微鏡で観察した際に 他の核内領域に比べて非常に濃く染色される (=DNA 含量に富む ) 領域として 反対に淡く染色されるユークロマチンとの対比から 約 70 年以上も前に定義された言葉である ヘテロクロマチンは 細胞周期を通じて常に分裂期染色体のように凝集したままの状態を維持し 他の染色体領域に比
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- ああす たけくま
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1 VII 細胞核と RNA メタボリズム RNAi とヘテロクロマチン 中山潤一 ヘテロクロマチンは 高度に凝縮したクロマチン構造として知られ セントロメアやテロメアなど染色体の機能ドメインの構築や エピジェネティックな遺伝子発現調節に重要な役割を果たしている 近年 この高次クロマチン構造の形成に 二本鎖 RNA の導入によって相補的な mrna の分解や翻訳抑制が起こる現象として有名な RNA 干渉 (RNAi) と呼ばれる機構が深く関わることが明らかになってきた 本稿では 最も研究の進んだ分裂酵母での研究を中心に RNAi と高次クロマチン構造の関係について紹介する KEY WORDS: ヘテロクロマチン RNA 干渉ヒストンメチル化 はじめにこれまでに 私達ヒトを含め様々な真核生物のゲノム DNA が解読されたが 最も大きな驚きの一つが 遺伝子をコードしている領域に比べて 単純な繰り返し配列や転位因子がゲノムの大部分を占めているという事実ではないかと考えられる 確かに 遺伝子領域の上流 下流 また内部のイントロンの領域にこのようなタンパク質をコードしない配列が挿入された場合 遺伝子の発現を調節し 酵母などの単純な生物には見られない複雑な発現制御を可能にしている場合もあろう しかし多くの場合 遺伝子領域とは隔てられた領域に存在し それ自身ゲノム中に散在する事を目的とする 利己的な存在のように見受けられる ヘテロクロマチンと呼ばれる高度に凝縮したクロマチン構造は このような領域からの転写を抑制し 組換えによる無秩序な増幅を抑えるために 細胞が保持する機構の一つではないかと考えられる 興味深いことに このようなヘテロクロマチン構造は セントロメアやテロメアなどの真核細胞の染色体ドメインに存在し その構造自体が染色体機能に重要な働きをしている事が知られている また高等真核生物の発生の過程で 遺伝子の発現抑制をする際にも 同様なクロマチン構造の関与が明らかにされている 細胞がどのような進化的過程を経て 抑制的なクロマチン構造を染色体の機能ドメインや 遺伝子発現制御に利用するようになったかは定かではないが その本来の機能は 繰り返し配列や転位因子の増幅抑制に由来するのではないかと考えられる ところで RNA 干渉 (RNAi) と呼ばれる現象は 二本鎖 RNA の導入によってその RNA と相補的な mrna の分解 あるいは翻訳抑制が起こる現象である 関連する現象は古くから植物でも確認されていたが 線虫を用いた近年の詳細な解析によってその機構が明らかにされ 現在までにヒトを含めて様々な真核生物で保存された機構であることが解明されている 多くの外来因子が RNA をゲノムとして保持している事 また RNA を介して転移する転位因子が数多く存在する事実から RNAi 機構は細胞が外来遺伝物質を認識し それを排除する機構に由来すると考えられている RNAi 機構に関わる因子は 主として細胞質において mrna の分解や翻訳抑制を行っていると考えられている ところが ここ数年の研究から この RNAi 機構と核内のヘテロクロマチン構造形成が密接に結びつくことが明らかになってきた どちらも ホストゲノムの防御 という方向性を持つ機構であるが その作用機序も含めどのように両者の機構が結びつくのか 不明な点がまだまだ数多く残されている 本稿では 最も研究の進んだ分裂酵母での研究を中心に 他の高等真核生物での知見も併せて紹介し 両機構の関わりを議論したい I. ヘテロクロマチン構造形成の分子機構 1. ヘテロクロマチンとは ヘテロクロマチンは 動物や植物の細胞を染色して顕
2 微鏡で観察した際に 他の核内領域に比べて非常に濃く染色される (=DNA 含量に富む ) 領域として 反対に淡く染色されるユークロマチンとの対比から 約 70 年以上も前に定義された言葉である ヘテロクロマチンは 細胞周期を通じて常に分裂期染色体のように凝集したままの状態を維持し 他の染色体領域に比べて後期に複製され その領域間での組換え頻度は非常に低い 等の特徴を有する事が示されている しかし これらの特徴は典型的なヘテロクロマチンに認められるものであり その定義の拡張と共に 必ずしもこのような特徴には当てはまらないヘテロクロマチン領域が存在することも知られている ヘテロクロマチンは概して2 種類に大別される 一つは構造的 (constitutive) ヘテロクロマチンと呼ばれ セントロメアやテロメアなど染色体の機能に必須な領域を構成すると共に 繰り返し配列や転移因子に富むという一次配列上の特徴を有している 他方 不活性化 X 染色体に代表されるような 本来ユークロマチンとしての特徴を持ち遺伝子に富む領域が 発生の段階で構造的クロマチンと同様な凝縮構造を取る場合を 選択的 (facultative) ヘテロクロマチンと呼ぶことで区別されている 2. 位置効果 サイレンシングヘテロクロマチンがどのような構造的な特徴を有しているか その分子的な詳細については最近の研究まで明らかにされていなかったが 多くの遺伝学的な研究から ヘテロクロマチンの有する凝縮クロマチン構造は近隣の遺伝子領域まで伝播し その遺伝子の発現を抑制する事が知られていた 特にショウジョウバエの位置効果 (PEV: position effect variegation) と呼ばれる現象では 目の色を決める white 遺伝子が 染色体の構造変化によってセントロメアヘテロクロマチンの近傍に置かれた際に その発現が細胞ごとによって変化し斑入りの目の色として観察される この現象は ヘテロクロマチンに特徴的な略語 PEV : position effect variegation RdDM : RNA-dependent DNA methylation RDRC : RNA-directed RNA polymerase complex RISC : RNA-induced silencing complex RITS : RNA-induced transcriptional silencing RNAi : RNA interference 凝縮クロマチン構造が 隣接する white 遺伝子まで伝播したためと考えられ その抑制効果は細胞ごとにオン オフの情報として あたかも細胞記憶のように維持されていることを示す興味深い結果と考えられている 1) 同様な遺伝子発現抑制の現象は 酵母のヘテロクロマチン領域でも確認されている セントロメアやテロメアの近傍では 挿入したマーカー遺伝子の発現が抑制されることから 典型的な遺伝子サイレンシングの現象としてその分子メカニズムが詳細に研究されてきた いずれの現象においても ヘテロクロマチンに特徴的な凝縮クロマチン構造が 遺伝子発現の発現抑制に重要な働きをしている事を示す結果と考えられている 3. ヒストンの修飾とヘテロクロマチンクロマチンの基本単位はヒストンと DNA からなるヌクレオソームであり ヌクレオソームを構成する4 種類のヒストン (H2A, H2B, H3, H4) は アセチル化 メチル化 リン酸化 ユビキチン化等 様々な転写後の修飾を受けることが古くから知られている 特にアセチル化修飾は遺伝子の発現状態と良く相関し 抗体を用いた解析からヘテロクロマチン領域は 概して低アセチル化状態にあることが明らかにされている また ヒストンのメチル化修飾の役割については長い間不明なままであったが 上記の PEV を抑圧する ( 変異によって PEV 現象が見られなくなる ) 因子として単離された Su(var)3-9 と その相同タンパク質 ( ヒト SUV39H1; 分裂酵母 Clr4) が ヒストン H3 の9 番目のリジン残基を特異的にメチル化する酵素であることが明らかにされた その後の研究から このメチル化修飾がヘテロクロマチンに特徴的に存在すること また ヘテロクロマチンの構造タンパク質として知られていた HP1 ( 分裂酵母 Swi6) が クロモドメインを介してこの修飾を認識して局在することが解明され ヘテロクロマチンの凝縮クロマチン構造の分子機構が明らかにされた ( 図 1) 2) 興味深いことに ヒストンのメチル化修飾は不活性な状態を規定するばかりでなく 特定の部位のメチル化修飾が様々なクロマチン構造変化を規定する重要なマークとなりうることが明らかにされている 例えば遺伝子の活性化領域にはヒストン H3 の K4 K36 K79 のメチル化修飾が存在し それぞれ転写開始や伸長 また不活性なクロマチン領域の伝播を抑制する働きをする事が明らかにされている 一方 転写が不活性なヘテロクロマチン領域では ヒストン H3 の K9 K27 またヒストン H4 の K20 のメチル化修飾が特徴的に存在している 代表的な選択的
3 図 1 ヘテロクロマチン構造形成への段階的モデル 1) 分裂酵母での解析から ヒト SUV39H の相同因子である Clr4 がヒストン H3-K9 のメチル化修飾を触媒し ヒト HP1 の相同因子である Swi6 がこのメチル化修飾を認識して結合することが明らかにされた Clr4 のメチル化に先だって ヒストン脱アセチル化酵素 (HDAC) の働きが必要であることから 活性化クロマチンから不活性化ヘテロクロマチンへの変換には これらのヒストンの修飾の変化が協調的に行われていると考えられる ( 文献 1,2 より改変 ) ヘテロクロマチンである哺乳類の不活性化 X 染色体では H3-K27 のメチル化が重要な働きをしていることが明らかにされており 構成的ヘテロクロマチンと同様の機構で凝縮クロマチン構造が形成されていると考えられている II. ヘテロクロマチン構造形成と RNAi 機構 1. 分裂酵母のヘテロクロマチンと RNAi 上述のように ヘテロクロマチンの分子的な特徴として 低アセチル化 H3-K9 のメチル化 またこのメチル化を認識して結合する HP1 タンパク質の局在が明らかにされたが 最近の研究からヘテロクロマチン構造の形成は これらの特徴だけで規定される単純な構造ではないことが分かってきた 分裂酵母は 核内のクロマチン構造 特にヘテロクロマチンを研究する上で非常に優れたモデル生物であり セントロメアやテロメアにおいて高等真核生物と同等の凝縮クロマチン構造を有している また H3-K9 のメチル化酵素 SUV39H の相同因子として Clr4 が また HP1 の相同因子として Swi6 が存在し 同様な分子機構で凝縮クロマチン構造が形成されていることが明らかにされている ところで RNA 干渉 (RNAi) と呼ばれる現象は 細胞内に導入された短い2 本鎖 RNA によって それと相補的な配列を有する mrna が特異的に分解される現象として知られ 線虫からヒトに至るまで良く保存された機構である 3) 興味深いことに 分裂酵母ではそれまでに線虫やショウジョウバエで同定されていた RNAi に関わる代表的な因子 Argonaut Dicer RNA-dependent RNA polymerase と良く似た遺伝子が1 セットずつ存在し (ago1 +, dcr1 +, rdp1 + ) これらの遺伝子を破壊すると ヘテロクロマチン構造に異常が起きるという事が発見された 4) それまでに他の生物種で確認されていた RNAi 現象は 主に mrna の分解 あるいは翻訳の抑制という 細胞質における転写後の遺伝子抑制に関わる現象であることが示されていたため RNAi 機構が核内のクロマチン構造の制御に関わると言う事実は RNAi 機構が様々な生命現象に関わることを示唆する結果と考えられる 実際にこれらの遺伝子破壊株では セントロメア領域からの両方向の転写が検出され H3-K9 のメチル化の減尐 Swi6 の局在の消失などが顕著に認められたのである 4) この結果より ヘテロクロマチンから転写された両方向の転写産物が二本鎖 RNA を形成し これが RNAi 因子の働きを介して ヘテロクロマチンにメチル化酵素 Clr4 や Swi6 を呼び込むという機構が提唱された ( 図 2) 2. ヘテロクロマチンの確立と RNAi 機構分裂酵母を用いたその後の解析から RNAi に関わる因子がどのようにヘテロクロマチン構造形成に関わるのか徐々に解明されてきた まず RNAi 機構がヘテロクロマチン形成のどの段階に関わるのかについては 一度メチル化酵素 Clr4 を遺伝子破壊することでヘテロクロマチン構造を壊した後 また Clr4 を戻してヘテロクロマチンを再構築させるという実験を行うことで RNAi 因子がヘテロクロマチン構造を 確立 (establishment) する過程に必須であることが明らかにされた 5,6) また RNAi 因子の破壊株の影響は ヘテロクロマチン領域で異なっており 特に外から人為的に挿入されたマーカー遺伝子領域で
4 図 2 高等真核生物の RNAi 機構と分裂酵母のヘテロクロマチン形成機構の比較 ヒトや線虫における RNAi 機構では 長い二本差 RNA(dsRNA) が Dicer の働きによって短い二本差 RNA(siRNA) に分解され Argonaut(Ago) を含む RISC 複合体が 一本鎖 sirna を取り込み 相補的な mrna の分解 あるいは翻訳の抑制を行う 一部の生物種では RNAi のシグナルが RNA 依存 RNA ポリメラーゼ (RdRP) の働きによって増幅されていると考えられている ( 右図 ) 一方分裂酵母では セントロメア等の繰り返し配列に由来する双方向の RNA 転写産物が二本鎖を形成し これが Dcr1 によって分解された後 Ago1 を含む RITS 複合体に取り込まれる この RITS 複合体が RNA の相補性を利用しヘテロクロマチン領域にターゲットすることで H3-K9 メチル化と Swi6 のリクルートを行うと考えられている 分裂酵母の現象は主に核内の現象であり 細胞質が主な機能の場と考えられている他の生物種の RNAi 機構とどのように関わるのか まだ明らかにされていない その影響が顕著に認められることから シスとして働く領 域からヘテロクロマチンを隣接するユークロマチン領域 へ拡張する過程に 特に重要な働きをしていることが示 唆されている 6) 個々の染色体領域で RNAi 機構の変 異が及ぼす影響に違いが見られる理由については 特 徴的な DNA 一次配列の存在すること またその配列を 認識する DNA 結合因子の働きで RNAi 機構非依存的 に Clr4 や Swi6 のリクルートが行われているのではないか と考えられている 7,8) 3. ヘテロクロマチン化に関わる RNAi 因子 個々の RNAi 因子の役割については 生化学的な解 析によってその詳細が解明されてきている RNAi 因子 の一つである Ago1 は セントロメアのサイレンシングに関 わることが以前から知られていたクロモドメインタンパク質 Chp1 新規因子である Tas3 と一緒に複合体を形成し この複合体が実際にヘテロク ロマチンに由来する短い RNA (sirna) を含んでいることが明 らかにされた 9) RITS (RNA-induced transcriptional silencing) と名付けられたこの 複合体は 高等真核生物にお ける RISC(RNA-induced silencing complex) 複合体に相 当するものと考えられ ヘテロ クロマチンに由来する 1 本鎖 sirna を利用し ヘテロクロマ チン領域にターゲッティングす るという機構が考えられている ( 図 2) またこの RITS 複合体 は Rdp1 Hrr1(RNA ヘリカー ゼ様因子 ) Cid12( ポリ A ポリ メラーゼ様因子 ) から構成され る RDRC 複合体 (RNA-directed RNA polymerase complex) と物理的 に相互作用し 両複合体がヘ テロクロマチンから転写される mrna 上に局在することが明 らかにされている ( 図 3) 10) こ れらの結果から RITS と RDRC がセントロメアから転写 された non-coding RNA 上に局在し RNA プラットフォー ムに相互作用することで RNAi 因子がヘテロクロマチン へ局在し Clr4 や Swi6 を安定に呼び込むという機構が 提唱されている ( 図 3) セントロメアに由来する転写産物が二本鎖 RNA を形成 し これが最初のきっかけとなってヘテロクロマチン構造 が構築されると仮定すると RNAi 機構が Clr4 によるメチ ル化を制御する いわば上流の機構になるはずだが 実際はそう単純な図式では説明できないようである 確 かに RNAi の遺伝子破壊株では 特にセントロメアにお いて顕著に H3-K9 メチル化の減尐が見られるが 完全 に消失するわけではなく多くの領域でメチル修飾が維持 されたままである 6) また 逆にヘテロクロマチンへの RITS と RDRC の局在は Dcr1 だけでなく Clr4 の欠損株 でも見られなくなる 9,10,11) この結果は RNAi 因子による メチル化の導入と メチル化の介した RNAi 因子の局在
5 図 3 分裂酵母ヘテロクロマチン化の自 10), 11) 己増強ループモデルヘテロクロマチン化の最初の過程には 転写された RNA によって形成される二本鎖 RNA が必須であり これが RITS 複合体を呼び込み最初の H3-K9 のメチル化を促す ( 上のループ ) しかし これだけではヘテロクロマチン化には不完全であり このメチル化をきっかけにクロモドメインを含む Chp1 の働きや Rdp1 を含む RDRC 複合体の働きによって sirna 産生を促進し 全体のシグナルが増強されることによって ( 下のループ ) 完全な凝縮クロマチンが形成されると考えられている ( 文献 10,11より改変 ) が相互に依存している複雑な機構の存在が推測される この問題を解決する機構として 自己増強化ループ というモデルが提唱されている ( 図 3) 11) このモデルでは 二本鎖 RNA が最初のきっかけとなり RITS の働きでメチル化を導入するが この働きだけでは不十分であり このメチル化を介して今度は RITS と RDRC の協調的な働きでヘテロクロマチン化のシグナルを増強し 全体としての凝縮クロマチン構造が維持されるという機構で上記の相互依存の関係が説明しており 今後のさらなる解析によって その詳細が検証されると期待される ヒストンメチル化酵素である Clr4 を欠損させると RNAi 因子のヘテロクロマチン局在も消失し 小さな sirna の蓄積も見られなくなることから H3-K9 メチル修飾がヘテロクロマチン構造形成の全体を結びつける重要な修飾であることは間違いないと思われる 上記のモデルを踏まえた上で Clr4 がどのようにヘテロクロマチン領域にリクルートされるかについては まだ完全には解明されていない 実際 Clr4 自身や Clr4 と遺伝学的な相関が確認されていた Rik1 を精製することで Clr4 と Rik1 が Cullin と呼ばれる E3 ユビキチンリガーゼ複合体と相互作用していることが複数のグループから報告された 12,13) 実際に Clr4-Rik1 を含む複合体が ヒストン H2B に対してユビキチン化活性を持つことが示されているが これが本来の基質かどうかは明らかにされていない またヘテ ロクロマチンに由来する RNA の産生に 通常の RNA ポリメラーゼ II が必要であるという興味深い報告がなされている 14,15) RNA ポリメラーゼ II の関与と Rik1 が DDB1 や CPSF-A と相同性を有するという事実から DNA 損傷で見られるような特殊な DNA 構造や あるいは RNA ポリメラーゼ II の伸長阻害がヘテロクロマチン構造形成に関わるという 興味深いモデルが出されているが 16) ユビキチン化がどのように Clr4 の機能と関わるか 今後の解析が期待される III. 高等真核生物のヘテロクロマチンと RNAi ヘテロクロマチンのような高次クロマチン構造の形成に RNA 分子が重要な働きをする事については 分裂酵母以外の高等真核生物でも様々な知見が得られつつある 植物では古くから RNA の導入によって相同 DNA 配列に DNA のメチル化修飾が起こる RdDM(RNA-dependent DNA methylation) という現象が知られている DNA のメチル化は ヒストンのメチル化修飾と同様に 高等真核生物での重要なエピジェネティックマークとして知られ トランスポゾンや繰り返し配列が集積するシロイヌナズナのヘテロクロマチン領域では DNA のメチル化とヒストンのメチル化修飾が非常に良く相関することが明らかにされている 17) 実際に RdDM に必須な因子として DNA やヒストンのメチル化酵素に加えて RNAi 機構に関わる因
6 子が同定されていることから 植物の RdDM とそれに引き続くクロマチン構造の変化にも RNAi 関連因子が関与していると考えられている 18) また植物では 他の真核生物種と共通して見られる3 種類の RNA ポリメラーゼ I, II, III に加え 第 4の分類に属する RNA ポリメラーゼ IV が存在し これがヘテロクロマチン領域からの転写に重要な役割を果たしていることが明らかにされている 19,20) 分裂酵母で明らかにされた RNA ポリメラーゼ II との機能的な相関について今後明らかにされるものと期待される 植物以外の高等真核生物でも RNAi 因子とクロマチン構造変換との関連が明らかにされている まずショウジョウバエでは RNAi に関連する因子の変異によってヘテロクロマチン構造に起因するサイレンシングが見られなくなり ヘテロクロマチン領域の H3-K9 メチル化や HP1 の局在の減尐が報告されている 21) また ホメオティック遺伝子群の制御に重要な Fab-7 と呼ばれる領域を介したサイレンシングや核内の遺伝子座間の相互作用に RNAi 因子が必要であることが報告されている 22) この結果は セントロメアなどの構成的ヘテロクロマチンに限らず 発生過程での遺伝子の抑制にも そのクロマチン構造変化の際に RNAi 因子が重要な働きをしている事を示唆する結果と考えられる また 脊椎動物細胞のモデルとして良く用いられるニワトリの DT40 細胞株を用いた実験で この細胞にヒトの 21 番染色体を持たせた融合細胞を作成し DT40 の Dicer の遺伝子を欠損させると やはりセントロメアの機能不全とともに ヒト 21 番のセントロメアのサテライトリピートに由来する RNA が蓄積し HP1 の局在変化を引き起こすことが明らかにされている 23) 同様な現象が Dicer を欠損させたヒトの ES 細胞でも観察されており 24) RNAi の機構が高等真核生物のヘテロクロマチン形成においても 重要な役割を果たすことを示した結果と考えられる これらの高等真核細胞において sirna がどのように核内のクロマチンに結びつくのか その詳細なメカニズムはまだ明らかにされていない 分裂酵母で明らかにされた機構とどのように関連するのか 今後解明されると思われる おわりに以上 ヘテロクロマチン構造形成と RNAi 機構の関連について 最も研究の進んでいる分裂酵母の話題を中心に紹介した これまでの精力的な研究によって 様々な因子や複合体が同定され RNAi の機構がどのように核内のクロマチン構造変化に関わるのか 徐々に解明されてきた 分裂酵母で得られた知見が高等真核生物で の機構とどのように関連してくるのか 今後の研究によって明らかにされていくものと考えられる しかし 本来ヘテロクロマチンは凝縮した構造を保ちその領域からの転写を抑制するはずの構造なのに 何故その最初にきっかけに RNA の転写が必要になるのか? また 主として核の外で行われている転写後の遺伝子サイレンシングと 核内のクロマチン構造変換がどのように関連しているのか? さらに 遺伝子解析のツールとして広く使われるようになり 今後臨床的な応用も期待されている RNAi であるが 単純に2 本鎖の RNA を導入するだけで 私達ヒトの細胞においても核内のクロマチン構造変換を導き得るのか? これらの疑問は 今後の解析によって解明されるべき 興味深い課題と考えられる 文献 1) Grewal, S.I., Elgin, S.C.: Curr Opin Genet Dev, 12, (2002) 2) Nakayama, J. et al.: Science, 292, (2001) 3) Meister, G., Tuschl, T.: Nature, 431, (2004) 4) Volpe, T., et al.: Science, 297: (2002) 5) Hall, I.M., et al.: Science, 297, (2002) 6) Sadaie, M., Iida, T., Urano, T., Nakayama, J.: EMBO J., 23, (2004) 7) Jia, S., Noma, K., Grewal, S.I.: Science, 304, (2004) 8) Kanoh, J., Sadaie, M., Urano, T., Ishikawa, F.: Curr Biol, 15, (2005) 9) Verdel, A., et al.: Science, 303, (2004) 10) Motamedi, M. R. et al.: Cell, 119, (2004) 11) Noma, K. et al.: Nat Genet., 36, (2004) 12) Hornm P.J., Bastie, J.N., Peterson, C.L.: Genes Dev, 19, (2005) 13) Jia, S., Kobayashi, R., Grewal, S.I.: Nat Cell Biol, 7, (2005) 14) Kato, H., et al.: Science, 309, (2005) 15) Djupedal, I., et al.: Genes Dev., 19, (2005) 16) Horn, P.J., Peterson, C.L.: Chromosome Res, 14, (2006) 17) Lippman, Z., et al.: Nature, 430, (2004) 18) Chan, S.W. et al.: Science, 303, 1366 (2004) 19) Onodera, Y. et al.: Cell, 120, (2004) 20) Herr, A.J., Jensen, M.B., Dalmay, T., Baulcombe, D.C.: Science, 308, (2005)
7 21) Pal-Bhadra, M. et al.: Science, 303: (2004) 22) Grimaud, C., et al.: Cell, 124, (2006) 23) Fukagawa, T. et al.: Nat Cell Biol, 6, (2004) 24) Kanellopoulou, C. et al.: Genes Dev, 19, (2005)
図 1 マウス細胞におけるヘテロクロマチン じて凝集したままの状態を維持しており, 構造的ヘテロク ロマチンと非常によく似た構造を持つと考えられている. 不活性化 X の例では, 染色体レベルでヘテロクロマチン 化するという大きな構造変化を受けるが, 染色体上には ミクロなレベルの不活性化領域が多く
ヘテロクロマチン 構造形成と維持の分子メカニズム 中山潤一 ヘテロクロマチンは高度に凝集したクロマチン構造であり, 遺伝子の発現を安定に維持するばかりでなく染色体の機能にも重要な役割を果たしている. ここ数年の研究によって, ヘテロクロマチン構造の分子レベルの理解が飛躍的に進展した. 特にヘテロクロマチンの高次の構造は, ヒストンのメチル化修飾酵素とメチル化されたヒストンを認識して結合するクロマチン蛋白質によって形成されていることが明らかになった.
論文題目 腸管分化に関わるmiRNAの探索とその発現制御解析
論文題目 腸管分化に関わる microrna の探索とその発現制御解析 氏名日野公洋 1. 序論 microrna(mirna) とは細胞内在性の 21 塩基程度の機能性 RNA のことであり 部分的相補的な塩基認識を介して標的 RNA の翻訳抑制や不安定化を引き起こすことが知られている mirna は細胞分化や増殖 ガン化やアポトーシスなどに関与していることが報告されており これら以外にも様々な細胞諸現象に関与していると考えられている
図 B 細胞受容体を介した NF-κB 活性化モデル
60 秒でわかるプレスリリース 2007 年 12 月 17 日 独立行政法人理化学研究所 免疫の要 NF-κB の活性化シグナルを増幅する機構を発見 - リン酸化酵素 IKK が正のフィーッドバックを担当 - 身体に病原菌などの異物 ( 抗原 ) が侵入すると 誰にでも備わっている免疫システムが働いて 異物を認識し 排除するために さまざまな反応を起こします その一つに 免疫細胞である B 細胞が
Microsoft PowerPoint - プレゼンテーション1
A A RNA からタンパク質へ mrna の塩基配列は 遺伝暗号を介してタンパク質のアミノ酸の配列へと翻訳される trna とアミノ酸の結合 RNA 分子は 3 通りの読み枠で翻訳できる trnaは アミノ酸とコドンを結びつけるアダプター分子である (Ψ; プソイドウリジン D; ジヒドロウリジンどちらもウラシルが化学修飾したもの ) アミノアシル trna 合成酵素によって アミノ酸と trna
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平成 23 年 2 月 12 日筑波大学 不要な mrna を選択的に分解するしくみを解明 医療応用への新規基盤をめざす < 概要 > 真核生物の遺伝子の発現は DNA のもつ遺伝情報をメッセンジャー RNA(mRNA) に写し取る転写の段階だけでなく 転写の結果つくられた mrna 自体に対しても様々な制御がなされています 例えば mrna を細胞内の特定の場所に引き留めておくことや 正確につくられなかった
Microsoft PowerPoint - DNA1.ppt [互換モード]
生物物理化学 タンパク質をコードする遺伝子 (135~) 本 PPT 資料の作成には福岡大学機能生物研究室のホームページを参考にした http://133.100.212.50/~bc1/biochem/index2.htm 1 DA( デオキシリボ核酸 ) の化学的特徴 シャルガフ則とDAのX 線回折像をもとに,DAの構造が予測された (Watson & Crick 1953 年 ) 2 Watson
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転写 1. タンパク合成における RNA の役割酵素誘導 2. RNA ポリメラーゼ鎖型への結合転写開始鎖延長転写終結真核生物の RNA ポリメラーゼ 3. 原核生物における転写制御プロモーターカタボライト ( 異化代謝産物 ) 抑制オペロン 4. 転写後修飾プロセシング RNA ポリメラーゼ ( 鎖型への結合 ) プロモーターに特異的に結合 大腸菌の代表的なプロモーターのセンス鎖の配列 RNA ポリメラーゼ
生物時計の安定性の秘密を解明
平成 25 年 12 月 13 日 生物時計の安定性の秘密を解明 概要 名古屋大学理学研究科の北山陽子助教 近藤孝男特任教授らの研究グループは 光合 成をおこなうシアノバクテリアの生物時計機構を解析し 時計タンパク質 KaiC が 安定な 24 時 間周期のリズムを形成する分子機構を明らかにしました 生物は, 生物時計 ( 概日時計 ) を利用して様々な生理現象を 時間的に コントロールし 効 率的に生活しています
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60 秒でわかるプレスリリース 2006 年 4 月 13 日 独立行政法人理化学研究所 抗ウイルス免疫発動機構の解明 - 免疫 アレルギー制御のための新たな標的分子を発見 - がんやウイルスなど身体を蝕む病原体から身を守る物質として インターフェロン が注目されています このインターフェロンのことは ご存知の方も多いと思いますが 私たちが生まれながらに持っている免疫をつかさどる物質です 免疫細胞の情報の交換やウイルス感染に強い防御を示す役割を担っています
RNA Poly IC D-IPS-1 概要 自然免疫による病原体成分の認識は炎症反応の誘導や 獲得免疫の成立に重要な役割を果たす生体防御機構です 今回 私達はウイルス RNA を模倣する合成二本鎖 RNA アナログの Poly I:C を用いて 自然免疫応答メカニズムの解析を行いました その結果
RNA Poly IC D-IPS-1 概要 自然免疫による病原体成分の認識は炎症反応の誘導や 獲得免疫の成立に重要な役割を果たす生体防御機構です 今回 私達はウイルス RNA を模倣する合成二本鎖 RNA アナログの Poly I:C を用いて 自然免疫応答メカニズムの解析を行いました その結果 Poly I:C により一部の樹状細胞にネクローシス様の細胞死が誘導されること さらにこの細胞死がシグナル伝達経路の活性化により制御されていることが分かりました
糖鎖の新しい機能を発見:補体系をコントロールして健康な脳神経を維持する
糖鎖の新しい機能を発見 : 補体系をコントロールして健康な脳神経を維持する ポイント 神経細胞上の糖脂質の糖鎖構造が正常パターンになっていないと 細胞膜の構造や機能が障害されて 外界からのシグナルに対する反応や攻撃に対する防御反応が異常になることが示された 細胞膜のタンパク質や脂質に結合している糖鎖の役割として 補体の活性のコントロールという新規の重要な機能が明らかになった 糖脂質の糖鎖が欠損すると
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ニュースリリース 平成 20 年 8 月 1 日千葉大学大学院園芸学研究科 新たな基盤転写 (RNA 合成 ) 系の発見 原始生物シゾンで解明されたリボゾーム RNA 合成系進化のミッシングリンク < 研究成果の概要 > 本学園芸学研究科の田中寛教授 今村壮輔 JSPS 特別研究員 華岡光正東京大学研究員は 植物に残されていた始原的なリボゾーム RNA 合成系を発見し これまで不明だったリボゾーム
( 図 ) IP3 と IRBIT( アービット ) が IP3 受容体に競合して結合する様子
60 秒でわかるプレスリリース 2006 年 6 月 23 日 独立行政法人理化学研究所 独立行政法人科学技術振興機構 細胞内のカルシウムチャネルに情報伝達を邪魔する 偽結合体 を発見 - IP3 受容体に IP3 と競合して結合するタンパク質 アービット の機能を解明 - 細胞分裂 細胞死 受精 発生など 私たちの生の営みそのものに関わる情報伝達は 細胞内のカルシウムイオンの放出によって行われています
核内受容体遺伝子の分子生物学
核内受容体遺伝子の分子生物学 佐賀大学農学部 助教授和田康彦 本講義のねらい 核内受容体を例として脊椎動物における分子生物学的な思考方法を体得する 核内受容体遺伝子を例として脊椎動物における遺伝子解析手法を概観する 脊椎動物における核内受容体遺伝子の役割について理解する ヒトや家畜における核内受容体遺伝子研究の応用について理解する セントラルドグマ ゲノム DNA から相補的な m RNA( メッセンシ
クワガタムシの大顎を形作る遺伝子を特定 名古屋大学大学院生命農学研究科 ( 研究科長 : 川北一人 ) の後藤寛貴 ( ごとうひろき ) 特任助教 ( 名古屋大学高等研究院兼任 ) らの研究グループは 北海道大学 ワシントン州立大学 モンタナ大学との共同研究で クワガタムシの発達した大顎の形態形成に
クワガタムシの大顎を形作る遺伝子を特定 名古屋大学大学院生命農学研究科 ( 研究科長 : 川北一人 ) の後藤寛貴 ( ごとうひろき ) 特任助教 ( 名古屋大学高等研究院兼任 ) らの研究グループは 北海道大学 ワシントン州立大学 モンタナ大学との共同研究で クワガタムシの発達した大顎の形態形成に関わる遺伝子群を特定しました 同研究グループは 昆虫一般で 肢 の発生に関わる遺伝子群に注目し その中の
別紙 < 研究の背景と経緯 > 自閉症は 全人口の約 2% が罹患する非常に頻度の高い神経発達障害です 近年 クロマチンリモデ リング因子 ( 5) である CHD8 が自閉症の原因遺伝子として同定され 大変注目を集めています ( 図 1) 本研究グループは これまでに CHD8 遺伝子変異を持つ
PRESS RELEASE(2018/05/16) 九州大学広報室 819-0395 福岡市西区元岡 744 TEL:092-802-2130 FAX:092-802-2139 MAIL:[email protected] URL:http://www.kyushu-u.ac.jp 九州大学生体防御医学研究所の中山敬一主幹教授と名古屋市立大学薬学研究科の喜多泰之助 教 白根道子教授 金沢大学医薬保健研究域医学系の西山正章教授らの研究グループは
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酵素 : タンパク質の触媒 タンパク質 Protein 酵素 Enzyme 触媒 Catalyst 触媒 Cataylst: 特定の化学反応の反応速度を速める物質 自身は反応の前後で変化しない 酵素 Enzyme: タンパク質の触媒 触媒作用を持つタンパク質 第 3 回 : タンパク質はアミノ酸からなるポリペプチドである 第 4 回 : タンパク質は様々な立体構造を持つ 第 5 回 : タンパク質の立体構造と酵素活性の関係
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上原記念生命科学財団研究報告集, 26 (2012) 75. 哺乳類のゴルジ体ストレス応答の分子機構の解明 吉田秀郎 Key words: ゴルジ体, 小胞体, 転写, ストレス応答, 細胞小器官 兵庫県立大学大学院生命理学研究科生体物質化学 Ⅱ 講座 緒言細胞内には様々な細胞小器官が存在して細胞の機能を分担しているが, その存在量は細胞の需要に応じて厳密に制御されており, 必要な時に必要な細胞小器官が必要な量だけ増強される.
博士学位論文審査報告書
5 氏 名満仲翔一 学 位 の 種 類博士 ( 理学 ) 報 告 番 号甲第 465 号 学位授与年月日 2017 年 9 月 19 日 学位授与の要件学位規則 ( 昭和 28 年 4 月 1 日文部省令第 9 号 ) 第 4 条第 1 項該当 学位論文題目腸管出血性大腸菌 O157:H7 Sakai 株に存在する Stx2 ファー ジにコードされた Small Regulatory RNA SesR
報道関係者各位 平成 26 年 1 月 20 日 国立大学法人筑波大学 動脈硬化の進行を促進するたんぱく質を発見 研究成果のポイント 1. 日本人の死因の第 2 位と第 4 位である心疾患 脳血管疾患のほとんどの原因は動脈硬化である 2. 酸化されたコレステロールを取り込んだマクロファージが大量に血
報道関係者各位 平成 26 年 1 月 20 日 国立大学法人筑波大学 動脈硬化の進行を促進するたんぱく質を発見 研究成果のポイント 1. 日本人の死因の第 2 位と第 4 位である心疾患 脳血管疾患のほとんどの原因は動脈硬化である 2. 酸化されたコレステロールを取り込んだマクロファージが大量に血管に溜まっていくことが動脈硬化の原因となる 3. マクロファージ内に存在するたんぱく質 MafB は
の活性化が背景となるヒト悪性腫瘍の治療薬開発につながる 図4 研究である 研究内容 私たちは図3に示すようなyeast two hybrid 法を用いて AKT分子に結合する細胞内分子のスクリーニングを行った この結果 これまで機能の分からなかったプロトオンコジン TCL1がAKTと結合し多量体を形
AKT活性を抑制するペプチ ド阻害剤の開発 野口 昌幸 北海道大学遺伝子病制御研究所 教授 広村 信 北海道大学遺伝子病制御研究所 ポスドク 岡田 太 北海道大学遺伝子病制御研究所 助手 柳舘 拓也 株式会社ラボ 研究員 ナーゼAKTに結合するタンパク分子を検索し これまで機能の 分からなかったプロトオンコジンTCL1がAKTと結合し AKT の活性化を促す AKT活性補助因子 であることを見い出し
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多能性幹細胞を利用した毒性の判定方法 教授 森田隆 准教授 吉田佳世 ( 大阪市立大学大学院医学研究科遺伝子制御学 ) これまでの問題点 化学物質の人体および環境に及ぼす影響については 迅速にその評価を行うことが社会的に要請されている 一方 マウスやラットなど動物を用いた実験は必要ではあるが 動物愛護や費用 時間的な問題がある そこで 哺乳動物細胞を用いたリスク評価系の開発が望まれる 我々は DNA
前立腺癌は男性特有の癌で 米国においては癌死亡者数の第 2 位 ( 約 20%) を占めてい ます 日本でも前立腺癌の罹患率 死亡者数は急激に上昇しており 現在は重篤な男性悪性腫瘍疾患の1つとなって図 1 います 図 1 初期段階の前立腺癌は男性ホルモン ( アンドロゲン ) に反応し増殖します そ
再発した前立腺癌の増殖を制御する新たな分子メカニズムの発見乳癌治療薬が効果的 発表者筑波大学先端領域学際研究センター教授柳澤純 ([email protected] TEL: 029-853-7320) ポイント 女性ホルモンが制御する新たな前立腺癌の増殖 細胞死メカニズムを発見 女性ホルモン及び女性ホルモン抑制剤は ERβ 及び KLF5 を通じ FOXO1 の発現量を変化することで前立腺癌の増殖
今後の展開現在でも 自己免疫疾患の発症機構については不明な点が多くあります 今回の発見により 今後自己免疫疾患の発症機構の理解が大きく前進すると共に 今まで見過ごされてきたイントロン残存の重要性が 生体反応の様々な局面で明らかにされることが期待されます 図 1 Jmjd6 欠損型の胸腺をヌードマウス
PRESS RELEASE(2015/11/05) 九州大学広報室 819-0395 福岡市西区元岡 744 TEL:092-802-2130 FAX:092-802-2139 MAIL:[email protected] URL:http://www.kyushu-u.ac.jp 免疫細胞が自分自身を攻撃しないために必要な新たな仕組みを発見 - 自己免疫疾患の発症機構の解明に期待 -
報道発表資料 2006 年 8 月 7 日 独立行政法人理化学研究所 国立大学法人大阪大学 栄養素 亜鉛 は免疫のシグナル - 免疫系の活性化に細胞内亜鉛濃度が関与 - ポイント 亜鉛が免疫応答を制御 亜鉛がシグナル伝達分子として作用する 免疫の新領域を開拓独立行政法人理化学研究所 ( 野依良治理事
60 秒でわかるプレスリリース 2006 年 8 月 7 日 独立行政法人理化学研究所 国立大学法人大阪大学 栄養素 亜鉛 は免疫のシグナル - 免疫系の活性化に細胞内亜鉛濃度が関与 - 私たちの生命維持を行うのに重要な役割を担う微量金属元素の一つとして知られていた 亜鉛 この亜鉛が欠乏すると 味覚障害や成長障害 免疫不全 神経系の異常などをきたします 理研免疫アレルギー科学総合研究センターサイトカイン制御研究グループと大阪大学の研究グループは
るが AML 細胞における Notch シグナルの正確な役割はまだわかっていない mtor シグナル伝達系も白血病細胞の増殖に関与しており Palomero らのグループが Notch と mtor のクロストークについて報告している その報告によると 活性型 Notch が HES1 の発現を誘導
学位論文の内容の要旨 論文提出者氏名 奥橋佑基 論文審査担当者 主査三浦修副査水谷修紀 清水重臣 論文題目 NOTCH knockdown affects the proliferation and mtor signaling of leukemia cells ( 論文内容の要旨 ) < 要旨 > 目的 : sirna を用いた NOTCH1 と NOTCH2 の遺伝子発現の抑制の 白血病細胞の細胞増殖と下流のシグナル伝達系に対する効果を解析した
「ゲノムインプリント消去には能動的脱メチル化が必要である」【石野史敏教授】
プレス通知資料 ( 研究成果 ) 報道関係各位 平成 26 年 2 月 17 日国立大学法人東京医科歯科大学 ゲノムインプリント消去には能動的脱メチル化が必要である マウスの生殖細胞系列で起こる能動的脱メチル化を明らかに ポイント 将来 精子 卵子になる始原生殖細胞 (PGC) のゲノムインプリント消去に能動的脱メチル化機構が関係することを初めて実証しました この能動的脱メチル化機構には DNA 塩基除去修復反応が関与しています
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第 1 回遺伝子治療等臨床研究に関する指針の見直しに関する専門委員会 平成 29 年 4 月 12 日 ( 水 ) 資料 6-1 ゲノム編集技術の概要と問題点 筑波大学生命科学動物資源センター筑波大学医学医療系解剖学発生学研究室 WPI-IIIS 筑波大学国際睡眠医科学研究機構筑波大学生命領域学際研究 (TARA) センター 高橋智 ゲノム編集技術の概要と問題点 ゲノム編集とは? なぜゲノム編集は遺伝子改変に有効?
60 秒でわかるプレスリリース 2008 年 2 月 19 日 独立行政法人理化学研究所 抗ウイルス反応を増強する重要分子 PDC-TREM を発見 - 形質細胞様樹状細胞が Ⅰ 型インターフェロンの産生を増幅する仕組みが明らかに - インフルエンザの猛威が続いています このインフルエンザの元凶であるインフルエンザウイルスは 獲得した免疫力やウイルスに対するワクチンを見透かすよう変異し続けるため 人類はいまだ発病の恐怖から免れることができません
<4D F736F F D20322E CA48B8690AC89CA5B90B688E38CA E525D>
PRESS RELEASE(2017/07/18) 九州大学広報室 819-0395 福岡市西区元岡 744 TEL:092-802-2130 FAX:092-802-2139 MAIL:[email protected] URL:http://www.kyushu-u.ac.jp 造血幹細胞の過剰鉄が血液産生を阻害する仕組みを解明 骨髄異形成症候群の新たな治療法開発に期待 - 九州大学生体防御医学研究所の中山敬一主幹教授
1. 背景血小板上の受容体 CLEC-2 と ある種のがん細胞の表面に発現するタンパク質 ポドプラニン やマムシ毒 ロドサイチン が結合すると 血小板が活性化され 血液が凝固します ( 図 1) ポドプラニンは O- 結合型糖鎖が結合した糖タンパク質であり CLEC-2 受容体との結合にはその糖鎖が
参考資料配布 2014 年 11 月 10 日 独立行政法人理化学研究所 国立大学法人東北大学 血小板上の受容体 CLEC-2 は糖鎖とペプチド鎖の両方を認識 - マムシ毒は糖鎖に依存せず受容体と結合 - 本研究成果のポイント レクチンは糖鎖とのみ結合する というこれまでの考え方を覆す CLEC-2 受容体は同じ領域でマムシ毒とがんに関わる糖タンパク質に結合 糖鎖を模倣したペプチド性薬剤の設計への応用に期待
タンパク質の合成と 構造 機能 7 章 +24 頁 転写と翻訳リボソーム遺伝子の調節タンパク質の構造弱い結合とタンパク質の機能
タンパク質の合成と 構造 機能 7 章 +24 頁 転写と翻訳リボソーム遺伝子の調節タンパク質の構造弱い結合とタンパク質の機能 タンパク質の合成 セントラル ドグマによると 遺伝子が持つ情報は タンパク質を合成することで発現 (Expression) される それは 2 段階の反応で進行する DNA 転写 (Transcription) DNA の塩基配列から mrna の塩基配列へ染色体の
別紙 自閉症の発症メカニズムを解明 - 治療への応用を期待 < 研究の背景と経緯 > 近年 自閉症や注意欠陥 多動性障害 学習障害等の精神疾患である 発達障害 が大きな社会問題となっています 自閉症は他人の気持ちが理解できない等といった社会的相互作用 ( コミュニケーション ) の障害や 決まった手
PRESS RELEASE(2016/09/08) 九州大学広報室 819-0395 福岡市西区元岡 744 TEL:092-802-2130 FAX:092-802-2139 MAIL:[email protected] URL:http://www.kyushu-u.ac.jp 自閉症の発症メカニズムを解明 - 治療への応用を期待 九州大学生体防御医学研究所の中山敬一主幹教授 西山正章助教
2. 看護に必要な栄養と代謝について説明できる 栄養素としての糖質 脂質 蛋白質 核酸 ビタミンなどの性質と役割 およびこれらの栄養素に関連する生命活動について具体例を挙げて説明できる 生体内では常に物質が交代していることを説明できる 代謝とは エネルギーを生み出し 生体成分を作り出す反応であること
生化学 責任者 コーディネーター 看護専門基礎講座塚本恭正准教授 担当講座 学科 ( 分野 ) 看護専門基礎講座 対象学年 1 期間後期 区分 時間数 講義 22.5 時間 単位数 2 単位 学習方針 ( 講義概要等 ) 生化学反応の場となる細胞と細胞小器官の構造と機能を理解する エネルギー ATP を産生し 生体成分を作り出す代謝反応が生命活動で果たす役割を理解し 代謝反応での酵素の働きを学ぶ からだを構成する蛋白質
図 1. 微小管 ( 赤線 ) は細胞分裂 伸長の方向を規定する本瀬准教授らは NIMA 関連キナーゼ 6 (NEK6) というタンパク質の機能を手がかりとして 微小管が整列するメカニズムを調べました NEK6 を欠損したシロイヌナズナ変異体では微小管が整列しないため 細胞と器官が異常な方向に伸長し
大学記者クラブ加盟各社文部科学記者会平成 29 年 8 月 9 日科学記者会御中岡山大学 報道解禁 : 平成 29 年 8 月 10 日 ( 木 ) 午後 6 時 ( 新聞は 11 日朝刊より ) 植物細胞が真っすぐ伸びる仕組みを解明 細胞骨格を整理整頓するタンパク NEK6 の働きを解明 岡山大学大学院自然科学研究科の本瀬宏康准教授 高谷彰吾大学院生 ( 博士後期課程 3 年 ) 高橋卓教授のグループは
大学院博士課程共通科目ベーシックプログラム
平成 30 年度医科学専攻共通科目 共通基礎科目実習 ( 旧コア実習 ) 概要 1 ). 大学院生が所属する教育研究分野における実習により単位認定可能な実習項目 ( コア実習項目 ) 1. 組換え DNA 技術実習 2. 生体物質の調製と解析実習 3. 薬理学実習 4. ウイルス学実習 5. 免疫学実習 6. 顕微鏡試料作成法実習 7. ゲノム医学実習 8. 共焦点レーザー顕微鏡実習 2 ). 実習を担当する教育研究分野においてのみ単位認定可能な実習項目
■リアルタイムPCR実践編
リアルタイム PCR 実践編 - SYBR Green I によるリアルタイム RT-PCR - 1. プライマー設計 (1)Perfect Real Time サポートシステムを利用し 設計済みのものを購入する ヒト マウス ラットの RefSeq 配列の大部分については Perfect Real Time サポートシステムが利用できます 目的の遺伝子を検索して購入してください (2) カスタム設計サービスを利用する
統合失調症モデルマウスを用いた解析で新たな統合失調症病態シグナルを同定-統合失調症における新たな予防法・治療法開発への手がかり-
平成 27 年 3 月 31 日 統合失調症モデルマウスを用いた解析で新たな統合失調症病態シグナルを同定 統合失調症における新たな予防法 治療法開発へ手がかり 名古屋大学大学院医学系研究科 ( 研究科長 髙橋雅英 ) 神経情報薬理学分野の貝淵弘三 ( かいぶちこうぞう ) 教授と坪井大輔 ( つぼいだいすけ ) 特任助教らの研究グループは 神経細胞において統合失調症発症関連分子 DISC1 が IP3
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平成 29 年 6 月 23 日市民公開講座文京シビックセンター がん遺伝子とがん免疫との関係 講師 : 東京医科歯科大学難治疾患研究所ゲノム病理学分野石川俊平 はじめに用語解説 : 遺伝子 ゲノム DNA の関係 ゲノム : 細胞に含まれるすべての遺伝する DNA の情報全体でヒトでは約 30 億塩基 (30 億文字 ) の DNA よりなる 細胞 ゲノム 染色体 : ゲノムの DNA が分割されて折りたたまれた構造で
本成果は 以下の研究助成金によって得られました JSPS 科研費 ( 井上由紀子 ) JSPS 科研費 , 16H06528( 井上高良 ) 精神 神経疾患研究開発費 24-12, 26-9, 27-
2016 年 9 月 1 日 総務課広報係 TEL:042-341-2711 自閉症スペクトラムのリスク因子として アンチセンス RNA の発現調節が関わることを発見 国立研究開発法人国立精神 神経医療研究センター (NCNP 東京都小平市理事長 : 水澤英洋 ) 神経研究所 ( 所長 : 武田伸一 ) 疾病研究第六部井上 - 上野由紀子研究員 井上高良室長らの研究グループは 多くの自閉症スペクトラム患者が共通して持っているものの機能が不明であった
石黒和博 1) なお酪酸はヒストンのアセチル化を誘導する一方 で tubulin alpha のアセチル化を誘導しなかった ( 図 1) マウスの脾臓から取り出した primary T cells でも酢酸 による tubulin alpha のアセチル化を観察できた これまで tubulin al
酢酸による T 細胞活性化制御の分子機序解明 石黒和博名古屋大学大学院医学系研究科消化器疾患病態論寄附講座准教授 緒言酢酸は食酢の主成分であり 腸内細菌が産生する短鎖脂肪酸の大部分を占めている 1) また乳酸菌の一部( ビフィズス菌など ) は乳酸だけでなく酢酸も産生している 2) これまで食酢や乳酸菌製品が健康に寄与することが知られているが 酢酸 酢酸ナトリウムが免疫機能に与える影響 特に T 細胞活性化に与える影響については報告が全くなかった
第6号-2/8)最前線(大矢)
最前線 免疫疾患における創薬標的としてのカリウムチャネル 大矢 進 Susumu OHYA 京都薬科大学薬理学分野教授 異なる経路を辿る 1つは マイトジェンシグナル 1 はじめに を活性化し 細胞増殖が促進されるシグナル伝達経 路 図1A 右 であり もう1つはカスパーゼやエ 神 経 筋 の よ う な 興 奮 性 細 胞 で は カ リ ウ ム ンドヌクレアーゼ活性を上昇させ アポトーシスが K
60 秒でわかるプレスリリース 2007 年 12 月 4 日 独立行政法人理化学研究所 DNA の量によって植物の大きさが決まる新たな仕組みを解明 - 植物の核内倍加は染色体のセット数を変えずに DNA 量を増やすメカニズムが働く - 生命の設計図である DNA が 細胞の中で増えたらどうなるので
60 秒でわかるプレスリリース 2007 年 12 月 4 日 独立行政法人理化学研究所 DNA の量によって植物の大きさが決まる新たな仕組みを解明 - 植物の核内倍加は染色体のセット数を変えずに DNA 量を増やすメカニズムが働く - 生命の設計図である DNA が 細胞の中で増えたらどうなるのでしょうか? その答えは 増えた DNA の量を反映して細胞が大きくなり 大きくなった細胞で構成されている動
平成24年7月x日
< 概要 > 栄養素の過剰摂取が引き金となり発症する生活習慣病 ( 痛風 動脈硬化や2 型糖尿病など ) は 現代社会における重要な健康問題となっています 近年の研究により 生活習慣病の発症には自然免疫機構を介した炎症の誘導が深く関わることが明らかになってきました 自然免疫機構は 病原性微生物を排除するための感染防御機構としてよく知られていますが 過栄養摂取により生じる代謝物にも反応するために 強い炎症を引き起こして生活習慣病の発症要因になってしまいます
報道発表資料 2002 年 10 月 10 日 独立行政法人理化学研究所 頭にだけ脳ができるように制御している遺伝子を世界で初めて発見 - 再生医療につながる重要な基礎研究成果として期待 - 理化学研究所 ( 小林俊一理事長 ) は プラナリアを用いて 全能性幹細胞 ( 万能細胞 ) が頭部以外で脳
報道発表資料 2002 年 10 月 10 日 独立行政法人理化学研究所 頭にだけ脳ができるように制御している遺伝子を世界で初めて発見 - 再生医療につながる重要な基礎研究成果として期待 - 理化学研究所 ( 小林俊一理事長 ) は プラナリアを用いて 全能性幹細胞 ( 万能細胞 ) が頭部以外で脳の神経細胞に分化しないように制御している遺伝子を発見しました 発生 再生科学総合研究センター ( 竹市雅俊センター長
リアルタイムPCRの基礎知識
1. リアルタイム PCR の用途リアルタイム PCR 法は 遺伝子発現解析の他に SNPs タイピング 遺伝子組み換え食品の検査 ウイルスや病原菌の検出 導入遺伝子のコピー数の解析などさまざまな用途に応用されている 遺伝子発現解析のような定量解析は まさにリアルタイム PCR の得意とするところであるが プラス / マイナス判定だけの定性的な解析にもその威力を発揮する これは リアルタイム PCR
Microsoft Word - 1 color Normalization Document _Agilent version_ .doc
color 実験の Normalization color 実験で得られた複数のアレイデータを相互比較するためには Normalization( 正規化 ) が必要です 2 つのサンプルを異なる色素でラベル化し 競合ハイブリダイゼーションさせる 2color 実験では 基本的に Dye Normalization( 色素補正 ) が適用されますが color 実験では データの特徴と実験の目的 (
遺伝子の近傍に別の遺伝子の発現制御領域 ( エンハンサーなど ) が移動してくることによって その遺伝子の発現様式を変化させるものです ( 図 2) 融合タンパク質は比較的容易に検出できるので 前者のような二つの遺伝子組み換えの例はこれまで数多く発見されてきたのに対して 後者の場合は 広範囲のゲノム
2014 年 4 月 4 日 東北大学大学院医学系研究科 染色体転座 逆位による白血病の発症機構を解明 染色体異常に起因する疾病の病因解明に向けた新たな解析手法の確立 東北大学大学院医学系研究科の鈴木未来子講師 ( ラジオアイソトープセンター ) 山㟢博未博士 ( 医化学分野 ) 清水律子教授 ( 分子血液学分野 ) 山本雅之教授 ( 医化学分野 東北メディカル メガバンク機構機構長 ) らは 3
計画研究 年度 定量的一塩基多型解析技術の開発と医療への応用 田平 知子 1) 久木田 洋児 2) 堀内 孝彦 3) 1) 九州大学生体防御医学研究所 林 健志 1) 2) 大阪府立成人病センター研究所 研究の目的と進め方 3) 九州大学病院 研究期間の成果 ポストシークエンシン
計画研究 2005 2009 年度 定量的一塩基多型解析技術の開発と医療への応用 田平 知子 1) 久木田 洋児 2) 堀内 孝彦 3) 1) 九州大学生体防御医学研究所 林 健志 1) 2) 大阪府立成人病センター研究所 研究の目的と進め方 3) 九州大学病院 研究期間の成果 ポストシークエンシング時代のゲノム科学研究では 多因子性 遺伝性疾患の関連解析による原因遺伝子探索が最重要課題であ 1.
脳組織傷害時におけるミクログリア形態変化および機能 Title変化に関する培養脳組織切片を用いた研究 ( Abstract_ 要旨 ) Author(s) 岡村, 敏行 Citation Kyoto University ( 京都大学 ) Issue Date URL http
脳組織傷害時におけるミクログリア形態変化および機能 Title変化に関する培養脳組織切片を用いた研究 ( Abstract_ 要旨 ) Author(s) 岡村, 敏行 Citation Kyoto University ( 京都大学 ) Issue Date 2009-03-23 URL http://hdl.handle.net/2433/124054 Right Type Thesis or
Hi-level 生物 II( 国公立二次私大対応 ) DNA 1.DNA の構造, 半保存的複製 1.DNA の構造, 半保存的複製 1.DNA の構造 ア.DNA の二重らせんモデル ( ワトソンとクリック,1953 年 ) 塩基 A: アデニン T: チミン G: グアニン C: シトシン U
1.DNA の構造, 半保存的複製 1.DNA の構造 ア.DNA の二重らせんモデル ( ワトソンとクリック,1953 年 ) 塩基 A: アデニン T: チミン G: グアニン C: シトシン U: ウラシル (RNA に含まれている塩基 DNA にはない ) イ. シャルガフの規則 二本鎖の DNA に含まれる A,T,G,C の割合は,A=T,G=C となる 2.DNA の半保存的複製 ア.
<4D F736F F F696E74202D2095B68B9E8BE68E7396AF8CF68A4A8D758DC D18F4390B3816A2E B8CDD8AB B83685D>
ゲノム編集の医学への応 田中光一 東京医科歯科大学 難治疾患研究所 ゲノム編集とは? 遺伝子の配列を自在に改変する技術 A と T C と G がペア ( 相補性 ) 染色体と DNA 遺伝子から形質までの過程 ゲノム編集は 相同組換えを利用する 外来遺伝子 標的遺伝子非標的遺伝子 相同組み換え ランダムな挿入 外来遺伝子の分解 標的遺伝子の改変 非標的遺伝子の改変 遺伝子の改変無し DNA の 2
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崇城 大学 生物生命学部 崇城大学 1999 年 九州大学農芸化学科卒業 生物生命学部 2004 年 同大学院生物資源環境科学府 応用微生物工学科 博士課程修了 准教授 2004 年 産業技術総合研究所 糖鎖工学研究センター研究員 岡 拓二 2008 年 崇城大学生物生命学部助教 2010 年 崇城大学生物生命学部准教授 糸状菌のガラクトフラノース含有糖鎖生合成に関わる 新規糖転移酵素遺伝子の機能解析
( 図 ) 自閉症患者に見られた異常な CADPS2 の局所的 BDNF 分泌への影響
60 秒でわかるプレスリリース 2007 年 3 月 23 日 独立行政法人理化学研究所 自閉症に関連する遺伝子異常を発見 - 自閉症の病因解明や早期診断に向けた新知見 - 三歳までに発病する精神疾患のひとつである 自閉症 は 対人関係 や 言語等によるコミュニケーション 活動や興味の範囲が狭くなり 常に同じ行動を繰り返す といった障害を持ちます 人口千人当たり一人以上の割合で発症する珍しくない病気ですが
共同研究チーム 個人情報につき 削除しております 1
2016 年 12 月 19 日 17 時 ~ 記者レクチャー @ 文部科学省 細胞死を司る カルシウム動態の制御機構を解明 - アービット (IRBIT) が小胞体ーミトコンドリア間の Ca 2+ の移動を制御 - 共同研究チーム 個人情報につき 削除しております 1 アポトーシス : プログラムされた細胞死多細胞生物にみられる細胞の死に方の一つ 不要になった細胞や損傷を受けた細胞が積極的に自滅して個体を健全な状態に保つメカニズム
小児の難治性白血病を引き起こす MEF2D-BCL9 融合遺伝子を発見 ポイント 小児がんのなかでも 最も頻度が高い急性リンパ性白血病を起こす新たな原因として MEF2D-BCL9 融合遺伝子を発見しました MEF2D-BCL9 融合遺伝子は 治療中に再発する難治性の白血病を引き起こしますが 新しい
平成 28 年 8 月 9 日 小児の難治性白血病を引き起こす MEF2D-BCL9 融合遺伝子を発見 名古屋大学大学院医学系研究科 ( 研究科長 髙橋雅英 ) 小児科学の小島勢二 ( こじませいじ ) 名誉教授 村松秀城 ( むらまつひでき ) 助教 鈴木喬悟 ( すずききょうご ) 大学院生 名古屋大学医学部附属病院先端医療 臨床研究支援センターの奥野友介 ( おくのゆうすけ ) 特任講師らの研究グループは
