試験研究費 9,, 7,, Check7 14,, 14,, Check8 7,, 2,, 14,, 6,, 6,, 税務弘報

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税額控除限度額の計算この制度による税額控除限度額は 次の算式により計算します ( 措法 42 の 112) 税額控除限度額 = 特定機械装置等の取得価額 税額控除割合 ( 当期の法人税額の 20% 相当額を限度 ) 上記算式の税額控除割合は 次に掲げる区分に応じ それぞれ次の割合となります 特定機械

目 次 問 1 法人税法における当初申告要件及び適用額の制限に関する改正の概要 1 問 2 租税特別措置法における当初申告要件及び適用額の制限に関する改正の概要 3 問 3 法人税法における当初申告要件 ( 所得税額控除の例 ) 5 問 4 法人税法における適用額の制限 ( 所得税額控除の例 ) 6

2017年度税制改正 年度税制改正

追録8pt.mcd

改正前改正案速報 5. 改正の内容 (1) 研究開発税制の見直し ( 大企業の場合 ) 総額型 上乗せ措置 税額控除額 = 試験研究費の総額 税額控除率 (6%14%: 試験研究費の増減割合に応じて ) 控除上限額 法人税額 25% 高水準型 税額控除額 = 試験研究費の額のうち平均売上金額 10%

作成する申告書 還付請求書等の様式名と作成の順序 ( 単体申告分 ) 申告及び還付請求を行うに当たり作成することとなる順に その様式を示しています 災害損失の繰戻しによる法人税 額の還付 ( 法人税法 805) 仮決算の中間申告による所得税 額の還付 ( 法人税法 ) 1 災害損失特別勘

1 繰越控除適用事業年度の申告書提出の時点で判定して 連続して 提出していることが要件である その時点で提出されていない事業年度があれば事後的に提出しても要件は満たさない 2 確定申告書を提出 とは白色申告でも可 4. 欠損金の繰越控除期間に誤りはないか青色欠損金の繰越期間は 最近でも図表 1 のよ

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平成23年度税制改正の主要項目

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租税特別措置法 ( 昭和三十二年法律第二十六号 ) 第十条の二 第四十二条の五 第六十八条の十 租税特別措置法 ( 昭和三十二年法律第二十六号 ) ( 高度省エネルギー増進設備等を取得した場合の特別償却又は所得税額の特別控除 ) 第十条の二青色申告書を提出する個人が 平成三十年四月一日 ( 第二号及

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下では特別償却と対比するため 特別控除については 特に断らない限り特定の機械や設備等の資産を取得した場合を前提として説明することとします 特別控除 内容 個別の制度例 特定の機械や設備等の資産を取得して事業の用に供したときや 特定の費用を支出したときなどに 取得価額や支出した費用の額等 一定割合 の

労働基準法が改正されます

法人税制改正詳解 CONTENTS はしがき 第 1 章平成 23 年 12 月改正 第 1 節 法人税率の引下げ 2 1 改正の趣旨及び内容 2 2 税率引下げの必要性 5 3 実効税率の計算への改正の影響 7 4 適用関係 8 5 実効税率と復興特別法人税との関係 8 6 法

目 次 セットアップ前に 1 税制改正の概要 2 プログラムの変更内容 3 改正別表 7 別表一 ( 一 ) 平成 26 年 10 月 1 日以後開始事業年度分 9 別表一 ( 二 ) 平成 26 年 10 月 1 日以後開始事業年度分 21

3. 改正の内容 法人税における収益認識等について 収益認識時の価額及び収益の認識時期について法令上明確化される 返品調整引当金制度及び延払基準 ( 長期割賦販売等 ) が廃止となる 内容改正前改正後 収益認識時の価額をそれぞれ以下とする ( 資産の販売若しくは譲渡時の価額 ) 原則として資産の引渡

平成20年2月

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「図解 外形標準課税」(仮称)基本構想

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平成30年3月期決算の留意事項(税務)

企業会計の利益 法人税法上の所得金額 売上原価販売費一般管理費営業外費用特別損失 売上 営業外収益特別利益 損金の額原価費用損失の額 益金の額 ( 収益の額 ) 当期純利益所得の金額 2 益金の額に算入すべき金額とは何か益金の額に算入すべき金額とは 法人税法の規定や他の法令で 益金の額に算入する 又

平成30年3月決算における税務上の留意事項

法人の減価償却制度の改正に関するQ&A

はじめに 会社の経営には 様々な判断が必要です そのなかには 税金に関連することも多いでしょう 間違った判断をしてしまった結果 受けられるはずの特例が受けられなかった 本来より多額の税金を支払うことになってしまった という事態になり 場合によっては 会社の経営に大きな影響を及ぼすこともあります また

別表六 ( 一 ) 所得税額の控除に関する明細書 1 この明細書の用途この明細書は 法人が当期中に支払を受ける利子及び配当等並びに懸賞金等及び償還差益について課された所得税の額について 法第 68 条第 1 項 (( 所得税額の控除 ))( 復興財源確保法第 33 条第 2 項 (( 復興特別所得税

改正 ( 事業年度の中途において中小企業者等に該当しなくなった場合等の適用 ) 42 の 6-1 法人が各事業年度の中途において措置法第 42 条の6 第 1 項に規定する中小企業者等 ( 以下 中小企業者等 という ) に該当しないこととなった場合においても その該当しないこととなった日前に取得又

2. 中小企業のための主な優遇制度 注 : 各項目に付記している番号は 関連する参考資料です 番号に対応する資料名などは 5~6 ページに掲載していますのでご参照ください [1] 中小法人等 に適用される主な優遇制度 紙面の都合により ここでは制度の種類と それに関連する参考資料の番号を紹介していま

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改正された事項 ( 平成 23 年 12 月 2 日公布 施行 ) 増税 減税 1. 復興増税 企業関係 法人税額の 10% を 3 年間上乗せ 法人税の臨時増税 復興特別法人税の創設 1 復興特別法人税の内容 a. 納税義務者は? 法人 ( 収益事業を行うなどの人格のない社団等及び法人課税信託の引

所得税関係 ( 住宅ローン控除の特例 ) の改正 ⑵ 震災税特法の制度 ( 適用期間の特例 ) の概要東日本大震災によって被害を受けたことにより 住宅ローン税額控除の適用を受けていた家屋 ( 以下 従前家屋等 といいます ) を居住の用に供することができなくなった居住者については その居住の用に供す

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法人税 faq

[2] 株式の場合 (1) 発行会社以外に譲渡した場合株式の譲渡による譲渡所得は 上記の 不動産の場合 と同様に 譲渡収入から取得費および譲渡費用を控除した金額とされます (2) 発行会社に譲渡した場合株式を発行会社に譲渡した場合は 一定の場合を除いて 売却価格を 資本金等の払戻し と 留保利益の分

研究開発税制の概要

( 相続時精算課税適用者の死亡後に特定贈与者が死亡した場合 ) (6) 相続時精算課税適用者 ( 相続税法第 21 条の9 第 5 項に規定する 相続時精算課税適用者 をいう 以下 (6) において同じ ) の死亡後に当該相続時精算課税適用者に係る特定贈与者 ( 同条第 5 項に規定する 特定贈与者

要件① 雇用者給与等・・・・ (ざっくり) 平成24年度の給与総額と比べて、平成25年以降毎年、一定割合以上給与総額が増えていること。 <雇用者給与等支給額とは> <一定割合とは>

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税額控除の対象となる試験研究費の範囲と税務調整

目次 1. 平成 29 年改正対応 ( 2018 年 1 月リリース予定 ) (1) 改正内容 (2) 様式変更 (3) 医療費控除の対応について (4) 画面イメージ (5) 帳票イメージ 1-2. 電子申告 (1) 画面イメージ (2) 帳票イメージ 2. 機能改良 (2018 年 1 月リリー

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消費税申告書の計算式

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投資法人の資本の払戻 し直前の税務上の資本 金等の額 投資法人の資本の払戻し 直前の発行済投資口総数 投資法人の資本の払戻し総額 * 一定割合 = 投資法人の税務上の前期末純資産価額 ( 注 3) ( 小数第 3 位未満を切上げ ) ( 注 2) 譲渡収入の金額 = 資本の払戻し額 -みなし配当金額

(2) 青色申告書を提出する中小企業者等 ( 平成 3 年 4 月 日以後開始する事業年度については 適用除外事業者 ( 注 4) を除く ) が 平成 30 年 4 月 日から平成 33 年 3 月 3 日までの間に開始する各事業年度において 国内雇用者に対して給与等を支給する場合に継続雇用者給与

第68回税理士試験 消費税法 模範解答(理論)

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N 譲渡所得は 売却した土地や借地権 建物などの所有期間によって 長期譲渡所得 と 短期譲渡所得 に分けられ それぞれに定められた税率を乗じて税額を計算します この長期と短期の区分は 土地や借地権 建物などの場合は 売却した資産が 譲渡した年の1 月 1 日における所有期間が5 年以下のとき 短期譲

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9 試験研究費の額に係る法人税額の特別控除額 2 10 還付法人税額等の控除額 3 11 退職年金等積立金に係る法人税額 4 12 課税標準となる法人税額又は個別帰属法人税額及びその法人税割額 の5の欄 ) リース特別控除取戻税額( 別表 1(2) の5の欄又は別表 1(3)

2 その他 H26 中間申告義務のない事業者が 届出 012 書を提出した場合には 自主的に中間申告 納付することができる旨を 検討したか ( 平成 26 年 4 月 1 日以 後開始課税期間より適用 ) 本則課税の場合科目等 No. 主な項目チェック摘要 1 課税事業者 H26 課税期間の基準期間



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研究開発投資にかかる政府目標 安倍政権が 新 3 本の矢 の 1 つとして掲げた 2020 年頃の名目 GDP600 兆円達成 の目標や 日本再興戦略 2016( 閣議決定 ) 等に基づく 今後 5 年間での民間企業の研究開発投資の対 GDP 比 3% 目標の達成には 民間企業の研究開発投資を年平均

N 譲渡所得は 売却した土地や借地権 建物などの所有期間によって 長期譲渡所得 と 短期譲渡所得 に分けられ それぞれに定められた税率を乗じて税額を計算します この長期と短期の区分は 土地や借地権 建物などの場合は 売却した資産が 譲渡した年の1 月 1 日における所有期間が5 年以下のとき 短期譲

損金経理と積立金経理の違い ( 圧縮超過額がない場合の基本構造 ) 例 A 社は 50の国庫補助金を得て 100で機械を取得した なお A 社の経常利益は 100 である * 仕訳の違い ( 単位 : 百万円 ) 損金経理積立金経理 補助金受贈と機械取得時の仕訳 ( 両者とも同じ ) 現金預金 50

平成23年度税制改正大綱(閣議決定)における要望実現項目

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Taro-平成26年4月版 申告書の記

収益事業開始届出 ( 法人税法第 150 条第 1 項 第 2 項 第 3 項 ) 1 収益事業の概要を記載した書類 2 収益事業開始の日又は国内源泉所得のうち収益事業から生ずるものを有することとなった時における収益事業についての貸借対照表 3 定款 寄附行為 規則若しくは規約又はこれらに準ずるもの

今回の変更点 所得税H22.16(震災特例法対応)

公共債の税金について Q 公共債の利子に対する税金はどのようになっていますか? 平成 28 年 1 月 1 日以後に個人のお客様が支払いを受ける国債や地方債などの特定公社債 ( 注 1) の利子については 申告分離課税の対象となります なお 利子の支払いを受ける際に源泉徴収 ( 注 2) された税金

第 20 号様式記載の手引 1 この申告書の用途等 (1) この申告書は 仮決算に基づく中間申告 ( 連結法人以外の法人が行う中間申告に限ります ) 確定した決算に基づく確定申告及びこれらに係る修正申告をする場合に使用します (2) この申告書は 事務所又は事業所 ( 以下 事務所等 といいます )

第 20 号様式記載の手引 この申告書の用途等 () この申告書は 仮決算に基づく中間申告 ( 連結法以外の法が行う中間申告に限ります ) 確定した決算に基づく確定申告及びこれらに係る修正申告をする場合に使用します (2) この申告書は 事務所又は事業所 ( 以下 事務所等 といいます ) 所在地の

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間の初日以後 3 年を経過する日の属する課税期間までの各課税期間 6 高額特定資産を取得した場合の納税義務の免除の特例事業者 ( 免税事業者を除く ) が簡易課税制度の適用を受けない課税期間中に国内における高額特定資産の課税仕入れ又は高額特定資産に該当する課税貨物の保税地域からの引取り ( 以下 高

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【完成版】認定特定非営利活動法人制度のあらまし(H29.4)

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記者発表ポイント(会社)  

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法人税 faq

第 20 号様式の記載について 1 この申告書の用途等 (1) この申告書は 仮決算に基づく中間申告 ( 連結法人以外の法人が行う中間申告に限ります ) 確定した決算に基づく確定申告及びこれらに係る修正申告をする場合に使用します (2) この申告書は 堺市長に 1 通 ( 提出用及び入力用 ) を提

(3) (1) 又は (2) に係る修正申告の場合は 修正中間 又は 修正確定 10 法人税法の規定によ 次に掲げる法人税の申告書を提出する法人の区分ごとに それ (1) 連結法人又は連結法 って計算した法人税額 ぞれに定める法人税の申告書の欄の金額を記載します 人であった法人は 記 1 (1) 別

( 注 3) その他の少額上場株式等の非課税口座制度の詳細については 証券会社等の金融商品取引業者等にお問い合わせ下さ い b. 利益を超える金銭の分配に係る税務個人投資主が本投資法人から受取る利益を超える金銭の分配 ( 平成 27 年 4 月 1 日以後開始事業年度に係る利益を超える金銭の分配につ

公共債の税金について Q 公共債の利子に対する税金はどのようになっていますか? 平成 28 年 1 月 1 日以後に個人のお客様が支払いを受ける国債や地方債などの特定公社債 ( 注 1) の利子については 申告分離課税の対象となります なお 利子の支払いを受ける際に源泉徴収 ( 注 2) された税金

第20号様式記載要領

CONTENTS 第 1 章法人税における純資産の部の取扱い Q1-1 法人税における純資産の部の区分... 2 Q1-2 純資産の部の区分 ( 法人税と会計の違い )... 4 Q1-3 別表調整... 7 Q1-4 資本金等の額についての政令の規定 Q1-5 利益積立金額についての政

11 市町村民税の申告書 空欄は 次のように記載します (1) 法人税の中間申告書に係る申告の場合は 中問 (2) 法人税の確定申告書 ( 退職年金等積立金に係るものを除きます ) 又は連結確定申告書に係る申告の場合は 確定 (3) (1) 又は (2) に係る修正申告の場合は 修正中間 又は 修正

に限る ) は その追徴すべき不足税額 ( 当該減額更正前に賦課した税額から当該減額更正に基因して変更した税額を控除した金額 ( 還付金の額に相当する税額を含む ) に達するまでの部分に相当する税額に限る 以下この項において同じ ) については 次に掲げる期間 ( 令第 4 8 条の9の9 第 4

準用する政令第 6 条の 25 第 1 号に定める金額 11 市町村民税の 申告書 空欄は 次のように記載します (1) 法人税の中間申告書に係る申告の場合は 中間 (2) 法人税の確定申告書 ( 退職年金等積立金に係るものを除きます ) 又は連結確定申告書に係る申告の場合は 確定 (3) (1)

iii. 源泉徴収選択口座への受入れ源泉徴収ありを選択した特定口座 ( 以下 源泉徴収選択口座 といいます ) が開設されている金融商品取引業者等 ( 証券会社等 ) に対して 源泉徴収選択口座内配当等受入開始届出書 を提出することにより 上場株式等の配当等を源泉徴収選択口座に受け入れることができま

情報通信機器等を取得した場合等の所得税額の特別控除に関する明細書 ( 本表 ) 情報通信機器等に係る繰越税額控除限度超過額の計算上控除される金額に関する明細書 ( 付表 ) 政党等寄附金特別控除額の計算明細書 国庫補助金等の総収入金額不算入に関する明細書 返品調整引当金に関する明細書 退職給与引当金

1 納税義務者法人は 基準法人税額につき 復興特別法人税を納める義務があります ( 復興財源確保法 42) なお 人格のない社団等及び法人課税信託の受託者である個人についても 復興特別法人税を納めることとなる法人とみなすこととされています ( 復興財源確保法 411) ( 注 ) 法人税の納税義務の

1: とは 居住者の配偶者でその居住者と生計を一にするもの ( 青色事業専従者等に該当する者を除く ) のうち 合計所得金額 ( 2) が 38 万円以下である者 2: 合計所得金額とは 総所得金額 ( 3) と分離短期譲渡所得 分離長期譲渡所得 申告分離課税の上場株式等に係る配当所得の金額 申告分

株式等の譲渡(前年からの繰越損失を譲渡所得及び配当所得から控除)編

松戸市市税条例等の一部を改正する条例 ( 松戸市市税条例の一部改正 ) 第 1 条松戸市市税条例 ( 平成 27 年松戸市条例第 12 号 ) の一部を次のように改正する 第 11 条中 及び第 2 号 を 第 2 号及び第 5 号 に それぞれ当該各号 を 第 1 号から第 4 号まで に改め 掲

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Taro H26記載の手引(H25

Transcription:

PART2 別表はココを確認しよう! 法人税申告書の提出前チェック 試験研究費 税理士法人プライスウォーターハウスクーパース公認会計士 税理士荒井優美子 8,,, Check2.15 9,, 9,, Check1 4,,,, Check3 9,, Check5 24 1 1 24 31 28,, 14,, 2,, 34,, 28,, 28,, 2,, Check4 Check6 9,,,, 1,, Check1 2 1,, 1 当期の試験研究費の額 9 億円 ( そのうち特別試験研究費の額 1 億円 ) 当期の所得に対する法人税額 4 億円 2,, 事業年度試験研究費の額売上高 21 年度 8 億円 1 億円 22 年度 6 億円 5 億円 3,, 23 年度 7 億円 8 億円 24 年度 9 億円 9 億円 2,, 1,, 6 税務弘報 213.3

試験研究費 9,, 7,, 24 1 1 24 31 Check7 14,, 14,, Check8 7,, 2,, 14,, 6,, 6,, 税務弘報 213.3 61

24 1 1 24 31 Check1 9,, 4,, 7,, 8,, 2,, 1,, 4,, 8,, 1,,.15.25 4,, 8,,, 25, 1,, 25, Check9 1,, 1,, 62 税務弘報 213.3

試験研究費 21 1 1 21 31 22 1 1 22 31 23 1 1 23 31 1,,, 5,,, 8,,, 24 1 1 24 31 1,,, 5,,, 8,,, 9,,, 32,,, 8,,, 21 1 1 21 31 22 1 1 22 31 23 1 1 23 31 8,, 6,, 7,, 8,, 6,, 7,, 2,1,, 7,, 8,, 税務弘報 213.3 63

24 1 1 24 31 13,, 13,, 4,, 平 22 1 1 14,, 平 22 31 平 23 1 1 14,, 平 23 31 9,, 2,, 1,, 13,, 1 別表記載例の解説 Check1 試験研究費の額当期の所得計算上損金算入されるものに限られるため, 期末在庫に含まれる金額は控除する 他者から支払を受ける試験研究費も控除する 修正申告や更正請求書において試験研究費の増額控除を行う場合も, 当初の確定申告書記載の試験研究費の額は変更できない Check2 平均売上金額営業外収益は含めない Check3 当期税額基準額 平成 24 年 3 月 31 日まで開始事業年度については, 3 1 Check4 差引当期税額基準額残額 当期の特別控除を行い, 次に前期よりの 繰越控除限度超過額を控除する Check5 繰越税額控除限度超過額関係 繰越控除を適用するためには, 別表六 ( 六 ) 付表の添付が必要 64 税務弘報 213.3

試験研究費 Check6 当期繰越税額控除可能額前期からの繰越控除限度超過額で当期に控除できなかった金額は原則として切捨て Check7 平成 21 年度分繰越税額控除限度超過額の計算平成 21 年 4 月 1 日 ~ 22 年 3 月 31 日までに開始した事業年度において生じた繰越額 Check8 平成 22 年度分繰越税額控除限度超過額の計算平成 22 年 4 月 1 日 ~ 23 年 3 月 31 日までに開始した事業年度において生じた繰越額 Check9 当期税額控除可能額増加試験研究費の税額控除額か, 売上規模ベースの試験研究費の税額控除のいずれか有利なほうを選択できる 2 制度の適用上の留意点 1 試験研究費の額 この制度の対象となる試験研究費の額とは, 各事業年度の所得の金額の計算上損金の額に算入される 製品の製造 又は 技術の改良, 考案若しくは発明 に係る試験研究のために要する費用である 特別試験研究に係る税額控除制度特別試験研究費の額は, 試験研究費の額のうち, 国の試験研究機関又は大学と共同して行う試験研究, 国の試験研究機関又は大学に委託する試験 研究, その用途に係る対象者が少数である医薬品に関する試験研究などに係る試験研究費の額をいう なお, 他者からの委託により, 支払を受けて試験研究を行う場合には, 当該支払を受ける金額を控除する 試験研究費の額とは, 適用年度の所得計算上, 損金算入される金額とされているため, 原価計算により試験研究費が売上原価に配賦されている場合は, 期末の商品在庫に含まれる金額は支出年度の試験研究費の額から控除する必要がある ( 次年度以後の事業年度において税額控除の対象となる ) 2 試験研究費の控除税額の計算 各々の制度における控除税額は下記のとおり計算される ( 控除限度額は次頁図表に示すとおりである ) ⑴ 総額試験研究費控除制度における控除税額の算式 ( 試験研究費割合.2)+8%( 小数点以下 1 位未満の端数は切り捨て,1% を上限とする ) 試験研究 = 費割合 平均売上金額 = 当該事業年度の試験研究費の額平均売上金額 適用年度及び適用年度開始の日前 3 年以内に開始した各事業年度の売上金額の平均額 ( 営業外収益を除く ) ⑵ 特別試験研究費控除制度における控除税額の算式特別試験研究費の額 総額試験研究 ( %- 費控除割合 ) 税務弘報 213.3 65

繰越控除制度適用特別試験研究費 久的措置時限的措置 図表 研究開発税制の概要 制度分類制度の概要控除限度額恒試験研究費の総額に係る税額控除制度 に係る税額控除制度 中小企業技術基盤強化税制 青色申告法人の事業年度において損金の額に算入される試験研究費の額がある場合に, その試験研究費の額の一定割合の金額をその事業年度の法人税額から控除することを認める制度 青色申告法人の事業年度において損金の額に算入される特別試験研究費の額がある場合に, その特別試験研究費の額の一定割合の金額をその事業年度の法人税額から控除することを認める制度 中小企業者等である青色申告法人の事業年度において損金の額に算入される試験研究費の額がある場合に, 試験研究費の総額に係る税額控除制度 試験研究費と特別試験研究費の合計金額について, その事業年度の法人税額の2% 相当額 ( 平成 24 年 3 月 31 日ま での間に開始する各事業年度においては 3% 相当額 ) その事業年度の法人税額の 2% 相当額 ( 平成 24 年 3 月 31 日までの間に開始する各 又は 特別試験研究に係る税額控除制度 との選事業年度においては3% 相択適用で, その試験研究費の額の一定割合の金額当額 ) をその事業年度の法人税額から控除することを認める制度 試験研究費の額青色申告法人の平成 2 年 4 月 1 日から平成 26 その事業年度の法人税額のが増加した場合年 3 月 31 日までの間に開始する各事業年度にお等の税額控除制いて損金の額に算入される試験研究費の額がある度場合で, 増加試験研究費等の要件を満たす場合に, 上記の制度とは別枠でその試験研究費の額の一定割合の金額をその事業年度の法人税額から控除することを認める制度 1% 相当額繰⑶ 中小企業技術基盤強化税制における控除税額の算式特別試験研究費の額 % ⑷ 増加試験研究費等控除制度における控除税額の算式平成 26 年 3 月 31 日までの間に開始する各事業年度 ( 適用年度 ) において, 次の何れかの要件を満たす場合には, 上記制度による税額控除限度額とは別枠で税額控除が認められる 1 試験研究費の増加額に係る税額控除 ( 試験研究費の額 > 比較試験研究費の額, かつ試験研究費の額 > 基準試験研究費の額の場合に限る ) ( 試験研究費の額 比較試験研究費の額 ) 5% 越控除制度不適用比較試験研究費の額 = 適用年度開始の日前 3 年以内に開始した各事業年度において損金の額に算入される試験研究費の額の平均額基準試験研究費の額 = 適用年度開始の日前 2 年以内に開始した各事業年度において損金の額に算入される試験研究費の額のうち最も多い額 2 試験研究費の額が平均売上金額の1 % 相当額を超える場合の税額控除 ( 試験研究平均売 - 1% 費の額上金額 ) 超過税額 控除割合超過税額 =( 試験研究費割合 -1%).2 控除割合 3 控除限度額超過額の繰越し増加試験研究費等控除制度以外の控除制 66 税務弘報 213.3

試験研究費 度については, 適用年度の開始の日前 1 年以内に開始した各事業年度で繰越税額控除限度超過額がある場合, 適用年度の法人税額から繰越税額控除限度超過額に相当する額の控除が認められる すなわち, 繰越控除が認められるのは1 年である 繰越税額控除限度超過額の税額控除を行う事業年度において新たに税額控除制度を適用した場合には, その新たな税額控除制度の控除額と繰越税額控除限度超過額との合計額で控除額の限度を判断する 税額控除の順序は, まず適用年度の税額控除を行い, その残額を繰越税額控除限度超過額の税額控除に充当する 繰越年度において控除できなかった金額については切捨てとなる 控除限度額は, 平成 21 年 4 月 1 日から平成 24 年 3 月 31 日までの間に開始する各事業年度においては, 法人税の3% 相当額とされ, 平成 24 年 4 月 1 日以後開始事業年度からは法人税の2% 相当額とされているが, 平成 22 年 4 月 1 日から平成 25 年 3 月 31 日までの間に開始する各事業年度における繰越税額控除については以下の特例が設けられている すなわち, 平成 23 年 4 月 1 日から平成 25 年 3 月 31 日までの間に開始する各事業年度については, 平成 21 年 4 月 1 日から平成 24 年 3 月 31 日までの間に開始する各事業年度に生じた控除限度超過額について, 法人税額の3% 相当額まで,2 年又は 3 年の繰越しが認められることになる 繰越控除年度 控除限度超過額発生年度 繰越額についての控除限度額 平成 22 年度 平成 21 年度 法人税額の3% ( 平成 22 年 4 月 1 日から23 年 3 月 相当額 ( 繰越控除 31 日までの間に開始する事業年度 ) 年度に新たに控除 平成 23 年度 平成 24 年度 平成 21 年度平成 22 年度平成 21 年度平成 23 年度平成 24 年度 制度を適用した場合には, 控除後の金額 ) 適用年度の控除限度額 法人税額の 3% 相当額 法人税額の 2% 相当額 4 申告要件試験研究費の税額控除制度の適用を受けるには, 確定申告書等に適用金額を記載するとともに, その金額の計算に関する明細書を添付する必要がある 上記の繰越控除制度の適用を受けるためには, 繰越税額控除限度超過額が生じた事業年度以後の各事業年度の確定申告書に繰越税額控除限度超過額の明細書の添付をし, かつ, 繰越控除を受けようとする事業年度の確定申告書等 に繰越控除を受ける金額を記載するとともに, その金額の計算に関する明細書を添付する必要がある 平成 23 年 月の改正前の制度では, 控除される金額は, 確定申告書の別表六 ( 六 ) に記載されたすべての事項を基礎として計算する場合に限られていた このため, 税務調査により法人税額が増加することとなっても, 修正申告により特別控除額の増加は認められていなかった 改正により, 確定申告書等, 修正申告書 税務弘報 213.3 67

又は更正請求書に, これらの規定による控除の対象となる試験研究費の額及び特別試験研究費の額, 控除を受ける金額並びに当該金額の計算に関する明細を記載した書類の添付がある場合に限り, 適用することとされたため, 税務調査により法人税額が増加することとなった場合には, 修正申告により特別控除額の増加が認められることとなる ただし, 控除される金額は, 当該確定申告書等に添付された書類に記載された試験研究費の額及び特別試験研究費の額を基礎として計算した金額に限られるため, 確定申告書において試験研究費の額及び特別試 験研究費の額等の記載がない場合には, その後の修正申告ないしは更正請求書によって控除を受けることはできない [Profile] 荒井優美子 ( あらいゆみこ ) 税理士法人プライスウォーターハウスクーパースマネージング ディレクター公認会計士 税理士 1996 年に中央クーパース アンド & ライブランド国際会計事務所 ( 現税理士法人プライスウォーターハウスクーパース ) へ入所, 組織再編等の分野でコンサルティングに従事 主著に 企業組織再編税制のすべて ( 共著, 中央経済社, 以下同じ ), 事業再編税務ハンドブック, 資本取引税務ハンドブック, 株式 新株予約権税務ハンドブック がある 68 税務弘報 213.3