地域再生計画 1 地域再生計画の名称空の見えるフィールドミュージアムでまちづくり 宇佐市平和ミュージアム ( 仮称 ) 資料館建設プロジェクト 2 地域再生計画の作成主体の名称宇佐市 3 地域再生計画の区域宇佐市の全域 4 地域再生計画の目標 4-1 現況と課題本市では 定住満足度, 交流満足度日本一 のまちづくりに取組み 総合戦略では 宇佐市へ新しい人の流れをつくる を目標に 様々な施策を展開している 本市は 宇佐神宮をはじめ数多くの歴史や文化 自然 グルメ等の多様な観光資源を有していることから 観光分野を重要施策として位置づけしているが 観光入込客数が横ばい傾向であることや 波及効果の少ない立ち寄り型の観光形態が主流であることが課題とされている また 主要観光施設毎の入込客数は 宇佐神宮が全体の約半数を占め 一極集中的な現状であり 施設の特性上 日帰り客が多いことや初詣など来訪時期が限定されることから 年間を通した安定した客数の確保が必要であるとの声も多い さらに 滞在型観光に必要な観光ガイドが十分とは言えず 地域に根差した人材の確保についても課題となっている ( 単位 : 人 ) 資料 : 宇佐市観光まちづくり課 1
4-2 課題解決に向けた取組み本市では 太平洋戦争末期には特別攻撃隊の基地となった宇佐海軍航空隊 ( 昭和 14 年開隊 ) の跡地を中心とした広大な田園地帯の中に 戦争遺構が数多く現存していることから 地域資源の一つとして 宇佐海軍航空隊跡 に着目し 地方創生推進交付金を活用した 空の見えるフィールドミュージアムでまちづくり事業 に取り組んでいる この事業は 地域を面として捉えたフィールドミュージアム化することにより地域全体の周遊化を図り まちの賑わいを創出することで まち全体の活力を促進していくものである このフィールドミュージアムとしての機能は 宇佐神宮中心であった観光施策のカンフル剤としての役割を担い 周遊エリアの拡大による他の観光施設への誘客を促進することや滞在型観光への移行による地域経済の活性化など 効果的な観光施策への相乗効果を発揮し 特に 地域経済の活性化の面においては 地域内の小売業の促進や創業支援に寄与することが期待される また 遺構ガイド養成等が活性化していくことにより 地域の歴史 見聞を深めることで地域住民の ふるさと愛 を醸成し 地域に密着した人材が育成されるものである これらの取組みを進めていくことで 新しいひとの流れをつくり まちの活力の向上による ひと と しごと との好循環確保を図り 定住人口の増加に繋げていく 本計画では この 空の見えるフィールドミュージアムでまちづくり事業 の核となる 宇佐市平和ミュージアム ( 仮称 ) 資料館 を建設し ハード ソフト両面での全体事業の効率化 充実化を図る 4-3 目標本計画で実施する 宇佐市平和ミュージアム ( 仮称 ) 資料館 の建設により 仮設の資料館として開設している宇佐市平和資料館の入館者数の増加 並びに市内の観光入込数の増加を目指し 新しいひとの流れをつくる ことを目標とする 数値目標 事業宇佐市平和ミュージアム ( 仮称 ) 資料館建設事業 KPI 平和資料館の入館者数観光入込数 年月 申請時 36 千人 / 年 2,320 千人 / 年 H29.3 初年度 38 千人 / 年 2,353 千人 / 年 H30.3 2 年目 39 千人 / 年 2,387 千人 / 年 H31.3 3 年目 40 千人 / 年 2,421 千人 / 年 H32.3 4 年目 180 千人 / 年 2,500 千人 / 年 H33.3 宇佐市平和ミュージアム ( 仮称 ) 資料館開館後の平成 32 年度は 2
180 千人 / 年の入館者を目指している 5 地域再生を図るために行う事業 5-1 全体の概要本市に 新しいひとの流れをつくる ため 宇佐市平和ミュージアム ( 仮称 ) 資料館 建設事業 並びに同事業を効果的 効率的に実施するため 宇佐市平和ミュージアム構想 PR 事業を実施する 5-2 第 5 章の特別の措置を適用して行う事業まち ひと しごと創生寄附活用事業に関連する寄附を行った法人に対する特例 ( 内閣府 ): A2007 (1) 事業名 : 宇佐市平和ミュージアム ( 仮称 ) 資料館建設事業 (2) 事業区分 : 観光業の振興 (3) 事業の目的 内容 目的 本事業では 本市が長年にわたり収集してきた遺物や戦争体験者の証言などの現存資料をもとに 宇佐海軍航空隊の歴史を中心とした戦争の歴史を伝え 戦争を知らない世代を含め 多くの世代の人に戦争と平和について考える展示を目指し 展示内容の充実により集客力の向上を図る 特に 現在仮設の資料館として開設している宇佐市平和資料館の利用者の満足度の向上や資料館の機能拡大による市外からの新たな利用者の拡充を図るものである また フィールドミュージアムの拠点として 戦争遺構群の見学 遺構めぐりへと導き 市内の観光地と連携した周遊エリアの拡大による滞在型観光や年間を通した入込客数の増加 地域住民の ふるさと愛 の醸成や来訪者に対するおもてなしの姿勢増強を含めた観光ガイドの養成で新しいひとの流れを創生する 事業の内容 平成 32 年度の開館を目指し 計画的に 空の見えるフィールドミュージアムでまちづくり事業 の核となる 宇佐市平和ミュージアム ( 仮称 ) 資料館 を建設する 施設概要 主用途: 博物館 主体構造:S 造 一部 3 階建 建築面積: 約 3,200 m2 3
敷地面積: 約 22,700 m2 ( 用地交渉中を含む ) 常設展示室( 資料展示 ): 約 180 m2 常設展示室( 大型機展示 ): 約 880 m2 企画展示室: 約 100 m2 時空のプロムナード: 約 580 m2 ( 戦争遺構めぐり 市内観光地他とのネットワーク機能を有するエントランス部 ) 各年度の事業内容 初年度 ( 平成 29 年度 ): 資料館建設用地取得 2 年目 ( 平成 30 年度 ): 資料館建設本体工事 工事監理委託 3 年目 ( 平成 31 年度 ): 資料館建設本体工事 外構工事 工事監理委託 (4) 地方版総合戦略における位置付け宇佐市まち ひと しごと創生総合戦略では 基本目標の一つに 新しいひとの流れをつくる を設定し その具体的施策の中に 宇佐市平和ミュージアム ( 仮称 ) の建設 を挙げている 本事業では 建設する宇佐市平和ミュージアム ( 仮称 ) 資料館の前身とも呼べる仮設の資料館 宇佐市平和資料館の入館者数を重要業績評価指標に設定し 新施設開館までの機運の醸成により 入館者数の増加を目指している また 新しいひとの流れをつくるという観点からは 他の施策とともに観光入込数を232 万人 ( 平成 28 年度 ) から250 万人に増加させるという目標達成に直接的に寄与するものである (5) 事業の実施状況に関する客観的な指標 ( 重要業績評価指標 (KPI)) 事業宇佐市平和ミュージアム ( 仮称 ) 資料館建設事業 KPI 平和資料館の入館者数観光入込数 年月 申請時 36 千人 / 年 2,320 千人 / 年 H29.3 初年度 38 千人 / 年 2,353 千人 / 年 H30.3 2 年目 39 千人 / 年 2,387 千人 / 年 H31.3 3 年目 40 千人 / 年 2,421 千人 / 年 H32.3 4 年目 180 千人 / 年 2,500 千人 / 年 H33.3 宇佐市平和ミュージアム ( 仮称 ) 資料館開館後の平成 32 年度は 180 千人 / 年の入館者を目指している 4
(6) 事業費 ( 単位 : 千円 ) 年度 H29 H30 H31 計 事業費計 225,000 410,000 710,000 1,345,000 区分 工事請負費 0 400,000 700,000 1,100,000 委託料 ( 工事監理 ) 公有財産購入費 0 10,000 10,000 20,000 225,000 0 0 225,000 (7) 申請時点での寄附の見込み ( 単位 : 千円 ) 年度 H29 H30 H31 法人名人材派遣業製造業製造業 計 見込み額 100 100 100 300 (8) 事業の評価の方法 (PDCAサイクル) 評価の手法 毎年度 3 月末時点の指標の達成状況を宇佐市企画担当課が取りまとめた後 産 学 官 金 労 言 市民団体からの委員で構成する宇佐市まち ひと しごと創生有識者会議や議会の関与を得ながら検証結果をまとめる 効果検証の時期 内容 毎年度 7 月頃に宇佐市まち ひと しごと創生有識者会議を開催し 効果検証を行うとともに 必要に応じて地域版総合戦略の見直しや今後の事業方針に反映させる予定である 公表の方法 評価終了後 市ホームページや市民を対象に市内各地で開催している まちづくり懇話会 等で 各事業実施状況を含めて公表する (9) 事業期間 : 平成 29 年 6 月 ~ 平成 32 年 3 月 5-3 その他の事業 5-3-1 地域再生基本方針に基づく支援措置該当なし 5-3-2 支援措置によらない独自の取組 5
(1) 宇佐市平和ミュージアム構想 PR 事業事業概要 : 宇佐市平和ミュージアム ( 仮称 ) 資料館の開館に向けて機運を高めることや事業全般の周知 情報発信を強化していく また 開館後の運営に直接関与する修学旅行の誘致活動を積極的に実施する 事業主体 : 宇佐市事業期間 : 平成 29 年度 ~ 平成 31 年度 (2) 空の見えるフィールドミュージアムでまちづくり事業事業概要 : 本市に多数残存する戦争遺構群の本物である付加価値の向上や見学に適する整備を行う 同時に 遺構ガイド養成や点在する遺構を繋ぐ取組みを進め これらを面としたフィールドミュージアム化を図る 人材育成の観点では 真珠湾攻撃で関係のある海外へ中高生を対象とした短期留学事業により 将来に目を向けた人材の育成を行っていく 事業主体 : 宇佐市事業期間 : 平成 28 年度 ~ 平成 30 年度 6 計画期間地域再生計画認定の日から平成 32 年 3 月 31 日まで 7 目標の達成状況に係る評価に関する事項 7-1 目標の達成状況にかかる評価の手法本地域再生計画の目標については 評価指標を設定し本市の事業評価において 進捗状況や年度別の成果等を評価する 同時に宇佐市まち ひと しごと創生有識者会議において進捗状況の報告と改善策の意見を聴取し 事業評価での課題の抽出を行い 対応策の検討や計画の見直しを必要に応じて行う 7-2 目標の達成状況にかかる評価の時期及び評価を行う内容目標の達成状況にかかる評価は 本市 宇佐市まち ひと しごと創生有識者会議で毎年度行い 進捗状況や年度別の検証結果をまとめる 7-3 目標の達成状況に係る評価の公表の手法評価終了後 市ホームページや市民を対象に市内各地で開催している まちづくり懇話会 等で各事業実施状況を含めて公表する 6