第11 源泉徴収票及び支払調書の提出

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[Q1] 復興特別所得税の源泉徴収はいつから行う必要があるのですか 平成 25 年 1 月 1 日から平成 49 年 12 月 31 日までの間に生ずる所得について源泉所得税を徴収する際 復興特別所得税を併せて源泉徴収しなければなりません ( 復興財源確保法第 28 条 ) [Q2] 誰が復興特別所

源泉徴収票不交付の届出書 源泉徴収票不交付の届出書 源泉徴収票不交付の届出書 ( 英語版 ) 公的年金等の源泉徴収票 ( 及び同合計表 ) 平成 年分公的年金等の源泉徴収票 平成 年分公的年金等の源泉徴収票合計表 公的年金等の源泉徴収票 ( 及び同合計表 )( 平成 28 年 1 月 1 日以後提出

ものです 3. 提出範囲 支払調書は 一定金額以上のもの等 ( 提出範囲 ) に該当するときに提出が必要となります 主な提出範囲は次のとおりです (1) 給与所得の源泉徴収票年末調整 受給者区分 提出範囲 ( 年間 ) 年末調整をしたもの 法人役員 ( 相談役 顧問など含 150 万円超 む ) 弁

ジットカード発行会社が交付したカードを提示してその国外居住親族が商品等を購入したこと等により その商品等の購入等の代金に相当する額の金銭をその居住者から受領した 又は受領することとなることを明らかにする書類 注意事項 1 送金関係書類については 原本に限らずその写しも送金関係書類として取り扱うことが

[Q20] 扶養控除等申告書が提出された際に その申告書に記載された国外居住親族に係る 親族関係書類 が提示されず 事後に提示された場合 いつから扶養控除等を適用して源泉徴収税額を計算すればよいのですか 9 [Q21] 給与所得者の配偶者控除等申告書を提出する場合には 親族関係書類 を提出又は提示す

第1 所得税の源泉徴収制度について

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Ⅰ 年の中途で行う年末調整の対象となる人 年末調整は 原則として給与の支払者に 給与所得者の扶養控除等 ( 異動 ) 申告書 ( 以下 扶養控除等申告書 といいます ) を提出している人について その年最後に給与の支払をする時に行うことになっていますので 通常は12 月に行うこととなりますが 次に掲

3 平成 25 年 4 月に給与の支給規程を改訂し 平成 24 年分 10 月にまでさかのぼって実施する こととなり 平成 25 年 4 月の給与支給日に支払うこととなった平成 24 年 10 月から平成 25 年 3 月までの給与改訂差額 A 3 1 給与所得の収入金額の収入すべき時期は 契約又は

1 基本項目 ⑴ 所轄税務署長給与の支払者の所在地 ( 住所 ) の所轄税務署名を入力します 所轄税務署が不明な場合 国税庁ホームページ にある 税務署を検索 で郵便番号等による検索ができますので 参照してください ⑵ 給与の支払者の法人番号この欄には 申告書を受理した給

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平成 30 年 7 月豪雨により被害を受けられた方の税務上の措置 ( 手続 )FAQ 平成 30 年 7 月広島国税局 平成 30 年 7 月豪雨により被害を受けられた方の税制上の措置 ( 手続 ) 等につきまして 照会の 多い事例を取りまとめましたので 参考としてください 目次 Ⅰ 災害にあった場

08 アドバイザーコーチ等謝金の所得税源泉徴収について

申告者と配偶者の合計所得金額の入力フォーム 申告者 ( 給与の支払いを受ける人 ) の事業所得 雑所得 配当所得 不動産所得 その他の所得の収入金額と必要経費を入力して合計所得金額を計算します 申告者の合計所得金額が 900 万円を超えると 配偶者控除または配偶者特別控除の控除額が変動します 申告者

15 共済事業を行う農業協同組合の締結した建物更生共済契約又は火災共済契約その他これに類する共済に関する契約 ( 注 )1 確定給付企業年金法の規定による承認の取消しを受けた規約型企業年金に係る規約に基づきその取消しを受けた時以後に支払われる年金等についても 上記と同様に源泉徴収を行うこととなります

1: とは 居住者の配偶者でその居住者と生計を一にするもの ( 青色事業専従者等に該当する者を除く ) のうち 合計所得金額 ( 2) が 38 万円以下である者 2: 合計所得金額とは 総所得金額 ( 3) と分離短期譲渡所得 分離長期譲渡所得 申告分離課税の上場株式等に係る配当所得の金額 申告分

います ( 所法 2042 二 ) Ⅲ 源泉所得税及び復興特別所得税の納税地 1 納税地源泉徴収義務者が源泉徴収した所得税は その納税地の所轄税務署に納付することになります この場合の納税地は 次の2に掲げる所得に対するものを除き 源泉徴収の対象とされている所得の支払事務を取り扱う事務所や事業所等の

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≪第1章 はじめに≫

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税調第2回納税環境 資料1-2

2 引き続き居住の用に供している場合 とされる場合本人が 転勤などのやむを得ない事情により 配偶者 扶養親族その他一定の親族と日常の起居を共にしないこととなった場合において その家屋等をこれらの親族が引き続きその居住の用に供しており やむを得ない事情が解消した後は 本人が共にその家屋に居住することに

不動産等の売買又は貸付 のあっせん手数料の支払 調書 土地 建物等の売買や貸付の仲介手数料の支払 注 1: 死亡退職による退職手当等の場合には 相続税法による 退職手当等受給者別支払調書 を提出することになります 注 2: 地方税法で提出が義務付けられています 給与支払報告書 及び 特別徴収票 は

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e-PAP確定申告_【電子申告】第3者作成書類の添付省略

( 二 ) その年中に支払った社会保険料 ( 給与等から控除されるものを除く ) の金額 小規模企業共済等掛金 ( 給与等から控除されるものを除く ) の額及び次に掲げる事項イその年中に支払った種類別の社会保険料の金額 ( 給与等から控除されるものを除く ) 及びその支払の相手方の名称ロ社会保険料の

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次に掲げる氏名又は住所の変更に係る申告書又は届出書 ( 以下 申告書等 といいます ) を提出する場合には その申告書等を提出する人の個人番号の記載を要しないこととされました ( 既に個人番号を提供済みの人に限ります ) ⑴ ( 特別 ) 非課税貯蓄に関する異動申告書 ⑵ ( 特別 ) 非課税貯蓄申

目 次 Ⅰ Ⅱ Ⅲ 年末調整とは 1 年末調整を行う理由 4 年末調整のしかた 1 マイナンバー ( 個人番号 ) の受理と本人確認 5 2 扶養控除等 ( 異動 ) 申告書の受理と内容の確認 7 3 配偶者特別控除申告書の受理と内容の確認 13 4 保険料控除申告書の受理と内容の確認 14 5 住


与等の支払者 ) から毎年最初に給与等の支払を受ける日の前日までに 次に掲げる事項を記載した申告書を 当該給与等の支払者を経由して その給与等に係る所得税の納税地 第一章第五節 の所轄税務署長に提出しなければならない ( 法 1941 措法 41の162 41の172 規 731) ( 一 ) 当該

目次 1. 年末調整とは 2. 平成 30 年分の留意点 3. 給与所得者の扶養控除等 ( 異動 ) 申告書の書き方 4. 給与所得者の配偶者控除等申告書の書き方 5. 給与所得者の保険料控除申告書の書き方 2

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2 税務署への提出方法の選択 画面において 書面提出 をクリックする 3 申告書等印刷を行う際の確認事項 画面において ご利用のパソコンの環境が推奨環境を満たしていることを確認の上 ご利用のパソコンの環境 (O S/ ブラウザ /PDF 閲覧ソフト ) が以下の推奨環境を満たしている をチェックする

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マイナンバーの告知と本人確認(3) サラリーマン(給与)、パート・アルバイト、年金受給者の場合

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Ⅱ 公的年金等の範囲 公的年金等とは 次に掲げるものをいいます ( 所法 353 所令 82の2) イ国民年金法 厚生年金保険法 国家公務員共済組合法 地方公務員等共済組合法 私立学校教職員共済法 独立行政法人農業者年金基金法及び改正前の船員保険法の規定に基づく年金 指定共済組合が支給する年金 被用

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て 次に掲げる要件が定められているものに限る 以下この条において 特定新株予約権等 という ) を当該契約に従つて行使することにより当該特定新株予約権等に係る株式の取得をした場合には 当該株式の取得に係る経済的利益については 所得税を課さない ただし 当該取締役等又は権利承継相続人 ( 以下この項及

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第 11 源泉徴収票及び支払調書の提出 給与や退職手当 原稿料 外交員の報酬などの支払者は その支払の明細を記載した源泉徴収票や支払調書を一定の期限までに税務署長に提出しなければなりません ( 所法 225 226) 源泉徴収票及び支払調書には 支払の内容に応じて多くの種類のものがありますが ここでは 給与所得の源泉徴収票 退職所得の源泉徴収票 公的年金等の源泉徴収票 報酬 料金 契約金及び賞金の支払調書 配当 剰余金の分配及び基金利息の支払調書 利子等の支払調書 及び 非居住者等の所得の支払調書 について説明します なお 源泉徴収票及び支払調書は 書面による提出のほかe Taxによる提出や光ディスク 磁気ディスク及び磁気テープによる提出もできます これらの方法により源泉徴収票及び支払調書を提出するために必要な手続等については 最寄りの税務署にお尋ねください Ⅰ 給与所得の源泉徴収票 1 居住者に対して給与の支払をする者は 年末調整終了後に各受給者につ いて その年の1 月から12 月までの間に支払の確定した給与の金額や源泉徴収税額などを記載した 給与所得の源泉徴収票 を2 部作成し そのうち1 部を合計表とともに翌年 1 月 31 日まで ( 年の中途で退職した受給者については 退職後 1か月以内 ) に税務署長に提出し 他の1 部を受給者に交付しなければなりません ( 所法 2261 所規 931) なお 年の中途で退職した受給者の源泉徴収票については その他の受給者分と併せて翌年 1 月 31 日までに提出することとしても差し支えありません ( 注 )1 外国人労働者が 国内に住所を有するか又は引き続いて国内に 1 年以上居所を有することにより居住者となる場合には 当該外国人労働者に対して給与を支払う者は 給与所得の源泉徴収票 を作成し 必ず当該外国人労働者に交付することに注意してください 2 平成 17 年分以後の年末調整において 社会保険料控除を受けた国民年金保険料等の金額 ( ) があるときは 給与所得の源泉徴収票の摘要欄に国民年金保険料等の金額を記載することとされました ( ) 国民年金保険料等とは 国民年金法の規定により被保険者として負担する国民年金の保険料及び国民年金基金の加入者として負担する掛金をいいます 3 平成 19 年分以後の年末調整において所得税法第 190 条第 2 号に掲げる税額 ( 以下 算出税額 といいます ) から控除した年末調整に係る住宅借入金 251

等を有する場合の所得税額の特別控除の額がある場合で 給与所得者の住宅借入金等特別控除申告書に記載された住宅借入金等特別控除額 ( 以下 住宅借入金等特別控除可能額 といいます ) が算出税額を超える場合には 給与所得の源泉徴収票の摘要欄に住宅借入金等特別控除可能額を記載することとなっていますので 記載漏れのないように注意してください ( 注 2 給与等の支払をする者は 給与等の支払を受ける人の承諾 ) を得て 書面による給与所得の源泉徴収票の交付に代えて 給与所得の源泉徴収票に記載すべき事項を電磁的方法により提供することができます この提供により 給与等の支払をする者は 給与所得の源泉徴収票を交付したものとみなされます ただし 給与等の支払を受ける人の請求があるときは 給与等の支払をする者は書面により給与所得の源泉徴収票を交付する必要があります なお 給与所得のある人が確定申告を行う場合には 確定申告書に給与所得の源泉徴収票を添付する必要がありますが この場合には 電磁的方法により提供を受けた人がプリントアウトしたものでなく 従来どおり書面により交付を受けたものを添付する必要があります ただし e Taxにより確定申告を行う際の添付書類として 電磁的方法により提供される 給与所得の源泉徴収票 のうち 国税庁が定める一定のデータ形式で作成され かつ 源泉徴収義務者等 ( 交付者 ) の電子署名が付与されたものについては オンライン送信が可能です また e Taxを使用して 平成 19 年分以後の所得税の確定申告書の提出を行う場合には 給与所得の源泉徴収票の添付に代えて その記載内容を入力して送信することができます ( この場合 税務署から提出または提示を求められたときには 給与所得の源泉徴収票を提出または提示する必要があります ) ( 注 ) 給与等の支払をする者は あらかじめ その給与等の支払を受ける人に対し その用いる電磁的方法の種類及び内容を示し 書面又は電磁的方法によって承諾を得る必要があります 3 その支払う給与が 次のいずれかに該当する給与である場合には 1にかかわらず その給与についての源泉徴収票を税務署長に提出する必要はありません ( 所規 932) 1 法人の役員 ( 相談役 顧問等を含みます ) に支払う給与で 年末調整をしたその年分の給与の金額が150 万円以下のもの 2 弁護士 公認会計士 税理士 弁理士など ( 所得税法第 204 条第 1 項第 2 号に規定する人 ) に支払う給与で 年末調整をしたその年分の給与の金額が250 万円以下のもの 252

3 1 及び2 以外の給与で年末調整をしたその年分の給与の金額が500 万円以下のもの 4 給与所得者の扶養控除等申告書 を提出した人に支払う給与で 年末調整をしなかったその年分の給与の金額が250 万円以下のもの ( 役員の場合には 50 万円以下のもの ) 5 給与所得者の扶養控除等申告書 を提出しない人に支払う給与で その年分の給与の金額が50 万円以下のもの Ⅱ 退職所得の源泉徴収票 1 居住者に対して退職手当等の支払をする者は 各受給者について支払の確定した退職手当等の金額や源泉徴収税額などを記載した 退職所得の源泉徴収票 を2 部作成し そのうち1 部を合計表とともに退職後 1か月以内に税務署長に提出し 他の1 部を受給者に交付しなければなりません ( 所法 2262 所規 941) この場合 その年中の源泉徴収票を取りまとめて 翌年 1 月 31 日までに提出することとしても差し支えありません 2 法人の役員 ( 相談役 顧問その他これらに類する人を含みます ) 以外の人に支払う退職所得については 1にかかわらず 源泉徴収票を税務署長に提出する必要はありません ( 所規 942) ( 注 ) 3 退職手当等の支払をする者は 退職手当等の支払を受ける人の承諾を得て 書面による退職所得の源泉徴収票の交付に代えて 退職所得の源泉徴収票に記載すべき事項を電磁的方法により提供することができます この提供により 退職手当等の支払をする者は 退職所得の源泉徴収票を交付したものとみなされます ただし 退職手当等の支払を受ける人の請求があるときは 退職手当等の支払をする者は書面により退職所得の源泉徴収票を交付する必要があります なお 退職所得のある人が確定申告を行う場合には 確定申告書に給与所得の源泉徴収票を添付する必要がありますが この場合には 電磁的方法により提供を受けた人がプリントアウトしたものでなく 従来どおり書面により交付を受けたものを添付する必要があります ただし e Taxを使用して 平成 19 年分以後の所得税の確定申告書の提出を行う場合には 退職所得の源泉徴収票の添付に代えて その記載内容を入力して送信することができます ( この場合 税務署から提出または提示を求められたときには 退職所得の源泉徴収票を提出または提示する必要があります ) 253

( 注 ) 退職手当等の支払をする者は あらかじめ その退職手当等の支払を受ける人に対し その用いる電磁的方法の種類及び内容を示し 書面又は電磁的法方によって承諾を得る必要があります Ⅲ 公的年金等の源泉徴収票 1 居住者に対して公的年金等の支払をする者は 各受給者について支払の確定した公的年金等の金額や源泉徴収税額などを記載した 公的年金等の源泉徴収票 を2 部作成し そのうち1 部を合計表とともに翌年 1 月 31 日までに税務署長に提出し 他の1 部を受給者に交付しなければなりません ( 所法 2263 所規 94の21) 2 その支払う公的年金等が次のいずれかに該当する公的年金等である場合には 1にかかわらず その公的年金等についての源泉徴収票を税務署長に提出する必要はありません ( 所規 94の22) 1 公的年金等の受給者の扶養親族等申告書 を提出した人に支払う公的年金等で その年分の公的年金等の金額が60 万円以下のもの 2 上記 1 以外の公的年金等で その年分の公的年金等の金額が30 万円以下のもの ( 注 ) 3 公的年金等の支払をする者は 公的年金等の支払を受ける人の承諾を得て 書面による公的年金等の源泉徴収票の交付に代えて 公的年金等の源泉徴収票に記載すべき事項を電磁的方法により提供することができます この提供により 公的年金等の支払をする者は 公的年金等の源泉徴収票を交付したものとみなされます ただし 公的年金等の支払を受ける人の請求があるときは 公的年金等の支払をする者は書面により公的年金等の源泉徴収票を交付する必要があります なお 公的年金等のある人が確定申告を行う場合には 確定申告書に公的年金等の源泉徴収票を添付する必要がありますが この場合には 電磁的方法により提供を受けた人がプリントアウトしたものでなく 従来どおり書面により交付を受けたものを添付する必要があります ただし e Taxを使用して 平成 19 年分以後の所得税の確定申告書の提出を行う場合には 公的年金等の源泉徴収票の添付に代えて その記載内容を入力して送信することができます ( この場合 税務署から提出または提示を求められたときには 公的年金等の源泉徴収票を提出または提示する必要があります ) ( 注 ) 公的年金等の支払をする者は あらかじめ その公的年金等の支払を受ける 254

人に対し その用いる電磁的方法の種類及び内容を示し 書面又は電磁的法方によって承諾を得る必要があります Ⅳ 報酬 料金 契約金及び賞金の支払調書 1 居住者又は内国法人に対して所得税法第 204 条第 1 項各号に掲げる報酬 料金 契約金 賞金又は診療報酬の支払をする者は その報酬 料金 契約金などについてその支払を受ける者ごとに支払金額や源泉徴収税額などを記載した 報酬 料金 契約金及び賞金の支払調書 を作成し これを合計表とともにその支払の確定した日の属する年の翌年 1 月 31 日までに税務署長に提出しなければなりません ( 所法 2251 所規 841) 2 次に掲げる報酬 料金などについては 1にかかわらず 支払調書を税務署長に提出する必要はありません ( 所規 842) 1 診療報酬 職業拳闘家 外交員 集金人 電力量計の検針人の報酬 料金及びバー キャバレー等のホステス バンケットホステス コンパニオン等の報酬 料金については 同一人に対するその年中の支払金額が50 万円以下であるもの 2 広告宣伝のための賞金については 同一人に対するその年中の支払金額が50 万円以下であるもの 3 馬主が受ける競馬の賞金については 同一人に対するその年中の支払金額の全部につきそれぞれその1 回の支払金額が75 万円以下であるもの 4 1 2 及び3の報酬 料金以外の報酬 料金については 同一人に対するその年中の支払金額が5 万円以下であるもの Ⅴ 配当 剰余金の分配及び基金利息の支払調書 1 法人の剰余金の配当 利益の配当 剰余金の分配 基金利息及び投資法人の投資口の配当等の支払者は これらの配当等の支払を受ける者ごとに支払金額や支払の確定した日などを記載した 配当 剰余金の分配及び基金利息の支払調書 を作成し その支払の確定した日から1か月以内に合計表とともに税務署長に提出しなければなりません ( 所法 2251 所規 83) ( 注 ) 国外株式等の配当等については 通常の 配当 剰余金の分配及び基金利息の支払調書 ではなく 国外投資信託等又は国外株式の配当等の支払調書 を提出しなければなりません ( 所規別表五 ( 四 )) 2 次に掲げる配当等については 1にかかわらず 支払調書を税務署長に提出する必要はありません 1 一定の配当等で1 回に支払うべき金額が 原則 10 万円に配当の計算 255

期間の月数を乗じて12で除して計算した金額以下であるもの ( 措法 8の 55 措令 4の32) 2 配当等の支払について源泉徴収の対象とならない等一定の規定が適用されるもの ( 所規 832 四 五 ) Ⅵ 利子等の支払調書 1 利子等の支払者は その利子等の支払を受ける者ごとに支払金額や支払の確定した日などを記載した 利子等の支払調書 を作成し その支払の確定した日の属する年の翌年 1 月 31 日 ( 支払調書を同一人に対する1 回の支払ごとに作成する場合には その支払の確定した日の属する月の翌月末日 ) までに合計表とともに税務署長に提出しなければなりません ( 所法 2251 所規 82 措法 3の2) ( 注 ) 国外公社債等の利子等については 通常の利子等の支払調書ではなく 国外公社債等の利子等の支払調書 を提出しなければなりません ( 所規別表五 ( 二 )) 2 次に掲げる利子等については 1にかかわらず 支払調書を税務署長に提出する必要はありません 1 居住者又は非居住者に支払う利子等で 源泉分離課税とされるもの ( 措法 33) 2 内国法人又は国内に恒久的施設を有する外国法人に支払う利子等で次のものイ同一人に対するその年中に支払の確定した利子等の合計金額により支払調書を作成する場合 同一人に対するその年中の支払金額が 3 万円以下のもの ( 所規 822 三 ) ロ同一人に対する1 回の支払ごとに支払調書を作成する場合 同一人に対する1 回の支払金額が1 万円 ( その利子等の計算期間が6か月以上 1 年未満である場合には5,000 円 その計算期間が6か月未満である場合には2,500 円 ) 以下のもの ( 措規 2の21) 3 利子等の支払について源泉徴収の対象とならない等一定の規定が適用されるもの ( 所規 822 一 ) 4 普通預貯金 納税準備預貯金 納税貯蓄組合預貯金及び勤務先預金 共済組合貯金で普通預貯金に相当するもの ( 所規 822 二 ) Ⅶ 非居住者等の所得の支払調書 1 給与や報酬などの支払非居住者等に給与や報酬などを支払う者は その支払を受ける者ごとに 256

その支払金額や源泉徴収税額などを記載した 支払調書 を作成し 翌年 1 月 31 日までに合計表とともに税務署長に提出しなければならないことになっています ( 所法 2251 所規 892) ただし その年中の支払金額が50 万円以下である場合には 提出する必要はありません ( 所規 894) 2 組合契約事業から生ずる利益の支払非居住者等に組合契約事業から生ずる利益の支払をする者は その利益の支払を受ける人ごとにその支払金額や源泉徴収税額などを記載した 非居住者等に支払われる組合契約に基づく利益の支払調書 を作成し 支払の確定した日から1 月以内に合計表とともに税務署長に提出しなければならないことになっています ( 所法 2251 所規 891) ただし 1 回に支払うべき金額が3 万円以下である場合には 提出する必要はありません ( 所法 2251 所規 893) 257