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御意見書 浅野先生 2~3 有岡先生 4 生田先生 5~6 石原先生 7 中村先生 8 堀先生 9 1

過払ブーム終焉後も新宿事務所が継続的に運営可能な理由 下記の理由から 過払いブームの終焉後も新宿事務所は継続的に事業を運営していくこ とができると考えられます 記 1. 任意整理案件 破産 再生案件のみでも相当な利益が見込まれること現在でも新宿事務所では過払い金が発生しない任意整理案件 破産案件 再生案件を相当数扱っている 過払ブームが終焉し 任意整理や破産に特化したCMを行えば 更にこれらの数は増えるものと思われる 新宿事務所における任意整理案件の報酬は債権者 1 社あたり基本成功報酬 4 万 980 0 円と定められている 相談者 1 人あたりの債権者数は平均して 社 貴社にて数値を埋めてください 以下同様 であるため 相談者 1 件あたりの報酬は 円ということになる 破産案件の報酬は1 件 29 万 8000 円 再生案件については1 件 34 万 9800 円と定められている 一方 1 人のお客様から依頼を受けるにあたりかかっている広告費は約 円である そうすると 1 件あたりの粗利益は 円ということになる 他方で 交通事故や相続等の一般案件を1 件獲得するのにかかる広告コストは債務整理の3 倍 ~6 倍かかる また 一般案件は画一的な処理になじむ債務整理と異なり 1 件 1 件事情ごとに異なる処理が必要となり 有資格者によるハンドメイドな処理となりがちであり 1 件あたりにかかる人件費は債務整理の比ではなく高額となる また 一般案件は債務整理と比較して集客においても上限値が低いことに留意を要する これは 全国で消費者金融を含むフリーローンを借りている人の人数が約 1200 万人と言われている ( 借金をしている人の数は更に多いと思われる ) のに対して 交通事故の件数が年間約 50~60 万件 ( このうち弁護士への相談がなされているのは5 万件程度 ) にすぎないという母数の違いも大きく影響していると思われる このように 任意整理や破産 再生という業務も 一般案件と比較するとまだまだ効率のよい業務なのである むしろ 過払いの利益率が異常なのである 2. ブームが過ぎ去っても過払い金請求案件がなくなるのは相当に先であること過払い金返還請求権は最終取引日から10 年で時効消滅するとは言っても 現在も取引継続中の債務者は相当多い これらの人については今後 10 年以上過払い金を取り戻すチャンスがある 比較的情報リテラシーの高い人の多い関東圏においても 新宿事務所がテレビCMを行ったことで掘り起こされた過払い金が多いことは貴社が実感されていることと思われ 2

る CM 未着手の地域では更に埋もれたニーズがあるものと思われる 3. 残存者利益過払いブームの終焉に伴い 債務整理を扱う士業のプレーヤーが減少することは明らかである 既にプレーヤーが減ることによる広告費の低額化を経験されていると思われるが 今後更にその傾向が続くと思われる 更に 新宿事務所の周知 ブランディングがなされたのは比較的近年であること ( しかもまだ手を付けていない地域も多い ) からすると 時間が経過することにより 更にこれが進み 更なる効果的なマーケティングを行うことができると思われる 4. 登記等他業務上記のとおり 債務整理案件のみでも相当長期にわたり高い利益を生み続けることができると考えられるが 更に 登記や少額債権回収等 新宿事務所にて扱える業務は無数に存在する これらの分野を今から少しずつ始めておけば 更に盤石な経営を行うことができる 債務整理で培われた新宿事務所のブランドが他業務にも生きることは いみじくもアディーレが証明している 以上 3

なぜ過払いが終わっても 新宿事務所は 債務整理を続けて収益を出せるのか? 任意整理 ( 問題点 ) 収益を上げにくい最大の原因は報酬回収の困難さ督促要員を多く採用するとしても その人件費が回収率アップに見合わない ( 方策 ) 1 一律法テラス利用 ( 概ね資力要件満たすはず ) 督促要員の人件費不要 過払いが終わった 減額もない ということであり 報酬基準を高く設定するわけにいかないので 法テラスの報酬基準が低すぎるということにはならない 代理権超えが1 社でもあった場合 受任しにくい 2 滞納案件について全件支払督促を行う ( 督促要員を最少にする ) 督促要員の人件費極少 大半の案件は支払督促のみで債務名義取得できる 家族等に秘密にしている者に対しても いきなり支払督促するのか 真に経済的に困窮している者は債務名義取られても支払えない 破産 ( 問題点 ) 申立書の作成効率の悪さ ( 方策 ) 申立書の作成効率は規模の利益で解消できるいかに大量の破産案件を受注するか 1 破産に向けた宣伝広告 2 司法書士 弁護士からの受注以上 司法書士法人新宿事務所御中 平成 27 年 11 月 20 日 有岡法律事務所 弁護士有岡憲生 4

意見書 司法書士法人新宿事務所御中 平成 27 年 11 月 24 日弁護士法人ナビアス弁護士生田秀 ご照会事項 過払い案件が収束した後 新宿事務所は一般民事案件に注力すべきか 当職の見解 一般民事案件よりも債務整理案件に注力した方が一定以上の利益を上げることができる 上記の理由一般民事事件の代理人報酬は 比較的高いと言われている旧弁護士報酬規定の基準であったとしても 経済的利益を140 万円とした場合 着手金が11 万 2000 円 報酬金が 22 万 4000 円の合計 33 万 6000 円です 経済的利益が100 万円の場合は 着手金が8 万円 報酬金が16 万円の合計 24 万円となります しかし 一般民事事件の場合は過払金報酬請求事件と異なり 事案に応じて多種多様な事実認定上及び法律上の主張の応酬が想定されるため 従前の書面にマイナーチェンジを加えて再利用するような定型処理 大量処理は望むべくもありません そうしますと 担当司法書士が相談 保全 提訴 主張立証 和解 執行といった各プロセスを事案ごとに一貫して実施することになります また 案件をクローズするまでの期間も6ヶ月 ~12ヶ月が想定されます 上記のような負荷の下で1 人の司法書士が担当できる案件数は せいぜい40 件程度と思われます すると 毎月新件を5 件程度受任していくだけで相当な忙しさになると考えられます この場合の司法書士 1 人あたりの売上は 成功したとしても1ヶ月当たり100 万円程度が限界と思われます この数字は 登記業務の場合でもほぼ限界値であると言われています 100 万円の売上のうち 広告に20%~30% 事務スタッフの給与を含む事務所経費に40% が費やされるとすると 担当司法書士に給与として支払える金額は うまくいった場合であっても30 万円を下回ることが予想されます 一方 現在の新宿事務所の知名度を活用した債務整理案件に注力していった場合は 1 社 あたり基本報酬 4 万 9800 円とすると 事務スタッフを活用した定型的な処理が一定程 5

度まで可能であることから 1 人の司法書士が 1 ヶ月当たり少なくとも 100 件程度の新 件を受任していくことが可能であり 司法書士 1 人あたりの売上は 500 万円を超えるこ とが予想されます 以上を考慮しますと 当職としては 新宿事務所は一般民事事件を取り扱っていくよりも 従前の知名度を活用した債務整理案件に注力していく方がより合理的かつ現実的であると思料いたします 以上 6

意見 新宿事務所が今後も債務整理業務で運営できることについて 1. 言うまでもなく新宿事務所は現在 過払い及び債務整理業務において わが国でトップシェアを誇っている その理由については その知名度の圧倒的高さ そして広告戦略である そして 受任後については大量のスタッフの利用によって引き直し計算を瞬時に行い また調査報告 和解とスムーズに進んでいる 以上の広告戦略 圧倒的知名度 業務の効率性については今後 過払いが消滅し債務整理になっても消えることはない むしろ 効率性においては過払い金については業者側もある程度抵抗し いわゆるもみ合いが生じるところ 任意整理業務においてはその摩擦も比較的少なく より効率性が高まる状況である そうなると 現在過払い 債務整理において順調に推移している要因を妨げるのは中長期的には考えない 2. もっとも 上記の知名度については今後も衰えることなく 先ほどの効率性についても 改善こそすれ衰えることはないといえども 広告宣伝については 戦略性については衰えることはないが 広告宣伝の分量については多少問題のある余地がある すなわち 1 件当たりの報酬単価が 過払時代と債務整理時代と変わってくるところ 比較的低くなりつつある報酬単価に対して広告を今ほど打てるかということである そこで 今後は広告においてはより一層質が問われ 過払い業務の終焉の頃からは広告の方の訴求ポイントもある程度残有りの債務整理に置いていくべきであると考える そのようにして広告の出稿量がまだ多いうちに 残有りについてもアピールし 少なくなってからも一定程度広告を出すことによって広告戦略においても問題がなくなり結果的にトップシェアが維持されると考える 3. なお 債務整理以外の分野について いわゆる一般民事に進出していたずらに手を広げることは全くもって推奨されない行為である すなわち一般民事分野においては 依頼者は生の感情をぶつけてきてしまい 資格者に対する要求を非常に強調するため 従来のように職員による効率的な処理ができなくなる恐れが極めて高い また一般民事における依頼者のクレーム率は相当なものであり 受任する度にクレームリスク 解任リスク 損害賠償リスクにさらされることになる そして そのリスクにさらされる割には 報酬単価は 代理権内で140 万円を基準にするものであるから高くない 一般に 代理権限の条件外の弁護士事務所ですら 1 千万 2 千万円程度の相続では割に合わないといわれている すなわち上記のように大量処理ができず いちいち有資格者に仔細のことまで依頼者が要求し伝達するため 業務量からいくと1 千万程度では全く割に合わない となると 140 万円という壁がある新宿事務所において一般民事に手を出すのは大きな間違いであると考える 4. 総括として 過払い業務の終息状況にあるときから債務整理についても強調を始め そのまま一定の広告量を出し 債務整理に特化した事務所として今後も長期的に存続することが肝要でありまた現実的であると考える 以上 7

意見書 平成 27 年 11 月 18 日 司法書士法人新宿事務所御中 東京都新宿区新宿 2 丁目 5-10 成信ビル5 階弁護士法人東京新宿法律事務所代表社員弁護士中村得郎 新宿事務所の過払終息期の事業展開について 年間の固定費予算や目標利益の設定が不明のため手探りでの財務モデルになるが 仮 定の設定をした上で試算した結果は下記のとおりである 1 全件残債のみの場合 1 件売上単価 58,000 円 営業利益 2 億 8000 万円 2 全案件中残債が 90% 過払が 10% の場合 1 件売上単価 70,200 円 営業利益 17 億 7400 万円 全件残債になった場合には 利益率はかなり低下するため 効率の良い広告のみに限定しさらに広告費単価を下げる システム改修により生産性を向上させ 1 件処理あたりの労務費単価を減少させるなどの施策が求められる ただ 利益率が低下するとはいえ 家事事件や労働事件その他一般民事事件とそれほど変わりない水準である また 過払の減少は突発的なものではなく徐々に終息していくものであり 終息期は 売上単価が徐々に減少していく形で表れる 現在の潜在過払金の総額からすれば 過払の割合がゼロに近づくのはかなり先のことになると思われる 以上 8

2015 年 11 月 20 日 なぜ過払いが終わっても 新宿事務所は債務整理を続けて収益を出せるのか? 弁護士法人 Martial Arts 弁護士堀鉄平 1 債務整理マーケットの永続性グレーゾーン金利廃止に伴い 過払い金自体は今後発生することはないが 業者に対する貸出規制等で 逆に債務整理や自己破産 個人再生に移行する顧客が増加していくと考えられる このマーケット自体が消滅することは およそあり得ない 2 債務整理の収益性債務整理の客単価は各事務所により区々であるが 当事務所で言えば 顧客 1 人あたり 25 万円 ~50 万円程度となる この金額は ( 御事務所で受任している )140 万円以内の過払い金を回収した報酬と比較して 遜色ない金額である もっとも 債務整理の場合 過払いと異なり報酬の未収の可能性がついてまわる この点は 内部での督促方法の見直しや 外部弁護士事務所との連携により 最終的には 99% 程度まで回収率を上げていくことで解決できると考える 3 破産 個人再生スキーム債務整理を遂行中の顧客が途中で支払い困難となり 破産や個人再生に移行する割合は相当程度ある そこで この分野を新たな収益源とできないか この点 当事務所における破産 個人再生を受任した場合の報酬は以下のとおりである 自己破産 管財人が付かない簡易な事案 349,800 円 管財人が付く事案 399,800 円個人再生 住宅ローンがない場合 399,800 円 住宅ローンがある場合 449,800 円このように弁護士事務所ではそれなりの報酬をいただくことになっているので 仮に 弁護士事務所から御事務所へ申立書作成代行を依頼した場合 過払い事件同様に 19 万 8000 円というフィーは捻出できる したがって 破産 再生案件に対する積極的なマーケティング + 御事務所スタッフによる破産 再生の申立書作成スキルアップ を両輪で進めていけば 新たな収益源として期待できると考える 以上 9