〔問 1〕 A所有の土地が,AからB,BからCへと売り渡され,移転登記も完了している

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〔問 1〕 抵当権に関する次の記述のうち,民法の規定によれば,誤っているものはどれか

1 A 所有の土地について A が B に B が C に売り渡し A から B へ B から C へそれぞれ所有権移転登記がなされた C が移転登記を受ける際に AB 間の売買契約が B の詐欺に基づくものであることを知らなかった場合で 当該登記の後に A により AB 間の売買契約が取り消された

〔問 1〕 Aは自己所有の建物をBに賃貸した

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第 5 無効及び取消し 1 法律行為が無効である場合又は取り消された場合の効果法律行為が無効である場合又は取り消された場合の効果について 次のような規律を設けるものとする (1) 無効な行為に基づく債務の履行として給付を受けた者は 相手方を原状に復させる義務を負う (2) (1) の規定にかかわらず

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規程番号

標準契約書

業務委託基本契約書

2006 年度 民事執行 保全法講義 第 4 回 関西大学法学部教授栗田隆

借地権及び法定地上権の評価 ( 競売編 ) 出典 : 株式会社判例タイムズ出版 別冊判例タイムズ第 30 号 借地権の評価 第 1 意義 借地権とは 建物所有を目的とする地上権又は土地の賃借権をいう ( 借地法 1 条 借地 借家法 2 条 1 号 ) 第 2 評価方法 借地権の評価は 建付地価格に

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( 宅建 ) <30> 要点解説講義 要点確認テスト 1 権利関係 1 問題 制限時間 20 分 問 1 意思無能力者又は制限行為能力者に関する次の記述のうち 民法の規定及び判例によれば 正しいものはどれか 1 意思能力を欠いている者が土地を売却する意思表示を行った場合 その者が意思能力を回復した後に その意思表示を取り消すことができる 2 未成年者が土地を売却する意思表示を行った場合 その未成年者が婚姻をしていても 親権者はその意思表示を取り消すことができる 3 成年被後見人が成年後見人の事前の同意を得て土地を売却する意思表示を行った場合 成年後見人は その意思表示を取り消すことができる 4 被保佐人が保佐人の事前の同意を得て土地を売却する意思表示を行った場合 保佐人は その意思表示を取り消すことができる 問 2 Aが A 所有の土地を Bに売却する契約を締結した場合に関する次の記述のうち 民法の規定によれば 誤っているものはどれか 1 Aが 自分の真意ではないと認識しながら Bに対する売却の意思表示を行った場合で BがそのAの真意を知っていたとき Aは 売却の意思表示の無効を主張できる 2 AのBに対する売却の意思表示につき法律行為の要素に錯誤があった場合 Aは 売却の意思表示の無効を主張できるが Aに重大な過失があったときは 無効を主張できない 3 AのBに対する売却の意思表示がCの詐欺によって行われた場合で BがCによる詐欺の事実を知っていたとき Aは 売却の意思表示を取り消すことができる 4 AのBに対する売却の意思表示がBの強迫によって行われた場合 Aは 売却の意思表示を取り消すことができるが その取消しをもって Bからその取消し前にBの強迫を知らずに当該土地を買い受けたDに対抗することはできない 9142-18501701 要点 1 問 -1

問 3 Aが Bの詐欺によって A 所有の甲建物を Cに売却する契約をしたが C はBの詐欺を知っていた この場合に関する次の記述のうち 民法の規定及び判例によれば 誤っているものはどれか 1 Aは CがBの詐欺を知っていたので 売買契約を取り消すことができる 2 Cが甲建物を Bの詐欺を知らない Dに転売して所有権の移転登記を済ませた場合でも AはBの詐欺を理由として売買契約を取り消し その取消しをDに対抗することができる 3 Aは 詐欺に気が付いていたが 契約に基づき 異議を留めることなく所有権の移転登記の手続きをし 代金を請求していた場合 詐欺を理由とする取消しをすることはできない 4 AがCに甲建物の所有権の移転登記を済ませ CがAに代金を全額支払った後 Aが Bの詐欺を理由として有効に売買契約を取り消したときは 登記の抹消と代金の返還は同時履行の関係になる 問 4 A 所有の土地につき AがBとの間で売買契約を締結した この場合に関する次の記述のうち 民法の規定によれば 正しいものはどれか なお Bは当該土地につき第三者との間で売買契約を締結していないものとする 1 Aの売渡し申込みの意思は真意ではなく BもAの意思が真意ではないことを知っていた場合 その売買契約は有効である 2 Aが 実際には売り渡す意思がないにもかかわらず Bと通謀して売買契約を締結したかのように仮装した場合 その売買契約は無効である 3 Aが Cの詐欺によってBとの間で売買契約を締結した場合 Cの詐欺をBが知っていたか否かにかかわらず Aはその売買契約を取り消すことはできない 4 Aが Dの強迫によってBとの間で売買契約を締結した場合で Dの強迫をBが知らなかったときは Aはその売買契約を取り消すことができない 要点 1 問 -2

問 5 AがBからB 所有の甲土地を売却する代理権を与えられ Bの代理人として甲土地について売買契約を締結しようとしている この場合に関する次の記述のうち 民法の規定及び判例によれば 正しいものはどれか 1 AがBの名を示さずCと売買契約を締結した場合 Cが 売主はBであることを知っていたときでも 売買契約は AC 間で成立する 2 Aが自ら買主となって売買契約を締結したときは Aは甲土地の所有権を当然に取得する 3 AがDの代理人となって BD 間の売買契約を締結したときは Dは甲土地の所有権を当然に取得する 4 Aは Bの承諾がなくても やむを得ない事由があれば Eを代理人として選任し B の代理をさせることができる 問 6 Aは Bの代理人として Bの所有地を Cに売却した この場合に関する次の記述のうち 民法の規定及び判例によれば 誤っているものはどれか 1 Aが未成年者である場合 Bは Aに代理権を与えていても Aが未成年者であることを理由としてその売買契約を取り消すことができる 2 Aが何ら代理権を有しないにもかかわらず Bの代理人として売買契約を締結した場合 Bの追認により契約は有効となる 3 Aが何ら代理権を有しないにもかかわらず Bの代理人として売買契約を締結した場合 Cが善意であるときは Cはその売買契約を取り消すことができる 4 AがBからB の所有地を売却する代理権を与えられた後 Cと売買契約を締結する前に破産手続開始の決定を受けAの代理権が消滅していた場合でも Cが善意無過失であれば その売買契約は有効である 要点 1 問 -3

問 7 Aの子 Bが 何ら代理権を有しないにもかかわらずAの代理人として Aの所有地についてCと売買契約を締結した この場合に関する次の記述のうち 民法の規定及び判例によれば 正しいものはどれか 1 Aが売買契約を追認するまでの間は Cは Bの無権代理について悪意であっても 当該契約を取り消すことができる 2 Cは Bの無権代理について善意無過失であれば Aが売買契約を追認しても 当該契約を取り消すことができる 3 Aが売買契約を追認しないときは Cは Bの無権代理について善意であれば 過失の有無に関係なく Bに対し履行の請求をすることができる 4 Aが売買契約の追認又は追認の拒絶をすることなく死亡してBがAを単独で相続した場合 Bは Cに対して当該土地を引き渡さなければならない 問 8 Aが有する権利の消滅時効に関する次の記述のうち 民法の規定及び判例によれば 正しいものはどれか 1 Aが有する所有権は 取得した時から 20 年間行使しなかった場合 時効により消滅する 2 AのBに対する債権について Bが消滅時効の完成後に Aに対して債務を承認した場合には Bが時効完成の事実を知らなかったとしても Bは完成した消滅時効を援用することはできない 3 AのCに対する債権を被担保債権として AがC 所有の土地に抵当権を有している場合 被担保債権が時効により消滅するか否かにかかわらず 設定時から 10 年が経過すれば 抵当権はCに対しては時効により消滅する 4 AのDに対する債権が DのAに対する債権と相殺できる状態であったにもかかわらず Aが相殺することなく放置していたためにAのDに対する債権が時効により消滅した場合 Aは相殺することはできない 要点 1 問 -4

問 9 A B 及びCは 3 人で建物を共有している この場合に関する次の記述のうち 民法の規定によれば 正しいものはどれか 1 Aは BとCの同意を得なければ この建物に関する自己の持分権を売却することはできない 2 建物が第三者によって不法占拠されている場合 A B Cは それぞれ単独で 当該第三者に対してその明渡しを請求することができる 3 建物が第三者によって不法占拠され損害が生じている場合 Aは単独で当該第三者に対して 生じた損害全額の賠償を請求できる 4 建物の改築は A B Cの持分の価格に従い その過半数の賛成があれば行うことができる 問 10 A B 及びCが 甲土地を共有している ( 持分を各 3 分の1とする ) 場合に関する次の記述のうち 民法の規定及び判例によれば 誤っているものはどれか 1 A B 及びCは 甲土地の全部について 各自の持分の割合に応じた使用収益をすることができる 2 A B 及びCが甲土地について Dと賃貸借契約を締結している場合 AとBが合意すれば Cの合意はなくとも 賃貸借契約を解除することができる 3 Aが自己の持分を放棄した場合 その持分は 国庫に帰属する 4 A B 及びCは 5 年を超えない期間内は甲土地を分割しない旨の契約を締結することができる ( 以下余白 ) 要点 1 問 -5