03資料2-2 WLBレポート案

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仕事と生活の調和レポート2017 第2章第3節

女性の活躍促進や仕事と子育て等の両立支援に取り組む企業に対するインセンティブ付与等 役員 管理職等への女性の登用促進 М 字カーブ問題の解消には企業の取組が不可欠 このため 企業の自主的な取組について 経済的に支援する 経営上のメリットにつなぐ 外部から見えるようにし当該取組の市場評価を高めるよう政

従業員に占める女性の割合 7 割弱の企業が 40% 未満 と回答 一方 60% 以上 と回答した企業も 1 割以上 ある 66.8% 19.1% 14.1% 40% 未満 40~60% 未満 60% 以上 女性管理職比率 7 割の企業が 5% 未満 と回答 一方 30% 以上 と回答した企業も 1

ダイバーシティ 年に向けた政策展開のポイント テレワークが当たり前になる社会 の実現に向け 多様な主体と連携した普及啓発や導入支援への取組を強化 地域での就労支援やマッチング強化により 女性や高齢者の就業を推進 働き方改革と併せて時差 Biz の定着に向けた取組を推進 強化した政策

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我が国の女性の活躍推進に向けて

女性の活躍推進に向けた公共調達及び補助金の活用に関する取組指針について

子ども・子育て会議(第7回) 次世代育成支援対策推進法の延長等の検討について

スライド 1

あおもり働き方改革推進企業認証制度 Q&A 平成 29 年 12 月 14 日 Vol.1 目次 1 あおもり働き方改革推進企業認証制度全般関係 Q1 県外に本社がある場合はどのように申請できるのか P1 2 あおもり働き方改革宣言企業関係 Q2 次世代法に基づく一般事業主行動計画とはどういうものか

女性が働きやすい環境を整え社会に活力を取り戻す

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PowerPoint プレゼンテーション

女性の活躍推進の意義と課題 意 義 課題 少子高齢化で生産年齢人口が減少 労働力人口の増加 海外を含む企業間競争の中で 性別に関わらず優秀な人材の確保が必要 埋もれている優秀な人材の確保 少子化と生産年齢人口の減少が進む中で 女性の活躍の推進は喫緊の課題 女性の労働力率は 第 1 子出産を機に 6

23 歳までの育児のための短時間勤務制度の制度普及率について 2012 年度実績の 58.4% に対し 2013 年度は 57.7% と普及率は 0.7 ポイント低下し 目標の 65% を達成することができなかった 事業所規模別では 30 人以上規模では8 割を超える措置率となっているものの 5~2

22222

第2章第3節

4 子育てしやすいようにするための制度の導入 仕事内容への配慮子育て中の社員のため以下のような配慮がありますか? 短時間勤務ができる フレックスタイムによる勤務ができる 勤務時間等 始業 終業時刻の繰上げ 繰下げによる勤務ができる 残業などの所定外労働を制限することができる 育児サービスを受けるため

ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)  レベル診断チェックシート

目次. 独立行政法人労働政策研究 研修機構による調査 速報値 ページ : 企業調査 ページ : 労働者調査 ページ. 総務省行政評価局による調査 ページ

スライド 1


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PowerPoint プレゼンテーション

第 1 部 施策編 4

平成23年9月29日WG後修正

中小企業のための「育休復帰支援プラン」策定マニュアル

1 広島県商工会議所連合会 広島県働き方改革実践企業 認定申請書 ( 様式第 1 号 ) 2 認定基準該当状況申告書 ( 様式第 2 号 ) 3 労働組合等 ( 又は従業員 ) の意見書 ( 様式第 3 号 ) 4 添付書類リスト ( 別紙様式 ) 5 添付書類ア取組内容がわかる社内資料の写し (

男女共同参画局

育児短時間勤務

働き方の現状と今後の課題

社会的責任に関する円卓会議の役割と協働プロジェクト 1. 役割 本円卓会議の役割は 安全 安心で持続可能な経済社会を実現するために 多様な担い手が様々な課題を 協働の力 で解決するための協働戦略を策定し その実現に向けて行動することにあります この役割を果たすために 現在 以下の担い手の代表等が参加

( 会社及び個人 ) ( 適用日 : 平成 30 年 12 月 12 日 年利 :%) 一 般 貸 付 振 興 事 業 貸 付 設備資金 設備資金 運転資金 基準利率 1.16 ~ 2.85 % 特別利率 A 0.76 ~ 1.89 % 特別利率 B 0.51 ~ 1.90 % 特別利率 C 0.3

主な論点 資料 4 1. ワーク ライフ バランスの推進 生産性向上等の観点から 働き方とともに休み方を見直すことの必要性 重要性 (1) 有給休暇取得状況と長時間労働の国際比較 (2) 休暇取得と生産性との関係 (3) 仕事と仕事以外の生活の充実 2. 秋の連休の大型化等を実現する上での課題 (1

市町村における住民自治や住民参加、協働に関する取組状況調査

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企業の人材確保支援 中小企業人材支援センターによる採用 定着支援や 障がい者の雇用促進 企業の成長を担うプロ人材の採用支援等により 大阪産業を支える中小企業の人材確保を支援する 大阪働き方改革支援センターの人材確保支援の機能を強化し 大阪人材確保推進会議と協働して製造 運輸 建設の 3 分野を中心に

第第第ライフスタイルに対する国民の意識と求められるすがた50 また 働いていないが 今後働きたい と回答した人の割合は 男性では 7.4% であるのに対し て 女性は19.1% である さらに 女性の中では 30 代の割合が高く ( 図表 2-1-2) その中でも 特に三大都市圏で高い割合となってい

もっと女性が活躍できる建設業 推進パッケージ 建設業における女性活躍は 官民挙げた もっと女性が活躍できる建設業行動計画 ( 昨年 8 月策定 ) を受け 5 年以内に女性倍増 を目指して官民で様々な取組がスタート 昂じている機運を業界全体で持続 浸透させ取組を加速化するためには 地域ぐるみの活動の

小川町女性職員活躍推進行動計画 平成 28 年 3 月 31 日小川町長小川町議会議長小川町教育委員会小川町選挙管理委員会小川町農業委員会 小川町における女性職員の活躍の推進に関する特定事業主行動計画 ( 以下 本計画 という ) は 女性の職業生活における活躍の推進に関する法律 ( 平成 27 年

図 1-a 貴社は 働き方改革に向けた取り組みを なっていますか? ( 企業規模別 ) 0% 20% 40% 60% 80% 100% 1 50 名 4 46% 6% 名 55% 36% 9% 名 63% 301 名以上 82% 9% 図 2 働き方改革に取り組んでいな

地方公務員の育児休業等取得状況 育児休業取得率 ( 教員及び消防 警察職員を含む ) 特別休暇取得率 ( 教員及び消防 警察職員を含む ) (%) (%)

報告事項 女性の職業生活における活躍の推進に関する秋田県教育委員会特定事業主行動計画 ( 第 1 期計画 ) の策定について 教育庁総務課 義務教育課 高校教育課 特別支援教育課 1 趣旨女性の職業生活における活躍の推進に関する法律 ( 平成 27 年法律第 64 号 ) 第 15 条第 1 項の規

内閣府令本文

Microsoft Word - 行動計画(ダイジェスト)【最終版】

Microsoft Word - RM最前線 doc

Microsoft Word - H29 結果概要

13 第2章 基本目標Ⅲ

4 父親も育児参画しよう! 父親となる職員に, 配偶者出産休暇や男性の育児参加休暇を取得するよう働き掛けましたか 対象の職員全てに働き掛けは行われている 回答数 76 0 全人数割合 (%) 対象者なし 293 配偶者出産休暇 (3 日 ) 数値目標 31 年度までに配偶者出

( 会社及び個人 ) ( 適用日 : 平成 28 年 12 月 9 日 年利 :%) 一 般 貸 付 振 興 事 業 貸 付 設備資金 設備資金 運転資金 日本政策金融公庫国民生活事業 ( 生活衛生資金貸付 ) 主要利率一覧表 下記以外の設備資金 ( 注 2) 融資の種類利率 ( 注 1) 省エネル

三鷹市健康福祉総合計画2022

Microsoft PowerPoint - 9月末公表(栃木県正社員転換・待遇改善実現プラン)

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敦賀市次世代育成支援対策行動計画(特定事業主行動計画)改訂にあたって

Microsoft PowerPoint - 【資料6】業務取り組み

第2節 茨木市の現況

IP サポートプラン 2016 ~ 石川県警察特定事業主行動計画 ~ 第 1 目的この計画は 次世代育成支援対策推進法 ( 平成 15 年法律第 120 号 ) 及び女性の職業生活における活躍の推進に関する法律 ( 平成 27 年法律第 64 号 ) に基づく特定事業主行動計画として 職員が仕事と子

男女共同参画に関する意識調査

第 1 章調査の実施概要 1. 調査の目的 子ども 子育て支援事業計画策定に向けて 仕事と家庭の両立支援 に関し 民間事業者に対する意識啓発を含め 具体的施策の検討に資することを目的に 市内の事業所を対象とするアンケート調査を実施しました 2. 調査の方法 千歳商工会議所の協力を得て 4 月 21

令和 2 3 年度入札参加資格審査の改正について 1 建設工事における令和 2 3 年度入札参加資格審査主観的評価項目の改正 平成 年度 令和 2 3 年度 ア工事成績評点 ( 算定式 ) 最大 点 イ工事件数評点 ( 算定式 ) (H30 業種別最大 - 値 ) ウ優

仕事と生活の調和 ( ワーク ライフ バランス ) に関する意識調査について Ⅰ. 調査目的 本調査は 仕事と生活の調和 ( ワーク ライフ バランス ) の現状及び仕事と生活の調和の実現を推進するための新たな国民運動である カエル! ジャパンキャンペーン に関して 国民の意識やニーズを把握し 今後

(2) 熟練技能者等の派遣による若年技能者等に対する実技指導ものづくりマイスター対象職種以外の職種で企業等から実技指導の要請を受けた場合 熟練技能者等を派遣し実施します (3) 学校単位の製作実演のイベント熟練技能者等を小中学校 訓練施設等へ派遣し 製作実演 ものづくり体験等を行う ものづくり体験教

別添

11月は『職業能力開発促進月間

平成30年版 少子化社会対策白書 概要版(PDF版)

男女共同参画に関する意識調査

Microsoft Word 年度評価シート.docx

参考 男女の能力発揮とライフプランに対する意識に関する調査 について 1. 調査の目的これから結婚 子育てといったライフ イベントを経験する層及び現在経験している層として 若年 ~ 中年層を対象に それまでの就業状況や就業経験などが能力発揮やライフプランに関する意識に与える影響を把握するとともに 家

PowerPoint プレゼンテーション

求職者と企業を繋ぐ支援ツールであるジョブ カードが 在職者 学生にも使いやすくなりました ジョブ カードは キャリア プランシート 職務経歴シート 職業能力証明シート で構成されており キャリアコンサルティング ( P23) 等の相談のもと生涯を通じた キャリア プランニング ( 職業生活設計 )

平成27年版少子化社会対策白書 全文(PDF形式)

3 社会全体が支える力 を大きくするために Ⅲ-3-1 結婚 妊娠 出産 育児の切れ目のない支援の推進 施策体系 123

生涯現役促進地域連携事業に係る企画書の評価等について 1 評価委員会の設置等 (1) 厚生労働省職業安定局雇用開発部高齢者雇用対策課 ( 以下 事務局 という ) に生涯現役促進地域連携事業の企画書評価のため 生涯現役促進地域連携事業企画書等評価委員会 ( 以下 評価委員会 という ) を設置する

参考 1 男女の能力発揮とライフプランに対する意識に関する調査 について 1. 調査の目的これから結婚 子育てといったライフ イベントを経験する層及び現在経験している層として 若年 ~ 中年層を対象に それまでの就業状況や就業経験などが能力発揮やライフプランに関する意識に与える影響を把握するとともに

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平成 31 年度予算案 の概要について 平成 30 年 12 月 人材開発統括官

内閣官房パンフ1.indd

経済団体との連携による女性活躍支援拠点 京都ウィメンズベース の開設 ➁ 輝く女性応援京都会議 行動宣言 行動宣言 1 自主的な行動計画の策定推進 行動宣言 2 積極的な人材発掘 能力開発 登用等の推進 行動宣言 3 働き方改革 の推進による環境づくり 行動宣言 4 起業 創業の推進 平成 28 年

Microsoft PowerPoint - 【セット版】140804保育キャンペーン資料

職場環境 回答者数 654 人員構成タイプ % タイプ % タイプ % タイプ % タイプ % % 質問 1_ 採用 回答 /654 中途採用 % 新卒採用 % タ

様式 重点項目 産業を担う人材確保対策の推進 雇用情勢の改善を背景に 就職相談者の減少が見込まれる中にあっても 本県産業の持続的な発展を図るため 優れた人材を確保していく必要があることから 県内外の学生や若年者をはじめとした幅広い世代 UI ターン希望者に対するきめ細かな支援により 人材確保を図りま

1 柔軟な働き方の推進 (1) 在宅勤務職員が 自宅において貸出用モバイルパソコンを活用し インターネット回線経由で庁内 LAN( ファイルサーバー等 ) に接続して通常の業務を遂行できる制度を構築する なお 業務を行う際には 山形県情報セキュリティポリシーを遵守するものとする ( 以下 (2) (

Microsoft PowerPoint - いしかわの「働き方改革」H30.4

基本目標 Ⅰ 重点分野 1 あらゆる分野における女性の活躍の推進 社会における政策 方針決定過程への女性の参画拡大 < 基本的考え方 > 男女共同参画社会の形成に当たっては 男女が社会の対等な構成員として 政策 方針決定に共に参画することが極めて重要です しかしながら 本県における女性の政策 方針決

参考 平成 27 年 11 月 政府税制調査会 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する論点整理 において示された個人所得課税についての考え方 4 平成 28 年 11 月 14 日 政府税制調査会から 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する中間報告 が公表され 前記 1 の 配偶

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地域雇用活性化コース 厚生労働省採択事業 (H28 ~ 30 年度 ) 平成 29 年度 三重県地域活性化 雇用創造プロジェクト事業 地域雇用 活性化コース 対象業種 飲食料品小売業 宿泊業 飲食店電気業 鉄道業 道路旅客運送業 道路貨物運送業 倉庫業 運輸に附帯するサービス業 各種商品小売業 織物

第28回介護福祉士国家試験 試験問題「社会の理解」

 

今後の雇用均等行政について

認定企業の取組事例その 2 株式会社 INAX 所在地 : 愛知県業種 : 製造業労働者数 : 5,887 人 ( 男性 3,896 人 女性 1,991 人 ) 2 期目行動計画 2 期目行動計画取組状況 計画期間平成 19 年 4 月 1 日 ~ 平成 21 年 3 月 31 日 内 容 目標

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1 取組の目的一人ひとりが心身ともに健康で いきいきと働くことで生産性を高め 価値を創造し利益を生むことと それにより 働きやすい会社 やりがいのある会社 成長し続ける会社 を実現することを目的として 働き方改革の取組を進めている 2 現在の取組 働き方改革推進室 を中心とした取組の推進同社では約

女性活躍推進アンケート2017 報告

2016 年度の主な活動実績 2WAY マネジメント 2WAY コミュニケーションをより充実させ 効果的な面談を実施するための運用について 2016 年度も継続して 労使間で協議を重ねま した また One NEC Survey( 従業員意識調査 ) の結果もふまえ 各職場でのマネジメント向上施策を

Microsoft Word - アクション8本文(確定版)

第3節 重点的な取り組み

女性が働きやすい制度等への見直しについて

平成 24 年度職場体験 インターンシップ実施状況等調査 ( 平成 25 年 3 月現在 ) 国立教育政策研究所生徒指導 進路指導研究センター Ⅰ 公立中学校における職場体験の実施状況等調査 ( 集計結果 ) ( ) は 23 年度の数値 1 職場体験の実施状況について ( 平成 24 年度調査時点

求職者と企業を繋ぐ支援ツールであるジョブ カードが 在職者 学生に も使いやすくなりました ジョブ カードは キャリア プランシート 職 務経歴シート 職業能力証明シート で構成されており キャリアコンサルティング ( P19) 等の相談の もと生涯を通じた キャリア プランニング ( 職業生活設計

Transcription:

第 2 章 第 3 節地方公共団体の取組

Ⅰ 都道府県 政令指定都市における取組 憲章 では 仕事と生活の調和の実現のために各関係者が果たす役割について示しており 地方公共団体については 仕事と生活の調和の現状や必要性は地域によって異なることから その推進に際しては 地方公共団体が自らの創意工夫のもとに 地域の実情に応じた展開を図る とされています 内閣府では 都道府県と政令指定都市を対象に 2017 年度における取組について調査を行いました ここでは その調査結果の概要をご報告します 詳細は http://wwwa.cao.go.jp/wlb/local/h29suishin-list.html 1.2017 年度地方公共団体におけるワーク ライフ バランス推進施策に関する調査結果概要 (1) 関係機関との連携 推進組織の設置状況連携 推進組織を設置している都道府県は 27 か所 (57%) 政令指定都市は 14 か所 (70%) です 都道府県 政令指定都市とも 庁内の関係部署より 企業等使用者代表や労働者代表など 庁外の関係機関との連携 推進組織を設置している方が多くなっています (2) 政労使による宣言 合意の実施状況政労使による宣言 合意を有する都道府県は 36 か所 (77%) 政令指定都市は5か所 (25%) です (3) 表彰及び登録 認定 認証の実施状況仕事と生活の調和に関する表彰を実施している都道府県は 29 か所 (62%) 政令指定都市は 15 か所 (75%) です 登録 認定 認証制度を実施している都道府県は 47 か所 (100%) 政令指定都市は 13 か所 (65%) です 評価対象となる取組には 子育て 次世代育成支援 女性活用 男性の家事 育児 ワーク ライフ バランス等の推進を目指した取組などがあります か所 (90%) です そのうち 奨励金 助成金制度を行っている都道府県は 22 か所 政令指定都市は6か所で 内容をみると 働き方を見直す企業への助成 男性の育児休業など仕事と家事 育児との両立を支援する奨励金などがあります また 融資制度 優遇金利の設定を行っている都道府県は 33 か所で 政令指定都市は5か所です 内容をみると 働きやすい職場づくりのための資金融資制度や子育て支援企業への中小企業融資制度資金の金利優遇などがあります そして 公契約上の配慮を行っている都道府県は 38 か所 政令指定都市は 15 か所です 内容を見ると ワーク ライフ バランスの取組を積極的に行っている企業等に対する 総合評価落札方式での加点評価や 入札参加資格審査時の加点評価などがあります (5) 仕事と生活の調和に関する個人向けの経済的支援の実施状況仕事と生活の調和に関する個人向け給付や貸付など直接的な経済的支援を行っている都道府県は 16 か所 (34%) 政令指定都市は4か所(20%) です 内容は 育児 介護休業中の生活資金を貸し付ける制度が最も多く その他 男性の育児休業取得促進のための支援などがあります (4) 推進企業 団体に対する経済的支援の実施状況推進企業 団体に対する経済的支援を行っている都道府県は 45 か所 (96%) 政令指定都市は 18 (6) 仕事と生活の調和に取り組む企業や団体に対する専門的アドバイス提供の実施状況仕事と生活の調和に取り組む企業や団体に対する専門的アドバイスの提供を行っている都道府県は 45 か所 (96%) 政令指定都市は 10 か所 (50%) 92

です 内容は ワーク ライフ バランス等を推進する企業へのアドバイザー派遣が多く その他 窓口設置による助言 相談対応 研修への講師派遣等があります (7) 講座 セミナー シンポジウム イベントの実施状況講座 セミナー シンポジウム イベントを実施している都道府県は 46 か所 (98%) 政令指定都市は 18 か所 (90%) です 内容は 主に企業や団体を対象とするものが多く その他 一般市民を対象とするものや 大学生等を対象とするものがあります 革を推進する取組 保育施設の設置促進など子育てを支援する取組 父子手帳 の発行や イクメン イクボスのネットワークづくりなど男性の家事 育児への参画を促進する取組 内部職員向けのセミナーの実施 夏の朝型勤務 プレミアム フライデー 賛同事業など様々な取組が実施されています 参考 P19 地方公共団体の取組 ~みえの育児男子プロジェクト~ (8) ホームページやパンフレット等を活用した情報提供等の実施状況ワーク ライフ バランスに関する情報提供等を実施している都道府県は 44 か所 (94%) 政令指定都市は 17 か所 (85%) です うち ホームページを開設している都道府県は 36 カ所 政令指定都市は 14 カ所です パンフレット ポスター等による情報提供の内容についてみると ワーク ライフ バランスの推進 制度の利用を促すもの 両立支援 子育て支援に関するものなどがあります (9) ワーク ライフ バランスに関する調査の実施状況 2017 年度にワーク ライフ バランスに関する調査を実施予定又は実施した都道府県は 29 か所 (62%) 政令指定都市は 10 か所 (50%) です (10) ワーク ライフ バランス事業の進捗状況の定期的確認の状況ワーク ライフ バランス事業の進捗状況を定期的に確認している都道府県は 26 か所 (55%) 政令指定都市は 11 か所 (55%) です (11) ワーク ライフ バランス推進に向けた取組の状況上記以外にも テレワークの普及促進や ノー残業デーの実施 休暇取得促進など働き方改 93

2.2017 年度地方公共団体における公共調達を活用したワーク ライフ バランス等推進企業の加点評価等の取組状況女性活躍の前提となるワーク ライフ バランスの実現に向けた取組を加速するため 女性活躍推進法第 20 条及び 取組指針 等に基づき 国では 2016 年度から 価格以外の要素を評価する調達 ( 総合評価落札方式 企画競争方式 ) で えるぼし認定 くるみん プラチナくるみん認定 ユースエール認定を取得した企業や 女性活躍推進 法に基づく一般事業主行動計画を策定した中小企業を ワーク ライフ バランス等推進企業 として 加点評価する取組を実施しています ( 詳細はp.45) 同法において 地方公共団体では 国の施策に準じた取組が努力義務となっていることから 都道府県及び政令指定都市における国に準じた取組やワーク ライフ バランスに関する評価の取組状況調査を 2016 年度に引き続き実施しました 都道府県 政令指定都市のワーク ライフ バランスに関する評価の取組状況 (1) 国に準じた加点評価の取組 2017 年度に国に準じた加点評価の取組を実施済の 都道府県は 3 か所 ( 秋田県 東京都 香川県 ) 政令 指定都市は 8 か所 ( 横浜市 新潟市 名古屋市 大 阪市 堺市 神戸市 広島市 北九州市 ) 計 11 か 所となり 昨年度調査から 6 か所増加しました 一 方で 今後実施予定の都道府県 政令指定都市はともに0か所となりました また 検討中及び今後検討予定の都道府県は10 か所 政令指定都市は3 か所 計 13 か所となり 昨年度調査から 14 か所減少しました 都道府県 (47) 政令指定都市 (20) 本調査において 国に準じた取組 とは 国と同様に 総合評価落札方式及び企画競争方式において 女性活躍推進法に基づくえるぼし認定やその他の認定 ( 少なくともえるぼし認定 ) を加点評価する取組を指しています (2) ワーク ライフ バランスに関する加点評価項目の設定状況えるぼし くるみん プラチナくるみん ユースエール 女性活躍推進法に基づく一般事業主行動計画の策定 (300 人以下の中小企業に限る ) 及 び地方公共団体独自のワーク ライフ バランス等認定 表彰等を加点評価する取組について 調達方式 ( 総合評価落札方式及び企画競争方式 ) 別 調達区分 ( 物品役務及び公共工事 ) 別の実施状況は以下のとおりです 94

都道府県 (47) 政令指定都市 (20) 詳細は http://wwwa.cao.go.jp/wlb/local/h29suishin-list.html 95

Ⅱ 全国知事会における取組 1. 全国知事会の提言について 全国知事会では 少子化の克服や男女が共に 活躍できる社会の実現に向けては ワーク ラ イフ バランスの推進が重要であるとの観点か ら 全国知事会議 (2017 年 7 月 27 28 日岩手 県で開催 ) において協議を行い 次の提言を取 りまとめました 次世代を担う 人づくり に向けた少子化対策と子どもの貧困対策の抜本強化 ( 抜粋 ) 提言 2 働き方改革の実現 ( 子育て負担のシェア キャリアへの不安の解消 ) 男性の育児参加を促進する仕組みの導入 日本版 パパ クオータ制 の導入の検討 女性のキャリア形成に対する支援の拡充 早期の職場復帰をサポートする企業 団体等へ の支援 育児休業期間中の女性のスキルアップ ( 資格の 取得等 ) をサポートする企業 団体等への支援 提言 4 子育てしながら再就業を希望する女性を支援する環境の整備〇全てのハローワークへのマザーズコーナー等の設置 地方が行う女性を対象としたワンストップ就労相談窓口への支援〇スキルアップ研修をはじめ 育児等と両立しやすい短時間訓練や託児サービス付き職業訓練など 育児等による退職後の再就業を支援する研修 職業訓練の拡充〇大学等における女性の学び直しの促進による再チャレンジの後押し 学び直し後の再就業を支援するための企業側への雇用促進の働きかけ等 提言 5 女性が活躍できる職場環境の整備 女性の起業の支援〇男女共同参画の実現に向けて国民の理解の一層の向上を図るとともに クオータ制の導入等 企業における女性の登用の社会政策としての積 極的な推進 ウーマノミクスの加速で地方創生 日本再生 ~ 女性も男性も共に働き 共に育み 活躍する社会 ~ ( 抜粋 ) 提言 1 ワーク ライフ バランスを推進し 家庭と両立しながら安心して働き続けられる環境の整備 〇長時間労働の是正をはじめとした働き方改革 やワーク ライフ バランスの推進 発注者 消 費者サイドでのサービス水準見直しの意識改革 による時間外労働の縮減など 政府主導によるポ ジティブキャンペーンの積極的な展開と指導監 督の強化 〇企業における女性の活躍推進やワーク ライ フ バランスの推進など 働き方の見直し全般に ついて専門的な観点から指導 助言を行う相談窓 口の設置やアドバイザーの配置など地域の実情 に応じた取組に対する支援 〇女性の管理職への登用促進など 中小企業における女性の活躍の支援 ( 女性活躍推進法に基づく一般事業主行動計画の従業員 101 人以上の企業への義務付け 100 人以下の企業が計画策定した場合の奨励金の交付 公表項目の拡大 女性管理職育成に対する助成等 ) 〇これまで女性の参画が少なかった分野への職域拡大のための支援 2. 先進政策バンクについて全国知事会では 各都道府県の先進的な取組を提案 共有し合い 良いものを広げるとともに 切磋琢磨により創造性豊かな発想に繋げる情報提供の場として活用することを目的にし インターネットを通じて事例の分類による検索を行えるよう 先進政策バンク を設置しています 詳細は http://www.nga.gr.jp/app/seisaku/ 96

先進政策バンク登録政策の紹介 あおもり働き方改革推進企業認証制度 ( 青森県 ) 従業員の結婚や子育ての希望を実現し 少子化対策の推進を目指すため 若者の雇用安定 女性の継続就業及び活躍推進 男性の家庭参画やワーク ライフ バランス等 働き方改革 に取り組む企業を県が認証し支援する制度を 2017 年度に創設しました あおもり働き方改革推進企業 (2017 年 11 月 10 日 32 社 ) には 働き方改革の取組に要した経費の一部補助 県が行う入札参加資格を申請する際の加点 県特別保証融資制度や県内金融機関による低利融資の活用のほか 企業就職説明会の優先的参加等優遇措置を行っています また 県庁ホームページ等から 県が実施する働き方改革に係る事業を一元的に発信しているほか あおもり働き方改革推進企業 の検索及び取組事例の紹介等を行うなど 事業主及び求職者等利用者に分かりやすい 働き方改革 の情報発信を行っています 詳細は http://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/kenko/ kodomo/hatarakikata-ninsyo.html とちぎの女性活躍応援サイト とちぎウーマンナビ ( 栃木県 ) 合言葉は ONE-UP!WOMAN 職場 家庭 地域などあらゆる場で女性の活躍が進み 男性も女性もいきいきと暮らせる社会の実現を目指し 県内の女性や企業 団体向けに様々な情報を発信しています 県内で活躍する女性や男性からのメッセージを掲載する ONE-UP!WOMAN インタビュー や それぞれのライフステージの女性のニーズにあった情報を一元的に入手できる とちぎの女性応援情報 オール栃木体制で女性の活躍を応援する とちぎ女性活躍応援団 や 男女生き活き企業 認定 表彰制度の紹介など 様々なコンテン ツを通して 女性の なりたい自分に近づく一歩 や企業 団体の女性の活躍推進の取組を応援します 詳細は http://www.tochigi-woman-navi.jp/ 女性農業者の活躍促進 ( 兵庫県 ) 女性は農林水産業の担い手として重要な役割を果たしていますが 農業の担い手 特に女性の減少傾向が大きく 女性従事者の確保が喫緊の課題となっています そこで 兵庫県では 兵庫県農業の一層の活性化を図るため 若い世代を中心とした女性の農業分野での活躍を促進しています 2017 年度は 就農を希望する女性に対する支援として 女性向け就農セミナーと相談会を実施しました セミナーでは 先輩女性農業者による体験談等を通じて 就農への不安が軽減され 就農に向けて踏み出すきっかけとなりました また 就農後の女性農業者に対しては 交流会を実施し 女性農業者間でのネットワークの形成を図りました 農業法人等雇用事業者に対しては 女性を雇用する上でのポイントや有利性について 社会労務士による研修を実施し 女性の雇用促進を図りました 〇 仕事と生活の こぴっと ( )! 両立宣言 ~ 若手職員を中心としたプロジェクトチームによる働き方改革の取組 ~( 山梨県 ) 2016 年 5 月に 働きやすい職場をどうつくるかを検討するプロジェクトチームを設置しました 公募で選ばれた若手職員が働き方の課題に対する改善案を 11 月に知事に提案 2017 年 1 月には 知事が 仕事と生活の こぴっと! 両立宣言 を行い ワーク ライフ バランスの推進に県庁全体で取り組むこととしました 2017 年度から 全ての所属長にワーク ライフ バランス推進のためのマネジメントプラン作成を義務づけ 職場ごとの業務量削減率など数値目標を設定し その達成率を人事評価に反映させることにしました また 若手職員の検討チームは 業務改 第 2 章第 3 節 97

善のヒントをまとめた庁内広報紙を発行し 模範的な働き方をする職員を表彰する制度を創設するなど 庁内での意識改革に取り組んでいます 今後は 各職場で実行された取組の効果を検証し より効果のある取組内容を検討します 甲州弁で しっかり という意味 第 2 章第 3 節 98