1 情報通信基盤の整備

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平成 30 年度救急業務のあり方に関する検討会報告書の概要 消防庁救急企画室 はじめに 消防庁救急企画室では 高齢化を背景として救急需要が増大する中 救急車の適正利用の推進や救急業務の円滑な実施と質の向上等 救急業務を安定的かつ持続的に提供し救命率の向上を図ることを目的に 平成 30 年度救急業務の

病院等における耐震診断 耐震整備の補助事業 (1) 医療施設運営費等 ( 医療施設耐震化促進事業平成 30 年度予算 13,067 千円 ) 医療施設耐震化促進事業 ( 平成 18 年度 ~) 医療施設の耐震化を促進するため 救命救急センター 病院群輪番制病院 小児救急医療拠点病院等の救急医療等を担

送信日 番組開始番組終了 題名発信者備考 12/3 内部統制制度に関する説明会 (11/20) 12/4 平成 30 年度防災啓発中央研修会 (7/5-6) 12/5 ファイアーファイティングスピリッツ -もうひとつの生き方 見つけた - 12/5 15:19 全国市長会創立 120 周年記念市長フ

消防災第 71 号 平成 22 年 2 月 24 日 各都道府県消防防災主管部長殿 総務省消防庁国民保護 防災部防災課長 ( 公印省略 ) 公務員の消防団への入団促進について ( 通知 ) 消防団員は 普段はそれぞれに他の職業をもつ地域住民により構成され 非常災害が発生した際に 自らの地域は自らで守

各府省からの第 1 次回答 1. 災害対策は 災害対策基本法に規定されているとおり 基礎的な地方公共団体である市町村による第一義的な応急対応と 市町村を包括する広域的な地方公共団体である都道府県による関係機関間の総合調整を前提としている を活用してもなお対応できず 人命又は財産の保護のため必要がある

Microsoft PowerPoint - 【参考配布】広域.pptx

1 外国人傷病者対応 資料 1

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第 1 章実施計画の適用について 1. 実施計画の位置づけ (1) この 南海トラフ地震における具体的な応急対策活動に関する計画 に基づく宮崎県実施計画 ( 以下 実施計画 という ) は 南海トラフ地震に係る地震防災対策の推進に関する特別措置法 ( 平成 14 年法律第 92 号 以下 特措法 と


大規模災害対策マニュアル

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資料1 第3回災害救助に関する実務検討会における意見に対する回答

緊急緊急消防援助隊について消防援助隊の概要 目的 地震等の大規模 特殊災害発生時における人命救助活動等を効果的かつ迅速に実施する消防の援助体制を国として確保 創設の経緯等 阪神 淡路大震災での教訓を踏まえ 平成 7 年に創設 平成 15 年 6 月消防組織法の改正により法制化 平成 16 年 4 月

Microsoft Word - 02.H28秋 重点提言本文【合本】1110.doc

目次 1 目的 1 2 医療機関及び行政機関等との協力関係の確保 1 3 事業主体 1 (1) ドクターヘリ 1 (2) 防災消防ヘリ 1 4 定義 1 (1) ドクターヘリ基地病院 1 (2) 地域救急医療体制支援病院 1 (3) ヘリ救急搬送体制支援病院 2 (4) 出動区分 2 5 ドクターヘ

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緊急緊急消防援助隊について消防援助隊の概要 目的 地震等の大規模 特殊災害発生時における人命救助活動等を効果的かつ迅速に実施する消防の援助体制を国として確保 創設の経緯等 阪神 淡路大震災での教訓を踏まえ 平成 7 年に創設 平成 15 年 6 月消防組織法の改正により法制化 平成 16 年 4 月

奈良県ライフライン 情報共有発信マニュアル 第 3.3 版 平成 24 年 7 月 奈良県ライフライン防災対策連絡会

H28秋_24地方税財源

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第 5 部 南海トラフ地震防災対策推進計画

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傷病者の搬送及び受入れ に関する実施基準 平成 22 年 3 月策定平成 26 年 3 月改正平成 27 年 7 月改正平成 29 年 9 月改正

「南九州から南西諸島における総合的防災研究の推進と地域防災体制の構築」報告書

病院機構災害医療センター ( 以下 災害医療センター という ) に DMAT 事務局を設置する 都道府県は 通常時に DMAT 運用計画の策定 医療機関等との協定の締結等を行い 災害時に 計画に基づき DMAT を運用し 活動に必要な支援 ( 情報収集 連絡 調整 人員又は物資の提供等 ) を行う

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事業継続計画(BCP)作成用調査ワークシート

(溶け込み)大阪事務所BCP【実施要領】

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高等学校「保健」補助教材「災害の発生と安全・健康~3.11を忘れない~」 第3章

験をいかし 地域防災力充実強化計画のような形で 地方公共団体や関係団体の事業まで含む関連施策を網羅した総合計画を作成し 関係者がその実施状況を点検しながら 状況に応じて必要な修正を加えつつ 粘り強く全体を着実に実行するという いわば施策実行のシステムを確立して 地域防災力充実強化の実をあげるようにす

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第 3 節心筋梗塞等の心血管疾患 , % % % %

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東京事務所版 BCP 実施要領目次応急頁 < 第 1グループ> 直ちに実施する業務 1 事務所における死傷者の救護や搬送 応急救護を行う一時的な救護スペースの設置 運営 備蓄の設置 医療機関への搬送 1 2 事務所に緊急避難してきた県民や旅行者等への対応 避難 一次避難スペースの運営 指定避難所への

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地方消費者行政強化作戦 への対応どこに住んでいても質の高い相談 救済を受けられる地域体制を整備し 消費者の安全 安心を確保するため 平成 29 年度までに 地方消費者行政強化作戦 の完全達成を目指す < 政策目標 1> 相談体制の空白地域の解消 全ての市町村に消費生活相談窓口が設置されており 目標を

第3編 災害応急対策

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大規模イベント開催時の危機管理等における消防機関のあり方に関する研究結果について ( 概要 ) 研究の趣旨 現在 国際社会では各地で多様な形態のテロが発生し また NBCテロ災害等 特別な備えが必要となる事案が発生する恐れも増してきている 2019 年のラグビーワールドカップ 2020 年のオリンピ

補助対象 活動火山対策避難施設 ( 退避壕 退避舎については改修事業を含む ) 活動火山対策特別措置法 ( 昭和 48 年法律第 61 号 ) 第 13 条第 1 項の規定により指定された避難施設緊急整備地域又は同法第 3 条第 1 項の規定により指定された火山災害警戒地域を有する地方公共団体 補助

平成 31 年度消防庁予算 ( 案 ) の概要 H31 当初 一般会計予算額 億円 ( 対前年度比 42.0 億円 33.5% 増 ) 復興特別会計予算額 26.7 億円 ( 対前年度比 9.4 億円 54.0% 増 ) H30 補正予算額 ( 案 ) 45.1 億円 ( 一般会計 )

アンケート調査の概要 目的東南海 南海地震発生時の業務継続について 四国内の各市町村における取り組み状況や課題等を把握し 今後の地域防災力の強化に資することを目的としてアンケート調査を実施 実施時期平成 21 年 11 月 回答数 徳島県 24 市町村 香川県 17 市町 愛媛県 20 市町 高知県

姫路市及びたつの市における連携中枢都市圏形成に係る連携協約 姫路市 ( 以下 甲 という ) 及びたつの市 ( 以下 乙 という ) は 連携中枢都市圏構想推進要綱 ( 平成 26 年 8 月 25 日付け総行市第 200 号総務省自治行政局長通知 ) に基づく連携中枢都市圏である播磨圏域 ( 以下

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平成 30 年度コミュニティ助成事業実施要綱 第 1 趣旨一般財団法人自治総合センター ( 以下 自治総合センター という ) は 宝くじの社会貢献広報事業として この要綱の定めるところにより コミュニティ活動に必要な備品や集会施設の整備 安全な地域づくりと共生のまちづくり 地域文化への支援や地域の

先行的評価の対象とするユースケース 整理中. 災害対応に関するユースケース. 健康に関するユースケース. 移動に関するユースケース. 教育に関するユースケース. 小売 物流に関するユースケース 6. 製造 ( 提供した製品の保守を含む ) に関するユースケース 7. 農業に関するユースケース 8.

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( 県の責務 ) 第三条県は 地震防災に関する総合的な施策を策定し 及びこれを実施する責務を有する 2 県は 市町村 自主防災組織その他防災関係機関等と連携して 地震防災対策を推進しなければならない 3 県は 地震に関する調査及び研究を行い その成果を県民 事業者及び市町村に公表するとともに 地震防

障害児・発達障害支援_

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3 歯科医療 ( 救護 ) 対策 管内の歯科医療機関の所在地等のリスト整理 緊急連絡網整備 管内の災害拠点病院 救護病院等の緊急時連絡先の確認 歯科関連医薬品の整備 ( 含そう剤等 ) 自治会 住民への情報伝達方法の確認 病院及び歯科診療所での災害準備の周知広報 - 2 -

アレルギー疾患対策基本法 ( 平成二十六年六月二十七日法律第九十八号 ) 最終改正 : 平成二六年六月一三日法律第六七号 第一章総則 ( 第一条 第十条 ) 第二章アレルギー疾患対策基本指針等 ( 第十一条 第十三条 ) 第三章基本的施策第一節アレルギー疾患の重症化の予防及び症状の軽減 ( 第十四条

第8章 災害復旧計画

このような現状を踏まえると これからの介護予防は 機能回復訓練などの高齢者本人へのアプローチだけではなく 生活環境の調整や 地域の中に生きがい 役割を持って生活できるような居場所と出番づくりなど 高齢者本人を取り巻く環境へのアプローチも含めた バランスのとれたアプローチが重要である このような効果的

<ハード対策の実態 > また ハード対策についてみると 防災設備として必要性が高いとされている非常用電源 電話不通時の代替通信機能 燃料備蓄が整備されている 道の駅 は 宮城など3 県内 57 駅のうち それぞれ45.6%(26 駅 ) 22.8%(13 駅 ) 17.5%(10 駅 ) といずれも

子宮頸がん予防措置の実施の推進に関する法律案要綱

2 地震 津波対策の充実 強化 (1) 南海トラフ地震や首都直下地震の被害想定を踏まえ 地震防災上緊急に整備すべき施設整備 津波防災地域づくりに関する法律 の実効性確保 高台移転及び地籍調査の推進など事前防災や減災に資するハード ソフトの対策を地方公共団体が重点的に進めるための財政上の支援措置を講じ

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Microsoft Word - 都道府県向け報告書

消防庁予算 ( 案 ) の概要 H30 当初 予算額 ( 案 )142.9 億円 ( 対前年度比 4.2 億円増 3.0% 増 ) 一般会計 億円 ( 対前年度比 0.2 億円減 0.2% 減 ) 復興特別会計 17.3 億円 ( 対前年度比 4.4 億円増 33.8% 増 ) H29

平成 30 年度事業報告 一般財団法人自治体衛星通信機構 当機構は 地方公共団体等において通信衛星を共同利用するための設備を設置し 運用することによって 防災情報及び行政情報の伝送を行うネットワークの整備促進を図り もって地域社会における情報通信の高度化及び地域の振興に寄与することを目的として平成

災害拠点病院 災害拠点病院は 病院などの後方医療機関として 地域の医療機関を支援する機能を有する病院で 重症 重篤な傷病者を受入れるなど 災害時の医療救護活動において中心的な役割を担う病院として位置づけられています 厚生労働省の基準では 地域の災害拠点病院については 原則として 二次保健医療圏ごとに

平成 29 年度第 1 回徳島県医療審議会 質疑 調整会議での議論を待たずしてかなりの病床の移動が起こりつつある それをコントロールできないと 調整会議そのものが意味をなさなくなるのではないか 1 当会議の運営要領を定めてはどうか 2 病床機能分化 連携推進体制整備事業について当会議の審議事項として

高知市消防局 ( 平成 19 年 4 月 1 日現在 ) 89 人 (87 人 ) 消防局長 1 消防次長 1 普通消防ポンプ自動車 ( ポンプ車 ) 14( 予備 2 含む ) 総務課 19( 庶務企画係 人事教養係消防団係 システム係 ) 水槽付消防ポンプ自動車 ( タンク車 ) 10( 予備

三鷹市耐震改修促進計画(改定素案)

人的応援 研修 訓練の実施 県受援マニュアル及び災害時緊急連絡員活動マニュアルを踏まえた研修 訓練の強化 () マニュアルに基づく研修 訓練県が策定する 応援職員における奈良県への受入及び市町村への短期派遣マニュアル 及び 災害時緊急連絡員活動マニュアル に基づき 災害時に役立つ実働的な訓練や研修を

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目的状 況予算の 資金の流使れ途 支出先の選定は妥当か 競争性が確保されているか 単位あたりコストの削減に努めているか その水準は妥当か 受益者との負担関係は妥当であるか 事業所管部局による点検 評価項目評価に関する説明 広く国民のニーズがあり 優先度が高い事業であるか 救急医療は 国民が安心して暮

寄附文化の醸成に係る施策の実施状況 ( 平成 26 年度に講じた施策 ) 別紙 1 < 法律 制度改正 > 総務省 ふるさと納税の制度拡充 ( 平成 27 年 4 月 1 日施行 ) 学校法人等への個人寄附に係る税額控除の要件の緩和 ( 平成 27 年 4 月 1 日施行 ) 特例控除の上限の引上げ

化するような場合に 正規職員の増減による対応によることなく 効率的かつ機動的に対処するような場合が該当します 例えば 特定の地域において保育業務等の需要が急増するような場合 当該地域内における比較的余裕がある他の部門の組織や定数の改廃等と合わせて臨時的任用を弾力的に活用することにより 地域住民のニー

(6) 行方不明者の捜索 (7) 治安の維持 (8) 被災者等への情報伝達 (9) 前各号に掲げるもののほか 派遣先都道府県警察の長が特に指示する活動一部改正 平成 25 年第 15 号 ( 即応部隊の活動 ) 第 4 条即応部隊は 大規模災害発生時に直ちに被災地等へ赴き それぞれ次に掲げる活動を行

問 32-2 うちエコ診断 を受けない理由 ( 問 32 で うちエコ診断は知っている ( 聞いたことがある ) が 受けたことはない と答えた方に ) あなたが うちエコ診断 を受けない理由として 次の中からいくつでも選んで番号を で囲んでください ( 回答者数 =73 人 )( 複数回答 ) (

資料1 受援計画策定ガイドラインの構成イメージ

Ⅱ 取組み強化のためのアンケート調査等の実施 (1) 建設技能労働者の賃金水準の実態調査国土交通省から依頼を受けて都道府県建設業協会 ( 被災 3 県及びその周辺の7 県を除く ) に対し調査を四半期ごとに実施 (2) 適切な賃金水準の確保等の取組み状況のアンケート調査国は 平成 25 年度公共工事

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市町村における住民自治や住民参加、協働に関する取組状況調査

川越地区消防局 消防署組織図 消防局長 消防局 ( 代 ) 総務課 総務担当 消防団担当 財務担当職員担当 管理担当 予防課 予防担当 査察指導担当 保安担当 警防課 警防担当 装備担当 救急課 0

5_【資料2】平成30年度津波防災教育実施業務の実施内容について

1. 等 緊急雇用創出未就職卒業者就職支援職業訓練事業費 未就職卒業者に就業の場を設け 職業人として必要な基礎知識や技術を習得させます 小松和英 基本施策 ( 一般管理経費 ) 施策の体系 ( 一般管理費 ) 23 年度 0 24 年度 0 25 年度 2,278 2,278 0 未就職卒業者を雇用

2

心疾患患による死亡亡数等 平成 28 年において 全国国で約 20 万人が心疾疾患を原因として死亡しており 死死亡数全体の 15.2% を占占め 死亡順順位の第 2 位であります このうち本県の死亡死亡数は 1,324 人となっています 本県県の死亡率 ( 人口 10 万対 ) は 概概ね全国より高

目 次 ページ はじめに 1 地区防災計画制度について 1 防災計画の全体像 地区防災計画制度の全体イメージ 2 地区防災計画とは 2 3 本冊子 手引き の活用方法 2 手引きの構成 手引きの活用イメージ 地区防災計画 作成の手引き 1 制度の背景 3 (1) 作成の目的 (2) 自助 共助の重要

できない場合は 代表消防機関代行の倉敷市消防局又は津山圏域消防組合消防本部の職員をもって充てるものとする 4 岡山県大隊に 消火 救助 救急等の任務単位毎に中隊を設けることとし 各中隊を 消火中隊等 と呼称するものとする なお 中隊長は 岡山県大隊長が指定するものとする 5 各中隊に 各車両又は付加

山梨県地域医療再生計画 ( 峡南医療圏 : 救急 在宅医療に重点化 ) 現状 社保鰍沢病院 (158 床 ) 常勤医 9 名 実施後 社保鰍沢病院 峡南病院 (40 床 ) 3 名 市川三郷町立病院 (100 床 ) 7 名 峡南病院 救急の重点化 県下で最も過疎 高齢化が進行 飯富病院 (87 床

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2-1 出場体制等 1 出場体制東京消防庁における出場体制は 火災 救助 救急及び危険排除等の災害区分に応じて 普通出場 特別出場 特命出場により対応しています ⑴ 火災普通出場 市街地の一般火災及び大規模又は特殊な対象物の火災が発生した場合 火災の規模に応じて第 1 出場から第 4 出場に区分して

7119 未実施団体に対するアンケート調査の結果 実施しない理由として 事業の費用対効果や 医療面に対するメリットが明確でないとの意見があったことから 医療機関の負担軽減効果や医療費の適正化の効果について定量的に分析を行いました また 利用率向上のためには 住民の認知度を高めることが重要であることか

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自衛隊の原子力災害派遣に関する達

ウ. 女性防火クラブ育成助成事業女性防火クラブなど主に家庭における初期消火活動 救出救護活動及び防火思想の高揚等に必要となる資器材等の整備に関する事業 エ. 幼年消防クラブ育成助成事業幼年消防クラブの育成及び防火思想の普及啓発に必要となる資器材等の整備に関する事業 オ. 女性消防隊育成助成事業女性消

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平成 21 年 12 月 消防庁総務課 平成 22 年度消防庁予算 ( 案 ) の概要 平成 22 年度予算額 ( 案 ) 128 億 73 百万円 (H21:132 億円 ) ( 単位 : 百万円 %) H22 予算額 ( 案 ) a H22 要求額 b H21 予算額 c 増減額 a-c 増減率 (a-c)/c 総 額 12,873 13,237 13,200 327 2.5 事業費等 5,057 5,170 5,038 18 0.4 消防補助金 7,817 8,067 8,162 345 4.2 緊急消防援助隊設備整備費補助金 4,751 5,001 5,001 250 5.0 消防防災施設整備費補助金 3,066 3,066 3,161 95 3.0 ( 注 ) 端数処理の関係上 表中の計算が合わないことがある 主要事項 ( 平成 22 年度総務省所管予算 ( 案 ) の概要 に基づき作成 ) ( 単位 : 百万円 ) ( ) 内の金額は平成 21 年度当初予算額 Ⅲ 国民の生命 健康 生活を守る行政の推進 (1) 消防防災体制の整備促進及び救急救命体制の充実 大規模災害発生時に地域を超えて的確かつ迅速に対応するため 緊急消防援助隊を充実強化 緊急消防援助隊設備整備費補助金 4,751(5,001) 地方公共団体の緊急消防援助隊設備の整備を促進するため 車両 資機材等の整備に対して補助金を交付する 地震等の大規模災害や増加する救急需要等に適切に対応するため 消防防災施設の整備促進 消防防災施設整備費補助金 3,066(3,161) 地方公共団体の消防防災施設の整備を促進するため 耐震性貯水槽 消防指令センター等の整備に対して補助金を交付する - 1 -

複雑多様化する各種災害に適切に対処し国民の安心 安全を確保するため 消防の広域化をはじめとする消防機関の災害対応力を強化 消防体制の広域化の推進 7(8) 消防組織法に基づく市町村消防の広域化を 平成 24 年度末までに実現するため 広域化の一層の推進を図る 地域における自助 共助の向上による総合的な防災力の強化を図るため 地域防災の中核的役割を担う消防団 自主防災組織を充実強化 消防団の新戦力の確保 191(153) 消防団の新戦力を確保し 消防団活動を円滑化するため 入団促進の働きかけ 消防団に対する表彰 消防団員の救助技能向上のための訓練 消防団協力事業所表示制度の全国展開 青少年防災指導者研修等を実施する 円滑な救急搬送 受入体制を構築するため 消防と医療の連携を推進 消防と医療の連携による救急医療情報の活用促進 23(38) 救急隊員による受入照会を円滑にするため 傷病者の症状に応じた救急の受入可否情報に関するシステムを開発する 住民の救急相談に 消防と医療が連携して応じる窓口の設置促進 救急相談窓口の全国的展開 316(368) 消防機関に 市民が救急車を呼ぶべきか迷う場合の不安に応える救急相談窓口を設置し 相談業務と消防本部の指令センターとの連携を図るためのモデル事業を実施する 救急搬送における救命率を向上させるため 救急救命士を含む救急隊員が行う救急業務を高度化 救急業務の高度化推進 60(44) 救急隊員が行う救命処置のあり方の検討 消防機関と医療機関の連携推進の実態調査 検証 救急業務統計を活用した救急業務の分析 評価等を行い 救急業務全般の高度化を推進し救命率の向上を図る 消防機関における新型インフルエンザ対策を強化 新型インフルエンザ対策の推進 7(3) 新型インフルエンザ対策として 医療機関等との連携体制の強化に向けた検討 発生に備えた訓練等を実施する - 2 -

緊急消防援助隊の充実強化に要する経費 ( 緊急消防援助隊設備整備費補助金 ) 事業の概要 東海地震 東南海 南海地震及び首都直下地震等の大規模災害への対応力を国として強化するため 緊急消防援助隊を計画的に増強整備し より効果的な活動体制を構築するために消防用車両等設備の充実強化を図る 補助対象緊急消防援助隊として登録する部隊において使用する以下の設備 災害対応特殊消防ポンプ自動車 救助工作車 救助消防ヘリコプター 及び被災地における長期間の活動を安全かつ効果的に行うことを可能にするための支援車等の設備 地震災害時の人命検索 救助活動に威力を発揮する高度探査装置等の高度救助資機材 補助率総務大臣が定める基準額の 1/2 H22 予算額 ( 案 ) 4, 750, 719 千円 ( H21 予算額 5,000,796 千円 ) - 3 -

消防防災施設の整備に要する経費 ( 消防防災施設整備費補助金 ) 事業の概要 地震等の大規模災害や特殊災害 増加する救急需要等に適切に対応し 住民生活の安心 安全を確保するため 市町村等における耐震性貯水槽等の消防防災施設の整備に要する経費の一部を補助する 補助対象 1 耐震性貯水槽 2 備蓄倉庫 3 防火水槽 ( 林野分 ) 4 林野火災用活動拠点広場 5 活動火山対策避難施設 6 画像伝送システム 7 広域訓練拠点施設整備事業 8 高機能消防指令センター総合整備事業 9 救急安心センター等整備事業 補助率 1/3 1/2( 一部過疎地域や離島地域等の嵩上げ (5.5/10)) H22 予算額 ( 案 ) 3,065,868 千円 (H21 予算額 3,161,205 千円 ) その他 一団体当たりの補助金交付決定額について 消防防災施設整備費補助金及び緊急消防援助隊設備整備費補助金を合算して一件とするとともに 消防防災施設整備費補助金のみを配分する場合であって 人口 10 万人未満であり かつ 財政力指数 1.0 未満である市町村に対する補助金額の下限について 現行の 950 万円から 500 万円に変更する予定 - 4 -

消防体制の広域化の推進 事業の概要 平成 18 年に改正された消防組織法に基づく消防体制の広域化については 平成 24 年度末までに広域化を実現することとされており 広域化の一層の推進を図る必要がある 具体的には (1) 消防広域化推進アドバイザー の派遣 (2) 都道府県広域化セミナー の開催 (3 ヶ年計画 ) 等を実施する 消防体制が広域化されることにより 現場要員の増強や消防署所等の適正配置が可能となり 統一的な指揮のもと 初動体制の充実 現場到着時間の短縮等が図られる また 小規模な消防本部ではできなかった高度な消防設備 施設等の整備が可能となり 地域住民を守るための危機管理体制の充実が図られる 広域化に向けた具体的な検討都道府県による 消防広域平成 22 年度平成 23 年度化推進計画 の策定平成 21 年度平成 24 年度 広域化対象市町村による 広域消防運営計画 の作成 積極的な助言や情報提供 ( 消防本部や消防署の配置や名称 財産の整理や経費負担等 ) アドバイザーの派遣 ( 助言 情報提供 ) 広域化セミナーの実施 ( 課題解決への支援 ) 消防広域化推進事例集 ( 先進事例の紹介 ) 平成 24 年度までに消防の広域化の実現 地域の住民を守るための危機管理体制が充実 H22 予算額 ( 案 ) 7,007 千円 (H21 予算額 8,407 千円 ) - 5 -

消防団の新戦力の確保 事業の概要 (1) 消防団の新戦力を確保し 消防団活動を円滑化するため 1 消防団員確保アドバイザー の拡充 強化 2 女性消防団員の活動の充実 強化を図るための先進事例紹介や意見交換等を行う会合 3 大学生等若者の入団促進を図るための消防団員シンポジウム 4 青少年防災指導者の育成を実施する (2) 消防団活動の理解促進と地位の向上のため 各種広報や表彰等を実施する (3) 消防団員の技能向上のための訓練 研修を実施する (4) 消防団の活動環境の整備のため 消防団協力事業所表示制度 の全国展開を図る 消防庁 消防団員確保アドバイザー の拡充 強化 女性消防団員の活動の充実 強化 大学生等若者の消防団員シンポジウムの実施 青少年防災指導者の育成 各種広報 表彰等の実施 消防団員に対する訓練 研修の実施 消防団協力事業所表示制度 の全国展開 入団促進キャンペーンの全国展開 消防団の新戦力の確保 活動の円滑化 消防団の理解促進 地位 技術の向上 事業所の協力による消防団の活動環境整備 消防団員の入団促進 消防団の充実強化 活性化 H22 予算額 ( 案 ) 191,095 千円 (H21 予算額 152,958 千円 ) - 6 -

消防と医療の連携による救急医療情報の活用促進 事業の概要 円滑な救急搬送 受入体制を構築するため 本年の消防法改正により 都道府県に設置される救急搬送 受入れに関する協議会での協議を踏まえ 救急搬送 受入れに関する実施基準を策定することとなった 国としては救急隊員による受入照会を円滑にするための救急情報に関するシステムの開発に取り組み 都道府県の実施基準をより有効に機能させるための支援を行う 診療科別 から 傷病者の症状別 へ 消防法改正前 医療機関側は救急の受入れ可否情報について診療科別に提示 脳外科 神経内科 循環器内科 心臓血管外科 消化器内科 消化器外科等 救急隊は 傷病者の状況を判断し 各診療科に当てはめた上で 医療機関を選定 例 : 消化器外科医がいる ( しかし麻酔科医がいない ) 手術はできない 消防法改正後 傷病者の症状に応じた救急の受入れ可否情報へ 脳卒中疑い 心筋梗塞疑い 胸痛 急性腹症 外傷 熱傷 等 観察した症状に応じた医療機関へ 例 : 急性腹症対応可能 手術可能であることが明らか 改正によって 救急隊が観察した各症状等を入力すると 医療機関が絞り込まれ また リアルタイムでの受入可否情報が分かるシステムを開発 消防本部に 対する支援 として あらかじめ傷病者の症状別に医療機関がリストアップされることで 救急隊は適切かつ迅速に医療機関を選定することが可能 H22 予算額 ( 案 ) 22,520 千円 (H21 予算額 37,571 千円 ) - 7 -

救急相談窓口の全国的展開 事業の概要 平成 21 年度において実施した 救急安心センターモデル事業 の結果を踏まえ 全国的に相談窓口の設置を促進するために 更に 3 カ所程度で同事業を実施するとともに 救急相談事業実施地域における詳細な調査 家庭で使える救急相談マニュアルの作成や普及啓発事業を行うほか 国民がより利用しやすい電話番号の検討を行う 救急安心センター 相談 救急出場要請 救急搬送を要請すべきかどうか 専用番号 #7119 緊急性がある場合は救急車の出場要請 緊急性がない場合は救急相談で対応 医療機関案内 東京都で実施されているほか 消防庁の 21 年度事業として 愛知県 奈良県 大阪市で実施 ( 事業費約 3.7 億円 ) 全国的に展開 全国 3 カ所程度で事業を実施 救急相談事業実施地域における詳細調査を実施 家庭で使える救急相談のためのマニュアル パンフレット等を作成 配布 事業実施団体 消防機関 医療機関 学識経験者等から構成される 全国救急安心センター実施協議会 ( 仮称 ) を設置 救急相談に従事する医師等の確保 救急隊との連携を行うための仕組みを構築 国民が覚えやすい電話番号を検討 H22 予算額 ( 案 ) 315,594 千円 (H21 予算額 367,930 千円 ) -8-

救急業務の高度化推進 事業の概要 救急業務を取り巻く諸課題について調査 検討し 1 救急隊員 救急救命士が行う救命処置のあり方の検討 2 消防機関と医療機関の連携推進 3 救急業務について統計学的な見地からの評価等を行い 救急業務全般の高度化を推進し救命率の向上を図る 背景 医学の進歩 救急救命士の処置範囲拡大等 傷病者の状況を適切に観察し 対応可能な医療機関を選定 搬送することが必要 より一層のメディカルコントロール体制の充実 強化が必要等 救急出場件数の増加 救急隊の現場到着時間の延長 消防機関と医療機関の連携推進が必要 一般市民が AED を活用しやすい環境作りが必要等 対策 救急業務高度化推進検討会等 消防機関と医療機関の連携推進等 ウツタイン統計 救急業務統計を活用した統計学的評価 重症度 緊急度の判断プログラムの検証 全国メディカルコントロール協議会連絡会の開催 救急隊員 救急救命士の教育体制の検討等 搬送及び受入れ実施基準検討会の開催 救急搬送における医療機関の受入れ状況等に係る実態調査 AED の利用環境整備等 心肺機能停止傷病者の救命率の分析 評価 救急救命士の行う救命処置の効果の分析 評価 一般市民の応急手当の分析 評価等 救命率の向上 傷病者の予後の改善 H22 予算額 ( 案 ) 59,529 千円 (H21 予算額 44,498 千円 ) -9-

新型インフルエンザ対策の推進 事業の概要 新型インフルエンザの発生 感染拡大時における国民の安心 安全を保障するため 消防機関における 1 新型インフルエンザ発生時における医療機関等との連携体制の強化に向けた検討 2 新型インフルエンザ発生に備えた訓練を実施する 新型インフルエンザ発生時の体制の整備 消防機関における新型インフルエンザ対策検討会 外部委員による検討会を開催し 新型インフルエンザ発生時における消防機関と医療機関との連携体制の強化や救急搬送体制のあり方 消防機関における業務継続計画策定状況等について検討 新型インフルエンザ発生に備えた訓練の実施 新型インフルエンザの大流行に対処するためには 医療機関 地方公共団体の衛生主管部局等の関係機関との連携が重要であることから 合同訓練を実施することによりそれぞれの役割を確認するなど より緊密な連携体制の構築を図る 新型インフルエンザ発生 大流行時にも 国民の安全 安心を保障する救急業務が適正に継続される H22 予算額 ( 案 ) 6,918 千円 (H21 予算額 3,022 千円 ) -10-