5. 単元の流れ ( 全 9 時間 ) 骨と筋肉以外の体のつくりや働きはどうなっているのだろう 第 1 次 1 人や動物が生きていくために必要なものを考えよう評価 : 関 1 思 1 第 2 次 23 食べ物は 体の中でどのように変化するのか調べよう評価 : 思 2 技 1 知 2 第 2 次 45

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中区視聴覚 情報研究会西 中区合同授業を伴う研究会指導案 平成 26 年 1 月 29 日 ( 水 ) 横浜市立本牧南小学校上田貴清 Ⅰ 研究会テーマ 子どもが意欲的に学習に取り組むための効果的な情報機器の活用をめざして Ⅱ 研究会テーマに迫るための手立て (1) 写真及び映像を資料として提示する

※ 教科 理科テキスト 小6 1学期 5月 体のつくりとはたらき

6年理科指導案

Taro-小学校第5学年国語科「ゆる

第 6 学年 1 組理科学習指導案単元名 : 瀬野川の生き物のつながり 生き物のくらしと環境 男子 18 名女子 21 名計 39 名 単元について 指導者澄川和生 単元観本単元は, 小学校学習指導要領解説理科編第 6 学年 内容 B(3) の 動物や植物の生活を観察したり, 資料を活用したりして調

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けて考察し, 自分の考えを表現している 3 電磁石の極の変化と電流の向きとを関係付けて考え, 自分の考えを表現している 指導計画 ( 全 10 時間 ) 第 1 次 電磁石のはたらき (2 時間 ) 知 1, 思 1 第 2 次 電磁石の強さが変わる条件 (4 時間 ) 思 2, 技 1, 知 2

子葉と本葉に注目すると植物の成長の変化を見ることができるという見方や, 植物は 葉 茎 根 からできていて, それらからできているものが植物であるという見方ができるようにしていく また, 学んだことを生かして科学的なものの見方を育てるために, 生活の中で口にしている野菜も取り上げて観察する活動を取り

小学校理科の観察,実験の手引き 第6学年B(2) 植物の養分と水の通り道

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関心 意欲 態度科学的思考力観察 実験の技能 表現第 5 学年理科学習指導案平成 16 年 6 月 15 日 ( 火 ) 第 3 校時指導者宇多幹子場所理科室 1 単元名 植物の発芽と成長 2 単元の目標と評価規準 植物の発芽と成長を, それにかかわる条件に着目しながら調べる活動を通して, 見いだし

第 2 学年 理科学習指導案 平成 29 年 1 月 1 7 日 ( 火 ) 場所理科室 1 単元名電流とその利用 イ電流と磁界 ( イ ) 磁界中の電流が受ける力 2 単元について ( 1 ) 生徒観略 ( 2 ) 単元観生徒は 小学校第 3 学年で 磁石の性質 第 4 学年で 電気の働き 第 5

( ) 単元計画 ( 全 6 時間 ) 段階 主な学習活動と内容 指導上の留意点 配時 私たちが食べているものは, どこからきて 既習を想起できるように, 農業や いるか考える 水産業の学習内容を掲示しておく 給食の献立から調べた食料自給率から, 給食の献立から調べた食料自給率本つ気づいたことや疑問

第 6 学年 2 組理科学習指導案平成 26 年 7 月 2 日 ( 水 ) 第 5 校時在籍児童数男子 14 名女子 14 名計 28 名指導者場所理科室 1 単元名植物のからだのはたらき 2 単元について (1) 単元設定について本単元は 学習指導要領で以下のように位置づけられている 植物を観察

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4 本単元と情報リテラシーの関わり 課題設定担任による 説明会におけるデモンストレーションを見ることを通して 本単元を貫く言語活動としての これぞ和の文化! おすすめの 和の文化 を調べて説明会を開こう を知り 見通しを持たせ学校司書による関連図書紹介を通して 和の文化への関心を高め 進んで調べよう


できるようにする 野菜を学年園やプランターで栽培する計画を立てさせる際には, 平成 27 年度全国学力 学習状況調査 2(5) に取り組ませ, 前学年までに学習した植物の成長にかかわる知識や経験も活用して考える必要があることに気付かせる 実際に野菜を育てる活動に取り組ませることにより, 知識や経験を

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いきたいと考えるはずである 水溶液を区別する ためには, 水溶液のどんな性質やはたらきに着目していったらよいか, 子どもたちの考えを大切にしながら学習を進めていきたい 本単元の問題を解決するためには, いくつかの実験結果から, 総合的に判断することが必要である そこで,5つの水溶液を区別するという意

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動物の生活と生物の進化 消化と吸収 次の問いに答えなさい 液1 試験管を40 ぐらいの湯につけた理由を書きなさい (1) 図のように,~Dの₄ 本の試験管にデンプン溶液をとり,とに デンプン溶液だはだ液を,とDにはそれぞれ同量の水を入れ, 約 40 に保った 約 D 10 分後,とにはヨ

7 本時の指導構想 (1) 本時のねらい本時は, 前時までの活動を受けて, 単元テーマ なぜ働くのだろう について, さらに考えを深めるための自己課題を設定させる () 論理の意識化を図る学習活動 に関わって 考えがいのある課題設定 学習課題を 職業調べの自己課題を設定する と設定する ( 学習課題

第 4 学年算数科指導案 平成 28 年 11 月 2 日 ( 水 ) 第 5 校時場所 4 年 2 組男子 22 名女子 10 名指導者垣見遥 ともなって変わる量 思考力 判断力 表現力の育成 ~ 児童の考えを引きだす算数的活動の工夫 ~ 1 単元名 ともなって変わる量 2 単元の目標 ともなって

2 単元の目標 廿日市市 についての魅力を目的意識や相手意識を明確にして地域内外に発信することができる 自分たちの住む 廿日市市 に愛着をもつことができる 3 単元の評価規準 学習方法 自分自身 他者や社会 課題発見力 思考力 判断力 表現力 主体性 自らへの自信 対象と積極的にかかわる中で, 課題

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6 年 No.22 my summer vacation. 1/8 単元の目標 主な言語材料 過去の表し方に気付く 夏休みの思い出について, 楽しかったことなどを伝え合う 夏休みの思い出について, 音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や基本的な表現で書かれたものの意味が分かり, 他者に伝えるなどの目的

4. 題材の評価規準 題材の評価規準 については, B 日常の食事と調理の基礎 (2),(3), D 身近な消費生活 と環境 (1) の 評価規準に盛り込むべき事項 及び 評価規準の設定例 を参考に設定して いる 家庭生活への関心 意欲 態度 お弁当作りに関心をもち, おか 生活を創意工夫する能力

画像, 映像などの気象情報や天気と1 日の気温の変化の仕方に興味 関心をもち, 自ら気象情報を収集して天気を予想したり天気の観測をしたりしようとしている 気象情報を活用して, 天気の変化を予想することができる 1 日の気温の変化の仕方を適切に測り, 記録することができる 天気の変化は気象情報を用いて

座標軸の入ったワークシートで整理して, 次の単元 もっとすばらしい自分へ~ 自分向上プロジェクト~ につなげていく 整理 分析 協同的な学習について児童がスクラップした新聞記事の人物や, 身近な地域の人を定期的に紹介し合う場を設けることで, 自分が知らなかった様々な かがやいている人 がいることを知

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理科学習指導案指導者海田町立海田西中学校教諭石川幸宏 1 日時平成 30 年 2 月 21 日 ( 水 ) 第 4 校時 2 学年第 1 学年 2 組 ( 男子 19 名女子 18 名 37 名 ) 3 場所海田西中学校第 2 理科室 4 単元名身のまわりの現象 ~ 力の世界 ~ 5 単元について

gh 第 6 学年 3 組家庭科学習指導案 単元名 : わたしは料理家 ~ おすすめ給食献立を考えよう ~ 朝食から健康な 1 日の生活を 男子 15 名 女子 14 名計 29 名 指導者 T1 宮地仁美 ( 学級担任 ) T2 須山明香 ( 栄養教諭 ) 題材について 小学校学習指導要領家庭科第

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6 年 No.8 You can see Daibutsu! 1/7 単元の目標 主な言語材料 できることを紹介する表現や感情を表す表現が分かる 修学旅行でできることについて具体物などを見せながら伝え合う 音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や基本的な表現で書かれたものの意味が分かり できることについ

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内容 児童 経験したことや調べたことから選んで話す 内容 ( 考え ) を分かりやすく話す はっきりした発音で声の大きさを考えて話す 丁寧な言葉を使って話す 相手の顔を見ながら話す 大事なこと

知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

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主語と述語に気を付けながら場面に合ったことばを使おう 学年 小学校 2 年生 教科 ( 授業内容 ) 国語 ( 主語と述語 ) 情報提供者 品川区立台場小学校 学習活動の分類 B. 学習指導要領に例示されてはいないが 学習指導要領に示される各教科 等の内容を指導する中で実施するもの 教材タイプ ビジ

(2) 計画学習課題 学習内容 時間 連立方程式とその解 二元一次方程式とその解の意味 2 連立方程式とその解の意味 ( 本時 1/2) 連立方程式の解き方 文字の消去の意味 加減法による連立方程式の解き方 5 代入法による連立方程式の解き方 連立方程式の利用 問題を解決するために 2つの文字を使っ

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あったらいいな ! こんなあそび場 (わたしの町大好き)

6. 単元の展開 ( 全 6 間 ) 学習活動 単元の見通しを持つ 2. 学習計画を立てる 3. 本文を読み, 感想を書く 内容に関する感想 書き方に関する感想 4. 感想や疑問を交流する 指導上のポイント ( ) 学習活動に即した評価規準 ( 関 読 言 ) 既習事項を振り返らせ,

第 4 学年算数科学習指導案 平成 23 年 10 月 17 日 ( 月 ) 授業者川口雄 1 単元名 面積 2 児童の実態中条小学校の4 年生 (36 名 ) では算数において習熟度別学習を行っている 今回授業を行うのは算数が得意な どんどんコース の26 名である 課題に対して意欲的に取り組むこ

た, 導入で扱うイメージキャラクターについて, デザインやネーミングの意図, 理由について疑問や関心を持つことにより, より北広島町に興味を持つことが可能となる その他, 調べる際に新聞記事を利用することにより, 記事をスクラップすることができる 記録性 に優れ, 疑問を解決するための手立て, 情報

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彩の国埼玉県 埼玉県のマスコット コバトン 科学的な見方や考え方を養う理科の授業 小学校理科の観察 実験で大切なことは? 県立総合教育センターでの 学校間の接続に関する調査研究 の意識調査では 埼玉県内の児童生徒の多くは 理科が好きな理由として 観察 実験などの活動があること を一番にあげています

活実態と関連を図りながら重点的に指導していきたい また, 栄養教諭による給食献立の栄養バランスや食事によるエネルギー量を基盤として, グループごとに話合い活動を取り入れるなどの指導の工夫を行いたい また, 授業の導入にアイスブレイクや, カード式発想法を取り入れることにより, 生徒が本気で語ることが

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6 年 No.8 You can see Daibutsu! 1/7 単元の目標 主な言語材料 本時の目標 できることを紹介する表現や感情を表す表現が分かる 修学旅行でできることについて具体物などを見せながら伝え合う 音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や基本的な表現で書かれたものの意味が分かり でき

他の単元との連関 子どもが獲得する見方や考え方 教師の持つ指導ポイント 評価規準 小学 4 年生 もののあたたまり方 小学 6 年生 電気の利用 ~ エネルギーの工場と変身と銀行 ~ 中学 1 年生 光と音 ( 光のエネルギーを利用しよう ) 中学 2 年生 電流 ( 電気とそのエネルギー ) 電流

■「札幌市の人たちの昔のくらし《(8時間)

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教師の持つ指導ポイント 評価規準 中国地方の送電線網の図を利用し, 発電所からの電力を消費地に届けていることを示す その際, 送電の途中では, 電線の抵抗のために電線が発熱して電気エネルギーが損失することを, 本単元の内容をもとに考察させる ( 自然事象への関心 意欲 態度 ) エネルギーは変換の際

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7 3. 単元の指導計画 (7 時間扱い ) 時 学習内容 授業のねらい 物質の溶解と水溶液の均一性 コーヒーシュガーが水に溶ける様子を観察し, 色の様子からコーヒーシュガーの拡散と水溶液の均一性を理解する ( 観 実 ) コーヒーシュガーと食塩の溶解 物質の溶解と水溶液の均一性 2 物質が目に見え

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1. 単元名 運動とエネルギー 3 章エネルギーと仕事 南中学校第 3 学年理科学習指導案 平成 26 年 10 月 16 日 ( 木 ) 第 5 校時 3 年生徒数 3 名場所理科室授業者 2. 単元について (1) 単元観本単元は 運動の規則性やエネルギーの基礎を 身のまわりの物体の運動などの観

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中学校第 3 学年社会科 ( 公民的分野 ) 単元名 よりよい社会をめざして 1 本単元で人権教育を進めるにあたって 本単元は 持続可能な社会を形成するという観点から 私たちがよりよい社会を築いていくために解決すべき課題を設けて探究し 自分の考えをまとめさせ これらの課題を考え続けていく態度を育てる

(3) 指導観公民的分野は地理的分野と歴史的分野の学びの積み重ねによるところが大きい 用語や概念も高度化し 生徒の感想にも 難しい と感じるものが多くなっている そこで その難しいと感じる公民の用語などは積極的に用語集を活用し 難しい言葉に対する抵抗感を少しでも和らげるよう授業でも活用している また

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Taro-4年 総合 指導案(最終)

Transcription:

1. 単元名ヒトや動物の体のつくりとはたらき 2. 単元目標生物の体のつくりと働きを推論しながら調べ 見出した問題を計画的に追及す る活動を通して 生命を尊重する態度を育てるとともに 生物の体の働きについ ての見方や考え方を養う 3. 科学的な見方や考え方を育む単元構想 < 科学的な見方や考え方 > 6 年 人や動物の体のつくりと働き ア食べ物は 口 胃 腸などを通る間に消化 吸収され 吸収されなかった物は排出される イ体内に酸素が取り入れられ 体外に二酸化炭素などが出されている ウ血液は 心臓の働きで体内を巡り 養分 酸素及び二酸化炭素などを運んでいる エ体内には 生命活動を維持するための様々な臓器がある 人や他の動物の体のつくりと働き 栄養摂取を行いやすくするために 食べた物は細かく砕かれたり 消化されたりしているようだ 生きていくためには酸素が必要で 二酸化炭素は不要のようだ 血液循環をすることで気体や養分を運んだり吸収 排出ができたりするようだ 生きるために必要なものを空気や食物からとるためにさまざまな臓器がかかわり合っている 呼吸 消化 吸収 排出 血液循環がかかわり合って 生命活動を維持している < 科学的な見方や考え方を育むための手立て > 概念を獲得するための手立て 1 気体検知管や石灰水などを使って呼気と吸気の違いを調べる 2 でんぷんがだ液によって変化する実験から 消化 吸収の仕組みを考える 3 全身にはりめぐらされた血管の働きを考えることにより 呼吸 消化 吸収と血液の循環とを関連付ける これから先への種まき 1 新たな疑問をもてるようにするために 人や動物が生きていくために必要なものを考え 図に表す 2 生命を支えるすばらしい仕組みがあることに目を向けられるように 既習を重ね合わせ 話し合う 4. 評価規準 自然事象への関心 意欲 態度 人や他の動物の呼吸, 消化, 排出, 循環などの働きに興味 関心をもち, 自ら体の内部のつくりや働きを調べようとしている ( 関 1) 人や他の動物の体のつくりや働きに生命のたくみさを感じている ( 関 2) 科学的な思考 表現 人や他の動物の体のつくりと呼吸, 消化, 排出, 循環などの働きやそのかかわりについて予想や仮説をもち, 推論しながら追究し, 表現している ( 思 1) 人や他の動物の体のつくりと呼吸, 消化, 排出, 循環などについて, 自ら調べた結果と予想や仮説を照らし合わせて推論し, 自分の考えを表現している ( 思 2) 観察 実験の技能 人や他の動物を観察したり, 映像資料や魚の解剖, 模型などを活用したりして呼吸, 消化, 排出, 循環などの働きを調べ, その過程や結果を記録している ( 技 1) 気体検知管, 石灰水などを安全に使って呼気と吸気の違いを調べている ( 技 2) 自然事象についての知識 理解 体内に酸素が取り入れられ, 体外に二酸化炭素などが出されていることを理解している ( 知 1) 食べ物は, 口, 胃, 腸などを通る間に消化 吸収され, 吸収されなかった物は排出されることを理解している ( 知 2) 血液は, 心臓の働きで体内を巡り, 養分, 酸素及び二酸化炭素を運んでいることを理解している ( 知 3) 体内には生命を維持するための様々な臓器があることを理解している ( 知 4)

5. 単元の流れ ( 全 9 時間 ) 骨と筋肉以外の体のつくりや働きはどうなっているのだろう 第 1 次 1 人や動物が生きていくために必要なものを考えよう評価 : 関 1 思 1 第 2 次 23 食べ物は 体の中でどのように変化するのか調べよう評価 : 思 2 技 1 知 2 第 2 次 45 吸う空気と吐き出した空気の違いを調べよう評価 : 思 2 技 1 技 2 知 1 第 2 次 67 血液はどのように流れ どんな働きをしているのか調べよう評価 : 思 2 技 1 知 3 第 3 次 89 体の各部分のつながりや働きについてまとめよう評価 : 関 2 思 1 知 4 栄養摂取を行いやすくするために 食べた物は細かく砕かれたり 消化されたりしているようだ 生きていくためには酸素が必要で 二酸化炭素は不要のようだ 血液循環をすることで気体や養分を運んだり 吸収 排出ができたりするようだ 生きるために必要なものを空気や食物からとるためにさまざまな臓器がかかわり合っている 呼吸 消化 吸収 排出 血液循環がかかわり合って 生命活動を維持している 血液の働きによって体の各部分がつながっているんだ 体内の様々な臓器は 人や他の動物の生命を支えるために大切な役割をしているんだ 人や他の動物の体はすばらしい仕組みがある

6. 科学的な見方や考え方を育むための手立て < 内容の系統 > 4 年人の体のつくりと運動 体のつくりは 支える 動く という機能を生み出すため に骨や筋肉などの各部分 に分かれ 互いにかかわり 合って機能している 6 年人の体のつくりと働き 呼吸 消化 吸収 排出 血液循環がかかわり合って 生命活動を維持している 123 手立て 中学 2 年動物の体のつくりと働き 動物の体に必要な物質の吸収 運搬 排出による生命を維持する働きがある 外界からの刺激による 感覚神経や運動神経を介しておこる反応がある 3 年昆虫と植物 昆虫や植物のグループは 体のつくりに共通な部位をもつ 4 年人の体のつくりと運動 体のつくりは 支える 動くという機能を生み出すために骨や筋肉などの各部分に分かれ 互いにかかわり合って機能している 6 年人の体のつくりと働き 生きるために必要なものを空気や食物からとるためにさまざまな臓器がかかわり合っている 6 年植物の養分と水の通り道 種子に含まれていた養分であるでんぷんを植物は日光を利用して 葉で作っている 12 手立て 中学 1 年植物の体のつくりと働き 花のつくりは 生殖器官という役割がある 葉 茎 根のつくりは 光合成 呼吸 蒸散という機能がある 中学 2 年動物の体のつくりと働き 消化器官 呼吸器官 血液循環による生命を維持する働きがある 外界からの刺激による 感覚器官 神経系 運動器官によって起こる反応がある

< 概念を獲得するための手立て > 1 気体検知管や石灰水などを使って呼気と吸気の 違いを調べる 石灰水が白く濁った 二酸化炭素は体内のどこから出てきたのだろう? 3 全身にはりめぐらされた血管の働きを考える ことにより 呼吸 消化 吸収と血液の循環と を関連付ける 2 でんぷんがだ液によって変化する実験から 消化 吸収の仕組みを考える ヨウ素液の反応がなくなった でんぷんが変化したのかな? どうして体中に血管がはりめぐらされているのだろう? 空気や養分が流れているのかな? < これから先への種まき > 1 新たな疑問をもてるようにするために 人や動物が生きていくために必要なものを考え 図に表す 2 生命を支えるすばらしい仕組みがあることに目を向けられるように 既習を重ね合わせ 話し合う

1. 各時の展開 1/9 (1) 目標 ヒトや動物の体のつくりやはたらきについて興味をもち 調べようとする (2) 展開 学習活動 指導 支援 評価 1. 人や動物の体について今まで学習してきたことを振り返る 意外とたくさんの骨があったね 骨と筋肉は関わり合ってはたらいていたね 骨は体の中の大切な内臓を守るためにあったね 筋肉はゆるんだり縮んだりしたね 筋肉が動くと骨も動いたね 筋肉はどうやって動いているのかな 人や動物は生きていくためにエネルギーが必要 ヒトの体のつくりと運動 に関する既習事項を振り返らせ 4 年生で学習したことを整理する 人や動物が生きていくために必要なものについて学習していくことを伝え 体の中のしくみについて考えさせる 筋肉を動かすエネルギーのもとになるものについて着目させるようにし 人や動物が生きていくために必要なものにつながるようにする なんだね ごはんがエネルギーになっているんだね 人や動物が生きていくために必要なものを考えよう 2. 人や動物が生きていくために必要なものを考える 息をしないと死んじゃうね 空気を吸っているよ 毎日 食べたり飲んだりしているね 動物も人も同じように息をしたり 食べたり飲んだりしているよね 人 ( 自分 ) や身近な動物をもとにして考えさせるために いろいろな動物 ( 魚 鳥 人 ) が食べ物を食べている写真や呼吸している写真を提示する 教科書を見せ 食べ物 と 呼吸する に焦点化し 体の内部のつくりやはたらきに興味 関心がもてるようにする 血がなくなると死んじゃうよ 内臓も大切だね 3. 学習問題をつくる 食べ物は体の中でどうなっているのだろう 食べ物の通り道はどうなっているのかな 体の中に取り入れた水はどう変化するのかな 人と動物の体のしくみは同じなのかな 吸う空気とはく空気は同じなのかな 吸った空気は体の中でどうなるのかな 血はどう流れているのかな 栄養はどうやって吸収されているのだろう 子どもたちの意見を 食べ物 空気 その他 に関するグループに分類していく 自分の疑問を見つけにくい児童には 教科書の会話文を参考にして考えさせたり グループで話し合わせたりする 消化や呼吸に限定せず 心臓や血液 臓器に関する疑問も出させる その際 血液 に関する疑問が出てきた場合は その他 として扱う 呼吸 と 消化 吸収 については児童の実態により どちらを先に行ってもよい ヒトや動物の体のつくりやはたらきに興味を もち 調べようとしている 関 1 ( 発言 記録 )

骨の役割 骨は体の大切な部分を守るためにあるんだよね 筋肉の役割 筋肉は骨の上と下 についているね 4 年の既習事項の振り返り 体の中にはたくさんの骨があるね 筋肉はゆるんだり縮んだりするね 骨と筋肉のかかわり 筋肉が動くと骨も動いたね 子どもの 疑問から 6 年学習問題づくり 6 年 人の体のつくりと働き 板書例 人や動物が生きていくために必要なものを考えよう 食べ物 食べたものはどうなるのか 取り入れた水はどうなるのだろう 形のある食べ物は体の中でどう変化するのだろう 食べ物の通り道はどうなっているのだろう 栄養はどうやって吸収されているのだろう 筋肉を動かすにはエネルギーが必要だね 空気 吸う空気とはく空気って同じなのか 体の中に入った空気はどうなるのだろう 空気の通り道ってどうなっているのだろう その他 骨と筋肉はかかわり合ってはたらいているね 人と動物の体のしくみは同じか 血はどこから流れるのだろう 血が流れていないところはあるのか

2/9 時間 (1) 目標人の体のつくりと消化について自ら調べた結果と予想や仮説を照らし合わせて推論し 自 分の考えを表現する (2) 展開 学習活動 指導 支援 評価 1. 食べ物から得た栄養は体の中でどうやって吸収されるのか話し合う よくかんで細かくしてから飲みこんでいるよ 食べたものは 胃で分解しているのかな? 食べ物には栄養素がたくさん入っていたよね ごはんは よくかむと味が変わるよ 給食などの経験を話題にしながら 口に入れられた食べ物は 食道 胃 小腸 大腸の順に送られ その通り道をとらえさせる 消化管については 人体模型やモデル図を使って説明し 臓器の名称とともに 体内における位置をとらえられるようにする 5 年生の家庭科で食品と栄養素の体内での主な 働きを学習していることを思い出させる 食べ物は 口の中でどのように変化するのだろうか 2. 口に入れた食べ物が どのように変化するのか予想する かむと細かくなるよ ご飯をよくかむと甘くなるよ ご飯にはでんぷんがたくさん入っているね だ液で でんぷんは変化するのかな 日常経験を思い出させながら 予想させる 予想の確認後 それを確かめる方法の計画を立てる 5 年生の発芽の実験を思い出させ ヨウ素液のはたらきを確認する 米は種であり でんぷんが含まれていることを 確認する 3. 薄いでんぷんの液を使って だ液の働きを調べる だ液を加えたでんぷんと加えなかったでんぷんで比べよう 人の体の中と同じにした方がいいから 体温ぐらいの温度で実験しよう しばらくおいて 体温くらいになったらヨウ素液をかけてみよう 4. 結果をまとめる だ液を染み込ませた方はヨウ素液をかけても変化しなかった だ液を染み込ませなかった方は青紫色になったよ だ液がでんぷんを別のものに変化させたんだ だ液は でんぷんを吸収しやすいように変えたんだ かみくだかれたものは だ液と混じって次の食道へ送られるんだね だ液をろ紙に染み込ませることに抵抗のある子どももいるので 事前に決めたり 担任が実演したりする 口の中の状態に近づけるため 体温と同じにすることなど 条件についても考えさせる 実際には消化酵素は体温よりも少し高い温度で最もよくはたらくので 40 付近の温度にする 湯が熱いので やけどをしないように十分に注意する ヨウ素液の変化から だ液の働きで でんぷんが変化し 別のものになったと考えられるようにする 消化は口だけでなく それに続く消化管でも行われることを伝え 次時へつなぐ だ液によってでんぷんが変化する実験から考察し 消化 吸収のしくみを考え 自分の考えを表現することができる 思 2 ( 発言 記録 )

1. 既習学習を振り返る 事前に既習学習の内容を把握し 本単元の学習計画を立てるようにする 5 年生の家庭科で 食べ物は体の中で栄養素を消化 吸収していることを学習している 食品には栄養素がふくまれています 栄養素は わたしたちが健康を保ち 活動したり成長したりするために必要な成分です 食べ物を食べると 栄養素が消化 吸収され 残った食べ物のかすや水は 体の外にはいせつされます 5 年生の理科 植物の発芽と成長 での ヨウ素液の活用した実験では次のことを学習している インゲンマメの種子には 養分が含まれている ヨウ素液をつけ 青紫色に変化するとでんぷんという栄養が含まれていることがわかる 2. 指導のポイント 1 かむことの大切さ について だ液が出る よくかむことで細かくなる 2 だ液の働き について 体内で消化 吸収されやすくなる だ液が加わることででんぷんから別のもの ( 糖 ) へ変わっていることを気付かせる よくかむとだ液が出るのは どうしてだろう 何か意味があるのかな という疑問を投げ かけることで 第 3 時の消化の学習へつなげるようにする 3 食べたものの変化 について 食べたものがだ液の働きによって 違うものに変わっていること に意識をもたせることで 中学校の 生命を維持するはたらき への種まきとなるようにする まとめ後の子どもの感想 体内にはたくさんの消化器官があって それぞれ役割があるんだね 中学 2 年の 生命を維持するはたらき へ 食べたものは だ液の働きによって 別のものに変わって 体内に吸収されるんだね 3. 中学校への学習へ それぞれの器官で, 分解 され消化される様子 小学校で だ液により分解されたものが どのように変化するのか という疑問をもつことで中学校の学習につなげる

3/9 時間 (1) 目標人や他の動物を観察し 消化 吸収などの働きを調べ その過程や結果を記録する 口から取り入れられた食べ物は 消化管を通る間に消化され 養分として吸収されること を理解する (2) 展開 学習活動 指導 支援 評価 1. 消化と消化液について知る だ液って 大切な消化液なんだね 消化は口以外でも起こるんだね 前回のだ液のはたらきを踏まえ 消化と消化液について知らせ 消化によってできた養分や水分の行方に関心をもたせる 栄養が吸収されて 最後は便になるんだね 口以外の体内では どのように吸収されるのだろうか 2. 図鑑や資料を使って 消化されたものが吸収されるしくみを調べる 胃で消化されるんだよ 腸はどんな働きをするのかな 図書資料やインターネット資料でも調べてみよう 人以外の動物ではどうだろう 各自の課題に沿って 胃や小腸 肝臓のはたらきを計画的に調べられるようにする 消化管につながる臓器について 子どもの興味や関心 自らの学習課題に即して 調べ活動に取り組ませる 人以外の動物についても関心をもたせるために 魚の解剖や標本を用意する 3. 調べたことを絵や図でまとめる 胃でも食べ物を消化する消化液が出されているね 小腸では栄養分が吸収されて 大腸では水分が吸収されるね 肝臓に養分が蓄えられるんだ 他の動物にも消化器管があったよ 吸収された養分はどうなったんだろう 食べ物を通る道を消化管っていうんだよね 4. 消化し 吸収された養分はどうなったのか考える 消化すると養分に変わるんだ 食べ物に含まれる養分は 消化された後 小腸で吸収される 人も動物も消化管は似ている 養分は 小腸で吸収された後 肝臓で蓄えられるんだ ねらいに沿ってそれぞれの臓器のはたらきを簡潔にまとめさせる 調べ学習は 子どもの発想を大切にし 少人数での活動も認める 人や他の動物を観察し 消化の働きを調べ その過程や結果を記録している 技 1 ( 行動観察 記録 ) 食べ物が消化された養分は 小腸で吸収されることを確認する 人以外の動物についての発表も取り上げる 人だけでなく 他の動物も消化されたものが小腸で吸収させることや 肝臓のはたらきをとらえさせる 口から取り入れられた食べ物は 消化管を通る間に養分として吸収されることを理解している 知 2 ( 発言 記録 )

1. 消化されたものが吸収されるしくみを調べる学習 1 一人一人が調べられるように準備 (DVD や図書資料 インターネット検索の仕方など ) を行う 2 人以外の動物 ( 哺乳類や魚類など ) についても関心をもたせるために 解剖模型などを用意する 魚の標本 他の動物などは 映像や模型を活用して 臓器の働きや位置の観察をし 子どもの理解の充実を図る 内臓の大きさ体感模型 実物大の模型などがあると より具体的に人体の構造に関心をもち 理解を深めることができる 教科書資料 事前に図書室や図書館などで指導内容と重なる部分に付箋などをはっておくと見つけやすい インターネットや解剖模型などと併用して使う 体内に取り入れられた食べ物は 食道 胃 小腸 大腸へと移動しながら消化 吸収されている ことをとらえられるようにする そのために さまざまな資料の活用が予想されるので事前の準 備を計画的に行う 2. 消化 吸収された養分のゆくえに関して 第 6 時 血液の働き へ 吸収された養分がどのようにして体中に運ばれるのかという疑問をも つことで 第 6 時の血液の流れにつなげられるようにする 新たな疑問がこれから先への種まきとなる

4 5/9 時間 (1) 目標気体検知管 石灰水などを安全に使って 呼気と吸気の違いを調べる 体内に酸素が取り入れられ 体外に二酸化炭素などが出されていることを理解する 人や他の動物の体のつくりと呼吸 消化 排出 循環などについて 自ら調べた結果と予想や仮説を照らし合わせて推論し 自分の考えを表現する 人や他の動物を観察したり 映像資料や魚の解剖 模型などを活用したりして呼吸 消化 排出 循環などの働きを調べ その過程や結果を記録する (2) 展開学習活動 指導 支援評価 1. 学習問題を確認する 人や動物は絶えず呼吸をしているね 水泳の時 息ができないと苦しいよ 呼吸して空気を取り入れているけど 空気の中の何を取り入れているのかな ふくらんでいた胸は肺だったんだね 吸った息とはく息の中身を調べてみたいな 吸いこまれた周りの空気は 気管を通って肺に 入ることを 人体模型やモデル図を使って伝え る 吸う息とはく息では どんなちがいがあるのだろうか 2. ものが燃えるときの学習をもとにして 吸う息とはく息では どんな違いがあるか調べる計画を立てる どんな方法があったかな はいた息を袋に集めて調べてみよう 石灰水も使おう 気体検知管もあるね 二酸化炭素が入っていると 石灰水が白く濁るはずだね これまでの学習をもとに予想して 実験の計画を立てるようにする 呼気と吸気の違いを予想させ 実験計画を考えられるようにする 呼気と吸気の比較に絞って扱う 吸気は自分の周りにある空気であることを認識させておく 3. 石灰水や気体検知管を使って吸う息と はく息を調べる 袋に息を入れると( はく息 ) 袋の中が白くくもったよ 吐く息は石灰水を入れると白くにごったから二酸化炭素が多いということだね 吸う息は石灰水が変化しなかったよ 気体検知管では はく息は吸う息と比べて酸素が減って二酸化炭素が増えたね *1 *4 *5 事前に石灰水が正しく反応するか 気体検知管を正しく操作できるかを確かめておく 呼気によって袋の内側がくもったことから水蒸気の存在に気付かせる 水蒸気の蒸散と関連づけることができるようにする 各グループの結果を表にまとめ 呼気と吸気の違いに気付かせ 肺のはたらきについて考えさせる 石灰水だけではなく 気体検知管の結果も表にまとめられるとよい 4. 石灰水と気体検知管の結果の違いをもとに話し 合う 石灰水では はく息のほうが白く濁ったよ グループで石灰水と気体検知管の結果をまと め 結果をもとに考察する 疑問をたくさん出させ 次時へつなげられるよ

白くにごるということは 二酸化炭素が入っているということだよね 気体検知管も石灰水の結果と同じになっているよ はく息は二酸化炭素が多いんだね 吸う息は酸素が多かったから はく息の時に酸素をたくさんつかって 二酸化炭素にかわったのかな もっと呼吸について調べてみたいな うにする 気体検知管 石灰水などを安全に使って呼気と吸気の違いを調べている 技 2 ( 発言 記録 体内に酸素が取り入れられ 体外に二酸化炭素などが出されていることを理解している 知 1 ( 発言 記録 ) 呼吸はただ息を吸って吐くだけではなく 酸素 を取り入れて二酸化炭素をだすことを呼吸と いうことを伝える 呼吸運動ではなく 外呼吸としてとらえさせ 肺の働きと関係づけて考えられるようにする 呼吸について調べてみよう 5. 図鑑や資料で呼吸について調べる 肺はどうなっているのかな 魚はえら呼吸だよ 植物も呼吸するのかな 呼気と吸気の違いから体のしくみとの関係を 予想した上で調べられるように計画をたてさ せる 6. 調べたことをわかりやすくまとめる 肺のはたらきを図にしてみよう フナやイヌの呼吸もまとめられるかな 植物と動物を比べてみよう 結果の発表のことを考えて 文字ばかりを書く のではなく 図や表を使ってわかりやすく表現 するように工夫させる 7. 資料調べの結果を発表する 人も動物も肺で呼吸しているけど フナはえらが肺の役割をしているよ 肺やえらで 血液に酸素が取り入れられ二酸化炭素が出されているね 人や他の動物の体のつくりと呼吸 消化 排出 循環などについて 自ら調べた結果と予想や仮設を照らし合わせて推論し 自分の考えを表現している 思 2 ( 記録 ) 8. 呼吸について何がわかったか考える 動物は肺やえらで呼吸をしているよ *2 呼吸のときは 水蒸気も出ているね *3 肺ってどんな働きがあるんだろう *3 肺の中ではどんなことが行われているのだろう *3 血液からは 二酸化炭素が肺に出されているよ *3 人や他の動物を観察したり 映像資料や魚の解剖 模型などを活用したりして呼吸 消化 排出 循環などの働きを調べ その過程や結果を記録している 技 1 ( 記録 ) 肺への興味や疑問が出た場合には 理科の広場 でとどめ 中学で詳しく学習することを伝える

< 資料編 > 測定器の種類 *1 測定器の種類 特長 注意点 気体検知管 数が揃えやすいため児童全体に行き渡る 検知管の取扱注意 ( 発熱 ) 石灰水 わかりやすい 二酸化炭素しかわからない 測定器 簡単に測定可能 個数の確保が難しい 付属品を揃える必 CO 2 チェッカー 最新のものは1 度に酸素 二酸化炭素測れる 要あり 数年に一回メンテナンスが必要 いろいろな動物の呼吸 *2 6 年生の教科書で フナやイヌ クジラなどの呼吸について記載がある < 内容の系統 > 中学 2 年 生命を維持するはたらき *3 栄養分はどのようにしてエネルギーとなるのか 細胞呼吸 小学 6 年で学んだ吸う息とはく息の違いから さらに中学 2 年では 肺に空気を出し入れする細胞呼吸として 学習することになる 細胞呼吸によって出された二酸化炭素は血液によって肺に運ばれ体外に出される そのため 肺に吸い込まれる息より はき出される息のほうが 含まれる酸素は少なくなり 二酸化炭素は多くなる 酸素を取り入れる道すじ 小学 6 年では 呼吸の学習のなかで肺のはたらきについてふれる しかし 肺については中学校理科でくわしく学習します と明記されている 中学 2 年生では 酸素が細胞まで運ばれる道すじはどのようになっているか学習する 鼻や口から吸い込まれた空気はまず 気管を通って肺に運ばれる 肺は細かく枝分かれした気管支と その先 につながる多数の肺胞という小さな袋が集まってできている 中学 1 年 葉のつくりとはたらき *4 植物が光合成を行うとき 二酸化炭素を取り入れていることを確認しよう 小学 6 年生では 植物の呼吸の扱いとして 植物も絶えず呼吸をしている となっている 中学 1 年では 葉のつくりとはたらき の単元で 植物が光合成を行うとき 二酸化炭素を取り入れているか石灰水や気体検知管を使って実験を行う 実験の結果から植物が光合成を行うとき 二酸化炭素を取り入れていることを確かめることができる また 光合成には光が必要であるということや 光合成の原料として 水も必要であることを中学 1 年で学習する 酸素の発生を確かめる実験では 植物が光合成を行うときに酸素を出していることがわかる *5

6/9 時間 (1) 目標血液の働きについて 初めの自分の予想と友達の予想を照らし合わせて 自分の考えを表現する (2) 展開学習活動 指導 支援評価 1. これまでの学習で学んだことや疑問を振り 前時までの学習を想起させることで 呼吸や返り 本時で学習する内容を確認する 消化 吸収と血液循環を結び付けやすくする 呼吸 消化 吸収を学習した 吸い込んだ酸素はどこで必要なのだろう 吸収した養分はどこで使われているのだろう 呼吸 消化 吸収と血液がかかわっているようだ 2. けがをして 血が出てきてしまった経験について意見を出し合う ハードルに引っかかって転んだ時 ひざをすりむき 血が出てきた 家で料理の手伝いをしていたら 包丁で指を切り 血が出てきた どこをけがしても血が出てくる 人の体のどこが切れても血が出てくるということを意識させる 写真資料 ( 人体の不思議展 の全身にはりめぐらされた血管の様子が分かる写真資料 ) を提示し 全身に血管がはりめぐらされていることを印象付け 学習問題につなげる 血管が全身にはりめぐらされているのはどうしてだろう? 3. 血管が全身にはりめぐらされているのはどうしてなのか 予想し 話し合う 植物と同じように 水分を全身に送るために血管があるのではないか 酸素を全身に送るためかな 消化 吸収された栄養分が血液の中を流れているのではないか 血液が流れないと生きていけない 血液は心臓や他の内臓と関係がありそうだ 血液の中には 生きていくために必要なものが流れていると思う 血液の中には不要な物も流れていると思う 血液や心臓の働きを調べてみたい 予想するにあたって 個人思考を大切にするが 意見を交流することで 自分の考えを深めたり 他の考えに気づいたりできるようにする 血管が全身にはりめぐらされている図 ( 動脈血と静脈血が色分けされている ) をワークシートに入れておく 必要なものだけでなく 不必要なものにも目を向けさせたい 臓器にも目が向くように声かけをする 次時で 人体模型や聴診器などを使って心臓 の働きと血液の流れについて調べるため 本 時ではそれにつながるようにまとめておく 人や他の動物の体のつくりと呼吸, 消化, 排出, 循環などについて, 自ら調べた結果と予想や仮説を照らし合わせて推論し, 自分の考えを表現している 思 2 ( 発言 記述 )

消化 吸収 呼吸の学習から血液の学習への流れ 消化 吸収 養分は 小腸で吸収された後 肝臓で蓄えられるんだ 吸収された養分は小腸で血液中に溶け込むんだ 呼吸 呼吸によって酸素を取り入れて二酸化炭素を出している 肺やえらで取り入れられた酸素は血液中に溶け込むね 血液 吸い込んだ酸素はどこで必要なのだろう 吸収した養分はどこで使われるのだろう 消化 吸収 呼吸と血液がかかわっているよう 血液や心臓のことを調べてみよう ( ワークシート例 )

7/9 時間 (1) 目標 資料や模型などを活用し, 循環などの働きを調べ, その過程や結果を記録する 血液は, 心臓の働きで体内を巡り, 養分, 酸素及び二酸化炭素を運んでいることを理解する (2) 展開学習活動 指導 支援評価 血液の流れや働きを調べよう 1. 血液が流れているところを調べる *1 拍動と脈拍が一致した 全身に血管がある 体の各部を通る時に 酸素から二酸化炭素が多い血液に変わっている 小腸や肝臓 肺のほかに心臓や腎臓の周りに細かい血管が多い 心臓から肺 全身と 2 通りの道がある 2. 心臓のつくりやはたらきを調べる *2 人体模型で心臓の位置がわかった 心臓はポンプのような役割をしている フナやイヌにも心臓や血管がある 3. 腎臓のつくりや働きを調べる *3 腎臓は背中側に 2 つある 血液中の余分な水や不要なものをこし取り 尿にしている 腎臓で作られた尿は 膀胱にためられた後 排出される 拍動 脈拍という言葉を確認する まず 全員に聴診器で拍動音を聞きながら脈拍を調べさせる 心臓から出た血液が肺または体の各部を通って心臓にもどってくることや 各内臓や体の末端で血管が網の目のようになっていることをとらえることができる資料を提示する 心臓模型や教科書の図を使って 人の心臓の働きや血液の流れについてまとめる 他の動物も 人と同じような血液循環があることをとらえさせる 人体模型や泌尿器系模型 教科書などを用いて 腎臓の位置や役割について調べられるようにする 4. 血液にはどんな役割があるのかまとめる 体の各部では酸素を渡し 二酸化炭素を受けとって運ぶ 体の各部では養分を渡し 不要な物を受けとって運ぶ 肺では二酸化炭素を出して酸素を受け取る 腎臓では不要なものを受け渡し 尿に変える 心臓では血液は肺や体の各部に送り出され また戻ってくる 体の各部に酸素や養分を送るために 全身に血管がはりめぐらされている 前時の 血管がはりめぐらされているのはどうして を意識できるように声かけをする 次時で人や他の動物は血液で体の各部でつながり 生命活動を維持しているということをとらえさせるために 心臓や肺 腎臓の働きと血液の働きを関係づけて考えさせる 資料や模型などを活用し, 循環などの働きを 調べ, その過程や結果を記録している 技 1 ( 発言 記述 ) 血液は, 心臓の働きで体内を巡り, 養分, 酸 素及び二酸化炭素を運んでいることを理解し ている 知 3 ( 発言 記述 )

*1 血液が流れているところを調べる 聴診器を使うと拍動がよく聞こえる 脈拍と拍動のリズムが同じになっている 脈拍と拍動が一緒ということは 同じ血液が流れているんだね 血液は体の中心にも端のほうにも流れているんだ 脈拍と拍動に少し時間差があるのは心臓と手首が離れているからだね 拍動の後に脈拍が動くということは 心臓が血液を送り出している証だね 心臓には 太い血管がつながっているよ 心臓から全身に血液を送っているんだね 心臓から肺に行って戻ってくる道と 心臓から全身に行って戻ってくる道の2つの道がある 酸素が多い血管と 二酸化炭素が多い血管がある どうやって血液は酸素や二酸化炭素を運ぶのだろう 血液は養分も運ぶんだ 血液は他に何を運ぶのかな 心臓や血管の中はどのようになっているのだろう *2 心臓のつくりやはたらきを調べる *3 腎臓のつくりやはたらきを調べる 腎臓は体の中の不要物や余分な水分を取り除いてくれる 腎臓で尿を作って 尿は体の外に出されていくんだ 腎臓の仕組みをもっと知りたいな : 先の単元につながる考え 血液循環をすることで気体や養分を運んだり吸収 排出ができたりするようだ

8 9/9 時間 (1) 目標体内には生命を維持するための様々な臓器があることを理解する 人や他の動物の体のつくりと呼吸 消化 排出 循環などの働きやそのかかわりについて予想や仮説をもち 推論しながら追究し 表現する 人や他の動物の体のつくりや働きに生命のたくみさを感じている (2) 展開学習活動 指導 支援評価 1. この単元での学習をふり返る 小腸で養分を吸収していたね 心臓がポンプのように血液を送り出していた 全身に血管がはりめぐらされている 肺で酸素を取り入れていた この単元での学習をふり返り 血液によるつながりやはたらきあっている様子を考える課題につなげる 体の各部分には どんなつながりがあるのだろう 2. 食べ物 呼吸 尿 の三つの観点から血液による体の各部分のつながりについて話し合う 食べ物が消化された養分は小腸から吸収され 血液によって肝臓や全身に運ばれる 肺で取り入れられた酸素は全身に血液によって運ばれ渡される 酸素の代わりに二酸化炭素を受け取り 血液が心臓に戻ってきて肺に送られ はき出される ふだんなにげなくしている呼吸はこんな仕組みだったんだ 腎臓は全身を回ってきた血液の中のいらないものをとって尿を作るんだ 心臓から出た血液が体の各部分でどんなはたらきをしているのか この単元での学習から考え話し合わせる 個人思考の後にグループ思考を行う グループ思考で自分の考えを深めたり 他の人の考えに気づいたりした後 クラスでの話し合いをする 臓器のつながりを書き込めるようなワークシートを用意する 体内には生命を維持するための様々な臓器があることを理解している 知 4 ( 発言 記録 ) 人や他の動物の体のつくりと呼吸 消化 排出 循環などの働きやそのかかわりについて予想や仮説をもち 推論しながら追究し 表現している 思 1 ( 発言 行動 記録 ) 3. 体の各部分のつながりやはたらきについて話し合って 気がついたことをまとめる 血液のはたらきによって体の各部分はつながっている 血液はどうやって運んでいるのかな 血液のおかげで生きるための活動が行えるんだ 肺でどうやって酸素と二酸化炭素を交換しているんだろう 体内の各臓器はつながりあって 生命を支えるために大切な役割をしているんだ 人や動物は体の中にすばらしい仕組みをもっているんだね 体には 他にも目とか耳とか色々な器官があるな これらもつながりあっているのかな 消化と吸収 呼吸 排出といった視点で各臓器のつながりについて考えられように整理する 体全体の各臓器のつながりや人の体のしくみのたくみさに気づくようにする 人や他の動物の体のつくりや働きに生命のたくみさを感じている 関 2 ( 発言 記録 )

ヒトや動物の体のつくりとはたらき を学習して 児童のワークシートから ポイント生命を支える素晴らしい仕組みがあることに目を向けられるように 既習を重ね合わせる 既習から作り出される考え 栄養摂取を行いやすくするために 食べたものは細かく砕かれたり 消化されたりしているようだ 生きていくためには酸素が必要で 二酸化炭素は不要のようだ 血液循環をすることで気体や養分を運んだり吸収 排出ができたりするようだ 生きるために必要なものを空気や食物からとるために さまざまな臓器がかかわり合っている 呼吸 消化 吸収 排出 血液循環がかかわり合って 生命維持活動をしている 児童のワークシートから 中学校の学習へ 消化 吸収 神経など ポイント新たな疑問をもてるようにするために 人や動物が生きていくために必要なも のを考えさせる これから先につながる考えを大切にする