Taro-H29結果概要(5月25日最終)

Similar documents
平成 28 年度山梨県学力把握調査 結果分析資料の見方 調査結果概況 正答数分布グラフ 分布の形状から児童生徒の解答状況が分かります 各学校の集計支援ツールでは, 形状だけでなく, 県のデータとの比較もできます 設問別正答率 無解答率グラフ 設問ごとの, 正答率や無解答率が分かります 正答率の低い設

平成23年度全国学力・学習状況調査問題を活用した結果の分析   資料

(Microsoft Word - \207U\202P.doc)

Microsoft Word - 全国調査分析(H30算数)

調査の概要 1 目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し その改善を図るとともに そのような取組を通じて 教育に関する継続的な検証改善サイクルを確立する また 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の

平成 26 年度 高知県学力定着状況調査結果の概要 速報版 平成 27 年 2 月 高知県教育委員会

第 2 章 知 徳 体 のバランスのとれた基礎 基本の徹底 基礎 基本 の定着 教育基本法 学校教育法の改正により, 教育の目標 義務教育の目標が定められるとともに, 学力の重要な三つの要素が規定された 本県では, 基礎 基本 定着状況調査や高等学校学力調査を実施することにより, 児童生徒の学力や学

file:///D:/Dreamweaber/学状Web/H24_WebReport/sho_san/index.htm

瑞浪市調査結果概略(平成19年度全国学力・学習状況調査)

<4D F736F F D AA90CD E7792E88D5A82CC8FF38BB5816A819A819B2E646F63>

平成 28 年度埼玉県学力 学習状況調査各学年の結果概要について 1 小学校 4 年生の結果概要 ( 平均正答率 ) 1 教科区分による結果 (%) 調査科目 羽生市 埼玉県 国語 算数 分類 区分別による結果 < 国語 > (%) 分類 区分 羽生市 埼

Microsoft Word - 中学校数学(福島).doc

(6) 調査結果の取扱いに関する配慮事項調査結果については 調査の目的を達成するため 自らの教育及び教育施策の改善 各児童生徒の全般的な学習状況の改善等につなげることが重要であることに留意し 適切に取り扱うものとする 調査結果の公表に関しては 教育委員会や学校が 保護者や地域住民に対して説明責任を果

H30全国HP

Microsoft PowerPoint - syogaku [互換モード]


平成21年度全国学力・学習状況調査の結果分析(非公表資料)

平成 25 年度学力定着状況確認問題の結果について 概要版 山口県教育庁義務教育課 平成 2 6 年 1 月 1 実施概要 (1) 目 的 児童生徒の客観的な学力状況の経年的な把握と分析を通して 課題解決に向けた 指導の工夫改善等の取組の充実を図る全県的な検証改善サイクルを確立し 県内す べての児童

(2) 国語科 国語 A 国語 A においては 平均正答率が平均を上回っている 国語 A の正答数の分布では 平均に比べ 中位層が薄く 上位層 下位層が厚い傾向が見られる 漢字を読む 漢字を書く 設問において 平均正答率が平均を下回っている 国語 B 国語 B においては 平均正答率が平均を上回って

指導方法等の改善計画について

H

<4D F736F F D AAE90AC94C5817A E7793B188C481698D5D E7397A791E58A A778D5A814094F68FE3816A2E646F63>

平成20年度

平成 30 年 1 月平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果と改善の方向 青森市立大野小学校 1 調査実施日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) 2 実施児童数第 6 学年 92 人 3 平均正答率 (%) 調 査 教 科 本 校 本 県 全 国 全国との差 国語 A( 主として知識

Taro-① 平成30年度全国学力・学習状況調査の結果の概要について

調査の概要 1 目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し その改善を図るとともに 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等に役立てる さらに そのような取組を通じて 教育に関する継続的な検証改善サイ

2 調査結果 (1) 教科に関する調査結果 全体の平均正答率では, 小 5, 中 2の全ての教科で 全国的期待値 ( 参考値 ) ( 以下 全国値 という ) との5ポイント以上の有意差は見られなかった 基礎 基本 については,5ポイント以上の有意差は見られなかったものの, 小 5 中 2ともに,

目 次 1 学力調査の概要 1 2 内容別調査結果の概要 (1) 内容別正答率 2 (2) 分類 区分別正答率 小学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 3 小学校算数 A( 知識 ) 算数 B( 活用 ) 5 中学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 7 中学校数学 A( 知識 )

今年度は 創立 125 周年 です 平成 29 年度 12 月号杉並区立杉並第三小学校 杉並区高円寺南 TEL FAX 杉三小の子

問 題

p.1~2◇◇Ⅰ調査の概要、Ⅱ公表について、Ⅲ_1教科に対する調査の結果_0821_2改訂

平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果の概要 ( 和歌山県海草地方 ) 1 調査の概要 (1) 調査日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) (2) 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し

ホームページ掲載資料 平成 30 年度 全国学力 学習状況調査結果 ( 上尾市立小 中学校概要 ) 平成 30 年 4 月 17 日実施 上尾市教育委員会

平成 21 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 21 年 10 月 2 日 ( 金 ) 教務部 平成 21 年 4 月 21 日 ( 火 )AM8:50~11:50 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (95 名 ) 教科に関す

平成 25 年度の全国学力 学習状況調査の下野市の全体の結果 ( 国語, 算数 数学 ) は, 小学校, 中学校ともに, すべての領域で, 全国平均正答率を上回る結果となった 小学校の全国学力調査全体結果について 小学校は国語 AB, 算数 AB ともに, 数ポイント全国平均正答率を上回っていた 小

(2) 国語 B 算数数学 B 知識 技能等を実生活の様々な場面に活用する力や 様々な課題解決のための構想を立て実践し 評価 改善する力などに関わる主として 活用 に関する問題です (3) 児童生徒質問紙児童生徒の生活習慣や意識等に関する調査です 3 平成 20 年度全国学力 学習状況調査の結果 (

2 生活習慣や学習環境等に関する質問紙調査 児童生徒に対する調査 学校意欲 学習方法 学習環境 生活の諸側面等に関する調査 学校に対する調査 指導方法に関する取組や人的 物的な教育条件の整備の状況等に関する調査 2

平成 30 年度全国学力 学習状況調査 北見市の結果等の概要 Ⅰ 調査の概要 1 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析するとともに教育施策の成果と課題を検証し その改善を図り 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等

国語 A では, 領域別, 観点別, 問題形式別に見て, どの区分においても全国平均を上回り, 高い正答率でした しかし, 設問別でみると全国および新潟県平均正答率を下回った設問が, 15 問中 1 問, 新潟県の平均正答率を下回った設問は,15 問中 1 問ありました 設問の概要関屋小新潟県全国

(2) 教科の問題結果から見られる特徴 基礎的な内容を問う問題については おおむね成果が見られるが 記述式の問 題や基礎的な内容を問う問題の一部に 依然として課題が見られる 主な成果主な課題 ( は問題形式による課題 ) 国語 学年別漢字配当表に示されている漢字を 指定された箇所の正しい筆順を示すこ

平成 29 年度全国学力 学習状況調査 北見市の結果等の概要 Ⅰ 調査の概要 1 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析するとともに教育施策の成果と課題を検証し その改善を図り 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等

(2) 学習指導要領の領域別の平均正答率 1 小学校国語 A (%) 学習指導要領の領域 領 域 話すこと 聞くこと 66.6(69.2) 77.0(79.2) 書くこと 61.8(60.6) 69.3(72.8) 読むこと 69.9(70.2) 77.4(78.5) 伝統的な言語文化等 78.3(

学習指導要領の領域等の平均正答率をみると 各教科のすべての領域でほぼ同じ値か わずかに低い値を示しています 国語では A 問題のすべての領域で 全国の平均正答率をわずかながら低い値を示しています このことから 基礎知識をしっかりと定着させるための日常的な学習活動が必要です 家庭学習が形式的になってい

Taro-01 P T.v.jtd

gggggggggggggggggggggggggggggggggggggkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkk

平成19年度全国学力・学習状況調査の結果をふまえた指導改善策

調査の概要 1 目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し その改善を図るとともに そのような取組を通じて 教育に関する継続的な検証改善サイクルを確立する また 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の

平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果の概要 ( 和歌山県和歌山市 ) 1 調査の概要 (1) 調査日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) (2) 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し

平成27年度全国学力・学習状況調査結果の概要

全国学力・学習状況調査の指導改善策

2 教科に関する調査の結果 ( 各教科での % ) (1) 小学校 国語 4 年生 5 年生 6 年生 狭山市埼玉県狭山市埼玉県狭山市埼玉県 平領均域正等答別率 話すこと 聞くこと 書くこと

国語 B では 話すこと 聞くこと 領域において 全国及び県平均を上回っているが 他の三つの領域においては 全国及び県平均を下回っている 活用する力を育成する取組のさらなる充実が必要である 設問 1 の目的に応じて 話し合いの観点を整理する力は身についてきている 設問 3 の二つの詩を比べて読み 自

2. 教科別結果の見方各学年の教科別の結果については 教科全体 及び 基礎 と 活用 の結果について示しています また 横須賀市の結果と共に 調査全体の数値を載せています 調査全体について : 同じ問題を受検した全国の児童全体です 学年や教科によって違いますが 母数は 13 万人から 20 万人とな

解禁日時新聞平成 30 年 8 月 1 日朝刊テレビ ラジオ インターネット平成 30 年 7 月 31 日午後 5 時以降 報道資料 年月日 平成 30 年 7 月 31 日 ( 火 ) 担当課 学校教育課 担当者 義務教育係 垣内 宏志 富倉 勇 TEL 直通 内線 5

平成 28 年度全国学力 学習状況調査の結果伊達市教育委員会〇平成 28 年 4 月 19 日 ( 火 ) に実施した平成 28 年度全国学力 学習状況調査の北海道における参加状況は 下記のとおりである 北海道 伊達市 ( 星の丘小 中学校を除く ) 学校数 児童生徒数 学校数 児童生徒数 小学校

小学校における県平均正答率との比較 市と県の平均正答率の差を比べると 国語 A B 算数 A B 理科のすべての教科 領域 区分で 5ポイント以上の差のものはなくなった 国語 A 市 :68.2% 県 :70.1% 差 :-1.9ポイント 国語 B 市 :49.6% 県 :53.6% 算数 A 市

Microsoft PowerPoint - 中学校学習評価.pptx

算数でも 知識 (A) 問題 活用 (B) 問題とも 全領域で全国平均を上回りました A 問題では 14 問中 12 問が全国平均を上回り うち8 問が5ポイント以上上回りました 下回った2 問は 直径と円周の長さの関係理解 と 除法で表す2 量関係の理解 でした B 問題では 10 問中 9 問が

<4D F736F F D A778F4B8E7793B188C A77816A899C967B2E646F63>

①H28公表資料p.1~2

2 生活習慣や学習環境等に関する質問紙調査 児童生徒に対する調査 学校意欲 学習方法 学習環境 生活の諸側面等に関する調査 学校に対する調査 指導方法に関する取組や人的 物的な教育条件の整備の状況等に関する調査 2

3 調査結果 1 平成 30 年度大分県学力定着状況調査 学年 小学校 5 年生 教科 国語 算数 理科 項目 知識 活用 知識 活用 知識 活用 大分県平均正答率 大分県偏差値

3 小学校 : 教科に関する調査 1 人吉 球磨の平均正答率と比較すると 国語 A 算数 Aともに下回っている 国語 B 算数 Bは人吉 球磨と同等である 2 熊本県の平均正答率と比較すると すべてにおいて下回っている 3 全国の平均正答率と比較すると すべてにおいて下回っている (1) 小学校国語

2、協同的探究学習について

スライド 1

3 教科に関する調査から見える成果と課題 成果 小学校国語 A B 算数 A B ともに全国平均正答率を超えました 小学校では 平成 19 年の調査実施以来初めて国語 算数のすべての調査 ( 知識 活用 ) で全国平均正答率を超えました 各小学校において 児童が話し合ったり自分の考えを書いたりする等

平成19年度全国学力・学習状況調査の結果をふまえた指導改善策

( 中学校調査 ) 1 時限目 2 時限目 3 時限目 4 時限目 5 時限目 国語 A (45 分 ) 国語 B (45 分 ) 数学 A (45 分 ) 数学 B (45 分 ) 生徒質問紙 (2 分程度 ) (6) 集計児童生徒 学校数 1 集計基準児童生徒に対する調査について, 平成 29

2 度数分布 ( 正答数分布グラフ ) 3 の概要 学習指導要領の領域別平均正答率 評価の観点の平均正答率では 各領域とも全国平均を上回っている 特に 学習指導要領の領域別平均正答率の 読むこと で2.9ポイント 伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項 で4.1ポイント全国平均を上回っている 評価

平成 29 年度 全国学力 学習状況調査結果と対策 1 全国学力調査の結果 ( 校種 検査項目ごとの平均正答率の比較から ) (1) 小学校の結果 会津若松市 国語 A は 全国平均を上回る 国語 B はやや上回る 算数は A B ともに全国平均を上回る 昨年度の国語 A はほぼ同じ 他科目はやや下

スライド 1

平成 22 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 22 年 4 月 20 日 ( 火 )AM8:50~11:50 平成 22 年 9 月 14 日 ( 火 ) 研究主任山口嘉子 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (105 名 )

PowerPoint プレゼンテーション

5 学習到達度調査の基本的な考え方学習到達度調査では 各教科の設問ごとに 目標値 を定め 児童 生徒の 正答率 がこの 目標値 に対して -5ポイント以上から +5ポイント未満の間であった場合 目標値と同程度としている 目標値 学習指導要領に示された内容について標準的な時間をかけて学んだ場合 設問ご

依然として課題 問題例 記述式の問題について 依然として課題が見られる が見られる問題 小学 3 年国語平均正答率 46.0% 書くことが苦手 というように 漠然とした課題把 握では 課題改善はなかなか進みませんね 今後の指導 算数 数学科においては 算数 数学的用語を用いて 事実 方法 理由や根拠

平成 28 年度全国学力 学習状況調査宮崎県の調査結果 1 結果の概要 学校政策課 調査の目的 (1) 義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し その改善を図る (2) 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習

知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

平成 3 年度花乃井中のあゆみ 調査結果から 成果と課題 学力調査では すべての項目において平均値を上回っているが 平均値では若干下回っている教科もある 平均正答率を平均と比べると 国語 A は - ポイント 国語 B は -2.2 ポイント 数学 A は +6.9 ポイント 数学 B は +6.

し, 定期的に評価することで 自己の考え を自覚する場面を意図的に設定している 本教材の学習においては, 様々な情報の中から必要な情報を取り出し, 整理 分析し, それに基づいた自分の考えを表現する活動を通して, 自己の考えの深まりや広がり を実感させることによって, 課題改善につなげたいと考えてい

教科に関する調査の各問題の分析結果と課題 (3) 中学校数学 B

領域別正答率 Zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz んんんんんんんんんんんんん 小学校 中学校ともに 国語 A B 算数( 数学 )A B のほとんどの領域において 奈良県 全国を上回っています 小学校国語 書く B において 奈良県 全国を大きく上回っています しかし 質問紙調査では 自分

教科の見方 ~ 例算数 ~ 大阪市の平均正答率を表しています ( 算数と理科のみ ) このグラフの項目は 学習指導要領ので平均正答率を表しています このグラフの項目は 問題の内容ごとに平均正答率を表しています 各学での がんばりがみられた点 と がんばりが必要な点 を示しています このグラフの項目は

Microsoft Word - 第3学年国語科学習指導案 .docx

平成 30 年度 品川区学力定着度調査 の結果から明らかになった課題と学力向上に向けた取組 ( 国語 ) 1. 国語の定着状況についての概要 どの学年もほとんどすべての項目において 目標値を上回った 昨年度から取り組んできた 文章を書き表す際の 言葉の正しい使い方の指導 が 言葉についての知識 理解

2 教科に関する調査の結果 (1) 平均正答率 % 小学校 中学校 4 年生 5 年生 6 年生 1 年生 2 年生 3 年生 国語算数 数学英語 狭山市 埼玉県 狭山市 61.4

フトを用いて 質問項目間の相関関係に着目し 分析することにした 2 研究目的 全国学力 学習状況調査結果の分析を通して 本県の児童生徒の国語及び算数 数学の学習 に対する関心 意欲の傾向を考察する 3 研究方法平成 25 年度全国学力 学習状況調査の児童生徒質問紙のうち 国語及び算数 数学の学習に対

小学校の結果は 国語 B 算数 A で全国平均正答率を上回っており 改善傾向が見られる しかし 国語 A 算数 B では依然として全国平均正答率を下回っており 課題が残る 中学校の結果は 国語 B 以外の教科で全国平均正答率を上回った ア平成 26 年度全国学力 学習状況調査における宇部市の平均正答

指導方法等の改善計画について

Microsoft Word - 数学指導案(郡市教科部会)

第 1 学年 国語 58.6 点 ( ) 61.0 点 ( ) 1 1 をピークとする右寄りの山型となっている 府の分布と比較して 80 点以上の生徒数の割合が少ない 90.6 話す 聞く能力 97.4 書く能力 92.8 話す 聞く能力 について との開きが最も小さい 書く能力 において との差が

(2) -2,4,1 3 y=-x-2 をかいた ( 人 ) 4 (1) y=2x-9,y=2x,y=3x+3 (2) y=x+11 (3) 指導観校内の研究テーマが 考える力を引き出す授業のあり方 ということで, 数学科では考える力とは何かを分析し,11 項目に整理した 1 帰納的に考える力 2

問題解決的な学習スタイルを充実させるために 3 つのステップを積み上げましょう 課 題 板書を充実させる道具を用意している ( マグ ネット名札 学習の流れカード ) 黒板に日付を書き 単元の流れ 本時の流れを 掲示している ノートに日付 単元の流れ 本時の流れを書かせている 前時の振り返りをノート

国語 求められている学力が見える 主として 知識 に関する問題では ほかの学習や実生活において活用できる知識 技能の習得が求められている 描写 要約 紹介 説明 記録 報告 対話 討論などの言語活動に必要な 基礎的な知識 技能を身につけていること 表現したり理解したりするための言語事項に関する 基礎

Microsoft Word - ★41_東海中 _学力向上に向けた取組(再提出)

英語                                    英-1

刊行に寄せて 青森県教育委員会では 小 中 高等学校 1 2 年間を見通した 縦の連携 を基軸とした学校教育を推進し 児童生徒の学力向上について取り組むべき方策を検討することを目的に 学力向上庁内戦略会議 を設置し 算数 数学 理科 英語の 3 教科について 児童生徒の学力向上に関する専門的な事項に

4 調査結果について (1) 教科に関する調査の結果 ( 公立 ) の平均正答率を % として換算した市内の領域 観点 問題形式別正答率 グラフの途切れは, 問題が出題されなかった項目 < 小学校 > : 概要 : 課題 : 今後の学習ポイント国語 A( 基礎 ) 国語 B( 活用 ) 話すこと聞く

の間で動いています 今年度は特に中学校の数学 A 区分 ( 知識 に関する問題 ) の平均正答率が全 国の平均正答率より 2.4 ポイント上回り 高い正答率となっています <H9 年度からの平均正答率の経年変化を表すグラフ > * 平成 22 年度は抽出調査のためデータがありません 平

るかどうか, そして, その予想した事柄を ~は, になる という形で表現できるかどうかをみるものである 正答率は, 48.1% であり, 発展的に考え, 予想した事柄を ~は, になる という形で表現することに課題がある (3) 学習指導に当たって 事柄を予想することを大切にする数や図形について成

国語 A: 本校と全国の領域別平均正答率比較 領域全国平均正答率下回っているやや下回っているほぼ同じやや上回っている上回っている 話すこと 聞くこと 90.8% 書くこと 73.8% 読むこと 74.0% 伝統的な言語文化と国語の特 質に関する事項 67.0% 漢字を正しく読んだり 文の中で正しく使

Transcription:

平成 29 年度 沖縄県学力到達度調査の結果 沖縄県教育庁義務教育課 1 趣旨沖縄県学力到達度調査は 本県児童生徒一人一人の学力の定着状況を把握するとともに 各学校における授業改善の充実に資することを目的とする 2 実施期日 対象学年 教科 (1) 小学校 : 平成 30 年 2 月 21 日 ( 水 ) (2) 中学校 : 平成 30 年 2 月 22 日 ( 木 ) 23 日 ( 金 ) 対象学年 教 科 対象学年 教 科 対象学年 教 科 第 3 学年 国語 算数 第 5 学年 国語 算数 理科 第 1 学年 数学 第 4 学年 算数 第 6 学年 算数 第 2 学年 国語 社会 数学 理科 英語 3 教科の調査結果 ( 平成 30 年 5 月 25 日最終 ) (1) 小学校 正答率 対象学年 教 科 児童数 平均正答率 平均誤答率 平均無解答率 第 3 学年 国 語 15,735 70.4% 25.0% 4.6% 3.2% 算 数 15,806 80.2% 18.7% 1.1% 0.9% 第 4 学年 算 数 15,509 59.0% 37.4% 3.6% 9.6% 第 5 学年 国 語 15,205 66.6% 30.5% 2.9% 4.1% 算 数 15,238 55.1% 38.5% 6.4% 17.6% 理 科 15,234 55.6% 42.4% 9.3% 第 6 学年 算 数 14,753 65.7% 31.1% 3.2% 7.6% (2) 中学校 正答率 対象学年 教 科 生徒数 平均正答率 平均誤答率 平均無解答率 第 1 学年 数 学 14,300 40.8% 49.9% 9.3% 35.2% 第 2 学年 国 語 14,125 60.5% 35.8% 3.7% 社 会 14,114 46.4% 47.5% 6.1% 18.9% 数 学 14,076 45.4% 44.5% 10.1% 32.6% 理 科 14,126 37.4% 51.3% 11.3% 43.5% 英 語 14,139 54.1% 41.4% 4.4% 19.3% 4 結果の概要 ( 正答率 児童 生徒の視点から ) (1) 小学校正答率 児童の割合が 小学校 3 年生の算数が最も小さく 良好な結果であった しかし 算数では学年が上がると正答率 児童の割合が大きくなる傾向がある 国語については 算数と比較すると早い段階 ( 小 3) から正答率 児童の割合が大きい (2) 中学校正答率 生徒の割合が中学 2 年生の国語が最も小さく10% 以内になっており 他教科と比べて良好な結果であった 国語以外では正答率 生徒の割合が どの教科においても10% 以上となっており 特に中 1 数学 35.2% で最も大きく 平均無解答率も高くなっている - 1 -

5 各学年 各教科ごとの状況 ( 授業改善のポイント ) (1) 小 3 < 国語 > 説明文の構造を理解し分析的に読む問題の無解答率が最も高く 解答した児童でも 70% 近くが誤答となっている 説明文の 問い について意識できていれば 解答はそれほど難しくないと考える そのため説明文には 問い と 答え があり それを支える事例があるという構造を理解し 全文をまるごと捉え 誰が ( 筆者が ) 何のために ( 目的 ) 書いた文章かを意識させる指導が必要である (2) 小 3 < 算数 > 時間の倍について計算することに課題がある 問題文を読み 自転車と徒歩とどちらが早いか 歩くことと比べるとどれくらい速いか を予想させるような指導が必要である また 計算の方法について 図で表す 式で表す 言葉で表す 見通しを持たせる指導も必要である 日常の授業でつねにこうした 予想 や 見通し を意識して指導することが大切である (3) 小 4 < 算数 > 過去の類似問題の正答率を見ると 児童の処理技能は向上していると思われたが 図形の辺の長さの提示を少なくすると 正答率が大幅に下がった L 字等の図形を長方形に分割することまではできるが 切り取った長方形の辺の長さを捉えることに課題があると考える 図形の構成要素に着目して その相互の関係を考察すること は 新学習指導要領で示される 数学的な見方 考え方 そのものであるので それを 学習過程の中で働かせているかが 今後の授業改善のポイントになる (4) 小 5 < 国語 > 中心となる語や文をとらえ 段落相互の関係を考えて読むことができるかどうかを問う設問において 指示する語句の理解に問題がある 指示する語句を適切に使うことで 文や文章をより簡潔に表現したり 文と文の内容のつながりなどを明瞭に表したりすることができることを理解できるよう指導する必要がある 指導の際には 指示する語句が 何を指し示しているか を 文脈を読み取りながら確認する場面を設定したい また 指示する語をつかうことで同じ文や文章を繰り返さずに済み 自分の考えを的確に伝えることができることを推敲の指導と関連づけながら 様々な機会をとらえて 継続的に指導したい (5) 小 5 < 算数 > 概数について理解し 四捨五入で目的に応じて数を処理できるかをみる設問において その範囲を正しく表すことに課題がある 2 つの問題から ある数の概数になるかを調べるための技能はあるが 正確に理解していないため完答に至らず その結果 概数の知識を問う問題にも対応できないことがわかる 概数を正確に処理するための必要なキーワードは 四捨五入 以上 以下 未満 の 4 用語である この用語を確実に理解させるとともに その範囲の概数処理にとどまらず 前後の規則性も捉えさせながら指導を行うことが大切である (6) 小 5 < 理科 > 事象を関連づけて 論理的に考えることに課題がある 授業を進める上で 生活経験や前時の内容を想起させることで次の展開へとつなげるところで 対話的な活動を意識して取り入れて丁寧に授業計画 実施を行う必要がある (4) の 水が氷になると体積が増える を正答率が高い しかし 無答率が高いことから 生活の中で なぜ と聞かれたときにうまく説明できない児童が多いことが分かる これからの授業の展開として自分の考えを根拠を持って伝える対話的な授業展開を意識して行う必要がある (7) 小 6 < 算数 > 全体的に正答率が向上しており 過去の全国学力 学習状況調査や到達度調査の類似問題と比較して改善が進んでいることがわかる 特に 式や図を解釈し判断する能力について正答率が向上している しかし 資料のある部分に着目して 根拠をもとに説明する問題に関して 2 割近い児童が無解答としているところに課題が見られる - 2 -

(8) 中 1 < 数学 > 1 学年では 2つの図形 ( 正三角形 ) の関係を回転移動に着目して捉え 数学的な表見を用いて説明することに課題がある 指導に当たっては 2つの図形 ( 正三角形 ) はどのような回転移動によって重なるかを捉える場面を設定し 回転の中心の位置 回転の方向 回転角の大きさについて明確にし 数学的に表現できるようにする必要がある (9) 中 2 < 国語 > 漢字の行書の基礎的な書き方を理解して書くことに課題がある 生徒が楷書と行書を比較して 1 点画の連続 2 点画の省略 3 筆順の変化 4 点画の方向や形の変化の4つの特徴を見つけたり 行書を速く整えて書くために 滑らかな筆使いを意識して書き 生徒が互いに書いたものについて評価し合う場面を設けるなど 書写指導の工夫が求められる (10) 中 2 < 数学 > 2 学年では 一次関数について 表 式 グラフを相互に関連づけて理解することに課題がある 一次関数の表 式 グラフの相互関係から一次関数の特徴を気づかせたり 問題解決に利用して説明したりするなど 指導の工夫が必要である 証明を書く指導 証明の必要性と意味及び方法 証明を読んで新たな性質を見いだすことを大切に指導することが必要である (11) 中 2 < 理科 > 問題中に示されたいくつかの実験結果を比較して答えを導いたり 文章で説明したりすることに課題がある また グラフの読み取りや 数値を計算して抵抗や密度を求める問題にも課題が見られた 授業において実験結果を表やグラフにまとめ それを根拠に考察などを記述させたり 実験結果から得られる測定値をもとにして抵抗や密度を計算して求めたりするなど指導の工夫が必要である (12) 中 2 < 社会 > 領事裁判権 について 指定された語句や文字数などの条件に従って説明する設問の正答率が高かった これまで 同様の設問の正答率は低い状況が続いていたが 今年度は 他の同様の設問においても 正答率及び無解答率において改善が見られた しかし 各分野の基本的な知識の習得に課題が見られる 引き続き 思考 判断 表現する学習の充実を通して 基本的な知識 技能の定着を図っていく必要がある (13) 中 2 < 英語 > 本年度から英語スピーキング力調査を 到達度調査の一部として実施した 問題の内容は イラストを見ながら 英語の質問に答える問題とイラストに関連した質問に自分自身の立場で答える問題の2 問である 正答率は 77.6% と72.2% と高く 何も言わずにいた生徒は3.5% と3.8% であった 教師が生徒に英語を話させることを促し 励ましていることが高い正答率から分かる 今後も 学校でのパフォーマンス評価 ( 話すこと 書くこと ) の実施の継続で 英語力向上を図っていく - 3 -

6 集計結果 ( 正答数の度数分布グラフ ) (1) 小学校 小 3 国語 平均正答数 平均正答率 小 5 国語 平均正答数 平均正答率 16.2/23 70.4% 13.3/20 66.6% 1 1 1 1 3.2% 1 1 4.1% 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 小 3 算数 平均正答数 平均正答率 小 4 算数 平均正答数 平均正答率 20.1/25 80.2% 16.5/28 59.0% 14% 1 12% 10% 8% 0.9% 1 1 9.6% 6% 4% 2% 0% 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10111213141516171819202122232425262728 小 5 算数 平均正答数 平均正答率 小 6 算数 平均正答数 平均正答率 13.2/24 55.1% 13.8/21 65.7% 1 1 1 7.6% 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 小 5 理科 平均正答数 平均正答率 13.9/25 55.6% 1 1 1 9.3% - 4 -

(2) 中学校 中 1 数学 平均正答数平均正答率 中 2 数学 平均正答数平均正答率 8.2/20 40.8% 11.3/25 45.4% 1 14% 1 1 35.2% 12% 10% 32.6% 8% 6% 4% 2% 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 0% 中 2 国語 平均正答数平均正答率 中 2 社会 平均正答数平均正答率 15.1/25 60.5% 13.9/30 46.4% 1 1 1 1 1 1 18.9% 0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 22 24 26 28 30 中 2 理科 平均正答数平均正答率 中 2 英語 平均正答数平均正答率 9/24 37.4% 24.4/45 54.1% 1 1 1 1 43.5% 1 1 19.3% 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 22 24 26 28 30 32 34 36 38 40 42 44 7 課題への対策当該学年度で学習した内容が 児童生徒一人一人に身についたかを確認し 必要な支援を行うとともに 授業改善につなげる (1) 正答率 の児童生徒への支援を行う (2) 課題のある設問については次年度の指導計画へ反映させる (3) 結果分析を行い 授業改善につなげる - 5 -