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改正要綱 第 1 国家公務員の育児休業等に関する法律に関する事項 育児休業等に係る職員が養育する子の範囲の拡大 1 職員が民法の規定による特別養子縁組の成立に係る監護を現に行う者 児童福祉法の規定により里親である職員に委託されている児童であって当該職員が養子縁組によって養親となることを希望しているも

子宮頸がん予防措置の実施の推進に関する法律案要綱

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京都府がん対策推進条例をここに公布する 平成 23 年 3 月 18 日 京都府知事山田啓二 京都府条例第 7 号 京都府がん対策推進条例 目次 第 1 章 総則 ( 第 1 条 - 第 6 条 ) 第 2 章 がん対策に関する施策 ( 第 7 条 - 第 15 条 ) 第 3 章 がん対策の推進

)各 職場復帰前 受入方針の検討 () 主治医等による 職場復帰可能 との判断 主治医又はにより 職員の職場復帰が可能となる時期が近いとの判断がなされる ( 職員本人に職場復帰医師があることが前提 ) 職員は健康管理に対して 主治医からの診断書を提出する 健康管理は 職員の職場復帰の時期 勤務内容

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4 父親も育児参画しよう! 父親となる職員に, 配偶者出産休暇や男性の育児参加休暇を取得するよう働き掛けましたか 対象の職員全てに働き掛けは行われている 回答数 76 0 全人数割合 (%) 対象者なし 293 配偶者出産休暇 (3 日 ) 数値目標 31 年度までに配偶者出

アレルギー疾患対策基本法 ( 平成二十六年六月二十七日法律第九十八号 ) 最終改正 : 平成二六年六月一三日法律第六七号 第一章総則 ( 第一条 第十条 ) 第二章アレルギー疾患対策基本指針等 ( 第十一条 第十三条 ) 第三章基本的施策第一節アレルギー疾患の重症化の予防及び症状の軽減 ( 第十四条

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等により明示するように努めるものとする ( 就業規則の作成の手続 ) 第 7 条事業主は 短時間労働者に係る事項について就業規則を作成し 又は変更しようとするときは 当該事業所において雇用する短時間労働者の過半数を代表すると認められるものの意見を聴くように努めるものとする ( 短時間労働者の待遇の原

Ⅲ コース等で区分した雇用管理を行うに当たって留意すべき事項 ( 指針 3) コース別雇用管理 とは?? 雇用する労働者について 労働者の職種 資格等に基づき複数のコースを設定し コースごとに異なる配置 昇進 教育訓練等の雇用管理を行うシステムをいいます ( 例 ) 総合職や一般職等のコースを設定し

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敦賀市次世代育成支援対策行動計画(特定事業主行動計画)改訂にあたって

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5) 輸送の安全に関する教育及び研修に関する具体的な計画を策定し これを適確に実施する こと ( 輸送の安全に関する目標 ) 第 5 条前条に掲げる方針に基づき 目標を策定する ( 輸送の安全に関する計画 ) 第 6 条前条に掲げる目標を達成し 輸送の安全に関する重点施策に応じて 輸送の安全を確 保

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(2) 特定機関からの報告の受理及び聴取に関すること (3) 特定機関に対する監査に関すること (4) 外国人家事支援人材の保護に関すること (5) 特定機関において外国人家事支援人材の雇用の継続が不可能となった場合の措置に関すること (6) その他 本事業の適正かつ確実な実施のために必要なこと 3

県立学校職員 ( 趣旨 ) 第 1 条この要綱は 地方公務員法 ( 昭和 25 年法律第 261 号 ) 第 15 条の2 第 1 項第 5 号の規定に基づき 山形県教育委員会における職員 ( 学校教育法 ( 昭和 22 年法律第 26 号 ) 第 7 条に規定する校長及び教員等 ) の標準職務遂行

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大泉町手話言語条例逐条解説 前文 手話は 手指の動きや表情を使って視覚的に表現する言語であり ろう者が物事を考え 意思疎通を図り お互いの気持ちを理解しあうための大切な手段として受け継がれてきた しかし これまで手話が言語として認められてこなかったことや 手話を使用することができる環境が整えられてこ

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13 Ⅱ-1-(2)-2 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している Ⅱ-2 福祉人材の確保 育成 Ⅱ-2-(1) 福祉人材の確保 育成計画 人事管理の体制が整備されている 14 Ⅱ-2-(1)-1 必要な福祉人材の確保 定着等に関する具体的な計画が確立し 取組が実施されている 15

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1 基本健康診査基本健康診査は 青年期 壮年期から受診者自身が自分の健康に関心を持ち 健康づくりに取り組むきっかけとなることを目的に実施しています 心臓病や脳卒中等の生活習慣病を予防するために糖尿病 高血圧 高脂血症 高尿酸血症 内臓脂肪症候群などの基礎疾患の早期発見 生活習慣改善指導 受診指導を実

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1. はじめに 本格的な地方分権の時代を迎え 市民に最も身近な地方自治体は 市民ニーズに応じた政策を自ら意志決定し それを自己責任の下に実行することがこれまで以上に求められており 地方自治体の果たすべき役割や地方自治体に寄せられる期待は ますます大きくなっています このような市民からの期待に応えるた

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(2) 総合的な窓口の設置 1 各行政機関は 当該行政機関における職員等からの通報を受け付ける窓口 ( 以下 通報窓口 という ) を 全部局の総合調整を行う部局又はコンプライアンスを所掌する部局等に設置する この場合 各行政機関は 当該行政機関内部の通報窓口に加えて 外部に弁護士等を配置した窓口を

第 2 章計画の推進及び進行管理 1 計画の推進 県 市町村及び県民が 関係機関等と相互に連携を図りながら 県民の歯 口腔の健康づくりを推進します 県における推進 (1) 全県的な推進 県全域の課題を踏まえた基本的施策や方向性を示すとともに 取組の成果について継続的な評価を行い 県民の生涯を通じた歯

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( 休憩時間 ) 第 3 条 任命権者は 1 日の勤務時間が 6 時間を超える場合においては 少な くとも45 分 8 時間を超える場合においては 少なくとも1 時間の休憩時間を それぞれ所定の勤務時間の途中に置かなければならない 2 前項の休憩時間は 職務の特殊性又は当該公署の特殊の必要がある場合

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議第 18 号 ( 趣旨 ) 三島市職員の公益的法人等への派遣等に関する条例案 第 1 条 この条例は 公益的法人等への一般職の地方公務員の派遣等に関する法律 ( 平成 12 年法律第 50 号 以下 法 という ) 第 2 条第 1 項及び第 3 項 第 5 条第 1 項 第 6 条第 2 項 第

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23 歳までの育児のための短時間勤務制度の制度普及率について 2012 年度実績の 58.4% に対し 2013 年度は 57.7% と普及率は 0.7 ポイント低下し 目標の 65% を達成することができなかった 事業所規模別では 30 人以上規模では8 割を超える措置率となっているものの 5~2

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過労死等の防止のための対策に関する大綱 ( 平成 30 年 7 月 24 日閣議決定 ) の概要 ~ 過労死をゼロにし 健康で充実して働き続けることのできる社会へ ~ 第 1 はじめに 1 これまでの取組 過労死等防止対策推進法の成立 施行の背景 過労死等の防止のための対策に関する大綱の策定 見直し

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評価項目 A Bともすべての項目に を入れてください 評価項目 A 宣言内容 ( 共通項目 ) チェック項目 取り組み結果 出来た概ね出来た出来なかった 1 経営者が率先し 健康づくりに取り組みます 健康宣言証の社内掲示など 健康づくりに関する企業方針について 従業員へ周知していますか? 経営者自身

二さらに現代社会においては 音楽堂等は 人々の共感と参加を得ることにより 新しい広場 として 地域コミュニティの創造と再生を通じて 地域の発展を支える機能も期待されている また 音楽堂等は 国際化が進む中では 国際文化交流の円滑化を図り 国際社会の発展に寄与する 世界への窓 にもなることが望まれる

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一公職の候補者となる労働者の雇用の継続の確保のための立候補休暇に関する法律案目次第一章総則 ( 第一条 第二条 ) 第二章立候補休暇 ( 第三条 第六条 ) 第三章雑則 ( 第七条 第九条 ) 附則第一章総則 ( 目的 ) 第一条この法律は 立候補休暇の制度を設けることにより 公職の候補者となる労働

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目 次 はじめに 1 第 1 条目的 2 第 2 条定義 3 第 3 条基本理念 5 第 4 条市民の責務 7 第 5 条歯科医療等関係者の責務 9 第 6 条保健医療等関係者の責務 10 第 7 条事業者の責務 11 第 8 条市の責務 12 第 9 条基本的施策 13 第 10 条基本計画 16

<はじめに> 退職後, 民間企業等に再就職した者による現職職員への働きかけ規制などにより, 職員の退職管理を適正に行い, 職務の公正な執行及び公務員に対する住民の信頼を確保するため, 地方公務員法が改正され, 平成 28 年 4 月 1 日に施行されました 本市では, 改正法の施行に伴い, 旭川市職

(2) 継続勤務年数の割合平成 25 年度平成 26 年度 ( 単位 : %) 区分職員数勤務継続年数職員数勤務継続年数離職率 年月 年月 離職率 男 全職員 女

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国家公務員福利厚生基本計画 平成 3 年 3 月 20 日内閣総理大臣決定 はじめに近年 少子 高齢社会の進行 国際化 情報化の進展 職場環境の急激な変化によるストレス要因の増加等 社会経済情勢が大きく変化する中で 全体の奉仕者として国民の期待に応えうる事務 事業を能率的かつ効率的に遂行していくために福利厚生施策を推進していくことの重要性が一層高まっている 特に 職場環境の変化 国際業務の増大等に伴う職務内容の多様化 複雑化等により 職員が疲労やストレスを一層蓄積させている このため 業務の合理化及び効率化とともにメンタルヘルス対策の一層の強化が 職員が安心して職務に専念するための重要な要素となっている このような中で 職員の心身の健康を確保し 生きがいある充実した生活の実現を図ることが 勤務能率を増進するとともに 活力ある行政の基盤ともなるものであることにかんがみ 本計画において福利厚生施策を推進するに当たっての基本的な方針を示すものである 第 1 総則 1 計画の趣旨及び目的この計画は 国家公務員法第 73 条第 1 項において内閣総理大臣が定めることとされている能率増進に関する計画を定めるものであり 同項に関する施策 ( 以下 福利厚生施策 という ) の推進に関する基本方針を示すことにより 職員の勤務能率の発揮及び増進を図ることを目的とする 2 福利厚生施策の目標国家公務員の福利厚生施策は 職員の心身の健康の保持増進 安全管理 レクリエーション活動の実施等を通じて 職員がその能力を十分に発揮し 安心 安定して公務に専念できる環境を確保することにより 職員の勤務意欲の向上及び勤務能率の増進を図り もって 国民に対してより良質な行政サービスを提供することを目標としてこれを推進する 3 福利厚生施策の推進体制各省各庁の長は この計画の方針を各々の福利厚生施策に反映し 各省庁厚生担当課長会議等における連絡 調整を通じて福利厚生施策の一体的な推進に努めるとともに 共済組合との連携強化やアウトソーシング等の推進を図ることにより 民間との均衡を考慮しつつ 福利厚生施策の効率的かつ効果的な実施に努めるものとする 4 計画のフォローアップ内閣総理大臣は 毎年度における本計画の実施状況について取りまとめるものとする 1

第 2 健康の保持増進職員の心身の健康の保持増進の重要性について積極的な普及啓発を図るとともに 職場環境の改善に努め 疾病の発生を予防することにより 職員の生涯にわたる心身ともに健康な生活を実現する このため 次の事項に重点を置いて職員の健康の保持増進対策を推進する 1 心の健康づくり職場環境の変化 職務内容の多様化 複雑化に伴う職員のストレス要因の増加にかんがみ 職員一人ひとりの心の健康の保持増進 心が不健康になりつつある職員及び心が不健康になった職員への早期発見 早期対応 円滑な職場復帰の支援と再発防止 増加傾向にある自殺の防止等に留意する このため 体系的な教育の実施 相談体制の整備 職場復帰の際の受入方針のモデルの作成 専門機関の利用促進等を図り 特に 職員の心の健康づくりは管理職員の職場マネジメント業務の一部であることから 管理職員を対象とした教育を徹底する また カウンセラー等の資質の向上 カウンセリングに関する理解及び知識の普及等によりカウンセリング制度の充実 利用促進を推進し 心の健康づくりの充実を図る 2 超過勤務縮減の推進等恒常的な長時間に及ぶ超過勤務は 職員の心身の健康や生活に深刻な影響を及ぼすとともに 職員の活力低下により業務遂行等に支障を来すことから 各省各庁の長は 国家公務員の労働時間短縮対策について ( 平成 4 年 12 月 9 日人事管理運営協議会決定 ) 等を踏まえ 超過勤務の一層の縮減に努める また 同様の観点から年次休暇の使用促進を図る 3 業務等に応じた健康管理対策職場における情報通信機器の利用の日常化 業務量の増加等により業務やこれを取り巻く環境が多様化しており このような多様な業務等に対応した適切な健康管理対策を実施することが必要となる このため VDT 作業従事職員については 環境管理 作業管理及び健康管理を行う また 長時間の超過勤務を行った職員についても 医師による面接指導を実施するなど健康管理に配慮する さらに 単身赴任者の健康管理 健康に有害な業務に従事する職員の健康管理等に留意しつつ 職員の業務等に応じた健康管理対策を推進する 4 生活習慣病対策社会環境及び食生活の変化等に伴い がん 心臓病 脳卒中 糖尿病等の生活習慣病に係る対策が重要な課題となっている 生活習慣病を予防するためには 適切な運動を行い 健全な食生活に心がけるなどの生活習慣を維持するとともに 職員が定期健康診断の結果を有効に活用し 自らの生活の改善に努めることが重要となる このため 健康づくりのための教育等の充実 生活習慣病の予防に関する理解と知 2

識の普及等を行い 定期健康診断の充実及びその結果に基づく保健指導を徹底するなど職員の生活習慣病対策を推進する 5 喫煙対策喫煙が健康に与える影響及び受動喫煙の危険性を踏まえ 生活習慣病等を予防する上で喫煙対策は重要な課題となっている このため 職場における受動喫煙防止対策を徹底するほか 職員に対する喫煙と健康に関する正しい知識の普及や禁煙希望者に対する禁煙支援を推進する 6 職場の環境衛生対策職員の心身の健康を保持し 勤務能率を増進するためには 職場の環境衛生を適切な状態に維持 管理することが必要であることにかんがみ 職場の環境衛生状態の把握及びその維持 改善に留意しつつ 職場の環境衛生対策を推進する 7 惨事ストレス対策地震 台風等の自然災害又は凄惨な事件 事故等の対応に当たる職員 直接被害を受けた職員及び現場に遭遇した職員が受けた精神的ストレスを早期に発見して カウンセリング等を通じて症状の緩和を図るための対策を推進する 第 3 安全管理職員の職務に起因する災害の発生を未然に防止し 職務に不安なく従事することができるようにするため 次の事項に留意しつつ 職員の安全管理対策を推進する 1 職員の身の回りの安全管理対策不慮の事故や自然災害に伴う職員の災害の発生を未然に防止するため 職場の整理 整頓 避難訓練等 日常から職員の身の回りの安全管理対策を推進する 2 業務に応じた安全管理対策危険設備の使用 危険作業等により危険を伴う業務に従事する職員に対して 危険設備及び作業環境の点検整備 機械設備及び作業方法の安全化の推進等 業務に応じた安全管理対策を実施する 3 安全管理の周知 徹底職場の安全を確保するためには 職員が自ら主体的に安全管理に取り組むことが必要であるため 安全教育 安全に関する普及啓発 職員の意見を聞くための措置の充実等に努め 職員に安全管理の周知 徹底を図る 第 4 レクリエーション活動の実施レクリエーション活動とは 健全な文化 教養 体育等の活動を通じ 職員の心身の健康の保持増進及び活力の向上を図るとともに 相互のコミュニケーションにより職員の一体感を醸成することを目的とするものである レクリエーション活動の実施に当たっては 多くの職員が参加する機会を確保する 3

とともに 活動の適正かつ効果的な実施を図るため 行事の計画的な実施 適切な管理体制の確保 経費の節減等に留意しつつ 職員の希望にも配慮する また 職員の自発的なレクリエーション活動の支援に努める 第 5 その他福利厚生施策推進に当たっての重要事項職場内外において職員が安心して良質な生活を送ることでその勤務意欲の増進を図るため 次の事項に重点を置いて職員の厚生対策を推進する 1 仕事と生活の調和 ( ワーク ライフ バランス ) の実現に向けた福利厚生 仕事と生活の調和 ( ワーク ライフ バランス ) については 福利厚生施策においても 育児 介護と仕事の両立支援 超過勤務の縮減や年次休暇の使用促進 心の健康づくり対策などを通じ 職員の仕事と生活の調和が実現されるよう努める 2 職員の生活設計の支援職員の在職中から退職後にわたる人生をより充実したものとするため できるだけ早い時期から退職後の生活までも念頭に置いた生活設計において必要な生きがい 健康 家庭経済設計などの情報を提供し 職員自らが生活設計を行うことを支援する 3 厚生施設の整備職場における生活の向上を図るため 職場の実態に応じ 食堂施設 託児所その他の厚生施設の整備に努める 第 6 附則 1 この計画の運用に関し 必要な事項は内閣官房内閣人事局人事政策統括官通達で定める 2 この計画は 5 年を目途に必要な見直しを行うものとする 3 この計画は 平成 3 年 4 月 1 日から施行する 附則 ( 平成 8 年 3 月 22 日内閣総理大臣決定 ) 改正後の計画は 平成 8 年 4 月 1 日から施行する 附則 ( 平成 12 年 12 月 8 日内閣総理大臣決定 ) 改正後の計画は 平成 13 年 1 月 6 日から施行する 附則 ( 平成 18 年 3 月 17 日内閣総理大臣決定 ) 改正後の計画は 平成 18 年 4 月 1 日から施行する 附則 ( 平成 23 年 4 月 6 日内閣総理大臣決定 ) 改正後の計画は 平成 23 年 5 月 1 日から施行する 4

附則 ( 平成 26 年 5 月 29 日内閣総理大臣決定 ) 改正後の計画は 平成 26 年 5 月 30 日から施行する 5