日チェコ改正議定書説明会資料

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退職後の医療保険制度共済組合の年金制度退職後の健診/宿泊施設の利用済組合貸付金/私的年金退職手当/財形貯蓄/児童手当個人型確定拠出年金22 共イ特別支給の老齢厚生年金老齢厚生年金は本来 65 歳から支給されるものです しかし 一定の要件を満たせば 65 歳未満でも 特別支給の老齢厚生年金 を受けるこ

504 特定事業等に係る外国人の入国 在留諸申請優先処理事業 1. 特例を設ける趣旨外国人研究者等海外からの頭脳流入の拡大により経済活性化を図る地域において 当該地域における特定事業等に係る外国人の受入れにあたり 当該外国人の入国 在留諸申請を優先的に処理する措置を講じることにより 当該地域における

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表 2 イ特別支給の老齢厚生年金老齢厚生年金は本来 65 歳から支給されるものです しかし 一定の要件を満たせば 65 歳未満でも 特別支給の老齢厚生年金 を受けることができます 支給要件 a 組合員期間が1 年以上あること b 組合員期間等が25 年以上あること (P.23の表 1 参照 ) c

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(協会)300829事務連絡(国内在住者扶養認定QA)

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沖縄厚生年金事案 440 第 1 委員会の結論申立人の申立期間のうち 申立期間 2に係る標準報酬月額は 事業主が社会保険事務所 ( 当時 ) に届け出た標準報酬月額であったと認められることから 当該期間の標準報酬月額を 28 万円に訂正することが必要である また 申立期間 3について 申立人は当該期

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将来返上認可 過去返上認可 6 基金 解散認可 1 基金 一括納付による解散である 3 指定基金制度ア概要年金給付等に要する積立金の積立水準が著しく低い基金を 厚生労働大臣が指定します この指定された基金に対して 5 年間の財政健全化計画を作成させ これに基づき事業運営を行うよう重点的に指導すること

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日 チェコ社会保障協定改正議定書に関する実務説明会 2018 年 7 月 3 日 ( 火 ) 於 : 在チェコ日本国大使館広報文化センター 日 チェコ社会保障協定 改正議定書に関する説明会 厚生労働省年金局国際年金課日本年金機構事業企画部国際事業グループ この説明会資料は 2018 年 7 月 1 日時点の情報に基づき作成しています 最新の情報は 日本年金機構 HP 等でご確認をお願いいたします

社会保障協定とは 社会保障協定の目的 国際間の人的移動の活発化に伴う年金等に係る課題の解決 年金については 年金保険料の二重負担 年金受給資格の確保が課題となっている 年金保険料の二重負担の課題 年金受給資格の確保の課題 協定発効前 日本の年金保険料の徴収派遣 チェコの年金保険料の徴収 協定発効前 チェコ制度加入期間 日本制度加入期間 チェコ制度加入期間 6 年 ( 最低加入期間 :35 年 ) チェコ年金不支給 日本の年金保険料とチェコの年金保険料の両方を払うことが必要 適用法令の調整 (19 年 ) (6 年 ) (15 年 ) チェコ制度加入期間のみでは チェコ年金の最低加入期間を満たさないため チェコ年金は受給できない 保険 加入期間の通算 協定発効後 日本の年金保険料の徴収 派遣 チェコの年金保険料の徴収 協定発効後 チェコ制度 ( 通算 ) ( 通算 ) 加入期間 日本制度加入期間 チェコ制度加入期間 40 年 (6 年 +34 年 ) ( 最低加入期間 :35 年 ) 日本制度加入期間 チェコ年金 6 年分支給 短期の派遣 (5 年以内 ) の場合は 日本の制度にのみ加入し チェコ制度への加入義務免除 ( 原則は就労国でのみ加入 ) (40 年 ) 日本制度にのみ加入していた期間 (34 年 ) が通算されることで チェコ年金の最低加入期間を満たすため チェコ年金を受給できる ( ただし 受給額は6 年分 ( 日本の年金は34 年分 )) 2

社会保障協定の締結状況 (2018 年 5 月 25 日現在 ) ( 出典 : 厚生労働省ホームページ ) 3

社会保障協定の締結状況 ( 再掲 )(2018 年 5 月 25 日現在 ) ( 出典 : 厚生労働省ホームページ ) 4

日 チェコ社会保障協定について 3 つのポイント 1 2 3 二重負担の解消 保険期間の通算 申請書の代理受理 5

日 チェコ社会保障協定のポイント 1 ~ 二重負担の解消 ~ 日チェコ協定における適用調整のルール < 他の社会保障協定と共通のルール > 派遣先国の制度 ( 日本からの派遣の場合にはチェコの制度 ) のみに加入することが原則となります 一定条件 ( 派遣期間が 5 年を超えない等 ) を満たす場合には例外的に派遣元国の制度のみへの加入が可能となります 5 年を超えないと見込まれる派遣の場合 チェコの制度加入免除 チェコに派遣 日本の制度加入 日本に帰国 5 年以下 6

年金の受給資格要件を満たすために 相手国の年金保険期間を算入することができます 具体的には 日 チェコ社会保障協定のポイント 2 ~ 保険期間の通算 ~ 保険期間の通算 日本の老齢年金では 10 年の年金保険期間が必要ですが 日本の期間だけでは 10 年を満たさない場合 日本の期間と重複しない限りにおいてチェコの年金保険期間を足し合わせて計算することができます チェコにおける老齢給付では 受給に必要な年金保険期間が段階的に引き上げられ 2018 年以降は 35 年の年金保険期間が必要ですが チェコの期間だけでは 35 年を満たさない場合 チェコの期間と重複しない限りにおいて日本の年金保険期間を足し合わせて計算することができます 7

日 チェコ社会保障協定のポイント 2 ~ 保険期間の通算 ~ 老齢年金について ( ケーススタディ ) 日本の年金保険期間 5 年 チェコの年金保険期間 27 年 日本の年金保険期間 4 年 仮に協定に基づく通算がないと 日本 ( 老齢年金 ) チェコ ( 老齢年金 ) 受給資格要件 :10 年以上の年金保険期間 受給資格要件 :35 年以上の年金保険期間 9 年 <10 年 不支給 27 年 <35 年 不支給 日本 ( 老齢年金 ) チェコ ( 老齢年金 ) 9 年 +27 年 =36 年 >10 年 支給 9 年 +27 年 = 36 年 >35 年 支給 ただし 日本の年金給付額は日本の年金保険料を支払った期間に基づいて計算されます ( 上記の場合は 9 年分 ) 協定に基づく通算の結果 ただし チェコの年金給付額はチェコの年金保険料を支払った期間に基づいて計算されます ( 上記の場合は 27 年分 ) 8

日 チェコ社会保障協定のポイント 3 ~ 申請書の代理受理 ~ 協定発効後 日本の年金担当窓口で チェコ年金の申請が可能です チェコの年金担当窓口で 日本年金の申請が可能です 日本で申請が可能なチェコ年金は次のとおりです 老齢給付障害給付遺族給付 9

日 チェコ社会保障協定改正議定書について 発効日 2018 年 8 月 1 日 改正議定書とは 日 チェコ社会保障協定 (2009 年 6 月 1 日発効 ) の一部を改正するもの 2017 年 2 月 改正議定書署名 2018 年 5 月 改正議定書発効のための外交上の公文を交換 10

改正議定書署名までの経緯 日 チェコ社会保障協定の発効後 日本からの一時派遣被用者がチェコの現地法人と雇用契約を締結する場合にチェコの社会保険料の免除が認められない事案が発生 チェコ側との度重なる協議 交渉の結果 一時派遣被用者に係る現行協定上の規定を改正し 現地法人と雇用契約を締結している者であって 協定第 7 条 1 に該当する者を具体的に規定することでチェコ側と合意し 2017 年 2 月 1 日改正議定書に署名 改正議定書では被用者年金一元化法等の日本側における年金制度改正を踏まえた文言の修正を併せて行っている 11

改正議定書のポイント ( 協定 7 条 1 の改正 ) これまで 日本の制度に加入し かつ 日本国内に事業所を有する雇用者に雇用されている被用者が チェコ国内で就労するために派遣される場合には 派遣期間が五年を超えるものと見込まれないことを条件として 日本の法令のみを適用する 改正議定書発効後 日本の制度に加入し かつ 日本国内に事業所を有する雇用者に雇用されている被用者が チェコ国内で就労するために派遣され かつ 次のいずれかに該当する場合には 派遣期間が五年を超えるものと見込まれないことを条件として 日本の法令のみを適用する (a) チェコ国内で雇用契約を締結していない場合 (b) チェコ国内に事業所を有する雇用者と雇用契約を締結しているが 日本国内に事業所を有する雇用者の指揮の下にある場合 日本国内に事業所を有する雇用者の指揮の下にある とは 派遣元である日本の事業主が派遣された従業員の人事管理などの措置を講じる権限を有する状態であることを指します いずれの場合も日本からチェコに派遣される場合に置き換えて記載しています 12

改正議定書のポイント ( 適用証明書の交付 ) 改正議定書発効前 チェコ現地法人と雇用契約なし チェコ側への協議を要することなく適用証明書を交付 ( 協定第 7 条 1 に該当 ) チェコ現地法人と雇用契約あり チェコ側に対し協定第 10 条に基づく協議を行い 認められた場合に限り適用証明書を交付 協定第 7 条 1(a) に該当 改正議定書発効以後 協定第 7 条 1(b) に該当 いずれの場合もチェコ側への協議を要することなく 適用証明書の交付が可能 適用証明書上の根拠規定の記載はどちらも 第 7 条 1 となります 13

改正議定書発効前からチェコに派遣されている場合の原則的な取り扱い ( チェコ側との合意事項 ) 1. 改正議定書の発効前に交付された適用証明書は 記載された期間中引き続き有効である 2. 改正議定書の発効前からチェコに派遣されている者の派遣期間は 派遣の開始日に始まったものと見なす 3. 改正議定書の発効前からチェコに派遣され 改正議定書発効後の協定第 7 条 1(b) に該当する者に対しては チェコでの派遣期間が 5 年を超えないことを条件に改正議定書が発効した後に残っている期間について適用証明書の交付が可能である 4.3 は 協定 10 条に基づく個別協議において チェコ法令の免除についてチェコ実施機関の同意が得られなかった者も同様である 14

事例 1 改正議定書発効前からチェコに派遣されている場合 ~ 適用証明書 ( 協定第 7 条 1) の交付を受けている方 ~ 適用証明書の取扱い 適用証明書は改正議定書発効後も引き続き有効です 適用証明書に記載された期間は引き続きチェコ法令の適用が免除されます 適用証明書はチェコの法令が免除となる証拠書類となりますので 派遣期間中所持してください 一時派遣期間の延長 予見できない特段の事情等による派遣期間の延長 ( 当初派遣期間の 5 年を超える時 ) は 協定第 7 条 2 に基づき個別に両国間で協議し 合意した場合に認められます 15

事例 2 改正議定書発効前からチェコに派遣されている場合 ~ チェコの現地法人と雇用契約を締結することからチェコ側に協議を行った結果認められ 適用証明書 ( 協定第 10 条 ) の交付を受けた方 ~ 適用証明書の取扱い 適用証明書は改正議定書発効後も引き続き有効です 適用証明書に記載された期間は引き続きチェコ法令の適用が免除されます 適用証明書はチェコの法令が免除となる証拠書類となりますので 派遣期間中所持してください 一時派遣期間の延長 予見できない特段の事情等による派遣期間の延長 ( 当初派遣期間の 5 年を超える時 ) は 協定第 10 条に基づき個別に両国間で協議し 合意した場合に認められます 16

事例 3 改正議定書発効前からチェコに派遣されている場合 ~ チェコの現地法人と雇用契約を締結することから チェコ側に協定第 10 条に基づく協議を行ったが認められなかった方又は現在協議中の方 ~ 改正議定書発効後の取扱い 派遣元の雇用主の指揮の下にある状態であれば 改正議定書発効後に協定第 7 条 1(b) に基づきチェコの法令が免除となります 改正議定書発効後の手続き 改正後の協定第 7 条 1(b) に該当する場合は 年金事務所で適用証明書の交付申請を行ってください チェコ側への協議を要さず交付が可能です 交付される適用証明書の期間は 改正議定書発効日 からとなります ( ただし チェコへの派遣が開始した日から 5 年を超えることはできません ) 例 : 議定書発効時に派遣から 2 年経過している場合 残り 3 年の期間について協定第 7 条 1 を根拠とする旨の適用証明書の交付が可能 適用証明書が発給された後 チェコ社会保障局 (CSSZ) に対してチェコ制度からの脱退手続きを行って下さい その際には 発給された適用証明書を提示して下さい 改正議定書発効前の期間 (2018 年 7 月 31 日以前の期間 ) については 協定第 10 条に基づく協議の結果 合意がなされた場合に適用証明書が発給されます 17

事例 4 改正議定書発効後にチェコに派遣される場合 適用証明書の交付申請について チェコの現地法人と雇用契約を締結する場合でも 派遣者が派遣元雇用主の指揮下にあれば 協定第 7 条 1(b) に該当することから チェコ側への協議を要することなく 適用証明書の交付が可能です チェコへの派遣前に適用証明書の交付を受けてください 18

社会保障局1 申請年金事務所19 日 チェコ社会保障協定の手続き ~ 適用証明書 ~ ( 日本からチェコへの一時派遣 ) チェコ社会保障制度の適用免除を受けるには 原則的に派遣前に日本において 適用証明書 の発給を受ける必要があります 手続きは 既にチェコに派遣されており改正議定書発効後に適用証明書の発給を受ける方も同様です 適用証明書の交付及び適用免除にかかる手続き 5 必要に応じて提示 適用証明書 チェコの勤務先4 提出 適用証明書 3 交付 申請書(CSSZ ) 適用証明書交付 適用証明書 日本の事業所一時派遣者( 適用証明期間継続 延長申請書 ) 2 交付 適用証明書

日 チェコ社会保障協定の手続き ~ 適用証明書 ~ ( 日本からチェコへの一時派遣 ) 適用証明書交付申請書 日本年金機構のホームページから入手可能 20

日 チェコ社会保障協定の手続き ~ 適用証明書 ~ ( 日本からチェコへの一時派遣 ) 適用証明書 ( 日本側交付分 ) ( 表 ) ( 裏 ) 21

日 チェコ社会保障協定の手続き ~ 適用証明書 ~ 適用証明書 ( チェコ側交付分 ) ( チェコから日本への一時派遣 ) ( 表 ) ( 裏 ) 22

日 チェコ社会保障協定の手続き ~ 派遣期間の延長 ~ ( 日本からチェコへの一時派遣 ) 予見できない特段の事情等による派遣期間の延長 ( 当初派遣期間の 5 年を超える時 ) は 日本の事業主から年金事務所に対して 適用証明期間継続 延長申請書 を提出してください 適用証明書 ( 協定第 7 条 1) を所持する方 協定第 7 条 2 に基づき個別に両国間で協議し 認められた場合に新たな適用証明書が交付されます 適用証明書 ( 協定第 10 条 ) を所持する方 協定第 10 条に基づき個別に両国間で協議し 認められた場合に新たな適用証明書が交付されます 23

日本年金機構ホームページ http://www.nenkin.go.jp/service/kaigaikyoju/shaho-kyotei/ または 日本年金機構社会保障協定 検索 社会保障協定の概要 手続きを説明各申請書が入手可能協定相手国のホームページのリンク先を掲載 直近の協定発効状況を掲載 24

日本年金に関する問い合わせ先 一般的な年金相談に関するお問合せ ( ねんきんダイヤル ) ( 日本国内からおかけになる場合には ) 0570-05-1165( ナビダイヤル ) ( 海外からおかけになる場合等には ) +81 ー 3-6700-1165 ( 一般電話 ) 通話料は発信者負担となります 受付時間等の詳細は日本年金機構の HP でご確認ください 外国語 ( 英語 中国語 韓国語 ポルトガル語 スペイン語 ) の通訳サービスを利用した相談 ( 年金事務所窓口 電話 ) も可能です 詳しくは日本年金機構ホームページ ( www. nenkin.go.jp/international/index) をご覧下さい 25

チェコ年金に関する問い合わせ先 チェコ社会保障局 Česká správa sociálního zabezpečení(cssz) Czech social security administration http://www.cssz.cz 26