容物中の食中毒菌の保菌調査を実施しました 検査室の精度管理 (GLP) に基づき内部 外部精度管理を実施しました ( 表 6) 表 6 保菌調査件数及び精度管理検査件数 分 類 検査検体数検査項目数 直腸内容物 牛の保菌調査第 1 胃内容物 外部精度管理 4 6 内部精度管理 総 計

17 (3) 病理検査関係一般病理検査は 230 頭 1,526 件実施し 症例を集積し早期診断に役立てました ( 表 7) 本年度の病理組織検査による腫瘍の検出数は牛で 13 例 豚で 24 例の合計 37 例でした 検査頭数に対する腫瘍が検出される割合は 牛で % 豚で 0.019% でした 全部廃棄処分は 牛白血病が 6 例 豚の白血病が 2 例 全身性腫瘍が豚で 5 例確認されました ( 表 8) 表 7 病理検査件数 検査項目検査頭数検査項目数 合計 230 1,526 一般病理検査 216 1,478 病理依頼検査 3 18 食鳥病理検査 食鳥病理検査に関する検査件数は 食鳥の検査について のヘ ーシ からの再掲です 表 8 腫瘍が認められた検査頭数 腫瘍名 牛 豚 鶏 白血病 黒色腫 肝細胞癌 子宮平滑筋肉腫 腎芽腫 乳頭腫 血管腫 黄体細胞腫 末梢神経鞘腫瘍 莢膜細胞腫 甲状腺腫 肝細胞腺腫 胆管細胞腺腫 類腺腫過誤腫 総計

18 (4) 理化学検査関係ア残留有害物質検査厚生労働省通知及び検査所独自に基づくモニタリング検査を 残留有害物質について実施しました また 市内流通食肉についても横浜市食品衛生監視指導計画に基づく収去品検査を行いました ( 表 9) 本年度の検査において違反と判定された検体はありませんでした 表 9 残留有害物質検査件数 厚生労働省通知に基づくモニタリング検査 監視班収去 分 総 類 検査所独自モニタリング検査 計 検査動物 牛 豚 検査検体 検査検体数 一斉法 Ⅰ テトラ抗サ生イ物ク質リン 検査項目 内寄生虫用剤 抗生物質 系 筋肉 30 1, ,500 脂肪 筋肉 脂肪 鶏 筋肉 50 2, ,700 筋肉 牛 腎臓 脂肪 筋肉 60 1, ,710 豚 腎臓 脂肪 鶏牛豚 筋肉筋肉筋肉 , , 腎臓脂肪脂肪 鶏 筋肉 , ,512 テトラサイクリン系抗生物質は テトラサイクリン オキシテトラサイクリン クロルテトラサイクリンの 3 項目です 抗生物質の検査対象はペニシリン系 テトラサイクリン系 マクロライド系 アミノグリコシド系抗生物質であり 検査方法は Disk 法によります 鶏に関する検査件数は 食鳥の検査について のヘ ーシ からの再掲です 計 イその他検査室の精度管理 (GLP) に基づき内部精度管理を 49 検体 329 項目 外部精度管理を 1 検体 5 項目実施しました 15

19 (5) 放射性物質検査関係東日本大震災による福島第一原子力発電所の事故により 放射性物質に汚染した稲ワラを給餌された牛がと畜され 食肉として流通されるという事例が生じました このため全国に先がけて平成 23 年 8 月 8 日からと畜場に搬入されたすべての牛について 放射性物質スクリーニング検査を実施しています 本年度は 13,791 頭の検査を実施しました その結果は 平成 24 年 4 月 1 日から 4 月 10 日まで食肉の暫定規制値 (500Bq/kg) 未満でした 4 月 11 日からゲルマニウム半導体検出器を使用した検査が開始され すべて基準値 (10 0Bq/kg) 以下でした 豚についても 平成 24 年 5 月と 6 月に 50 頭 平成 25 年 2 月に 42 頭の全戸検査を実施し すべて基準値以下でした 16

20 4 牛特定部位の使用等の許可について牛の特定部位については 牛海綿状脳症対策特別措置法 第 7 条第 2 項の規定に基づき 学術研究等の目的で使用する場合に限り 焼却による処理を免除し 使用を許可しています (1) 使用許可施設数主な許可施設は大学歯学部 歯科医療関連企業です 表 1 牛の特定部位使用許可状況 特定部位の種類 提供施設数 歯 12 施設 新規更新 延髄 1 施設 新規更新 2 施設 10 施設 0 施設 1 施設 17

21 5 学会 研修会等の発表 実施日 学会 研修会名 演 題 平成 24 年 5 月 日第 64 回全国食肉衛生検査所協議会病理研修会 牛の横隔膜の腫瘤 平成 24 年 9 月 21 日 第 47 回横浜市保健 医療 福祉研究発表会 豚非定型抗酸菌症の多発事例食肉衛生検査所における牛肉の放射性物質検査について LC/MS/MSを用いた殺鼠剤の分析と検出事例について 平成 24 年 10 月 5 日 第 30 回全国食肉衛生検査所協議会理化学部会 LC/MS/MSを用いた殺鼠剤の分析と検出事例について 平成 24 年 10 月 26 日 平成 24 年度 関東甲信越ブロック食肉衛生検査所協議会業績発表会 横浜市食肉衛生検査所における牛肉の放射性物質汚染対策について 平成 24 年 11 月 7 8 日 第 65 回全国食肉衛生検査所協議会病理研修会 豚の全身にみられた腫瘤牛の肺 平成 24 年 11 月 22 日 第 32 回 全国食肉衛生検査所協議会 微生物部会研修会 Multiplex qpcrによる食鳥肉カンピロバクターの迅速検出法の検討 平成 25 年 1 月 日平成 24 年度食肉衛生技術研修会 食肉衛生発表会 神経内分泌細胞への分化を示す豚の腺癌 平成 25 年 1 月 日平成 24 年度食鳥肉衛生技術研修会 衛生発表会 Multiplex qpcrによる食鳥肉カンピロバクターの迅速検出法の検討 発表内容は第 3 章を参照して下さい 6 衛生講習会 実施日 講習会名 講習内容 参加人数 平成 24 年 6 月 日 第 7 回食育全国大会 食品検査講習会放射性物質検査に関する講習会 100 人 平成 24 年 6 月 日 第 7 回食育全国大会パネル展 放射性物質検査に関するパネル展示 500 人 平成 24 年 6 月 23 日 食品衛生講習会 食肉を中心とした食品衛生講習会 21 人 平成 24 年 6 月 日食品衛生講習会 内臓業者を対象とした食品の衛生講習会 195 人 平成 24 年 6 月 25 日 手洗いチェッカー講習会 内臓業者を対象とした食品の衛生講習会 20 人 平成 24 年 6 月 29 日 神奈川県養豚協会青年部豚勉強会 養豚業者を対象とした豚の疾病に関する講習会 20 人 平成 24 年 7 月 9 日 食品衛生講習会 内臓業者を対象とした食品取扱いに関する衛生講習会 8 人 平成 24 年 11 月 28 日 衛生講習会 と畜解体業者を対象とした食中毒に関する衛生講習会 58 人 18

22 第 3 章調査研究報告 下記のそれぞれの内容に関して研究報告を行いました 発表に用いた抄録 スライド等を次ペ ージから掲載します 平成 24 年 5 月 日第 64 回全国食肉衛生検査所協議会病理研修会 1 牛の横隔膜の腫瘤 平成 24 年 9 月 21 日第 47 回横浜市保健 医療 福祉研究発表会 2 豚非定型抗酸菌症の多発事例 3 食肉衛生検査所における牛肉の放射性物質検査について 4 LC/MS/MS を用いた殺鼠剤の分析と検出事例について 平成 24 年 10 月 5 日第 30 回全国食肉衛生検査所協議会理化学部会 5 LC/MS/MS を用いた殺鼠剤の分析と検出事例について 平成 24 年 10 月 26 日平成 24 年度関東甲信越ブロック食肉衛生検査所協議会業績 発表会 6 横浜市食肉衛生検査所における牛肉の放射性物質汚染対策について 平成 24 年 11 月 7 8 日第 65 回全国食肉衛生検査所協議会病理研修会 7 豚の全身にみられた腫瘤 8 牛の肺 平成 24 年 11 月 22 日第 32 回全国食肉衛生検査所協議会微生物部会研修会 9 Multiplex qpcr による食鳥肉カンピロバクターの迅速検出法の検討 平成 25 年 1 月 日平成 24 年度食肉衛生技術研修会 食肉衛生発表会 10 神経内分泌細胞への分化を示す豚の腺癌 平成 25 年 1 月 日平成 24 年度食鳥肉衛生技術研修会 衛生発表会 11 Multiplex qpcr による食鳥肉カンピロバクターの迅速検出法の検討 19

23 No.2197 牛の横隔膜の腫瘤 [ 森田由紀子 ( 横浜市 )] 症例 : 牛, 黒毛和種, 雌, 31 か月齢. 臨床的事項 : 著変を認めなかった. 肉眼所見 : 横隔膜腹腔面全体にやや隆起する直径 0.2 ~ 3.0 cm の白色, 扁平な腫瘤が認められた. 同部位には び漫性に淡赤色もしくは白色で透明感のある粟粒大の腫瘤も観察された. 同様の腫瘤は肝臓, 第四胃および横隔膜付着部付近の壁側腹膜にも多発していた. なお, 横隔膜胸腔面には著変を認めなかった. 組織所見 : 白色, 扁平な腫瘤では, 結合組織性支柱を単層立方状または円柱状細胞が被い, 乳頭状構造を形成していた. 腫瘍細胞は類円形の核を持ち, 核仁が明瞭であった. 腫瘍細胞自由縁は p H 2.5 アルシアン青染色で陽性を示し, ヒアルロニダーゼ消化試験に消化されたためヒアルロン酸と同定された. 免疫染色では腫瘍細胞はケラチン / サイトケラチン陽性, ビメンチン陰性を示した. 粟粒大の腫瘤では, 紡錘形の細胞が肉腫様に増殖していた. 細胞境界は不明瞭で, 細胞間に膠原線維が発達していた. 免疫染色ではケラチン / サイトケラチン陽性細胞が散在しており, ビメンチンは陽性を示した. 診断名 : 中皮腫 ( 上皮型 ) 討議 : 粟粒大腫瘤は肉芽組織ではないかという意見, またリンパ節に中皮腫病変が認められるのは珍しいため, 転 20

24 移の経路について精査すべきという意見もあった. 追加報告 : 粟粒大腫瘤は, 毛細血管と膠原線維が高度に発達し, 肉芽組織と診断した. 縦隔リンパ節に中皮腫が転移していた. 横隔膜病変において腫瘍細胞の脈管およびリンパ管への浸潤像がみられたことから, リンパ行性に転移したと推察された. 21

25 豚非定型抗酸菌症の多発事例 健康福祉局健康安全部食肉衛生検査所 四反田聡 非定型抗酸菌症は結核菌の一種 (Mycobacterium avium intracellulare c omplex) による疾病であり 人にも豚と同じ菌が感染することから人獣共通感染症とされている 非定型抗酸菌症はと畜検査において 散見される疾病であり 病変を確認した場合は部分廃棄または 全部廃棄の処置をとっている 平成 22 年度末から 23 年度始まで 特定の農家から出荷された豚において非定型抗酸菌症による症状を示したものが多数認められた この事例について 発生から終息までの経過をまとめたので報告をする 22

26 と畜検査の流れ 豚の非定型抗酸菌症の多発事例 横浜市食肉衛生検査所四反田聡 生体検査 係留所 と殺 懸吊 解体前検査 解体後検査 頭部検査 剥皮内臓摘出 内臓検査 枝肉検査 精密検査 病理 理化学 微生物 合格 と畜検査の流れ 非定型抗酸菌とは 生体検査 係留所 と殺 懸吊 解体前検査 解体後検査 頭部検査 剥皮内臓摘出 内臓検査 枝肉検査 保留 精密検査 病理 理化学 微生物 合格 全部廃棄 抗酸菌 (Mycobaterium 属 ) 結核菌など 非定型抗酸菌 ( 非結核性抗酸菌 ) 結核菌以外のものの総称 豚の非定型抗酸菌症の原因菌 マイコバクテリウムアビウム-イントラセルラーレコンプレックス Mycobacterium avium intracellulare Complex (MAC) 培養には 1 か月程度の期間を要する 感染源 野鳥 節足動物の糞便 それらによって汚染された水 土壌 木屑等の環境中に存在 当所では顕微鏡を用いて診断をしている 汚染されたオガクズの敷料としての使用が問題 23 1

27 感染経路 汚染おがくず 糞便 唾液に排菌 保菌母豚 非定型抗酸菌症の対策 実用的なワクチン 抗生剤無し生産者サイドの衛生管理が頼り!! 汚染されたオガクズ さらに汚染されたオガクズ 糞便 唾液に排菌 保菌豚 ( 特に繁殖豚 ) の淘汰 豚舎の衛生管理 オールイン オールアウト豚舎の洗浄 消毒汚染オガクズの使用中止 子豚 豚の非定型抗酸菌症の症状 生体検査では臨床症状を認めない? 人獣共通感染症としての豚の非定型抗酸菌症 豚 ヒト間 ヒト ヒト間での感染は証明されていない?? 解体後検査で発見される おがくず等 環境 しかし ヒトと豚から同じ病原体 (MAC) が分離されるため 広義の人獣共通感染症として扱われている 非定型抗酸菌症 ~ ヒトの症状 ~ 免疫力が弱っている人へ感染特に HIV 感染者への感染が問題 豚の非定型抗酸菌症の病変 : 腸間膜リンパ節 咳 痰 血痰など 進行した場合は 全身倦怠感 体重減少など 自覚症状を示さないこともある 抗結核薬があまり有効でない 症状の進行は緩やか 1-2 年程度の服薬が必要となる 薬が効果を上げない場合は 5-10 年単位で病気と長くつきあうこともある 24 2

28 腸間膜リンパ節の 乾酪壊死 肝臓の病変 豚の非定型抗酸菌症 腎臓 & 脾臓の病変 と畜場法別表 4 牛疫 牛肺疫 口蹄疫 流行性脳炎 狂犬病 水胞性口炎 リフトバレー熱 炭疽 出血性敗血症 ブルセラ病 結核病 ヨーネ病 ピロプラズマ病 アナプラズマ病 伝達性海綿状脳症 鼻疽 馬伝染性貧血 アフリカ馬疫 豚コレラ アフリカ豚コレラ 豚水胞病 ブルータング アカバネ病 悪性カタル熱 チュウザン病 ランピースキン病 牛ウイルス性下痢 粘膜病 牛伝染性鼻気管炎 牛白血病 アイノウイルス感染症 イバラキ病 牛丘疹性口炎 牛流行熱 類鼻疽 破傷風 気腫疽 レプトスピラ症 サルモネラ症 牛カンピロバクター症 トリパノソーマ病 トリコモナス病 ネオスポラ症 牛バエ幼虫症 ニパウイルス感染症 馬インフルエンザ 馬ウイルス性動脈炎 馬鼻肺炎 馬モルビリウイルス肺炎 馬痘 野兎 馬伝染性子宮炎 馬パラチフス 仮性皮疽 小反芻獣疫 伝染性膿疱性皮膚炎 ナイロビ羊病 羊痘 マエディ ビスナ 伝染性無乳症 流行性羊流産 トキソプラズマ病 疥癬 山羊痘 山羊関節炎 脳脊髄炎 山羊伝染性胸膜肺炎 オーエスキー病 伝染性胃腸炎 豚エンテロウイルス性脳脊髄炎 豚繁殖 呼吸障害症候群 豚水疱疹 豚流行性下痢 萎縮性鼻炎 豚丹毒 豚赤痢 Q 熱 悪性水腫 リステリア症 痘病 膿毒症 敗血症 尿毒症 黄疸 ( 高度のものに限る ) 水腫 ( 高度のものに限る ) 腫瘍 ( 肉 臓器 骨又はリンパ節に多数発生しているものに限る ) 旋毛虫病 有鉤嚢虫症 無鉤嚢虫症 ( 全身にまん延しているものに限る ) 中毒諸症 ( 人体に有害のおそれがあるものに限る ) 熱性諸症 ( 著しい高熱を呈しているものに限る ) 注射反応 ( 生物学的製剤により著しい反応を呈しているものに限る ) 潤滑油又は炎症性産物等による汚染 ( 全身が汚染されたものに限る ) 非定型抗酸菌症は明記されていない 敗血症として行政処分している 原因調査と対策 原因調査と対策 H22.1 月特定の農家 A からの豚で非定型抗酸菌症による保留が複数頭発生 その後 保留頭数が毎月増加 農家 A サイドでの対策酪酸菌 ( プロバイオティクス ) 静菌剤 ( 菌の増殖抑制 ) 出荷後豚舎に消石灰 ( 消毒 ) ピートモスの中止 ピートモスとは 一般には園芸用資材として使われているシダやミズゴケが発酵した土 農家 A では非定型抗酸菌症が出始めたころピートモスを飼料に添加し始めていた ( 菌は分離できず ) 豚約 6 か月齢で出荷 ということはこれらの対策に効果があれば 今いる子豚が出荷される 6 か月後に最短での沈静化が可能? 25 3

29 豚非定型抗酸菌症発生状況 非定型抗酸菌症の発生状況 全国 H20 H21 H22 と畜検査頭数 8,107,748 8,500,618 8,363,338 保留 ( 全廃 ) 542(279) 381(211) 633(323) と畜検査頭数 H.23 1 月から発生を認め 約 6 か月間で終息 保留 全部廃棄頭数 横と畜検査頭数 125, , ,969 浜 市保留 ( 全廃 ) 10(4) 23 (14) 102 (29) H22 年度横浜市での保留数は 102 頭全国保留数の約 1/6 を横浜市が占めた H23 年度全国食肉衛生検査所協議会病理部会アンケートより まとめ 豚の非定型抗酸菌症は人獣共通感染症であり 公衆衛生上重要な疾病であるが 臨床症状からは判断することが難しい 感染症流行時には と畜場での検査結果のフィードバックをし 生産者に早期対策を行ってもらうことが重要である 26 4

30 27

31 28

32 29

33 30

34 食肉衛生検査所における 牛肉の放射性物質 検査について 健康福祉局健康安全部食肉衛生検査所井上亜希子 31

35 はじめに 東日本大震災による福島第一原子力発電所の事故により放射性物質が漏れ出し稲ワラを汚染 汚染された稲ワラを給餌された牛の肉から暫定規制値を超える放射性セシウムが検出 食肉衛生検査所での対応 : 平成 23 年 7 月 26 日から全戸検査 8 月 8 日から全頭に対して放射性物質スクリーニング検査を実施 32

36 放射性物質と放射線 放射性物質 ( 不安定な原子 ) 33 安定した原子

37 放射線の種類と特徴 α 線 (α 粒子 ) β 線 γ 線 紙 1 枚 34 1 mm厚の アルミニウム 1.5 cm厚の鉛

38 放射線の単位 Bq ( ベクレル ): 放射性物質が放射線を出す能力を表す単位 Sv ( シーベルト ): 放射線の人体への影響度合いを表す単位 35

39 食肉衛生検査所での 放射性物質検査 検査対象 : 放射性セシウム (Cs) 物理学的半減期 生物学的半減期 134Cs 約 2 年 100~200 日 137Cs 約 30 年約 70 日 36

40 放射性セシウムの基準値 暫定規制値食品群規制値飲料水 200 牛乳 乳製品 200 野菜類穀類 500 肉 卵 魚 その他 新基準値 ( 平成 24 年 4 月より ) 食品群 基準値 飲料水 10 牛乳 50 一般食品 ( 牛肉 ) 100 (500*) 乳児用食品 50 単位 :Bq/kg 37 * 平成 24 年 9 月 30 日まで

41 放射線検査の流れ 検体採取 下処理 スクリーニング検査 スクリーニングレベル未満 スクリーニングレベル以上 38 確定検査

42 検体採取 尾側 検体採取部位 頭側 頚部の肉 39

43 ミンチ機検査室出入り口放射線検査室 流し台 流し台 ミンチ機作業台ミンチ機冷凍冷蔵庫 ゲルマニウム半導体検出器 下処理室 40 測定室

44 下処理 検体搬入 ミンチング 容器詰め 41

45 ミンチ機 ミンチ前の状態 ミンチ機導入以前 42 ミンチ機

46 容器詰め マリネリ容器 43

47 検査機器の変遷 検査開始 ~ 平成 23 年 9 月 平成 23 年 9 月 ~ 平成 24 年 4 月 平成 24 年 4 月 ~ NaI シンチレーションサーベイメータ NaI シンチレーションスペクトロメータ ゲルマニウム半導体検出器 44

48 ゲルマニウム半導体検出器 検出部 45

49 ゲルマニウム半導体 検出器の仕組み 検体から出た 放射線を 検出器がキャッチ 波高分析器が γ 線の種類を分けて数える 46

50 47 137Cs

51 検査結果表 48

52 検査の結果 平成 23 年 7 月 26 日から平成 24 年 8 月 31 日まで 約 15,000 頭を検査 すべて不検出 49

53 ( ) LC/MS/MS を用いた殺鼠剤の分析と検出事例について 横浜市食肉衛生検査所 若林和訓平澤修和西川裕介 1 佐藤和彦石山有希山根暁 2 井上亜希子鳥飼孝脩若林真樹子 1 動物愛護センター 2 中区福祉保健センター はじめに当所では平成 22 年度に LC/MS/MS を理化学検査に導入し 通知法である HPLC による動物用医薬品等の一斉試験法 Ⅰ( 畜水産物 )[1]( 以下 一斉法 という ) を行っている また 横浜市中央卸売市場食肉市場におけると畜検査の際 内臓所見などから殺鼠剤中毒を疑わせるものの 全身性の出血が認められないものに対して LC/MS/MS による一斉法検査を行ったところ ワルファリンが検出されたので報告する 材料及び方法 1 材料試料 : 添加回収試験に用いた試料は横浜市中央卸売市場食肉市場に搬入され 分析対象薬剤が検出されなかった豚の筋肉を用いた 検出例試料は全身筋肉 ( 左右頚部 腹部 臀部 ) 腎臓 肝臓 心臓 膀胱である 試薬 : 標準品はクマテトラリル ジフェチアロン ピンドン ワルファリンは関東化学製 ブロマジオロンは林純薬工業製 ジクマロールは東京化成工業製 ブロディファコムはシグマアルドリッチ製 クロロファシノン クマフリル ダイファシノンは Santa Cruz Biotechnology 製を用いた また 平成 23 年度は 7 薬剤だったが平成 24 年度に下線を引いた 3 薬剤を追加し 10 薬剤とした 標準溶液 : 標準品を精秤し メタノールに溶解して 100ppm に調製したものを標準原液とし これをアセトニトリル : 蒸留水 (4: 6) で適宜希釈したものを標準溶液とした 2 測定方法前処理 : 通知法に準じ ミキサーで細切した試料 5gを量り採り アセトニトリル 30 ml アセトニトリル飽和ヘキサン 20 ml 及び無水硫酸ナトリウム 10gを加え 振盪抽出した後 毎分 3,000 回転で 5 分間遠心分離し 有機層を採る 得られた有機層からアセトニトリル層を分取し 残ったヘキサン層を遠心分離した残留物に加え さらにアセトニトリル 20 ml を加えて振盪抽出後 毎分 3,000 回転で 5 分間遠心分離する 得られたアセトニトリル層を合わせ 40 以下で濃縮し 溶媒を除去する 残留物にアセトニトリル : 蒸留水 ( 4:6) 50

54 混液 1.0 ml を加えて溶かし アセトニトリル飽和ヘキサン数 ml を積層して 毎分 3,000 回転で 5 分間遠心分離し アセトニトリル- 水層を試験溶液とする LC 装置 : 島津社製 LC-20 LC 条件 : 表 1 のとおり MS/MS 装置 :AB Siex 社製 3200QTRAP MS/MS 条件 : 表 4 のとおり 表 1:LC 条件 流速 0.2ml/min カラム Agilent 社製 Extend C-18 ( 粒径 1.8μm 2.1x100mm) 移動相及びグラジエント条件 表 2 3 のとおり 注入量 5μl 表 4: 標的分子量 Precursor Product Ion 薬剤名 Ion 1/2 positive モードクマテトラリル /91.10 ワルファリン / 表 2: グラジエント条件 positive A B 2 分 95% 5% 5 分 40% 60% 7 分 5% 95% 12 分 5% 95% 13 分 95% 5% 18 分 95% 5% 表 3: グラジエント条件 negative A B 2 分 95% 5% 3 分 50% 50% 7 分 22% 78% 14 分 1% 99% 16 分 1% 99% 17 分 95% 5% 22 分 95% 5% negative モードクマフリル / クロロファシノン / ジクマロール / ジフェチアロン /80.80 ダイファシノン /87.90 ピンドン / ブロディファコム /78.40 ブロマジオロン /93.10 A: 10mmol ギ酸アンモニウム 0.1% ギ酸水 B: 0.1% ギ酸アセトニトリル 3 試験方法添加回収試験 (n=5): 検体 5g に基準値もしくは 0.05ppm 当量となるように混合標準薬を添加し 回収試験を行った 中毒疑い検査 : 平成 23 年 10 月から翌年 2 月までの間に 3 症例の検査を行った 成績 添加回収試験の結果を表 5 に 中毒疑い検査の結果を表 6 に示す 検量線は全ての薬剤 において ppm の 3 点検量線 ( マトリックス含有 ) で良好な直線性を示し 51

55 た ( r 2 >0.99) 添加回収試験において ワルファリンとクマフリルで回収率 70~120% 変動係数 10% 以内を満たしたものの 他の 8 薬剤は前述の条件を満たせなかった ( 表 5) 特にジフェチアロンで回収率が 0% となったものがあったが ピークそのものはクロマトグラフ上で検知されており すべての薬剤で検出は確認された また イオン強度比を用いた定性検査でも ジフェチアロンの一部を除いて条件を満たした 中毒疑い検査については検討段階であったため 検体の種類が統一されていない しかし いずれの個体からもワルファリンが微量ながら検出され ( 表 6) イオン強度比も一致していた 表 5: 添加回収試験 回収率 % 変動係数 % クマテトラリル ワルファリン クマフリル クロロファシノン 表 6: 中毒疑い検査症例 肝臓 腎臓 筋肉 心臓 膀胱 1 膀胱重出血 肝臓中毒様病変 膀胱重出血 不検出 単位 :ppb( 基準値 1ppb) ジクマロール ジフェチアロン ダイファシノン ピンドン ブロディファコム ブロマジオロン 考察 殺鼠剤は日本国内の畜産において現在も利用されており 事故等による誤食の可能性は否定できない また 近年では薬剤耐性を獲得し 通常では生存し得ない濃度の殺鼠剤を摂取するいわゆるスーパーラットも出現している これらも薬剤の体内濃度が致死量を超えれば死亡するので この死体を口にした家畜が殺鼠剤中毒になる可能性もある 本検討により と畜検査に際して国内に流通している殺鼠剤の多くを一斉法で確認することができることがわかり 当所でのと畜検査における殺鼠剤中毒の判断基準についても検討中である 今後も検討を続け 検査精度の向上と 現場検査へのフィードバックを行っていきたい [1 ] 厚生労働省医薬品食品安全部長 : 平成 17 年 11 月 29 日付け食安発第 号中 HPLC に よる動物用医薬品等の一斉試験法 Ⅰ ( 畜水産物 ) 52

56 53 横浜市食肉衛生検査所若林和訓

57 ~H19 年度検査 LC/FLD LC/DAD 使用 H19 年度検査 ~ LC/MS 導入 H22 年度検査 ~ LC/MS/MS 導入 H24 現在の検査体制 LC/FLD と LC/MS/MS を使用中 54

58 第 1 世代クマリン系ジクマロール ( スイートクローバー中毒原因物質 ) ワルファリンクマテトラリルクマフリル ( フマリン ) 第 2 世代クマリン系ブロマジオロンジフェチアロンブロディファコムインダンジオン系クロロファシノンダイファシノンピンドン 55

59 と畜場法施行規則第 16 条第 2 項中毒諸症 ( 人体に有害のおそれのあるものに限る ) を認めた場合 解体の禁止 食品衛生法第 11 条第 3 項食品は 農薬 飼料添加物及び動物用医薬品が厚生労働大臣の定める量 ( 一律基準 ) を超えて残留するものであってはならない ただし 別に食品の規格 ( 残留基準 ) が定められている場合は この限りでな い 56

60 57 健常心臓

61 58 健常腎臓

62 健常膀胱粘膜面 膀胱漿膜面 ( 外側 ) 膀胱粘膜面 ( 内側 ) 59

63 60

64 豚内臓検査時に膀胱粘膜の重出血 ( 全身性出血無 ) LC/MS/MS による検査を行いワルファリンを確認 食品衛生法の基準値より低い 豚内臓検査時に肝臓で中毒諸症を疑う病変 ( 全身性出血無 ) LC/MS/MS による検査を行いワルファリンを確認 食品衛生法の基準値より低い 61

65 前処理筋肉 膀胱 : 通知に準じる肝臓 腎臓 : 最終回収液を 10 倍希釈心臓 :C18 ミニカラムで精製 LC MS/MS 条件抄録のとおり 試験方法抄録のとおり 62

66 良好 : ワルファリン クマリン 妥当 : クマテトラリル クロロファシノン ダイファシノンジクマロール ピンドン ブロディファコム ブロマジオロン 可能 : ジフェチアロン 63

67 別名ワーファリン 残留基準値ほとんどの食品で 0.001ppm=1ppb 血液凝固抑制作用 副作用 : 催奇形性胎盤を通過し 点状軟骨異栄養症等の軟骨形成不全 神経系の異常 胎児の出血傾向に伴う死亡の報告がある 64

68 濃 薄 肝臓腎臓肺血餅筋肉心臓膀胱 浜松市保健環境研究所 (H20 と畜体 ) 広島県東広島家保 (H15 へい死体 ) 神奈川県食肉 (H18) 横浜市食肉 1 ( 病変 3: 膀胱 ) 横浜市食肉 2 ( 写真なし : 肝臓 ) 横浜市食肉 ー ー 不検出 65

69 全身性出血を伴わない症例が確認された 市販ワルファリン含有殺鼠剤 0.025%~1% 1% 含有餌 100g を豚 ( 当歳 110kg) が捕食 計算上では筋肉中濃度 9ppm 1% 含有餌 10g を摂食して死亡した鼠を豚が捕食 計算上では筋肉中濃度 0.9ppm 小児 (10kg) の中毒量は 0.014mg/kg との報告も 少量でも中毒症状を示す可能性 66

70 浜松市保健環境研究所様 広島県東広島家畜保健衛生所様 神奈川県食肉衛生検査所様 横浜市中央卸売市場本場検査所様 67

71 ( ) 横浜市食肉衛生検査所における牛肉の放射性物質汚染対策について 横浜市食肉衛生検査所 井上亜希子 若林和訓 平澤修和 はじめに 平成 23 年 3 月 11 日の東日本大震災による福島第一原子力発電所の事故により 大気中に放射性物質が飛散し 暫定規制値を超える多くの農水産食品が発見されるなど大きな社会問題となった 牛肉についても 屋外に保管されていた汚染稲わらを給餌された牛が出荷されたことにより 暫定規制値を超えた牛肉が市場に流通していたことが発覚した 横浜市中央卸売市場食肉市場でと畜解体された牛の中にも 汚染稲わらを給餌されていたものがいたことが判明し 横浜市民の牛肉放射性物質汚染に対する不安は一気に高まった このことにより 牛枝肉の販売不振 価格の下落 と畜頭数の大幅な減少が認められた 横浜市食肉衛生検査所では牛肉に対する市民の不安を払拭するため と畜された牛全頭について放射性セシウムの検査を行っているので その概要を報告する 1 横浜市食肉衛生検査所における牛肉の放射性物質検査横浜市中央卸売市場食肉市場に搬入された牛について 平成 23 年 7 月 26 日から全出荷者を対象とする全戸検査を開始し 同年 8 月 8 日から全頭検査を開始した 検査方法は 検査開始当初は牛肉中の放射性セシウムスクリーニング法 [1] で行っていたが 食品中の放射性セシウムスクリーニング法 [2] に改められた以降は それにより実施している 検査機器は検査開始当初は NaI シンチレーションサーベイメータ 同年 9 月から NaI シンチレーションスペクトロメータ 平成 24 年 4 月からゲルマニウム半導体検出器を使用している 検査材料は 牛枝肉検査の直前にと畜検査員が頸部より採材し 脂肪を除去した後 食肉販売店等で使用されている業務用のミートチョッパーを用い細切 均一化したものを用いており 検体量は検査機器の変更にともない 2,000g( 2lマリネリ容器 ) 630g( V5 タッパー ) 1,000g (1lマリネリ容器) 等と変更している スクリーニングレベルについては 平成 24 年 3 月までは 肉 卵 魚 その他 の放射性セシウムの暫定規制値 500Bq/kg の 1/2 である 250Bq/kg としており それを超過した場合は横浜市衛生研究所のゲルマニウム半導体検出器による確定検査を実施することとしていた 平成 24 年 4 月以降は 食肉衛生検査所にゲルマニウム半導体検出器が導入されたため スクリーニングレベルを一般食品のセシウム基準値である 100Bq/kg の 1/2 である 50Bq/kg に改め それを超過した場合は 食品中の放射性物質の試験法 [3] により当所で確定検査を実施する体制が整えられた 検査時間は検査当初から 1 頭あたり約 3 分程度で実施しており 検査材料である牛頸部筋肉の前処理等を含め 1 日で 100 頭以上の検査が可能である 68

72 2 放射性物質の検査結果を活かした 食の安心 安全 への取り組み (1) 検査済証の発行本検査所では 平成 23 年 7 月 26 日の全戸検査開始時からスクリーニング検査に合格したすべての牛について 検査所長名による 検査済証 を検査個体ごとに発行している (2) 横浜市の web サイト 食の安全ヨコハマ WEB での啓発横浜市の web サイトである 食の安全ヨコハマ WEB において 当検査所でのスクリーニング検査の結果をと畜日ごとに公開している また 平成 23 年度食品衛生監視指導計画実施結果 において 重点的に実施した事業の第 1 項目に放射線の対策事業を挙げ 横浜市での対策の経過や食品中の放射性物質の検査状況 暫定規制値超過事例 さらに平成 24 年度も牛肉の全頭検査など各種食品の放射性物質検査を継続することとしており 市民の 食品の放射能汚染に対する不安 の払拭に努めている (3) 市内で行われるキャンペーン等における放射性物質検査の PR 活動区役所の食品衛生係や関連部局の他 横浜市食品衛生協会等と連携して 市内の大型店や駅 市庁舎前など 多くの人が集まる場所で行われる食中毒予防キャンペーンや食育推進全国大会会場等で 放射性物質検査のパネル展示 検査所職員による放射性物質検査についての解説をおこなうなど 牛肉の安全性 PRを行っている 3 効果と課題 (1) 効果平成 23 年 8 月から平成 24 年 8 月までに約 1 万 5000 頭を対象に検査を実施した 結果は平成 24 年 3 月までのものはすべて暫定規制値未満 同年 4 月から 8 月までのものは新基準値の測定下限値である 25Bq/kg 未満であった また以前は確定検査を横浜市衛生研究所で行うこととしていたため 確定検査終了までには数日を要していたが ゲルマニウム半導体検出器導入以降は食肉衛生検査所の確定検査が可能となり 検査終了までの時間を大幅に短縮することができ より迅速な対応ができるようになった 全頭検査開始から1 年が経過した現在 牛枝肉の価格は回復傾向にあり と畜頭数も震災前には及ばないものの 例年の頭数へと近づきつつある (2) 今後の課題横浜市では毎年食品の安全に関するアンケート調査を実施しており その中で 食の安全について関心のあることは何ですか?( 複数回答可 ) という設問を設定している 震災前のアンケート結果では 食品の放射能染は項目として設定されておらず 設定項目以外の その他 に含まれるものと考えると回答全体の 1% にも満たなかった しかし震災後 69

73 の平成 23 年度の調査では 11.5% と食中毒に次いで 2 位となっており 関心の高まりがうかがえた 平成 24 年度のアンケートについては現在実施中であるが おそらく関心がある項目の上位になるものと推測される 当所の放射性物質検査では これまでに違反事例はない 全国的に見ても 100Bq/kg を超える事例は非常に少なく 畜産現場における飼料の安全管理が有効に実施されていることがうかがえる しかし 食品全般の安全性に対する市民の関心は高く 牛肉を含む食品の放射能汚染に対する不安 がたやすく払拭されるとは思えない 今後も全頭検査を継続するとともに 検査結果等の情報を広く市民に対して発信し 安心 安全な牛肉 の PR に努めていく所存である 引用文献 1 厚生労働省事務連絡 牛肉中の放射性セシウムスクリーニング法について. 平成 23 年 7 月 29 日 : 最終改正平成 23 年 9 月 7 日. 2 厚生労働省事務連絡 食品中の放射性セシウムスクリーニング法について. 平成 23 年 10 月 4 日 : 最終改正平成 24 年 3 月 1 日. 3 厚生労働省通知 食品中の放射性物質の試験法について. 平成 24 年 3 月 15 日食安発 0315 第 4 号. 70

74 横浜市食肉衛生検査所における 牛肉の放射性物質 汚染対策について 横浜市食肉衛生検査所井上亜希子 71

75 はじめに 東日本大震災による福島第一原子力発電所の事故により放射性物質が漏れ出し稲ワラを汚染 汚染された稲ワラを給餌された牛の肉から暫定規制値を超える放射性セシウムが検出 食肉衛生検査所での対応 : 平成 23 年 7 月 26 日から全戸を対象に 8 月 8 日から全頭を対象に放射性物質スクリーニング検査を実施 72

76 食肉衛生検査所における検査 検査法 : 食品中の放射性セシウムスクリーニング法 食品中の放射性セシウム検査法 ( 公定法 ) 検査対象 : 放射性セシウム (Cs) 134Cs 137Cs 検査材料 : 牛の肉約 1kg 基準値 ( 一般食品 ):100 Bq/kg* 測定機器 : ゲルマニウム半導体検出器 73 * 経過措置のため 9 月 30 日までは 500Bq/kg

77 検査の流れ 検体採取 下処理 スクリーニング検査 スクリーニングレベル (50Bq/kg) 以下 スクリーニングレベル (50Bq/kg) より大きい 公定法による確定検査 74

78 検査の結果 平成 23 年 7 月 26 日から平成 24 年 9 月 30 日まで 約 1 万 5 千頭を検査 平成 23 年度 : 全て暫定規制値未満 平成 24 年度 : 全て不検出 75

79 検査精度の向上 ゲルマニウム半導体検出器の導入により 確定検査までの迅速な対応が可能となった 安定した全頭検査が可能となった 牛肉の安全の確保 76

80 検査結果を活かした取り組み 検査済証の発行 横浜市 webサイトでの情報発信 キャンペーン等における放射性物質検査のPR 活動 77

81 キャンペーン名内容協力機関 部署 4 月 牛肉直販会 ( 鶴見区役所 ) パネル展示 チラシの配布 牛肉直販会 経済局 横浜食肉市場 鶴見区役所 4 月 牛肉直販会 ( 市庁舎 ) パネル展示 チラシの配布 牛肉直販会 経済局 横浜食肉市場 横浜市役所 6 月 第 7 回食育推進全国大会 食肉市場の取り組み紹介 横浜牛試食会 中央卸売市場本場 中央卸売市場南部市場 7 月 緑区食中毒予防キャンペーン パネル展示 チラシの配布 放射性物質検査に関する質問等への対応 緑区食品衛生協会 緑区役所 8 月 西区食中毒予防キャンペーン パネル展示 チラシの配布 放射性物質検査に関する質問等への対応 西区食品衛生協会 緑区役所 78

82 職員による放射性物質検査の説明 展示パネル 79

83 食の安全に関する アンケート調査の結果 設問 : 食の安全について関心のあることは何ですか ( 複数回答可 ) 平成 23 年度 第 1 位食中毒 15.1% 第 2 位食品の放射能 11.5% 平成 24 年度 ( 集計途中 ) 第 1 位アレルギーを起こす食品 18.6% 第 2 位食中毒 15.8% 第 3 位食品の放射能 15.6% 80

84 課題 アンケート調査では依然食品中の放射性物質への高い関心があることが推察される さらなる 安心 への取り組みが必要 81

85 今後の取り組み 安全 の確保 : 全頭検査の継続 安心 の確保 : 検査結果の公開の継続 関係機関と協力し牛肉の検査及び安全性のPR 活動 82

86 No.2225 豚の全身にみられた腫瘤 [ 田邊紗矢 ( 横浜市 )] 症例 : 豚, 雑種, 雌, 大貫. 臨床的事項 : 著変を認めなかった. 肉眼所見 : 左右卵巣にクルミ大 ~ 乳児頭大の腫瘤がみられた. 腫瘤表面は暗赤色で, 血管の走行や出血がみられた. 割面は乳白色充実性で嚢胞や出血を伴っていた. 大きい腫瘤では中心部が壊死していた. その他, 肝臓, 腎臓, 肺, 心臓, 子宮, 盲腸, 甲状腺, 副腎, 枝肉の左腹膜, 左右肩部の皮下織に様々な大きさの腫瘤がみられた. 気管気管支リンパ節, 左右腎リンパ節, 腸間膜リンパ節, 左右内側腸骨リンパ節, 左右胸骨リンパ節は腫脹していた. それぞれの腫瘤およびリンパ節の割面は乳白色充実性で, その大半に様々な程度の壊死がみられ, 一部には嚢胞の形成もみられた. 組織所見 : 右卵巣の最大腫瘤では, 腫瘍細胞は充実性に増殖していた. 空胞を中心に腫瘍細胞が放射状に配列する部位もみられた. また, 右卵巣のゴルフボール大腫瘤では, 腫瘍細胞が腺管様構造を形成し増殖していた. 腫瘍細胞の核は類円形で, 核小体を 1 つ有し, 基底部側に偏在していた. また, 細胞質は好酸性であった. 卵巣にみられたいずれの腫瘤でも分裂像が多発し, 壊死が広範にみられ, 卵巣の固有組織は消失していた. 腫瘍細胞の一部はアルシアンブルー染色陽性であった. 肉眼的に病変のみられたその他 83

87 の臓器およびリンパ節では, 腫瘍細胞が様々な形態 ( 管状, 充実性, 索状, 島状 ) で増殖し, その大半は壊死や石灰化を伴っていた. 免疫染色では, 腫瘍細胞はケラチン サイトケラチン陽性, ビメンチン陰性, インヒビン α 陰性, クロモグラニン A 一部陽性, シナプトフィジン陰性であった. 診断名 : 神経内分泌細胞を伴う腺癌 84

88 No 牛の肺 内田裕美 ( 横浜市 ) 症例 : 牛, 交雑種, 2 0 ヶ月齢. 臨床的事項 : 著変は認められなかった. 肉眼所見 : 左肺後葉背側にやや硬結感を有する部位を認めた. 割すると胸膜直下から cm の領域にわたり不規則に区画された空洞を形成する病変を認めた. 中心部ではより粗な空洞を形成し, 辺縁部は乳白色 ~ 淡桃色の海綿状構造を呈していた. 病変部と肺固有組織との境界は明瞭だった. なお, 病変部は気管支に隣接していた. 組織所見 : 病変部ではヘマトキシリン好性な気管支上皮に類似した細胞が, 不規則な管腔を形成しながら樹枝状に増殖していた. この細胞は単層 ~ 偽重層配列を呈し, 一部は線毛を有していた. 空洞を形成していた部位では広い管腔状増殖を示し, 肥厚した間質は主に膠原線維で満たされ, 表層には弾性線維を認めた. また, 血管や軟骨, 筋線維も認めた. 海綿状部分では樹枝状増殖を示し, 一部の管腔内には脱落した細胞やマクロファージなどが認められた. 病変部と肺固有組織の境界は明瞭だった. 診断名 : 類腺腫過誤腫 討議 : 増殖している細胞は気管支のどの部分に類似して いるかを確認すべきとの意見が出された. 85

89 ( ) Multiplex qpcr による食鳥肉カンピロバクターの迅速検出法の検討 横浜市食肉衛生検査所 武藤由紀子 横溝力男 酒井敬介 徳田晴美 笹崎圭子 梅田てるみ 後藤千恵子 池田和規 はじめに カンピロバクターは食中毒菌として重要である一方 他の病原菌と比較して人工培地上での発育が遅く 診断するまでに 3 日から 7 日以上を必要とする さらに生化学的性状だけではカンピロバクター属菌種間の鑑別が難しいため 菌種の鑑別同定には遺伝子検査が不可欠となっている [1 2] そこで当所では より迅速かつ低コストに同定するために 増菌培地であるプレストンから抽出したDNAと TaqMan R の約半分のコストで同等の検出感度と特異性を持つとされるLUX 蛍光プライマーを用いたMultiplex qpcr 法を応用して Campylo bacter jejuni( C.J) および Campylobacter coli( C.C) の迅速同定法を検討し 若干の知見を得たので報告する 材料および方法 1 材料平成 23 年 5 月から 24 年 8 月までに当検査所で収去した食鳥肉 110 検体 当検査所で分離されたカンピロバクター 4 検体 (C.J 2 株 C.C 2 株 ) および横浜市衛生研究所より分与されたC.lari 抽出 DNA1 検体を用いた 食鳥肉は従来の収去検査法に準じた処理をしてプレストン培地と混和し 未培養および 時間培養後の試料をそれぞれ PrepMan R UltraDNA( Applied Biosystems) を用いてDNA 抽出をした 2 プレストン抽出検体の qpcr と培養法における検出状況の比較 1 Multiplex q PCR 法作成したテンプレートは 樋脇ら [3] が報告したプライマーとTaqman R Fast Advanced Master Mix( Applied Biosystems) を用いて C.J および C.C の Multiplex qpcr を実施した なお 死菌による偽陽性反応を識別するために 同検体の未培養および 48 時間培養の検体の Ct 値を比較し 有意な差が認められたものを陽性とした 86

90 2 培養法との比較 1で実施したすべての食鳥肉検体について 従来の培養法による検査を実施し Multiplex q PCR 法の結果と比較した 3 より高速化した Multiplex q PCR 法の検討樋脇らの方法は3ステップサイクルによる PCR を報告しているが より高速化した Multiplex q PCR 法を行うため 1で用いた代表的な検体について 初期熱変性を 秒 サイクリングを熱変性 95 3 秒 アニーリング / 伸長反応 秒とした2ステップ PCR を実施し 所要時間と検出感度を比較した 成 績 1 培養法との比較 食鳥肉 110 検体のうち 培養法で陽性となったのは C.J が 83 検体 C.C が 0 検体だっ た 培養法で C.J 陽性となった検体の 48 時間培養プレストンから抽出した検体は Multiplex q PCR 法でもすべて陽性 陰性検体はすべて陰性となり 表 1 培養法と Mp-qPCR 法の結果比較 Mp-qPCR 両者の結果は完全に一致した 一方 C.C 陰性だった 110 検 C.jejuni 48 時間培養 未培養 体のうち 1 検体のみ 陽性陰性陽性陰性 Multiplex q PCR で陽性を示した ( 表 1) 当該検体は培養法 培養法 陽性陰性 では C.J 陽性 C.C 陰性を示し Multiplex q PCR では C.C の C.coli Mp-qPCR 48 時間培養 未培養 Ct 値は C.J より 9 程度大きか 陽性 陰性 陽性 陰性 った ( 図 1) なお 未培養プレ陽性 ストンからの抽出検体は全て培養法陰性 PCR 陰性であった 2 より高速化した Multiplex q PCR 法との比較実験に使用した検体のうち 3ステップ PCR 法で陽性となった全ての検体について 2ステップ法でも良好な増幅曲線および融解曲線が得られた 同一検体で比較すると 2 ステップ PCR では3ステップ PCR 法に対し Ct 値が平均 程度高くなった また 3ステップ法で陰性となった検体は2ステップ法でも陰性であった PCR の反応時間は 融解曲線分析も含め 3ステップ法では 150 分程度 2 ステップ法では 75 分程度であった 87

91 3 ステップ法 2 ステップ法 Ct 値 C.J : C.C : Ct 値 C.J : C.C : 図 1 3 ステップ法と 2 ステップ法の増幅曲線の比較検体はプレストン 48 時間培養液抽出 DNA で C.J および C.C 陽性を示したもの同検体は培養法では C.J のみ陽性 C.C は陰性となった 考 察 今回の調査では 1 検体のみ C.C が培養法陰性 Multiplex qpcr 陽性という不一致がみられた 当該検体では C.C の Ct 値が C.J と比較して 9 程度大きく これは単純計算すると C.C の標的遺伝子量が C.J の 1/512 程度であることを示している この事から 培養法では C.C が発育していたものの 平板上から釣菌する際に C.C コロニーを選択できなかった可能性があり 今回の検査法が従来の培養法より高感度である可能性も示唆された また2ステップ法は 3 ステップ法より増幅効率は落ちるが その幅は平均 1 サイクル分以下であり 検出に充分な感度を持つと考えられた 一方 検査の所要時間について 当所の従来の培養法では菌種の診断に最低 4 5 日を要したが 今回の Multiplex qpcr 法では増菌培地から DNA 抽出を行うことにより 2 日間で診断が可能となった 更に 2 ステップの高速 PCR 導入により時間的負担も減少した また 1 検体あたりにかかる検査費用についても 培養法では増菌培地と選択培地で約 800 円 菌が分離された場合の同定に必要な追加費用として最大 3000 円以上かかるのに対し Multiplex qpcr 法では 1 検体あたり合計 1300 円程度とあまり大きくない 以上の事から本検査法は 食鳥肉カンピロバクターの迅速検査法として有用であると考えられた 今後は 今回の調査で見られなかった C.C 陽性の食鳥肉検体の検索も含め 更なる検討を進めたい 参考文献 [1] 病原微生物検出情報 Vol.27 p ( 2006) [2] 徳島智子他 : 第 32 回日本食品微生物学会学術総会抄録 p77( 2011) [3] 樋脇弘他 :Jpn.J.Food Microbiol.,26(2), ( 2009) 88

92 神経内分泌細胞への分化を示す豚の腺癌 横浜市食肉衛生検査所 田邊紗矢 四反田聡 森田由紀子 内田裕美 西條純枝 海野耕一 川端奈津子 楠哲也 はじめに 人では 神経内分泌癌の発生母地の一つとして 腺癌細胞から分化するという説が提唱されている (1) また 分化の過程における神経内分泌細胞を伴う腺癌の発生が報告されている 平成 23 年 9 月 8 日に 繁殖用豚の全身性腫瘍症例において 神経内分泌細胞への分化を示す腺癌を認めたので その概要を報告する 材料及び方法 (1) 症例の概要当該症例は 繁殖用豚 ( 品種不明 ) 雌 と畜年月日は平成 23 年 9 月 8 日 約 3 歳齢であった (2) 病理組織学的検査肉眼的に観察後 主要臓器 リンパ節及び病変部を採材し 10% 中性緩衝ホルマリン液にて固定 定法に則りパラフィン切片を作製し ヘマトキシリンエオジン (HE) 染色を実施した また 特殊染色として アルシアンブルー染色を実施した (3) 免疫組織化学的検査ニチレイ社の抗ケラチン / サイトケラチンポリクローナル抗体及び抗ビメンチンモノクローナル抗体 大日本住友製薬社の抗インヒビンαモノクローナル抗体 DAKO 社の抗クロモグラニン A ポリクローナル抗体及び抗シナプトフィジンポリクローナル抗体を一次抗体とし 二次抗体にはニチレイ社のシンプルステインラット MAX PO( MULTI) DAKO 社のビオチン標識抗マウス免疫グロブリン抗体及びビオチン標識抗ウサギ免疫グロブリン抗体 酵素試薬にはニチレイ社のシンプルステイン DAB 溶液 同仁化学社の DAB 溶液を使用した 成績 89

93 (1) 臨床的事項生体検査で異常は認められなかった (2) 内臓検査所見左右卵巣にクルミ大 ~ 乳児頭大の腫瘤がみられた 腫瘤表面は暗赤色で 血管の走行や出血がみられた 割面は乳白色充実性で嚢胞や出血を伴っていた 大きい腫瘤では中心部が広範囲にわたり壊死していた 肝臓には直径 0.5 ~ 5cm の腫瘤が密発 左右腎臓には直径 0.5 cm の腫瘤が多発 肺には米粒大 ~ピンポン玉大の腫瘤が多発 子宮には小豆大腫瘤が散発していた 心臓では 右心耳が cm に腫大し 心室中隔および右心室壁に小豆大 ~サクランボ大の腫瘤がみられた 盲腸に手拳大 甲状腺にクルミ大 副腎に cm 枝肉の左腹膜に直径 1 cm 左右肩部の皮下組織に直径 1 cm の腫瘤がみられた 気管気管支リンパ節 左右腎リンパ節 腸間膜リンパ節 左右内側腸骨リンパ節 左右胸骨リンパ節は腫脹していた それぞれの腫瘤およびリンパ節の割面は乳白色充実性で その大半に様々な程度の壊死がみられ 一部には嚢胞の形成もみられた (3) 病理組織学的及び免疫組織化学的所見右卵巣の最大腫瘤では 腫瘍細胞は充実性に増殖していた 空胞を中心に腫瘍細胞が放射状に配列する部位もみられた また 右卵巣のゴルフボール大腫瘤では 腫瘍細胞が腺管様構造を形成し増殖していた 腫瘍細胞の核は類円形で 核小体を1つ有し 基底部側に偏在していた また 細胞質は好酸性であった 卵巣にみられたいずれの腫瘤でも分裂像が多発し 壊死が広範にみられ 卵巣の固有組織は消失していた 腫瘍細胞の一部はアルシアンブルー染色陽性であった 肉眼的に病変のみられたその他の臓器およびリンパ節では 腫瘍細胞が様々な形態 ( 管状 充実性 索状 島状 ) で増殖し その大半は壊死や石灰化を伴っていた 免疫染色では 腫瘍細胞はケラチン サイトケラチン陽性 ビメンチン陰性 インヒビンα 陰性 クロモグラニン A 一部陽性 シナプトフィジン陰性であった (4) 診断結果腫瘍細胞は様々な形態で増殖していたが 肉眼で病変のみられた大半の臓器 リンパ節で管状の増殖が認められ 核は基底側に偏在していた 免疫染色の結果 腫瘍細胞は上皮系で 一部の細胞が細胞質に内分泌顆粒であるクロモグラニン A を有することが分かった これら病理組織学的所見ならびに免疫染色の結果から 神経内分泌細胞を伴う腺癌と診断した 考察 人の神経内分泌癌の発生母地としては 4 つの説が提唱されている (1) 1 腺癌から発生 90

94 する場合 2 典型的カルチノイドから発生する場合 3 上皮幹細胞から発生する場合 4 幼若神経内分泌細胞から発生する場合である 本症例では クロモグラニン A を有する細胞は腫瘍細胞のほんの一部であった また 同じく神経内分泌細胞マーカーであり 感度が高いとされているシナプトフィジンを有する細胞は認められなかった 以上のことから 神経内分泌細胞が塊状増殖をしているとは言えず 神経内分泌癌は否定し 神経内分泌細胞を伴う腺癌とした 原発巣としては 卵巣及び盲腸を疑ったが 特定には至らなかった 卵巣には表層上皮由来の腺癌がいくつかあり 人では こういった表層上皮性腫瘍を背景に神経内分泌腫瘍が発生することが知られている (2) 本症例は 神経内分泌腫瘍とは言えないが 卵巣原発の腺癌細胞から神経内分泌細胞が分化する過程であったと考えることはできる ただし こういった事例は人でも稀で 豚での報告はない 一方 神経内分泌細胞への分化を示す消化管原発腺癌の報告は人で比較的多く 稀ではあるが 卵巣への転移例の報告もある (3) 本症例では 大半の臓器で腫瘍細胞が管状増殖していたにも関わらず 盲腸では管状増殖が非常に少なかった また 盲腸原発の腺癌であれば 腫瘍細胞は粘液を多く有するが 本症例では少なかった 今回 豚の腺癌細胞から神経内分泌細胞が分化する可能性があることが示唆された 人では 神経内分泌マーカーの検索が行われていないために 神経内分泌分化を示す腺癌が 単に低分化充実型腺癌と診断されている症例が多い そのため 充実性増殖を示す腫瘍には神経内分泌マーカーの検索は不可欠であるとの報告がある (4) 本症例は高分化と低分化な部位が混在しているが こういった豚の症例でも 同様に神経内分泌マーカーの検索が必要であると考える 本症例のような特殊な腺癌についてのデータを蓄積していくことで 豚の腺癌や腺癌から発生する神経内分泌腫瘍を詳らかにする一助となると考えられる 謝辞 この症例の診断にあたり ご指導ご協力いただきました日本獣医生命科学大学高橋公 正先生に深謝いたします 引用文献 (1) 岩渕三哉, 佐野壽昭 : 病理と臨床,17(12), (1999) (2) 真島洋子ら : 日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報,42(2), 218(2005) (3) 猪狩公宏ら : 日本臨床外科学会雑誌,67(12), (2006) (4) 髙野潤 : 山形医学,28(2), 56-69(2010) 91

95 ( ) Multiplex qpcr による食鳥肉カンピロバクターの迅速検出法の検討 横浜市食肉衛生検査所 武藤由紀子 横溝力男 酒井敬介 徳田晴美 笹崎圭子 梅田てるみ 後藤千恵子 池田和規 はじめに カンピロバクターは食中毒菌として重要である一方 他の病原菌と比較して人工培地上での発育が遅く 診断するまでに 3 日から 7 日以上を必要とする さらに生化学的性状だけではカンピロバクター属菌種間の鑑別が難しいため 菌種の鑑別同定には遺伝子検査が不可欠となっている [1 2] そこで当所では より迅速かつ低コストに同定するために 増菌培地であるプレストンから抽出したDNAと TaqMan R の約半分のコストで同等の検出感度と特異性を持つとされるLUX 蛍光プライマーを用いたMultiplex qpcr 法を応用して Campylo bacter jejuni( C.J) および Campylobacter coli( C.C) の迅速同定法を検討し 若干の知見を得たので報告する 材料および方法 1 材料平成 23 年 5 月から 24 年 8 月までに当検査所で収去した食鳥肉 110 検体 当検査所で分離されたカンピロバクター 4 検体 (C.J 2 株 C.C 2 株 ) および横浜市衛生研究所より分与されたC.lari 抽出 DNA1 検体を用いた 食鳥肉は従来の収去検査法に準じた処理をしてプレストン培地と混和し 未培養および 時間培養後の試料をそれぞれ PrepMan R UltraDNA( Applied Biosystems) を用いてDNA 抽出をした 2 プレストン抽出検体の qpcr と培養法における検出状況の比較 1 Multiplex q PCR 法作成したテンプレートは 樋脇ら [3] が報告したプライマーとTaqman R Fast Advanced Master Mix( Applied Biosystems) を用いて C.J および C.C の Multiplex qpcr を実施した なお 死菌による偽陽性反応を識別するために 同検体の未培養および 48 時間培養の検体の Ct 値を比較し 有意な差が認められたものを陽性とした 92

96 2 培養法との比較 1で実施したすべての食鳥肉検体について 従来の培養法による検査を実施し Multiplex q PCR 法の結果と比較した 3 より高速化した Multiplex q PCR 法の検討樋脇らの方法は3ステップサイクルによる PCR を報告しているが より高速化した Multiplex q PCR 法を行うため 1で用いた代表的な検体について 初期熱変性を 秒 サイクリングを熱変性 95 3 秒 アニーリング / 伸長反応 秒とした2ステップ PCR を実施し 所要時間と検出感度を比較した 成 績 1 培養法との比較 食鳥肉 110 検体のうち 培養法で陽性となったのは C.J が 83 検体 C.C が 0 検体だっ た 培養法で C.J 陽性となった検体の 48 時間培養プレストンから抽出した検体は Multiplex q PCR 法でもすべて陽性 陰性検体はすべて陰性となり 表 1 培養法と Mp-qPCR 法の結果比較 Mp-qPCR 両者の結果は完全に一致した 一方 C.C 陰性だった 110 検 C.jejuni 48 時間培養 未培養 体のうち 1 検体のみ 陽性陰性陽性陰性 Multiplex q PCR で陽性を示した ( 表 1) 当該検体は培養法 培養法 陽性陰性 では C.J 陽性 C.C 陰性を示し Multiplex q PCR では C.C の C.coli Mp-qPCR 48 時間培養 未培養 Ct 値は C.J より 9 程度大きか 陽性 陰性 陽性 陰性 った ( 図 1) なお 未培養プレ陽性 ストンからの抽出検体は全て培養法陰性 PCR 陰性であった 2 より高速化した Multiplex q PCR 法との比較実験に使用した検体のうち 3ステップ PCR 法で陽性となった全ての検体について 2ステップ法でも良好な増幅曲線および融解曲線が得られた 同一検体で比較すると 2 ステップ PCR では3ステップ PCR 法に対し Ct 値が平均 程度高くなった また 3ステップ法で陰性となった検体は2ステップ法でも陰性であった PCR の反応時間は 融解曲線分析も含め 3ステップ法では 150 分程度 2 ステップ法では 75 分程度であった 93

97 3 ステップ法 2 ステップ法 Ct 値 C.J : C.C : Ct 値 C.J : C.C : 図 1 3 ステップ法と 2 ステップ法の増幅曲線の比較検体はプレストン 48 時間培養液抽出 DNA で C.J および C.C 陽性を示したもの同検体は培養法では C.J のみ陽性 C.C は陰性となった 考 察 今回の調査では 1 検体のみ C.C が培養法陰性 Multiplex qpcr 陽性という不一致がみられた 当該検体では C.C の Ct 値が C.J と比較して 9 程度大きく これは単純計算すると C.C の標的遺伝子量が C.J の 1/512 程度であることを示している この事から 培養法では C.C が発育していたものの 平板上から釣菌する際に C.C コロニーを選択できなかった可能性があり 今回の検査法が従来の培養法より高感度である可能性も示唆された また2ステップ法は 3 ステップ法より増幅効率は落ちるが その幅は平均 1 サイクル分以下であり 検出に充分な感度を持つと考えられた 一方 検査の所要時間について 当所の従来の培養法では菌種の診断に最低 4 5 日を要したが 今回の Multiplex qpcr 法では増菌培地から DNA 抽出を行うことにより 2 日間で診断が可能となった 更に 2 ステップの高速 PCR 導入により時間的負担も減少した また 1 検体あたりにかかる検査費用についても 培養法では増菌培地と選択培地で約 800 円 菌が分離された場合の同定に必要な追加費用として最大 3000 円以上かかるのに対し Multiplex qpcr 法では 1 検体あたり合計 1300 円程度とあまり大きくない 以上の事から本検査法は 食鳥肉カンピロバクターの迅速検査法として有用であると考えられた 今後は 今回の調査で見られなかった C.C 陽性の食鳥肉検体の検索も含め 更なる検討を進めたい 参考文献 [1] 病原微生物検出情報 Vol.27 p ( 2006) [2] 徳島智子他 : 第 32 回日本食品微生物学会学術総会抄録 p77( 2011) [3] 樋脇弘他 :Jpn.J.Food Microbiol.,26(2), ( 2009) 94

98 参考資料 表 1 年度別検査頭数 単位 ( 頭 ) 畜種年度 総数 肉用牛乳用牛 子牛 馬 めん羊 山羊 豚 平成 ,283 12, , ,411 12,280 1, , ,574 11, , ,038 14,127 1, , ,022 14,524 1, , ,234 13,950 2, , ,467 16,881 1, , ,894 15,869 1, , ,400 12,920 1, , ,378 11,888 1, ,586 図 1 年度別検査頭数の推移 18, ,000 16, ,000 牛頭数 14,000 12,000 10,000 8,000 6,000 4,000 2,000 肉用牛乳用牛豚 160, , , ,000 80,000 60,000 40,000 20,000 豚頭数 0 平成 年度 95

99 表 2 年度別病畜検査頭数 単位 ( 頭 ) 畜種豚豚総数肉用牛乳用牛子牛年度 ( 当才 ) ( 大貫 ) 平成 図 2 年度別病畜検査頭数の推移 肉用牛乳用牛豚 ( 当才 ) 豚 ( 大貫 ) 頭数 平成 年度 96

100 表 3 月別検査頭数 月 単位 ( 頭 ) 畜種 計 肉用牛 乳用牛 馬 豚 4 12, , , , , , ,609 1, , , , , , , , ,072 1, , ,465 1, , , , , , ,713 1, ,563 合計 143,378 11,888 1, ,586 図 3 月別検査頭数の推移 20,000 豚 2,000 牛 17,500 1,750 15,000 1,500 乳用牛肉用牛 12,500 1,250 頭 10,000 数 頭数 1,000 7, , , 月 月 97

101 表 4 都道府県別検査頭数表 都道府県名 単位 ( 頭 ) 肉用牛乳用牛牛小計馬豚 ( 当才 ) 豚 ( 大貫 ) 豚小計 横浜市 , ,076 神奈川市外 , ,959 小計 , ,035 北海道 青森岩手宮城秋田山形福島茨城栃木群馬埼玉千葉新潟山梨静岡島根岡山広島佐賀長崎熊本宮崎鹿児島総計 4, , , , ,314 6, , ,123 1, ,034 4,429 4, ,150 28, , ,888 1,903 13, ,563 2, ,586 98

102 表 5 とさつ禁止及び全部廃棄処分獣畜に認められた主要病変 [ 牛白血病及び白血病 ] 肉用牛乳用牛馬豚 ( 当才 ) 豚 ( 大貫 ) 処分頭数 6 2 認められた病変 ( 件 ) 循環器系心臓腫瘍 4 小計 4 造血器系 脾腫瘍 1 脾うっ血 1 リンパ節腫瘍 6 1 小計 7 2 呼吸器系 肺水腫 1 小計 1 消化器系 化膿性胃炎 1 肝腫瘍 2 2 肝出血 1 肝色素沈着 1 肝肥大 1 肝包膜炎 1 腹膜 腸間膜腫瘍 1 腸間膜脂肪壊死 1 腹膜炎 1 腸腫瘍 1 小計 8 5 泌尿 生殖器系 腎腫瘍 1 小計 1 運動器系 化膿性筋炎 2 横隔膜水腫 1 小計

103 [ 豚丹毒 ] 肉用牛乳用牛馬豚 ( 当才 ) 豚 ( 大貫 ) 処分頭数 7 認められた病変 ( 件 ) 循環器系心外膜炎 1 疣状性心内膜炎 ( 菌有 ) 2 小計 3 造血器系 リンパ節炎 4 小計 4 呼吸器系 カタル性肺炎 2 胸膜炎 2 小計 4 消化器系 肝炎 1 肝包膜炎 2 腸間膜水腫 1 小計 4 泌尿 生殖器系 腎貧血性梗塞 1 小計 1 運動器系 関節炎 7 小計 7 皮膚 皮下織 蹄 ( 丘疹性 ) 皮膚炎 3 小計 3 100

104 [ 膿毒症 ] 肉用牛乳用牛馬豚 ( 当才 ) 豚 ( 大貫 ) 処分頭数 認められた病変 ( 件 ) 循環器系心筋黄染 1 小計 1 呼吸器系 肺のと殺性変化 1 カタル性肺炎 1 化膿性胸膜炎 1 胸膜炎 1 1 小計 消化器系 肝炎 1 化膿性肝炎 1 間質性肝炎 1 化膿性腹膜炎 1 小計 3 1 泌尿 生殖器系 腎貧血性梗塞 1 腎炎 1 小計 1 1 運動器系化膿性筋炎 5 4 化膿性骨髄炎 7 化膿性関節炎 1 化膿性横隔膜炎 1 小計

105 [ 敗血症 ] その1 肉用牛乳用牛馬豚 ( 当才 ) 豚 ( 大貫 ) 処分頭数 認められた病変 ( 件 ) 循環器系 心筋出血 1 心臓肥大 1 化膿性心筋炎 1 心外膜炎 3 疣状性心内膜炎 ( 菌有 ) 疣状性心内膜炎 ( 菌無 ) 1 小計 造血器系脾うっ血 2 1 脾の抗酸菌症 1 脾炎 1 リンパ節抗酸菌症 3 小計 7 1 呼吸器系 肺気腫 1 肺出血 1 肺水腫 2 化膿性肺炎 2 カタル性肺炎 胸膜水腫 1 胸膜炎 1 6 小計

106 [ 敗血症 ] その 2 消化器系 胃出血 1 肝の発育不良 1 肝の放血不良 1 肉ずく肝 2 肝脂肪変性 1 肝壊死 1 肝抗酸菌症 3 化膿性肝炎 1 間質性肝炎 1 肝包膜炎 1 膵水腫 1 腸間膜水腫 1 1 腹膜炎 1 化膿性腹膜炎 1 腸の発育不良 1 腸の充血 うっ血 1 腸出血 1 小計 6 15 泌尿 生殖器系 腎貧血性梗塞 1 腎炎 膀胱出血 1 妊娠子宮 1 小計 運動器系筋肉出血 1 1 筋肉水腫 6 化膿性筋炎 1 化膿性関節炎 3 関節炎 1 化膿性横隔膜炎 1 小計 9 5 皮膚 皮下織 蹄 皮下織出血 1 小計 1 103

107 [ 黄疸 ] 肉用牛乳用牛馬豚 ( 当才 ) 豚 ( 大貫 ) 処分頭数 1 認められた病変 ( 件 ) 循環器系心筋黄染 1 心膜黄染 1 小計 2 造血器系 脾うっ血 1 小計 1 消化器系 舌黄染 1 肝黄染 1 肝肥大 1 間質性肝炎 1 腹膜 腸間膜黄染 1 小計 5 104

108 [ 水腫 ] 肉用牛乳用牛馬豚 ( 当才 ) 豚 ( 大貫 ) 処分頭数 認められた病変 ( 件 ) 循環器系心冠部脂肪水腫 1 2 化膿性心外膜炎 1 心外膜炎 3 1 小計 造血器系 脾うっ血 1 脾出血 1 小計 2 呼吸器系 肺水腫 1 化膿性肺炎 2 カタル性肺炎 4 胸膜水腫 1 胸膜炎 1 3 小計 2 10 消化器系 胃潰瘍 1 肝の発育不良 1 肝の血液循環障害 1 肝硬変 1 肝褐色萎縮 1 肝脂肪変性 1 1 化膿性肝炎 1 肝包膜炎 3 1 胆管結石 1 胆管の肝蛭 1 腸間膜水腫 3 腹膜炎 化膿性腹膜炎 1 腸の発育不良 1 腸狭窄 1 ヘルニア 1 腸の充血 うっ血 2 腸水腫 1 カタル性腸炎 4 小計 泌尿 生殖器系 腎のう胞 1 腎貧血性梗塞 1 腎炎 2 化膿性膀胱炎 1 小計 5 運動器系筋肉水腫 2 2 化膿性骨髄炎 1 化膿性関節炎 1 横隔膜水腫 1 1 小計

109 [ 腫瘍 ] 肉用牛乳用牛馬豚 ( 当才 ) 豚 ( 大貫 ) 処分頭数 5 認められた病変 ( 件 ) 造血器系リンパ節腫瘍 4 リンパ節色素沈着 1 小計 5 呼吸器系 カタル性肺炎 1 胸膜炎 1 小計 2 消化器系 肝包膜炎 1 腹膜炎 1 小計 2 運動器系 筋肉腫瘍 1 骨腫瘍 2 小計 3 皮膚 皮下織 蹄 皮膚腫瘍 3 小計 3 106

110 表 6 器官別検出病変の詳細 循環器系 肉用牛 乳用牛 馬 豚 ( 当才 ) 豚 ( 大貫 ) 心臓のと殺性変化 心臓腫瘍 4 心臓奇形 1 2 心臓拡張 1 心筋出血 心筋梗塞 1 2 心筋水腫 2 心冠部脂肪水腫 心筋褐色萎縮 1 1 心筋黄染 心冠部脂肪壊死 2 1 心臓肥大 心筋炎 1 化膿性心筋炎 1 2 心膜の血液循環障害 1 心膜出血 1 2 心膜水腫 1 1 心膜黄染 1 3 化膿性心外膜炎 27 心外膜炎 房室弁血腫 心内膜の血液循環障害 2 心内膜 弁膜水腫 1 心内膜 弁膜黄染 心内膜 弁膜肥厚 1 疣状性心内膜炎 ( 菌有 ) 疣状性心内膜炎 ( 菌無 ) 3 1 小計

111 造血器系 肉用牛 乳用牛 馬 豚 ( 当才 ) 豚 ( 大貫 ) 脾腫瘍 1 脾捻転 脾血腫 5 脾うっ血 脾出血 2 脾萎縮 1 脾の抗酸菌症 1 脾炎 2 化膿性脾炎 脾包膜炎 1 1 リンパ節腫瘍 6 7 リンパ節色素沈着 1 リンパ節抗酸菌症 リンパ節放線菌病 3 2 リンパ節炎 1 5 化膿性リンパ節炎 小計 呼吸器系 肉用牛 乳用牛 馬 豚 ( 当才 ) 豚 ( 大貫 ) 気管支の不明病変 1 気管支拡張症 肺のと殺性変化 肺の不明病変 1 肺奇形 1 肺気腫 肺出血 1 肺水腫 肺色素沈着 3 1 豚胸膜肺炎 肺抗酸菌症 1 肺放線菌病 2 1 化膿性肺炎 カタル性肺炎 線維素性肺炎 1 胸膜水腫 胸膜黄染 1 化膿性胸膜炎 胸膜炎 小計

112 消化器系 肉用牛 乳用牛 馬 豚 ( 当才 ) 豚 ( 大貫 ) 口腔 咽頭出血 2 舌外傷 1 舌水腫 1 舌黄染 1 舌放線菌病 5 1 舌炎 4 化膿性舌炎 3 胃の発育不良 1 胃腫瘍 2 胃奇形 9 3 胃充血 胃出血 胃潰瘍 胃不全角化症 5 胃放線菌病 1 胃漿膜炎 化膿性胃炎 カタル性胃炎 胃の双口吸虫 4 肝のと殺性変化 3 肝の発育不良 1 25 肝の放血不良 2 肝腫瘍 肝奇形 3 3 肝のう胞 6 肝外傷 1 1 肝の血液循環障害 肝うっ血 肝出血 肉ずく肝 6 4 肝富脈斑 肝硬変 肝褐色萎縮 肝黄染 1 4 肝脂肪変性 肝色素沈着 1 1 肝壊死 肝肥大 1 2 肝はん痕形成 1 増殖性好酸球性小葉間静脈炎 肝抗酸菌症 29 肝放線菌病 1 2 肝炎 化膿性肝炎 間質性肝炎 肝包膜炎 肝の肝蛭 8 肝の線虫 1 胆管結石 胆管色素沈着 1 胆管の肝蛭 膵水腫 膵脂肪壊死 1 腹膜 腸間膜腫瘍 1 腹膜 腸間膜充血 1 腹膜水腫 4 1 腸間膜水腫 腹膜 腸間膜黄染 3 7 腸間膜脂肪壊死 腸間膜化骨 腹膜炎 化膿性腹膜炎 腸の発育不良 腸腫瘍 1 1 腸奇形 腸狭窄 3 ヘルニア 75 腸脱出 腸重積 4 腸気腫 42 腸の充血 うっ血 腸出血 腸水腫 1 腸黄染 3 1 腸色素沈着 24 3 腸肥厚 1 腸の放線菌病 1 1 腸漿膜炎 化膿性腸炎 カタル性腸炎 出血性腸炎 1 線維素性腸炎 1 腸の円虫 1 腸の線虫 1 65 小計

113 泌尿 生殖器系 肉用牛 乳用牛 馬 豚 ( 当才 ) 豚 ( 大貫 ) 腎腫瘍 1 3 腎奇形 1 腎のう胞 腎結石 3 1 腎出血 1 腎貧血性梗塞 5 1 腎周囲脂肪水腫 10 5 腎周囲脂肪壊死 腎肥大 1 腎炎 化膿性腎炎 腎孟 尿管の拡張 13 膀胱結石 膀胱出血 1 化膿性膀胱炎 カタル性膀胱炎 雄性生殖器の血液循環障害 1 雄性生殖器壊死 1 精巣炎 1 卵巣腫瘍 3 半陰陽 6 卵巣の血液循環障害 1 卵巣出血 1 卵巣のう腫 化膿性卵巣炎 子宮腫瘍 1 3 子宮水腫 1 子宮内膜炎 8 21 化膿性子宮内膜炎 妊娠子宮 胎児浸漬 4 胎児ミイラ変性 7 膣脱出 1 乳房充血 1 乳房炎 1 化膿性乳房炎 小計

114 運動器系 肉用牛 乳用牛 馬 豚 ( 当才 ) 豚 ( 大貫 ) 筋肉腫瘍 3 筋肉断裂 1 筋肉外傷 筋肉血腫 筋肉充血 6 1 筋肉出血 筋肉水腫 筋肉脂肪変性 筋肉壊死 2 筋肉石灰化 32 筋肉蛋白変性 筋肉の進行性変化 6 筋肉はん痕形成 筋肉化骨 6 筋炎 化膿性筋炎 好酸球性筋炎 1 骨腫瘍 2 骨奇形 1 1 骨折 骨放線菌病 1 化膿性骨髄炎 脱臼 化膿性関節炎 関節炎 横隔膜ヘルニア 横隔膜充血 1 横隔膜出血 45 3 横隔膜水腫 横隔膜黄染 1 横隔膜脂肪変性 2 横隔膜炎 化膿性横隔膜炎 小計 皮膚 皮下織 蹄 肉用牛 乳用牛 馬 豚 ( 当才 ) 豚 ( 大貫 ) 皮膚腫瘍 5 皮膚外傷 2 皮下織血腫 1 皮下織出血 皮下織水腫 2 皮下織黄染 1 皮下織色素沈着 1 3 皮下織石灰化 43 4 皮膚はん痕形成 7 8 ( 丘疹性 ) 皮膚炎 2 5 化膿性皮膚炎 小計

115 O.A 横浜市食肉衛生検査所平面図総合市場ビル 3 階男子トイレ分離培養室理化学測定室理化学検査室会議室所長室洗浄滅菌室会議室倉庫厨房室倉庫事務室研修資料図書室倉庫男子更衣室細菌室洗浄室女子トイレ病理検査室女子シャワー室男子浴室女子更衣室 112

116 BSE 検査室平面図 BSE 計測室 BSE 前室 ( 参考)冷蔵庫 ( 参考 ) 病畜解体室 考)解体控室 消毒室(参 BSE 検査室 BSE 検査準備室 病畜検査室 113

117 食肉市場福利厚生棟 1 階 放射線検査室平面図 放射線測定室 放射線前処理室 114

118 115

119 平成 24 年度事業年報 平成 25 年 9 月発行 編集発行横浜市健康福祉局食肉衛生検査所年報編集委員 : 半澤浩幸平野由香里廣田美穂四反田聡鳥飼孝脩電算担当 : 鈴木正樹大塚聖子宗村徹也 横浜市鶴見区大黒町 3 番 53 号 TEL 045(511)5812 FAX 045(521)6031

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