Microsoft Word - アクション8本文(確定版)

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改定アクション8本文_2

4 父親も育児参画しよう! 父親となる職員に, 配偶者出産休暇や男性の育児参加休暇を取得するよう働き掛けましたか 対象の職員全てに働き掛けは行われている 回答数 76 0 全人数割合 (%) 対象者なし 293 配偶者出産休暇 (3 日 ) 数値目標 31 年度までに配偶者出

7 8 O KAYAKU spirit I O K T C % E C O M T O K T T M T I O O T C C C O I T O O M O O

23 歳までの育児のための短時間勤務制度の制度普及率について 2012 年度実績の 58.4% に対し 2013 年度は 57.7% と普及率は 0.7 ポイント低下し 目標の 65% を達成することができなかった 事業所規模別では 30 人以上規模では8 割を超える措置率となっているものの 5~2

4 子育てしやすいようにするための制度の導入 仕事内容への配慮子育て中の社員のため以下のような配慮がありますか? 短時間勤務ができる フレックスタイムによる勤務ができる 勤務時間等 始業 終業時刻の繰上げ 繰下げによる勤務ができる 残業などの所定外労働を制限することができる 育児サービスを受けるため

従業員に占める女性の割合 7 割弱の企業が 40% 未満 と回答 一方 60% 以上 と回答した企業も 1 割以上 ある 66.8% 19.1% 14.1% 40% 未満 40~60% 未満 60% 以上 女性管理職比率 7 割の企業が 5% 未満 と回答 一方 30% 以上 と回答した企業も 1

ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)  レベル診断チェックシート

敦賀市次世代育成支援対策行動計画(特定事業主行動計画)改訂にあたって

小川町女性職員活躍推進行動計画 平成 28 年 3 月 31 日小川町長小川町議会議長小川町教育委員会小川町選挙管理委員会小川町農業委員会 小川町における女性職員の活躍の推進に関する特定事業主行動計画 ( 以下 本計画 という ) は 女性の職業生活における活躍の推進に関する法律 ( 平成 27 年

Microsoft Word - H29 結果概要

女性の活躍促進や仕事と子育て等の両立支援に取り組む企業に対するインセンティブ付与等 役員 管理職等への女性の登用促進 М 字カーブ問題の解消には企業の取組が不可欠 このため 企業の自主的な取組について 経済的に支援する 経営上のメリットにつなぐ 外部から見えるようにし当該取組の市場評価を高めるよう政

1 柔軟な働き方の推進 (1) 在宅勤務職員が 自宅において貸出用モバイルパソコンを活用し インターネット回線経由で庁内 LAN( ファイルサーバー等 ) に接続して通常の業務を遂行できる制度を構築する なお 業務を行う際には 山形県情報セキュリティポリシーを遵守するものとする ( 以下 (2) (

職場環境 回答者数 654 人員構成タイプ % タイプ % タイプ % タイプ % タイプ % % 質問 1_ 採用 回答 /654 中途採用 % 新卒採用 % タ

1. はじめに 本格的な地方分権の時代を迎え 市民に最も身近な地方自治体は 市民ニーズに応じた政策を自ら意志決定し それを自己責任の下に実行することがこれまで以上に求められており 地方自治体の果たすべき役割や地方自治体に寄せられる期待は ますます大きくなっています このような市民からの期待に応えるた

PowerPoint プレゼンテーション

Taro-山口県警察特定事業主行動計画

平成23年9月29日WG後修正

Microsoft Word - 行動計画(ダイジェスト)【最終版】

報告事項 女性の職業生活における活躍の推進に関する秋田県教育委員会特定事業主行動計画 ( 第 1 期計画 ) の策定について 教育庁総務課 義務教育課 高校教育課 特別支援教育課 1 趣旨女性の職業生活における活躍の推進に関する法律 ( 平成 27 年法律第 64 号 ) 第 15 条第 1 項の規

働き方の現状と今後の課題

IP サポートプラン 2016 ~ 石川県警察特定事業主行動計画 ~ 第 1 目的この計画は 次世代育成支援対策推進法 ( 平成 15 年法律第 120 号 ) 及び女性の職業生活における活躍の推進に関する法律 ( 平成 27 年法律第 64 号 ) に基づく特定事業主行動計画として 職員が仕事と子

第 1 部 施策編 4

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平成18年度標準調査票

スライド 1

中小企業のための「育休復帰支援プラン」策定マニュアル

対応していくためには 職員一人ひとりの公務に対する意欲と能力を高め 組織をより活性化し 公務の質を高く保つことが求められている そのためには 各職員の能力と勤務実績を的確に評価し その結果を反映した人事管理を推進していくことが重要である 知事部局等においては 平成 28 年 4 月に施行された地方公

(2) 継続勤務年数の割合平成 25 年度平成 26 年度 ( 単位 : %) 区分職員数勤務継続年数職員数勤務継続年数離職率 年月 年月 離職率 男 全職員 女

内閣府令本文

女性の活躍推進に向けた公共調達及び補助金の活用に関する取組指針について

子ども・子育て会議(第7回) 次世代育成支援対策推進法の延長等の検討について

第3節 重点的な取り組み

我が国の女性の活躍推進に向けて

評価項目 評価ポイント 所管部局コメント 評価 国際交流に関する情報の収集及び提供事業国際交流活動への住民の参加促進事業国際理解推進事業在住外国人に対する相談事業在住外国人に対する支援事業 安定 確実な施設運営管理 公正公平な施設使用許可や地域に出向いた活動に取り組むなど新たな利用者の増加に努め 利

2018年人事・労務に関するトップ・マネジメント調査結果

13 Ⅱ-1-(2)-2 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している Ⅱ-2 福祉人材の確保 育成 Ⅱ-2-(1) 福祉人材の確保 育成計画 人事管理の体制が整備されている 14 Ⅱ-2-(1)-1 必要な福祉人材の確保 定着等に関する具体的な計画が確立し 取組が実施されている 15

ダイバーシティ 年に向けた政策展開のポイント テレワークが当たり前になる社会 の実現に向け 多様な主体と連携した普及啓発や導入支援への取組を強化 地域での就労支援やマッチング強化により 女性や高齢者の就業を推進 働き方改革と併せて時差 Biz の定着に向けた取組を推進 強化した政策

女性の活躍推進の意義と課題 意 義 課題 少子高齢化で生産年齢人口が減少 労働力人口の増加 海外を含む企業間競争の中で 性別に関わらず優秀な人材の確保が必要 埋もれている優秀な人材の確保 少子化と生産年齢人口の減少が進む中で 女性の活躍の推進は喫緊の課題 女性の労働力率は 第 1 子出産を機に 6

Ⅲ コース等で区分した雇用管理を行うに当たって留意すべき事項 ( 指針 3) コース別雇用管理 とは?? 雇用する労働者について 労働者の職種 資格等に基づき複数のコースを設定し コースごとに異なる配置 昇進 教育訓練等の雇用管理を行うシステムをいいます ( 例 ) 総合職や一般職等のコースを設定し

愛知県アルコール健康障害対策推進計画 の概要 Ⅰ はじめに 1 計画策定の趣旨酒類は私たちの生活に豊かさと潤いを与える一方で 多量の飲酒 未成年者や妊婦の飲酒等の不適切な飲酒は アルコール健康障害の原因となる アルコール健康障害は 本人の健康問題だけでなく 家族への深刻な影響や飲酒運転 自殺等の重大

離職経験は圧倒的に女性に多く 男性 5% に対して女性の 14% が離職経験ありと回答している 離職の理由 ( 複数回答 ) の第一位は男女ともに キャリアアップ ( 約 50%) であるが 2 番目に多い項目で男女で差があり 男性は 職務の内容 ( 研究テーマを含む ) (40%) であるのに対し

Microsoft Word - H29市町村職員の勤務条件等の状況

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地方公務員の育児休業等取得状況 育児休業取得率 ( 教員及び消防 警察職員を含む ) 特別休暇取得率 ( 教員及び消防 警察職員を含む ) (%) (%)

計画の今後の方向性

2. 調査結果 1. 回答者属性について ( 全体 )(n=690) (1) 回答者の性別 (n=690) 回答数 713 のうち 調査に協力すると回答した回答者数は 690 名 これを性別にみると となった 回答者の性別比率 (2) 回答者の年齢層 (n=6

第 1 章調査の実施概要 1. 調査の目的 子ども 子育て支援事業計画策定に向けて 仕事と家庭の両立支援 に関し 民間事業者に対する意識啓発を含め 具体的施策の検討に資することを目的に 市内の事業所を対象とするアンケート調査を実施しました 2. 調査の方法 千歳商工会議所の協力を得て 4 月 21


資料4-4 新しい時代の教育や地方創生の実現に向けた学校と地域の連携・協働の在り方と今後の推進方策について 審議のまとめ(参考資料)

男女共同参画に関する意識調査

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参考 1 男女の能力発揮とライフプランに対する意識に関する調査 について 1. 調査の目的これから結婚 子育てといったライフ イベントを経験する層及び現在経験している層として 若年 ~ 中年層を対象に それまでの就業状況や就業経験などが能力発揮やライフプランに関する意識に与える影響を把握するとともに

Let s ゆとり! キャンペーン好事例 実施期間 : 平成 30 年 9 月 1 日 ~11 月 30 日 参加事業所数 :249 事業所 PickUp! 参加してどんな効果があったの? ゆとりキャンペーン参加事業所の事例紹介 宣言内容 県内一斉 ノー残業デー に参加します 毎月第 2 第 4 水

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参考 男女の能力発揮とライフプランに対する意識に関する調査 について 1. 調査の目的これから結婚 子育てといったライフ イベントを経験する層及び現在経験している層として 若年 ~ 中年層を対象に それまでの就業状況や就業経験などが能力発揮やライフプランに関する意識に与える影響を把握するとともに 家

女性が働きやすい環境を整え社会に活力を取り戻す

2016 年度の主な活動実績 2WAY マネジメント 2WAY コミュニケーションをより充実させ 効果的な面談を実施するための運用について 2016 年度も継続して 労使間で協議を重ねま した また One NEC Survey( 従業員意識調査 ) の結果もふまえ 各職場でのマネジメント向上施策を

Microsoft Word 年度評価シート.docx

チェック式自己評価組織マネジメント分析シート カテゴリー 1 リーダーシップと意思決定 サブカテゴリー 1 事業所が目指していることの実現に向けて一丸となっている 事業所が目指していること ( 理念 ビジョン 基本方針など ) を明示している 事業所が目指していること ( 理念 基本方針

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第第第ライフスタイルに対する国民の意識と求められるすがた50 また 働いていないが 今後働きたい と回答した人の割合は 男性では 7.4% であるのに対し て 女性は19.1% である さらに 女性の中では 30 代の割合が高く ( 図表 2-1-2) その中でも 特に三大都市圏で高い割合となってい

目 次 1 計画策定の背景 1 2 計画の目的 1 3 計画の期間 2 4 実施体制 2 5 計画内容 (1) 制度を知るために 3 (2) 妊娠中及び出産後における職員の健康を守るために 5 (3) 男性の育児参加を促進するために 6 (4) 育児休業等を活用しやすい環境を整えるために 9 (5)

もっと女性が活躍できる建設業 推進パッケージ 建設業における女性活躍は 官民挙げた もっと女性が活躍できる建設業行動計画 ( 昨年 8 月策定 ) を受け 5 年以内に女性倍増 を目指して官民で様々な取組がスタート 昂じている機運を業界全体で持続 浸透させ取組を加速化するためには 地域ぐるみの活動の

学校評価保護者アンケート集計結果 2 学校は 防災や防犯についての体制作りや情報収集を適切に行っている 十分 おおむね十分 やや十分 不十分 分からない 不明

調査要領 1. 調査の目的 : 人口減少による労働力不足が懸念されるなかで 昨年 4 月には女性活躍推進法 ( 正式名称 : 女性の職業生活における活躍の推進に関する法律 ) が施行されるなど 女性の社会進出がさらに進むことが期待されている そこで 女性の活躍に向けた取り組み状況について調査を実施す


2 保険者協議会からの意見 ( 医療法第 30 条の 4 第 14 項の規定に基づく意見聴取 ) (1) 照会日平成 28 年 3 月 3 日 ( 同日開催の保険者協議会において説明も実施 ) (2) 期限平成 28 年 3 月 30 日 (3) 意見数 25 件 ( 総論 3 件 各論 22 件

スライド 1

2 学校は 防災や防犯についての体制作りや情報収集を適切に行っている 十分 おおむね十分 やや十分 不十分 分からない 不明 計 学校は 防災や防犯についての体制作りや情報収

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. 当年度目標取組み事項及びその内容関連施策 ( 総合計画 ) 基本政策行政改革の推進 中期行財政運営方針に基づき 計画的に行財政運営基盤の充実強化を図るため 平成 年度行財政運営方針を 8 月に策定します ( 公民連携セクションの設置 働き方見直しの推 事務事業の見直しについては 見直しに向けた取

育児短時間勤務

0-1表紙

庁 議 資 料                平成16年4月1日

Microsoft Word - 4AFBAE70.doc

市町村における住民自治や住民参加、協働に関する取組状況調査

第2節 茨木市の現況

福利厚生基本計画

資料 目 次 事業方針 実施計画 みんなで福祉の風土を広げよう 住民 関係機関 団体のネットワークで身近な福祉活動を進めよう 一人ひとりの安全で安心な暮らしを守ろう Ⅳ 推進基盤の強化 主な年間行事等

施策吊

男女共同参画に関する意識調査

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持続可能な自治会活動に向けた男女共同参画の推進について(概要)

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基本方針1 小・中学校で、子どもたちの学力を最大限に伸ばします


あおもり働き方改革推進企業認証制度 Q&A 平成 29 年 12 月 14 日 Vol.1 目次 1 あおもり働き方改革推進企業認証制度全般関係 Q1 県外に本社がある場合はどのように申請できるのか P1 2 あおもり働き方改革宣言企業関係 Q2 次世代法に基づく一般事業主行動計画とはどういうものか

- 目次 - Ⅰ 計画策定の趣旨等 1 Ⅱ 船橋市における自殺の現状 2 Ⅲ 船橋市の自殺対策における取組 3 Ⅳ 船橋市の自殺対策推進体制 6

~この方法で政策形成能力のレベルアップが図れます~

岐阜県手話言語の普及及び障害の特性に応じた意思疎通手段の利用の促進に関 する条例 目次前文第一章総則 ( 第一条 - 第八条 ) 第二章基本的施策の推進 ( 第九条 - 第十六条 ) 附則 ( 前文 ) 手話が言語であることは 障害者の権利に関する条約において世界的に認められており わが国においても

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目 次 第 1 行動計画の趣旨 1 第 2 行動計画の期間 1 第 3 推進体制 1 第 4 対象職員 1 第 5 女性の活躍とワークライフバランス等の実現に向けた取組等 2 1 男女双方の働き方改革 2 (1) 現状 課題分析結果 2 (2) 具体的な取組 3 ア 価値観 意識の改革 3 イ 職場


仕事・子育ていきいき両立プラン(案)

学生確保の見通し及び申請者としての取組状況

スライド 1

平成18年度標準調査票

(3) 時差出勤 (1) 及び (2) の勤務時間のほか 次のとおり時差出勤を実施しています ( 警察本部については 平成 26 年度における実施内容を記載しています ) 知事部局等 教育庁 (H 現在 ) 区分勤務時間休憩時間 A 勤務午前 8 時 30 分から午後 5 時 15 分ま

Transcription:

第 5 次男女共同参画兵庫県率先行動計画 - ひょうごアクション 8 - ( 次世代育成支援対策推進法に基づく特定事業主行動計画 ) 平成 27 年 3 月 兵庫県

( 目次 ) Ⅰ 計画策定の趣旨等 Ⅱ 策定方針等 Ⅲ 計画の概要 1 計画の根拠 ( 位置づけ ) 及び対象となる範囲 2 他の計画との連携 3 計画期間 4 計画推進に向けた職員の役割 5 数値目標 6 計画の推進 1 4 5 計画内容の体系 6 目標 1 意思決定過程への女性の参画促進 アクション 1: 女性の能力発揮と機会拡大 アクション 2: 女性の活躍を支える仕組みづくり アクション 3: 女性の活躍を支える支援の強化 8 9 10 目標 2 働きやすい職場の実現 アクション 4: 働きやすい体制づくり アクション 5: 働きやすい職場風土の醸成 11 13 目標 3 仕事と生活の両立 アクション 6: 互いに支え合う家庭と地域づくり アクション 7: 子育て支援 介護支援 アクション 8: 男性の家事 育児等への参画支援 14 16 18

Ⅰ 計画策定の趣旨等 ( 男女共同参画に向けた取組 ) 本県では 男女がともに 人生のどの時期においても いきいきと暮らせる社会の実現をめざし 平成 13 年に ひょうご男女共同参画プラン21 ( 計画期間 :H13~H22 現行 新ひょうご男女共同参画プラン21 ( 計画期間 :H23~H27)) を策定 平成 14 年 4 月には 男女共同参画社会づくり条例 を施行し 県民 事業者 団体等と行政が一体となって男女共同参画社会づくりに向けたさまざまな取組を行ってきました また このような取組をより効果的なものにするためには まず協働のパートナーである県自らが男女共同参画のモデル職場となるよう率先して行動することが重要であるとの認識から 平成 15 年 5 月に 第 1 次男女共同参画兵庫県率先行動計画 を策定し 以来 庁内の男女共同参画を進めるための取組を行ってきました 男女共同参画兵庫県率先行動計画-ひょうごアクション8- 第 1 次 (H15.5 策定 ) 計画期間 :H15~17 年度 第 2 次 (H18.4 策定 ) 計画期間 :H18~20 年度 第 3 次 (H21.3 策定 ) 計画期間 :H21~23 年度 第 4 次 (H24.2 策定 ) 計画期間 :H24~26 年度 ( 急速な少子化への対応 ) 急速な少子化の背景には 結婚に関する意識の変化 家庭生活との両立が困難な職場のあり方 子育てそのものの負担感の増大などがあると考えられています 少子化の急速な進行は 労働力人口の減少 社会保障財政への影響 家庭や地域における子どもの育成環境の変化など 将来のわが国の社会経済に大きな影響を及ぼすものであると考えられ この少子化の流れを変えるためには 働きながら子どもを生み育てやすい雇用環境を整備し 仕事と子育ての両立の負担感を軽減することが重要となっていることから 県として 職員の子育て支援にも取り組んできました ( これまでの取組による成果と新たな課題 問題点 ) 各種制度の充実や啓発等の取組により 女性管理監督職の拡充 本庁における女性職員ゼロ課室解消など 女性職員の活躍の場も広がりを見せるなど 一定の成果は現れていますが 一方で まだまだ解決出来ていない問題や新たな課題があることも明らかになってきました - 1 -

課題その1 県政推進に多様な視点が求められている 21 世紀の成熟社会にふさわしい活力ある社会をつくって行くためには 時代の流れを敏感にとらえ 多様化 高度化する行政需要に柔軟 かつ 的確に対応していくことが必要です 特に 女性 は多様性 ( ダイバーシティ ) の重要な要素であり 女性の活躍が進むことで 多様な視点や価値観 創意工夫がもたらされ 社会を変える力となることから 県政推進においても これまで以上に 女性の活躍が求められています 課題その2 組織運営上も女性の活躍は欠かせない団塊世代の大量退職で深刻な人手不足や技能空洞化が生まれること ( いわゆる 2007 年問題 2012 年問題 ) が問題となっていますが 本県職員の年齢構成等を見ても同様の傾向 (40 歳を境に急激に減少 ) があり 今後 組織運営の中で最も重要な戦力である中間層の不足が懸念されています また一方で 女性職員の採用比率の上昇に伴い 職員全体に占める女性割合も年々上昇していることから 組織運営上においても 女性の活躍は欠かせない状況にあります 県職員 ( 一般行政部門 ) における年代別職員数 ( 人 )(H26.4) 県職員 ( 一般行政部門 ) における年代別女性職員比率 (H26.4) 課題その3 女性の活躍と子育て支援は一体的に取り組むべき一般的に 女性の意思決定過程への参画促進だけを進めると 家庭等に制約がある職員の参画が進みにくく 逆に 子育て支援施策だけを充実させると 女性の定着は進むが 補助的な仕事に滞留し 職員の女性比率が高まる中 人材活用面で問題が生じる と言われることがありますが そういったジレンマに陥ることのないよう これらの取組は一体的に推進していく必要があります また このたび改正された次世代育成支援対策推進法に基づき 国が定めた 行動計画策定指針 においても 子育てを行う女性職員の活躍促進に向けた取組 の項目が新たに追加されました - 2 -

課題その4 職員意識調査から見えてきた課題県では 今回の計画改定にあたり 庁内の男女共同参画の推進状況や課題等に対する県職員の意識や実態を把握することを目的として 職員意識調査アンケートを実施しました アンケート結果から 性別や世代 役職等により 異なった考え方があることや ライフステージに応じ様々な課題があることが浮き彫りになりました また 多くの職員が 仕事 も 家庭 も充実させたいと考えているにも関わらず 長時間労働などの働き方 が弊害となり実現できていないこと 実現には 組織全体の意識改革が不可欠 と考えていることなども明らかになっています ライフステージに応じた課題と対応の方向性 ライフステーシ 職員意識調査からの課題 対応の方向性 採用 10 代 20 代の約 9 割が育児休業 (88%) や介護休業 (98%) を取得したいと考えているが 迷惑がかかる と考えている人が 62% 10 代 20 代は他世代と比べ スキルが下がる (37%> 平均 17%) 評価が下がる (19%> 平均 8%) ことを懸念している割合が高い 職場全体で子育てや介護を支援 ライフステージに応じた研修等実施 妊娠 出産 育児 ( 介護 ) 休業 育休を 過去に取得した と 今後取得したい を合わせると 70% が取得を希望しているが 取得したかったが できなかった も 11% 特に 男性は 34% が 取得を希望しない 22% が 取得したかったができなかった と回答し 取得ができない理由として 仕事が滞る が 53% 迷惑がかかる が 49% 育休復帰する際の障害としては 子どもが急な病気の際に休暇が取りにくい が 42% 育休中の職場の状況がわからない が 39% で 特に 10 代 20 代では 60% が育休中の不安をあげている 介護休業は 今後取得したい と考える人が 87%( 男性 86%) 多様な支援制度の周知を図り 育休取得者等をフォローする職員の取組も適正に評価 男性職員や管理監督職の意識改革を図り 男性が育児 ( 介護 ) 休業を取得することを奨励 管理職のリーダーシップのもと 年休取得促進や定時退庁を徹底 育児( 介護 ) 休業中職員のサポート体制を充実 子育て期 ( 介護期 ) 72% が 仕事と家庭をともに優先したい と考えているが それが実現してい るのは 44% に止まっている 両立のために必要なこととして 69% が 長時間労働の見直し 次いで 55% が 組織全体の意識改革 をあげている 仕事が忙しく 家族とのふれあいの機会が持てない人は 23% 在宅勤務やテレワークについて全体の 60% が肯定的に捉え その効果として 77% が 働き方の幅が広がる 63% が 子育てがしやすくなる 47% が 介 護がしやすくなる をあげている 管理監督職の意識改革を図り マネジメント力を強化 管理職が主導となり 組織全体の意識改革を図る 在宅勤務( テレワーク ) 等の活用を検討し 誰もが柔軟に働ける体制を整備 意思決定過程参画期 管理職に非常に または何となく魅力を感じる と回答した人は全体では 34% だが 男女別では 男性 45% 女性 17% と乖離が大きい 一方で 非常に感 じる は男性管理監督職 9% 女性管理監督職 19% 女性活躍のために必要なこととして 59% が 長時間労働の見直し をあげて いるが 管理監督職の 55% が 女性の職域拡大 が必要と考え 女性管理監督 職の 39% が ライフステージに応じた研修 をあげており 必要性の高い研修 としては 中堅リーダー育成 (57%) 新入職員キャリアデザイン (52%) 育休復帰 (44%) が高い 働きがいのあるポストへの登用な ど 女性の職域を拡大 先輩や女性同士の交流を支援 管理監督職の意識改革を図り 女性職員 の育成とともに 長時間労働の見直し OJT offjt においてライフステー ジに応じた中長期的な育成 - 3 -

Ⅱ 策定方針等 男女とも 仕事に 家庭に 活躍する職場づくり を基本理念とし 女性の活躍 と 仕事と家庭の両立 を同時に実現させるための 3 つの重点目標と 8 つのアクションに 基づく具体的取組を推進していきます 基本理念 男女とも 仕事に 家庭に 活躍する職場づくり 重点目標 目標 1 意思決定過程への女性の参画促進 目標 2 働きやすい職場の実現 目標 3 仕事と生活の両立 アクション 目標 1 目標 2 目標 3 アクション 1: 女性の能力発揮と機会拡大アクション 2: 女性の活躍を支える仕組みづくりアクション 3: 女性の活躍を支える支援の強化 アクション 4: 働きやすい体制づくりアクション 5: 働きやすい職場風土の醸成 アクション 6: 互いに支え合う家庭と地域づくりアクション 7: 子育て支援 介護支援アクション 8: 男性の家事 育児等への参画支援 - 4 -

Ⅲ 計画の概要 1 計画の根拠 ( 位置づけ ) 及び対象となる範囲 男女共同参画兵庫県率先行動計画 ( ひょうごアクション 8) 兵庫県男女共同参画計画をより効果的なものとするため 県自らがモデル職場となるよ う定める率先行動計画 ( 対象 : 知事部局 議会事務局 各種行政委員会事務局 企業庁 病院局 教育委員会事務局 県立学校 警察本部 ) 特定事業主行動計画 次世代育成支援対策推進法第 19 条に基づく特定事業主行動計画 ( 対象 : 知事部局 議会事務局 各種行政委員会事務局 企業庁 病院局 ) 2 他の計画との連携 ひょうご子ども 子育て未来プラン など 次世代育成支援対策推進法に関わる計画 施策との整合性を図りながら計画を推進していきます 3 計画期間平成 27 年度 ~ 平成 29 年度までの 3 年間 4 計画推進に向けた職員の役割計画の推進にあたっては 職員本人 管理監督職 人事等担当課 庶務担当者 周囲の職 員など それぞれの役割や位置づけを明確にし 職員相互で支え合いながら 組織全体とし て取り組んでいきます 5 数値目標計画に基づく各種の取組により 以下の目標の達成を目指します 2020 年 ( 平成 32 年 ) までに達成 知事部局等の女性管理職比率 15% 計画期間中に達成育児休業の取得者希望者の 100%( 男女 ) 配偶者の出産補助休暇の取得者 100%( 男性 ) 男性の育児参加休暇の取得者 100%( 男性 ) 6 計画の推進 ( 推進体制 ) 本計画の推進については 全庁的な組織である男女共同参画推進本部のもとで 事務局会 議や庁内男女共同参画推進員等を通じて取組を進めるとともに 進捗状況については定期的 に報告することとします ( 計画の進捗状況等の公表 ) 本計画の進捗状況等については 男女共同参画社会づくり条例に基づく年次報告や県のホ ームページ等によって定期的に公表します - 5 -

計画内容の体系 目標 1 意思決定過程への女性の参画促進 アクション 1 女性の能力発揮と機会拡大 女性が活躍できる場の拡大 女性職員の職域を拡大する キャリア形成を意識した人事配置に努める 国 他府県や市町等との職員交流によるキャリア形成を促進する 女性職員の能力発揮と意識向上への支援 ライフステージに応じた研修の充実に努める 長期派遣研修等の参加を促進する 女性職員の能力発揮と意識向上に向けた OJT を強化する アクション 2 女性の活躍を支える仕組みづくり 管理職等の理解促進と人材マネジメント 管理職 監督職研修の中で理解促進やマネジメント力の向上を図る 管理監督職と職員とのコミュニケーション形成に努め 職員の状況や能力に応じた有効な人材マネジメントに努める アクション 3 女性の活躍を支える支援の強化 女性職員間のネットワークづくり支援 先輩職員との交流の場の提供など 女性職員の自主的なネットワークづくりを支援する 若手職員らによる自主的な活動への支援 官民の枠を超えた若手職員らによる自主的な活動を支援する 目標 2 働きやすい職場の実現 アクション 4 働きやすい体制づくり 長時間労働などの働き方の見直し タイムマネジメントを意識した業務遂行に努める 業務の効率化 共有化に努める 職場改善に向け職員 WG を設置し 改善策を検討する 管理職のリーダーシップのもと 年休取得や定時退庁を徹底する 多様な働き方の実現 ICT を活用し 在宅勤務をはじめ 場所にとらわれない新たな働き方 ( テレワーク ) を実現する 短時間勤務制度や部分休業などの活用促進を図る - 6 -

アクション 5 働きやすい職場風土の醸成 機運醸成に向けた取組 庁内推進員による機運醸成を強化する 職員間の相互理解 協力 ( おたがいさま 風土の形成 ) 子育てや介護が社会全体で取り組むべき課題であることの理解促進を図る 育休取得者等をフォローする職員への適正な評価に努める 職員間のコミュニケーションを緊密にし 風通しのよい職場づくりに努める 目標 3 仕事と生活の両立 アクション 6 互いに支え合う家庭と地域づくり 家族とふれあう機会の充実や地域貢献活動への参加 家族の日 運動を一層推進し 職員とその家族がふれあう機会の充実に努める ボランティア休暇の取得を促進する 職員の出会い支援 出会いイベントの充実に努める 結婚を希望する職員への情報提供に努める アクション 7 子育て支援 介護支援 制度を利用しやすい環境の整備 管理職等の理解促進を図る 職員のライフイベントに応じた適切な情報提供に努める 気兼ねなく休業等が取得できる体制等を整備する 支援制度の充実 在宅勤務制度を導入する 育休中 育休復帰者に向けた支援を実施 充実する 新たな支援制度の導入に向けた検討を行う アクション 8 男性の家事 育児等への参画支援 男性職員 管理職の意識改革 管理職及び男性職員の意識改革に努める 正しい知識 制度を周知し 積極的な制度活用を促す 育児休暇等の取得奨励 休暇 休業の取得状況を把握し 取得を働きかける 休暇 休業取得者の事例をタイムリーに発信する - 7 -

アクション 1 女性の能力発揮と機会拡大 背景 課題 必要性 [ 女性職員の登用 活用 育成は組織の必然 ] 女性職員の採用比率の上昇等に伴い 今後 管理 監督職等に占める女性比率は加速度的に上昇してくることとなることから 女性の登用 活用 育成は組織を維持していくために必然となってきます [ 女性管理 監督職への期待 ] また その一方で 女性の管理 監督職等が活躍することにより 以下のようなことが期待されています 女性の視点を政策展開に反映することができる 組織に変革 ( イノベーション ) を起す 女性職員が意思決定過程で活躍することで 従来の働き方を見直す契機となる等々 [ 女性が活躍するために必要なこと ] 職員意識調査の結果によると 管理監督職の約半数が 女性が活躍するためには様々な職務経験が必要 と考えており 女性の活躍を進めていくためには 女性職員の職域の拡大を進めていく必要があります 課題解決に向けた具体的取組 女性が活躍できる場の拡大女性職員の職域を拡大します 本庁における女性職員ゼロ課室を引き続き達成するとともに これまで女性職員が就いていなかった職務 役職への積極的な登用を図ります キャリア形成を意識した人事配置に努めます 政策 管理部門など県政の意思決定に関する部門へ女性職員を配置するなど 能力実証主義の原則に基づいた 女性職員の管理職への登用が促進される人事配置に努めます 国 他府県や市町等との職員交流によるキャリア形成を促進します 国 他府県や市町等との人事交流を通じて 幅広い職務経験を積む女性職員を増やします - 8 -

女性職員の能力発揮と意識向上への支援 ライフステージに応じた研修の充実に努めます 若い職員に対する研修等において ライフステージを意識した研修内容を盛り込むことにより 意識の向上とモチベーションの維持を促します 女性リーダー育成研修 を実施し 女性の幹部職員育成に努めます 女性職員の意識改革やモチベーションアップを図るとともに 職員間のネットワーク構築を支援するための研修である 井戸はた学校 を実施し 女性管理職を目指す職員を育成します 長期派遣研修等の参加を促進します 大学院や国の省庁への研修など キャリア形成に資する長期派遣研修等への積極的な参加を呼びかけます 女性職員の能力発揮と意識向上に向けた OJT を強化します 職場での OJT においても ワーク ライフ バランスに配慮しつつ 女性の能力発揮 意識向上を促進します 取組の推進により達成を目指す目標 平成 32 年までの目標 知事部局等の女性管理職比率 15% アクション 2 女性の活躍を支える仕組みづくり 背景 課題 必要性 [ 女性が活躍するためには組織全体の意識改革が必要 ] 女性職員がその力を遺憾なく発揮し活躍するためには 上司や先輩職員をはじめとした周囲の人々の協力と理解が欠かせません 職員意識調査の結果によると 女性職員の半数以上が 女性が活躍するためには管理職をはじめとした組織全体の意識改革が必要 ( 女性管理 監督職では約 7 割 ) と考えています - 9 -

課題解決に向けた具体的取組 管理職等の理解促進と人材マネジメント管理職 監督職研修の中で理解促進やマネジメント力の向上を図ります 管理職研修等において 女性活躍の必要性や有用性を理解させるとともに 女性職員の活躍を促進するマネジメントを修得させるための研修内容を追加し 管理職層の意識の向上とマネジメント力の強化を図ります 管理監督職と職員とのコミュニケーション形成に努め 職員の状況や能力に応じた有効な人材マネジメントに努めます 日頃から管理職から職員に対し積極的にコミュニケーションを図り 職員に対する理解を深めるよう努めます 各職員の状況や能力等の把握に努め その力を十分に発揮できるよう努めます アクション 3 女性活躍を支える支援の強化 背景 課題 必要性 [ 女性ロールモデルの情報発信が必要 ] 職員意識調査の結果によると 女性職員の約 3 割 ( 男性職員の2 倍 ) は 女性管理 監督職に気軽に相談できる体制や手本となるロールモデルの存在が必要 と考えており 現状では 男性に比べまだ少ない女性のロールモデルの情報等について 的確に発信していく必要があります 課題解決に向けた具体的取組 女性職員間のネットワークづくり支援先輩職員との交流の場の提供など 女性職員の自主的なネットワークづくりを支援します 井戸はた学校 などの研修等において 座談会や相談会を設定し 少し前を行く先輩職員との交流の場を提供するとともに 女性職員の自主的なネットワークづくりを支援します 若手職員らによる自主的な活動への支援官民の枠を超えた若手職員らによる自主的な活動を支援します 官民や業種間の枠を超えた若手職員の自主研究会活動への助成を行うとともに 優れた取組や提案に対し表彰するなど 職員の自主的な取組を積極的に支援します - 10 -

アクション 4 働きやすい体制づくり 背景 課題 必要性 [ 働きやすい職場環境づくりの弊害は長時間労働 ] 働きやすい職場環境づくりの実現は 女性職員のみならず すべての職員が望んでいることですが 職員意識調査の結果では 性別や年代を問わず 多くの職員が 女性活躍 仕事と生活の両立 男性の育児介護への参加 のいずれにおいても 長時間労働などの働き方 が弊害となっていると考えています [ 長時間労働の是正と多様な働き方の実現が必要 ] 職員の多くは 長時間労働を減らすためには 適正な業務配分 人員配置 業務の効率化 共有化 とともに 管理職をはじめとした組織全体の意識改革 が必要だと考えており 管理監督職の4 割 ( 女性管理監督職では約 6 割 ) は タイムマネジメントを意識した業務の遂行 が必要と考えています また 多様な働き方を実現する上で 有効な手段とされている 在宅勤務 や テレワーク についても 職員の多く ( 特に若い世代 ) は肯定的に見ています 課題解決に向けた具体的取組 長時間労働などの働き方の見直しタイムマネジメントを意識した業務遂行に努めます 管理職研修等において タイムマネジメントに関する研修内容を充実し 管理職層の意識及びタイムマネジメント能力の向上を図ります 一般職員に対しても 各種研修を通じて意識啓発を図るとともに 職場内研修や日々の業務を通じた管理職層による指導の徹底に努めます 業務の効率化 共有化に努めます 定例的な業務のマニュアル化や 業務の精選による作成資料や会議開催回数の削減など 事務の効率化 共有化に努めます 担当業務の進捗状況について 班単位で積極的に報告し合ったり 個人作成の資料やそのデータを共有したりするよう指導します - 11 -

職場改善に向け職員 WG を設置し 改善策を検討します 庁内男女共同参画ワーキンググループ を設置し 多様なメンバーからのアイデアを生かして働きやすい職場環境づくりのための制度や仕組みなど 改善策等について検討を行います 管理職のリーダーシップのもと 年休取得や定時退庁を徹底します 管理職が自ら率先垂範を実行することで 職場内に年休取得や定時退庁のしやすい雰囲気を生み出します 管理職のリーダーシップのもと推進することで 職員の中に 今後 職場全体として真剣に取組んでいかなければならない課題である といった意識を芽生えさせます 多様な働き方の実現 ICT( 情報通信技術 ) を活用し 在宅勤務をはじめ 場所にとらわれない新たな働き方 ( テレワーク ) を実現します 庁外から県庁 WAN へアクセスできる機能を整備し 在宅勤務や タブレット端末を活用 したモバイルワークを実施します 地方機関の職員が本庁出張時に資料作成等ができるサテライトオフィスを設置します 対象職員の拡大など これらの取組の充実に向け 今後も見直しや検討を進めます 短時間勤務制度や部分休業などの活用促進を図ります 職員がニーズに応じて柔軟に働き方を選択できるよう 育児短時間勤務 育児部分休業などの制度の再周知 活用促進を図ります - 12 -

アクション 5 働きやすい職場風土の醸成 背景 課題 必要性 [ 意識改革と行動はまず管理監督職から ] 働きやすい職場環境の実現には 組織全体の意識改革 が不可欠です 職員意識調査の結果などでも 子育て中の職員や若手職員などが 仕事や周りへの影響を気にする傾向が見られることから まずは管理監督職等の意識改革と率先的な行動が必要となってきます [ 風土形成と更なる機運醸成への取組 ] 子育てや介護は社会全体で取り組むべき課題であり また誰にでも起こりうることです すべての職員はそのことを正しく認識し 互いの立場や状況を理解し 協力しあう おたがいさま の職場風土 を形成していかなければなりません そのためには これまでの取組に加え 更なる機運醸成の仕組みも必要です 課題解決に向けた具体的取組 機運醸成に向けた取組 庁内推進員による機運醸成を強化します 各所属に庁内推進員を配置し 男女共同参画 子育て支援 ワーク ライフ バランスなど 働きやすい職場づくりに向けた組織的な取組を推進していきます 各所属の庁内推進員が中心となり 職場内研修等の機会を利用し 各種取組や制度等について各職員に発信することにより 職員の基礎知識を高めるとともに 職場全体で取り組む機運の醸成につなげていきます 職員間の相互理解 協力 ( おたがいさま の風土 ) 形成 子育てや介護が社会全体で取り組むべき課題であることの理解促進を図ります 各種研修や職場研修等を通じて 子育てや介護が社会全体で取り組むべき課題であり 誰にでも起こりうることの理解促進を図り 職員間の相互理解 協力 ( おたがいさま の風土 ) 形成に努めます 育休取得者等をフォローする職員への適正な評価に努めます 育休取得者等をフォローする職員に対しては その取組みを適正に評価するよう努めます 職員間のコミュニケーションを緊密にし 風通しのよい職場づくりに努めます 各部局ごとに コミュニケーションの日 を設定し 職場での親睦を深めることでネットワークづくりを進めます 職場内研修等において 各職員が自由に自分の意見を述べることができる機会を設けるなど 風通しのよい職場づくりに努めます - 13 -

アクション 6 互いに支え合う家庭と地域づくり 背景 課題 必要性 [ 家族 家庭の大切さ ] 兵庫県では 県民一人ひとりが家族 家庭の大切さを考え きずなを深めるとともに 地域全体で多世代が交じり合い 共に支え合う 地域三世代同居 の実現をめざし 地域で家庭を支える ひょうご家庭応援県民運動 を展開しており 県職員としても 自ら率先して取り組んで行かなければなりません 職員意識調査の結果によると 職員の多くが家族 家庭とのふれあいに満足していますが 管理監督職の4 人に1 人は 仕事が忙しく なかなか機会を持てない と考えています [ 地域活動への不参加 ] 職員意識調査では 職員の半数以上が 地域活動にほとんど参加していない と回答 ( 特に若い職員にその傾向が目立つ ) していますが 理由として 時間がない きっかけがない といった答えが多く見られます [ 未婚率の上昇 ] 国の調査によると 約 9 割の男女が いずれは結婚したい と考えていますが 25~34 歳の未婚率や 生涯未婚率は年々上昇しており 県職員においても 結婚を希望する職員に対し 機会や情報を提供するなど 一定の対策が必要となっています 20% 15% 10.96% 13.73% 17.48% 10.73% 60% 50% 40% 53.7% 55.1% 55.5% 49.7% 45.9% 43.9% 46.6% 41.8% 40.3% 36.3% 34.0% 10% 5% 5.78% 7.23% 男性 女性 30% 20% 10% 19.4% 15.4% 27.1% 男性 女性 0% 2000 年 2005 年 2010 年 0% 生涯未婚率の推移 ( 兵庫県 ) ( 出典 : 国勢調査 ) 25~34 歳男女の未婚率の推移 ( 兵庫県 ) ( 出典 : 国勢調査 ) - 14 -

課題解決に向けた具体的取組 家族とふれあう機会の充実や地域貢献活動への参加 家族の日 運動を一層推進し 職員とその家族がふれあう機会の充実に努めます 自らの家族 家庭について考え きずなを深める契機とするため 各家庭それぞれが話し合い 最もふさわしい日 ( 家族の誕生日等 ) を 家族の日 として 自主的に取り組む 家族の日 運動の普及推進に努めます 家族の日 推進のための全庁ノー残業デー( 毎週第 3 水曜日 ) の実施を徹底します 互助会事業等への家族での参加を促進します ボランティア休暇の取得を促進します それぞれの職員が地域貢献活動の大切さを正しく理解し ボランティア休暇の取得促進に努めます 職員の出会い支援地域活動への参加 ( 貢献 ) 出会いイベントの充実に努めます 県職員同士だけでなく 異業種との交流を深めるためのイベントも企画するなど 結婚を希望する職員に対する様々な出会いの機会の提供に努めます 結婚を希望する職員への情報提供に努めます 各所属の庁内推進員が中心となり 結婚を希望する職員に対し 各種互助会イベントやひょうご出会いサポートセンター等の情報を提供するなど 支援を図ります - 15 -

アクション 7 子育て支援 介護支援 背景 課題 必要性 [ 制度の利用しやすい環境の整備には更なる取組が必要 ] 県では これまでも 職員が育児や介護などの家庭における喜びや責任を享受できるよう 育児や介護にかかる各種支援制度の整備だけでなく 職員に十分認知されるよう管理職が積極的に情報提供を行うとともに それらの制度を気兼ねなく利用できる環境づくりに努めてきました しかしながら 職員意識調査の結果から 職場の上司や同僚に迷惑が掛かる という理由から 依然として取りにくいと考えている職員も多く また各種制度等について 全ての管理職には理解が行き届いていないことが明らかになっています [ 新たな支援策の可能性 ] 多様な働き方を実現する上で 有効な手段とされている 在宅勤務 や テレワーク について 職員の多くは肯定的に見ており 今後 ICTを活用した新たな支援策についても 積極的に検討し 実現していく必要があります 課題解決に向けた具体的取組 制度を利用しやすい環境の整備管理職等の理解促進を図ります 管理職研修等において 各種制度等を正しく理解させるとともに 子育て支援 介護支援の必要性を十分理解させることにより 各種制度を気兼ねなく利用できる環境づくりに努めます 職員のライフイベントに応じた適切な情報提供に努めます 県庁 WAN 掲示板に掲載している子育て等に関する情報について 一層の充実を図るとともに 各職場に配置する庁内推進員や庶務担当職員等を通じた職場全体への普及 活用促進に努めます 気兼ねなく休業等が取得できる体制等を整備します 育児休業等取得職員と代替職員がともに勤務する日を設定できる バトンタッチ勤務 の活用を促進し 円滑な業務の引継ぎを支援します 臨時的任用職員 ( 技術職 ) 登録制度 ( リリーフバンク ) の活用を促進し 代替職員の確保を図ります 職員が 職場に迷惑がかかる といった気兼ねをすることなく 育児休業等を取得できるよう 周囲の職員への負荷に配慮した人員配置や評価に努めます - 16 -

支援制度の充実 在宅勤務制度を導入します 庁外から県庁 WAN へアクセスできる機能を整備し 在宅勤務を実施します 対象職員の拡大など 制度の充実に向け 今後も見直しや検討を進めます 育休中 育休復帰者に向けた支援を実施 充実します 育児休業中の職員 ( 希望者 ) が 自宅から県庁 WAN に接続し 必要な情報を閲覧できる環境の整備を進めます 育休中の職員が子連れで参加できる育休復帰応援セミナーを開催するなど 育休復帰に向けた支援を行います 育児休業等 長期休業からの復帰に際し 復帰する職員が感じる不安を少しでも和らげるため 本人が希望する場合に自主的に職場を訪問する機会を設けるなど 円滑な復帰を支援するとともに 各職場からも休業中の職員に対しこまめに連絡するなど 訪問しやすい雰囲気づくりに努めます 職員意識調査等を通じ 職員のニーズを適宜把握し ニーズに応じた新たな支援策の実施検討に努めます 新たな支援制度の導入に向けた検討を続けます 子育て期の職員が抱えるニーズの把握に一層努め 新たな支援制度の導入について引き続き検討します ( 現行の主な支援制度 ) 育児休業 制度 概要 3 歳に達するまでの子を養育する場合 育児短時間勤務小学校就学前の子を養育する場合 (1 日の勤務時間を短縮 ) 在宅勤務 小学校修了前の子を養育する場合 子育て支援休暇小学校修了前の子の看護等を行う場合 ( 年 5 日 ) 配偶者の出産補助休暇妻の出産時 (3 日 ) 男性の育児参加休暇 妻の出産にともない 出産に係る子又は小学校就学前の子を養育する場合 (5 日 ) 介護休暇要介護者である家族を介護する場合 ( 最長 6 ヶ月 ) - 17 -

アクション 8 男性の家事 育児等への参画支援 背景 課題 必要性 [ 夫婦間の役割意識の変化 ] 平成 26 年度に実施した男女共同参画に関する県民モニターアンケート調査によると 子育てや介護は夫婦が共に協力して行うべきという考えが全体の2/3を占めるなど 夫婦間の役割の考え方にも変化が現れています しかしながら 男性の育休及び育児参加休暇等の取得率は低い水準に止まっており 職員意識調査の結果では 男性県職員の半数以上が家事 育児等に 積極的あるいはできるだけ参加するよう心がけている ものの 約 3 割は 週末等 仕事に支障のない範囲で参加している など 依然として仕事優先の傾向は残っています [ 男性職員の多くは育休取得を希望 ] 職員意識調査によると 男性職員の約 2 割は 育休を取得したかったが出来なかった と回答 また 20 代の約 9 割 育児経験のない男性の約 6 割は 今後 機会が訪れれば取得したい と考えています 育休を取得できない理由としては 男性職員の半数以上が 仕事が滞る 引き継げる人がいない 約 3 割が まわりに利用している人がいないので抵抗がある と考えています 男性県職員の育児休業 休暇等取得状況 40% 30% 31.6% 36.2% 37.7% 37.4% 20% 20.9% 10% 0% H21 H22 H23 H24 H25 男性の育児関係休業 休暇取得の状況 子育て支援休暇の取得状況 ( 男女合計 ) [ 男性が家事 育児等に参加するために ] 男性が家事 育児等に参加するために必要なこととして 職員の約 6 割が 長時間労働の見直し や 職場全体の意識啓発 が必要と考えており また 休暇や休業等未取得の職員の状況把握と取得への協力 働きかけ や 制度等正しい知識の提供 などといった意見も多く見られます - 18 -

課題解決に向けた具体的取組 男性職員 管理職の意識改革 管理職及び男性職員の意識改革に努めます 研修等を通じて すべての職員 特に男性職員に対し 家事 育児等 家庭における喜びや責任を享受することのすばらしさを伝えるとともに 家事 育児等への参画を前提にしたライフプラン形成を働きかけます 正しい知識 制度を周知し 積極的な制度活用を促します 所属長や各職場に配置する庁内推進員及び庶務担当職員等が 所属職員等に対し 適切なタイミングで各種制度の活用を促すことができるよう 制度の趣旨や具体的な内容等について学ぶ機会を設けます すべての職員に対し 男性職員の子育て参加ガイド をはじめとした各種支援ツールの周知徹底を図るとともに それらの有効活用を促します 育児休暇等の取得奨励地域活動への参加 ( 貢献 ) 休暇 休業の取得状況を把握し 取得を働きかけます 各所属職員が取得できる休暇の内容や取得状況を常に把握し 未取得の職員に声掛けや業務への配慮を行うなど 管理職等による取得奨励に努めます 比較的取得しやすい 1 ヶ月程度の短期間の育児休業の取得や 配偶者出産補助休暇や育児参加休暇と年次休暇を組み合わせた連続休暇の取得など 具体的な取得の事例を示し 取得推奨に努めます 学校行事 ( 入学式 卒業式 授業参観 運動会 PTA 活動等 ) や家族の記念日 ( 誕生日 結婚記念日等 ) など 各種ライフイベントにおける積極的な休暇取得を推奨します 休暇 休業取得者の事例をタイムリーに発信します 男性職員に対し 家事 乳幼児の接し方や子育ての具体的なノウハウ等を提供するとともに 男性の育休体験記や取得実績等の PR を行うなどにより 子育てに対する関心や意欲を高め 休暇 休業取得の動機付けを図ります 取組の推進により達成を目指す目標 育児休業の取得者希望者 100%( 男女 ) 配偶者の出産補助休暇の取得者 100%( 男性 ) 男性の育児参加休暇の取得者 100%( 男性 ) - 19 -