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平成 28 年度エネルギー消費統計における製造業 ( 石油等消費動態統計対象事業所を除く ) のエネルギー消費量を部門別にみると 製造部門で消費されるエネルギーは 1,234PJ ( 構成比 90.7%) で 残りの 127PJ( 構成比 9.3%) は管理部門で消費されています 平成 28 年度エ

平成 22 年度エネルギー消費統計結果概要 経済産業省資源エネルギー庁平成 24 年 4 月 エネルギー種別に見ると 最終エネルギー消費総量の 37.5% が燃料 54.8% が電力 7.4% が熱となっています 調査の対象となった非製造業 製造業 ( 石油等消費動態統計対象事業所を除く ) 業務部

資料1 :住宅(家庭部門)の中期の対策・施策検討

緒論 : 電気事業者による地球温暖化対策への考え方 産業界における地球温暖化対策については 事業実態を把握している事業者自身が 技術動向その他の経営判断の要素を総合的に勘案して 費用対効果の高い対策を自ら立案 実施する自主的取り組みが最も有効であると考えており 電気事業者としても 平成 28 年 2

資料1:地球温暖化対策基本法案(環境大臣案の概要)

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資料3-1 温室効果ガス「見える化」の役割について

工場等に対する省エネ法の変遷 我が国は 石油ショックによる石油価格の高騰やグローバル競争の激化等を背景として 世界に率先して省エネ対策等に取り組んできた < 省エネルギー対策の変遷 ~ 日本の省エネは 60 年の歴史 ~> 熱管理規則制定 熱管理法施行

平成24年度エネルギー消費統計結果概要

資料2:地球温暖化対策に係る中長期ロードマップ(議論のたたき台)(案)

問題意識 民生部門 ( 業務部門と家庭部門 ) の温室効果ガス排出量削減が喫緊の課題 民生部門対策が進まなければ 他部門の対策強化や 海外からの排出クレジット取得に頼らざるを得ない 民生部門対策において IT の重要性が増大 ( 利用拡大に伴う排出量増加と省エネポテンシャル ) IT を有効に活用し

2008年度(平成21年度)温室効果ガス排出量

平成 21 年度資源エネルギー関連概算要求について 21 年度概算要求の考え方 1. 資源 エネルギー政策の重要性の加速度的高まり 2. 歳出 歳入一体改革の推進 予算の効率化と重点化の徹底 エネルギー安全保障の強化 資源の安定供給確保 低炭素社会の実現 Cool Earth -1-

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Q1 1

目次 1. 奈良市域の温室効果ガス排出量 温室効果ガス排出量の推移 年度 2010 年度の温室効果ガス排出状況 部門別温室効果ガス排出状況 温室効果ガス排出量の増減要因 産業部門 民生家庭部門

扉〜目次

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B.2 モニタリング実績 (1) 活動量 ( 燃料消費量 生成熱量 生産量等 ) 記号 モニタリング項目 定義 単位 分類 1 モニタリング方法 概要 頻度 実績値 モニタリング実績 計測対象期間 ( 年月日 ~ 年月日 ) 備考 F PJ,biosolid プロジェクト実施後のバイオマス固形燃料使

以前 製造業 食料品製造業 畜産食料品製造業

お知らせ

目 次 1. トップランナー制度について 1トップランナー制度の概要について 3 2トップランナー基準に関する基本的な考え方について 5 3トップランナー基準に関する主な規定について 8 4トップランナー基準策定及び運用の流れについて 9 2. ラベリング制度について 1ラベリング制度の概要について

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東洋インキグループの環境データ(2011〜2017年)

1 排出削減事業者の情報排出削減事業者会社名株式会社シンセラ排出削減事業を実施する事業所事業所名株式会社シンセラ排出削減事業共同実施者 ( 国内クレジット保有予定者 ) 排出削減事業共同実施者名一般社団法人低炭素投資促進機構 1

スライド 1

以前 製造業 食料品製造業 畜産食料品製造業

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番号文書項目現行改定案 ( 仮 ) 1 モニタリン 別表 : 各種係 グ 算定規程 ( 排出削 数 ( 単位発熱量 排出係数 年度 排出係数 (kg-co2/kwh) 全電源 限界電源 平成 21 年度 年度 排出係数 (kg-co2/kwh) 全電源 限界電源 平成 21 年度 -

各企業の目標水準及び実績値 独自に目標を設定している企業について 目標及び実績値を記載 企業名目標指標基準年度目標水準 別紙 2 アルミニウム圧延業 基準年度比削減率 2013 年度

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UIプロジェクトX

センタリング

次世代エネルギーシステムの提言 2011 年 9 月 16 日 株式会社日本総合研究所 創発戦略センター Copyright (C) 2011 The Japan Research Institute, Limited. All Rights Reserved.[tv1.0]

製造業 食料品製造業 畜産食料品製造業

参考資料 1 約束草案関連資料 中央環境審議会地球環境部会 2020 年以降の地球温暖化対策検討小委員会 産業構造審議会産業技術環境分科会地球環境小委員会約束草案検討ワーキンググループ合同会合事務局 平成 27 年 4 月 30 日

資料2-1 課税段階について

2(1) 総量削減義務と排出量取引制度のポイント (2010 年度 ~) 大規模事業所向け制度の主な変更点等 旧制度 ( 地球温暖化対策計画書制度 ) 新制度 ( 排出総量削減義務と排出量取引制度 ) 温室効果ガス排出量の削減対策推進義務 排出総量の削減義務と排出量取引制度の導入 計画書等の作成 提


第 3 章隠岐の島町のエネルギー需要構造 1 エネルギーの消費量の状況 ここでは 隠岐の島町におけるエネルギー消費量を調査します なお 算出方法は資料編第 5 章に詳しく述べます (1) 調査対象 町内のエネルギー消費量は 電気 ガス 燃料油 ( ガソリン 軽油 灯油 重油 ) 新エ ネルギー (

平成 29 年度家庭部門の CO 2 排出実態統計調査の分析事例 ( 参考資料 ) 平成 31 年 3 月 環境省地球環境局 低炭素社会推進室 1 はじめに環境省は 家庭部門の詳細な CO 2 排出実態等を把握し 地球温暖化対策の企画 立案に資する基礎資料を得ることを目的に 平成 29 年度から 統

RIETI Highlight Vol.66

[1] 最終エネルギー消費の動向

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愛媛の工業 ( 速報 ) - 平成 30 年工業統計調査 ( 速報 ) 結果から - 平成 29 年の愛媛県の製造業について ( 従業者 4 人以上の事業所 ) この速報は 平成 30 年 6 月 1 日現在で実施した 平成 30 年工業統計調査 をもとに 愛媛県内の製造事業所 ( 従業者 4 人以

AISIN GROUP REPORT 2011

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参考資料 5 ( 平成 26 年 10 月 24 日合同専門家会合第 1 回資料 4-1 より抜粋 データを最新のものに更新 ) 温室効果ガス排出量の現状等について 平成 27 年 1 月 23 日

石灰製造工業会の 低炭素社会実行計画 (2030 年目標 ) 計画の内容 1. 国内の企業活動における 2030 年の削減目標 目標 設定 根拠 2020 年度比で 12 万 t-co 2 削減を目指す (2020 年度基準 ) ただし 前提条件 ( 生産量及び燃料事情等 ) が変化した場合は目標値

資料1 美しい星へのいざない「Invitation to 『Cool Earth 50』」~3つの提案、3つの原則~」

暮らしの中の石炭

本日の説明内容 1. グリーン購入法の概要 2. プレミアム基準策定ガイドライン

LED 照明の種類 LED 照明は主に器具と光源が一体化したシーリングライトなどの LED 照明器具 と白熱電球や蛍光灯の光源部分を LED に置き替えた LED ランプ に分類されます ( 図 2-1) 省エネ性と環境性が重視され 公共建築物で使用された LED 照明器具の採用機種数は 2010

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地球温暖化対策は待ったなしの課題である 温室効果ガスの大幅な削減に向け 国際的な合意形成を図るとともに 足下からの温室効果ガスの着実な削減が求められている 埼玉県では中長期的な視点を持って 県民をはじめ地域総ぐるみでこれに取り組んで 低炭素社会の実現を図るため 平成 21 年 2 月に埼玉県地球温暖

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(Microsoft Word - 20\212T\220\340.doc)

今日お話しすること 1. 家庭部門の温室効果ガス排出 エネルギー消費の動向 2. 環境省うちエコ診断の概要と成果から見た家庭の対策 3. 家庭部門の対策の推進のための自治体に期待すること 2

御意見の内容 御意見に対する電力 ガス取引監視等委員会事務局の考え方ることは可能です このような訴求は 小売電気事業者が行うことを想定したものですが 消費者においても そのような訴求を行っている小売電気事業者から電気の小売供給を受け 自らが実質的に再生可能エネルギーに由来する電気を消費していることを

2010 年 12 月環境経済観測調査統計表 目次 ページ 表 1(1) 主業別 資本金別対象企業数及び回答率 1 表 1(2) 主業別 資本金別回答企業数及び構成比 1 表 2-1 我が国の環境ビジネス全体の業況 資本金別 主業別 2 表 2-2 発展していると考える環境ビジネス 資本金別 主業別

マートシティ 省エネルギー対策の推進 <ビル 工場等における省エネルギー対策の推進 > 大規模事業所が対象のキャップ & トレード制度 * ( 以下 C&T 制度 という ) について 2020 年度からの第 3 計画期間に向け 専門家による検討会の設置に係る準備等を実施 新規 東京 2020 大会

CONTENTS

電機・電子業界「低炭素社会実行計画」の推進について

4 推進体制 経営責任者 環境管理責任者 (PSN 佐江戸 ) ( 計画管理責任者 : 事業部長 ) GM: グループマネージャー TL: チームリーダー Sa: 参事 SJ: 主事 事務局 (PSN 佐江戸 ) ( 計画推進責任者 :GM) 技術管理者 :SJ 平成 6 年 4 月 1 日時点 イ

Qfuel, ベースラインエネルギー使用量 GJ/ 年 Qheat, 事業実施後使用熱量 GJ/ 年 事業実施前のボイラーのエネルギー消費効率 4 % Fheat, ΔTheat, 事業実施後の設備で加熱された温水の使用量又は熱媒油の流量事業実施後の設備で加熱された温水又は熱媒油の熱利用前後の温度差

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2. 環境へのへの負荷負荷の状況 ( 取りまとめりまとめ表 ) 環境への負荷 単位 年 年 年 1 温室効果ガスガス排出量 二酸化炭素 Kg-CO 2 ( ( ) ) Kg-CO 2 -CO 2 2 廃棄物排出量及び ) 廃棄物最終処分量 一般廃棄物 ) 最終処分量 ) 産業廃棄物 ) 最終処分量

地球温暖化対策のための税の効果について 1. 平成 20 年 11 月中央環境審議会グリーン税制専門委員会 環境税等のグリーン税制に係るこれまでの議論の整理 より 税収を温暖化対策の費用に充てる 又は温暖化対策に係る減税に活用する場合 CO 2 削減に関し大きな効果が見込める ( 前略 ) 環境利用

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参考資料2.国環研試算(その1)

事例8_ホール素子

4 推進体制別途添付いたします 5 公表の方法等 ホームページアドレス 閲覧場所 窓口で閲覧 所在地 冊 子 閲覧可能時間 冊子名 入手方法 その他

(Microsoft Word - 21\212T\220\340)

2018年度 武蔵事業所の地球温暖化対策計画書

別添 4 レファレンスアプローチと部門別アプローチの比較とエネルギー収支 A4.2. CO 2 排出量の差異について 1990~2012 年度における CO 2 排出量の差異の変動幅は -1.92%(2002 年度 )~1.96%(2008 年度 ) となっている なお エネルギーとして利用された廃

地球温暖化対策計画書

FIT/ 非 FIT 認定設備が併存する場合の逆潮流の扱いに関する検討状況 現在 一需要家内に FIT 認定設備と非 FIT 認定設備が併存する場合には FIT 制度に基づく買取量 ( 逆潮流量 ) を正確に計量するため 非 FIT 認定設備からの逆潮流は禁止されている (FIT 法施行規則第 5

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石灰製造工業会の低炭素社会実行計画フェーズ Ⅱ 計画の内容 目標 行動計画 2020 比で 12 万 t-co 2 削減を目指す (2020 基準 ) ただし 前提条件 ( 生産量及び燃料事情等 ) が変化した場合は目標値の見直を行う 対象とする事業領域 : 生石灰 消石灰 軽焼ドロマイト 及び水酸

3 地球温暖化対策の推進に関する方針及び推進体制 (1) 地球温暖化対策の推進に関する方針 [ 基本理念 ] 人類が自然と調和し 未来にわたり持続可能な発展を実現するため NTT グループ地球環境憲章に則り NTT 西日本はグループ会社と一体になって 全ての企業活動において地球環境の保全に向けて最大

Japan Beverage Report 2017

スライド 1

(2) ベースラインエネルギー使用量 それぞれの排出起源のベースラインエネルギー使用量の算定方法は以下のとおり 1) 発電電力起源 EL BL = EL ( 式 1) 記号定義単位 ELBL ベースライン電力使用量 kwh/ 年 EL 事業実施後のコージェネレーションによる発電量 kwh/ 年 2)

波及効果の具体的計算方法 直接効果の推計 1 ( 需要増加額の推計 ) 合計額 ( 単位 : 百万円 ) 開催運営費 10.0 来場者支出額 90.0 飲食費 0.6 交通輸送費 3.0 広報関連経費 1.5 施設 機器レンタル料 1.0 アルバイト人件費 1.6 警備料 2.3 宿泊費

公開用_ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)の定義と評価方法(150629)

. エネルギー管理統括者等の選任. エネルギー管理統括者 企画推進者の選任 解任届出書の書き方と記入例 ( 様式第 4). エネルギー管理者 管理員の選任 解任届出書の書き方と記入例 ( 様式第 7) エネルギー管理統括者 企画推進者 エネルギー管理者 管理員の選解任を行った場合は 選任 解任届出書

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エネルギー供給事業者による非化石エネルギー源の利用及び化石エネルギー原料の有効な利用の促進に関する法律の制定の背景及び概要 ( 平成 22 年 11 月 ) 資源エネルギー庁総合政策課編

( 出所 ) 中国自動車工業協会公表資料等より作成現在 中国で販売されている電気自動車のほとんどは民族系メーカーによる国産車である 15 年に販売された電気自動車のうち 約 6 割が乗用車で 約 4 割弱がバスであった 乗用車の中で 整備重量が1,kg 以下の小型車が9 割近くを占めた 14 年 8

資料2 排出量取引の国内統合市場の試行的実施及び国内クレジット制度について

熱効率( 既存の発電技術 コンバインドサイクル発電 今後の技術開発 1700 級 ( 約 57%) %)(送電端 HV 級 ( 約 50%) 1500 級 ( 約 52%

Microsoft Word 後藤佑介.doc

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資料3 日常生活CO2情報提供ツール(仮称)の更新について

目次 平成 30 年 6 月環境経済観測調査地域別統計表 ページ 表 A 地域別対象企業数及び回答率 1 表 1-1 我が国の環境ビジネス全体の業況 主業別 2 表 1-2 発展していると考える環境ビジネス 4 表 2-1(1) 現在行っている環境ビジネス数 主業別 6 表 2-1(2) 現在行って

「○○○(団体名を記入)の低炭素社会実行計画」

2 回収台数の推移 回収台数の推移 1, 回 収 台 数( 千 台)30

Transcription:

( 資料 ) 省エネルギーの可能性について ~2030 年 40% 削減をめざして ~ 気候ネットワーク 2012.4.11 1

経済成長とエネルギー CO2 の関係 1 基本問題委員会では 経済成長とエネルギーの関係を 下図のように 経済成長と共にエネルギー消費量の増加すると想定 省エネ 低炭素社会で成長する時代を想定していない?? 成長とエネルギー増は一体?? 総合資源エネルギー調査会基本問題委員会第 11 回配布資料 ( 赤字は追記 )

経済成長とエネルギー CO2 の関係 2 今後は 経済成長とエネルギー CO2 をディカップリングさせながら 産業を育成 排出削減し 旧東独にも投資しながら経済成長 再生可能エネルギー産業で 37 万雇用 温室効果ガスを減らせず 経済成長も西側最低レベルに 政策先送りで再生可能エネ産業の国際市場割合縮小傾向

粗鋼生産量予測 [1990 年 =1] 粗鋼生産予測リーマンショック前の大量生産を維持する想定 ( 高炉 電炉割合も維持か?) 1.20 1.10 実績 予測 1.00 0.90 0.80 1990 2000 2010 2020 2030

紙板紙生産量予測 [1990 年 =1] 紙 板紙生産予測リーマンショック前の生産より更に拡大する想定 1.20 1.15 1.10 1.05 1.00 0.95 実績 予測 0.90 0.85 0.80 1990 2000 2010 2020 2030

貨物輸送量予測 [1990 年 =1] 貨物輸送量予測 輸送量増加を想定 1.20 1.15 1.10 1.05 1.00 0.95 実績 予測 0.90 0.85 0.80 1990 2000 2010 2020 2030

世帯数 エネルギー 原単位 (1990 年 =1) 家庭の BAU 想定世帯当たりエネルギーが今後急増する想定 1.60 1.50 1.40 1.30 1.20 1.10 1.00 世帯数 エネ総量 エネ原単位 0.90 0.80 1990 2000 2010 2020 2030

床面積 エネルギー 原単位 (1990 年 -1) 業務の BAU 想定床面積当たりエネルギーが急増する想定 1.80 1.70 1.60 1.50 1.40 1.30 1.20 1.10 1.00 0.90 0.80 1990 2000 2010 2020 2030 床面積 エネ総量 エネ原単位

発電量 [1990 年 =1] 電力の BAU 2010 年以降 以前よりも急増 2.00 1.80 1.60 1.40 1.20 実績 予測 1.00 0.80 1990 2000 2010 2020 2030

発電量 [1990 年 =1] 1.30 1.25 1.20 1.15 1.10 1.05 1.00 0.95 0.90 0.85 0.80 一次エネルギー供給の BAU 2010 年以降急増する想定 1990 2000 2010 2020 2030 実績 予測

発電量 [1990 年 =1] 1.30 1.25 1.20 1.15 1.10 1.05 1.00 0.95 0.90 0.85 0.80 最終エネの BAU 2010 年以降 以前よりも急増する想定 1990 2000 2010 2020 2030 実績 予測

エネルギー供給 消費 [PJ] 日本のエネルギー消費 20000 運輸 16% 15000 10000 5000 0 家庭 10% 業務 14% 産業 25% 転換ロス 26% 消費 重点 重点 重点 発電用燃料 43% 発電用燃料 / その他 発電用燃料以外発電用燃料運輸部門消費家庭部門消費業務部門消費産業部門消費エネ転換部門ロス

省エネの可能性 ~ 発電部門 現状 火力発電は ロスが大きく エネルギーが無駄に捨てられている ( 火力発電効率 40% で 60% は排熱 原発の発電効率はさらに低い ) 発電所のロスの削減 燃料転換による省エネ可能性は ほとんど考慮されていない 排熱回収 利用の余地大 ' すくなくとも 発電ロス全体比で 10% 程度を削減見込むことは可能 ( 発電効率の向上の余地大 ' 旧型石炭火力 / 旧型 LNG 最新 LNG 火発 '39% 54% へ改善 ( 有効な政策 発電部門を対象に含めた 国内排出量取引制度 ' 排出キャップ ( 発電事業者にコジェネ計画の策定義務付け コジェネ関連の支援制度 電力供給に関する基礎情報の公開 13

現行のエネルギー基本計画では 電力による送配電ロス ' 約 6 割 ( は 2030 年も現状と同じレベルを想定 ロスは そのまま? ' 基本問題委員会資料より抜粋 ( 14

エネルギー消費 / 生産指数 (1973 年度 =100) 製造業の省エネ効率は 90 年以降悪化傾向 120 110 100 製造業全体素材系全体鉄鋼化学窯業土石紙パルプ非素材系省エネ法 90 80 70 60 50 40 1965 1970 1975 1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010 年度 ' 出典 :EDMC( 15

省エネの可能性 ~ 産業部門 現状 最大のエネルギー消費部門だが 基本は自主行動計画に依存 省エネ世界一 論で 現行計画では -4% 程度の削減しか見込んでいない 事業所 事業者のエネ消費 / エネ効率実態 GHG 排出実態は基礎データ非公開 省エネ設備の高効率化による削減余地大 ' 工場で効率にばらつき セクター別ベンチマークによる効率向上対応が一部始まっている ( リサイクル鉄の割合拡大鉄は充足している ' 高炉製鉄 リサイクル鉄 ' 電炉 ( により エネルギー量は 4 分の 1( 熱回収 利用の削減余地大 ほとんど手つかずのところが多い ' 工場における熱回収 利用 ' 実践事例 ( 排熱回収により生産ラインで 40-45% 削減 ' 原単位 ( 工場全体でエネルギー原単位 27% CO2 原単位 30% 削減 ( 燃料転換は CO2 削減に効果 ' 工場における燃料転換 ' 実践事例 : 重油から天然ガスへの燃料転換で CO2 を 90 年比 50% 削減 (( 有効な政策 国内排出量取引制度 'GHG 排出キャップ ( 事業者にコジェネ計画の策定義務付け 情報公開 ' 事業所ごとのエネルギー消費 効率情報 セクター別指標の業界平均値 達成度等 ( 各種支援制度 自家発電のエネルギー /CO2 効率基準 16

製鉄所 ( 高炉 ) の省エネの例 (2008 年 出典 : 石炭年鑑 ) ( 下図は高炉の省エネ 他に 自家発 産業用蒸気 加工工場の省エネ化 余熱利用の拡大対策もある 省エネをすれば燃料費も浮き 経済的に ) 尐なくとも 省エネ法ベンチマークを達成する前提で 住金和歌山 4 号炉は新 1 号炉に転換完了 高効率 低効率燃料費多

省エネ法ベンチマーク 事業ベンチマーク指標目指すべき水準 (a) 高炉製鉄業粗鋼量当たりのエネルギー使用量 0.531 KL/t 以下電炉普通鋼製上工程の原単位 ( 粗鋼量当たりのエネルギー使用量 ) と 下工程 ( 圧延量当たりのエネルギー使用量 ) の和造業 0.143 KL/t 以下 電炉特殊鋼製造業 上工程の原単位 ( 粗鋼量当たりのエネルギー使用量 ) と 下工程 ( 圧延量当たりのエネルギー使用量 ) の和 0.36 KL/t 以下 セメント製造業原料工程 焼成工程 仕上げ工程 出荷工程等それぞれの工程における生産量 ( 出荷量 ) あたりのエネルギー使用量の和 3891 MJ/t 以下 洋紙製造業洋紙製造工程の洋紙生産量当たりのエネルギー使用量 8532 MJ/t 以下 板紙製造業板紙製造工程の板紙生産量当たりのエネルギー使用量 4944 MJ/t 以下 石油精製業 石油化学基礎製品製造業 ソーダ工業 石油精製工程の標準エネルギー使用量 ( 当該工程に含まれる装置ごとの通油量に適切と認められる係数を乗じた値の和 ) 当たりのエネルギー使用量 0.876 エチレン等製造設備におけるエチレン等の生産量当たりのエネルギー使用量 11.9 MJ/t 以下 電解工程の電解槽払出カセイソーダ重量当たりのエネルギー使用量と濃縮工程の液体カセイソーダ重量当たりの蒸気使用熱量の和 3.45 MJ/t 以下

エネルギー供給 消費 [PJ] 主な省エネ 20000 15000 10000 5000 0 対策 重点 最重点 運輸 16% 家庭 10% 業務 14% 産業 25% 転換ロス 26% 消費 部門 エネ転換ロス 細目 発電所 主な対策 発電効率向上 排熱利用 (10%) 消費側節電 (30%) 産業 素材 トップランナー工場化自家発高効率化産業用蒸気高効率化リサイクル材料割合増 非素材 排熱回収冷凍空調など機器の高効率化オーバースペック解消 台数制御など 削減率 ( 部門内 ) 17% 削減 17% 削減 30% 削減 23% 削減鉄 30% 他 10% 削減率 ( 国全体 ) 17% 削減 7% 削減 25% 削減 2% 削減 業務機器高効率化 断熱強化 40% 削減 8% 削減 家庭機器高効率化 断熱強化 40% 削減 4% 削減 運輸 省エネ合計 更新時の省エネ車導入 モーダルシフト 40% 削減 7% 削減 一次エネルギー 最終エネルギー産業 業務 家庭 運輸 40% 削減 45% 削減

省エネの可能性 ~ 自治体の主体的取組 現状 エネルギーの使用実態が 自治体単位などで把握できず 地域主導の省エネ政策が講じられない 情報公開 ' エネルギー関係基礎データを公開 データの公表により 自治体がより効果的 効率的に省エネ施策を講じることが可能になる ( 有効な政策 基礎データを公開する責務を明記 エネルギー供給事業者 ' 電気 ガス 石油等 ( の自治体の要請に応じ 情報提供義務 20

省エネは新しい 経済の富 を生む ~ すでに始まりつつある省エネ革命 ~ さまざまな省エネ事例 LED 照明の急速な普及と価格低下 断熱窓 サッシの普及 省エネ診断の普及 空調の制御 空調装置更新 ' 工場にて CO2 を 38% 40% 削減など ( スマートメーターの導入 工場の排熱回収 ( エネルギー 27% CO230% 光熱費 3265 万円 / 年の削減 ) 省エネ関連特許 原発事故を経験し 国民の省エネ意識は高まった 政策誘導により さらに ビジネス展開 地域 個人の行動は加速する 21

対策による光熱費削減製造業の場合 光熱費負担 製造業全体 8.5 兆円 1.4 兆円 鉄鋼業 2.2 兆円 2200 億円 化学 窯業土石 製紙 2.2 兆円 2200 億円 石油 5900 億円 590 億円 機械 1.6 兆円 食料品 飲料 6800 億円 1700 億円 省エネ対策による光熱費削減額 現状維持は 多額の光熱費負担を固定してしまう 経済にも悪い選択肢である これからは 労働生産性向上 で人を切るという 先細りする方針よりも エネルギー生産性 炭素生産性を向上させ 人を活かして知恵を絞る 先進国型製造業を目指す時代へ

省エネビジネスに弾みをつける政策 省エネのポテンシャルを掘り起し 創意工夫を喚起し 技術開発を促す低エネルギー社会の強い基盤を作り ビジネスチャンスを創出 目標設定 省エネルギー目標 ' 一次エネルギー / 最終エネルギー消費 / 発電電力量 ( 明確なインセンティブ キャップ & トレード型排出量取引制度 'GHG 排出に上限 それによりエネルギー消費の削減 熱の有効利用 ' コジェネ ( 自動制御 燃料転換 再エネ導入の後押し ( 炭素税 住宅 建築物の省エネ基準の早期義務化 見える化 情報公開 エネルギー供給事業者による電気やガスの使用量の公開 提供義務 大規模事業所のエネルギー消費情報を公開 支援 普及制度 エネルギー供給事業者へ 家庭 業務 小規模事業者における省エネの目標義務化 23