緊急に措置すべき事項

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平成 21 年 11 月 26 日 照会先 社会 援護局障害保健福祉部障害福祉課企画法令係 ( 担当 内線 ) 課長補佐伊藤経人 (3090) 企画法令係吉井彰規 (3148) ( 代表電話 ) 03(5253)1111 ( 直通電話 ) 03(3595)2528 障害者自立支援法の施行前後における

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Microsoft PowerPoint - (参考資料1)介護保険サービスに関する消費税の取扱い等について

( 参考 ) 平成 29 年度予算編成にあたっての財務大臣 厚生労働大臣の合意事項 ( 平成 29 年 12 月 19 日大臣折衝事項の別紙 ) < 医療制度改革 > 別紙 (1) 高額療養費制度の見直し 1 現役並み所得者 - 外来上限特例の上限額を 44,400 円から 57,600 円に引き上

社会福祉法人による生計困難者に対する利用者負担の減免

参考資料

くらしのおてつだいH30 本文.indd

Microsoft Word - 15 所得制限.doc

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平成 27 年 1 月から難病医療費助成制度が変わりました! (H26 年 12 月末までに旧制度の医療費助成を受けている人は 3 年間の経過措置 を受けられます ) 分かり難い場合は協会又は自治体の窓口へお問い合わせください H27 年 1 月からの新制度 1. 難病医療費助成の対象は ALS 重

< 現行 > 対象者医療区分 Ⅰ(Ⅱ Ⅲ 以外の者 ) 1 * 医療の必要性の低い者医療区分 Ⅱ Ⅲ 1 2 * 医療の必要性の高い者 ( 指定難病患者を除く ) 3 指定難病患者 2 生活療養標準負担額のうちにかかる部分 1 日につき32 1 日につき 1 日につき < 見直し後 > 対象者医療区

Taro 社福軽減(新旧)

07体制届留意事項(就労継続支援A型)

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介護保険制度改正の全体図 2 総合事業のあり方の検討における基本的な考え方本市における総合事業のあり方を検討するに当たりましては 現在 予防給付として介護保険サービスを受けている対象者の状況や 本市におけるボランティア NPO 等の社会資源の状況などを踏まえるとともに 以下の事項に留意しながら検討を

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【事務連絡】「高額療養費制度の見直しに関するQ&A」の送付について

○○○の課題と検討

第2回税制調査会 総2-2

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PowerPoint プレゼンテーション

公的医療保険が対象とならない治療 投薬などの費用 ( 例 : 病院や診療所以外でのカウンセリング ) 精神疾患 精神障害と関係のない疾患の医療費 医療費の自己負担ア ) 世帯 ( 1) における家計の負担能力 障害の状態その他の事情をしん酌した額 ( しん酌した額が自立支援医療にかかった費用の 10

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(0830時点)PR版

子ども・子育て支援新制度の解説資料 2.利用者負担 その1

報酬改定(就労系サービス)

別紙2

スライド 1

参考 平成 27 年 11 月 政府税制調査会 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する論点整理 において示された個人所得課税についての考え方 4 平成 28 年 11 月 14 日 政府税制調査会から 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する中間報告 が公表され 前記 1 の 配偶

入院時生活療養費の見直し内容について(厚生労働省保険局保険課:H29.4.7)

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第6回税制調査会 総6-3


1

02_01_「Q&A VOL.1(平成30年3月30日)」

⑵ 外来年間合算の支給額計算の基礎となる合算対象額は 基準日において 同一保険者の同一世帯に属しているか否かにより判断されます ( 例 ) 下記の事例の場合 基準日において 甲と乙が同一世帯であれば 3 と 4 は合算できるが 甲と乙が別世帯であれば 3 と 4 は合算できない 基準日保険者である

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障害者福祉ハンドブック

平成20年2月

2015年1月改定対応(難病・小児慢性対応)

改定事項 基本報酬 1 入居者の医療ニーズへの対応 2 生活機能向上連携加算の創設 3 機能訓練指導員の確保の促進 4 若年性認知症入居者受入加算の創設 5 口腔衛生管理の充実 6 栄養改善の取組の推進 7 短期利用特定施設入居者生活介護の利用者数の上限の見直し 8 身体的拘束等の適正化 9 運営推

平成 29 年 4 月から 保険料の軽減率が変わります 後期高齢者医療保険料は 1 被保険者全員に納めていただく定額部分 ( 均等割 ) と 2 所得に応じて納めていただく部分 ( 所得割 ) があります 平成 29 年 4 月から 保険料が下のように変わります 1 均等割の額が変わる方 元被扶養者

(頭紙)公布通知

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簡易入力Ver2.11(障害者編)報酬改定入力例

加算・減算一覧【HPアップ用】(修正あり)

Microsoft PowerPoint - (セット版(案トレ))(H30年度障害報酬改定の基本的な方向性について(検討チーム終了後)

まちの新しい介護保険について 1. 制度のしくみについて 東温市 ( 保険者 ) 制度を運営し 介護サービスを整備します 要介護認定を行います 保険料を徴収し 保険証を交付します 東温市地域包括支援センター ( 東温市社会福祉協議会内 ) ~ 高齢者への総合的な支援 ( 包括的支援事業 )~ 介護予

○国民健康保険税について

スライド 1

障財源化分とする経過措置を講ずる (4) その他所要の措置を講ずる 2 消費税率の引上げ時期の変更に伴う措置 ( 国税 ) (1) 消費税の軽減税率制度の導入時期を平成 31 年 10 月 1 日とする (2) 適格請求書等保存方式が導入されるまでの間の措置について 次の措置を講ずる 1 売上げを税

みんなではぐくむ介護保険

資料 1 子ども 子育て支援新制度における利用者負担について 1 設定が必要な利用者負担額 1 号認定 認定区分対象該当施設 事業 3 歳以上保育が必要ない 2 号認定 ( 標準時間 ) 3 歳以上 2 号認定 ( 短時間 ) 保育が必要 3 号認定 ( 標準時間 ) 0~2 歳 3 号認定 ( 短

労災年金のスライド

長期家族介護者援護金 2 補償の内容 (1) 療養補償負傷又は疾病が治ゆするまでの間 必要な治療を行い 又は療養の費用を支給します 療養の範囲は次に掲げるもので 認定された傷病又は疾病の療養上相当と認められるものに限ります ア診察イ薬剤又は治療材料の支給ウ処置 手術その他治療エ居宅における療養上の管

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01 表紙 雛形(都道府県、市町村、関係団体)介護保険計画課

PowerPoint プレゼンテーション

介護老人保健施設シンフォニー稲佐の森 Ⅱ < 介護予防短期入所療養介護利用料金一覧表 > 介護予防短期入所療養介護 ( 日額 ) 要介護度要支援 1 要支援 2 サービスに係る負担金 円 776 円 介護職員処遇改善加算 2 26 円 32 円 サーヒ ス提供体制強化加算 (Ⅰ) 3 1

2. 改正の趣旨 背景給与所得控除 公的年金等控除から基礎控除へ 10 万円シフトすることにより 配偶者控除等の所得控除について 控除対象となる配偶者や扶養親族の適用範囲に影響を及ぼさないようにするため 各種所得控除の基準となる配偶者や扶養親族の合計所得金額が調整される 具体的には 配偶者控除 配偶

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PowerPoint プレゼンテーション

入院時等の加算に関する Q&A Q1 施設入所支援における入院 外泊時加算については 1 月に8 日を限度に 320 単位を算定することとされているが 8 日間は連続していなければならないのか A 入院 外泊の日数については 連続している必要はなく 8 日に満たない短期間の入院 外泊を数回行った場合

スライド 1

[ 特別控除の一覧 ] 控除の内容 特定扶養親族控除 ( 税法上の扶養親族で満 16 才以上 23 才未満の扶養親族 ) 老人扶養親族 配偶者控除 ( 税法上の扶養親族で満 70 才以上の扶養親族 ) 控除額 1 人につき 250,000 1 人につき 100,000 障がい者控除寡婦 ( 夫 )

第3回税制調査会 総3-2

☆表紙・目次 (国会議員説明会用:案なし)

予定 地域密着型通所介護 に関する Q&A 通所介護事業所のうち 小規模な通所介護事業 ( 利用定員が 18 人以下の予定 ) については 平成 28 年 4 月 1 日から 地域密着型通所介護 として地域密着型サービスに移行することになりました つきましては その取扱いについてまとめましたので参考

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市県民税所得課税証明書から年間所得金額を見る場合 平成 年度 ( 平成 年分 ) 市県民税所得課税証明書 住所 羽生市 134 番地 1 氏名 羽生田羽生子 所得の区分 所得金額 所得の区分 所得金額 総所得金額 330,000 所得控除金額 1,500,000 合計所得金額 330,000 課税標


⑵ 利用料金一覧表 Ⅱ( 障害者支援施設 短期入所 ) 項目 短期入所利用料 短期入所加算料金 短期入所 利用内容 料金 備考 福祉型短期入所利用料 Ⅰ 平成 26 年度単価 ( 一日当たり ) ( 終日利用の場合 ) 区分 6 8,880 円 区分 5 7,550 円 区分 4 6,230 円 サ

健保連業務支援 G 補足資料 高額療養費の制度改正事項 平成 29 年 8 月施行 1 の引き上げ ( 対象 :70 歳以上の者 ) 1 70 歳以上の外来におけるの引き上げ 70 歳以上の外来におけるが これまでの一般ので 12,000 円 現役並みので 44,400 円だったものが 一般ので 1

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サービスガイド(カラー表紙,目次)2018.8月

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保護者のみなさまへ

資料3-1(就労系サービス資料本体)

障害者自立支援法等の一部を改正する法律案の概要

年金・社会保険セミナー

Microsoft Word - 介護保険最新情報vol.556表紙

( 様式第二 ) 介護給付費 訓練等給付費等明細書 ( 居宅介護 重度訪問介護 同行援護 行動援護 重度障害者等包括支援 短期入所 療養介護 生活介護 施設入所支援 自立訓練 就労移行支援 就労継続支援 ) 市町村番号 助成自治体番号 請受給者証番号求事業者及び 児童デイサービス 旧法施設支援 を削

地域子育て支援拠点事業について

障害厚生年金 厚生年金に加入している間に初診日 ( 障害のもととなった病気やけがで初めて医者にかかった日 ) がある病気やけがによって 65 歳になるまでの間に 厚生年金保険法で定める障害の状態になったときに 受給要件を満たしていれば支給される年金です なお 障害厚生年金に該当する状態よりも軽い障害

く指定障害児入所施設等の人員 設備及び運営に関する基準 ( 平成 24 年厚生労働省令第 16 号 ) 第 17 条及び第 54 条並びに児童福祉法に基づく指定障害児相談支援の事業の人員及び運営に関する基準 ( 平成 24 年厚生労働省令第 29 号 ) 第 12 条の規定に基づき市町村が定める基準

06-4 平成26年度概算要求説明資料4

あっせん文(国民健康保険における限度額適用・標準負担額減額認定証 の申請に係る被保険者の負担軽減)

表紙 雛形(都道府県、市町村、関係団体)介護保険計画課

2 社会保障 2.1 社会保障 2.2 医療保険 2.3 年金保険 2.4 介護保険 2.5 労災保険 2.6 雇用保険 介護保険は社会保険を構成する 1 つです 介護保険制度の仕組みや給付について説明していきます 介護保険制度 介護保険制度は 高齢者の介護を社会全体で支えるための制度

2. 改正の趣旨 背景給与所得控除額の変遷 1 昭和 49 年産業構造が転換し会社員が急速に増加 ( 働き方が変化 ) する中 (1) 実際の勤務関連経費が給与所得控除を上回っても 当時は特定支出控除 ( 昭和 63 年導入 ) がなく 会社員は実際の勤務関連経費がいくら高くても実額控除できなかった

王子高齢者あんしんセンター ( 高齢福祉課高齢相談係 ) 名称住所電話番号 王子本町 区役所第一庁舎 1 階 十条台高齢者あんしんセンター中十条 障害者福祉センター 3 階 王子光照苑高齢者あんしんセンター王子

Transcription:

-15- 障害者自立支援法の抜本的な見直し に向けた緊急措置 2008 年 1 月

障害者自立支援法の抜本的な見直しに向けた緊急措置 障害者自立支援法は 施行後 1 年半が経過 平成 18 年 改革に伴う軋みに丁寧に対応するため 国費 1,200 億円の 特別対策 ( 平成 20 年度まで ) を決定し 利用者負担の更なる軽減や事業者に対する激変緩和措置などを実施 今回 障害者自立支援法の抜本的な見直し に向けて 当事者や事業者の置かれている状況を踏まえ 特に必要な事項について緊急措置を講ずる -16- 緊急措置 特別対策 で造成した基金の活用を含め満年度ベースで総額 310 億円 * 20 年度予算案 130 億円 1 利用者負担の見直し (20 年 7 月実施 ) 70 億円 低所得世帯を中心とした利用者負担の軽減 障害者 障害児 ( 満年度ベースで 100 億円 )* 軽減対象となる課税世帯の範囲の拡大 障害児 個人単位を基本とした所得段階区分への見直し 障害者 2 事業者の経営基盤の強化 (20 年 4 月実施 ) 30 億円 ( 特別対策 の基金の活用を含め 180 億円 )* 3 グループホーム等の整備促進 (20 年度実施 ) 30 億円 * グループホーム等の施設整備に対する助成

利用者負担の見直し 1 障害者 低所得者の負担軽減 背景 特別対策 は 利用者負担の軽減に大きな役割を果たしている一方 自立支援法施行前には低所得者の居宅 通所サービスに利用者負担がほとんど無かったことなどに比べると なお負担感が存在するとの指摘 -17- 対応 低所得 1 及び 2( 非課税世帯 ) の障害者の居宅 通所サービスに係る負担上限月額を更に軽減 ( 平成 20 年 7 月実施 ) 1 月当たりの負担上限額 所得階層通所サービス居宅サービス 非課税世帯 低所得 2 3,750 円 1,500 円 6,150 円 3,000 円 低所得 1 3,750 円 1,500 円 3,750 円 1,500 円 特別対策後の負担上限月額

世帯の範囲の見直し 背景 障害福祉サービスの負担上限額を算定する際の所得段階区分については 現在 住民票上の世帯全体の所得によって判断しているため 障害者本人の所得が低くても 父母等の所得が高い場合には 負担上限額は高い区分となるが 障害者の父母等からの自立に対する意向が強いことを考慮して このような取扱いを改めるべきとの声 -18- 対応成人の障害者について 障害福祉サービスの負担上限額を算定する際の所得段階区分を 個人単位 を基本として見直し 本人と配偶者のみの所得で判断 ( 平成 20 年 7 月実施 ) この結果 父母等の所得が高くても 本人と配偶者の所得が市町村民税の課税基準に満たない場合は 低所得世帯の負担上限額が適用されることとなる 留意点 1 今回の世帯の範囲の見直しに伴い 利用者負担に係る軽減措置の適用の可否を判断する 資産要件 についても 本人と主たる生計維持者である配偶者の資産のみ対象 2 補装具費 の支給基準及び負担上限額を算定する際の所得段階区分についても 本人と配偶者のみの所得で判断 3 今回の世帯の範囲の見直しに伴い 高額障害福祉サービス費の支給に係る 世帯合算の範囲 についても 本人と配偶者のみが対象 * 特別対策 による利用者負担対策は 平成 21 年度以降も実質的に継続

利用者負担の見直し 2 障害児 背景課税世帯の割合は障害児で約 8 割となっており 特別対策 実施後もその効果が行き届かない世帯が多いなど 障害児のいる世帯の負担感は依然として強い また 子育てを支援する観点も含めた支援の必要性も指摘されている -19- 対応 1 特別対策 による負担軽減措置の対象となる課税世帯の範囲を拡大 ( 平成 20 年 7 月実施 ) ( 現行 ) 年収 600 万円程度まで ( ) ( 見直し後 ) 年収 890 万円程度まで ( ) ( 市町村民税所得割額 16 万円未満 ) ( 市町村民税所得割額 28 万円未満 ) 障害児のいる世帯の 8 割以上が軽減措置の対象に ( )3 人世帯 ( 主たる生計維持者 + 被扶養配偶者 + 障害児 ) の場合

対応 2 1 月当たりの負担上限額の更なる軽減 ( 平成 20 年 7 月実施 ) 年収 890 万円程度まで ( )( 市町村民税所得割 28 万円未満 ) の世帯について 居宅 通所 入所サービスに共通して負担上限額を更に軽減 ( )3 人世帯 ( 主たる生計維持者 + 被扶養配偶者 + 障害児 ) の場合 1 月当たりの負担上限額 -20- 課税世帯 所得階層 通所サービス 居宅サービス 入所サービス 年収約 600 万 ~ 約 890 万円程度まで * 37,200 円 4,600 円 37,200 円 4,600 円 37,200 円 9,300 円 年収約 600 万円程度まで * 9,300 円 4,600 円 9,300 円 4,600 円 18,600 円 9,300 円 非課税世帯 低所得 2 3,750 円 1,500 円 6,150 円 3,000 円 12,300 円 6,000 円 低所得 1 3,750 円 1,500 円 3,750 円 1,500 円 7,500 円 3,500 円 特別対策後の負担上限月額 ( 年収約 600 万円 ~ 約 890 万円程度までの世帯は 現在 特別対策の対象となっていない ) * 3 人世帯 ( 主たる生計維持者 + 被扶養配偶者 + 障害児 ) の場合 * 特別対策 による利用者負担対策は 平成 21 年度以降も実質的に継続

参考 1 障害福祉サービスに係る利用者負担の比較 ( 障害者 ( 大人 ) の場合 ) 所得階層 通所サービス 知的障害者通所授産施設 ( 事業費約 14.9 万円 ) ホームヘルプサービス 月 150 時間 ( 日常生活支援 ) ( 事業費約 24 万円 ) 入所サービス 知的障害者更生入所施設 ( 事業費約 19.2 万円 ) 支援費制度 障害者自立支援法 ( 特別対策後 ) 支援費制度 障害者自立支援法 ( 特別対策後 ) 支援費制度 障害者自立支援法 課税世帯 -21- 一般 ( 年収約 800 万 ) 一般 ( 年収約 600 万 ) 26,500 円 26,500 円 29,200 円 (14,900 円 +14,300 円 ) 14,360 円 (9,300 円 +5,060 円 ) 10,300 円 24,000 円 7,200 円 9,300 円 53,000 円 77,200 円 (19,200 円 +58,000 円 ) 非課税世帯 低所得 2 障害基礎年金 1 級 ( 年額約 99 万円 月額 8.3 万円 ) 低所得 1 障害基礎年金 2 級 ( 年額約 79 万円 月額 6.6 万円 ) 0 円 0 円 8,810 円 6,560 円 (3,750 円 +5,060 円 ) ( 1,500 円 +5,060 円 ) 8,810 円 6,560 円 (3,750 円 +5,060 円 ) ( 1,500 円 +5,060 円 ) 0 円 0 円 6,150 円 3,000 円 3,750 円 1,500 円 49,800 円 39,800 円 55,000 円 (8,500 円 +46,500 円 ) 41,000 円 (0 円 +41,000 円 ) 括弧内は 定率負担 + 食費等実費負担

参考 2 障害福祉サービスに係る利用者負担の比較 ( 障害児の場合 ) 所得階層 通所サービス ( 事業費約 14.4 万円 ) ホームヘルプサービス 月 10 時間 ( 身体介護 ) ( 事業費約 4 万円 ) 入所サービス ( 事業費約 18.6 万円 ) 措置費制度 障害者自立支援法 ( 特別対策後 ) 支援費制度 障害者自立支援法 ( 特別対策後 ) 措置費制度 障害者自立支援法 ( 特別対策後 ) 課税世帯 -22- 一般 ( 年収約 1,000 万 ) 一般 ( 年収約 600 万 ) 27,100 円 14,500 円 28,700 円 (14,400 円 +14,300 円 ) 14,360 円 9,660 円 (9,300 円 +5,060 円 ) ( 4,600 円 +5,060 円 ) 10,000 円 4,000 円 54,200 円 6,000 円 4,000 円 ( 上限額は9,300 円 ) 4,600 円 29,000 円 45,000 円 (18,600 円 +26,400 円 ) 19,600 円 10,300 円 (18,600 円 +1,000 円 ) ( 9,300 円 +1,000 円 ) 非課税世帯 低所得 2 ( 年収約 99 万円 : 障害基礎年金 1 級相当 ) 低所得 1 ( 年収約 79.2 万円 : 障害基礎年金 2 級相当 ) 1,100 円 1,100 円 5,290 円 3,040 円 (3,750 円 +1,540 円 ) ( 1,500 円 +1,540 円 ) 5,290 円 3,040 円 (3,750 円 +1,540 円 ) ( 1,500 円 +1,540 円 ) 0 円 0 円 4,000 円 ( 上限額は6,150 円 3,000 円 ) 3,000 円 3,750 円 1,500 円 2,200 円 2,200 円 13,300 円 7,000 円 (12,300 円 +1,000 円 ) ( 6,000 円 +1,000 円 ) 8,500 円 4,500 円 (7,500 円 +1,000 円 ) ( 3,500 円 +1,000 円 ) 括弧内は 定率負担 + 食費等実費負担

緊急的な改善措置 (20 年 4 月実施 ) 事業者の経営基盤の強化 1 特別対策 による従前収入の 9 割保障に加えて 以下の緊急措置を実施 -23-1 通所サービスに係る単価の引上げ通所サービスの 利用率 を見直すことにより 単価を約 4% 引上げ ( 詳細は別紙 1 参照 ) 2 定員を超えた受入れの更なる弾力化通所サービスの受入れ可能人数について 1 日当たりで定員の120% まで 150% まで 過去 3か月平均で定員の110% まで 125% まで ( 詳細は別紙 2 参照 ) 3 入所サービスにおける入院 外泊時支援の拡充入所サービスの利用者が入院 外泊した際 一定の支援を実施した場合に障害福祉サービス費用を支払う措置について 更に拡充 ( 現在 具体的内容について最終調整中 ) * 障害福祉サービス費用の額 ( 報酬 ) については サービスの質の向上 良質な人材の 確保と事業者の経営基盤の安定のため 21 年 4 月に改定を実施

通所サービスに係る報酬単価の見直し 別紙 1 趣旨 1 障害者自立支援法においては 利用者本位のサービス提供を行う観点から 利用者が自らサービスを選択し 複数のサービスを組み合わせて利用することができるよう サービスの利用実績に応じて報酬を支払う 日額払い方式 としている 2 日額払い方式 の下 報酬単価の設定に当たり 利用率を加味して一定の欠員等にも配慮するとと -24- もに 支援等に応じた加算措置を設けるほか 平成 20 年度までの間 従前の報酬額の 9 割を保障す る激変緩和措置を実施しているところであるが 依然として事業運営に不安を訴える意見もある 事業者の経営基盤の強化を図る更なる措置を実施 内容日額払い方式の影響が大きい通所サービス 障害者 障害児の双方を含む ( )( ) について 報酬単 価の設定に係る 利用率 を見直すことにより単価を約 4% 引き上げる 児童デイサービス事業については 支援費制度においても 1 日あたりの単価により報酬を算定していたことから 今回の利用率の見直しの対象とはならない

別紙 2 通所サービスにおける定員を超えた受入の更なる弾力化 趣旨 利用者の利用促進を図り 事業者の経営基盤を安定させるため 通所サービスにおいて 定員を超えた受入の更なる弾力化を図る ( 19 年度末までの経過措置を 20 年度末まで延長した上で 定員と実際の利用者数の取扱いを更に弾力化 ) 内容 -25- 次のいずれかに該当するまで 定員を超えて受け入れることを可能とする ( 定員超過利用減算を行わない ) 現行 緊急措置 (20 年度まで ) 過去 3 か月間の平均利用者が 定員の 110% を超えること 又は 1 日当たりの利用者数が 定員の 120% を超えること 過去 3 か月間の平均利用者が 定員の 125% を超えること 又は 1 日当たりの利用者数が 定員の 150% を超えること

緊急措置 (20 年度末まで ) の具体的取扱い 次のいずれかに該当するまでは 定員を超えて受け入れることを可能とする ( 定員超過利用減算を行わない ) (1) 過去 3 ヶ月間の利用実績による取扱い 過去 3 ヶ月間の利用者の延べ数が 定員に開所日数を乗じて得た数に 125% を乗じて得た数を超えること -26- ただし 定員 11 人以下の場合は 過去 3 ヶ月間の利用者の延べ数が 定員の数に 3 を加えて得た数に開所日数を乗じて得た数を超えること (2) 1 日当たりの利用実績による取扱い 1 定員 50 人以下の場合 : 定員の 150% を超えること 2 定員 51 人以上の場合 : 定員から 50 を差し引いた数に 125% を乗じて得た数に 75 を加えた数を超えること 定員超過利用を 120% から 150% に緩和することにより 全ての施設において毎日 3 人以上の定員を超えた受入が可能となることから 1 日当たりの利用者数については 小規模施設に対する特例措置は設けない

基金の使途や事業の実施基準の見直し 事業者の経営基盤の強化 2 特別対策 により各都道府県に造成された基金の使途や事業の実施基準を見直すことにより 以下の支援を実施 (1) 就労支援を行う事業者への支援 一般就労への移行等を促進するため 就労継続支援事業者等が 企業等での作 業を通じた支援を行った場合などに助成 下線部が事業の実施基準の見直し関係 下線部以外が基金の使途の見直し関係 -27- (2) 重度障害者への対応 1 ケアホームにおける対応ケアホームに重度障害者を受け入れた場合に助成 併せて ケアホームにおいて特例的にホームヘルプを利用できる者の範囲を拡大 2 重度訪問介護における対応 現行の基金事業 ( 在宅重度障害者地域生活支援基盤整備事業 ) において ホーム ヘルパーの資質の向上や求人広告に要する費用等も助成対象となることを明確化 (3) 児童デイサービス事業への支援就学前児童の受入れが少ない児童デイサービス事業所が 職員を加配した上で個別支援に取り組む場合に助成

(4) 相談支援事業の拡充社会福祉法人等が 障害者等に対する障害福祉サービスについての説明会 相談会や障害福祉サービスを利用していない障害者等の自宅訪問などの事業を行った場合に助成 (5) 地域における施設の拠点機能に着目した事業者への支援障害者に対する地域住民の理解や支援力を高めるなど 施設の拠点機能を高めるための活動に助成 -28- (6) 諸物価の高騰等への対応 諸物価高騰によるコストの増加分や事務処理コストの増加分について 事業者に対し助成 (7) 小規模作業所の移行促進新体系への移行を促進するなど 小規模作業所への支援 ( 法定事業に移行する際の基準の見直しを含む ) (8) 視覚障害者移動支援従事者の資質の向上視覚障害者移動支援従事者の資質の確保のため実施する研修等に助成 (9) その他