1 女性のライフステージに対応した能力開発支援 女性一人ひとりの選択に応じ 出産 育児期の継続就業に加え 出産 育児を理由とする離職後の再就職というそれぞれのライフステージに対応した複線的な能力開発支援を実施する に出向産け た育能児力期開の発継支続援就業 主な課題 地域における中小企業の実態に即し

Similar documents
女性が輝く日本 の実現に向けて厚生労働省として検討している主な項目 1 企業の意思決定層への女性の登用促進 2 仕事と家庭を両立しやすい職場環境の整備 3 女性のライフステージに対応した能力開発支援 4 テレワークの普及促進 5 放課後対策の総合的な推進 6 保育士確保対策 7 短時間労働者に対する

女性の活躍促進や仕事と子育て等の両立支援に取り組む企業に対するインセンティブ付与等 役員 管理職等への女性の登用促進 М 字カーブ問題の解消には企業の取組が不可欠 このため 企業の自主的な取組について 経済的に支援する 経営上のメリットにつなぐ 外部から見えるようにし当該取組の市場評価を高めるよう政

女性の活躍推進の意義と課題 意 義 課題 少子高齢化で生産年齢人口が減少 労働力人口の増加 海外を含む企業間競争の中で 性別に関わらず優秀な人材の確保が必要 埋もれている優秀な人材の確保 少子化と生産年齢人口の減少が進む中で 女性の活躍の推進は喫緊の課題 女性の労働力率は 第 1 子出産を機に 6

女性が働きやすい環境を整え社会に活力を取り戻す

我が国の女性の活躍推進に向けて

23 歳までの育児のための短時間勤務制度の制度普及率について 2012 年度実績の 58.4% に対し 2013 年度は 57.7% と普及率は 0.7 ポイント低下し 目標の 65% を達成することができなかった 事業所規模別では 30 人以上規模では8 割を超える措置率となっているものの 5~2

PowerPoint プレゼンテーション

流山市子ども・子育て会議

スライド 1

子ども・子育て支援新制度の解説資料 1.制度概要 その1

子ども・子育て会議(第7回) 次世代育成支援対策推進法の延長等の検討について

中小企業のための「育休復帰支援プラン」策定マニュアル

従業員に占める女性の割合 7 割弱の企業が 40% 未満 と回答 一方 60% 以上 と回答した企業も 1 割以上 ある 66.8% 19.1% 14.1% 40% 未満 40~60% 未満 60% 以上 女性管理職比率 7 割の企業が 5% 未満 と回答 一方 30% 以上 と回答した企業も 1


職場環境 回答者数 654 人員構成タイプ % タイプ % タイプ % タイプ % タイプ % % 質問 1_ 採用 回答 /654 中途採用 % 新卒採用 % タ

子育てが一段落した専業主婦育て支援員(仮称)研修 子育て支援員 ( 仮称 ) ( ) の創設について ( 案 ) ( ) 愛称については 制度の PR を兼ねて公募していく予定 更に意欲のある方は 保育士 家庭的保育者 ( 保育ママ ) 放課後児童支援員に! 研修など 等子放課後児童クラブ補助員 子

平成28年度企業主導型保育事業の助成決定について(第1回)

2. 小規模保育等改修費支援 ( 一部推進枠 ) 18,540 百万円 (19,952 百万円 ) 保育対策総合支援事業費補助金 待機児童解消加速化プランに基づき 意欲のある自治体の取組を強力に支援するため 補助率の嵩上げ (1/2 2/3)( ) による小規模保育等の設置を促進する 賃貸物件による

Microsoft Word - H29 結果概要

スライド 1

地域子育て支援拠点事業について


ダイバーシティ 年に向けた政策展開のポイント テレワークが当たり前になる社会 の実現に向け 多様な主体と連携した普及啓発や導入支援への取組を強化 地域での就労支援やマッチング強化により 女性や高齢者の就業を推進 働き方改革と併せて時差 Biz の定着に向けた取組を推進 強化した政策

11月は『職業能力開発促進月間

<4D F736F F D208F9790AB82AA8A8896F482B782E996A C98CFC82AF82C B E88E682F082AF82F188F882B782E98E7792E893738E7382CC92F18CBE81602E646F6378>

Ⅲ コース等で区分した雇用管理を行うに当たって留意すべき事項 ( 指針 3) コース別雇用管理 とは?? 雇用する労働者について 労働者の職種 資格等に基づき複数のコースを設定し コースごとに異なる配置 昇進 教育訓練等の雇用管理を行うシステムをいいます ( 例 ) 総合職や一般職等のコースを設定し

参考 1 男女の能力発揮とライフプランに対する意識に関する調査 について 1. 調査の目的これから結婚 子育てといったライフ イベントを経験する層及び現在経験している層として 若年 ~ 中年層を対象に それまでの就業状況や就業経験などが能力発揮やライフプランに関する意識に与える影響を把握するとともに

平成30年度 子ども家庭局 保育課 予算概算要求の概要

4 子育てしやすいようにするための制度の導入 仕事内容への配慮子育て中の社員のため以下のような配慮がありますか? 短時間勤務ができる フレックスタイムによる勤務ができる 勤務時間等 始業 終業時刻の繰上げ 繰下げによる勤務ができる 残業などの所定外労働を制限することができる 育児サービスを受けるため

幼児期の教育 保育の需給計画 ( 平成 28 年度実績 ) の点検 評価結果について 資料 2 1 需給計画の策定 かながわ子どもみらいプラン においては 待機児童の解消を図り 子育て家庭のニーズにあった就学前児童の教育 保育の提供体制の充実を計画的に進めるため 各年度 ( 平成 27 年度 ~ 平

Microsoft Word - wt1607(的場).docx

Microsoft PowerPoint - 【セット版】140804保育キャンペーン資料

(2) 熟練技能者等の派遣による若年技能者等に対する実技指導ものづくりマイスター対象職種以外の職種で企業等から実技指導の要請を受けた場合 熟練技能者等を派遣し実施します (3) 学校単位の製作実演のイベント熟練技能者等を小中学校 訓練施設等へ派遣し 製作実演 ものづくり体験等を行う ものづくり体験教

( 様式第 1 号 ( 共通 )) 共通事項 1 キャリアアップ管理者 情報 ( 氏名 ): 役職 ( 配置日 ): 年月日 2 キャリアアップ管理者 の業務内容 ( 事業所情報欄 ) 3 事業主名 印 4 事業所住所 ( - ) 5 電話番号 ( ) - 6 担当者 7 企業全体で常時雇用する労働


Microsoft Word - 様式第1号 キャリアアップ計画書 記入例

PowerPoint プレゼンテーション

私立幼稚園の新制度への円滑移行について

( 様式第 1 号 ( 共通 )) 共通事項 1 キャリアアップ管理者 情報 ( 氏名 ): 役職 ( 配置日 ): 年月日 2 キャリアアップ管理者 の業務内容 ( 事業所情報欄 ) 3 事業主名 4 事業所住所 ( - ) 5 電話番号 ( ) - 6 担当者 7 企業全体で常時雇用する労働 者

( 女性の登用状況を見える化 / 仕事と子育ての両立支援を強化 ) 女性の活躍 見える化 サイト を開設し 上場企業の約 3 割に当たる 1,154 社について管理職比率等のデータ掲載を行った また 本年 4 月には 次世代育成支援対策推進法の延長のための改正法案が成立するなど 女性の活躍推進のため

2019 年 3 月 経営 Q&A 回答者 Be Ambitious 社会保険労務士法人代表社員飯野正明 働き方改革のポイントと助成金の活用 ~ 働き方改革における助成金の活用 ~ Question 相談者: 製造業 A 社代表取締役 I 氏 当社における人事上の課題は 人手不足 です 最近は 予定

PowerPoint プレゼンテーション

平成 31 年度予算案 の概要について 平成 30 年 12 月 人材開発統括官

男女共同参画に関する意識調査

Microsoft PowerPoint - 9月末公表(栃木県正社員転換・待遇改善実現プラン)

ソーシャルセクター組織実態調査 2017 特定非営利活動法人新公益連盟 2017 年 12 月 6 日 Copyright 2017 Japan Association of New Public All Rights Reserved,

希望するみんなが保育園に入れる社会をめざす会 潜在待機児童数に関する考察 1. はじめに希望するみんなが保育園に入れる社会をめざす会 ( 以降 本会 と記す ) では 待機児童が概ねゼロになる状況をめざす上で 保育園を増やしても待機児童問題が解消されない原因を把握し その原因を

第 2 節キャリア コンサルティングの理解 (4) キャリア コンサルタントの能力 Ⅰ キャリア コンサルティングの社会的意義に対する理解 1 社会 経済的動向とキャリア形成支援の必要性の認識 2 キャリア コンサルティングの役割の理解 3 キャリア コンサルティングを担う者の活動範囲と義務 ( 活

資料 4-2 リカレント教育 厚生労働省人材開発統括官若年者 キャリア形成支援担当参事官室 1

第第第ライフスタイルに対する国民の意識と求められるすがた50 また 働いていないが 今後働きたい と回答した人の割合は 男性では 7.4% であるのに対し て 女性は19.1% である さらに 女性の中では 30 代の割合が高く ( 図表 2-1-2) その中でも 特に三大都市圏で高い割合となってい

Microsoft Word - ①(様式第1号)キャリアアップ計画書

Microsoft PowerPoint - 2の(別紙2)雇用形態に関わらない公正な待遇の確保【佐賀局版】

①H23 10公表資料(表紙)

ただけるようにしている 待機児童解消に意欲のある自治体の取組を支援するため これまでも 新たな支援メニューを追加するなどの改善を順次行っている ( 具体例 ) 昨年 10 月より 小規模保育事業の創設や認可外保育施設の認可化に伴う改修費等の支援メニューを新たに追加 平成 27 年 4 月からは 子ど

Microsoft PowerPoint 記者発表資料別添(セット)

Microsoft Word 年度評価シート.docx

もっと女性が活躍できる建設業 推進パッケージ 建設業における女性活躍は 官民挙げた もっと女性が活躍できる建設業行動計画 ( 昨年 8 月策定 ) を受け 5 年以内に女性倍増 を目指して官民で様々な取組がスタート 昂じている機運を業界全体で持続 浸透させ取組を加速化するためには 地域ぐるみの活動の

ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)  レベル診断チェックシート

Microsoft PowerPoint - 資料10_平成26年度予算・税制改正について(税制)

別添

第 1 部 施策編 4

<4D F736F F F696E74202D C668DDA A8DB293A190E690B62E B8CDD8AB B83685D>

を中心に待機児童が生じている 待機児童数は 平成 22 年度以降減少傾向にあったが 女性の就業が更に進んだことや 子ども 子育て支援新制度 の施行等により 保育所等の利用申込者数が増加したことから 平成 29 年 4 月 1 日時点の待機児童数は約 2 万 6 千人となった 政府は 待機児童の解消に

を中心に待機児童が生じている 待機児童数は 平成 22 年度以降減少傾向にあったが 女性の就業が更に進んだことや 子ども 子育て支援新制度 の施行等により 保育所等の利用申込者数が増加したことから 平成 27 年 4 月 1 日時点の待機児童数は約 2 万 3 千人となった 政府は 待機児童の解消に

3章第 1 節人口をめぐる現状と課題 主に対し 次世代育成支援のための行動計画の策定を義務づけ 年間の集中的 計画的な取組を推進している 年には 次世代育成支援対策推進法を一部改正した 改正内容としては主に 1 法律の有効期限を 年 3 月まで 年間延長 2 新たな認定 ( 特例認定 ) 制度の創設

資料9

働き方の現状と今後の課題

参考 男女の能力発揮とライフプランに対する意識に関する調査 について 1. 調査の目的これから結婚 子育てといったライフ イベントを経験する層及び現在経験している層として 若年 ~ 中年層を対象に それまでの就業状況や就業経験などが能力発揮やライフプランに関する意識に与える影響を把握するとともに 家

図表 1 人口と高齢化率の推移と見通し ( 億人 ) 歳以上人口 推計 高齢化率 ( 右目盛 ) ~64 歳人口 ~14 歳人口 212 年推計 217 年推計


企業の人材確保支援 中小企業人材支援センターによる採用 定着支援や 障がい者の雇用促進 企業の成長を担うプロ人材の採用支援等により 大阪産業を支える中小企業の人材確保を支援する 大阪働き方改革支援センターの人材確保支援の機能を強化し 大阪人材確保推進会議と協働して製造 運輸 建設の 3 分野を中心に

共通事項 1 キャリアアップ 管理者情報 ( 氏名 ): 役職 ( 配置日 ): 年月日 2 キャリアアップ管理者 の業務内容 ( 事業所情報欄 ) 3 事業主名 印 4 事業所住所 ( - ) 5 電話番号 ( ) - 6 担当者 7 奨励金対象労働者数 ( 全労働者数 ) 9 企業規模 ( 該当

第 1 章調査の実施概要 1. 調査の目的 子ども 子育て支援事業計画策定に向けて 仕事と家庭の両立支援 に関し 民間事業者に対する意識啓発を含め 具体的施策の検討に資することを目的に 市内の事業所を対象とするアンケート調査を実施しました 2. 調査の方法 千歳商工会議所の協力を得て 4 月 21

育児短時間勤務

今後の雇用均等行政について

【資料2-2】公定価格単価表(案)

<4D F736F F D20819A B C C816A819A2E646F6378>

平成23年9月29日WG後修正

PowerPoint プレゼンテーション

草津市 ( 幼保一体化 ) 集計表 資料 4 幼児教育と保育の一体的提供のための現況調査 ( 施設アンケート ) 速報 平成 25 年 7 月草津市 1

1 子ども 子育て支援新制度がはじまります 子ども 子育て支援法 等の成立により すべての子どもと子育て家庭を総合的に支援していく 子ども 子育て支援新制度 が平成 27 年 4 月から全国的にスタートします 子ども 子育て支援新制度 では 幼稚園や保育所 地域の子育て支援の充実を図るとともに 認定

内閣官房パンフ1.indd

目次. 独立行政法人労働政策研究 研修機構による調査 速報値 ページ : 企業調査 ページ : 労働者調査 ページ. 総務省行政評価局による調査 ページ


7 8 O KAYAKU spirit I O K T C % E C O M T O K T T M T I O O T C C C O I T O O M O O

<4D F736F F D DE97C78CA78F418BC B28DB895F18D908F DC58F49817A2E646F63>

「学び直し」のための教育訓練給付制度の活用状況|第一生命経済研究所|的場康子

改正要綱 第 1 国家公務員の育児休業等に関する法律に関する事項 育児休業等に係る職員が養育する子の範囲の拡大 1 職員が民法の規定による特別養子縁組の成立に係る監護を現に行う者 児童福祉法の規定により里親である職員に委託されている児童であって当該職員が養子縁組によって養親となることを希望しているも

子ども・子育て関連3法について8

教育 保育提供体制 平成 27 年度 見込量 確 ( 提保供方量策 ) 子ども 子育て支援事業の確保方策について 市全域 認定こども園 保育所 地域型保育 1 号認定 2 号認定 3 号認定 3 歳以上教育希望 3 歳以上教育希望 3 歳以上保育必要 1~2 歳保育必要 0 歳保育必要

第22回規制改革会議 資料3

jobcard.indd

平成 30 年 3 月 15 日 社会福祉法人淑徳会 理事長伏屋淑子 社会福祉法人淑徳会 行動計画 策定 社会福祉法人淑徳会 法人プロフィール 設立 : 昭和 52 年 10 月所在地 : 茨城県那珂郡東海村村松 事業内容 : 介護老人福祉施設 特別養護老人ホーム常陸東海園 : 通所介

Ⅱ.1 ワーク ライフ バランス施策の定義と類型 (1) ワーク ライフ バランス施策とは work-life balance 1 (2) ワーク ライフ バランス施策の類型

第2節 茨木市の現況

(1) 政府の方針 (2) 近年の法改正の動向 (3) 国の高齢者雇用施策の概要 2 神奈川県の取組 (1) シニア ジョブ スタイル かながわ (2) 神奈川生涯現役促進協議会の取組 (3) 第 10 次神奈川県職業能力開発計画 (4) 経済団体への要請 (5) シルバーベンチャーの創出促進 (6

求職者と企業を繋ぐ支援ツールであるジョブ カードが 在職者 学生にも使いやすくなりました ジョブ カードは キャリア プランシート 職務経歴シート 職業能力証明シート で構成されており キャリアコンサルティング ( P23) 等の相談のもと生涯を通じた キャリア プランニング ( 職業生活設計 )

 

消費税 5% 引上げによる社会保障制度の安定財源確保 消費税率 ( 国 地方 ) を 2014 年 4 月より 8% へ 2017 年 4 月より 10% へ段階的に引上げ 消費税収の使い途は 国分については これまで高齢者 3 経費 ( 基礎年金 老人医療 介護 ) となっていたが 今回 社会保障

趣旨 : すべての子どもに良質な成育環境を保障する等のため 子ども及び子育ての支援のための給付の創設並びにこれに必要な財源に関する包括的かつ一元的な制度の構築等の所要の措置を講ずる (1) 総則 子ども 子育て支援法の目的 基本理念 責務規定 ( 市町村 都道府県 国 事業主 国民の責務 ) 定義規

Transcription:

5 参考 女性が輝く日本 の実現に向けて 厚生労働省として検討している主な項目 1 女性のライフステージに対応した能力開発支援 2 企業の意思決定層への女性の登用促進 3 仕事と家庭を両立しやすい職場環境の整備 4 テレワークの普及促進 5 保育士確保対策 6 女性の活躍推進に向けた地域ムーブメントの促進

1 女性のライフステージに対応した能力開発支援 女性一人ひとりの選択に応じ 出産 育児期の継続就業に加え 出産 育児を理由とする離職後の再就職というそれぞれのライフステージに対応した複線的な能力開発支援を実施する に出向産け た育能児力期開の発継支続援就業 主な課題 地域における中小企業の実態に即した更なる能力開発の機会の充実が必要 <OFF-JT に支出した企業は 1000 人以上が 9 割超 50 人未満が 4 割弱 (23 年度 )> 非正社員に対しても支援の充実が必要 < 女性の有期契約労働者の育休取得率 7 割超 (24 年度 )> 今後の取組 ( 検討中の施策を含む ) キャリア形成促進助成金の拡充 ( 事業主団体等による育休中 復職後の女性等の訓練に対する助成創設 ) キャリアアップ助成金の拡充 活用促進 ( 育休中の女性等の訓練に対する助成創設 ) 等出に産向 け育た児能を力理開由発と支す援る離職後の再就職 主な課題 離職のブランクによる実践的能力の開発への支援が必要 育児と能力開発の両立の支援が必要 < 公共職業訓練の多くが 5~6 時間 / 日 託児サービスの利用が低調 > 女性が活躍できる再就職等の分野の拡大が必要 < ポリテクセンター ( ものづくり訓練を実施 ) の訓練生の女性比率が 14.2% (24 年度 )> 短時間勤務等の多様な働き方の推進が必要 < 子どもを持つ女性有期契約労働者の就業形態の選択理由で 家庭の事情や他の活動との両立しやすさ の割合が 7 割超 (22 年度 )> 今後の取組 ( 検討中の施策を含む ) 中長期的なキャリア形成の支援 ( 教育訓練給付の拡充等 ) キャリア形成促進助成金の拡充 ( 事業主団体等による再就職後の女性等の訓練に対する助成創設 ) 公共職業訓練の拡充 女性再就職支援コースの創設 ( 実習と講義を組み合わせたコースや短時間訓練コースを設定し 実践力を養成 ) 託児サービスの拡充 ( 施設内訓練においての実施や 託児サービス設置を委託訓練の企画提案審査の評価加点項目とする等利用の促進を実施 ) 女性職域拡大事業の創設 ( 女性向けものづくり分野コースの開発 実施や 広報活動の強化 ) キャリアアップ助成金の活用促進 ( 短時間正社員を目指す女性等の有期実習型訓練に対する助成の活用促進 ) 6

2 企業の意思決定層への女性の登用促進 労働力人口の減少の中 女性の活躍推進としては 就業率の向上 ( 量的な拡大 ) だけでなく 企業の意思決定層への登用等 ( 質的な深化 ) による真の戦力化が必要 一方 女性管理職割合は増加傾向だが 政府目標 (2020 年に 30%) に対する改善スピードは不十分 現状と課題 企業側からみた要因 女性管理職が少ない理由は 知識 経験 判断力の不足 54.2%) 勤続年数の短さ (22.2%) 等に加え 女性が希望しない (17.3%) 現在 課長級以上の女性割合 ( ) は 7.5% 100 人以上規模の民間企業 (2013 年 ) 女性側からみた要因 継続就業が困難だった主な理由は 勤務時間 (65.4%) と 職場の雰囲気 (49.5%) 昇進を望まない女性独自の理由は 両立が困難になる (40.0%) 周りに女性管理職がいない (24.0%) 等 現に 女性管理職の約 7 割は子どもがいない 企業トップの明確な意思の下 女性が若いうちから職域を広げ 意欲と能力を育てる必要 ( まず係長クラスの層を厚く ) 継続就業なくして女性の登用は進まない 働き方の改革を含めた両立支援が重要 現行の主な施策 ポジティブ アクションの推進 企業トップへの浸透 企業の取組促進 企業訪問による働きかけ 企業トップによる宣言 (32 件 (H24.3) 695 件 (H26.3)) 地域毎 業種毎の取組推進等 女性の意欲 能力の向上支援 ホ シ ティフ アクション能力アップ助成金 (H26 年度予算案 ) ロールモデル導入支援等 継続就業支援に向けた両立支援 育児休業 短時間勤務制度 次世代育成支援法による事業主の行動計画策定 くるみん認定制度 各種助成金等 今後の対応の方向性 企業の取組みの可視化 ( 情報開示 ) をさらに進めるため 女性登用の実績値等に関するサイト ( 厚労省 内閣府 ) について 統合も視野に 総合データベース化を検討 国会提出中の次世代育成支援対策推進法改正案が成立した際には 新たに設けられる 特例認定 の要件として 働き方の見直しや 育児しつつ活躍する女性を増やすための取組み等を検討 さらに 女性の活躍推進に向け 経営トップや現場管理職を含め社会全体で目的 意義を共有し 政府において一過性でない継続的な取組推進とするとともに 改善の一層のスピードアップを図るため インセンティブ付与を含むより大胆な推進方策が必要 7

3 仕事と家庭を両立しやすい職場環境の整備 女性が活躍するために 妊娠 出産 子育てを経ても就業が継続できるよう 仕事と家庭を両立しやすい職場環境の整備を支援していく 現状課題 約 6 割の女性が出産 育児により退職 その理由は 家事 育児に専念するため自発的に辞めた が 39.0% 仕事を続けたかったが 仕事と育児の両立の難しさで辞めた が 26.1% など 現行の主な施策 中小企業 両立支援助成金( 代替要員確保コース ) による助成 好事例の提供 職場体制整備を含めたモデルプランを作成し支援 非正規雇用 両立支援助成金( 期間雇用者継続就業コース ) による助成 好事例の提供 育児休業取得等のマニュアルの配布 働き方の見直し 次世代育成支援対策推進法に基づく行動計画の策定 くるみん認定を促進 男性の育児休業取得促進 中小企業 中小企業の育児休業取得率は 大企業に比べ低い 非正規雇用 育児休業取得率は女性全体で83.6% であるのに対し いわゆる非正規雇用である期間雇用者の取得率は71.6% となっている 非正規雇用でも 職場に育児休業規定があり 利用しやすい雰囲気のところでは 育児休業を取得して継続就業する割合が高い 働き方の見直し 女性にとって子どもを持ちながら働き続けるために必要なこととしては 制度や職場環境 勤務時間が柔軟であること 残業があまり多くないこと が多く挙げられている 子育て期にある30 歳代男性の約 5 人に1 人は週 60 時間以上就業しており 父親の育児参加を妨げている 今後の対応の方向性 中小企業 代替要員の確保のための企業のコスト負担を軽減等の方策を検討 非正規雇用 次世代育成支援対策推進法を延長 強化するとともに 省令 指針等において期間雇用者の両立支援の取組の重要性を強調 働き方の見直し 次世代育成支援対策推進法を延長 強化し 新たなくるみん認定の創設 企業のインセンティブを高めるための方策を検討 8

4 テレワークの普及促進 子育てや介護等と仕事の両立を促す働き方としてテレワーク ( 特に在宅勤務 ) を普及するため 導入する企業への支援等を実施 テレワークが進まない理由を解消するため 平成 26 年度より以下の新規対策を実施 テレワークモデル実証事業 中小企業 IT 関連以外の様々な産業等の実施が進んでいない部門が参考としやすいテレワークモデルを 総務省と連携した実証事業を通じて構築し 併せて労働時間規制の在り方も含め テレワークの推進上の課題を抽出 テレワーク相談センター 訪問コンサルタント セミナー テレワーク相談センターにおいて 労務管理上の課題等について相談に応えるとともに 総務省と連携し 労務管理やセキュリティ等に関する訪問コンサルティングやセミナーを実施 テレワーク助成金の新設 自宅の PC から会社のネットワークに安全にアクセスする機器等に対する助成を実施 費用の 1/2 を上限 100 万円で助成 目標達成時は 3/4 を上限 150 万円を助成 26 年度予定額約 5 億円 テレワーク導入好事例 ( 育児 介護 ) の周知 子育て 介護のためのテレワーク活用好事例の事例集を作成し 関心ある企業等へ広く周知 テレワークの導入の実態 テレワークが進まない理由 導入企業割合は 11.5% 大手企業が中心 実施部門は 研究 開発 設計部門が多く 経理 会計部門等は少ない セミナー参加者 ( 企業の人事担当者等 ) へのアンケートでは 課題として 以下の指摘 H23 年度国土交通省のテレワーク人口実態調査 ( 労働者が対象 ) によれば テレワーク実施に関するテ メリット として 以下の指摘 テレワーク導入率全体 11.5% 資本金 50 億円以上 35.1% 部門別実施率研究 開発 設計部門経理 会計部門 51.4% 8.6% 情報セキュリティに不安がある 47.9% 労働時間管理がうまくできない 45.1% 業務実績の評価が難しい 37.7% 円滑なコミュニケーションが難しい 32.1% 職場の協力体制を作るのが難しい 29.3% 仕事と仕事以外の時間の切り分けが難しい 過剰労働 長時間勤務となっても認められない コミュニケーション不足してしまう 情報セキュリティの確保に不安がある 過剰労働 長時間勤務となってしまう 47.3% 44.0% 43.4% 41.8% 40.8% 9

緊急プロジェクト 5 保育士確保対策待機児童解消加速化プラン 待機児童の解消に向け 2 年後の子ども 子育て支援新制度の施行を待たずに 地方自治体に対し できる限りの支援策を講じる 足下 2 年間の 緊急集中取組期間 と 新制度で弾みをつける 取組加速期間 で 待機児童の解消を図る 緊急集中取組期間 ( 平成 25 26 年度 ) で約 20 万人分の保育を集中的に整備できるよう 国として万全な支援を用意 地方自治体が更にペースアップする場合にも対応 取組加速期間 ( 平成 27~29 年度 ) で更に整備を進め 上記と合わせて 潜在的なニーズを含め 約 40 万人分の保育の受け皿を確保 保育ニーズのピークを迎える平成 29 年度末までに待機児童解消を目指す 保育ニーズのピーク 2013(H25) 年度 2015(H27) 年度 2017(H29) 年度 40 万人 20 万人 緊急集中取組期間 緊急プロジェクト 保育緊急確保事業 の活用など 消費税財源確保 新制度等による取組 新制度スタート 取組加速期間 支援パッケージ ~5 本の柱 ~ 待機児童解消を目指す 2 年間前倒し 市町村子ども 子育て支援事業計画の期間 (2015~2019 年度 ) 2019(H31) 年度 取組自治体 1 賃貸方式や国有地も活用した保育所整備 ( ハコ ) 2 保育を支える保育士の確保 ( ヒト ) 3 小規模保育事業など新制度の先取り 4 認可を目指す認可外保育施設への支援 5 事業所内保育施設への支援 保育緊急確保事業その他の消費税財源を用いた施策として行うほか 所要の財源を検討 10

保育士確保に当たっての取組について 待機児童解消加速化プラン により 保育の量の拡大とともに 保育士の確保を支援パッケージの 1 つの柱として推進 保護者は保育の質の確保を強く求めており 保育士の確保への要請が強い 子ども 子育て支援法附則第 2 条第 3 項 政府は 質の高い教育 保育その他の子ども 子育て支援の提供を推進するため ( 略 ) 人材確保のための方策について検討を加え ( 略 ) 子ども 子育て支援法案等に対する附帯決議 ( 参議院 ) 施設型給付 地域型保育給付等の設定に当たっては ( 略 ) 幼児教育 保育の質の改善を十分考慮する ( 略 ) 1 新たな保育士の育成 就業支援 保育士養成約 3.8 万人 意欲ある者の資格取得と保育所への就職を支援 3 保育士の就業継続 保育所保育士約 38 万人 保育士の離職を防止 2 潜在保育士の復帰支援 潜在保育士 60 万人超 潜在保育士の復帰を支援 1 2 4 働く職場の環境改善保育士が働く魅力を感じ 働き続けたい職場環境を構築 保育士確保対策 新たな保育士の育成 就業支援 意欲ある者の資格取得と保育所への就職を支援 認可外保育施設等において保育士になろうとする者の資格取得費用を支援 保育士養成施設の学生に保育の魅力を伝えるなどし 保育士資格を取得後に 保育所で勤務する者を増加 潜在保育士の復帰支援 60 万人超いる潜在保育士の復帰を支援 保育士 保育所支援センターやハローワークによる就職相談等 ブランクによる不安を解消するため 復帰前の実技研修 政府として 保育士の力が今必要とされていることを伝え 4 つの柱の対策を強力に推進し 保護者の期待に応えられるよう 保育士を確保 3 4 保育士の就業継続 保育士の離職を防止 新人保育士等への離職防止の研修 保育の質向上の研修 働く職場の環境改善 保育士が働く魅力を感じ 働き続けたい職場環境を構築 雇用管理の改善のための研修 処遇改善 11

12 子育てが一段落した主婦等による 自らの子育て経験を活かした活躍を支援する 子育てが一段落した専業主婦等 地域子育て支援拠点 従事者 ファミサポ 提供会員 従事者 放課後児童クラブ 子育て支援分野での活躍 児童養護施設等 従事者 保育従事者 小規模保育 家庭的保育 家庭的保育補助者

13 6 女性の活躍推進に向けた地域ムーブメントの促進 女性の活躍推進を全国的な動きにしていくためには 各地域において 経済団体 国 地方自治体等が一体となって各企業の取組みを推進していくことが望まれる 現在 複数の地域において 各労働局の働きかけにより そうした動きを広げてきているところ 地方公共団体 地域の企業経営者 経済団体 地域におけるPDCA ( 目標設定 達成促進等 ) 自主宣言登録 独自認証 情報発信 意見交換等 地域の有識者等 国 ( 都道府県労働局等 ) 女性の活躍促進に向けた各地域の動き 福岡 平成 25 年 5 月に 女性の大活躍推進福岡県会議 を設立 佐賀 平成 26 年 1 月に 女性の大活躍推進佐賀県会議 を設立 愛知 平成 26 年 1 月に あいち女性連携フォーラム を設立 広島 平成 26 年 4 月に 働く女性応援隊ひろしま ( 仮称 ) を設立予定 富山 県主催 労働局 経済団体後援で 煌めく女性リーダー塾 を開講 香川 四国生産性本部が 女性活躍研究会 を設置 愛媛 愛媛県法人会連合会が 女性活躍推進研究会 設置予定等 引き続き 内閣府とも連携し こうした各地域の動きを全国的に広げていく