2.5 臨床に関する概括評価 タプコム配合点眼液 第 2 部 ( モジュール 2): CTD の概要 ( サマリー ) 2.5 臨床に関する概括評価 参天製薬株式会社 1

Size: px
Start display at page:

Download "2.5 臨床に関する概括評価 タプコム配合点眼液 第 2 部 ( モジュール 2): CTD の概要 ( サマリー ) 2.5 臨床に関する概括評価 参天製薬株式会社 1"

Transcription

1 タプコム配合点眼液 第 2 部 ( モジュール 2): CTD の概要 ( サマリー ) 参天製薬株式会社 1

2 目次 製品開発の根拠 申請医薬品の薬理学的分類 緑内障及び高眼圧症の臨床的 / 病態的側面 本剤開発の意義 臨床開発計画 規制当局によるガイダンスや助言 生物薬剤学に関する概括評価 臨床薬理に関する概括評価 試験添付資料 臨床薬理のまとめ 有効性の概括評価 有効性を評価した試験 個々の試験における有効性の結果 全試験を通しての結果の比較と解析 用法 用量の検討 有効性のまとめ 安全性の概括評価 医薬品への曝露 有害事象 重篤な有害事象及び他の重要な有害事象 臨床検査値の評価 眼科検査結果の評価 安全性のまとめ ベネフィットとリスクに関する結論 ベネフィット リスク 結論 参考文献

3 表 臨床に関する概括評価で用いた略語一覧略語又は用語略さない表現又は定義 AUC inf Area under the concentration vs. time curve from 0 to infinity( 投与後 0- 無限大時間の濃度 - 時間曲線下面積 ) C max Maximum concentration( 最高濃度 ) DE-111 点眼液有効成分としてタフルプロストを % チモロール 0.5% 相当量のチモロールマレイン酸塩を含有する点眼液 X%/Y%DE-111 点有効成分としてタフルプロストを X% チモロール Y% 相当量のチモロ眼液ールマレイン酸塩を含有する点眼液 ただし 有効成分としてタフルプロストを % チモロール 0.5% 相当量のチモロールマレイン酸塩を含有する点眼液は DE-111 点眼液 と表記 FAS Full Analysis Set( 最大の解析対象集団 ) ICH International Conference on Harmonization of Technical Requirements for Registration of Pharmaceuticals for Human Use ( 日米 EU 医薬品規制調和国際会議 ) LOCF Last Observation Carry Forward( 最終観察値をそれ以降の値に外挿する方法 ) MedDRA Medical Dictionary for Regulatory Activities(ICH で開発された国際医学用語集 ) PG Prostaglandin( プロスタグランジン ) PPS Per Protocol Set( 治験実施計画書に適合した解析対象集団 ) QOL Quality of life( 生活の質 ) SD Standard Deviation( 標準偏差 ) SE Standard Error( 標準誤差 ) 対照薬治験において比較の対照として用いられる薬剤タフルプロスト DE-111 点眼液に含まれる有効成分の一つであり プロスタグランジン F 2α 誘導体タフルプロストタフルプロストの活性本体カルボン酸タフルプロスト有効成分としてタフルプロストを % 含有する点眼液 タプロス 点眼液 % 点眼液 % 等として販売されている治験薬治験依頼者から提供される被験薬 対照薬 導入期用タフルプロスト点眼液 % 導入期用チモロール点眼液 0.5% 及びプラセボ点眼液チモロール点眼有効成分としてチモロール 0.25% 相当量のチモロールマレイン酸塩を含液 0.25% 有する点眼液 チモプトール 点眼液 0.25% 等として販売されている 3

4 表 臨床に関する概括評価で用いた略語一覧 ( 続き ) 略語又は用語略さない表現又は定義チモロール点眼有効成分としてチモロール 0.5% 相当量のチモロールマレイン酸塩を含液 0.5% 有する点眼液 チモプトール 点眼液 0.5% 等として販売されているチモロールマレ DE-111 点眼液に含まれる有効成分の一つであり β 遮断薬イン酸塩治療期治療期開始登録が完了した時点から 本治験で規定されたすべての検査 観察項目が終了するまでとし 規定した検査 観察項目が実施できない場合は最終検査観察までとする また 被験薬開始日を 0 日とする導入期同意取得後 治験で規定された検査 観察項目を実施した時点から 治療期開始登録前までとするトラフ眼圧値朝点眼前の眼圧値被験薬有効性及び安全性評価の対象とされる薬剤 ( 本治験では DE-111 点眼液 ) プラセボ点眼液 DE-111 点眼液の基剤点眼液 ( 有効成分を含有しない点眼液 ) 製品開発の根拠 申請医薬品の薬理学的分類 DE-111 点眼液は 緑内障及び高眼圧症の治療を目的とした有効成分としてタフルプロストを % チモロール 0.5% 相当量のチモロールマレイン酸塩を含有する配合点眼液である タフルプロストは参天製薬株式会社及び旭硝子株式会社により開発された PGF 2α 誘導体であり 日本においては緑内障 高眼圧症治療剤として 2008 年 10 月に承認され 同年 12 月より タプロス 点眼液 % として販売されており タフルプロストを % 含有する点眼液は 2012 年 6 月時点で世界 51ヵ国にて販売されている また チモロールマレイン酸塩を含有する薬剤は 緑内障 高眼圧症治療剤として 1978 年にアメリカで発売後 日本においては 1980 年代より参天製薬株式会社及び MSD 株式会社によって チモプトール 点眼液 0.25% 0.5% や チモプトール XE 点眼液 0.25% 0.5% 等として販売されている 2010 年 10 月時点でチモロールとして 0.25% あるいは 0.5% 相当量のチモロールマレイン酸塩を含有する点眼液は世界 80ヵ国以上 その持続性ゲル化点眼液は世界約 60ヵ国で発売されている PGF 2α 誘導体であるタフルプロストは点眼後 角膜に存在するエステラーゼにより活性本体であるタフルプロストカルボン酸に速やかに代謝され プロスタノイド FP 受容体アゴニストとして作用し ぶどう膜強膜流出路からの房水流出を促進することで眼圧下降効果を示 4

5 す また β 遮断薬であるチモロールは 毛様体に存在する β 受容体を遮断し 毛様体突起 での房水の産生を抑制することによって眼圧下降効果を示す 緑内障及び高眼圧症の臨床的 / 病態的側面緑内障は 視神経と視野に特徴的変化を有し 通常 眼圧を十分に下降させることにより視神経障害を改善もしくは抑制しうる眼の機能的構造的異常を特徴とする疾患と定義されており 緑内障の機能的構造的異常の本態は緑内障性視神経症である (1) 緑内障は隅角所見 眼圧上昇を来たしうる疾患 ( 状況 ) の有無及び付随する要因により分類することができ 基本的には 眼圧上昇の原因を他に求めることのできない原発緑内障 ( 原発開放隅角緑内障と原発閉塞隅角緑内障に大別される ) 他の眼疾患や全身疾患あるいは薬物使用が原因となって眼圧上昇が生じる続発緑内障 胎生期の隅角発育異常により眼圧上昇をきたす発達緑内障の 3 病型に分類される なお 原発開放隅角緑内障のうち 眼圧が常に統計学的に規定された正常値に留まるサブタイプは正常眼圧緑内障と分類されている 一方 高眼圧症は眼圧等房水動態の点では原発開放隅角緑内障と共通する特徴を有しながら 視神経並びに視野の特徴的変化を欠く病型であり 原発開放隅角緑内障の前段階 あるいは視神経の眼圧抵抗性の強い症例と考えられている 緑内障により視野障害が進行すると 日常生活に支障が生ずるのみでなく 最終的には失明に至る 2005 年度に報告された厚生労働科学研究 (2) によると 眼疾患による失明原因としては緑内障が第一位であった 2000 年 ~2001 年に実施された詳細な緑内障疫学調査である多治見スタディ (3)(4) において 40 歳以上の日本人における緑内障の有病率は 5.0%( 原発開放隅角緑内障 3.9% 原発閉塞隅角緑内障 0.6% 続発緑内障 0.5%) 高眼圧症は 0.8% であった 緑内障の危険因子には高眼圧 眼循環障害 視神経の脆弱性 家族歴等種々の要因が考えられているが エビデンスに基づく唯一確実な治療法は眼圧下降であり (5)(6)(7) 眼圧下降剤による治療が主体となっている 現在用いられている眼圧下降剤としては 房水産生量を減少させる β 遮断薬や炭酸脱水酵素阻害薬 主経路 ( 線維柱帯流出路 ) からの房水流出量を増加させる副交感神経作動薬 副経路 ( ぶどう膜強膜流出路 ) からの房水流出量を増加させる PG 関連薬や α 1 遮断薬等がある 日本緑内障学会緑内障診療ガイドライン ( 第 3 版 ) において眼圧下降治療における薬物治療の一般的方針としては 第一選択薬として単剤での治療を開始し 単剤で目標眼圧を達成できない場合に 薬剤の切り替えあるいは作用機序の異なる薬剤の追加併用が推奨されている また 多剤併用療法の際には配合点眼薬の使用により患者のアドヒアランスや QOLの向上も考慮すべきと 配合剤の意義についても述べられている 5

6 本剤開発の意義現在 緑内障 高眼圧症の治療には PG 関連薬や β 遮断薬が第一選択薬として使用されているが 単剤ですべての患者に対して十分な眼圧下降を達成できない場合もあり 2 剤以上の薬剤が併用されている患者も少なくない 2009 年に全国 30 施設で実施された緑内障患者の治療に関する実態調査 (8) によると 単剤で治療されていた患者は 48.4% と半数以下であり 2 剤併用が 24.3% 3 剤併用が 12.8% であった 単剤での治療薬としては PG 関連薬が 65.6% 次いで β 遮断薬類が 30.4% を占めており β 遮断薬のなかではチモロール類が最も多く使用されていた また 2 剤併用される薬剤としては PG 関連薬を含む組み合わせが中心であり PG 関連薬と β 遮断薬の併用が 58.6% と過半数を占めていた この併用においては点眼回数が最大で 1 日 3 回必要となるが 薬剤数と点眼回数の増加を負担に感じる患者は多い 実際に 2000 年に実施された緑内障患者へのアンケート調査 (9) でも 理想の点眼薬としては 少ない点眼回数でよいこと が最上位に挙げられており 患者のニーズは高く 配合点眼液で薬剤数及び 1 日の点眼回数が減ることによって 患者の利便性が向上すると考えられる また 緑内障は慢性疾患であり 長期間にわたって眼圧下降剤を継続使用する必要があるが 高齢者の患者が多く 視野障害が高度に進行した段階や急性緑内障発作を起こしている状態を除いて明確な自覚症状は乏しい このため 多剤併用療法が必要な患者において複数の点眼液をすべて規定どおりに点眼し続けることは容易ではない 規定どおりの点眼回数が守られていなければ期待した眼圧下降効果が得られず 視野障害の進行を十分抑制できないため 良好なアドヒアランスが得られやすい薬剤を選択することが重要である 日本緑内障学会緑内障ガイドライン ( 第 3 版 ) でも アドヒアランスを改善するポイントの一つとして 配合点眼液の利用により最小限の治療とすることなどが述べられている 2 剤以上の点眼液を同一時間帯に併用する場合 先に点眼された点眼液の有効成分が眼表面から吸収あるいは消失する前に次の点眼を行うと 先の点眼液の有効成分が希釈されたり洗い流されたりする 洗い流し効果 ( ウォッシュアウト ) ために 薬効の減弱が懸念される 非臨床試験で 正常眼圧サルにチモロール点眼液 0.5% とタフルプロスト点眼液 % を間隔をあけずに連続点眼した結果 DE-111 点眼液より眼圧下降効果が有意に減弱することが示された (3) またラットにおいて チモロール点眼液 0.5% とタフルプロスト点眼液 % を連続点眼した結果 チモロールの房水中濃度は 5 分間隔をあけて点眼した場合より低下した (2) このような薬効の減弱への懸念から 点眼液の添付文書では適用上の注意として 他の点眼剤と併用する場合には 少なくとも 5 分間以上の間隔をあけて点眼すること 等の記載があるように 臨床現場では併用に関して患者への特別な点眼指導が必要であり 同時に服用が可能な内服と異なり点眼液の併用は患者への負担が大きい 実際に 30% 近くの患者が 1 分以内に 2 剤を点眼していたとの報告 (10) もあり 洗い流し効果による薬効の減弱が懸念される また 点眼剤で防腐剤として汎用されているベンザルコニウム塩化物は 眼表面の角膜細胞や結膜細胞への障害性を有することが報告されており (11) 長期間にわたって眼圧下降剤を継続使用する場合に 多剤併用療法は単剤治療と比 6

7 較して角結膜がベンザルコニウム塩化物に曝露される機会が増加し 角結膜上皮障害の出現頻度が高くなることが懸念される 配合点眼液の利用で 1 日 1 回の点眼治療にすることにより ベンザルコニウム塩化物の 1 日あたりの曝露量を大幅に軽減することが可能であり 眼表面の安全性を向上させることによる臨床的メリットも期待される 有効性に関して PG 関連薬と β 遮断薬の組み合わせによる 1 日 1 回点眼の配合点眼液は β 遮断薬の点眼回数が 1 日 2 回から 1 日 1 回に減少するため PG 関連薬 1 日 1 回点眼と β 遮断薬 1 日 2 回点眼の併用と比べて効果減弱の懸念がある 実際に ラタノプロスト点眼液 0.005%1 日 1 回点眼とチモロール点眼液 0.5%1 日 2 回点眼の併用と ラタノプロストを % チモロール 0.5% 相当量のチモロールマレイン酸塩を含有する配合点眼液 1 日 1 回点眼の眼圧下降効果を 12 週間クロスオーバーで比較した試験において ラタノプロスト点眼液 0.005% とチモロール点眼液 0.5% の併用が配合点眼液よりも 1 mmhg 以上強い眼圧下降効果を示したとの報告 (12) もあり 単剤併用に比して効果減弱のない配合点眼液が望ましい DE-111 点眼液は 臨床での使用頻度が最も高い PG 関連薬と β 遮断薬の組み合わせとなるタフルプロストを % 及びチモロール 0.5% 相当量のチモロールマレイン酸塩を含有する配合点眼液である 製剤設計の工夫として 両有効成分の有効性を十分発揮できるよう タフルプロスト及びチモロールの低下させることなく 室温保存可能な安定性を担保できるを選択した 利便性向上 アドヒアランス及び QOLの改善が期待でき 緑内障の薬物療法改善に寄与できるものと考える 臨床開発計画 臨床データパッケージ DE-111 点眼液の臨床データパッケージを表 に示す DE-111 点眼液の臨床試験は DE-111 点眼液の健康成人男性を対象とした臨床薬理試験 - 第 Ⅰ 相 -( 以下 試験 ) DE-111 点眼液の原発開放隅角緑内障又は高眼圧症を対象としたタフルプロスト点眼液及びタフルプロスト点眼液 / チモロール点眼液併用との二重盲検比較試験 - 第 Ⅲ 相 検証的試験 -( 以下 試験 ) DE-111 点眼液の原発開放隅角緑内障又は高眼圧症を対象としたチモロール点眼液との二重盲検比較試験 - 第 Ⅲ 相 検証的試験 -( 以下 試験 ) 及び DE-111 点眼液の開放隅角緑内障又は高眼圧症を対象としたオープンラベルによる長期投与試験 - 第 Ⅲ 相 -( 以下 試験 ) の 4 試験であり いずれも日本国内において実施した 試験は 健康成人男性を対象に DE-111 点眼液の各配合成分との安全性及び体内薬物動態を比較検討する目的で タフルプロスト点眼液 % チモロール点眼液 0.5%(1 日 2 回点眼 ) 及びタフルプロスト点眼液 % とチモロール点眼液 0.5%(1 日 2 回点眼 ) の併用を対照とし 無作為化クロスオーバー評価者盲検試験を実施した 本試験の結果 有 7

8 効成分としてタフルプロストを % チモロール 0.5% 相当量のチモロールマレイン酸塩を含有する DE-111 点眼液は 各配合成分との比較において安全性に問題なく 配合による薬物動態学的相互作用はないものと考えられ 第 Ⅲ 相試験に移行した 試験は 原発開放隅角緑内障又は高眼圧症患者を対象に DE-111 点眼液の配合成分の一つであるタフルプロスト点眼液 % との優越性を検証すること 及びタフルプロスト点眼液 % とチモロール点眼液 0.5%(1 日 2 回点眼 ) の併用との非劣性を検証する目的で 二重盲検並行群間比較試験にて安全性を含め比較検討した タフルプロスト点眼液 % を 4 週間投与する導入期後に 眼圧 18 mmhg 以上の患者を DE-111 点眼液 タフルプロスト点眼液 % 又はタフルプロスト点眼液 % とチモロール点眼液 0.5%(1 日 2 回点眼 ) の併用のいずれかの投与群に無作為割付けし 4 週間投与の治療期を設定した 平均日中眼圧は 1 日 3 回 ( 朝点眼前 点眼 2 時間後 点眼 8 時間後 ) の測定とし 治療期 0 週及び 4 週に行った この結果 DE-111 点眼液はタフルプロスト点眼液 % に対する優越性及びタフルプロスト点眼液 % とチモロール点眼液 0.5%(1 日 2 回点眼 ) の併用との非劣性が検証され 安全性に問題はなかった 試験は 原発開放隅角緑内障又は高眼圧症患者を対象に DE-111 点眼液の配合成分の一つであるチモロール点眼液 0.5%(1 日 2 回点眼 ) との優越性を検証する目的で 二重盲検並行群間比較試験にて安全性を含め比較検討した チモロール点眼液 0.5% を 4 週間投与する導入期後に 眼圧 20 mmhg 以上の患者を DE-111 点眼液 又はチモロール点眼液 0.5% (1 日 2 回点眼 ) のいずれかの投与群に無作為割付けし 4 週間投与の治療期を設定した 平均日中眼圧は 1 日 3 回 ( 朝点眼前 点眼 2 時間後 点眼 8 時間後 ) の測定とし 治療期 0 週及び 4 週に行った この結果 DE-111 点眼液はチモロール点眼液 0.5%(1 日 2 回点眼 ) に対する優越性が検証され 安全性に問題はなかった 試験は 開放隅角緑内障又は高眼圧症患者を対象に オープンラベル試験にて 安全性及び眼圧下降効果を検討した 開放隅角緑内障又は高眼圧症患者をタフルプロスト点眼液 % チモロール点眼液 0.5%(1 日 2 回点眼 ) 又はタフルプロスト点眼液 % とチモロール点眼液 0.5%(1 日 2 回点眼 ) の併用のいずれかに無作為割付けし 4 週間投与する導入期を設定した その後 それぞれの投与群から DE-111 点眼液に切り替え治療期として 52 週投与した この結果 DE-111 点眼液は安定かつ良好な眼圧下降効果を示し DE-111 点眼液の安全性に問題はなかった 以上の試験成績より DE-111 点眼液の有効性及び安全性が確認されたため 製造販売承認申請することとした 8

9 表 臨床データパッケージ 総括報 試験名 ( 治験実施計画書番号 ) 試験の 目的 デザイン被験薬 対照薬対象 目標 症例数 投与方法 投与 期間 告書作 成 状 況 1DE-111 点眼液 点眼 2 タフルプロス 期 ト点眼液 第 Ⅰ DE-111 点眼液の健康成人男性を対象とした臨床薬理試験 - 第 Ⅰ 相 - ( ) 薬物動態忍容性 クロスオーバー評価者盲検試験 % 3チモロール点眼液 0.5% 4タフルプロスト点眼液 % とチモロール点眼液 0.5% 併用 健康成人男性 32 例 11 日 1 回 21 日 1 回 31 日 2 回 41 日 1 回 +1 日 2 回 期 7 日 + 点眼期第 Ⅱ 期 7 日 完了 DE-111 点眼液の原発開 1DE-111 点眼液 放隅角緑内障又は高眼圧症を対象としたタフルプロスト点眼液及びタフルプロスト点眼液 / チモロール点眼液併用との二重盲検比較試験 - 第 Ⅲ 相 検証的試験 有効性検証試験 ( 実薬対照 ) 無作為化二重盲検比較試験 2タフルプロスト点眼液 % 3タフルプロスト点眼液 % とチモ 原発開放隅角緑内障高眼圧症 480 例 11 日 1 回 21 日 1 回 31 日 1 回 +1 日 2 回 導入期 4 週 + 治療期 完了 - ロール点眼液 4 週 ( ) 0.5% 併用 9

10 表 臨床データパッケージ ( 続き ) 総括報 試験名 ( 治験実施計画書番号 ) 試験の 目的 デザイン被験薬 対照薬対象 目標 症例数 投与方法 投与 期間 告書作 成 状 況 DE-111 点眼液の原発開放隅角緑内障又は高眼圧症を対象としたチモロール点眼液との二重盲検比較試験 - 第 Ⅲ 相 検証的試験 - ( ) 有効性検証試験 ( 実薬対照 ) 無作為化 二重盲検 比較試験 1DE-111 点眼液 2 チモロール点 眼液 0.5% 原発開放隅角緑内障高眼圧症 140 例 11 日 1 回 21 日 2 回 導入期 4 週 + 治療期 4 週 完 了 開放隅 角緑内 導入 DE-111 点眼液の開放隅 障 期 角緑内障又は高眼圧症を対象としたオープンラベルによる長期投与試験 - 第 Ⅲ 相 - ( ) 長期安 全性 オープン ラベル試 験 DE-111 点眼液 落屑緑内障色素緑内障 126 例 1 日 1 回 4 週 + 治療期 完 了 高眼圧 52 週 症 外国臨床データ外国においては参天製薬株式会社の子会社である Santen Oyが DE-111 点眼液と同様に有効成分としてタフルプロストを % チモロール 0.5% 相当量のチモロールマレイン酸塩を含有した防腐剤非含有製剤である DE-111A 点眼液の開発を継続中である 10

11 規制当局によるガイダンスや助言 DE-111 点眼液の臨床データパッケージは 独立行政法人医薬品医療機器総合機構の医薬品相談 ( 年月日申込 ) にて 年月日に開催された対面助言での指導 助言に従って構成した 対面助言における指導 助言の主なポイントを以下 (1) ~ (6) に示す (1) (2) (3) (4) (5) (6) 生物薬剤学に関する概括評価 該当しない 11

12 2.5.3 臨床薬理に関する概括評価 DE-111 点眼液の薬物動態を確認する目的で 健康成人男性を対象とした第 Ⅰ 相試験を日本 国内にて 1 試験実施した 試験添付資料 第 Ⅰ 相試験では 健康成人男性 32 例を対象として DE-111 点眼液を 1 回 1 滴 1 日 1 回 7 日間 両眼点眼した場合の体内薬物動態について タフルプロスト点眼液 %(1 回 1 滴 1 日 1 回 ) チモロール点眼液 0.5%(1 回 1 滴 1 日 2 回 ) 及びタフルプロスト点眼液 %(1 回 1 滴 1 日 1 回 ) とチモロール点眼液 0.5%(1 回 1 滴 1 日 2 回 ) の併用における 7 日間 両眼点眼と比較検討した この結果 血漿中タフルプロストカルボン酸濃度は DE-111 点眼液 タフルプロスト点眼液 % タフルプロスト点眼液 % とチモロール点眼液 0.5% の併用のいずれにおいても 点眼後 0.083~0.25 時間に C max を示し その後速やかに消失して 点眼後 55 分以降には定量下限界 (0.01 ng/ml) 未満であった DE-111 点眼液において C max ( 平均 ± 標準偏差 ) は 反復点眼 1 日目及び 7 日目で ± 及び ± ng/ml タフルプロスト点眼液 % では ± 及び ± ng/ml タフルプロスト点眼液 % とチモロール点眼液 0.5% の併用では ± 及び ± ng/mlであった 血漿中チモロール濃度は DE-111 点眼液 チモロール点眼液 0.5% タフルプロスト点眼液 % とチモロール点眼液 0.5% の併用のいずれにおいても 点眼後 0.117~2 時間に C max を示した DE-111 点眼液において C max ( 平均 ± 標準偏差 ) は 反復点眼 1 日目及び 7 日目で 1.409±0.344 及び 1.293±0.551 ng/ml チモロール点眼液 0.5% では 1.353±0.719 及び 1.544±0.690 ng/ml タフルプロスト点眼液 % とチモロール点眼液 0.5% の併用では 1.572±0.663 及び 1.762±0.698 ng/mlとなった 平均 AUC inf は 反復点眼 1 日目及び 7 日目で DE-111 点眼液では 6.766±1.888 及び 6.449±2.774 ng hr/ml チモロール点眼液 0.5% では 6.348±3.004 及び 7.796±2.775 ng hr/ml タフルプロスト点眼液 % とチモロール点眼液 0.5% の併用では 7.361±2.560 及び 8.403±2.365 ng hr/mlであった 臨床薬理のまとめ 試験における体内薬物動態の検討では すべての点眼液において血漿中タフルプロストカルボン酸 チモロールともに反復点眼による体内動態への影響は認められなかった また DE-111 点眼液の血漿中タフルプロストカルボン酸及びチモロール濃度は タフルプロ 12

13 スト点眼液 % チモロール点眼液 0.5% 及びタフルプロスト点眼液 % とチモロ ール点眼液 0.5% の併用と比較して差異が認められなかったことから 配合による薬物動態学 的相互作用はないと考えられた 13

14 2.5.4 有効性の概括評価 有効性を評価した試験有効性を評価した試験の一覧を表 に示した DE-111 点眼液の緑内障及び高眼圧症に対する有効性は 導入期にタフルプロスト点眼液 % を点眼し タフルプロスト点眼液 % 及びタフルプロスト点眼液 % とチモロール点眼液 0.5%(1 日 2 回点眼 ) の併用を対照とした 試験 導入期にチモロール点眼液 0.5% を点眼し チモロール点眼液 0.5% を対照とした 試験 並びに長期投与試験である 試験により評価した デザイン比較対照試験 ( 二重盲検群間比較試験 ) 非対照試験 ( オープン試験 ) 表 有効性を評価した試験の一覧導入期試験試験目的対象 ( 投与期間 導入 ( 相 ) 期用点眼液 ) タフルプロストに原発開放隅角緑内 4 週間 対する優越性障 高眼圧症 タフルプロスト試験 FAS:487 例 ( 第 Ⅲ 相 ) 併用に対する非劣 PPS:474 例性 原発開放隅角緑内 4 週間 チモロールに対す障 高眼圧症 チモロール試験る優越性 FAS:166 例 ( 第 Ⅲ 相 ) PPS:154 例原発開放隅角緑内 4 週間障 ( 広義 )( 原発 タフルプロスト 開放隅角緑内障と チモロール長期投与における試験正常眼圧緑内障 ) 併用有効性 ( 第 Ⅲ 相 ) 落屑緑内障 色素緑内障 高眼圧症 :136 例 治療期 ( 投与期間 被験薬 対照薬 ) 4 週間 DE-111 タフルプロスト 併用 4 週間 DE-111 チモロール 52 週間 DE 有効性の評価方法緑内障治療における真のエンドポイントは 視野障害の進行防止にあるが その評価は長期にわたるため 真のエンドポイントを用いることは現実的ではない 日本緑内障学会緑内障診療ガイドライン ( 第 3 版 ) (1) に 現在 緑内障に対するエビデンスに基づいた唯一確実な治療法は眼圧を下降することである とされているように 臨床現場における緑内障に対する治療は眼圧下降を目的としている また 現在までに製造販売承認を得ている緑内障治 14

15 療薬は すべて眼圧を主たるエンドポイントとして評価されていることからも 有効性のエンドポイントとして眼圧を用いた 緑内障治療では 眼圧を 1 日中コントロールすることが重要であることから (13)(14)(15) 試験及び 試験では 眼圧の日内変動の確認を行うために日中に複数の眼圧測定時点を設定し 0 週からの平均日中眼圧変化量を主要評価項目とした 測定時点は 投与眼圧の眼圧下降効果が最も弱いトラフ眼圧値 ( 朝点眼前 ) に加え DE-111 点眼液の有効成分 ( タフルプロスト及びチモロールマレイン酸塩 ) の点眼後の眼圧下降効果のピーク時間を考慮して (16)(17)(18) 点眼 2 時間後及び点眼 8 時間後を設定した 試験では トラフ眼圧値 ( 朝点眼前 ) の 0 週及び-4 週からの眼圧変化量及び眼圧変化率を評価した 試験及び 試験では 有効性解析対象集団は最大の解析対象集団 (FAS) を採用した また 治験実施計画書に適合した解析対象集団 (PPS) についても解析し FAS との相違について考察した なお 有効性の概括評価 (2.5.4) は FASの結果を用いて記述した 対象患者比較試験 ( 試験 試験 ) では 原発開放隅角緑内障及び高眼圧症を対象とした また 配合点眼液は単剤で目標眼圧を達成できない場合における使用が想定されることから タフルプロスト点眼液 % 又はチモロール点眼液 0.5% の使用においても一定以上の眼圧値を示す患者を対象とした 長期投与試験 ( 試験 ) では 正常眼圧緑内障が多い日本での実態をふまえ 対象患者としてより幅広く 開放隅角緑内障 ( 正常眼圧緑内障を含めた広義の原発開放隅角緑内障 色素緑内障 落屑緑内障 ) 及び高眼圧症を対象とした 患者の年齢についても 当該疾患は高齢者に多く認められることから 下限は日本における成人年齢とし 上限は設定しなかった 試験デザイン 対照薬 DE-111 点眼液は 有効成分としてタフルプロストを % チモロール 0.5% 相当量のチモロールマレイン酸塩を含有する配合点眼液であり 各有効成分の単剤からの切り替えが想定される このことから タフルプロスト点眼液 % 及びチモロール点眼液 0.5% に対する眼圧下降効果の優越性を検証することを目的に 各単剤を対照とした無作為化二重盲検比較試験 ( 試験 試験 ) を設定した 15

16 また DE-111 点眼液は タフルプロスト点眼液 % 及びチモロール点眼液 0.5% の併用からの切り替えも想定されるため 併用との非劣性を検証することとした なお PG 関連薬が 1 日 1 回点眼であるのに対し β 遮断薬のチモロール点眼液 0.5% は 1 日 2 回点眼であることから これらを有効成分とする配合点眼液を 1 日 1 回点眼とした場合 β 遮断薬の投与回数減少による眼圧下降効果減弱が懸念される 実際に PG 関連薬と β 遮断薬の既承認配合点眼液では併用より眼圧下降効果が減弱するとの報告 (12) もあり 併用との非劣性の検証は意義あるものと考えた この併用を対照とした非劣性試験は タフルプロスト点眼液 % と同時比較することにより タフルプロスト点眼液 % とチモロール点眼液 0.5% の併用の有効性について分析感度が確認できることから 併用を対照とした非劣性試験はタフルプロスト点眼液 % 対照の比較試験と同一試験 ( 試験 ) で実施することとした 非劣性マージンは 各配合成分である PG 関連薬及び β 遮断薬のプラセボに対する眼圧下降効果 (PG 関連薬 :-6.5~-8.4 mmhg β 遮断薬 :-5.2~-6.9 mmhg プラセボ:-1.3~-1.6 mmhg) (19) の 1/2 以下を満たし かつ他剤眼圧下降薬の臨床試験で非劣性マージンとして設定頻度の多い 1.5 mmhgとした 導入期 DE-111 点眼液は 有効成分としてタフルプロストを % チモロール 0.5% 相当量のチモロールマレイン酸塩を含有する配合点眼液であり タフルプロスト点眼液 % とチモロール点眼液 0.5% の各単剤で効果不十分 あるいはタフルプロスト点眼液 % とチモロール点眼液 0.5% の併用でアドヒアランス及び QOLの向上が望まれる患者への使用が想定される このため タフルプロスト点眼液 % 及びタフルプロスト点眼液 % とチモロール点眼液 0.5%(1 日 2 回点眼 ) の併用を対照とした 試験では タフルプロスト点眼液 % を点眼する導入期を設定した チモロール点眼液 0.5% を対照とした 試験では チモロール点眼液 0.5% を点眼する導入期を設定した 試験では タフルプロスト点眼液 % チモロール点眼液 0.5% 及びタフルプロスト点眼液 % とチモロール点眼液 0.5%(1 日 2 回点眼 ) の併用のいずれかを点眼する導入期を設定した また 各導入期薬剤別の眼圧下降効果に関する検討が可能と考えられる例数を確保するために 1:1:1 の割合で無作為化し 非盲検で実施した 導入期間は 前治療薬の影響を消失させ 導入期用点眼液の有効性が安定する期間として 4 週間と設定した 治療期 試験では 治療期開始時に DE-111 点眼液 タフルプロスト点眼液 % 又はタフルプロスト点眼液 % とチモロール点眼液 0.5%(1 日 2 回点眼 ) の併用のいずれかに無作為に割付け 二重盲検下で実施した 試験では 治療期開始時に DE

17 点眼液又はチモロール点眼液 0.5%(1 日 2 回点眼 ) のいずれかに無作為に割付け 二重盲検下で実施した 試験では 治療期に DE-111 点眼液を点眼した 試験及び 試験における治療期間は これまでに実施されたタフルプロスト点眼液 % 及びチモロール点眼液 0.5% の臨床試験の結果から 両点眼液の眼圧下降効果が安定する 4 週間の治療期を設定した (20)(21) また 試験では 長期投与における検討を行うため ICH-E1ガイドライン 致命的でない疾患に対し長期間の投与が想定される新医薬品の治験段階において安全性を評価するために必要な症例数と投与期間 (1995 年 ) に準じて 52 週間の治療期を設定した 症例数タフルプロスト点眼液 % 及びタフルプロスト点眼液 % とチモロール点眼液 0.5% の併用を対照とした 試験では DE-111 点眼液とタフルプロスト点眼液 % との期待される眼圧変化量の差を 1.5 mmhg 標準偏差を 4 mmhgとし 有意水準を 5% t 検定を用いた検出力を 90% とするとき 1 群の必要例数は 151 例となった また DE-111 点眼液とタフルプロスト点眼液 % とチモロール点眼液 0.5% の併用との期待される眼圧変化量の差を 0 mmhg 非劣性マージンを 1.5 mmhg 標準偏差を 4 mmhgとし 有意水準を 5% t 検定を用いた検出力を 90% とするとき 1 群の必要例数は 151 例となったため 目標症例数を 1 群 160 例と設定した チモロール点眼液 0.5% を対照とした 試験では DE-111 点眼液とチモロール点眼液 0.5% との期待される眼圧変化量の差を 2.0 mmhg 標準偏差を 4.0 mmhgとし 有意水準を 5% t 検定を用いた検出力を 80% とするとき 1 群の必要例数は 64 例となったため 目標症例数を 1 群 70 例と設定した 試験では ICH-E1ガイドライン 致命的でない疾患に対し長期間の投与が想定される新医薬品の治験段階において安全性を評価するために必要な症例数と投与期間 (1995 年 ) を満たす例数として 52 週点眼例を 100 例以上と設定し 中止率約 20% を考慮して目標症例数を 126 例と設定した 個々の試験における有効性の結果 試験 タフルプロスト点眼液 % 及びタフルプロスト点眼液 % とチモロール点眼液 0.5%(1 日 2 回点眼 ) の併用を対照とした試験 添付資料 原発開放隅角緑内障又は高眼圧症患者における眼圧下降効果を指標として DE-111 点眼液 (1 回 1 滴 1 日 1 回 4 週間両眼点眼 ) の タフルプロスト点眼液 %(1 回 1 滴 1 17

18 日 1 回 4 週間両眼点眼 ) との優越性 タフルプロスト点眼液 %(1 回 1 滴 1 日 1 回 4 週間両眼点眼 ) とチモロール点眼液 0.5%(1 回 1 滴 1 日 2 回 4 週間両眼点眼 ) の併用との非劣性を 多施設共同無作為化二重盲検並行群間比較試験により検証した また 安全性についても比較検討した 原発開放隅角緑内障又は高眼圧症患者のうち 導入期としてタフルプロスト点眼液 % を 4 週間点眼後の眼圧が 18 mmhg 以上の被験者を 置換ブロック法を用いて DE-111 群 タフルプロスト群 又は併用群に 1:1:1 の割合で無作為に割付け 治療期 4 週間を二重盲検下で実施した 文書同意を得た症例 574 例のうち 558 例に導入期のタフルプロスト点眼液 % が点眼され このうち 489 例が無作為化割付けされ (DE-111 群 161 例 タフルプロスト群 164 例 併用群 164 例 ) 治療期に移行した 治療期用治験薬が点眼された 488 例 (DE-111 群 161 例 タフルプロスト群 164 例 併用群 163 例 ) のうち 0 週の眼圧測定値が 1 日分 (3 時点 ) 利用できなかった 1 例を除外した 487 例 (DE-111 群 161 例 タフルプロスト群 163 例 併用群 163 例 ) を有効性解析対象集団 (FAS) とした 主要評価項目である 治療期終了時 (4 週又は中止時 ) における 0 週からの平均日中眼圧変化量を図 に示した 平均日中眼圧変化量 ( 平均値 ± 標準偏差 ) は DE-111 群で -2.6±1.8 mmhg タフルプロスト群で-0.9±1.7 mmhg 併用群で-2.2±1.8 mmhgであった DE-111 点眼液とタフルプロスト点眼液 % との群間差 (DE-111 群 -タフルプロスト群 平均値 ± 標準誤差 ) は-1.7±0.2 mmhg 95% 信頼区間は-2.1~-1.3 mmhgであり DE-111 点眼液のタフルプロスト点眼液 % に対する優越性が検証された (P<0.001) また タフルプロスト点眼液 % とチモロール点眼液 0.5% の併用との群間差 (DE-111 群 - 併用群 平均値 ± 標準誤差 ) は-0.3±0.2 mmhg 95% 信頼区間は-0.7~0.1 mmhgであり その上限値は事前に規定した非劣性マージン 1.5 mmhgを超えず DE-111 点眼液のタフルプロスト点眼液 % とチモロール点眼液 0.5%(1 日 2 回点眼 ) の併用に対する非劣性が検証された 18

19 Change from baseline in mean diurnal IOP N = mmhg /LOCF DE-111 Tafluprost Tafluprost + Timolol Week 図 平均日中眼圧変化量 : 試験 試験 ( チモロール点眼液 0.5% を対照とした試験 ) 添付資料 原発開放隅角緑内障又は高眼圧症患者における眼圧下降効果を指標として DE-111 点眼液 (1 回 1 滴 1 日 1 回 4 週間両眼点眼 ) の チモロール点眼液 0.5%(1 回 1 滴 1 日 2 回 4 週間両眼点眼 ) との優越性を 多施設共同無作為化二重盲検並行群間比較試験により検証した また 安全性についても比較検討した 原発開放隅角緑内障又は高眼圧症患者のうち 導入期としてチモロール点眼液 0.5% を 4 週間点眼後の眼圧が 20 mmhg 以上の被験者を 置換ブロック法を用いて DE-111 群又はチモロール点眼液 0.5% のいずれかに 1:1 の割合で無作為に割付け 治療期 4 週間をダブルダミー法を用いた二重盲検下で実施した 文書同意を得た症例 203 例のうち 188 例に導入期のチモロール点眼液 0.5% が点眼され 治療期に移行した 166 例 (DE-111 群 82 例 チモロール群 84 例 ) を 有効性解析対象集団 (FAS) とした 主要評価項目である 治療期終了時 (4 週又は中止時 ) における 0 週からの平均日中眼圧変化量を図 に示した 治療期終了時 (4 週又は中止時 ) における 0 週からの平均日中眼圧変化量 ( 平均値 ± 標準偏差 ) は DE-111 点眼液で-3.2±2.1 mmhg チモロール点眼液 0.5% で-1.7±2.1 mmhgであり DE-111 点眼液とチモロール点眼液 0.5% との群間差 (DE

20 群 - チモロール群 平均値 ± 標準誤差 ) は -1.5±0.3 mmhg 95% 信頼区間は -2.2~-0.9 mmhg で あり DE-111 点眼液のチモロール点眼液 0.5% に対する優越性が検証された (P<0.001) Change from baseline in mean diurnal IOP N = mmhg /LOCF DE-111 Timolol Week 図 平均日中眼圧変化量 : 試験 試験 ( 長期投与試験 ) 添付資料 開放隅角緑内障又は高眼圧症患者における DE-111 点眼液 (1 回 1 滴 1 日 1 回 52 週間両眼点眼 ) の安全性及び眼圧下降効果をオープンラベルによる多施設共同試験により検討した 原発開放隅角緑内障 ( 広義 )( 原発開放隅角緑内障又は正常眼圧緑内障 ) 落屑緑内障 色素緑内障又は高眼圧症患者を対象に タフルプロスト点眼液 % チモロール点眼液 0.5% 又はタフルプロスト点眼液 % とチモロール点眼液 0. 5% の併用に 1:1:1 で無作為に割付け 導入期 4 週間をオープンラベル下で実施した後 治療期として DE-111 点眼液を 52 週間点眼した 文書同意を得た症例 162 例のうち 148 例が無作為割付け ( タフルプロスト点眼液 % 51 例 チモロール点眼液 0.5% 49 例 タフルプロスト点眼液 %+チモロール点眼液 0.5% 48 例 ) された 治療期に移行し DE-111 点眼液を点眼した 136 例を 有効性解析対象集団とした 眼圧値は 0 週と比較し 4 週から有意に下降し 52 週までその効果は持続した また 導入期点眼液別では タフルプロスト点眼液 % 又はチモロール点眼液 0.5% から DE

21 点眼液への切り替えでは 眼圧値は 0 週と比較し 4 週から有意な眼圧下降を示し 52 週までその効果は持続した タフルプロスト点眼液 % とチモロール点眼液 0.5% の併用から DE-111 点眼液への切り替えでは すべての測定時期において 0 週と比較し眼圧値の有意な変化は認められず 安定した眼圧下降効果を示した 全試験を通しての結果の比較と解析 試験対象集団 被験者背景有効性を評価したすべての試験で 緑内障及び高眼圧症を対象とした 試験及び 試験では 原発開放隅角緑内障及び高眼圧症が 約半数ずつ組入れられた 試験では 原発開放隅角緑内障及び高眼圧症に加え 正常眼圧緑内障が 35.3% 組入れられた 平均年齢は 61.7~64.0 歳であり 高齢者 (65 歳以上 ) の割合は 46.6~54.4% と約半数を占めた 緑内障前治療薬ありの割合は 80.7~85.3% と 80% 以上を占めた 有効性の評価対象集団と市販後に使用が予想される患者集団との差異緑内障は高齢者で多く認められている疾患であり 今回実施した試験はいずれも高齢者が約半数組入れられた また 比較試験 ( 試験 試験 ) での原発開放隅角緑内障及び高眼圧症に加え 長期投与試験 ( 試験 ) では 日本人に多い正常眼圧緑内障も組入れられており 市販後に使用が予想される患者集団との差異はないと考えられた 2011 年に 日本緑内障学会緑内障診療ガイドライン ( 第 3 版 ) に改訂され 配合点眼液に関する記載が追記された この中で 配合点眼液は 単剤で目標眼圧が達成されない場合や 多剤併用療法時のアドヒアランス及び QOL 向上のために使用されることが記載されており DE-111 点眼液の臨床試験においても タフルプロスト点眼液 % 又はチモロール点眼液 0.5% 単剤で一定以上の眼圧を示す患者や タフルプロスト点眼液 % とチモロール点眼液 0.5% の併用から切り替えた患者を対象としていることから 市販後に使用が予想される患者集団との差異はないと考えられた 21

22 有効性の結果 単剤治療患者に対する有効性 (1) タフルプロスト点眼液 % との比較 試験では タフルプロスト点眼液 % を導入期として 4 週間点眼後 DE-111 点眼液に切り替えて治療期として 4 週間点眼した群 (DE-111 群 ) と タフルプロスト点眼液 % を継続して 4 週間点眼した群 ( タフルプロスト群 ) を比較した DE-111 群及びタフルプロスト群の平均日中眼圧変化量を図 表 に示した DE-111 群の 4 週 / 中止時のベースライン (0 週 ) からの平均日中眼圧変化量 ( 平均値 ± 標準偏差 ) は-2.6±1.8 mmhgであり タフルプロスト群の変化量 ( 平均値 ± 標準偏差 ) は-0.9±1.7 mmhgであった 変化量の群間差は-1.7 mmhgと有意に優れた眼圧下降効果を示し (P<0.001) DE-111 点眼液のタフルプロスト点眼液 % に対する優越性が検証された 治療期 2 週 ( 朝点眼前 ) 及び治療期 4 週の朝点眼前 点眼 2 時間後及び 8 時間後の測定ポイントにおける眼圧の推移を図 に示した DE-111 点眼液は トラフ値 ( 朝点眼前 ) を含むすべての測定ポイントにおいて タフルプロスト点眼液 % に対する優越性を示した (P<0.001) 以上 DE-111 点眼液は 点眼 2 週間後から また 1 日を通じて タフルプロスト点眼液 % より優れた眼圧下降効果を示すことが確認された 22

23 Change from baseline in mean diurnal IOP N = mmhg /LOCF DE-111 Tafluprost Week 図 タフルプロスト点眼液と比較した試験の平均日中眼圧変化量 : 試験 表 タフルプロスト点眼液と比較した試験の平均日中眼圧変化量 : 試験平均日中眼圧群間比較 (mmhg) (mmhg) ベースライン (Mean±SD) 4 週 / 中止時 (Mean±SD) 変化量 (Mean±SD) 群間差 (Mean±SE) 95% 信頼 区間 P 値 DE-111 (N=161) タフルプロスト (N=163) 19.6± ± ± ± ± ± ± ~-1.3 <0.001 群間比較はベースラインを共変量とした共分散分析に基づく結果 23

24 mmhg 24.0 DE-111 Tafluprost IOP N = /LOCF Week 図 タフルプロスト点眼液と比較した試験の眼圧の推移 : 試験 (2) タフルプロスト点眼液 % から DE-111 点眼液への切り替え導入期にタフルプロスト点眼液 % を点眼し治療期に DE-111 点眼液に切り替えた試験 ( 試験 試験 ) の眼圧変化量 ( 朝点眼前 ) を表 に示した 試験の治療期 4 週時のベースライン (0 週 ) からの眼圧変化量 ( 朝点眼前 )( 平均値 ± 標準偏差 ) は-3.1±2.2 mmhg 試験の眼圧変化量 ( 朝点眼前 )( 平均値 ± 標準偏差 ) は -1.7±2.3 mmhgであり いずれも 0 週からの有意な眼圧下降を示した 2 試験間の眼圧変化量の違いは ベースライン眼圧の影響と考えられた 表 タフルプロスト点眼液から切り替えた試験の眼圧変化量 眼圧 ( 朝点眼前 )(mmhg) 導入期 ベースライン (0 週 ) (Mean±SD) 4 週 / 中止時 (Mean±SD) 変化量 (Mean±SD) 試験 (N=161) 試験 (N=48) タフルプロスト点眼液 % 4 週間タフルプロスト点眼液 % 4 週間 20.1± ± ± ± ± ±2.3 24

25 (3) チモロール点眼液 0.5% との比較 試験では チモロール点眼液 0.5% を導入期として 4 週間点眼後 DE-111 点眼液に切り替えて治療期として 4 週間点眼した群 (DE-111 群 ) と チモロール点眼液 0.5% を継続して 4 週間点眼した群 ( チモロール群 ) を比較した DE-111 群及びチモロール群の平均日中眼圧変化量を図 表 に示した DE-111 群の 4 週 / 中止時のベースライン (0 週 ) からの平均日中眼圧変化量 ( 平均値 ± 標準偏差 ) は-3.2±2.1 mmhgであり チモロール群の変化量 ( 平均値 ± 標準偏差 ) は-1.7±2.1 mmhg であった 変化量の群間差は-1.5 mmhg と有意に優れた眼圧下降効果を示し (P<0.001) DE-111 点眼液のチモロール点眼液 0.5% に対する優越性が検証された また 治療期 2 週 ( 朝点眼前 ) 及び治療期 4 週の朝点眼前 点眼 2 時間後及び 8 時間後の測定ポイントにおける眼圧の推移を図 に示した DE-111 点眼液は トラフ値 ( 朝点眼前 ) を含むすべての測定ポイントにおいて チモロール点眼液 0.5% に対する優越性を示した (P<0.01) 以上 DE-111 点眼液は 点眼 2 週間後から また 1 日を通じて チモロール点眼液 0.5% より優れた眼圧下降効果を示すことが確認された Change from baseline in mean diurnal IOP N = mmhg /LOCF DE-111 Timolol Week 図 チモロール点眼液と比較した試験の平均日中眼圧変化量 : 試験 25

26 表 チモロール点眼液と比較した試験の平均日中眼圧変化量 : 試験平均日中眼圧群間比較 (mmhg) (mmhg) ベースライン (0 週 ) (Mean±SD) 4 週 / 中止時 (Mean±SD) 変化量 (Mean±SD) 群間差 (Mean±SE) 95% 信頼 区間 P 値 DE-111 (N=82) チモロール (N=84) 20.8± ± ± ± ± ± ± ~-0.9 <0.001 群間比較はベースラインを共変量とした共分散分析に基づく結果 mmhg 24.0 DE-111 Timolol IOP N = /LOCF Week 図 チモロール点眼液と比較した試験の眼圧の推移 : 試験 (4) チモロール点眼液 0.5% からの切り替え導入期にチモロール点眼液 0.5% を点眼し 治療期に DE-111 点眼液に切り替えた試験 ( 試験 試験 ) の眼圧変化量 ( 朝点眼前 ) を表 に示した

27 試験の治療期 4 週 / 中止時のベースライン (0 週 ) からの眼圧変化量 ( 朝点眼前 ) は-4.0±2.2 mmhg 試験の眼圧変化量は ( 朝点眼前 ) は -2.1±2.2 mmhgであり いずれも 0 週からの有意な眼圧下降を示した 2 試験での眼圧変化量の違いは ベースライン眼圧の影響と考えられた 表 チモロール点眼液から切り替えた試験の眼圧変化量 眼圧 ( 朝点眼前 )(mmhg) 導入期 ベースライン (0 週 ) (Mean±SD) 4 週 / 中止時 (Mean±SD) 変化量 (Mean±SD) 試験 (N= 82) 試験 (N=45) チモロール点眼液 0.5% 4 週間チモロール点眼液 0.5% 4 週間 21.7± ± ± ± ± ± 併用治療患者に対する有効性 (1) タフルプロスト点眼液 % とチモロール点眼液 0.5% の併用との比較 試験では タフルプロスト点眼液 % を導入期として 4 週間点眼後 DE-111 点眼液に切り替えて治療期として 4 週間点眼した群 (DE-111 群 ) と タフルプロスト点眼液 % とチモロール点眼液 0.5% の併用に切り替えた群 ( 併用群 ) を比較した DE-111 群及び併用群の平均日中眼圧変化量を図 表 に示した DE-111 群の 4 週 / 中止時のベースライン (0 週 ) からの平均日中眼圧変化量 ( 平均値 ± 標準偏差 ) は -2.6±1.8 mmhg 併用群の変化量( 平均値 ± 標準偏差 ) は-2.2±1.8 mmhgであり DE-111 群の眼圧下降効果が数値的に上回った 変化量の群間差は-0.3 mmhgであり 95% 信頼区間は-0.7 ~0.1 mmhgと 事前に規定した非劣性マージン 1.5 mmhgを超えなかったことから DE-111 点眼液のタフルプロスト点眼液 % とチモロール点眼液 0.5% の併用に対する非劣性が検証された また 治療期 2 週 ( 朝点眼前 ) 治療期 4 週の朝点眼前 点眼 2 時間後及び 8 時間後の測定ポイントにおける眼圧変化量を図 に示した DE-111 点眼液は トラフ値 ( 朝点眼前 ) を含むすべての測定ポイントにおいて タフルプロスト点眼液 % とチモロール点眼液 0.5% の併用に対する非劣性の基準を満たした なお 試験において 併用群の眼圧下降効果はタフルプロスト群よりも有意に強かったことから 非劣性について 十分な分析感度を有することが確認された 27

28 以上 DE-111 点眼液は 点眼 2 週間後から また 1 日を通じて タフルプロスト点眼液 % とチモロール点眼液 0.5%(1 日 2 回点眼 ) の併用に劣らない眼圧下降効果を示すこ とが確認された Change from baseline in mean diurnal IOP N = mmhg /LOCF DE-111 Tafluprost + Timolol Week 図 併用と比較した試験の平均日中眼圧変化量 : 試験 表 併用と比較した試験の平均日中眼圧変化量 : 試験 平均日中眼圧 群間比較 (mmhg) (mmhg) ベースライン (0 週 ) (Mean±SD) 4 週 / 中止時 (Mean±SD) 変化量 (Mean±SD) 群間差 (Mean±SE) 95% 信頼区間 P 値 DE-111 (N=161) 併用 (N=163) 19.6± ± ± ± ± ± ± ~ 群間比較はベースラインを共変量とした共分散分析に基づく結果 28

29 mmhg 24.0 DE-111 Tafluprost + Timolol IOP N = /LOCF Week 図 併用と比較した試験の眼圧の推移 : 試験 (2) タフルプロスト点眼液 % とチモロール点眼液 0.5% の併用からの切り替え導入期にタフルプロスト点眼液 % とチモロール点眼液 0.5% を併用し 治療期で DE-111 点眼液に切り替えた試験 ( 試験 ) の眼圧変化量 ( 朝点眼前 ) を表 に示した 試験の治療期 4 週時のベースライン (0 週 ) からの眼圧変化量 ( 朝点眼前 )( 平均値 ± 標準偏差 ) は-0.4±2.1 mmhgであり 有意差はなく (P=0.196) タフルプロスト点眼液 % とチモロール点眼液 0.5% の併用から切り替えた場合でも 眼圧下降効果が安定して維持された 表 併用から切り替えた試験の眼圧変化量 眼圧 ( 朝点眼前 )(mmhg) 導入期 ベースライン (0 週 ) (Mean±SD) 4 週 / 中止時 (Mean±SD) 変化量 (Mean±SD) 試験 (N=43) タフルプロスト点眼液 % + チモロール点眼液 0.5% 4 週間 15.8± ± ±2.1 29

30 長期点眼時の有効性 DE-111 点眼液を長期間 (52 週間 ) 点眼した試験 ( 試験 ) において 眼圧値 ( 朝点眼前 全群 ) はすべての測定時期でベースライン (0 週 ) より有意に下降し その効果は 52 週間にわたり減弱しなかった このことから DE-111 点眼液の有効性は長期間持続することが確認された 部分集団における結果の比較 診断名の影響全試験について 診断名別 ( 原発開放隅角緑内障 高眼圧症 正常眼圧緑内障 落屑緑内障 ) に分けて比較した結果 DE-111 点眼液の眼圧下降効果はいずれの集団においても認められた 原発開放隅角緑内障 高眼圧症 正常眼圧緑内障の集団で 眼圧下降効果の差は認められなかった 落屑緑内障については 症例数が少なかったため詳細な検討はできなかった 年齢の影響全試験について 年齢を 65 歳未満 ( 非高齢者 ) と 65 歳以上 ( 高齢者 ) に分けて比較した結果 DE-111 点眼液の眼圧下降効果はいずれの集団においても認められ その程度に差は認められなかった 性別の影響 全試験について 男女に分けて比較した結果 DE-111 点眼液の眼圧下降効果はいずれの集 団においても認められ その程度に差は認められなかった ベースライン眼圧値の影響全試験について ベースラインの眼圧値 ( 朝点眼前 ) を 21 mmhg 未満 21 mmhg 以上に分けて比較した結果 DE-111 点眼液の眼圧下降効果は いずれの集団においても認められた ベースライン眼圧が高い集団ほど大きな眼圧下降効果を示した 用法 用量の検討 推奨用法 用量 DE-111 点眼液は 有効成分としてタフルプロストを % チモロール 0.5% 相当量のチモロールマレイン酸塩を含有する配合点眼液である 30

31 用量について タフルプロストは有効性及び安全性が確認されている既承認の % とした チモロールは 0.25% 及び 0.5% の 2 濃度で承認されているが チモロールは濃度依存的に眼圧下降効果を示すことが確認されており (22)(23)(24) 0.5% との組み合わせの方がより強い眼圧下降効果を示すと推察された 非臨床試験において チモロール点眼液 0.25% チモロール点眼液 0.5% %/0.25%DE-111 点眼液及び DE-111 点眼液について 正常眼圧サルを用いて眼圧下降効果を比較検討した結果 単剤及び配合点眼液のいずれも 0.5% チモロールの方が 0.25% チモロールより強い眼圧下降効果を示したことから % タフルプロスト及び 0.5% チモロール相当量のチモロールマレイン酸塩の組み合わせを選択した (2) 臨床試験では DE-111 点眼液を有効成分の各単剤と比較した試験 ( 試験 試験 ) において優越性が検証され 併用と比較した試験 ( 試験 ) では非劣性が検証された 安全性に関しては サルを用いた反復投与毒性試験において DE-111 点眼液及び各有効成分を 3 倍濃度とした %/1.5%DE-111 点眼液の忍容性が確認され また配合による影響は認められなかった ( ) 臨床試験では 健康成人を対象とした反復投与試験 ( 試験 ) で DE-111 点眼液の血漿中タフルプロストカルボン酸及びチモロール濃度は タフルプロスト点眼液 % チモロール点眼液 0.5% 及びタフルプロスト点眼液 % とチモロール点眼液 0.5% の併用と比較して差異がなく 配合による薬物動態学的相互作用はないと考えられ 安全性にも問題は認められなかった また 患者を対象とした DE-111 点眼液の各単剤及び併用と比較した試験 ( 試験 試験 ) また 長期投与試験 ( 試験 ) の結果においても 安全性について特段の懸念は認められなかった 以上のことから % タフルプロストと 0.5% チモロール相当量のチモロールマレイン酸塩の配合が妥当であることが確認された なお 配合剤は単剤で十分な治療効果が得られない患者に使用されることが想定され 強い眼圧下降効果が必要とされること また 実際の臨床現場においても PG 関連薬とチモロール点眼液 0.5% が頻用されていることから % タフルプロストと 0.5% チモロール相当量のチモロールマレイン酸塩の配合は医療ニーズに適していると考えられた 用法について チモロール点眼液 0.5% が 1 日 2 回点眼であるが タフルプロスト点眼液 % が 1 日 1 回点眼であることに加え 患者のアドヒアランス向上を考え 1 日 1 回点眼と設定した この際 配合剤ではチモロール点眼液の点眼回数が減少するため タフルプロスト点眼液 % とチモロール点眼液 0.5% の併用に比べ眼圧下降効果の減弱が懸念される このため 両有効成分の有効性を十分発揮できるよう タフルプロスト及びチモロールの低下させることのないよう製剤設計を工夫した 試験では 1 日 1 回点眼の DE-111 点眼液の眼圧下降効果を タフルプロスト点眼液 %(1 日 1 回点眼 ) とチモロール点眼液 0.5%(1 日 2 回点眼 ) の併用と比較した結果 非劣性が検証された 31

32 以上のことから DE-111 点眼液の用法は タフルプロスト点眼液 % とチモロール点 眼液 0.5%(1 日 2 回点眼 ) の併用に劣らない眼圧下降効果を示した 1 日 1 回点眼が妥当であ ることが確認された 有効性のまとめ 1. DE-111 点眼液の眼圧下降効果について タフルプロスト点眼液 % に対する優越性が検証された 2. DE-111 点眼液の眼圧下降効果について チモロール点眼液 0.5% に対する優越性が検証された 3. DE-111 点眼液の眼圧下降効果について タフルプロスト点眼液 % とチモロール点眼液 0.5%(1 日 2 回点眼 ) の併用に対する非劣性が検証された 4. DE-111 点眼液の眼圧下降効果について 投与後 2 週以降 また日中すべての眼圧測定時点において タフルプロスト点眼液 % 及びチモロール点眼液 0.5% との優越性 並びにタフルプロスト点眼液 % とチモロール点眼液 0.5% の併用との非劣性が示され 眼圧が 1 日中コントロール可能であることが確認された 5. DE-111 点眼液は タフルプロスト点眼液 % 並びにチモロール点眼液 0.5% からの切り替えにおいて さらなる眼圧下降効果を示した また タフルプロスト点眼液 % とチモロール点眼液 0.5% の併用からの切り替えにおいても 変わらない安定した眼圧下降効果を示した 6. DE-111 点眼液の眼圧下降効果は 52 週間の長期投与において減弱しなかった 7. DE-111 点眼液の眼圧下降効果は 診断名 高齢者 / 非高齢者 性別に影響されなかった 32

33 2.5.5 安全性の概括評価 医薬品への曝露 安全性を評価した試験 DE-111 点眼液は有効成分としてタフルプロストを % チモロール 0.5% 相当量のチモロールマレイン酸塩を含有する配合点眼液である 各有効成分単剤の効能 効果及び DE-111 点眼液の承認申請における効能 効果は 緑内障 高眼圧症 である 第 Ⅰ 相試験 ( 試験 ) では健康成人男性志願者を 第 Ⅲ 相試験 ( 試験及び 試験 ) では原発開放隅角緑内障及び高眼圧症を また 第 Ⅲ 相長期投与試験 ( 試験 ) では 正常眼圧緑内障が多い日本での実態をふまえ 開放隅角緑内障 ( 正常眼圧緑内障を含めた広義の原発開放隅角緑内障 色素緑内障 落屑緑内障 ) 及び高眼圧症を対象とした DE-111 点眼液の用法用量は 1 回 1 滴 1 日 1 回とし 投与期間はそれぞれの試験の目的に応じ 表 のとおり設定した また DE-111 点眼液は タフルプロスト点眼液 % とチモロール点眼液 0.5% の各単剤で効果不十分 あるいはタフルプロスト点眼液 % とチモロール点眼液 0.5% の併用でアドヒアランス及び QOLの向上が望まれる患者への使用が想定される このため タフルプロスト点眼液 % 及びタフルプロスト点眼液 % とチモロール点眼液 0.5%(1 日 2 回点眼 ) の併用を対照とした 試験では タフルプロスト点眼液 % を点眼する導入期を設定した チモロール点眼液 0.5%(1 日 2 回点眼 ) を対照とした 試験では チモロール点眼液 0.5% を点眼する導入期を設定した また 試験では 各単剤のみならず併用からの切り替えにおける有効性及び安全性を同一試験内で比較検討するため タフルプロスト点眼液 % チモロール点眼液 0.5% 又はタフルプロスト点眼液 % とチモロール点眼液 0.5%(1 日 2 回点眼 ) の併用のいずれかを点眼する導入期を設定し 無作為割付け後 非盲検で実施した 導入期間は 前治療薬の影響を消失させ 導入期用点眼液の有効性が一定となる期間として 4 週間と設定した DE-111 点眼液の安全性解析対象となった例数は 全試験で 395 例であった また 患者を対象とした 試験 試験及び 試験で 379 例であり これらについて併合解析を実施した 安全性を評価した臨床試験の一覧を表 に示した 33

34 表 安全性を評価した臨床試験の一覧 試験 ( 相 ) デザイ ン 対象 導入期用点眼液 ( 安全性解析対象 例数 ) 投与 期間 被験薬 対照薬 ( 安全性解析対象例数 ) 投与 期間 DE 試験 ( 第 Ⅰ 相 ) 無作為化クロスオーバー評価者盲検試験 健康成人男性志願者 - - (16 例 ) タフルプロスト (16 例 ) チモロール (16 例 ) タフルプロスト + チモロール併用 点眼期第 Ⅰ 期 7 日間 点眼期第 Ⅱ 期 7 日間 (16 例 ) DE-111 無作為 (161 例 ) 試験 ( 第 Ⅲ 相 ) 化二重盲検群間比較 原発開放隅角緑内障高眼圧症 タフルプロスト (488 例 ) 4 週間 タフルプロスト (164 例 ) タフルプロスト + 4 週間 試験 チモロール併用 (163 例 ) 無作為 DE 試験 ( 第 Ⅲ 相 ) 化二重盲検群間比較試験 原発開放隅角緑内障高眼圧症 チモロール (166 例 ) 4 週間 (82 例 ) チモロール (84 例 ) 4 週間 タフルプロスト 原発開放隅角緑内障 (48 例 ) 試験 ( 第 Ⅲ 相 ) オープン試験 高眼圧症正常眼圧緑内障色素緑内障 チモロール (45 例 ) タフルプロスト + 4 週間 DE-111 (136 例 ) 52 週間 落屑緑内障 チモロール併用 (43 例 ) 34

35 安全性の評価方法 DE-111 点眼液は有効成分として タフルプロストを % と 0.5% 相当量のチモロール マレイン酸塩を含有する配合点眼液である タフルプロストは薬理学上 PGF2α 誘導体に分類 される タフルプロスト ( 販売名 : タプロス 点眼液 %) の添付文書 (25) では 承認時の 副作用 ( 臨床検査値異常変動を含む ) は総症例 483 例中 326 例 (65.7%) に認められた 主な 副作用は 結膜充血 151 件 (31.3%) 睫毛の異常 93 件 (19.3%) そう痒感 85 件 (17.6%) 眼刺激感 65 件 (13.5%) 虹彩色素沈着 39 件 (8.1%) 等であった また 特定使用成績調査 ( 第 5 回安全性定期報告時 ) の副作用は総症例 3,260 例中 396 例 (12.1%) であった 主な副 作用は 眼瞼色素沈着 93 件 (2.9%) 結膜充血 74 件 (2.3%) 角膜びらん等の角膜上皮障害 58 件 (1.8%) 眼瞼の多毛症 40 件 (1.2%) 睫毛の異常 39 件 (1.2%) 等であった 重大な副 作用として虹彩色素沈着が 8.1% 発現した 一方 チモロールマレイン酸塩 ( 販売名 : チモプ トール 点眼液 0.25% チモプトール 点眼液 0.5%) の添付文書 (26) では 臨床試験における副 作用は総症例 818 例中 148 例 (18.09%) であった 主な副作用は 眼局所では眼刺激症状 81 件 (9.90%) 角膜炎 角膜びらん等の角膜障害 36 件 (4.40%) 霧視 視力低下等の視力障害 22 件 (2.69%) であり 全身では徐脈等の不整脈 8 件 (0.98%) 頭痛 6 件 (0.73%) であった 使用成績調査 ( 再審査終了時 ) における副作用は総症例 5,617 例中 266 例 (4.74%) であった 主な副作用は眼局所では角膜炎 角膜びらん等の角膜障害 80 件 (1.42%) 眼刺激症状 53 件 (0.94%) 霧視 視力低下等の視力障害 21 件 (0.37%) であり 全身では徐脈等の不整脈 23 件 (0.41%) 頭痛 13 件 (0.23%) であった 以上のとおり 両成分ともに全身よりも眼局所 性事象の発現頻度が高かった これらを踏まえ 試験及び 試験において 有害事象 臨床検査 血圧 脈拍数及び眼科的検査 ( 細隙灯顕微鏡検査 視力検査 ) を 試験において 有害事象 臨床検査 血圧 脈拍数及び眼科的検査 ( 細隙灯顕微鏡検査 視 力検査 視野検査 ) を安全性の評価項目とした また タフルプロスト点眼液 % で特 徴的に認められた眼瞼色素沈着 眼瞼の多毛症 睫毛の異常等については臨床試験において 点眼期間が 4 週間の試験では認められず長期試験でのみ認められ 3 ヵ月後頃から 6 ヵ月後 頃に発現率が高かった (27) ことから 試験においては DE-111 点眼液点眼開始時に写 真撮影を行い 虹彩及び眼瞼の色調 並びに睫毛について変化の有無を確認し 有害事象の 精査に努めた 治験薬点眼開始から最終日検査又は治験中止時までに観察されたすべての症状の発現 悪 化及び治験責任医師 治験分担医師が医学的に有害と判断した自覚症状以外の所見の発現 悪化を有害事象 ( あらゆる医療上の好ましくない あるいは意図しない疾病または徴候 : 被 験者にとって有害 不快な症状 所見 ) とし 治験薬との因果関係の有無は問わなかった なお 治験薬との因果関係が明確に否定できないものを副作用とした 35

36 有害事象 比較的よくみられる重篤でない副作用 健康成人を対象とした試験 試験の DE-111 点眼液における有害事象の発現頻度は 100%(16/16 例 ) 副作用発現頻度は 100%(16/16 例 ) であった 副作用の程度はいずれも軽度であり その発現頻度はチモロール点眼液 0.5% の 81.3%(13/16 例 ) を上回るもののタフルプロスト点眼液 % の 100%(16/16 例 ) 及びタフルプロスト点眼液 % とチモロール点眼液 0. 5% の併用の 100%(16/16 例 ) と同程度であった すべての副作用は治験期間中又は治験期間終了後に無処置にて回復した DE-111 点眼液において全身性 ( 眼以外 ) の副作用は認められなかった 患者を対象とした試験緑内障又は高眼圧症を対象とした 試験 試験 及び 試験の DE-111 点眼液における有害事象の発現頻度は 41.4%(157/379 例 ) 副作用発現頻度は 24.5% (93/379 例 ) であった 以下に比較的よく見られた ( 発現頻度 1% 以上 ) 有害事象について考察した (1) 結膜充血 眼充血緑内障又は高眼圧症を対象とした 試験 試験 及び 試験の DE-111 点眼液における有害事象発現頻度は 結膜充血 7.4%(28/379 例 ) 眼充血 2.4% (9/379 例 ) 副作用の発現頻度は 結膜充血 6.1%(23/379 例 ) 眼充血 2.4%(9/379 例 ) であった 重症度は すべて軽度であった 本事象の発現による中止は 3 例 ( 結膜充血 1 例 眼充血 2 例 ) に認められた (2) 点状角膜炎緑内障又は高眼圧症を対象とした 試験 試験 及び 試験の DE-111 点眼液における本事象の有害事象発現頻度は 6.6%(25/379 例 ) 副作用の発現頻度は 5.0%(19/379 例 ) であった 重症度は すべて軽度であった 本事象の発現による中止は 1 例のみであり 点眼開始 11 日後に発現し 点眼中止後 14 日後に回復が確認された (3) 眼刺激 緑内障又は高眼圧症を対象とした 試験 試験 及び 試験の DE-111 点眼液における本事象の有害事象発現頻度は 2.1%(8/379 例 ) であり すべて副作用 36

37 であった 重症度は すべて軽度であった また 本事象の発現による中止は 1 例のみであ り 点眼開始 1 日後に発現し 点眼中止 3 日後に回復が確認された (4) 睫毛の成長緑内障又は高眼圧症を対象とした 試験 試験 及び 試験の DE-111 点眼液における本事象の有害事象発現頻度は 8.7%(33/379 例 ) であり すべて副作用であった 重症度は すべて軽度であり 本事象の発現による中止は認められなかった (5) 眼瞼色素沈着緑内障又は高眼圧症を対象とした 試験 試験 及び 試験の DE-111 点眼液における本事象の有害事象発現頻度は 2.4%(9/379 例 ) であり すべて副作用であった 重症度は すべて軽度であり 本事象の発現による中止は認められなかった (6) 角膜炎緑内障又は高眼圧症を対象とした 試験 試験 及び 試験の DE-111 点眼液における本事象の有害事象発現頻度は 1.6%(6/379 例 ) 副作用の発現頻度は 0.3%(1/379 例 ) であった 重症度は すべて軽度であり 本事象の発現による中止は認められなかった (7) 鼻咽頭炎緑内障又は高眼圧症を対象とした 試験 試験 及び 試験の DE-111 点眼液における本事象の有害事象発現頻度は 7.1%(27/379 例 ) であり すべて治験薬との因果関係は否定された 重症度は すべて軽度であり 本事象の発現による中止は認められなかった (8) アレルギー性結膜炎緑内障又は高眼圧症を対象とした 試験 試験 及び 試験における DE-111 点眼液の有害事象発現頻度は 1.8%(7/379 例 ) であり 副作用の発現頻度は 0.5% (2/379 例 ) であった 重症度は すべて軽度であり 本事象の発現による中止は認められなかった 37

38 (9) 結膜出血緑内障又は高眼圧症を対象とした 試験 試験 及び 試験における DE-111 点眼液の有害事象発現頻度は 1.6%(6/379 例 ) であり 副作用の発現頻度は 0.5% (2/379 例 ) であった 重症度は すべて軽度であり 本事象の発現による中止は認められなかった (10) 眼乾燥緑内障又は高眼圧症を対象とした 試験 試験 及び 試験における DE-111 点眼液の有害事象発現頻度は 1.6%(6/379 例 ) であり 副作用の発現頻度は 1.1% (4/379 例 ) であった 重症度は すべて軽度であり 本事象の発現による中止は認められなかった (11) 高血圧緑内障又は高眼圧症を対象とした 試験 試験 及び 試験における DE-111 点眼液の有害事象発現頻度は 1.1%(4/379 例 ) であり すべて治験薬との因果関係は否定された 重症度は すべて軽度であり 本事象の発現による中止は認められなかった (12) 頭痛緑内障又は高眼圧症を対象とした 試験 試験 及び 試験における DE-111 点眼液の有害事象発現頻度は 1.1%(4/379 例 ) であり 副作用の発現頻度は 0.3% (1/379 例 ) であった 重症度は すべて軽度であった また 本事象の発現による中止は 1 例のみであり 点眼開始 56 日後に発現し 点眼中止 7 日後に回復が確認された 以上より 開放隅角緑内障 高眼圧症における DE-111 点眼液の主な副作用は 結膜充血 眼充血 点状角膜炎 睫毛の成長 眼瞼色素沈着 及び 眼刺激 と考えられた これらは DE-111 有効成分単剤で報告されている事象であり予測可能な事象であった また 発現頻度は有効成分単剤より上回るものではなかったことから 配合による安全性に特段の懸念はないと考えられた 38

39 表 有害事象及び副作用の発現頻度 : 試験 試験 試験 ( 安全性解析対象集団 ) DE-111 (Tafluprost DE-111 (Timolol DE-111 (Tafluprost DE-111 (All) run-in) run-in) + Timolol run-in) 例数 導入期有害事象 29 (13.9) 8 (6.3) 5 (11.6) 42 (11.1) 導入期副作用 15 (7.2) 1 (0.8) 3 (7.0) 19 (5.0) 治療期有害事象 68 (32.5) 53 (41.7) 36 (83.7) 157 (41.4) 治療期副作用 40 (19.1) 34 (26.8) 19 (44.2) 93 (24.5) 例数 (%) 表 有害事象 ( 発現率 1% 以上 ): 試験 試験 試験 ( 安全性解析対象集団 ) DE-111 (All) 発現率 : 157/379 (41.4) 合計 軽度 中等度 高度 感染症および寄生虫症鼻咽頭炎 27 (7.1) 27 (7.1) - - 血管障害 高血圧 4 (1.1) 4 (1.1) - - 神経系障害 頭痛 4 (1.1) 4 (1.1) - - 眼障害 眼瞼色素沈着 9 (2.4) 9 (2.4) - - 結膜出血 6 (1.6) 6 (1.6) - - アレルギー性結膜炎 7 (1.8) 7 (1.8) - - 眼乾燥 6 (1.6) 6 (1.6) - - 眼刺激 8 (2.1) 8 (2.1) - - 角膜炎 6 (1.6) 6 (1.6) - - 眼充血 9 (2.4) 9 (2.4) - - 点状角膜炎 25 (6.6) 25 (6.6) - - 睫毛の成長 33 (8.7) 33 (8.7) - - 結膜充血 28 (7.4) 28 (7.4) - - 例数 (%) MedDRA ver

40 表 有害事象 ( 発現率 1% 以上 )( 性別 年齢別 ): 試験 感染症および寄生虫症 鼻咽頭炎 試験 試験 ( 安全性解析対象集団 ) DE-111 (All) 合計性別年齢 発現率 : 157/379 (41.4) 男発現率 : 73/178 (41.0) 女発現率 : 84/201 (41.8) 65 歳未満発現率 : 84/200 (42.0) 65 歳以上発現率 : 73/179 (40.8) 27 (7.1) 13 (7.3) 14 (7.0) 12 (6.0) 15 (8.4) 血管障害高血圧 4 (1.1) 1 (0.6) 3 (1.5) 4 (2.0) - 神経系障害頭痛 4 (1.1) 2 (1.1) 2 (1.0) 1 (0.5) 3 (1.7) 眼障害眼瞼色素沈着 9 (2.4) 3 (1.7) 6 (3.0) 4 (2.0) 5 (2.8) 例数 (%) MedDRA ver.14.1 結膜出血 6 (1.6) 2 (1.1) 4 (2.0) 1 (0.5) 5 (2.8) アレルギー性結膜炎 7 (1.8) 4 (2.2) 3 (1.5) 5 (2.5) 2 (1.1) 眼乾燥 6 (1.6) 1 (0.6) 5 (2.5) 4 (2.0) 2 (1.1) 眼刺激 8 (2.1) 5 (2.8) 3 (1.5) 4 (2.0) 4 (2.2) 角膜炎 6 (1.6) 2 (1.1) 4 (2.0) 2 (1.0) 4 (2.2) 眼充血 9 (2.4) 3 (1.7) 6 (3.0) 8 (4.0) 1 (0.6) 点状角膜炎 25 (6.6) 11 (6.2) 14 (7.0) 11 (5.5) 14 (7.8) 睫毛の成長 33 (8.7) 17 (9.6) 16 (8.0) 17 (8.5) 16 (8.9) 結膜充血 28 (7.4) 16 (9.0) 12 (6.0) 17 (8.5) 11 (6.1) 各有効成分単剤及び併用との比較 試験において DE-111 点眼液 タフルプロスト点眼液 % 及びタフルプロスト点眼液 % とチモロール点眼液 0.5% の併用の有害事象の発現頻度は それぞれ 23.0%(37/161 例 ) 19.5%(32/164 例 ) 及び 12.3%(20/163 例 ) と有意差が認められたものの (P=0.035) 副作用の発現頻度は DE-111 点眼液で 10.6%(17/161 例 ) タフルプロスト点眼液 % で 7.9%(13/164 例 ) タフルプロスト点眼液 % とチモロール点眼液 0.5% の併用で 8.6%(14/163 例 ) であり有意差は認められなかった いずれの点眼液でも副作用は眼障害のみであり すべて軽度であった いずれの点眼液でも発現頻度 5% 以上の副作用は認められず DE-111 点眼液で発現頻度 1% 以上の副作用は 点状角膜炎 3.7%(6/161 例 ) 結膜充血 3.1%(5/161 例 ) 眼充血 1.2%(2/161 例 ) 眼刺激 1.2%(2/161 例 ) であった これらの事象は タフルプロスト点眼液 % 又はタフルプロスト点眼液 % とチモロール点眼液 0.5% の併用でも認められた 40

41 試験において DE-111 点眼液及びチモロール点眼液 0.5% の有害事象の発現頻度は それぞれ 25.6%(21/82 例 ) 及び 14.3%(12/84 例 ) であり有意差は認められなかった 副作用の発現頻度は DE-111 点眼液で 19.5%(16/82 例 ) チモロール点眼液 0.5% で 3.6%(3/84 例 ) と DE-111 点眼液における発現頻度は有意に高かった (P=0.001) いずれの点眼液でも副作用は眼障害のみであり DE-111 点眼液で発現した 虹彩炎 1 例の重症度が中等度であることを除き すべて軽度であった なお 虹彩炎 は投与中止後 早期に回復した DE-111 点眼液で発現頻度の高かった副作用 ( 発現頻度 5% 以上 ) は 眼充血 7.3%(6/82 例 ) 及び 結膜充血 6.1%(5/82 例 ) であり これらのチモロール点眼液 0.5% における発現頻度は 眼充血 1.2%(1/84 例 ) であった DE-111 点眼液の有効成分であるタフルプロストでは承認時の主な副作用として結膜充血 151 件 (31.3%) が認められていることから DE-111 点眼液で副作用の発現頻度が高くなった主な理由はタフルプロストによる結膜充血と考えられた 以上より DE-111 点眼液の有害事象の発現頻度はタフルプロスト点眼液 % チモロール点眼液 0.5% 及びタフルプロスト点眼液 % とチモロール点眼液 0.5% の併用よりも多かったが 副作用の発現頻度は タフルプロスト点眼液 % 及びタフルプロスト点眼液 % とチモロール点眼液 0.5% の併用と同程度であった また すべての副作用は タフルプロスト点眼液 % 及びチモロール点眼液 0.5% の副作用 (25)(26) として既知の事象であり 予測可能な副作用であることから 配合による安全性に特段の懸念はないと考えられた 表 有害事象及び副作用の発現頻度 : 試験 ( 安全性解析対象集 団 ) Tafluprost + DE-111 Tafluprost Timolol 検定 例数 有害事象 37 (23.0) 32 (19.5) 20 (12.3) P= ] 副作用 17 (10.6) 13 (7.9) 14 (8.6) P= ] 死亡 その他の重篤な有害事象 0 (0.0) 0 (0.0) 0 (0.0) - 有害事象による中止 1 (0.6) 0 (0.0) 0 (0.0) P= ] 例数 (%) 1]: Fisherの直接法 41

42 表 有害事象及び副作用の発現頻度 : 試験 ( 安全性解析対象集 団 ) DE-111 Timolol 検定 例数 有害事象 21 (25.6) 12 (14.3) P= ] 副作用 16 (19.5) 3 (3.6) P= ] 死亡 その他の重篤な有害事象 0 ( 0.0 ) 0 ( 0.0 ) - 有害事象による中止 5 (6.1) 0 (0.0) P= ] 例数 (%) 1]: Fisherの直接法 各有効成分単剤及び併用からの切り替え後の長期点眼における有害事象各有効成分単剤又は併用からの切り替えにおける安全性について タフルプロスト点眼液 % チモロール点眼液 0. 5% 又はタフルプロスト点眼液 % とチモロール点眼液 0. 5% の併用のいずれかを 4 週間点眼する導入期を設けた 試験で評価した 試験において 導入期にタフルプロスト点眼液 % チモロール点眼液 0.5% 又はタフルプロスト点眼液 % とチモロール点眼液 0.5% の併用を 4 週間点眼後 DE-111 点眼液に切り替えた時の有害事象の発現頻度は それぞれ 64.6%(31/48 例 ) 71.1%(32/45 例 ) 及び 83.7%(36/43 例 ) であった そのうち 副作用の発現頻度は それぞれ 47.9%(23/48 例 ) 40.0%(18/45 例 ) 及び 44.2%(19/43 例 ) であった また 発現頻度 5% 以上の副作用について 導入期点眼液別での発現頻度はタフルプロスト点眼液 % チモロール点眼液 0.5% 及びタフルプロスト点眼液 % とチモロール点眼液 0.5% の併用において それぞれ 睫毛の成長 が 31.3%(15/48 例 ) 20.0%(9/45 例 ) 20.9%(9/43 例 ) 眼瞼色素沈着 が 6.3%(3/48 例 ) 11.1%(5/45 例 ) 2.3%(1/43 例 ) 結膜充血 が 10.4%(5/48 例 ) 11.1%(5/45 例 ) 7.0%(3/43 例 ) 点状角膜炎 が 6.3%(3/48 例 ) 6.7%(3/45 例 ) 11.6%(5/43 例 ) であった 発現頻度 1% 以上の副作用である 眼刺激 眼乾燥 眼の異物感 結膜出血 アレルギー性結膜炎 睫毛乱生 多毛症 も含め これらはすべて軽度であり いずれも各有効成分単剤で報告 (25)(26) されている副作用であった 以上より タフルプロスト点眼液 % チモロール点眼液 0.5% 又はタフルプロスト点眼液 % とチモロール点眼液 0.5% の併用から DE-111 点眼液への切り替えによる安全性に特段の懸念はないと考えられた 42

43 表 有害事象及び副作用の発現頻度 : 試験 ( 安全性解析対象集 DE-111 (Tafluprost run-in) 団 ) DE-111 (Timolol run-in) DE-111 (Tafluprost + Timolol run-in) DE-111 (All) 例数 導入期有害事象 5 (10.4) 4 (8.9) 5 (11.6) 14 (10.3) 導入期副作用 3 (6.3) 1 (2.2) 3 (7.0) 7 (5.1) 治療期有害事象 31 (64.6) 32 (71.1) 36 (83.7) 99 (72.8) 治療期副作用 23 (47.9) 18 (40.0) 19 (44.2) 60 (44.1) 例数 (%) 高齢者緑内障又は高眼圧症を対象とした 試験 試験 及び 試験について 非高齢者 (65 歳未満 ) と高齢者 (65 歳以上 ) 別の有害事象及び副作用の発現頻度を検討した 有害事象の発現頻度は 非高齢者 42.0%(84/200 例 ) 高齢者 40.8%(73/179 例 ) であった そのうち 副作用は非高齢者 25.5%(51/200 例 ) 高齢者 23.5%(42/179 例 ) であった DE-111 点眼液の高齢者での発現頻度は 眼充血 において非高齢者よりも低かったが 概ね非高齢者と高齢者との間に差異は認められなかった DE-111 点眼液の有効成分であるタフルプロスト ( 販売名 : タプロス 点眼液 %) の承認時副作用 (25) として 結膜充血 が 31.3% であり DE-111 点眼液はこれを上回ることはなく 高齢者への投与においてリスクが高まることはないと考えられた 表 有害事象及び副作用の発現頻度 ( 高齢者 非高齢者 ): 試 験 試験 試験 ( 安全性解析対象集団 ) DE-111 (All) 65 歳未満 65 歳以上 合計 例数 治療期有害事象 84 (42.0) 73 (40.8) 157 (41.4) 治療期副作用 51 (25.5) 42 (23.5) 93 (24.5) 例数 (%) 長期投与における安全性 試験において有害事象の発現は 0~29 日で 35 件 29 例 30~59 日 60~89 日及び 90~119 日でそれぞれ 23 件 16 例 23 件 11 例及び 25 件 12 例であった それ以降の

44 日までの 30 日ごとの発現頻度は 10~21 件で推移し 300 日以降の 30 日ごとの発現頻度は 10 件未満で推移しており 長期投与における有害事象の発現頻度が上昇することはなかった また 副作用の発現は 0~29 日で 18 件 17 例 30~59 日 60~89 日及び 90~119 日でそれぞれ 13 件 11 例 12 件 8 例及び 11 件 7 例であった それ以降の 329 日までの 30 日ごとの発現頻度は 4~7 件で推移し 330 日以降の発現は認めておらず 長期投与における副作用の発現頻度が上昇することはなかった 事象別では発現頻度が 1% 以上であった副作用のうち 3 試験の併合でも発現頻度が高かった 結膜充血 眼刺激 は 0~29 日での発現が最も多く 長期投与に伴い発現頻度が上昇することはなかった タフルプロスト点眼液の承認時の報告でも 4 週までの発現が最も多く認められており ほぼ一致する結果であった また 眼乾燥 は 30 日ごとに 0~1 件の発現 点状角膜炎 は 30 日ごとに 0~2 件の発現で推移しており 発現時期の特徴は認められなかった また PG 系点眼液に特徴的な有害事象として報告されており 本試験でも高頻度 ( 発現頻度 5% 以上 ) に認められた 睫毛の成長 は 30~59 日で 6 件 60~119 日の時期に 4~5 件 /30 日と約 2~4ヵ月後に多く認められた 眼瞼色素沈着 は 60~89 日で 5 件と点眼開始から約 2~3ヵ月後に最も多く認められた タフルプロスト点眼液の承認時の報告 (27) でも 睫毛の成長 及び 眼瞼色素沈着 は 12~28 週 (2~6 ヵ月後 ) で 最も多く認められ ほぼ一致する結果であった 以上より 結膜充血 眼刺激 は点眼開始から約 1 ヵ月後までに 睫毛の成長 及び 眼瞼色素沈着 は 2~5ヵ月後に多くが発現し これらの結果はタフルプロスト点眼液の承認時の報告 (27) とほぼ一致する結果であった よって 配合による長期投与時の安全性に特段の懸念はないと考えられた 重篤な有害事象及び他の重要な有害事象 死亡又は重篤な有害事象死亡例は認められなかった 重篤な有害事象は DE-111 群で 379 例中 6 例に発現した 試験で 足骨折 胆管癌 大腿骨骨折 子宮癌 小細胞肺癌 病期不明 及び 急性心筋梗塞 が各 1 例に認められたが いずれの事象も治験薬との因果関係は否定された その他の重要な有害事象 有害事象により治験薬の投与中止に至った症例は DE-111 群に 3.7%(14/379 例 ) 認めら れ 副作用による中止は 1.8%(7/379 例 ) に認められた 44

45 中止に至った副作用はいずれも重篤なものはなく 虹彩炎 及び 全身性皮疹 の中等 度を除きすべて軽度であった また 治験薬の投与中止に至ったすべての副作用は 中止後 に回復した 特別な患者集団における安全性 小児 妊婦 授乳婦 過量投与時の安全性に関する情報は得られていない 臨床検査値の評価 DE-111 点眼液で認められた臨床検査値の異常変動は 試験で 6.3%(1/16 例 ) 試験及び 試験で 8.2%(20/243 例 ) 試験で 9.6%(13/136 例 ) であった 因果関係が否定されなかった臨床検査値の異常変動は 試験及び 試験で 0.4%(1/243 例 ) 試験で 1.5%(2/136 例 ) に認められ その内容は 試験で認められた 尿糖 の上昇 (- 3+) 及び 試験で認められた 白血球数 の減少 (3210 /mm^ /mm^3) 及び 尿ウロビリノーゲン の上昇 (± 3+) であった また -4 週からの統計的に有意な変化を認めた検査項目について いずれもごく軽微であり臨床的に問題となる変動ではないと考えられた 眼科検査結果の評価 DE-111 点眼液により 細隙灯顕微鏡検査 ( 角膜 水晶体 結膜 眼瞼 前房 ) の結膜充血を除き 変動は認められなかった 結膜充血はいずれも継続可能と判断されるスコアであり 有害事象 結膜充血 の程度はすべて軽度であることも踏まえ 安全性上問題ないと考えられた また 眼底 眼圧 視力 及び視野について安全性上の問題は認めなかった 安全性のまとめ DE-111 点眼液において 本剤と因果関係の否定できない死亡例や重篤な副作用は認められなかった また その他の重要と考えられる副作用 ( 治験薬の投与中止に至った副作用 ) は 試験の 点状角膜炎 試験の 虹彩炎 眼充血 眼刺激 眼瞼浮腫 結膜充血 及び 眼瞼紅斑 試験の 全身性皮疹 及び 頭痛 であったが いずれも治験薬の投与中止後短期間で回復した DE-111 点眼液において 高頻度に認められた副作用はいずれも眼局所の事象であり 結膜充血 (6.1%) 眼充血 (2.4%) 点状角膜炎 (5.0%) 睫毛の成長 (8.7%) 眼瞼 45

46 色素沈着 (2.4%) 及び 眼刺激 (2.1%) であった これら事象について 性別における発現率に特徴的な差異は認めなかった また これら事象の発現時期について 試験のみで集計したところ 結膜充血 眼充血 眼刺激 は 0~29 日において最も発現頻度が高く 点状角膜炎 は 30 日ごとに 0~2 件の発現で推移した また 睫毛の成長 は 30~119 日において 眼瞼色素沈着 は点眼開始後 60~89 日において最も発現頻度が高かった 各有効成分単剤又は併用からの切り替えでは 有害事象及び副作用の発現頻度ともに同程度であった 各有効成分単剤との比較では 有害事象の発現頻度は高い傾向に 副作用の発現頻度はチモロール点眼液 0.5% と比べ有意に高かったが 併用との比較では 有害事象及び副作用の発現頻度ともに同程度であった また すべての副作用は有効成分であるタフルプロスト点眼液 % 及びチモロール点眼液 0.5% の副作用として既知の事象 (25)(26) であり 予測可能な副作用であることから 各有効成分単剤又は併用からの切り替え及び配合による安全性に特段の懸念はないと考えられた 高齢者での有害事象及び副作用の発現頻度は非高齢者に比べ同じレベルもしくはやや低く 概ね発現頻度に差異は認められなかった よって 高齢者に対する DE-111の点眼で 特別な配慮が必要となる可能性は低いと考えられた 全身性の副作用は多毛症 3 件 全身性皮疹 1 件 頭痛 1 件であったが多毛症を除き DE-111 点眼液の投与中止後 短期間で回復した なお 多毛症 (MedDRA PT) は MedDRA LLT では 眼瞼の多毛症 にあたり 症例報告書では 眼瞼の多毛 下眼瞼皮フ多毛 上下眼瞼皮フ多毛 と表現されている また DE-111 点眼液の血圧への影響では臨床的に問題となる変動は認めなかった 脈拍数に対する影響ではやや低下傾向を認めるものの 安全性に問題ある低下ではなく その作用はチモロール 1 日 2 回点眼よりも減弱していると考えられた これらから全身の安全性に関する問題はないと考えられた なお すべての臨床試験において 有効成分単剤の慎重投与とされる患者及び妊婦 授乳婦は選択 除外基準で除外したことから これらの患者については安全性に関する情報は得られていない 以上より DE-111 点眼液は 安全性に特段の懸念はなく 長期点眼時の忍容性について問題なかった 46

47 2.5.6 ベネフィットとリスクに関する結論 ベネフィット 配合剤として適切な有効成分の組み合わせであり 両有効成分の有効性を 十分発揮できるように種々検討し 工夫した製剤であり かつ室温保存可 能な水性点眼液である 緑内障薬物治療において 単剤での効果が不十分であるときには併用療法が行われるが 同じ薬理作用の薬剤を併用すべきではないとされている (1) DE-111 点眼液は 経ぶどう膜強 膜流出を増加させるタフルプロストと 房水産生抑制作用を有するチモロールマレイン酸塩 の組み合わせからなる配合点眼液であり 各有効成分による相加的な眼圧下降効果が期待で きる また 各単剤は タプロス 点眼液 % はであり チモプトール 点 眼液 0.5% は DE-111 点眼液の 一方 チモロールは である タフルプロストの そこで 両有効成分の有効性を十分発揮できることを目指して タフ ルプロストのチモロールの低下しないようにを検討 し さらに 室温保存が可能となるよう タフルプロストのを 考慮して に設定した (2.3.p.2.2.1) 利便性の向上に寄与する緑内障薬物治療において PG 関連薬や β 遮断薬が優れた眼圧下降効果と良好な忍容性により第一選択薬として使用されている しかし 単剤ですべての患者に対して十分な眼圧下降を達成できない場合も多く 2 剤以上の薬剤が併用されている患者も少なくない 2 剤併用される薬剤としては PG 関連薬を含む組み合わせが中心であり PG 関連薬と β 遮断薬の併用が 58.6% で過半数を占めているとの報告 (8) がある この併用においては点眼回数が最大で 1 日 3 回必要となるが 薬剤数と点眼回数の増加を負担に感じる患者は多いと考えられる DE-111 点眼液は併用ニーズが最も高い PG 関連薬と β 遮断薬の組み合わせとなるタフルプロストを % チモロール 0.5% 相当量のチモロールマレイン酸塩を含有する配合点眼液であり 点眼回数は 1 日 1 回である DE-111 点眼液の使用により併用の効果を保ったまま薬剤数及び点眼回数が減ることから患者の利便性が向上すると考えられる アドヒアランスと QOL の向上に寄与する 一般に 緑内障はきわめて慢性に経過する進行性の疾患であり 長期間の点眼が必要であ るが 視野障害が高度に進行した段階や急性緑内障発作を起こしている状態以外は自覚症状 47

48 が乏しく 治療の成功にはアドヒアランスが良好に維持されることが重要である しかしながら 1 日 1 回の単剤点眼における患者アドヒアランスは約 70% であったとの報告 (28) もあり 併用治療においてはさらに多くの患者が指示された点眼を遵守できていないと考えられる アドヒアランス不良は 緑内障性視神経症が進行する重要な要因であり アドヒアランスを改善するポイントの一つとして最小限の治療とすることが日本緑内障学会緑内障診療ガイドライン ( 第 3 版 ) で指摘されている また 多剤併用時のアドヒアランス向上を目的として配合点眼薬を選択することも推奨されており 点眼回数の減少等により より適正な点眼を促し ひいては治療効果並びに QOLの向上に寄与することができると考えられる 併用による洗い流し効果を回避できる 2 剤以上の点眼剤を同一時間帯に併用する場合 最初に点眼された点眼剤の有効成分が眼表面から吸収あるいは消失する前に次の点眼を行うと 最初の点眼剤の有効成分が希釈されたり洗い流されたりするために 薬効の低下が懸念される 非臨床試験で 正常眼圧サルにチモロール点眼液 0.5% とタフルプロスト点眼液 % を間隔をあけずに連続点眼した結果 DE-111 点眼液より眼圧下降効果が有意に減弱することが示された (3) またラットにおいて チモロール点眼液 0.5% とタフルプロスト点眼液 % を連続点眼した結果 チモロールの房水中濃度は 5 分間隔をあけて点眼した場合より低下した (2) このような薬効低下の懸念から 臨床現場では 1 剤目と 2 剤目は 5 分以上の間隔をあけて点眼するように患者へ点眼指示されているが 長期間にわたって毎日これを遵守することは患者にとって大きな負担となり 実臨床では 約 30% の患者が 1 分以内に 2 剤目を投与していたとの報告 (10) もある しかし DE-111 点眼液を使用すれば このような洗い流し効果は回避でき 治療効果軽減の懸念が払拭できる 防腐剤の曝露量を大きく軽減できる 点眼剤で防腐剤として活用されているベンザルコニウム塩化物は 眼表面の角膜細胞や結 膜細胞への障害性を有することが報告されており (11) 緑内障における多剤併用療法は単剤治 療と比較して角結膜がベンザルコニウム塩化物に曝露される機会が増加し 上皮障害の出現 頻度が高くなることが懸念される DE-111 点眼液は ベンザルコニウム塩化物の濃度を最適 化し タプロス 点眼液 % と同じ ppm に設定した この結果 チモプトール 点眼液 0.5%( ベンザルコニウム塩化物 ppm 含有 ) の 1 日 2 回点眼とタプロス 点眼液 %( ベ ンザルコニウム塩化物 ppm 含有 ) の 1 日 1 回点眼を併用する場合に比し ベンザルコニ ウム塩化物の 1 日曝露量が低減され 眼表面安全性の向上による臨床的メリットが期待され る 48

49 優れた眼圧下降効果による治療効果が期待できる タフルプロスト点眼液 % よりも有意に優れた眼圧下降効果 試験で タフルプロスト点眼液 % を導入期として 4 週点眼後 DE-111 点眼液に切り替えて治療期として 4 週点眼した群の治療期 0 週からの平均日中眼圧変化量 ( 平均値 ± 標準偏差 ) は-2.6±1.8 mmhgであり タフルプロスト点眼液 % を継続した群 (-0.9±1.7 mmhg) に比較して 有意に優れた眼圧下降効果を示した また 治療期 4 週時の朝点眼前 点眼 2 時間後 点眼 8 時間後のいずれの眼圧測定ポイントにおいても DE-111 点眼液に切り替えた群はタフルプロスト点眼液 % を継続した群に比べて 有意に優れた眼圧下降効果を示した チモロール点眼液 0.5% よりも有意に優れた眼圧下降効果 試験で チモロール点眼液 0.5% を導入期として 4 週点眼後 DE-111 点眼液に切り替えて治療期として 4 週点眼した群の治療期 0 週からの平均日中眼圧変化量 ( 平均値 ± 標準偏差 ) は-3.2±2.1 mmhgであり チモロール点眼液 0.5% を継続した群 (-1.7±2.1 mmhg) に比較して 有意に優れた眼圧下降効果を示した また 治療期 4 週時の朝点眼前 点眼 2 時間後 点眼 8 時間後のいずれの眼圧測定ポイントにおいても DE-111 点眼液に切り替えた群はチモロール点眼液 0.5% を継続した群に比べて 有意に優れた眼圧下降効果を示した タフルプロスト点眼液 %(1 日 1 回 ) とチモロール点眼液 0.5% (1 日 2 回 ) の併用に劣らない眼圧下降効果 試験で タフルプロスト点眼液 % を導入期として 4 週点眼後 DE-111 点眼液に切り替えて治療期として 4 週点眼した群の治療期 0 週からの平均日中眼圧変化量 ( 平均値 ± 標準偏差 ) は-2.6±1.8 mmhgであり タフルプロスト点眼液 % とチモロール点眼液 0.5%(1 日 2 回点眼 ) の併用へ切り替えた群は-2.2±1.8 mmhgであった 変化量の群間差 (DE-111 群 - 併用群 平均値 ± 標準誤差 ) は-0.3±0.2 mmhg 95% 信頼区間は-0.7~0.1 mmhg であり その上限値は事前に規定した非劣性マージンを超えなかった また 治療期 4 週時の朝点眼前 点眼 2 時間後 点眼 8 時間後のいずれの眼圧測定ポイントにおいても DE-111 点眼液に切り替えた群はタフルプロスト点眼液 % とチモロール点眼液 0.5%(1 日 2 回点眼 ) の併用へ切り替えた群よりも 数値的に上回る眼圧下降効果を示した なお PG 関連薬と β 遮断薬の配合点眼薬において 有効成分の併用との非劣性を国内臨床試験によって検証したものは DE-111 点眼液が初めてであり これまで PG 関連薬と β 遮断薬の配合点眼液におけるエビデンスのない日本人緑内障 高眼圧症患者において非劣性が検証されたことは DE-111 点眼液の臨床上のメリットをより明確に示すものと考える 49

50 長期にわたり安定した眼圧下降効果 試験で タフルプロスト点眼液 % チモロール点眼液 0.5% 又はタフルプロスト点眼液 % とチモロール点眼液 0.5% の併用に無作為に割付けを行い導入期として 4 週点眼後 DE-111 点眼液に切り替えて治療期として 52 週点眼した結果 治療期 52 週における治療期 0 週からの眼圧変化量 ( 平均値 ± 標準偏差 ) は -1.8±2.2 mmhgであり 有意な眼圧下降効果を示した また タフルプロスト点眼液 % から DE-111 点眼液に切り替えた群では-2.2±1.7 mmhg チモロール点眼液 0.5% から切り替えた群では-2.7±2.2 mmhg タフルプロスト点眼液 % とチモロール点眼液 0.5% の併用から切り替えた群では-0.4±2.3 mmhgであり 単剤からの切り替えにおいて DE-111 点眼液は有意に優れた眼圧効果を示し 併用からの切り替えにおいては眼圧下降効果が安定して維持された 非高齢者及び高齢者での優れた眼圧下降効果 緑内障有病率は高齢者で高いことが知られているが DE-111 点眼液は 65 歳以上の高齢者 においても 65 歳未満の非高齢者と同様の良好な眼圧下降効果を示した 優れた安全性である 配合による安全性に特段の懸念は認められないタフルプロスト点眼液 % チモロール点眼液 0.5% 又はタフルプロスト点眼液 % とチモロール点眼液 0.5% 併用から DE-111 点眼液に切り替えた場合の安全性プロファイルに問題は認められなかった 発現した有害事象は総じてタフルプロスト点眼液 % チモロール点眼液 0.5% を単剤で点眼したとき あるいはタフルプロスト点眼液 % とチモロール点眼液 0.5% 併用した安全性プロファイルの範囲内であった 発現頻度の高い有害事象は点状角膜炎及び結膜充血であったが いずれも軽度であり 忍容性に問題は認められなかった 長期投与での優れた安全性 DE-111 点眼液を 52 週点眼した際の安全性プロファイルに問題は認められなかった 52 週投与で最も高頻度に認められた副作用は 睫毛の成長 であったが いずれも軽度であり 忍容性に問題は認められなかった また DE-111 点眼液の各有効成分の安全性プロファイルと特記すべき相違を認めず 忍容性及び安全性に問題はなかった 50

オクノベル錠 150 mg オクノベル錠 300 mg オクノベル内用懸濁液 6% 2.1 第 2 部目次 ノーベルファーマ株式会社

オクノベル錠 150 mg オクノベル錠 300 mg オクノベル内用懸濁液 6% 2.1 第 2 部目次 ノーベルファーマ株式会社 オクノベル錠 150 mg オクノベル錠 300 mg オクノベル内用懸濁液 6% 2.1 第 2 部目次 ノーベルファーマ株式会社 Page 2 2.1 CTD の目次 ( 第 2 部から第 5 部 ) 第 2 部 :CTD の概要 ( サマリー ) 2.1 CTD の目次 ( 第 2 部から第 5 部 ) 2.2 諸言 2.3 品質に関する概括資料 2.3.I 諸言 2.3.S 原薬 ( オクスカルバゼピン,

More information

ータについては Table 3 に示した 両製剤とも投与後血漿中ロスバスタチン濃度が上昇し 試験製剤で 4.7±.7 時間 標準製剤で 4.6±1. 時間に Tmaxに達した また Cmaxは試験製剤で 6.3±3.13 標準製剤で 6.8±2.49 であった AUCt は試験製剤で 62.24±2

ータについては Table 3 に示した 両製剤とも投与後血漿中ロスバスタチン濃度が上昇し 試験製剤で 4.7±.7 時間 標準製剤で 4.6±1. 時間に Tmaxに達した また Cmaxは試験製剤で 6.3±3.13 標準製剤で 6.8±2.49 であった AUCt は試験製剤で 62.24±2 ロスバスタチン錠 mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにロスバスタチンは HMG-CoA 還元酵素を競合的に阻害することにより HMG-CoA のメバロン酸への変更を減少させ コレステロール生合成における早期の律速段階を抑制する高コレステロール血症治療剤である 今回 ロスバスタチン錠 mg TCK とクレストール 錠 mg の生物学的同等性を検討するため

More information

モビコール 配合内用剤に係る 医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 販売名 モビコール 配合内用剤 有効成分 マクロゴール4000 塩化ナトリウム 炭酸水素ナトリウム 塩化カリウム 製造販売業者 EA ファーマ株式会社 薬効分類 提出年月 平成 30 年 10 月 1.1. 安全

モビコール 配合内用剤に係る 医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 販売名 モビコール 配合内用剤 有効成分 マクロゴール4000 塩化ナトリウム 炭酸水素ナトリウム 塩化カリウム 製造販売業者 EA ファーマ株式会社 薬効分類 提出年月 平成 30 年 10 月 1.1. 安全 モビコール配合内用剤 に係る医薬品リスク管理計画書 本資料に記載された情報に係る権利及び内容についての責任はEAファーマ株式会社にあります 当該情報を適正使用以外の営利目的に利用することはできません EA ファーマ株式会社 モビコール 配合内用剤に係る 医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 販売名 モビコール 配合内用剤 有効成分 マクロゴール4000 塩化ナトリウム 炭酸水素ナトリウム 塩化カリウム

More information

3. 安全性本治験において治験薬が投与された 48 例中 1 例 (14 件 ) に有害事象が認められた いずれの有害事象も治験薬との関連性は あり と判定されたが いずれも軽度 で処置の必要はなく 追跡検査で回復を確認した また 死亡 その他の重篤な有害事象が認められなか ったことから 安全性に問

3. 安全性本治験において治験薬が投与された 48 例中 1 例 (14 件 ) に有害事象が認められた いずれの有害事象も治験薬との関連性は あり と判定されたが いずれも軽度 で処置の必要はなく 追跡検査で回復を確認した また 死亡 その他の重篤な有害事象が認められなか ったことから 安全性に問 フェキソフェナジン塩酸塩錠 6mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにフェキソフェナジン塩酸塩は 第二世代抗ヒスタミン薬の一つであり 抗原抗体反応に伴って起こる肥満細胞からのヒスタミンなどのケミカルメディエーターの遊離を抑制すると共に ヒスタミンの H1 作用に拮抗することにより アレルギー症状を緩和する 今回 フェキソフェナジン塩酸塩錠 6mg

More information

あった AUCtはで ± ng hr/ml で ± ng hr/ml であった 2. バイオアベイラビリティの比較およびの薬物動態パラメータにおける分散分析の結果を Table 4 に示した また 得られた AUCtおよび Cmaxについてとの対数値

あった AUCtはで ± ng hr/ml で ± ng hr/ml であった 2. バイオアベイラビリティの比較およびの薬物動態パラメータにおける分散分析の結果を Table 4 に示した また 得られた AUCtおよび Cmaxについてとの対数値 モンテルカストチュアブル錠 5mg TCK の生物学的同等性試験 ( 口中溶解後 水なし投与 ) バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにモンテルカストナトリウムは アレルギーのメディエーターの 1 つであるロイコトリエン (LT) の受容体の内 cyslt1 受容体を遮断する抗アレルギー薬である 今回 モンテルカストチュアブル錠 5mg TCK とキプレス チュアブル錠 5mg の生物学的同等性を検討するため

More information

タペンタ 錠 25mg タペンタ 錠 50mg タペンタ 錠 100mg に係る 販売名 タペンタ 錠 25mg タペンタ 錠 50mg 医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 有効成分 タペンタ 錠 100mg 製造販売業者 ヤンセンファーマ株式会社 薬効分類 821 提出年月 平成 30 年

タペンタ 錠 25mg タペンタ 錠 50mg タペンタ 錠 100mg に係る 販売名 タペンタ 錠 25mg タペンタ 錠 50mg 医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 有効成分 タペンタ 錠 100mg 製造販売業者 ヤンセンファーマ株式会社 薬効分類 821 提出年月 平成 30 年 タペンタ 錠 25mg タペンタ 錠 50mg タペンタ 錠 100mg に係る医薬品リスク管理計画書 本資料に記載された情報に係る権利及び内容の責任はヤンセンファーマ株式会社にあります 当該情報を適正使用以外の営利目的に利用することはできません ヤンセンファーマ株式会社 タペンタ 錠 25mg タペンタ 錠 50mg タペンタ 錠 100mg に係る 販売名 タペンタ 錠 25mg タペンタ 錠

More information

ロペラミド塩酸塩カプセル 1mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにロペラミド塩酸塩は 腸管に選択的に作用して 腸管蠕動運動を抑制し また腸管内の水分 電解質の分泌を抑制して吸収を促進することにより下痢症に効果を示す止瀉剤である ロペミン カプセル

ロペラミド塩酸塩カプセル 1mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにロペラミド塩酸塩は 腸管に選択的に作用して 腸管蠕動運動を抑制し また腸管内の水分 電解質の分泌を抑制して吸収を促進することにより下痢症に効果を示す止瀉剤である ロペミン カプセル ロペラミド塩酸塩カプセル 1mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにロペラミド塩酸塩は 腸管に選択的に作用して 腸管蠕動運動を抑制し また腸管内の水分 電解質の分泌を抑制して吸収を促進することにより下痢症に効果を示す止瀉剤である ロペミン カプセル 1mg は 1 カプセル中ロペラミド塩酸塩 1 mg を含有し消化管から吸収されて作用を発現する このことから

More information

ピルシカイニド塩酸塩カプセル 50mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにピルジカイニド塩酸塩水和物は Vaughan Williams らの分類のクラスⅠCに属し 心筋の Na チャンネル抑制作用により抗不整脈作用を示す また 消化管から速やかに

ピルシカイニド塩酸塩カプセル 50mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにピルジカイニド塩酸塩水和物は Vaughan Williams らの分類のクラスⅠCに属し 心筋の Na チャンネル抑制作用により抗不整脈作用を示す また 消化管から速やかに ピルシカイニド塩酸塩カプセル 50mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにピルジカイニド塩酸塩水和物は Vaughan Williams らの分類のクラスⅠCに属し 心筋の Na チャンネル抑制作用により抗不整脈作用を示す また 消化管から速やかに吸収され 体内でもほとんど代謝を受けない頻脈性不整脈 ( 心室性 ) に優れた有効性をもつ不整脈治療剤である

More information

2.0 概要 治験情報 : 治験依頼者名 : 武田薬品工業株式会社 (TPC) 大阪市中央区道修町四丁目 1 番 1 号 治験課題名 : びらん性食道炎の患者を対象にした TAK-438 の 20 mg を 1 日 1 回経口投与したときの有効性及び安全性を 1 日 1 回経口投与

2.0 概要 治験情報 : 治験依頼者名 : 武田薬品工業株式会社 (TPC) 大阪市中央区道修町四丁目 1 番 1 号 治験課題名 : びらん性食道炎の患者を対象にした TAK-438 の 20 mg を 1 日 1 回経口投与したときの有効性及び安全性を 1 日 1 回経口投与 この試験情報は一般公開のみを目的に作成されたものです この試験情報はあくまで単一の試験から得られた結果であり この試験の医薬品から得られるすべての情報を基にした全体的なベネフィットとリスクを反映したものではない可能性があります 医療関係者の皆様は 武田薬品の医薬品のご使用にあたり 必ずそれぞれの国または地域の添付文書の情報を必ず確認してください 2.0 概要 治験情報 : 治験依頼者名 : 武田薬品工業株式会社

More information

症例報告書の記入における注意点 1 必須ではない項目 データ 斜線を引くこと 未取得 / 未測定の項目 2 血圧平均値 小数点以下は切り捨てとする 3 治験薬服薬状況 前回来院 今回来院までの服薬状況を記載する服薬無しの場合は 1 日投与量を 0 錠 とし 0 錠となった日付を特定すること < 演習

症例報告書の記入における注意点 1 必須ではない項目 データ 斜線を引くこと 未取得 / 未測定の項目 2 血圧平均値 小数点以下は切り捨てとする 3 治験薬服薬状況 前回来院 今回来院までの服薬状況を記載する服薬無しの場合は 1 日投与量を 0 錠 とし 0 錠となった日付を特定すること < 演習 ABC-123 臨床試験進行または再発胃癌患者に対するプラセボを対照薬とした無作為化二重盲検比較試験症例報告書 治験実施計画書番号 P123-31-V01 被験者識別コード 割付番号 治験実施医療機関名 ご自分の医療機関 お名前を記載して下さい 症例報告書記載者名 症例報告書記載者名 治験責任医師 ( 署名又は記名 押印 ) 治験責任医師記載内容確認完了日 印 2 0 年 月 日 1 症例報告書の記入における注意点

More information

スライド 1

スライド 1 薬生審査発 0328 第 1 号薬生安発 0328 第 2 号平成 28 年 3 月 28 日 都道府県各保健所設置市衛生主管部 ( 局 ) 長殿特別区 厚生労働省医薬 生活衛生局審査管理課長 ( 公印省略 ) 厚生労働省医薬 生活衛生局安全対策課長 ( 公印省略 ) ビガバトリン製剤の使用に当たっての留意事項について ビガバトリン製剤 ( 販売名 : サブリル散分包 500mg 以下 本剤 という

More information

テイカ製薬株式会社 社内資料

テイカ製薬株式会社 社内資料 テイカ製薬株式会社社内資料 アレルギー性結膜炎治療剤トラニラスト点眼液.5% TS TRANILAST Ophthalmic Solution.5% TS 生物学的同等性に関する資料 発売元 : 興和株式会社 製造販売元 : テイカ製薬株式会社 9 年 月作成 TSTR5BE9 ラット及びモルモットアレルギー性結膜炎モデルにおける生物学的同等性試験 Ⅰ. 試験の目的トラニラスト点眼液.5% TS および標準製剤の生物学的同等性をラット受動感作アレルギー性結膜炎モデル及びモルモット能動感作アレルギー性結膜炎モデルを用い薬力学的に検討した

More information

シプロフロキサシン錠 100mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにシプロフロキサシン塩酸塩は グラム陽性菌 ( ブドウ球菌 レンサ球菌など ) や緑膿菌を含むグラム陰性菌 ( 大腸菌 肺炎球菌など ) に強い抗菌力を示すように広い抗菌スペクトルを

シプロフロキサシン錠 100mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにシプロフロキサシン塩酸塩は グラム陽性菌 ( ブドウ球菌 レンサ球菌など ) や緑膿菌を含むグラム陰性菌 ( 大腸菌 肺炎球菌など ) に強い抗菌力を示すように広い抗菌スペクトルを シプロフロキサシン錠 mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにシプロフロキサシン塩酸塩は グラム陽性菌 ( ブドウ球菌 レンサ球菌など ) や緑膿菌を含むグラム陰性菌 ( 大腸菌 肺炎球菌など ) に強い抗菌力を示すように広い抗菌スペクトルを有し 上気道感染症 尿路感染症 皮膚感染症などに有効なニューキノロン系の合成抗菌剤である シプロキサン 錠

More information

エムプリシティ点滴静注用 300 mg エムプリシティ点滴静注用 400 mg に係る医薬品リスク管理計画書 本資料に記載された情報に係る権利及び内容についての責任はブリストル マイヤーズスクイブ株式会社にあります 当該情報を適正使用以外の営利目的に利用することはできません ブリストル マイヤーズスクイブ株式会社 医薬品リスク管理計画書 平成 29 年 10 月 16 日 独立行政法人医薬品医療機器総合機構理事長殿

More information

た 18 歳以上の AD/HD 患者を対象に 日本人を含むアジア人によるプラセボ対照二重盲検比較試験及びその長期継続投与試験が現在実施されており 本剤の製造販売者によれば これらの試験成績に基づき 本剤の成人期 AD/HD 患者への追加適応に関する承認事項一部変更承認申請が行われる予定とされている

た 18 歳以上の AD/HD 患者を対象に 日本人を含むアジア人によるプラセボ対照二重盲検比較試験及びその長期継続投与試験が現在実施されており 本剤の製造販売者によれば これらの試験成績に基づき 本剤の成人期 AD/HD 患者への追加適応に関する承認事項一部変更承認申請が行われる予定とされている ( 別添 1) 平成 22 年 6 月 3 日薬事 食品衛生審議会医薬品第一部会資料 ( 抜粋 ) ストラテラカプセル 5mg 他の小児期 AD/HD 患者の成人期への 継続使用について 平成 22 年 6 月 3 日 医薬食品局審査管理課 1. 背景ストラテラカプセル 5mg 同 10mg 同 25mg( 以下 本剤 という ) は 小児期における注意欠陥 / 多動性障害 (AD/HD) の効能

More information

試験デザイン :n=152 試験開始前に第 VIII 因子製剤による出血時止血療法を受けていた患者群を 以下のい ずれかの群に 2:2:1 でランダム化 A 群 (n=36) (n=35) C 群 (n=18) ヘムライブラ 3 mg/kg を週 1 回 4 週間定期投与し その後 1.5 mg/k

試験デザイン :n=152 試験開始前に第 VIII 因子製剤による出血時止血療法を受けていた患者群を 以下のい ずれかの群に 2:2:1 でランダム化 A 群 (n=36) (n=35) C 群 (n=18) ヘムライブラ 3 mg/kg を週 1 回 4 週間定期投与し その後 1.5 mg/k 各位 2018 年 5 月 21 日 ヘムライブラ の 2 本の第 III 相国際共同治験の成績を世界血友病連盟 (WFH)2018 世界大会で発表 中外製薬株式会社 ( 本社 : 東京 代表取締役社長 CEO: 小坂達朗 ) は 血友病 A 治療薬ヘムライブラ [ 一般名 : エミシズマブ ( 遺伝子組換え )] について 第 III 相国際共同治験である HAVEN 3 試験 (NCT02847637)

More information

(別添様式)

(別添様式) 未承認薬 適応外薬の要望に対する企業見解 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 会社名 要望された医薬品 ユーシービージャパン株式会社要望番号 Ⅱ-254.2 成分名 Lacosamide ( 一般名 ) Vimpat 販売名 未承認薬 適応 外薬の分類 ( 該当するものにチェックする ) 効能 効果 ( 要望された効能 効果について記載する ) 未承認薬 適応外薬 他の抗てんかん薬で十分な効果が認められないてんかん患者の部分発作

More information

Ⅰ. 改訂内容 ( 部変更 ) ペルサンチン 錠 12.5 改 訂 後 改 訂 前 (1) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本剤の作用が増強され, 副作用が発現するおそれがあるので, 併用しないこと ( 過量投与 の項参照) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本

Ⅰ. 改訂内容 ( 部変更 ) ペルサンチン 錠 12.5 改 訂 後 改 訂 前 (1) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本剤の作用が増強され, 副作用が発現するおそれがあるので, 併用しないこと ( 過量投与 の項参照) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本 医薬品の適正使用に欠かせない情報です 必ずお読み下さい 使用上の注意 改訂のお知らせ 2006 年 1 月日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社 注 ) 処方せん医薬品 ( ジピリダモール製剤 ) = 登録商標注 ) 注意 - 医師等の処方せんにより使用すること 謹啓時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます 平素は弊社製品につきましてご愛顧を賜り厚く御礼申し上げます さて, この度, 自主改訂によりペルサンチン

More information

未承認薬 適応外薬の要望に対する企業見解 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 会社名要望された医薬品要望内容 CSL ベーリング株式会社要望番号 Ⅱ-175 成分名 (10%) 人免疫グロブリン G ( 一般名 ) プリビジェン (Privigen) 販売名 未承認薬 適応 外薬の分類

未承認薬 適応外薬の要望に対する企業見解 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 会社名要望された医薬品要望内容 CSL ベーリング株式会社要望番号 Ⅱ-175 成分名 (10%) 人免疫グロブリン G ( 一般名 ) プリビジェン (Privigen) 販売名 未承認薬 適応 外薬の分類 未承認薬 適応外薬の要望に対する企業見解 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 会社名要望された医薬品要望内容 CSL ベーリング株式会社要望番号 Ⅱ-175 成分名 (10%) 人免疫グロブリン G ( 一般名 ) プリビジェン (Privigen) 販売名 未承認薬 適応 外薬の分類 ( 該当するものにチェックする ) 効能 効果 ( 要望された効能 効果について記載する ) ( 要望されたについて記載する

More information

未承認の医薬品又は適応の承認要望に関する意見募集について

未承認の医薬品又は適応の承認要望に関する意見募集について ( 別添様式 1-1) 未承認薬の要望 要望者 日本てんかん学会 優先順位 2 位 ( 全 12 要望中 ) 医薬品名 成分名 ルフィナマイド 販売名 Inovelon( 欧州 ) Banzel( 米国 ) 会社名 エーザイ 承認国 欧州 29 カ国 ( 英国 独国 仏国を含む ) 米国 効能 効果 レノックス ガストー症候群 (4 歳以上 ) に伴う発作に対する併用 療法 用法 用量 欧州 小児患者

More information

スライド 1

スライド 1 1/5 PMDA からの医薬品適正使用のお願い ( 独 ) 医薬品医療機器総合機構 No.6 2012 年 1 月 ラミクタール錠 ( ラモトリギン ) の重篤皮膚障害と用法 用量遵守 早期発見について ラミクタール錠は 用法 用量 を遵守せず投与した場合に皮膚障害の発現率が高くなることが示されている ( 表 1 参照 ) ため 用法 用量 を遵守することが平成 20 年 10 月の承認時より注意喚起されています

More information

ミケルナ配合点眼液 第 2 部 ( モジュール 2):CTD の概要 ( サマリー ) 2.2 緒言 大塚製薬株式会社 1

ミケルナ配合点眼液 第 2 部 ( モジュール 2):CTD の概要 ( サマリー ) 2.2 緒言 大塚製薬株式会社 1 ミケルナ配合点眼液 第 2 部 ( モジュール 2):CTD の概要 ( サマリー ) 大塚製薬株式会社 1 OPC-1085EL 点眼液 ( 以下, 本剤 ) は有効成分としてカルテオロール塩酸塩 2% とラタノプロスト 0.005% を含有する緑内障及び高眼圧症治療を目的とした配合点眼液である カルテオロール塩酸塩は, 大塚製薬株式会社 ( 以下, 大塚製薬 ) が合成した内因性交感神経刺 1,2

More information

添付文書情報 の検索方法 1. 検索条件を設定の上 検索実行 ボタンをクリックすると検索します 検索結果として 右フレームに該当する医療用医薬品の販売名の一覧が 販売名の昇順で表示されます 2. 右のフレームで参照したい販売名をクリックすると 新しいタブで該当する医療用医薬品の添付文書情報が表示され

添付文書情報 の検索方法 1. 検索条件を設定の上 検索実行 ボタンをクリックすると検索します 検索結果として 右フレームに該当する医療用医薬品の販売名の一覧が 販売名の昇順で表示されます 2. 右のフレームで参照したい販売名をクリックすると 新しいタブで該当する医療用医薬品の添付文書情報が表示され 添付文書情報 の検索方法 1. 検索条件を設定の上 検索実行 ボタンをクリックすると検索します 検索結果として 右フレームに該当する医療用医薬品の販売名の一覧が 販売名の昇順で表示されます 2. 右のフレームで参照したい販売名をクリックすると 新しいタブで該当する医療用医薬品の添付文書情報が表示されます 検索条件設定時の注意 検索はテキスト文章 (SGML 又は XML) が対象となっており 画像及び

More information

<4D F736F F D2082A8926D82E782B995B68F E834E838D838A E3132>

<4D F736F F D2082A8926D82E782B995B68F E834E838D838A E3132> 医薬品の適正使用に欠かせない情報です 必ずお読み下さい 効能 効果 用法 用量 使用上の注意 改訂のお知らせ 2013 年 12 月 東和薬品株式会社 このたび 平成 25 年 8 月に承認事項一部変更承認申請をしていました弊社上記製品の 効能 効果 用法 用量 追加が平成 25 年 11 月 29 日付にて 下記の内容で承認されました また 使用上の注意 を改訂致しましたので 併せてお知らせ申し上げます

More information

資料 3 1 医療上の必要性に係る基準 への該当性に関する専門作業班 (WG) の評価 < 代謝 その他 WG> 目次 <その他分野 ( 消化器官用薬 解毒剤 その他 )> 小児分野 医療上の必要性の基準に該当すると考えられた品目 との関係本邦における適応外薬ミコフェノール酸モフェチル ( 要望番号

資料 3 1 医療上の必要性に係る基準 への該当性に関する専門作業班 (WG) の評価 < 代謝 その他 WG> 目次 <その他分野 ( 消化器官用薬 解毒剤 その他 )> 小児分野 医療上の必要性の基準に該当すると考えられた品目 との関係本邦における適応外薬ミコフェノール酸モフェチル ( 要望番号 資料 3 1 医療上の必要性に係る基準 への該当性に関する専門作業班 (WG) の評価 < 代謝 その他 WG> 目次 小児分野 医療上の必要性の基準に該当すると考えられた品目 との関係本邦における適応外薬ミコフェノール酸モフェチル ( 要望番号 ;II-231) 1 医療上の必要性の基準に該当しないと考えられた品目 本邦における適応外薬ミコフェノール酸モフェチル

More information

審査報告 (1) 別紙 平成 29 年 4 月 3 日 本申請において 申請者が提出した資料及び医薬品医療機器総合機構における審査の概略等は 以下 のとおりである 申請品目 [ 販売名 ] ジャドニュ顆粒分包 90 mg 同顆粒分包 360 mg [ 一般名 ] デフェラシロクス [ 申請者 ] ノ

審査報告 (1) 別紙 平成 29 年 4 月 3 日 本申請において 申請者が提出した資料及び医薬品医療機器総合機構における審査の概略等は 以下 のとおりである 申請品目 [ 販売名 ] ジャドニュ顆粒分包 90 mg 同顆粒分包 360 mg [ 一般名 ] デフェラシロクス [ 申請者 ] ノ 審査報告書 平成 29 年 5 月 17 日 独立行政法人医薬品医療機器総合機構 る 承認申請のあった下記の医薬品にかかる医薬品医療機器総合機構での審査結果は 以下のとおりであ 記 [ 販売名 ] ジャドニュ顆粒分包 90 mg 同顆粒分包 360 mg [ 一般名 ] デフェラシロクス [ 申請者 ] ノバルティスファーマ株式会社 [ 申請年月日 ] 平成 28 年 7 月 28 日 [ 剤形 含量

More information

Microsoft Word - 2-① 補償ガイドライン平成27年版(本文)Ver3.1.1.do

Microsoft Word - 2-① 補償ガイドライン平成27年版(本文)Ver3.1.1.do 1. 総則 被験者の健康被害補償に関するガイドライン Ver. 3 Ver. 3. 1 Ver. 3. 1.1 : 2 0 1 5 ( 平成 2 7 ) 年 8 月 1 8 日 : 2 0 1 5 ( 平成 2 7 ) 年 1 2 月 2 1 日 : 2 0 1 6 ( 平成 2 8 ) 年 1 2 月 2 0 日 1-1 本ガイドラインは 医薬品の臨床試験の実施の基準に関する省令 ( 平成 9 年厚生省令第

More information

Microsoft Word - オーソ_201302_Final.docx

Microsoft Word - オーソ_201302_Final.docx 医薬品の適正使用に欠かせない情報です 必ずお読みください H24-11 平成 25 年 2 月 / ( ノルエチステロン エチニルエストラジオール錠 ) 使用上の注意改訂のご案内 製造販売元ヤンセンファーマ株式会社 / 発売元持田製薬株式会社 この度 オーソ 777-21 錠 / オーソ M-21 錠の 使用上の注意 を改訂致しましたので ご案内申し上げます 今後のご使用に際しましては 下記内容にご留意くださいますようお願い致します

More information

Microsoft Word - 第14回定例会_平田様_final .doc

Microsoft Word - 第14回定例会_平田様_final .doc クロスオーバー実験のデザインと解析 - テレメトリー法によ る QT/QTc 試験の実データを用いた検討 - II. クロスオーバー実験の統計解析 4) 有意差検定と信頼区間方式の解析の比較 平田篤由 薬理統計グループ安全性薬理チーム 要約 : ヒトの QT/QTc 評価試験における判断基準は,QTc 間隔の 95% 信頼区間の上限が 10ms を越えるかどうかである. 一方, 非臨床試験のイヌを用いたテレメトリー

More information

Microsoft Word _2180AMY10104_K104_1.doc

Microsoft Word _2180AMY10104_K104_1.doc アボネックス 筋注用シリンジ ( インターフェロン β-1a) 第 2 部 CTD 概要 ジェンザイム ジャパン株式会社 目次 2.7.6.1 個々の試験の一覧... 1 2.7.6.2 個々の試験の概要 2.7.6.2.1 試験 C90-042 の概要外国人健康志願者における IFNβ-1a(XG90xx) の用量漸増試験 ( 試験報告書 5.3.1.1-1)... 7 2.7.6.2.2 試験

More information

葉酸とビタミンQ&A_201607改訂_ indd

葉酸とビタミンQ&A_201607改訂_ indd L FO AT E VI TAMI NB12 医療関係者用 葉酸 とビタミンB ビタミンB12 アリムタ投与に際して 警告 1 本剤を含むがん化学療法に際しては 緊急時に十分対応できる医療施設において がん化学療 法に十分な知識 経験を持つ医師のもとで 本剤の投与が適切と判断される症例についてのみ投 与すること 適応患者の選択にあたっては 各併用薬剤の添付文書を参照して十分注意すること また 治療開始に先立ち

More information

医療用医薬品の有効成分の一般用医薬品への転用に係る候補成分

医療用医薬品の有効成分の一般用医薬品への転用に係る候補成分 87 ページ ヒアルロン酸ナトリウム点眼液 ( 医療用販売名ヒアレイン ) これまで厚生労働省医薬食品局審査管理課長宛に医学関係学会から寄せられた医療用医薬 品の有効成分の一般用医薬品への転用についての意見に対して その対策等につき日本薬 学会としての考え方を以下に記す 医学関係学会からの意見に対する考え方 指摘意見 医学会名 対策等 1 ドライアイでは患者による的確な症状 症状把握が不可能である

More information

<4D F736F F D B A814089FC92F982CC82A8926D82E782B95F E31328C8E5F5F E646F63>

<4D F736F F D B A814089FC92F982CC82A8926D82E782B95F E31328C8E5F5F E646F63> - 医薬品の適正使用に欠かせない情報です 必ずお読み下さい - 効能 効果 用法 用量 使用上の注意 等改訂のお知らせ 抗悪性腫瘍剤 ( ブルトン型チロシンキナーゼ阻害剤 ) ( 一般名 : イブルチニブ ) 2016 年 12 月 この度 抗悪性腫瘍剤 イムブルビカ カプセル 140 mg ( 以下標記製品 ) につきまして 再発又は難治性のマントル細胞リンパ腫 の効能追加承認を取得したことに伴い

More information

タプコム配合点眼液 添付文書

タプコム配合点眼液 添付文書 ** 2018 年 11 月改訂 ( 第 4 版 * 2017 年 2 月改訂 参照 緑内障 高眼圧症治療剤 劇薬 処方箋医薬品 ( 意 - 医師等の処方箋により使用すること 日本標準商品分類番号 871319 承認番号 22500AMX01796000 薬価収載 2014 年 11 月 販売開始 2014 年 11 月 国際誕生 2013 年 9 月 タフルプロスト チモロールマレイン酸塩点眼液貯法

More information

Microsoft PowerPoint - 薬物療法専門薬剤師制度_症例サマリー例_HP掲載用.pptx

Microsoft PowerPoint - 薬物療法専門薬剤師制度_症例サマリー例_HP掲載用.pptx 薬物療法専門薬剤師の申請 及び症例サマリーに関する Q&A 注意 : 本 Q&A の番号は独立したものであり 医療薬学会 HP にある 薬物療法専門薬剤師制度の Q&A の番号と関連性はありません 薬物療法専門薬剤師認定制度の目的 幅広い領域の薬物療法 高い水準の知識 技術及び臨床能力を駆使 他の医療従事者と協働して薬物療法を実践 患者に最大限の利益をもたらす 国民の保健 医療 福祉に貢献することを目的

More information

シダキュアスギ舌下錠 2,000JAU 5,000JAU に係る医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 販売名 シダキュアスギ舌下錠 2,000JAU,5,000JAU 有効成分 スギ花粉エキス原末 承認取得者名 鳥居薬品株式会社 薬効分類 提出年月 平成 30 年 8 月 1.1.

シダキュアスギ舌下錠 2,000JAU 5,000JAU に係る医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 販売名 シダキュアスギ舌下錠 2,000JAU,5,000JAU 有効成分 スギ花粉エキス原末 承認取得者名 鳥居薬品株式会社 薬効分類 提出年月 平成 30 年 8 月 1.1. シダキュアスギ舌下錠 2,000JAU シダキュアスギ舌下錠 5,000JAU に係る医薬品リスク管理計画書 本資料に記載された情報に関する権利及び内容についての責任は 鳥居薬品株式会社にあります 当該情報を適正使用以外の営利目的に利用することはできません 鳥居薬品株式会社 1 シダキュアスギ舌下錠 2,000JAU 5,000JAU に係る医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 販売名 シダキュアスギ舌下錠

More information

1.5 起原又は発見の経緯及び開発の経緯 グラナテック点眼液 0.4% 第 1 部 ( モジュール 1) 申請書等行政情報及び添付文書に関する情報 1.5 起原又は発見の経緯及び開発の経緯 興和株式会社 1

1.5 起原又は発見の経緯及び開発の経緯 グラナテック点眼液 0.4% 第 1 部 ( モジュール 1) 申請書等行政情報及び添付文書に関する情報 1.5 起原又は発見の経緯及び開発の経緯 興和株式会社 1 グラナテック点眼液 0.4% に関する資料 本資料に記載された情報に係る権利及び内容の責任は興和株式会社にあります 当該製品の適正使用の利用目的以外の営業目的に本資料を利用することはできません 興和株式会社 1.5 起原又は発見の経緯及び開発の経緯 グラナテック点眼液 0.4% 第 1 部 ( モジュール 1) 申請書等行政情報及び添付文書に関する情報 1.5 起原又は発見の経緯及び開発の経緯 興和株式会社

More information

Microsoft Word - H _概要_.doc

Microsoft Word - H _概要_.doc 平成 25 年 5 月独立行政法人国立病院機構西新潟中央病院倫理審査委員会 ( 受託研究 ) 議事要旨 開催日時 開催場所 出席委員名は別紙のとおり 治験及び製造販売後臨床試験に関する調査審議事項 審議事項 治験等の実施に関する研究 継続 部分発作を有する小児てんかん患者を対象とした TRI476(Oxcarbazepine) 第 Ⅱ/Ⅲ 相試験被験薬 :TRI476(Oxcarbazepine)

More information

使用上の注意 1. 慎重投与 ( 次の患者には慎重に投与すること ) 1 2X X 重要な基本的注意 1TNF 2TNF TNF 3 X - CT X 4TNFB HBsHBcHBs B B B B 5 6TNF 7 8dsDNA d

使用上の注意 1. 慎重投与 ( 次の患者には慎重に投与すること ) 1 2X X 重要な基本的注意 1TNF 2TNF TNF 3 X - CT X 4TNFB HBsHBcHBs B B B B 5 6TNF 7 8dsDNA d 2015 5 7 201410 28 TNF 阻害薬 TNFFab シムジア 皮下注 200mg シリンジ Cimzia 200mg Syringe for S.C. Injection セルトリズマブペゴル ( 遺伝子組換え ) 製剤 873999 22400AMX01488000 20132 20133 20155 20079 警告 1. 2. 1 2 X - CT 3. TNF 4. 1 禁忌

More information

(3) 摂取する上での注意事項 ( 該当するものがあれば記載 ) 機能性関与成分と医薬品との相互作用に関する情報を国立健康 栄養研究所 健康食品 有効性 安全性データベース 城西大学食品 医薬品相互作用データベース CiNii Articles で検索しました その結果 検索した範囲内では 相互作用

(3) 摂取する上での注意事項 ( 該当するものがあれば記載 ) 機能性関与成分と医薬品との相互作用に関する情報を国立健康 栄養研究所 健康食品 有効性 安全性データベース 城西大学食品 医薬品相互作用データベース CiNii Articles で検索しました その結果 検索した範囲内では 相互作用 販売しようとする機能性表示食品の科学的根拠等に関する基本情報 ( 一般消費者向け ) 商品名蹴脂粒食品の区分 加工食品 ( サプリメント形状 その他 ) 生鮮食品機能性関与成分名キトグルカン ( エノキタケ抽出物 ) 表示しようとする機能性本品はキトグルカン ( エノキタケ抽出物 ) を配合しており 体脂肪 ( 内臓脂肪 ) を減少させる働きがあります 体脂肪が気になる方 肥満気味の方に適しています

More information

審査結果 平成 23 年 4 月 11 日 [ 販 売 名 ] ミオ MIBG-I123 注射液 [ 一 般 名 ] 3-ヨードベンジルグアニジン ( 123 I) 注射液 [ 申請者名 ] 富士フイルム RI ファーマ株式会社 [ 申請年月日 ] 平成 22 年 11 月 11 日 [ 審査結果

審査結果 平成 23 年 4 月 11 日 [ 販 売 名 ] ミオ MIBG-I123 注射液 [ 一 般 名 ] 3-ヨードベンジルグアニジン ( 123 I) 注射液 [ 申請者名 ] 富士フイルム RI ファーマ株式会社 [ 申請年月日 ] 平成 22 年 11 月 11 日 [ 審査結果 審査報告書 平成 23 年 4 月 11 日 独立行政法人医薬品医療機器総合機構 承認申請のあった下記の医薬品にかかる医薬品医療機器総合機構での審査結果は 以下のとおりで ある 記 [ 販 売 名 ] ミオ MIBG-I123 注射液 [ 一 般 名 ] 3-ヨードベンジルグアニジン ( 123 I) 注射液 [ 申請者名 ] 富士フイルム RI ファーマ株式会社 [ 申請年月日 ] 平成 22 年

More information

この試験情報は一般公開のみを目的に作成されたものです この試験情報はあくまで単一の試験から得られた結果であり この試験の医薬品から得られるすべての情報を基にした全体的なベネフィットとリスクを反映したものではない可能性があります 医療関係者の皆様は 武田薬品の医薬品のご使用にあたり 必ずそれぞれの国ま

この試験情報は一般公開のみを目的に作成されたものです この試験情報はあくまで単一の試験から得られた結果であり この試験の医薬品から得られるすべての情報を基にした全体的なベネフィットとリスクを反映したものではない可能性があります 医療関係者の皆様は 武田薬品の医薬品のご使用にあたり 必ずそれぞれの国ま この試験情報は一般公開のみを目的に作成されたものです この試験情報はあくまで単一の試験から得られた結果であり この試験の医薬品から得られるすべての情報を基にした全体的なベネフィットとリスクを反映したものではない可能性があります 医療関係者の皆様は 武田薬品の医薬品のご使用にあたり 必ずそれぞれの国または地域の添付文書の情報を必ず確認してください AD-4833MET/CCT-001 治験総括報告書初版

More information

レクタブル 2 mg 注腸フォーム 14 回に係る医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 販売名 レクタブル 2 mg 注腸フ 有効成分 ブデソニド ォーム14 回 製造販売業者 EA ファーマ株式会社 薬効分類 提出年月 平成 29 年 10 月 1.1. 安全性検討事項 重要な特

レクタブル 2 mg 注腸フォーム 14 回に係る医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 販売名 レクタブル 2 mg 注腸フ 有効成分 ブデソニド ォーム14 回 製造販売業者 EA ファーマ株式会社 薬効分類 提出年月 平成 29 年 10 月 1.1. 安全性検討事項 重要な特 レクタブル 2mg 注腸フォーム 14 回 に係る医薬品リスク管理計画書 本資料に記載された情報に係る権利及び内容についての責任はEAファーマ株式会社にあります 当該情報を適正使用以外の営利目的に利用することはできません EA ファーマ株式会社 レクタブル 2 mg 注腸フォーム 14 回に係る医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 販売名 レクタブル 2 mg 注腸フ 有効成分 ブデソニド ォーム14

More information

薬食審査発第 号平成 19 年 9 月 28 日 各都道府県衛生主管部 ( 局 ) 長殿 厚生労働省医薬食品局審査管理課長 国際共同治験に関する基本的考え方について 従来 我が国においては ICH-E5 ガイドラインに基づく 外国臨床データを受け入れる際に考慮すべき民族的要因について

薬食審査発第 号平成 19 年 9 月 28 日 各都道府県衛生主管部 ( 局 ) 長殿 厚生労働省医薬食品局審査管理課長 国際共同治験に関する基本的考え方について 従来 我が国においては ICH-E5 ガイドラインに基づく 外国臨床データを受け入れる際に考慮すべき民族的要因について 薬食審査発第 0928010 号平成 19 年 9 月 28 日 各都道府県衛生主管部 ( 局 ) 長殿 厚生労働省医薬食品局審査管理課長 国際共同治験に関する基本的考え方について 従来 我が国においては ICH-E5 ガイドラインに基づく 外国臨床データを受け入れる際に考慮すべき民族的要因について ( 平成 10 年 8 月 11 日医薬審第 7 62 号厚生省医薬安全局審査管理課長通知 ) により

More information

1)~ 2) 3) 近位筋脱力 CK(CPK) 高値 炎症を伴わない筋線維の壊死 抗 HMG-CoA 還元酵素 (HMGCR) 抗体陽性等を特徴とする免疫性壊死性ミオパチーがあらわれ 投与中止後も持続する例が報告されているので 患者の状態を十分に観察すること なお 免疫抑制剤投与により改善がみられた

1)~ 2) 3) 近位筋脱力 CK(CPK) 高値 炎症を伴わない筋線維の壊死 抗 HMG-CoA 還元酵素 (HMGCR) 抗体陽性等を特徴とする免疫性壊死性ミオパチーがあらわれ 投与中止後も持続する例が報告されているので 患者の状態を十分に観察すること なお 免疫抑制剤投与により改善がみられた 適正使用に欠かせない情報です 必ずお読みください 使用上の注意 改訂のお知らせ 注 1) 処方箋医薬品 ATORVASTATIN TABLETS AMALUET COMBINATION TABLETS 注 1) 処方箋医薬品 PRAVASTATIN SODIUM TABLETS 注 1) 注意 - 医師等の処方箋により使用すること PITAVASTATIN CALCIUM TABLETS 2016

More information

Microsoft Word c7d2802ddedfout.doc

Microsoft Word c7d2802ddedfout.doc 2.7.6.3 第 I 相試験 (9342-6 試験 ) 2.7.6.3 第 I 相試験 (9342-6 試験 )[ 非日本人対象 ]...5.3.3.-3 2.7.6.3. 試験方法の概要 試験方法の概要を表 2.7.6.3- に示した 項目治験の表題治験の目的デザイン対象 表 2.7.6.3- 試験方法の概要 内容 健康成人を対象とした 日 3 回点眼時の安全性及び薬物動態の検討健康成人男女を対象として.%

More information

医薬品の基礎研究から承認審査 市販後までの主なプロセス 基礎研究 非臨床試験 動物試験等 品質の評価安全性の評価有効性の評価 候補物質の合成方法等を確立 最適な剤型の設計 一定の品質を確保するための規格及び試験方法などの確立 有効期間等の設定 ( 長期安定性試験など ) 医薬品候補物質のスクリーニン

医薬品の基礎研究から承認審査 市販後までの主なプロセス 基礎研究 非臨床試験 動物試験等 品質の評価安全性の評価有効性の評価 候補物質の合成方法等を確立 最適な剤型の設計 一定の品質を確保するための規格及び試験方法などの確立 有効期間等の設定 ( 長期安定性試験など ) 医薬品候補物質のスクリーニン 特定保健用食品の表示許可制度専門調査会 (H23.2.28) 資料 5 再審査制度 再評価制度について 厚生労働省医薬食品局審査管理課 医薬品の基礎研究から承認審査 市販後までの主なプロセス 基礎研究 非臨床試験 動物試験等 品質の評価安全性の評価有効性の評価 候補物質の合成方法等を確立 最適な剤型の設計 一定の品質を確保するための規格及び試験方法などの確立 有効期間等の設定 ( 長期安定性試験など

More information

Microsoft Word - H _概要_.doc

Microsoft Word - H _概要_.doc 平成 25 年 2 月独立行政法人国立病院機構西新潟中央病院倫理審査委員会 ( 受託研究 ) 議事要旨 開催日時 開催場所 出席委員名は別紙のとおり 治験及び製造販売後臨床試験に関する調査審議事項 審議事項 治験等の実施に関する研究 継続 ME2080 の Dravet 症候群患者を対象とした一般臨床試験 ( 第 Ⅲ 相 ) (Protocol No:STP-1) 被験薬 :ME2080(Stiripentol)

More information

緑内障とは 緑内障は 日本人の失明原因の第一位を占める病気です 40 歳以上の方の20 人に1 人は緑内障と推測されています 緑内障の症状 多くの場合 5 30 年ほどかけてゆっくりと進行し 外側から中心に向かって視野が欠けたり狭くなったりしていきます そのため 視野が欠けていることに気がつきにくいという特徴があります Point! 緑内障の進行と見え方 ( 左眼の例 ) 正常 緑内障初期 視野を両眼で補い合うため

More information

医薬品の添付文書等を調べる場合 最後に 検索 をクリック ( 下部の 検索 ボタンでも可 ) 特定の文書 ( 添付文書以外の文書 ) の記載内容から調べる場合 検索 をクリック ( 下部の 検索 ボタンでも可 ) 最後に 調べたい医薬品の名称を入力 ( 名称の一部のみの入力でも検索可能

医薬品の添付文書等を調べる場合 最後に 検索 をクリック ( 下部の 検索 ボタンでも可 ) 特定の文書 ( 添付文書以外の文書 ) の記載内容から調べる場合 検索 をクリック ( 下部の 検索 ボタンでも可 ) 最後に 調べたい医薬品の名称を入力 ( 名称の一部のみの入力でも検索可能 医薬品の添付文書等を調べる場合 最後に 検索 をクリック ( 下部の 検索 ボタンでも可 ) 特定の文書 ( 添付文書以外の文書 ) の記載内容から調べる場合 検索 をクリック ( 下部の 検索 ボタンでも可 ) 最後に 1 2 3 調べたい医薬品の名称を入力 ( 名称の一部のみの入力でも検索可能 ) ( 医薬品の名称のみで検索する場合 34 の項目は未選択 未入力で可 ) 検索結果で表示したい文書を選択

More information

査を実施し 必要に応じ適切な措置を講ずること (2) 本品の警告 効能 効果 性能 用法 用量及び使用方法は以下のとお りであるので 特段の留意をお願いすること なお その他の使用上の注意については 添付文書を参照されたいこと 警告 1 本品投与後に重篤な有害事象の発現が認められていること 及び本品

査を実施し 必要に応じ適切な措置を講ずること (2) 本品の警告 効能 効果 性能 用法 用量及び使用方法は以下のとお りであるので 特段の留意をお願いすること なお その他の使用上の注意については 添付文書を参照されたいこと 警告 1 本品投与後に重篤な有害事象の発現が認められていること 及び本品 薬食機参発 0918 第 4 号薬食安発 0918 第 1 号 ( 別記 ) 殿 テムセル HS 注については 本日 造血幹細胞移植後の急性移植片対宿主病 を効能 効果又は性能として承認したところですが 本品については 治験症例が限られていること 重篤な不具合が発現するリスクがあることから その 使用に当たっての留意事項について 御了知いただくとともに 貴会会員への周知方よろしくお願いします なお

More information

相互作用DB

相互作用DB データベース データベースの概要 医療用医薬品の添付文書に記載されている全てのの情報に関する データベースです 医療用医薬品 22 チェックの結果として 添付文書の該当箇所の 併用薬剤名 や 併用飲食物 発現事象 理由 を表示することが可能です 医療用医薬品 また 内服薬 外用薬 注射薬を問わず 右図の組み合わせにおけるのチェックを行うことが可能です OTC 医薬品同士の組み合わせについても のチェックを行うことが可能です

More information

より詳細な情報を望まれる場合は 担当の医師または薬剤師におたずねください また 患者向医薬品ガイド 医療専門家向けの 添付文書情報 が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています

より詳細な情報を望まれる場合は 担当の医師または薬剤師におたずねください また 患者向医薬品ガイド 医療専門家向けの 添付文書情報 が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています くすりのしおり内服剤 2014 年 6 月作成薬には効果 ( ベネフィット ) だけでなく副作用 ( リスク ) があります 副作用をなるべく抑え 効果を最大限に引き出すことが大切です そのために この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です 商品名 : バルサルタン錠 20mg AA 主成分 : バルサルタン (Valsartan) 剤形 : 淡黄色の錠剤 直径約 7.2mm 厚さ約 3.1mm

More information

恩賜第 42 回社会福祉法人財団済生会中央治験審査委員会 会議の記録の概要 開催日時 平成 28 年 1 月 13 日 ( 水 )15:30~17:17 開催場所 出席委員名 東京都港区三田 三田国際ビル 21 階 社会福祉法人 恩賜財団済生会本部事務局中会議室 豊島

恩賜第 42 回社会福祉法人財団済生会中央治験審査委員会 会議の記録の概要 開催日時 平成 28 年 1 月 13 日 ( 水 )15:30~17:17 開催場所 出席委員名 東京都港区三田 三田国際ビル 21 階 社会福祉法人 恩賜財団済生会本部事務局中会議室 豊島 恩賜第 42 回社会福祉法人財団済生会中央治験審査委員会 会議の記録の概要 開催日時 平成 28 年 1 月 13 日 ( 水 )15:30~17:17 開催場所 出席委員名 108-0073 東京都港区三田 1-4-28 三田国際ビル 21 階 社会福祉法人 恩賜財団済生会本部事務局中会議室 豊島聰 ( 出席 ) 委員長林茂樹 ( 出席 ) 副委員長 市場みすゞ ( 出席 ) 漆原尚巳 ( 出席

More information

9 中止基準 ( 研究対象者の中止 研究全体の中止について ) 10 研究対象者への研究実施後の医療提供に関する対応 通常の診療を超える医療行為 を伴う研究を実施した場合 研究実施後において 研究対象者が研究の結果より得られた利用可能な最善の予防 診断及び治療が受けられるように努めること 11 研究

9 中止基準 ( 研究対象者の中止 研究全体の中止について ) 10 研究対象者への研究実施後の医療提供に関する対応 通常の診療を超える医療行為 を伴う研究を実施した場合 研究実施後において 研究対象者が研究の結果より得られた利用可能な最善の予防 診断及び治療が受けられるように努めること 11 研究 倫理審査書類 ( 研究計画書 ) チェックシート 研究計画書には 原則として以下の項目を含めてください 申請時 提出は不要です 2017.5.2 1 研究の名称 ( 標題 ) 2 研究の実施体制 ( 研究組織 ) 多施設共同研究の場合 共同研究機関の研究者名 役割も詳細に記載 3 研究の背景及び意義 研究を実施する意義 必要性に関して 文献等を用いて研究の 科学的合理性の根拠 と 本研究で得られる成果

More information

(2) レパーサ皮下注 140mgシリンジ及び同 140mgペン 1 本製剤については 最適使用推進ガイドラインに従い 有効性及び安全性に関する情報が十分蓄積するまでの間 本製剤の恩恵を強く受けることが期待される患者に対して使用するとともに 副作用が発現した際に必要な対応をとることが可能な一定の要件

(2) レパーサ皮下注 140mgシリンジ及び同 140mgペン 1 本製剤については 最適使用推進ガイドラインに従い 有効性及び安全性に関する情報が十分蓄積するまでの間 本製剤の恩恵を強く受けることが期待される患者に対して使用するとともに 副作用が発現した際に必要な対応をとることが可能な一定の要件 保医発 0331 第 9 号 平成 29 年 3 月 31 日 地方厚生 ( 支 ) 局医療課長都道府県民生主管部 ( 局 ) 国民健康保険主管課 ( 部 ) 長都道府県後期高齢者医療主管部 ( 局 ) 後期高齢者医療主管課 ( 部 ) 長 殿 厚生労働省保険局医療課長 ( 公印省略 ) 抗 PCSK9 抗体製剤に係る最適使用推進ガイドラインの策定に伴う留意事項の 一部改正について 抗 PCSK9

More information

ヒアルロン酸ナトリウム架橋体製剤 特定使用成績調査

ヒアルロン酸ナトリウム架橋体製剤 特定使用成績調査 ヒアルロン酸ナトリウム架橋体製剤 ( サイビスクディスポ 関節注 2mL) 特定使用成績調査 (J-STEP/EL) 謹啓時下ますますご清祥のこととお喜び申し上げます 平素より格別のご高配を賜り 厚く御礼申し上げます さて ヒアルロン酸ナトリウム架橋体製剤 ( サイビスクディスポ 関節注 2mL) は 保存的非薬物治療及び経口薬物治療が十分奏功しない疼痛を有する変形性膝関節症の患者を対象に 本剤の製造販売後の使用実態下における複数回使用を含めた安全性及び有効性について確認することを目的として

More information

目次 1. はじめに P2 2. 本剤の特徴 作用機序 P3 3. 臨床成績 P4 4. 施設について P10 5. 投与対象となる患者 P11 6. 投与に際して留意すべき事項 P12 1

目次 1. はじめに P2 2. 本剤の特徴 作用機序 P3 3. 臨床成績 P4 4. 施設について P10 5. 投与対象となる患者 P11 6. 投与に際して留意すべき事項 P12 1 別添 最適使用推進ガイドライン デュピルマブ ( 遺伝子組換え ) ( 販売名 : デュピクセント皮下注 300 mgシリンジ ) ~ アトピー性皮膚炎 ~ 平成 30 年 4 月 厚生労働省 目次 1. はじめに P2 2. 本剤の特徴 作用機序 P3 3. 臨床成績 P4 4. 施設について P10 5. 投与対象となる患者 P11 6. 投与に際して留意すべき事項 P12 1 1. はじめに医薬品の有効性

More information

RAD-AR News Vol.15, No.4 (Nov. 2004) 2

RAD-AR News Vol.15, No.4 (Nov. 2004) 2 Series No. 65Nov. 2004 CONTENTS RAD-AR News Vol.15, No.4 (Nov. 2004) 2 3 4 RAD-AR News Vol.15, No.4 (Nov. 2004) 5 RAD-AR News Vol.15, No.4 (Nov. 2004) FDAの リスクマネジメントプランのための ドラフトガイダンス案 について くすりの適正使用協議会

More information

5_使用上の注意(37薬効)Web作業用.indd

5_使用上の注意(37薬効)Web作業用.indd 34 ビタミン主薬製剤 1 ビタミン A 主薬製剤 使用上の注意と記載条件 1. 次の人は服用前に医師又は薬剤師に相談することあ医師の治療を受けている人 い妊娠 3 ヵ月以内の妊婦, 妊娠していると思われる人又は妊娠を希望する人 ( 妊娠 3 ヵ月前から妊娠 3 ヵ月までの間にビタミン A を 1 日 10,000 国際単位以上摂取した妊婦から生まれた児に先天異常の割合が上昇したとの報告がある )

More information

審査結果 平成 25 年 9 月 27 日 [ 販売名 ] アナフラニール錠 10 mg 同錠 25 mg [ 一般名 ] クロミプラミン塩酸塩 [ 申請者名 ] アルフレッサファーマ株式会社 [ 申請年月日 ] 平成 25 年 5 月 17 日 [ 審査結果 ] 平成 25 年 4 月 26 日開

審査結果 平成 25 年 9 月 27 日 [ 販売名 ] アナフラニール錠 10 mg 同錠 25 mg [ 一般名 ] クロミプラミン塩酸塩 [ 申請者名 ] アルフレッサファーマ株式会社 [ 申請年月日 ] 平成 25 年 5 月 17 日 [ 審査結果 ] 平成 25 年 4 月 26 日開 審査報告書 平成 25 年 9 月 27 日独立行政法人医薬品医療機器総合機構 承認申請のあった下記の医薬品にかかる医薬品医療機器総合機構での審査結果は 以下のとおりである 記 [ 販売名 ] アナフラニール錠 10 mg 同錠 25 mg [ 一般名 ] クロミプラミン塩酸塩 [ 申請者名 ] アルフレッサファーマ株式会社 [ 申請年月日 ] 平成 25 年 5 月 17 日 [ 剤形 含量 ]

More information

薬生安発 0302 第 1 号 平成 30 年 3 月 2 日 各都道府県衛生主管部 ( 局 ) 長殿 厚生労働省医薬 生活衛生局医薬安全対策課長 ( 公印省略 ) 医薬品リスク管理計画の実施に基づく再審査期間終了後の評価報告について の一部改正について 再審査期間中の新医薬品以外の医薬品の医薬品リ

薬生安発 0302 第 1 号 平成 30 年 3 月 2 日 各都道府県衛生主管部 ( 局 ) 長殿 厚生労働省医薬 生活衛生局医薬安全対策課長 ( 公印省略 ) 医薬品リスク管理計画の実施に基づく再審査期間終了後の評価報告について の一部改正について 再審査期間中の新医薬品以外の医薬品の医薬品リ 薬生安発 0302 第 1 号 平成 30 年 3 月 2 日 各都道府県衛生主管部 ( 局 ) 長殿 厚生労働省医薬 生活衛生局医薬安全対策課長 ( 公印省略 ) 医薬品リスク管理計画の実施に基づく再審査期間終了後の評価報告について の一部改正について 再審査期間中の新医薬品以外の医薬品の医薬品リスク管理計画の実施状況及び得られた結果の評価に関する報告の様式 提出等の取扱いについては 医薬品リスク管理計画の実施に基づく再審査期間終了後の評価報告について

More information

標準業務手順 目次

標準業務手順 目次 浜松医科大学医学部附属病院治験審査委員会標準的業務手順書 第 1 章治験審査委員会 ( 目的と適用範囲 ) 第 1 条本手順書は GCP 省令等に基づいて 浜松医科大学医学部附属病院治験審査委員会の運営に関する手続及び記録の保存方法を定めるものである 2 本手順書は 医薬品及び医療機器の製造販売承認申請又は承認事項一部変更承認申請 ( 以下 承認申請 という ) の際に提出すべき資料の収集のために行う治験に対して適用する

More information

untitled

untitled 1 2 有害事象とは何ですか? 有害事象 (Adverse Event) 治験薬又は製造販売後臨床試験薬を投与された被験者に生じたすべての好ましくない又は意図しない疾病又はその徴候をいう 当該治験薬又は当該製造販売後臨床試験薬との因果関係の有無は問わない 副作用とは何ですか? 副作用 (Adverse Drug Reaction) 治験薬 ( 対象薬として用いられる市販薬を除く ) については以下のとおり

More information

301226更新 (薬局)平成29 年度に実施した個別指導指摘事項(溶け込み)

301226更新 (薬局)平成29 年度に実施した個別指導指摘事項(溶け込み) 平成 29 年度に実施した個別指導において保険薬局に改善を求めた主な指摘事項 東海北陸厚生局 目次 Ⅰ 調剤全般に関する事項 1 処方せんの取扱い 1 2 処方内容に関する薬学的確認 1 3 調剤 1 4 調剤済処方せんの取扱い 1 5 調剤録等の取扱い 2 Ⅱ 調剤技術料に関する事項 1 調剤料 2 2 一包化加算 2 3 自家製剤加算 2 Ⅲ 薬剤管理料に関する事項 1 薬剤服用歴管理指導料 2

More information

抗菌薬の殺菌作用抗菌薬の殺菌作用には濃度依存性と時間依存性の 2 種類があり 抗菌薬の効果および用法 用量の設定に大きな影響を与えます 濃度依存性タイプでは 濃度を高めると濃度依存的に殺菌作用を示します 濃度依存性タイプの抗菌薬としては キノロン系薬やアミノ配糖体系薬が挙げられます 一方 時間依存性

抗菌薬の殺菌作用抗菌薬の殺菌作用には濃度依存性と時間依存性の 2 種類があり 抗菌薬の効果および用法 用量の設定に大きな影響を与えます 濃度依存性タイプでは 濃度を高めると濃度依存的に殺菌作用を示します 濃度依存性タイプの抗菌薬としては キノロン系薬やアミノ配糖体系薬が挙げられます 一方 時間依存性 2012 年 1 月 4 日放送 抗菌薬の PK-PD 愛知医科大学大学院感染制御学教授三鴨廣繁抗菌薬の PK-PD とは薬物動態を解析することにより抗菌薬の有効性と安全性を評価する考え方は アミノ配糖体系薬などの副作用を回避するための薬物血中濃度モニタリング (TDM) の分野で発達してきました 近年では 耐性菌の増加 コンプロマイズド ホストの増加 新規抗菌薬の開発の停滞などもあり 現存の抗菌薬をいかに科学的に使用するかが重要な課題となっており

More information

タプコム配合点眼液 患者向医薬品ガイド

タプコム配合点眼液 患者向医薬品ガイド タプコム配合点眼液 患者向医薬品ガイド 2018 年 11 月更新 この薬は? 販売名一般名含有量 (1mL 中 ) タプコム配合点眼液 (TAPCOM combination ophthalmic solution) タフルプロスト チモロールマレイン酸塩点眼液 (Tafluprost Timolol Maleate) タフルプロスト 15μg チモロールマレイン酸塩 6.83mg( チモロールとして

More information

ルミガン点眼液0.03%

ルミガン点眼液0.03% 2015 年 9 月 [ 改訂第 7 版 ] 日本標準商品分類番号 871319 医薬品インタビューフォーム日本病院薬剤師会のIF 記載要領 2008に準拠して作成 剤形水性点眼剤 製剤の規制区分 処方箋医薬品 ( 注意 - 医師等の処方箋により使用すること ) 規格 含量 1mL 中ビマトプロスト 0.3mg 含有 一般名製造販売承認年月日薬価基準収載 発売年月日開発 製造販売 ( 輸入 ) 提携

More information

販売名 製造販売業者 ジャクスタピッドカプセル 5mg 10mg 20mg に係る医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 ジャクスタピッドカプセル 5mg 10mg 20mg AEGERION PHARMACEUTICALS 株式会社提出年月 有効成分 ロミタピドメシル酸塩 薬効分類 87218

販売名 製造販売業者 ジャクスタピッドカプセル 5mg 10mg 20mg に係る医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 ジャクスタピッドカプセル 5mg 10mg 20mg AEGERION PHARMACEUTICALS 株式会社提出年月 有効成分 ロミタピドメシル酸塩 薬効分類 87218 ジャクスタピッドカプセル 5mg ジャクスタピッドカプセル 10mg ジャクスタピッドカプセル 20mg に係る 医薬品リスク管理計画書 本資料に記載された情報に係る権利及び内容の責任は AEGERION PHARMACEUTICALS 株式 会社にあります 当該情報を適正使用以外の営利目的に利用することはできません AEGERION PHARMACEUTICALS 株式会社 販売名 製造販売業者

More information

減量・コース投与期間短縮の基準

減量・コース投与期間短縮の基準 用法 用量 通常 成人には初回投与量 (1 回量 ) を体表面積に合せて次の基準量とし 朝食後および夕食後の 1 日 2 回 28 日間連日経口投与し その後 14 日間休薬する これを 1 クールとして投与を繰り返す ただし 本剤の投与によると判断される臨床検査値異常 ( 血液検査 肝 腎機能検査 ) および消化器症状が発現せず 安全性に問題がない場合には休薬を短縮できるが その場合でも少なくとも

More information

D961H は AstraZeneca R&D Mӧlndal( スウェーデン ) において開発された オメプラゾールの一方の光学異性体 (S- 体 ) のみを含有するプロトンポンプ阻害剤である ネキシウム (D961H の日本における販売名 ) 錠 20 mg 及び 40 mg は を対象として

D961H は AstraZeneca R&D Mӧlndal( スウェーデン ) において開発された オメプラゾールの一方の光学異性体 (S- 体 ) のみを含有するプロトンポンプ阻害剤である ネキシウム (D961H の日本における販売名 ) 錠 20 mg 及び 40 mg は を対象として 第 2 部 CTD の概要 一般名 : エソメプラゾールマグネシウム水和物 版番号 : 2.2 緒言 ネキシウム カプセル ネキシウム 懸濁用顆粒分包 本資料に記載された情報に係る権利はアストラゼネカ株式会社に帰属します 弊社の事前の承諾なく本資料の内容を他に開示することは禁じられています D961H は AstraZeneca R&D Mӧlndal( スウェーデン ) において開発された オメプラゾールの一方の光学異性体

More information

第1回肝炎診療ガイドライン作成委員会議事要旨(案)

第1回肝炎診療ガイドライン作成委員会議事要旨(案) 資料 1 C 型慢性肝疾患 ( ゲノタイプ 1 型 2 型 ) に対する治療フローチャート ダクラタスビル + アスナプレビル併用療法 ソホスブビル + リバビリン併用療法 ソホスブビル / レジパスビル併用療法 オムビタスビル / パリタプレビル / リトナビル併用療法 (± リバビリン ) エルバスビル + グラゾプレビル併用療法 ダクラタスビル / アスナプレビル / ベクラブビル 3 剤併用療法による抗ウイルス治療に当たっては

More information

2015 年 11 月 5 日 乳酸菌発酵果汁飲料の継続摂取がアトピー性皮膚炎症状を改善 株式会社ヤクルト本社 ( 社長根岸孝成 ) では アトピー性皮膚炎患者を対象に 乳酸菌 ラクトバチルスプランタルム YIT 0132 ( 以下 乳酸菌 LP0132) を含む発酵果汁飲料 ( 以下 乳酸菌発酵果

2015 年 11 月 5 日 乳酸菌発酵果汁飲料の継続摂取がアトピー性皮膚炎症状を改善 株式会社ヤクルト本社 ( 社長根岸孝成 ) では アトピー性皮膚炎患者を対象に 乳酸菌 ラクトバチルスプランタルム YIT 0132 ( 以下 乳酸菌 LP0132) を含む発酵果汁飲料 ( 以下 乳酸菌発酵果 2015 年 11 月 5 日 乳酸菌発酵果汁飲料の継続摂取がアトピー性皮膚炎症状を改善 株式会社ヤクルト本社 ( 社長根岸孝成 ) では アトピー性皮膚炎患者を対象に 乳酸菌 ラクトバチルスプランタルム YIT 0132 ( 以下 乳酸菌 LP0132) を含む発酵果汁飲料 ( 以下 乳酸菌発酵果汁飲料 ) の飲用試験を実施した結果 アトピー性皮膚炎症状を改善する効果が確認されました なお 本研究成果は

More information

Microsoft Word 表紙(DuoTrav情報公表用).doc

Microsoft Word 表紙(DuoTrav情報公表用).doc 2/2 デュオトラバ配合点眼液 第 2 部 CTD の概要 ( サマリー ) 2.7 臨床概要 2.7.6 個々の試験のまとめ 日本アルコン株式会社 目 次 2.7.6 個々の試験のまとめ 1 2.7.6.1 日本人健康被験者を対象とした薬物動態試験 5.3.3.1.1(C-12*) 4 2.7.6.2 トラボプロスト 0.004%/ チモロール 0.5% の配合点眼液に関する外国人健康被験者を対象とした

More information

2.0 概要治験情報 : 治験依頼者名 : 武田薬品工業株式会社 大阪市中央区道修町四丁目 1 番 1 号 治験課題名 : 健康成人男性を対象に TAK-536TCH の最終製剤を単回経口投与したときの食事の影響を検討する第 1 相無作為化非盲検クロスオーバー試験 治験課題名の短縮

2.0 概要治験情報 : 治験依頼者名 : 武田薬品工業株式会社 大阪市中央区道修町四丁目 1 番 1 号 治験課題名 : 健康成人男性を対象に TAK-536TCH の最終製剤を単回経口投与したときの食事の影響を検討する第 1 相無作為化非盲検クロスオーバー試験 治験課題名の短縮 この試験情報は一般公開のみを目的に作成されたものです この試験情報はあくまで単一の試験から得られた結果であり この試験の医薬品から得られるすべての情報を基にした全体的なベネフィットとリスクを反映したものではない可能性があります 医療関係者の皆様は 武田薬品の医薬品のご使用にあたり 必ずそれぞれの国または地域の添付文書の情報を必ず確認してください 2.0 概要治験情報 : 治験依頼者名 : 武田薬品工業株式会社

More information

グラナテック点眼液0.4%

グラナテック点眼液0.4% 206 年 月改訂 ( 第 9 版 ) 日本標準商品分類番号 :8739 医薬品インタビューフォーム日本病院薬剤師会の IF 記載要領 203 に準拠して作成 剤 形無菌水性点眼剤 製剤の規制区分処方箋医薬品注意 - 医師等の処方箋により使用すること 規格 含量 ml 中リパスジル塩酸塩水和物 4.896mg( リパスジルとして 4.0mg) 一般名 和名 : リパスジル塩酸塩水和物 (JAN) 洋名

More information

別添 治験副作用等症例の定期報告に関する質疑応答集 (Q&A) について < 半年ごとの定期報告の受け付け> Q1 平成 26 年 6 月 30 日までの間は 治験依頼者 ( 自ら治験を実施する者を除く ) が提出する副作用等症例の定期報告は なお従前の例によることができる とあるが 平成 26 年

別添 治験副作用等症例の定期報告に関する質疑応答集 (Q&A) について < 半年ごとの定期報告の受け付け> Q1 平成 26 年 6 月 30 日までの間は 治験依頼者 ( 自ら治験を実施する者を除く ) が提出する副作用等症例の定期報告は なお従前の例によることができる とあるが 平成 26 年 事務連絡 平成 25 年 7 月 1 日 各都道府県衛生主管部 ( 局 ) 薬務主管課御中 厚生労働省医薬食品局審査管理課 治験副作用等症例の定期報告に関する質疑応答集 (Q&A) について 薬事法施行規則 ( 昭和 36 年厚生省令第 1 号 ) 第 273 条第 3 項に基づく治験副作用等定期報告については 薬事法施行規則等の一部を改正する省令の施行に関する留意事項について ( 平成 24 年

More information

目次 C O N T E N T S 1 下痢等の胃腸障害 下痢について 3 下痢の副作用発現状況 3 最高用量別の下痢の副作用発現状況 3 下痢の程度 4 下痢の発現時期 4 下痢の回復時期 5 下痢による投与中止時期 下痢以外の胃腸障害について 6 下痢以外の胃腸障害の副

目次 C O N T E N T S 1 下痢等の胃腸障害 下痢について 3 下痢の副作用発現状況 3 最高用量別の下痢の副作用発現状況 3 下痢の程度 4 下痢の発現時期 4 下痢の回復時期 5 下痢による投与中止時期 下痢以外の胃腸障害について 6 下痢以外の胃腸障害の副 目次 C O N T E N T S 1 下痢等の胃腸障害 3 1.1 下痢について 3 下痢の副作用発現状況 3 最高用量別の下痢の副作用発現状況 3 下痢の程度 4 下痢の発現時期 4 下痢の回復時期 5 下痢による投与中止時期 5 1.2 下痢以外の胃腸障害について 6 下痢以外の胃腸障害の副作用発現状況 6 胃腸障害に関連する重篤な副作用発現症例 6 1.3 消化性潰瘍, 炎症性腸疾患等の胃腸疾患のある患者さんにおける安全性について

More information

ICHシンポジウム2013 E14

ICHシンポジウム2013 E14 ICH 日本シンポジウム 2013 E14 IWG: 非抗不整脈薬における QT/QTc 間隔の延長と催不整脈作用の潜在的可能性に関する臨床的評価 医薬品医療機器総合機構 安藤友紀 本日の内容 これまでの経緯 新たに合意に至った Q&A 今後の活動について 2013/12/10 ICH 日本シンポジウム2013 2 これまでの経緯 (1) 2005 年 5 月 ICH Brussels にて Step4

More information

2. 改訂内容および改訂理由 2.1. その他の注意 [ 厚生労働省医薬食品局安全対策課事務連絡に基づく改訂 ] 改訂後 ( 下線部 : 改訂部分 ) 10. その他の注意 (1)~(3) 省略 (4) 主に 50 歳以上を対象に実施された海外の疫学調査において 選択的セロトニン再取り込み阻害剤及び

2. 改訂内容および改訂理由 2.1. その他の注意 [ 厚生労働省医薬食品局安全対策課事務連絡に基づく改訂 ] 改訂後 ( 下線部 : 改訂部分 ) 10. その他の注意 (1)~(3) 省略 (4) 主に 50 歳以上を対象に実施された海外の疫学調査において 選択的セロトニン再取り込み阻害剤及び - 医薬品の適正使用に欠かせない情報です 必ずお読み下さい - 使用上の注意改訂のお知らせ 2010 年 8 月 製造販売元 選択的セロトニン再取り込み阻害剤 ( 一般名 : パロキセチン塩酸塩水和物 ) 謹啓時下益々ご清栄のこととお慶び申し上げます 平素は 弊社医薬品につきまして格別のご高配を賜り 厚く御礼申し上げます さて この度 の 使用上の注意 を改訂致しましたのでお知らせ申し上げます なお

More information

Microsoft Word - 日薬連宛抗インフル薬通知(写).doc

Microsoft Word - 日薬連宛抗インフル薬通知(写).doc 薬生安発 0821 第 1 号 平成 3 0 年 8 月 2 1 日 日本製薬団体連合会 安全性委員会委員長 殿 厚生労働省医薬 生活衛生局医薬安全対策課長 抗インフルエンザウイルス薬の 使用上の注意 の改訂について 平成 30 年度第 1 回薬事 食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会 ( 平成 30 年 5 月 16 日開催 ) 及び平成 30 年度第 4 回薬事 食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会

More information

トリアムシノロンアセトニド マキュエイド硝子体内注用 40mg 医薬品製造販売承認事項一部変更承認申請書 添付資料 CTD 第 2 部 ( 資料概要 ) 2.6 非臨床試験の概要文及び概要表 薬物動態試験の概要文 わかもと製薬株式会社 1

トリアムシノロンアセトニド マキュエイド硝子体内注用 40mg 医薬品製造販売承認事項一部変更承認申請書 添付資料 CTD 第 2 部 ( 資料概要 ) 2.6 非臨床試験の概要文及び概要表 薬物動態試験の概要文 わかもと製薬株式会社 1 トリアムシノロンアセトニド マキュエイド硝子体内注用 40mg 医薬品製造販売承認事項一部変更承認申請書 添付資料 CTD 第 2 部 ( 資料概要 ) 2.6 非臨床試験の概要文及び概要表 2.6.4 薬物動態試験の概要文 わかもと製薬株式会社 1 2.6.4 薬物動態試験の概要文マキュエイド硝子体内注用 目次 2.6.4 薬物動態試験の概要文... 4 2.6.4.1 まとめ... 4 2.6.4.2

More information

DRAFT#9 2011

DRAFT#9 2011 報道関係各位 2019 年 1 月 8 日 ユーシービージャパン株式会社 抗てんかん剤 ビムパット ドライシロップ 10% 及び ビムパット 点滴静注 200mg 製造販売承認のお知らせ ユーシービージャパン株式会社 ( 本社 : 東京都新宿区 代表取締役社長 : 菊池加奈子 以下 ユーシービージャパン また ユーシービーグループを総称して以下 ユーシービー ) は本日 抗てんかん剤 ビムパット ドライシロップ

More information

Microsoft Word - LIA RMP_概要ver2.docx

Microsoft Word - LIA RMP_概要ver2.docx リアルダ錠 1200mg に係る 医薬品リスク管理計画書 本資料に記載された情報に係る権利及び内容についての責任は持田製薬株式会社にあります 当該情報を適正使用以外の営利目的に利用することはできません 持田製薬株式会社 リアルダ錠 1200mg に係る医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 販売名リアルダ錠 1200mg 有効成分メサラジン 製造販売業者持田製薬株式会社薬効分類 872399 提出年月

More information

ミケルナ配合点眼液 第 1 部 ( モジュール 1): 申請書等行政情報及び添付文書に関する情報 1.5 起原又は発見の経緯及び開発の経緯 大塚製薬株式会社 1

ミケルナ配合点眼液 第 1 部 ( モジュール 1): 申請書等行政情報及び添付文書に関する情報 1.5 起原又は発見の経緯及び開発の経緯 大塚製薬株式会社 1 ミケルナ配合点眼液 に関する資料 本資料に記載された情報に係る権利及び内容についての責任は大塚製薬株式会社にあります 当該製品の適正使用に利用する以外の営利目的に本資料を利用することはできません 大塚製薬株式会社 1 ミケルナ配合点眼液 第 1 部 ( モジュール 1): 申請書等行政情報及び添付文書に関する情報 1.5 起原又は発見の経緯及び開発の経緯 大塚製薬株式会社 1 目次 目次... 2

More information

Ⅰ. 試験実施方法 1. 目的 ブルーライトカットレンズを搭載した眼鏡の装着による VDT 症候群の症状改善効果を対 照群を用いて検証した 2. 方法 2.1. 試験デザイン 多施設共同による二重マスク並行群間比較試験 2.2. 対象 VDT 症候群と診断された患者 本試験では VDT 作業が原因と

Ⅰ. 試験実施方法 1. 目的 ブルーライトカットレンズを搭載した眼鏡の装着による VDT 症候群の症状改善効果を対 照群を用いて検証した 2. 方法 2.1. 試験デザイン 多施設共同による二重マスク並行群間比較試験 2.2. 対象 VDT 症候群と診断された患者 本試験では VDT 作業が原因と ブルーライトカットレンズ搭載眼鏡 (JINS PC) の装着による VDT 症候群症状の改善効果の検証 2012 年 7 月 4 日 エムスリー株式会社 メビックス株式会社 Ⅰ. 試験実施方法 1. 目的 ブルーライトカットレンズを搭載した眼鏡の装着による VDT 症候群の症状改善効果を対 照群を用いて検証した 2. 方法 2.1. 試験デザイン 多施設共同による二重マスク並行群間比較試験 2.2.

More information

する 研究実施施設の環境 ( プライバシーの保護状態 ) について記載する < 実施方法 > どのような手順で研究を実施するのかを具体的に記載する アンケート等を用いる場合は 事前にそれらに要する時間を測定し 調査による患者への負担の度合いがわかるように記載する 調査手順で担当が複数名いる場合には

する 研究実施施設の環境 ( プライバシーの保護状態 ) について記載する < 実施方法 > どのような手順で研究を実施するのかを具体的に記載する アンケート等を用いる場合は 事前にそれらに要する時間を測定し 調査による患者への負担の度合いがわかるように記載する 調査手順で担当が複数名いる場合には 参考 : 様式 2( 記載例 ) ( 研究責任者 ) ( 本会倫理審査委員会 ) 西暦年月日 研究計画書 ( 第版 ) 公益社団法人富山県薬剤師会倫理審査委員会委員長様 計画者 ( 研究責任者 ) 所属 : 職名 : 氏名 : 印 1. 研究の名称 : 2. 研究の実施体制 研究責任者名所属職名役割及び責任 薬局管理薬剤師 研究分担者名 所属 職名 役割及び責任 薬局 薬剤師 病院 科 病院薬剤部

More information

抗ヒスタミン薬の比較では 抗ヒスタミン薬は どれが優れているのでしょう? あるいはどの薬が良く効くのでしょうか? 我が国で市販されている主たる第二世代の抗ヒスタミン薬の臨床治験成績に基づき 慢性蕁麻疹に対する投与 2 週間後の効果を比較検討すると いずれの薬剤も高い効果を示し 中でもエピナスチンなら

抗ヒスタミン薬の比較では 抗ヒスタミン薬は どれが優れているのでしょう? あるいはどの薬が良く効くのでしょうか? 我が国で市販されている主たる第二世代の抗ヒスタミン薬の臨床治験成績に基づき 慢性蕁麻疹に対する投与 2 週間後の効果を比較検討すると いずれの薬剤も高い効果を示し 中でもエピナスチンなら 2011 年 3 月 3 日放送第 26 回日本臨床皮膚科医会総会 3 主催セミナー 5より 皮膚科診療における抗ヒスタミン薬の限界と可能性 広島大学大学院皮膚科教授秀道弘はじめに皮膚科診療において 痒みを伴う疾患の数は多く 本邦における皮膚科患者数の上位 20 疾患のうち 9 疾患が痒みを伴い それらの疾患患者数は全体の 56.6% に該当します 中でも蕁麻疹 アトピー性皮膚炎は患者数が多く その病態ではヒスタミンが重要な役割を果たします

More information

臨床評価とは何か ( 独 ) 医薬品医療機器総合機構医療機器審査第一部方眞美

臨床評価とは何か ( 独 ) 医薬品医療機器総合機構医療機器審査第一部方眞美 臨床評価とは何か ( 独 ) 医薬品医療機器総合機構医療機器審査第一部方眞美 本日の Agenda 1. 臨床評価とは 2. 医療機器の特性を踏まえた有効性 安全性評価 3. 各国の規制の違い 4. 臨床評価報告書について 5. 臨床評価報告書の概念 6. 臨床研究と治験の違いは? 7. 文献評価の問題点 8. 治験活性化にむけて 臨床評価 とは そのものの有効性と安全性をヒトで評価すること 自己認証の欧州から出てきた概念

More information

日本内科学会雑誌第98巻第12号

日本内科学会雑誌第98巻第12号 表 1. 喘息の長期管理における重症度対応段階的薬物療法 重症度 長期管理薬 : 連用 : 考慮 発作時 ステップ 1 軽症間欠型 喘息症状がやや多い時 ( 例えば 1 月に 1 ~2 回 ), 血中 喀痰中に好酸球増加のある時は下記のいずれか 1 つの投与を考慮 吸入ステロイド薬 ( 最低用量 ) テオフィリン徐放製剤 ロイコトリエン拮抗薬 抗アレルギー薬 短時間作用性吸入 β2 刺激薬または短時間作用性経口

More information

301128_課_薬生薬審発1128第1号_ニボルマブ(遺伝子組換え)製剤の最適使用推進ガイドラインの一部改正について

301128_課_薬生薬審発1128第1号_ニボルマブ(遺伝子組換え)製剤の最適使用推進ガイドラインの一部改正について 薬生薬審発 1128 第 1 号平成 30 年 1 1 月 28 日 都道府県各保健所設置市衛生主管部 ( 局 ) 長殿特別区 厚生労働省医薬 生活衛生局医薬品審査管理課長 ( 公印省略 ) ニボルマブ ( 遺伝子組換え ) 製剤の最適使用推進ガイドライン ( 非小細胞肺癌 悪性黒色腫 頭頸部癌 腎細胞癌 古典的ホ ジキンリンパ腫 胃癌及び悪性胸膜中皮腫 ) の一部改正について 経済財政運営と改革の基本方針

More information

医師主導治験 急性脊髄損傷患者に対する顆粒球コロニー刺激因子を用いたランダム化 プラセボ対照 二重盲検並行群間比較試験第 III 相試験 千葉大学大学院医学研究院整形外科 千葉大学医学部附属病院臨床試験部 1

医師主導治験 急性脊髄損傷患者に対する顆粒球コロニー刺激因子を用いたランダム化 プラセボ対照 二重盲検並行群間比較試験第 III 相試験 千葉大学大学院医学研究院整形外科 千葉大学医学部附属病院臨床試験部 1 医師主導治験 急性脊髄損傷患者に対する顆粒球コロニー刺激因子を用いたランダム化 プラセボ対照 二重盲検並行群間比較試験第 III 相試験 千葉大学大学院医学研究院整形外科 千葉大学医学部附属病院臨床試験部 1 顆粒球コロニー刺激因子 (Granulocyte Colony-Stimulating Factor: G-CSF) 一般名 : フィルグラスチム 調達法 国内企業より無償提供 製造元または供給元の名称協和発酵キリン

More information

これまでの検討経緯 2014 年 6 月 E17 EWG 設立 2014 年 11 月第 1 回対面会合 ( リスボン ) 2015 年 6 月第 2 回対面会合 ( 福岡 ) 2015 年 12 月第 3 回対面会合 ( ジャクソンビル ) 2016 年 5 月 -6 月 エクスパートによるサイン

これまでの検討経緯 2014 年 6 月 E17 EWG 設立 2014 年 11 月第 1 回対面会合 ( リスボン ) 2015 年 6 月第 2 回対面会合 ( 福岡 ) 2015 年 12 月第 3 回対面会合 ( ジャクソンビル ) 2016 年 5 月 -6 月 エクスパートによるサイン ICH E17 ガイドライン国際共同治験の計画及びデザインに関する一般原則 宇山佳明 ICH E17 rapporteur 医療情報活用推進室長 ( 独 ) 医薬品医療機器総合機構 (PMDA) 1 これまでの検討経緯 2014 年 6 月 E17 EWG 設立 2014 年 11 月第 1 回対面会合 ( リスボン ) 2015 年 6 月第 2 回対面会合 ( 福岡 ) 2015 年 12 月第

More information

ン (LVFX) 耐性で シタフロキサシン (STFX) 耐性は1% 以下です また セフカペン (CFPN) およびセフジニル (CFDN) 耐性は 約 6% と耐性率は低い結果でした K. pneumoniae については 全ての薬剤に耐性はほとんどありませんが 腸球菌に対して 第 3 世代セフ

ン (LVFX) 耐性で シタフロキサシン (STFX) 耐性は1% 以下です また セフカペン (CFPN) およびセフジニル (CFDN) 耐性は 約 6% と耐性率は低い結果でした K. pneumoniae については 全ての薬剤に耐性はほとんどありませんが 腸球菌に対して 第 3 世代セフ 2012 年 12 月 5 日放送 尿路感染症 産業医科大学泌尿器科学教授松本哲朗はじめに感染症の分野では 抗菌薬に対する耐性菌の話題が大きな問題点であり 耐性菌を増やさないための感染制御と適正な抗菌薬の使用が必要です 抗菌薬は 使用すれば必ず耐性菌が出現し 増加していきます 新規抗菌薬の開発と耐性菌の増加は 永遠に続く いたちごっこ でしょう しかし 近年 抗菌薬の開発は世界的に鈍化していますので

More information

医療事故防止対策に関するワーキング・グループにおいて、下記の点につき協議検討する

医療事故防止対策に関するワーキング・グループにおいて、下記の点につき協議検討する 大阪府立病院機構医療事故公表基準 1 公表の目的この基準は 府立 5 病院における医療事故の公表に関する取り扱いについて必要な事項を定めるものとする 病院職員は 次に掲げる公表の意義を正しく認識し 医療事故防止に努めるものとする (1) 病院職員が事故原因の分析や再発防止への取組みなどの情報を共有化し 医療における安全管理の徹底を図るため 自発的に医療事故を公表していくことが求められていること (2)

More information

別添 1 抗不安薬 睡眠薬の処方実態についての報告 平成 23 年 11 月 1 日厚生労働省社会 援護局障害保健福祉部精神 障害保健課 平成 22 年度厚生労働科学研究費補助金特別研究事業 向精神薬の処方実態に関する国内外の比較研究 ( 研究代表者 : 中川敦夫国立精神 神経医療研究センタートラン

別添 1 抗不安薬 睡眠薬の処方実態についての報告 平成 23 年 11 月 1 日厚生労働省社会 援護局障害保健福祉部精神 障害保健課 平成 22 年度厚生労働科学研究費補助金特別研究事業 向精神薬の処方実態に関する国内外の比較研究 ( 研究代表者 : 中川敦夫国立精神 神経医療研究センタートラン 別添 抗不安薬 睡眠薬の処方実態についての報告 平成 年 月 日厚生労働省社会 援護局障害保健福祉部精神 障害保健課 平成 年度厚生労働科学研究費補助金特別研究事業 向精神薬の処方実態に関する国内外の比較研究 ( 研究代表者 : 中川敦夫国立精神 神経医療研究センタートランスレーショナル メディカルセンター臨床研究支援室 ) を参考として 抗不安薬 睡眠薬の処方実態について主なポイントをまとめた.

More information

日本医薬品安全性学会 COI 開示 筆頭発表者 : 加藤祐太 演題発表に関連し 開示すべき COI 関連の企業などはありません

日本医薬品安全性学会 COI 開示 筆頭発表者 : 加藤祐太 演題発表に関連し 開示すべき COI 関連の企業などはありません 医薬品副作用データベース (JADER) を用いた市販後の副作用発現状況の検討 加藤祐太 1)2) 岸達生 3) 高松昭司 2) 白石正 4) 1) 山形大学医学部医薬品医療機器評価学講座 2) 医薬品医療機器総合機構安全第二部 3) 医薬品医療機器総合機構信頼性保証部 4) 山形大学医学部附属病院薬剤部 日本医薬品安全性学会 COI 開示 筆頭発表者 : 加藤祐太 演題発表に関連し 開示すべき COI

More information

<4D F736F F D204D51568CF8945C92C789C A8926D82E782B995B68F9188C4315F E31302E F8CE3955C82C282AB E328A6D92E894C55F E646F6378>

<4D F736F F D204D51568CF8945C92C789C A8926D82E782B995B68F9188C4315F E31302E F8CE3955C82C282AB E328A6D92E894C55F E646F6378> 医薬品の適正使用に欠かせない情報です 必ずお読みください 効能 効果 用法 用量 使用上の注意改訂のお知らせ '12-No.4 2012 年 11 月 眼科手術補助剤 硝子体内注用副腎皮質ホルモン剤 < トリアムシノロンアセトニド > 製剤 この度 標記製品につきまして 糖尿病黄斑浮腫 の効能 効果が追加承認されましたので お知らせ申し上げます また これに伴い 用法 用量に関連する使用上の注意 を含む

More information

一般名 : オファツムマブ ( 遺伝子組換え ) 製剤 はじめに ( 適正使用に関するお願い )4 治療スケジュール6 投与に際しての注意事項 7 7 8 8 9 1 1 11 12 13 14 15 重大な副作用とその対策 18 18 28 32 34 36 4 42 44 45 参考資料 5 付録 55 55 55 64 3 1 はじめに4 はじめ 5 に1 2 治療スケジュール6 対象患者の選択インフォームドコンセント投与準備

More information

緒言

緒言 CERA 2.2 緒言 Page 1 ミルセラ注シリンジ25 μg ミルセラ注シリンジ50 μg ミルセラ注シリンジ75 μg ミルセラ注シリンジ100 μg ミルセラ注シリンジ150 μg ミルセラ注シリンジ200 μg ミルセラ注シリンジ250 μg [ 腎性貧血 ] 第 2 部 CTD の概要 ( サマリー ) 2.2 緒言 中外製薬株式会社 CERA 2.2 緒言 Page 2 目次頁 2.2

More information