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1 JNX セミナー 2011 自動車業界 XML-EDI 標準ガイドラインについて 一般社団法人日本自動車工業会電子情報委員会 2011 年 11 月 9 日 ビジネスシステム部会 XML-WG 主査月原晶

2 ご紹介の内容 1. 自工会ビジネスシステム部会のご紹介 2. 自動車業界 EDIの課題 3.XML 標準化活動の取組み 4.XML 標準ガイドライン 5. 今後の取組み 1

3 1. 自工会ビジネスシステム部会のご紹介 2

4 1. 自工会ビジネスシステム部会のご紹介 電子情報委員会ビジネスシステム部会の役割 日本自動車工業会 ( 自工会 :JAMA) ビジネスシステム部会は日本自動車部品工業会 ( 部工会 :JAPIA) 殿と協力して 自動車業界のビジネス分野における電子情報の標準化を推進 国内での標準化とともに 欧米と協力して グローバル標準の開発 実用化への協力も行う ビジネス系 IT 分野の研究 共有化 ビジネス関連アプリケーションの標準化 共通化を検討 推進 関連業務 : 調達 流通 3

5 電子情報委員会 標準化の推進 自工会 電子情報委員会 電子情報企画部会 JARI JNX センター 業界共通基盤の構築 運営 JNX JNX CAI CAI 部工会 IT 対応委員会 幹事会 ヒ シ ネスシステム部会 EDI EDI 標準の策定 普及標準メッセージ標準帳票 EDI 部会 テ シ タルエンシ ニアリンク 部会 3D 3D 図面標準の策定 普及 PDQ( PDQ( テ ータ品質 )) 標準ガイド設計変更管理標準ガイド CAD 部会 4

6 2. 自動車業界 EDI の課題 5

7 2. 現状の自動車業界 EDI の課題 JNX や EDIFACT による標準化により サプライヤの受注システムの効率化を図ったが 実態は OEM 毎の差異が残っており 真の標準化には至っていない 理想像 現実 A 社 B 社 C 社 JNX など EDI システム EDIFCT A 社変換 B 社変換 C 社変換 基幹システム PG 受注管理統一 A 社 B 社 C 社 JNX など EDI システム EDIFCT A 社変換 EDIFCT B 社変換 CSV ファイル (Web ブラウザ ) 基幹システム PG B 社用 PG C 社用 PG A 社用受注管理D 社 D 社変換 D 社 FAX 紙 標準帳票 自動車業界 EDI の問題点 中小サプライヤにとって 現行 EDI(EDIFACT) 導入はコスト面 IT 技術面で難しい OEM メーカ毎に受信端末や WebEDI システムがあり 受信方法が異なる全ての OEM メーカで EDIFACT が徹底されていなく フォーマットが異なる自工会標準メッセージのルールの解釈が OEM で違う為 コードや項目の意味合いが異なる 6

8 3.XML 標準化活動の取組み 7

9 3-1. 背景 XML 化の動向 世界標準としてのXML 化の流れ世界的にXML-EDIにシフト 自動車業界 JADMの活動では XML 化 ( 標準化 ) のガイドを開発中国向けEDIリコメンデーション ( 中国へ進出するOEM 向け ) を作成 各業界のEDIの状況 業界自動車 電子機器 化学 鉄鋼 物流 標準化団体 JAMA ( 社 ) 日本自動車工業会 RosettaNet グローバル本部 : 米国 JEITA ( 社 ) 電子情報技術産業協会 ECセンター JPCA 石油化学工業協会 JISF 社団法人日本鉄鋼連盟鉄鋼 EDIセンター物流 EDIセンター EDI 標準 JAMA-JAPIA EDI 標準 PIP(Partner Interface Proces s) ECALGA 標準 JPCA 標準ビジネスプロトコル (X ML 版 ) 鉄鋼 EDI 標準 (2001 年版 ) 物流 XML/EDI 標準の改訂版 Ver01-03 概要 UN/EDIFACT 準拠 グローバルなサプライチェーンに適用されることが多い ebxml を基盤としている CII 標準ベース XML/EDI マッピング規則バージョン 1.1 第 2 部簡易形メッセージ に準拠 CII シンタックス ルール ver.1.10 or CII 標準ベース XML/EDI マッピング規則 ver.1.1 以上に準拠 コラホ レーティフ EDI では ebms を通信プロトコルとして推奨 8

10 3-1. 背景 自動車業界グローバル XML ガイドラインの策定 米欧では EDI の XML 化の要望が高く JADM(Joint Automotive Data Model) 策定チームで 6 情報種 ( 内示情報 納入指示情報 出荷情報 受領情報 請求情報 支払情報 ) のグローバル XML ガイドラインを策定 (2010 年 3 月 ) OAGIS(Open Application Group Interoperability Standard) をベースに EDIFACT のデータ授受を網羅した XML での授受方式をガイドライン化したもの 世界的に中小サプライヤへの EDI 導入支援の動きが高まっている 9

11 3-2.XML 標準化活動の狙い 業界標準 EDI のニーズ Global を含めた業界の EDI 標準を策定したいサプライヤにとっての効果を拡大したい ( 中小サプライヤでも効果がでること ) XML 標準化活動の目的 狙い JAMA としても XML の整備 ( 標準化 ) が必要 JADM( 国際標準 ) をベースとした中小サプライヤにも導入可能な JAMA-XML の策定 XML-EDI の動向 世界標準としての XML 化の流れ世界的に XML-EDI にシフト 10

12 3-2.XML 標準化活動の狙い ~ 考え方 事業規模に合った標準規定で相互にビジネス情報が交換できる世界 受発注業務 OEM 各社 受発注受発注データーデーター EDIFACT 標準化に よって IT が 活かせる 標準化 EDI 業務 EDIFACT XML 大規模 大容量での商取引 色々なアプリメニューから選べることや会社規模によってレベルも選べる システム規模 ( 投資額 ) 採用するには IT 部門が主導となる 中小規模 容量の商取引 シンプルで安価となる標準 IT 領域兼任 大 中 その他の 標準化 大企業 身の丈に身の丈に合った選択 XML IT ソリューションの 革新を期待 XML EXCEL 紙 小規模の商取引 パソコン活用 小 中小企業 11

13 3-3.XML ー WG 活動の概要 年度年度 : 基礎知識習得基礎知識習得 1 基礎技術理解 XML/ebXML /Web サーヒ ス 2 適用領域検討 3 標準化 / 効果検討 年度年度 : 実用化評価実用化評価 1 リッチクライアント実用化の可能性を評価 2BOD の解析 メッセージガイドラインの作成 3 海外他標準化 / 技術動向調査 年度年度 : 実証実験実証実験 1 対象業務 / メッセーシ 選定 2 テ ータ項目整理 / 環境整備 3 実証実験 評価 4 分野 業務への適用検討 08~10 08~10 年度年度 : XML XML 標準策定標準策定 / / 検証検証 JAMA 標準 XML の有効性確認 / 標準策定 / 要素技術検証 / 運用を含めたコスト試算 / モデルケースでの実証検証 年度年度 : XML XML 適用準備適用準備 XML 研究 WG から XML-WG へ名称変更 1EDIFACT 情報項目のXML 化新技術研究 JADM 開発状況の継続的な把握 JADM 状況を踏まえたXML 化の技術 / 方式 / 運用等の研究 2 他業界での技術動向把握など 12

14 3-4.JAMA 標準 XML の策定 JAMA 標準 XML の位置づけ 自動車業界における OEM 及びサプライヤが EDI を XML で実施する際に守るべきルールをまとめた実装ガイドライン 策定の考え方 日米欧のGlobal 標準に準拠し 必要に応じて日本向けに修正する EDIの基本ルール( 業務プロセス /EDI 情報定義 ) は 取引情報標準書に従うものとし XML 実装部分の標準を導入ガイドラインとする XMLを活用した安価な参考システム例をリファレンスとして提示する 参考システム例 実装ガイドライン EDIFACT 導入ガイドライン XML 導入ガイドライン 業務プロセス / EDI 情報定義 取引情報標準書 取引情報標準書 (XML 版 )

15 JAMAの基本的考え方JADM で国際標準を作成し 日本も国際標準に準拠している 3-5.EDI 標準化のグローバル対応 JAMA としては 日米欧 3 極 (JAMA JAPIA AIAG ODETTE) で構成する JADM 会議で 日本からの標準を反映し 国連 CEFACT の TGB1 での活動を通して 国際標準化を行っている そして この国際標準を各 OEM が使用していくというサイクルが 必然的に国際間でのビジネスの優位性を担保することになります 国連国際標準化 (CEFACT) 国内外の自工会活動 国際業界標準化 (JADM) 標準化規定 国内業界標準化 (JAMA) 電子情報委員会 BS 部会 OEM14 社各社社内適用 ( 社内 ) 14

16 4.XML 標準ガイドライン 15

17 4-1.XML 標準ガイドラインの公開 自工会ホームページにて JAMA JAPIA XML 標準ガイドラインを公開 公開日 : 2011 年 5 月 18 日 対象ガイドライン ( ダウンロード可能 ) -JAMA JAPIA XML 導入ガイドライン -JAMA JAPIA 標準スキーマ - 参考システム例 公開場所自工会ホームページ > クルマと情報化 >JAMA-JAPIA EDI 標準 > 業界標準ガイドライン 改訂履歴一覧 ( 発行の記録 )>XML 標準ガイドライン URL < 16

18 4-2. 標準ガイドラインのダウンロード ダウンロードできるガイドラインの詳細は下記の通り 17

19 4-3.XML ガイドラインのイメージ XML 導入ガイドラインの構造表イメージ Position Element/Attribute JAMA Usage JAMA Occurrence 解説 jai:syncplanningschedule 0010 releaseid R required 基準となるJAIFグローバルバージョン 0020 versionid R required 発行機関名称コード 0030 jai:applicationarea R 送受信情報を設定する 0040 jai:sender R 送信者情報 0050 oa:logicalid R 送信者識別コード ( 標準企業コードを推奨する ) 0060 schemeagencyid O optional 送信者識別修飾子 0090 jai:interchangedatetime O 送信日時刻 /jai:sender 0100 oa:bodid O メッセージ管理番号 ( 送受信単位でユニークな番号 ) 0110 jai:receiver R 受信者情報 0120 oa:logicalid R 受信者識別コード ( 標準企業コードを推奨する ) 0130 schemeagencyid O optional 受信者識別修飾子 /jai:receiver /jai:applicationarea 0150 jai:dataarea R メッセージの開始 0160 oa:sync O oa:actioncriteria R oa:changestatus R 変更情報提供識別を設定する 0190 oa:code R 変更情報提供識別 詳細はJAMA JAPIA 取引情報標準書 5.3 注文情報における変更の扱い を参照 初回 ( オリジナル送付 ) は 9 を使用する /oa:changestatus /oa:actioncriteria /oa:sync 0200 jai:planningschedule R 実データ部の開始 0210 jai:planningscheduleheader M データ部のヘッダーの開始 0220 oa:documentid R 適用する仕様書を設定する 18

20 4-3.XML ガイドラインのイメージ XML 導入ガイドラインの詳細記述イメージ Position Element/Attribute JAMA JAMA Usage Occurrence データ型データ長 解説 jai:syncplanningschedule 0010 releaseid R required String 6 概要 基準となる JAIFグローバルバージョン Example: JAI 0020 versionid R required String 6 概要 発行機関名称コード Example: GD jai:applicationarea R 概要 送受信情報を設定する 0040 jai:sender R 概要 送信者情報 0050 oa:logicalid R String 35 概要 送信者識別コード ( 標準企業コードを推奨する ) Example: <oa:logicalid schemeagencyid="92"> </oa:logicalid> 0060 schemeagencyid O optional String 4 概要 送信者識別修飾子 コード 説明 92 Assigned by buyer or buyer's agent 各社独自のコードを使用する場合 147 JP,JIPDEC/ECPC (Japan Information Processing Development Center / Electronic Commerce Promotion Center) JIPDEC/ECPC CII 標準企業コード 0090 jai:interchangedatetime O DateTime 19 概要 送信日時刻 Example: <jai:interchangedatetime> T10:12:00</jai:InterchangeDateTime> /jai:sender 0100 oa:bodid O String 14 概要 メッセージ管理番号 ( 送受信単位でユニークな番号 ) Example: <oa:bodid>123456</oa:bodid> 0110 jai:receiver R 概要 受信者情報 0120 oa:logicalid R String 35 概要 受信者識別コード ( 標準企業コードを推奨する ) Example: <oa:logicalid schemeagencyid="92"> </oa:logicalid> 0130 schemeagencyid O optional String 4 概要 受信者識別修飾子 コード 説明 92 Assigned by buyer or buyer's agent 各社独自のコードを使用する場合 147 JP,JIPDEC/ECPC (Japan Information Processing Development Center / Electronic Commerce Promotion Center) JIPDEC/ECPC CII 標準企業コード /jai:receiver /jai:applicationarea 19

21 4-3.XML ガイドラインのイメージ XML サンプルメッセージ????? の部分には当ガイドラインの詳細記述に従って適切な値を設定する <?xml version="1.0" encoding="utf-8"?> <jai:syncplanningschedule xmlns:jai=" xmlns:oa=" xmlns:xsi=" xsi:schemalocation=" SyncPlanningSchedule-Guide.xsd releaseid="jai" versionid="gd0000"> <jai:applicationarea> <jai:sender> <oa:logicalid schemeagencyid="?????">?????</oa:logicalid> <jai:interchangedatetime>?????</jai:interchangedatetime> </jai:sender> <oa:bodid>?????</oa:bodid> <jai:receiver> <oa:logicalid schemeagencyid="?????">?????</oa:logicalid> </jai:receiver> </jai:applicationarea> <jai:dataarea> <oa:sync> <oa:actioncriteria> <oa:changestatus> <oa:code>?????</oa:code> </oa:changestatus> </oa:actioncriteria> </oa:sync> 20

22 4-4. 参考システム例 中小サプライヤでも比較的容易に導入可能なシステムの参考例 受信者側でXML 形式のデータを受信後 XMLデータを変換する部分のみをMicrosoft Excelで実現したもの 技術的な検証用に作成したものであるが 実際にシステムを構築するための参考用として利用していただく為 JAMAホームページで公開した 発信者 受信者 XML 文書 XML 文書 XML スキーマ組み込み済 Excel データ取込 変換 データ処理 本参考システム例 ( 内示 / 確定注文を対象として作成 ) データ 帳票 業務利用 21 21

23 参考システム例の帳票出力イメージ XML でデータ受信 <?xml version="1.0" encoding="shift_jis"?> <?xml-stylesheet href=" 現品票.xsl" type="text/xsl"?> <DeliveryJustInTime> <CompanyName>ABCD 自動車 ( 株 )</CompanyName> <PartIdentification> <PartNumber> </PartNumber> <AdditionalPartNumber> </AdditionalPartNumber> <PartName>CAP COMPL</PartName> 予め用意したExcelのテンプレートにデータを取り込んで ブラウザ表示や印刷が可能 22

24 5. 今後の取組み 23

25 5. 今後の取り組み 部工会コンソーシアムでの XML 対応サポート 下記関連ドキュメントの発行 取引情報標準書 (XML 版 ) 仕様書作成ガイドライン 維持 管理規則ガイドライン JAMA コードブック トランスレータ導入ガイドライン 主要 5 情報種以外のガイドラインの発行 カレンダー情報 (SyncCalendar PROTAP に相当 ) 進捗確認情報 (SyncOrderStatusEnquiry OSTENQ に相当 ) 進捗回答情報 (SyncOrderStatusReport OSTRPT に相当 ) 標準スキーマの改善 24

26 ご清聴ありがとうございました 25