地域再生計画 1 地域再生計画の名称 スポーツツーリズム推進計画 2 地域再生計画の作成主体の名称 小山市 3 地域再生計画の区域 小山市の全域 4 地域再生計画の目標 4-1 地域の現状小山市は栃木県の南部 東京圏からわずか 60km に位置し 東京方面から本県への玄関口にあたるまちである 市内には東北新幹線の小山駅がある等 道路 鉄道共に交差する交通の要衝にあり 現在もニュータウンの開発が進められている そのため人口増加が続いており 人口約 16.7 万人の県下第 2の都市となっている また 2012 年に世界のラムサール条約に湿地登録された渡良瀬遊水地をはじめとする 水と緑と大地 の豊かな 自然 や 2010 年に世界のユネスコ無形文化遺産に登録された本場結城紬をはじめとする古い 文化と歴史 を有する 徳川幕府 300 年の栄光の道筋を付けたといわれる天下分け目の軍議 小山評定 の開かれた 開運のまち としても知られている このように優位な立地利便性等により 豊かで活力があり暮らしやすい小山市であるが 貴重な地域資源は有するものの 磨き上げ途上にあることから 周辺他市よりも観光入込客数が少ないのが実情である ( 図 1) 1
万人 1,600 1,400 1,200 1,000 800 600 400 200 0 2011 年 2012 年 2013 年 2014 年 2015 年 2016 年 小山市宇都宮市栃木市佐野市足利市 図 1 小山市及び近隣市の観光客入込数の推移 栃木県観光客入込数 宿泊数推定調査結果 市町村別観光客入込数 をもとに作成 このような中 小山市では 平成 26 年に県内初の スポーツ都市宣言 を行い 市民ひとり1スポーツ や スポーツのまちのブランド化 を目指し スポーツによるまちづくり を推進している こうしたことを背景に 当市では 子どもから高齢者までスポーツが盛んで 日本を代表する競泳の萩野公介選手や柔道の海老沼匡選手をはじめとする小山市出身の選手が各種の大会において大活躍をしている 特に 野球においてはレベルも高く 元巨人軍の江川卓選手や広澤克実選手など多くのプロ野球選手を輩出し 今日では 本市出身の髙谷裕亮選手が所属するソフトバンク ホークスが日本一になったり 市内の白鷗大学出身の大山悠輔選手がドラフト1 位で阪神タイガースに入団したりと 多くの選手が活躍している さらに 栃木県初のプロ野球 BCリーグ栃木ゴールデンブレーブスが小山市梁地区に野球場 ベースボールビレッジ を整備して本拠地として活動し 野球を通して地域の活性化に大きく貢献している また 白鷗大学はスポーツの振興による大学の発展を目指しており バスケットボールや駅伝においては全国屈指の強豪校となり 女子バスケットボールは第 68 回全日本大学バスケットボール選手権大会で優勝する等めざましい発展を遂げ 全日本のメンバーにも選出される選手が育つことにより全国から注目されている他 小山高校は野球の強豪校として有名であり 江戸三大道場の流れを汲む剣道場 練兵館 は 剣道のまち小山 の象徴となっている こうしたことから 当市では 地方創生の実現に向けた 小山市まち ひと しごと創生総合戦略 において 基本目標の1つである 新しい人の流れの創出 のためには スポーツツーリズム による交流人口の拡大に取 2
り組むことが有効であると考え 全国から誘客を図るスポーツイベントを新設し 今後も 東京オリンピック パラリンピックや平成 34 年の第 77 回栃木国体等を見据え スポーツによる国内外からの観光誘客を強化することとしている 4-2 地域の課題市の持続的な発展に向け地方創生を推進している当市では 重要課題として 交流人口の増大 に取り組んでいるが 有名な観光スポットが少ないこと等から 周辺他市よりも観光入込客数が少ないのが実情である このような中 本市の特色である スポーツ に着目すると これまでは市民の生涯スポーツ活動の推進や競技力向上などに重点が置かれ スポーツ観戦やスポーツイベントへの参加 スポーツ合宿等 市外からの来訪 宿泊や消費活動による地域経済の活性化といった スポーツを活用した地域創生 という視点が不足していた また 地元白鴎大学等の有力校やクラブの監督等の中には 競技力向上のため 所属チーム以外の市外のアスリート等に対しても技術を伝播したいという希望を抱いているものの 市内の受け入れ体制が十分ではないことから 実現には至っていなかった 市営の野球場である 小山運動公園野球場 についても 完成から 38 年以上が経過し 施設の老朽化のみならず 観覧環境が不十分なことから 有料観覧試合を行うための時代に即した施設整備が急務な状況にあり 平成 29 年度には スコアボードの電光掲示板化やナイター照明設備設置を行ったところである このように 当市はスポーツが盛んな環境にあるものの 市外からの誘客を促進するための施設整備が途上であり いまだスポーツを活用した交流人口の拡大による観光誘客増や地域経済の活性化には十分につなげられていない 4-3 目標本計画は スポーツという当市の宝を地域資源として活用するため 当市が栃木県初の県民球団 栃木ゴールデンブレーブス のホームタウンとなったことや 平成 30 年春には関東女子硬式リーグに参戦する 女子硬式野球チーム の試合 練習の拠点となることを契機に スポーツツーリズムの拠点施設である 小山運動公園 について 野球本球場 の機能向上を図ることで スポーツ観戦の誘客増につなげ 併せて 平成 29 年度末完成の同公園内に整備する合宿施設を活用し 野球本球場等運動公園利用者のスポ 3
ーツ合宿誘致に取り組むことにより 当市の交流人口の拡大を促進する また これらの整備事業と併せ 当市内のスポーツ強豪校指導者による技術指導講習や 海外からのスポーツイベント参加者の誘客等 新たなスポーツツーリズム資源の開発を通し 交流人口の拡大を促進することにより 関連する観光振興や消費を喚起し 地域経済の活性化を図ることを目指す 数値目標 事業 スポーツツーリズム推進事業 KPI スポーツ合宿 研修施県民球団主催試合有料観客年月設宿泊者数 [ 年間 ]( 人 ) 動員数 [1 試合平均 ]( 人 ) 申請時 0 800 H29.12 初年度 1,000 1,000 H31.3 2 年目 1,000 1,300 H32.3 3 年目 1,500 1,650 H33.3 5 地域再生を図るために行う事業 5-1 全体の概要 小山運動公園野球場 が 栃木県初の県民球団 栃木ゴールデンブレーブス や 平成 30 年春に関東女子硬式リーグに参戦する 女子硬式野球チーム の試合 練習の拠点となったことを契機に 施設機能の向上により 観戦者の更なる誘客増を図るとともに その他のプロスポーツ観戦 マラソン大会やサイクルイベントをはじめとするスポーツイベント等について スポーツツーリズムとしての資源開発を進めることにより 当市の交流人口を拡大し 観光振興や消費喚起の促進 地域 経済の活性化につなげる 5-2 第 5 章の特別の措置を適用して行う事業 まち ひと しごと創生寄附活用事業に関連する寄附を行った法人に対す る特例 ( 内閣府 ): A2007 (1) 事業名 : スポーツツーリズム推進事業 (2) 事業区分 : 観光業の振興 (3) 事業の目的 内容 ( 目的 ) 県民球団 栃木ゴールデンブレーブス に続き 平成 30 年春に関東女子 4
硬式リーグに参戦する 女子硬式野球チーム の試合 練習の拠点となった 小山運動公園野球場 について 利用者の利便性向上を図ることにより 同敷地に整備中のスポーツ合宿等の拠点施設とともに 更なる誘客増を図るなど 当市のスポーツツーリズムの推進を図る ( 事業の内容 ) 小山運動公園野球場の施設機能向上策として 29 年度のナイター照明設備及び電光掲示板設置に続き 本球場の内野観客席の座面をコンクリートから雨天時にも使用しやすいプラスチック製に換えるとともに 本球場内各室にエアコンを設置するほか 関連施設であるサブ球場のA B 球場用トイレの洋式化を図る等 時代に即した利用環境向上のための改修工事等を実施する 各年度の事業の内容スポーツツーリズム推進事業初年度 ) 本球場改修工事 ( 内野フェンス嵩上げ 球場内各室空調設備設置 本部席改修 内外野出入口門扉設置 ) 2 年目 ) 本球場改修工事 ( 内野スタンドベンチ設置 球場内各室空調設備設置 ) A B 球場等外部トイレ改修工事 (4) 地方版総合戦略における位置付け本市の総合戦略の 基本目標 2: 新しい人の流れの創出 において 平成 32 年の東京オリンピックや平成 34 年の第 77 回栃木国体を見据えたスポーツツーリズムとともに 誇るべき地域資源を活用した観光地化の促進により 交流人口の増大を図ることとしており その成果指標として 観光入込客数 500 万人 ( 平成 31 年度 ) を掲げている 本事業は プロスポーツ観戦やスポーツイベントの魅力向上をとおして 本目標の達成に直接寄与するものである (5) 事業の実施状況に関する客観的な指標 ( 重要業績評価指標 (KPI)) 事業 スポーツツーリズム推進事業 KPI スポーツ合宿 研修施県民球団主催試合有料観客年月設宿泊者数 [ 年間 ]( 人 ) 動員数 [1 試合平均 ]( 人 ) 申請時 0 800 H29.12 初年度 1,000 1,000 H31.3 5
2 年目 1,000 1,300 H32.3 (6) 事業費 ( 単位 : 千円 ) 年度 H30 H31 計 事業費計 29,910 32,450 62,360 区分 工事請負費 29,910 32,450 62,360 (7) 申請時点での寄附の見込み ( 単位 : 千円 ) H30 H31 計 株式会社エイジェック 5,000 5,000 10,000 計 5,000 5,000 10,000 (8) 事業の評価の方法 (PDCA サイクル ) ( 評価の手法 ) 庁内評価及び外部有識者により構成する 小山市まち ひと しごと創生総合戦略推進懇談会 や議会の関与を得ながら評価 検証を行う ( 評価の時期 内容 ) 毎年度 3 月末の達成状況について 翌年度に開催する市総合戦略推進 懇談会や議会の関与を得ながら評価 検証を行う ( 公表の方法 ) 評価 検証結果について 速やかに小山市公式ホームページ上で公表す る (9) 事業期間 平成 30 年 4 月 ~ 平成 32 年 3 月 5-3 その他の事業 5-3-1 地域再生基本方針に基づく支援措置 該当なし 5-3-2 支援措置によらない独自の取組 (1) 生涯スポーツ活動推進事業 事業概要 : 市民一人ひとりがスポーツに対する関心を高め 自分に適 6
した運動やスポーツを見い出し 日常生活の中で実践できる事業を展開する ( 市民ひとり1スポーツの実現 おやま思川マラソン大会 ツール ド おやま 等) 実施主体 : 小山市事業期間 : 平成 30 年度 ~ 平成 32 年度 (2) スポーツ立市関連事業事業概要 : スポーツ都市宣言を踏まえ 市民がスポーツ立市に関心を持てるような各種事業の実施により広く認知を図る ( 子どもの体力向上推進事業 パブリックビューイング事業 スポーツ大会誘致事業 等 ) 実施主体 : 小山市事業期間 : 平成 30 年度 ~ 平成 32 年度 (3) スポーツ合宿施設活用事業事業概要 : 平成 29 年度に小山運動公園内に整備したスポーツ合宿施設を活用し 運動施設が不足している東京圏の自治体等のスポーツ合宿の誘致に取り組む 実施主体 : 小山市事業期間 : 平成 30 年度 ~ 平成 32 年度 6 計画期間 地域再生計画認定の日から平成 33 年 3 月 31 日まで 7 目標の達成状況に係る評価に関する事項 7-1 目標の達成状況に係る評価の手法庁内評価及び外部有識者により構成する 小山市まち ひと しごと創生総合戦略推進懇談会 や議会の関与を得ながら評価 検証を行う 7-2 目標の達成状況に係る評価の時期及び評価を行う内容 毎年度 3 月末の達成状況について 翌年度に開催する市総合戦略推進 懇談会や議会の関与を得ながら評価 検証を行う 7-3 目標の達成状況に係る評価の公表の手法 評価 検証結果について 速やかに小山市公式ホームページ上で公表す る 7