エクセルの基本的な機能を使って 簡単な住所録と家計簿を作成しよう
エクセル初級目次 第 1 章エクセルの基礎 - 1-1. エクセルでできること - 1 -. エクセルの画面構成 - 4-3. 基本的な入力と計算 - 6 - 第 章住所録の作成 - 11-1. 作成イメージ - 11 -. 文字 数字の入力とセルの幅の設定 - 1-3. タイトルと項目見出しの設定 - 14-4. 罫線の設定 - 16-5. 印刷のための設定 - 17-6. ファイルの保存 - 1 - 参考 - - (1) セルの書式設定 - - () 入力文字の訂正 - 3 - 第 3 章家計簿の作成 - 4-1. 作成イメージ - 4 -. データの入力 - 5-3. 表の編集 - 7-4. 計算式の設定 - 30-5. ウィンドウ枠の固定 - 3-6. フィルターの活用 - 33 - 第 4 章グラフの作成 - 37-1. 円グラフの作成 - 37 -. 折れ線グラフの作成 - 38-3. グラフタイトルの設定 - 39 - 第 5 章行 列の追加削除 - 40-1. 行の追加 削除 - 40 -. 列の追加 削除 - 41 - 参考 - 4 - (1) シートのコピー - 4 - () シート名の変更 - 4 - (3) 表の項目見出しを全ページに印刷 - 43 -
1. エクセルでできること 第 1 章エクセルの基礎 13104-EXCEL-shokyu-Ver4.0 1.1. エクセルとは EXCEL( エクセル ) は 表を作成し データの計算と分析を行うソフトウェアです このようなソフトはスプレッドシートソフトウェアと言われています EXCEl を使用すると 入力した数値の合計等の計算を自動的に計算する表を作成し きれいなレイアウトの表を印刷し 簡単にグラフを作成することも出来ます エクセルを使うと 表計算グラフ作成データベースデータの分析図表作成文書作成 表の数値を使用して計算が出来ます表の数値を基にグラフを作成する表を活用して 簡易なデータベースとして活用入力したデータを基に色々な角度より分析フローチャート 連絡網 説明図の作成など EXCEL をワープロとして文書作成 などのデータ処理を簡単な操作で行うことができます エクセルではセルと呼ばれるマス目がいくつも並んでいて データをそのセルで管理できることが最大の特徴です セルに文字列や数字 数式を入力することにより 各種の表を作成していきます そして 複数のセルについて 合計や平均の算出などの計算をすることができます 一度計算式を設定してしまえば 数値を訂正すると自動的に計算結果も修正されます また 入力されたデータをもとに 簡単に様々な種類のグラフを作成することができます 大量のデータに対しては 条件を設定して特定のデータだけを表示したり 並べ替えを行い 見やすい表にすることもできます 他の Office 製品 (Word や Access) とも連携させて 相互にデータをやりとりすることも簡単にできます さらに 上級になると マクロ言語を搭載していますので プログラムを組んでソフトを作ることもできます このように万能ソフトといわれ ビジネスに活用されているるエクセルですが ここでは エクセルの基本的な機能を使って 簡単な住所録と家計簿を作成してみましょう 1.. エクセルのバージョン現在 エクセルには次のようなバージョンがあり 基本的な機能は共通していますが新しいものほど機能が強化されています Excel003(Office のパッケージ Office 003) :003 年 10 月発売 Excel007(Office のパッケージ Office 007) :007 年発売 Excel010(Office のパッケージ Office 010) :010 年発売 Excel013(Office のパッケージ Office 013) :013 年発売 - 1 -
1.3. エクセルでの作成例 表の作成例 健康管理表身長 170cm 標準体重 63.6Kg 診療日 1 月 1 日 月 1 日 3 月 1 日 4 月 1 日 5 月 1 日 6 月 1 日 7 月 1 日 8 月 1 日 9 月 1 日 10 月 1 日 11 月 1 日 1 月 1 日 体重 75 73 70.1 70.3 69.8 70 69.5 70.1 71 71. 70.1 7 BMI 6.0 5.3 4.3 4.3 4. 4. 4.0 4.3 4.6 4.6 4.3 4.9 体脂肪 4 3 4 3 5 4 3 4 3 血圧 ( 高 ) 138 13 18 18 1 15 17 19 15 15 133 136 血圧 ( 低 ) 88 90 88 86 85 84 87 8 83 84 8 91 診療費 3,000 1,000 1,00 1,500 3,500 1,00 1,000 3,000 1,500 1,000 1,00 3,000 この健康管理表を いろいろな形のグラフで表すこともできます BMI については 39P 参照 棒グラフ 数値の大小を比べるときに便利です 3D グラフ 見映えのするグラフにしたいときに最適です 折線グラフ 数値の推移を知るときに便利です 円グラフ 数値が全体の中に占める割合を表します 160 140 10 100 80 60 40 0 0 血圧 1 3 4 5 6 7 8 9 10 11 1 血圧 ( 高 ) 血圧 ( 低 ) - -
成績表とレーダーチャート 成績表 成績をレーダーチャートにして視覚的にとらえると 数字だけではつかみにくかった得点傾向がみえてきます 語彙 読解 100 50 0 文法 第 1 回第 回第 3 回 会話 聴取 - 3 -
. エクセルの画面構成.1. エクセルの起動 エクセル 010 を起動してみましょう 画面は Windows 7 に組み込まれた Excel010 です 1 画面下の [ スタート ] ボタンをクリックします スタートメニューが表示されます スタートメニューの [ すべてのプログラム ] をポイントします 3 表示されたメニューの下のほうにある [Microsoft Office] をポイントします 4 [Microsoft Office Excel] をクリックします スタート メニュー すべてのプログラム にマウスポインタを合わせる 1 スタートをクリック 3[Microsoft Office] 4[Microsoft Office EXcell 010] をクリックします.. エクセルの終了をポイントします エクセルの終了は ウィンドウの閉じるボタンをクリックするか [ ファイシルボタン ] のメニューの [ 終了 ] をクリックします エクセル終了時に保存していないブックがあれば 保存するかどうかを問い合わせるダイアログボックスが表示されます Windows8 EXCEL 起動 : スタート画面より EXCEL タイルをクリックして起動します もし EXCEL のタイルが無い場合は タイルの外部分で右クリックし すべてのアプリ をクリックして搭載アプリから選択します - 4 -
.3. エクセルの画面構成 エクセルを起動すると 次のような画面が表示され Book1 という新しいウィンドウが開きます エクセルでは ファイルのことをブックと呼びます ブックは複数のシートが集まってできています 新しくつくられたブックには 3 枚のワークシートが用意されています エクセルの作業は このワークシート上で行います 5クイックアクセスツールバー ファイルボタン 1 タイトルバー 4タブ 3リボン 7 アクティブセル フィルハンドル 6 数式バー 9 列番号 8 行番号 10 セル 1 スクロールバー 14 ステータスバー 11 シート見出し 13 ズームライダ ワークシート挿入ボタン マウスの形状を確認しましょう ( マウスポインター ) ( 行 列をポイント ) ( 境界線上 ) 表示された画面の各部分には 図にあるように名前がついています 1 タイトルバー アプリケーション名やファイル名が表示されます 起動した直後のファイル名は Book1 となっています ファイルボタン 画面左上のボタンで 開く や 新規作成 印刷 など共通する基本的機能が使用できます 3 リボン 各種機能ごとに取りまとめられた表示場所です 4 タブ 各リボンに付けられた見出し エクセルを始めて開いたときには ホーム という タブ と リボン になっています タブには ホーム のほかに 挿入 ページレイアウト 数式 データ 校閲 表示 等の タブ があります 図形 や 表 等の作成 編集時には そのつど必要な タブ が表示される - 5 -
5 クイックアクセスツールバー 上書き保存 元に戻す 印刷 など作業内容にかかわらず頻繁に利用するボタンを集めたバーです 6 数式バー セルに入力した内容が表示されます 7 アクティブセル 選択されて 作業の対象になっているセルのことです 太線で囲まれています 8 行番号 行の位置を示す数字です 縦に 1 3 4 と並んでいます 最大 1,048,576 行です 9 列番号 列の位置を示すアルファベットです 横に A B C D と並んでいます 最大 16,384 列です 10 セル 行と列で区切ったます目のことで 表の構成要素です ここに文字や数字を入力します たとえば B 列の 9 行目のセルを [B9 セル ] と呼びます 11 シート見出し 各ワークシートの名前が表示されています シート見出しをクリックしてシートを切り替えます シート見出しの右端に ワークシートの挿入ボタン がある 1 スクロールバー ここをドラッグすると 画面の見えていない部分を表示できます 13 ズームライダ ワークシートの表示倍率を変更できます 14 ステータスバー 現在の作業状況や 処理が表示されます 3. 基本的な入力と計算エクセルで基本的な入力と四則演算 ( 足し算 引き算 掛け算 割り算 ) をしてみましょう (1) 数字の入力計算用の数値を入力するときには 半角英数モードで入力します 1 セル A1 をクリックしアクティブセルにし キーボードより 16 と入力します Enter キーを押し 確定します セル B1 をアクティブセルにし キーボードより 18 と入力します Enter キーを押し 確定します 1 () 文字の入力 1 キーボードの半角 / 全角キーを押して入力モードを ひらがな ( あ ) とします 入力したいセル A をクリックしアクティブセルにし キーボードより ひょうけいさん と入力し 変換して 表計算 と入力します 3 Enter キーを押し 確定します 変換 - 6 -
(3) 入力したデータの修正データが入力済のセルで 新たに入力すると前のデータは消えてしまいます データの修正はセル内にカーソルを表示させてから行います () ので A3 に データ内容 と入力し確定します 1 データ内容 を データ修正 へ修正します A3 のセルをダブルクリックするとセル内にカーソルが現れます 矢印 ([ ] [ ]) キー使ってカーソルを移動して [Dlelte]( デリート ) キーや [Back Space] キーを使用して不要な文字を消去してから 修正 と入力して Enter キーを押して確定する (4) 数式を入力して計算するセルには数式を入力できます 入力を確定すると 数式の計算結果が表示されます 入力は半角英数モードで行い [=0+15] のように [=] からはじめます 加減乗除は [+] [-] [*]( の代わり ) [/]( の代わり ) の計算記号を使います 1 キーボードの [Shift]( シフト ) キーを押しながら ほ を押して 先頭に [=] を入力し 数式を半角文字で入力したら [Enter] キーを押す 数式は隠れ 計算結果が表示される 練習 次の計算式を入力して見ましょう 30+0 =30+0 50-0-10 =50-0-10 10+0 =10+0* 15+(0+10) 3 =15+(0+10)*3 30 10 =30/10 +30 3 =+30/3 (40+10) 10 =(40+10)/10 10+(0+40) 5 =10+(0+40)/5 左括弧 [() は [Shift]( シフト ) キーを押しながら 8 を押し 右括弧は [Shift]( シフト ) キーを押しながら 9 を押して入力します - 7 -
(5) 数式にセルの番地 ( アドレス ) を使う ( 足し算 ) (4) で説明したように セルの中に数値と計算式を入れることにより 計算ができます この数式には セルの番地 ( セルの位置を示す列と行の番号を合わせたもの ) も使用できます これを セル参照 と言い数式は参照先のセルの値を用いて計算します 参照先のセルの値を修正すると 計算結果も自動的に修正されます 1 セル A1 に 16 B1 に 18 を入れます セル C1 をアクティブセルにし キーボードより = を入力します 3 そのままの状態で セル A1 をクリックします 4 次に + を入力します + の入力は Shift キーと ひらがなの れ が書いてあるキーを同時に押して行います 5 続けて セル B1 をクリックします 6 セル C1 と数式バーに =A1+B1 と表示されていることを確認したら Enter キーを押し 確定します 7 アクティブセルがセル C に移動し セル C1 には計算結果 34 が表示されます 3 5 6 (5) 数式にセルアの番地を使う 引き算 セル C に 16 ( セル A1 に入力した数字 ) から 18 ( セル B1 に入力した数字 ) を引いた計算結果を表示してみましょう 7 このとき 絶対に他のセルをクリックしないこと クリックするとそのセル番地が計算式に挿入されてしまいます 1 セル C をアクティブセルにし キーボードより = を入力します そのままの状態で セル A1 をクリックします 3 次に - ( ひらがなの ほ が書いてあるキー ) を入力します 4 続けて セル B1 をクリックします 5 セル C と数式バーに =A1-B1 と表示されていることを確認したら Enter キーを押し 確定します 6 アクティブセルがセル C3 に移動し セル C には計算結果 - が表示されます 4 1 3 5 6-8 -
(6) 数式にセルの番地を使う 掛け算 セル C3 に 16 ( セル A1 に入力した数字 ) と 5 を掛けた計算結果を表示してみましょう エクセルでは * が数式における の役目をします 1 セル C3 をアクティブセルにし キーボードより = を入力します そのままの状態で セル A1 をクリックします 3 次に * を入力します * の入力は Shift キーと ひらがなの け が書いてあるキーを同時に押して行います 4 続けて キーボードより 5 を入力します 5 セル C3 と数式バーに =A1*5 と表示されていることを確認したら Enter キーを押し 確定します 6 アクティブセルがセル C4 に移動し セル C3 には計算結果 80 が表示されます 1 3 4 5 (7) 数式にセルの番地を使う 割り算 6 セル D3 に 16 ( セル A1 に入力した数字 ) を 4 で割った計算結果を表示してみましょう エクセルでは / が数式における の役目をします 1 セル D 3 をアクティブセルにし キーボードより = を入力します そのままの状態で セル A1 をクリックします 3 次に / ( ひらがなの め が書いてあるキー ) を入力します 4 続けて キーボードより 4 を入力します 5 セル D3 と数式バーに =A1/4 と表示されていることを確認したら Enter キーを押し 確定します 6 アクティブセルがセル D4 に移動し セル D3 には計算結果 4 が表示されます 1 3 4 5 6-9 -
(6) 四則演算 加減乗除 セル D4 に 18 ( セル B1 に入力した数字 ) と 4 ( セル D3 にある計算結果 ) を掛けて 10 を足し算した計算結果を表示してみましょう D4 = B1 * D3 + 10 の計算 1 セル D 4 をアクティブセルにし キーボードより = を入力します そのままの状態で セル B1 をクリックします 3 次に * を入力し 続けて セル D3 をクリックします 4 さらに + を入力し キーボードより 10 を入力します 5 セル D4 と数式バーに = B1*D3+10 と表示されていることを確認したら Enter キーを押し 確定します 6 アクティブセルがセル D5 に移動し セル D4 には計算結果 8 が表示されます 1 3 4 5 6-10 -
第 章住所録の作成 13104-EXCEL-shokyu-Ver4.0 1. 作成イメージ ワークシートに名前や住所等を入力して 次のような住所録を作成しましょう 作成概略 入力や操作の順番に関しては 状況に合わせ 適宜変えて行います 数字や文字の入力 : 氏名や住所の入力 列や行の幅の調整 : 文字数に合わせて幅を決定 タイトルの入力 : 名称の中央揃えやセルの結合 罫線の設定 : 格子状の罫線や二重線を引く 印刷プレビューで確認 - 11 -