(3) 資料について本資料は混雑したお店で孫が積んである段ボールを崩してしまい困っているおばあさんの代わりに わたし とその友達の友子が 整理していると 事情の知らない店員に叱られてしまう その後 おばあさんにお礼を言われたが わたし と友子はすっきりしないで帰る 数日後 店員からお詫びの手紙が来た

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( 支援と 評価 ) 導入8 指導過程段階学習活動主な発問 ( ) と児童の心の動き ( ) 指導上の留意点 1 困っている人に親切にした経験を出し合う 2 資料 くずれ落ちただんボール箱 を場面ごとに読んでわたしの気持ちについて話し合う 今までに, 困っている人に親切にしたことがあるか 低学年が泣

4 研究主題との関連 自分を見つめ 友達の思いを大切にする子供の育成 道徳授業の充実を通して 研究主題に迫るために 4 年生では子供たちの目指すべき児童像を 自分の思いを見つめる子 友達の思いに気付く子とした また 目指すべき具体的な児童像を 資料の世界観に浸り 登場人物に自分を重ねながら登場人物の

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< 心の中でおうえんしながらそっと見守ったぼく > ぼくの状況 家に用事があったけれど じっとおばあさんを見ていた < 最初に声をかけたぼく > ぼくの状況 お母さんのお手伝いをする約束を果たすため 下校を急いでいた おばあさんの状況 不自由な足を一生懸命動かして坂を上っている この間より足どりが重

第 3 学年道徳学習指導案 1 主題名どうすることが正しいか 1-(3) 勇気 平成 27 年 9 月 11 日 ( 金 ) 第 3 学年 2 組 34 名 授業者久米亨 2 資料名 思いきって言ったらどうなるの? ( 出典 : 光文書院 ) 3 主題設定の理由 (1) ねらいとする価値について中学

生徒自身, 思いやりをもった行動ができたと感じていても, 相手の立場に立った行動になっていないこともあるこのキャストの心情を考えることで, 相手の気持ちや立場に共感し, 相手のことを考えた上でキャストがとった思いやりある行動, 親切な行為を学ばせたい (4) 生徒の実態と関わらせた指導の方策 ( 指

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道徳の時間学習指導案 指導者 T1 長手英克 T2 浜井綾子 1 学年第 4 学年 15 名 2 主題名本当の友達 B 友情, 信頼 3 ねらいなつみに逆上がりを教えようと思うようになったてつおの気持ちを考えることを通して, 友達には自分とは違ったよさがあり, それぞれが力を発揮すると一人ではできな

Taro-小学校第5学年国語科「ゆる

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2年生学級活動(性に関する指導)指導案

道徳学習指導案

第 2 学年道徳学習指導案 平成 27 年 6 月 12 日 ( 金 ) 第 2 学年 2 組 34 名授業者川田聡子 1 主題名友達と助け合う心 2-(3) 信頼 友情 助け合い 2 資料名 森のともだち ( 出典 : 東京書籍 みんなたのしく ) 3 主題設定の理由 (1) ねらいとする価値につ

座標軸の入ったワークシートで整理して, 次の単元 もっとすばらしい自分へ~ 自分向上プロジェクト~ につなげていく 整理 分析 協同的な学習について児童がスクラップした新聞記事の人物や, 身近な地域の人を定期的に紹介し合う場を設けることで, 自分が知らなかった様々な かがやいている人 がいることを知

5 児童の実態と主題に迫るための手だて (1) 児童の実態本学級の児童は明るく 男女の仲もよい いろいろな場面で声を掛け合ったり 仕事を手伝ったりできる児童も多い 話し合い活動では 友達の意見のいいところを取り上げて考えをまとめることができたり 人の意見を聞いて自分の考えを変えることができたりする児

1. 研究主題 学び方を身につけ, 見通しをもって意欲的に学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における算数科授業づくりを通して ~ 2. 主題設定の理由 本校では, 平成 22 年度から平成 24 年度までの3 年間, 生き生きと学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における授業づくり通して~ を研究主題に意欲的

平成27年度 小・中道徳教育 研究の実際2

3 本時のねらい 相手の立場を理解し 思いやりの心をもって温かく見守ろうとする心情を育てる 4 他の教育活動との関連 事前指導 ( 日常の指導 ) 当番係活動 仲間と協力して果たせるようにして 全員で取り組むことを大切にしてきた (5 月学校行事 ) 運動会 表現運動や応援合戦など 力を合わせて競技

考え 主体的な学び 対話的な学び 問題意識を持つ 多面的 多角的思考 自分自身との関わりで考える 協働 対話 自らを振り返る 学級経営の充実 議論する 主体的に自分との関わりで考え 自分の感じ方 考え方を 明確にする 多様な感じ方 考え方と出会い 交流し 自分の感じ方 考え方を より明確にする 教師

平成 30 年 6 月 8 日 ( 金 ) 第 5 校時 尾道市立日比崎小学校第 4 学年 2 組外国語活動 指導者 HRT 東森 千晶 JTE 片山 奈弥津 単元名 好きな曜日は何かな? ~I like Mondays.~ 本単元で育成する資質 能力 コミュニケーション能力 主体性 本時のポイント

Microsoft Word - 小学校第6学年国語科「鳥獣戯画を読む」

持ちを更に考え 何故主人公はマネージャーを引き受けたのか クラス全体での討論から考えさせたい そして 第 3の話題として最後に 4 年もの長い間 苦しい気持ちを一言も言わずに献身的に働いた鈴木さんの姿から 自己の役割を受け止め責任を持って最後までやり遂げたことから 集団の一員としての役割を果たすこと

とができる児童が増えてきている 総合的な学習の時間の 私たちにできることは何だろう では 調べ学習や実際の車いす体験の学習を通して 相手の気持ちを考えて親切な行動をすることの大切さを学んできている 一方で 仲の良い友達には親切にできるが そうでない友達には同じように親切にできない児童がいる また 困

平成27年4月1日

られる 日常の生活場面でも, そのことを裏付けるような行動が時折見られることがある (3) 教材について 1 教材名 手品師 出典 : 新しい道徳 6 東京書籍 2 価値 A-(2) 正直, 誠実 3 教材について本教材は, あまり売れない手品師が大劇場のステージに立てるチャンスを捨て, 男の子と交

解答類型

7 本時の指導構想 (1) 本時のねらい本時は, 前時までの活動を受けて, 単元テーマ なぜ働くのだろう について, さらに考えを深めるための自己課題を設定させる () 論理の意識化を図る学習活動 に関わって 考えがいのある課題設定 学習課題を 職業調べの自己課題を設定する と設定する ( 学習課題

いとする価値 生命の尊さ と自己の生き方との関わりについて, さらに考えを深める時間としたい これは, 内容項目 生命の尊さを知り, 生命あるものを大切にすること に関する学習を道徳の時間を要にし, 関連する各教科 領域または日常生活と組み合わせて作成したものである 導入では, 生命に関する価値を確

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中学校第 3 学年社会科 ( 公民的分野 ) 単元名 よりよい社会をめざして 1 本単元で人権教育を進めるにあたって 本単元は 持続可能な社会を形成するという観点から 私たちがよりよい社会を築いていくために解決すべき課題を設けて探究し 自分の考えをまとめさせ これらの課題を考え続けていく態度を育てる

Taro-6年HP

3 第 3 学年及び第 4 学年の評価規準 集団活動や生活への関心 意欲態度 集団の一員としての思考 判断 実践 学級の生活上の問題に関心 楽しい学級をつくるために を持ち 他の児童と協力して意 話し合い 自己の役割や集団と 欲的に集団活動に取り組もう してよりよい方法について考 としている え 判

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平成 年度佐賀県教育センタープロジェクト研究小 中学校校内研究の在り方研究委員会 2 研究の実際 (4) 校内研究の推進 充実のための方策の実施 実践 3 教科の枠を越えた協議を目指した授業研究会 C 中学校における実践 C 中学校は 昨年度までの付箋を用いた協議の場においては 意見を出

Taro-10月22日道徳指導案.jtd

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から 自分はよいと思っていても, 相手は迷惑がっているかもしれないから 自分がいらいらしている時などは思いやりを忘れてしまうから 相手のことを思っても, どうしたらよいか分からないことがあるから などがあったこれらの結果から, 多くの児童が思いやりの心で人に接することは大切であるが, 相手との人間関

第 4 学年算数科学習指導案 平成 23 年 10 月 17 日 ( 月 ) 授業者川口雄 1 単元名 面積 2 児童の実態中条小学校の4 年生 (36 名 ) では算数において習熟度別学習を行っている 今回授業を行うのは算数が得意な どんどんコース の26 名である 課題に対して意欲的に取り組むこ

深く考えさせるために ロベーヌの感じ方や考え方をとらえさせ その変化に気付かせる また 経済的援助という親切な行動だけでなく 心からロベーヌを気遣うジョルジュの温かな心遣いや言動に注目させ そのことが相手の立場を考えた真心からの親切な行為であることに気付かせたい さらに 真に相手に対する思いやりの心

第 4 学年 1 組 道徳学習指導案 平成 26 年 11 月 26 日 ( 水 ) 第 5 校時在籍児童数男子 18 名女子 17 名計 35 名指導者教諭新島さやか 1 主題名相手の立場に立った思いやり 内容項目 2-(2) 思いやり 親切 2 資料名 心の信号機 ( 学研 みんなのどうとく )

3 各エキスパートグループを解体し 一人ずつ組み合わせて新たなグループを作り 意見を統合し問いに対する新たな答えを出す ( ジグソー活動 ) 4 最後に 各ジグソーグループで考えた自分達の答えを全体で交換し合い 一人一人が 様々な答えから自分で最も納得のいく 言い方 表現 を拾って 納得できる答えを

う来なかった 翌々日の月曜日 あきらは じゅんに いいよ と返事をもらったのに どうしてこなかったのか と詰め寄った それに対して じゅんからは いいよ って 断ったじゃないか という返事が返ってきた という内容である ここでは 文字だけで思いを伝える難しさと 相手の立場をよく考えて情報を発信する大

Taro-学級活動学習指導案.jtd

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国語科学習指導案様式(案)

3. ➀ 1 1 ➁ 2 ➀ ➁ /

第 5 学年 社会科学習指導案 1 単元名自動車をつくる工業 2 目標 我が国の自動車工業の様子に関心を持って意欲的に調べ, 働く人々の工夫や努力によって国民生活を支える我が国の工業生産の役割や発展について考えようとしている ( 社会的事象への関心 意欲 態度 ) 我が国の自動車工業について調べた事

道徳学習指導案

Microsoft Word - 第3学年国語科学習指導案 .docx

7 学習指導過程 段階 導入 学習活動 1 友達との絆 について考える 2 教材 心のレシーブ の範読を聞いて話し合う 主な発問と予想される児童の心の動き 友達との絆 を深めるためには何が大切だと思いますか 困っていたら助けること 一緒に遊ぶこと 仲良くすること チーム分けの時, どこかやる気のない

Microsoft Word - 6年国語「パネルディスカッションをしよう」

第1学年5組 道徳学習指導案

(2) 指導の実際 1 話すこと 聞くこと の実践ア協働による教材研究の柱 モデルの提示について対話のためのスキルの定着や対話の深まりを目指し, 教師や代表グループによる対話のモデルを提示し, 気付いたことや発見したことを基に自分たちの対話や話合いの様子を振り返らせ, 学びの充実を図るようにする 共

道徳科学習指導案 指導者 T1 重森恵美子 T2 毛利佐由理 1 日時平成 30 年 6 月 27 日 ( 水 )5 校時 2 学年第 1 学年 (16 名 ) 3 主題名 だれにでもおなじように [C 公正, 公平, 社会正義 ] 4 ねらい誰に対しても同じように接することがすてきであることに気づ

平成27年度 小・中道徳教育 研究の実際6

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H26関ブロ美術プレ大会学習指導案(完成版)

し, 定期的に評価することで 自己の考え を自覚する場面を意図的に設定している 本教材の学習においては, 様々な情報の中から必要な情報を取り出し, 整理 分析し, それに基づいた自分の考えを表現する活動を通して, 自己の考えの深まりや広がり を実感させることによって, 課題改善につなげたいと考えてい

第1学年道徳学習指導案

主語と述語に気を付けながら場面に合ったことばを使おう 学年 小学校 2 年生 教科 ( 授業内容 ) 国語 ( 主語と述語 ) 情報提供者 品川区立台場小学校 学習活動の分類 B. 学習指導要領に例示されてはいないが 学習指導要領に示される各教科 等の内容を指導する中で実施するもの 教材タイプ ビジ

Microsoft Word - chojugiga_sidoan_new.docx

けて考察し, 自分の考えを表現している 3 電磁石の極の変化と電流の向きとを関係付けて考え, 自分の考えを表現している 指導計画 ( 全 10 時間 ) 第 1 次 電磁石のはたらき (2 時間 ) 知 1, 思 1 第 2 次 電磁石の強さが変わる条件 (4 時間 ) 思 2, 技 1, 知 2

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2 研究の歩みから 本校では平成 4 年度より道徳教育の研究を学校経営の基盤にすえ, 継続的に研究を進めてきた しかし, 児童を取り巻く社会状況の変化や, 規範意識の低下, 生命を尊重する心情を育てる必要 性などから, 自己の生き方を見つめ, 他者との関わりを深めながらたくましく生きる児童を育てる

アンケート調査結果や日常の様子から 親切 とは 相手の立場になって相手の気持ちを考えて行うことであることに気がついていない児童が多く 相手の気持ちを考えて親切にしよう という意識が高まっていないということが考えられる 指導に当たっては 本時を 道徳学習プログラム やさしさにっこり において体験してき

学級会においては 学級での問題点や課題に一人一人が気付き 話し合いながらよりよい学級生活を目指していく 本議題において 相手の障害のことも配慮し どの児童にとっても満足いく集会にするために話合いや実践を通して研究主題の児童の育成をはかっていきたい 4 評価の観点と評価規準集団活動や生活への関心 意欲

4 本単元と情報リテラシーの関わり 課題設定担任による 説明会におけるデモンストレーションを見ることを通して 本単元を貫く言語活動としての これぞ和の文化! おすすめの 和の文化 を調べて説明会を開こう を知り 見通しを持たせ学校司書による関連図書紹介を通して 和の文化への関心を高め 進んで調べよう

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1 対象児童 省略 2 児童の実態 省略 発達障害 情緒障害通級指導教室自立活動学習指導案 コミュニケーションに課題のある児童の指導 平成 30 年 11 月 6 日 ( 火 ) 第 5 校時 3 指導観これまでに通級指導教室では 落ち着いた環境の中で 精神的安定を図り 本来持っている能力を発揮し

第 6 学年 1 組国語科学習指導案 単元名 : さすがプロ, ここがすごい!~ 自分の夢を追って ~ プロフェッショナルたち 男子 19 名女子 17 名計 36 名 単元について 指導者松本典子 本単元は, 小学校学習指導要領国語編第 5 学年及び第 6 学年, C 読むこと の言語活動例 ア伝

Microsoft Word - 【提言2】④新聞70(最終).doc

第 3 学年社会科学習指導案 1 小単元名 わたしたちのまちのようす 平成 24 年 6 月 27 日 ( 水 ) 第 3 学年 2 組 3 3 名指導者 : 今橋美都 2 単元について本単元は学習指導要領の第 3 学年及び第 4 学年の内容 (1) アの内容に基づいている (1) 自分たちの住んで

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0630指導案A1

(3) 本題材の系統と他教科等との関連は 次のとおりである 学級活動 5 月シンボルマークを決めよう 6 月みんなで雨の日を楽しく過ごそう 6 月本題材 9 月 2 学期がんばろう会をしよう 他教科等との関連 道徳 わけっこしよう ( 友情 ) 道徳 どうしたらいいのかな ( 親切 ) (4) 指導

とで児童に活動の見通しを持たせ, 自分で課題を立て情報を集め整理し, 発表する等に取り組めるようにしていきたい 調査計画の場面では, 目的に照らしてどのような調査をしていくことがよいのか児童にしっかりと考えさせたい 例えば, データはどう集めたらよいのか, アンケートを実施する場合には, 誰にアンケ

勝ちにこだわるあまり, 他人の気持ちを考えない言動をする生徒がいたため, 全体指導を行った経緯もある 以上の事から, 中学校生活で様々な活動に一生懸命に取り組む中で, 思うようにいかず, 悔しい思いをする経験をした生徒が多いことがわかる 本学級の生徒がこの経験を生かし, さらに成長するためには, 悔

第 3 学年道徳学習指導案 1 日時平成 28 年 7 月 1 日 ( 金 ) 公開授業 1 第 1 校時 指導者教諭千葉哲朗 2 学級盛岡市立上田中学校 3 年 1 組男子 20 名女子 16 名計 36 名南校舎 2 階 3 年 1 組教室 3 主題自己を見つめ, 自己の向上を図る 個性の伸長

(3) 指導について本単元のねらいは 体の発育 発達について その一般的な現象や思春期の体の変化などについて理解できるようにすること 体をより良く発育 発達させるための生活のしかたについて理解できるようにすること である そのねらいを達成するため 児童が学習に興味 関心をもち 意欲的に取り組むことが

第 2 学年 * 組保健体育科 ( 保健分野 ) 学習指導案 1 単元名生涯の各段階における健康 ( イ ) 結婚生活と健康 指導者間中大介 2 単元の目標 生涯の各段階における健康について, 課題の解決に向けての話し合いや模擬授業, ディベート形式のディスカッションなどの学習活動に意欲的に取り組む

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3 学年 2 組道徳学習指導案平成 2 4 年 6 月 2 1 日 ( 木 ) 5 校時指導者教諭山口文 1 主題名心のこもった言動をとる 2 - ( 1 ) 礼儀 2 資料名 無言化現象 3 主題設定の理由 ( 1 ) ねらいとする道徳的価値についてニュースなどでよく耳にすることの一つに 隣に住ん

まったり お互いに流されてしまい ルールを守れないこともある 修学旅行を控えたこの時期に 法やきまりの遵守 について学習し きまりの意義や守る意味を学習させることは 集団生活の中でルールを守る大切さに気付かせ 修学旅行でのルール決定などに対して意欲的に臨ませる事につながると考える (3) 資料の特質

第1学年2組 道徳学習指導案

第 3 4 学年 ( 複式学級 ) 学級活動指導案 平成 26 年 6 月 11 日 ( 水 ) 第 5 校時指導者教諭 ( 学級担任 ) 養護教諭 1 題材 バランスよく食べよう ( 第 3 学年及び第 4 学年 (2) 日常の生活や学習への適応及び健康安全キ食育の観点を踏まえた学校給食と望ましい

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平成 年度言語活動の充実促進モデル校事業の研究より 豊かな表現力を培う 各教科等における言語活動の充実 伝え合う力 の育成

第 5 学年道徳学習指導案 研究主題 摂津市立鳥飼北小学校 指導者 一人ひとりの力を伸ばし 自尊感情を高め 互いに学び合える授業をめざす 1 正しく読み取る力を育成する 2 自尊感情を高め 道徳性を高める 研究仮説 Ⅰ 国語科の授業を中心に 読む 書く についての取り組みを行うことで 正しく読みとる

トコラージュ というメディアの形態を提案する 本単元では 説明文の 構成メモ をフォトコラージュの形でまとめる このことにより 資料を活用して説明文を書くことが容易になる フォトコラージュとは次に示すように 2 枚以上の写真と それに対する説明文を対応させた情報伝達の形式である 本学級では 社会科の

(2) 計画学習課題 学習内容 時間 連立方程式とその解 二元一次方程式とその解の意味 2 連立方程式とその解の意味 ( 本時 1/2) 連立方程式の解き方 文字の消去の意味 加減法による連立方程式の解き方 5 代入法による連立方程式の解き方 連立方程式の利用 問題を解決するために 2つの文字を使っ

この時期の児童は 自己主張が強くなりがちである 友だちと意見がくい違うと 一方的に自分の意見が正しいと信じ込み 相手の立場や気持ちを受け入れようとしない場面が多々ある しかし 時間がたつと冷静に判断でき どうすべきなのかわかるときもある そこで 自分と異なる意見にも耳を傾け 相手の立場や気持ちを認め

(4) ものごとを最後までやり遂げて, うれしかったことがありますか (5) 難しいことでも, 失敗を恐れないで挑戦していますか

Taro-4年 総合 指導案(最終)

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子葉と本葉に注目すると植物の成長の変化を見ることができるという見方や, 植物は 葉 茎 根 からできていて, それらからできているものが植物であるという見方ができるようにしていく また, 学んだことを生かして科学的なものの見方を育てるために, 生活の中で口にしている野菜も取り上げて観察する活動を取り

(3) 計画 学習課題学習内容時間 変わり方のようすをわかりやすく表すにはどうしたらよいか考えよう変わり方が大きいか小さいかを調べるにはグラフのどこに目をつけるとよいのだろう 2つの折れ線グラフからどんなことが分かるだろう折れ線グラフをかこう 変わり方を分かりやすく表す工夫 折れ線グラフの縦軸と横軸

Transcription:

第 5 学年道徳学習指導案 平成 27 年 12 月 2 日 ( 水 ) 第 5 学年 2 組 32 名授業者水端勇太 1 主題名相手の立場に立って 2-(2) 思いやり親切 2 資料名 くずれ落ちた段ボール箱 ( 出典 : 東京書籍 希望をもって ) 3 主題設定の理由 (1) ねらいとする価値について本単元における内容項目 2-(2) は だれに対しても思いやりの気持ちをもち 相手の立場に立って親切にする を内容としている ここでは相手の立場に立つことを強調する必要があるとされている 人間関係の深さの違いや意見の相違などを乗り越え 思いやりの心とそれが伴った親切な行為を接するすべての人に広げていく指導が必要である 私たちの生活はお互いの支え合いで成り立っている 誰に対しても親切や思いやりの心で接することは 周りの人とよりよい人間関係を築き 明るく過ごしやすい集団 社会を作ることが出来る しかし 自分が親切や思いやりに基づいた行動をとっているつもりであっても 相手の状況等によって誤解されることもある それでも思いやりの心をもち 相手の立場に立って親切に接することのよさに気付き 実践につなげていけるようにしたい (2) 児童の実態本学級の児童 ( 男子 19 名 女子 13 名 計 32 名 ) は 児童同士でお互いに助け合ったり 協力したりする姿が見られるようになってきた 一方で考えの違いや相手の立場の違いを認められず 自分の都合や意見を押し通そうとする児童もいる そういった児童の意見に学級の雰囲気が流されてしまうこともある 児童の実態を把握するため 親切の経験についてのアンケートをとった 親切にしてよかったことはありますか という設問に対し ありがとうと言われた 食べ物をもらった など 66% の児童が何らかの見返りがあったことを回答している またよかったことを なし と6% の児童が回答している 一方 自分がすっきりした やさしい気持ちになった 相手の人に喜んでもらえた これからもやろうと勇気がもてた などと28% の児童が見返りではなく 自分の親切な行動に満足したことを挙げている 全ての児童が親切な行為をした経験があることから親切な行為は見返りを求めるものではなく 相手の立場に立って親切にすることで相手が喜んだり 自分の気持ちが晴れやかになったりすることなどを児童に考えさせ より高い道徳的価値に迫りたい 誰に対しても親切にしようとする実践意欲につなげていきたい 1

(3) 資料について本資料は混雑したお店で孫が積んである段ボールを崩してしまい困っているおばあさんの代わりに わたし とその友達の友子が 整理していると 事情の知らない店員に叱られてしまう その後 おばあさんにお礼を言われたが わたし と友子はすっきりしないで帰る 数日後 店員からお詫びの手紙が来たことを知り 二人の心は明るくなるという内容である お礼は言われたものの親切な行動について叱られてしまった時の複雑な気持ちにも共感させた上で親切のよさについて考えさせる資料である 4 研究主題との関連 研究主題 自分を見つめ 友達の思いを大切にする子供の育成 - 道徳授業の充実を通して - 研究主題に迫るために 5 年生では子供たちの目指すべき児童像を 自分の素直な思いを伝えたり 相手の思いを受け止めたりできる子 友達の考えを聞き 相違を比べながら 自分の考えを深める子 道徳的価値に気付き 生活や生き方に生かそうとする子とした また本時における目指すべき具体的な児童像を 友達の考えを受け止め さらに自分の思いを伝えることができる子 親切について友達の考えのよいところに気付き 自分の考えを深めることができる子 学習を振り返り 自分の生活に生かそうとする子 として以下のような手立てを考えた <ねらいとする価値に迫るための手立て> (1) 話合い活動の工夫学習の型を構造化して 見通しをもたせる 第 1 段階では クラス全体でねらいとする価値の共通理解を図り 自分の考えをワークシートに書き 思考の整理をさせる 第 2 段階では 自分の考え 友達の考えを比較検討することを通して 思考の拡大をする 第 3 段階では 児童に班 クラス全体とよりよい考えをまとめる過程を通して考えの根拠を見つけ 思考を深化させる 第 4 段階では 児童は各班の考えを参考にしながら 最終的に自分がよいと思ったことを書かせ 学習をまとめる 最後に学習を通して振り返りを書き 実践意欲につなげたい 自分で考え 周りの人と共有し 話合う そして自分の考えをもつという過程を本時だけではなく これらの学習活動を繰り返し実践していくことで目指す児童像につなげていきたい 2

話合いにおける児童の思考の流れの図 段階思考の流れ活動 1 思考の整理 2 思考の拡大 ( 比較 検討 ) 3 思考の深化 ( 再検討 ) 思考のまとめ 4 ( 最適解への到達 ) 価値の共通理解 ワークシートに自分の考えを書く 班や全体での話合い 班の友達の考えを聞く 疑問点を挙げる 他班の友達の考えを聞く 班や全体での話合い 班でよいなと思った考えを書く 自分の考えの根拠を説明する 自分の考えを書く 学習の振り返りをする (2) 資料提示の工夫資料の内容を児童に視覚的に表示することで場面の状況を理解させる 範読の際には場面絵を大きく提示して資料の世界に入りやすくするため電子黒板に表示する また場面絵と話の内容を関連させて表示することで 話の内容を整理できるようにする (3) 板書の工夫児童が わたし の心情を理解し ねらいとする価値に迫れるよう構造的な板書にする また各班から出された考えを書いたホワイトボードを黒板に分類して掲示することで友達の考えのよさや相違点を比べやすくし 考えを深められるようにする (4) 発問の工夫資料の主題やテーマそのものにかかわって 価値に迫る発問を中心発問にする 全体にかかわる発問をすることで 資料の一場面だけではなく 資料全体に広く捉えて考えさせるようにする 事前アンケートからみえてきた児童があまり経験のない親切について問いかけることで より高い道徳的価値に気付かせたい 3

5 本時の授業 (1) 本時のねらい見返りのない親切について考える活動を通して思いやりをもって相手の立場に立って行動しようとする実践意欲を育てる (2) 本時の展開 学習活動 ( 基本発問 中心発問 予想される児童の反応 ) 指導上の留意点 ( 評価 ) 導入 5 分展開 15 分 1 これまでの親切にした経験について話合う 親切にしてよかったことはあるか ありがとうと言ってもらった 自分にも親切にしてもらった 2 資料 くずれ落ちた段ボール箱 を読んで話合う わたし はどんな気持ちで手伝ったのだろう おばあさんが困っているから助けなきゃ 片付けてあげよう 早く男の子を追いかけないと迷子になるかも だれも片付けていないな 学級内の親切な行為について取り上げる 道徳的価値のよさ( 親切のよさ ) について児童のアンケートを交えて共通理解をする 後段の話合いに生かすために児童が行った親切の見返りについて確認する 資料の場面をイメージしやすくするため 範読しながら場面絵を提示する 登場人物や状況を整理し 共通理解をするため 電子黒板を活用する わたし が相手の立場に立って親切をしたことをおさえるため 親切な行動をした気持ちに共感させる いいえ いいんです と言った時 わたし はどんな気持ちだったのだろう おばあさんが喜んでくれたからよかった 男の子が迷子にならなくてよかった 親切になんてするんじゃなかった 親切にしたのに叱られるなんておかしい 後段の複雑な気持ちを捉えさせるため 叱られた わたし のやるせない気持ちに共感させる 叱られた気持ちとお礼を言われてうれしい気持ちの主人公の複雑な気持ちをおさえる 親切な行動の肯定的な気持ちと否定的な気持ちを整理するため 色を分けて板書する 校長先生が手紙を読むのを聞いたとき わたし はどんな気持ちだったのだろう わかってもらってよかった やっぱり親切にしてよかった 誤解が解け わたし の親切な行動が最 後は認められ 晴れ晴れとした気持ちになっ たことを確認する 4

20 分 手紙をもらう以外で親切にするよさは何だろうか 困っている人を助けると達成感がある あとで考えた時にやってよかったと思える 自分も相手も気持ちが良くなる 見返りがなくても親切な行動をするよさについて考えるため 話合いを取り入れ より高い道徳的価値に気付かせる 話合いの流れ 自分の考えをワークシートに書く ワークシートをもとにグループで話合う 全体で話し合う 話合いの焦点がわかりやすいようにホワイ トボードに赤い線を引く おばあさんや他の人の立場に立って親切な 行動をしたことを振り返る 3 見返りのない親切について自分の生活を振り返る 相手の立場に立って親切にしようとして 考えたこと これからの自分の生活に生かしたいこと いるか ( ワークシート ) を書く 終末 4 教師の説話を聞く 道徳的価値に意識を向けるために教師の説話 5 分 を聞く 電車で座っているときに目の前に妊婦の方 がいた 席をゆずるためにどうぞと声をかける のではなく さりげなく席を立つことで席をゆ ずった 相手の人のほっとした顔を見てうれし くなった (3) 評価 相手の気持ちを思いやり 進んで親切にすることのよさについて考え 実践意欲をもつことができ たか ( ワークシート 発言 ) 5

(4) 板書計画 6