平成17年版

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3 騒音に関する規制 (1) 騒音規制法 ア特定工場に関する規制 ( ア ) 規制地域の種別 a 規制区域の種別 第 1 種区域第 2 種区域第 3 種区域第 4 種区域 良好な住居の環境を保全するため 特に静穏の保持を必要とする区域 住居の用に供されているため 静穏の保持を必要とする区域 住居の用

5 騒 音 振 動 悪 臭 (1) 騒 音 1 騒 音 の 現 状 騒 音 は 工 場 や 建 設 工 事 商 店 飲 食 店 などの 生 産 営 業 活 動 をはじめ 自 動 車 などの 走 行 に より 発 生 します 騒 音 についての 苦 情 は 近 年 増 加 傾 向 にあり 平 成 26

Microsoft Word - HP掲載用【最終版】

Ⅳ 騒音・振動の状況

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1

Ⅳ-2

(2) 騒音 振動の防止対策 1 工場 事業場の規制基準工場 事業場の騒音及び振動は 騒音規制法 振動規制法及び静岡県生活環境の 保全等に関する条例によって規制されており 市長 ( 平成 23 年度までは県知事 ) が生活環境を保全する必要があるとして指定した地域内にあって 騒音や振動の発生が著しい

Microsoft Word - 02上越市新CC_評価書_第2章地域概況_ doc

計画書

Microsoft Word - プレスリリース_2015

と認めるときは 当該規制地域の周辺地域を管轄する市町村長の意見を聴くものとする (4) 規制地域の指定等の公示 ( 法第 6 条 ) 規制地域の指定をし 及び規制基準を定める( 変更 規制地域の指定の解除 規制基準を廃止 ) ときは 環境省令で定めるところ ( 省令第 7 条 広報に掲載 ) により

単道調査第 号国道208号

単道調査第 号国道208号

表 区域の区分 区域の区分第一種区域第二種区域第三種区域第四種区域 該当地域 都市計画法 ( 昭和 43 年法律第 100 号 ) 第 2 章の規定により定められた第一種低層住居専用地域及び第二種低層住居専用地域都市計画法第 2 章の規定により定められた第一種中高層住居専用地域 第二種

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平成 28 年度能代市騒音 振動調査 ( 抜粋 ) 指定地域の騒音調査 調査地点 : 能代市二ツ井町下野家後 二ツ井公民館裏駐車場 調査実施日 : 平成 28 年 11 月 7 日 10:00 ~ 平成 28 年 11 月 8 日 10:00 環境基準について 一般環境における環境基準値

悪臭防止のしおり

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その他監視結果

(告示)新旧対照表

表 -1 平成 28 年度常時監視の評価区間及び基準点対象道路道路評価区間測定地点 ( 基準点 ) 車線数 ( 通称名 ) 種別始点 / 終点住所 / 用途地域国道 246 号線青葉台 3-1 青葉台 ( 玉川通り ) 8 国道青葉台 3-6 商業地域中根 1-24 八雲

尼崎市告示第 95 号騒音規制法の規定に基づく規制値息の指定及び区域の区分について騒音規制法第 3 条第 1 項の規定に基づき 特定工場等において発生する騒音及び特定建設佐合に伴って発生する騒音について規制する地域として 次の表の左欄に掲げる地域を指定し かつ その地域を同表の右欄に掲げる区域に区分

2 道路交通振動の測定結果全ての地点で昼間 夜間とも要請限度を下回った No 路線名測定地点 要請限度適否状況 昼間 夜間 1 一般国道 16 号線東逸見町 1 丁目 19 先 2 横浜横須賀道路阿部倉 32-7 先 3 横浜横須賀道路吉井 3 丁目 21-1 先 4 一般国道 134 号線大津町

目 次

対象道路 ( 通称名 ) 表 -1 車線数 国道 246 号線 ( 玉川通り ) 6 国道 渋谷経堂線 ( 淡島通り ) 4 平成 27 年度常時監視の評価区間及び基準点 道路 評価区間 測定地点 ( 基準点 ) 種別 始点 / 終点 住所 / 用途地域 4 都道 2 都道 4 都道 2 都道 都道

Microsoft Word - H22.11環境審議会資料3

騒音・振動

消臭剤 エポリオン

1 環境推進事業

参考資料参考資料第 4 章 騒音に関する環境基準 騒音に関係する環境基準としては 一般地域 道路に面する地域に適用する 騒音に係る環境基準 飛行場周辺に適用される 航空機騒音に係る環境基準 新幹線鉄道沿線に適用される 新幹線鉄道騒音に係る環境基準 の3つが定められています そのうち


特定工場等において発生する騒音の規制に関する基準 ( 昭和 43 年 11 月 27 日厚生省 農林省 通商産業省 運輸省告示 1 号 ) 備考 第 1 種区域 第 2 種区域 第 3 種区域及び第 4 種区域とは それぞれ次の各号に掲げる区域をいう 第 1 種区域 良好な住居の環境を保全するため

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Taro-騒音.jtd

藤沢の環境


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ⅱ 調査地点調査地点は 事業実施区域の敷地境界 2 地点とし 調査時において 風上 風下となる地点とした 調査地点を図 7.4-1に示す ⅲ 調査方法調査方法を表 7.4-3に示す 表 悪臭の調査方法 調査項目 悪臭の状況 気象の状況 調査方法 臭気指数 : 三点比較式臭袋法試料採取時の

(1) 届出の状況 騒音規制法に基づく特定施設の設置状況 ( 平成 28 年 3 月 31 日現在 ) 届出の種類 1 設置届出 2 廃止届出 3 数変更届出 4 総数 施設の種類 工場数 施設数 工場数 施設数 工場数 施設数 工場数 施設数 1 金属加工機械 ,79

(2) 自動車騒音及び道路交通振動対策に係る法体系自動車騒音及び道路交通振動対策に係る法律としては 昭和 42 年に制定された公害対策基本法 ( 平成 5 年より環境基本法 ) に基づく施策を実施するため 昭和 4 3 年に騒音規制法 昭和 51 年に振動規制法が制定された 自動車騒音に係る環境基準

資料 2-1 環境騒音現地調査結果 資料 2-1 環境騒音現地調査結果 騒音現地調査結果のうち 環境騒音の平日の調査結果は表 に 土曜の調査結 果は表 に 休日の調査結果は表 に示すとおりである 表 2-1-1(1) 環境騒音調査結果 ( 平日 )( 1) 調査地

騒音・振動の環境基準(要請限度)について

第6章  騒音・振動・悪臭の現況

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(2) 交通公害の概要 ( ア ) 交通公害自動車 鉄道 航空機等による交通が 私たちの生活に不可欠なことは言うまでもありません これら交通の発達は 人口の都市集中と物流の飛躍的増大など多くの社会的効用を生み出した反面 大気汚染や騒音 振動などの交通公害を引き起こし 大きな社会問題となりました 本市

プラズマ脱臭装置 プラズマで ラジカル オゾン を生成 プラズマ式脱臭装置はごみ焼却場や RDF 製造工場 RDF 専焼炉 リサイクルプラザなどのごみ臭気や し尿 汚水処理場 合併浄化槽などから発生する臭気を効率よく脱臭します 株式会社増田研究所はプラズマ式脱臭装置を小容量から大容量までシリーズ化し

第 4 章騒音 振動 第 1 節騒音 振動の現状騒音 振動に共通して言えることは 共に感覚的 心理的なもので 人によってそれぞれ感じ方に違いがあり その影響が発生源とその周辺の地域に限られるなど 局地的な場合が多いという特徴があります また 騒音 振動の原因については 以前では工場及び事業場 建設作

リニア中央新幹線の騒音に係る 環境基準の類型の当てはめ方針について

11下関市環境白書-資料編-(Ⅱ環境の状況(3騒音・振動))

Microsoft Word 表紙_案_

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Microsoft Word - ①中表紙3_騒音_.doc

名前 第 1 日目 建築基準法 2 用途規制 1. 建築物の敷地が工業地域と工業専用地域にわたる場合において 当該敷地の過半が工業地域内であると きは 共同住宅を建築することができる 2. 第一種低層住居専用地域内においては 高等学校を建築することができるが 高等専門学校を建築する ことはできない

() 自動車騒音及び道路交通振動の要請限度ア騒音騒音規制法に基づく自動車騒音の限度区域の区分 a 区域及びb 区域のうち 車線を有する道路に面する区域 昼間 65 ( 単位 : デシベル ) 時間の区分夜間 55 a 区域のうち 車線以上の車線を有する道路に面する区域 b 区域のうち 車

私達の生活には 様々な種類の騒音が存在しています 音の大きさに限らず 地域や時間 帯によっては どのような音も騒音 になる可能性があります 平成 27 年度苦情件数の割合 鉄道 0.4% 騒音に関する地方公共団体への苦情件数は近年高い水準で横ばい傾向にあり その中でも 工場 事業場や建設作業から発生

表 新幹線鉄道騒音に係る環境基準 地域の類型環境基準該当地域 ( 都市計画法に定める用途 ) Ⅰ Ⅱ 70 デシベル以下 75 デシベル以下 備考トンネル上部 河川敷 工業専用地域等については適用されない 第 1 種 第 2 種低層住居専用地域 第 1 種 第 2 種中高層住居専用地域

騒音・振動

調布都市計画深大寺通り沿道観光関連産業保護育成地区の概要

2. 建設作業騒音 振動建設工事に伴って発生する騒音及び振動に関して 工事の規模や場所に関わらず苦情が多く寄せられます これら建設作業のうち 著しい騒音又は振動を発生する作業を騒音規制法 振動規制法及び佐倉市環境保全条例で 特定建設作業 と定め その実施に際しては届出を義務付けるとともに 周辺への影

資 料 -19 庄 内 空 港 航 空 機 騒 音 に 係 る 環 境 基 準 の 適 用 地 域 165

1 大気汚染


Ⅲ 大 気 汚 染

9-(2) 騒音に係る環境基準の類型指定地域 対象市町 (19 市 8 町 ) 地域の類型 類型をあてはめる地域 鹿児島市 志布志市 都市計画法の用途地域のうち 鹿屋市 奄美市 第 1 種低層住居専用地域 枕崎市 南九州市 A 第 2 種低層住居専用地域 阿久根市 伊佐市 第 1 種中高層住居専用地

下関市環境白書-資料編-(Ⅱ環境の状況(3騒音・振動))

Taro-04目次

Microsoft Word - 0-1目次_修正前_

4-1 騒音 振動 1 概要騒音 振動は 丌快な あるいは 無いほうが良い 音や揺れをいい 一般的には 生理的障害 ( 食欲丌振や睡眠障害 ) 心理的障害 ( 作業効率低下 ) 社会的障害 ( 家屋被害 ) を及ぼすことをいいます しかし それが丌快かどうかについては 個人により またその時の心理的

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都市計画法に基づく手続きの予定スケジュール 岩手県事前協議 平成 8 年 5 月 ~7 月 住民説明会 平成 8 年 8 月 9 日 都市計画案の縦覧 ( 意見書の提出期間 ) 平成 8 年 9 月 5 日 ~9 月 0 日 釜石市都市計画審議会 平成 8 年 0 月中旬 岩手県本協議 平成 8 年

中央新幹線(東京都・名古屋市間)環境影響評価書【神奈川県】

悪臭規制の概要

1. 特定施設の届出書について 騒音 振動に係る特定施設設置届出書は 圧縮機や送風機等の工場又は事業場に設置される施設のうち 特に著しい騒音又は振動を発生させる施設のことを特定施設と定め 騒音規制法第 6 条第 1 項 振動規制法第 6 条第 1 項 和歌山県公害防止条例第 24 条 ( 第 25

綾部測定局 国道 27 号 ( 綾部市味方町アミダジ 20-2) 農業研究センター 新綾部大橋 綾部市清掃工場 凡例 事業予定地 気象測定場所 大気質測定場所 騒音振動測定場所 騒音測定場所 悪臭測定場所 資料 1: 綾部市ごみ中間処理施設整備に係る生活環境影響調査報告書 ( 平成 12 年 綾部市

目次 第 1 章はじめに 1 騒音規制法 振動規制法及び悪臭防止法における規制地域とは 2 2 見直し ( 案 ) の概要 2 3 経緯 (1) これまでの経緯 2 (2) 見直しの必要性 2 (3) 見直しの方針 3 (4) 見直しの効果 3 4 今後の予定 3 第 2 章規制地域の見直し ( 案

第 2 部 自動車騒音 道路交通振動調査結果

旧(現行)

Microsoft Word 悪臭_通し頁_ doc



10第2部第04章 騒音・振動

入間市の環境

指定標準 適用区域 建ぺい率 容積率 建築物の高さの最高限度 m 用途地域の変更に あたり導入を検討 すべき事項 ( 注 2) 1. 環境良好な一般的な低層住宅地として将来ともその環境を保護すべき区域 2. 農地等が多く 道路等の都市基盤が未整備な区域及び良好な樹林地等の保全を図る区域 3. 地区計

表 騒音に係る環境基準 地域の区分及び類型 基準値 AA A B C A 地域のうち 2 車線以上の車線を有する道路に面する地域 B 地域のうち 2 車線以上の車線を有する道路に面する地域及び C 地域のうち車線を有する道路に面する地域 昼間 50 テ シヘ ル以下 55 テ シヘ ル以下 55 テ

別表第 1 大気の汚染に係る環境上の基準 物質基準値対象地域 二酸化硫黄 1 時間値の1 日平均値が0.04pp m 以下であり かつ 1 時間値が0.1ppm 以下であること 一酸化炭素浮遊粒子状物質二酸化窒素光化学オキシダント 1 時間値の1 日平均値が10ppm 以下であり かつ 1 時間値の

振動の目安振動レベル デシベル 人 間 の 感 覚 55 以下 人は揺れを感じない 55~ 65 屋内にいる人の一部が わずかな揺れを感じる 65~ 75 屋内にいる人の多くが 揺れを感じる 75~ 85 屋内にいる人のほとんどが 揺れを感じる 85~ 95 かなりの恐怖感があり 一部の人は 身の安

鹿嶋市都市計画法の規定による市街化調整区域における

騒音・振動公害防止の手引き

渋谷区用途地域等一覧表

1 吾妻町 平成18年3月27日に東村と合併し東吾妻町になりました 2 六合村 平成22年3月28日に中之条町に編入しました 5.2-2

Microsoft Word - 騒音・振動規制のしおり

(2) 交通公害の概要ア交通公害自動車 鉄道 航空機等による交通が 私たちの生活に不可欠なことは言うまでもありません これら交通の発達は 人口の都市集中と物流の飛躍的増大など多くの社会的効用を生み出した反面 大気汚染や騒音 振動などの交通公害を引き起こし 大きな社会問題となりました 本市では 幹線道

筑豊広域都市計画用途地域の変更 ( 鞍手町決定 ) 都市計画用途地域を次のように変更する 種類 第一種低層住居専用地域 第二種低層住居専用地域 第一種中高層住居専用地域第二種中高層住居専用地域 面積 約 45ha 約 29ha 建築物の容積率 8/10 以下 8/10 以下 建築物の建蔽率 5/10

Ⅰ 騒音 振動公害の現況 1 環境基準騒音 振動は 住民の日常生活に身近な問題として深く関わり また 感知する者の主観や感情等に大きく左右される いわゆる 感覚公害 の 1 つとされています 他の公害と比べ苦情としての件数が多く 中でも工場 事業場等の生産活動に起因するものがその多くを占めています

都市計画の概要

筑西市の環境

Transcription:

5 騒音 振動 悪臭

5 騒音 振動 悪臭 (1) 騒音 1 騒音の現状騒音は工場や建設工事 商店飲食店などの生産 営業活動をはじめ 自動車などの走行により発生します 騒音についての苦情は 近年増加傾向にあり 平成 28 年度の全公害苦情 93 件のうち 17 件 18.3% を占めています 近年は 住宅の過密化により家庭生活から発生する音などの生活環境音が苦情の原因となる事案が増加しています 隣人間に発生したこうした問題は 両者の話し合いなどによる歩み寄りでの解決を促していますが コミュニケーション不足から感情的に対立する場合が多く 解決が困難になっています 2 自動車騒音常時監視結果市内の主要道路において 5 カ年計画で騒音の測定を実施し 自動車騒音に係る環境基準の達成状況を調査しています 平成 28 年度は 国道 150 号線 ( 石脇下から中根新田まで ) の任意の 3 地点で騒音測定を実施しました 平成 28 年度騒音測定結果 路線名 測定場所 昼間 ( 環境基準 70 db ) 夜間 ( 環境基準 65 db ) 測定日 測定結果 適否 測定結果適否 石脇下 142 番地 74.7 69.9 国道 150 号線 八楠三丁目 71.2 66.1 平成 28 年 12 月 20~21 日 中根新田 1091 番地 68.5 63.0 面的評価結果 全 体 近接空間 非近接空間 昼夜とも基準値以下 1,096 (97.1%) 371 (93.2%) 725 (99.2%) 昼のみ基準値以下 戸数 ( 割合 ) 夜のみ基準値以下 0 (0.0%) 0 (0.0%) 0 (0.0%) - 52-4 (0.3%) 0 (0.0%) 4 (0.5%) 昼夜とも基準値超過 29 (2.6%) 27 (6.8%) 2 (0.3%) 計 1,129 近接空間とは 以下の区分に応じ道路端からの距離により特定される範囲である 2 車線以下の車線を有する幹線交通を担う道路 15 メートル 2 車線を超える車線を有する幹線交通を担う道路 20 メートル 398 731

騒音に係る環境基準 環境基準 (db) 地域 類型 都市計画法の用途地域 昼間 (6~22 時 ) 夜間 (22 時 ~ 翌日 6 時 ) 該当地域 AA 50 以下 40 以下 療養施設 社会福祉施設等が 集合して設置される地域な ど特に静穏を要する地域 A 第 1 種低層住居専用地域第 1 種中高層住居専用地域第 2 種中高層住居専用地域 専ら住居の用に供される地域 第 1 種住居地域 55 以下 45 以下 B 第 2 種住居地域準住居地域 主として住居の用に供される地域 市街化調整区域 C 近隣商業地域商業地域準工業地域工業地域 60 以下 50 以下 相当数の住居と併せて商業 工業等の用に供される地域 騒音規制法に基づく規制基準 規制地域の区分 規制基準 (db) 区域区分 都市計画法の用途地域 昼間朝 (6 時 ~8 時 ) 夜間 (22 時 ~ (8 時 ~18 時 ) 夕 (18 時 ~22 時 ) 翌日 6 時 ) 第 1 種低層住居専用地域 第 1 種区域 第 1 種中高層住居専用地域のうちすみれ台 1 2 丁目 50 45 40 第 1 種中高層住居専用地域 ( すみれ台を除く ) 第 2 種区域 第 2 種中高層住居専用地域第 1 種住居地域第 2 種住居地域準住居地域市街化調整区域 ( 静浜飛行場を除く ) 55 50 45 近隣商業地域 第 3 種区域 商業地域準工業地域 65 60 55 第 4 種区域 工業地域 70 65 60-53 -

備考 1 第 2 種区域 第 3 種区域又は第 4 種区域の区域内に所在する病院等 学校 保育所 図書館 特別養護老人ホーム及び認定こども園の敷地の周囲概ね 50 メートル以内の区域における規制基準は 規制基準欄に掲げる値から5dBを減じた値とする 2 第 1 種区域と第 3 種区域又は第 2 種区域と第 4 種区域がその境界を接している場合における当該境界線から当該第 3 種区域及び第 4 種区域内へ 30 メートル以内の区域における規制基準は 規制基準の欄に掲げる値から5dBを減じた値とする 道路騒音の環境基準と要請限度 ( 単位 =db) 基準の区分 環境基準 ( 道路に面する地域 ) 要請限度 都市計画法の用途地域 類型の 区分 車線数 2 車線 1 車線以上 類型の 区分 車線数 2 車線 1 車線以上 第 1 種低層住居専用地域 第 1 種中高層住居専用地域第 2 種中高層住居専用地域第 1 種住居地域第 2 種住居地域準住居地域 A B 道路に面する地域の基準は適用されない ( 騒音に係る環境基準を適用する ) 60/55 (70/65) a b 65/55 (75/70) 70/65 (75/70) 市街化調整区域 65/60 75/70 近隣商業地域 (70/65) (75/70) 商業地域 準工業地域 C c 工業地域 欄内の数値は環境基準値もしくは要請限度で 昼間 ( 午前 6 時 ~ 午後 10 時 )/ 夜間 ( 午後 10 時 ~ 翌日の午前 6 時 ) を表す 欄内の ( ) 内の数値は 幹線道路交通を担う道路に近接する空間に係る環境基準値もしくは限度値を表す - 54 -

航空機騒音に係る環境基準地域の類型 該当地域 基準値 ( 単位 :WECPNL) Ⅰ 別表に掲げる地域のうち 第 1 種低層住居専用地域 第 2 種低層住居専用地域 第 1 種中高層住居 70 以下 専用地域及び第 2 種中高層住居専用地域 Ⅱ 別表に掲げる地域のうち Ⅰの地域の類型をあてはめる地域以外の地域 ( 工業専用地域 飛行場内及び空港敷地内を除く ) 75 以下 第 1 種低層住居専用地域 第 2 種低層住居専用地域 第 1 種中高層住居専用地域 第 2 種中高 層住居専用地域及び工業専用地域は都市計画法 ( 昭和 43 年法律第 100 号 ) 第 8 条の規定に定 められた地域をいいます 別表 2 焼津市の区域のうち 別図に表示する地域 別図は省略します WECPNL(Weighted Equivalent Continuous Perceived Noise Level) とは 航空機 騒音の特徴を取り入れた騒音の単位で 1 日の全てのピーク騒音レベルをパワー平均したも のに 時間帯ごとの飛行機数を加味したものです 新幹線鉄道騒音に係る環境基準 地域の類型都市計画法の用途地域基準値 ( 単位 :db) Ⅰ Ⅱ 第 1 種低層住居専用地域第 1 種中高層住居専用地域第 2 種中高層住居専用地域第 1 種住居地域第 2 種住居地域準住宅地域市街化調整区域近隣商業地域商業地域準工業地域工業地域 70 以下 75 以下 - 55 -

騒音の大きさの例 130dB 120dB 最大可聴限度 飛行機のエンジンの近く ジェット機の音 110dB 自動車の警笛 ( 前方 2m) 100dB 90dB 80dB 70dB 60dB 50dB 40dB 30dB 20dB 0dB 電車が通るときのガード下騒々しい工場電車の中 普通の工場騒々しい事務所の中 静かな工場普通の会話 ( 距離 1m) 静かな乗用車静かな事務所 図書館静かな公園 住宅地の昼静かな住宅地の夜ささやき声 木の葉のそよぎ最少可聴覚限度 - 56 -

(2) 振動 振動の現状振動は ほとんどの場合 騒音を伴って発生しています このため 騒音の苦情とともに対処することが多くなっています 振動規制法は 他の公害法令中最も新しく規定されたもので振動の環境基準は定められていませんが 同法により金属加工機械などの著しく振動を発生する施設 ( 特定施設 ) を設置している工場は 区域ごと振動の規制基準が定められています 振動規制法に基づく規制基準と自動車振動の要請限度 種別 第 1 種 区域 第 2 種 区域 1 2 1 都市計画法の用途地域 第 1 種低層住居専用地域 第 1 種中高層住宅専用地域のうち すみれ台 1 丁目 2 丁目 第 1 種中高層住居専用地域 ( すみれ台を除く ) 第 2 種中高層住居専用地域第 1 種住居地域第 2 種住居地域準住居地域市街化調整区域 近隣商業地域 商業地域 準工業地域 2 工業地域 ( ) 内は要請限度値を示す 規制基準 要請限度 ( 単位 :db) 昼間 ( 午前 8 時 ~ 午後 8 時 ) 60 (65) 65 (65) 70 (70) 70 (70) 夜間 ( 午後 8 時 ~ 翌日午前 8 時 ) 特定工場 事業場振動に係る規制基準 ( 県条例 ) は 振動規制法の基準に準ずる 55 (60) 55 (60) 60 (65) 65 (65) - 57 -

振動の大きさの例人体に生理的影響 90dB が生じはじめる深い睡眠にも影響 80dB がある浅い睡眠に影響が 70dB 出はじめる振動を感じはじめる 60dB ほとんど睡眠影響はない 気象庁震度階吊り下げ物が大きく揺れ 棚にある食器類が音をたてる 眠っている人のほとんどが目を覚まし 歩いている人も揺れを感じる程度の地震室内にいる人のほとんどが揺れを感じ 棚にある食器類が音をたてることがある程度の地震室内にいる人の多くが揺れを感じ 電灯などの吊下げ物がわずかに揺れる程度の地震室内にいる人の一部が わずかな揺れを感じる程度の地震 中震震度 4 弱震震度 3 軽震震度 2 微震震度 1 50dB 40dB ほとんど感じない 常時微動 人体に感じず 地震計に記録される程度無感震度 0-58 -

(3) 悪臭 1 悪臭の現状私たちの周りには さまざまなにおいが存在します においを発する物質は数十万ともいわれ このなかで腐敗臭のように 人に不快感や嫌悪感を与えるにおいが工場などから排出され 周辺住民の生活環境を損なうと悪臭公害となります 悪臭のほとんどは 低濃度の悪臭成分が複合し悪臭として感じられます 悪臭は 主に魚の残滓から飼肥料を製造する魚腸骨処理場 鰹節や切り身などの水産食料品製造業 塗装業 畜産農業などから発生しています 過去には当市の地場産業からの臭いであることから受任されてきた魚臭も 市街化が進み市民の住みやすく快適な環境を求める欲求が高まるにつれて悪臭苦情の対象となっています 近年 悪臭防止法の一部改正により 臭気指数 を用いた規制を導入している市町が増えてきましたが 市内及び近隣市町の状況を見ながら検討していきたいと考えています 平成 27 年度における悪臭に関する苦情発生件数は 12 件でした 2 三点比較式臭袋法による測定結果 事業場名採気年月日採気場所臭いの質臭気指数 飼肥料製造 A 社 H28.11.15 敷地境界 13 飼肥料臭洗浄塔排出口 41 食料品製造 B 社 H28.11.16 敷地境界 水産加工臭 16 水産食料品製造 C 社 H28.11.16 敷地境界 水産加工臭 22 飼肥料製造 D 社 H28.11.16 敷地境界 飼肥料臭 <10 水産食料品製造 E 社 H28.11.15 敷地境界 下水臭 22 水産食料品製造 F 社 H28.11.15 敷地境界 水産加工臭 <10 水産食料品製造 G 社 H28.11.16 敷地境界 <10-59 -

三点比較式臭袋法現在 悪臭防止法によりアンモニア等の 22 物質が規制対象となっていますが 実際の悪臭公害に対処できないということが従来から指摘されています 悪臭が 22 物質以外の物質に起因している場合において 各物質の濃度が規制基準より低いが 各物質の相互作用により強い臭気となっている場合があります また 物質の濃度測定には高度の測定技術を有するため 苦情発生時に即応できないという難点もあります このため 人間の嗅覚を利用して臭いの強さを測る方法が研究され その中で最も一般的な方法がこの三点比較式臭袋法です 測定方法無臭の袋 3つに活性炭をとおした無臭空気を入れてふくらめ その 1つに工場などで採取した臭気を適量 注射器で注入し その3つの袋のうち どの袋に臭気が入っているかを悪臭判定員 ( パネル ) が判定します この作業をパネル6 人で行います 工場 事業場の敷地境界線における望ましい臭気濃度 臭気強度 2.5の場合 臭気濃度は概ね 10( 臭気指数の範囲 10~15) 臭気強度 3.0の場合 臭気濃度は概ね 30( 臭気指数の範囲 12~18) 臭気強度 3.5の場合 臭気濃度は概ね 70( 臭気指数の範囲 14~21) 臭気濃度 臭いのある空気を無臭の空気で臭いの感じられなくなるまで希釈した場合の希釈倍数 臭気指数 臭気濃度を対数で表示したもの ( 臭気指数 )=10 Log( 臭気濃度 ) 臭気強度 0: 無臭 1: やっと感知できるにおい ( 検知閾値濃度 ) 2: 何のにおいであるかわかる弱いにおい ( 認知閾値濃度 ) 3: 楽に感知できるにおい 4: 強いにおい 5: 強烈なにおい 検知閾値濃度 とは においを感知できる境目となる濃度をいいます 認知閾値濃度 とは 何のにおいかを判断できる境目となる濃度です - 60 -

悪臭防止法に基づく悪臭物質の規制基準 (E 区域 ) と主な発生源 物質名 化学式 基準値 (ppm) におい アンモニア NH2 2 し尿のようなにおい メチルメルカプタ腐った玉ねぎのよ CH3SH 0.002 ンうなにおい 硫化水素 H2S 0.02 腐った卵のようなにおい 硫化メチル (CH3)2S 0.01 腐ったキャベツのようなにおい 二硫化メチル CH3SSCH3 0.009 腐ったキャベツのようなにおい トリメチルアミン (CH3)3N 0.02 腐った魚のようなにおい アセトアルデヒド CH3CHO 0.05 刺激的な青ぐさいにおい プロピオンアルデ刺激的な甘酸っぱ CH3CH2CHO 0.05 ヒドい焦げたにおい ノルマルブチルア刺激的な甘酸っぱ CH3(CH2)CHO 0.009 ルデヒドい焦げたにおい イソブチルアルデ刺激的な甘酸っぱ (CH3)2CHCHO 0.02 ヒドい焦げたにおい ノルマルバレルア CH3(CH2)2CHO 0.009 むせるような甘酸ルデヒドっぱい焦げたにおい イソバレルアルデ (CH3)2CHCH2CHO 0.003 むせるような甘酸ヒドっぱい焦げたにおい イソブタノール (CH3)2CHCH2OH 0.9 刺激的な発酵したにおい 酢酸エチル CH3COOC2H5 3 刺激的なシンナーのようなにおい メチルイソブチル刺激的なシンナー CH3COCH2CH(CH3)2 1 ケトンのようなにおい トルエン C6H5CH3 10 スチレン C6H5CHCH2 0.4 キシレン C6H4(CH3)2 1 プロピオン酸 CH3CH2CH2COOH 0.07 ガソリンのようなにおい 都市ガスのようなにおいガソリンのようなにおい 刺激的な甘酸っぱいにおい ノルマル酪酸 CH3CH2CH2COOH 0.002 汗くさいにおい ノルマル吉草酸 CH3(CH2)3COOH 0.002 むれた靴下のようなにおい イソ吉草酸 (CH3)2CHCH2COOH 0.004 むれた靴下のようなにおい 主な発生源 畜産事業場 化製場 し尿処理場など パルプ製造工場 化製場 し尿処理場など 畜産事業場 パルプ製造工場 し尿処理場など パルプ製造工場 化製場 し尿処理場など パルプ製造工場 化製場 し尿処理場など 畜産事業場 化製場 水産缶詰製造工場など 化成工場 魚腸骨処理場 たばこ製造工場など 化学工場 魚腸骨処理場 たばこ製造工場など 焼付け塗装工程を有する事業場など 焼付け塗装工程を有する事業場など 焼付け塗装工程を有する事業場など 焼付け塗装工程を有する事業場など 焼付け塗装工程を有する事業場など 塗装工程を有する事業場など 塗装工程または印刷工程を有する事業場など 塗装工程または印刷工程を有する事業場など 塗装工程または印刷工程を有する事業場など 化学工場 FRP 製品製造工場など 塗装工程または印刷工程を有する事業場など 脂肪酸製造工場 染織工場など 畜産事業場 化製場 でんぷん工場など 畜産事業場 化製場 でんぷん工場など - 61 -