( 図 2-A-2-1) ( 図 2-A-2-2) 18
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- れいな ながおか
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1 第 2 章ルーメン ( 第 1 胃 ) について 具体的な飼養管理の改善を検討する前に基本となるル - メンについて考えます A. ルーメンを考える 1) ルーメン発酵を意識した飼養管理 牛はルーメン微生物が繊維を分解し その発酵産物をエネルギーとして利用しています ルーメン微生物の体を構成するタンパク質は牛にとって非常に良いタンパク源です 黒毛和種繁殖雌牛の場合 必要な栄養のほとんどをルーメンの発酵産物でまかなっています 従って 牛に飼料を給与することは ルーメン微生物にエサを与えて増殖させ その微生物や微生物の生産物を牛に利用してもらうことになります ( 図 2-A-2-1) 飼料給与は間接的に牛に栄養を与えている ということを念頭においた飼養管理が重要です 飼養管理を考える場合は常にルーメンについて考える必要があります 2) ル-メン内微生物の増殖 ( 図 2-A-2-1,2) ア. 微生物増殖のための条件 ルーメン内微生物は繊維やデンプンを分解する細菌と原虫( プロトゾア ) に分けられます 微生物増殖のためにはエネルギー源と材料 そしてその環境が重要です 微生物が増殖するのに必要なエネルギー源は繊維やデンプン 必要な材料はアンモニアです 従って 飼料成分としては繊維質(NDF など ) デンプンとして非繊維性炭水化物 (NFC) アンモニアのもとになる粗タンパク質(CP) が重要になります これら微生物にエネルギーを供給するとともに 微生物が機嫌良く増殖してくれるようにル-メン内を良い環境に保つ必要があります 微生物が増殖しやすい環境は個々の微生物によって異なりますが 牛にとって有用な微生物が好む環境のpH は概ね中性といわれています 17
2 ( 図 2-A-2-1) ( 図 2-A-2-2) 18
3 イ. ル-メンのpH ph が中性の環境を保つためにはNFC( 主にデンプン ) やCP( 粗タンパク質 ) のバランスが重要になります ルーメン内微生物は飼料中の繊維やデンプンを分解して揮発性脂肪酸(VFA) を作ります VFA は牛のエネルギー源なのですが VFA はその名の通り 酸 ですので これだけではルーメン内は酸性に傾いてしまいます しかし ルーメン内微生物はCP をアンモニアまで分解します アンモニアはアルカリ性ですので 酸を中和して中性になります つまりNDF( 総繊維 ) やNFC とCP のバランスがルーメン内微生物のエネルギー源と環境を同時に調整する重要な要素となります ( 図 2-A-2-2) また NDF は反芻を促すだけでなく 飼料をルーメンにとどめることで他の飼料の消化性を上げてくれることからも重要な項目となります 黒毛和種繁殖牛の飼料は粗飼料が中心ですので 配合飼料を多給するようなよほど極端な給与メニューにしないかぎり NDF が不足するようなことはほとんどありません そのためNFC とCP のバランスが基本になります 19
4 第 3 章繁殖雌牛の繁殖性や生産性低下を引き起こす主な飼養管理要因飼養管理の問題点が発生した時の体内の反応をみていきます 以下のような問題点はMPT によりある程度把握できます A. エネルギー不足体重を維持するために必要な栄養に比べ 摂取した栄養が少なければ当然エネルギー不足になります 1) エネルギー不足が始まると ( 図 3-A-1) 摂取エネルギーが少なくなると体内の血糖(Glu) が低下し始めます Glu は脳の重要なエネルギー源ですので 体内では何としてでも Glu が下がらないようにしようとさまざまな反応がおこり つじつまを合わせようとします その反応の1つが体脂肪の燃焼です 体脂肪は遊離脂肪酸 (FFA) となり肝臓に運ばれてエネルギーとなります これにより一時的にエネルギー不足が解消されますが 脂肪を燃焼させるとケトン体 (β- ヒドロキシ酪酸 (BHB) アセト酢酸(ACAC) 等 ) が生産されます つまり 血中のFFA ケトン体(BHB ACAC) は上昇することになります エネルギー不足時の脂肪の利用 エネルギー不足 中性脂肪 (TG) Glu 低下 遊離脂肪酸 (FFA) 脂肪酸 コレステロール中性脂肪アポ蛋白 ケトン体生産 アセトン アセト酢酸 (ACAC) β- ヒドロキシ酪酸 (BHB) アセチル CoA リン脂質 エネルギー TCA 回路 血管 回すのに糖質が必要 肝臓 ( 図 3-A-1) 20
5 2) ケトーシス 大量の脂肪の燃焼または長期間の脂肪の燃焼によりケトン体が大量に血中に放出されると ケトーシス といわれる病気になります ケトーシスは乳牛でよく聞かれる病気ですが 和牛でもエネルギー不足になるとケトーシスになります ただし その程度は乳牛に比べ軽いことが多く 顕著な症状としては現れにくい傾向があります このような状態は 一見すると症状が軽いため問題にならないように思われますが 実際には分娩後の子宮回復が遅れたり 泌乳中であれば乳質が悪化し 子牛の下痢発症の引き金となっているケースがあります また エネルギー不足時の生体反応の多くは肝臓で行われるため 長期間のエネルギー不足は肝臓機能の低下を招きます 3) エネルギー不足と繁殖 ( 図 3-A-3) エネルギー不足になると脳の間脳視床下部に信号が送られ 下垂体からホルモンを分泌するよう指令が出されます これらホルモンは上述のように血中のGlu を上げようとしますが この下垂体は性腺刺激ホルモン等繁殖にかかわる様々なホルモンも分泌する部分です そのため 下垂体に余計な仕事をさせてしまうと繁殖のためのホルモン分泌が低下し 繁殖性が低下する可能性があります 21
6 グルコース 視床下部 CRH GnRH グルコースは脳の重要な栄養源のため 低下することは生命維持の危機となる 生体はつじつまを合わせるため 無理にでも血中グルコース濃度を上げようとする 下垂体 ACTH β- エント ルフィン FSH LH 副腎皮質 糖質コルチコイト グルコース 繁殖成績 CRH; 下垂体刺激ホルモン ACTH; 副腎皮質刺激ホルモン Gn-RH; 性腺刺激ホルモン放出ホルモン FSH; 卵胞刺激ホルモン LH; 黄体形成ホルモン ( 図 3-A-3) B. ストレスストレスが牛に良くないことは容易に想像できると思います 1) ストレスを受けると ストレスを受けると脳の間脳視床下部に信号が送られ 下垂体からストレスに対抗するホルモンを分泌するよう指令が出されます これらのホルモンはストレスに対応できるよう内分泌系に働きかけ Glu を上げる作用もあります つまりエネルギー不足と同じような反応が起こります ( 図 3-A-1)( 図 3-A-3) そのため ストレスがかかっている牛群は エネルギー不足の牛群 (3-A. エネルギー不足 参照 ) と同じように発情行動が不明瞭になることが多くあります 22
7 2) 牛のストレス牛にはどんなストレスが存在するのでしょうか これらを理解しておくことは 飼養管理をする上で重要です 牛にかかるストレスはさまざまなものがあります ( 図 3-B-2-2) 暑熱 寒冷ストレス: 人がコントロールすることが難しいです 人からの扱い 蹄 群編成等によるストレス: 管理している人がある程度コントロールできます 密飼い等の場合 牛は横臥せず常に立った状態でまわりを気にしています 乾物摂取量(DMI) の不足 : 空腹ストレスにつながります 空腹ストレスが強い場合 牛は落ち着きがなくなるだけでなく舌遊びや柵舐めを繰り返す等の異常行動をします ある程度 DMI が充足し牛群の密度が適正で敷料が良い状態ならば 飼料摂取後しばらくすると牛は横臥して反芻します お昼過ぎ頃の牛の観察は発情行動が少ないため観察のメリットが少ないと思っている方もおられるかもしれませんが 牛のストレスを調べるには絶好の機会です ( 図 3-B-2-1) ( 図 3-B-2-1) 23
8 飼料的ストレス 空腹 栄養バランス ビタミン ミネラル不足 牛にかかるストレス 物理的ストレス 気温 湿度 牛床 化学的ストレス 悪臭 生物的ストレス 病気 怪我 蹄 精神的ストレス 群内の順位 密飼 緊張 恐怖 ( 人からの扱い等 ) ストレスコントロールは重要な飼養管理項目 ( 図 3-B-2-2) 24
9 C. ルーメン発酵不良粗タンパク質 (CP) の過剰摂取でも繁殖性は低下します ( 図 3-C-1) 1) CP 過剰によるル-メンのpH 不良 ((2-A-2) も参照 ) 飼料中のCP はルーメン内で代謝され主にアンモニアになります アンモニアは アルカリ性 です 一方 飼料中の非繊維性炭水化物(NFC) すなわちデンプンはルーメン内で代謝され 主に揮発性脂肪酸 (VFA) になります VFA は 酸性 です ルーメンでは微生物が大量に培養されており その増殖はpH が中性に近い方で盛んになります つまり NFC とCP はルーメンのpH 調整の役割も担っていることになります CP が過剰な場合 ルーメン内はアンモニアが多くなるためアルカリ性に傾き ルーメン発酵不良となります CP 過剰によるルーメン発酵不良はエネルギーの元となるルーメン内 VFA の生産量も低下しているため 最終的にはGlu の低下が起こるケースが多く見られ (3-A. エネルギー不足 ) の項で示した症状と同じことが起こります ( 図 3-C-1) 25
10 2) アンモニア CP 過剰により発生した過剰なアンモニアはルーメンからオーバーフローして血中に入ります アンモニアは体内では毒ですので肝臓で無毒な尿素窒素に変換されますが 肝臓に負担をかけ肝機能が低下します BUN ( 血液尿素窒素 ) は上昇します 最終的には肝臓実質に障害が起こるため 血中のアスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ (AST) 等が高くなります 3) 肝機能の急激な低下 CP 過剰の場合はエネルギー不足による肝臓利用と同時に アンモニアの無毒化による肝臓利用が重なるため 肝機能が急激に低下することがあり注意が必要です 4) CP 過剰によるコスト高 CP の高い飼料を給与するとエネルギー不足となるため 体を維持するための TDN 量が余分に必要となることも報告されています CP の過剰給与はエネルギー不足及び肝機能低下による受胎率低下だけでなく 余分に飼料を給与しなくてはならないため 経済的な損失も大きくなります 5) CP とNFC( 非繊維性炭水化物 デンプン ) のバランス ( 繰り返しです ) 微生物はアンモニアをもとに菌体( タンパク質 ) を作り この菌体は第 4 胃で消化され牛のタンパク源となります アンモニアを食べる微生物は NFC がエネルギ- 源ですので NFC があればアンモニアの発生も抑えられます しかし NFC が多すぎるとル-メンは酸性に傾きます CP は低ければよいというものでもありません CP が低い場合もルーメン発酵の材料が少なくなりますので ルーメン発酵不良によるエネルギー不足に陥ることがあり これも繁殖性低下につながります つまり どんなものでも 過不足なく給与する ことが大切です 26
11 D. 過肥エネルギー過剰により過肥となってしまうと繁殖性は低下します エネルギーを脂肪に変換するのは肝臓ですので 過肥の牛群は脂肪肝等により肝機能が低下していることが多く 前述のAST やγ-グルタミルトランスペプチダーゼ (GGT) が高くなっていることがあります 過肥は難産を引き起こすと言われています 過肥をなくすため給与量を減らしますが その場合一時的に遊離脂肪酸 (FFA) が上昇し (3-A. エネルギー不足 ) のような状態となります FFA が高い時は繁殖性が良くないと言われています 初めから過肥にならないような管理が重要です 人工授精や受精卵移植をする場合にも直腸検査がやりにくくなってしまいます 繁殖技術のミスの元になります 脂肪はVFA の酢酸 (VFA の7 割を占めます ) から各組織で直接作られる場合もあります E. 飼料の品質飼料の品質が悪ければ繁殖性が低下します 1) 発酵不良サイレ-ジ 発酵不良のサイレージにはケトン体の1つである酪酸が多く含まれている場合があり このような飼料を摂取すると血中のケトン体濃度が上昇してケトーシスとなります 2) カビ毒 乾草 サイレ-ジともカビに注意しなくてはいけません 保管状態の悪い濃厚飼料でも多くみられます カビ毒を摂取することにより 肝機能が低下します カビ毒は様々なものがあり 中には急激に肝機能を低下させるものがあります 肝臓は体内に入ってきた毒物を無毒化しますが 肝臓に大きな負担がかかります 成牛に比べ若い牛は肝機能がまだ発達していないためか 影響を受けやすい傾向があります 3) 飼料の品質チェック 飼料の品質チェックの基本は目視やにおいによる毎日のチェックです これによりかなりの確率で悪い飼料を選別することができます 現場で毎日飼料を給与していると品質の良いものばかり給与できるわけではない 27
12 ことも事実です しかし このような事例があることを知っておくことは重要で す 4) 硝酸態窒素 粗飼料には硝酸態窒素が過剰に含まれている場合があります このような飼料は死亡ないしは体調不良 繁殖性の低下を引き起こす恐れがあります 飼料中の硝酸態窒素濃度が1000 ppm 以下なら繁殖性は低下しないようですが 低い方が間違いなくリスクは低減します 飼料分析の際には硝酸態窒素濃度も分析してもらい 過剰給与にならないよう注意します F. ビタミン ミネラル類 ( 図 3-F-1) ビタミンやミネラルの欠乏により繁殖性が低下する場合もあります 黒毛和種繁殖雌牛では主にビタミンA コバルト 銅 セレン等の欠乏が報告されています これらの項目も飼料設計に取り入れられればより確実な設計が可能となります しかし 必要量が微量なものもあり 設計の労力に対して精度が合わないことも考えられます そのため 欠乏したときの症状を理解しておき 必要だと判断した時に血液等について検査してもらうことが実際的な方法だと考えられます 検査料は高いかもしれませんが 農場の飼養管理パターンは毎年大きく変化するものではありません そのため 一度発生した欠乏症は再発する可能性が高いと考えられ 事前に添加剤の給与や注射等で予防することも可能となります ミネラルの中でもカルシウム等は摂取量が充分でもルーメン環境が悪い場合あるいは栄養状態が悪い場合 血中カルシウム濃度が上がらないケースがあります いくつかのミネラル成分は他の成分と拮抗関係にありますので 不足だけでなく過剰によるへい害の可能性もあります ビタミンやミネラルはその給与により繁殖性が改善されたとの報告がありますが それはあくまで欠乏していた場合であり 栄養もビタミン ミネラルも 過不足なく給与する ことが重要です 28
13 ( 図 3-F-1) G. 肝機能の正常化が重要上記の要因 ( エネルギー不足 ストレス CP 過不足によるルーメン発酵不良 過肥及び飼料の品質 ) はすべて肝臓が関わっています 1) 肝臓の役割 肝臓はエネルギーの出し入れや解毒作用の他にもさまざまな化学反応を行う器官です 生体に重要なコレステロールを生産するのも肝臓ですが これを分解するのも肝臓です そのためコレステロールを作り出す機能が低下すると血中濃度は低くなり 分解する機能が低下すると血中濃度は高くなります ブドウ糖やアルブミンの生産も多くが肝臓で行われ 同様のことが考えられます 同じようなことが繁殖関連ホルモンについても起こっている可能性があると言われています 29
14 2) 肝機能低下と繁殖性 ( 図 3-G-2) 実際に繁殖性が低下している牛群では 肝機能が低下しているケースが多く見られます 飼養管理の失敗は 牛に肝臓を酷使させることになってしまうケースが多いからだと考えられます 牛の発情行動や排卵は発情時のホルモン分泌量が急激に変動することがシグナルとなりますが 肝機能の低下はその変動パターンを狂わせると言われており これが受胎率の低下 ( 排卵遅延 無発情等 ) につながると考えられています 実際に受胎率が低い牛群や平均空胎日数の長い牛群で血液生化学検査を実施すると 肝機能の低下だけでなく肝臓実質に障害が出ているケースも見られます これらのことから 繁殖性低下を防ぐには栄養充足を意識し ルーメン環境を適正に保ちつつ肝機能を低下させない飼養管理が重要になります 飼料設計の要因 低 DMI 低 TDN 高 CP 低 NFC 高 TDN ( 過肥 ) 発酵不良カビ 飼料品質の要因 飼料設計と繁殖性低下の関係 ストレス ルーメン発酵不良 ルーメンアンモニアオーハ ーフロー エネルキ ー不足 BUN 脂肪蓄積 ( 高 BCS) FFA Glu ケトーシス 肝機能低下 コレステロール 繁殖性低下 FSH LH 免疫 排卵 子宮環境 ステロイト ホルモン ( 発情微弱等 ) 繁殖への影響 ( 図 3-G-2) 30
BUN(mg/dl) 分娩後日数 生産性の良い牛群の血液データを回収 ( 上図は血中尿素窒素の例 ) 各プロットが個々の牛のデータ BUN(mg/dl) BUN(mg/dl)
C.MPT 検査結果の読み方血液検査値やBCS RS の検査結果が出たら 5-B の各 MPT 項目の適正範囲グラフに 得られた MPT 検査結果をプロットしていきます ( 図 5-C) 適正範囲グラフの上下限値から逸脱している項目 あるいは逸脱しそうな項目をチェックしていきます 前回の検査があれば それに比べてプロットの動きがどのように変化したかも調べます この場合は値が適正範囲内にあってもその変化の状況を把握しておきます
毎回紙と電卓で計算するより パソコンの表計算ソフトを利用して計算されることをすすめます パソコンは計算と記録が同時にできますから 経営だけでなく飼養管理や繁殖の記録にも利用できます 2) 飼料設計項目ア.DMI TDN CP NFC a.dmi( 乾物摂取量 ) 水分を除いた飼料摂取量のことです 飼
第 4 章繁殖雌牛の飼料設計方法と飼料給与 飼養管理の問題点を是正するには給与する飼料の飼料設計を適正に行い 決められ た給与量をきちんと給与し 牛がその給与量をきちんと摂取することが必要です A. 飼料設計方法 1) 飼料設計の基準と項目ア自場の記録 a. 日本飼養標準 肉用牛 ( 以下 飼養標準 ) 黒毛和種繁殖雌牛に飼料を給与する場合の基準となるものです 繁殖雌牛だけでなく子牛や肥育牛等に必要な栄養量が体重毎に記載されています
(2) 牛群として利活用 MUNを利用することで 牛群全体の飼料設計を検討することができます ( 図 2) 上述したようにMUN は 乳蛋白質率と大きな関係があるため 一般に乳蛋白質率とあわせて利用します ただし MUNは地域の粗飼料基盤によって大きく変化します 例えば グラスサイレージとトウモコシ
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(1) 乳脂肪と乳糖の生成反芻動物である乳牛にとって最も重要なのはしっかりしたルーメンマットを形成することです そのためには 粗飼料 ( 繊維 ) を充分に与えることが重要です また 充分なルーメンマットが形成され微生物が活発に活躍するには 充分な濃厚飼料 ( でんぷん 糖 ) によりエネルギーを微
解説 新しい牛群検定成績表について ( その 14) 乳牛の健康管理について 1 ( 乳脂肪率と蛋白質率 ) 電子計算センター電算課長相原光夫 牛群検定の機能には 1) 飼養 ( 健康 ) 管理 2) 繁殖管理 3) 乳質 衛生管理 4) 遺伝的改良の 4 つの機能 があります 今回は 飼養 ( 健康 ) 管理を 検定日の乳成分から読みとく方法を紹介します 健康と乳成分と聞 くと一見なんの関係もないように感じられる方もいると思います
農研機構畜産草地研究所シンポジウム|世界的なルーメンバイパスアミノ酸の利用
世界的なルーメンバイパスアミノ酸の利用 - アミノ酸バランスを整える エボニックジャパン株式会社 蛋白質の機能 からだの組織などをつくる コラーゲン ( 骨 皮 ) ケラチン ( 毛 爪 ) アクチン ミオシン ( 筋肉 ) カゼイン アルブミン からだの働きを助ける 酵素 抗体 ( 免疫グロブリン ) ホルモン 蛋白質の構造 蛋白質とアミノ酸 アミノ酸は蛋白質を構成するブロック アミノ酸の配列によって蛋白質の形状
スライド 1
1. 血液の中に存在する脂質 脂質異常症で重要となる物質トリグリセリド ( 中性脂肪 :TG) 動脈硬化に深く関与する 脂質の種類 トリグリセリド :TG ( 中性脂肪 ) リン脂質 遊離脂肪酸 特徴 細胞の構成成分 ホルモンやビタミン 胆汁酸の原料 動脈硬化の原因となる 体や心臓を動かすエネルギーとして利用 皮下脂肪として貯蔵 動脈硬化の原因となる 細胞膜の構成成分 トリグリセリド ( 中性脂肪
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乳牛の分娩前後分娩前後の飼養管理技術飼養管理技術マニュアル ( 乳牛の分娩前後分娩前後の栄養管理技術栄養管理技術の確立試験 ) 畜産試験場飼養管理研究 G 近年 乳牛は泌乳能力が著しく向上し 特に分娩前後に疾病 事故が多く 乳量や繁殖成 績等を低下させ 酪農経営に大きな損失を与えています 分娩前後の代謝障害や繁殖障害は 乾乳期の栄養管理との関連が強く 当場で実施した 乳牛の分娩前後の栄養管理技術の確立
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乳牛用の飼料給与診断ソフトウエア「DAIRY ver4.1」は乳牛の飼料給与診断・設計に
平成 25 年度普及に移す農業技術 ( 第 2 回 ) [ 分類 ] 普及技術 [ 成果名 ] 乳牛用の飼料給与診断ソフトウエア DAIRY ver4.1 は乳牛の飼料給与診断 設計に活用できる [ 要約 ] 新たな機能を追加した乳牛用の飼料給与診断ソフトウエア DAIRY ver4.1 は適正な飼料給与診断 設計が迅速にでき 酪農における指導手段としての有効である [ 担当 ] 農業技術課 [ 部会
あなたの農場に、妊娠牛は何頭いますか?
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資料 1 食品の機能性表示に関する制度 平成 25 年 4 月 4 日 消費者庁 保健機能食品制度 特定保健用食品 には その摂取により当該保健の目的が期待できる旨の表示をすることができる 栄養機能食品 には 栄養成分の機能の表示をすることができる 食品 医薬品 健康食品 栄養機能食品 栄養成分の機能の表示ができる ( 例 ) カルシウムは骨や歯の形成に 特別用途食品 特定保健用食品 保健の機能の表示ができる
シトリン欠損症説明簡単患者用
シトリン欠損症の治療 患者さんへの解説 2016-3-11 病因 人は 健康を維持するために食物をとり 特に炭水化物 米 パンなど 蛋白質 肉 魚 豆など 脂肪 動物脂肪 植物油など は重要な栄養素です 栄養は 身体の形 成に また身体機能を維持するエネルギーとして利用されます 図1に 食物からのエ ネルギー産生経路を示していますが いずれも最終的にはクエン酸回路を介してエネル ギー ATP を産生します
スライド タイトルなし
牧場実習 2012 ( 生体機構学 ) 京都大学大学院農学研究科 久米新一 牛の体温 牛では温度が変化しにくい深部温 ( 直腸温 ) を利用 ( 皮膚温は変わりやすい ) 体温は熱発生量と熱放散量の関係 体温は変動要因 ( 個体差 環境温度 飼料 日内変動など ) が多いが 健康状態を反映 簡易な分娩予知法 : 分娩前の体温の低下 (0.5 程度 ) を利用 ( 発情時には上昇 ) マイクロロボットで膣温が測定できないか
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乳牛の繁殖技術と生産性向上
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2 糖尿病の症状がは っきりしている人 尿糖が出ると多尿となり 身体から水分が失われ 口渇 多飲などが現れます ブドウ糖が利用されないため 自分自身の身体(筋肉や脂肪)を少しずつ使い始めるので 疲れ やすくなり 食べているのにやせてきます 3 昏睡状態で緊急入院 する人 著しい高血糖を伴う脱水症や血液が酸性になること(ケトアシドーシス)により 頭痛 吐き気 腹痛などが出現し すみやかに治療しなければ数日のうちに昏睡状態に陥ります
日本の糖尿病患者数は増え続けています (%) 糖 尿 25 病 倍 890 万人 患者数増加率 万人 690 万人 1620 万人 880 万人 2050 万人 1100 万人 糖尿病の 可能性が 否定できない人 680 万人 740 万人
糖尿病とは? 糖尿病とは ブドウ糖が血液の中に増えすぎてしまう病気です 糖尿病には 1 型と 2 型があり 2 型糖尿病の発症に生活習慣が深くかかわっています 食べ過ぎ 運動不足 日本の糖尿病患者数は増え続けています (%) 糖 35 30 尿 25 病 20 35 倍 890 万人 患者数増加率 15 10 5 0 1 1370 万人 690 万人 1620 万人 880 万人 2050 万人 1100
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自然哺育におけるにおける黒毛和種子牛黒毛和種子牛の早期離乳試験 上村圭一 谷原礼諭 山下洋治 高橋和裕 Early weaning examination of the black-haired Japanese cow calf in Natural nursing Keiichi UEMURA, Ayatsugu TANIHARA, Youji YAMASHITA, Kazuhiro TAKAHASHI
解糖系でへ 解糖系でへ - リン酸 - リン酸 1,-2 リン酸 ジヒドロキシアセトンリン酸 - リン酸 - リン酸 1,-2 リン酸 ジヒドロキシアセトンリン酸 AT AT リン酸化で細胞外に AT 出られなくなる 異性化して炭素数 AT の分子に分解される AT 2 ホスホエノール AT 2 1
糖質の代謝 消化管 デンプン 小腸 肝門脈 AT 中性脂肪コレステロール アミノ酸 血管 各組織 筋肉 ムコ多糖プリンヌクレオチド AT 糖質の代謝 糖質からの AT 合成 の分解 : 解糖系 と酸化的リン酸化嫌気条件下の糖質の分解 : 発酵の合成 : 糖新生 糖質からの物質の合成 の合成プリンヌクレオチドの合成 : ペントースリン酸回路グルクロン酸の合成 : ウロン酸回路 糖質の代謝 体内のエネルギー源
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第6回 糖新生とグリコーゲン分解
第 6 回糖新生とグリコーゲン分解 日紫喜光良 基礎生化学講義 2018.5.15 1 主な項目 I. 糖新生と解糖系とで異なる酵素 II. 糖新生とグリコーゲン分解の調節 III. アミノ酸代謝と糖新生の関係 IV. 乳酸 脂質代謝と糖新生の関係 2 糖新生とは グルコースを新たに作るプロセス グルコースが栄養源として必要な臓器にグルコースを供給するため 脳 赤血球 腎髄質 レンズ 角膜 精巣 運動時の筋肉
5_使用上の注意(37薬効)Web作業用.indd
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消費者の特性に応じた栄養成分表示活用のためのリーフレットの 消費者一人ひとりの健康課題の解決や適切な食品選択につながるよう そして 消費者の特性に応じて 栄養成分表示の活用が進むよう 消費者向けリーフレットを作成 1 栄養成分表示を活用してみませんか?[ 基本媒体 ] 1 2 栄養成分表示を活用して バランスのよい食事を心がけましょう![ 若年女性向け ] 7 3 栄養成分表示を活用して メタボ予防に役立てましょう