遠隔転移 M0: 領域リンパ節以外の転移を認めない M1: 領域リンパ節以外の転移を認める 病期 (Stage) 胃がんの治療について胃がんの治療は 病期によって異なります 胃癌治療ガイドラインによる日常診療で推奨される治療選択アルゴリズム (2014 年日本胃癌学会編 : 胃癌治療ガイドライン第

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Vol 夏号 最先端の腹腔鏡下手術を本格導入 東海中央病院では 平成25年1月から 胃癌 大腸癌に対する腹腔鏡下手術を本格導入しており 術後の合併症もなく 早期の退院が可能となっています 4月からは 内視鏡外科技術認定資格を有する 日比健志消化器外科部長が赴任し 通常の腹腔 鏡下手術に

「             」  説明および同意書

胃がんの内視鏡的治療 ( 切除 ) とは胃カメラを使ってがんを切除する方法です. 消化器内科 胃がん 治癒 胃がん切除

第13回がん政策サミット 2016秋

日本消化器外科学会教育集会

佐賀県肺がん地域連携パス様式 1 ( 臨床情報台帳 1) 患者様情報 氏名 性別 男性 女性 生年月日 住所 M T S H 西暦 電話番号 年月日 ( ) - 氏名 ( キーパーソンに ) 続柄居住地電話番号備考 ( ) - 家族構成 ( ) - ( ) - ( ) - ( ) - 担当医情報 医

最近の胃がん診療

32 子宮頸癌 子宮体癌 卵巣癌での進行期分類の相違点 進行期分類の相違点 結果 考察 1 子宮頚癌ではリンパ節転移の有無を病期判定に用いない 子宮頚癌では0 期とⅠa 期では上皮内に癌がとどまっているため リンパ節転移は一般に起こらないが それ以上進行するとリンパ節転移が出現する しかし 治療方法

巽病院で大腸癌 巽病院で大腸癌手術をお受けになる方に 大腸癌手術をお受けになる方に 巽病院では,患者さんの人権を尊重し,患者さんにご満足頂け,喜んで退院して頂け るような治療を目指しています 手術前には十分な説明をし,ご納得頂いた上で,最も 良いと思われる治療法を選択して頂くことにしております 大腸

腹腔鏡下前立腺全摘除術について

094 小細胞肺がんとはどのような肺がんですか んの 1 つです 小細胞肺がんは, 肺がんの約 15% を占めていて, 肺がんの組 織型のなかでは 3 番目に多いものです たばことの関係が強いが 小細胞肺がんは, ほかの組織型と比べて進行が速く転移しやすいため, 手術 可能な時期に発見されることは少

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4 月 20 日 2 胃癌の内視鏡診断と治療 GIO: 胃癌の内視鏡診断と内視鏡治療について理解する SBO: 1. 胃癌の肉眼的分類を列記できる 2. 胃癌の内視鏡的診断を説明できる 3. 内視鏡治療の適応基準とその根拠を理解する 4. 内視鏡治療の方法 合併症を理解する 4 月 27 日 1 胃

1. はじめに ステージティーエスワンこの文書は Stage Ⅲ 治癒切除胃癌症例における TS-1 術後補助化学療法の予後 予測因子および副作用発現の危険因子についての探索的研究 (JACCRO GC-07AR) という臨床研究について説明したものです この文書と私の説明のな かで わかりにくいと

当院外科における 大腸癌治療の現況

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腸がん1. がん大入浴について手術後は清潔にすることが肝心です 毎日必ずシャワーや入浴をしましょう 創部もこわがらずに洗い流しましょう 創などの感染について手術から30 日以内には手術での創などが膿んだりすることがあります 手術後のサージカルサイトインフェクション (SSI) といいます 傷口はもち

がん登録実務について


限局性前立腺がんとは がんが前立腺内にのみ存在するものをいい 周辺組織やリンパ節への局所進展あるいは骨や肺などに遠隔転移があるものは当てはまりません がんの治療において 放射線療法は治療選択肢の1つですが 従来から行われてきた放射線外部照射では周辺臓器への障害を考えると がんを根治する ( 手術と同

Vol 夏号 最先端の腹腔鏡下鼠径 ヘルニア修復術を導入 認定資格 日本外科学会専門医 日本消化器外科学会指導医 専門医 消化器がん外科治療認定医 日本がん治療認定医機構がん治療認定医 外科医長 渡邉 卓哉 東海中央病院では 3月から腹腔鏡下鼠径ヘルニ ア修復術を導入し この手術方法を

膵臓癌について

腹腔鏡手術について 〜どんな手術かお話いたします

平成 29 年度九段坂病院病院指標 年齢階級別退院患者数 年代 10 代未満 10 代 20 代 30 代 40 代 50 代 60 代 70 代 80 代 90 代以上 総計 平成 29 年度 ,034 平成 28 年度 -

cm 以上の腫瘍では悪性化していることも考慮する必要があります ただし 良性腫瘍でも長期間放置すれば大きくなりますので サイズが大きいからと言って悪性とは限りません 成長速度: 悪性度の高い腫瘍では 大きくなるスピードが速くなります 腫瘍がいつからあったか 最近はどのくらいのスピードで大きくなってき

がんの診療の流れ この図は がんの 受診 から 経過観察 への流れです 大まかでも 流れがみえると心にゆとりが生まれます ゆとりは 医師とのコミュニケーションを後押ししてくれるでしょう あなたらしく過ごすためにお役立てください がんの疑い 体調がおかしいな と思ったまま 放っておかないでください な

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大腸外科手術説明書

腹腔鏡補助下膀胱全摘除術の説明と同意 (2) 回腸導管小腸 ( 回腸 ) の一部を 導管として使う方法です 腸の蠕動運動を利用して尿を体外へ出します 尿はストーマから流れているため パウチという尿を溜める装具を皮膚に張りつけておく必要があります 手術手技が比較的簡単であることと合併症が少

糖尿病診療における早期からの厳格な血糖コントロールの重要性

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原発不明がん はじめに がんが最初に発生した場所を 原発部位 その病巣を 原発巣 と呼びます また 原発巣のがん細胞が リンパの流れや血液の流れを介して別の場所に生着した結果つくられる病巣を 転移巣 と呼びます 通常は がんがどこから発生しているのかがはっきりしている場合が多いので その原発部位によ

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33 NCCN Guidelines Version NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology (NCCN Guidelines ) (NCCN 腫瘍学臨床診療ガイドライン ) 非ホジキンリンパ腫 2015 年第 2 版 NCCN.or

2.IPMN はどうして重要なの? いわゆる 通常の膵臓がん は先に説明したように 非常に悪性度が高く治療成績が悪いとされており 発見時すでに進行癌ということが多い疾患です それに比べて同じ膵臓の腫瘍といっても IPMN では 良性の段階 ( 過形成や腺種と呼びます ) から悪性の段階 ( 通常型の

学位論文の内容の要旨 論文提出者氏名 佐藤雄哉 論文審査担当者 主査田中真二 副査三宅智 明石巧 論文題目 Relationship between expression of IGFBP7 and clinicopathological variables in gastric cancer (

消化器センター

乳がん術後連携パス

インスリンが十分に働かない ってどういうこと 糖尿病になると インスリンが十分に働かなくなり 血糖をうまく細胞に取り込めなくなります それには 2つの仕組みがあります ( 図2 インスリンが十分に働かない ) ①インスリン分泌不足 ②インスリン抵抗性 インスリン 鍵 が不足していて 糖が細胞の イン

乳癌かな?!と思ったら

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U 開腹手術 があります で行う腎部分切除術の際には 側腹部を約 腎部分切除術 でも切除する方法はほぼ同様ですが 腹部に があります これら 開腹手術 ロボット支援腹腔鏡下腎部分切除術を受けられる方へ 腎腫瘍の治療法 腎腫瘍に対する手術療法には 腎臓全体を摘出するU 腎摘除術 Uと腫瘍とその周囲の腎

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2. 転移するのですか? 悪性ですか? 移行上皮癌は 悪性の腫瘍です 通常はゆっくりと膀胱の内部で進行しますが リンパ節や肺 骨などにも転移します 特に リンパ節転移はよく見られますので 膀胱だけでなく リンパ節の検査も行うことが重要です また 移行上皮癌の細胞は尿中に浮遊していますので 診断材料や

手術予定登録_入力マニュアル

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1. 来院経路別件数 非紹介 30 他疾患経過 10 自主受診観察 紹介 20 他施設紹介 合計 患者数 割合 12.1% 15.7% 72.2% 100.0% 27.8% 72.2% 100.0% 来院経路別がん登録患者数 がん患者がどのような経路によって自施設を受診し

婦人科63巻6号/FUJ07‐01(報告)       M

性黒色腫は本邦に比べてかなり高く たとえばオーストラリアでは悪性黒色腫の発生率は日本の 100 倍といわれており 親戚に一人は悪性黒色腫がいるくらい身近な癌といわれています このあと皮膚癌の中でも比較的発生頻度の高い基底細胞癌 有棘細胞癌 ボーエン病 悪性黒色腫について本邦の統計データを詳しく紹介し

10 年相対生存率 全患者 相対生存率 (%) (Period 法 ) Key Point 1

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世界での胃がん死亡者数 癌種別罹患率死亡率(28) 平成24年度 相談支援センター相談員基礎研修(2) 212/5/17 胃がん地域別罹患率死亡率(28) 男性 肺がん 胃がん 前立腺がん 女性 東アジア 大腸がん 64556人/年 人/年 胃がん 肝がん 食道がん 膀胱がん 悪性リンパ

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ただ太っているだけではメタボリックシンドロームとは呼びません 脂肪細胞はアディポネクチンなどの善玉因子と TNF-αや IL-6 などという悪玉因子を分泌します 内臓肥満になる と 内臓の脂肪細胞から悪玉因子がたくさんでてきてしまい インスリン抵抗性につながり高血糖をもたらします さらに脂質異常症

密封小線源治療 子宮頸癌 体癌 膣癌 食道癌など 放射線治療科 放射免疫療法 ( ゼヴァリン ) 低悪性度 B 細胞リンパ腫マントル細胞リンパ腫 血液 腫瘍内科 放射線内用療法 ( ストロンチウム -89) 有痛性の転移性骨腫瘍放射線治療科 ( ヨード -131) 甲状腺がん 研究所 滋賀県立総合病

院内がん登録における発見経緯 来院経路 発見経緯がん発見のきっかけとなったもの 例 ) ; を受けた ; 職場の健康診断または人間ドックを受けた 他疾患で経過観察中 ; 別の病気で受診中に偶然 がん を発見した ; 解剖により がん が見つかった 来院経路 がん と診断された時に その受診をするきっ

スライド 1

葉酸とビタミンQ&A_201607改訂_ indd

Transcription:

胃がんとは 胃がんの発生 進行について胃がんは胃の粘膜から発生し 年月をかけて診断可能な大きさになるといわれています 胃の壁は 粘膜 粘膜下層 筋層 漿膜 ( しょうまく ) にわかれています 胃壁におけるがんの浸潤の程度を深達度と呼びます 粘膜下層までの浸潤でとどまっているものを早期胃がんとし 筋層まで浸潤しているものを 進行がんとしています 早期がんであっても 粘膜下層まで浸潤すると血管やリンパ管から転移していく可能性があります また漿膜を超えて浸潤した場合 がん細胞が腹腔内 ( お腹の中 ) にこぼれて がんが拡がり ( 腹膜播種 ) 腹水の出現や腸閉塞を来す可能性があります 進行度 ( 病期 ) について深達度 リンパ節転移 遠隔転移 ( 他臓器への転移 ) で病期を決定します 病期は Stage とも呼び 手術前の画像で判断した病期 手術所見で判断した病期 そして 摘出した胃とリンパ節を病理組織学的 ( 顕微鏡にて ) に最終的に判断して病期を決定します 深達度 T1a: 粘膜 T1b: 粘膜下層 T2: 筋層 T3: 漿膜下 T4a: 漿膜露出 T4b: 他臓器浸潤 リンパ節転移 転移には がん細胞が血液の流れにのって転移する血行性転移 ( 肝転移や肺転移など ) とリンパの流れに乗って転移するリンパ行性転移があります N0: リンパ節転移を認めない N1:1~2 個のリンパ節を認める N2:3~6 個のリンパ節を認める N3:7 個以上のリンパ節を認める

遠隔転移 M0: 領域リンパ節以外の転移を認めない M1: 領域リンパ節以外の転移を認める 病期 (Stage) 胃がんの治療について胃がんの治療は 病期によって異なります 胃癌治療ガイドラインによる日常診療で推奨される治療選択アルゴリズム (2014 年日本胃癌学会編 : 胃癌治療ガイドライン第 4 版 ) に基づき さらに治療を発展させていくことを念頭に診療にあたっています 手術 腹腔鏡手術 私たちは, 最先端の低侵襲胃がん治療を提供します 私たちは 腹腔鏡手術がもつ 傷が小さく整容的に優れている点 手術侵襲による負担が少なく術後の回復が早い点 拡大視効果 ( 細かい解剖まで詳細に識別できる ) から より繊細で緻密な手術を提供できる腹腔鏡手術を重視しています 腫瘍の位置 術式に問わず 早期胃がんのみならず進行胃がん 重複がん (2 つ以上のがんの存在 ) 過去に開腹手術を受けたことのある症例, 胃全摘が必要な症例 噴門側胃切除症例などにおいても精度の高い腹腔鏡手術を提供します 現在 胃癌治療ガイドライン上 胃がんに対する腹腔鏡下手術が推奨されているのは 標準治療である開腹手術と安全性が同程度であると確かめられている StageⅠの比較的初期の胃がんに対する幽門側胃切除術とされています 胃がんに対する腹腔鏡手術は 進行胃がんも含め 保険収載されてから 15 年以上経過していますが 現在 各施設間において進行胃がんに対する腹腔鏡手術の適応に違いがあります 重複がん (2 つ以上のがんの存在 ) やこれまでに開腹手術を受けたことのある症例 胃全摘の症例 噴門側胃切除症例などにおいてもその適応は施設により異なっています その理由として 腹腔鏡手

術を遂行する上での技術格差が施設間で大きく異なることが挙げられます 当施設では, この手術に精通 熟練した専門医師が在籍しており安全で確実な手術を提供できるものと考えています 進行胃がんに対し これまでに経験した症例の検討では 腹腔鏡手術と開腹手術の間に予後の差はみられませんでした ただし 日本で行われた進行胃がんに対する腹腔鏡手術と開腹手術と比較した 大規模な臨床試験の長期成績の結果が出るのは 2020 年頃とされており それまでは腹腔鏡手術の本当の優位性は言えない状況にはあります 腹腔鏡手術は 腹部に小さい穴を数カ所開けて 腹腔鏡専用の器具と腹腔鏡 ( カメラ ) を用いて手術を行います 開腹手術と同様に全身麻酔で手術を行います 腹腔鏡手術は 炭酸ガスにて腹腔内を膨らませ 腹部に小さい穴を数カ所開けて 腹腔鏡専用の器具と腹腔鏡 ( カメラ ) を用いて腹腔鏡で映し出したモニターを見て手術を行います 手術は 1 摘出 2リンパ節郭清 3 再建を行います 1 摘出 : 胃の切除範囲は がんの位置とその進行度によって決めます 基本的には がんの位置が幽門部に近い場合は幽門側胃切除を 噴門に近い場合は胃全摘術を選択します 早期胃がんの場合で噴門の近くにのみある場合は 噴門側胃切除を行うことがあります 2 リンパ節郭清 : 胃の領域 ( 胃に関わる ) のリンパ節を摘出します 術後病理組織学検査にてリンパ節転移の有無を調べ 術後に追加の治療が必要かどうかの判断をします

3 再建 : 胃を切除した後の 食事の通り道を作ります 再建方法は 切除範囲によって異なってきますが このような再建方法があります BillrothⅠ 法 : 残胃 ( 残った胃 ) と十二指腸を吻合します BillrothⅡ 法 : 残胃と小腸を吻合します 十二指腸に流入する胆汁 膵液の通り道として小腸 小腸吻合を追加することがあります Roux-en-Y 法 : 残胃 小腸 or 食道 小腸と小腸 小腸吻合を施行します Double tract 法 : 食道と小腸 小腸と残胃 小腸と小腸を吻合します 食道残胃吻合法 : 食道と残胃を吻合します 切除後の状況を考慮した上で 最適と考えられる方法で吻合してきます リンパ節を郭清する目的 他臓器浸潤を認めた際に他臓器の合併切除や 胃がん術後の胆嚢炎を予防する目的で胆嚢を合併切除する可能性があります また術中 術前画像診断の状況と異なり進行度が予想以上に進んでいた場合 症状緩和目的に胃 小腸バイパス術やがんの減量目的とした手術を行う場合や 試験開腹 ( お腹の中の観察のみで手術を終える ) となる可能性があります 手術中の判断にて術式の変更を余儀なくされる場合があります 手術- 合併症について 手術は体に侵襲を加えて治す治療法です そこに伴う合併症が発症する可能性があります また胃を切除することに伴う後遺症が発症する可能性があります 高齢 糖尿病 呼吸器障害 肥満 循環器疾患などをお持ちの方は合併症を起こしやすい状況にあります また胃を切除することに伴う後遺症が発症する可能性があります 胃を切除した後には 食べ物の貯蔵と先の腸管へ送り込む蠕動運動の働きが悪くなるため 食生活に影響が出る

可能性があります 食事量の減少や 早期ダンピング症候群 ( いきなり食べ物が腸へ流れこんでしまうため 腸液が多量に分泌され 動悸 発汗 めまい 眠気 腹鳴 脱力感 顔面紅潮 蒼白 下痢などを引き起こすこと ) 晩期ダンピング症候群 ( 胃内容物の急速な排出によって急激に血糖値が上昇し それに反応して血糖値を下げるホルモンであるインスリンが大量に分泌され 逆に血糖値が下がり過ぎるため 食後 2~3 時間して 脱力感 冷や汗 倦怠感 めまい 意識消失などを引き起こすこと ) があります 多くは 1 回の食事量を減らし 回数を増やすことや 食事にかける時間を長くするなどの食事の摂り方の工夫で改善することができます 化学療法 ( 抗がん剤 ) について 術後補助化学療法 手術で確実に切除できた後に 細胞レベルで残存するかもしれない微小腫瘍に対し 再発予防を目的として行う化学療法です 術後の病理組織学検査の結果に応じて 全身状態 併存疾患に応じて施行する化学療法を決定します ガイドラインでは 病期 Ⅱ/Ⅲ ( ただし T3N0 と T1 を除く ) の症例を対象としています 術前化学療法 手術前に 再発の要因となる微小転移をあらかじめ消滅させることを目的として行う化学療法です 術前化学療法施行後に手術を行います 術前化学療法によって腫瘍を縮小させ確実に切除できる可能性を高めることや 他臓器の合併切除を避けることを目的とします 実施する症例は 手術による治癒切除を達成することができるが 再発の危険性が比較的高い症例や 治癒切除が可能でも予後が不良な症例 : 例えば高度なリンパ節転移を有する または大型胃がんなどの高度進行がんが挙げられます ただし 効果がない場合 がんが進行してしまう危険性もあります 治療目的の抗がん剤 治療前から遠隔リンパ節転移 腹膜播種や肝転移などの遠隔転移がある StageⅣにある場合や 手術で完全に切除できなかった場合 手術後に再発をきたした場合に治療目的に抗がん剤を含めた集学的治療を考慮します 手術前の場合 抗がん剤治療を施行した結果 腫瘍を縮小させた結果 切除可能と判断した場合 手術を行える可能性もあります