4 グループ全員のカードを集めて 46 文字のひらがな絵カードにする 5 次の時間に グループごとにひらがな絵カードの発表会をする たとえば 書いた生徒が前に立って あ 阿里山的 あ のようにひらがなと絵を見せながら発音し ほかの生徒は あ の発音を繰り返す 6 できたひらがな絵カードは 絵の方を表

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Transcription:

第 30 回中等教育機関日本語教師研修会 - ひらがなの教え方 アイディア シェアリング - ひらがな カタカナを定着させるための活動 * ひらがな カタカナを導入した後 覚えたことを定着させ 使えるようにする過程を設ける * ひらがな カタカナ定着の練習活動のポイント 1. 生徒の自由な発想でひらがな カタカナを使わせる ひらがな カタカナが必要となる場面を作り 自分で考えて使わせることで記憶を強める 2. ゲームなどを使って楽しく 短く 一定期間繰り返し練習する 定着のための練習は 授業の中の短い時間でする ゲームなどをいくつか用意し毎回違う練習活動を 一定期間継続して行う 3. 目 耳 口を全部使い できれば体も動かしながら行う 全身を使うことで 印象を強め 活発な雰囲気の中で学ぶ 1. 生徒の自由な発想でひらがな カタカナを使わせる活動 (1) ひらがなカードを作ろう 実施時期ひらがな46 文字導入直後から用意するもの 1グループにつき B6サイズ程度の大きさのカード用紙 46 枚進め方 1 10~15 人のグループを作る 2 グループで一人 3~5つのひらがなの分担を決め 生徒にひらがなの字数分のカードを配る 3 生徒は カードの表には割り当てられたひらがなの文字一つを書き 裏にはその音を含む言葉を自分で考えて その絵を書く 例 あ カードの表: 大きな字で あ カードの裏 : 阿里山 の絵 1

4 グループ全員のカードを集めて 46 文字のひらがな絵カードにする 5 次の時間に グループごとにひらがな絵カードの発表会をする たとえば 書いた生徒が前に立って あ 阿里山的 あ のようにひらがなと絵を見せながら発音し ほかの生徒は あ の発音を繰り返す 6 できたひらがな絵カードは 絵の方を表にして壁に貼ったり ひもを横に5 本渡して五十音順にクリップでつり下げたりして 教室に掲示する 生徒にカードの裏に書く中国語の言葉を考えさせるとき 教師は机間を回って 生徒がひらがなの音と合った言葉を見つける手助けをする 授業後 一旦生徒の描いたカードを集め 絵の言葉の音がひらがなの音と合っているかどうかチェックするとよい 合っていない場合は発表する前に書いた生徒に教えるか 発表するときに正しい音をみんなで確認する (2) 私の好きな人 実施時期ひらがな カタカナ両方を導入後 言葉を少し勉強してから用意するもの A4サイズの用紙 ひらがな表 カタカナ表進め方 1 この活動ですることを生徒に前もって説明をしておき 生徒の好きな人 ( 歌手 タレント 身近な人など ) の写真などを準備させる 2 用紙に わたしのすきなひと と題を書き その人の写真を貼るか絵を描いてその人の名前をひらがなかカタカナで書く また 生徒の能力に応じて にほんじん とか 24 さい かっこいい などその人についての情報をできるだけ日本語や絵でつけ加え 生徒に自由にレイアウト ( 構図の配置を ) させる 3 生徒の作品を教室に展示する ~です など既習の項目があればそれを使って 絵を見せながら書いたことを口頭で簡単に発表させてもよい 生徒が好きな人の名前を書くときに 日本人ならひらがなで それ以外の国の人なら カタカナで書くという習慣を説明しておくとよい 2

生徒はひらがな表 カタカナ表を見ながら書いてよい その間教師は机間を回って 生徒が表現したい言葉を日本語で教えたりして手助けをする 2. ひらがなの定着を助けるゲーム (3) ひらがなカードで勝負 実施時期ひらがな46 文字導入直後から用意するものひらがなカード1セット進め方 1 クラスを2チームに分けて 両チームを左右にそれぞれ1 列に並ばせる 2 各チームの一番目の生徒から順に二人ずつ対戦する 教師は対戦する生徒二人の間に座り よく切ったひらがなカードを下向きにして持って いち に さん で一番上のカードをめくる 各チームの対戦している生徒は そのひらがなカードに書かれている文字を読む 先に正しくカードのひらがなを読んだ生徒が勝ち 3 勝った生徒は列を抜ける 負けた生徒は自分のチームの列の後ろへ付く 4 制限時間を決め その時間が来たときに列に残っている人数が少ないほうのチームが勝ち 一番目の生徒 先生 Aチーム Bチーム 生徒が慣れてきたら カードをめくるスピードを上げて速く進行させると 緊張感があっておもしろい 正しく読めなかったひらがなのカードは 残りのカードの間に戻してもう一度対戦に使う カードを名詞カード 動詞カード 形容詞カード ( それぞれ 表に文字 裏に絵を描く ) にして 応用することもできる 3

(4) ひらがな伝達ゲーム 実施時期ひらがな導入後 言葉を少し勉強してから用意するもの伝える言葉をチームの数だけ選び その言葉を紙に書いて一字ずつ切り離して それぞれ順番をばらばらにして重ねておく メモ用紙各チームに1 枚 進め方 1 クラスを4 5チームに分ける 各チームは黒板に向かって 縦一列に並んで座る 2 教師は各チームに与える言葉を決め 各チームの一番後ろの生徒を少し離れたところに呼び 順番をばらばらにしたそれぞれの言葉のひらがなの一文字だけを見せる 3 各チームの一番後ろの生徒は自分のチームの列に戻り 声を出さないで見たひらがなを二番目の生徒の背中に書く 同様にして チームの一番前の生徒まで伝える 4 各チームの一番前の生徒は 伝えられた文字をメモ用紙に書き取る 5 2から4を言葉の文字の数だけ繰り返す 一番前の生徒が全部の文字を書き取ったら チームのみんなで集まって文字の順番を並べ替え その文字がどんな言葉か考える わかったら そのことばを黒板に書く 6 伝達された文字がどんな言葉か早くわかったチームが勝ち 前 黒板 伝言ゲームをする時は 伝言を 後ろから前へ伝える 受ける人が伝言する人の方へ移動 伝言を受ける人 伝言する人 後 先生 既習の言葉が増えたら 字を背中に書くのではなく 勉強した教室にある物や乗り物の名前などをいくつか伝言させて 何についての言葉か 隠しテーマ を答えさせたりするなど さまざまに応用することもできる 伝言ゲームをする時は 伝言を受ける人が伝言する人のほうへ移動して伝言を受け 次の人に聞こえないように注意する 4

(5) ひらがなビンゴ 実施時期ひらがな導入直後から用意するもの 5 5のマスを描いた ( 必要なマスの数を書いた ) ビンゴ用紙 または 生徒のノート あ行 から な行 までのひらがなカード進め方 1 生徒にビンゴ用紙を配り ビンゴのルールを生徒に説明する 2 ひらがなの あ行 から な行 までの25 文字を ビンゴ用紙の 25 のマスの好きなところに一字ずつ書き込ませる 3 生徒の一人にひらがなカードの中から一枚引かせ 読み上げさせる 4 生徒たちは 自分のビンゴ用紙の読み上げられたひらがなに をつける 5 3~4を繰り返し 縦か横か斜め一列の5つのひらがなに がついた生徒は できました と言う 早くできた生徒の勝ち ビンゴは 学習項目に合わせてさまざまに応用できる カタカナビンゴ 濁音 半濁 音ビンゴ 拗音ビンゴ その他 地名ビンゴ 教科目名ビンゴ 家族呼称ビンゴなど き せ お て け い か た に う こ な つ し ね す と あ ぬ く え そ の さ ち (6) ひらがな並べ 実施時期ひらがな導入直後から用意するものグループ数分のひらがなカード ( トランプカード程度の大きさのもの 普通の用紙を切って生徒に作らせてもよい ) ひらがなカードを並べてひらがな表が作れる程度の広さの机 5

進め方 1 5~6 人か ペアで5~6 組に分かれてグループを作り 机のまわりに座る 2 ひらがなカードのうち どれか5 枚と ん を出して 五十音表の該当する位置に並べておく 3 残りのカードをよく切って 一人一人 ( または各ペア ) に全部配る 4 じゃんけんをして勝った人 ( ペア ) から 自分の手持ちのカードの中ですでに出ているカードの上 下 右 左に付けられるものがあれば その位置にカードを出す このようにして 五十音表の完成を目指して 順番にカードを出していく もし付けられるカードがない場合は パス と言って 次の人の番になる 5 一人 ( 一ペア )3 回までパスできるが 4 回パスになったら負け 負けた人 ( ペア ) は手持ちのすべてのカードをひらがな表の該当する位置に並べる 6 順番にカードを出し 早く手持ちのカードがなくなった人 ( ペア ) が勝ち 上 下 右 左 隣 次などの言葉を予め教えておくとよい 初めに ひらがなカードを全部一人一人に配らず 重ねて円の真ん中に置いて じゃんけんで勝った人から一枚ずつ取っていく方法もある 参考図書 (1) 日本語教材アクティビティ集 BIST AND PIECES 日本インターナショナルスクール協議会著講談社インターナショナル (2) 日本語コミュニケーションゲーム 80 CAGの会編ジャパンタイムズ (3) ひらがながんばって! Deleece Batt 著講談社インターナショナル (4) 初級日本語ドリルとしてのゲーム教材 50 栗山昌子 市丸恭子アルク (5) 総合表記練習 C&P 日本語教育 教材研究会編専門教育出版 6