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(2) 国語 B 算数数学 B 知識 技能等を実生活の様々な場面に活用する力や 様々な課題解決のための構想を立て実践し 評価 改善する力などに関わる主として 活用 に関する問題です (3) 児童生徒質問紙児童生徒の生活習慣や意識等に関する調査です 3 平成 20 年度全国学力 学習状況調査の結果 (

(6) 調査結果の取扱いに関する配慮事項調査結果については 調査の目的を達成するため 自らの教育及び教育施策の改善 各児童生徒の全般的な学習状況の改善等につなげることが重要であることに留意し 適切に取り扱うものとする 調査結果の公表に関しては 教育委員会や学校が 保護者や地域住民に対して説明責任を果

平成 28 年度全国学力 学習状況調査の結果伊達市教育委員会〇平成 28 年 4 月 19 日 ( 火 ) に実施した平成 28 年度全国学力 学習状況調査の北海道における参加状況は 下記のとおりである 北海道 伊達市 ( 星の丘小 中学校を除く ) 学校数 児童生徒数 学校数 児童生徒数 小学校

学習指導要領の領域等の平均正答率をみると 各教科のすべての領域でほぼ同じ値か わずかに低い値を示しています 国語では A 問題のすべての領域で 全国の平均正答率をわずかながら低い値を示しています このことから 基礎知識をしっかりと定着させるための日常的な学習活動が必要です 家庭学習が形式的になってい

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Ⅰ 評価の基本的な考え方 1 学力のとらえ方 学力については 知識や技能だけでなく 自ら学ぶ意欲や思考力 判断力 表現力などの資質や能力などを含めて基礎 基本ととらえ その基礎 基本の確実な定着を前提に 自ら学び 自ら考える力などの 生きる力 がはぐくまれているかどうかを含めて学力ととらえる必要があ

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国語 求められている学力が見える 主として 知識 に関する問題では ほかの学習や実生活において活用できる知識 技能の習得が求められている 描写 要約 紹介 説明 記録 報告 対話 討論などの言語活動に必要な 基礎的な知識 技能を身につけていること 表現したり理解したりするための言語事項に関する 基礎

第 2 章 知 徳 体 のバランスのとれた基礎 基本の徹底 基礎 基本 の定着 教育基本法 学校教育法の改正により, 教育の目標 義務教育の目標が定められるとともに, 学力の重要な三つの要素が規定された 本県では, 基礎 基本 定着状況調査や高等学校学力調査を実施することにより, 児童生徒の学力や学

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(2) 国語科 国語 A 国語 A においては 平均正答率が平均を上回っている 国語 A の正答数の分布では 平均に比べ 中位層が薄く 上位層 下位層が厚い傾向が見られる 漢字を読む 漢字を書く 設問において 平均正答率が平均を下回っている 国語 B 国語 B においては 平均正答率が平均を上回って

Taro-① 平成30年度全国学力・学習状況調査の結果の概要について


目 次 1 学力調査の概要 1 2 内容別調査結果の概要 (1) 内容別正答率 2 (2) 分類 区分別正答率 小学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 3 小学校算数 A( 知識 ) 算数 B( 活用 ) 5 中学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 7 中学校数学 A( 知識 )

調査の概要 1 目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し その改善を図るとともに 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等に役立てる さらに そのような取組を通じて 教育に関する継続的な検証改善サイ

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(2) -2,4,1 3 y=-x-2 をかいた ( 人 ) 4 (1) y=2x-9,y=2x,y=3x+3 (2) y=x+11 (3) 指導観校内の研究テーマが 考える力を引き出す授業のあり方 ということで, 数学科では考える力とは何かを分析し,11 項目に整理した 1 帰納的に考える力 2

平成20年度

①H28公表資料p.1~2

(2) 学習指導要領の領域別の平均正答率 1 小学校国語 A (%) 学習指導要領の領域 領 域 話すこと 聞くこと 66.6(69.2) 77.0(79.2) 書くこと 61.8(60.6) 69.3(72.8) 読むこと 69.9(70.2) 77.4(78.5) 伝統的な言語文化等 78.3(

解禁日時新聞平成 30 年 8 月 1 日朝刊テレビ ラジオ インターネット平成 30 年 7 月 31 日午後 5 時以降 報道資料 年月日 平成 30 年 7 月 31 日 ( 火 ) 担当課 学校教育課 担当者 義務教育係 垣内 宏志 富倉 勇 TEL 直通 内線 5

今年度は 創立 125 周年 です 平成 29 年度 12 月号杉並区立杉並第三小学校 杉並区高円寺南 TEL FAX 杉三小の子

調査の概要 1 目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し その改善を図るとともに そのような取組を通じて 教育に関する継続的な検証改善サイクルを確立する また 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の

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1. 調査結果の概況 (1) の児童 ( 小学校 ) の状況 < 国語 A> 今年度より, ( 公立 ) と市町村立の平均正答率は整数値で表示となりました < 国語 B> 4 国語 A 平均正答率 5 国語 B 平均正答率 ( 公立 ) 74.8 ( 公立 ) 57.5 ( 公立 ) 74 ( 公立

国語 B では 話すこと 聞くこと 領域において 全国及び県平均を上回っているが 他の三つの領域においては 全国及び県平均を下回っている 活用する力を育成する取組のさらなる充実が必要である 設問 1 の目的に応じて 話し合いの観点を整理する力は身についてきている 設問 3 の二つの詩を比べて読み 自

平成24年度全国学力・学習状況調査の結果について(概要)

課題研究の進め方 これは,10 年経験者研修講座の各教科の課題研究の研修で使っている資料をまとめたものです 課題研究の進め方 と 課題研究報告書の書き方 について, 教科を限定せずに一般的に紹介してありますので, 校内研修などにご活用ください

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5 学習到達度調査の基本的な考え方学習到達度調査では 各教科の設問ごとに 目標値 を定め 児童 生徒の 正答率 がこの 目標値 に対して -5ポイント以上から +5ポイント未満の間であった場合 目標値と同程度としている 目標値 学習指導要領に示された内容について標準的な時間をかけて学んだ場合 設問ご

3 調査結果 1 平成 30 年度大分県学力定着状況調査 学年 小学校 5 年生 教科 国語 算数 理科 項目 知識 活用 知識 活用 知識 活用 大分県平均正答率 大分県偏差値

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平成 28 年度埼玉県学力 学習状況調査各学年の結果概要について 1 小学校 4 年生の結果概要 ( 平均正答率 ) 1 教科区分による結果 (%) 調査科目 羽生市 埼玉県 国語 算数 分類 区分別による結果 < 国語 > (%) 分類 区分 羽生市 埼

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小学校の結果は 国語 B 算数 A で全国平均正答率を上回っており 改善傾向が見られる しかし 国語 A 算数 B では依然として全国平均正答率を下回っており 課題が残る 中学校の結果は 国語 B 以外の教科で全国平均正答率を上回った ア平成 26 年度全国学力 学習状況調査における宇部市の平均正答

国語の授業で目的に応じて資料を読み, 自分の考えを 話したり, 書いたりしている

123

問題解決的な学習スタイルを充実させるために 3 つのステップを積み上げましょう 課 題 板書を充実させる道具を用意している ( マグ ネット名札 学習の流れカード ) 黒板に日付を書き 単元の流れ 本時の流れを 掲示している ノートに日付 単元の流れ 本時の流れを書かせている 前時の振り返りをノート

の間で動いています 今年度は特に中学校の数学 A 区分 ( 知識 に関する問題 ) の平均正答率が全 国の平均正答率より 2.4 ポイント上回り 高い正答率となっています <H9 年度からの平均正答率の経年変化を表すグラフ > * 平成 22 年度は抽出調査のためデータがありません 平

平成27年度全国学力・学習状況調査結果の概要

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2 各教科の領域別結果および状況 小学校 国語 A 書くこと 伝統的言語文化と国語の特質に関する事項 の2 領域は おおむね満足できると考えられる 話すこと 聞くこと 読むこと の2 領域は 一部課題がある 国語 B 書くこと 読むこと の領域は 一定身についているがさらに伸ばしたい 短答式はおおむ

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2 経年変化 ( 岡山平均との差の推移 ) (1) 中学校 1 年生で比較 ( 昨年度まで中学校 1 年生のみの実施のため ) 平成 26 年度平成 27 年度平成 28 年度平成 29 年度 国 数 語 学 基 礎 活 用 基 礎

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平成 29 年度 全国学力 学習状況調査結果と対策 1 全国学力調査の結果 ( 校種 検査項目ごとの平均正答率の比較から ) (1) 小学校の結果 会津若松市 国語 A は 全国平均を上回る 国語 B はやや上回る 算数は A B ともに全国平均を上回る 昨年度の国語 A はほぼ同じ 他科目はやや下

7 命題の仮定 三角形の合同条件 図形の性質を記号で表すこと 41

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2 教科に関する調査の結果 ( 各教科での % ) (1) 小学校 国語 4 年生 5 年生 6 年生 狭山市埼玉県狭山市埼玉県狭山市埼玉県 平領均域正等答別率 話すこと 聞くこと 書くこと

4 調査結果について (1) 教科に関する調査の結果 ( 公立 ) の平均正答率を % として換算した市内の領域 観点 問題形式別正答率 グラフの途切れは, 問題が出題されなかった項目 < 小学校 > : 概要 : 課題 : 今後の学習ポイント国語 A( 基礎 ) 国語 B( 活用 ) 話すこと聞く

1 単元名 分数 ( 全 10 時間 ) 教材名 分数をくわしく調べよう ( 東京書籍 4 年下 ) 第 4 学年算数科学習指導案平成 26 年 11 月 26 日 ( 水 ) 5 校時 4 年 1 組 ( 男子 13 名 女子 10 名計 23 名 ) 指導者上田稚子 ( 学習指導要領 ) A 数

能を習得したり活用したりすることの必要性について確認する グラフをかく力やグラフを読み取る力を身に付けさせるとともに, 一次関数を学ぶことに対する意欲を高めたい 小単元全体を通して主体的に学ぶ意欲を高め, 自分の考えを説明したいという気持ちにさせた上で, 目的や方法等を明確にした意図のあるペアやグル

国語 A では, 領域別, 観点別, 問題形式別に見て, どの区分においても全国平均を上回り, 高い正答率でした しかし, 設問別でみると全国および新潟県平均正答率を下回った設問が, 15 問中 1 問, 新潟県の平均正答率を下回った設問は,15 問中 1 問ありました 設問の概要関屋小新潟県全国

2 教科に関する調査の結果 (1) 平均正答率 % 小学校 中学校 4 年生 5 年生 6 年生 1 年生 2 年生 3 年生 国語算数 数学英語 狭山市 埼玉県 狭山市 61.4

[2007版] 平成23年度 全国学力・学習状況調査の結果概要(01 小・・

算数でも 知識 (A) 問題 活用 (B) 問題とも 全領域で全国平均を上回りました A 問題では 14 問中 12 問が全国平均を上回り うち8 問が5ポイント以上上回りました 下回った2 問は 直径と円周の長さの関係理解 と 除法で表す2 量関係の理解 でした B 問題では 10 問中 9 問が

平成 25 年度学力定着状況確認問題の結果について 概要版 山口県教育庁義務教育課 平成 2 6 年 1 月 1 実施概要 (1) 目 的 児童生徒の客観的な学力状況の経年的な把握と分析を通して 課題解決に向けた 指導の工夫改善等の取組の充実を図る全県的な検証改善サイクルを確立し 県内す べての児童

2 調査結果 (1) 教科に関する調査結果 全体の平均正答率では, 小 5, 中 2の全ての教科で 全国的期待値 ( 参考値 ) ( 以下 全国値 という ) との5ポイント以上の有意差は見られなかった 基礎 基本 については,5ポイント以上の有意差は見られなかったものの, 小 5 中 2ともに,

平成 30 年度全国学力 学習状況調査の結果について 平成 30 年 4 月に全国学力 学習状況調査が実施されました 市内の小学校第 6 学年及び中学校第 3 学年の児童生徒がこの調査を実施しましたので この結果を公表いたします 1 調査の目的 白井市教育委員会 義務教育の機会均等とその水準の維持向

平成 21 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 21 年 10 月 2 日 ( 金 ) 教務部 平成 21 年 4 月 21 日 ( 火 )AM8:50~11:50 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (95 名 ) 教科に関す

<H19 年度からの平均正答率の経年変化を表すグラフ > * 平成 22 年度は抽出調査のためデータがありません 平成 23 年度は震災のため中止となりました 豊能町立小学校全国学力学習状況調査結果 ( 平均正答率全国を 1 として ) H19 H20 H21 H

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3 小学校 : 教科に関する調査 1 人吉 球磨の平均正答率と比較すると 国語 A 算数 Aともに下回っている 国語 B 算数 Bは人吉 球磨と同等である 2 熊本県の平均正答率と比較すると すべてにおいて下回っている 3 全国の平均正答率と比較すると すべてにおいて下回っている (1) 小学校国語

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Transcription:

平成 22 年度 算数 数学を 活用する力を はぐくむ問題例 平成 23 年 3 月 青森県教育委員会

刊行に寄せて 青森県教育委員会では 小 中 高等学校 1 2 年間を見通した 縦の連携 を基軸とした学校教育を推進し 児童生徒の学力向上について取り組むべき方策を検討することを目的に 学力向上庁内戦略会議 を設置し 算数 数学 理科 英語の 3 教科について 児童生徒の学力向上に関する専門的な事項に係る調査 研究等を行い 具体的な方策を検討して参りました このような中 算数 数学調査研究チームにおいて 昨年度は 各種調査における 身に付けた知識 技能を実生活や学習等で活用することが十分にできていない という現状から 数学的な思考力 表現力を高め 学んで身に付けた算数 数学の知識 技能を生活や学習に活用できるように 算数 数学を活用する力をはぐくむ問題例 を作成し 冊子として県内すべての小 中 高等学校に配付し 各学校において授業に活用していただくこととしました 今年度は 新たに 3 4 問の 算数 数学を活用する力をはぐくむ問題例 を追加掲載し 昨年度作成した問題例と合わせ 小学校第 4 学年から高等学校第 1 学年までのすべての領域についての問題例を掲載いたしました また 授業で活用するにあたり 授業の展開や留意点等を記載した授業アイディア例も掲載しておりますので 各小 中 高等学校におかれましては 御活用くださり 確かな学力の育成の一助にしていただければ幸いに存じます 最後に 本書の作成に当たり 御協力いただいた先生方はじめ関係者の皆様に心から御礼申し上げます 平成 2 3 年 3 月 青森県教育庁 学校教育課長中村充

本書を活用するに当たって 1 本書は, 各種調査等の状況等で明らかになった課題を受け, 数学的な思考力 表現力を高め, 学んで身に付けた算数 数学の知識 技能を生活や学習に活用できるように 算数 数学を活用する力をはぐくむ問題例 を示したものです 各学校では, それぞれの実態に応じて, これらの問題例を題材として実際に授業を実践したり, 系統性に着目して他校種の状況を教材研究に活かすなど, 適宜活用をお願いします 2 本書を作成するに当たっては, 全国的な学力調査の実施方法等に関する専門家検討会議による報告書 全国的な学力調査の具体的な実施方法等について ( 報告 ) ( 平成 18 年 4 月 ) を参考としました この報告書の中には, 算数 数学科において, 主として 活用 に関する問題を作成するに当たって, 以下の四つの観点を盛り込むことや工夫をすることが考えられると示されており, このことを受けて作成したものです 四つの観点主な内容 1 物事を数 量 図形などに着目して日常の場面を観察して, 数や量の関係をとらえて規則性を観察し, 的確にとらえること見いだしたり, 図形を見いだしたりすること 2 与えられた情報を分類整理したり必与えられた情報を分類整理し, 目的に応じて情報を選択し要なものを適切に選択したりするたり, 複数の情報を関連付けたりすることこと 3 筋道を立てて考えたり振り返って考解決の見通しをもち問題の類似性に着目して類推したり, えたりすること共通性に着目して一般的な事柄を帰納したり, ある事柄が正しいことや根拠を基にして演繹的に明らかにしたりするなどの 筋道を立てて考えること や, 解決方法や得られた結果の妥当性を吟味して改善したり, 問題の条件を変えて発展的に考え一般化したり, 複数の事象の共通点を見いだして統合したりするなどの 振り返って考えること 4 事象を数学的に解釈したり自分の考言葉や数, 式, 図, 表, グラフなどを用いて数学的に表現えを数学的に表現したりすることされたものの意味や考え方を理解したり, その特徴をとらえたりするなどの 事象を数学的に解釈すること や, 言葉や数, 式, 図, 表, グラフなどを用いて 自分の考えを数学的に表現すること 3 本書の 算数 数学を活用する力をはぐくむ問題例 は, 小学校第 学年から高等学校第 学年までを対象として, 小 中 高等学校の系統性も考慮して, 算数 数学のすべての領域について, 合計 問を示したものです また, 授業アイディア例 は, 数学的な思考力 表現力を高め, 学んで身に付けた算数 数学の知識 技能を生活や学習に活用できるように, それぞれの問題例ごとに授業の展開や留意点等を示したものです

4 本書は, 問題例ごとに,1 問題例 2 出題の趣旨 3 各問題の趣旨 4 正答と解説 5 授業アイディア例から構成されています 1 問題例 作成委員の先生方に作成して頂いた問題例を掲載しています 各領域における一つの例を示しています 2 出題の趣旨 問題ごとに, 子どもたちに身に付けさせたい力やその意義等を記述しています 3 各問題の趣旨 各問題について出題の趣旨を記述するとともに, 新学習指導要領における領域 内容及び評価の観点を記述しています なお, 学習指導要領の表記については, 移行期間のことを考慮し, 小学校 中学校においては 新 の表記をとり, 高等学校においては 新 を付けて表記しております また, 評価の観点については, 新観点を表記しております 4 正答と解説 各問題の正答や正答例を記述するとともに, 問題の代表的な解き方や正答の条件などを記述しています 5 授業アイディア例 各問題を授業で活用する際に参考となるよう, 授業の展開や留意点等を示したものです 学んで身に付けた算数 数学の知識 技能を生活や学習に活用できるようにしたり, 言語活動の充実を図ったりするような工夫などについて記述しています なお, 平成 年度算数 数学を活用する力をはぐくむ問題例 の一部の問題例についても掲載しております 5 本書は, 算数 数学を活用する力をはぐくむ問題例 を活用しやすいように, 各校種ごとに 単元別構成表 を作成しました 各単元ついて, 平成 年度版及び平成 年度版のどの問題とつながっているのか一覧にし, 問題 趣旨, 授業アイディア例のページを示しました なお, 小学校については, 一つの問題が複数の単元とかかわるため, 関連する単元のすべてについて示してあります 6 本書に示した 算数 数学を活用する力をはぐくむ問題例 と 授業アイディア例 は, 電子データとして,PDF 版を青森県教育委員会のホームページから, 一太郎版を青森県総合学校教育センターの授業情報システムからダウンロードが可能です ぜひ, ダウンロードしていただき, 授業に御活用ください

目 次 小学校編 単元別構成表 ( 小学校 ) 3 第 4 学年 A 数と計算 5 0 円玉をゲットしよう 4 第 4 学年 B 量と測定 ボールのプレゼント 8 第 4 学年 C 図形 犬の散歩 12 第 4 学年 D 数量関係 おうだん歩道で 16 第 5 学年 A 数と計算 プリンをつくろう 20 第 5 学年 B 量と測定 宅配便の料金はいくらかな? 24 第 5 学年 C 図形 リサイクルしよう 28 第 5 学年 D 数量関係 どうすれば安く買えるかな? 32 第 6 学年 A 数と計算 ポスターカラーの量はたりるかな? 36 第 6 学年 B 量と測定 いろいろな形のケーキ 40 第 6 学年 C 図形 青森県を地図で調べよう 44 第 6 学年 D 数量関係 じん取りゲームのコートを作ろう! 48 授業アイディア例 ( 小学校 ) 52 中学校編 単元別構成表 ( 中学校 ) 73 第 1 学年 A 数と式 魔方陣の規則を考えよう 74 第 1 学年 B 図形 溶けたアイスがあふれないか考えよう 78 第 1 学年 C 関数 速さの違いとかかる時間を考えよう 82 第 1 学年 C 関数 ランドルト環の中にある規則を見つけよう 86 第 2 学年 A 数と式 回転寿司を何皿食べたのか考えよう 90 第 2 学年 B 図形 球のはね返りを考えよう 94 第 2 学年 C 関数 水そうの水について考えよう 98 第 2 学年 D 資料の活用 すごろくのあがりを考えよう 102 第 3 学年 A 数と式 碁石は何個ずつ増えていくのか考えよう 106 第 3 学年 B 図形 水がたくさん入るのはどちらか考えよう 110 第 3 学年 C 関数 標準体重を求めよう 114 第 3 学年 D 資料の活用 人出を調べてみよう 118 授業アイディア例 ( 中学校 ) 122

高等学校編 単元別構成表 ( 高等学校 ) 149 第 1 学年数学 Ⅰ 数と式 こだわり豆腐 150 第 1 学年数学 Ⅰ 数と式 標高や気温を推測しよう! 154 第 1 学年数学 Ⅰ 数と式 基礎代謝量とエネルギー消費量 157 第 1 学年数学 Ⅰ データの分析 青森の気温, 降水量を他の地点と比較しよう! 161 第 1 学年数学 Ⅰ データの分析 サッカーの試合で先取点を取れば勝てるか? 166 第 1 学年数学 Ⅰ データの分析 賃上げ額のばらつき 171 第 1 学年数学 A 場合の数と確率 世界のじゃんけん 176 第 1 学年数学 A 場合の数と確率 伝言が伝わる確率 181 第 1 学年数学 A 整数の性質 切手の組み合わせを考えよう! 184 第 1 学年数学 A 図形の性質 反射角を極めろ! 188 授業アイディア例 ( 高等学校 ) 192 平成 22 年度算数 数学を活用する力をはぐくむ問題例 に関するアンケート (FAX 送信票 ) 202