愛媛県病院薬剤師会 プレアボイド講演会(安永)

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④資料2ー2

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201601

政策課題分析シリーズ14(本文4)

PowerPoint プレゼンテーション

2 成分が同一の剤形変更 例 タケプロンOD 錠 15mg タケプロンカプセル 15mg ユリーフOD 錠 4mg ユリーフ錠 4mg コカールドライシロップ 40% カロナール細粒 20% ( 粉砕 ) レボフロキサシン錠 500mg レボフロキサシン細粒 10% 患者に説明 ( 価格 服用方法等

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骨粗しょう症調査

目次 Ⅰ 調剤等に関する事項 1 処方せん 1 2 調剤等 2 3 処方せん 調剤録の保存 3 Ⅱ 調剤技術料に関する事項 1 調剤料 3 2 調剤料又は調剤技術料に係る加算 3 Ⅲ 薬学管理料に関する事項 1 薬剤服用歴管理指導料 3 Ⅳ 薬剤料等の請求 1 薬剤料 5 Ⅴ 事務的事項 1 届出事

前回処方薬のワーファリン錠からリクシアナ錠に切り替えることについて 処方医から患者に休薬期間の指示はなかった また 患者に PT-INR について確認したが分からないという返答であった PT-INR 等が治療域下限以下になった上での切り替えであるか不明であるため疑義照会を行った 疑義照会の会話例 患

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資料2-1

スライド 1

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スライド 1

保険薬局におけるハイリスク薬取り扱い時の注意点

議題 2: 入退院サポートセンターにおける当院の取り組みについて 議題 3: 自動車運転禁止 注意に該当する薬剤の指導について 議題 4: 患者情報共有化のための連絡文書 ( 案 ) について 第 6 回全体会議日時 : 平成 27 年 12 月 25 日 ( 木 )17:15~19:15 場所 :

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医療法人高幡会大西病院 日本慢性期医療協会統計 2016 年度

婦人科63巻6号/FUJ07‐01(報告)       M

日が沈むのがはやくなり 涼しい風が吹くようになって参りました 皆様いかがお過ごしでしょうか 9 月 22 日の秋分の日を過ぎると徐々に 昼が短くなり夜の方が長くなって参ります また この時期を境にして徐々に寒くなっていきます 皆様 体調には気を付けて秋を楽しんでいきましょう 食欲? 運動? 読書?

に効果のあった医療機関及び薬局での事例 ( 学会ガイドライン STOPP クラ イテリア プレアボイド等 ) の収集と分析を行う必要がある 2. 高齢者の多剤服用 ( ポリファーマシー ) 対策のためのガイドライン等 高齢者の薬物動態等を踏まえた投与量の調整 ( 止めどき 減らしどき ) や薬物相互

抗精神病薬の併用数 単剤化率 主として統合失調症の治療薬である抗精神病薬について 1 処方中の併用数を見たものです 当院の定義 計算方法調査期間内の全ての入院患者さんが服用した抗精神病薬処方について 各処方中における抗精神病薬の併用数を調査しました 調査期間内にある患者さんの処方が複数あった場合 そ

2 院内処方 ( 入院外 投薬 ) 及び院外処方 ( 薬局調剤 ) における薬剤点数薬剤点数階級別件数の構成割合を入院外の投薬 ( 以下 院内処方 という ) 薬局調剤( 以下 院外処方 という ) 別にみると ともに 500 点未満 が最も多く それぞれ 67.0% 59.4% となっている また

多剤投薬の患者に対する病院薬剤師の業務実態調査 以下につきまして 2016 年 4 月 1 日もしくは 1 ヶ月 (2016 年 4 月 ) の状況でご記入ください お答えいただく欄は最初 ピンク で網掛けされています 入力後 ピンク が消えるように設定されていますので すべて入力後 ピンク のない

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展示4 向井弘恵様

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02 入職 (1 年目 ) 2 写真 ( 脇さん ) No.1 就活している学生の皆さんへ! 私の場合は 条件がかなり限定的だったため 決めやすかったのですが 病院の特徴と薬剤科がどのような仕事内容なのかをしっかり説明して頂ける病院にしました それは 入職後に望んだ条件ではないのが分かったとしても

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助成研究演題 - 平成 27 年度国内共同研究 (39 歳以下 ) 改良型 STOPP を用いた戦略的ポリファーマシー解消法 木村丈司神戸大学医学部附属病院薬剤部主任 スライド 1 スライド 2 スライド1, 2 ポリファーマシーは 言葉の意味だけを捉えると 薬の数が多いというところで注目されがちで

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( 別添 ) 御意見 該当箇所 一般用医薬品のリスク区分 ( 案 ) のうち イブプロフェン ( 高用量 )(No.4) について 意見内容 <イブプロフェン ( 高用量 )> 本剤は 低用量製剤 ( 最大 400mg/ 日 ) と比べても製造販売後調査では重篤な副作用の報告等はない 一方で 今まで

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により算定する ただし 処方せんの受付回 数が 1 月に 600 回以下の保険薬局を除く により算定する 注の削除 注 4 別に厚生労働大臣が定める施設基準に適合 ( 削除 ) しているものとして地方厚生局長等に届け出た保険薬局において調剤した場合には 基準調剤加算として所定点数に32 点を加算する

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放射線併用全身化学療法 (GC+RT 療法 ) 様の予定表 No.1 月日 経過 達成目標 治療 ( 点滴 内服 ) 検査 処置 活動 安静度 リハビリ 食事 栄養指導 清潔 排泄 / 入院当日 ~ 治療前日 化学療法について理解でき 精神的に安定した状態で治療が

STEP 1 検査値を使いこなすために 臨床検査の基礎知識 検査の目的は大きく 2 つ 基準範囲とは 95% ( 図 1) 図 1 基準範囲の考え方 2

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より詳細な情報を望まれる場合は 担当の医師または薬剤師におたずねください また 患者向医薬品ガイド 医療専門家向けの 添付文書情報 が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています

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葉酸とビタミンQ&A_201607改訂_ indd

Q2 なぜ上記の疾患について服薬指導が大変だと思いますか インフル エンザ その場で吸入をしてもらったほうがいいけれど 時間がかかるのと 熱でぼーっ 一般内科門前薬局 としていると 理解が薄い 患者さんの状態が良くないことが多い上に 吸入薬を中心に 指導が煩雑である から 小児科門前薬局 吸入薬の手

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平成 29 年度版として各県の項目を統合したものです 平成 29 年度に実施した個別指導におい て保険薬局 ( 調剤 ) に改善を求めた主な 指摘事項 東北厚生局 平成 31 年 3 月

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岐阜市における「医薬品の正しい使い方」に関する調査アンケート結果

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かかりつけ薬剤師について 新 かかりつけ薬剤師指導料 70 点 かかりつけ薬剤師 薬局の評価一元的 継続的な服薬管理の評価 主な算定要件 患者の同意が必要 同意を得た次の来局時以降に算定可能となる 患者の署名付きの同意書を作成した上で保管し 患者の薬剤服用歴にその旨を記載すること 患者 1 人に対し

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平成 30 年度調剤報酬改定に係る 都薬によくある問い合わせ ( 平成 28 年 ) 調剤基本料 1 ( 平成 30 年 ) 調剤基本料 1 の場合は提出不要 様式 87 の 3 地域支援体制加算の施設基準に係る届出書添付書類 2 麻薬小売業者免許証の番号 ( 届出する全薬局 ) 該当番号を記載 3

Ⅰ. 改訂内容 ( 部変更 ) ペルサンチン 錠 12.5 改 訂 後 改 訂 前 (1) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本剤の作用が増強され, 副作用が発現するおそれがあるので, 併用しないこと ( 過量投与 の項参照) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本

2009年8月17日


DRAFT#9 2011

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改訂後 ⑴ 依存性連用により薬物依存を生じることがあるので 観察を十分に行い 用量及び使用期間に注意し慎重に投与すること また 連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により 痙攣発作 せん妄 振戦 不眠 不安 幻覚 妄想等の離脱症状があらわれることがあるので 投与を中止する場合には 徐々に

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1)~ 2) 3) 近位筋脱力 CK(CPK) 高値 炎症を伴わない筋線維の壊死 抗 HMG-CoA 還元酵素 (HMGCR) 抗体陽性等を特徴とする免疫性壊死性ミオパチーがあらわれ 投与中止後も持続する例が報告されているので 患者の状態を十分に観察すること なお 免疫抑制剤投与により改善がみられた

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健康サポート薬局の届出に係る添付書類ひながた ( 参考様式 ) ~ 目次 ~ Ⅰ かかりつけ薬局の基本的機能に関する書類別添 1 省令手順書の記載が確認できる書類別添 2 勤務表別添 3 お薬手帳の意義 役割及び利用方法の説明又は指導のための資料別添 4 かかりつけ薬剤師 薬局の意義及び役割等の説明

CQ1: 急性痛風性関節炎の発作 ( 痛風発作 ) に対して第一番目に使用されるお薬 ( 第一選択薬と言います ) としてコルヒチン ステロイド NSAIDs( 消炎鎮痛剤 ) があります しかし どれが最適かについては明らかではないので 検討することが必要と考えられます そこで 急性痛風性関節炎の

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3) 適切な薬物療法ができる 4) 支持的関係を確立し 個人精神療法を適切に用い 集団精神療法を学ぶ 5) 心理社会的療法 精神科リハビリテーションを行い 早期に地域に復帰させる方法を学ぶ 10. 気分障害 : 2) 病歴を聴取し 精神症状を把握し 病型の把握 診断 鑑別診断ができる 3) 人格特徴

はじめに 監査について 最新の監査状況については 平成 25 年 1 月 31 日付けで公表 平成 23 年度における保険医療機関等の指導 監査等の実施状況について フッター 2

別紙様式 (Ⅱ)-1 添付ファイル用 商品名 : イチョウ葉脳内 α( アルファ ) 安全性評価シート 食経験の評価 1 喫食実績による食経験の評価 ( 喫食実績が あり の場合 : 実績に基づく安全性の評価を記載 ) 弊社では当該製品 イチョウ葉脳内 α( アルファ ) と同一処方の製品を 200

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目次 Ⅰ 調剤等に関する事項 1 処方せん 1 2 調剤等 2 3 処方せん 調剤録の保存 3 Ⅱ 調剤技術料に関する事項 1 調剤料 3 2 調剤料又は調剤技術料に係る加算 3 Ⅲ 薬学管理料に関する事項 1 薬剤服用歴管理指導料 3 Ⅳ 事務的事項 1 新規 届出事項 5 2 掲示事項 5 Ⅴ

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Transcription:

2016.9.2 平成 28 年度愛媛県病院薬剤師会プレアボイド講演会 薬局プレアボイドの 調査報告と事例紹介 愛媛大学医学部附属病院薬剤部安永大輝

プレアボイド事例共有システムの概要 各施設での取り組みを解析し 医薬経済効果を算出 ( 医療費に対する薬剤師の介入効果を用いて取り組みの効果を評価 ) 事務局 事例の蓄積 収集 発信

調査期間 薬局プレアボイド 452 件 保険薬局 24 施設 (2015 年 10 月 12 月 ) 健康相談 499 件 保険薬局 10 施設 (2015 年 4 月 12 月 )

結果 1 医療経済効果の推算 ( 薬局 ) 分類 1 件あたりの医療経済効果 ( 円 ) 件数医療経済効果 ( 円 ) 重大な副作用の回避または重篤化の回避 2,140,000 3 6,420,000 がん化学療法に対する介入 112,000 2 224,000 薬物相互作用回避 腎機能に応じた投与量推奨 注射薬配合変化防止 薬歴の聴取 その他の薬物療法提案 high-risk 84,000 3 252,000 normal 56,000 4 224,000 high-risk 84,000 0 0 normal 56,000 7 392,000 high-risk 84,000 0 0 normal 56,000 0 0 high-risk 84,000 0 0 normal 56,000 17 952,000 high-risk 84,000 27 2,268,000 normal 56,000 224 12,544,000 残薬解消介入 - 139 1,034,909 不足日数調節 0 26 0 合計 - 452 24,310,909

結果 2 処方箋 1 枚あたりの医療経済効果 ( 薬局 ) 医療経済効果 ( 処方日数調節と残薬解消介入を除いた値 ) 23,276,000 円 プレアボイド件数 ( 処方日数調節と残薬解消介入を除いた値 ) 287 件 プレアボイド件数 1 件あたりの医療経済効果 81,101 円 4.15% 8.57% 総応需処方箋枚数 80,644 枚 289 円 / 枚 疑義照会件数 3,350 件 6,948 円 / 件 プレアボイド件数 287 件 81,101 円 / 件 0.17% 薬剤削減費 :1,034,909 円から換算 残薬解消件数 139 件 0.36% 13 円 / 枚

結果 3 重大な副作用の回避または重篤化回避 ( 薬局 ) 1. 症状を聴取し 重要な基本的注意に基づいて重大な副作用を回避した事例在宅患者面談時 ラシックス錠 40mg を内服中の患者で 血圧が 100mmHg 以下かつ脱水を起こしているような症状があったため検査を依頼した結果 脱水と診断されてラシックスは中止となった 2. 検査値を確認し 重要な基本的注意に基づいて重大な副作用を回避した事例患者からの相談 バルトレックス錠 (500mg)3 錠 / 日で服用中の患者から 慢性腎炎だが大丈夫か? と電話相談があった 検査値を確認すると血清 Cr:6.5(mL/min) Ccr:7.4(mg/dl) であり ファムビル錠へ変更となった 3. 副作用歴を確認し 重大な副作用を回避した事例 副作用歴を確認 以前 オゼックス細粒で痙攣 ( 重大な副作用 ) を起こし入院した経験あり オゼックス細粒が処方されていたため パセトシン細粒へ変更となった

結果 4 検査値 ( 薬局 ) 合計に対する各項目の割合 (%) # 腎機能に応じた投与量推奨 ( 作用増強回避 )

腎機能に応じた投与量 の提案にこれらを使用し ています 腎機能別薬剤使用マニュアル 日本腎臓病薬物療法学会の投与量一覧

結果 5 1 その他の薬物療法提案 ( 薬局 ) n = 16 (6.4%) n = 10 (4.0%) n = 38 (15.1%) n = 37 (14.7%) n = 3 (1.2%) n = 9 (3.6%) n = 138 (55.0%) n = 251 誤転記 誤処方に対する介入処方もれの確認不要薬の中止副作用対策禁忌症例の処方回避他の諸症状に対する提案その他

原因 n = 6 (17.1%) 結果 5 2 不要薬の中止 ( 薬局 ) n = 4 (11.4%) n = 7 (20.0%) n = 18 (51.4%) 院内重複 ( 他科重複など ) 他院重複漫然投与その他 処方元が不明の 2 件を除く ネキシウムが処方されたが 他院でラベプラゾールを内服中であり ネキシウムが中止となった トラムセット配合錠を今までに合計 84 日分服用したが 全く効果を感じていない旨聴取したため 疑義照会を行い 患者には整形受診を勧めた 処方医より漸減後に処方中止との回答 3 錠 / 日 2 錠 / 日 1 錠 / 日 服用終了と患者に説明 チャンピックスの投与期間が満了となっていたため中止となった

残薬解消介入件数 :139 件 ( のべ 164 薬剤 ) 結果 6 残薬解消介入 ( 薬局 ) 上位の大半が自己調節して使用する薬剤 残薬解消介入 高齢者への服薬指導の充実 アドヒアランス向上 医療経済的側面だけではなく 患者の健康にも寄与している可能性が考えられた 対象薬剤件数眼科用剤 ( 目薬 ) 42 下剤 20 降圧薬 10 睡眠薬 9 鎮痛薬 抗炎症薬 9 止痒薬( 外用薬 ) 抗凝固薬 / 抗血小板薬 9 胃薬 8 脂質異常症治療薬 6 利尿剤 6 6 主として一般細菌に作用するもの

0 5 10 15 20 25 30 35 40 薬剤中止用法変更薬剤減量薬剤追加薬剤増量薬剤変更調剤法変更剤形変更服薬指導投与法変更日数変更その他結果 7 薬学的ケアの解析結果件数 ( 件 ) 患者 家族の訴えあり患者 家族の訴えなし

結果 8 健康相談 2015 年度 499 件 2015 年度重点項目肺炎球菌ワクチン インフルエンザワクチン接種推奨 493 件 歯科受診推奨 60 件 ( ワクチン接種と同時 ) 64 歳女性に対して白内障の初期症状を説明し 眼科受診を推奨した ニポラジンと市販の感冒薬との併用について相談あり 成分が重複するためどちらかを内服するよう説明した 本日朝の血圧が低かったため服用中の 2 種類の降圧薬の影響かと不安になった 担当医が糖尿病専門で循環器内科ではないため対応を相談された 低値が継続するようであれば担当医に連絡するよう指導した 低血糖による救急搬送の経験あり 自宅での血糖測定の相談あり 血糖測定器を購入された このように様々な事例を繰り返し報告し 共有することで 保険薬局薬剤師のかかりつけ機能強化につながる

患者のための薬局ビジョン ~ 門前 から かかりつけ そして 地域 へ ~ 健康サポート機能 健康サポート薬局 国民の病気の予防や健康サポートに貢献 要指導医薬品等を適切に選択できるような供給機能や助言の体制 健康相談受付 受診勧奨 関係機関紹介等 高度薬学管理機能 高度な薬学的管理ニーズへの対応 専門機関と連携し抗がん剤の副作用対応や抗 HIV 薬の選択などを支援等 服薬情報の一元的 継続的把握 副作用や効果の継続的な確認 多剤 重複投薬や相互作用の防止 ICT( 電子版お薬手帳等 ) を活用し 患者がかかる全ての医療機関の処方情報を把握 一般用医薬品等を含めた服薬情報を一元的 継続的に把握し 薬学的管理 指導 疑義照会 処方提案 副作用 服薬状況のフィードバック かかりつけ薬剤師 薬局 医療機関等との連携 医療情報連携ネットワークでの情報共有 24 時間対応 在宅対応 夜間 休日 在宅医療への対応 24 時間の対応 在宅患者への薬学的管理 服薬指導 地域の薬局 地区薬剤師会との連携のほか へき地等では 相談受付等に当たり地域包括支援センター等との連携も可能 医薬品等に関する相談や健康相談への対応 医療機関への受診勧奨 厚生労働省ホームページより引用 3

実際の入力画面で事例を見て みましょう

薬局事例 1 腎機能に応じた投与量推奨 疾患 : 感冒 70 歳女性体重 :45kg 血清 Cr:1.0mg/dl 処方 : クラビット錠 500mg 1 錠分 1 朝食後 7 日分 処方せんにて腎機能を確認したところ Ccr31.0 (ml/min) にも関わらず クラビット錠が 500mg/ 日で処方されていた 20 Ccr<50 では 初日 500mg を 1 回 2 日目以降 250mg を 1 日 1 回の投与量が推奨されているため 担当医に減量を提案したところ 提案通り減量となった

薬局事例 2 不要薬の中止と残薬解消介入 疾患 : 両側性形成不全性股関節症 65 歳女性 処方 : トラムセット配合錠 3 錠分 3 毎食後 30 日分 プリンペラン錠 5mg 3 錠分 3 毎食後 30 日分 ルネスタ錠 2mg 1 錠分 1 眠前 30 日分 患者よりトラムセットによる吐き気は消失しており 吐き気止めは不要である旨聴取した また ルネスタは家に残薬があるので今回は 10 日分で良いとのこと 担当医に確認し プリンペランは中止 ルネスタは処方日数が変更となった

薬局事例 3 健康相談 疾患 : 白内障 56 歳男性処方 : カリーユニ点眼液 1 日 3 回右眼点眼 3 本 血圧計で測定した血圧が 180/110mmHg と高かったので患者より相談あり 降圧薬の服用はなく 頭痛も時々ある旨患者より聴取 患者に食事指導を行うとともに 医療機関 ( 内科 ) を受診するよう説明した

愛媛県病院薬剤師会今年度のテーマ 検査値とくすり 3 回シリーズで講演会を企画第 1 回検査値の読み方 ( 演者 : 検査技師の先生方 ) 第 2 回処方箋に印字されている検査値について 第 3 回同上 今後 様式 3( 薬物治療効果の向上 ) への対応 副作用回避に主眼を置いていた システム活用例を紹介 検査値を活用する 具体的な症例を交えた講演会

V : V 8 91 7 V 1 1TV - 7 17 6 11 5 V 1 17 9 1 11 5 1 1 1 1 11 5 1 1 1