特集 障害別アプローチの理論 関西理学 14: 1 9, 2014 運動失調に対するアプローチ 後藤淳 Approach for Ataxia Atsushi GOTOH, RPT Abstract Various motor centers reaching the spinal cord fro

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1 特集 障害別アプローチの理論 関西理学 14: 1 9, 2014 後藤淳 Approach for Ataxia Atsushi GOTOH, RPT Abstract Various motor centers reaching the spinal cord from the cerebrum are involved in smooth movement. We do not have smooth movement even if impaired wherever of this course. The cerebellum takes various parts and communication in the central nerve thickly, and the cerebellum function is important at all in conducting smooth movement. First we describe the classification of ataxia. Then, we describe rehabilitation for ataxia from the viewpoint of cerebellum function. Key words: ataxia, approach, cerebellum J. Kansai Phys. Ther. 14: 1 9, 2014 円滑な動作の遂行は 大脳から脊髄に至るさまざまなレベルでの運動中枢の関与によって成り立っている この経路のどこで障害を受けても 動作の円滑性は低下する 小脳は 中枢神経のなかのさまざまな部分と連絡を密にとっており 円滑な動作をおこなううえでは大変重要な機能を持っている ここでは 運動失調症状についての分類を述べた後 とくに小脳の機能について触れ 円滑な動作における中枢神経系の機能解剖の観点から 運動失調に対するリハビリテーションを述べてみたい 協調とは 生体を構成する諸部分が相互に調整を保った活動をすること とされ 協調運動とは 中枢神経がさまざまなレベルで関与し 上位の複雑な神経機能によって成立している 運動には目的があり その目的を達成するためには運動を時間的 空間的に調整する必要がある とされる 1) 協調運動障害とは 運動を介して目的を達成するために必要な身体を構成する諸要素 ( 関節や筋など ) の調整能力の障害 である 1) スミレ会グループリハビリテーション法人本部 運動失調とは 協調運動障害の一つのあらわれであり 運動麻痺がないにもかかわらず 筋が協調的に働かないために円滑に姿勢保持や運動 動作が遂行できない状態 をいう 1, 2) 具体的には 随意運動がうまくいかず 運動の方向と程度が変わってしまう 姿勢の異常が出現し 正常に姿勢を保持するのに必要な随意的あるいは反射的な筋の収縮が損なわれている といった運動の正確さの障害 協働筋と拮抗筋の協調の障害 協働筋から拮抗筋へのスムーズな運動の変換の障害 体の一側への偏倚などを生じた状態がみられる 1, 3) 運動失調はその病巣により 小脳性 (cerebellar ataxia) 脊髄性 (spinal ataxia) 前庭性 ( 迷路性 )(vestibular (labyrinthine)ataxia) 大脳性( 前頭葉性 )(cerebral(frontal) ataxia) に分類されているものの 1, 3) 神経難病疾患である脊髄小脳変性症や多発性硬化症などにおいては 発症してからの経過やそれにともなう新たな病巣の出現により 臨床症状が混在しているものが多い また 同一病名ではあるが 病巣により臨床症状が異なることもある 適切な治療介入と病態解釈をおこなうためには 病巣ごとの症状の理解と鑑別が重要であり リハビリテーションにおいては さらに臨床症状における姿勢 動作の観察 分析をもとに 病巣ごとの症状と照らし合わせて治療を進めることが重要である Corporation Headquarters of Rehabilitation, Sumire Group

2 2 後藤淳 3, 4) 1 小脳は 大脳の運動野と大脳基底核群とともに協調運 動に寄与している重要な脳の領域である 小脳障害の原 因となる疾患は 血管障害 感染 炎症 脱髄 自己免疫 外傷 変性 腫瘍 中毒 代謝障害 先天奇形など多岐に わたり 神経系に生じ得るさまざまな病態によってその 機能が障害される 小脳障害による症状は 小脳の機能解剖によって特徴 が示されており 1 小脳半球 2 上部虫部 3 下部虫部 4 片葉小節に大別され表記されることが多い 1 小脳半球の機能と障害による症状 系統発生学的に最も新しい部分であり 新小脳 (neocerebellum) と呼ばれ 上肢 下肢の運動の協調 に関係した部分である 小脳半球の障害により 測定異常 (dysmetria) 測定 過多 (hypermetria) 運動の分解 (decomposition) 反 復拮抗運動不能 (adiadochokinesis) 筋緊張低下 リ バウンド現象 眼振 時間測定異常 (dyschronometria) などがみられる 2 上部虫部の機能と障害による症状 系統発生的には小脳半球に次いで新しく 旧小脳 (paleocerebellum) と呼ばれ 歩行の協調に必要な部分 である 上部虫部の障害により 歩行は失調性となり バラン スの崩れを防ぐために wide-base となり さらに上肢 を広げてバランスを取る 歩行のリズムも崩れ 一直 線上の継ぎ足歩行は困難である 3 下部虫部の機能と障害による症状 旧小脳に属し 体幹の運動の協調や平衡機能に関与 している 下部虫部の障害により 平衡障害が顕著に出現し 立 位をとるだけでも前後上下にがくがくと動揺し ひ どくなると立位保持のみならず座位での体幹の保持 までも困難になる 上部虫部障害時と同様に widebase であるが より大きく広げる傾向になる これら の症状は truncal ataxia がくがく震える現象は truncal titubation と呼ばれる 歩行では 強い失調性で酩酊様 の歩容を示す 言葉が 2 ~ 3 音ずつきれぎれに発せら れ ( 断綴性言語 (scanning speech)) titubation( よろ めき 揺動 ) が言語に現れたものとみることができる 4 片葉小節の機能と障害による症状 系統発生学的に最も古く 古小脳 (archicerebellum) と 呼ばれ 形態的に前庭神経核との結合が密であり さ らに前庭系を通じて眼球運動の協調に関与している 部分である 片葉小節の障害により 前庭眼反射異常 眼振 滑動 性眼球運動 (smooth pursuit movement) の異常 衝動性眼球運動 (saccaidic eye movement) の異常 眼球測定異常 (ocular dysmetria) などがみられる 2 脊髄後索 - 内側毛帯系の障害による深部感覚障害によって生じる 末梢神経障害でとくに太い感覚神経が強く侵される疾患 ( 失調型多発根神経炎など ) でも同様の運動失調がみられる 脊髄腫瘍 変形性頸椎症 脊髄空洞症 多発性硬化症 末梢神経疾患 その他 ( 代謝性疾患 感染および変性疾患 中毒疾患 ) などが代表的な疾患である 静止時および運動時ともに動揺が起こるのが特徴であり とくに下肢に運動失調が著明に出現されやすい 運動失調を視覚の代償により制御することが多いため閉眼時に動揺が明らかに増強し また 倒れる方向がランダムであることも特徴であり この点において前庭性 ( 迷路性 ) 運動失調とは異なる 1, 2, 4) また 開眼していても指標となるものが動いている時 動揺が強くなる場合がある ( 例えば 停車中にほかの車を見ていて その車が動き出した場合など ) 歩行においては 深部感覚障害のためにどれくらい足を挙げれば良いかの適切な判断ができないため 膝を必要以上に高く上げ 前に放り出すようにしてパタンパタンと歩く 3) ことが特徴である 上肢に深部感覚障害が出現すると 一定の筋力が保持できずに手で持っているものを落としたり 手指伸展位のまま上肢回内位での前方挙上をさせると 開眼時には姿勢を保持することができていても 閉眼すると手指がゆっくりバラバラ下に動くアテトーゼ様不随意運動を認めることがある ( 偽性アテトーシス ピアノ演奏指と表現されることがある ) 4) また 指 鼻試験においては 閉眼すると目標からさまざまな方向にランダムにずれる症状が出現し 小脳失調のように測定過大になるのに対して異なる 書字では字の大きさ 間隔 場所などがバラバラであることが多い 2) 3 平衡感覚 ( 頭の傾きや回転などの運動に関与 ) に重要な迷路の前庭器官 ( 卵形嚢 球形嚢 三半規管 ) に障害が起こることで生じる運動失調である 前庭器官の末梢受容器 ( 卵形嚢 球形嚢 三半規管 ) の求心路は 直接および一部は前庭神経核を介して 小脳の片葉 傍片葉 小節葉に入力があり また前庭神経核を介し前庭脊髄路を経て 脊髄前核運動ニューロンへの入力があり これらは体の平衡を保つうえで重要な系である 3) これらの障害による平衡機能の障害 とくに体位変換時に起こる反射的運動の障害が主な症状であり 四肢単独による随意運動障害はみられない 1) 前庭運動失調を生じうる主な疾患は 末梢前庭または

3 3 前庭神経障害 ( 前庭神経炎 メニエール病 感染性髄膜炎 膠原病 中毒など ) 中枢神経系障害( 多発性硬化症 脳幹梗塞 脳幹部腫瘍 小脳腫瘍 脳動脈瘤 高血圧性橋出血など ) がある 3) 運動失調を視覚の代償によって制御することにおいては脊髄性と同様であるが 閉眼させた時に動揺が次第に 1, 大きくなる点 2) において 脊髄性の運動失調症状とは異なる 運動失調は一側性と両側性に症状の出現が認められる 一側性では主に患側への偏倚が特徴であり 立位や歩行時に閉眼させると患側に向かって倒れそうになる また 上肢においても両上肢前方挙上の際 閉眼させると患側に偏倚していくことがみられる 3) 両側性においては 左右差がある場合を除いて一側性の偏倚はみられない 立位は動揺して不安定であり wide-baseの歩容である 閉眼させると次第に動揺が大きくなり転倒しそうになるが 方向性はない 4 一般的に大脳半球の障害により起こる運動失調であり 主な障害部位は前頭葉であるといわれるが 発生機序に関し 小脳圧迫 前庭神経の伸展 前頭橋路障害などがいわれたが 一つとしてはっきり証明されたものはなく 概念のはっきりしない症候である 3) 運動失調は小脳性に近似しており 障害側と反対側の身体に出現し 大脳 - 小脳機能不全によるものと考えられている 1) 多発性脳梗塞などで両側前頭葉に障害がみられ 麻痺には至っておらず 筋力も充分保たれているにもかかわらず 立位では wide-baseで体幹には動揺がみられ後方へ転倒しやすく 歩行時には wide-baseのまま歩幅が小さい不安定 ( 継ぎ足歩行は困難 ) な症例がある 3) 頭頂葉病変で運動失調が生ずるという報告 4) がなされている 2つのタイプが報告されており 1つは感覚性運動失調 (proprioceptiveまたはsensory ataxia) と呼ばれるタイプで いわゆる位置 (position) の感覚が損なわれたことで起こる運動失調 もう1つはpseudocerebellar ataxia と呼ばれるタイプで その特徴は運動麻痺や他覚的な感覚障害を認めないことから 小脳性運動失調との区別が難しいタイプである 頭頂葉性運動失調は Brodmann 5 野の投射線維が障害されるために生じる ( 大脳皮質 - 橋核 - 小脳 - 大脳皮質ループの障害 ) と考えられている また 一側の上下肢に不全麻痺があり 加えて麻痺の要素を除いても明らかな小脳性の運動失調を呈する ( 小脳自体における障害はない ) 運動失調不全片麻痺 (ataxic hemiparesis) などがある 4) といわれている 動に寄与している重要な脳の領域であるものの 小脳の 損傷で感覚障害や運動麻痺が起こることはない 小脳は ほとんどすべての感覚系から求心性情報を受け また運 動のプログラミングと実行に関係する脳の他の部位から の情報を受け取る 5) 運動を遂行するにあたり 小脳は筋 への出力量 活動順位 活動時間等を決め 運動プラン を実行するための具体的なプログラムを作成し 一次運 動野をはじめとする運動関連領野にその情報を伝え 運 動の開始と同時に作成された運動プログラムと実際の運 動軌道との誤差をモニターし 誤差が少なくなる方向に 運動プログラムを随時修正する学習機能を併せ持ってい る 4) 小脳と大脳は強力な閉ループ構造をもつといわれてお り ( 大脳小脳連関 (cerebrocerebellar communication loop)) 小脳からの出力は 視床核を介し運動野 前頭連合野な どの大脳皮質へ投射しており 大脳からの出力について は 大脳皮質の感覚野 高次運動野 連合野を含む広範 囲の領域から橋核および下オリーブ核を経由して 各々 苔状線維および登上線維が小脳皮質の広範囲に投射して いる 4) 小脳は 実際の運動がおこなわれていない場合 運動 の最終結果に基づいて運動を修正しつつ 同時に小脳皮 質でプログラムを変更し さらに 最終結果に到達する 前に ( 運動指令が脊髄に到着する前においても ) 運動の 指令が想定していた通りに進んでいるか否かをモニター し 予想と反する場合は補正をおこなう作業を同時に実 施している 4) このプログラムの変更は小脳皮質でおこ なわれ 変更されたプログラムはまず小脳皮質に保存さ れ その後 そのプログラムは時間とともに小脳核に保 存される 4) このプログラムの変更の過程で 大脳小脳連 関が働き さらに長期になると 運動関連領野などに蓄 えられるようになり 頻繁に小脳と連絡を取らなくても 運動がおこなえるようになる 4) といわれる 運動関連領野以外の大脳皮質も運動野と同様に大脳小 脳連関として小脳と連絡を取っており 連絡のある大脳 皮質を運動関連領野とほぼ同様に小脳が調節をおこなっ ているといわれ 小脳と高次脳機能との関連が指摘され ている 4, 6) この大脳小脳連関は大脳基底核のループと 類似していて それぞれほぼ独立に平行ループが存在し て 一部はそれぞれが連絡を取っており 大脳基底核同 様 小脳も大脳皮質のさまざまな部位をこのループを介 して制御している 4, 6) ことになる 4, 6) 小脳は 大脳の運動野と大脳基底核群とともに協調運 小脳に限局した病変 ( 梗塞 出血 ) では 直後にかな りの運動失調がみられるが 通常 1 ~ 2 週間で急速に回 復を見せることが多い これは 多重化された予備の入

4 4 後藤淳 1 LTP LTD 図は小脳の可塑性を示す 小脳の可塑性は 長期増強 (LTP : long term potentiation) と長期抑圧 (LTD : long term depression) のプラスとマイナスの 2 方向性であることがわかってきている つまり 誉めて強化することで望ましいパターンの生成回路を強化する方法 ( 長期増強 ) と 叱ってペナルティーを科して生成回路を減弱させる方法 ( 長期抑圧 ) をとっている 力と可塑性が組み合わさったバックアップ可能な回路また 主動筋同士の活動パターンが乱れれば軌道が目標構造によるものといわれている 1 個のプルキンエ細胞をはずれたり あるいは動作を分解して代償することがの樹状突起には数十万本の平行線維がシナプスを形成し起こる ) ているが その大部分の9 割程度はsilent synapseであるとされ 問題が起きたときにこのsilent synapseがバック アップすると考えられている このバックアップ体制を Optimal feedback control theory 可能にしているのは 膨大な顆粒細胞の数にあると考えられている 小脳は 体積として脳全体の 10% にも満た工学の制御理論の類推から 小脳のなかに制御対象のないが 脳全体の神経細胞の約半分は小脳の顆粒細胞で性質をコピーした 内部モデル が獲得されて随意運動 4, あるといわれており これらを考えると 急速な回復も制御に利用されているという有力な仮説 6) が提唱され理解できる てきた 内部モデルには 順モデル と 逆モデル がある 順モデル ( 図 2) とは 実際に動作をおこなう ( 原因 ) LTP LTD 4) 前にその動作の運動 ( 結果 ) を予測し 誤差を事前に修正するという運動の指令 ( 原因 ) から運動 ( 結果 ) を予測小脳の可塑性は 長期増強 (LTP:long term potentiation) するのに使われる内部モデルである この場合 実際にと長期抑圧 (LTD : long term depression) のプラスとマイ動作をおこなっている場合でも 結果が戻る前に誤差をナスの 2 方向性であることがわかってきている つまり 修正することができることで円滑な動作へと導くことが誉めて強化することで望ましいパターンの生成回路を強できる 逆モデル ( 図 3) とは 実際の動作 ( 結果 ) から運化する方法 ( 長期増強 ) と 叱ってペナルティーを科し動指令 ( 原因 ) をつくるモデルであり 望みの運動の結て生成回路を減弱させる方法 ( 長期抑圧 ) をとっている果を入力すると その運動を実現するような運動指令を ( 図 1) 計算する内部モデルである この場合 あるところに手典型的な小脳性運動失調の最も本質的な障害は 予を伸ばす と考えただけで ( 望みの結果 ) 多くの筋に対測的な速度パターン生成の障害であり 二次的に速いする適切な指令がたちどころに生成され ( 運動指令 ) 思フィードバック運動による代償をおこなうために滑らかい通りの軌跡を描いて目標に到達することができる さが失われると解釈できる 小脳性運動失調の主な要素最適フィードバック制御理論 4) では 小脳に順モデルとして 測定過大 ( 測定異常 ) 反復拮抗運動不能 運動 (forward model) を仮定する そのモデルを連続的に予測分解 動揺 ( 振戦 ) 時間測定異常 協働収縮不能 これさせ いろいろな時間に対応させるループを作ることでらすべては主動筋拮抗筋を含む複数の筋活動の時間的パさまざまなイレギュラーにも対応でき feedforwardのよターン生成の異常 すなわち時間測定異常として説明可うな対処ができるようにすることができるとの考え方で能である ( 例えば 主動筋と拮抗筋の関係において 切ある この理論では 途中でさまざまな原因の外乱があっり替えのタイミングが乱れれば目標を行き過ぎたり手前ても柔軟に対応できると考えられる で停止したり あるいはリズムが乱れる場面が出現する 内部モデルのなかの順モデル 逆モデルいずれの場合

5 5 2 図は 棒にリーチ動作をする場面である 開始時の時刻 T に対し 一つ一つの動きを事前 (T+n) に予測することで 外乱に対し適時修正が可能になる 順モデルとは 実際に動作をおこなう ( 原因 ) 前にその動作の運動 ( 結果 ) を予測し 誤差を事前に修正するという 運動の指令 ( 原因 ) から運動 ( 結果 ) を予測するのに使われる内部モデルである この場合 実際に動作をおこなっている場合でも 結果が戻る前に誤差を修正することができることで 円滑な動作へと導くことができる マウスによる分離型トレッドミルなどを用いた研究により 歩行時の適応制御において 小脳の可塑性 ( プルキンエ細胞による長期抑圧 ) により多様に変化する外部環境に対する適切な肢内および肢間協調の生成に 小脳が重要な役割を果たしていると考えられている 3 図は 棒に対しリーチ動作をする場面である この場合 あるところに手を伸ばす と考えただけで ( 望みの結果 ) 多くの筋に対する適切な指令がたちどころに生成され ( 運動指令 ) 思い通りの軌跡を描いて目標に到達することができる 逆モデルとは 実際の動作 ( 結果 ) から運動指令 ( 原因 ) をつくるモデルであり 望みの運動の結果を入力すると その運動を実現するような運動指令を計算する内部モデルである においても リハビリテーション分野において重要であるこ とは フィードフォワード化した円滑な動作学習である 一 つ一つの精確な動作を繰り返しおこないながら学習させ いくつもの円滑化した動作を習得することが求められる 7) 小脳の虫部と中間部は脊髄との入出力関係が強く 歩 行の制御系について脊髄小脳ループ (spinocerebellar loop) を形成している 歩行におけるリズムパターンの 生成は 脊髄内に存在する中枢パターン発生器 (central pattern generator : CPG) によるが 歩行中 脊髄の CPG の活動に関する情報は遠心性コピー (efference copy) と して腹側脊髄小脳路 (ventral spinocerebellar tract:vsct) を介して小脳に送られる 一方 各種体性感覚系の受容 器由来の情報は背側脊髄小脳路 (dorsal spinocerebellar tract : DSCT) を介して小脳に送られている 除脳ネコや 小脳病変により 高次脳機能 ( 遂行機能 言語機能 視空間認知機能 人格など ) に障害をもたらすことが報 4, 告されている 小脳の高次脳機能への関与 6) については さまざまな仮説が提唱されてきたなか 小脳の運動機能における内部モデルの考え方が高次脳機能にあてはめられている 随意運動における内部モデルとは ある運動指令がどのような動作を引き起こすか あるいは ある動作をおこないたいときにどのような運動指令を出せばよいか という対応関係の内部表現であると考えられる 運動のはじめは 感覚フィードバックに頼ってぎこちない運動をしているが 練習を繰り返すことで フィードバック制御システムの出力を 誤差信号 として内部モデルが形成され その内部モデルは意図した動作から運動指令への変換ができるようになり 感覚フィードバックに依存しなくても速くて正確な制御ができるようになる 小脳は内部モデルを獲得することで 運動制御に限らず 言語や思考をはじめとする認知活動においても 早く正確な情報処理を可能にしている ロボット工学の分野では 医療機器として使用するために生体に電極を取り付け 取り付けた電極から電位を

6 6 後藤淳 検出して随意運動の推測 ( 予測 ) をおこない 動作の補助につなげている より円滑化する動作に導くためには このきめ細かい電位検出による随意運動の推測が重要であると考えるが まさにこの操作は小脳の機能といえる 内部モデルに基づく最適なフィードバックによりフィードフォワードをコントロールすることで 医療機器として使用できるように工夫されている 実際に脊髄損傷や HAM の患者への応用で 痙縮の減弱や歩行機能の円滑化につながったという報告もあり この機序が何らかの神経可塑性と考えられている 4) らから声掛けするなどして適切に本人に理解させていくことも さまざまな脳機能の改善において重要であると思われる 暗示的指導 ( 学習を促進する運動の反復指導 ) と明示的指導 ( 課題をどのように遂行するかという指導 ) において 小脳の卒中患者では 明示的指導が暗示的学習を改善しているというデータの報告 5) もあることから 動作の理解をさせたのちの反復動作は効果的な可能性があると考えられる 4, 9, 運動失調の評価 10) については 以下のようなものがある 症状に応じて評価項目を選択することが重要であるが そのためには 姿勢動作観察から得られた情報をもとに問題点に対する仮説を立て それを検証できる評価項目の選択が重要である 以下の評価方法については いずれも点数が高いほど小脳失調の重症度が高い ICARS(International Cooperative Ataxia Rating Scale) 脊髄小脳変性症に対して用いられることが多い UMSARS(Unified Multiple System Atrophy Rating Scale) 多系統萎縮症に対して用いられることが多い SARA(Scale for the Assessment and Rating of Ataxia) 小脳性運動失調に特化した 8 項目からなり ICARS や BI(Barthel index) との相関が高い 小脳の代償機能や可塑的機能の高さから より精確な動作 ( 罹患前動作 ) をアプローチとして提供することは必要である そして 最適な連続したフィードバックモデルを作るためには それぞれの動作の円滑な軌道経験をより詳細に理解させることになる 急性期直後から過剰努力による動作学習は 新しい軌道を学習させる可能性ととるか あるいは危険性ととるか判断が難しい ロボット工学の観点からは 随意運動の予測を判断させる機能が 医療や福祉の現場で機器として用いるために重要であるとしている これらのことから 多くのフィードバックを必要とする動作を早期から実施するよりも 適切な治療環境のもと わかりやすい病前の動作を中心に その動作を精確に繰り返すなかで次の動作予測ができるような展開を獲得させ そして次なる予測動作の獲得へとつながる そのバリエーションを増やすことが 日常生活への円滑な動作獲得につながるものと考える また 小脳と高次脳機能との連携の高さからも 患者本人に動作を探索させつつ 良いかどうかの判断をこち 1 医学的情報の取得は大変重要である とくに 難病疾患系に基づく運動失調症状においては 使用薬剤との関係 過剰な努力による原疾患の進行など アプローチが症状の悪化を招く可能性がある 2 疾患の機能を理解したなかで 患者の姿勢 動作の観察から問題点の仮説を立て それに基づいて検証をおこなう評価については 運動失調にかかわらず重要である 問題点の関連性を明確にし 個々の能力 ( 良い能力 できる能力 ) を適切に用いながら治療につなげることが フィードフォワードコントロールにつながる 運動失調においては 動揺 が主要な問題の一つである どの部分がどのように どのような時に不安定になるのか この点については充分な評価が必要である 姿勢 動作観察で不十分な場合 介助することで安定するその介助箇所を見つけるとよい 多くは その介助している箇所が問題の一要因であるので その介助量を軽減できれば治療になり得ると考えられる 具体的にどのような介助 ( 質 量 ) をどの箇所におこなったのかを再検討し 明確な評価につなげればよい そして 適切な箇所により最小限の介助を提供できる体制にすることができれば 妥当性の高い評価ができあがったといい換えることができる 3 運動失調に対するリハビリテーションにおいて 従来から継承されている方法には 重錘負荷 弾力包帯による圧迫 フレンケル体操 歩行練習 ( スピード ) 立ち上がりや立位時の荷重負荷練習 視覚誘導によるバランス練習 などがある 基本的には 充分な評価のうえで問題点を明確にし 従来から継承されている方法によりその問題点が改善され 円滑な動作につながればよい ただ 姿勢 動作の獲得を目標にするあまり 過剰なほどの代償や 疲労させるほど過剰な練習量を科す治療場面が時に見受けられることがあり これについては良い

7 7 アプローチとはいい難い 必ず個々の方法論の検証を実 施したうえでアプローチの継続をすることが求められる 4 動作を繰り返すことで動きを理解しつつ円滑化させ ることは 外乱と隣り合わせにある日常生活活動をより 円滑に実施することにつながる ただし 速い明確な区 切りにある運動は小脳障害の影響を受けやすいのに対し 4) 連続的な繰り返し運動は影響を受けにくいという報告 があることから 同じ動作ばかりをひたすらおこなうこ とが 他の動作の円滑性につながるかどうかは疾患や症 状によって異なる エアロバイクや早い歩行 ( 意識化させない ) が動作を 円滑化させることも多く経験する 円滑な動作の利用が 次の動作を予測させることにつながる可能性があるもの と考える 慣れ親しんだ病前の動作は有効になることも 多いので リズム変化や負荷変化などを考慮したうえで 症状に合わせて使用してみるのも良いのではないかと考 える 5 小脳と高次脳機能との連携が広くおこなわれているこ とからも 恐怖感をともなう治療環境は代償固定を強め る可能性があり このような場面での適切なアプローチ は難しい 常に動揺を背景に不安感や危機感と隣り合わ せにある運動失調であればなおさらである 脊髄性や前庭性などによる失調の場合 視覚による代 償が起こる ベースとなる動揺を安定化させるためには 視覚の利用は重要であると思われるが 過剰な代償は凝 視につながる結果 眼球のコントロールを低下さえ そ れにともない平衡機能の低下 動作の円滑性の低下へと つながる危険がある 鏡を常に用いての動作などは注意 が必要である 上肢の代償をおこなわせないために 上肢の支持をさ せないで動作をおこなうことがある 結果的に下肢や体 幹などの適切な反応につながればよいのであるが 運動 失調の場合は過剰な代償形成に結び付く可能性も高い 例えば 両肩の挙上や腰椎伸展 股関節屈曲 反張様の 膝伸展位などである これは 過剰固定を強めてしまう 不安定な姿勢に対し ライトタッチにより乳幼児や高齢 者のバランスが良くなることが報告されている 8) 軽い 上肢の支持がある方が 逆に過剰な代償形成を防ぐ可能 性もある 6 動揺の出現の結果 上下肢の遠位を操作して近位関節 で固定を強める場面が多い 過剰固定の常習化は円滑な 動作へとつながらない 股関節や肩関節などに直接軽い接触刺激を与えた状態で その箇所を意識的にリズミカルに動作させると 遠位部分の操作が円滑になり 近位関節での過剰固定を減弱させることがある この動作は過剰な代償固定の起こらない適切な環境設定が得られるポジションで実施されればよい また この動作そのものにも動揺が起こるようであれば セラピストが介助すればよい 乳児に対する座位での姿勢制御について 頭部の動きに対する前庭系や視覚入力による制御よりも 股関節での体性感覚入力によって大きく制御されているという報告 5) がある 正常発達のなかで近位である股関節による姿勢制御をわれわれは経験してきていることを考えると 近位関節への刺激入力をアプローチの一つとして試してみても良いのではないかと考える 7 7) 神経入力が遮断された脊髄ネコなど 動物モデルを用いた研究において 脊髄内の神経回路に学習 適応能力があることが示唆されており 脊髄神経回路の適応変化を起こすためには脊髄への刺激を適切なタイミングで繰り返し与える必要があると述べている さらに ヒトの完全 不完全対麻痺患者に対してステッピングトレーニングをおこなったところ 下肢の拮抗筋間 ( 腓腹筋と前脛骨筋 ) の活動パターンが改善するとともに 抗重力筋である腓腹筋活動が増強したという報告があり 荷重情報の繰り返し入力が脊髄の歩行中枢を賦活し トレーニングによってそれが増強することを示唆している 小脳は歩行中 脊髄の CPG や体性感覚系の受容器からの情報を 脊髄小脳路を介して常時受け取っている 出力細胞であるプルキンエ細胞には延髄の下オリーブ核から発する登上線維がシナプスを形成しており 運動の適応や学習における小脳機能を考える時 登上線維系の関与は重要である ( 図 4) 外乱のないトレッドミル歩行および床上での歩行では 登上線維からの入力によって虫部および中間部のプルキンエ細胞に生じる複雑スパイクの発火頻度が非常に低く 歩行周期の特定の位相との関係も示さないが 分離型トレッドミル ( 左右の速度や方向が変化できる ) における外乱歩行時には 複雑スパイクの発火頻度が外乱のない場合と比較して 位相特異的に極めて高かったと報告されている これらのことから 脊髄性の問題に関しては 円滑な繰り返しトレーニング効果を 小脳系に波及させるためには 繰り返しのなかでも外乱をともなわせるトレーニングが効果的である可能性があると考えられる トレッドミルにかかわらず エアロバイクやリズミカルな歩行練習などの課題に対し 状況に応じたセラピストの課題提供が重要である

8 8 後藤淳 重力に対応するために多くの過剰代償を用いる場面は多い とくに疾患後すぐの急性期状態や疾患後初めての立位や歩行などの場面では多い この状況でひたすら努力させることは 神経系の異常興奮や使用できる箇所の過使用につながり 問題点への意識が薄れ 円滑な動作の獲得よりは動作そのものの獲得 ( 方法論は問わない ) につながる この繰り返しは この繰り返し動作のフィードフォワードコントロールを助長する ホイスト ( 図 5) などを用いた歩行練習により 装着後歩容が改善するケースがある また 免荷式トレッドミル歩行で効果があることも報告されている ホイストを装着することのみを推奨するのではなく 重力に対する適応をその日その日の患者の状態からどのように適切に配慮し アプローチにつなげるのかが重要である このような練習の継続のなかで神経可塑性を期待し 円滑な動作の獲得 ( フィードフォワードコントロール ) へと結びつける 重力控除による練習方法は機械や器具ばかり

9 9 に頼る必要はなく セラピスト自らが重力環境に適したハンドリングをおこなうことが求められる 小脳は脳内の多くの箇所と連携している 仮に小脳そのものに問題がないとしても 神経障害における小脳のかかわりは大きい また 小脳の可塑性 代償性は中枢神経機能のなかでも大変優れている 罹患後の急性期治療において 早期からの円滑性を無視した日常生活活動の獲得における過剰なアプローチは 新たなフィードフォワードコントロールを獲得し 病前の円滑性とかけ離れてしまう可能性も否定できない 運動失調においては多くの代償動作を余儀なくされる場面があるが セラピストが慌てず繰り返し動作を提供することも重要ではないかと考える また 歩行における自動制御機構 (CPG) においても それを誘発するための深部感覚などの刺激入力が重要である 適切な刺激入力のための皮膚や筋などの軟部組織の粘弾性の獲得は大変重要であるため 二次的障害に対するアプローチは決して無視できるものではない 筋短縮や痙縮などによる関節可動域の問題や筋緊張の問題に関しては 他の疾患と同様に適切なアプ ローチが必要であることはいうまでもない 1) 千住秀明 他 : 機能障害科学入門.pp , 九州神陵文庫, ) 後藤淳 : 失調症患者における問題点の予測. 関西理学 4: 15 25, ) 水野義邦 : 神経内科ハンドブック.pp , 医学書院, ) 辻省次 : 小脳と運動失調.pp17 32,pp45 62,pp , pp , 中山書店, ) 田中繁 他 : モーターコントロール.pp99 132,pp , 医歯薬出版, ) Kandel ER, et al.: カンデル神経科学.pp ,pp , メディカル サイエンス インターナショナル, ) 大築立志 他 : 歩行と走行の脳 神経科学.pp70 82, pp , 市村出版, ) 大築立志 他 : 姿勢の脳 神経科学.pp36 50, 市村出版, ) 中本久一 他 : 多系統萎縮症に対する治療と理学療法.PT ジャーナル 47: , ) 厚生労働科学研究費補助金難治性疾患等克服研究事業 ( 難治性疾患克服研究事業 ) 評価スケール : scale.html

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