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1 参考資料 3 平成 19 年度研究成果 平成 19 年 12 月 28 日 独立行政法人産業技術総合研究所 固体高分子形燃料電池先端基盤研究センター

2 目次 1. 平成 19 年度研究成果 ( 評価資料 に対応 ) (1) 重点研究課題毎の成果 a) 電極触媒の革新的性能向上とコストポテンシャル向上 1 b) セル構成要素と界面物質移動現象の相互作用 5 c) 電解質材料の革新的性能向上とコストポテンシャル向上 7 2. 研究環境整備状況 事業共通の成果 ( 評価資料 に対応 ) 15

3 1. 平成 19 年度研究成果 ( 評価資料 に対応 ) (1) 重点研究課題毎の成果 a) 電極触媒の革新的性能向上とコストポテンシャル向上 1 触媒表面電気化学反応の探索手法の確立 1-1. 時間分解振動分光法を用いた ORR の反応素過程追跡法の開発平成 18 年度末での成果は資料に記載したとおりであるが その後さらに研究が進展している SEIRAS は有力なツールではあるが 酸素還元反応の中間体と考えていた含酸素吸着種の分光学的検出が難しいことがわかった 白金触媒上に存在する酸素種 (M-O-O-H M-0 M-O-O-M など ) は 450~1200 cm -1 付近に複数種のバンドを示すことが真空系での結果から演繹され 使用している Si プリズムの吸収帯に重なるためである これは Ge プリズムでも同様で 上記波数領域で透明な赤外分光用プリズムはダイヤモンドのみである そこで 並行して検討を進めていた 低波数領域の振動スペクトル測定に適したラマン分光を主として用いることとし SERS 技術の確立を目指している 従来 SERS は 電気化学ラフニングにより形成された粗い金や銀の表面で観測され その電気化学処理も確立されてはいるものの 再現性が確実でなく さらに表面モルフォロジーを制御できないことが問題であった そこで本研究では 近年研究の進展が著しいプラズモン構造に着目した Si を基板として 異方性エッチングで表面に逆ピラミッド状の凹凸を作り その表面に金を蒸着することで 表面は (111) 配向が優勢であるにもかかわらず 安定な SERS 活性を示す SERS 活性基板を調製することができた ( 図 2-1) チオフェノール自己組織化膜での測定により その感度が単分子層レベルであることを確認し ( 図 2-2) 電気化学環境下での SERS 測定も実施し 表面吸着したピリジンの配向が電位に応じて変化することを確認した 現在 含酸素吸着種の検出を検討するとともに 時間分解測定のためのツール製作にも取り組んでいる 図 2-1 作製した金属電極 1 図 2-2 金電極上に吸着したチオフェノール化合物の SERS スペクトル

4 上述の様に SERS は金属触媒上に存在する酸素種 (M-O-O-H M-0 M-O-O-M など ) の検出性に優れていることが大いに期待出来るため 白金触媒系を対象に検討を進めているが 新たな課題が生じている 現状の逆ピラミッド構造は金のプラズモン生成には適している ( 図 2-3) ものの 白金には最適化が必要であることが実験の結果判明した 理論計算を行なった結果現在使用しているレーザーの波長と不整合が見られことから 再度プラズモン結晶構造 ( 形状 ) の最適化を試みている 図 2-3 プラズモンの生成波長 単一白金ナノ粒子担持カーボン探針電極の調製検討も進展している 既にカーボン探針の作製には目処が立っていたが 絶遠被覆に難航していた 本年度は 既報にしたがって電気泳動によりポリマー膜をカーボン探針の先端部以外にコーティングする方法も確立した しかしながら 鉄シアノ錯体の酸化還元電流値から求めた先端部の炭素露出表面はφ700 nm まで低減化できてはいるものの 現状では白金単粒子担持には十分ではない ( 図 2-4) 現在 電気化学エッチング時およびポリマー析出時のセル内部の電極配置等の影響を評価し より先端部の鋭い探針電極の作製に図 2-4 作製した炭素探針取り組んでいる 一方 白金単粒子の電気化学的析出については 白金錯体を含む溶液中でカーボンファイバー上に種々の過電圧で電析を行ったところ 低過電圧では 広い面積内に単一粒子が析出する条件が存在することがわかった つまり探針電極の先鋭化ができれば 単一白金粒子担持探針電極の調製は十分可能であり 電極調製ができ次第 イオノマーとの接触面積や触媒粒子の配向 組成などを制御しながら電極触媒反応を定量的に評価することを検討する 2

5 2-1メソポーラスカーボン担体を用いた電極触媒の作製平成 18 年度末での成果は資料に記載したとおりであるが その後 研究がさらに進展し 種々の興味ある現象が見出されている Pt/MCの酸素還元挙動は 電極の回転速度に依存せず ( 図 2-5) 細孔内での酸素還元反応では電解質溶液からの拡散ではなく 予め細孔内に充満した酸素が供給されていることを示唆している 特に 触媒粒子膜形成後のイオノマー滴下の有無が酸素還元性能に大きな影響を与えること ( 図 2-6) や イオノマーを希釈する溶媒を変えても酸素還元性能が大きく変化することから 細孔内はかなり疎水性の環境であるため 水溶液の浸透が難しく ポア内部では酸素はガス状で存在すると考えられる さらに イオノマーの細孔内への侵入の度合いが酸素還元性能に効いていることから ポア内の酸素を還元するためには Nafion が侵入しプロトンを供給する必要があることも明らかで 水溶液での測定であるにもかかわらずポア内部には三相界面が構築されていることがわかる 現在 一次元配向したメソポーラスカーボン膜を調製し メソポア内部での現象を直接計測することを検討している 30 % Pt/MC Pt loading: 14 mg cm -2 (apparent) Current density / ma cm rpm 900rpm 1600rpm 2500rpm 3600 rpm O 2 saturated Without Nafion With Nafion Potential / V vs. Ag/AgCl 図 2-5 メソホ ラスカーボン の ORR 特性 図 2-6 メソホ ラスカーボン触媒 の ORR 特性 これまで検討例の少ない系であるため また特異な挙動故 学界 産業界で論議を呼んでいるが 期待通り触媒まわりの酸素ガスの拡散挙動を精緻に観察することが可能となった また この担体はメソポア構造の内部に触媒粒子を取込んでいる独特な構造を有するため 新しいコンセプトの触媒層創製に繋がる研究の足がかりとなっている 3

6 2-2 新規カソード触媒の開発白金と炭素表面との電子的相互作用を評価するため 新たに 白金ナノ粒子触媒について サイズと形状の影響に関する検討をスタートさせた サイズについては ナノカプセル法を用いた手法を確立し 形状については北陸先端大 三宅教授との共同研究により (100) 面が露出したキュービック粒子の供給を確立している ( 図 2-7) いずれも 調製法の確立に時間がかかったが 今後研究の促進を図る また 炭素担体についても 図 2-7 キュービックナノ白金粒子カーボンエアロゲルを用いた粒子間細孔を制御した担体の調製を実施し 吸着等温線の測定により 粒子間細孔制御が可能であることを確認した 一方 電子構造制御と耐久性向上を同時に実現するナノ構造制御担体の試作も進展した SMSI 効果が発現したカソード触媒系として現在報告されているのは Au/TiO 2 Au/SnO X Pt/NbO などである そこで まずは実際に SMSI 効果の再現性を確認するため Au 担持 SnO X 触媒を調製した 既報通りに調製したが 実際にはほとんど酸素還元活性の向上が確認されなかった むしろ抵抗成分の重畳により カーボン担持金ナノ粒子よりも過電圧の増大が確認された そこで 最近別々の研究グループから Pt 担持 NbO が極微量の Pt 担持でも非常に高い酸素還元能を有するという報告と NbO 2 自身が金属担持なしでも酸素還元活性を有するという報告をしていることに基づき ニオブ酸化物系を評価することにした 各種酸化数のニオブ酸化物を用意してグラッシーカーボン電極上に固定し 酸素還元能を確認したが 実際には Nb 2 O 3 が若干良好な性能を示したものの NbO 2 を含めて他の酸化物は殆ど活性がなかった 既報にあるような 明確な酸素還元活性は認められなかった 現在 かなり粒径が大きいことで 電気抵抗が大きいことが予想されるので 粒子を微細化して評価することを試みている また 粒子径よりも基板との電子的相互作用を高められると考えられる極薄膜の調製については 平成 20 年に原子層堆積装置が導入されるので これを利用して研究を実施する 4

7 b) セル構成要素と界面物質移動現象の相互作用 1 速度論的測定手法の確立 平成 18 年度に GDL や MEA におけるガスあるいは加湿ガスの透過度を求めるため 精密湿度発生装置と応力負荷装置を組み合わせたガス透過試験装置を設計 製作した 応力 温度 湿度を変えながら 各種ガスの透過速度を評価中である 一方 液体水は水蒸気と比較して粘度 移動速度が大きく異なるため 上記の装置は使用できない そのため液体水の透過測定用に新たな装置を設計した ( 図 2-8) この装置を用いて 図 2-8 液体水透過率測定装置市販の数種類のGDL について面方向の液体水透過について測定したところその厚みや PTFE あるいはマイクロポーラスレイヤーの存在により 大きく透過圧が異なることが判明した また, 同じガス拡散層を使用しても水透過圧力は締結圧すなわち応力負荷の大きさにより異なることがわかった 水蒸気やガスの移動現象と同様 熱移動の応力依存性は発電性能向上の指針となりえる 特にGDLや触媒層内の水分量と熱移動の相関性についてはこれまで報告例がない そこで本研究では Hot Disk 社の TPS システムを用いて熱伝導率測定を行うこととした 本システムは試料をヒーターで加熱しそのときの温度上昇をセンサーで測定する非定常熱伝導度測定法であり, その特徴として試料 2 片でセンサーをはさみ荷重変化すなわち応力依存性の測定が可能である また 試料ホルダーを恒温恒湿槽内に設置し, 温度図 2-9 熱伝導度測定セル 湿度を変化させて測定を行うことができる( 図 2-9) 市販のガス拡散層を用いた試験測定ではガス拡散層厚み方向に対する熱伝導度が荷重変化に伴い変化し, 熱伝導度の応力依存性が示唆された 今後 応力 温度 湿度変化条件で測定を行う予定である 5

8 パレータ2 移動現象の解明 平成 18 年度まで 各種の物性計測技術の検討を進めてきた いずれの測定方法においても 作動状態で各部位の温度や周辺の湿度等物性に影響を及ぼすサンプルの環境条件を正確に把握する必要性が高まった そこで 平成 19 年度は 作動環境でのセル内の温度分布測定を試みた 厚さを約 10 μm にした熱電対を作製し セル内の各基幹要素の中に埋め込み 発電環境下での温度分布を観察した ( 図 2-10) ここまで薄くなると熱電対裸線は熱と応力によって切断し易くなり 測定は困難を極めるが 試行錯誤の末 一応データ ( 図 2-11) を取れる段階に達した 今後は 再現性を更に高め 面方向を含めた温度分布の測定に取り組む また 10μmより更に薄い熱電対を作製し より精密な温度分布測定を行う 120 セ熱電対電 触 触 GDL : 膜 内 MPL 解質 媒層ー電 媒 / 内部 / 触媒界面 部 界面 温度 [ ] セル温度 :80 電流密度 :100mA/cm2 アノード :H2 300Nml/min 100%RH カソード :O2 1000Nmil/min 100%RH 5 分後 ーリブ部図 2-11 温度分布の一例 100mA/cm2 OCV 60 膜 - 触媒触媒触媒 -GDL GDL セル 図 2-10 温度分布測定用セル 一方 移動現象をより的確に把握し また結果をエンジニアの言葉として可視化する目的で 物質 熱移動モデルの構築と このモデルを用いた物質 熱移動シミュレーション手法の検討に着手した 5 種の等価式モデルを用いて熱流束及び電気伝導の異方性についてシミュレーションを行った 手はじめに 触媒層のモデリングと簡単なシミュレーションを行なった シミュレーションの結果 電気伝導と熱流束は同一の伝導経路ではなく 電気伝導は面方向には伝達せず厚さ方向に向かって伝達している結果が得られたが 熱流束は空隙の物質 ( 水蒸気 ) を介しても伝導することが改めて確認された 今後更に検討が必要である 6

9 c) 電解質材料の革新的性能向上とコストポテンシャル向上 1 電解質構造と物質移動測定手法測定手法の確立 1-1. 電解質構造観察技術の確立平成 18 年度では表面形態観察にとどまったが その後 技術が飛躍的に向上し 空間分解能は 2nm にまで至った 空間分解能の向上に伴い 電解質ポリマーの高次構造 すなわち水クラスター部の分布が識別出来るようになった 下図左はナフィオン膜の湿度変化に伴う観察像の変化を示した結果であるが 高加湿雰囲気下で水クラスター部の成長が明瞭に観察出来た 40%RH 80%RH 図 2-12 ナフィオンの AFM 像 20 nm 20 nm またこれらの観察結果をエックス線小角散乱測定の結果 ( 図 2-14) と対照させることにより 表面構造 ( 図 2-13) は内部構造を忠実にトレースしていることも判明した left: phase image, right: height image; wet 15nm Intensity 4 nm 17~20 nm 70%RH 20%RH 5nm 10nm s -1 / nm 図 2-13 ナフィオンの AFM 像 図 2-14 ナフィオンの SAXS 結果 7

10 直近では AFM に工夫を織り込み 電解質膜表面のプロトンを電気化学的に検出することによりプロトンパスの可視化に成功した 図 2-15に装置の概略図を示す 市販の AFM 装置に定露点ガス供給装置を接続して試料部の湿度環境を 0-90%RH の範囲でコントロールできるようにした 観察には Pt コートされた導電性カンチレバーを使用した サンプルは市販の Nafion 膜 (NE1135 厚み 88μm) をそのまま用い 金メッキされた導電性試料ステージ上に Nafion のアルコール分散液を接着剤として貼り付けた 観察時には試料ステージにバイアス電圧を印加し 通常の表面形状像 位相像とともに電流像を取得した 図 2-16 は相対湿度 90%(22 ) における Nafion NE1135 膜の (a) 表面形状像 (b) 位相像および (c) 電流像である 表面形状像と位相像との比較から Nafion 膜の表面は 10-20nm 程度の微小な粒子の集合体として形成されており その隙間に比較的柔らかい領域が存在していることが確認された すなわち Nafion 表面は主鎖骨格メ インの疎水性粒子とその間隙を埋める親水性の領域という構成になっていると考えられる 電流像において電流の検出された領域 ( 明るい部分 ) は位相像の親水性領域と一致し プロトンが流れているのは粒子間の親水性領域であることがわかる ただしすべての親水性領域がプロトンパスとなっているわけではなく また検出された電流量にはかなりのバラつきがあることから 膜を厚み方向に貫通しているプロトンパスはその屈曲度や連続性を反映して個々に異なる伝導度を有すると考えられる プロトンパスと水クラスター部がナフィオンでは完全に合致することの観察に成功したこの事例はまさに世界に先駆けての成果である Humidity Controlled Chamber Pt-coated tip membrane sample gold-plated sample stage H + 図 2-15 装置概略 Nafion 2H 2 O 4H + + 4e - + O AFM control unit 2 - bias voltage apply - current detect 4H + + 4e - + O 2 2H 2 O (100 nm x 100 nm) 図 2-16 ナフィオンの構造とプロトン伝導パス 8

11 1-2 電解質材料のガス相互拡散 競合拡散挙動の解明平成 18 年度までに 従来の単一ガス種のガスクロ検知システムから 二台のガスクロによる複数ガス種の同時かつ個別に検出する方法へと改良することで 電解質膜の両極からそれぞれ供給した水素 酸素 水素 窒素あるいは水素 空気 ( 窒素 + 酸素 ) の組み合わせの各種ガスの透過速度を同時に計測できることを確認してきた また 冷凍機を設置することで 測定セル内を-30 まで冷却して透過速度を計測できることを確認した 産業界のニーズに対応するためには 100 以上の高温測定対応と また 試料によっては極めて低い透過率を示すので 現状の (cc cm cm -2 sec -1 cmhg -1 ) 以下レベルの検出限界を向上させることを検討している 一方 膜構造との相関性についても検討が進んだ 産総研内他部署との連携で進めている陽電子消滅測定により 膜内の自由体積サイズを見積もり ガスの透過挙動との相関性について調査したところ ナフィオンおよび炭化水素系電解質膜のドライ状態における酸素ガス透過性と陽電子消滅測定から算出された自由体積サイズに高い相関が見られ ( 図 2-17) ガスが膜中の空隙を透過していることが示唆された しかしながら湿潤状態においては ナフィオンおよび炭化水素系それぞれの膜で透過挙動と自由体積サイズとの関係が異なっており ドライ状態のような P(H 2 )/T (cm 3 cmcm -2 S -1 Pa -1 K -1 ) NRE212CS Dry state -30 o C~80 o C /V FV, PS (nm -3 ) 図 2-17 酸素ガス透過性と自由体積の関係 空隙サイズに単純に依存するという関係のみではないということが明らかとなった 今後さらに検討を進める計画である P(O 2 )/T (cm 3 cmcm -2 S -1 Pa -1 K -1 ) 1-3 電解質材料の化学的反応 耐久性の解析電解質膜の化学的耐久性の評価化学的耐久性試験の参照試料として ナフィオンを選択し 125 o C に加熱した雰囲気下での過酸化水素蒸気に対する耐久性評価を行なった これまで ポリスチレン換算の相対分子量の経時変化が劣化解析手段の一つとして利用されているが 他の構造解析手法と組み合わせて考察する際に分子量に関してより正確な情報が必要不可欠となる そこで LC-MS 装置の LC 部に高分子測定用のサイズ排除カラムと低分子測定用の逆相カラムをそれぞれ設置し MS 部分の前に光散乱装置と示差屈折率計を接続してお互いの測定系に干渉しないような絶対分子量 (GPC-MALLS)+ 低分子分解物測定システムを構築した 耐久性試験後の膜試料を均一に溶媒に溶解させるための条件を種々検討することでナフィオンの絶対分子量測定に成功した また分子量に加えて 示差屈折率計から得られる屈折率増分 9

12 値が高分子鎖の組成変化 ( 耐久性試験の経時変化 ) に対して変化することを見出した 定量解析には至っていないが 高分子の主鎖および側鎖の分解に対する情報が生成分解物の LC-MS 測定と対応させて解析できるために 分解メカニズム解明に有用な手法であると期待できる より詳細な情報を得るために現在 NMR による構造解析も鋭意進めているところである 相違点を明らかにするための計測手法を確立できたので 実際の電池運転による加速劣化試験を行うことで分解メカニズム解明の詳細な検討を行う計画である また 分子量変化や分解生成物が確認できない初期の段階からの攻撃種と膜の反応を 攻撃種の濃度を確認しながら 最終的には反応の発生と反応箇所の分布をモニターしながら評価するための極微弱発光測定システムを開発中であり 今年度中に検出部の導入を予定している 1-4 電解質膜の機械的耐久性の評価平成 19 年度より 計画に基づき機械的耐久性の検討をスタートした MEA 内での環境に近づけるために 意図的に膨潤の方向を抑制した条件でのナフィオンの 60 o C における乾燥 (0%)- 湿潤 (80%) サイクル試験を開始した バルクの動的粘弾性測定結果からは 200 サイクルにおいても機械的強度の減少は見られず むしろ貯蔵弾性率が上昇し tanδが高温にシフトすることが確認された これは 乾燥 湿潤サイクルによって 膨潤方向が抑制されているにも関わらず 膜構造が緩和され より均一なモルフォロジーへの再配列が促進されたものと考えられる 現在 ナフィオンにおいてはさらにサイクル数を増やして試験を継続するとともに 炭化水素系電解質膜についても同様の試験を行う予定である 1-5 モデルポリマーの設計 合成 キャラクタリゼーション炭化水素系モデル電解質膜として まず同一の化学構造におけるガス透過性およびプロトン伝導性の比較を行うために 異なる 3 種の分子量かつ各分子量に対して低 (IEC:0.75) 中 (IEC:1.02) 高 (IEC:1.42) イオン交換容量 (IEC はスルホン酸基の含有量 ) をそれぞれ有する SPES を合成した また 側鎖にスルホン酸基を有する SPPBP のイオン交換容量の異なる 2 種類 (IEC:2.3 および 2.8) の試料を合成した 分子量を変化させた試料については現在合成中である また 高次構造の影響を検討するために SPPBP をベースポリマーとしたブロックコポリマーについても合成条件等を検討している 当初の計画にはなかったが 高次構造のモデル化を検討するために シリンダーやラメラ構造のような高次構造を制御することができる狭分散性の市販のブロックコポリマーをマトリックスとして 低分子あるいは高分子スルホン酸との分子間相互作用によるシリンダーやラメラ構造の作製についても検討しているところである 10

13 2 電解質構造と物質移動現象の関連性の解明 2-1. NMRによる高分子膜中の水 プロトン挙動の解析平成 18 年度は専ら設備導入に注力したが その後の本格的研究の成果として 種々の知見が得られている まず 低温度域での水の拡散係数測定を実施した 測定は 雰囲気温度 40 湿度ほぼ 100% の雰囲気に保持した PEM を試料管に封入した後 10 以下の温度で行った フッ素系および炭化水素系の結果を図 2-18 に示す この条件下では膜はいずれもフル加湿状態であると推測される ナフィオン 0.5 炭化水素膜 A D, 10-9 (m 2 /s) D, 10-9 (m 2 /s) Temperature ( o C) Temperature ( o C) 炭化水素膜 B 炭化水素膜 C D, 10-9 (m 2 /s) D, 10-9 (m 2 /s) Temperature ( o C) Temperature ( o C) 図 2-18 フル加湿状態の電解質膜中に含まれる水の拡散係数 炭化水素系 PEM でもその種類により異なるが 図 2-18 に示した PEM についてはフッ素系 PEM では-40~-45 炭化水素系 PEM では-20~-35 付近に拡散係数の変曲点が見られた 拡散に制限が加わらず相が均一だとすると拡散係数の温度に対する依存性は 単調変化であることが予想されるため 図の結果はこれらの付近の温度での水の状態変化を示唆しており 同じ温度域でのピーク強度減少もこのことを支持している 同じ膜の DSC 測定の-50 からの昇温プロファイルから 膜中に取り込まれた水が融解しはじめる温度はそれぞれ ~-40 付近と見積もられる 一方 水分が完全に凍結すると本手法の NMR ではピーク幅が非常に広くなり 明確なピークが観測されなくなる しかし 上記の温度以下 ( フッ素系の場合 -50 炭化水素系の場合 -40 ) においてもプロトンシグナルが観測され拡散も観測されていることから かなり束縛された状態ではあるが 移動可能なプロトンは残存してい 11

14 るといえる 低加湿状態でのプロトン伝導度を調べると それぞれの PEM に応じた含水率以上でプロトン伝導が発現し 伝導度が増大することが示唆された また 電解質膜中のプロトン拡散係数が異方性を持っていることも判明した ( 図 2-19) D (10-10 m 2 /s) Nafion In-plane Through plane In/Through Anisotropy, V/H D (10-10 m 2 /s) SPPBP In-plane Through plane In/Through Anisotropy, V/H Temperature/ o C Temperature/ o C 2-19 プロトン拡散係数 DSC SAXS による高分子膜中の水 プロトン挙動の解析 本研究では 含水状態の異なるフッ素系ならびに炭化水素系高分子電解質材料について 低温でのプロトン伝導度と膜中に含まれる水の量及び状態との関係を 示差走査型熱量計 (DSC) 調査した また プロトン伝導に及ぼす膜の高次構造の影響について小角 X 線散乱法 (SAXS) を用いて検討した 測定は 以下の方法で行なった 40 の水または水蒸気中に膜をセットし 異なる含水率を有する Nafion とモデル炭化水素系電解質膜 1(HC1) を調整した サンプル中の含水量と水の微視的な状態を示差走査量熱計 (DSC) で調べ プロトン伝導度は四端子法インピーダンスで-40 ~0 の範囲で測定した また 小角度 X 線散乱 (SAXS) で それらの膜の内部構造及び温度 含水率の依存性を調査した 図 2-20 中に Nafion R と炭化水素膜 HC1 の -60 ~10 に加熱過程における DSC の結果を示す 10%(Nafion) と 50%(HC1) 以上の含水率の場合は吸熱 DSC ピークが確認され それ以下の含水率では確認されなかった Nafion と HC1 のピークいずれも含水率と共に増強し ピークの温度 (T p ) およびエンドセット温度は高温側にシフトする それらのピークは膜中に含まれる水の融解ピークであり ピークの面積より水分量を見積もった その結果 ピークより見積もられた水分量は DSC / W/g Nafion 10H 2 O% Nafion 26H 2 O% HC1 50H 2 O% HC1 90H 2 O% T / 2-20 DSC 測定結果 12

15 κ / Scm -1 Intensity The freezable and non-reezable water uptakes wt% 膜の総合水量より少なく 凍結しない ( 不凍水 ) が存在することを示している 図 2-21 は総合水量に対する凍結水と不凍水の量を示しており 総合水量と共に凍結 水と不凍水量は増加することが分かった DSC の結果からは HC1 は Nafion と同じ 含水率 ( 例えば総合水量 40%) においては全て The non-freezable water in Nafion The freezable water in Nafion The non-freezable water in HC1 不凍水となる The freezable water in HC1 図 2-22 に-40 と 0 での Nafion と HC1 の伝 導度の含水率の依存性を比較したものである DSC の結果から 水の凍結開始温度以上では 伝 導度は含水率と共に単調増加する 一方水の凍結 開始温度以下では 凍結水を含む高含水率に対し ては伝導度が低下し 凍結温度の前後で二つの異 The total water uptakes wt% なる活性化エネルギーが存在することが分かっ た 図 2-21 凍結水と不凍水の量 Maruitz らは Nafion 中でのプロトンが幾つか のメカニズムで動くことを報告した この活性 化エネルギーの変化は 膜中の構造に大きな変化 がないと仮定すれば プロトンが水の凍結前後に 異なるメカニズムで伝導されることを示唆して いる 図 2-23 は Nafion 及び HC1 の SAXS プロファ イルを示している 含水率に関わらず Nafion は s = (2sin / )0.04~0.08nm -1 に強いX 線散 0 for Nafion -40 for Nafion 0 for HC1-40 for HC1 Total water uptakes wt% 図 2-22 プロトン伝導度の含水率依存性 乱ピークを示し PTFE 骨格から形成される結晶相に対応しているものと考えられる さらに 4% 以上の含水率を有する Nafion では 0.2~0.35nm -1 に親水性クラスター間の干渉ピークが確認され連続性の高い親水ドメインが形成されているこ T = 40 4H 2 O% for Nafion 11H 2 O% for Nafion 20H 2 O% for HC1 とを示している 一方 HC1 の場合は親水性ドメインに係わると考えられる弱いピークのみが確認された その異なる SAXS パターンは HC1 膜中に Nafion と異なる高次構造が存在することを示唆しており 低温時での不凍水含有量に加えてプロトン伝導の違いに大きく関係しているものと考えられる s / 10nm -1 図 2-23 SAXS 測定結果 13

16 2. 研究環境整備状況 平成 17 年度においては AIST 臨海副都心センター ( 東京都江東区青海 ) 本館 2 階フロアーに約 1,000m 2 の実験室スペースを確保し 燃料電池用の各種基礎研究に適した実験室への改築工事を行った 6 月に基本設計作業に着手し 安全と機密保持との両立 を織り込んだ設計が 8 月末に完了した 11 月に改修工事着工に漕ぎ着け 平成 18 年 1 月末日には 引渡しを受けるに至った 2 月には事務所スペースを改造し マネージャと研究者居室を合わせた大部屋式の事務室が完成した 図 1-3 認証装置 図 1-1 実験室通路 図 1-2 実験室ケ ート 図 1-4 在室表示盤図 1-5 事務室 ( 大部屋式 ) 平成 18 年度においては AIST つくば西事業所 ( つくば市小野川 ) の実験スペース (88m 2 ) を整備するとともに 臨海副都心センターに於いては 平成 19 年 2 月に 別途産総研運営費交付金を活用したセキュリティーシステムを組み込み 安全とセキュリティーの両立させた実験室が最終的に完成した 各種データ 各種文章等の電子情報に関する管理システムの構築を進めて来た 平成 17 年 8 月から 情報の階層 守るべき機密レベルについて検討を重ね また システムエンジニアを交えてのハード ソフト構築検討を経て 12 月に 研究センター内のデーターサーバーを介しての情報管理システムが完成した 14

17 3. 事業共通の成果 ( 評価資料 に対応 ) (1) 研究基盤整備研究テーマに合致したスキルとレベルを有する研究者を 公募 人脈を利した探索等の工夫を重ね 計画に少し足りないものの 優秀な研究者ならびに研究補助者を随時採用することが出来た 表 1 スタッフ数 項目 運営スタッフ チーム長 & 研究員 研究補助者 顧問 & 協力研究員 実習生 事務アシスタント 平成 17 年度 平成 18 年度 平成 19 年度 総計 (2) 人材育成学会中心の活動であった研究員を FC-Cubic の活動の特徴でもある産業界との連携を生かし 日常の研究活動において企業技術者との交流や産業界への成果展開 ニーズ課題の優先度をどの様に処理するのかなど まさに 産業界とサイエンスの橋渡しをする人材の育成を On the Job Training で行っている FC-Cubic の研究員は増加の一途ではあるが このような中 平成 18 年度に特別研究員 ( ポスドク ) を佐賀県に送り出すことが出来た 佐賀県において 産業界のニーズを組み入れながら科学研究に活躍を期待している状況である (3) 研究活動本研究事業はゼロベースからのスタートであり 研究を実施するための環境整備等が平成 17 年度 ~ 平成 18 年度前半までの活動の中心であった 平成 18 年度後半からは徐々に成果を生み出している 表 2 共通成果指標の一覧 項目 報告書学会発表 論文数 特許 招待講演セミナー 平成 17 年度 平成 18 年度 総計 平成 19 年度 現在の累積

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